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【R-18】Mシチュスレの引用スレ

1 :名無しさん@狐板:2020/01/19(日) 00:15:29 ID:bMTYbG3g



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当スレは某R-18スレの長文レス、SS、スレ主以外のAA・支援AAを投稿する場所です
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601 :名無しさん@狐板:2023/04/20(木) 00:01:01 ID:jdfizMiN

「今までの敗北で特に気持ちよかったのを再現しまくってあげるから楽しもうね。忠夫♪」

 ユウキが彼を押し倒すといつの間にか来ていた他の女性達が笑っている。ユウキと繋がった瞬間、一気に彼の意識が飛びそのまま彼の長すぎる夜が幕を開けた。







「あー!」

 何度も激しい快楽を味わい精神が限界を超えて完全に彼女たちの奴隷となった後、彼は今生に戻ってきた。周りには彼から精と霊力を奪いつくした彼の大切な女性達がいる。最後につながっていたユウキは満足そうに彼から離れると服を身に着け始めた。

 しゃべることすら億劫になった彼の眼をのぞき込むとアリスが、説明を始めた。

「これであなたは二、三日は動けないけど、今見た来世の実戦経験とかも体がある程度覚えたはずよ。そして私たちに調教され尽くされたから、もう敵の女の色仕掛けは聞き辛くなったでしょう」

 その言葉に彼は納得を覚えた。女権国家の女性に負けない手段の一つとしては、完全に味方である女権国家の女性に堕とし尽くされれば、敵の女性に堕とされる余地は消えるかもしれない。
そこまで考えてから、意識が落ちかけるといつの間にか来ていた。茶々丸とエヴァの配下のメイド人形達が近づいてきた黒髪のショートヘアのメイドが笑いながら言った。

「忠夫様、私達はエヴァ様の魔力で動く人形です。下手に肉体を持つと逆に罠にはまりやすくなる恐れもありますから。ですから、早く女権国家の仕事を終えてしまいましょう。そうしたら、付喪神となった私達の魂を神綺様に頼んだりして転生しますから」

 ルイズも彼に近づき夢の中の行為を思い出してくらくらとする彼の肩を持ちながら言う。

「忠夫くん、早くことを終えてアリスと共に何の憂いもなくいちゃつけるようになってね。私は女権国家の皇族に旅先で見つけた珍しい商品を売る仕事をしていたから、味方よりの中立くらいにしかなれないから早く、アリスと一緒に貴方を可愛がりたいから」

 他の女性達と同じく彼を現実でも嫐りぬいた彼女の声が意識が落ちる前の彼の意識に深く染み込んだ。意識を失う彼を他所にアリス達は黒髭の船のある方角を見た。恐らくは、彼に頼まれたことを全うできたとは思うが、彼の策は上手くいったのだろうか?

 アリスがそう考えた直後に大きな爆発音が遠くから響いた。間違いなくあれはティーチの船の方からだ。ルイズと意識を失った横島以外が驚愕したのを見て、一同の眼はルイズに集中する。最も現状を理解しているのは彼女だろう。ルイズは少し考えるとティーチと皇族たちどちらにも不義理でないラインを考えそれから答えた。

「多分だけど、ティーチの謀略が効きすぎたのね。彼の事だから自分が死ぬことになってもターゲットには確実に大きな傷を与えるでしょう。けど、獣の縄張りを犯す程度のつもりが、一番深く生存に関わる巣を突いてしまった。そんなところでしょう」


 ルイズの言葉を聞き全員がティーチを助けに行くべきか一瞬悩んだが、今回はいかなる事態が起きても援軍不要と言った彼の言葉と、横島を二日くらいは戦闘不能にしておいてほしいという言葉を考慮して撤退を選んだ。戦えない横島を最優先にした方が自然だろうし、そうしてほしいと多分彼は考えているだろう。





 爆発音が響いた元である黒髭の船は炎上し多くの兵士たちが逃亡の用意をしている。その中で全身傷だらけになった黒髭が、剣を構え敵と対峙していた。いくつか深手を負いつつ、それでも動きを致命的に鈍らせる様な傷は避けている辺り、多くの修羅場を潜り抜けてきた戦士であること彼は意識を集中しながら叫んだ。

「まもなく合図を出す、そうしたら一目散に撤退だ。わき目も振るな。とにかく逃げろ」

 黒髭が剣を構える中で彼の横にいる大鳳が前に出ようとするとティーチはそれを止めた。

「今の大鳳キュンではどうにもなりませんぞ。ここは逃げの一手です。 やれやれ少し策が効きすぎたかな。 最悪俺が死んでもあの女に深手は与えられそうだがな」

「ティーチさん生存できる見込みは」

 心配そうな大鳳の声にティーチはふざけた口調を改め、それでいて息子や弟を気遣う年長者の様な声で応じた。

「船乗りとしては忸怩たる思いですが我が身一つならどうとでも。とにかく今はお逃げください。提督の御子息殿」


 『提督のご子息殿』その言葉を聞いた瞬間目の前の敵=ベルファストの体から弾けるような殺気が迸り、メイド服をたなびかせ一気に黒髭の首を取りに切り込んできた。あまりにも完璧な型であるがゆえに機械すら思わせる連続攻撃をティーチは時に傷を負うことすら織り込み済みで受けながら下がる。
 大鳳はその戦いを眺めながらなぜこうなったのかを必死に考えて回想し始めた。今自分が取るべき、最善手を打ちティーチを助けるためだ。





 


 雛祭りの浄化の儀式を終えた後、大鳳はティーチに船に残ってほしいと言われていた。彼は敢えて陸上に船を停泊させて、大鳳に向かい話始めた。 普段は大鳳に対しても子供に対する甘い対応をする彼だが、
今の彼は提督の息子である大鳳に対して礼儀正しい態度になっている。この態度から察するに彼がかつて話した幾つもある出自のどれかは本当なんだろう。 提督に命を助けられた船乗りの子孫、
あるいは提督に駆け落ちを意図的に黙認された、高級士官と良心に目覚めて抜けた篭絡部隊の間の子供だったとか、他にも上げればきりがないが、どれが本当の出自でも提督の子供であると言うだけで彼が好意的になるには十分すぎる出自だ。 
ティーチは辺りを伺うと、大鳳の眼をのぞき込み真面目な口調で言った。

「大鳳殿、貴方にかけられた性質の悪い呪いの効果はいかがですかな?」


 ティーチの問いに大鳳は驚いた。確かに今は軽くなっている感じがする。アンリエッタ皇女を害する策はなかなか実行に移せないが、今の状況が拙いことはわかり、絶対に逃げなきゃという思いが強く湧いてくる。 大鳳の顔色の変化をティーチは皇帝と取ったらしく彼は言葉を続けた。


「もともと名剣でも鬼を殺した刀は鬼殺しの神通力を帯び始める様に、この船は自由を守る海の神の加護の元多くの悪霊を祓ってきました。故にこの船の船上なら大鳳殿のその呪いも多少は抑えることができるのでしょう。 しかし、解くことは今の所不可能に近い。大鳳殿、貴方はどうしたいですか」


 大鳳はそれを聞き考えた。自分はシノンやキャル姉の為にも生きなければならない。だが、仮に自分の失態で受けた呪いの為に仲間たちまで裏切るようなことになりさらに国を裏切るような事態になったなら、どれだけ多くの仲間に迷惑をかけることになるだろう。
その中にある大鳳の葛藤を見たかの様にティーチは言葉をかけてきた。彼のポケットの中で横島から譲り受けた文珠が『嘘』となっていた。彼はその文珠の力で、真実としか思えない嘘を口にした。

「大鳳殿、定期的にこの船に来られなさい。提督殿は半ば望む様にミク女史に殺された。もしも呪いが進行してしまったのなら、ジャギ殿や、横島殿にはできないこと介錯を拙者にお任せあれ。元篭絡部隊の女生と深く関わった俺だからこそ、やってはいけないことも分かっている」

 黒髭の手元には『導』に文珠が輝いていて彼の思想を多少誘導していたのも手伝い大鳳は深く悩んだ末に答えた。

「定期的にこの船に来るようにします。そしてもしも、僕が手遅れになっているようなら介錯をお願いします」

 黒髭は礼儀正しく従者や騎士の様な様子で彼に誓いを立てた。

602 :名無しさん@狐板:2023/04/20(木) 00:03:48 ID:jdfizMiN

「お任せください。ミク女史が殺すより私がやった方が王国の内紛の可能性は低いでしょう。そしてこの船は自由への門出を司る神々の儀式を受けた船。この船で殺されれば貴方の魂は必ず良き場所に行くでしょう。 
猶予はあまりありませんぞ。早く解呪を急いだ方が良いかと介錯の準備を申していますがな。やはり提督殿の御子息だからこそ、最後も篭絡されて裏切る前に死を選びますか。提督殿に恩ある一門としてその意図叶えましょう」


 そう答えた瞬間突然陸から人間離れした動きで人影が船に飛び移ってきた。純白のメイド服に身を包み銀色の髪を棚引かせた美貌の主、ベルファスト。彼女の眼は大鳳に向ける慈愛の眼でなく、殺人機械を思わせる目に転じていた。
そしてその視線はティーチに注がれている。 さらにアンリエッタ皇女御用達と思われる傭兵部隊や戦闘に長けたメイド達の姿もある。ティーチはその光景を見て内心でほくそ笑んだ。ことがなったと。




 ベルファストはアンリエッタ皇女が大鳳に仕掛けた盗聴器、ルイズが頼まれてつい先ほど仕掛けたらしい高級品からのやりとりを効き、目の前が真っ赤になった。
各地で霊的トラブルが多く起こり狂三が一時間だけ、かかりっきりになると聞いた直後の事態だった。彼女の中ではティーチ殺害、あるいは大鳳が自裁する為に必要なものの完全破壊がミッションとして浮かぶが、
辛うじて最後の理性がそれを阻んでいた。だが、彼女のそれを外してしまう声が響いた。無線先のアンリエッタ皇女の声だ。

「ベルファスト責任は私が、取ります。あの子の自裁に必要な呪いを弱め自殺できるメンタル状態を取り戻させるものを破壊。場合によってはティーチを」

 アンリエッタの声は冷静さを失い手負いの獣を思わせる様子だったが、それでもティーチを殺せと言わないのはそれがどれだけ拙いことか彼女が理解しているからだろう。 
大鳳と言う戦争の最低限の暗黙のルールを破られ親を殺された被害者が性質の悪い呪いを受けて、売国行為をさせられかけている。その意を組んで介錯しようとした女権国家人、犯罪者でもない自国民を殺害しろと皇女が命令したらそれこそ終わりだ。
そもそもこの通信事態冷静な状態のアンリエッタならありえないものだ。ここは敵の罠の中、皇室の回線を通じた通信をティーチは絶対に盗聴している。そして確かな証拠とするだろう。それが分かっていてなお大鳳が殺されるかも、
その事態がアンリエッタ皇女の冷静さを著しく奪っている。 アンリエッタは最後の理性で殺害を命じる言葉を飲み込むとベルファストに命令を下した。

「あの少年は私が好きな殿方です。呪いがかかっていても、それは変わりません。『いかなることをしたとしても』責任は私が取りますから彼が自裁できない状態に持って行ってください」

 アンリエッタのこの言葉はティーチ殺害すら許すというものだ。だが、この発言なら意図した殺害ではなく、過失致死となるだろう。ベルファストは飛んだ。皇族の命令でやったとなれば今回の件では自分は責任を問われない。
『どんなことをしてでも』大鳳が自裁できる環境を破壊する。アンリエッタ配下の戦闘に長けたメイド達と傭兵を率いて彼女は一気にティーチの船に突撃した。





 アンリエッタ皇女から信じられない速さで届けられた女権国家でもめったに作れないオカルトの力も込められた超高級焼夷弾を曲芸師の様に飛びまわりながらばらまき、傭兵たちにもばらまかせ彼女はティーチと大鳳の間に立った。 ティーチは薄ら笑いを浮かべながら前に出た。

「王国への忠義とまどか王女への愛に準じようとする提督の御子息の妨害をしようとは感心しませんな」

 ベルファストにはティーチの軽口がもはや耳に入ってはいなかった。大鳳とティーチが密談している位置こそがオカルト的な船の守りの硬い場所だ。そこに大量の焼夷弾を打てば一気にこの船が沈み切る。
 ティーチの配下の海賊団も決して弱卒ではない。むしろ精兵の端くれを名乗れる程度には強い。だが今この船を襲撃しているのは大鳳への好感度ドーピング済みの近衛兵めいたメイドと皇室からも声がかかる傭兵団だ。さすがに相手が悪い。 そして連続攻撃を仕掛けると戦い慣れたティーチは押され始めた。






大鳳は全ての状況を思い出した後自分が、取るべき行動を見いだせずにいた。しかし、戦場に直ぐに変化が訪れた。ベルファストの猛攻を辛うじてしのぐティーチそこに、何人かの特に強かった彼の部下が脱出してこちらに来るのを見越した時に彼は叫んだ。
部下たちがベルファストにピストルを撃ち、彼女に隙ができた瞬間ティーチが外套を脱ぎ叫んだ

「大鳳お前は、逃げろ。部下共聞こえるか。俺が死んでこの船が燃え落ちたら、俺の今脱いだ外套だけは持って逃げろ。それがあれば大鳳殿の望みは叶えられる」

 これは嘘だが『嘘』の文珠の効果でとても上手な嘘となった。それを聞いた瞬間、ベルファストがティーチに切り込んだ。 ティーチの殺害はベルファストにとっては目的ではなく手段に過ぎない。彼女が最も優先すべきはこの船の破壊だ。
だが今もう一つ目標ができてしまった。このティーチの外套あるいは中にあるものを破壊しなければならない。 ティーチに弾丸すら思わせる速さで彼女が迫るとティーチは不敵な笑みを浮かべて構えた。


 ベルファストの連続攻撃がティーチを何度も捕らえたなか、機械の様に正確で最善手を打つからこそ、癖を呼んだティーチは幾つか深手をもらうのと引き換えに鉄の篭手に包まれた拳を彼女の肺のある場所に打ち込んだ。 
そしてその重すぎるカウンターをもらったベルファストの反応は不敵な勝利を確信した笑みだった。 ティーチは僅かに動揺した。手ごたえからして間違いなくクリーンヒットをしたにも関わらずなぜ。刹那にすら満たない同様の時間はベルファストの次に繰り出した蹴りで彼が吹き飛ばされることで終わった。

 大鳳が逃げたのを確認するとベルファストは大鳳とティーチがいた場所にありったけの焼夷弾をばらまいた。そこかが燃やされると霊的加護が破られたためか一気に他の個所の炎上も激しくなった。 辛うじて立ち上がったティーチが『癒』の文珠を使いこちらを見ているのを見て向かいうとうとする彼女に無線機から狂三の声が響いた。

「ベルファスト今夜はこれで終わりになさい」

「狂三様。アンリエッタ様は」

「一時的に私が拘束と言うか眠らせましたわ。今回は貴方が負けたというより、皇女様がティーチに謀略戦で完敗しましたわね。 最も自覚できていなかった弱点を不意打ちで殴られたらこの醜態も仕方ありませんけど。 本当に幸運極まることに誰も死者が出ていませんからまだらぎりぎり取り返しはつきまわすわぁ」

 ティーチが付いた弱点、アンリエッタ皇女が無自覚で、大鳳に対して本気で恋をした状態になっているそれを彼は見抜き、敢えて彼の意を組んで殺害することすらほのめかしたのだ。
そしてこの船を破壊すれば彼の自裁を止められるという餌も用意して、謀略家としては百戦錬磨でも男に本気で入れあげたのは初めてな彼女は見事にその策に嵌った。狂三は苦々しそうだが、ティーチを見る目はできる息子を見る母の様でもあった。

「女権国家の男性は弱くて情けないと固定観念にとらわれすぎでしたわね。アドルの様な例外がでたこともあったのに。 とにかく早く戻ってきなさい。 それと今すぐエリクサーをお飲みなさい」

603 :名無しさん@狐板:2023/04/20(木) 00:06:00 ID:jdfizMiN

 ベルファストはそれを聞き、渋った。もはや船は完全に焼け落ち今の所は大鳳が自裁する可能性は殆どない。そのためか彼女の心に余裕ができた。
その考えが告げる今回の件は明らかに失態だ。その失態で傷を負った自分が女権国家でも十年に数本しか作れない高級品を使って良いのだろうか? 悩むベルファストに狂三の言葉が続く。

「今貴女がティーチに殺害されたら、正当防衛扱いになってしまいますわぁ。今の貴女は好感度ドーピングの中でも愛しの殿方が死ぬかもと思って俗にいう火事場の馬鹿力になった状態。 意中の殿方の安全が確保されて、それが切れてしまえば直ぐに反動が来ます」

 その言葉が終わったのが合図の様に肺を殴られた時特有の呼吸困難によるしびれの予兆が彼女の全身に出始めた。ベルファストは膝をついた直後、
体が完全に動かなくなる前に躊躇いなくエリクサーを飲み下した。肺の痛みが引き体のしびれの予兆が一気になくなった。




 ティーチは攻撃が一気に緩んだのを確認すると、ベルファストが崩れ落ち、エリクサーを飲んでから撤退する姿を部下たちが見たのを確認すると撤退の合図を出した。
この光景を見せることで絶対に勝てない怪物だという恐怖が部下に浸透するのを防いだのだ。


 大火が起きた後モヒカン軍団や北斗姉妹、横島と縁深くなった女性の人外などが集まり、援軍として訪れ、事の仔細は警邏隊に報告された。 女権国家という国柄の為か、
アンリエッタに与えられた政治的な打撃は他の国でこれが起きた場合と比べれば凄まじく小さかった。 ティーチが介錯しようとした相手が大鳳だったことと、
男に入れあげすぎてやってしまったことに関しては女権国家の国柄的に寛大極まるというのもある。 一番決定的だったのは死者が一人も出ていなかったことだろう。




 



 警邏隊に報告を済ませたティーチが横島の所に出向いてきた。彼は新しい船の購入の準備をしつつ、横島に報告に来た。わざわざ来ると言うことは、それなりに重要な事なのだろう。


「もう知っていると思うが、ルイズさんは俺とアンリエッタ両方と取引をしていた。あの日俺の依頼で、俺からの挑発めいた情報をアンリエッタ皇女に届けたのは彼女だ。そしてその手段としてアンリエッタ皇女からの盗聴器を大鳳に仕掛けたのも彼女だ」

「そうか。それでまだ何か言うことが」

「基本的にルイズさんはお前に好意があるし、アンリエッタよりはアリスや横島お前を取る。だが不思議なことにアンリエッタ皇女にも友情みたいなのを感じているみたいだから、
あの皇女を完全に葬る機会とかが万一来たら、彼女の支援は当てにするな。むろんアンリエッタが悪辣な罠を仕掛けてきた場合は、無条件で味方になってくれると思うがな」

 ティーチはこれを彼に伝えたかったのだろう。 横島は不思議に思ったルイズというアリスの姉は善人とまではいかないが、どちらかと言えば善によった性格をしている。その彼女がなぜあの性悪皇女と仲が良いのだろうか? 思考に沈む彼をティーチの言葉が現実に戻した。

「それとなぜかは知らないが、アンリエッタの奴は多分冷静に戻った。これ以上の政治的な傷を与えるのは難しい。 良識的な宮廷勢力と溝は大きくなったし、彼女の頼みを聞くのを渋る勢力は増えただろうが、
これ以上傷は深くならないだろう。完全にあの女の政治的な手足を切断できなかった以上、少しずつ傷が浅くなっていくだろう」

「どうしてわかるんだ?」

「理屈じゃねえ。 だが今から俺の言うことを聞けばわかってもらえると思う。俺はあの日船乗りにとって命の船を再生不能になるかもしれないレベルで壊れる可能性もある賭けに出て、船が完全に壊れたって点では負けた」

「ああ」

「そして俺は先に逃げた俺と大鳳くんのやり取りを見ていた部下に『伝』の文珠を持たせて、先に状況を伝え、自分でも嘘にはならない範囲で事実を話した。大鳳が性質の悪い自国を裏切るかもしれない呪いを受けているとな。
警邏隊もティアナさんとリンネさんがオカルトがらみの事件に首を突っ込んだことがあるせいか、オカルトの実在くらいは知っている隊員の方が大多数になっている。そこで大鳳くんの介錯に必要な船を再び得るために俺は沢山の悪霊祓いとかを特定の船に乗ってやる必要があると伝えて。
そしてネロ陛下から賠償金を受け取り、ストレリチアと関わりの深い造船上などに行ったが、あらゆるところから妨害を受けている。多分、アンリエッタが手を回したんだろう。そして大鳳くんに惚れている女たちの自主的な邪魔も相当ある」

「ああ。それで何か分かったのか」

「俺は大鳳くんに惚れている女性がいない良識派の海と関わる様々な商会や宗教施設ともパイプを持っている。皇帝の配下って程じゃないが宮廷御用達の所もある。
そいつらも宮廷からの圧力の結果、俺の新しい船、大鳳くんの介錯場所の誕生を阻止しようとしてきてはいる。だが、あれは妨害を仕掛けてきている相手、つまりアンリエッタ皇女が明らかに本気じゃねぇ。
陸の事は専門外だが海に関わることは俺のフィールドだ。だからわかる本気で妨害しようとしている振りだ。 確かな証拠があるわけじゃねぇ。 信じるかどうかは任せる」

 ティーチの船長口調を聞きながら横島も少し悩んでから答えた。

「商会であれなんであれ海に関わることは前が本業だ。だから、本気じゃないってのは多分当たっているだろう。だがお前が大鳳を殺せないっていう事実がばれて、大鳳を介錯するってのが、はったりだってばれた可能性はないのか?」

 極めて低いとは思いつつ、一応その可能性もあるか否かを聞くと黒髭は首を横に振って答えた。

「ゼロとは言えないがその可能性は極めて低い。 取り返しのつく悪行だったから裁判中のアンリエッタのあの様子、あれは明らかに俺に勝ったという感じじゃねぇ。一番恐れている事態が結果的に起きなくなったと思っている。棚ぼたで命拾った時の顔だった」

 横島はそこまで聞くと、黒髭に今回の協力の礼を言い今後の予定を頭の中でまとめると口にした。

「アンリエッタ皇女はとりあえず、大鳳の自裁を止めるために必死の演技をしているから、しばらくは無駄な人員を割くことになるだろう。とりあえず演技であると知れたことはでかい。ティーチが船で悪霊払いなどをできる件数が減るだろうから、俺の能力を上げたいなら陸で動いた方が良いか」

「それか拙者たちを戦死させるようなぎりぎり勝てない怪異とぶつけるかもしれませんな。そうなったらヘルプよろしくお願いしますぞ」

 いつもの砕けたオタク口調に戻ったのを見て、聞かれては拙い内容はもう終わったのだろうと彼には分かった。横島もアンリエッタがなぜ冷静になったのかと疑問に思いつつ、少なくとも政争的に軽くはない傷を受けたのだと前向きに考えることにした。







時は昨夜の夜にさかのぼるアンリエッタは自分の部屋に甘い香りが漂った直後に意識が遠のいたことに気づいた。不意に部屋の時計を見るとメイドに今日の日付を聞き、まだ時がそれほど立っていないことに気づく。

「あの後。どうなりました。彼の自裁場となりかねないあの船は焼け落ちましたか」

アンリエッタの滅多に見せない剣幕に怯えるメイド達を避けて不意に穏やかな声が響いた。

「心配しなくても船は焼け落ちたわよ。 ちなみに貴方を眠らせたのは戻ってきた狂三様。 今回初めて男に本気になった皇女の醜態の後始末に奔走中。ネロ陛下は事情を聞いて死者ゼロだと知ってほっとしているわ。あとで色々とお話があるって」

 声のした方を見るとそこには彼女の趣味が真逆の友人、敵対者である横島の情婦の一人アリスの姉ルイズの姿があった。船が完全に焼け落ちたと聞き、僅かに余裕を取り戻したアンリエッタを諭すように彼女は言う。

604 :名無しさん@狐板:2023/04/20(木) 00:08:40 ID:jdfizMiN

「自分でも大鳳くんにあそこまで入れあげていたって無自覚だったんでしょう。今回は謀略の素人に惨敗ね。 最も自分で自覚できてない弱点を警戒していない角度から殴られたらそれもしょうがないけど」

 言われてアンリエッタは首を縦に振った。 そして冷静に戻った頭でルイズの様子を観察し始める。多分だが今回の件に関しては彼女は自分を陥れる様な事は一切していない。
せいぜい敢えて助けはしなかったというぐらいだろう。 ルイズの次の言葉を待ちながらアンリエッタは彼女と自分の関係は実に奇妙だと思った。ルイズはどちらかと言えば善人寄りであり、
善良な男性に惨いことをする様な女権国家の女性は嫌い、気が向けば善良な男性を助けてそういう女性を警邏隊につかまるように仕向けることも多々ある。 そして基本的に畜生な行為をする自分とは合わないはずだが、
出会ったときから彼女は自分の行いに意味深な笑みを浮かべることはあっても、自分を嫌うことはなかった。皇族としての観察眼がそれを告げている。 

自分も自分でなぜか彼女の営む骨董品店に出向き一目見た時から、彼女に好意を感じ『ルイズ』という名前を聞いてからはそれが特に顕著になった。 人は名前に縛られ因果に影響を受けると言うがそのせいだろうか?
ルイズとの付き合いを思い返すと証拠はないが、善良な男性に惨いことをした時に自分のそういう行為を嫌う派閥に幸運が訪れ、それが自分の災難となっている事が何度かあった。
多分幾つかは彼女の仕業だったのだろう。 そんな相手を排除するどころか、私的な場だけとは言え対等に振舞う許可まで与えているのは自分としてはかなり珍しい行動だと思う。

 ルイズもルイズでアンリエッタが善良な男性に惨いことをした時に見せる意味深は笑みを浮かべた時はに、なぜかこの女を嫌いになれないと不思議に思っていたのだろう。
その証拠にルイズは悪行の報い以外でアンリエッタの命が危ない時等は格安で掘り出し物のマジックアイテムなどを届けてきたりすることも多くあったのだ。

 過去を思い返し彼女の行動を予想しようとしているとその思考はルイズの言葉に断ち切られる。

「アン、狂三様がげんなりした様子で、『大減点ですわぁ』とか言っていたわよ。予測通りティーチさんが確かな盗聴記録を持って警邏隊に駆け込んだから。とりあえず死者が一人も出ていない。これが貴女の政治生命消失を決定づけたわ」

