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【R-18】Mシチュスレの引用スレ

1 :名無しさん@狐板:2020/01/19(日) 00:15:29 ID:bMTYbG3g



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当スレは某R-18スレの長文レス、SS、スレ主以外のAA・支援AAを投稿する場所です
それ以外での使用はお控えください

826 :名無しさん@狐板:2024/08/30(金) 12:25:39 ID:tasO+6tj


827 :819:2024/08/30(金) 20:33:51 ID:efcHlnsC
>>824
乙感謝です
>>825
乙感謝です
>>826
乙感謝です

828 :名無しさん@狐板:2024/09/16(月) 21:18:07 ID:nTcSqCCk
 女権国家2024年敬老の日SS優しき女神が意中の男にまで寛容の権化だと疑わなかった危機感欠如の末路

 このSSは現在本スレで掲載されている女権国家の二次創作SSです以下の注意書きがあります。

@自分の書いたSSのパラレルワールド設定です。
A本編に出てきていない超次元ゲイム ネプテューヌのキャラが横島のヒロインになってます。
B割と理不尽系です。
C原作だと一番良い意味で女神マインドなネプテューヌの女神マインドが横島の失言で臨時休暇に入ります。
D>>779から>>788まで書いた話のパラレルワールド設定で前世が大体同じ流れを辿った横島主役ものです
Eスランプ中のリハビリも兼ねて書いたために、本編に一切出てないネプテューヌのキャラがメインヒロインになってます
F本編とは設定が異なる部分がたくさん出てくる可能性が高く特に、横島ヒロインズの年齢に関しては殆ど想像で書いています。
G横島ヒロインズの横島への好感度が原作よりかなり高くなってます。



 王国の諜報組織の一室で、横島が大鳳に呼び出されていた。大鳳に呼び出された横島は寝不足が生んだ疲れと困惑が入り混じった顔をしており、彼の胸中では珍しい事態が起きたという思いがよぎっている。

『大鳳がワイを緊急事態以外で絶対にこの時間までに急行しろ、みたいな、メールを送ってきたのは初めてやな。余程やばい自体でも起こったんか? それとも昨日のワイが独断で始めてしまった戦いについてか?』

 横島は昨日自分の前世の妻だったという見た目少女のネプテューヌという女神を助けるために闘争を始めた。その戦いには既に決着がつき、その敵対勢力は女権国家にとって有益だが、正規軍と認めることもできない、悪霊の騎士団だったために、
警邏隊副隊長である翼が王国にとって不利にならない様に話を付けてくれたのだ。ティアナと違いオカルト知識がある彼女が事情をティアナに説明して、そしてティアナが翼と二人で証拠提出と共に、
この件で王国に圧力はかけさせないと約束してくれた彼女は凄く頼もしかった。

 全てを終えて名乗られた後、風鳴翼だと名を聞いた時、大鳳から聞いたギャップのあまり『嘘だろ!』と叫びそうになったものだ。失礼だったから耐えたが、本当に噂通り、大鳳が絡まない限り理想的な警邏隊副隊長なのだなと思った。

 少しだけ過去を思い返しながら、彼は大鳳に呼ばれた理由の考察を続ける。もしも何か落ち度があるのなら、今後は繰り返さない様にしよう。そう考えていると、大鳳の足音が響いてきた。
一見すると女性と見紛う程の美少年である、大鳳の横に足音を立てなジャギの姿もあるのを見ると横島は普段の三枚目な顔から、女権国家の女性を惹きつける締まった表情になる。大鳳がジャギまで連れてきた、これはよほどの事態だろう。

「大鳳、そんな顔をしているってことは何かあったんやな。ワイが何かへまをしたか、それとも新手の事件か?」

 それを聞くとジャギと大鳳は頷きあうと、即座に言葉を返してきた。

「忠夫、その言葉で忠夫の危機感が足りてないってことが一瞬でわかったよ。唯一の光明は忠夫がちゃんと僕たちに忠告を聞いてくれそうなことだけかな」

 発言の内容の割には、大鳳の声音には横島への非難はあまり含まれていない。むしろ彼が女権国家で培った経験を見て、なぜこんなバカなことをしたのか理解に苦しんでいる困惑の様子が強い。ジャギは悩む様子の大鳳に声をかけた。

「大鳳、少なくとも横島の奴は術かなんかでバカにされている様な様子はねえ。そのうえでこれだ。 原因は分からねぇが今は、究明は後にするしかねぇ。 とにかく今は説明と意識の改革と備えるのが急務だ」

 そういわれると大鳳は頷いて彼に向って言った。

「忠夫、昨日の夜――正確に言えば、日付が変わっていたらしいから今日の朝一時にネプテューヌさんを助けたんだってね。 僕も魔術で調べたらしいアリスさんが見せてくれた凄くリアルな人形劇で事情を把握したんけど、
これから見せるから間違いがあったら言って」

 そういうと大鳳はかつて横島が渡した文殊を取り出すと『伝』という文字を浮かびあがらせる。それを見て横島の意識が切り替わった。文珠はそれなりに貴重だ。それを使ってまで確認しなければならないことらしい。
そう認識した彼は佇まいを直し、真面目な様子になると、『伝』の文珠を受け入れた。




 文殊を受けると、彼はアリスの人形劇を見ながら過去に二週間前にネプテューヌと出会った時のことを思い出していた。





 横島はユウキの身の周りの不審な気配を感じだしてからは、オカルト系のアイテムの為の人脈づくりや、自身の霊的能力を上げることに余念がない。
そのためか今日も罪のない人々を脅かす類の霊的存在相手に霊波刀を振るっていた。 特殊な能力こそないが純粋に強い類の死霊騎士の群れと彼は戦いながら大勢の悪霊を切り倒し、
僅かにしくじったかもしれないという考えが彼の頭に過る。

『ぎりぎり俺一人でもやれる依頼を選んだつもりだったが、この死霊騎士ども無表情で仮面をかぶり、逸話のせいで相手に状態を悟らせない能力が強化されている。
しかも、こいつら悪霊を取り込んだ騎士団のせいか、死後戦闘続行力もすごい。死ぬ手前になっていても、戦闘可能な重傷くらいまでしか鈍ってない』

 文殊を使わないと勝てないかもそう思い息を切らした彼を目ざとく、気づいた仮面の剣士が彼にかかってきて、それを受けた横島が霊波刀を手甲型に変えて、距離を詰めて殴打して一体を倒した。
その直後に修道士めいた姿の邪教との下部らしい騎士団員の悪霊を見て、横島は詰んだと悟る。
アサシンめいた動きをするその騎士の一撃を自分はかわせない。急所だけは避けて文殊で治療して、その後、『浄』の文珠を発動させるしかない。貴重な文殊を二つ使うことになるが、それでも死ぬよりはましだ。

 そう思った刹那、彼に迫る騎士に紫色の閃光が走り、その騎士はそこから焼け落ちたように浄化されて果てた。横島はその切り口を見ただけで、ストレリチアなどに多い聖騎士などに近い一撃だと理解する。
そして、彼が見上げた先には、紫色の髪をしたパーカワンピースを着た美少女がいた。彼女が持つ日本刀から迸る紫色の炎めいた光が、彼を救った一撃を放ったことを証明している。 彼女は笑みを浮かべると疾風の様にかけ入り、
次々と騎士達を倒していく。 彼女の刀を辛うじて籠手で受けた騎士が片腕をダランと垂らしながら、拳の間合いに入り剣を捨てた瞬間、彼女の拳がその騎士を逆にとらえ殴りつけた。
その瞬間騎士が吹き飛び消失していくのを見て、体術にかけてはヴィヴィオの方が上だという考えが彼の頭に過る。その考えを他所に彼女は頑丈な剣で敵をなぎ倒していく。横島は、なにも考えず夢中で彼女の援護に入った。

 何度か切られながらも、彼は彼女を支援する形で騎士達を一掃し一息を突くと、彼女がどこか咎めるような厳しい目を向けて近づいてくる。彼女は彼の顔を手で挟むとどこか歳不思議な目上と認めさせる気配を纏いながら彼を叱責した。

「こら! あまり無理しちゃだめだよ。今回の忠夫、じゃなかった君の様子見たけど、明らかに誰かの為に仕方なくって感じじゃなくて、レベリングの為にムチャした感じでしょう?」

 歳不相応な不思議な包容力と威厳を感じながら彼は疑問を口に出した。

「すいません。どうして俺の名前知っているんですか? それと一度呼んだ後に違ったって言ったのはなぜでしょうか?」

 その言葉を聞いて目の前の少女は驚いた表情になり、慌てて答えを返してくる。

「あ、そ、そうだったの。名前が今生でも忠夫なんだ。今生では初めまして。私の名前はネプテューヌ前世で、貴方の奥さんしていた女神で、
たまたま通りかかったら夫の来世が死ぬかもしれないからあわてて助けに入ったの。それはそれとしてもしかして前世と同姓同名だったりしない? 前世は高島って苗字だったけど」

「そうだったんか? 違うで。ワイの今生の苗字は横島や、助けに来てくれたと思ったら前世の嫁さんだったんか」

 親しみやすい気配の方が強くなったのを見て、少し態度が崩れた彼にネプテューヌは言う。

「そうなんだ。とにかく前世の縁でたまたま見かけた私が来なかったら、大怪我してたと思うし、最悪死んでいたんだから、もうムチャしちゃだめだよ。
でも強くなるために頑張ってても、人助けの依頼するあたり、前世と変わらないね。 私は今回はあまり長居できないからもう行くけど、前世が凄く良くしてくれた夫だったから、これあげるね」

 そういうとネプテューヌはビームサーベルを出すのに使いそうな霊的な刀の柄を渡すと、彼に向って何かの加護を授けてきた。
その加護を受けた後、彼女が振り返った瞬間、横島の顔が真剣なものに変わる。そして彼女の後ろを見ながら、『隠』の文珠を使い、それを『追』の文字が入った文珠に使った。

 彼は高級な霊的な効果の高い回復薬を、文珠で『強』『化』すると飲み干した。そして残りの文珠がほとんどないことを確認すると、躊躇わず二文字の文珠に『隠』の文字を入れた文殊を使い、そのまま一切迷わずネプテューヌを追って歩みだす。





 横島に加護と霊具を与えたネプテューヌは先ほどまで存在していなかったと思われる廃都市に訪れていた。 彼女は刀を構えると無数の邪教に仕えていると思われる神殿騎士たちが現れる。
それぞれが惨い殺し方をする伝承の怪物の仮面をつけている。女権国家には珍しく女性の怪異ではない様だ。ネプテューヌは刀を構えると覚悟を決めた様子で言った。


829 :名無しさん@狐板:2024/09/16(月) 21:24:10 ID:nTcSqCCk

「貴方たちも絶対悪ではない、少なくとも一国家の歴代の権力者たちが容認するくらいには国に貢献してきたんでしょうけど、罪人に悪趣味すぎる外道をなす騎士団の怪異。今夜で終わらせてもらうね。約束しちゃったから」

 後で横島が調べた話では、ネプテューヌはある少女から罪を悔いて服役済みの親を子の怪談が生んだ騎士達から護ってほしいと頼まれていたらしい。
この怪異たちは、時々不可抗力やあるいは同情の余地のあった罪人を嬲り殺すことを楽しみとする怪異で、快楽殺人者などの魂も混じっていたらしい。
だが反省してない悪人を殺して取り込むことも多く。戦争が起きると女権国家という寄生先の国を守る為に参群することもあるから、有益な騎士団として恥部としながらも歴代の皇帝は容認していたようだ。
最も今代のネロの様に教えられていない皇帝も少なくない。ネロが知っていたらとっくに調伏に動いていただろう。


 ネプテューヌは剣を構えると紫色の光が彼女を包み、そして大人の女性、女神パープルハートへと転じた。
この騎士団は、放置していても、慚愧しているが自首する勇気のない罪人などを必要以上に痛めつけて殺害して家族にそのビデオなどを送るだけで、国家としては貢献度と比べれば、損害は取るに足らない。
そして普段はそこまで脅威度が高い怪異でもないが、本気で潰そうとしたときは、戦争などでも活躍した英雄クラスの騎士団員達も出てくる。
一流の騎士でも一蹴するのは困難な騎士が見事な連携を見せながら、切り込んで来ると、パープルハートは騎士達を一振りで両断してのけた。それを見た瞬間、騎士団たちの空気が変わる。
パープルハートを侮っていたわけではないが、ただの強敵ではなく、下手をすれば今宵自分たちを根絶やしにしかねない女神だと認識を改めた様だ。

 彼女は三体の騎士が消え去った姿を見もせずに少女の時とは異なりすぎる、艶のある声で言った。

「あらあら随分と人材不足みたいね。そういえば前の戦争で5将さんたちに随分と討ち取られていたそうじゃない。彼らが再生するまで半世紀はかかるんですって? 何なら降伏して解散する?」

 軽い口調で言いながらも、ネプテューヌは内心的の騎士たちへの戦士としての評価を高くしながら今夜生きて帰れないかもしれないという考えがよぎり始めている。

 今切り捨てた騎士たちの連携のすさまじさ。彼らは、自分たちが駆け引きの果てに、参纏めて切り殺されると断じると、少しでも彼女の剣が自分たちを通り抜けるのを遅くする方を選んだ。
下手をすれば二度と復活不能なこともわかってである。他の邪教の騎士たちに着られるほどの隙ができなかったのは僅かな差でしかない。それに打ちかかってくるときの動きだけで人格はともかく生前から実力は確かだったことが分かった。
パープルハートが想定外の強さでなければ、この騎士たちに相当に情報を抜かれていた。
騎士たちの手堅い戦法で来るようになった陣形を見た後、強いだけではなく連携も取れていると感じると彼女は、この騎士たちに狙われる自首して服役を終えた親を助けると約束した少女の顔を思い出し、
負けたなら、自爆して破邪の力をばらまきこの騎士団を潰すと決めた。信仰が流れ込み蘇るまで何百年かかるかわからない。それも希望的観測であり、場合によっては永遠に加護を与えることしかできない神になってしまう可能性もある。
だがそれでもここで退くという選択肢は彼女の中に存在していない。 彼女の瞳を見て惹く気がないと理解した騎士団は苛烈な攻めを見せる形で一気に駆け出してきた。





 パープルハートが太刀を振るうたびに紫色の炎が光り、騎士達が消え去っていく。騎士たちの数が相当に減ったがそれでもまだ多くの騎士が残っている中で、彼女は自分に限界が近づいてきているのを自覚していた。
疲労の極に達した彼女を見て今までの中で特に上澄みと思われる騎士が六人がかりで切り込んできた。 三人がかりで完璧な連携を見せた上で、最初の三人が倒される、もしくは欠けたら後列が補い援護する。
何年も共に戦った騎士だからこそ、できる必殺の構えだ。彼女はここで死ぬことも覚悟して、六人すべてを切り殺す不動のイメージを練り上げると、それを現実にするべくかけた。

 特に手ごわい騎士が辛うじて彼女の剣を止めたが僅かな時間動けなくなった直後に彼女の創造の通りに一人が欠けたのを後列が補う。そして彼女のイメージの実現は、ここで頓挫した。 それも彼女にとっては吉兆と言える形でだ。

 駆け出してきた、後列の騎士が不意に青い光の剣で切り裂かれ、消え去り始める。そして残りの二体は乱入者=横島が投げた『浄』の文珠で一気に動きが鈍り、そのまま彼に切り捨てられた。
『浄』の文珠で動きが鈍っている近くの二体の騎士をあっさりと切り捨てた彼女は、驚いた表情で言う。

「どうして?」

 なぜ助けてくれたのかという意味の疑問ではない。彼は前世の妻云々関係なくても、善良な少女の命の危機を座視するような性格はしていない。この疑問はなぜ自分の状態が分かったのかというものだ。

 それに対して彼は少し照れ臭そうに答えた。

「前世の記憶のせいかもしれんが、何となく覚悟を決めてた様な気がしたし。ワイにくれたこの霊波刀強化のビームサーベルと加護やけど、『自分が死んでも残るモノ』だったからもしかしてと思ったんや」

「援軍は?」

「おらん。多分呼んでいたら間に合わなかったからな」

 そういいながら、横島はネプテューヌに『癒』の文珠をかざす。疲労と傷がある程度言えた彼女に彼は言う。

「こいつらを率いとる騎士団長の場所とかはもう突き止めておいた。絶対に生きて帰るぞ」

「ええ」


 その後彼らは無数の騎士達をなぎ倒しながら進んだ。横島がネプテューヌからもらった柄を使って具現化させた霊波刀を振るいながら、パープルハートを助ける援護の連携が完璧すぎて、
まるで二人で一人の様な戦いぶりが騎士達を一切寄せ付けず、騎士団長の元にたどり着いた後彼が札をばらまき、パープルハートが止めを刺す形で戦いは終わった。






 戦いが終わった後、ネプテューヌに助けを求めた少女の家族にもう大丈夫だと、伝えたと、ネプテューヌは朝日が見えてきそうな場所で彼に問いかけた。

「やっぱり私を助けてくれたのは、前世のお嫁さんだったからかな?」

 ここで横島は彼女相手に照れてしまい、女心台無しにするマイナス百点の返答をしてしまったのだ。本心は、多分前世が生んだ既視感がもたらす、普段はダメすぎる女神だが、
本当に大切な時に見せる善性の女神らしさとそれに惹き付けられた魂がさせたことだったのだが、それを口に出すのが恥ずかしすぎた。その為から彼はバカ過ぎる笑顔を多少意識して作ると、答えた。

「いや今日敬老の日やろ。前世でワイの妻してたってことは、年齢だけ見れば多分80越えのおばあちゃんオブおばあちゃんを見捨てるとか罰当たりすぎると思って助けることにしたんや。
それでくれた武器を上手く使うために、文珠で『読』み取ってわかったけど何千年も他の女神と戦ってたってことはもう超おばあちゃんだから、
見捨てたらキングオブ罰当たりやんか。女権国家はオカルトの力が強いから罰当たりなことするとなんか起きるかもしれんからな」

 それを聞いた瞬間、ネプテューヌは一切怒りを見せない、人懐っこい笑みを浮かべた。

「も〜、相変わらず照れ屋なんだから。今夜のお礼にしばらくは王国を助けてあげるけど、いつかは本心聞かせてね」

 彼女の笑みに照れながらも彼は頼もしい戦力ができたと喜んだ。そして王国未来はこの朝焼けの様に明るいなと感じ足取りが軽くなっていた。





 現実に帰還した彼は、心底疑問を抱いている。大鳳とジャギはなにをここまで慌てているのだろう。良いことしか起きていないだろう。


「忠夫、自分で自分の死刑執行所にサインしたというか、もうギロチンの刃が落ちてきているレベルでやばいよ。おばあちゃんとかババアとか意中の人に言われた女性の恐ろしさがわかってないでしょう」

 大鳳は過去に何か似たような経験をした様で後半はトラウマが刺激されたように震えている。

 ジャギも同じように過去のトラウマから少し震えた様子で大鳳を援護し始めた。

「ああ。基本悪意がなければ、ババアとか言われても怒らないタイプの女も、大半は『惚れた男から言われたのでなければ』ってのがつくもんだ。
多分だが横島、お前彼女が悪意のないそういう言葉を聞いても全く怒らないところとかを前世で見まくっていたんじゃないのか?」

 横島が頷くと、大鳳とジャギは彼の危機感の欠如の理由が納得いったというような表情になる。

「横島、今すぐ土下座レベルの謝罪を彼女にしろ。そして見え見えの御機嫌取りでも、惚れた男から言われたら、嬉しい類の言葉を連呼して彼女を誉めまくれ。そうしたら人としての尊厳くらいは残るぞ」

 ジャギの後半の発言は過去に地雷を踏んでそうしなかった経験が言わせたものの様だ。
誰にそういう発言をしたのかはわからないが、『大鳳と同じく初体験悲惨組になったぜ』と、自嘲気味に死んだ目で笑っていたのを思い出す。
ここまで言われて横島も八割くらいは大鳳達の忠告を信じたが心に僅かな疑念があることは否めない。

「でも本当にネプテューヌがそんなことするかな。彼女、ガチの女神様マインドやで。普段は駄女神って感じやけど、願望通りの夢を見る状態になっても、自分を崇める国民たちと仲良く過ごす日常を夢に見てたこともあるし、
今回の戦いも自分の神殿や信徒にひどいことした奴が本気で悔いてたから護る為に動いたんやし」

 それを聞いた瞬間、大鳳とジャギは本当の意味で事態を把握できたという表情になった。

「忠夫良くわかったよ。ネプテューヌさんの本当に女神様なところを前世で見続けていて、そのせいで『彼女だけは大丈夫』って想いが芽生えるほど、良い夫婦だったんだね」

「おお。多分そうやな、この霊具から読み取れた過去だけ見てもガチ女神様やったし、多分ワイの魂が安心しとるんやろうな」


 そこまで聞くと大鳳は自分の経験を呼び起こして、その時の恐怖を言葉に乗せて彼に言う。


830 :名無しさん@狐板:2024/09/16(月) 21:28:10 ID:nTcSqCCk

「忠夫、君が昨夜した発言は彼女の女神様マインドの『神』の部分を殺して女マインドに変える発言だったよ。
彼女はストレリチアだけじゃなくて、女権国家でも祀られている女神だから、絶対に女権国家的な部分も流れ込んでいるよ。だから早く誠心誠意謝って」

 それを聞くと横島の理性は大鳳とジャギの忠告を早く聞くべきだと結論下をした。それでも心はどこかでネプテューヌを信じている。彼は少し考えた後にどう謝罪するか考え始めると、大鳳が横島に質問をしてきた。

「ネプテューヌさんってどんな人なの。とりあえず思い出しただけでも良いから教えて」

 横島が思い出したというより、ネプテューヌからもらった霊具から文珠で読み取った、ネプテューヌの性格や行動を話し終えると大鳳は深刻な顔になる。そしてやや長い思考の後で言う。

「根っからの善性の女神で基本的にはダメ人間だけど、周りから愛されるカリスマを持ち、本当に大切な場面だと恐ろしく勝負強い。
これはやばいね。普段の間の抜けたところとかも、今回はなくなっているだろうし、下手すると忠夫の周りの女性陣とも仲良くなって下手すると今回の件では味方がいなくなるかも」

 そこまで話を聞くと横島は理性がやばいとどこまでも言うのに、まだどこか警戒心が沸かず自分でも自覚しているやばいときの底力が出てこないことをもどかしく思った。大鳳が横島の思考を読んで冷静な口調で横島に言う。

「今回は底力とかは必要ないよ。今はどうやってネプテューヌさんからの被害を小さくするか。それが一番大事だからね」



 会話が終った直後に大鳳の所にミクから電話がかかってきた。それを受け取った大鳳が真面目な顔で言う。

「忠夫、ネプテューヌさんは女権国家でもそれなりに信仰されているけど、ストレリチアで一番深い信仰を受けているらしいんだけど、
ネプテューヌさんを信仰している騎士団が王国に協力的な態度になった上に、王国の霊的防衛拠点の力を高める霊具を彼女がいくつか譲与してくれたみたいだよ」

 とてつもなく、いい知らせのはずだが伝えてくる大鳳の表情は暗い。ジャギもメアリが王国に多大な貢献をしてきた時の自分と重ねて、同情の視線を向けてくる。大鳳が固い表情で言った。

「ストレリチアのヴィヴィオ殿下から正式な要請で今夜久しぶりに降臨したネプテューヌ様の為の歓迎の宴に忠夫だけで来てほしいってさ」

「そ、そうか。大鳳ひたすら謝るのが一番良いと思うか?」

「聞いた性格の通りなら照れ隠しなのもわかっているから、本気で怒っていいても誠心誠意謝れば、ひどすぎるプレイはやめてくれると思うよ。彼女の良心がそれを許さないと思うから」

「ああ分かったで」

 大鳳に感謝の念を示した後、彼はストレリチアの大使館に向かう準備を始めた。




 ストレリチアの大使館に到着すると、楽しそうに笑うヴィヴィオが門の前で手を振っている。それを見て彼は藁にも縋る思いで言う。

「ヴィヴィオ、確かお前の前世な聖王と女神パープルハートは仲良かったんよな。とりなしてくれんか?」

「お兄ちゃんちょっと無理かも。私が間に入ったり他の女性の影に隠れると逆効果だよ。誠心誠意謝って、多少彼女の好きにさせた方が良いと思うな。それとパープルハートさんユウキさんにもいい意味で根回ししていたよ」

 ユウキに良い意味で根回しと聞いて彼の顔色が変わった。どういう意味か聞こうとする彼にヴィヴィオは言う。

「ユウキさんの様子を見て事態が好転するアイテムとか無償であげた見たいなの。なにをあげたのかはわからないけど、ユウキさん凄く喜んでたよ。
その時に言った言葉が、今回はちょっと流れ次第ではお仕置きし過ぎちゃったら止めても良いけど、そのことを悪く思わないで友達になってほしいって、言ってたよ」

 それを聞くと、横島は自分の中でネプテューヌの対する好感度上がり切ってしまい、女権国家的なわからせから逃げるという意欲が大きく落ちてしまった。
ユウキを助けてもらったという事実は彼にとってはすさまじく大きい。今回は逆レとかされても良いから、人格抜きとかは許してもらう方向で行こう。
そう決めた彼は、大使館の客室でパープルハートの姿になって待っていた彼女に速攻で頭を下げた。

「パープルハート本当にすまんかった。あんなデリカシーのない発言してしまって。ワイは」

 言い終わる前に彼女は優しくそれでいて、動きを読み切ったような動作で彼の口を手で押さえた。

「構わないから、あの時の本音を伝えてくれるならもう少しムードのある場所でお願い。それと一応私をお婆ちゃん呼ばわりしたんだから、敬老の日が終るまでは、前世の夫としてふるまってくれない?」

 口調もネプテューヌのそれとは違う艶のある妖艶な声音に変わっている。彼は速攻で頷いた。自分が悪かった上に、ユウキを救ってくれた恩もある以上断って言い通りがない、と感じたためだ。彼女は優しい声で続ける。

「ありがとう。今夜はせっかくだから罪なき少女の心を守れたことをたっぷりと祝いましょう」

 そういって、豪華なストレリチアの料理と果実酒を堪能した彼はふらついたまま、パープルハートに仕える神官たちに伴われ、特別な薬湯に満たされた湯船で身を清めた。
風呂から出た後にパープルハートに仕える女神官たちに体中をほぐされその快感で体中から脱力をし尽くした彼は、かつて大鳳がアンリエッタに犯された時と状況が似ていると思ったが、別に構わないと思っている。
今回は自分が悪いし、ユウキの状況を好転させてくれたのだからどういう形でも制裁を受けようという決断をしているのだ。


