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【R-18】Mシチュスレの引用スレ
329 :
名無しさん@狐板
:2022/03/18(金) 23:20:44 ID:tMa6KxOl
これから
>>311
>>319
に投下したSSのパラレルワールドのSSです以下の注意点があります。
自分はイースに関してはスーパーファミコン版のVしかやっていないので他の知識はネットで得たものです。
魔女と百騎兵のジェラートというAAの無いキャラがでばってます。
この世界にでてくるオカルト設定と雪泉さんの出自境遇はこのSS独自のものです
女権国家SS 当人だけが監禁所だと気づかぬ保護訓練施設
自然との融合が最も深い闇が支配する森の田舎の村を包む厳しい森の中の夕暮れ時、恐るべき夜が訪れる前に火を起こそうとする男がいた。
彼こそがかつては女権国家と王国の諜報戦で王国をあと百年は続くであろうという状態に持ち込んだ最功労者たちの一人である横島忠夫だ。
今の彼は東洋の神社でよくみられる篝火らしきものを作ると、それにあたりながら幾つもの破邪の札をそこにくべると簡潔な魔除けの呪文を唱え、効果が表れたのを確認すると篝火に当たりながらやや珍しい冬の夕日を見始めた。
篝火に当たりながら、横島はふと思った夕暮れ時は郷愁を呼び起こすというが一年前まで夜は恐怖と戦いの始まりだった。王国の時から一緒だった仲間たちの脱落や任務を成し遂げた栄光、
そして王国の時からともにいた者達程ではなくとも大切に思える女権国家で得た仲間たちとの共闘や宴会、大半は夕日が沈むころに始まっていた。
不義理なことはしたわけではないが、自分は大鳳やジャギとは違い引退が認められた今も故郷へ帰ることはなかった。なぜその様な事になったのか義理を果たし諜報部を辞す時が来た1年前のことを彼は思い出した。
「確かに機密情報の記憶からの消去を確認したわ。これであなたたちは諜報部引退に一切の足かせ無し。今までご苦労だったわ」
引退を認めるミクの声は今まで聞いたことがないほどに柔らかいものだった。彼女は半ば身内の様になってからも、上司として死ねと命じなければならない可能性なども考慮し、
踏み越えてこない一線と、踏み越えさせない一線の様なものを守っていたが、部下でなくなった時に初めて、完全に公の混じっていない素の感情を見せてくれたのだという気がした。
「ミクの姉御今までお世話になりました」
付き合いが深くなってからするようになったジャギの親しみの籠った呼び方と、知り合ったばかりの様な礼儀の正しい口調には、彼女に対する敬意と感謝が込められていた。そして彼は頭を下げながら言葉を続ける。
「あと20年くらいはミクの姉御と再開することがないことを願っております。そうなったら王国存亡がかかった戦争が起きた状態でしょうから。 その時はミクの姉御とまた一緒に戦えるくらいしか良いことがないですからね」
ジャギに言葉にミクは明らかにシャレと分かる不機嫌そうな顔をして言葉をかえした。
「そこはせめて休暇の時以外は再開したくない。くらいにいいなさい。貴方たちのおかげで、私もとろうと思えば長期休暇取れるくらいには王国が持ち直したから」
予断は許さないが王国の存続が百年は確実となってから彼女は大分態度が柔らかくなった。これは大鳳達を身内とみなすようになったことも大きいのだろう。
「休暇中なら会いに行っても良いんですか?」
嬉しそうな大鳳の言葉にミクは頬をほころばせながら答えた。
「今の情勢ならね。私も生涯現役を返上しても大丈夫かもしれないくらいだから」
大丈夫になっても返上したい、と言い出さない辺り彼女らしいと三人は思った。役割は変わるが彼らの間接的に王国を支え、彼女を助ける仕事は未だに続くのだろう。その柔らかい空気が次の瞬間引き
、険悪ではないがやや緊張感を帯びた気配が戻った。ミクが横島の方を見て、詰問というより純粋な疑問めいた問いかけをしてきた為だ。
「横島、あんたは大鳳とジャギ違って一応王国領だけど、女権国家と所有権が何度も行ったり来たりしている国境の村に移住しようとしているわね。もしかして諜報部時代にこしらえた因縁が残っているの?」
ミクも大鳳達が潜り抜けた修羅場の全てを把握しているわけではない。横島達の記憶が消去されるうえで、機密に反しない記憶は残っているために、彼女が知らない因縁もあり得るからの質問だ。それに対して横島は首を横に振ってから答えた。
「いえ、相手はどうも諜報部じゃないみたいで。探偵に依頼してみたら、どうも人外で魔術とかに通じたやばい女たちに狙われているみたいなんですよ。 あの寒村は霊的防御がしっかりしている上に、ああいう場所に逃亡した方がばれにくいって探偵が教えてくれたので」
「ああ。霊能の部署に異動して王国の魔除けとかを請け負うのはそういうことね」
「はい。あそこは女権国家の良識派の退魔師たちが定期的に出入りしているし、安全かと。それに、取られたら王国が詰むって程じゃないけど結構厳しいらしいから、守ろうと思います。
護りきるのが無理なようなら過激派じゃなくて穏健派かつ良識派の女権国家の霊能部門の相手に渡そうかと」
横島が住もうとしている土地はどちらかと言えば王国寄りの守護神が坐する土地であり、宗教の自由の思想が強い女権国家の人間が責任者になれば、女権国家の所有物にはなっても、霊的には王国の有利に働くだろう。それにあの土地は、
無体をしなければどっちの国の領主でも従うが、無体をすれば最後まで敵になる村だ。
彼の村は正面からの闘争に限定すれば、狩りをする山の民であり、優勝な狙撃手や戦闘に長けた者が多い。霊的な面でも土地の神々の加護が厚い上に、地形も良いので、守りに関しては侮りがたい部分がある。
王国と女権国家の両方に良識的な対応をすることで、半独立状態の様な立場を守ってきている。あの村は両方の国が敗走した際の退却の中間拠点の様な場所の一つだ。 そこまで考えを巡らせるとミクは頷き口を開いた。
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