ルイズの言葉を聞きながらアンリエッタは次の言葉を待った、彼女は基本的に意味のないことは言わない。もしかしたら奇妙な友情から自分がこれ以上自爆しない様に止めに来ることもあるだろうが、
今回は商談を持ちかけようとしている時の顔だ。アンリエッタが完全に冷静になったのを見るとルイズが言った。


「察しが良いようで助かります。アンリエッタ皇女。『大鳳くん自裁確立激減セット』の販売に参りました。旅行先で私が得た物も含めてこのお値段です」

 ルイズが出してきた請求書は、アンリエッタが現在支払っても問題がないギリギリの額だ。高すぎると思い彼女を見ると、ぼろ儲けだという商人の笑みと、
過去に善良な男性をひどい目に合わせたことが彼女にバレた時の意味深な笑みの中間のような顔をしている。アンリエッタは迷わず購入を決めた。だがその前に確認しなければならないことがある。

「購入しようと思います。ですがその前に聞かねばならないことがあります。ルイズなぜこれを私に売ろうというのですか。売らない方が貴女と貴女の妹が執着している彼にとってもいい方向に事が進むのでは?」

 商売が絡んだ時ルイズは絶対に嘘は言わない。その点を信じていたからこその質問にルイズは真顔になって答えた。

「大鳳くんに自裁されると私も困るのよ。忠夫くん多分だけど、精神的再起不能一歩手前くらいまで行っちゃうかも。最悪一歩手前どころかそうなる可能性もあるから」

 これはティーチの失敗だったと言えるだろう。彼は謀略にもそれなりに優れていたがその道のプロではない。彼が大鳳を殺せないことをキャルやシノン、
ミク等と同じくルイズにも打ち明けておけば彼女はこの様な取引をアンリエッタに持ち掛けなかった。その返答を聞きアンリエッタは安心した様にペンを走らせ始めた。

「あら? 値切らないの?」

「一度了承した取引で値切るなんて皇族としてありえません。今回のルイズの友情とてもありがたく覚えておきます」

 アンリエッタの言葉の裏を読み取りルイズもにっこりと笑った。多分本来より何倍も高くしていることをアンリエッタも気づいているのだろう。 後で『友達からの恩返し』を警戒する必要があるなと思いながら彼女は商品をアンリエッタに差し出した。


 その商品の購入が済むとルイズが魔法でどこかに連絡を飛ばした。しばらく経つと現れたのはベルファストと狂三の二人だ。ルイズは二人に一礼すると横島からもらった文珠に『伝』の字を込めて三人に情報を伝えてきた。


「これで。彼の自裁はほぼ絶対に起きないでしょう。その『大鳳くん自裁率激減セット』は王国諜報部に迷惑にならない様に幾つもの契約が仕込まれているから。分析とかしたら用途を終える前に壊れるからね」

 ルイズが姿をくらました後、狂三とベルファストがアンリエッタの部屋に入室してきた。アンリエッタは僅かだが戸惑った彼女たちは、とてつもなく上機嫌になっている。
ベルファストはまだわかる。大鳳が自裁する可能性がほぼゼロになった夜なのだから。だが狂三の方は理解の埒外だ。彼女は一応女権国家人であるなら、
男性も自分の子の様に思っている。悪いことをしたわけでもない女権国家人を大量に殺害しかける命令を出した上に、謀略戦に負けて法に背いた暴力に訴えるという醜態を皇女が見せた。
さらにはその後始末に奔走した直後というおまけつきだ。このことを考えれば上機嫌になる理由などない。その逆はあるだろうが。 困惑する彼女を他所に狂三は本心からの上機嫌な様子でアンリエッタに話しかけてきた。

「皇女様。此度の失態の埋め合わせと参りましょう。その為に女権国家の財産となっている、大鳳くんが失われる事態の回避が最優先ですわぁ」

 そういうと狂三は笑いながら大鳳の人形の様なものを取り出した。今ルイズに渡された商品に入っていたものだ。そしてその横には同じく商品の中に入っていたらしい、横島の文珠、『易』の字が込められているがある。狂三がそれを手に取ると面白そうに笑いながら説明を始めた。

「これは私と大鳳くんの間に子が生まれた際にその子(妖精騎士トリスタン)用の人形ですわぁ。本来なら娘様だけど、一時的にあのバンダナの殿方の文珠で使い『易』くして、私でも十全に効果が発揮できるようですわぁ」

 狂三はルイズが持ってきた包みに入っていた、大鳳の髪を取り出し、その人形に入れた。それが終わると、ルイズが部屋に戻ってきた。彼女は笑いながらアンリエッタに言う。

「商品を使うべき場所へは私がテレポートさせてあげる」

 ルイズが手を振ると眩い光が辺りを包み気が付くと彼女たちは、横島が来世の選択を迫られた川辺にいた。狂三が自分が手に入れた人形と彼女達を模した雛人形が黒い渦に飲まれていく。




 

 黒髭とのやり取りの後焼けた船から逃れて、安全地帯にたどり着いた大鳳は、不意に意識電池が切れたかのように、眠りに落ちた。そして彼は気が付くと、『悪魔の作り出した大奥破壊。女の奴隷からの下克上、女王様たちを奴隷に落とせ、悪夢の大奥迷宮制覇録』の世界にいた。

605 :名無しさん@狐板:2023/04/20(木) 00:09:31 ID:jdfizMiN

 不意に大鳳の分身が激しい快楽と共に精を吐き出し。それと共にこの世界の記憶が彼に流れ込んでくる。自分は横島と共に大奥迷宮踏破をしていたが、途中で折れてしまい離反した。そして他世界から来た淫魔と前世からの敵である女達に嫐られている。 
目の前の豊満すぎる乳房が眼前と後頭部に押し付けられ、潰されながら女陰に飲まれた分身から大量の精が吐き出される。何度も抜くことが許されないまま、敏感になった分身の先端をなぶるように腰を動かしていた眼前の相手は笑いながら彼から離れた。

 裸でも高貴な身分だと分かる気品あふれる美女、アンリエッタは笑いながら言う。

「大鳳くん、知ってますか? ここで貴女が射精すればするほど大奥迷宮の主は強化されていくんですよ。失態を犯してここに変われる雄奴隷になった、貴方を救うために頑張っている横島さんが夢の中とは言え、大怪我して痛みを味わっているのは何割かはあなたのせいですね」

 勝ち誇った笑みと共に彼女が座ると、後ろから彼を抱きしめていた、ベルファストは赤子を持つように大鳳をアンリエッタの足元に置いた。迷宮に屈服した彼は抵抗できず、そのまま椅子にかけるアンリエッタの足で分身を嫐られ始める。

「あ、ああこ、こんな」
 本気で泣きそうな彼の涙を狂三とベルファストが左右からなめとり面白そうな笑みを浮かべた。 アンリエッタは本当に楽しそうな笑みで言葉を続ける。

「本当にこの世界は素晴らしいですね。『穢れなき純潔の束縛』をかけたら、王国以上に閨で女性に負けるのが恥ずかしいという観念まで固定化されるのですから」

 アンリエッタの敢えて直ぐに達しさせることができるのにそれをさせない足さばきで大鳳の反応を愉しんだ。

「頑張って耐えてますね。貴方を救うことを考えて頑張っているお友達の為ですか立派です」

 足蹴にしている分身の反応から友を裏切っているシチューエションが余計に彼を興奮させていると分かった上で、アンリエッタは笑う。そして彼女が踏みつけると一気に彼の分身が爆発した。 アンリエッタの足を通じて彼女と迷宮にそれが吸収されてしまい、一気に迷宮が強化されていくのが分かる。

「泣いている顔可愛すぎます。はしたなくも我慢ができません」

 その言葉と共にベルファストが彼の唇を奪いかつてと同じように口づけをしてきた。今回は容赦なく彼の分身を飲み込んでくる。彼女に飲み込まれた分身が口の中で舌がはい回るたびに彼女の中で跳ねて精をまき散らす。それを見ながらアンリエッタが笑顔で残酷な事実を口にする。

「迷宮がドンドン強くなっていますよ」

 彼女の笑みにベルファストを僅かに引きがそうとすると彼女が容赦なく抱き留めて、来た。唇を話すと体制を入れ替え、騎乗位に変えて言う。

「今は私の事だけを見ていてください」

 彼女が本格的に腰を振り始めると分身に雷が落ちたような感覚が起こりそれから彼は実験動物の様に、痙攣し続けた。

 大鳳が動けなくなると狂三が代わりに上に乗ると激しい快楽とは反対の甘く緩い毒の様な快感が彼を襲い始める。彼女は溺れさせるように仰向けの彼に体を押し付けながら言う。

「とても気持ちよく天上に上ったようでしょう。永遠にこの快楽を味わっていたいでしょう? でも今回はやめた方がよろしいかと」

「え?」
 
狂三に乗られた途中から完全に脳が壊れ切った様子の大鳳を見て狂三はベルファストに指示を出した。

「ベルファスト。ルイズさんが持ってきてくれたあれの容易をそれまでは彼を溺れさせておきます」

「はい」


 楽しそうなベルファストの声に何か危ないと思ったが狂三のもたらす感触がすべての思考を奪っていく。時々この世界の男性が女性を閨で圧倒するのが当たり前だという、常識が蘇るがそれすらも余計に彼女の中に放つ精の量を増やす媚薬の効果しかない。


 戻ってきたベルファストは大鳳の背中にアリスが横島に使っていたのと同じ類の大鳳の分身を模したそれを持っている。彼女が笑いながらそれを彼の背に着けると迷宮と陸八魔アルの力で本物の彼の分身と変わらなくなる。
アルもまたティーチの嘘があまりにも上手すぎたために、彼が死んだ歳の横島の精神状態の危惧と大鳳くらいの子供をどんな理由であれ死なせたくないと思い、しぶしぶ協力した。
狂三ができた妹とアルの事を思いつつ、ベルファストと共に彼を挟んだ。二人に挟まれた瞬間、大鳳は言葉にすらならない悲鳴をひたすらに上げた。脳が焼き切れそうになる二人の抱擁を受けながら二人が百合的な口づけをかわすと、そのまま彼を嫐る二つの膣の締め付けが増してくる。

「いやー!」

 二人が百合的にお互いを愛撫し始めた時に涙を流し始めたのを見て、狂三が彼の顔に乳房をより強く押し付けてくる。四つの乳房に頭を挟まれながら何度か二人に射精を終えると、ベルファストが笑いながら背中の分身を取り外す。
 途端に目の前の分身だけが快感を受ける様になって、前の分身の射精量がまし余計に彼を苦しめる。増やされても地獄、外されても地獄の快楽が彼を嫐りぬいた。 アンリエッタが時にベルファストや狂三と交代し、混じると余計に彼の精神がかき回された。


 数えきれないほどの射精の後、前後不覚となった彼が倒れ、意識を失いかけた時に狂三が『信』の文珠を彼に使った。 
びくびくと痙攣していた彼をベルファストとアンリエッタ、狂三が三人がかりで胸で分身を嫐る中で狂三が言う。

「大鳳くん、この世界の人達にはあまり迷惑にはなっておりませんけど、貴方は前世の王国に凄く迷惑をかけていますよ」

「な、なぜ」


 三人の胸に抜かれて射精した彼に向って狂三が玉袋を揉みしだきながら言葉を続ける。ベルファストとアンリエッタは口で分身をなめまわし時には口に含み冷静な思考を一切取り戻させない。

606 :名無しさん@狐板:2023/04/20(木) 00:11:14 ID:jdfizMiN

「貴方様の前世は王国の救済神として祀られていますから、貴女が射精するたびに王国の救済神の力が女権国家に流れて行ってます。
アンリエッタ様にした分は王国に敵対する女権国家の神々に、わたくしとベルにした分は悪魔達に。貴方が存続させた王国はもう、おしまいですわねぇ」

「そんなー」

 絶望に染まる大鳳に狂三は悪魔のささやきともいえる甘い言葉を耳元でささやき始める。

「ですが心配することはありませんわ。これは貴方が何度か使ったらしいイフの世界を見ることができる施設と今の所は変わりません。この未来が実在する可能性は一つだけです」

「そ、それはどうすれば」

「自裁や自殺をしない事です。自らの意思で命を断った場合に限り、この世界に転生するように術式を組んでおきました。 今の時点で貴方は王国を救った英霊確定ですから、自裁してここにきたら神様までいかなくても多大な迷惑が王国にかかりますわね」

 安心させた後狂三は言葉を続ける。

「だから今は、一夜の夢と思ってひたすら快楽に溺れてくださいませ」

 狂三が手で弄ぶのをやめて舌を這わせ始めると彼の完全に全てを理解する機能が壊れた。かわるがわる口に含まれる度に、ビュルビュルという音が脳の中に響き、そして彼女達が精液を飲み下すたびにこの迷宮と女権国家の霊力が強化されていく感じがした。
最後にアンリエッタが彼の分身を口に含み吸い乱した時に起こった射精と同時に彼の意識は完全に砕け散った。






 現実世界に帰還した大鳳は、間違いなくあれはただの夢じゃないと察した。夢精したような跡は一切ないが、自分の霊力が吸い取られ切っていることがわかる。
凄まじい快楽を味わったのになぜか一切後遺症が残らないのを僅かに不思議に思いつつ、彼は自裁だけは絶対に不可能だと胸に刻んだ。







 大鳳たちを嫐りぬいた後のアンリエッタ達は大量の霊気や気を吸い取り体調が著しくよくなった感覚を味わっていた。狂三は少しだけ不満な様子だが、疑問めいた目を向けたアンリエッタに彼女は答えた。

「横島くんを相手にしていた女性達がうらやましいですわぁ。精気だけでもこれほどなら、彼女達がしたみたいに現実でも同時に味わっていたらどれほどだったのでしょう」


 そういう彼女にベルファストが笑顔で言う。

「狂三様必ず、私が彼を魅力で堕として捕えてまいります。その時にはそうしましょう」

「よろしいですわぁ」

 そこまで言った後、狂三がアンリエッタに向けて声をかけてきた。

「皇女殿下、恐らくは大鳳くんが自裁を選ぶ可能性はゼロに等しくなったとは思いますが、今回の件でティーチを殺そうとするような真似はおよしください」

 アンリエッタがティーチを殺そうとする可能性はゼロに等しいとは思いつつ、狂三がこういってきたのは、彼女から見てもティーチは女権国家人だから子供の一人だし、
何より『今の所は』ティーチがしている謀反や敵対行為は戦端が開かれた時に殺すならまだしも、和睦が済んだり降伏して来たなら処刑するほどではない。謀略戦などで死刑は視野に入れるべきではない程度の敵対しかしていない相手をルールを破って殺すのは狂三が嫌う行為だ。

 ここまで言われてアンリエッタはルイズの意図を知った。他にもオカルトに明るいものは四惑にいるだろうに敢えて狂三をよこしたのは、狂三がこういう風にアンリエッタに釘を刺し、私怨によるティーチ殺害を『現状では』認めないことも読めていたからだろう。

アンリエッタは答えた。

「ええ。狂三様、今回は謀略戦の自分の隙を教えてもらったと思って、私怨をもって彼を害したりはしません。 むしろ今は、窮地に落ちた時に温かい友情を示してくれた友達にどうお礼するかで頭がいっぱいですわ」

 アンリエッタの友達と言った時の言葉の圧に狂三は僅かに引きながら答えた

「そ、そうですの」

「ええ、本当に良い友達だと今回の件で痛感しました」

 答えながら、アンリエッタはルイズへのお礼を考え始めた。証拠はないが大鳳と出会う前に彼女が善良な男性をイジメた時にしてきた嫌がらせの報復をした場合やりすぎたかもとアンリエッタが思った時も、その件で報復してきたことはなかった。
多分だが、自分はそういう報復も受ける覚悟済みでやっているからあまり怒らないのだろう。今回は多少過激なお礼をしても良いだろう。大鳳を得る計画を実行に移すまでは暇つぶしができそうだ。





 横島はユウキとアリスと共にルイズが申し込んだ高級旅行に同行していた。なんでも凄い臨時収入があったらしい。

「忠夫くん、体の調子はどう」

「来世の可能性を仮想体験した結果の経験値がまだ体に馴染み切っていない感じがします。
ただ馴染み切ればかなり力が上がるかと。しかし、臨時収入ってどうしたんですか」

「アンリエッタ皇女が窮地に陥った時に窮地を脱するのに必要なアイテムを相場の二十倍近くで売り付けてやったのよ。私を友達認定したのに、善良な男の子をイジメてるペナルティみたいなものね。彼女当分懐が苦しいから悪いことできないんじゃない」

 それを聞くと横島はルイズの手を握った。

「ありがとうございます。ルイズさん。これであの畜生皇女も当分おとなしいでしょう」

 横島は賑やかな時間を過ごしつつ、大鳳の事を思い出した。ルイズが旅行先から仕入れてきたアイテムのおかげで多少呪いが軽くなっていた、彼はどうなっても自裁をしないだろうという様子に変わっている。
だからこそ今は気楽に旅行に来ることができた。ルイズがその謎の直感で高価な魔法アイテムを見つけてくれるかもしれない。願わくばそれが、大鳳を救えるようなモノであってほしい。そう思いつつルイズの骨董品の捜索を手伝い始めた。

607 :名無しさん@狐板:2023/04/20(木) 18:14:53 ID:aPeJzB3g


608 :582:2023/04/20(木) 20:12:54 ID:jdfizMiN
>>607
乙感謝です

609 :582:2023/04/20(木) 23:08:07 ID:jdfizMiN
今回投下したSSで一応補足なしでも話が通るけど、補足した方がよさそうなことがあったので追加を。
大鳳くんを蝕んでいる呪いは、本編でももらっている『穢れなき純潔の束縛』ですそれの効果でアンリエッタに対する、
好意と従属心が増しているのでティーチに介錯を頼みかける心が芽生えていたという設定です。
ティーチはそれを利用して、アンリエッタに敢えて聞かせて、大鳳くんを殺すふりをしてのけていました。アンリエッタは、
盗聴されているのを分かっていたから、自分は何の呪いか知らないふりをして言葉を選んでいました。
入れたつもりが読み返していたら、なぜか入っていなかったのでここに捕捉します。失礼しました。

610 :名無しさん@狐板:2023/04/22(土) 23:33:35 ID:5/utDQIU
乙です

611 :582:2023/04/23(日) 00:37:00 ID:pXv8Xnus
>>610
乙感謝です

612 :名無しさん@狐板:2023/04/24(月) 02:52:51 ID:065y7kj2
山奥の自然にはミスマッチなクーラーボックスが河原に打ち上げられていた。
無数に詰められた獲れたての川魚が空を仰ぎ見ている。
それを冷ややかな目で見下ろす存在がいた。
一糸まとわぬ裸体、人間とは思えないほどの透き通るような白い肌。
膨らみかけの小さな胸、ほとんど閉じたすじの様な秘部。
顔と同じ様にまだまだ大人になり切れていない幼女と少女の狭間にある様なその女の子は、
無言でそれを見つめていた。

―あの子のまわりの大人が入れ知恵した。
彼女はそう思っていた。またあの男の子に会えるかと昨日と同じ場所で隠れて待っていたが、
老人の男と一緒にやって来て、これ見よがしにこれを捨てていった。
「山の外の奴らの大人には決して近づくな。姿を見せるな」そう言い伝えられている。
故にあの時は黙って眺めているしかなかった。
でも、わかっている。あの子の本心はそうじゃない。
踵を返し、そのまま雑木林の奥へと姿を消していった。

613 :名無しさん@狐板:2023/04/24(月) 02:53:13 ID:065y7kj2
「ふぁっ!んっ!みゃあ!」
女の子が自分達の領域へと戻ると、林の中で「行為」に及んでいる同族がいる。
彼女らの認識では、生殖機能が成熟していく段階で、性衝動に身を任せるのは何もおかしな事ではない。
手頃な相手があり、行為に及びたくなったら場所を選ばずに及ぶ。それが自然だった。
彼女よりも幼い外見の仲間ですら複数の相手と性交し、既に子を成している者すらもいる。
ふと見やるとその光景を頬を赤らめながら直視する数人の幼い個体が存在していた。
そんな視線など知ってか知らずか、その同族はさらに嬌声を上げながらよがって見せる。
その光景を一瞥すると、今度は一人では物足りないのか、
一人で複数の男を相手にしている同族を道すがら見かけた。
女の子はそれを無言でじっと見つめると、裸足で林の奥へと姿を消した。

木にもたれながら考えるのはあの外の子供の事である。
同族の性事情にあまり関心が薄かった自分が、あそこまで心を揺さぶられたのはなぜだろう。
禁じられた接触という背徳感か、それとも種族特有の嗜虐心が性的興奮と重なったのか。
初めての性行為、それを女の側から男を強姦するという形で処女を喪失するという
あまりにも倒錯した男女の契りの形が、彼を特別な存在へとしていたのだろうか。
あの時の事を思うと、胸が熱くなる。
思わず股の間に指が伸び、この奥にあの子の精液がたっぷり注がれていたのだと甘い息を吐いた。

614 :名無しさん@狐板:2023/04/24(月) 02:53:39 ID:065y7kj2
その直後にがさり、と草を踏む音が耳に届く。
彼女の同族の、男だった。一般の人間達の感覚で見ても整った目鼻立ちの美男の部類だった。
彼は彼女の一糸まとわぬ裸体をつま先から顔まで舐める様に見ると、にかっ、と歯を見せて笑ってみせた。
女の子は途端に不機嫌になり、男を睨みつける。
男はそれを一瞥すると、女の子に無遠慮に近づいていく。彼女は距離を取ろうとしたが、背に木が当たった。
直後に男は彼女の左腕を掴むと、顔を近づけ、残った腕を彼女のふくらみかけの乳房に伸ばそうとする。
「ンギャギャギャン!」
その手は女の子の手で止められていた。そのまま男の腕を捩じり上げ、情けない悲鳴が響いた。
そんな男を、彼女は張り付いた表情で無言で見下ろしていた。
腕を振りほどくと、男はそのまま逃げる様に林の奥へと消えていった。
女の子はわざとらしい程に大きなため息をついた。
どこの世界のどの存在でも、メスの立場を考慮しない性欲丸出しのオスは嫌われるのだろう。
あんなのと相手じゃ満たされない、彼女の視線は自然に山の麓へと向いていた。

615 :名無しさん@狐板:2023/04/24(月) 02:54:08 ID:065y7kj2
山の麓の民家。山の中とは違って、こちらは完全に人間の領域である。
田舎に外灯といった照明は少ない。町の外れとなれば尚更で、
夜ともなれば完全な闇夜に閉ざされる。そして夜も更け、家の中の灯も消される時だった。
男の子は家族におやすみの挨拶をすると、布団に潜り込んだ。
田舎の就寝は早い。家族揃って眠りにつき、闇夜と静寂に包まれた。

男の子が夢の中にまどろんでいたその時、謎の刺激で閉じていた目が開いていく。
静寂の室内にぐぷっ、ぐぷっ、という異音が響いていた。
もぞもぞと布団の下の方が動いてる妙な感覚で、寝ぼけ眼で布団をめくりあげた。
「ンッ…ンンッ?」
男の子の目の前には、裸の女の子が自分の陰茎を頬張っている光景が広がっていた。
「えっ!??!?あっ…ああっ?」
困惑して声を上げそうになった瞬間、女の子のキスで口を塞がれた。
さっきまで、排泄器官を舐めていた口で、などと一瞬頭をよぎったものの、
恍惚とした顔で行われる熱烈な口づけに思わず蕩けてしまい、声が出せなくなってしまった。
ゆっくりと唇を離すと、ゆっくりと無言で口の先に人差し指を立てた。
男の子は完全に動転しつつも、思わず声が出せなくなってしまった。

616 :名無しさん@狐板:2023/04/24(月) 02:54:52 ID:065y7kj2
女の子はその様子を見て、ニコ、と静かに微笑み、優しいキスをした。
その直後にゆっくりと愛おしむ様なフェラチオを再開し、彼の顔は未知の快感に震えた。
彼女の同族がしていたのを見て覚えた口淫で、目の前の男の子が悦んでいる。
彼と口の中で次第に大きくなっていくそれが愛おしく思えてきて、股が熱くなるのを感じていた。
その陰茎はまだ成長段階の小さなそれながら、精一杯に屹立し、唾液でぬるぬるになっていた。
「な、なんで…ここに…なんで、こんな事…」
困惑しながら恐れの入り混じった顔で女の子を見上げる。その表情を見て、
彼女はその幼い顔に似合わぬ妖艶な笑みを浮かべ、小さく舌を覗かせた。
この目の前の困惑する男の子の顔を、快楽でめちゃくちゃに蕩けさせたい。
どうしょうもない程にわきあがるその劣情をぶつける様に、
その苦しそうなほどに膨れ上がった陰茎を手で握り、自らの秘部へと導いていく。
殆ど閉じていたそこから覗いた花弁が、陰茎を包み込んでいくように飲み込んでいく。

617 :名無しさん@狐板:2023/04/24(月) 02:55:09 ID:065y7kj2
「んっ!ああっ!!」
男の子は殺そうとした声を抑えきれず、声を漏らしてしまう。
「ンッ…ンニャッ!」
女の子も我慢できずに挿入し奥まで届いたそれに声を漏らしてしまう。
はあはあと息を吐きながら、目の前の男の子に向き合うと、そのまま少しずつ、腰を上下させていく。
以前と同じ騎乗位の体勢で、またがって腰を上下させる。
腰を落とす度に音が鳴り響き、漏れた吐息が荒く、甘くなっていく。
その刺激に変化をつける様に、腰を打ち付ける上下運動から前後にゆする腰つきへと変わった。
挿入したままずりずりと音を立てる様に、未発達の体に似つかぬ淫靡な腰つきで咥え込んだ陰茎をしごき上げる。
密着した子宮口の気持ちいい場所を探って当てる様に、いやらしく尻を動かす。
2人とも必死に口から洩れる声を殺しながら、行為を続け目もくらむような快感に身を委ねる。

―やっぱり、性行為というのはしたい相手とするから気持ちいいんだ。
好きな相手とじゃなきゃこんなに気持ち良くなれないんだ。
彼女はそう思っていた。目の前の男の子も、口や態度では嫌がっているように見えるけど、そうじゃない。
自分との性行為でこんなに気持ちよさそうにしている。自分としたいんだ。自分と同じなんだ。
そう思えば思うほど、性交の快楽とは異なる別の熱が頭の中を染めていくのを実感していた。