 指一本動かすことすら困難になり、マッサージの快感だけでも射精する寸前になると侍女や女神官たちが離れ。
パープルハートがパーティドレスから煽情的な紫色のヘビードールの透けているネグリジェに着替えて入室してきた。 女神としての力を解き放った彼女の姿を見ただけで射精しかけたが魔力でできた糸が彼の分身に入り込み射精を止める。その意図からさえも快感が起り辛いと思うと、いつの間にか入室してきていたらしいエヴァの仕業であることがわかる。

 エヴァは笑いながら言う。

「今回の発言私も他人事とは思えんのでな、パープルハートに協力することにした。大半のメンバーがそうだがな」

 エヴァがそういった直後にパープルハートが彼の衣服を剥ぎ取ると、彼女自身も衣服を脱いだ。子供の時とは正反対の女性の理想的な体が彼を釘付けにした後彼女は言う。

「お婆ちゃん呼ばわりしていたけど、明日にはそのおばあちゃんの女としての魅力と快楽で完全に屈服した負け犬男に成り下がっているのだから覚悟してね。いただきます」

 乳房が彼の胸板で潰れた時点で射精を許されないのが、極限の苦痛に変わり、彼女に分身を飲み込まれて繋がった時点で、完全に悲鳴と涙があふれだす。
対面座位の体制となった後に、エヴァの指から追加の糸が出てきて彼の腕も操られ始め、彼女の尻を力いっぱい揉みしだき始める。パープルハートの目線での合図の後、
エヴァが彼の分身を解放すると、ドピューという音が脳内に響き、彼は五秒近くも射精を繰り返した。
脳が焼け落ちている彼の様子を見ながらパープルハートは優しい膣の刺激を与えながら彼の痴態を堪能しながらより強く胸板で乳房を潰し始める。彼女が接吻して舌を絡めてくると、
悲鳴すら上げられなくなり、その分射精の量が増えていく様な錯覚すら覚える。彼女は笑いながら言う。

「高価なストレリチアの料理と薬酒で貴方はどんなに射精しても大丈夫よ」

 ここまでは安心させるような優しい声で言い、そして次に戦闘時の様な恐ろしい嗜虐的な声で言葉を続ける。

「体はだけどね。もしかしたら快楽が強すぎて廃人になっちゃうかも」

「そ、そんなことせえへんよな」

 脅える彼の言葉を他所にパープルハートは笑いながら彼から離れると、騎乗位の体制を取り、腰を動かし始める。優しいが脳が壊れる様な快楽を与えてくる膣が激しく動き彼を追い詰めてくる。
彼女は揺れる乳房を見せつけてきている。そしてエヴァの糸が彼の腕を動かし彼女の乳房や尻を揉みしだかせてくる。
特に射精の時に合わせて強く揉まさせると、無理やり絞り出されている様な快楽が強い。 不意にパープルハートが彼から離れると、ヴィヴィオが部屋に入ってきた。

「パープルハートさんそろそろ私も参加していい?」

「ええ。任せます」

「わーい!」

 そういった直後にヴィヴィオが大人の姿に転じた瞬間、横島の分身が余計に反応して、彼女とヴィヴィオに挟まれる形になった。
ヴィヴィオは先ほどのパープルハートと同じ対面座位の体位で彼を犯してくると、彼はパープルハートに放ったのと同じだけの精をヴィヴィオに放ちそうになった。
射精を見越したパープルハートが、背中から抱き着き、彼に乳房を押し付けると、彼はパープルハートにした以上の射精をヴィヴィオの中にした。そして倒れかける彼の耳元でパープルハートが言う。

「安心して忠夫。ちゃんと謝ったからそこまでひどいことする気はないわ。謝罪の言葉がなかったら、実はここで女神の力を使って貴方の背中にも男性の象徴を生やしてヴィヴィオと同時に貪る気だったのだけど、さすがに壊れるからやめたわ」

 パープルハートの艶のある声が、その状態を想像させ、それをされたいという感覚が自分の中に芽生えてくるのが止められなかった。

 そして次は大人の姿になったエヴァが彼を犯してくるとパープルハートが言う。

「本当は霊力を凄く回復させるお酒を飲んだあなたが射精するのに合わせてエヴァに血を吸わせて、私の神としての気を注いでいつも以上の快楽を上げる気だったのよ。
そしてどれだけ無様か、エヴァちゃんと吸血時の意識の共有でわからせる気だったの」

 その言葉を聞いた直後にエヴァが快楽を抑えた吸血をしながら言う。

「忠夫やられたいと思っているな」

「は、はい。吸血と射精同時にお願いします」

 それを二人は一瞬で連携して行うと、横島の意識が快楽で飛び意識がそのまま落ちた。


831 :名無しさん@狐板:2024/09/16(月) 21:30:08 ID:nTcSqCCk





 次に目覚めた時彼は、ストレリチアの大使館から見たことがない場所に来ていた。割と趣味が良い西洋の城でめいた場所だが、その彼を見て目の前にいたエヴァが言う。

「ここは私の別荘だ。ストレリチアの大使館でもよかったが、パープルハートの要望でここで続きはすることになった」

 自分の体の状態から見て時間はあまりたっていないことがわかる。彼が立とうとすると愛歌が彼の唇を奪ってきた。そして彼女は言う。

「パープルハートから聞いたんだけど、100歳以上はお婆ちゃんって言ったのよね。それなら私も敬老の日の対象内で良いわよね」

「あ、は、はい」

 愛歌の有無を言わさぬ笑みに脅えながら頷くと愛歌は笑いながら言う。

「それじゃあ、敬老の日だから、今日は私が普段から我慢している女権国家の女性らしい、プレイをたくさんしてもらいましょうか♪」

 愛歌はそういって笑うと彼に雄々しき獅子の祝福をかけてきた。それと同時に服を脱ぐと彼の分身を飲み込み、
そのまま彼を何度も射精させてくる。雄々しき獅子の祝福の効果で男が女性をベッドの中で支配するのが当然という意識が強まってくる。
そしてそこで不いい彼の視点が別の視点に変わる。第三者の視点から自分が情けなく犯されているのを見せられると同時に彼は理解する。
これは、アリスが横島の人形に視点を移したのだ。アリスが彼の視点を移された人形を抱え聴覚も共有させながら甘い声で囁く。

「忠夫、ネプテューヌみたいに優しい女神を怒らせると後が怖いってわかったでしょう。ちゃんと謝らなかったら『雄々しき獅子の祝福』を使った上で、貴方の今みたいな痴態を大勢のパープルハートの信者や、
貴方に惹かれているヴィヴィオの配下達に視姦させるつもりだったそうよ」

 アリスのそれを想像させてくるささやきが、彼の分身を余計に固くしてくる。愛歌に精液を絞られ切って、完全に意識が落ちかけている彼は自分の霊力がほとんどなくなり、
愛歌の霊力が一気に上がっていることに気づいた。別に愛歌を恐れてはいないが、それでも圧倒的な力の差を感じ震えてくる。


 愛歌が性行為を止めてアリスに声をかけるとアリスは一番良く見える位置に彼の視点が映した人形を置いて服を脱ぐと仰向けの彼に覆いかぶさりながら体を押し付け始める。
アリスと彼が一つになると、彼は恥ずかしい痴態を引き出され人形を操る糸で操られながら悲鳴を上げた。どこまで優しく堕落を誘ってくるアリスの体に溺れ切りそうになる自分を叱咤するが、
それを見越した様にアリスが体がくねらせるたびに分身が振るえ射精し。魂の力が奪われていくような錯覚を覚える。アリスは名残惜しそうに彼から離れると再びパープルハートと交代をした。

「忠夫、ちゃんと謝ったからこれくらいで終わりだけど、これに懲りたら自分を好きになった女性にお婆ちゃん呼ばわりはだめよ」

「は、はい」

 パープルハートは横島の分身を飲み込みながら優しい快楽を与えながら言う。

「背中にも生やされて、ヴィヴィオと挟まれたり」

 パープルハートの与えてくる快楽と同時にヴィヴィオの体も思い出されてくる。

「同じことをされながら、エヴァに射精と同時に血を吸われながら、私から霊力を送られて、快楽を強められたり」

 甘いささやき声にそれを想像してしまい。彼の分身がどんどん射精の量が増えていく。

「そしてアリスの人形に視点を移されて見たような恥ずかしい痴態をたくさんの私の神殿騎士やヴィヴィオの配下達に見られたり」

「あー!あー!」

 パープルハートのそれをされたいんでしょうと言う誘惑の声と共に分身を嫐る彼女の膣がどんどんと抵抗力を堕としていく。

 あれほど射精させられても、尽きない勢力に負けて彼は蚊の鳴くような声で言った。

「……です」

「何て言ったの?」

「されたいです」

 それを聞くとパープルハートは言った。

「私はお婆ちゃんだから耳が遠いみたい。もう一度言ってくれない。大きい声で」

「今言われたお仕置きプレイされたいです」

「まだ聞こえないわ。ここにいる、王国女子で男性が女性をリードするのが当たり前の性観念を持つユウキちゃんにも聞こえる大きな声で!」

 それを聞いた瞬間彼の背筋が凍り付きかけた。そしてパープルハートの視線を見るとそこには嗜虐心に満ちた目で彼を見下ろすユウキがいる。ユウキは彼の近くに来て言う。

「忠夫まさか、快楽に負けて言わないよね。王国男子として最低だよ」

パープルハートが離れると、ユウキも服を脱ぎ彼の分身を飲み込みながら言う。

「僕との本当にギリギリ、王国でも純愛な女性優位セックスでも恥ずかしいのに。さすがにこんなプレイやでしょう」

 さっきパープルハートにされたプレイを再現しながらユウキは笑う。わざとらしく心底疑問に満ちた声で彼は言う。

「忠夫、どうしていつもより硬いのまさかこのプレイの方が好きなの?変態♪ 最低♪」

 他の思想でありながら心底バカにしたユウキの声に余計に固くなりながら彼はユウキの乳房をアリスの糸で動かされた指で揉まされながら、恥辱と強すぎる快楽で射精を繰り返した。ユウキは笑いながら言う。

「パープルハートどうも忠夫はそういうプレイをされたい王国男子と最低の屑マゾだからやってあげて♪」

「ユ、ユウキそんなこと言われても、もう少し容赦を」

「聞こえないよ変態♪ 女心分からなさすぎだから、ちょっとは反省して」

 ユウキもアリスたちもパープルハートと僅かな時間でかなり仲良くなっていることが節々ににじみ出ている。彼女は割と昔から人たらしだったが、こういう面で自分が被害を受けるとは思ってなかった。

 ヴィヴィオの配下やパープルハートの配下が大勢入ってくると、さとりとこいしが姿を見せた。さとりは嫌味たっぷりで彼に言った。

「実はさっきまで私もパープルハートに頼まれて彼女がささやいている時に想起してたのよ。私も貴方の80歳以上はババア発言に頭に来てたから。こいし」

「何お姉ちゃん」

「彼の男性が女性にベッドで負けるのが恥ずかしいという意識を極限まで高めなさい」

「そ、そんなこれだけ大勢の女性に見られている状態で」

 言い終わるより先にさとりの足が彼の分身を踏みつけて言う。

「大勢の前で踏まれていつもより硬くなる変態には最高の処置でしょう」

 さとりは彼の心を読みながら特に気持ち良い状態を読み取りながら、足で快楽を引き出して、一瞬だが噴水を連想させるほどの射精を起こさせた。

「見なさい。彼は男が女にベッドで負けるのが恥ずかしいという意識を強くされた状態で足でされるとこんなに出すのよ」

 嘲笑の声から言い返したかったが、さとりに分身を飲み込まれて喋れなくなった彼にさとりが言う。

「『想起・今宵の今までの性行為』」

「あー!」

 今までの性行為の全てが蘇り、さとりの膣に大量の射精を果たすと、さとりの腹が妊婦の様に膨れた。それも霊力を吸収するとともに小さくなっていく。そして少し腹が小さくなるとさとりはこいしと交代し、いましたのと同じ想起を彼にした。射精する彼の精液を受けながらこいしがわらう。

「忠夫、たくさん射精できてうれしいみたいだね♪ この後パープルハート様が言ったプレイの後にもう一度想起するから楽しみにしててね♪」

「そ、そんな」

 離れるこいしを他所にさとりが彼の分身を踏みつけながら言う。

「楽しみでしょうマゾ変態」

「た、楽しみなわけがない」

「へえ。 じゃあ昨夜のあの発言は刺す言う毛じゃなく素だったの。私も一応貴方を好きだと言っていたのに、80以上はババアとか」

 さとりのどすの利いた声に彼は脅えた。ベッドの中で惨敗してからは彼女が妙に怖くなってきている。

「は、はい。敬老の日を口実にそういうプレイがしたいだけでした」

「よろしい。そういうことにしておいてあげるわ」





 その後彼は、ヴィヴィオとパープルハートに挟まれて、分身を一時的に背からも生やされて両方を加えこまれた時、声にならない絶叫を上げながら射精をしていた。周りに嘲笑の声が余計にそれを高めてくる。激しい射精が終り、より敏感になった分身から前から抱き着いていたヴィヴィオが離れ、エヴァがその位置に来ると彼の分身は大人と化した彼女に飲み込まれ豊満な胸がヴィヴィオと同じく彼の胸板で潰れ、そして射精直後で敏感な分身が飲み込まれて前と後ろ同時に射精している彼の首筋にエヴァの牙が刺さった。パープルハートが大量に霊力を彼に与え奪われる霊力が余計に増えた彼は三か所から霊気を吸われて一気に意識を失った。それを見ながらパープルハートが言う。

「十分私たちの魅力は分かったでしょう」

「ひゃ、ひゃい」

 呂律の回らない彼にパープルハートが言う。

「一応私とヴィヴィオの夫でもあるわけなんだから妻の要求にはいつでも答えるのが当然よね」

 そういうと彼女はネプテューヌの姿に戻った。ヴィヴィオも同じく子供の姿に戻っていう。

「それじゃあ、いつでも私たちを満足させられるようにロリコンも悪化させようか♪」

 そういった直後にヴィヴィオに分身を飲み込まれた彼は自分の無様さが周りに見られているという背徳感から大量に射精し、そして愛歌とネプテューヌも参加してきたことで、彼はそのまま快楽の坩堝に飲まれていった。



 性行為が終るとネプテューヌがパープルハートの姿に戻り言う。

「アル、リグル怒ってない貴方たちで忠夫の心のケアよろしくね」

「うん。わかったよ。僕も一応は忠夫の発言だとお婆ちゃんだけど、特に腹は立たなかったから。 最も気持ちもわかるから止めるところまではいかなかったけどね」

 リグルが横島にかまきりの加護を与えて性行為への恐怖を消すと陸八魔アルが彼を受け止める。


832 :名無しさん@狐板:2024/09/16(月) 21:31:02 ID:nTcSqCCk
「忠夫、私もお婆ちゃん呼ばわりの対象ないかもしれなかったけど、現世で生きた時間が長くないから頭には来なかったのよね」

 最も彼女の性格上、仮に魔王時代の記憶持ちでも悪意がなければそこまで怒らなかった可能性が高いと周りは思った。


 性行為への恐怖が消えた彼に優しい形でアルが繋がり、ゆっくりと癒すように動き出すと、彼は何度も精を放っていく。時々リグルが交代して、
幼い少女との性行為の楽しみを教えつつ、ヴィヴィオたちが教え込んだ快楽も蘇らせていく。二人の中に何度も放った後、アリスたちも癒す様な性行為に混ざり始めた。

 目覚めた後の彼はストレリチアの大使館に戻っており、あれだけ激しい性行為を長時間した上に凄く長時間寝たはずなのに、時間があまりたっていないことを不思議に思った。
これはエヴァの別荘が時間の流れが外界と違うためだ。だが彼はこの時は気づかなかった。





 次の日に王国の諜報部に出勤してきた彼を見て大鳳とジャギは痛ましいものを見るような目になった。ユウキや周りの女性達に対して体が一回り小さくなったようになっている。
相当強烈な女権国家的なわからせを食らったのだろう。精神は回復しているが、多分彼女たちに永遠に頭が上がらないなっている。対してミクは察しつつも機嫌が良かった。
パープルハートが送ってきてくれた利益やストレリチアとの国政の変化を見れば当然と言える。


 通り一遍の勤務が終わった後、さとりが珍しく純粋な忠告を言う様子で大鳳と横島とジャギに言った。

「パープルハートは裏とかが一切ない数少ない味方だから信用していいわよ。それと昨夜のお婆ちゃん発言だけど、パープルハートと私以外は『いささか怒った』程度だったわ」

「そうなんか」

「状況が状況だし、照れ隠しで言った言葉で、悪意はなかった上に自分に向けて言われたわけじゃないしね。どちらかと言えば、
貴方の周りの女性陣はパープルハートの為に戦う姿が格好良くて燃え上がった側面の方が強いから、それがなければ軽めのわからせで済む程度だったわ。
パープルハートも貴方の気持ちがわかっていたし、お婆ちゃん呼ばわりならいささか怒る程度だけど、せっかくの前世が夫だった男との理想的な再開の後で照れ隠しがあれだから切れただけよ」

「そうかワイもデリカシーがなさ過ぎたな」

「ええ。ちなみに私は本気で怒っていた勢だから。一応割と本気で好きになったと言っていたのに、80以上はババア発言とか本気で頭に来たから。 今夜の想いでは末永く貴方をいじめる想起の種にするわね♪」

 王国に多大な利益を持たしてきたさとりを見ながらこの女性には好かれても嫌われてもろくなことにならないかもと大鳳は思った。そして横島や自分の様な長命を持つ女性にも好かれている男は、
何歳以上はババアとかそういう発言はいくつもの地雷を連鎖爆発させる大禁句だ。絶対に口に出さないと誓う。
横島が残した教訓を無駄にしない為に。そう思いながらも彼は諜報部の一員としてネプテューヌが味方になってくれたことや数々の変化を好ましく思った。


833 :名無しさん@狐板:2024/09/17(火) 00:53:53 ID:T3PiDdaA
乙です

834 :828:2024/09/17(火) 01:17:21 ID:lMCcI+/r
>>833
乙感謝です

835 :名無しさん@狐板:2024/09/17(火) 05:39:15 ID:rAZzXMvm

悪意が無いからこの程度で済んだのか

836 :828:2024/09/17(火) 20:35:21 ID:lMCcI+/r
>>835
乙感謝です

悪意がなかったのもあるけど、ちゃんと謝罪の意が伝わっていたのも大きいです

837 :828:2024/10/31(木) 00:10:58 ID:jnGSVaDd
前回投下した話で誤字があったので報告を
>>831のさとりのセリフ

「へえ。 じゃあ昨夜のあの発言は刺す言う毛じゃなく素だったの。私も一応貴方を好きだと言っていたのに、80以上はババアとか」が間違いで

「へえ。 じゃあ昨夜のあの発言は誘い受けじゃなく素だったの。私も一応貴方を好きだと言っていたのに、80以上はババアとか」でした

838 :名無しさん@狐板:2024/10/31(木) 00:20:08 ID:jnGSVaDd
 2024年女権国家ハロウィンSS生涯突き止められない方が良いハロウィンの悪戯の犯人がした最悪の悪戯

このSSは現在本スレのスレ主さんがやる夫板のシェルターで連載している女権国家諜報員日月抄の二次創作です。以下の注意書きがあります。

@横島と絡ませる口実になるAAがあるという理由のこじつけで、とんでもなく強化された藤丸立香が出てきます。彼女はマンガで分かる!Fate/Grand Orderシリーズの設定が主となってます。
Aこの世界は横島の転生先が主人公となっています。原作から500年後が舞台です
B魔女と百騎兵からジェラート・ヴァレンティーヌがヒロインとして出てきます
C魔女と百騎兵でパラレルワールドとそれに対する魔女の能力が拡大解釈されてSSに用いられています。
DこのSSだと現在登場している大鳳くんヒロインに相当批判的なことを言うキャラが出てきます。
Eパラレルワールドの設定としては過去に>>311から>>319や556から>>560に投降したジェラートやメタリカが出てくる話が舞台です。
Fこの話だとアリスの種族設定が魔女かつ魔界人で神綺の娘になってます。本作だと普通の人間の可能性が出てきたので食い違ってしまうかもしれません。
Gこの話では全ヒロインが横島への好感度が200越えしています
Hスレ主さんの作品である『邪な騎士と横島と騎士』の影響で四騎士が横島のヒロインになってますが、その作品ほど鬼畜ではありません。




 ハロウィンが近づき活気に満ちた学院の廊下。そこには多種多様な人々が走り和気あいあいと話している。
病弱な男性に女権国家に来ないかと誘いをかける美女。それに対して病気と付き合って生きていくか、女権国家に行くか悩んでいる様子の男性。普通に婿入りなしの手合わせを頼んでいる凛々しいストレリチア女子と、
快く応じている男子。王国、ストレリチア、女権国家の留学生が入り乱れる後者の中に、複雑な表情をして考え込んでいる人物がいた。
彼は横島忠夫、かつて大鳳と共に女権国家を退けた功労者の生まれ変わりらしい。らしいというのは、彼はそうだと言われても、一切実感がない為だ。複雑な表情をしながら彼は考え戦闘訓練所に入ろうとした。

 そこで不意に声をかけられた。

「忠夫どうしたの?そんなに悩んだ顔をして。もしかして無心で訓練したいの?」

 その言葉に振り向くと女性と見紛うばかりに美少年がいた。その少年こそが、彼と同じく王国の大英雄の生まれ変わりである、大鳳だ。
彼が一時留学で王国からこちらに来た時、妙に気が合い、お互いが前世で戦友同士だと知って境遇が似ているなと笑いあったものだった。

「おお、大鳳か。少しな気になることがあって一通り考えたが、答えがでんから一応頭の隅には留める程度にするために自分を苛め抜こうと思ってな」

「そうなんだ。でも今はやめた方が良いよ。ヴィヴィオさんと四騎士さんたちがいるから」

 それを聞いて彼の顔色が曇る。彼女達とは仲が良いが、それはそれとして会いたくない時もある。今はその時だ。彼女たちは自分の前世と関係のある面々の生まれ変わりか、
それとも修行のし過ぎで聖王やら武神の血が覚醒して今も生きているのか、あるいは天界から自分に合うために降臨したのか、どれかだろうとは思っている。

 少し怯えた様子の彼を見ながら大鳳は少しだけ揶揄う様に言う。

「彼女たちが今の忠夫の様子見たら、『考えることすらできないレベルの快楽でそれをかなえてあげましょう』とか言って、ストレリチアに負けた男子用のベッドルームに直行だよ」

「そ、そうやな。それにしても、大鳳お前大丈夫か? この共和国は王国とは違って危険が多いやろ。ここに住んで二月くらいが気が緩むから一番危険なんやぞ」

「まあ、王国の特務科としてここには一度は留学しないとだめだからさ。それに前世からの戦友もいるし大丈夫だよ」

「そうだな。ここは王国と違いすぎる本当に直ぐ適応したな。とりあえず喫茶店行こうか。訓練所の傍でヴィヴィオたちに見つかったらやばい」

 そう答えながら、彼は移動中にこの共和国の成り立ちに思いをはせた。

500年前に大英雄である大鳳が女権国家を退けることに成功しそれから王国が幾つもの周囲の小国を取り戻し、
その際に幾つもの小国を統合してそこに王国の血縁者に統治させた。それがこの共和国の成り立ちである。女権国家の戦争犯罪を嫌った女権国家の良識派が国土返還などに協力していた為に、
この国は王国側の同盟国だが女権国家やストレリチアの留学生も多い。さらには情勢次第で王国寄りの中立くらいになることも何度かあったあたり、
戦争犯罪の分のけじめはつけようと思う程度には良識的派閥からとはいえ、女権国家人たちの助力が大きかった影響も見て取れる。


 そんな過去を思い返す彼を、現実に引き戻したのは喫茶店に到着したことを告げる大鳳の声だった。

 店内に入ると大鳳は真面目な顔で彼を問いただす。

「忠夫それで何に悩んでいたの?」

 大鳳のまっすぐな問いに彼は言葉に詰まった。色仕掛けに負けやすいことさえ除けば、この少年は完璧超人だ。だからこそ騙すことはできない。そして少し悩みかけた彼に読み取ったらしい彼の声が響く。

「忠夫、もしかして僕の不始末が忠夫に迷惑かけているの?」

 彼の態度から推理したらしい大鳳の言葉に横島はびっくりした悲鳴めいた様子で答えを返した。

「ちゃ、ちゃうで。ひょっとしたらそうかもしれないってだけや」

 言ってしまった後、隠し通すという意味では最悪の返答だったと思いつつ、これはこれでありかもしれないと感じる。大鳳に迷惑をかけない為にはこの答えも悪くはないかもしれない。

「もしかして、前世関係?」

 大鳳の言葉に本当に話が早くて助かると思った後に彼は答えた。

「ああ。今日霊感の予知夢めいた夢を見てな。大鳳お前の、前世王国で祀られている、方の不死鳥神社にワイがいく夢を見たんや」

 話しながら大鳳の前世も名前が一緒だからややこしいと彼は思いつつ、神様として王国に祀られている大鳳もいるし、目の前の大鳳は分離した人間部分らしいが、普通に前世の力も使える。
本当に人間が神様として祀られて、転生までするとややこしいことだらけだ。
 そう考えつつ、彼が話し終えると、大鳳は本当に真面目な様子で困惑した顔になっていた。


「つまり僕の前世が祀られている王国の神社に行く夢を見て、なぜか前世の僕が忠夫に土下座していたと」

「ああ、多分霊感絡みだからあれは大鳳神本人やと思う」

「そうなんだ。でも僕の前世って色仕掛けに引っ掛かって結構ポカしてたから、割と忠夫に迷惑かけちゃったことも多そうだね。でも500年後にさらに迷惑になることってなんだろう?」

 思案する大鳳の表情を見ながら、横島は状況が悪くなっていると感じる。こうなると大鳳を巻き込まないのはもう不可能だ。パニックになっていた時は、お前の前世が悪いとわかるまでは、
手を貸す必要はない。もしくはへまをしたのは前世だからお前は償う必要ない、という気だったが、目の前の大鳳はこの件から手を引く意思が微塵もない。 どういって大鳳を引かせるか悩む彼に、不意に救いの声が響いた。

