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【R-18】Mシチュスレの引用スレ
838 :
名無しさん@狐板
:2024/10/31(木) 00:20:08 ID:jnGSVaDd
2024年女権国家ハロウィンSS生涯突き止められない方が良いハロウィンの悪戯の犯人がした最悪の悪戯
このSSは現在本スレのスレ主さんがやる夫板のシェルターで連載している女権国家諜報員日月抄の二次創作です。以下の注意書きがあります。
@横島と絡ませる口実になるAAがあるという理由のこじつけで、とんでもなく強化された藤丸立香が出てきます。彼女はマンガで分かる!Fate/Grand Orderシリーズの設定が主となってます。
Aこの世界は横島の転生先が主人公となっています。原作から500年後が舞台です
B魔女と百騎兵からジェラート・ヴァレンティーヌがヒロインとして出てきます
C魔女と百騎兵でパラレルワールドとそれに対する魔女の能力が拡大解釈されてSSに用いられています。
DこのSSだと現在登場している大鳳くんヒロインに相当批判的なことを言うキャラが出てきます。
Eパラレルワールドの設定としては過去に
>>311
から
>>319
や556から
>>560
に投降したジェラートやメタリカが出てくる話が舞台です。
Fこの話だとアリスの種族設定が魔女かつ魔界人で神綺の娘になってます。本作だと普通の人間の可能性が出てきたので食い違ってしまうかもしれません。
Gこの話では全ヒロインが横島への好感度が200越えしています
Hスレ主さんの作品である『邪な騎士と横島と騎士』の影響で四騎士が横島のヒロインになってますが、その作品ほど鬼畜ではありません。
ハロウィンが近づき活気に満ちた学院の廊下。そこには多種多様な人々が走り和気あいあいと話している。
病弱な男性に女権国家に来ないかと誘いをかける美女。それに対して病気と付き合って生きていくか、女権国家に行くか悩んでいる様子の男性。普通に婿入りなしの手合わせを頼んでいる凛々しいストレリチア女子と、
快く応じている男子。王国、ストレリチア、女権国家の留学生が入り乱れる後者の中に、複雑な表情をして考え込んでいる人物がいた。
彼は横島忠夫、かつて大鳳と共に女権国家を退けた功労者の生まれ変わりらしい。らしいというのは、彼はそうだと言われても、一切実感がない為だ。複雑な表情をしながら彼は考え戦闘訓練所に入ろうとした。
そこで不意に声をかけられた。
「忠夫どうしたの?そんなに悩んだ顔をして。もしかして無心で訓練したいの?」
その言葉に振り向くと女性と見紛うばかりに美少年がいた。その少年こそが、彼と同じく王国の大英雄の生まれ変わりである、大鳳だ。
彼が一時留学で王国からこちらに来た時、妙に気が合い、お互いが前世で戦友同士だと知って境遇が似ているなと笑いあったものだった。
「おお、大鳳か。少しな気になることがあって一通り考えたが、答えがでんから一応頭の隅には留める程度にするために自分を苛め抜こうと思ってな」
「そうなんだ。でも今はやめた方が良いよ。ヴィヴィオさんと四騎士さんたちがいるから」
それを聞いて彼の顔色が曇る。彼女達とは仲が良いが、それはそれとして会いたくない時もある。今はその時だ。彼女たちは自分の前世と関係のある面々の生まれ変わりか、
それとも修行のし過ぎで聖王やら武神の血が覚醒して今も生きているのか、あるいは天界から自分に合うために降臨したのか、どれかだろうとは思っている。
少し怯えた様子の彼を見ながら大鳳は少しだけ揶揄う様に言う。
「彼女たちが今の忠夫の様子見たら、『考えることすらできないレベルの快楽でそれをかなえてあげましょう』とか言って、ストレリチアに負けた男子用のベッドルームに直行だよ」
「そ、そうやな。それにしても、大鳳お前大丈夫か? この共和国は王国とは違って危険が多いやろ。ここに住んで二月くらいが気が緩むから一番危険なんやぞ」
「まあ、王国の特務科としてここには一度は留学しないとだめだからさ。それに前世からの戦友もいるし大丈夫だよ」
「そうだな。ここは王国と違いすぎる本当に直ぐ適応したな。とりあえず喫茶店行こうか。訓練所の傍でヴィヴィオたちに見つかったらやばい」
そう答えながら、彼は移動中にこの共和国の成り立ちに思いをはせた。
500年前に大英雄である大鳳が女権国家を退けることに成功しそれから王国が幾つもの周囲の小国を取り戻し、
その際に幾つもの小国を統合してそこに王国の血縁者に統治させた。それがこの共和国の成り立ちである。女権国家の戦争犯罪を嫌った女権国家の良識派が国土返還などに協力していた為に、
この国は王国側の同盟国だが女権国家やストレリチアの留学生も多い。さらには情勢次第で王国寄りの中立くらいになることも何度かあったあたり、
戦争犯罪の分のけじめはつけようと思う程度には良識的派閥からとはいえ、女権国家人たちの助力が大きかった影響も見て取れる。
そんな過去を思い返す彼を、現実に引き戻したのは喫茶店に到着したことを告げる大鳳の声だった。
店内に入ると大鳳は真面目な顔で彼を問いただす。
「忠夫それで何に悩んでいたの?」