618 :名無しさん@狐板:2023/04/24(月) 02:55:33 ID:065y7kj2
「〜〜〜〜〜〜〜っっッッ」
声を押し殺したまま、二人同時に絶頂を迎えた。
子宮口に密着した陰茎からはほとばしる様な精液が放たれ、膣の一番奥で射精が始まる。
脈動するペニスから精子が放たれる度に、男の子に腰が抜けるような快感が走る。
女の子もまた、射精される快楽に目を泳がせていた。自分の膣の中でビクンビクンと陰茎が跳ね、
子宮内部へと新鮮な精液が注がれていく感覚に身を震わせていた。
そのままお互いに絶頂の余韻を味わう様に、繋がったまま抱き合っていた。
ようやく射精の快楽の余韻から我に返った男の子は、ゆっくりと女の子の性器から陰茎を引き抜こうとする。
しかし、その直後にぐっ、と足を絡めその動きを制された。
ちゅっ、と優しいキスをすると、顔を見つめながら静かに微笑んだ。
このまま、繋がったままでいよう。そう訴えるかのように。そして男の子は、射精の余韻と疲れから、瞼が下りていくのを感じていた。

―そして、朝を迎えると。女の子は姿を消していた。
あれは夢だったのだろうか、と思う男の子は、布団と自分の下着に広がる異臭漂う粘液を見て大慌てした。
家族にバレない様に大急ぎでこっそりと洗い出す男の子。
そんな彼に気付いた家族は、「うちの子も知らない内に大人の階段を一歩歩んだな」
と、当たってこそいるが目算違いをしていたのだった。

(おわり)

619 :名無しさん@狐板:2023/04/24(月) 09:21:43 ID:eu2RQeWg
乙でしたーイチャラブ風味もいいね

620 :名無しさん@狐板:2023/04/26(水) 16:49:40 ID:+fglxO0w
乙でした

621 :名無しさん@狐板:2023/04/28(金) 02:27:05 ID:nEVIoO3y
乙ありがとうございました
ちょっと妄想して書いた話し貼ろうと思います

622 :名無しさん@狐板:2023/04/28(金) 02:27:14 ID:nEVIoO3y
「男」と「女」の暖簾、そして下駄箱の先の番台さん、脱衣所を抜けた先にはシンプルなただの湯舟と富士山の絵。
ここまでレトロな銭湯がまだ残ってた事にノスタルジィな嬉しさすら感じる。
自分と入れ替わるように男性客が浴場から去っていく。自分一人の独占状態だ。

近場の山歩きでの汗を流し、体を洗い頭を洗って湯船に入る。熱い湯が体に染みる様だ。
まったりと湯船につかっていると、突然ガラス戸が開いた。
「ふっふふんふ〜ん♪」
軽い足取りで浴場に入ってきたのは、長い黒髪の…女の子だった。
男湯という場にそぐわない訪問者に目を疑ったが、確かにその股には男にあるはずのものがない。
背や体つきから小学校高学年くらいだろうか…
わずかにふくらんだ胸と、毛ひとつないすじがまぎれもない女の子である事を証明している。
ここは男湯のはずなのに…父親の同伴…には見当たらない。
鼻歌を歌いながら洗い場で体と髪を洗うと、胸や股を隠しもせずに湯舟へと歩み出した。
「えいっ♪」
勢いよく湯船に入り込む女の子。まさかこんな小さな女の子と二人っきりでお風呂に入る事になるなんてと感じた。

623 :名無しさん@狐板:2023/04/28(金) 02:27:43 ID:nEVIoO3y
なるべく女の子の方を見ないように目をそらすようにしていたが、女の子は自分の視界に回り込み、目が合った。
「いいお湯ですねー♪」
恥じらいなどまるで感じさせず屈託のない笑顔で自分に挨拶した。
困惑しながらも挨拶を返し、なぜか妙にこちらに興味津々であれこれと話しかけてきたのだった。
風呂の厚さとは別の熱が頭にこもっていく…女の子はおもむろに浴槽のへりにうんしょ、と上がる。
小さなお尻が丸見えだ。そして即座にくるん、とこちらを向くと、目の前で足を大きく広げた。
すじま〇こが視線の先に飛び込み、完全に面食らってしまった。
大きく開いた股。くっきりとした一本すじのそこからはサーモンピンクの中身が顔を出していた。
生まれて初めて間近で見た女性器に、胸が高まりごまかす様に口を湯に沈め視線を横に流していた。
不覚にも自分の股間が反応してしまい、硬直しだしてしまっていた。
そんな自分をよそに、女の子はそんな自分を湯船で足をバタバタさせながら眺めている。
まるで自分の狼狽を見透かされているようで不安になり、慌てて湯船から飛び出した。


624 :名無しさん@狐板:2023/04/28(金) 02:28:01 ID:nEVIoO3y
その瞬間だった。
後ろから抱きつかれる形で動きを止められた。
「どうしたんですか〜?」
自分の背中に伝わるスベスベの肌の感触と体温。ふくらみかけた僅かな胸の感触があった。
その腹部に回された腕はゆっくりと撫でまわす様に自分の胸へと伸び、乳首を指でくりくりと弄んでいる。
「私の裸を見て、興奮しちゃったんですか〜?」
小さな女の子とは思えない、妖艶な語りかけ。吐息まで自分に伝わるようだ。
ち、違う…とかろうじて答えるのが精いっぱいだった。
「だったら、これは何ですか?」
もう片方の手が自分の股間に伸びる。背中に抱きつかれた事で半勃ちになったそれを、
後ろの女の子は顔と声からは予想もできない淫靡な手つきで弄る。
「おちん〇ん、硬くなってきてますよ?お風呂で勃起させるとか変態ですかあ?」
クスクスと笑いながら、勃起していく陰茎を上下に指で刺激していく。
「えいっ!」
予想外の行動に完全に硬直してしまっていた自分は、小さな女の子の力で浴場のタイルの上に押し倒されてしまった。
仰向けになった体勢で見上げると、そこには倒れた自分にまたがる裸の少女が、困惑する自分を見下ろしていた。
それはまるで、獲物を捕らえた捕食者の様に口の端を釣り上げていた。

625 :名無しさん@狐板:2023/04/28(金) 16:37:51 ID:r3oWzwOT


626 :名無しさん@狐板:2023/04/28(金) 17:47:46 ID:rfY6R4HO
乙です

627 :名無しさん@狐板:2023/05/01(月) 03:28:17 ID:OYLCVJjA
「お兄さん、おちん〇ん完全に勃起してるじゃないですか。ロリコン?」
自分に馬乗りになって、屹立した陰茎に自分の股をこすりつけながらクスクスと笑いながら見下ろす。
密着した肉の感触と重さ、柔らかさにますます硬さを増していく。
それを見てニヤリと口の端を釣り上げ、屹立した陰茎を淫靡に擦る。
「やっぱりロリコンじゃないですか。こんな体に欲情しちゃって変態…いえ犯罪者ですね~?」
狼狽する自分を嘲笑うと、直後にその屹立した陰茎を口に含んだ。
「んっ、んっ、んむっ、んっ…」
手を使わずに、頭を上下させて陰茎を小さな口で頬張っている。
唇で亀頭をしごき上げつつ、唾液に塗れた舌が絡みつく様に自分の陰茎全体をしごき上げる。
頬がすぼむほどの吸いつきを見せ、その幼さの残る顔にアンバランスな淫靡な表情が更に欲情を掻き立てた。
湯けむりの中で、全裸で男の股間に顔をうずめて卑猥な水音共に口淫を続ける光景が続く。
「んっ、ふぉふぉも…ふぁんふぁんいなってう♪」
口淫を続けながら、その手を陰嚢へと伸ばし、睾丸の感触を確かめる様に弄んでいる。
しゃぶりながらキンタマ刺激なんてこの子はどこでそんなテクを…と思いながら強烈な快感と射精欲に耐えていた。
風呂場に備え付けられた鏡から彼女のお尻が丸見えである。
しゃぶりながら股に手を伸ばし、その割れ目に指を突っ込んでいる。
目の前の女の子は見た目通りの無垢な存在ではなく、男を惑わす淫魔の様な匂いを感じていた。


628 :名無しさん@狐板:2023/05/01(月) 03:28:41 ID:OYLCVJjA
「ん…♪」
ちゅぽん、と音を立てて陰茎から口を離す。唾液が口を伝い、
唾液でベショベショになった自分の陰茎は唾液が照明の光で反射しテラテラと光っている。
そそり変えるほどに屹立したそれは、あと少しフェラチオを続けられていたら射精していた。
その射精寸前の陰茎を前にクス、と笑うと立ち上がった。
「よく我慢出来ましたね~♪ごほうびに、今度はこっちに挿れさせてあげますよ♪」
射精寸前のそれを手で握ると、ゆっくりと腰を下ろして自分の股にあてがった。
ちょ、ちょっと待って、とこれ以上はあまりにもまずすぎる事を訴える。
「嫌ならそのまま振りほどいて逃げてもいいんですよ?でも…このままじっとしてたら…セックスできますよ?」
自分を見つめて言ったその言葉に、体の動きが止まってしまった。そして、
「ん…♪」
小さな割れ目に、膨れ上がった自分の亀頭が飲み込まれていく。
「あー♪」
甘い喘ぎ声とともに、奥まで挿入された。
「入っちゃった…♪」
挿入されたままこちらを見ながら微笑む。

629 :名無しさん@狐板:2023/05/01(月) 03:29:03 ID:OYLCVJjA
あまりに信じられない光景だった。こんな小さい子とセックスしている。
あんなに小さな割れ目に、大の大人である自分のそれが完全に飲み込まれている。
女の子の中はまるで生き物のようにうねって自分の陰茎全体を刺激している。
先端に柔らかい何かが当たっているようで、危うく挿入しただけで射精してしまう所だった。
「それじゃ、動きますね…♪すぐ射精しちゃダメですよ?」
誰もいない浴場に卑猥な肉と肉がぶつかり、こすれ合う音が響く。
その度にリズミカルに女の子の喘ぐ声が響き渡る。
「あっ、あっ♪」
目の前にはすぐ近くに幼い顔でセックスの快感に溺れ甘い声を漏らす女の子の顔が。
そして視線を下に移すと小さな女の子と結合している自分と女の子の性器。
引き抜く度にこみ上げてくる射精感、淫靡に腰をくねらせて前後にしごき上げるテクニック。
あまりにも現実離れした光景にもう限界を迎えていた。
「っ!?」
腰を落とした直後、堰を切った様に射精が始まった。
腰が抜けるような快感。何度も何度も陰嚢の奥から精子が発射されていく。
その度に情けない声が漏れ、彼女の子宮内を満たしていく。


630 :名無しさん@狐板:2023/05/01(月) 03:29:27 ID:OYLCVJjA
「あー…もう出ちゃったんですか?」
不満そうに陰茎を抜き、こちらを睨む女の子。
立ち上がるとその割れ目からは白濁した精子がどろりと落ちる。
こんな小さい女の子の秘部から自分の精子が溢れている。
その刺激的で背徳的な光景から、射精して力を失ったはずの陰茎に、
再び血液が集まりそそり変えるほどに屹立していく。
「わわっ!ま…まだ楽しめそうですね!」
その光景に驚きつつも、体の上に落ちた白濁液を指で掬い取り、再び勃起した陰茎に塗りたくる。
「それじゃ…再挿入♪」
今度は自分にお尻を向けた体勢で陰茎を握り、再び自分の割れ目に導いていく。
射精した精液と女の子の愛液が潤滑剤の様にスムーズに中に飲み込んでいく。
「あっ!あっ!あん♪」
激しく腰を上下させて陰茎の感触を楽しむ女の子。
目の前では小さなお尻が上下され、結合部もお尻の穴も丸見えだ。
一度中に出した自分の精子が滑りを良くし、敏感になっているそれは興奮と性感をさらに高めていく。
水音と肉のぶつかり合う卑猥な音が響き渡り、快楽を求める様にさらにペースを上げていった。
鏡越しに見た彼女の表情も気持ちよさそうで、早くもお互いの限界を迎えていた。
「い…イクっ♪」
ビクンと彼女の体が跳ねると、自分の陰茎を一際強く刺激した。
その快感に耐えきれず、二回目の射精を彼女の中に放った。


631 :名無しさん@狐板:2023/05/01(月) 03:30:13 ID:OYLCVJjA
くたりと倒れ込む女の子と自分。同時に絶頂を迎えた自分達は、
荒い息を吐きながら快感の余韻に浸っていた。
そして女の子はゆっくりと体を起こし、ぶるん、と射精を終えた陰茎が力なく抜ける。
「ん…あ、すご…」
小さな割れ目から二回分の精子が漏れていく。
二回目とは思えない量の精液が、浴場のタイルの上に広がっていくのを見て恍惚した表情を浮かべた。
脱力して動けない自分を尻目に、溢れた精液を手で拭うと彼女は立ち上がり踵を返した。
未だに快感の余韻とあまりの事態に頭が働かない自分を尻目に、背を向けて去っていった。
数歩歩くとこちらに向き直り、あどけない顔でウィンクをしながら投げキッスをしてみせた。
あまりにも現実離れした光景に、これは夢なのか現実なのか、朦朧とする感覚が頭を染めた。

「―また、遊びましょうね♪」
そんな声が耳に届いたようだった。


632 :名無しさん@狐板:2023/05/01(月) 23:05:25 ID:2RoSO2BU
乙です

633 :名無しさん@狐板:2023/07/11(火) 23:38:08 ID:suoH5apw
女権国家横島誕生日SS 女権国家の人外な女性に愛された男が受け取った重すぎる快楽と重すぎるプレゼント

 このSSは本スレで連載中の女権国家の二次創作であり二週間も遅れた横島の誕生日SSです以下の注意事項があります。

@本編には登場していないユウキの姉であるランが出演しており、横島ヒロインになってます。
A>>311から>>319に投降した話の続編である>>556から>>560と繋がっています。
B魔女と百騎兵に出てくる、ジェラートとメタリカというキャラが横島のヒロインに使いされています。 女権国家の親王国派の公爵に婿入りした横島という設定です。
C沼の魔女とされるメタリカの沼が原作とは違いすぎるものになっています。
Dユウキとランの種族がインプに転生したことになっており、インプの設定はこのSSのみの独自設定です。
E>>347で書いた月間少年カンカンの設定がこのSSでは使われています。
Fさとりとこいしは誰のヒロインになるかまだ決まっていないけど、このSSではジェラートの配下かつ、横島のヒロインとなっています。





 花の大公爵ヴァレンティーヌに婿入りした。横島忠夫彼は、沼の魔女メタリカやアリス、聖王の転生体であるヴィヴィオ達に嫐られながらも、ジェラートやヴィヴィオの機嫌を取りながら、王国に有利な外交政策をとってもらう日々の努力を続けていた。
基本的に先の戦争で王国が戦争の条約やルールを守っていたのに、女権国家が先に破って勝利したことが分かってからは、親王国派の派閥が二つに割れてしまっていた。
正確に言うと、王国が前々回に勝った際に、無体過ぎない要求をしていたのに、こちらが勝った際の要求が無体すぎると断じているのと、女権国家が先に協定を破った『かも』と疑っていたがゆえに、親王国派ではないが騎士道などを重んじるために、
消極的にジェラートについていた女権国家派閥が、はっきりと女権国家が黒となった為に、賠償と一部の領地の返却を積極的に考えるネロの方に流れ始めている。 

これは横島にとっては大変都合が悪いことだった。 ネロは賠償などのケジメはきっちりつけてはくれるだろうが、それが終われば王国を正当な手段で飲み込みにかかってくるだろう。
 幸い戦争自体も大儀がなかったと考えている停戦をして、王国と商業で繋がり利益を上げたがるものや、広大な領地をもつジェラートへの恩義で味方してくれている勢力がどの程度王国についてくれるかが大切だろう。
今は彼女の政治工作で、女権国家の良識派や親王国派をどこまで味方につけられるかだ。


 そういったことを考えながら、彼は必至の努力を続けていた。霊能の力を使い、女権国家の民衆が好感を持つようなことをできるだけ多く実行している。
貧しいものからは安く悪霊払いの依頼を受けるのを始めに、賞金のかかった強大な悪霊を祓ったり、闘技場に出場したり、
そうして得た私財はなるべく路地裏の子供たちや病人に還元し、一人でも親王国派の女性を増やすべく奮闘を続けた。 そして誕生日の日に目覚めると彼は、呆れと驚きが半分の声を上げた。

「なんでまた子供に戻っているんや。エヴァ、ヴィヴィオ、アリス、誰の仕業や。それともジェラートかメタリカか」

 そういって彼が歩こうとすると、目の前には幼馴染であるユウキがいた。彼女は女権国家に来てから見せる様になった嗜虐的な笑みで彼を見ている。

「忠夫、おはよう。昨日のこと覚えている。今日は忠夫の誕生日だけど」

 それを言われて横島は、少し考えた。昨夜一晩の記憶が一切ない。合意の上で記憶を消されたことだけは思い出せたが、なぜ合意したのか。そしてそれが何だったのか。悩む横島に不意にユウキが笑いかけてきた。見惚れる様な綺麗な笑顔で彼女は言う。

「うん、ちゃんと記憶が消えているみたいだね。それじゃあ、今日は忠夫の誕生日だから、みんなで選んだプレゼントを渡すね。行こっか!」






 ユウキに抱きかかえられながら、彼はジェラート達の待つ部屋へと運ばれた。眼帯をした赤黒い美しい髪をしたモデルの様な長身の美女が笑みを浮かべ待っていた。
私的な時間の時は子供の様に自分に甘えてくることもあれば、閨の中では公爵らしく嫐って来る方を好む。自分への愛が確かだと思うからこそ、今でも個人としても、大鳳たちの戦友である元諜報部としても、彼女への婿入りを決断で来た。
ジェラートは彼を抱きかかえるユウキを見て、少し羨ましそうな瞳になった後で口を開いた。

「旦那様。ネロ陛下の方に流れた返還派の者たちとの交渉は順調じゃ。 返還が終わってから、五年は絶対に王国側に女権国家の方からは、何もしかけない旨の約定をかわせそうじゃ。
それと女権国家の前回の協定違反に腹を立てている、地方の神々や、女権国家の騎士道を等をつかさどる神にも根回しをしておいたぞ」

 横島はそれを聞き、安心した。王国の危機はまだまだ続いているが、それでも確実に滅亡をしない年が10年はできただろう。 横島が安心しきった顔になったのを確認すると、それを合図としたようにジェラートが公の話をやめて、私の話に移った。

「旦那様。なぜその様な姿になっているか覚えておるか? ユウキからの連絡がない以上は、覚えてはいないと思うが。妾の忘却の術はちゃんと効果があったかえ?」

「覚えていないのはそのせいか。 大丈夫だ。それでなんで俺の記憶消したんだ? 術のかかり具合から無理やりじゃなくて合意だったことはわかるが、俺はなんで了承したんだ?」

 あまり不安は覚えていないが、気になってはいたことを話すと彼女は笑いながら答えた。

「なに、旦那様に誕生日プレゼントを贈る際のサプライズと、それと旦那様の誕生日の余興となる遊戯の為よ」

「それでか。どんなプレゼントと余興なんだ」

 ジェラートは少しだけ意地の悪い女性達から嫐られることが楽しみとなってきている彼の背筋をゾクゾクさせる目で見下ろしながら言った。

「誕生日プレゼントはともかく、遊戯に関しては女権国家らしいものじゃ。堕ち切ってしまわぬように注意するのじゃな」

 そういってジェラートが手招きすると、ユウキは笑いながら彼をジェラートに渡した。

「旦那様は未だに王国の月間少年カンカンの復刻を望んでおったな」

「ああ。あの本は未だに俺のバイブルだな」

「実を言うとじゃな、そのカンカンが王国に友好的な女権国家の女性達が、外交官となっていて、滅亡が遠のいたから、その本を好きでクリエイターになった有能な者たちと当時の先生たちが監修して、幾つかのTRPGとかが発売された様じゃ。
確か旦那様は、悪霊とかとの賭けでやらざるを得なくなるかもと思って、TRPGをやってから嵌っておったな。それを手に入れておいたぞ」

 そういってジェラートにそれを渡された時、横島は本気で喜んだ。

「本当にカンカンの名作を舞台にしたTRPGついに出たのか!」

 彼の精神はカンカンに一番熱を上げていて頃にもどっていた。毎回多少は精神が幼いころに戻るが、今回は特にそれが顕著だ。恐らくこのプレゼントを渡すために彼女はこうしたのだろう。
多分本来の年齢の姿でもらってもこのプレゼントは普通に嬉しかったと思う。だが子供の頃の一番嵌っていた頃の精神でもらえればその喜びは大きい。

 いつの間にか集まってきていた、アリス、愛歌、リグル、エヴァ、アル、メタリカ、ランが微笑ましいものを見る目で彼を見ている。

634 :名無しさん@狐板:2023/07/11(火) 23:39:59 ID:suoH5apw

 ランはユウキの姉であり、ユウキ以上の実力を誇る戦巫女に近いシャーマンだ。
病気の身でありながら女権国家にきて全快したユウキよりも実力が僅かに上だった彼女は、ユウキと横島の身が危なくなったと聞いて、妹と横島を守るために命を使い切るつもりでこの国に来たところ、ユウキと同様に完治した。 
病が治った後の彼女は何度も彼らの敵を心胆寒からしめさせたものだ。横島は本気で、自分の幼馴染の姉妹は性能がおかしいと思った。インプとなり魔術もできるけど剣が本職のユウキと、
魔術の方に重きを置いた戦巫女的なシャーマンでありながら、つい最近までは杖としても使う槍でもユウキを上回っていたラン。 この二人のお互いの長所を活かす戦い方に何度も救われたものだ。

 彼女はユウキと正反対の柔らかい態度で何度も閨の中で横島を蕩かした。
ユウキが蕩かすときは嗜虐的な攻めをしてきたし、ユウキが嗜虐的な攻めをしてくるときは彼女の快感を引き立てる様に蕩かすような攻めをして彼を弱らせてきた。 彼女はどこか引き込まれるような眼で彼を見下ろしながら言った。

「ユウ、そろそろ今日のレクリエーションはどういうものが、忠夫に教えてあげたら?」

「そうだね。今日は時間をちょっと操れる系統の、部屋でこのTRPGをやるんだ。ただし負けたら女権国家らしいことが起っちゃうからね。 負けたらカンカンのエロ同人みたいな逆レイプされるTRPGの世界に魂がゴーって感じかな?」

「それだけか?」

「ううん、僕とお姉ちゃんはインプで妖精だけど、使い魔として契約するとその主人に合わせた技能が手に入るじゃない。僕達のご主人様は誰でしょうゲームしようと」

「お前たちの特性を見て、誰と契約しているか当てろと」

「うん!」

 ユウキの勝ちを確信した笑顔を見て、横島は面白いと思った。こういう顔をした時のユウキには負けたことの方が多い。勝った時も自信満々だっただけのことはあると、何度も思わされたものだ。 こういう負けてもひどいことにならない、本気の頭脳戦なら楽しめると彼は感じた。


「それではそろそろ始めましょうか」

 不意に意識していなかった場所から、蜜を思わせる彼への侮蔑と嘲りを込めた声が彼の耳に響いた。
聞きなれたその声を聞いただけで、分身が反応してしまう事に、情けなさを覚えながら取り繕う様に少しだけ避難めいた目を向けるとそこには、ジェラートの配下であり、政争の御意見番、古明地さとりがいた。
彼女は彼を興奮させる方法を知り尽くした侮蔑の視線を投げかけながらいう。

「御期待通り負けた際の罰ゲーム担当は私ですよ。今回は闘技場ほどじゃないけど、それなりにお客様の入るイベントなので、闘技場の実況者の仕事を休んで貴方に使ってあげますよ。
そんなに楽しみそうにしないでください。あれだけ辱められて期待するとか、男性の尊厳が吹き飛んでいる時程貴方の射精量は凄かったですね。そういえば」

「そ、そうなったのはあんた達のせいやろ」

「否定はできませんけど、普通はもう少し時間がかかるんですけどねぇ。前世の後遺症でしょうか? それとも元からそういう素質があったのかどっちでしょうねぇ?」

 後者の可能性が高いと思い、バツが悪そうな彼をさとりは、全てを察した上で敢えて言及せず蔑みのめで見るだけにとどめた。無言の蔑みの視線の方が、男の心を抉ることができると察しているからだ。彼女は笑みを浮かべていった。

「もう罰ゲーム受けたくてわざと負けたりしないでくださいね。必死にゲームのシナリオ作ったアリスさんたちが気の毒ですから。 貴方の様な王国男子にあるまじき変態には無理な注文かもしれませんけど」

「ゲーム自体に手を抜いたりせんわ」

 答えながら、横島は精通したばかりの自分の分身が反応していることに気が付いた。さとりに心を嫐られたことで完全に彼女たちのもたらす快楽を求めるスイッチが入ってしまったようだ。

 さとりは意地悪く笑うと、ユウキとランに言った。

「すいません。お二人ともゲームの準備ができるまで、彼を発散させてあげてくれませんか?彼の変態な被虐趣味差を侮っていたみたいです。まさかあれくらいで、こんな風になるなんて」

 その言葉にユウキとランが嬉しそうに頷いた。

「うん! そうするね。今回は僕達がゲームのかなめだから。万一にも失敗するわけにはいかないからね」

「ユウ。あまり彼を堕としきらない様にしなきゃダメよ。やりすぎると罰ゲームを受けたくなってわざと負けちゃうから」

 二人の笑みを見ながら、彼はこのユウキとランは完全に女権国家に染まってしまったのだと言う達観と、僅かな悦びがあった。

 寝室に連れ込まれた彼をユウキが前から抱きしめ、ランが後ろから抱きしめる。少年に戻った今は普通に抱き合えば顔の高さに来る乳房を敢えて胸板に当ててくるユウキと、背中に乳房を当てるランに挟まれながら彼は悲鳴を上げた。
精通してから一度も射精していない時期に戻された彼はまだ射精に慣れていない頃と変わらぬ状態に体が戻っている。その悲鳴を聞きユウキは嬉しそうに笑うと、彼を普通に抱きしめた。

「忠夫の今回の精通の射精もらうね♪」

「ちょっとま、〜〜!」

 言い終わるより先に彼女の二つの乳房に顔を挟まれそのまま抱き留められて、彼は一気に射精した。ユウキは彼の悲鳴を楽しむ様に目を閉じながら射精が収まった瞬間に彼の分身が敏感になった時に腰をゆっくりと回し始める。

「ユウキ、頼む! 〜〜!」

 もう少し緩やかにしてほしいという彼の懇願が出る直前にユウキは敢えてより強い快楽を膣で送り込み喋れなくさせながら言う。

「忠夫 なに?言ってくれないと分からないよ」

 ユウキは声にならない叫び声をあげる彼の声を少し堪能した後、彼女は不意に口の中に乳首を無理やり入れると腰とは正反対の優しさで彼の頭を撫で時に頭のツボを押し始める

 ランがそれを見て後ろから同じように撫でると彼は脱力をし始めた。ランはしばらくユウキと共に彼の頭を撫でていた手を引き彼の玉袋に移した。彼女の優しすぎる手で玉袋を揉まれると一気に分身の硬さが増していき、ランの優しい手つきがもたらす快感がユウキの屈服させて来る快感を余計に強めてくる。