「最初の前世から共に戦っていた私が保証しよう。大鳳今回の土下座に関しては、お前は悪くない」

 低く聞き取りやすい声が不意に横から響き二人が振り返ると、そこには金色の髪を棚引かせた、ダークブルーの瞳をした美女が佇んでいる。
今は雪姫と名乗っているかつて横島の前世たちと共に戦った吸血鬼エヴァンジェリンだ。彼女はこの学校で教師を勤めている。
横島も霊波刀の使い方や合気道や人形遣いの対処など様々な指導を受けて世話になっている。最も何度か強すぎる快楽のトラウマを刻まれたこともあるが。
少女の形態になるときもあるが、基本的には大人の姿で彼を嫐ることが多い。 怪訝な顔をする二人にエヴァは言葉を続ける。

「大鳳お前の前世というか、王国に祀られている神としての本体は大分責任を感じている様だが、少なくとも私たちの主観ではお前に落ち度はないと思う。
そしてお前を安心させるために、第三者に事実だけを記録映像で全て見せて回ったことがあったが、お前に非がゼロとは言わないが、お前が悪いわけではないと考えるものしかいなかった。――しかもそれは事の発端に関してだ。
きっかけ関して責任は多少あれど、もはやこの事件に対してお前が悪いなどというのは筋違い極まる」

 具体的な説明を避けているのは大鳳が事情を聞けばそれでも横島を助けに来てしまうからかもしれない。エヴァの言葉の真摯な響きを聞いた彼は、少し悩んだ後に答えた。

「わかりました。今はこれ以上踏み入りません。でも僕に落ち度がなくても忠夫が危ないなら助太刀に呼んでください。前世で忠夫の奥さんだった人たちは凄い人ばかりなのは分かるけど、僕だって力になれますから」

 大鳳は前世の経験も手伝っているのか、その戦闘力はすさまじいものがある。そして、横島と同じく『人間』であることが大きな強みとなっている。人外が受ける制約がゼロだ。
そして強大な力を持った人外ともある程度闘える戦闘力。チェスや将棋で言えば強さは普通だが、便利な駒だと言えるだろう。

 エヴァは大鳳の言葉に頷くと真摯に言葉を返した。

「わかった。ただ難しいかもしれないが、そのときは自分にも責任があるからではなく、忠夫が前世のお前にしたように友達を助けるという理由で来てほしい」

「はい。忠夫どうしようもなくなったら呼んでね。絶対助けに行くからね!」

 去っていった大鳳を見ながら横島はエヴァに礼を言う。

「先生ありがとうございます。今回の件どういうわけか大鳳を巻き込みたくないって想いが強く霊感のせいかもしれませんけど」

「構わん。 そろそろハロウィンだから私の授業から欠席するなよ。かなり危ないことになるからな。それにしても前世から変わらずいい友人だな」

「はい。あいつやジャギとは知り合って数か月で異常に仲良くなったけど、これが前世の影響なら、前世の影響がでかい体質なのも悪いことばかりじゃない気がします」


 そう答えた横島にエヴァは少し考えてから言った。

「多分今回のハロウィンはお前にとって最悪の災難になるかもしれん。そして私も敵対者となる可能性が高い」


839 :名無しさん@狐板:2024/10/31(木) 00:22:05 ID:jnGSVaDd

「そ、そうなんですか」

「ああ。実際に殺しあったりするわけではないがな。だが教師としての仕事には手は抜かん。ハロウィンの禍となる策は私より知恵に関しては上かもしれない相手が仕掛けるから、
多分私の言うとおりにしても、防げるという保証はない。そしてそれが発動したら私はお前の敵となり堕としにかかる」

「殺し合いならさすがに勝てんけど、まあゲームならやりようはありますから」

「そうか。今度のハロウィンで起きる事態の主犯である可能性の高い人物にも私は恩がある。だからゲームで出会ったら手加減はできん」

 そういうとエヴァは子供の姿に戻った。これは完全にプライベートになったという証でもある。彼女は子供らしい姿で横島の膝の上に乗ると完全にプライベートの口調に戻っていった。

「忠夫、今度のハロウィンはお菓子の渡し忘れが出るように意識の外を突いてくる。多分それをかわすのは無理だが、こいしやさとりによる意識の誘導はない。
それなしでもお菓子を渡しそこなう様に仕向けてくる。それを超えられたら何も起きることはないだろう」

 教師としてではなく私的な助言を受け取ると彼は頷き礼を言った。

「ありがとなエヴァ。とりあえず、義理のある相手との約束に反しない範囲で、最大の忠告してくれたんだろ?」

「まあ、な。今はこうだが、私も女権国家の女性だから、一度スイッチが入ってしまえば、そのゲームでは手加減できんぞ。それと今日は授業が終わったら、立香王女がお前に来てほしい、と言っていたぞ」

「そうか。わかった」






 横島はその日エヴァの授業を特に熱心に聞いてから立香王女の元に向かった。
エヴァの授業の内容は、ハロウィンは通常はただの遊びだが、女権国家の妖怪に好かれている男性は特に注意しなければならないと伝えてきた。
お菓子を渡せば絶対に何もできない、もしくはし辛くなるという儀式として成立しているために、逆に渡さないと悪戯して良いという事態が成立してしまう。
その外には伝承によって悪魔や妖怪や妖精は分裂したりすることもあり、同じような能力を持っていても妖精や幽霊に種族が変わる例もあるなどと言っていた。

 この授業はハロウィンを前にした他の生徒たちの為でもあるのだろうが、自分への忠告が主なのだろう。





 授業を終えた後彼は自分の師匠の一人を勤めてもいる王族である立香王女の元に向かうことにした。その道中で彼は様々な記憶が蘇ってくる。この感触はもしかしたら、霊感が今回の騒動の解決に必要な記憶を呼び返しているのかもしれない。

 彼が今から会う藤丸立香、この国の王女であり茶髪で豊満な体の親しみやすい美少女で支持率が高い王女だ。
彼女は大鳳の正妻である、まどか王女の子孫の一人であり、この共和国を支えた王族の子孫だ。一度王国側に加勢する形でこの国が痛手を負い、
王族が大半死んだ時に、かつてのまどか王女とほぼ同じ流れを経て彼女はこの国の王女となった。最もまどか王女とは異なり、彼女自身は霊的な戦闘や除霊もこなしていたらしい。
その際に斉天大聖孫悟空の衣装を着てそれに近づけるように、修行していた。そのためか市政にいた一市民だった頃に横島を見出して半ば師匠と言える姉弟子の立場だ。
彼女に連れられて妖精の森で前世の妻であるユウキや様々な人々と出会い所業をさせられた。


 過去に思いをはせながら、王宮の廊下を歩くと、そこにはかつて暁美ほむらが立っていた位置と同じ場所に佇む少女がいた。ピンク色の神に青色の髪をした豊かで締まった体をした、大きな盾を持つ王宮の近衛兵マシュ・キリエライトだ。

「横島さん、先輩――間違えました。王女様に呼び出されてこられたのですか?」

「はい。キリエライト近衛長」

 プライベートでは名前で呼べる程度には親しいが、勤務時間中だから勤めて敬称で呼ぶと彼女は少し悩んだ後に行った。

「申し訳ありません。恐らくは王女様が言い忘れたのでしょうけど、まだ取次の準備ができておりません」

 答えて頭を下げるとマシュは走って奥に引っ込んだ。恐らくは、立香に確認を取りに行ったのだろう。ここは女権国家の良識派が独立を支援した国であるせいか、王国よりもおおらかな部分が多い。
立香自信が自衛力が高いのもあるし、いかがわしいこともできない様に作ってあるのもあるが、かつての王国と違って王女の住居も女権国家程緩くはないが、完全に男子禁制というわけではない。


 ほどなくして、戻ってきたマシュは確認が取れたことを告げると彼を連れて奥の部屋に通す。

 奥には王女の衣装に身を包んだ立香がおり、彼は彼女を見ると開口一番に言った。

「久しぶりに王女様としての衣装見たけど、庶民の出なのにそこまで着こなせるの、凄いな」

「まあね、演劇やってたこともあるから役作りに入り込む感じで今は王女様って感じでやればなかなか行けるんだよ」

 口調は完全にくだけつつも、王女らしい気配は微塵も失われていない。彼女は横島の顔を見ると言った。

「今度ハロウィンに禍が来るんでしょう」

「ああ。しかも女権国家絡みや」

「そうなんだ……」

 そういった後彼女は不意に横島の手を両手で握り閉めて言う。

「横島、ううん、忠夫。実を言うと貴方は記憶を失っているけど、凄く大功を立てているの。この国に霊的侵略をしてきた様々な勢力から何度も救っているんだ。
王女になる前からの知り合いで、男性の禁止がそこまで強くない気風とはいえ、王女の部屋に頻繁に来られるのはそのためだよ」

「そ、そうなんか」

「うん。代償であったり、忠夫自身の精神を護る為だったりでいろんな理由で記憶がなくなっているけどね」

 立香の言葉が嘘だとは彼には思えなかった。むしろ合点がいった思いだ。実際に戦闘実技の試験や授業に関しては記憶が曖昧になった後急に凄くできるようになったこともある。
 立香の言葉は信じてもなぜその話をしたのかわからない彼に彼女は言葉を続ける。

「だからこの国で私を娶れるくらいには英雄なのよ。それに前世の貴方のお嫁さん達も取り込めば国防に有利だしね」

「そ、そうか」

 彼女は真剣な目で言う。

「正直女権国家人とは大きく価値観が違う私は他の女性と貴方が関係することに、凄く思うところがあるけど(嫌だとは言ってない)それでも昔から一緒だった私を一番愛してくれているって信じているから。私と結婚してくれる?」

 プライベートで他の部下がいないところでそういってきたのは、多分自分にも告白を断ることができるようにするための誠意だろう。彼は頷いて答えた。

「ああ任せてくれ。立香ちゃんだけじゃなくて全員幸せにしてやるわ! ハーレムじゃー!」


 そう答えてしばらく雑談をした後、マシュが面会時間が終ったことを告げに来た。マシュの言葉を聞き彼は礼を言うとこの部屋から出るべく歩みだす。
マシュは彼の背中に心底同情の念の籠った視線を向けていた。そして彼の姿が見えなくなると、心底げんなりとした表情になる。その顔には『先輩(立香)のことはこの国に住むものとして感謝も尊敬もしていますけど、
この趣味に関しては擁護できません』と書いてある様だ。

 マシュの表情を読み取った立香はバツが悪そうに言葉を返す。

「マシュ私も悪いとは思っているけど、大丈夫よ。忠夫を不幸になんかしないから」

「最終的にはそうかもしれませんが、誠実な男性の心は罪悪感で洒落で済まないダメージ受けることもあるんですよ」

「まあ、まあ、忠夫はタフだから。それよりも先のことより楽しい今が大事。今年のハロウィンで忠夫が出席することになる可能性の高い、反省会の練習頑張ろう」

「本当に気の毒に、これは王国の守護神な大鳳様も土下座するわけです。『僕の子孫がごめん忠夫』って感じなんでしょうね」

 普段から立香と仲が良くそして彼女に恩もあるマシュが年に一度くらいしか発さない辛辣な声音だったが、立香は平然としながら、録画などの準備をしている。マシュは諦めた様子でため息をつくと、警護の任に戻っていった。





 横島は不意に目を開けると自分が城にいることに気づいた。どこか囚われている様な感覚がしながら一切の不快感を感じさせず、それでいて、どこか本能的に官能を刺激する作りこれは女権国家の大奥あるいはハーレムだ。

 彼が辺りを見回すと、そこには金髪でショートカットの髪をした美少女がいる。彼女は横島を見ると喜色満面という笑みであいさつをしてきた。

「貴方からしたら初めましてね。私の英雄さん、今回のゲームでゲームマスターを勤める沙条愛歌よ。よろしくね」

「お、おお、もしかして今日はハロウィンか」

「その通りよ。貴方は全力でお菓子をたくさん用意していたけど、想像以上の数のお化けにねだられた上に、上手く心理の外を突いた相手にお菓子を渡さない状況作られて、お菓子を渡さなかったのを口実に悪戯されてここに来たのよ」

「そうか。やはり防げなかったか。結局誰に悪戯仕掛けられたんだ?」

「そのことに関しては記憶消されているでしょう? 堕ちきらずにクリアできればそのことも思い出せるわ。堕ちきってしまったら多分生涯わからないだろうけど」

 その答えを聞くと彼は、意識を切り替えると言った。

「そうか。それじゃあゲームのルール話してくれるか?」

 愛歌はその答えに頷くと若干不機嫌そうな表情をしながらも話し始めた。

「ここは邯鄲の夢の技術を用いて作られた。夢幻(むげん)大奥迷宮よ。大奥と言っても女権国家式のね。ハーレムや大奥と言えば、他国ではともかく女権国家では恐ろしいものよ。
そして貴方は過去に共和国の霊的危機を救うためにいくつかの前世の力を使った時に私たちのモノになったの。その際に快楽が強すぎて人格が壊れそうだったから、その記憶を封印しておいたの」

 そういった後、愛歌はいくつもかの通路が出ている扉に手を向ける。

「あそこにはそれぞれの大奥の主がいるからそこに言って、貴方の吸いだされた記憶と立香王女への想いの欠片を集めてきなさい」

 愛歌の言葉に彼は不意に閃き気になったことを問うた。


840 :名無しさん@狐板:2024/10/31(木) 00:24:41 ID:jnGSVaDd

「ここはもしかしてワイの精神世界か何かか?」

 その問いに愛歌は、少し悩んだ後言葉を返してくる。

「部分的にはあっているわね。ここは貴方と関係の深くて格の高い女性陣が作り上げた、夢や幻と現実が交じり合っている幻想の女権国家式大奥。
貴方の本来の体は寝ているけど体に戻っても生身でここを歩き回れたりもするわ。貴方のトラウマになった性的な快楽や恥辱心。そういった全てを纏った女性陣がボスだから気を付けて。
良い、貴方は英雄としての偉業をなした、記憶がなくても辛うじて英雄と言えるくらいには強いけど、ボスとは戦わず逃げなさい。逃亡式ホラーゲームとかくれんぼ式ホラーゲームの組み合わせみたいなゲームと言えばわかりやすいかしら」

「なるほど。それで立香王女への想いを取り戻すにはどうすれば」

「ボス以外の敵は貴方なら一太刀から三太刀くらいで倒せるから、そういう雑魚を倒せば勝手に貴方の中に戻ってくるわ。
全部の欠片を手に入れて出口に到着すれば、クリアよ。そして一つのエリアをクリアすれば、そのボスの特殊技能が貴方も使えるようになっていくわ。
繰り返して言うけど、道中の雑魚相手には割と無双できるでしょうから勘違いしやすいだろうけど、これは逃げ系のホラーゲームよ。ボスに追いつかれてしまったら、
一撃で負けてベッドルームにテレポートして、王女様への想いがゴリゴリ削られる罰ゲームスタートだから気を付けなさい」

「わかった。それと一応聞くけど愛歌ちゃんも俺の前世の嫁さんだったんだよな」

「ええそうだけど」

 それを聞くと横島は、不意に愛歌を抱きしめた。少し不意を突かれたように驚きつつ顔が赤くなった彼女を見て彼は言う。

「これで少しは機嫌が直ったか。ワイのせいではないみたいだけど、可愛い女の子が顔をしかめているのはつらいしな。女権国家の女性でワイの嫁さんならこうすりゃ喜ぶと思ったで」

 彼が離れると愛歌は顔の赤みが引いた後、不意に誘惑する妖艶な表情になった。彼女は露出の少ない服でありながら男を惹きつける歩き方を見せつけた後、一つのドアに手を置いた。

「このドアの向こうは私が追跡者役のステージなんだけどここからにしない?」

 怒ってないむしろ好意的な笑顔だが彼は怖いと思った。

「ごめん今の愛歌ちゃんに勝てる気せぇへんからやめとくは」

「そう? 後に回すと熟成されていて怖いことになるけれどね」

 愛歌の答えに彼は少し怯えながらも幾つものドアを見ながらどこから行くか考えていると愛歌が不意に彼に声をかけた。

「忠夫、このゲームのルールとして忠夫は、いくつでも手に入れた能力を使ってもいいしペナルティはないけれど、向こうの追跡者たちも忠夫がクリアしたフロアの能力を使用してくるのよ。
ただしそれを使っている間は、著しく能力が落ちるし、そのフロアの主自身の能力を使えなくなるけど。だから順番は考えた方が良いかも」

「そうなんか。愛歌ちゃんの能力は何なんや?」

「フロアの主も含めて一定時間動けなくさせるスタンね」

「めっちゃ強いやん」

「そうでしょう? 昔ミヤコに宝珠渡したからそれみたいなものよ。そして忠夫が好きな面々は力づく系は無粋だから使いたがらないし、安牌でしょう?」

「そうやな。それじゃあ愛歌ちゃんの所から行くか」

「始まる前に言っておくけど、私たちはルール違反はしないけど、えげつない手とかも使うから覚悟した方が良いわよ。そして一度でも捕まったら残機が残っていても貴方は堕ちちゃうかも」

 愛歌の忠告にこのエリアを攻略したら気を付けたア方が良いなと考えた時点で、彼は愛歌を信じすぎていたと言える。それが彼がゲームで痛い目を見る原因だったと言えるだろう。

彼が覚悟を決めてドアを潜ると、一瞬で視界が切り替わった。荘厳な雰囲気のある館らしき迷路が彼の目の前に広がっていた。仮に彼が最初に大鳳達と共に駆け抜けた頃の記憶も持っていたら、ここはよく手入れされた幽霊洋館だと思っただろう。

 そして彼が霊波刀を構えると、善性の霊の気配がするメイド達が剣などを持って囲んでいた。彼女たちは弱くはないが、今の彼でも普通に倒せるくらいに弱体化されているのがわかる。メイドの中でリーダ核と思える美女が恭しく頭を下げてくると言った。

「忠夫様私たちは旧王朝に勤めていたメイドが死後なったシルキーです。貴方様の前世のおかげで祀られて今は愛歌様が祀られている場所で、愛歌様に仕えております。
この世界では私たちはどんなにひどく攻撃されてもちょっと痛い程度なのでご安心を。それでは参ります」

 明らかに、敵対心はなくレクリエーションの様な雰囲気で言ってくる彼女に彼は応じた後、少しためらいながら霊波刀で切りかかった。メイドは横島に切られながらのんきな声で叫んだ。

「愛歌様―!一分だけ出発を待ってあげてください。彼が私たちを攻撃しても大丈夫だとわかってないみたいですから」

「ええ。聞き入れたわー!」

 愛歌の叫び声を聞いた後に彼は、心底気が進まない気持ちを無理やり殺して本気でメイドに攻撃を加えた。明らかにこのメイドには裏はないのだろうが、
それでもゲームが始まった以上過度の油断はできない。メイドは切られると消えかけながら言った。

「それでは一時失礼します。別に痛くないし、私達には損失はありませんからご遠慮なく本気でどうぞ。他のメイド達ももう手加減はしませんから」

 その言葉を最後に黒髪のメイドが消え去りメイドがいた位置にヒスイ色の光が出現し彼の中に入ってくる。これが立香王女への彼の想いや記憶なのだろう。



 駆け出した彼は、様々な武器を持ったメイド達を殆ど一太刀で倒しながら、駆けた。彼女たちは相当弱体化されている様だ。最もそれでも並みの霊能者ならそれなりに苦戦しそうだが。


 途中でアナウンスが流れ後何個ですという言葉が何度も響き、彼は残り五個と聞き必死に霊感を働かせながら愛歌から逃げていた。

『やばい、やばい。多分愛歌ちゃんもこの洋館のことは知り尽くしているから、最後になればなるほど愛歌ちゃんは俺の居場所を掴みやすくなっている。そしてそこでスタンされたらやばい』

 横島は必死にかけた。幸い愛歌との距離はかなりある。あと五人メイドの幽霊を倒せば、
終わりだ。たどり着いた瞬間、彼女たちは槍や剣を構え彼に切り込んできた。こちらも傷を負うことはないとはいえ、これで切られれば動きが鈍る。
そう思い剣を合わせた瞬間彼はひきつった。 ここにいるメイド達は一撃では倒せない。二、三撃破必要だろう。今まで倒してきたメイドはみな一太刀で倒せる相手ばかりだったので気づかなかった。
いやこのフロアには一撃で倒せるメイドしか配置されていないとすら途中から思っていた節がある。

 それでも彼は覚悟決めてメイド達の連携を止めると霊波刀を荒々しく振るいながら、何とか彼女たちを倒した。その瞬間、自分の霊体が爆発に巻き込まれたような感触が走る。動きが止まった瞬間に、彼は一瞬で理解した。これは愛歌の能力スタンだ。

「はい。私の英雄さん捕まえた♪」

 愛歌の手が肩に触れられた瞬間、彼は圧倒的な力の差を理解した。最初に彼女が言っていたことは間違いじゃなかったのだろう。そして彼の視界が暗転した。




 全身を信じられない程の快感が貫き、彼は自分が大きなベッドの上にいることに気づいた。押さえつけながら豊かな体を押し付けてくるさっきまで蹴散らしていたメイド達。
そのメイドに抑えられて仰向けになった彼の分身を飲み込みながら笑う愛歌。

「忠夫、基本的には豊満な女性が好きなんでしょうけど、こういう体も良いものでしょう」

 愛歌が腰をくねらせるたびに彼は射精を起こした。そして彼女の霊力が増していき。彼の霊力はどんどん下がっていく。だが精力だけは止まらない。

 愛歌が目配せすると他のメイド達が彼を起き上がらせて、対面座位の形に持っていく。体を余計に押し付けられながら動けない彼から離れながら愛歌は言う。

「忠夫に好意的な我が配下達、好きにしても良いわよ」

「ありがとうございます愛歌様」

 その言葉の後、彼女たちが彼を犯しぬいていく。愛歌より与えてくる快楽は弱いが、それでも、彼は完全に勝てない屈服している感じがする。
そして本当にゲームだから手加減していたのだなと思う。彼女たちはこの閨に来てから少なくとも今の彼では勝てない程の力を有している。
そして閨の中で射精させられるたびに敗北感が快楽と共に脳に刻み込まれていく。敗北の証である白濁も彼女たちに吸収されて直ぐに消え去るがその直前に白い液体が彼女たちの体を一瞬だけ汚し、彼は自分がまけていることを強く実感する。それを見ながら愛歌は閨の中以外では彼に向けない妖艶な残酷さの籠った瞳で言う。

「忠夫、ここで私に屈服してしまえば永遠の快楽の中でいられるわよ。貴方は何度もそれなりの英雄になったけど、特殊な事情で、今生に限っては貴方が英雄にならずに堕ちても良いと私は思っているわ」

「な、なんで」

 横島は自分の同姓同名の前世について調べておりそれなりに知識がある。だからこそ、この愛歌の発言には大きな違和感がある。

「今は話せないけど、それなりに事情があるのよ」

 メイド達が彼の手を取り自分の体の様々部分を触らせ、分身を手や指で愛撫しそれでも達する一歩手前で、止め続ける中彼女が彼に近づくと彼の分身を口の中で嫐っていた悪戯好きそうなメイドが離れた。
そして自由になった分身を愛歌が受け入れた時、今までで一番の射精が起きた。他のメイド達が体を押し付けてきながら愛歌とも密着するようにしてくると、豊満な体と少女の様な体の快楽が長い射精と共に脳に焼き付いてくる。
愛歌は自分の秘所を時に緩くし時にきつく強めて彼の射精中の分身に追い打ちをかけ続ける。
射精が弱まったところで彼の唇を奪い舌を入れて一気に彼の射精を増やし始める。メイド達が意地悪そうに笑った後彼の乳首を口に含み吸うと彼は悲鳴すら上げられないまま意識が飛び。
性交という魂が交わる行為で、彼女に完璧に屈したことを悟りながら意識が落ちた。


841 :名無しさん@狐板:2024/10/31(木) 00:27:10 ID:jnGSVaDd




 次に彼が目覚めた場所は、孫悟空の衣装に身を包んだ立香王女のいる場所だった。

「ここは王国の大英雄大鳳さんもお世話になった反省会部屋だよ。ここでは色々と忠夫に教えてあげるのが私の役目」

「ワイどうなったんや」

「死んだりしていないから安心して。今回は鬼ごっこ愛歌さんに完敗しちゃったか。
で反省の内容だけど、今回は最初から最後まで愛歌さんがガチ過ぎていて上回られたかな? この鬼ごっこはテレビゲームのジャンルで言えば、ホラーゲームなんだけど、
友好的な態度で接してホラーじゃなくて、子供向け鬼ごっこゲームだと思わせていた。さらにルールの穴も突きまくっていたよ。
『忠夫が二撃で倒せる相手や三体で倒せる相手は何体までしか配置できない』ってルールがあるんだけど穴を突いて、本来の数よりずっと少ない最後の五体だけにしていたの。
そうすることで、このフロアには一撃で倒せる敵しかいないかもと思わせた上に、最後にそのフロアに行くように鬼役やりながら誘導していたわ」

「完璧にやられたわ」

「さらに最初から最後までさわやかなスポーツみたいな気配をにじませて警戒心オフにしていたしね。奇策を多く用いる忠夫を支え続けて手に入れた技能でもあるみたい。
一応全部集めたからもう逃げきれるだろうけど、むしろ閨から解放される前の誘惑の言葉で心に楔を打ち込まれない様にね」

「わかった」

「頑張って忠夫。国を救うための代償で王国男子な価値観を持っていながらそんなことになっている忠夫の姿を布団を濡らしながら見ているから、早く帰ってきてね」





 反省会が終わった直後に彼は再び愛歌の閨に戻ってきた。彼女は一瞬不機嫌な表情になったが慈しむような性行為で彼を腰砕けにした後、手を振った。その直後に再び視界が暗転し、彼は愛歌が鬼を勤めているエリアの出口前に戻っていた。

「耐えきったから次の所に行きなさい。クリアよ」

「は、はい」

 閨で植え付けられた負け犬根性のせいで敬語になる彼に愛歌は顔を近づけて言う。

「忠夫、他のエリアで捕まって閨に行った場合は、他の女性陣からしか嫐られないけど、貴方が呼んだ場合は例外よ。私達も言って上げられるから。ただし一度読んだらかえっては通らないからね」