大鳳のまっすぐな問いに彼は言葉に詰まった。色仕掛けに負けやすいことさえ除けば、この少年は完璧超人だ。だからこそ騙すことはできない。そして少し悩みかけた彼に読み取ったらしい彼の声が響く。
「忠夫、もしかして僕の不始末が忠夫に迷惑かけているの?」
彼の態度から推理したらしい大鳳の言葉に横島はびっくりした悲鳴めいた様子で答えを返した。
「ちゃ、ちゃうで。ひょっとしたらそうかもしれないってだけや」
言ってしまった後、隠し通すという意味では最悪の返答だったと思いつつ、これはこれでありかもしれないと感じる。大鳳に迷惑をかけない為にはこの答えも悪くはないかもしれない。
「もしかして、前世関係?」
大鳳の言葉に本当に話が早くて助かると思った後に彼は答えた。
「ああ。今日霊感の予知夢めいた夢を見てな。大鳳お前の、前世王国で祀られている、方の不死鳥神社にワイがいく夢を見たんや」
話しながら大鳳の前世も名前が一緒だからややこしいと彼は思いつつ、神様として王国に祀られている大鳳もいるし、目の前の大鳳は分離した人間部分らしいが、普通に前世の力も使える。
本当に人間が神様として祀られて、転生までするとややこしいことだらけだ。
そう考えつつ、彼が話し終えると、大鳳は本当に真面目な様子で困惑した顔になっていた。
「つまり僕の前世が祀られている王国の神社に行く夢を見て、なぜか前世の僕が忠夫に土下座していたと」
「ああ、多分霊感絡みだからあれは大鳳神本人やと思う」
「そうなんだ。でも僕の前世って色仕掛けに引っ掛かって結構ポカしてたから、割と忠夫に迷惑かけちゃったことも多そうだね。でも500年後にさらに迷惑になることってなんだろう?」
思案する大鳳の表情を見ながら、横島は状況が悪くなっていると感じる。こうなると大鳳を巻き込まないのはもう不可能だ。パニックになっていた時は、お前の前世が悪いとわかるまでは、
手を貸す必要はない。もしくはへまをしたのは前世だからお前は償う必要ない、という気だったが、目の前の大鳳はこの件から手を引く意思が微塵もない。 どういって大鳳を引かせるか悩む彼に、不意に救いの声が響いた。
「最初の前世から共に戦っていた私が保証しよう。大鳳今回の土下座に関しては、お前は悪くない」
低く聞き取りやすい声が不意に横から響き二人が振り返ると、そこには金色の髪を棚引かせた、ダークブルーの瞳をした美女が佇んでいる。
今は雪姫と名乗っているかつて横島の前世たちと共に戦った吸血鬼エヴァンジェリンだ。彼女はこの学校で教師を勤めている。
横島も霊波刀の使い方や合気道や人形遣いの対処など様々な指導を受けて世話になっている。最も何度か強すぎる快楽のトラウマを刻まれたこともあるが。
少女の形態になるときもあるが、基本的には大人の姿で彼を嫐ることが多い。 怪訝な顔をする二人にエヴァは言葉を続ける。
「大鳳お前の前世というか、王国に祀られている神としての本体は大分責任を感じている様だが、少なくとも私たちの主観ではお前に落ち度はないと思う。
そしてお前を安心させるために、第三者に事実だけを記録映像で全て見せて回ったことがあったが、お前に非がゼロとは言わないが、お前が悪いわけではないと考えるものしかいなかった。――しかもそれは事の発端に関してだ。
きっかけ関して責任は多少あれど、もはやこの事件に対してお前が悪いなどというのは筋違い極まる」
具体的な説明を避けているのは大鳳が事情を聞けばそれでも横島を助けに来てしまうからかもしれない。エヴァの言葉の真摯な響きを聞いた彼は、少し悩んだ後に答えた。
「わかりました。今はこれ以上踏み入りません。でも僕に落ち度がなくても忠夫が危ないなら助太刀に呼んでください。前世で忠夫の奥さんだった人たちは凄い人ばかりなのは分かるけど、僕だって力になれますから」
大鳳は前世の経験も手伝っているのか、その戦闘力はすさまじいものがある。そして、横島と同じく『人間』であることが大きな強みとなっている。人外が受ける制約がゼロだ。
そして強大な力を持った人外ともある程度闘える戦闘力。チェスや将棋で言えば強さは普通だが、便利な駒だと言えるだろう。
エヴァは大鳳の言葉に頷くと真摯に言葉を返した。
「わかった。ただ難しいかもしれないが、そのときは自分にも責任があるからではなく、忠夫が前世のお前にしたように友達を助けるという理由で来てほしい」
「はい。忠夫どうしようもなくなったら呼んでね。絶対助けに行くからね!」
去っていった大鳳を見ながら横島はエヴァに礼を言う。
「先生ありがとうございます。今回の件どういうわけか大鳳を巻き込みたくないって想いが強く霊感のせいかもしれませんけど」
「構わん。 そろそろハロウィンだから私の授業から欠席するなよ。かなり危ないことになるからな。それにしても前世から変わらずいい友人だな」
「はい。あいつやジャギとは知り合って数か月で異常に仲良くなったけど、これが前世の影響なら、前世の影響がでかい体質なのも悪いことばかりじゃない気がします」
そう答えた横島にエヴァは少し考えてから言った。
「多分今回のハロウィンはお前にとって最悪の災難になるかもしれん。そして私も敵対者となる可能性が高い」
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