「ユウ、そろそろ交代しましょう。優しい快楽を与えた方が彼の堕ちる時間が早まるわ」

「分かったよ。お姉ちゃん」

 ユウキもランに合わせたような優しい動きに変わり、彼の意識を溶かしていき。優しい快楽で、分身が絶頂に達しかけた時、不意にランが強い快楽を与えてくる手つきに変えてくる。そしてユウキも今までで一番激しい快楽を不意に送り込んできた。

 脳が完全に壊れたような衝撃で彼が参るとランが乳房を彼の背中に押し当て、ユウキが口を解放して乳房で顔を強く挟んでくる。

「〜〜!!! 〜〜!!!」
 
泣き声に似た彼の悲鳴を恍惚の表情で聞きながらユウキも若干遅れて絶頂を迎えた。
その瞬間、凄まじい快感が走り、何かの魔術が成立したような感覚がした。僅かに恐れが沸いたが、それすらも考える余裕がなく糸が切れた人形の様に彼は倒れた。
彼が倒れると、ユウキと入れ替わる様にランが彼の上に跨り彼の分身を迎え入れる。彼女は優しい手つきで、彼の両腕を取ると、手を絡ませる愛撫をしながらゆっくりと自分の乳房を揉ませつつ、ユウキ同様に豊かな乳房の間に彼の頭を挟み込んだ。
そして彼の手をそのまま自分の尻に導き押し当てると、そのまま優しい快楽を送り込んでくる。

635 :名無しさん@狐板:2023/07/11(火) 23:42:31 ID:suoH5apw

「お姉ちゃんどう?」

「この調子でいけば忠夫さんの陥落と儀式の完遂も早いと思うわ」

 ランはユウキの征服してくる快楽をより引き立てる優しい脱力させる快楽を送ってくる。
この二人はどちらを相手にしても、後の相手がより彼の精神を削ってくる。正反対の快楽を億厘で来ることで、お互いがお互いの快楽を引き立ててくる日もあれば、
姉妹そろって同じ類の快楽で彼を堕としに来るときもある。 ユウキが先ほどのランの位置に来て彼の玉袋を揉みしだき始めてくる。強い快感が完全に脱力しそうな彼を辛うじてつなぎとめてくる。
ランとユウキが彼を挟みながら百合的な行為を始めると、より強く彼の分身が締め付けられ、逃げ場がなくなっていく。そして彼が達する本の数秒前に、ユウキがしてくる愛撫が強い快楽から、ランと同種の蕩けさせるそれに変わった。
射精の瞬間彼は、冬に二度寝させる布団のような快感の中で意識を失った。堕ちる意識の中で何かの儀式が成立したような快感に全身が包まれていく。その快楽の中で彼はランの声を聞いた。

「今日のゲームは円滑に進められそうね。ユウ楽しみましょう」







 次に目覚めた時、驚くほどすっきりとした意識に戸惑いながらも彼が目を空けると。彼があまり訪れる機会の少なかったTRPGをするジェラートの遊戯室の椅子にかけていた。この部屋にはエヴァの別荘と似た気配がある。
恐らくはあの別荘と同じ時間の流れを変える、処置がとられているのだろう。 大鳳と共に女権国家で戦っていた時に、絆を紡いだ女性陣全員が彼の部屋に入ってきている。アリスが作ったTRPG用の人形の群れが置いてあった。
ミニチュアの町に、彼女達とどこか似た妖艶な気配を持つ人形達を見ていると、自分の分身がうずいてくる気がした。ユウキとランに愛撫されている様な感覚をどうにか切ると、ゲームマスターをしているらしいアリスが口を開いた。

「一応確認するけど、忠夫が今回遊ぶゲームはこれで良い?」

 その答えに横島は驚いた。 アリスが渡してきたのはカンカンの人気作品。『霊防大戦(れいぼうたいせん)』のTRPGブックだ。
この作品は同じくカンカンで人気作品だった『ジパングの夜の守護者』の続編であり、霊的な防衛を請け負ったものたちが様々な悪事をなす悪霊や妖怪や邪悪なる術を使うものたちを倒していくというものだ。
『ジパングの夜の守護者』のあと多くの悪霊払いなどをした主人公たちの子孫たちが女権国家と時に、敵対し時に味方する大都市に身を置き、女権国家からくる霊的脅威と戦っていくものだ。
女権国家が相手でも良識的な存在とは手を結び悪辣な存在と戦い倒していく、安全な女性の見分け方の勉強になる駆け引きパートや、戦闘の駆け引き描写は本当に手に汗を握った作品だ。
毎回、男性優位な所はあっても、良識派な宗教の設定を取り入れることで、色香で男性を支配する術などを使うサキュバスや妖怪の敵などが多く、女権国家の女性はこういう手段を使ってくると分かりやすく教えてくれて来たものだ。
相手の女の色香とそれに負けた際に巨悪に加担させられる描写や、耐え抜く主人公勢の格好良さに彼は何度もやられた。
この漫画を自慰に使ったことは数回しかない。罪悪感と、この漫画の悪役女に屈した感覚が彼をさいなむためだ。
女権国家で祀られる他の国では邪神とされるものや、女権国家の悪魔などが敵として出来ることが多く、王国が負け始めた後半は、
女権国家でも非難されている部分のある女神などの逸話を強調した敵を出したり、女権国家ですらも悪とされる妖怪などが多く出てきていた。そして女権国家の女性は大なり小なりそういう所があると伝えられ警戒心を育んだ。

「これはかなり好きだったなぁ。今でも連休の日に偶に読み返しとるわ。それじゃあ、キャラシート作るかな」

「それなら大丈夫よ。これをみて」

 アリスが渡してきた、紙を見て横島は一瞬だけ驚き、直ぐに納得した。これは間違いなく、自分が作ったものだと思えるキャラシートだ。横島が一応の確認の意味で視線にアリスに問いかけると彼女は頷き答えた。

「ええ。貴方が同意の上で記憶を消される前に貴方が作った物よ。セッションはまだしていないけど、驚いてほしいので先にキャラだけ作ってそれに合わせた部隊や人形も作っておいたわ」

「ありがとうな。ということは」

 アリスが渡してきたルールブックを読むと、一度目とは思えない程に直ぐに理解できた。記憶にはなくても自分の脳に記録できている感じがする。

「これなら全部読み終えて理解するまでそんなにかからんな」


 一時間もかからず多数のページを読み返しながら、彼は今でも好きな子供の頃に燃えた作品の世界をプレイできると思いワクワクしてくる感覚を抑えられない。 一度もしくじらずにクリアして見せようという思いすら湧いてくる。



 彼が読み終えて完全にルールを把握したのを見るとアリスが笑みを浮かべながら言葉をかけてきた。

「それじゃあ今回のゲームの内容を説明するわね。今回のシナリオは『必滅の破邪の一言』の改変シナリオよ」

 アリスの言葉を聞きながら横島は頷いた。これはかなり異色のシナリオと言える。ある意味ではプレイヤーにとって有利なシナリオでもある。
ダイスを振りながら、幾つものイベントをクリアしていき、普通に誘惑や快楽での浸食率が高まり切る前にクリアしてもシナリオクリア。
逆にどんなに不利になっていてもゲームオーバー直前に事件を起こしている魔物の名前を言い当てられたら事件解決だ。
その理由は知恵比べを好む魔物もしくは邪神や、邪神ではないが職責の内なら魔物からの陳情にも答える知恵比べなどをつかさどる神などと契約した魔物が、自分の名前を言い当てられるかなどの勝負を悪霊祓いし達に申し込んでいる仕様だ。
正解すれば、事件を起こしていた怪異たちが出した被害を上回る収益が都市に入り、主人公たちも強くなれるというものだ。 魔物の正体をサキュバス系にもできるし、普通に恐ろしい怪異にもできる。成人にも少年にも優しい内容だ。
元々が少年誌だったためか、そういう配慮がかなりなされている。

 ここまで頭の中で考えがよぎると横島はクリアの為に予想を立て始める。このシナリオでは正解すれば一発でクリアとなる、『破邪の一言』すなわち正解の答えを出せば、終わる。
だが、もしも間違えればペナルティを受けることになる。成人版ではキャラクターの誘惑浸食率が大幅に上がる。
しかし、答えを言う時に根拠を述べる時があり、その根拠がちゃんとした理屈の通ったものだった場合、ペナルティとは別にボーナスが付く場合もある。どうクリアするか悩む彼にアリスが言う。

「今回のゲームは現実世界と同じ遊びをするのよ。『破邪の一言』の改変シナリオ、『僕達のご主人様はだーれだ?』」

「つまり、事件を起こしている怪異ではなく、その僕達のご主人様とやらを当てれば俺の勝ち。ということで、そこ以外は大体一緒と考えていいか?」

「ええ。このシナリオとしては貴方のキャラクター高島・忠助(ただすけ)職業、遺骨供養人、通称は清め烏(きよめがらす)が、主人公ね。ゲームの中に登場するキャラクターは大体私達が動かす際は同じ名前にするわ。だから私達に話しかけるときはメタ発言って言ってね」

 アリスの説明に頷きながら、彼はゲームの為に思考を巡らせた。

636 :名無しさん@狐板:2023/07/11(火) 23:46:28 ID:suoH5apw

 横島が今回主人公に選んだのは別名死体漁り、品行方正なものは清め烏と呼ばれる職種である。
通常悪霊や妖怪などの戦で死んだ人間の遺体などの供養を行い、そして高級品の装備などを持ち帰り遺族の元に返した際の報酬と遺族が要らないと言ったものを売り払って生計を立てている。
多くの悪霊や妖怪を打倒した武器などはその武器事態にも霊力が宿るから、戦死したとはいえたくさんの敵を倒した悪霊払い氏などの装備は量産品でも高値が付くこともある。
一体でも悪霊や妖怪を倒したり手傷を与えた武具などはそれを打ち直せば僅かだけど、妖怪などに対して効果が上がる。
死体漁りたちはそうして得た金銭を遺族たちが預けられる孤児院などに還元している者たちも多く、それなりの寄付などをしているものは、蔑まれることは稀である。

死体漁りたちは供養の呪文などを学びつつ、一定の寄付をすることで、武芸や術の道場での指導を格安で受けることができる。
横島はダイスを振った結果、忍者などの探索業寄りの器用貧乏型になった。若干近接戦闘と、術が強い感じのステータスになっており短時間ならパーティの本職が戦闘不能になった際に補欠を務められる。

 それを見ながらアリスは言う。

「今回のシナリオは、基本的に死体漁りとは蔑まれず、清め烏と呼ばれるくらいには善良な貴方が、多数の戦死者が出た悪霊の元巣窟に将来有望の魔法戦士の双子姉妹、木綿季と藍子と共に捜索した結果、
安全なはずの遺跡で強力な力を持つ者によって二人がインプとかして大人に近い姿になってしまった。
そしてその時に聞こえた『二人の主人となった者を見つけよ』という声から、貴方は巷で流行っている、『破邪の一言』の亜種の怪異であると気づき、インプと化して異常に強くなっていく幼馴染二人の主人を探し求めていくというものよ」

「分かった。現実世界のユウキとランの主人もこのTRPGの中と一緒なんやな」

「ええ。その通りでも、現実世界の言動から当てるのは無理だと思うし――」

 アリスはここでいったん言葉を切り、次に言う言葉は重要であるとアピールしてから言った。

「今回の問題はかなり意地の悪いひっかけ問題になっているわ」

 アリスの言葉を聞き彼は悩んだ。こういうゲームでは彼女たちはフェアだからこそ、本当に意地の悪いひっかけ問題なのだろう。横島は少し悩んだのちに、ゲームを開始することにした。 アリスの説明ではユウキとランは基本的に戦闘パートなどでは完全に味方。
ただし謎解きパートや誘惑の浸食率を上げる快楽責めなどが行われる罰ゲームパートなどでは、敵だと思ってほしいらしい。そこまで説明した後アリスは言った。

「このシナリオの終了条件は、貴方が正解を言うか、もしくはゲームの中で快楽への屈服度がマックスになってしまったときね」

その説明を聞き彼は頷いた。そしてアリスに確認の言葉をかける。

「このTRPGのインプは女権国家仕様のインプと考えていいか?」

「ええ」

 女権国家のインプは悪魔寄りのモノもいれば妖精よりの者もいる。そして使い魔と言っても契約した相手の支援に特化した存在になるだけで、隷属させられているという程でもないらしい。
主人が魔力不足の時に逆に魔力に溢れていたインプが魔力を主人に送った例もある辺り、他国とはかなり違うようだ。 女権国家のインプじゃなくて他国のインプでしたというひっかけ問題もないと確認した彼は、ゲームに挑むことにした。

ゲームが開始される直前に、ジェラートが不意に声を上げた。彼女は横島に気づかれないように、こいしに指示を出すと横島に言った。

「今回のTRPGの商品として、旦那様が勝たずとも良い結果を出したら、王国への支援等を商品として出そう」

 手渡された紙にはたくさんの王国にとってありがたい支援の内容が書いあった。普段の横島なら、こんなゲームしなくてもジェラートは自分の為に王国に対してできることはしてくれるだろうと見破るが、
こいしに無意識を操作され、快楽で屈服すると今回の支援は見送りになるかもと思った。負けたとしても、義理を欠くほど支援に手を抜かないのはわかるが、快楽で抗う自分を堕とす遊びをやりたがっているのだろう。
という考えが彼によぎる。 ジェラートは親愛は失わずそれでも快楽に絶対負けれないという、考えになっている彼を見ながら、こいしをほめたたえた。これで自分たちの与える快楽に抗う彼を弄ぶ遊びができる。
それだけではなく、仲間を裏切る背徳感に負けながらの鬱射精とかも堪能できるだろう。 横島は僅かに負けたくなってくる自分の分身の感覚をしかりつけると、ゲームの準備を始めた。

 準備をしながらも彼の心は高揚していた。子供の頃から好きだった漫画が世界観のTRPGしかも、クオリティは保証済みとなればそれも仕方がない。 
少年カンカンに対しては大鳳達とスパイをしていた時に一つだけ嫌な思い出ができたが、それでも嫌いになれない程面白かった。
大鳳が三週間後くらいに分析を終えて、夢の中で精を奪うサキュバスに襲われていた時に、まるで狙い合わせたかのようにまどか王女からカンカンの人気漫画の単行本セットが届いた。
色仕掛けなどに対する対策を大鳳が教えられていないことを知った彼女が教本として届けたらしい。そしてその結果サキュバスの作る精神世界の城は余計に強固になり、大鳳は精神世界でカンカンを舞台にした激しい逆レを受ける羽目になった。
あの時の救出戦のあと、大鳳は大好きな漫画の世界の英雄たちを快楽に負けて裏切った罪悪感に大分苦しんでいた。 まどか王女のあのタイミングの悪い贈り物は本当に嫌なものだった。 

 そんな記憶も一年たった今では悪くないと思える辺り、時間というものは便利なこともあると彼は思う。気を取り直すと彼は決意を固めて準備ができたと言い、最初の判定のダイスを振った。






 ゲームを進めて彼はシナリオの中の小イベントを幾つか終えて彼は本当に疲れた。楽しくても疲れる類のゲームとはこういうものを指すのだろう。アルが小イベントの悪党との戦いでは味方、シナリオの本筋では彼を得ようとするベリアルとして出てきて、アル社長の言動から推理して、大いに悩んだ末にアル社長が二人の主人だと答えを言った。 

「木綿季と藍子は二人ともかなり強い力を持っていながら嘘だと思わせる言動がない。つまり、ベリアルの神名に懸けて誓わなければ本当のことを言わないにもかかわらず、騙される人多数の能力を得ているからだと思われる辺りか」

 それを言うとGMであるアリスは首を横に振っていった。

「不正解よ。各場面で情報収集を成功させた上で、それをもとにきちんと筋の立った考察をしていたらから、今回は最低限のペナルティで行くわ。 それと情報収集の結果間違った情報ではなくても時に混乱を招く情報である場合もあるから。それじゃあ、不正解罰ゲームに行きましょうか」

 アリスがそういって手をかざすと彼は自分の意識が抜かれどこかに移される感覚を覚えた。




 横島は自分が作ったキャラクター高島忠助の意識の中にいることに気づく。目の前には情愛と侮蔑の念の籠った瞳を向けている木綿季と藍子。そして魔王としての力を持ったゲームの中の陸八魔アルがいる。
現実世界では魔王としての力を取り戻した今でも、横島に対しては魔王としての顔を見せることはほとんどない。彼女がそれを見せたのは、
横島が彼女の魔王としての側面を見ることになったのは一線を越えた外道の行いをした者を前にした時だけだった。だが、今初めて彼女は魔王としての表情を彼に向けている。

637 :名無しさん@狐板:2023/07/11(火) 23:48:46 ID:suoH5apw





 高島忠助は大本の悪霊が倒されて、3段くらい危険度の下がった悪霊のたまり場である遺跡に出向き木綿季と藍子を助けながら悪霊や妖怪を蹴散らし、死体漁りをして一人一人の遺体に祈祷を行い、そのさなかに不意に遺跡の力が発動して、
ユウキと藍子がインプと化した。それと引き換えに二人の病が癒えた。そして二人が女権国家に染まり切り、男を隷属させる淫魔の眷属と化すのを止めたければ、このゲームに勝ち二人の主人を当てろと、遺跡に潜んでいた存在に言われた。 
そして彼女達と共に協力して様々な事件を回りアルの依頼を受けて悪霊の家を除霊した時、彼はアルが二人の主人ではと言った。その瞬間アルは笑いながら少女の様な笑みを浮かべ喜んだ。そして彼女が手を叩くと彼はここにいた。





彼は今魔王の城の儀式場の様な場所で、祭壇めいたベッドに寝かされていた。木綿季と藍子が二人がかりで彼の分身と玉袋をその手で愛撫している。快楽に喘ぐが彼の体は一切動かない。アルが瞳にこもる魔力だけで彼の動きを完全に止めている。
彼女がゆっくりと服を脱ぎ始めると、ユウキと藍子の愛撫に耐える彼の分身が射精を求め始める。泣きかける彼に心底馬鹿にした様なユウキの声が上がる。

「アル様早く着てあげて―! 早漏すぎる忠助に寸止めするの本当に大変なんだよー」

「ユウ、事実でも男の子には厳しい事実だから言ってはダメよ」

 ユウキの激しい愛撫と藍子の優しい愛撫が彼の分身に休憩はおろか慣れることすらさせてくれない。それを見ながらアルは満足そうに行った。

「忠助、今回は不正解。と、言うわけで罰ゲーム行ってみましょうか?」

 軽いノリでアルも彼の分身をいじり始めると、彼は声にならない声を上げながら泣き叫んだ。 片腕は堕落させる様な優しさで、もう片腕は魔王が蹂躙するような感じの快楽を彼女は送り込んできている。
それを木綿季と藍子の手が支援するような感じで余計に彼の分身を愛撫するアルの力を際だたせる。 

「忠助、早漏なのは仕方ないけど降参速すぎるよ〜!もっと頑張れ!」

「ユウ、もうちょっと手心を加えなさい」

 口では諫め、優しい笑みを浮かべているが木綿季以上に容赦のない快楽を送り込み藍子が笑う。 
快楽が本当に限界を迎えかけた時、不意にアルが彼に跨り分身を一気に飲み込んだ。 繋がった瞬間に完全に頭の中の全てが壊され、それが流れ出ていくような射精が終わると、アルは打って変わった優しい腰遣いで彼を虜にし始める。
顔で乳房を変形させながら、胸を揉みしだくと電撃が手のひらに走り、直ぐに脳が限界を迎えた。射精と共に手を引くと木綿季がそれを咎めた。

「一度始めたなら、最後まで女性を満足させる努力は続けなきゃダメだよ。 というわけで手伝うね♪」

「え」

 困惑した声を上げる彼の言葉が終わるより先に木綿季が彼の手を掴みアル社長の乳房を揉みしだかせ始める。

「ひぎゃー!」

「頑張れ! 弱すぎる忠助の為にも、一回アルさんがいったら免除してあげるから」

 藍子は何をしているのかと思った瞬間、アルが彼の頭を解放して首を回させた。その先にはどんな罵る言葉よりも、雄弁にバカにしている目で彼を見ながら、彼の痴態を肴にワインを飲む彼女の姿があった。

「藍子にバカにされていると知ったと途端に硬さが増したわ」

 アルの申告を聞き二人が嘲笑した瞬間彼は再び射精し倒れた仰向けに倒れた。アルが笑いながら覆いかぶさり柔らかく包んでくる。それを見て二人も参加すべく服を脱ぎ始める。

 木綿季と藍子が加わった後は彼にとっては心を溶かすマグマの様な快楽が延々と続いた。時には木綿季がアルの魔王めいた快楽を後押しするような形で彼を嫐り、また藍子と共に優しい快楽で彼を癒しながらも、
アルの魔王めいた押しつぶす快楽との落差を与えてきたりする。 
木綿季と藍子が彼の乳首をしゃぶり真逆の快楽を与えてくるよそで、アルが彼に騎乗して腰を動かすと彼は蛇口が壊れた水道の様に精液を垂れ流しながら、叫び続けた。 
彼の限界が近づいてくるのを確信すると、アルが不意に木綿季と藍子を離れさせて、対面坐位の形で彼の頭を乳房の間に迎え入れて、ゆっくりと腰をグラインドさせ始める。 射精を許されない、快楽がしばらく続きながら彼の意識は不意にいったん途切れた。






花の大公爵ヴァレンティーヌの閨房、彼女のこの部屋の主である、ジェラート・ヴァレンティーヌの魔女らしい妖艶さを引き立てる紅と淫猥さに彩られた寝室で、陸八魔アルとユウキとランがゲームの中のキャラクターである高島忠助と同じくらいの年齢に戻された、横島を嫐っていた。

彼らの情事が繰り広げられる寝台の前に祭壇にも見えるゲーム板があり彼女達を模した木綿季や藍子とアルの人形が、寝室の中の彼女達と同じ、動きをしながら高島忠助を嫐っている。

一度射精するたびに交代し、交合する役が変わり残る二人が、今彼と繋がっている女性が彼から逃げられないようにしながらより多くの精を搾り取れるように、愛撫し協力している。 

寝室で彼を嫐り心底楽しそうに笑う彼女達と、快楽で虚ろな顔になりながらも、強い快楽を与えられた時と射精の瞬間時だけ雷に打たれたように痙攣し、正気に引き戻されている横島とその度に満足そうに笑う彼女達。

だが奇妙なことに彼女たちは、稀に喘ぎ声をあげる以外はほとんどしゃべらなかった。まるで現実ではなく、ゲーム板の中でしゃべっているかの様だ。

楽しそうに笑う彼女達とただ快楽への屈服を拒むことに精いっぱいの横島。恐らくはゲーム版の人形達も今情事を繰り広げている彼女達と同じ表情をしているのだろう。

 アリスは横島の表情を見ながら魔女らしい妖艶さと恐ろしさの混じった笑みを浮かべながら、自分の番が来るのが待ち遠しいという様子でそれを見ている。彼女はそろそろ良いかという表情になると、言った。

「それじゃあ快楽への屈服度とトラウマと中毒の判定をしましょう」

「うん。どうなるかな」

 横島の上になりながら笑うユウキを他所にアリスが賽子を振ると凄く高い値が出た。その瞬間、高島忠助の人形が美しいピンク色の光に包まれる。そして横島の肉体も同じ様になった。
ユウキが彼の特に凄い量の射精を受け止めると、次はランが代わり受け止め、最後にアルが受ける。 痙攣する彼の体を三人が柔らかい肉体を押し付けて押さえつけると、
最後のアルに特に大量の射精が起こる。アルに終えた射精が終わると、高島人形から彼の魂が彼の体に戻った。





 横島は不意に目を覚ますと目の前にアルの乳房があった。そして気が付く。こちらは現実世界だと。今あの世界と全く同じセックスをしている。
ユウキとランも木綿季と藍子と同じ状況で彼を見ている。同じくらい彼から精を搾りとったのが分かる。 
ただゲームの仲と違うのは目の前のアルはどこまでも甘く優しく彼を堕落させる愛撫をしているのに対して、ゲームの中の魔王は魔王らしく隷属させる快楽を与えてきている。アルは笑いながら言う。

「忠夫、快楽を与える罰ゲームは本気でやらないと面白くないでしょう。アリスお願い」

「ええ。任せて」

 アリスが手を振ると、彼の意識がゲームの中で同じ体制で搾り取られている高島忠助と繋がった。 魔王の隷属させる厳しすぎる快楽と、甘く蕩けさせる快楽が同時に襲ってくる。
ゲームの中の自分は快楽に屈服することに恐怖を覚えている。同じ体制で同じ契りを結びながら真逆の快楽が彼を一気に堕としに来ている。

「それじゃイキましょうか忠夫。私もイクわ」

638 :名無しさん@狐板:2023/07/11(火) 23:50:10 ID:suoH5apw

 脳が完全に壊れる感触を味わいながら彼が射精すると、大量の精が彼女の中に放たれたと感じた。その後、彼より早く立ち直った彼女は笑いながら彼を抱きしめて乳房に顔を埋めさせる。
その感触に脱力感が襲ってきたのを感じ取りながらアルが言う。

「ゲーム板では、罰ゲームの仕上げのあと、次の知恵比べの相手が来るから頑張ってね♪」

 どこまでも甘く心地よい感触に包まれながら彼の意識は少しずつ眠りに落ちていった。




 完全にゲームの世界に戻った彼はアルのもたらす屈服させる快楽に屈服し仰向けに倒れた後、鋭利で低い澄んだ声が彼の耳をくすぐった。


「罰ゲームもそろそろ仕上げに移っていい? 次は私が彼と知恵比べする番なんだけど」

「アリス、ええ。それじゃあ移りましょうか」

 そういってアルが彼から離れて、手を振ると様々な衣装を来た女性陣達が現れる。これは悪霊に近いと彼は一目で理解した。 ゲームの中のベリアルであるアルは笑いながら言う。