 それを聞いた後さっきの情事が蘇り、分身が僅かに固くなる。それを見ながら愛歌は愉快そうに笑うと彼が出口を潜るのを見ていた。


 外に出た横島は、逆レイプで受けた、精神をどうにか立て直すと、いくつもある扉を見始める。 横にいる愛歌は彼の結論あるいはしてくる質問を待ちながら微笑んでいる。彼は少し悩むと聞いた。

「愛歌さん」

「さんはやめて。呼び捨てか、ちゃんか、様付けでお願い」

 様付けすると一気に精神が悪化する。そんな感じがするので彼は努めて普通に愛歌に話しかけた。

「多分このゲームの内容だと、後に回せば回すほど難易度は上がるよな」

「ええ。色々な制約着くとはいえ、後に挑むフロアの主もクリアされたフロアの主の能力使えるわけだしね。 一応はクリアされたフロアの主の能力を使う場合は制約がついて忠夫の方に恩恵が大きくなるように調整しているけど」

「この人形の魔女にして王国に多大な貢献をしたアリスちゃんはどんな能力持っているんや」

 ちゃん付で呼んでしまう辺り、かなり前世の影響が強いなと思う彼を他所に愛歌は上機嫌に答える。

「一定時間相手の動きを止められる感じね。そして数秒だけど、自分の思う様に動かせる。
あと、一定まで近づくと忠夫と人形の感覚を共有とかもできるみたい。忠夫がこの能力を手に入れた場合は、追跡者に迫られている時に二回か三回攻撃しないと倒せない敵に道を塞がれたら、手元に現れる人形でどけさせたり、
あるいは追跡者もそうできるわ。それを受けた敵は数秒は動けないから。私のスタンより効果は小さい代わりに使用できる感覚が短くて、発動時間30秒の間は絶対に敵に捕まらない感じね」

「次はアリスさんの所行こうかと。スタンはボスの動きすら止められるけど、範囲狭いとはいえ、ボスの動きすら止められる系は強いし、愛歌ちゃんとの戦いで一撃で倒せない敵の厄介さが身に染みたからな」

「そう? 確かに妥当な選択かも。もう推理できているし当たっているから言うけど、アリスはたくさんの人形操っているから、アリスがスタンすると半分自動で動いている人形も動きが鈍るから、ある意味特攻かもね」

「わかった。行ってくるわ」

 横島が扉を潜ると、再び視界が暗転しそこには人形だらけの館が広がっていた。人形だらけで不気味だが不思議と趣味の良い、館を見ながら彼は恐る恐る進んだ。

『敵はどこやスタンはいつでもできる。ボス以外は恐れるに足りんが』

 彼が進みながら幾つもの人形が見え始める。横島は見つからない様に隠れながら、どの人形に先に攻撃を仕掛けるか悩み決断を下した。
最初の一行をどうにか隠れてやり過ごした後、次の集団に彼は仕掛けた。追跡者であるアリスが既に遠くに行っている可能性あるし、最初の一行を通り抜けたならもっと遠くにってからという裏をかくことができるかもしれない。


 一応反撃してこようとする人形の群れをなぎ倒しながら、彼はひたすらに駆けた。そして追跡者であるアリスの声が後ろから聞こえてくる。

「忠夫―! 今からそっちに行くわー! 楽しみに待っててね」

 アリスの声を聞き距離を測ると彼は即座に愛歌の能力であるスタンを発動した。それによって人形の動きが一斉に止まったのを確認すると彼は数体の人形を撃破すると彼は駆けた。

『スタンされている状態なら2発か3発攻撃しないと駄目な敵も一撃で倒せるかも。とにかくスタンが何秒くらい有効なのかそれも確かめんと。
愛歌ちゃんが言うには7秒から10秒くらいらしいが、正確に測らねば。今回はアリスちゃん本人に当たったみたいだから大半のスタンに巻き込まれていない人形も性能ダウンしているみたいだが、それも何秒続くか』

 スタンの範囲外に出た後も人形の動きが本来より悪いのを見て彼は7秒立っていることを確認すると後何秒効果が持つか確認しようとし、人形たちの動きを見ていたが、それは失敗に終わった。
人形たちが10秒立っても動きが鈍ったままでまだ持つのか? と思った直後になんとアリスが目の前に現れたのだ。一瞬混乱した後、戻りかけた瞬間、後ろにもアリスがおり、そのアリスが仕掛けてきた魔法をかわすと、横島は理解した。

「俺がスタンを駆けたのはアリスちゃんの人形か。全体の人形の動きが鈍くなったのは、演技か」

 後ろから糸が走り彼の体に入ってきた後、アリスが彼を掴みながら言う。

「そうよ。忠夫、貴方は覚えてないけど二回目ね行きましょう」


 その声を聞きながら彼は、恐怖を覚えた。グズグズの快楽にさらされて戻ってこれなくなってしまうのではないか。そう思いながら彼の意識は暗転した。


 目覚めた彼は仰向けになった自分に覆いかぶさりながら、愛おしそうに口づけをするアリスが目の前にいた。
本来は快楽で動くことすらできない状態なのに、自分の体は糸で動かされ、彼女の望むままに彼女の乳房や尻を揉みしだいている。
アリスは時々彼の悲鳴を楽しむために唇を離し、それが済むとどこまでも緩く柔らかく彼を堕としにかかってくる。 ベッドから見える祭壇には彼を模した人形とアリスを模した人形があり今の自分たちと同じ情事を繰り広げていた。
アリスが楽しそうに指を鳴らすと彼は見たことがない部屋に移った。そしてアリス以外にも複数の女性の姿が見える。
多分アリスが普段から操っている人形が人になったらこうだろうなと彼は思う。人形たちは笑いながら言う。

「アリス様の御傍に仕えていながら貴方様を見ていました。この大奥の夢だからこそ具現化で来た人形です」

 笑いながら彼女たちが彼に体を押し付けてくると、現実世界の彼の体も同じように反応している。
祭壇の人形が普段アリスたちが操っている人形に持ち上げられると彼の手歴ネスで持ち上げられたように体も持ち上がる。それを見ながらアリスは言う。

「普段から頑張ってい働いているから忠夫も報いてあげてね」

 複数の人形たちに彼の人形が愛撫されると夢の世界で同じことが起こり本来の彼の体も同じように変化していく。
アリスは夢の世界では彼を嫐るのに参加しつつ、現実世界の彼女は彼と性行為をしている人形と全く変わらぬ動きで彼と性行為をしていく。
彼が射精をするたびに、アリスが操る人形たちの霊力が上がり彼の霊力は下がっていく。アリスは耳元で彼に言う。

「忠夫、愛歌たちも呼ばない?」

 夢の世界でブロンド美女の胸を揉まされながら正面からはアリスに抱き着かれ、射精が止まらず目が回っている彼にアリスは誘惑するように言う。

「い、いやダメ」

「そう。だめなら仕方ないわね」

 アリスは彼から離れると、射精したばかりで敏感になっている分身を胸の間に挟み愛撫をし始めた。

「〜〜!」

 声にならない悲鳴を上げる彼を見ながらアリスは言う。

「可愛い顔と声。早く堕ちてね。別に私は愛歌が嫌っている彼女に含むところはないし多少恩があるけど、愛歌の方の恩が大きいから。今回は愛歌側だから」


 パイズリでの射精を最後に意識を失った彼は再び立香王女のまつ反省部屋に来ていた。

「今回も知恵比べでやられちゃったね。アリスちゃんたちは貴方が転生した際に何回も支えてきた身だから、凄く忠夫の強い部分も弱い部分も知り尽くしていし、裏の読みあいじゃ不利だよ。
なまじっか読み切って策で上を行こうとすると逆に利用されちゃうから、冷静に考えて思いついた策より、がむしゃらに行って勝負を分ける時のとっさの機転みたいな策以外は通じないかも。
とりあえず全力動いて相手の思考を常にフル稼働させ続けて、余裕をなるべく与えずに行こう。 アリスちゃんに負けて私の所に帰ってこなくならないでね」

「お、おう」


 人形館に戻ってきた後、彼は様々な場所にテレビがあることに気づいた。正確に言えば最初からあったが、さっきまでは電源が落ちていた。そのテレビ画面にアリスが映る。


842 :名無しさん@狐板:2024/10/31(木) 00:28:54 ID:jnGSVaDd

「忠夫が一度耐え来ったので、ランダムでこの館のどこかに現れてまた捕まえなければいけなくなったけど、ゲームを始める前に教えないとフェアじゃないから通知するわね。私の近くに来ただけでも動きが鈍くなっちゃうから気を付けてね。これのせいで」

 そういってアリスが取り出したのは、明らかに横島の分身を模して作った男性器の部品だ。彼女がそれを胸元の挟むと、彼の股間がさっき受けたパイズリと同じ感覚がしてくる。画面からギリギリ範囲内だった察した彼が離れるとそれは収まった。

「近くに来るとさっきの情事の胸で挟まれた時の感触がして動けなくなるわ。 あ、痛みとか物理的な攻撃は共有されないから安心して。あくまでも性的快感に限定しているから♪」



 その後彼はアリスから隠れながら敵を倒して回り、アリスが近くに来ると隠れたがアリスが近くを通るたびに分身が何度もパイズリをされた感覚を味わった。
一度アリスを近くに隠れてやり過ごした時に彼は射精をしてしまい。その時アリスが叫んだ。

「匂いで分かったわ。そこね」

 慌てて駆けだす横島を見て彼女は意外なことに驚いた表情になった。

「もしも私の推理通りの回数近くを通っていたなら、そろそろ限界かもって思ってたからカマをかけてみたけど、辺りだったのね」

『ばれてなかったとか最悪や。アリスちゃんの演技力半端ないわ』

 必死に逃げる彼は後数体でことが終ると思いながらアリスから逃げるが、彼女が胸元から彼の分身を模したものを取り出して、愛撫し始めると転びそうになった。
彼の様子を楽しそうに見ながらアリスは、近づいてきた。全身に凄まじい意志力を宿した彼は必死に駆けだした。
意志力の全てを賭けてこれ以上アリスの与えてくる快楽を味わったら自分がどうなるかわからないそんな恐怖から逃れるべくかける彼にアリスはゆっくりと両手で彼の分身を模したものを愛撫しながらうっとりとした顔で追ってくる。

 アリスの的確過ぎる愛撫に彼は何度も悲鳴を上げつつひたすら距離が開くのを待った。

『あと30メートル離れれば圏外になる』

 残り20メートル。アリスの指が彼の分身の穴を優しく覆っている。

 残り10メートルひたすら両手の指で全体を的確に愛撫してくる。美しいスベスベの指の感触が彼の分身を嫐り切ってくる。

 残り5メートルそこでアリスが不意に楽しそうな声を出した。

 「忠夫凄いわね。これは大変だからもう一本追加しましょうか♪」

 そういうとアリスがもう一本彼の分身を模したものを取り出し、片方を口に含み先端をなめ上げ、もう片方を胸の間に挟んだ。

「〜〜」

 快楽のあまり射精し倒れた彼を彼女は捕らえ、再び笑いながら寝室に連行した。

 気が付いた彼は今度は夢か現実化わからない空間で再び犯されていた。そしてそこにはアリスの姉妹だと前世の記憶が告げている赤いメイド服を着た女性の、夢子の姿もある。アリスは彼を犯しながら笑って言う。

「大丈夫よ、夢子姐さんはこのゲームの参加者じゃないから。ゲームの契約書にもある様にゲームの参加者以外は『貴方の許可がなければ』あなたに触れてはいけないから」

 そういいながらアリスが彼をベッドの上で嫐り出すと夢子は、横島の方を見て声をかけてきた。

「忠夫様、なぜ私がここにきているのかわからないのでは?」

「は、はい」

 その答えに夢子はアリスの方に視線を送った。説明してあげては?と告げている様だ。

 アリスもその視線を受けて答える。

「あくまでも忠夫を好きにしていいのは忠夫の許可がなければゲームで勝った参加者だけ。だけど私の技がどれくらいか夢子姐さんに見てもらいたくてね。姉さんお願い」

 夢子が自分の毛を一本だけはさみで切ると、彼女はそれを自分を模した小さな人形に入れる。その人形が再び動き出して、祭壇の上の横島の人形を嫐り始めると彼は夢子の豊満な体に嫐られている様な感覚を覚えた。
これはルール違反とは言えないだろうなと思いながら彼は想像してしまう。もしも本物の夢子が混じってきたらどれくらいの快楽が来るのだろうか。

「私もまだまだ未熟ね。貴方の人形からとれるデータでは、夢子姉さんが与えられる快感の半分以下だわ」

 アリスが彼の分身から白濁を絞り体を押し付けながら言う。彼女の乳房が胸板で潰れ、彼の中で恐怖が大きくなっていく。
アリスの与えてくる快楽はどこまでも、甘い蕩けさせる快楽だ。そして彼がどれほど堕ちても見捨てることがないとわかる。
だからこそ溺れたらもう戻れなくなる。だが彼は思う夢子にも来てもらいたい。
不意にアリスが彼の分身を胸で抜きながら指から魔力で来た糸を動かすと、夢子の方に視線を送らせた。いつの間にか洗濯を始めていた彼女の手の中にさっきアリスがなめていた彼の分身を模したものがある。それを見た瞬間彼は言ってしまった。

「アリスちゃん」

「なぁに?」

「もう我慢できん。夢子さんも…」

 ここまで言ったが彼は言葉を飲み込んだ。耐え抜いたのを見て、夢子が少し楽しそうな顔をして言う。

「今回はゲームオーバーにはさせませんから私も参加させてはくれないでしょうか? 前世の貴方様と共に駆けた思い出もあり、久しぶりに会えたので我慢ができません」

 ゲームオーバーにさせないその言葉はなぜか絶対に嘘ではないという確信がある。彼が頷くと夢子も服を脱ぎその豊満な体を見せてアリスと共に彼を嫐り始めた。

 夢子が前に来て彼の分身を飲み込むと後ろのアリスも笑いながらそれを手伝い。彼を糸で操りながら無理やり、腰を降らせる。夢子の与えてくる快楽もアリスと同類の溶かしてくる甘やかす快楽だ。彼女は彼の唇を奪いながら言う。

「いつもは愛歌様の手前我慢していますけど今生に限っては貴方を女権国家以外の世間一般では腑抜けのゴミというところまで堕としても構わないと愛歌様も仰ってます。
今回はそうはしませんがいつでも呼んでください。私たちはいつでも答えますので。他のフロアのボスに敗れて、嫐られている時に私達にも加わってほしいと思ったらいつでも……♪」

 夢子の甘い声に彼は頷きながら膝から崩れ落ちかけると夢子がわざと胸元に抱き留めてアリスと二人で彼の顔を挟み笑う。
快楽に負けてねだったことを彼は後悔しながら、ここで屈したら自分はどこまで堕ちるのだろうと、考えた。

 アリスが再び無数の糸を出したがそれは彼の体ではなく夢子の体へと入っていった。彼女の体に霊的な糸が入れば入るほど、彼に与える快楽が強くなっていく。
夢子とアリスに交互に分身を貪られ続け、快楽で涙が出てきた彼を前にアリスと夢子は唐突にじゃんけんを始めた。

 なぜそんなことをするのかと疑問に思う彼を他所にアリスが負けると彼女は少し残念そうに言った。

「それじゃあ最後は夢子姉さんで」

「はい。それじゃあこれで止めといたしましょう♪」

 夢子の体に入っていったアリスの霊力でできた糸が彼女の秘所にまで至ると彼は完全に快楽で頭が壊れ始めそしてさらに追い打ちがかかる。
分身に走る電量にアリスの秘所の感覚まで走る。後ろから彼に抱き着いているアリスがさっきの彼の分身を模したものを内部に入れていると彼は気づきその直後に大量の射精をしてそのまま気絶した。

 意識を失う直前にアリスの残念そうな声が響いた。

「やっぱりフィニッシュは生の忠夫のモノが良かったわ。運のない私が悪いけど」

「大丈夫よアリス。彼は時期に私たちを呼ぶようになるから、その時に……ね♪」



 その後彼は、まだ解放の時間が過ぎていない状態で解放してもらえた。快楽で脳がグズグズになっていたのに、不思議と意思をしっかり持てば、試練に挑み続けられそうな精神状態になっている。アリスが彼に笑顔で言う。

「特別ルールでこのフロアの残り時間は耐久大会にしてもらったわ。さっきの約束破るわけにはいかないから」

 そういってアリスが手を振ると画面に少年となった彼としか思えない人形がありそれと情事を行う夢子の姿がある。
だがあの人形は自分と深くつながっていることがわかる。アリスが瞬間移動し、二人係で本当に人間としか思えない彼の少年人形を嫐り始めると。体中に指や舌を這わせられる感覚や、あるいはふくらみを押し付けられる感覚がしてくる。

「あー!」

 射精までするように作りこまれた人形が射精すると彼も蹲った。見ていると彼女たちが分身を飲み込むところや口の中に乳首を入れてきて赤子をあやすように撫でるところを見て、余計に呪いが強化されていく気がする。
まっすぐ進めばよくなるだけだそう思って目を閉じると、目の前にアリスと夢子がいた。多分少年人形と視点を共有してしまったのだろう。

「目を閉じてこうなっちゃたのね。ほら目でも快楽を堪能して♪」

 アリスが彼に乳房を見せつけながら顔を挟み込み、夢子が背後から抱きしめて挟んでくると彼は射精しながらも這い続けた。

「立香王女の為に頑張っているわね。素敵過ぎて一番の座を奪いたくなっちゃうわ」

 頬を染めながらアリスは言い。余計に分身を包む秘所が彼から多く搾り取る。

 彼は何度も悲鳴を上げながら這い続けた。寝てはいけない時に襲ってくる眠気にも似た快楽がこのまま二人のモノになってしまえと言ってくる。だがどうにかフロアの出口に到着した。

 出口に手を付けかけた時、アリスが再び瞬間移動してこちらに戻ってきて彼の手を取った。

「大丈夫貴方の勝ちだから、脱出は確定邪魔しないわ」

 ほっとしたところで彼の唇を奪い、強すぎる快楽をもたらす口づけをしてくる。そして夢子もまた、彼の人形にアリスと同じ様に口づけしていることがその快楽からわかる。

「忠夫、愛歌も言ったけど他のフロアのボスに捕まったらいつでも呼んでね♪ 私達も参加して天国に連れて行ってあげるから」



 愛歌の所に戻ってきた横島は完全に虚ろな目になりながら捕まった際にされたことを思い出して、自分でもわかるくらいに精神が危ない状態になっていた。それでも立香への想いを振り絞りどうにか進む決意を固める。


843 :名無しさん@狐板:2024/10/31(木) 00:30:59 ID:jnGSVaDd

 元の部屋に戻り愛歌がいた位置を見ると、愛歌の姿はなく。そこには紅の髪をして片目に眼帯をした美女がいた。長身であり、どこか貴族らしさと高級な遊女を合わせた様な感じがする。彼女は横島を見ると言った。

「愛歌殿は少しせねばならぬことがあると言って、一度姿をくらました。妾はジェラート・ヴァレンティーヌ。そなたの前世の一人の妻だったものじゃ」

「そ、そうなんですか、花の大公爵まで嫁さんの一人だったとか俺の前世凄すぎ、と言いたいけど、あくまでもすごいのは嫁さんと前世であって俺じゃないか」

「まあ、夫の来世にすごい女と言われて悪い気はせぬな。だから教えよう。この夢幻大奥を作る際には妾の力も大きかったのだぞ。何しろサキュバス系の魔物をたくさん従えておる故な」

 この女性が相手だとその色香と甘い香りのせいで話しているだけで、胸が詰まりそうになる。彼は努めて冷静を保つと聞いた。

「貴女も愛歌ちゃんの味方なんでしょうか」

「うむ」

「そうですか。貴女も彼女も悪人ではなさそうだけど、こんなことに協力するって余程の訳があるんでしょうね」

 本心からの横島の言葉にジェラートは少し悩んで答えた。

「まあ、そなたを納得させられるくらいの訳ではあるが、そこまで複雑な事情ではない。負けたとしても誰も不幸になることは恐らくあるまい。花の大公爵たる妾が保証しよう」

 それを聞いて少しだけ気が楽になりつつも彼は、諦める気は全く起こらない。必ず立香の所に変えるという意思が彼の眼にはある。ジェラートはそれを見ながらいう。

「自分に惚れている女権国家の女の前でそういう目をしてはならぬぞ。一番の座をえげつない快楽で奪いたくなってしまうではないか。妾が番人を勤めるフロアに来た時がひどいことになってしまうぞ」


 横島はその忠告を聞きつつ、決意を固めて次のフロアに進んだ。




 それから彼は智謀の限りを尽くし努力をしたが最低一回は、フロアの主に良い様にされてしまい、その度に何度も快楽で堕ちかけながら、とうとう最後のフロアに到着した。

 ここを越せばようやく最後だ。そう思いながら彼は最後はどこが舞台なんだろう?とふと思った。基本的にこの夢幻の大奥はホラーゲームや映画の定番が多い。
エヴァに物語から生まれる悪霊とかもいるから対処を学べとホラーゲームをするように勧められ、
大鳳と出会ってからは、二人でやったことも多かったが、遊園地が舞台のフロアでトランプの兵隊を率いた子供形態のアリスに犯されたり、
夜の学校のフロアでエヴァに犯されたり、幻想的な森でインプであるユウキに襲われたり大半の、ホラーは網羅した。最後はどこになるのだろうそう考えて、扉を開けた後、彼は納得と共に恐怖した。

「なるほどなぁ確かに女権国家らしいわ」

 多分女権国家のホラー映画以外では舞台にならないであろう場所。勝手に出来上がった自分のハーレムが最後のステージだ。


 彼は霊波刀を構えながら誰が敵か必死に考えた。フロアのボスは一人。だが交代しないとは言っていない。
ラストフロアのボスは秘密だと言っていた。これはボスが交代して追ってくる可能性もある。一応高難易度のゲームではあるが、卑怯ではない。
この大奥というホラーの舞台がヒントになっている。彼は雑魚敵を倒して記憶の欠片を取り戻すのをどこから始めるか懸命に考えた。

『ボスがどこにいるかは分からんが。俺の動きを見て、とらえやすい奴が来るのかもしれん』

 横島は欲望に負けた過去の自分を呪う。一度許可を出した場合は参加してなかった相手までここではボスの資格を得たかもしれない。
今までのフロアをクリアしてこの夢幻の大奥でのみ使える様になった彼女たちの特殊能力。それが全部あるなら理不尽な難易度とは言えないだろう。

 二番目以降にしか入れない様になっていた。ユウキのフロアは使い魔インプという性質上、他の特殊能力の効果が上がるというものだった。
愛歌のスタンなら動けなくする時間が2,3秒伸びるという感じだ。その代わりユウキ自身も横島が使える能力と同じものを使って追いかけてきた。
使い魔だけに特殊能力と合わせるのが上手いうえに、彼女自身のスペックが高いから苦戦したものだ。


 彼は意識を集中しながらボスが近くに居ないことを確認すると、迷宮を回っているうちに思い出した文珠を取り出した。まだ作るには時間がかかるが、それでも重要な情報を探るには必要だ。

 最初に『探』の文珠を使い、ボスや敵が近くにいないことを確認すると『調』の文珠を使い迷宮を調べ始める。

『やはりワイの予感はあってたか。ここはボスが交代可能。ただし交代してから一分くらいは出現地帯から動けない。
そして今のところは交代回数はゼロ。ボスたちは他のボスたちの能力も使用可能だが、本人が使うよりは劣化する。今まで得た能力全部使えば、捕まらずにクリアも可能の様だな』

 そこまで調べた後に彼は、さっそく歩き敵を倒し始める。このフロアの敵はいかにもサキュバスといった豊満な体とそれを強調する衣装に身を包んだジェラートの配下であるサキュバス族の魔物サキュアたちだ。
ジェラートに負けた時に共に嫐られてトラウマと彼女たちがもたらす快楽中毒にかかりかけている。
 サキュアに切り込みかけると彼女たちは一太刀で倒される強さに設定されている為か、武器を構えずに胸元を開き誘惑の言葉を投げかけてきた。

「ねえ、ジェラート様に捕まった時に、後ろから抑えて耳をなめていたの私よ。その後、足で三回そして騎乗しながら五回絞ってあげたわよね。あの時の貴方可愛かったわ。ギブアップしない。あれの再現またしてあげるから♪」

 僅かに分身が固くなったが構わず彼が切り込むと彼女は笑いながら消えた。

「残念♪ 今度捕まった時にもっと私の魅力を教えなきゃだめね」

 最後の言葉を言いながら、消え去っていくサキュアの体から、光が立ち上り彼の中に入ってくる。


 敵を倒してしばらくして、進むとアリスとすれ違った。

 横島は彼女の胸元に挟まれた自分の分身を模した模型から感じられる快感がアリスがいたエリアより強い。その事実がやはりこの迷宮では本来のステージより強くなっていると感じた。

 横島がどうにか気づかれずに逃げ去った後、彼は何度も肝を冷やすような事態に遭遇することになる。

 ヴィヴィオとすれ違い脅える羽目になったり、彼女の霊力と身体能力強化は前の迷宮でも脅威だったのにここでそれを使って追いかけられたらどうなるか分かったものでない。

 大人モードのエヴァが来たときは彼女に血を吸われた時の感覚が蘇り、影から影へワープする彼女のテレポートの脅威を思い出す。
自分も今ではその能力も使っているが、エヴァがボスとしてきている時は使う度胸はない。今大奥に出現しているボスの能力を使えば気配でばれる恐れがある。さらにボスは自分の能力故に弱点も把握しているかもしれない。


 横島は何度も、何度も警戒しながらアリス、子供姿のアリス、ジェラート、大人姿のエヴァ、子供姿のエヴァ、愛歌、ユウキ、リグル、ヴィヴィオを見送りながら敵を倒し敵の体から出てくる光を吸収していった。


 最後の大奥迷宮も、もう少しで光の欠片が集まり切り倒すべき敵も残り少ない。だが最後になればなるほど、このゲームは危ない。
定時連絡が途絶えて自分が向かう場所がどこか追跡者に予測されやすくなるからだ。彼はエヴァの能力影から影へのワープを使い、最後の敵がいる場所に行くと、大奥のベッドルームらしき場所に数体のサキュア達が待っていた。
彼は霊波刀を構えると、愛歌の能力スタンを使い動きを封じ、本来なら二撃もしくは三撃でなければ倒せない敵を切り倒す。