「これが私の率いる悪霊たちよ。彼女たちの悪事の数々を見てみなさい。アリスお願い」

「ええ」

 アリスが手を振ると人形劇が始まり。その人形劇の部隊の中に彼の意識は移った。高島忠助の中にいる横島は他人事の様に思った。

『ゲームの中にいるのにさらにそのゲームの中の人形劇に入るのか。不思議な気がするな』





 人形劇の舞台の人形に入った彼は、アルの配下の悪霊軍団たちの生前の悪行の被害者たちの人生を追体験させられた。
時には冒険者として色香で仲魔を裏切り、破滅させ。あるものは魔女として善良な権力者を骨抜きにして国を傾けて女権国家を利したり、色香で男を破滅させること自体を楽しみとした者たち。
悪行の種類はすさまじいが、それでも彼の道義心からしたら女性とはいえ、倒す対象とみなすに十分な者たちだ。だが、そんな女達に犯され快楽と色香で堕とされていく男たちの人生を追体験すると快楽と背徳感で脳が焼き切れていく感覚がしていく。 

一際外道だと思って容姿が優れた魔女でもあるメイドに犯された直後に彼の脳が砕け。頭が真っ白になると同時に再び、彼の意識は高島忠助の肉体に戻った。



 意識の戻った彼の全身を激しい快楽が貫く。そして目の前には夢の中で散々彼が追体験した、男たちを破滅させた悪女たちが嘲笑を浮かべながら彼を嫐りぬいている。


 アルに金縛りにされていたが仮に、解かれたとしても自分はもう快楽で抗えない。それを確信し黒髪ロングの女性が、どんな侮蔑の言葉よりも雄弁に彼を嘲る目で見上げながら彼の分身をしゃぶる。
 声にならない悲鳴を上げかけるが同じ目をした金髪の女性が口づけしてそれすらも許されない。 彼女は見下しきった瞳で彼の眼をのぞき込みながら舌を絡めてくる。他の悪霊である女性達の嘲笑を受け止めながら彼の分身は何度も射精を繰り返していく。
アルが手を振ると、彼女たちはアルに対しては恭しい態度を取りながら横島から離れていく。 アルは崩れ落ちかける彼の顔を手で挟み見下ろしながら言う。

「自分に対して全く好意のない外道な顔と体だけの女たちに嫐られるのも、それなりに良いものでしょう。どう、リタイアして我が配下となればさっきの感覚とこれの繰り返しを何度でも味わえるわよ」

 辛うじて彼は首を横に振った。そこに不意に心の中を抉るような眼を持った少女が現れる。紫色の瞳をしたショートカットの微小だが。横島は、彼女がさとりだと気づいたが、気づいていない、高島忠助の意識も同じように共有していることに気づいた。
 そして横島忠夫しか知らないことはこのゲーム版の世界では使えないのだろう。プレイヤーがメタ知識をどうやってゲームのキャラに活かさせるか苦慮する現象はこうなのだろうかと彼は思った。

 さとりは彼を見下ろしながら言う。

「初めまして。私は今回のゲームを貴方に持ち掛けた人外さとりです。貴方が不正解を言うたびにペナルティを与える役をもらっています。さてアル様、彼は生ごみや世界で一番ひどい汚水並みに腐った心を持った美女達に嫐られて彼は凄く興奮してますよ」

 大勢の女性達に彼女は実況するように笑いながら言う。彼女の言葉で侮蔑の笑みが深くなった周りと共に嘲笑する彼女に見下ろされると、余計に分身が固くなってくる。さとりがアルに目配せすると、アルが再び外道な女性の悪霊たちに許可を与えた。彼女達に再び嫐られ始める高島を見ながら彼女は言う。

「彼もう、嘲笑されて男性優位の国ではありえない閨での負け方も含めて興奮してますねぇ。 たった一回でここまでになるとか、生きていて恥ずかしくないんですか?」


 女権国家でも救えない外道な赤毛の美女に騎乗された彼の分身はさとりの罵る声が止めとなり射精をした。それが終わった直後にさとりが足で強めに彼の玉袋を踏んだ。痛みと快楽が走り、そのまま彼は再び笑う赤毛の美女の中に放った。性根の腐った女達が嘲笑めいた目を向けながら彼から離れていく。

「自分でも気づいているでしょう。貴方は罵られた言葉も射精の元となるクズだと。ベッドの中で女性に勝てないのは仕方ないけど、その性根は救いようがありませんね」

 霊力と精を吸い取られ、指一本動かせなくなった彼の分身をさとりは服を脱ぐと飲み込んだ。 彼女は笑いながら宣言する。

「『想起・腐れ外道の女性達に嫐られて、破滅した男たちの人生追体験』」

 さとりの宣言と共にさっきの女性達に外道な手段で堕とされそれでも色香と快楽に、抗えなくなり己を軽蔑し汚物の様に思いながら、破滅していった男たちの快楽と屈辱の追体験が起り、さとりの中に何度も彼は射精をした。

「今回の罰ゲームはこれで終わりです。少し心配になってきました。次からは罰ゲームを受けたくてわざと、不正解言いませんか?」

「い、いやそんなことはせん」

「まあさすがにそれはありませんか。次の知恵比べの相手はリグルさんとアリスさんです。どうか頑張ってくださいね」

 その言葉と共に彼の意識はゲームの世界から現実に戻った。




 横島が目を空けると、布団の中にいた。魂や精神に刻まれた快楽が彼の中にあり。そして彼の目の前には大量の精液を受け止めたさとりの姿がある。彼女はわざとらしくそれを彼に見せつけていった。

「最悪の外道な私のキャラに犯された人生を追体験しながらだと、本当に凄い量を出されるようで。こいしが無意識にしてほしがっているプレイを教えてくれましたけど、ここまで変態とは」

 ゲームのキャラの意識もまだ残っているのか、あれだけの量を射精したという事実だけでも、より恥辱心が強くなっていくのを彼は感じた。

「それじゃあ、体を清めたら遊戯室に戻りましょうか。今回は私は罰ゲーム専門で騙し合いのゲームには参加してませんよ」

「ユウキのご主人様ではないと考えてもええのか?」

「ええ。そこは約束します。次回からはこいしも罰ゲームに参加するからお気をつけて。
今回はリグルちゃんとアリスさんが騙し合いの相手ですから、お気をつけて。答えはアリスがご主人様か、リグルがご主人様か、あるいは両方ともご主人様ではないかです」

「そうかわかった」

 横島が寝室から遊戯室に戻ると、アリスとリグルがゲームの駒を動かしていた。彼女たちは横島に向けて言葉をかけてきた。

「忠夫おめでとう! 不正解の答えを言っちゃたけど、それ以外の知恵比べには完勝していたし、小シナリオをクリアしたから、ジェラート様が王国に相当な支援を約束してくれたよ」

639 :名無しさん@狐板:2023/07/11(火) 23:51:56 ID:suoH5apw

 ジェラートが最初に決めた、横島がこのゲームに勝ってクリアすればするほど王国に送る支援が大きくなっていく。その約束を彼女は絶対に違えないという信頼がある。彼は意気込むと次のゲームに移った。





……………、今回のゲームでも横島はダイス運とスパイとして積んだ徹底的な経験を活かして、魔女アリスとリグルの試練を乗り越え、困っている人たちも助けた。小シナリオの最後になって、横島は悩んだ。
このシナリオでは、木綿季たちの御主人様が途中出てくる可能性もあり、そこで当てられなければ、後は皆不正解ということになる。
『どちらも御主人さまではない』を選びそれが不正解だった場合は、それが分かるのは最後だ。彼は少しだけ考えた後に言った。

「リグルが木綿季と藍子の御主人さまだ。木綿季と藍子が誰を主人様にするか選んだ様な描写が幾つかあった。
だから、この物語の中のリグルの能力を見ていると、明らかに木綿季たちが選ぶのはリグルだと思う。英雄の御霊の能力を一部付与できるから俺に使わせる為に彼女を選んだんだ」

 その答えにアリスが笑いながら答えた。

「不正解よ」

 それを聞き横島は半分くらいはやはりかと思った。ミスリードを狙ったと思えるようなしぐさもいくつかあったし、ひっかけられたのだなと思った。

 そう考える彼に向ってアリスが言葉を口にした。

「罰ゲームに行く前に、今回も上手にプレイしていたからボーナスがつくわ。冷静でいられるうちに選んで」

横島はそのポイントを見ながら少し考えた後に言った。

「これにするわ」

「これで良いのね? デメリットも大きいけど?」

 念を押すようなアリスの言葉に彼は頷いた。

「ああ。途中まで答えを言わずに全員を見てから言えるってやつやな。このオプションを選んだ場合、今回ご主人様だと指摘しなかったアリスの事も指摘できる。ただし、これを選んだら最後の一回以外は答えを言えないってわけだ。 
何回不正解を言っても、ダイスの結果浸食率が低ければ、全員をご主人様だと指摘して勝てる可能性も凄く低いが、ゼロではないこのゲームではかなりでかいデメリットだな」
 
そこまで言った後横島は、少し考えてから言った

「だが、快楽でどんどん冷静さが減っていくし、冷静に全員を観察して、最後の一回にかけた方が良いと思う」

 ファンブルが出てしまえば一回の不正解でもゲームオーバーの可能性もあるしな、と彼は付け加えた。

 その言葉にアリスは納得した様に頷いた。

「分かったわ。それじゃあ今回の罰ゲームに行きましょうか」

 そういうと彼の意識は再びゲーム版の人形に吸い込まれた。意識が完全に人形に移る前に自分の体も寝室に運ばれているなという感覚が彼の中に朧気に感じられる。揺れる感覚が眠気を誘いしばらく経つと彼の意識は完全に眠りに落ちた。






 横島は再び高島忠助の意識の中に入った。今、彼は小太刀めいた短刀を握りしめ身構えている。彼の短刀は霊波刀を途中で付け足すことで普通の刀と同じ長さにできるのだ。それにより敵の計算を狂わせるのは彼の得意技でもある。
彼はアリスとリグルの依頼で人形劇に出てくる英雄たちを冒涜する類の悪霊等と今回は戦った。全ての事件を解決した後、彼はリグルが主人だという答えを言うと、外れだと言われた。
それを聞いて覚悟をする彼にアリスが、一時的に自分と使い魔契約をした木綿季と模擬戦をして勝てば今回の罰は免除だと言ってきた。

 横島は最初から霊波刀を付け足した小太刀を構えて、木綿季の動きを注意深く観察した。木綿季くらいに速い相手だと霊波刀を消して小太刀に戻すのはともかく、長くするときの時間の落差で直ぐに負けてしまう。 木綿季が剣を構え切り込んでくると彼はそれを即座に受け止めた。

 木綿季は心底楽しそうに彼の返しの剣撃を受けて笑った。

「忠助凄いね。こんなに短期間で戦い方が上手になるなんて。やっぱり実戦で化けるタイプだったのかな?」

 霊波刀をいきなり消失させられると、剣をぶつけるはずだったところに空振りが生じ大きな隙となる。そしてその隙に刀の間合いから短刀の間合いに入られれば大きく彼女は不利になる。それが分かっているからこそ、
彼女は忠助の攻撃を上手く防ぎながら深く切り込んではこない。だが、高島は近接戦闘だけじゃなくて術にもたけている。だからこそ、距離をとって呪文を唱えられる際の事も考え付かず離れずに動かなくてはいけない。


 木綿季は彼との戦いを心底楽しみながら、剣撃の乱舞を速めていく。不意に剣を消されても大丈夫な位置を取りながら、速さで彼の神経を疲れさせる意味もあるのだろう。彼は、それを見ながら彼女が大きく振りかぶった一撃を辛うじて受けて、
鍔迫り合いに持ち込まれた瞬間に剣を消した。 リスクがそれなり以上に大きかったが空振りよりも隙が遥かに少ない時に消すことで逆に意表を突き、その僅かな隙に乗じて彼は一気に踏み込んだ。踏み込んだ瞬間、
木綿季が剣を手放し、隼の様な速さで彼との距離を半歩詰めた。小太刀の間合いから、拳の間合いに変わり距離を取りかけた瞬間に、彼女の拳が彼の顎を捕らえた。

 倒れる彼に木綿季が少し嬉しそうに、言った。

「忠助は、刀に込めた術で僕の動きを封じに来ると思ってたよ。距離を詰めて、霊力を込めた拳とか、僕に大怪我される戦法は多分無理だと信じてたからね」

「そこまで読まれてたか」

 その回答を最後に彼は気絶し。次の瞬間柔らかい膝枕の感触と共に目覚めた彼は頭を柔らかい乳房で抱きかかえられながら、回復魔法をかけられていた。

「藍子か?」

「はずれ〜。 優しい担当は毎回お姉ちゃんだと思っているね。僕だったこういうこともできるんだよ〜」

 揶揄う様な声と共に、顔を包む木綿季の乳房で硬くなった分身に彼女の空いた手が伸びて、掴む。

 そのまま手で彼を射精させて虚脱状態に追い込むと木綿季は言う。

「それじゃあ、アリスさんリグルちゃん本格的に今回の罰ゲーム行こうか」

「ええ。それじゃあ移りましょうか。前回と少し似ているかもしれないけど、大分違うわよ」


 アリスが笑いながら彼の目の前で人形劇を展開させ始める。 それは、幾つもの英雄譚だ。彼、高島忠助が、憧れた何人もの英雄たちの物語が多かった。それを見ながら高島の中にいて感覚を共有している横島は、確かこの人形劇の知識判定は失敗していたなと思った。


 罰ゲームの最中であることすら忘れて見入るほどの見事な劇を幾つか終えるとアリスは笑いながら彼の唇を奪った。

「今私が上演した劇は女権国家でも賞賛された男性の英雄たちの物語よ。彼らは比較的良識的な、女性達を伴侶とするだけの幸運を持っていたけど、一つだけ他国では劇にされていないものがあるの」

「それは言ったい……」

 口づけの快感で完全に頭が朦朧としている彼を木綿季と藍子に支えさせながらアリスは言う。

「女権国家の女性を伴侶とした際に彼らが閨でどういうことをされたかよ」

 そういってアリスが手を振ると彼に魔法の光が吸い込まれてくる。リグルも一部の地域では英雄たちの御霊ともされる蛍の力を使いアリスの術を支援し始めた。

 アリスに分身を飲み込まれた瞬間彼は、完全に自分が堕ちていくような感覚を覚える。どこまでも優しく屈しても良いと思わせる彼に快楽を与えながらアリスは柔らかな体で彼を愛撫していく。
アリスに何度か射精させられて、脱力しきったところでリグルが代わると、魂の奥に根を張るような快楽が流れ、虫の交尾の様に命全てを抜かれる前の様な恐怖が一瞬走る。 その状態の彼にアリスが口づけして言う。

640 :名無しさん@狐板:2023/07/11(火) 23:53:51 ID:suoH5apw

「大丈夫よ。このゲームで負けた時は私も貴方の所有者の一人。だからあまりひどいことはさせないから。さあ全てを委ねて。藍子。木綿季」

「「はい」」

 アリスの声に答えた二人が耳の中に舌を入れて愛撫してくると、さらに逃げ場がなくなり、脳の中に直接快楽と魔力を送り込まれてくるような感覚がする。リグルが離れると、木綿季と藍子がジャンケンを始めた。恐らくは次に自分から搾り取る順番をかけているのだろう。 

四人がかりで行われる彼女たちのやり方は、どこまでも脱力させて来る快楽と彼女達になら全てを委ねて大丈夫と思わせる安心感を無限に与えてくる。 魂が蜜で腐り切りかける様な錯覚を覚え始めた彼に四人とは別の声が響いた。

「こいし、このままだと彼がゲーム―オーバになってしまうようだから、特別サービスをしてあげましょう。立ち直る手伝いをしてあげなさい」

「はーい」

 こいしと呼ばれた少女が手をかざすと、彼の中に不意に恥辱心が大きく沸き上がり始めた。女性優位の性行為が恥ずかしいという、
彼の故郷での意識が強化されたようだ。無意識を操られたような感覚だと、彼は思った。そしてその屈辱が彼の分身をより強化すると丁度彼の上に跨っていた木綿季がより嬉しそうに腰を振り始める。

「忠助頑張れー! ここで射精したら、故郷の国ではありえない変態ドマゾ確定だよー!」

 応援しながら今までの優しい蕩かす快感と正反対の、強すぎる快感を与えながら木綿季が笑う。 

 アリスが彼の唇に乳首を入れて玉袋を優しく揉みしだき言う。

「激しい快楽の再現はまだしていなかったわね。ここから一気に行くわ」

 藍子も背後から彼を捕らえ、乳首をつねりはじめ。リグルが笑いながら蛍たちを輝かせると、英雄たちが堕とされた夜の再現度が上がっていく。

 木綿季の中に精を放たされた瞬間、彼の意識は完全に壊れ落ちた。強力な妖怪の攻撃で魂が壊れた時と同じ感覚が快楽によって引き起こされた。
優しい刺激に慣らされ切った彼はこの射精で完全に意識が落ちかけた。離れる木綿季を他所にさとりが笑いながら言う。

「こいし今回は貴方の番ですよ」

「はーい。お姉ちゃん」

 こいしが彼の分身を飲み込むと、さとりは笑いながら言った。

「ちゃんと彼の無意識を、男としてのプライドが高まるようにしたようですね。それでは『想起・アリスとリグル主体の優しい堕落の快楽』」

「あー!」

 横島は獣めいた悲鳴を上げながらのたうち回ろうとした。それを押さえつけてくるアリス達の体の柔らかさが彼の分身を余計に硬くしていく。
彼女達にされた男性優位の性行為が当たり前の国の民としての屈辱すら忘れさせる甘く優しい快楽がさとりの想起で引き起こされ、そして、こいしのもたらす電撃の様な強い快楽が彼の意識を堕とさせない。
そして女性に負けるのが恥ずかしいという、意識を強められたことで彼は恥辱と背徳感が彼をさらに嫐りぬいている。さとりは笑いながら言う。

「あら、助けてあげるために男性優位の性行為が当たり前という無意識を強くして強い快楽を与えたのに、逆に興奮してますねぇ。ここまで度し難い変態だったとは。 罵られるのが癖になっているのはもうわかってますよ。早く堕ち切ってしまっては」

 射精を終えて、倒れた彼からさらに精を搾るこいしをよそにさとりは彼の耳元で、侮蔑を込めた誘惑の言葉をささやく。これ以上言われたら堕ちる。そう考えた矢先に彼の意識は現実へと帰った。




 再び寝室で目覚めた彼が最初に見た者は上機嫌なアリス達の笑顔だ。その輝くような笑みに、見惚れながらも彼は、ふらふらと立ち上がった。

「それ、じゃあゲームを続けようか」

「今日はエヴァが時間を調整してくれているから大丈夫よ。頭がはっきりするまで休んで。何だったら、現実世界の貴方の体を私達がどうしていたか教えるくらいの時間があるわよ」

 アリスの言葉を聞いた、相当絞られた後なのに分身が固くなるのを自覚した。自分の霊力の減少具合と、彼女たちの霊力の増加を思えば、あの夢と同じことをされていたことは一目瞭然だ。 アリスに栄養ドリンクを頼んだ後、幾つかの甘い菓子を摘まみ紅茶で流し込んだ。

 甘いチョコレート菓子を紅茶で流し込んだ後、アリスが持ってきてくれた栄養ドリンクを飲み下した。
欲情しない程度に回復して頭がすっきりとしてくる。あくまでも知恵比べのゲームだから色香で血迷わせるような真似は避けているのだろう。彼は大鳳たちへの支援を多く勝ち取るために、シナリオに挑むことにした。



 卓に戻った後の彼は、リグルではなくアリスが木綿季の主人なのではないだろうかと、予測していた。どちらかが主人だと思いはしたが、最終的にリグルの方が可能性が高いと感じたために、リグルを選んだ。
だが、それが外れた以上はアリスが木綿季の主人である可能性が高い。 だからこそ他のデメリットを選んでもアリスと指定できるオプションを取った何よりこれ以上快楽を味あわされたら、正気を失いゲームにならなくなるかもしれない。






 全てのシナリオを機知とリアル知識と幸運乗り切った彼は、ゲームの勝利の商品として、王国への各種の支援を約束させる証書をジェラートに幾つも書かせた。 この時点でも王国の負担は相当減っただろうが、最後に正解を言えたか否かで、王国にさらなる大きな支援をもたらせるかが決まる。

 横島は大分考えている。答えを言わなきゃダメな時間まで三分を切った。周りにいる全ての女性達も、彼を嫐れることも楽しみだがゲーム自体も面白かったとは思っている様だ。勝てるかどうかが気になっている様子のヴィヴィオ達の様子を見ながら彼は言った。



「今回の木綿季のご主人様は、アリスだな。エヴァかなとも思ったが、劇中の木綿季と藍子の動きは英雄の技や魔術の再現は、エヴァだと辛うじてできるくらいだ。人形劇で再現に長けた、アリスでも簡単ではないだろうけど、エヴァよりは少しだけ余裕がある。
それで俺を手助けしている時の動きはジェラートやメタリカの使い魔になった際の動きを再現していたんだろう」


 それに対してジェラートとメタリカは顔を突き合わせて笑った。女権国家の女性が見せると好いた男を捕食できる時に見せる笑みだ。それを見て自分は不正解を言ったんだなと彼は悟った。

 彼に対してジェラートが笑いながら言う。

「旦那様、そこまで的外れな推理でもなかった故、落ち込むでない。 しかし、妾たちの夫を手玉に取る手腕も捨てたものではない様じゃな」

 そういってジェラートが赤い髪をたなびかせながら彼を掴むと杖を振った。赤い花弁が舞散った後に彼の視界が暗転する。


 次の瞬間彼がいた場所は、今日で三度目に訪れることとなったジェラートの閨房にいた。ジェラートが笑いながら杖を振ると多くのサキュバス族の一種サキュアたちと、彼女の弟子であり手下でもある魔女達が現れる。エヴァ達も、早く始めたい様子だ。

「それでは最後まで不正解を出した旦那様に最後の罰ゲームといくかえ」

 ジェラートの最後の宣言と共に彼の意識は再びTRPGの部隊に入っていった。






 高島忠助は今まで共闘したり敵対したりした、木綿季と藍子のご主人様候補たち全員に囲まれていた。
負世界の答えを言った瞬間にアリスの指から延びてきた霊力でできた糸が彼の体の中に入ってきておりもう逆らえないことを示している。 最初に愛歌が笑いながら彼に恋人の様に甘い口づけをしてきた。 彼女は笑みを浮かべて言う。

「とりあえず彼の精神が完全に参りそうになったら私やアリスが間に入るわね。少しすれば回復するでしょうし」

641 :名無しさん@狐板:2023/07/11(火) 23:55:12 ID:suoH5apw

 その言葉にジェラートが頷いた。

「妾たちもできないことはないが、殿方を嫐りながら回復させるのは愛歌殿の方が上手じゃろう。 それに今宵は嫐ることに集中したいのでな」

「愛歌様ちょっとまって」

 言い終わる前に彼女に口づけされた後、彼は糸に操られ愛歌の体のいたるところを愛撫させられ始める。乳房や尻を揉みしだくたびに、激しい電流が走り分身が元気づくが、破裂直前になると彼女が優しくそれを手でつかみ封じてくる。

 少しそれを繰り返し彼が限界を迎えかけると、彼女が彼を押し倒して、その分身を飲み込んだ。

 ただただ気持ちよく、他の事を考えられなくなる彼が逆に愛歌を逆に押し倒すと彼女は下になりながらも主導権を握り、彼が射精したいときに合わせて何度も絶頂へと導いた。
出せば出すほど自分の体が中毒の様になっていく感覚を味わう彼女の愛歌が彼を抱き返しつつ、一度内部で彼の分身を締め上げた。あまりの快楽で激しい射精を起こし、動けなくなった彼を王族らしい目で射抜きながら彼女は言う。

「性的に負けていることは誰よりもあなたが分かっているわね」

「は、はい」

 上になって腰を振りながらも射精の度に彼女の視線がどんどんと、魂に刻み込まれていくのが分かる。

「今回の私の番が終わるまでは、射精するたびに私の名を様付で呼びなさい」

「は、はい」


 今回は次が最後になる。そう思い彼はその通りにした。

「愛歌様!」

 強すぎる快楽のあまり叫ぶようになった彼の無様な姿を愛歌は上機嫌に見ながら、彼を拘束していた両手両足を離した。

 強すぎる快楽で頭がくらくらしている彼を他所に愛歌は仰向けになった彼の分身を足で踏み始めた。

「私も女権国家の女性だしこういう趣味もあるのよ。木綿季、藍子」

「「はい」」

 木綿季と藍子が二人係で彼の分身を四つの乳房で嫐り始める。二人の乳房の間から出ている先の部分を愛歌が楽しそうに踏みつけて笑う。それを見ながら彼女は言う。

「それじゃあイク時の約束覚えているわね」

 違えたら恐ろしいことになる。その予感に背筋が凍り付きそうになりながらも、同じくらい今の状況は怖かった。
この王族の視線で見下され足で分身を踏まれながら、射精の瞬間に彼女を様付で呼んだら絶対に、自分の精神に深く刻まれてしまう。
だが約束を違えた時の恐怖が勝り彼は、叫ぶように射精の瞬間に声を出すことを決めた。彼が決意して止まれなくなったのを見計らったかのようにさとりの声が響いた。

「本当にそうなんですかぁ? 貴方は実は愛歌様に踏まれながら射精して様漬けした際に快楽を覚えているのでは? それを恐怖でごまかしているんじゃないですか? 否定派できないですか? 本心かもしれませんが相当悦んでますねぇ。 ……見下げ果てた変態ですね。このド屑が!」

 愛歌に対する隷属感情だけでもかなりひどいのに、さとりの射精直前の罵倒がさらに精神に追い打ちをかけて、一つで済んだはずの折り目が二つも付いた感覚がする。だがそれでも、愛歌との情事は彼の精神を回復させていた。彼女は愛おしそうに彼に口づけして言う。

「名残惜しいでしょうけど交代だわ。 貴方の精神が持たなくなったらまた代わるから」

 笑みを浮かべて帰る愛歌をしり目に見た後、ヴィヴィオとエヴァが笑いながら近づいてきた。

「謎解きで敗北したので罰ゲームの時間ですよ。高島、聖王として不甲斐ない臣下にお仕置きの時間ですね♪」


 大人の姿になった彼女は愛歌と同じ、王族らしい瞳で彼を見下ろした後アリスの方に目配せをした。 アリスが頷くと彼の体は勝手に動き、ヴィヴィオが望む様に動き始め彼女と交わり始める。
 最初は王族らしい、視線で彼を見下ろす騎乗位で彼女は彼を何度も射精させたが、彼が完全に王族の威に対して屈服してそれが癖になったのを読み取ると、彼女が上の対面坐位に切り替えた。
これ以上性的快感を与えられたらおかしくなる。そこまで思った直後に彼の腕が動き片腕はヴィヴィオの右の乳房を掴み、もう片方は左の尻に伸びて形を変えさせる。
そして口が開くと、ヴィヴィオの左の乳首に吸い付き始める。快楽が許容値の限界を超えた彼が射精すると、ヴィヴィオは彼の不安を和らげるように頭をなでながら、快楽で意のままに動く彼を堪能した。

「ほら、女性優位の性交の屈辱が癖になって余計にたくさん出すような性根をしているから、知恵比べに負けるのです。 勝つのは無理でももっと頑張って私を圧倒して見せるくらいの気概は見せなさい!♪」

 彼女が厳しい快楽を与えてくるとその度に射精し、それが済むと優しい快楽に切り替え。意のままに動く彼を見下ろしながらヴィヴィオは笑う。

「エヴァさん、彼の体を覆う気を聖属性に傾けて置いたから、貴方の属性が相当効くと思いますよ」

「ふむ。そうだなバカ弟子に負けるとどうなるかの指導と行くか」

 ヴィヴィオが彼を解放すると、エヴァ即座に彼を抱きしめてきた。アリスの糸で動かされた彼の肉体は、エヴァに奉仕を始める。丁度ヴィヴィオとしたのと同じ様な性行為を始めた。

 最初にエヴァに騎乗された瞬間、彼は瞬殺される形で射精し、一気に背筋が寒くなった。ヴィヴィオの聖なる気に慣れ切った今、エヴァの与えてくる真逆な闇属性の快楽がより強く感じられる。

「怖いか? 快楽が強すぎて辛いか? だが、女権国家の妖怪に負けるとはこういう事だと教える必要があるからな。私も辛いぞ♪」

 口とは裏腹に心底楽しんだ口調で、先ほどのヴィヴィオと同じ対面坐位に入るエヴァに恐怖しながら彼は何度も射精を繰り返した。

 数えきれない程の数の射精のあとにエヴァが笑いながら言う。

「あと二回でヴィヴィオと同じ回数だな」

 その言葉に彼は心底ほっとした。回復アイテムなどのおかげで生命の危機は感じないが、強すぎる快楽で射精の度に精神に折り目や傷がどんどんついてきている感覚が激しかった。あと二回。そう思っちゃ直後に彼の気が緩み脳が壊れるほどの快楽を伴う射精が起こった。

 そして彼がもう一度で終わるそう思った直後にエヴァが言う。

「最後までヴィヴィオと同じにするなどとは言ってないぞ。最後はこれで締めだな」

 そういうとエヴァは彼と同じ姿の少女の姿になる。余計に強く締め付けられ、快楽で悲鳴を上げる彼の分身を10秒くらい弄んだあと、彼女は射精の瞬間に合わせて首筋にかみつき、僅かに血を啜った。

「〜〜!」

 吸血の快感で予定より多数の射精をしながら声にならない声を上げる彼を上機嫌に見ながらエヴァが笑う。

「満足で来たぞ。バカ弟子が。これに懲りたら勝てないかもしれない賭け事は避けることだ。最も今回は避けられない類のものだったから、負けることに懲りさせるだけだがな。
――、もっとも罰を与えたくなるような愚行をしてくれることを女権国家の女としては願っている部分もある」

 エヴァの情欲めいた目が彼を恐れさせた。そして愚行を犯した時の罰を期待している自分もいることに彼は気づいた。


 エヴァがことを終えると、ジェラートとメタリカの二人が進み出てくる。メタリカが笑いながら彼を見下ろして言う。

「キヒヒ。忠助、大分疲れている様だな。私達は今回の契約上お前を体力的には、壊せない」

 そういうと彼女は回復させるドリンクを取り出してくる。彼女の発言を引き取るようにジェラートが続ける。

642 :名無しさん@狐板:2023/07/11(火) 23:56:36 ID:suoH5apw

「このドリンクを飲んだら体力が回復するから余計に搾り取られることになろう。だが飲まねば直ぐに終わるがどうするのじゃ?」


彼女達が渡してくるドリンクを飲めば体力が回復して、再び快楽地獄が始まるという確信がある。
だがそれでも消耗しつくした体がそれを欲し彼の体は魔女達が合成した栄養ドリンクに手を伸ばしていた。 ドリンクを飲みすと直ぐにそれが自分の体に吸収された感覚があり、それが済んだのを確認すると彼女たちは笑った。

「本当に体が辛いそれだけか? どうなんださとり」

 メタリカが彼に魔術を賭けながら跨り問う。 その問いにさとりが笑いながら答える。

「一応体が限界だからという気持ちの方が強いようです。でも無意識では沢山嫐られたいという気持ちも相当働いていますよ。 この変態さんは」

 こいしの告げ口を聞きメタリカが笑いながらと繋がると快楽の沼に堕ちていくような感覚があり、彼はそのまま堕ちていく。 激しい射精をするとジェラートがメタリカと交代し言う。

「忠助殿、堕ちてしまえば楽であろう。 魔女達に特性ありき、複数の魔女に愛された者の特権を味わうが良い」

 そういうと、彼女はメタリカと同じ傾向でありながら、種類の違う堕落させる感覚の強い性的快感を彼に与えながら、ゆっくりと離れていく。メタリカは笑いながらジェラートに言った。

「あれをやるのか? うむ、今夜のフィナーレには確かに相応しいな」

 そういってメタリカは自分の定住先の女権国家の媚毒の沼の液体を取り出し彼の股間に塗りたくり始める。激しい快楽で彼が悲鳴を上げると藍子が彼の唇を口づけして塞ぎ木綿季が後ろから抱きしめ始める。

 メタリカが再び彼の分身を飲み込むと沼の魔力も加わったことで、前以上の快楽が彼に襲い掛かり、彼の意識は一瞬で射精と同時に堕ちた。そしてその瞬間メタリカの笑い声が聞こえ、ジェラートが配下のサキュアたちを呼び出す音が聞こえた。



 忠助は明晰夢に似た夢の中で目を覚ますと、自分の分身が激しい快楽でさいなまれてることに気づいた。 それだけではない。後ろからは木綿季に抱き着かれている様な感覚と、
彼女の強い快楽を与えてくる愛撫を受けている様な感覚がある。目の前のジェラートはそrを見ると愉快そうに笑った。

「妾はサキュア族を従えている故、夢の中に入ることは容易いのでな。端的に言うと夢の中では妾と藍子。現実ではメタリカと木綿季がそなたを嫐る」

 藍子が楽しそうに笑いながら言う。

「忠夫さん、木綿季と私の攻めを全く同じ個所に同時に受けさせたらどうなるかやってみたかったので行きますね」

 逃げようとしたが夢は彼女達に完全に支配されている。その上現実世界で受けている愛撫の快感のせいで分身が悲鳴を上げ続けており彼は動くことすらできなかった。
ジェラートが現実のメタリカと同じように彼を前から抱え込んで分身を飲み込むと、藍子は現実の木綿季と同じように、彼を背後から愛撫し始める。

 木綿季の激しい快感と藍子の乱舞が彼を襲いジェラートとメタリカ二人の中に衰え切らない量の射精を放つと、ジェラートが笑いながら言った。

「藍子そろそろ、木綿季と二人で嫐ってはどうじゃ」

「ジェラート様ありがとうございます」

 現実世界ではメタリカと木綿季が交代の準備をし、夢の世界では藍子とジェラートが交代の構えを取った。

 ジェラートに離された彼を受け止め藍子は電話するように木綿季に言った。

「ユウ。それじゃあ、二人で同時に忠助さんの魂の一番深くまで加えこんでしまいましょう。 これを味わったらもう立てないでしょう」

 現実世界からの木綿季の声も返ってきた。とても楽しい遊びをしている時の声だ。

「うん。じゃあ行こうかお姉ちゃん。せーので♪」

 同時に飲み込まれた瞬間、彼は何度目になるか分からない、声にすらならない悲鳴を上げた。

 それを見計らったようにメタリカとジェラートがさっきまで木綿季と藍子のいた位置に身を移し彼を愛撫し始める。 逃げ場を完全に潰された彼の悲鳴は木綿季と藍子に口づけされて舌を絡められた時にようやく終わった。深く舌を差し込まれた瞬間に彼は射精し完全に沈んだ。





 意識が戻った彼は、ひたすらに嫐られた。ジェラートやアル、ヴィヴィオ等は配下のサキュアや魔女たち、或いは悪霊や配下の悪魔、ヴィヴィオは彼を気に入っていた騎士などをけしかけていた。
時には彼を嫐る順番が回ってくるまでは百合的な行為をして準備を整えている者達も、さとりから教えられた罵る言葉で彼の被虐的な性欲を煽る。夢と現実両方で嫐られた彼はうつろな目で快楽を味わい続けた。
 罰ゲームが終わる音が聞こえてきた時、丁度木綿季が彼を嫐る番になっていた。彼はうつろな目で最後に気になった事を聞いた。

「木綿季、結局今回のゲームでお前達のご主人様って誰だったんだ?」


 彼の疑問は最もと言えるだろう。彼女たちは彼を嫐る女性達にとって最高の助手であるかの様に彼を嫐ってきた。
アリスとリグルの時は英雄を堕とした性魔術の再現を手伝い、時にそれが効果的になるように彼に刺激を与え、ジェラートやメタリカの時は魔女の堕落させる力をより引き出し。
エヴァの時は吸血鬼の使い魔に相応しいあり方で彼の魔力を高めて、吸血の快感をより強めてきた。
合間、合間で彼の精神が限界になりかけると、癒す様に彼に優しい性行為をしてくる愛歌の手伝いをして共に癒してくることもあり、ヴィヴィオの部下として嫐って来るときは、生粋のストレリチアの魔術騎士としか思えなかった。

「かなり、意地が悪いひっかけ問題だったでしょ? 正解はね〜」




 ジェラートの閨房で今日最大の一人の男性を嫐る乱交が行われている。何度も振られたらしいダイスが降られる度に、美しく淫らな赤黒い光が彼と彼の魂の入っている人形を包みその度に彼の分身が痙攣し大量の白い液体を吐き出し続ける。
女性達の反応は多種多様だ。 男を嫐る悦びだけを求めている配下達もいれば、彼への愛おしさを感じながら彼を蹂躙するのを楽しんでいるもの。 何人もの女性達や配下達が彼を嫐り終え。
最後のダイスが離れた後、彼の人形と彼を一際大きな淫らさを感じさせる光が包み、ちょうど最後に彼の上になっていたユウキに一番多い射精をすると彼は動かなくなった。

643 :名無しさん@狐板:2023/07/11(火) 23:57:10 ID:suoH5apw





 木綿季から答えを聞く直前に彼の意識は横島忠夫の肉体に戻っていた。目の前にはゲーム版の世界と同じ体制で彼と繋がるユウキの姿がある。
目線が夢の中より高くなっていたことで、彼は自分の体が元の青年期に戻っていると気づいた。
彼女は卓の中にいた時と、同じ笑みで答えを教えてくれた。


「こっちに戻ってきたからさっきの答えを教えるね。忠夫、インプとなった僕達のご主人様は君だよ」

「な!」

 驚く彼にランが補足をする。

「ええ。ここからはさとりの方が上手く説明できるでしょう」

 ランの言葉にさとりが進み出てくると彼に言葉を告げ始めた。

「横島さん、消されていた記憶の中にはユウキさんとランさんの契約した記憶もあったんですよ。彼女達が、他の女性達の使い魔をした時も凄く上手に動いていたのは、貴方の名前の呪ですよ。忠夫、すなわち忠実なる夫ですから」

「だ、だけど」

 言い終わる前にさとりは横島の心を読み取り答えた。

「ええ。ユウキさんたちは凄く恥ずかしいセックスなどを貴方にして嫐るのを手伝いましたね。簡単なことですよ。貴方がどんな風に嫐られたいか読み取り、そしてそれを叶えようとする彼女達に協力していたんですよ。このド変態♪」

 さとりの楽しそうな罵倒が終わるとユウキが進み出てきて彼に口づけして抱き着いてきた。

 ユウキを受け止め彼にランも同じく口づけをしてきて言う。

「貴方が女権国家に永住して、王国の為に戦い続ける道を選んだなら、私達は貴方がどうなっても、最後まで共にいることを決めましたから。だからこそ霊能力者となった貴方の使い魔となりました」

「うん。前からインプになっていたけど、使い魔となってもデメリットはあまりないみたいだし、さとりさんとこいしちゃんが言うには使い魔契約しても、忠夫が望むのは、僕達との対等な夫婦関係だから、別に良いかなって。 これが僕達からの誕生日プレゼントだよ♪」

 笑みを浮かべるユウキの言葉を聞き使い魔となった彼女達から流れ込んでくる魔力が女権国家の敵対女性から受ける性的な術も含めた全ての霊的反抗力を授けてくれていると彼には分かった。

 さらにユウキの言葉をジェラートが補足する。

「妾たちはユウキとランを一度使い魔として使って戦闘をしておるから、かなり手の内がばれている。つまり、旦那様の敵とならぬという証でもあるな。これが妾たち全員からのプレゼントじゃ」

嬉しさとそれに課される重責に少しだけお気後れする気持ちを持つ彼にユウキが言う。

「それじゃあ、皆さんの要望に応えようか。皆して、ショタ形態の忠夫しか可愛がれていなかったから、ここからは元の姿の忠夫も可愛がりたいんだって。僕とお姉ちゃんも協力するから始めようか」

 ユウキとランが手を押し当てると、アリスの糸がより速く彼の体を侵食し、そして強い快楽を与えてくる。暗く妖艶な雰囲気のジェラートの閨房の中で太陽の様な笑みを浮かべるユウキと、
月を思わせる笑みを浮かべたランを見て彼女達と共に居られるなら、自分はこの国では幸せな部類だろうなと彼は思った。

644 :名無しさん@狐板:2023/07/12(水) 09:21:04 ID:D2YZh4/m


645 :名無しさん@狐板:2023/07/12(水) 17:55:39 ID:1cWC4lu/
乙でした

646 :633:2023/07/12(水) 22:37:04 ID:U1mh3a/7
>>644
乙感謝です
>>645
乙感謝です

647 :名無しさん@狐板:2023/07/20(木) 17:25:40 ID:1Zh7hmEe


648 :633:2023/07/20(木) 17:58:05 ID:6vVBGzAX
>>647
乙感謝です

649 :名無しさん@狐板:2023/07/25(火) 12:53:58 ID:GtVW5s49
おつでした

650 :名無しさん@狐板:2023/07/25(火) 21:22:21 ID:5K9Jg2ND
乙でした

651 :633:2023/07/25(火) 23:30:34 ID:Hxs3tRU/
>>649
乙感謝です
>>650
乙感謝です

652 :名無しさん@狐板:2023/08/24(木) 20:42:51 ID:bkWgW5Ue
 女権国家SS 英霊としてソシャゲ主人公召喚者大鳳くんと契約した横島に訪れた長い自由時間の代償な惨劇。

 このSSは本スレで投降されている女権国家の二次創作SSです以下の注意点があります。
@横島のヒロインとして応募はされたけど、採用されていない可能性の高いキャラクター(Fateの玉藻の前)と応募されていないキャラ(Fateのクロエとライダーの方のダヴィンチ)がヒロインの一人となっています。
A公式で多分だけど大人の姿がないヒロインが大人化する描写があり、その姿は自分の予想です。
B横島ヒロインの一人ユウキにソシャゲネタが使われています。使われているネタは炎禍の烏天狗ユウキと奈落の鋭鋒(えいほう)ユウキです
Cスレ主さんが過去に投下した『邪な騎士と横島と騎士』の影響で、女権国家にまだ登場しておらず、誰のヒロインか確定してないヒロインが、横島ヒロインになってます。ただし、その話と比べると畜生度が大分下がってます。
D大鳳くんの来世が活躍するふわっとしたソシャゲ世界だけど、女権国家世界のFGOをイメージして書いていますがいくつかの他のソシャゲネタも混じっているかもしれません。
Eオリジナルの王国5将番外が出てきますが原作での女権国家では5将には番外とかいません。
F女権国家で扱いが難しいかもしれない、TSして男性から女性に変わったキャラが出てきて、それなりに独自解釈が入ってます
G女権国家の男性の吸血鬼に対してかなり独自解釈が入ってます。






 白く清潔な広い建物の廊下を軽い足取りで歩く者がいる。赤いバンダナと青で統一された衣服に身を包んだ男性。ありふれた見た目とはいいがたいが、それでも偉人というにはほど遠い印象を与える人物だ。
彼はその足取りに似合った上機嫌な様子で誰かの部屋を目指している。
 彼こそ、この世界における、非人道的魔術行使阻止機関、名称、ヒューマニティガーディアンに召喚された英霊の一人横島忠夫だ。
彼は大鳳への友誼からシノンやジャギと共に最初のチュートリアルガチャできた。彼が英霊となった経緯は女権国家との戦いを経て多くの人外の女性との交流を持ちつつ大鳳を助け、王国に戻ってからも、悪霊祓いや祈祷などで王国を支え続けた。
そしてそれを経た彼は英雄として王国に祭られて女権国家と和議が鳴った後は女権国家の女性達も助けていたためか、女権国家にある男性英雄総合の神殿にも祭られてもいる。 英霊となっても彼の本質はあまり変わらない。
思ったよりも簡単だった仕事が片付いた喜びを隠そうともしない笑顔を浮かべて今後の予定を考えている。

『大鳳のやつ普通の男の子に転生して、普通の生を本当に満喫しとるな〜。ワイとともに駆けた時代も最終的には不幸ってわけじゃなかったけど、今は普通の優秀な男の子として年相応に楽しそうで良いことや。
今日は周回の妖怪退治も終わったし、一緒にゲーム実況でもやるか』


 彼から見た今の大鳳はとびぬけて優秀ではあるが、受けた訓練が前世より緩かったため、前世ほどではない。
ほとんど気質なども変わらないし前世の記憶も蘇ったが、それでもあくまでも今の彼の主体は今生の彼だ。 そのため今の大鳳は庇護し甲斐のある子どもだと感じている。 

 そこまで考えて横島は自分は相当特殊な英霊かもしれないと思った。自分は死後も転生を繰り返し色々な場所に行っていたらしい。もしかしたらこの時代にも自分の転生体がいるのかもしれない。
そして自分の転生体が受けた弱点などはそれなりに自分にも影響があることが多かった。この戦いが終わり、自分が呼ばれることになった原因である、世界全てを破壊する呪術をキャンセルした場合は自分もその体に戻るのだろうか。
そこまで考えた後、彼はすぐにその考えを頭から追い出した。遊べる時に全力で遊ぶことも戦士の素質の一つだ。そう結論付けると彼は大鳳の部屋に歩む足を少しだけ早めた。





大鳳の部屋の前に来ると女権国家時代の時から見知っていた顔が見えた。 鍛え抜かれた盛り上がった筋肉にぎらついた闘気、戦友であるジャギだ。
しかし、彼にとって見慣れていないと思えるところが一つだけあった。かぶっているヘルメットと革ジャンが赤い色をしていることだ。
女権国家で良き出会いを繰り返し修練の果てに奇跡ともいえる勝利をいくつも手にした彼は後半でヘルメットを失い、新しく買い求めたら、ネロの気まぐれで赤いファッション推奨となっておりこれしかなかったそうだ。
このヘルメットになってからジャギはかなり強くなった印象がある。

 ジャギ曰く『レベル上げアイテムを使って段階を上げていったら、最後がこれだった。
確かに一番勝率が上がったのはこのヘルメットに代えてからだったが、これが最終形態とはな』と言っていた。 女権国家の終盤の方の彼はまさに奇跡を起こす拳法の魔法戦士と言えただろう。
だが、横島にとっては女権国家を去る半年くらいの恰好であり、その姿になってからは共闘したりしたことは数回しかなかった。不仲などがあったわけではない。
単にお互いの能力が高くなって独自で戦えるようになっていたのと任務の都合だ。それから王国に帰って何度か共に戦った時には既に元の姿になっていた。
それからもジャギは拳法家としてはこの衣装を着ていた時よりも強くなっていったが、ジャギが成し遂げた最も王国に貢献した大金星を得た戦いはこの衣装の時に集中している。
そのためにこの衣装が最終形態となっているのだろうと彼は思う。 横島はジャギの様子を見て少し憂鬱な気分になった。 一流の武芸者でも怯みかねないいかつい彼の表情だが、
付き合いの長い彼には分る。怒っているわけではない。この表情は言いづらいことがあり、それも相手に同情しているときの表情だ。

「ジャギどうしたんや? 女権国家の終盤で酒の席で流子ちゃんを切れさせる芸をやってそれがばれた時に、ワイと大鳳に匿ってくれって言いに来たとき並みの表情やな。
もしかして、酒の上で失言でもして、大鳳が美鈴さん入りにピックアップガチャ回すとか言い出したとかか? そんならワイを格好いいとか言ってくれているらしいここの職員の女の子の情報くれたらとりなしてやるぞ」

 敢えて言いやすくなるように軽口をたたくと、ジャギはそれに少しだけ気分が軽くなった様子を見せつつ、それでも重い口調で言った。

「横島、今回も怪奇現象による異常地帯が出現した」

「なんや、イベントか。それでワイの嫁さんたち引かんとクリアが難しいとかか。まさか引換券で誰を呼ぶか決まってしまったとかか。エヴァ以外ならオッケーだと大鳳に伝えていいぞ」

 横島は決して妻となった女性達を嫌っているわけではない。むしろ彼女たちが危なくなれば全力で助けに行く。しかし、愛してはいても尻に敷かれすぎていて単身赴任も気楽で楽しいと思ってしまっている。
妻が嫌いなわけではないが尻に敷かれまくりのサラリーマンがまだ妻が恋しくなってないのに、いきなり家に来られては気が休まらなくなる様な心境だ。 ジャギも横島のこの行動を咎めない。なぜなら彼も同じ心境で動いてる共犯者でもあるからだ。

「それがな」

 ジャギがここにきて言い辛さが極限になった様子を見て彼の顔色が変わった。

「もしかしてエヴァ確定か? ジャギ頼む本当にそれしないとやばい場合以外は、できればやめてやってと、大鳳に頼んでくれ。 ワイも美鈴さんが呼ばれるかどうかの会議になったら、無理してでも呼ばれない方向になるように全力で訴えるから」

 尻に敷かれているトラウマ度はジャギにとっての美鈴が横島にとってのエヴァなのだろう。ジャギは少し考えると答えた。

「それが、ガチャじゃねぇんだよ」

 ジャギの返答に彼はほっと肩をなでおろした。

「そっか。まったく心臓に悪いこと言わんといてな」

 そう答えた直後に彼は不安な表情になった。

「だとしたらなんなんや? なんでそこまでワイに同情しとったんや?」

「今回の怪奇現象による異常地帯の首謀者は、お前の嫁さんたち多数みたいだ」

「はー!」

 横島が一気に腰が砕けたように落ち込むとジャギは深い同情の目線を向けたまま言葉をつづけた。

「俺たちが毎回、異常地帯を叩き潰して、回収している人々の淀んだ感情などが集まってできたエネルギー結晶だが、今回はかなり性質の悪い方法で運用した悪党がいてな。
それを叩き潰して、運用しているのが彼女たちだったわけだ」

 願いをかなえる願望器もどきのそれは、手に入れることで様々な特典として利用できる。いわば偽聖杯ともいえるだろう。その願望気を浄化して、今まで彼らは有効活用してきた。
いかに無害であろうと、霊的異常地帯ができた以上は放置できない。横島は最後の希望にすがりながら声を上げた。

「ワイが多分イベント特攻英霊なんやな」

「ああ」

「けどあいつらなら、絶対にそんな悪辣なことはせんだろ。霊的異常地帯を放置はできんけど行かんといかんか?」

「それがな、ちょっと来てくれ」

 ジャギに促されるままに彼がついていくと、モニタールームにたどり着いた。そしてそこには、金髪で小太りのメッシュで髪を分けた貴族服に身を包んだ男性がいた。彼はゴルフドルフ・ムジーク、この機関を買い取った人物だ
。横島からしたらご愁傷様としか言いようがない境遇をしている。 一度霊的大災害を防いだことで、一応残して置いた方がよい程度の、評価を受けたヒューマニティガーディアンだったが、
彼の知り合いの占い師によれば、多くの事件が起こり価値が一気に上がると聞いて買い取ったところ、その占いは当たった。
ただし、毎回自分たちの命をチップにしてぎりぎりの綱渡りの賭けをしなければ、世界、少なくとも女権国家と王国のある大陸は滅亡するかもというレベルの災いが多発しているという。
彼が聞いた占いの結果では、もっと余裕をもって勝ち続け株価が上がりきったところでこの機関を売却し、多額の金銭と名声を得て勇退するつもりだったらしい。

 ゴルドルフのこわばった表情を見て、横島は一気にテンションが下がった。彼は悪人にも非情にもなり切れない根っからの善人だ。その彼がこういう表情をしているときは決まって部下に酷な任務を言い渡す時だ。
ジャギの様子から察した不吉な予感は一気に大きくなった。

 ゴルドルフは少し考えたのち、口を開いた。

「よく来てくれた横島、周回終了後にご苦労。今回の件色々と考えたが、どう転ぶにしろ
お前に話して決めさせるのが一番いいと思った」

653 :名無しさん@狐板:2023/08/24(木) 20:49:30 ID:bkWgW5Ue
 ゴルドルフは今回の件に関してどう対応するのが良いかではなく、誠実か考えていたのだろう。こういうところを見るとペンウッドの系譜なのだなと思う。ペンウッド校長の甥の家系だとも、
ペンウッド校長に入れあげた王国女子もしくはそれに偽装した女権国家人が子供を作ったともいわれている。仮に最後の説が本当なら、その女性は良識派だったのだろう。
ペンウッドは最後まで王国に尽くした善良な将校だった。 ゴルドルフは言い辛そうな様子のまま、手を振ってモニタールームの特に大きいモニターを指した。 横島が大画面を見ると、画像が映し出される。少なくとも一日以上は前の映像な様だ。

 そこには大鳳の部屋が映っている。大鳳が勉強をしながらキャルの来世と話しているのが見える。

「大鳳今年も、夏イベントが来るのに何楽しそうにしているのよ!」

 厳しい口調ではあるが、怒っているというよりイベントも命がけなのだから気を抜き過ぎでは? と心配している口調のキャルの声に大鳳は反省の色を見せつつそれでもわくわくが、止まらないという感じで答えた。

「姉さんごめん。でも今は霊的大災害で世界中がめちゃくちゃだから、外にもろくに出れないしさ、夏らしい季節のイベントとなるとどうしてもワクワクしちゃうんだ。今回はタイムスリップかな?それとも新たに作られた異界かな。
危険だけど夏らしい楽しみもできると思うとどうしてもね。 それに夏は大半がホラーの怪奇現象系が多いから、忠夫がいればどうにかなるしね」