 追跡者の気配を感じまぎれもなくエヴァだと確信した彼は、エヴァの様子を見ながらかけ続けた。
彼女は唯一、スタンを発動させた直後に彼を捕らえた追跡者だ。彼は覚悟を決めてスタンを使うと、エヴァは最初に彼を捕まえた時と同じく、影から影への瞬間移動をしてスタンをやり過ごした
。彼は速攻でエヴァと同じテレポートに能力を切り替えると、瞬間移動した。

『これで逃げられる。エヴァに最初に捕まった時は俺の動きを教師として師匠として見ていたからスタンを発動させる瞬間がわかって、それにテレポートを合わせたと言っていた。だが、今回はスタンを発動させた後、テレポートだ。
どっちに逃げるかまではスタンまで決めてなかったし、テレポートの後にテレポートすればどこに俺が行くかはわからないだろう』

 それにエヴァも普段なら何回でも連続でテレポートできるのかもしれないが、このゲームの最中はちゃんとチャージタイムを設けるはず。そういう部分では決してルール違反をしない。そこは彼も疑っていない。

 彼の予感は当たり、エヴァは距離を離された後吸血鬼の速度で彼を追いかけてきた。

 遠回りをしつつ、迷路の様な通路を駆け抜け彼は出口に全力で向かい、あと一歩で出口、そう思った直後に彼は悲鳴を上げた。

 ヴィヴィオ、アリス、愛歌、ジェラート、リグル、陸八魔アル、ユウキ。各フロアの追跡者が一斉に各方向から来ていた。
彼は顔色を変えて、逃げようとしたが、頭の中に浮かんだ感情は卑怯な手を使われた怒りではなく、どこかでルールを見落としたあるいは相手のルール内の行動を見逃していたのでは?という疑問だ。

『どこだ。どこで間違えた』

 そう思った直後にエヴァが後ろから来たのでギリギリチャージが終ったスタンを使おうとした直後不意に彼の近くから声が響く。

「何も間違えていないわよ。盲点を突かれただけよ。私がこのフロアの追跡者さとり。彼女たちは貴方のトラウマを再現した幻よ。さて確保完了。『想起・エヴァのフロアで味わった快楽』」

 さとりがそういいながら彼を捕まえると彼は寝室に連れ去られた。そう思った直後に様々な快楽が彼を襲ってくる。



 彼は夜の校舎でエヴァに捕まった後、保健室のベッドで大人の姿の彼女に対面座位の体制で子供に戻された後、乳房の間に顔を挟まれながら何度も射精をさせられていた。

「お前は何度生まれ変わっても変態になるのが早いな。子供に戻して犯すプレイが好きな私もたいがいだが、たった数回で相思相愛の恋人としている時より硬くするとはな。変態が!」


844 :名無しさん@狐板:2024/10/31(木) 00:32:19 ID:jnGSVaDd

「そ、そんなことは」

 言い終わる前に彼が大人に戻されると、エヴァが彼の首筋から血を吸いながら体を押し付け彼を一気に追い詰める。

「血を吸えば精神もある程度読める。ほら失った記憶で立香王女とやっていた時より気持ち良いと言っているぞ」

「は、はい」

「私も側室になることが決まっているが、断るか、正妻より夜の戦闘力が高い女を娶るのはまずいのではないか?」

 いいえと言えないくらい快楽付けになっているのを見越した上でエヴァは言う。彼のその屈した様子を見下ろしながら彼女は動けない彼を放置して去っていく。

「ここはクリアで良い。しばらくそうしていろ。私の視点でどれほど無様に自分が閨で負けていたのか見ながらな」

 そういってエヴァが魔法をかけると彼はエヴァの視点の記憶が蘇ってきて、共和国出身でも男性優位の性行為が当然な彼の感性では屈辱がにじむ。だがそれでも分身が大きくなったのを見て、エヴァが笑う。

「そんなに屈辱的な性行為が好きかこのゴミが!」

 そういうと彼女は彼の分身を足で踏みつけ愛撫してきた。彼が数回愛撫されて射精すると、そのまま彼の分身を口に含み、その舌で嫐り始める。射精直前に牙を突き立てられ、吸血と射精の快楽が同時に来て動けなくなった彼に彼女は言う。

「やはりこれは毎回癖になるな。最も私以上にマゾなゴミであるお前はもっと癖になっている様だが」

 そこで意識が暗転した後彼の意識は現実に戻ってきた。



 大奥の大きすぎるベッドルームそこには今までの追跡者全員と、さとりがいる。彼女とエヴァは両方ともその秘所から精液を受けており、想起だけでなく現実でも二人にやられていたことがわかる。二人に相当霊力を奪われている。

 エヴァが彼の首筋に牙を突き立てるとそこから広がる快楽を伴う脱力感により彼の抵抗力が完全に消える。さとりが彼の耳元で言う。

「ここからが完全に堕ちる時間よ。全てのこのダンジョンでの思い出を振り返りましょか…… 貴方が覚えていない分までね」


 さとりが耳元でのぞくぞくとする色香のある声で彼にささやくと服を彼女と似た衣装の少女こいしも服を脱ぎ彼を押し倒し言う。

「お姉ちゃん無意識操作して、一番忠夫が気持ちよくなってくれる精神状態にするね」

「ええ、背徳の味をたっぷりと味わいなさい」

 動けない彼にさとりが最初に跨り分身を飲み込み。一度騎乗位で精を絞った快楽と共に悲鳴を上げ彼は悟る。これは心を読む妖怪二人の力を聞きやすくする儀式でもある。

 さとりが抜けた後こいしが騎乗位を初めて快楽と恐怖で悲鳴を上げる彼を年相応な少女の笑みで見るさとりをジェラートが悪趣味なという目で見ていると彼女が咎めるように言う。

「貴女、今私のことを向こう側の私と比べていたでしょう?」

「仕方あるまい。魔女にもいろいろ種類がある。妾は少しだがパラレルワールドの記憶も見ることができる故。妾の配下となったそなたと比べると本当に性格がねじ曲がっておるな」

 ジェラートの言葉にさとりはむしろ嬉しそうな笑みを浮かべた。

「パラレルワールドで配下だったからと言って見くびられていない様で安心しました」

「見くびっていたらパラレルワールドの妾もあそこまでそなたを重用せん」

「まあ、配下ではなく対等な仲間だからこそできることもありますからね」

「『想起・全てのフロアで味わった快楽』」

 さとりのその言葉と共に彼は意識を失い一気に暗転していく。



 ヴィヴィオに捕まった時に四騎士達共に彼女は彼を犯してきた。前世の記憶がある彼には僅かな違和感があるものだった。


 ヴィヴィオが彼を騎乗位で犯し、シンセシスの方のアリスが膝枕をしながら彼の顔を乳房で包む。

 ヴィヴィオの強すぎる快楽で射精のし過ぎでぐったりとした彼をオリヴィエが入れ替わりながら犯し始め、ヴィーラがアリスと位置を変えると耳元で彼に言う。

「今すぐストレリチアの王女であるヴィヴィオ様を正妻とすると誓いなさい。立香もそれでよいと言ってますよ」

「そ、そんな快楽に屈して裏切るとかありえな」

「そうですかそれはとても意思が強いですね」

 彼女が彼の玉袋を揉みしだき始めるとユグドラが彼の乳首を口に含み追い打ちをかける。かわるがわる犯されごとに、ヴァルキリーなどの側面もある彼女たちに魂に何かを刻み付けられていく感覚がする。


 全員に犯されぬいた後、彼は解放されたが、最後にヴィヴィオは慈しむように優しい性行為をしてきたが、それが一番恐ろしかった。
気を抜くとどこまでも堕ちていかされる快楽の沼の様な行為だったためだ。今までの激しすぎる性行為はこの為だったのではないだろうかと思いながら彼は眠ったのか射精の快楽で気絶したのかわからないままに気絶した。




 次に彼はユウキとジェラートに犯されていた。ジェラートに捕まった時に『ユウキのところはまだ行ってないのかえ? それならユウキに捕まった時に一緒にさせてもらう。
もしもユウキのフロアで捕まらなければ、ここの罰ゲームはなしで良いぞ』と罰ゲームを取り消されたが、後にユウキに捕まって逆レイプをされていた。


 妖精な側面と悪魔な側面両方を使いこなせるユウキは使い魔という側面が強い。だからこそジェラートは彼を嫐る際に彼女と組むことにしたのだろう。

 この世界でも子供のころから彼を支えていたユウキはサキュバス系統の主人であるジェラートと組むことで彼の精神を掌握する速度が凄まじく速くなっていた。

 現実世界では男性よりも長身のジェラートに抱かれ胸を顔に囚われ、夢の世界では子供の頃の姿でユウキに同じことをされている。

 そしてユウキはサキュア達と共に彼が忘れていた立香王女と共に戦った記憶などを思い出させながら言う。

「ほら立香王女とこんなに一緒に戦って純愛していた忠夫、今まで記憶消されていたけど、立香王女がしたのと同じ体位でされるのはどう?」

 罪悪感と背徳感を煽る言葉が止めとなり、彼は一気に射精をした。ジェラート配下のサキュア達とユウキの配下の女権国家の女妖精達が見下す嘲笑の笑みを浮かべ、
彼に体を押し付け誘惑しながら、ユウキが離れて解放された彼の分身を撫でまわす。ユウキの足が近づくと複数のサキュア達の手が離れ、ユウキの足に彼の分身が愛撫され始める。

「王国女子な価値観を持つ僕に来れされてこんなに固くなるって最低! 生きてて恥ずかしくないの!」

 すごく綺麗な笑顔で楽しそうに彼を罵倒するユウキは一瞬で首輪を出現させると彼の首に着いたそれを引っ張った。

「ここは夢。つまり忠夫が嫌がればこれ直ぐとれるよ。女権国家式首輪雄犬プレイが嫌だって証拠を見せて♪」

 首輪を引っ張りながら、彼の分身を足で嫐り彼女は笑う。

「消えないってことは王国女子な僕に来れされて嬉しいんだね」

 サキュアがユウキに首輪のひもを渡されて引っ張り動けなくすると、ユウキが彼に騎乗していく。妖精達やサキュア達も加わった輪姦が始まり、
いつしか、快楽のあまり目が覚めて現実に戻ると、ジェラートに騎乗されていた。
アリスや愛歌と同じ優しすぎる快楽により意識が落ちると、ユウキに再び嫐られ始める。夢の中ですら出られなくなる快楽が続きユウキは彼が完全に自分に溺れるとようやく解放した。




 次に彼を待っていたのは、リグルとの性行為だった。虫の女妖怪達に彼が噛まれ強すぎる快楽で何度も達するが彼は警戒心や恐怖がない。
リグルの与えるかまきりの加護でそれが消えているためだ。拙いと頭ではわかっているのに止まらない。リグルは愛歌がしたのと同じ行為をしながら言う。

「忠夫、愛歌を正妻にすれば毎日これだからね。だからそうしなよ」

「あ、ああ」

 虚ろな目をする彼にリグルは口移しで蜂蜜酒を飲ませると、より硬くなった分身を飲み込む。恐怖ではなく強すぎる快楽で離れようとする彼を強い力で押さえつけながら言う。

「僕は立香王女に含むところはないけど、彼女が正妻だとだめって言うヴィヴィオや愛歌やジェラートの言い分もわかるんだよね、まあ愛歌への義理は果たしたからこれでおしまい。愛歌との情事の快楽思い出したでしょ♪」


 単純に惚れた男を嫐れて上機嫌な彼女に彼は送り出されてその後自力で捕まらない様に動きリグルのフロアはクリアした。




 彼は陸八魔アルに捕まって無数の悪霊の軍勢に犯されながら、アルが彼を見下ろしている。

「忠夫、嘘だとわかっていても王女を裏切った性行為となると信じてしまうでしょう。さあ、私に精を注げば共和国を衰退させる悪魔の軍勢に力を与えることになるわ。嫌なら抜け出しなさい」

 その言葉と共にアルが理想的な体をさらけ出し、彼を押さえつけ始める。アルの言葉に彼は負けまいと思いながらも分身を飲み込まれた時点で完全に屈した。
激しく心を下りながら射精するとどこまでも優しく堕としてくるまさしく堕落させる悪魔の膣が彼を完全にへし折っていく。そしてベリアルの力で、信じ込まされた嘘立香王女への裏切り、
その行為が背徳感となり彼の射精の量を倍増させる。彼はそのまま一気に堕ちた。





 現実に戻った彼はどこからどこまで想起・だったのかあるいは本当に嫐られていたのかも分からない。ただ自分の霊力の減り具合と、周りの女性の霊力の増強そして匂いから現実でも輪姦されていたと悟る。

 愛歌が代表の様に歩み出ると快楽で心折れた彼の眼を覗き込みながら言う。


845 :名無しさん@狐板:2024/10/31(木) 00:36:41 ID:jnGSVaDd

「立香王女は私達への恩義から了承していることだけど、ヴィヴィオか私を正妻としなさい。もちろん実質的な正妻ではなく功績などで神として祀られる場合の席次でも構わないから」

「は、はい」

 さとりが嗤いながら言う。

「下半身に負けた男に最後のプレゼント。『想起・立香王女との情事』

 さとりの言葉と共に彼の封印されていた記憶が蘇る。彼は立香王女と共に戦った記憶や情事の記憶も消されていた。
それは彼が育ち切る前だと、前世に人格を塗りつぶされかねないからだ。王女を娶れるくらいの大功を立てていたし、立香はその時に寝ていたのだ。


 子供のころから師匠だった立香に王女を娶れるくらいの手柄を立てて将来の結婚を約束した夜、彼は立香から『男前過ぎてムラムラしたからやらせなさい』と
女権国家の女性らしい言葉と共に挑まれた彼は破れ、彼女の棒術で完敗した後。彼女の下であえいでいた。女権国家の女性並みの夜の技術を彼女は有している。

「ほらほら♪ 女権国家の女でもない女にひいひい言わされるのは恥ずかしいでしょう♪早く逆転しなさい♪」

「む、無理」

 それを聞くと彼女は腰をグラインドさせつつ快楽で脳が限界に来ているのを見越した上で彼の両腕を取り乳房を揉ませながら言う。

「情けなさすぎるぞ忠夫。師匠として悲しい。 特別に『夜がゴミカスヘタレでごめんなさい』って謝ったら。許してつかわす」

 冗談で棒読み王女口調の彼女に悲鳴を上げつつ彼は誤った。

「よ夜がー!ゴミカスヘタレでー! ご、ごめん!……なさいー!」

 立香が腰をくねるたびに射精してしまい、言葉その度に途切れたが、どうにか言い切った。すると彼女は笑いながら言った。

「まさか本当に言うとは思わなかったわ」

 記憶が消えたにも関わらずどこか立香王女に逆らえなくなったのはこの夜が原因だったのだなと彼は思った。


 それ以外にも彼女にされた行為を思い出したが彼が最後に抱いてしまう感想は。凄く気持ちよくて自分は生涯勝てないだろうけど、この迷宮で嫐ってきた女性達ほどじゃないという罪悪感だった。



 現実に戻った彼は、落ち込み切った様子だったが、愛歌が彼を見ながら言う。

「大丈夫よ。彼女は正妻として認められないだけで絶対に彼女を取り除こうとはしないから」

 愛歌の言葉を聞き、彼女を信じられるのは前世の記憶のせいもあるのだろう。立香を正妻にできないのはなぜかと思ったが、
彼は聞かないことにした。愛歌がこんな態度をとるのは呪いなどの可能性もある。そして呪いなどの中には呪いの内容を知ることが発動条件だったりすることもある。
そういう呪いは知らなければ何も起こらない。さらにはそういう呪いにかかってかつ発動させないとデメリットがないだけでなく、他の呪いがかからないもしくはかかり辛くなったりするメリットしかなくなる場合もある。
今の愛歌は、そういう状態に自分がいくつか前の前世でなった時と似た様子だ。

「多分だけど予想がついたわ。今生では話せんかもしれんが来世でも良いからこんなことしたわけを教えてな」

 快楽に負けた敗北感と立香への申し訳なさはあれどここの女性陣を信じる心が揺らがないのは前世の影響だなと思いながら彼は出口に向かった。




 横島が去った後、魔法円が現れ興奮冷めやらぬ様子の立香王女が現れた。

「みんなありがとう。凄く良かったわ」

 その問いにここにいる決して本人は嫌いではないが趣味が理解できないような相手を見るような目に変わる。彼女たちは申し合わせたわけでもないのに声が重なるくらい同じタイミングで同じ質問を投げかけた。

「「「「「これ『横島が逆NTRされているのを見るの』楽しい?(の、か)」」」」」

 それに対して彼女は満面の笑みで答えた。

「うん♪とっても♪」


 その笑みを見ながらユウキは思う。ヴィヴィオや愛歌が今生だけは横島を廃人にしてでも彼女を正妻にさせられないというわけだと。
まどか王女のせいで大鳳がいくつかシャレにならないトラウマを負い、まどかと大鳳の死後それが発覚した時、彼女たちは激怒した。
横島のことを深く愛していたから、横島の親友にそんなことをしたのも許せなかったし、大鳳は夫に凄く良くしてくれた上司というだけではなく、妻である自分たちにも凄く便宜を図ってくれていたので、
恩義に厚い女権国家人である彼女たちの怒りはすさまじかった。

 最も同じ趣味を持つ立香王女に対しての嫌悪はそれほどない。まどかと違ってちゃんと横島にシャレにならないことはしない自分たちを寝取る相手に指名してきたし、話をちゃんと通してきたからだ。
そして少しだが彼女にも恩ができた面々もいたために、一応は彼女と横島の縁を廃絶しようという意見は出てこなかった。
最も愛歌もヴィヴィオもジェラートも公職についていたものとしてまどか王女と同じ趣味を持った彼女を正妻にするのだけは『絶対に】だめだと思ったようだが。

 ビデオにとっておいた、立香を思いつつ、快楽に屈服する横島の姿を楽しむ立香王女を見て、ユウキは本当に彼女やまどか王女の趣味は理解できないと思う。
自分たちと同じくらいの快楽を与えた時の記憶を消して、寝取らせるとは。そこまで考えてユウキは考えるのをやめた。
横島が早く今夜のことを忘れて、誰にお菓子を上げなかった結果こうなったか追及し始めないことを願う。
お菓子を使い切った後、孫悟空の姿になった立香王女にトリックオアトリートと言われて、お菓子を渡さなかった結果ここに来ていたのだ。そこまで考えてユウキは心配ないかと思い直す。
多分この王女はそういう方面の手を打っているだろう。

 それにこの立香王女は寝取られ趣味以外では善性だ。そこまで悪い主君とは言えない。だから横島の運もそこまで悪くはないだろう。そう自分を納得させると愛歌とどうやった横島を癒すかの話し合いを始めることにした。


846 :名無しさん@狐板:2024/10/31(木) 02:10:36 ID:IsVqJItk


847 :名無しさん@狐板:2024/10/31(木) 22:58:32 ID:jnGSVaDd
>>846
乙感謝です

848 :名無しさん@狐板:2024/11/01(金) 12:25:54 ID:x1MxPlA6


849 :838:2024/11/01(金) 21:35:02 ID:AFtF2E+P
>>848
乙感謝です

850 :名無しさん@狐板:2024/11/06(水) 01:00:57 ID:H/l3Fjts
乙です
まどか王女の悪趣味さがまた際立つw

851 :838:2024/11/06(水) 01:37:43 ID:/XbeLizz
>>850
乙感謝です。
まどか王女は割と洒落にならないこと本編でもしてますしねw

852 :名無しさん@狐板:2024/11/06(水) 17:02:28 ID:m8ad9QFG
おつー面白かった
このゲームやりたいわ

853 :838:2024/11/06(水) 21:26:21 ID:/XbeLizz
>>852
乙感謝です
そういってもらえて嬉しいです

854 :名無しさん@狐板:2024/11/17(日) 15:13:07 ID:e/wUFsUe
おつー

855 :838:2024/11/17(日) 21:34:17 ID:+QoKYdo1
>>854
乙感謝です

856 :838:2024/11/19(火) 20:30:55 ID:ViPDVHJi
2024年女権国家ハロウィン後日談+追加補足SSハロウィン後の横島の定期的夢幻大奥挑戦記の始まり。

 このSSは>>838から>>845までに投下したハロウィンSSの後日談と補足と追加とifエンドの一つに近いものを混ぜ合わせたものです。上記のSSを読破していないと意味不明なものになっています。注意書きは上記のSSと重複しております。
@>>833の注意書きと重複している部分もあるのでそこを呼んでもらえると助かります。
Aユウキの天狗設定はソシャゲのものです
Bかなりオリジナル要素が強いです
C口唇期の性欲に対する知識は聞きかじりなので現実とは違うかもしれません。
D立香王女の寝取られ性癖は本編ではなく、パロディ漫画ますますマンガで分かる!Fate/Grand Orderの設定を独自解釈して使ってますが、普通に男性を恋愛対象にするなどかなり違うところがあります、





 夢幻の大奥を辛うじてクリアした横島は藤丸立香王女との結婚式が近づくにつれて、大きく不安を抱いていた。
 あの大奥で嫐られぬいた記憶が彼を蝕み、愛歌もしくはヴィヴィオを儀式で正妻とした場合、自分はあの快楽に抗って一番に立香を愛せるのだろうか。
彼女と育んだ絆すら溶かしてしまう快楽や砕く快楽、それを思い出して彼は、震えていた。

 彼が悩む部屋のドアをたたく音響く。その音から最愛の女性立香のノックだと彼はすぐに理解した。時間的には公務中ではなく私的な時間の訪問だと理解した彼は、くだけた口調で答える。

「立香、入ってきて良いで」

「忠夫―!久しぶりー! 最近忙しくてさー! 当時は表ざたにできなかった忠夫の手柄とかも公表して、王女娶るに十分って認めさせたり、専門的な仕事だけを忠夫に回す形にしたり、
ストレリチの王族や女権国家の公爵との共有に対してどうするかとかの打ち合わせも大変なのよ。これが私の仕事かだからしょうがないけど」

 近づいてきた彼女のシャワーを浴びてきたらしいシャンプーと香水の入り混じった匂いに彼は分身が僅かに反応するのを感じていた。

「そ、そうか」

「でも今日からでも頑張って六日も連休取れるくらいにしてきたわ。二日は休んだから残りは今日も入れて四日。確か忠夫も休みだったでしょう」

「ああ」

 そういうと立香は服を脱ぎ始めた。豊満な肢体を彼に見せつけながら言う。

「今日一日は思いっきりして、それが済んだら明日デートして、残り二日は臨機応変に決めたいんだけどいい?」

 横島は頷いた。王女の激務の間を縫って自分に相手に来てくれている彼女にできるだけ合わせなければ。

 立香は横島より年上で棒術や霊術に長けており、孫悟空みたいな恰好で悪霊などから人を護る為に戦っている。その格好で横島に修行を付けるようになってから、横島の上達も早くなった。
彼女と共に修行しつつ、彼の記憶にない幾つもの手柄があったようだ。




 立香王女は敢えて組手で彼に勝った時の様な動きで彼を押し倒すと笑う。

「忠夫、前回の事件で戻った記憶と戻ってない記憶や私への想いがあるみたいだけど、初めては王女娶れるくらいの手柄立てた直後に、結婚了承した日の組手の後だったって覚えてる?」

「そうなんか」

「うん。私に負けた貴方を、こんな風に組み伏せて、こうしたのよ」

 立香が横島からもらっていた、文珠を彼の頭に使い、『戻』を使うと彼の記憶が蘇る。

 かつて彼は霊能力を使う類の修行をして十二歳かそこらの時辛うじて、実戦に出られるくらいになっており半分は巻き込まれる形でまだ王女ではなく、
庶民であり半ば師匠ともいえる姉弟子の立香が巻き込まれた戦いに加勢したのだ。その際に周りの軍人たちは霊能に限定してとはいえ、足手まといにならないどころか多少とはいえ役に立った彼に驚いていた。
彼が婿候補となったのも、その事件で立香を助けるために、覚悟を決めて霊力が覚醒した彼が悪霊との戦いで大活躍をした結果だ。この共和国では王族は霊的防衛と象徴的な側面が強いので、そこまで王族や婿に要求されるものは大きくない。

 そして彼が立香を助けるために大活躍をした日の夜の記憶が戻る。

 立香の婿となることを了承した後、彼は立香にあっさりと押し倒された。彼女は笑いながら言う。

「あんなに活躍できるくらい強くなったのに、不思議? 私より強い敵にも勝ったのに?」

 疑問がる彼に立香は師匠の顔になり説明を始める。

「あの敵は忠夫から見て相性の良い敵だったでしょう? それに忠夫を侮っていた上に他の強敵を退けた後だったから。私より強い敵に勝てても私の方が実力は上だし、それに私との相性は最悪だよ」

 せめて対等な性交をしようと振りほどこうとする彼の分身を立香の手が掴むと一気に彼の前身から力が抜けた。

「この状況じゃ集中できないでしょう。 話の続きすると、私は忠夫の癖とか動きとか全部しているから忠夫が私より3倍くらい強くならないと勝つのは難しいそうだよ。少し上くらいじゃ殆ど完勝。こんな風にね」

 射精してもおかしくない快楽を与えた直後に、無理やり霊術で止められて動けない彼を見下ろしながら立香がゆっくりと腰を下ろしてきた時、彼は婿候補(実質婿となること決定状態)となった時に習った性魔術の準備をした。
精通前だったがそれでも口頭で霊力を籠めて彼女の健康に良くなり気持ち良くする術を仕込まれた。
射精の際に霊力を籠めると自分の快楽も大きくなると言われていたが、それでお処女を奪う時に痛みがすぐ引くようにするためと、多少女権国家の影響が大きい家系の血が入っている彼女相手に初めてくらいはリードしたいという気持ちがあるからだ。

 彼女の処女膜が破れる瞬間に、一気に女性の性感帯を愛撫して、組み伏せ返すそう考えて彼女が腰を下ろし彼の分身を飲み込んできた。処女膜が引っかかる瞬間が訪れず、そのまま一気に飲み込まれた。
一気にぬるぬるとした感触が彼の分身をなめしゃぶり、瞬殺されて彼は射精をした。霊力も一気に座れる彼を見下ろしながら、立香は彼からもらった文珠の一つに、『誠』文字が込められている。彼女は笑いながら言う。

「忠夫、私は激しく運動しすぎて処女膜がなくなっていたのよ。だからあなたが初めてだから安心してね」
 彼の分身を嫐りながら立香が笑いながら言う
 腰をひねられて彼は、快楽で極限状態になりながら辛うじて答えた