 キャル姉は少し呆れつつも、大鳳の言葉を否定せずに遠足に行く子供を心配する様な様子で注意し始める。

「いい、横島にあまり負担かけすぎるんじゃないわよ。それと悪霊とかに効く刀や護符も持っていきなさい。
それにあんたはホラー系のアトラクションとかだとはしゃぎすぎるから、ジャギと横島が二人でゴーサイン出したとき以外は駆けださないこと。 まったくどうしてホラー大好きになっちゃたのかしら」

 言いながらもキャルには答えが見えていた。大鳳が横島を召喚できたときに、彼を頼りないと感じつつ、データ票を見て彼の強さを『理解』だけならまだしも『実感』してしまうと、
二度とホラーは楽しめなくなると職員たちが評したのを見て、大鳳は世界の名作ホラー映画を見たり、ホラーゲームをしたりをしまくったのだ。 その結果、
大鳳は本人も気づかないが、もともとホラーに耐性があったのが余計に強くなり、怖がることは少ないがホラー系のレビューとかでも食っていけるレベルのホラーマニアになった。
大鳳自身も横島程ではないが悪霊や妖怪と戦えるようになってからはその傾向がますます強まっている。
 ワクワクする大鳳とキャルの暖かな雰囲気の談笑は不意に終わりを告げた。気配の切り替わる音、そして突如現れる美しい女性。
横島にとっては最も強く印象に残った女権国家での記憶がよみがえる。 ――あれは間違いなく、かつてアリスと初めて会ったときの再現だ。

 人形めいた美を持つ彼女は突如として大鳳の部屋に現れ言った。

「……、その夏の思い出作り私たちが担当しても言いかしら」

 大鳳はその女性を前にして、少しだけ戸惑うような様子を見せた後、不意に頭を下げた。

「アリスさんですね。忠夫と会いたいだろうにガチャ引かなくてごめんなさい。歴史の修正とか、オカルト異常地帯で共闘した時に散々助けてくれたのに。 でも忠夫がガチャ引かないでって、僕に言うのもも、
皆さんのこと嫌いなわけでも愛してない訳でもないんです。 ただ単身赴任生活を満喫したいだけで、現に皆さんの身に危険が迫る可能性が少しでもある異変の時は――」

 大鳳の言葉をアリスは柔らかい笑みと言葉で遮った。

「ええ。わかっているわ。でも女権国家の女性としては、自分たちの為にあんなに格好よく頑張る旦那様の姿を見せられておあずけなのはとても苦しいの。
だから今回のイベントでは敵役でもいいから忠夫と直接会いたいのよ。今回のイベントはレジャー施設だから楽しみにしてね」

 そういってアリスが渡してきたパンフレットを大鳳は失礼にならないように気を付けながら手に取ると、開いた。
このイベントまでにそれなりに修羅場をくぐってきた大鳳だが、それでも一切警戒しない辺り、横島の妻たちに対する信頼は凄まじく高い。 そのパンフレットを読み始めると大鳳の顔が一気にうきうきした顔になった。
それを見て横島が疑問を抱き始めると、申し合わせたように一時停止が入りゴルドルフが大鳳から渡されたらしいそのパンフレットを渡してきた。





 パンフレットを開き一ページ目を開いた時点で横島の顔に諦めの表情が浮かんだ。
 今生の大鳳は色々とあって数ある年相応の趣味の中にホラーマニアが追加されていたが、その大鳳の遊びたい子供心をくすぐるアトラクションが山ほどあり、海水浴は無理でも、湖水浴ができる綺麗な湖がある山。
そして玉藻が担当する和風のホラーから、エヴァやアルやアリスが担当するホラーなアトラクションの遊園地。願望器があったとはいえどうして彼女たちはここまで本格的なレジャー施設を作れたのだろうか。


「恐らくは君の奥さんの一人アリスさんの人脈が大きいんだろうね。忠夫」

 不意に響いた張りと勢いのある、理知的な声に振り向くと。そこには栗毛色の髪に神秘的な魔法使いを思わせる衣装に身を包んだ少女がいた。天才だけが持つ特定の光を目に宿した彼女は興味深そうにパンフレットを見つめている。

「ダヴィンチちゃん」

 横島の言葉に彼女は笑みを浮かべるとパンフレットを興味深そうに読み進めた。 信じられない程の速度ですべてを読み終えると彼女は言った。

「読み終わって確信に変わったよ。これはゲーム化やアニメ化さえされたアリスの人形劇を取り扱った者たちの知り合いのレジャー施設などを作った幽霊などに頼んで、彼らが失敗したと思っていたり、
面白そうだけどやれなかった企画などをやらせてあげるというのと引き換えにこの施設を設計したんだろう。様々な思念体の幽霊などが客になって遊びに来ているみたいだ」

「そ、そうか。それでこの施設ダヴィンチちゃんの予想からするとどれくらい楽しそうや」

「ホラーに寄り過ぎているけど、『そっち方面のマニアじゃなくても楽しめるレベル――、 いや。ホラー苦手な人でも、途中で帰る人はほとんどおらず、二度と行く気はしないけど楽しかったっていう人が大半』なレベルかな」

「わかった。今回の霊的異常地帯解決のために出動するで」

「やっぱり。君ならそういうと思ったよ」

 ダヴィンチはそう言ってほほえましいものを見る目で横島を見た、そしてそのあとでこの施設の最高クラスの責任者の顔になり言った。

「念のためにウソ偽りない本心で答えてほしいけど、今回出動することにした動機は」

 横島はダヴィンチの言葉に嘘は言えないという表情で少し照れ臭そうに答えた。

「いろいろとあるけど、一番は今生の大鳳の為やな。あいつは今生では、ただの子供だ。普通に遊びたい盛りのな。それが数々の事故が起こり、今ではしくじったら国が亡んだり、大勢の人間が死ぬかもしれない重責を背負わされとる」

 横島の言葉にゴルドルフはうつむいた。彼には責任も落ち度もなかったが、それでもまだ士官学校を卒業もしていない少年に、こんな重いものを背負わせている状態に忸怩たる思いを抱えているようだ。
大鳳が非常な決断などを下さなきゃならないときは、必ず自分が命令し大鳳には責任を生じさせないと決めているのもそのためだ。ペンウッドが勇気で臆病さを克服して周りを引っ張る将になった人物なら、
彼は卑怯者になるのが死ぬより怖い故にまっすぐにしか走れず、その善性で部下たちが支えに集まってくる将だ。

 ゴルドルフの気にしている部分を触ってしまったと思いながらも横島は言葉を続ける。

「俺はもう大人どころか英霊だ。本来背負わんでいい荷物を背負って頑張っているガキに、思う存分遊べる機会を我慢しろなんて言う大人には絶対にならん。まして相手は大鳳の生まれ変わりやぞ」

「君はそういうやつだよね」

 ダヴィンチの軽い言葉には横島に対する信頼が込められていた。彼女は笑みを浮かべたまま言葉を続ける。

「今回の異常地帯の解決私も同行するよ」

 驚く横島をよそに彼女は言葉を続ける。

「呼び出された英霊の管理やケアは私の仕事なんだ。夫が単身赴任で寂しいからってやり過ぎてしまうような女権国家の女性達なら、今後召喚されないように処置をとったりするのも役目だろう。
今回の件で行き過ぎになるようなら私が彼女たちから君を没収して灸をすえることにするさ」

 彼女の言葉には天才ゆえの大きな自信がこもっている。その言葉に横島は頼もしそうに彼女を見た。

「ダヴィンチちゃん。本当頼むで。」

 おびえる横島を撫でながら彼女は笑う。 彼女はもともと大天才ダヴィンチのクローンともいえるホムンクルスであり、英霊としての力をふるう予備の肉体に過ぎなかった。
そして世界を救った後は寿命で尽きる肉体を持っていたが、死ぬときまで輝こうとする彼女を助けたのが横島だ。彼は文珠でダヴィンチがしなければならない施設の調整などを早く済むようにして、彼女の負担を減らすことに全力を傾けた。
そしてホムンクルスの肉体にも効果がある、試練を超えないと得られない霊的な食物などを入手して彼女に捧げ続けた。そして霊脈などを巡りながら良質の霊気を彼女に供給する儀式なども多く行った。
そのかいあってか彼女の寿命の兆候が見える様子はなく、作られて活動を始めたばかりの様な状態に今は戻っている。 彼女が今回動向を申し出た動機の何割かは、恩人である横島に対して、妻たちがやりすぎるようなら諫めるつもりなのだろう。

 ダヴィンチの励ましもあって決意を固めた横島は、『嘘』の文珠を飲み込んだ。『行きたいけど忠夫に悪い』と顔に書いてある大鳳を呼んでくれるようにダヴィンチに頼んだ。





到着した大鳳が、レジャー施設に行くのを諦めようとしている様な声音で声をかけてきた。

「忠夫、実は――」

 大鳳の少し残念そうな様子の言葉が終るより先に、横島が悲痛な声を出した。

「大鳳、嫁さんたちが放置しすぎてついに切れた! ワイが来ないと解決不可能な霊的異常地帯まで作り出してきたんや!今ならまだ怒りレベルも低いし、今回の異常地帯いけば許してもらえそうだから頼む」

「忠夫、悲観的に考えすぎだよ。彼女たち怒っているとは限らないと思うけど」

「それもそうやが、放置しすぎて欲求不満が溜まっとるのは間違いないわ。とにかくここらで発散させとかんと後が怖い。 いくで」

 大鳳に重荷を背負わせまいとする姿を見てゴルドルフは席を外した。自分の演技の下手さを自覚しているようだ。ジャギが重々しくうなずいた。


654 :名無しさん@狐板:2023/08/24(木) 20:55:17 ID:bkWgW5Ue
「恐らく今回は俺と関わり深い女たちはいねぇ。それなら俺が何とかしてやる」


 大鳳はその様子を見てますます安心の念を強めた。横島の妻たちを心から彼は信じている。だが、彼女たちが欲求不満過ぎてタガが外れる恐れもあると思っていたが、彼女がいれば大丈夫だ。
それだけ今までの度で見せた技術顧問としての彼女の能力は凄かった。







 大鳳とジャギとシノンキャル、横島とダヴィンチが転送用の魔法円に乗ると魔法円が光を帯び始め、彼らの視界を光が覆い、そして光でできたトンネルや海を思わせる空間に投げ出される。
そして次の瞬間には、澄んだ湖のある山に彼らは投げ出されていた。



レジャー施設の鏡の様な光景を見て目を輝かせる大鳳をよそに横島は凄く憂鬱な気分になった。この泳げる湖と普通のキャンプ場としても高レベルなコテージはホラーマニアが見ても、楽しめるように配慮がしてある。
そして、夜に合わせて作られているにも関わらず朝である今の時分ですら美しい湖の向こうの城はエヴァの城だろう。遊園地とワープ機能かエレベータで繋がっているあの城に行くとかなりひどいことになりそうだ。

 落ち込む横島をよそに大鳳の心からの子供らしい喜びに満ちた絶叫が響いた。

「忠夫―! ここ凄く僕好みに考えてくれてキャンプ場だよ。奥さんたちにお礼言っておいてお願い。 空気もすごくおいしいし、魚釣れたら焼いちゃおうか」

 ウキウキする大鳳を見て、彼は招待に応じた甲斐はあったなと思えた。年相応の子供らしく好きなだけ遊べる夏休みを彼に味あわせてやることができそうだ。

 ダヴィンチもわくわくした様子で、辺りを回りたがっている。それを見て横島はこの少女にこの言葉を言ってやれることがうれしくてたまらない、と感じられる言葉を言った。

「ダヴィンチちゃん、この事件が終わったら何度も夏休みを楽しめるで。時間はいくらでもあるからな」

 その言葉にダヴィンチは激励する様な叩き方で彼の背をたたきながら返した。

「一応は私に凄く嬉しいプレゼントをくれた、ナイト様や王子様、……は言い過ぎか、戦士や魔法使いなんだから、『一緒に何度でも夏休みを楽しもう』くらいは言いたまえ」

「それだと俺が英霊として何度も夏休みを経験させるって事じゃないか。事件が解決してないって事だからあかんやろ」

「それもそうか。でも私が望むなら事件が解決した後も残ってくれるだろう君は」

 確信し切った声に、横島は少しも悩まず頷いた。それを見てダヴィンチも嬉しそうに笑った。その顔を見ながら横島も言葉を続ける。

「ダヴィンチちゃんは寿命が短い事を悲観してたわけじゃないが、それでももっと長く生きたいと言う思いもなかった訳じゃない、お前を長生きできる様に変えたのはワイや。
寿命を変えた以上は最後まで責任取るわ。受肉も考えた方がええかもな。最もワイがおらんでも万能の天才である君なら大半はどうにでも出来ると思うがな」

「まあ、ね。ただ転ばぬ先の杖になる君が居てくれると安心できるからね」

 二人の親子や兄妹の様でもあり恋人と友人の中間の様でもある会話を見ながら大鳳は夏休みの日々を想像して頬がほころんだ。 横島とダヴィンチの二人だけの空間を見ながら彼は思う、
あの時アリスにダヴィンチと横島の関係を話しておくべきだったかもと。ダヴィンチは横島にかなり気を許しているが、それは恋愛かどうかははっきりとは当人にすらわかっていないと思われる。仮にダヴィンチは自分が横島に異性として惹かれていることが分かれば、横島の妻たちにきちんと断りを入れて義理を通すだろう。そこまで考えて彼はその考えを放り投げた。 以前オカルト様子の強い霊的異常事態解決の際に彼女たちの能力は把握済みだ。観察眼の鋭いアリスや愛歌なら大体察するだろうし、他の面々にもちゃんと通達するだろう。 そう考えると彼は二人に声をかけて遊びまわる提案をした。






 遊び倒した後の夜に焼き肉を中心とした料理をつつきながら、大鳳一行は今日の話で盛り上がった。湖で泳ぎ回り日が暮れた後はそれがすんだあと、湖の風が当たるキャンプ場でそれぞれが料理をした形だ。
少し気が重そうだった横島ですらも後半は純粋に楽しんでいた。ダヴィンチの作ったぬるめのカボチャスープを飲みながら満足そうにする彼に大鳳が聞く。

「忠夫、今回はいつ頃相手が仕掛けてくると思う。今回の特異点は夏を思いっきり楽しみつつアトラクションを攻略することだから、いつもとはだいぶ勝手が違うと思うんだ」

「そうだな悪意のない敵との戦いじゃなくてこれはエンターテイメントだ。だから今夜あたり、なんか仕掛けてくると思う。的だったら疲れたときとかを狙うけど、
今回は夜中に襲われても気力と体力が余っていて楽しめるときである初日や休ませた後になんか起きると思うな。アリスたちは奇をてらうこともあるけど、クオリティを上げた王道ならある程度は外れなしってわかっとるからな」

「そうなんだ」

「ああ。それも女権国家的なホラーイベントが多そうだ。あくまでもお前を楽しませることが今回の目的だからな」

「それじゃ今夜あたり何かあるかな!」

「いや遊び倒して疲れを癒すために2、3日休んで体力が回復した後かもしれんぞ」


 ウキウキする大鳳をよそに彼は自分のコテージに戻った。

 コテージに帰った彼は軽く一風呂浴びると夜風に当たれるコテージのテラスに出た。風呂に入ったせいか夕食のあとであるにも関わらず少し摘まみたくなっている。 一度内部に戻ると、軽く摘まめる生ハムに薬草をまぶしたものがいくつか入っていた。
ビールでなく、赤ワインしか入っていないことを少し残念に思いながら、彼はテラスに戻った。生前愛歌に仕込まれたワインの開け方をして、注いだ後湖とエヴァの城を見ながら彼は生ハムが野菜を包むおつまみを食べた。

 生ハムの塩辛さとそのあとにくる、ハーブの苦さが口の中に僅かに残り、ワインで流し込むとちょうどいいなと彼は思い、多分このハーブは女権国家産のものだったかもと生前の記憶を掘り返してみたが答えは出ない。
考えつつも、思った以上に美味いと感じ、ワインとお摘みを交互に口に運びすべて食べ終わるまで時間はあまりかからなかった。
食べ終わった後、彼の体に脱力感が迫り股間の分身に力が集まってくるのがわかる。脱力状態を味わいベッドに倒れこむと、不意に上から柔らかく押さえつけられた。

 最初に押された体の部分のツボが脱力と快楽をもたらし完全に動けなくなった彼が顔を上げると月明かりの差し込むコテージの天井を背に彼の上に覆いかぶさっているのは人形の魔女アリス・マーガトロイド。
エヴァ程ではないが彼女の美もまた夜に映えると彼は感じた。

「アリス」

 特に恐れた様子もない声が彼の喉から出た。目の前の彼女からは放置された怒りなどは感じられない。召喚を大鳳に頼んでという催促すらなかったのだ。
そこまで怒ってはないだろうと彼は予想していた。アリスは妖艶さを持った慈母の様な笑みを浮かべながら、彼の唇を奪い、舌を絡めてきた。
彼女の口付で完全に体を動かす全ての機能が失われたと思った直後に彼の頭の中で射精した時と同じような感覚が起こる。それを一度起こすと、アリスは何度も何度も彼にどこまでも優しい快感を与える、口づけを繰り返した。
彼自身が体を動かす糸をすべて甘い蜜で溶かし切ろうとするかの様な行為だ。彼女の指から出る光の糸が彼の射精を封じている。それに気づいた直後にアリスがようやく彼から唇を離した。完全に彼が立てなくなっているのを見てから彼女は言った。

「忠夫、久しぶりね」

「ああ。単身赴任を堪能しとった」

彼は不意にいつの間にかすべての衣服がはぎとられていることに気づく。アリスは彼から離れて立ち上がると、開いた窓から見える月明かりを背に服を脱いで彼の眼に自分の体の全てを見せつけてくる。
そしてより強くこわばった彼の分身を飲み込むといった。

「忠夫、誰か一人だけ呼ぶと不公平になるからって、一人も召喚させなかったのね」

 強すぎる快楽で返事もままならないまま彼はひたすら壊れた水道のように射精を繰り返す分身に、頭を壊されながら首を縦に振ってアリスの言葉を肯定する意思を示す。

 アリスは魔女らしい妖艶な笑みを深めて彼の唇をふさぎ、舌を再び絡めてきた。
それはまるで彼の声にならない言葉を封じることで、彼の快楽の逃げ場を奪い自分の中に注がれる精を増やそうとするかのようだ。 アリスが腰をグラインドさせどこまでも優しい快楽を味あわせながら射精の量を増やしてくる。
彼の頭が警報をわずかにならした。女権国家の女性ときちんとした純愛をしたのに、廃人に近い状態になった男性を彼は何度か見たことがある。純粋な愛と好意が生んだ快楽が強すぎて結果的に男を壊した類の女性と今のアリスは似た目をしている。

 彼女は光でできた糸で彼を動かしながら自分の体の乳房や尻の丸みを撫でさせながら言う。

「忠夫、単身赴任を満喫していたい気持ちもわかるから私からは何も言わないけど、ただ私たちの危機の戦いであれだけ格好いい姿を見せたんだから、私のほてりを沈めて。それが済んだらあなたが大鳳くんにお願いしてくれるのをまつから」

「〜〜!」

 言葉にすらできない悲鳴を上げながら彼は、何度も自分の魂ともいえる精神が彼女にぐずぐずに溶かされていく感覚を味わっていた。この情事が終わった後、自分は恐らくアリスがピックアップされたときに引いてくれと大鳳に頼んでいるだろう。

 射精を重ねるごとに彼女の人形に近づいていく感覚を覚えながら、彼はアリスの胸に顔をうずめ時には赤子のように乳首を口に含まされ彼女の望むままに体の至るところを揉みしだくことを繰り返した。
謀略も怒りもない、ただ格好よく夫に救われた、その思いが産んだ好意と愛情だけの性交行い彼に一切拒否感も警戒心も抱かせず、ひたすらに彼を溺れさせる。
アリスとの情事を20回までは数えていたが、それ以降は完全に彼の意識が堕ちきってしまいしゃべることすらままならなかった。 快楽の時間が長すぎて、魂が抜けきった彼を見下ろしながらアリスは笑う。
そして彼女が離れると彼は糸が切れた操り人形となった感覚を味わいベッドに倒れこんだ。
情欲が収まりはしたが、それでもまだ何度か体を重ねられそうなぐらいに回復しているのはさっきのお摘みのせいだろう。 快楽で完全に自分に屈服した彼を見下ろしながらアリスはチャシュ猫の様な笑みを浮かべた。

「忠夫、今度のピックアップが来たら私を回すように大鳳くんに頼んでね」

 お願いを断る問発想すら出なくなった彼は腑抜けになり切った声で応じる、

「あ、ああ」

 情事を思い出すだけで彼女をそばに置きたくなる。快楽がなくても彼女たちがそばにいなくて、寂しいと思う時がしばしばあったが、ここに呼び出されてから忘れかけていた快楽を思い出しその感覚が一気に強くなった。
その様子を見てアリスは少し怪訝な表情をした。そして、少し考えると彼を小さくしたような人形を取り出し、何らかの呪文を唱える。
これは確か人形のモデルとなった人物の心を読む読心術の類のものだ。 そしてその術を終えるとアリスは嬉しそうに笑い再び彼に抱き着き口づけしてきた。

「周りから『王国男子である貴方に対して少し、お尻に敷きすぎじゃない?』って言われていたけど、快楽を忘れかけていても。私たちを呼びたいと思っていてくれたのね」

 アリスの弾む声に僅かに警戒が沸くがそれよりもまたあの情事が始まるかもしれない。その期待の方が今は強くなっている。拙いと思えても、防ごうとする意思はすでにほとんどなくなっている。彼女は弾む声でさらに続ける。


655 :名無しさん@狐板:2023/08/24(木) 21:00:23 ID:bkWgW5Ue
「完全に蕩けてくれているから、もう準備は不要。というより、ひと手間増えちゃうけど続けちゃいましょうか」


 そういってアリスが手をかざすと彼の体は少年期のそれに代わる。子供の姿になり彼は驚愕した。生前は確かに何度もこういうことをされたが、今の彼は道化と切り札の側面の強い『ジョーカー』の英霊だ。
その彼にこんなことができるなんて。長い年月を経てアリスは魔女として相当な高みに至っている。
子供になった彼を抱きしめてくる優しく淫らなアリスの体は自分が大人だった時より、より刺激が強く感じられる。
彼の子供に戻り小さくなった分身をアリスは迎え入れると、乳房の所にくる頭を愛おしそうに両腕で包み込んだ後何度も、仰向けになった彼に押し付けた。
まったく双方が動かないまま、分身を飲み込んだ秘所の動きだけで彼を何度も絶頂させると、アリスは耳元でいう。

「忠夫、今回大鳳くんに楽しい夏休みを提供したいのよね」

「あ……ああ〜」

 極上の美酒を飲み過ぎて酩酊状態になった様になりながらも、一応肯定の言葉を返す彼の声を嬉しそうに聞きながら彼女は対面座位の姿勢に移行した。彼女が腰を振りながら言葉を続ける。

「みんなそこまで怒ってないけど、貴方の見せた姿のおかげで大分ほてっているから、沈めるのを手伝って上げて。『大鳳くんには』最高の夏休みを提供するから」

「あ、ああ」

 そう答えた瞬間、何かが外れた感じがした。伝承でいうところの吸血鬼を家に招いた時の様な、あるいは悪魔と契約してしまった時の様な。
アリスの純粋な好意による性行為で腑抜けになった、時点で彼の判断力は完全に落ち切っていた。最もこれは妻たちを信じている為でもある。

 アリスはもう一度彼の唇をふさぎ多めの射精を促すと満足そうに笑った。

「それじゃあ、明日の大鳳くん歓迎のイベントはあなたがメインで盛り上げるとしましょうか」

 魔術によるものか一瞬で服を着こみ彼女は横島を抱き上げた。そして不意に誰もいないように見える場所を見て言葉をかけた。

「あなたもそれでいい? ダヴィンチちゃん」

 横島はその言葉に朦朧とした頭でありながらも、驚愕が走った。そしてアリスが声をかけた場所を見ると、そこにダヴィンチの姿があった。彼女は少しバツが悪そうな顔をしている。 アリスが補足するように言葉をつづけた。

「あなたが簡易だけど、害意あるものは入れない結界を張っていたけど、機械で侵入者の気配があったから、一応は見ておこうと思ったみたい。
それであくまでも夫婦の純愛だったけど、女権国家の女性は魔術的な意味でも閨が一番危険だから目を離すわけにも行かなかった。そんなところでしょう」

 ダヴィンチはそれなりに長く付き合った横島には分る本心からの頷きを見せた。そして言葉を続ける。

「忠夫、ごめん。一応娘や妹みたいな私に女性にあそこまで一方的にやられているのを見られていたと知るのは恥ずかしかっただろう。
明日からのイベント多分君を救出系だと思うけど、私も頑張るから待っていてくれたまえ」

「ああ、大丈夫や」

 横島がダヴィンチと会話している間、アリスは全ての集中力を込めて観察眼を張り巡らせてアリスの様子を見ていた。そして、ダヴィンチに礼をとると、横島を連れて瞬間移動をした。






 アリスが性行為の疲労で眠りについた横島を連れて本拠地に戻ると、ヴィヴィオが楽しそうに彼女を迎え入れた。聖王の姿とかしたヴィヴィオは嬉しそうに彼女を迎えた。

「アリスさん。お疲れ様です。忠夫を連れて帰ってきてくれてありがとう。それで、さっそくですけど、ダヴィンチちゃんはどうでした」

 その言葉にアリスは笑って答えた。

「彼女はまさに万能の天才のクローンというにふさわしいわ。私たちにはない視点も持っているし、無自覚だけど、作られた素体が女権国家の影響を強く受けている。
さらには忠夫に恋慕の念がかなりある。 私たちの中に加わってくれたら、色々とできることが増えそうね」

「そうですか」

 エヴァとヴィヴィオは相当に面白そうな顔で笑っている。そしてアリスは言葉を続ける。

「彼女、良識派だったから善良な男性に対してやりすぎな性行為は『今のところは』大嫌いだと思うわ。
だから、他国の女性でも純愛だと思う性行為をして、彼女に見せてみたら、かなり反応していたわ。一応忠夫の安全が関わっているから見ない訳にもいかないみたいで、最後まで見終わった頃には彼に対してみる目がかなり変化していたわ。
最もすごく上手に隠していたけど」