「そ、そうかー!」


 射精しつつ、悲鳴めいた声になるそれを楽しく聞きながら立香は言う。

「忠夫初めてくらいは主導権握ろうとしてたんでしょう。頑張って握らなきゃ」

 そういって、分身を包む感触だけで、完全に限界がきている彼の腕を乳房に導き揉ませた。

「あー!」

 射精したばかりで敏感になった彼の分身が余計に強くなり、再び彼女の中に放ちながら彼は脳が壊れそうな快楽を味わいながらも、乳房を揉みしだく勢いが止まらなかった。
立香はそれを見下ろしながら彼の手のツボを押して、痛みと快楽が同時に襲ってきたところで、彼の手が緩み彼女はその腕を乳房から自分の尻に導き、揉みしだかせる。
そのまま彼女は倒れこみ彼の顔を乳房で包みながら笑う。悲鳴を上げる口を彼女にキスでふさがれた後、彼の胸板で彼女の乳房が潰れ、口内が舌で蹂躙される。そのさなかで精通したばかりの彼は何度も何度も精を放った。

 長いキスを終えた後、射精しすぎて立てない彼を見ながら立香は笑いながら離れる。

「忠夫、私も一応女権国家の中では下の方くらいの閨上手な女性ではあるらしいけど、さすがにこれは情けないぞ♪」

立香が離れ終えると、もう一人の師匠である、インプ、ユウキが現れた。

「ユ、ユウキ」

 女権国家の森で良識派の妖精たちを束ねている彼女は、横島の師匠として共和国にしょっちゅう訪れている。彼女は笑いながら言う。

「立香王女との約束で、忠夫の筆おろしの時は僕も参加させてもらう約束だったんだ。忠夫知っての通り君のいくつかの転生先の奥さんは、今この共和国の為に有益な人材ばかりだから、ちゃんと覚悟決めてね♪」

 そういうと彼女はいつも服を脱ぎ去っていく。彼女が服を脱いで行った瞬間、彼の顔が驚愕に見開かれた。ユウキの乳房が想像以上の巨乳だったためだ。それを見て、ユウキは悪戯が成功した子供の様な笑みを見せた。

「やっぱりこうやって巨乳であることを隠して不意打ちした時の忠夫の顔は何度転生しても飽きないね♪」

 そういってユウキが彼の腕を取り、立香王女と同じ体位で彼を押し倒すと彼は悲鳴を上げた。立香王女以上の快楽が彼女の体からは送り込まれてくる。彼のベッドの中での戦闘力がリスや鼠なら立香は犬や猫。ユウキは狼や虎だ。

 ユウキは彼の分身を飲み込むと、乳房で顔を挟み笑う。彼女は『誠』の字が入った文殊を投げると彼に問う。

「立香王女より僕の方が気持ちいでしょう?」

「は、はい」

 その言葉を吐いてしまった罪悪感と背徳感が余計に彼の興奮を掻き立て、彼はユウキ中に再び放った。

 それを見ながら立香王女がそこまで深刻ではない怒り方をしながら言う。

「忠夫〜、文珠のせいとはいえそれはないでしょう。ほらお仕置きだよ」

 そういってユウキを彼から引き離し、彼女はその豊かな胸で彼の分身を抜き始めた。その感触に彼が悶えるとユウキもまた対抗するように同じことを逆側からする。彼の考えは一つだった。

『立香の方が気持ちよさは下だけど、その立香だけでいっぱい、いっぱいなのにユウキまで、ああー!』

 二人の胸で嫐られながら彼は何度かユウキの胸の方に分身を近づけた。それを咎めたようにユウキが言う。

「今生の幼馴染は立香ちゃんでしょう! 僕の方ばっかりに来ているお仕置きだ〜!」

 ユウキのパイズリが優しい物から辛い快楽を与えてくるものに変わった瞬間彼はしばらくして大量に射精を果たした。
彼の分身にもそれはかかり左右から二人の舌が胸で嫐られる分身の先端をなめ始める。脳が砕け散ったような快楽がたびたび起こり、胸から抜かれた分身を二人が舌で綺麗にし始めると再び射精が起こった。
文珠の効果のせいか、彼はユウキがしてきた視線の問いかけ、どちらの舌が気持ち良いかという問いに答えてしまった。

「ユウキの舌の方が上です」


 罪悪感で死にかける程の背徳感が余計に大量の射精を招き彼が倒れかけると、立香の目が怪しく光った。



 ここから先は彼の記憶には残っていないことだ。


 立香が不意に舌を動かすと、余計に彼の分身が固くなった。彼女の舌遣いは、ユウキのそれに見劣りしないところまで一瞬で上り詰めた。
女権国家の女性の快楽で男性を喘がせる力たとえ一点くらいでも男性は決して勝てないが、その中でユウキは80点くらいで、立香王女は40点から60点くらいだったが、今の彼女はユウキと同じくらいだ。
彼女は笑いながら、彼の分身を飲み込むと、彼は泣きそうになりながら射精して果てた。強すぎる快楽で気絶する彼を見下ろしながら立香はしまったという顔になる。


857 :名無しさん@狐板:2024/11/19(火) 20:33:38 ID:ViPDVHJi

「忠夫の一番は私なのに、他の女の子に屈服している罪悪感で打ちひしがれた姿にぞくぞくして、つい枷を外しちゃった。もうちょっと楽しめそうだったのに」

 ユウキは理解できないゲテモノ食いをしている友達を見るような目で彼女を見ながら答えた。

「そ、そう」

「うん、まあユウキさんも頑張って。これから彼の人生をみんなで素敵なものにしていきましょう」

 立香の笑顔を見ながらユウキはこの後にも思わず何度か口にしてしまう質問をこの時初めて口にした。

「ねえ、楽しいの?これ(忠夫が寝取られているの見るの)」

「うん!」

 満面の笑みで返答しながら、自分がユウキと同じくらい激しい快楽を与えて彼を気絶させた記憶を操作している彼女を見ながらユウキは思った。

『まどか王女と違って深刻な被害は出してないし、僕たちに最初に話しを通してきたから嫌いじゃないけど、この趣味は本当に理解できないな』

 その日の夜はそれで最後となった。





 立香にベッドの中で圧倒された横島は彼女との初めての記憶を思い出させられた後、その後、興が乗った彼女が二回戦をはじめ、彼女に愛をささやかれながら、
『たとえ側室でも今生では忠夫の一番は私よね』という言葉に彼は頷きながら喜んだ彼女が激しく腰を振り、そのまま精を絞られながら意識が落ちたのだ。



 眼を空けた彼は周囲の状況を確認して身震いし始めた。ここはハロウィンで彼が散々にへし折られ前世の妻たちに快楽を刻まれ尽くした女権国家式夢幻大奥迷宮だ。
大奥の彼の部屋である場所におり、かつて愛歌やジェラートが座っていた迷宮攻略に向かうための受付口に陸八魔アルが座っている。アルを見ると彼の中の恐怖が若干和らいだ。
善良な女性の方が彼に近づいてくる女性は多いが、その中でも彼女は特に恐ろしさが低い。

「アルちゃん、今回も夢幻大奥迷宮に呼ばれたわけだが、なんでなんだ?」

 それに対してアルは屈託のない笑みで答えた。

「なんでも愛歌とヴィヴィオとジェラートが、結婚前やっておきたいことがあるらしくて。準備していたらしいの。今回は難易度がアップしたエクストラステージよ!」

 アル社長の好意を抱く男性をいじめるのが楽しいというのを隠そうともしない陽気な様子は恐ろしさを感じさせない。だがそれがある意味では怖いのかもしれないと思う。

 本気を出した彼女は快楽で男を壊したり完全に危害を溶かして腑抜けにできるが、そんなことをしていても怖いとか距離を取りたいと思う感情羽芽生えにくい。これは一種の才能かもしれない。

「そうなんか。それで今回の内容はどんななんや」

「前回クリアした、私たちの特技を全部使える状態で新しく増設された前世の記憶とか封印された今生の記憶で作られた部分も追加された大奥迷宮をクリアすることね」

「そうか。少し気になったんだけど、それで俺の本来の体ってここを攻略している時どうなっているんだ?」

「冬眠状態で邯鄲の夢を見ている状態だけど敗北時の時だけ夢でありながら現実世界ともいえるくらいに具現化しているここに呼ばれている感じね」

 最後の疑念も消え去った。ここは多分夢の世界だが、具現化している異界に近いのだろう。それなりに常識外れの霊的超常現象と戦ってきた彼には予想がついていたが確認したことで完全に疑問が消え去った感じがする。

 疑問が晴れた後に横島は少し考えてから口を開いた。

「やはり今回も、俺が立香を正妻にしない様にするための処置なのか?」

「ええ。事情は忠夫に話せないけど」

答えながらアルは少し良心が痛むのを感じた。話せない主な理由は立香が逆寝取られ趣味でそれを横島が知ったら。彼の精神衛生にも良くないから、知らなければ逆に有益な乗ろか何かだと思わせておいた方が良いというのが第一だ。
次は一応彼女たちが多少は義理ができてしまった立香王女の為だ。
彼女は申し訳なく思いながらも快楽に抗えない横島の姿を楽しみたがっている。他の横島に熱を上げている女性達も彼女に多少義理があるのと、契約したこと、そして何より横島が気の毒すぎるので明かせないのだ。
それでもいざ始めると逆NTRが愉しめてしまう辺り、自分たちも女権国家人だと思うし、そうでないものも女権国家で過ごした影響を受けているな、と思う。


 横島は様々なステージを見ながら少し悩んだ後に聞いた。

「アルちゃん、ルールは前回とあまり変わらんか」

「ええ。前回と同じくボスから逃げつつ雑魚敵を一掃して、立香王女への想いの欠片を集めて、出口に来ればクリア。エクストラは前回とは比べ物にならない難易度で新たなギミックがたくさん追加されているけど、
前回の基本をとことん守ることが一番の生存への近道よ」
 
アルの言葉を聞き彼は前回教わった教訓を思い返す。

@なるべくボスから離れる。
A発動させる系の特技は一度使えばチャージし終わるまで使えないから、なるべく危ない時以外は使わない。
Bボスはルールを破らないけど、ルール違反にならない様に穴を突くから常に妄信しない様に気を付けて。
C一撃で倒せない敵はなるべく早めに消しておく。
Dボスが特技を使った後は隙が生じるからこちらも特技を使うなどして、なにがなんでもそこを切り抜けること

 そこまで考えたところでアルが再び忠告をしてきた。

「今回は新しいギミック等を教えると、ネタバレになってしまうからあまり教えられないけど、このルールを守ることが勝利につながると言ってたわ。これを守れば一度も捕まらない可能性もゼロじゃないって言ってたわね」

「そうか頑張ってくるわ」

 そういいながら彼は、新たに追加されたステージを見た。前回は彼と仲が良かった女性達の絵画が入り口になっていたが、今度はホラーの建物の絵になっている。

「もしかしたら今度は同じボスが違う能力使ってきたりするとかか?」

 横島の発言はこの勝負だからあくまでもゲームだから彼女たちは相当手加減していたことを証明している。今の横島も底辺の英雄くらいの実力はあるが、本気を出した彼女たちには絶対勝てない。
能力も一個しか使ってきてないし、全力で駆ける横島より少し遅いか同じ速度くらいでしか動かないというルールを彼女たちは護っていた。

 その問いにアルは頷いて答えた。

「ええ。エクストラステージだけに、攻略拠点が建物になっているわ。途中で負けて出てきても、雑魚敵の配置とかはあまり変わらないけど、ボスが変わっていたりとかもあるかも」

 アルも一応ボスの一人だがこの時点では、まだ全ての手の内を教えられていない様だ。

 横島は少し悩んだ後に、高価なラブホテルも兼ねているホテルの門を開いた。

「行くの?」

「ああ。ここなら特定のボスが強くなる可能性も低いがする。同じフロアでもボスが違うなら、その違いが顕著に出るだろう」

 覚悟を決めて横島がフロアの扉を開いた。


 横島は部屋に入ると、暗いながらも趣味の良い洋館を思わせる古風なホテルにいた。昔の城を思わせるそれを見ながら彼の考えは推理に傾く。

『ここは誰や?扉の絵は高級ラブホテルだったけど、もしかしたらフロアのボスを勤めている女性でガラッと変わるのかもしれん。
どんなラブホテルが好きかは人によるからな。この見かけからすると多分エヴァかジェラートか?次点でアリスちゃん。ギリギリだけどヴィヴィオもあり得るかな?』

 吸血鬼か魔女の館めいたラボホテルを見ながら彼は考えつつ、霊波刀を抜き前回クリアした時に手に入れたアルのスキルを発動させる。
アルもユウキと同様に二つ以上フロアをクリアしなければ、入れない場所のフロアの主だった。彼女の能力はベリアルの嘘を信じ込ませやすくする力だ。
これを使っていると、横島が現在即発動できるようにしている、能力をボスが誤認しやすくなる。
それだけではなく、彼が倒そうとしている想いの欠片などを持っている雑魚敵たちを倒そうとしている順番なども間違えやすくなりフェイントの成功率が上がるのだ。
チャージが終っているスキルは付け替えてから、3秒ほどで発動できる。そしてつけていなくてもチャージ自体は進んでいく。しかし、即発動できるスキルをテレポートだと思っている時にスタンを発動させれば、相当に相手の計算を狂わせることができる。

 最初に出た敵を見て、彼の顔色が変わった敵はアリスと少し似ている美女達だ。彼が人形に憑依させられている時は、上海人形たちの姿も人間に映る。その時の上海人形たちだ。

『夢幻大奥の特権ここでは人形も人になるってやつか』

 普段はシャンハーイとしか言わない彼女たちが言う。

「忠夫様―! 滅多にない機会ですから数か月前と同じく楽しみましょう。早くアリス様や夢子様としましょうよー! 王配になるのにメイドの慇懃無礼な罵倒で余計に射精量が増える変態なんですから」

 最後の言葉は彼が捕まった時に、女性優位の性行為をしながら彼女たちが投げかけてきた、罵倒を思い出させる声だ。分身が僅かに固くなったのを自覚しつつ、彼は霊波刀を抜くと切り込んだ。

「ここから攻略することにしたわ!」

 霊波刀で彼が上海人形もはやここでは人と変わらないが、を切りつけると、彼女は笑いながら言った。

「ここでは倒されてもちょっと痛いだけ、それがわかっているから全力切れるんですよね。先に閨で準備してます」

 そういって彼女が消えると無数の人形たちが武器を構え現れてくる。彼女たちの反撃は大したダメージにならないが蓄積したまま放置すると数秒動きが止まることもある。
だからこそよけながら戦ったり、あるいは多少食らっても後で休むことにして突っ切るなど状況によって、臨機応変な判断が求められる。今回は速攻で倒すことにした彼は敵を切り倒しながらひたすらかけた。



 いくつかの敵を切り払いながら彼は息を切らしつつ進んだ。その中にあるのは不安と疑念。

『敵全部倒して後は脱出するだけかもしれんけどアリスちゃんと結局合わなかったな。いや後ろからすごい勢いで、追いかけてくる気配はあったし何度か捕まるかと思ったけど、今回は俺の勝ちか』

 考えながら彼は決して楽な道でもなかったと思う。アリスが近くに来ると人形たちが強化されてしまい、一太刀で倒せる敵が二太刀でなければ倒せなくなったりしていたのだ。
その途中で背後からアリスの気配が迫ってきた時の恐怖はやばかった。前回クリアして得た知識だが、ボスの姿を見る暇があったらひたすら逃げた方が良い。振り返ったらその分遅れてしまう。


858 :名無しさん@狐板:2024/11/19(火) 20:36:54 ID:ViPDVHJi


 横島は駆けながら思った。絶対に何か一波乱ある。アリスの新しい能力か新ギミックかどちらかが来る。そう思った直後にスタンの範囲内に強大な気配を感じ、彼は即座にスタンを発動させた。
もう大丈夫、そう思って余計に速度を上げか彼は一気に絶望することになる。目の前の影からエヴァの姿が見えたためだ。

「ここアリスちゃんじゃなくて、エヴァ先生がボスだったんか?」

 叫び終わるより先に影から影へのテレポートを終えた彼女が彼を捕らえて言う。

「苦労したぞ。陸八魔アルの能力でアリスだという嘘の真実味をずっと増していたからな。お前に姿を見せない様にしつつ気配だけ感じさせたりもしていた。全ての部下が倒されたから元の能力に戻したというわけだ」

 部下がいなくなったからこそ、アリスではなくエヴァだとばれる心配もなくなったということだったのかそう思った直後に彼は、瞬間移動して寝室の上にいた。

 エヴァに軽くかまれただけで快楽で動くなくなり、大人の姿の彼女たは豊満な胸で彼の顔を包み彼の瞳が揺らぐのを堪能した後彼を敢えて上にして、両手両足でとらえながら分身を飲み込み首筋にかみついた。

 胸板で潰れるエヴァ乳房の感触が分身を余計に固くし、その状態の分身が飲まれた瞬間に彼は射精した。敏感になったその分身に首筋からの電撃の様な快楽という追い打ちもさらにきた。
二度目の射精で完全に気をやってしまったかれをみおろしながらエヴァは言う。

「上海、蓬莱、アリスの人形たち今回はご苦労だった。アルの能力のおかげもあったが、お前たちの功績もそれ以上だ」

「いえ、エヴァ様のアリス様が操った時の真似も上手でしたよ」

 そういいながら上海人形、この夢幻大奥では完全に人になっている彼女が彼の分身を飲み込んだ。その彼女の膣の動きはアリスのそれと同じでどれほど堕落しても許す。
愛玩を続けるという男の気概を溶かす快楽だ。彼女はアリスの動きを再現しながら言う。

「忠夫様。アリス様がボスのフロアでは抵抗するのやめましょう? 私より気持ち良いこういう堕落が待っていますから」

「あ、ああー!」

 動けない彼に堕落の快楽を脳に焼き付けながら彼女が離れ、蓬莱人形や他の人形たちも彼を嫐りだす。その手はアリスや夢子のそれに似ている。蓬莱人形は夢子と同じ方法で彼の分身を飲み込み笑う。

「忠夫様、夢子さんはもっともっと気持ち良かったでしょう。ほら堕ちなさい」

 横島が気をやっている中エヴァが言う。

「前回より難易度が上がったところを見せるか想いの欠片は記憶も取り戻させるが必ずしも良いことばかりではない。それではこれをやろう」

 エヴァが呪文を唱えると彼の封印されていた記憶が蘇ってくる。






 立香王女が罪なき弱者や国民を守る為に彼女しかできない悪霊払いで戦っている時彼も霊波刀を振るい獅子奮迅の働きを見せていた。
この国では最強クラスの悪霊祓いではある立香王女が孫悟空の衣装に身を包みながら棒を振るい、上級の悪霊を蹴散らすが特に手ごわい長い鉈をめいた剣を持った鎧の化生が彼女に肉薄する。
立香とその化け物の鍔迫り合いを見て、横島は一瞬で立香が本気で苦戦していると悟った。彼女が弾き飛ばされたのを見ると彼は一切の防御を捨てて、立香を弾き飛ばした際の隙めがけて霊波刀で切り込んだ。


 命を捨てる覚悟の相打ち狙いの一撃は、彼の霊波刀が当たるより先に、化生が消え去った黒い影が現れ、その化生を一撃で葬り去った。その一撃を見て驚く彼を他所に、その影=エヴァンジェリンは片腕で横島を持ち上げながら言う。

「最善手ではあったが、他の女の為に死の覚悟を決める姿を見せられるのは前世の妻としていい気分ではない」

 持ち上げられているのに微塵も苦しさや痛みを感じさせないままに彼女は横島を掴んだまま、王宮の寝所にテレポートした。


 横島は目覚めると自分が体を洗われた上で、寝台の上にいることに気づく。目の前には大人の姿に変身し、男の理想を思わせる美術品めいた体になっているエヴァンジェリンがいる。彼女は吸血鬼特有の魅了の瞳で彼の眼を覗き込むという。

「忠夫、立香も師匠としては及第点ではある。だが事態が事態だけに少し反則をする」

 そういうとエヴァは彼の背後に瞬間移動したかのように現れ、首筋に牙を突き立てた。

 快楽で悲鳴を上げる彼を笑いながらいつの間にかマントだけを着なおした彼女はマントで彼の両腕を纏めて、囚人の様に縛ると上に上げさせて豊満な胸を押し付けながら左手で乳首をいじり右腕で彼の分身を嫐り始める。

「あ、あー!」

「立香からも了承済みだ。お前の神殿で祀られている前世の力を覚醒させろと、な。私との婚姻や性交渉もその儀式の一部だ」

 何度も寸止めされて狂いそうな彼を弄ぶ彼女は本当に気が狂いそうになるまで繰り返し、足元部分のマントが彼の分身を縛り上げ射精を許さなくした後も、続けてくる。

「そろそろ良いか」


 そういうとエヴァは彼を動けなくしたまま正面に回り、抱き着きながら彼の分身を飲み込んだ。

「あー!」

 飲み込まれた瞬間厳しい快楽が襲い掛かり、彼の分身の亀頭がかみ砕かれた様な錯覚具がした後、射精したまま彼は前に倒れる。
その彼を抱き込みながらエヴァは両手両足で彼を捕らえるとこの時で言えば未来である現在と同じ体位で彼を嫐り始める。
最初の激しい快楽で完全に彼が屈服したのを見切ったのか、優しい快楽で彼の分身を彼女は嬲っていく。それでも彼射精の旅に彼の頭が壊れていく。

「ほら、もう少し耐えろ。5秒耐えられなければ仕置きだぞ」

 恐怖を感じさせる口調でありながら、膣はどこまで優しく沼の様に彼を快楽と堕落に導いていく。3秒で射精して彼が果てると、エヴァがかみついてきた。
辛すぎる快楽が首筋から来て限界を超えた射精が増加し、甘やかす膣で分身が嫐られていく。糸が切れた人形の様に彼がなるまでエヴァの遊びは続く。

 射精する度に嘲り罵る彼女の言葉が媚薬となっていることに彼が気づくと血を吸ってその思考を読み取りながら、彼女は何も言わず嘲りの目で見てくる。


 彼が糸が切れたように崩れ落ちて意識を失うと、エヴァは口移しで回復させる薬を飲ませ、彼に愛おしそうにほおずりし始める。
そこに光でできた東洋風の魔法円が出現し、立香王女の姿が現れた。横島の意識が絶対に戻らない状態でだけ見せる本来の力が感じられる。その姿を見ながらエヴァは怪訝そうな顔で問いかける。

「これで良かったのか?」

「うん♪」

 満面の笑みで答える彼女にエヴァは本当にわからないと思いながら質問を重ねた。

「幼女の姿ではなく忠夫との初めての夜はこちら(大人形態)でしてほしいとはなぜだ?」

 エヴァは立香との契約書を読み返しこういう項目があることについさっき気づいたのだ。
一応害があるかも知れない項目に関しては注意深く読んだせいか、悪意の潜みようがない部分には気づかなかった。だからこそ、なんでこんな頼みをしたのか気になっている。それに対する立香の答えは想像の斜め上だった。

「幼女モードのエヴァさんにとられるのも良いけど、やはり初めては巨乳モードでしょう。
私が勝負にならない訳じゃないけど、私より上なおっぱいに翻弄されて『立香ごめん。でもこの乳立香のより……、俺って最低だ』 みたいになっている忠夫が堪能できたから」

「そ、そうか」

 エヴァは引きながら答え、この立香王女は性癖で女権国家の女性を性癖で引かせるという快挙を成し遂げたのかもと考えた後、愛歌達の主張が正しいと深く思う。
横島の転生体は何回か英雄となり、祀られている者もいる。そしてその度に正妻は変わっていたが、仮に彼女が正妻となった横島の転生体が神殿とかで祀られたら、想像以上に厄介な干渉が起るかもしれない。

その情事が終った後彼はエヴァに血を吸われたことで前世の記憶やあるいは指導者の一人でもあったエヴァとある程度視点を共有したことで、爆発的な成長を果たした。
立香王女との訓練でも彼女との実力差が急速に埋まった感じがする。立香王女はもともと大鳳の血を引きキャルの棒術を継承しており、横島よりずっと強い。だが追いつくための時間が相当縮まった気がする。

 横島の霊波刀を切り替えながら彼女と激しくぶつかり合った後に、立香の棒術が辺り倒れると立香は本心からの称賛を口にした。

「忠夫凄いじゃない。前世の力を取り戻してここまでになるなんて」

「ああ、そうだな」

 他人事の様に言う彼に対して立香は怪訝な顔をした。

「どうしたの? まるで自分には関係ないみたいな口ぶりね」

「エヴァさんとのその夜のあれで」

 いい淀む彼の口調を立香が返す。

「エヴァさんとの性行為でブーストかかったから鍛錬のおかげじゃないみたいで他人事みたいに思えるとか?」

「まあ、前世も性格近かったらしくてあまり前世の記憶を取り戻して強くなった人間特有の後遺症は感じられんな」

 答えながら横島は自分が少しずつエヴァの与えてくる快楽に塗りつぶされている感じがしてくる。
立香に対する想いは衰えていないが、いくつもの前世で共に過ごした彼女達への想いがそれに勝っているのではと感じていた。 それから少し時間が過ぎ横島が出て言った後、立香がエヴァと話していた。

「40点くらいが師匠として合格点だとして、60点くらいの師匠やっていながら80点とか90点の師匠も出てきて、師匠ポジ寝取られ美味しいわ。そしてだんだん刻み込まれているなか、快楽に負けている自分に罪悪感じている忠夫が眼福すぎるわ」

 立香の逆NTRのすばらしさを聞きながらエヴァはやはり理解できないという顔になっている。
一応立香に対してはまどかに対する様な悪感情ないし、一応同じ男を共有する仲間でもある上に、大きいとまでは言わなくても小さくはない恩もある。
だからこそ彼女の趣味を理解するべく何に興奮しているのか聞いてみたが、共感はできそうにない。
他人に人として超えてはいけない一線を越えず、理解不能なゲテモノ食いの趣味をしている以外は善良な友人と思って頼みを聞いていくのが一番良いだろうとエヴァは思った。
それに自分としても女権国家の女としての業か快楽に屈服する横島を嫐るのは嫌ではないのだ。


859 :名無しさん@狐板:2024/11/19(火) 20:38:58 ID:ViPDVHJi



 過去の記憶を思い出した横島は自分が現代でもエヴァに嫐られていることに気づいた。過去の回想と同じ逆レイプをされていたらしく足腰が立たない。エヴァは子供の姿に戻ると言った。

「豊満な体も良いがこっちも悪くなかろう」

「ちょ、ちょっと待ってエヴァ」」

「『待ってください。エヴァ様』と言え」

 子供の姿に戻り膣の締め方が変わった直後に血を吸われてわめく、彼の乳首を彼女が口に含むと吸血鬼の舌と牙がそれを嫐り彼の射精量が一機増える。

「ああー! エヴァ様―! 許してください!」

「良く言った。次は褒美だ」

 大人の姿に戻った彼女は横島の乳首を自分の豊かになった乳房で愛撫しながら胸を押し付け彼の手を自分の尻に導き握り閉めさせる。

「あ、あ、ああ……」

 忘れさせられていた記憶が戻ってきたがその記憶と似た性行為をされて、立香王女に対する愛より彼女への想いが強くなるような恐怖と快楽が戻ってきて震える彼に彼女は言う。

「どっちの形態の私にしてほしい」

 答える前に豊満な胸を彼に押し付けながら射精させたまま大人形態で彼女は聞く。

「子、子供形態でお願いします」

 これ以上大人形態で忘れさせられていた記憶を思い出させるような情事をされ続けるとど彼女が一番になってしまうかもしれない、そういう恐怖からの言葉だったが、エヴァは笑った。

「やはり今生では自分を一番にしてほしいという立香への義理立てか。だが子供形態でも十分奪えるとわからせてやろう」

 その後、子供形態に戻ったエヴァは彼を大人形態とは違う快楽を与える術で、繋がってくる。愛歌やリグルの情事を思い出させるそれを受けて彼は、
何度も意識が飛んでいく。エヴァの狭くなった膣は彼の分身を余計に強く絞り何度も絶頂させてくる。何度目かの意識が飛んだ時、彼の目の前が真っ白になった。






 彼が目を開けると孫悟空の衣装を着た立香がいた。何度か経験した反省部屋だ。立香は凄く楽しそうに彼を勇気づけるような笑顔をしている。

「忠夫今回も大変だったね。今回の反省についてだけど、あまり言えることはないね。 エヴァさんは消えた記憶の中で、いくつもの教えを忠夫に教え込んだ師匠でもあるの。
自分が教えたことだということは忘れても体が勝手に覚えていたり、あるいは生きるための知識としては残るって感じでね。アリスの気配を身に纏って、これまでこのゲームをクリアしてきた忠夫の行動パターンを読んで、
振り返らない方が良いと判断する状態を作り、そして最後はアルさんのくれた技から、自分のテレポートに変えて忠夫確保。 本当に隙が無かった。 今後も色んなステージにランダムでボスさんが変わるから気を付けてね。
あとエヴァさんが自分用の正義だけじゃなくて、愛歌さんやリグルちゃんをまねた性技使ってきたせいで、二人の誘惑に弱くなっちゃったかも」

「そ、そうか」

「うん。ここは一応反省部屋とは言うけど、むしろ基本をちゃんと守って頑張った忠夫を上回った相手の対策を教える部屋になるかも。エヴァさんはもうここで許すと思うから次に切り替えていこう!」

 横島の意識が現実に戻りつつあり、立香王女の声が聞こえなくなるのを見越すと彼女はビデオを取り出していた。

「エヴァさんの責め良かったかって私が忠夫にした攻めに似せてかつ、手加減した私より気持ちよくさせているところもポイント高いわ」





 ラブホテルをクリアした彼は、快楽でズタボロになった精神を立て直しながら戻ってきた。食べるものが悪いとまた嫐られたいという思いが沸いてきてしまう。
そう思って受付に来るとアルではなくジェラート・ヴァレンティーヌが受付になっていた。その彼にジェラートは笑みを浮かべながら言う。

「旦那様、どうしたのじゃ? アルでなくて残念かえ?」

「まあな」

 赤い髪をたなびかせたスーパーモデルの様な長身な彼女は笑いながら言う。赤い髪をかき上げ男の心をくすぐる匂いを漂わせながら言う。

「アルでは普通に旦那様を励ましてしまう故な。誘惑に弱くなったなら余計に集中力を堕とすのも手の一つじゃ。とりあえず新しいルールの説明をしよう。
今回はクリアした施設を使うことができるぞ。 ラボホテルをクリアした今は食事などのランクが上がる。味などは変わらんが、ゲームが始まって少しの間速度が上がったりするのじゃ」

 ここまで言った後彼女は彼の顔を手で挟みながら言う。

「それとラブホテルでは欲情しすぎて集中力が落ちているなら、一切リスクなく性欲を解消できるのじゃ。最も中毒化などは最小に抑えはするが普通に嫐られたよりは低くとも快楽は脳に刻み込まれるがな。 どうじゃ妾と一戦するかえ?」

 横島は首を横に振った。

「それはやめておく。ラブホテルだけど、高級ホテルでもある施設らしいから、とりあえず精神を落ち着ける食事と気持ちを切り替えてくれる音楽を頼むわ」

「旦那様、了解じゃ。今回は妾はボスとして出られないかもしれぬ故呼んで欲しかっのだがな」

 寂しそうな声に罪悪感を覚えている彼を見ながらジェラートは楽しそうに笑う。ジェラートのその様子に気づかなかった彼は心を鬼にして、そこを空けると回復すべく部屋に向かった。




 ホテルで食事のメニューを見ると解説らしきものまで書いてある。彼は耐久力を上げるものや少しだけ足が速くなるものなどの、女権国家の良識派女性が男性の為に作ったメニューを見ながらどれを食べるか悩んだ。

 彼は少し悩んだ後に耐久力を上げてくれるメニューを選び、海産類とユウキが妖精たちの頭目をしている、森で取れた山菜を煮込んだスープを頼んだ。
塩気の濃いスープが柔らかいパンにしみこみ、エビや貝の歯触りが特に良いと思いながら彼は、スープを飲み終えるとそのまま次のステージに進むことにした。




 横島が次のステージに選んだのは病院だ。前回も一度捕まっただけで済んだし、何よりこの施設を攻略すれば回復施設が手に入るはず。今でも最低限の回復は道具はあるが、充実するならそれに越したことはない。




 病院に入った彼は、前回とは違い和風なその様子を見て、怪訝な思いが芽生える。

「どうなっているんだ。俺の前世には和風な建物に関わっていた女性もいたのか? そういえば、さとりは洋服来ていたから忘れていたけど、東洋の妖怪だったか」

 独り言をつぶやき終えた彼を他所にアナウンスが流れる。

『今回は特別ルールがあります。今回はボスが二人います。ただしボスとして活動できるのは一人。ボスが交代した場合は、5秒間ボスが動けなくなり、2撃以上攻撃しないと倒せない敵は妨害できない状態になります』

『ボスの適正ゆえのルールか。いったい誰なんだろうか』

 考えを纏めようとする彼にさらなる説明が続く。

『本当のボスは一人です。そのボスの適正上、ボスを手助けするボスがいる感じになっており、手助けに来ているボスも交代します。
ただし、このフロアに来ているボスとバトンタッチするのはいつでもできる代わり、フロアに来てもらうお助けボスに交代してもらうには一度交代してから最低5分の時間を必要とします。
それとボスとして活動している際に、スタンなどを受けた場合は、それが解ける前に交代すると、バッドステータスも受け継がれます。それではスタートです』


 聞き終わった後に彼は速攻で駆け始めた。


 女天狗や妖狐、女の鬼がかかってきたが、彼は構わず切り倒した。そして前回よりも強くなっている敵をあっさりと倒せるのを見て、自分の腕も相当上がっていると感じられる。
 恐らくは横島の腕が上がっているから前回よりも強くなるように調整しているのだろう。

 大勢の敵を倒しながら進む彼はボスが誰である知り驚きと納得を覚えた。そこにいたのはユウキ、ただし普段のインプではなく天狗となっている。彼女は笑みを浮かべると言った。

「忠夫今回も全力で捕まえに行くよ。捕まったらどうなるか覚悟して……、いや忠夫の場合は楽しみかな? 王国男子な価値観持つように育てられたのに、もうマゾになっちゃてるし?」

 挑発の言葉を聞き終わるより先に彼はひたすら走って逃げた。 ユウキはエヴァや立香と共に彼を見てきた師匠に近い立場だ。
師匠としての側面が強いエヴァと比べると一緒に遊んだりした時間の方が長いが、自分のことを知り尽くしている点ではかなり近い。
さらにインプから天狗になったことでどんな能力を持っているのか理解できないが、少なくとも速さはインプ時代より上だろう。

 迷うことなくスタンを発動させて走ると、彼は様々な事態を考える。

『新ルールは覚えておくだけにして、あまり利用しようとしない方が良い。このゲームの基本を守ることが大切だ。相手との駆け引き、雑魚敵を倒す順番、能力の発動タイミング。そういったものを良く守らねば』


 スタンから5秒が経った後不意に、病院の形が変わった。西洋の魔女や妖精が住みそうな様子だ。敵も狐などから、ユウキ配下の医療や人を癒す術などを使う妖精たちに変わっていく。

『バトンタッチか』

 そう考えた後彼は即座に頭の中に浮かぶ図面を見る。雑魚敵の位置は常に表示されるが、ボスは一度視認してから数分経つと消えてしまう。そしてもうすぐ見えなくなるユウキの位置と雑魚敵の位置も変わっていない。

『落ち着け。地図も敵の位置も変わっていない。ただボスが交代したからそれに合わせて風景が変化しただけだ』

 横島は霊波刀を構え妖精たちと切り結ぶと二撃または三撃で倒しながら、走る。

『今回はエクストラステージだから前よりは一撃では倒せない敵が多いはず』

 そう思いながら彼は駆け走り必死に敵を倒して回る。

 いくつかの壁を越えて走った彼は、アリスの姿を認めて脅える。

『アリスちゃんがボスとか危ない』

 前回受けた逆レイプの際に骨の髄まで腐らせてくる甘すぎる快楽が思い出され、意思が揺らぎそうだと感じてしまう。

「忠夫、今回のステージでは私がユウキのパートナを勤めているわ。 さとりに聞いたけど、私に対する中毒性が一番なんでしょう? 一度わざと捕まってくれたら、もう今回は来ないわよ」

「いや全力で逃げさせてもらう。戻ってこれる保証がないからな」


 そういって彼が全力で逃げるとアリスは残念そうな顔をしながら人形をいくつも出現させてくる。

 さっきまで妖精達しかいなかったが、彼女が隠していたのだろう。何とか一撃で倒せる人形師かいなかったら大損と思いながらも彼は即座にスタンを発動させた。

 アリスから離れて数十秒が経つと、再びユウキがボスを勤めている和風の景色に変わった。





 彼はアリスとユウキから逃げながら必死に敵を薙ぎ払いながら思う。

『敵は後30くらいか、そいつらを全部倒せば終わりだ。やはりスタンが重宝するな。テレポートは両方と距離取れるとき以外に使うと、危ない。
二人が動けない時間が5秒しかないからな。そしてボスとして活動している時に当てれば、交代してもスタンの効果は引き継がれるが、ボスとして動けない時にやってもそれは変らないか』


860 :名無しさん@狐板:2024/11/19(火) 20:41:24 ID:ViPDVHJi


何度もユウキとアリスの交代に悩まされ、それでも距離を取りながら逃げ続ける彼はスタンを発動させるか否かを悩んだ。今なら敵がユウキとアリスが両方近くに居るが、それでも雑魚敵が多い。
その雑魚をあと30体倒せば後は脱出すればクリアだ。 二人が近くに居るリスクも感じるが、ここにいる敵を倒せば。スタンを雑魚数体しかいなければスタンを発動させればクリア確定まで持って行ける状態まであと数歩だ。
だが妙な違和感がある。このゲームの本質は駆け引きと騙しあい。引っかかってしまう何かが近い気がする。彼は悩んだが即座に発動させた。
ギリギリスタンの範囲内にいるアリス巻き込む形でスタンを発動させると、そのまま複数の敵を倒しに駆けていく。彼はアリスの傍にいる複数の敵を狩ろうとして――自分の視線が天井を見上げていることに気づく。
あとからくる痛みで、自分が背後から殴られたのだと気づく。


 必死に自分を殴った相手をぶれる視界で確認すると、そこには天狗の衣装ではなく、見慣れた西洋の服に身を包んだユウキの姿が見えた。





 寝室で彼は不意にすさまじい射精量で脳を焼かれた様な感触で目を覚ました。目の前には、左右から彼の分身を挟むユウキとアリスの姿がある。アリスは笑いながら言う。

「ここはユウキがボスをやっているけど、ユウキの特性は使い魔という面も強いインプ。だから、私達パートナーによって能力が変わるのよ」

 横島の分身から出た子種で白く染まった二人は普段は霊力や魔力としてそれを吸収するが、敢えて彼に白く染まった自分たちの姿を見せながら言う。

 霊力を吸収しながら彼よりはるかに強くなったアリスが白濁の消えた体のまま彼に近づき口づけし舌を絡めてくる。ユウキが分身を引き続き胸で抜きながら言う。

「今回の僕はアリスの人形劇の能力に付き合うことを特化させてたんだ。天狗モードにもなれるけど、実は最初からアリスの使い魔のままだったんだよ、忠夫。
そしてアリスの人形劇で逸話を再現する能力に従って、天狗時代の自分になってたわけなんだ。最後は西洋のインプ状態に戻ってからボス交代したことで、建物が変化しなかったのさ」

 ユウキの彼の分身を嫐る気持ち良すぎてどこまでも堕落させる乳房の動きはアリスのそれと似ており、彼女を支援しているのだと感じられる。目を閉じながら愛おしそうに彼に口づけするアリスの舌も彼を甘い快楽で脳をしびれさせていく。

 ユウキが射精して敏感になった彼の分身を敢えて直ぐに射精させずに嫐り精液が溜まり切るとアリスが離れ、ユウキも彼の分身を解放してアリスに場所を譲る。
アリスが彼の上に跨り騎乗位の体制になって彼の分身を飲み込むと彼は意識が飛ぶほどの射精をした。その状態の彼にアリスが体をぴったりと寄せると全身に淫らな快楽が走り仰向けになった彼はただただ体を震わせながら射精を繰り返す。

 後ろからユウキが抱き着き乳房を背中に当ててくると余計に射精量が増えてくる。
アリスの中に放つたびに大事なものがどんどんと失われていくような錯覚が起り、どんどんといくつもの前世で助けてもらった彼女たちの存在が大きくなっていく感じがする。

「ユウキ、そろそろ貴女も」

「ありがとうアリス」

 ユウキとアリスが入れ替わった瞬間彼は、悲鳴を上げた。緩く優しく融かしてくる様なアリスの快楽に慣れ切った瞬間にユウキの追い詰めてくる類の快楽をもたらす膣に不意に変えられて、アリスに最初に放ったのと同じくらいの量を放ってしまう。
倒れる彼にユウキが言う。

「忠夫、大丈夫……、じゃないか。でも安心して。忠夫は妖怪とかを診る医者の素質があって、大勢の妖怪を救っていた時もあるんだ。東洋の術を習得した忠夫の為に僕も一時天狗にクラスチェンジしていて、その結果があれだけどね。
だからここは、忠夫が院長したり、僕を助けるために多大な寄付した病院がモデルなんだ」

「そ、そうなんか」

「うん。そのせいか生前は多少回復魔法覚えた程度なのに、医療とかも司る妖精になっちゃったんだ。本業は戦士だと信仰者も理解しているけどね、だから」

 ユウキが手を振ると彼女の部下らしい医療もこなせる妖精たちが薬を持ってきた。体力回復ドリンクらしきものを見た彼は迷わず飲み込んだ。アリスやユウキは基本的に、横島が死にそうになるほど絞らないが体が限界を訴えていて抗えなかった。


 飲み終わった彼にアリスは笑いながら言う。

「これなら絞り切るまでしても大丈夫ね。それじゃあ人形劇と行きましょうか。貴方も知らない過去の記憶よ」

 そういうとアリスは現実世界でも、彼を操り対面座位の形で彼を絞り始めた。射精と同時に意識がグズグズに堕ちながら彼の意識はゆっくりと落ちて行った。




 横島は自分が立香王女と初めて性交をしていた夜に自分の意識が戻っていることに気づく。これはアリスの過去を再現する人形劇だ。
目の前の立香王女は今のアリス同じ体制で彼と繋がりながら、立香もアリスと同じように彼の口の中に乳首を入れて、彼の頭を撫でまわしてくる。彼は、気持ち良いと思いながら立香の声を聞いた。

「初めて忠夫の口の中を征服したのは私だね。ホラホラ、もっと吸ったりして私を気持ちよくさせる努力を怠るなー!」

 繋がっている下半身だけで、彼の快楽に対する耐久は限界に来ている。だらしない程に射精する彼を見ながら立香は心底楽しそうな笑顔で言う。

「もう、お乳吸っている耐性だけじゃなくて、夜の防御力まで赤ちゃんみたい。悔しいと思いつつ、射精量が増えちゃう当たり、悲しいサガだね。変態マゾ男♪」

 その言葉を聞きながら彼は立香にこの日の夜翻弄され続けたと思い出した。






 彼の意識は過去にさらに過去に戻る。そしてこれは自分が赤子の頃だと彼は気づく。赤子の彼に現在のアリスからの念話が届いてくる。

『忠夫これから貴方の忘れている記憶が来るから楽しみにしていてね♪』

 生まれてしばらくの時が経った彼を他所に忘れていた両親の言葉も思い出してきた。
「まさか自分たちの息子が英雄の生まれ変わりだとは」とか、「ここは人道的な国家だし、忠夫の前世の嫁さん達も良識人だから意図的にあの子を害するようなことはしないだろう。だが処置を失敗したりしないだろうか……」などだ。

 横島は生まれてきたばかりに前世が英雄だった弊害を受けないような処置を彼の前世の妻たちに受ける約束をしていた。そして一時的に赤子だった彼を預かった面々が処置を終えると、アリスが笑いながら言う。

「口唇期は唇に性的快感が刻まれやすいのね。だから今こそチャンスね♪」

 アリスはそういうと赤子である横島の唇に自分の乳首を入れて言う。

「記憶は忘れるでしょうけど将来私とちぎるときにこれを思い出してね♪」





 現代に戻ってきた横島は自分の内部から赤子の時に受けた強すぎる性的快感が戻ってくる感じがして、外側だけではなく内側からもアリスに溶かされていく感じがする。現在に意識が戻ってきたころには赤子ではなくても、まだ子供だった頃に戻されていた。

 彼はアリスの赤子だった頃にされた愛撫の様に頭を撫でられながら頭の性感帯を刺激され、甘くしびれるトラウマが蘇ってくる。アリスは不意に動きを変え、
立香王女が初めて彼と閨を共にした時と同じ動きをしながら彼の口内の乳首を動かし、手で頭を撫でる。立香王女と同じ動きだが、立香王女を上回る快楽と、
さらに赤子時代に植え付けられた内部からの快楽が同時に彼を蝕んでくる。それはまるで二重の上書きの様だ。そこからさらに後ろのユウキも笑いながら彼の玉袋に手を伸ばす。
彼女は笑みを浮かべながら彼の玉袋を後ろから揉みしだきさらなる射精を促してくる。

「赤ちゃんの頃、口唇期に刻まれた性的快感が蘇ってくる状態の射精はえぐいでしょう。ほらほら、もっと赤ちゃんみたいに白いおしっこをたくさん漏らしちゃえ♪」

 馬鹿にし尽くした言葉と共に彼の睾丸を揉みしだくどこまで優しいユウキの手が完全に止めとなり、彼は射精の後崩れた。そしてそれを見下ろしながらユウキが言う。

「アリス僕もやっていいかな?」

「大丈夫よ。きっと持つわ」

「忠夫、病院だと僕テンション上がっちゃうから手加減できないかも。入院していた時は嫌いだったけど、忠夫が無理してでも頻繁にお見舞いに来てくれて優しくしてくれた日々を思い出すようになってからは割と好きになってさ」

 ユウキがアリスに糸で動かされている彼を押し倒し、アリスと同じ動きで彼を嫐り始めると、彼は油断していたところにすごい一撃を受けたように射精してそのままずるずると崩れる。

 想像以上の快楽でわずかだが溢れ出かける程の精液をユウキに注いだ彼にわざとらしくアリスが言う。

「そういえば言ってなかったわね。赤子の時にあれやって潜在意識に刻んだの私だけじゃなかったって。 ごめんなさい身構えてなかったからきつかったでしょう」

 満面の笑みで謝罪してくるアリスを他所に彼の意識は完全に落ちた。





 目覚めると彼はもう何度来たかわからない反省部屋に来ていた。目の前には孫悟空の衣装を着ている立香の姿がある。

「忠夫今回も駆け引きで上回られちゃったね。このゲームの一番の重要な所はいかにして心理の裏を突くかだよ。
今回はボスが変われば建物も変わる特性を利用されちゃったね。ルールは飾りだから、一番は相手との駆け引きかな。
でも恋をした女権国家の女性達はそう簡単には欺けないしね。とりあえず今回は、残りの誘惑と快楽への篭絡を私への想いを胸に全力にして気合で耐えて。
あと乳房への精神的な防御力が大分削られちゃうかも。 私もいつも通り忠夫の様子を見ながら布団を濡らして待っているからね」




 目覚めた彼はどうにか寝所ではなくゲームの病院フロアに戻っていることに気づいた。目の前には笑う、蠱惑的に笑うアリスがいる。

「忠夫それじゃあ今回も耐久レースと行きましょうか」

 そういうと、病院内のテレビに彼と見分けがつかない程にリアルな人形がアリスとユウキ、もしくは二人を模した人形に寝室で嫐られている様子が映る。
子供の姿にもどっか彼をユウキとアリスは全力で強すぎる快楽を与えながら遊んでいる。もしかしたらあっちのアリスとユウキの方が本物なのかもしれない。


 前回と同じく人間と見分けがつかない人形たちを見ながら自分が嫐られている様な錯覚を覚えながら彼は他の人形たちを倒して回った。アリスとユウキは黙ってそれを見ながら言う。


861 :名無しさん@狐板:2024/11/19(火) 20:43:11 ID:ViPDVHJi

「忠夫、前回と同じく私たちに負けていなくても他の女性に捕まった時に呼べば参加できるから。ただし呼んだらかえっては通らないからね」

「あ、ああ」


 答えながら横島は全ての敵を倒した後、どうにか元の部屋に戻った。




 受付の部屋に戻った彼は、アリスとユウキの二人に嫐られた快楽を思い出しながら、想像が溢れ出てくるのが止められなかった。
ユウキはインプだから使い魔として契約すれば、その女性を助けることに特化する。つまりエヴァやジェラートと組めばどうなってしまうのだろう。


 受付の机に向かうと受付係が愛歌に交代していた。彼は愛歌に言う。

「愛歌ちゃん次の場所に行きたい。あと病院使って精神回復したい」

 愛歌は笑顔で答えた。

「ええ、任せなさい。それじゃあ行きましょうか」

 愛歌が彼の手を握るとそのまま意識が遠のいていく、彼は次はどうなるのだろうかと思いながらも不安がないのは目の前の少女を自分の魂が信頼しているのからなのだろうと思う。
いくつもの前世で相当良い妻をしていてくれたのだろうなと思いながら抵抗せずに身を委ねた。





 彼は甘い快楽の中で目を開けると、目の前には全裸で彼に騎乗し分身を飲み込む愛歌の姿がある。愛歌は彼の分身を優しく融かしながら彼の唇を奪い、蕩けさせた後で言う。

「忠夫、貴方の名は忠実なる夫。 故にアリスとユウキに嫐られて夫婦の営みをした今快楽で堕ちてほしいという彼女たちの念にやられているわ。
最も運が悪くなる程度だけど。でも気概がなくなっていることは勝負ごとにおいて致命的」

 最後の言葉は腰をひねり射精させながら言う。

「あ、ああ」

 愛歌が魔術らしき言葉を唱えながら彼の手を取り自分の尻を揉みしだかせながら量の目を閉じると彼は分身が爆発したような錯覚を覚える程の射精が起きた。

「いい、私を正妻だと思いながら、私が望む英雄になると念じなさい」

 言われたとおりに彼がし始めるとその度に優しい膣の動きで彼を絞る。快楽のせいで理由もない恐怖と不安が襲ってきた彼はなぜか涙が出てきたので、縋る様に愛歌を抱きしめた。
愛歌はそれを受けて赤面した後女権国家の女らしい笑みを浮かべた。

「本当に悪い夫ね。旧王国の理念に反するいじめ方がしたいっていう、私の欲を刺激して、この淫乱夫!」

 そういって彼女が僅かに腰を動かし締めると一際大きな射精が起こり、そのまま彼は沼に沈むようにゆっくりと崩れ落ちた。倒れた彼をアリスやユウキがした動きをまねながら嫐り彼女は言う。

「彼女たちにやられたことを思い出してもこれで抵抗できるはずよ、頑張ってね♪ 頑張らなくても良いかも。治療の機会が増えるから」



意識が暗転して受付に戻ってきた彼の目の前には、嬉しそうに笑う愛歌がいる。アリスとユウキに嫐られてからできてしまった負け犬根性の様なものは消えたが、
彼女に対して逆らえないものができてしまった感じがする。不安がる彼を他所に愛歌は言う。

「大丈夫よ今回のエクストラでは私はお助け専門だから。もしかしたら何人かお助け専門に流れる人もいるかもね。でも――」

 言葉の途中で愛歌が机の向こうからワープしてきて彼を抱きしめて耳元に唇を寄せて言う。

「ボスに捕まった時に私呼んだら普通に嫐る側で参加してあげるわ。 その時は私を誘惑して旧王朝の理念に反することさせようとする悪い婿殿へのお仕置きが始まるからね」

 そういって愛歌は彼の分身が屹立しているのを見とがめて言う。

「怖がるところでしょう。何期待しているの」

 蔑みの声に余計に分身が固くなるのを感じながら自分はもう戻れないところまで堕ちている、と横島は思った。



 横島が次に選んだのは、豪華な結婚式場を思わせる神殿などの施設の絵が描かれた扉らだ。女権国家の男性にとっては、結婚式場などもホラーの舞台になる様だ。





 戸を開けた彼を待っていたのは、ストレリチアめいた神殿だ。ここの主はヴィヴィオだと彼は理解して。即座に動き出した。ヴィヴィオはこのゲームにおいては本当に恐ろしい。
彼女のステージをクリアして、使えるようになった能力一時的ブーストは自分でも使ってみて使い勝手が良いからこそその恐ろしさがわかる。

 速度が一時的に以上に速くなり、三回攻撃しないと倒せない敵を二撃で倒せるようになる。だが、この能力をもってしてもヴィヴィオには勝てない。
ヴィヴィオもこの能力を使っている時だけは、スタンが聞かなくなっているのだ。対処法は距離が開いている時にアリスの人形を使って動きを止めるあるいはエヴァのテレポートで壁の向こうに行くしかない。
最もアリスの人形でも動きが鈍くなるだけで完全には止められないが。


 横島がストレリチア騎士のヴァルキリーや下級女神めいた軍団相手に奮闘していると、ヴィヴィオの姿が見えた。横島は彼女を見ると速攻で逃げ始める。 ヴィヴィオは楽しそうに笑うと彼を追いかけてくる。



 横島は必死に戦いながら息を切らしている。ヴィヴィオは駆け引きなどはしてこない。ただ単純にこのゲームの基本を忠実に守りながら上手に迫ってきている。
逃げてである横島より、追手として上なのだ。 横島は何度か逃げながら、瞬間移動を使い時には離れた距離からスタンを使ったが彼女がブーストしてはじいた。


 彼の逃亡が破綻したのは、ある曲がり角のある場所でヴィヴィオに追いつかれかけた時だ。テレポートもスタンもチャージ中な状態ではどうにもならない。
だがヴィヴィオはブースト中は曲ることができない。そう思ったが彼女は迷わずブーストを発動させてきた。

 曲がり角を曲ってもブーストが切れない彼女を見て、横島は即座にブーストを発動させてその瞬間理解する。エクストラでヴィヴィオの能力が曲がれるように進化している。
そして自分が得た能力もまたそうだ。だがヴィヴィオよりブーストが短い彼はそれが切れた瞬間、ヴィヴィオに捕まった。





 次の瞬間寝室に来た彼は最初に男の理想を思わせるスポーツめいた豊満な体をしたヴィヴィオに押し倒されていた。
シンセシスの方のアリスとヴィーラが体を押し付けながら、彼の視線をヴィヴィオに固定して揺れる乳房などを見せる。彼女たちは横島の目がすっかり釘付けになっていると理解すると離れ、愛撫をしてきた。

「忠夫さん、完全に堕ちてもらいますよ今宵で」

 ヴィヴィオの宣言と共に二人が彼の乳首をいじくっていた手を放してその顔をヴィヴィオの乳房に埋めさせると、二人がツボめいた部分を指圧してくる。
その指圧がなくても圧倒的快楽で射精を連発しているだろうに二人は射精に合わせて彼のツボを押してくる。

「ああー!」

 快楽が強すぎて悲鳴を上げた彼を見てヴィヴィオは敢えて優しい快楽に切り替えると彼の口の中に乳首を入れてきた。
そして立香王女と同じ体制をとる。それをされた瞬間彼の背筋に嫌な予感が走る。アリスにやられたのと同じ内部から自分がグズグズに蕩けていく感じがする。

「私も口唇期の頃にあなたの口に乳首を入れて記憶を封印しておいた口です」

 それを聞いた瞬間、一気にヴィヴィオがアリスと同じことをしてくると彼はそのままぐずぐずに溶けていく。ヴィヴィオは笑いながら離れるという。

「シンセシス、ヴィーラ、ユグドラ、オリヴィエ、手伝いをお願いします。彼にストレリチの王族を惚れさせた者の祝福と呪縛を施しましょう」

「はい。ヴィヴィオ様。ヴィヴィオ様の夫を教育する協力をさせてくれてありがとうございます」

 レズよりのバイであるヴィーラは横島も好きだが、ヴィヴィオはもっと好きだ。ヴィヴィオの命令で彼を調教できると昂った彼女は彼の分身を騎乗位の体制で飲み込み、彼を搾り取っていく。
その性行為はまるで、ヴィヴィオに服従している自分より下だと横島に刻み付ける儀式めいている。オリヴィエがヴィーラが離れた直後に彼の分身を飲み込みヴィヴィオと種類の違う快楽を流し込んできた。
彼は彼女が上になって膣を動かし射精する度に、ヴィヴィオでは支配できていない部分まで聖王の血筋の支配下に置く儀式だと彼には感じられる。逃げようとしている彼の手を掴んだユグドラとシンセシスが二人の自分たちのシンセシスが乳房に当てユグドラが尻を揉みしだかせてくる。射精を終えた彼にユグドラが乗っかり分身を飲み込むと。子供の姿になったヴィヴィオが彼の玉袋を口に含みユグドラの中に入っていない幹を手でしごき始める。

「もう無理―!」

 ユグドラ相手に射精した彼に子供姿のヴィヴィオが、再び分身を飲み込む。幼女な姿の彼女にも歯が立たない彼を見ながらユグドラが笑う。

「お兄さん、どうしました。これからさとりやリグルというボスとも戦うかもしれないから、ロリコン性癖を植え付けようという私たちのチームプレイにやられちゃってますね。元から変態でしたっけ」

 ユグドラの言葉責めを他所にヴィヴィオは楽しそうに彼を嫐りながら、激しい快楽で完全に気がやられている彼を他所に楽しい遊びをしている様な口調で彼に言う。

「お兄ちゃん大丈夫。一月もすればもっとシテって言うようになるから♪ 早く慣れてね」


 ヴィヴィオが離れた直後にシンセシスに飲み込まれて喘ぐ彼を見ながらヴィヴィオが大人の姿となり言う。

「それじゃあ仕上げと行きましょうか」

 ヴィヴィオがストレリチアの加護を発動させるとその配下である、面々が与えてくる快楽も倍加してくる。
シンセシスが寸止めしていた彼の射精は直ぐに起こったが、それを見て彼女が体を密着させ膣を狭めるともはや声にもならない声を上げるしかないまま彼は射精を繰り返した。
その後は記憶が曖昧極まる。雑魚敵たちも寝室に来て、ヴィヴィオとオリヴィエの二人の聖王家の力で快楽を与えてくる力も倍加し、恥ずかしすぎる屈服の言葉をひたすら彼女たち相手に叫んでいた様だ。
最後にヴィヴィオが最後の一搾りとして彼に近づいてきてヴィヴィオが体を密着させてきて、乳房を胸板に押し付け彼の手を尻に導きに義締めさせたまま、接吻されながら口内を彼女の舌で押される度に何度も射精した後で、彼の意識は完全に落ちた。


862 :名無しさん@狐板:2024/11/19(火) 20:44:51 ID:ViPDVHJi




 再び反省部屋に来た彼は立香の前で正座をしていた。別にやれと言われたわけではないが、あまりにも無様な姿をさらしてそうしたくなったのだ。
それを見て立香はぎこちない笑みを浮かべながら口を開いた。

「ストレリチアの騎士たちが聖王家の加護全開で犯して来たら誰でもああなるよ。今回の反省会は言えることあんまりないね。
ヴィヴィオが単純に全ての能力で上回っていたからかな。 強いて忠夫の悪いところを挙げるなら己の能力の確認不足。
でもこれは仕方ない側面もあるかも。ヴィヴィオの能力は強いけどブーストが切れた時が危ないしボスに逆に利用されちゃうことも多い。 だからこそ使いどころを考えなくちゃいけないのに、安全な時に使いすぎると、癖になっちゃう。
一度くらいは能力使ってみた方が良かったかも。とりあえず。もう捕まることはないと思うから全力で頑張って帰ってきてね!」

 その言葉に頷いた後、彼は寝室から元のゲームフロアに戻り何とかヴィヴィオから逃げきって元のルームに戻った。




 その後彼はいくつもの障害を乗り越えてジェラートやアルやリグルにも嫐られ、時には自分自身がボスを勤める遊園地フロアでロリ形態と大人形態を切り替えて襲ってくるアリスに捕まって、トランプの女兵士たちと一緒に嫐ってきた。
どうにか全てを終えた彼は、最終ステージに足を踏み入れている。





 最終ステージに入った彼は、周囲を見回しながらここはどこなのだろうと思う。今までのステージがすべて集まったようなだがどこか違う様な気もする。その彼の耳元でさとりが言う。

「ここは女権国家の死後の世界の一つを模して造られた、冥府大奥です。生前の恋人との仲睦まじい日々(笑)の思い出の場所で次の来世まで楽しく過ごせるとか。
ちなみに偉い人と結婚した男性にとって恐ろしい恥ずかしい記憶が残る記念館などもある程度モデルになってますよ」

「そうか。やっぱり今回もさとりちゃんがラスボスか?」

「ええ。今はルール説明に来ているだけですから。ここは一撃で倒せるけど、倒すとデメリットもある敵がたくさんいるので気を付けて。デメリットのある敵は注意深く観察すれば見分けられますよ。
デメリットのある敵は一体も倒さずともクリア可能ですが、それは現実的ではありません。なるべく少なく倒すように気を使って動くか、ゲームの基本を守りつつ、全て倒して一気にクリアするか貴方の判断が問われます。
ちなみに私は『想起』使いですから今までのボス全部の能力が使えます。多少性能が落ちていますけどね」

「そこは前回と変わらないんだな」

「ええ。あと50秒立ったら心を読む能力の封印が解けて貴方を追い始めますから。それとどんなデメリットがあるかは明かしませんよ。
ただゲームの定石を守り上手にプレイすれば捕まらないことも可能な程度のデメリットであるとだけ言っておきます。」


 それを聞いた直後に横島は駆け始めた。少しでも距離を稼がなくては。しばらくかけていく、アリスの人形やトランプの兵士ジェラートの配下のサキュバス族のサキュア達が見えてきた。
彼女たちをよく観察すると、倒さない方が良い敵というのが分かった。目立ち過ぎないが良く見ればわかる程度に色違いの服を着ていたりする。横島は少し悩んだ後に一気に駆けた。
ここは倒さなきゃダメな敵の方が多いし、一応は上手いゲームのプレイをすれば捕まらない可能性もあるのだ。覚悟を決めると彼は数体の『倒すとデメリットのある敵』を切り倒した。
その瞬間彼らを倒すと出てくる立香王女への想いの欠片と同じ出方で光が出てくる。しかし、その光はいつもと違い青や緑の澄んだものではなく、ピンクに近い紫だ。その光が自分の体に入ってきた時彼は、
一瞬だけ警戒心が浮かんだ。だが大丈夫だという結論に達した。体の動きが鈍くなるなどのデメリットは特になく、そのままだ。
 さとりのさっきの説明から捕まりやすくなるようなデメリットではないと彼は思っていたが、それは正解だった様だ。



 しばらく進みながら彼は、さとりの使っている能力が何かわかった。

『アル社長の能力嘘の真実味を上げる力か。見抜けないって程じゃないが、普通に倒さなきゃダメな敵と倒すとデメリットのある敵が見分けづらくなっている』

 横島は少し悩むとひたすら敵を倒す方向を取ることにした。この能力がいつ解除されるかわからないし、時間がかかるほどさとりの読心術や動きを読む方法に分析されて不利になっていく。


 ひたすらかけながら誘惑の言葉を紡いでくる敵たちを彼はなぎ倒していく。トランプ女兵隊が、笑いながら言う。

「大人のアリス様も交えてもう一度閨で遊びません。それとも愛歌様やエヴァ様やヴィヴィオ様の子供形態の姿で来てもらいますか?」

 嫐られた記憶が蘇ったが、それでも彼は迷わず切った。

 そこからしばらくたった後、ユウキ配下の妖精たちが武器を捨てて乳房を見せながら言葉を紡ぐ。

「ユウキ様とても悋気してましたよ。本気を出して今までされたできるプレイ全部してくれますよ……♪ あの人の貴方を堕とす真骨頂は妬いた時ですから。私達も混ぜて……♪」


 切られても痛みもないしリスクもない使用上仕方ないが、彼女たちには緊張感がない。あるいは倒すとデメリットのある敵だからかもしれない。
自分の動きが鈍くなることを自覚しながらも彼はどうにか敵を倒して進んでいく。澄んだ青や緑の光だけでなくピンクに近い紫の光も多々で彼の中に入ってきたが彼は構わず進んだ。
あまり多く吸い込むとゲームオーバーとかならさとりも言ってきたはずだ。 




 そこからしばらく進むと、さとりの気配がするあたりでさとりがスタンを使ってくる音がした。そして前よりも広くなっていたそれを受けた時、彼は今まで受けた快楽が蘇ってきた。蹲る彼の近くにさとりが現れると言った。

「ピンク色に近い紫の光の正体を教えるわね。 あれは立香王女を想いながら犯されてそれが背徳的で気持ち良いと思った記憶や想いよ。それを吸い込めば吸い込むほど、私の能力の範囲とか威力が上がるのよ」

 横島が慌てて逃げるとさとりが、ヴィヴィオの能力を発動させてくる。確かさとりが使った場合は、彼の移動速度を逆に落とすのだという。他にも2撃で倒せる相手を倒すのに3撃かかったりするようにもなる。
アリスやジェラートにやられた甘やかす快楽が蘇り脱力を誘ってくるが彼は何とか逃げた。一撃で倒せる敵たちを蹴散らす彼をさとりはわざとゆっくりと追ってきている。



さとりの遊びのおかげもあって辛うじて逃げ切った彼はどうにか大半の敵を切り払った。そして紫の光も大量に飲み込んだせいでさとりの能力も大幅に上がってきている。
さとり相手に彼はスタンを仕掛け成功させると最後の敵の群れに向かってかけた。大半の敵が2撃あるいは3撃の敵だったがどうにか間に合うし、仮にさとりにスタンを使われて食らってしまっても捕まる距離ではない。


そう思った直後にさとりのスタンが脱力させる方の力がさく裂してきた。彼はどうにか耐えながら進みかけたが、ジェラート配下の誘惑してくるサキュアに切りかかる。

「忠夫様ぁ♪ 早くさとり様に捕まってジェラート様を呼んでください。そうしたら最高の快楽が貴方を待っていますよ♪」

 その甘い声だけで男を堕とす声を聞きながら彼は切り払おうとして、衝撃を受けた。4劇もかかった。

 消えそうになりながらサキュアは笑う。

「ここは心の迷宮ですから、貴方様が私たちに嫐られたいって想いが蓄積しすぎたんでしょう♪これなら一太刀で倒せる敵も二太刀はかかりますね♪ さとり様に捕まるでしょから閨で待ってます♪」


 彼女の最後の言葉が分身を僅かに反応させた後、群れではなく単体で散らばっていた敵まで彼を囲んでいる。倒されることはないが、二太刀かかるならもうさとりから逃げきれない。


 そう思った直後にさとりのスタンが発動し彼は捕まった。




 閨を訪れた彼は心底嬉しそうな顔をするさとりに捕まった。彼女は彼を捕らえ騎乗位で絞りながら想起を発動させた。

「『想起・紫の水晶に籠められた記憶』」


 彼が最初に思い出したのはピンチの立香を助けるべく戦いに行こうとしたとき、アリスに止められた時の思い出だ。

 アリスは彼が大怪我をするか死ぬかもしれないから彼より立香を助ける能力が高い者を送る交換条件として、彼に出撃をしないことを提示してきた。

 その日の夜彼は自分の前世の人形が立香王女を助けるために戦っている姿を見ながらアリスとエヴァに挟まれている。二人は彼を絞りながらいう。

「ほら、貴方の精液からとれる霊力をもとにあの人形は動いているんだからもっと強くするために私に精を注いで♪」

 横島は自分の人形が何もしなくても強いことを見ながらも自分がアリスとエヴァに精を注げばさらに強くなるのを見て、腰を振った。だが自分は何をしているんだろうという罪悪感が立ち上る。
いくら立香を助ける人形が強くなるからと言って姉弟子が必死で戦っている中で快楽に溺れているなんて。

 アリスは彼を糸で操り大人縋のエヴァに奉仕させながら言う。

「今の自分は最低だと思うでしょう? でもそんな最低の人間に成り下がる感情や背徳感は性にさらなる気持ちよさを与えてくれるそう思わない♪」

 その言葉を聞いてそれが刺激された直後彼は余計に大量の射精をした。後ろでこいしがそうなる様に彼の無意識を操作していたことに気づくことはなく、ただひたすら罪悪感を上回る快楽に屈服する。
エヴァと変わったアリスが彼の分身を優しく受け入れ罪悪んで死にそうな彼に逆につらくなる優しすぎる快楽を流し込んでくる。

 死にたいくらいの罪悪感と死んでしまいそうな快楽の過去から帰ってくると、満足そうに腹が膨れるくらい精液を搾り取ったさとりと交代したこいしが彼に騎乗している。

「忠夫過去の私との思いで思い出した。背徳的ですごかったでしょう」

 こいしが笑いながらさとりと同じくらい精液の搾り過ぎで膨れた腹をさすりながら離れると、今まで彼を嫐った女性達が入ってくる。彼に向ってアリスが言う。

「忠夫実を言うと、途中からはフロアの攻略していたのは貴方の意思の入った人形だったの。実は前回も途中からそうだったんだけどね」

 そういってアリスは本物と変わらない横島の人形を見せた後、言う。

「最初に私たちに捕らえられて嫐られていた子供の貴方あれが本体だったのよ。そしてピンクの光にはその嫐られていた記憶も入っていたの」

「こんな風にですね」

 さとりが想起すると彼には様々な記憶が蘇ってくる。


863 :名無しさん@狐板:2024/11/19(火) 20:46:36 ID:ViPDVHJi


 人形同然となった体のままジェラートに無数のサキュア達と共に輪姦されたり、その際にジェラートは手が空いたサキュア達と百合をしながら彼を順番に犯していた。
ジェラートはユウキと組んで夢の中をサキュア達を率いたユウキに犯させ現実では自分が彼を犯していた。

 他の記憶戻ってきた彼は叫んだ。

「も、もう一度皆さんお願いします」

 その言葉を聞いた時ジェラートが最初に彼の唇を奪った。

「その言葉を待って負ったぞ。旦那様」

 ジェラートが彼を抱え長身で乳房の方に来た彼を豊満な胸で挟みながら彼女も立香が初めて彼と契った際の体位を再現しながら彼の分身を嫐る。

「どうじゃ。初めてだと思っていた性交を上書きされるのは。 感想は聞くまでもないようじゃな」

 射精しながら倒れる彼にジェラートは花でできた薬酒を飲ませた。分身が一気に戻り酩酊状態になった彼の分身をジェラートは楽しそうに自分の膣内で嫐るとそのまま彼に覆いかぶ去って遊ぶ。
ユウキが彼の夢の世界に入ったのを確認すると彼女は意識が落ちる様に射精をさせた。

 夢の中に入った彼は、アリスの配下のトランプの女兵士たちに嫐られた記憶を呼び起こされていた。サキュア達にやられているのか、アリスの配下にやられているのかさえも分からない。
途中で少女姿のアリスの助手をしていた夢子に嫐られた記憶も戻り彼は叫んだ。


 夢の中で彼は立香を裏切る形で他の女性達に犯されている夢を見たあまりにもリアルでそして脳が砕けるような快楽がその度に訪れてくる。
震える彼にジェラートが乳首を口に入れると彼はひときわ大きな痙攣をしていくジェラートはそれを見ながら笑う。ジェラートの体は魔性の甘さを持っている。
それをなめることで彼は何度も堕とされてきたが、今回は赤子の口唇期の時にそれを味あわされてその記憶が蘇ってきているのだ。



 夢の中からユウキによって現実世界の光景を見せられた彼はジェラートの甘さで脳がしびれ果てる彼を見ながらユウキは笑う。

「忠夫それじゃあ僕もそろそろジェラート様の使い魔として本気出すね」

 ユウキが現実のジェラートと同じ体制で彼を犯してきて口の中に乳首を入れてくると彼は、絶句した。ジェラートの体の甘さを引き立て余計に堕落を誘う様な甘さを持つ体にユウキも変わっている。
現実でジェラートの乳首を口に含み夢でもユウキに同じことをしながら射精したら何かが終ってしまう。そう思いながらもユウキとジェラートは同じ優しい動きで彼を絞りそのまま射精させた。



 現実世界ではジェラートが糸が切れた様に動きを止めた彼を心底愛しそうに抱きしめていたが、時間が来たと察すると一度だけ長い接吻をして彼から離れた。そして陸八魔アルが彼女と交代をする。
彼女の嘘を本当にする能力が彼の夢を現実と見分けがつかなくしている。そして夢の中の虚構すら本当に感じている様だ。アルはやや複雑奏だが、嬉しそうに彼の分身を飲み込みながらその豊満な体で彼に優しい快楽を与えている。
不意に夢の中で夢子に嫐られ始める状態になると、夢子がアルと代わり彼に覆いかぶさる。そしてアルは彼に膝枕をすると愛おしそうに彼を撫でながら術をかけ続けながら疑問を口にした。

「忠夫に見せている人形劇の夢って何なの?」

 夢子とアリスは笑いながら答えた。

「善良な女王が失態を犯して恋人が女権国家に囚われた時の劇です。メイドとそこの令嬢に嫐られぬき最後は共有するんですけど、その結果席次が三番目になってしまった劇でして、夢の中でも必死に忠夫様は耐えています」

 メイドらしい口調で彼を嫐る夢子は無表情だが心底愉しんでいる様だ。自分の与える快楽で彼が悲鳴を上げているのが溜まらないらしい。

 アリスが夢子と交代すると彼は不安を覚えたように震えながらも堕落させる快楽によって抵抗が弱弱しくなっていく。


 何度も甘やかすように射精させた夢子とアリス満足して離れると子供形態のエヴァとリグルとヴィヴィオが彼を嫐りにかかった。

 エヴァの牙で負った傷をリグルがなめるとその唾液によって彼は余計に快楽を刺激されていく様だ。
リグルが彼の上になって腰を振りかまきりの加護を与えると、雌に食い殺されるときに痛みを感じないかまきりの様に彼は恐怖を感じなくなり、リグル相手に下になりながら腰を振り始める。
射精した瞬間取り返しのつかない何かに気づいた様になったが、リグルに腰をひねられると屈した様に動かなくなった。


 全員との性行為が終った後に彼は、強すぎる快楽を受け過ぎた女権国家在住の男の様になりながら言った。

「もう儀式は終わりで良いか?」

 代表するように愛歌が答える。

「ええ、私たちが危惧する事態はもう起きなくなったから」

 立香王女が無数の転生体の一つだけとはいえ、正妻となってしまうという事態はもうないが、内心正妻は立香みたいに考えているとその術式に穴ができてしまうかもしれない。それを潰すための行為だった。

 横島は頷くとそのまま眠りに落ちた。ジェラートはサキュアとユウキに彼を癒す夢を見せるように命じると来客を迎え入れた。

「みんなお疲れさまー! 今日もとっても良かったよー!」

 立香王女を迎え入れながら彼女たちは自分たちと立香は奇妙な関係だと思う。立香王女はまどか王女のやらかしを知ってからは自分は正妻になるべき女ではないと割り切ってその上でこういうことを持ちかけてきている。
彼女に対する嫌悪はないし、わずかだが恩もあるのでどちらかと言えば好意を抱いている者が大半だ。だが性癖だけは理解できない。

 怪訝な顔をする彼女たちに立香は言う。

「それじゃあ来世でももしかしたらこの訳よろしくね。しかし、今回は本当にいろんな寝取られを見れてよかったよ」

 立香王女はもしかしたら自分たちが知らないところで横島のことを深く知っていたのかもしれない。何しろ赤子時代の横島の口唇期の性欲を覚えさせたりとかも彼女と関係が深いと思われる斉天大聖めいた衣装の女性からの依頼だった。
立香の王女の転生前の神なのかもしれない。

 そこまで考えて彼女たちは僅かな不安を覚える。赤子の頃の横島に口唇期性欲植え付けて自分達の乳房への精神的抵抗力を落とすような趣味はなかったし、逆NTRプレイする趣味もなかった。
にも関わらずそれを楽しめてきている。もしかしたら自分たちが立香王女に寝取りガールズみたいな形で育成されているのかもしれない。
そういう不安を覚えつつも、彼女の行いを見ているとどこか嫌いになれないのは彼女が性癖が終っていることを除けば根っからの善人だからだろう。

 女権国家の女の業を刺激されたが立香の頼み以外やこういう場合以外はやらない様にしようと彼女たちは思う。誠実に毎度自分たちに愛を返してくれている横島に不実だと思うし、
彼女も下手をするとこの趣味で手痛い目に合う日が来るかもしれないから。決意を固める彼女たちを他所に立香は眠る横島を愛しそうに抱きつつ、彼が数時間は起きなくなる魔術を駆けた後で今回の迷宮攻略の失敗時の情事を再生しようとしている。
呆れながらも嫌悪はわかない辺り自分たちは恩があるだけじゃなくて立香に対して多少だが友情めいた感情があるのだなと彼女たちは感じつつ、横島の為にも彼女の趣味に引き込まれ過激な寝取りを性癖にされない様に気を付けようと思った。

 その彼女たちを他所に立香は意識を失い多分魂は反省部屋にいるのと思われる横島の、体を抱きながら、反省部屋の彼に向って言う。

「今回は完全に快楽に屈服エンドになっちゃたけど、周回プレイしていつか捕まる回数の少ない真エンディング目指してね忠夫。いつかやり遂げると信じているから」

 健気そうな声を聞きながら、横島を気の毒に思いながらもこのゲームを続けられるのを楽しいと思う辺り自分たちも業が深いと、彼を愛する女性人たちは思った。彼の挑戦と受難はまだ始まったばかりだ。


864 :名無しさん@狐板:2024/11/20(水) 01:38:20 ID:amhN+LKD
乙です

865 :856:2024/11/21(木) 07:45:58 ID:N3qYEBPr
>>864
乙感謝です

866 :名無しさん@狐板:2024/11/23(土) 17:36:23 ID:ubWS5ZT1
おつでーす

867 :856:2024/11/24(日) 01:05:14 ID:g24J/geF
>>866
乙感謝です

868 :名無しさん@狐板:2024/11/26(火) 04:16:42 ID:H9pEv3JH
おつです
面白かった

869 :856:2024/11/26(火) 18:12:32 ID:VqwekSGX
>>868
ありがとうございます

870 :名無しさん@狐板:2024/11/29(金) 17:40:36 ID:NR40qc4u


871 :856:2024/11/29(金) 20:08:27 ID:uDY5lzyW
>>870
乙感謝です

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