「そうですか。それは期待できそうですね」

 楽しそうな顔で、返しながらヴィヴィオは笑っていたが、不意に真面目で威圧感のある聖王の顔に転じて、横島を見下ろした。

「それはそれとして、王として妻の権利の侵害罪を犯し過ぎた夫への処罰も考えないといけませんね。クロエ」

 ヴィヴィオの声に応じるかのように、赤と黒の外套に身を包んだ少女が現れる。彼女は白いが時々桜色に見えている雪を思わせるような美しい髪と健康的で魅力的な黒い肌が特徴的だ。
整い切ったやや大人びて見えかねない顔を、愛嬌のある笑顔が打ち消し年相応に見せている。

「はーい。ヴィヴィオ様お仕えする、護衛役にして看守長なども務める多才騎士クロエ参りました〜」

 ヴィヴィオは死に体になっている横島を抱えると、言った。

「今回のあなたにはすごく働いてもらうことになりそうだからよろしく。ダヴィンチさんの覚醒と、勧誘、そして忠夫のお仕置き施設の看守長としての管理、教育お願いします」

「は〜い」






 横島がアリスに連れ去られた翌日、ダヴィンチが昨夜起きたことの顛末を大鳳とジャギたちに報告していた。

「それで忠夫は大丈夫なの?」

「ええ。彼女たちは君を楽しませるために作ったから、そこまで無体はしないだろう。しかし、忠夫がああいうことをされるのを見て、少し気の毒だったよ」

 女権国家の英霊などが起こした事件なども担当する大鳳は既に女権国家の映像やホラーなどに対する知識も豊富である。それを聞いた時点で色々と察したようだ。ジャギはアリスと横島の情事について触れた時のダヴィンチの様子を見て、
少しだけ警戒めいた目を向けた。敵に回ったというより、彼女が女権国家の女性的な覚醒をすると英霊の強化などをしてくれている役職上、横島も逃れようがなくメンタルが持たないかもしれない、と危惧しためだ。
その彼の危惧をよそに不意に手紙の様なものが窓から投げ込まれた。

 大鳳あてだったそれを大鳳に渡すと大鳳の目が輝いた。

「今回のイベントは忠夫救助戦だって。聖王家の罪人を投獄する監獄としての役目も含む古城を模した場所で、そこまで悪いことしてないのに、夫である忠夫にヴァンパイアや魔王ベリアルと共に行き過ぎたお仕置きしようとする聖王から、
忠夫を救助するんだって」

「そうかそれじゃあ行くか」

 大鳳の輝く年相応の笑みを見ながらあいつもこの為に覚悟済みでここに来たんだなと思いながら、慣れ始めたトンキチイベントに飛び込む覚悟をジャギは決めた。





 監獄でありながら優美な月の下で映える城でジャギは拳をふるいながら多くの西洋系のモンスターやストレリチアの騎士たちをなぎ倒して回った。
大鳳はゴシックホラーアクションゲームの様な場所で戦えることにテンションを上げながらキャルやジャギに指示を飛ばし自分も、刀を振るっている。 キャルの棒術の棒が多くの騎士たちや悪霊を薙ぎ払い、
大鳳の刀が悪霊たちをかき消し、ジャギが敵陣に飛び込むたびに砲弾を打たれたように敵陣が崩れていく。同行しているダヴィンチも、スケートの様な特殊な魔術の靴で敵陣に飛び込み砲弾などを乱射し、
大きなマジックハンド付きの装備で敵をなぎ倒している。子供税だけでなく、ジャギ自身もこの戦いのアトラクションを少なからず楽しみながら、感嘆していた。
嘘だとわかっていてなお、劇中のストーリの勇者だと思い込んでしまうほどリアリティはアリスの力もあるのだろうがベリアルこと陸八魔アルの力が大きいのだろう。
大鳳の顔からは笑みが途中で消えていた。楽しんでいないわけではない。
ただ戦闘などの技能が役立ち磨かれもするアトラクションが楽しいのと難易度が高く集中が極に達してきているためだ。 ジャギが特に強いストレリチアの騎士を薙ぎ払うと、不意に日本の双剣を持った赤い外套の少女が不意打ちを仕掛けてきた。
 大鳳は彼女の剣を見事に剣でいなしながら言った。

「クロエさんあなたがここのラスボスですか?」

「ええ。聖王家の罪人をとらえたり冤罪の疑いのある反乱分子の男性を腑抜けにしたり、するための施設の看守長、ヴィヴィオ様直属騎士、クロエ・ファン・アインツベルンよ」

「よーし。がんばるぞー!」

 大鳳は楽しんでいるだけではなく、本気でクリアにかかっている。自分でもクリアできるかぎりぎりの難易度になっていると分かったためか、クリアできないと悔しいと本気で思っているようだ。

 クロエは意地悪い笑みを浮かべながら答えた。

「ごめんなさい。今回の私はボスオプションなの〜。というわけで、かも〜ん。雄犬堕ちした情けない裏切りもの。エヴァ様の眷属吸血鬼、横島〜」


 クロエの嘲る言葉と共に登場した横島は、吸血鬼化しているのがわかる。文珠などは使えないが、普段より身体能力が強化されている。それを見てジャギが無言で言った。

「大鳳、あいつの相手は俺に任せろ。横やりを誰にも入れさせるな。お前たちもこの旅で相当成長したが、こいつが相手だと連携も取れない独力で行った方がいい」

「わかったよ」

 大鳳の戦いを外から見た際の念話による助言なども欲しいが今の横島相手にその余裕はない、とジャギは断じている。
今の横島は一時的な吸血鬼化で身体能力が底上げされており、文珠が使えない代わりに霊能の出力が上がっている。 横島が一気に飛び込んでくると、ジャギは霊波刀の一撃を闘気を込めた手刀で受けた。
そして横島が剣を籠手型に変えて殴りかかって来ると、相打ちとなる形でお互いの拳が当たり、ジャギの体にトラックで引かれたような衝撃が走りお互いが弾き飛ばされた。

「やるじゃねぇか」

 吸血鬼の苦手属性である太陽に近い気を打ち込んだのに、横島は腹に気を込めてそれを防いだのだろう。大量に気を消費することに変わりはないがそれでも黙って受けるよりはましだ。
不意にキャルの使っていた棒術の棒の内の一つががジャギの横に刺さった。彼女が意図した投擲の様だ。ジャギは棒術にかけても美鈴から仕込まれ一流になっている。
棒を拾って打ちかかってくる『かも』そう思わせるだけで、横島が想定しなければならない戦闘のパターンが増えて相手の負担となる。 棒を手に取れる位置でいかようにも動ける無形の構えを取り、横島と向かい合う。
ジャギの神速の棒の一撃がわずかな一動作を含むとはいえ、飛んでくる位置にいるだけで相手はある程度は疲れるだろう。

 横島が意識を切り替え霊波刀で切り込んでくるとジャギは初手を棒で受け止めた。吸血鬼と化した横島相手にさえもわずかに膂力で勝る。彼がわずかに有利な形になった瞬間、彼は棒を離した。
僅かに隙ができた彼に、向い一気に殴り掛かると、そのまま横島も殴り合いに応じ始めた。


656 :名無しさん@狐板:2023/08/24(木) 21:03:59 ID:bkWgW5Ue

「最初の一手を間違えた時点でもう俺の勝ちだ。 横島、お前の一番の怖さは発想力と判断力。いくら殴り合いに強くなっても、万能感とかで高揚していちゃ俺にはかてねぇ」

「かもしれんな。この戦いが終わったら、嫁さん相手とはいえ完全に屈服して命令に逆らえないわいの治療頼むわ」

「気にすんな。ただのアトラクションだ」

 何気ない会話をしながらもジャギが優勢とはいえ、当たれば死ぬような拳の嵐の応酬が続いている。



 ジャギと横島が激闘を繰り広げている中、キャルと大鳳とダヴィンチはクロエに苦戦していた。彼女はすばしっこい少女の姿で時には戦い。
時にはグラマラスな黒い魅力的な肌をした大人の姿になって切り込んでくる。
大人の姿になった時と子供の姿の時は戦い方自体は変わらないが覚えかけた間合いが急に変わりなかなか覚えることができない。 また剣を具現化させて時には投げてくるが、大人の姿と子供の姿では軌道が大き変わってしまい、
それが読みづらさを増している。
今回の戦いはキャルが主に前線に出て、野生の勘を主軸に棒術の手数で押し切りかけていたが、どちらかといえば理性と分析で動く大鳳やダヴィンチが狙われ、彼女の変則的で読みづらい動きを苦手としている、二人のフォローに苦慮している。

「やっぱり人には得手不得手があるよね〜。大鳳くんとダヴィンチちゃんが苦戦した場所だとキャル姉ちゃんが活躍してたし、二人が活躍した場所だとキャル姉ちゃんはいまいちだったし」

 クロエの馬鹿にしているのか素直な感想なのかわからない言葉に反発を覚える間もなく。それはそうだとキャルは思った。大鳳とダヴィンチは第六感もそれなりに優れているが、分析や理性の力で良い結果を出すことが多い。
対して、自分は野生の獣の様に直観力が強い。そのためか、不意に大人形態に変化する彼女に対しても勘で対応できた。対して二人は戦いながら分析しなれかけたところで変化されてしまうためか、いまひとつ反応できていないのだ。

「でもそろそろキャル姉ちゃんもお疲れじゃない?」

 クロエの言葉に内心頷きつつキャルは構えた。今回のイベントは負けても別にペナルティはないが、上手くやればクリアできるものをクリアできないのはやはり嫌だ。
こう考えるあたり自分と大鳳は姉弟だなと思った。 地を蹴り双剣を構えて飛び込んできた、彼女の一撃を受けようとした直後に不意に、彼女が大人の姿になる予感を感じキャルは負けを確信した。
疲労によって自分の直観力が落ちていたようだ。だがその予想は外れた。

 ダヴィンチの操作する巨大マジックハンドが彼女をしたたかに打ち据えた。そして彼女の一撃はクロエが大人にならなければ確実に外す位置だった。

「やっぱり、大人化してないと肌の危機察知力の感も働かないみたいだね」

 難しい問題をようやく解けたようなはつらつとしたダヴィンチの声に、クロエは驚いた声で返した。

「ど、どうして私がいま大人化するってわかったの?」

「左脳人間をなめちゃだめだよ。戦いながら君の癖とか分析してたのさ。君もキャルくんに何度かピンチにされてたから、少し私たちより警戒の頻度下がっていただろう」

「大鳳くんも気づいていたの?」

「いや彼はキャルくんが疲れて勘が鈍る頃の観察をしていたよ。キャルくんが疲れて君が勝負を決めに来る時にカウンターするって決めていたからね。
戦って分かったけど、君は今まで強敵相手に勝利確定の一撃を放つときは、結果的にかそれとも狙ってかはわからないけど、大人姿の方が多かっただろう? 子供の姿でも勝てても多分そっちで来ると思ってたよ」

「どうしてわかったの?」

「私たちとの戦いで、重要な局面かつ、どっちの姿でも行けるときは大人の姿に必ずなっていたからね。いや、君の主観だと大人姿の方が良かったのかな?」

「そっかー。見事に負けちゃったわ。それじゃあ、負けたからいったん失礼。――、と忘れるところだった。負けたボスのオプションとして、お約束の攻略情報をプレゼント。
今の忠夫は『女権国家の吸血鬼だから』 じゃ、お約束の情報も与えたしバイバイ。最もすぐ再開だろうけど」


 クロエはそういって笑いながら地を蹴るとそのまま飛び去った。

 クロエの気配が完全に消えた直後に、ジャギと横島の戦いを見ようと振り返った直後、横島がジャギの蹴りで吹き飛ばされてきた。 二人の様子を見ると横島の方が被弾した回数は多いようだが、
吸血鬼の回復力で余裕があるようだ。精密機械をも超える正確さと力強さを備えた動きを見せるジャギの構えには一切の衰えは感じられないが、
このままでは限界が来そうだ。 そして、横島が起き上がる直前にダヴィンチがジャギに、何らかの合図を送ると、ジャギがポーションを飲み追い打ちではなく、回復をとった。
普段のジャギならここで追い打ちを選んでいたはず。ダヴィンチはわずかに隙を見せながら彼を人間に戻す祝福を唱え始めた。

 その瞬間横島の手がダヴィンチを捉え吸血を始める。そしてその瞬間、一気に彼が腰砕けになった。 その様子を見て若干疑問がるキャルにダヴィンチが説明を始める。

「女権国家だと、男吸血鬼は女性には勝てないからね。吸血もある意味性行為。そのせいか血を吸うと媚薬飲まされたみたいになって腰砕けになっちゃうんだ。
男吸血鬼が女性を吸血鬼にできる例ってあまりないんだ。だから女権国家の女性を吸血鬼に堕とせるのは女性の吸血鬼だけなのさ。それじゃ浄化の儀式に移ろうか」

 ダヴィンチは努めて冷静を装っていたが、実際は下腹のあたりが熱くなってしまい仕方なかった。

 横島にかみつかれた瞬間に、彼女は横島と記憶を共有してしまい囚われてからの彼の日々を追体験した。そしてそれが彼女の中にある嗜虐心を刺激している。横島の記憶を彼女は振り返った。






 昨夜、アリスとの性行為を経て完全に腑抜けになった彼は目を覚ますと、柔らかい豪奢なベッドに寝ていることに気づいた。状況把握に彼は頭を回し始める。

『アリスがふるまってくれたお摘みと酒は女権国家の良識派の女性陣が狂三の考案した料理を男性が壊れないように、
さらに改良し続けた精力と耐久力をかなり上昇させてくれる奴だったから、リラックス効果と精力の増強がまだ抜けていないか』

 そう考えつつ、衣服を探すべく周囲を見回すと、窓越しのテラスと美しい夜景が映った。
その景色に見惚れた彼はテラスになんとなしにでた。周囲に建物もなく、向こうからは見えないと、思い空と水面両方に映る月を眺め、満足して中に戻ろうとした瞬間、
不意に心地よい水面の夜風が固まってできたような冷たさを持った何かに抱きかかえられ、ベッドに戻された。月を背にする形で見上げることになった金髪と長髪の美女、吸血鬼エヴァンジェリンを見上げた彼は、
久しぶりに見る月を背にした彼女の美に魅せられ言葉を失った。彼女は夜の魔を思わせる大人の美女の姿で吸血鬼のマントの下は理想的な体をさらしている。黒いマントが彼女の色白な裸体をより引き立ている。
彼女は自分に彼の眼が釘付けなのを確信すると肉食獣を思わせる笑みを浮かべ笑いながら言う。

「久しいな宿六。妻の欲求不満を無視してずいぶんと単身赴任を満喫していたようだな?」

「は、はい。どうしても自由時間を満喫したくて」

「それは咎めまい。ただ機会を得た以上は、欲求不満の解消に付き合ってもらうぞ」

 エヴァは一瞬で彼を抱き込むと分身を飲みんだ。

「〜〜!」

 射精すら許さぬ快感を与えながら、即座に彼の首筋にかみつくと血をすすり始める。そこでようやく、気持ち良すぎて射精できない状態を解くと一気に吸血の快感で余計に増えた彼の精液を受け止めた。

「おい、どうしたまだ私たちの欲求不満を慰めるのは始まったばかりだぞ。大丈夫か」

 意地悪く笑う、エヴァに彼の瞳から快楽と恐怖の涙がこぼれ落ちた。アリスの優しい性行為で完全に精神の防御力がゼロになっていたところに、厳しい快楽で防御力をゼロにされた。
それを吸血で意識を共有して知り尽くしたうえで彼女は意地悪く笑っている。 射精したばかりで敏感な分身を彼女の膣がなめるしゃぶり、すぐに二度目の射精が起こる。
その時に合わせて再び彼女が首筋にかみつき血を吸い始めた。強く抱きしめられ、乳房が彼の胸板でつぶれエヴァは腰を回しながら、自分の乳房を彼の胸板で変化させる遊びを始めた。

「ひぎゃー!」

 快楽で奇声しか出せない彼を見てエヴァは吸血で彼の状態性的快楽が許容量を超えているという内心を知り尽くしているのにわざとらしく首を傾げた。

「ふむ、昔は何でも分かったが、単身赴任中に呼んでもらえなかったせいか、意思疎通に弊害が出てきたか。 それでは推理をしてみるか。 うーむ、うーむ」

 わざとらしく首をかしげつつ胸板で自分の胸の形を変え続ける遊びも、腰を振り彼を快楽で嫐るのもやめない彼女を見て、横島は早く気が済むことをひたすら願った。
強すぎる快感のもたらす負荷を少しでも逃がすために、ベッドを量の手で強く握りしめ、エヴァの放置された怒りとそれが産んだ嗜虐心と欲求不満が収まるのを祈る。
実際には一分くらいしかたってないが、彼にとっては一時間にも感じられた時間はエヴァのわざとらしい気づいたふりをした顔でやっと終わった。

「そうか、わかったぞ」

 涙を浮かべる彼に、エヴァは閨の中だけではとことん意地悪い満面の笑みで言った。

「お前は根っからの助平だから、まだ女体の快感が足りないのだな♪ そういえば手がお留守か」

 そういうとエヴァが両手から光でできた糸を出し彼の手に潜り込ませた。そして彼女は布団をつかむ彼の手を自分の尻に導き、布団をつかんでいたのと同じ強さで握りしめさせた。

「グヒャー!」

 奇声と共に最大限の射精が起こり、それと同時に彼女が指で彼を操ったまま起用に彼を抱きしめて血をすすり。後半は優しい性行為移った。何度か本当の意味での天国の様な射精をした彼にやさしいキスをすると彼女は言った。

「血を吸った時の意識共有で分かっていると思うが、今回はそこまで怒ってはいなかったぞ。ただ情欲をあおるようなことをしておいて呼ばないと、こういうことになるから気を付けることだ」


657 :名無しさん@狐板:2023/08/24(木) 21:10:37 ID:bkWgW5Ue
 そういうとエヴァは満足した様子でシャワー室に向かっていった。指一本動かすことすら厳しい彼を楽しそうに見下ろしていたことが何となくわかる。
あれだけ搾り取られても、もう少ししたら回復しそうな当たり、アリスがふるまってきたお摘みとワインは相当な魔女の料理だったのだなと、快楽で落ちかける意識の中で彼は思った。





次の日横島が目覚めると、大人の姿の聖王ヴィヴィオに見下ろされていた。金髪のサイドテールの髪を束ねた男性にとって一つの理想の形の体と美貌を持った彼女の右に、跪いて侍るクロエの姿がある。
そしてその周りにはストレリチアに吸収され合併しそれでも王朝が形式上は続いたユグドラ・ユニオン。彼女は金色の髪に少女にしか見えない、容貌に似合わない大検をその手に抱えて、横島をねめつけている。
そして金色の美しい長髪をした騎士、アリス・シンセシス・サーティは裁判官や刑務官の様な瞳をしている。ヴィヴィオに重すぎる愛と忠義を持つヴィーラ・リーリエ。
彼女はヴィヴィオの様子を見てこれからのことを楽しみそうに夢想しているのが一目でわかる。 オリヴィエはヴィヴィオと同じく久しぶりに楽しそうな遊びができそうな目で笑っている。
その笑顔は横島がヴィヴィオの情欲を掻き立てトラウマが刻まれた時に見せていた笑みだ。英霊となったが故に歴史に記された逸話レベルの閨などのトラウマは彼の身に余計に大きな弱点となる。
ヴィヴィオはシンセシスに目配せすると彼女が裁判官の様な様子で、横島を糾弾した。

「王配殿、此度の呼び出しの理由となった罪状はわかっていますね」

「い、一応教えてもらえると助かる」

「聖王陛下の夫としての職務怠慢罪。陛下からの要請の意図的な黙殺。この二つの罪状によって陛下の情欲を収める奉仕労働と再教育の刑となします」

 異端審問と裁判官の様な仕事もしていたシンセシスがその言葉を口にすると。ストレリチアの神聖な意味を持つ光でできた魔法文字が空中に出現し彼に刻まれた。
強い快楽が彼に走り始めると、ヴィヴィオが近づいてきて彼を抱きしめる。 刻まれた魔法文字が余計に恐ろしいまでの快感を引き上げてくる。ヴィヴィオの口付で完全に腰骨が解けた。
ユグドラが横島には理解できないストレリチアの神聖文字の書いている祭壇めいたベッドに彼を寝かせた。敢えて祭壇の文字を見せて意地悪く笑う。

「陛下のお付きである私たちを満足させる仕事をさぼった罰も兼ねていますよ、これは。どうですか凄い魔法文字だとわかるのに。どんな意味の魔法文字化わからないと怖いでしょう?」

「あ、ああ。教えてくれなんなんやこれ」

 横島の問いにユグドラは楽しそうな顔で長い神聖文字の行を指さした。

「この文字はストレリチアで悪いことをしていなかったのに王族を惚れさせ過ぎて完全に腑抜けにされた珍しい類の目にあった男性を犯すのに使った魔法文字です。生前ならできなかったけど、今は英霊ですからすぐ治せますからね」

 そういって笑いながらユグドラは横島の分身を踏みつけた。痛く屈辱的な踏み方なのに、それ以上の快楽が彼を襲う。そこにヴィヴィオが来て笑いながら唇をふさぐ。 彼女は唇を離すと健康的で魅力的な肢体を見せつけながら言う。

「生前から貴方を王配としてから、少し尻に敷き過ぎていると王国女子から言われていました。それが今回の事態を招いたのですね」

 横島に体を密着させながらヴィヴィオは笑いながら言う。

「支配を緩めたりはしませんよ。 ただ反省していることがあります」

「な、なんでしょうか」

 王族としての気品と威圧感に満ちた声に、小市民な彼がおびえながら言うと、ヴィヴィオは答えた。

「生前から十分に快楽は与えていましたけど、支配される快楽の与え方が足りなかったみたいですね。今夜その過ちを清算するとしましょう」

 そういってヴィヴィオが彼の分身を一気に飲み込んだ。 生前からヴィヴィオやオリヴィエその配下に閨で征服する度に感じていた女神や神聖な存在に魂が屈服させられていく感覚が一気に彼を包み込む。
そして今の自分が英霊となっているせいでそれが余計に顕著なのだと彼は理解した。それはヴィヴィオも同じだったようで、少し驚いた後心からの笑みを浮かべたそれを見て横島の背に、恐怖が走った。

「どうやら英霊になったことで肉体という防護服がないから、私たちの支配がより深く届くようですよ。それじゃあ一気にこの祭壇の機能をオンにしてしまいましょう。
私の体をうずかせておいて、いつまでも呼び出してくれない困った旦那様への躾の時間です」

 ヴィーラが楽しそうに笑いながら言った。

「はい。ヴィヴィオ様」

「あー!」

 恐怖と快楽で叫ぶことしかできない彼の唇がヴィヴィオの接吻で再びふさがれた後、彼女が戦闘で本気を出す直前の様な気配になり。
その次の瞬間分身を包む膣だけでなく、密着しているからだ全てから与えられる快感が倍増した。 ヴィヴィオは彼が絶頂する直前に敢えて唇を離した。そして彼が自分でも無様だと思う奇声をこの場にいる全員に聞かせる。

「ぎゃぴー!」

「「ははは!」」

 一斉に浴びせられる嘲笑と共に起こった射精で彼が倒れると、ヴィヴィオはまた笑みを浮かべる。それに嫌な予感を彼は覚えた。
支配される感覚も与えてくる快楽もすさまじかったがまだ上があるのだろうか? そう疑問に思った瞬間、射精して分身が敏感になった直後に祭壇めいたベッドの魔法文字がいくつも輝きだした。
その瞬間、ある意味ストレリチアの守り神でもあるヴィヴィオの体が再び強い力を帯び、敏感になった彼の分身がさらなる快楽に襲われ一気に果てた。


「どうです? 私を放置するとこうなるってわかって懲りたし、何度でも味わいたい快楽だったでしょう」

「は、はい」

 普段はため口で話すが、王様としての顔で接してくるヴィヴィオには彼は昔から逆らえない。そして今はそれが極限に達している。 その状態の横島を見るとヴィヴィオは楽しそうにうなずいた。

「私の番は一度終わりです。他の配下達も満足させなさい」

 そういってヴィヴィオが離れた後、シンセシスの方のアリスが仰向けに倒れ立つことすらできなくなった彼に覆いかぶさった。 騎士とは思えぬ柔らかい体を押し付け分身を飲み込みながら彼女は笑う。

「ヴィヴィオ陛下の制裁を見て溜飲が下がったので、私は欲求不満を解消するだけにしておきます。 いけませんよ。ヴィヴィオ様が危険な時にあれだけ活躍しておいて大鳳くんにお願いしないなんて」

 優しい子供に言い聞かせるような声で言いながら彼女は彼を抱きしめ性行為で自分の方が上だと刻み付けてくる。女性優位の性交で射精する度に幾つもの神聖文字が光り、
その度にヴィヴィオに対する屈服度が上がっていく気がする。アリスもそれを理解しているのか楽しそうに笑いながら彼を絞り続けた。 騎乗して離れた後、彼女は言う。

「優しい性行為でも女性優位な形でやるとこうなるんですよ。他の面々だとどうなるんでしょうね」

 そういって離れた後彼女は、ユグドラと交代した。ユグドラは笑いながら彼を押し倒し言う。

「この祭壇は性行為も儀式とみなす類の神通力の宿る文字が無数に刻まれた祭壇でもあります。
王本人が悪いかどうかは別として王族の婿でありながら王族を欲求不満にした者をわからせるとともに、もうそういうことがないように夫婦の絆を深めるためのものでもあります。
配下の騎士である我々も躾の権利はあるので。私の神聖文字使いを堪能してください」

 そういって彼女は強い膂力で彼を抑え込むとそのまま一気に押し倒し分身を飲み込んだ。いくつもの神聖文字が輝き、その度に彼にとって恐ろしい効果を増してくる。
射精したいときに封じられ、これ以上の射精をすると頭が壊れると感じた時により大量の射精を促され、幼女の様な姿をした女性に負けるのが恥ずかしいという思いが強くなっていく。
そしていくつかの神聖文字が光り、彼の霊感が危機を告げると彼女は意地悪く笑う。

「この文字が光っている時に射精すると恐ろしいレベルで奴隷化が進みますよ」

 そう教えた後、彼女の腰を振る速度が一気に早くなっていく。

「ユグドラ。許して」

 それを聞いた瞬間、ユグドラが無表情になり、動きが止まり一気に彼の分身を締め上げた。強すぎる快感で射精が止まらなくなる彼の目の前で彼女が呪文を唱えると、
いくつもの文字が輝き、魂の奥底までヴィヴィオとそれに使える騎士たちへの屈服感が刻まれた。

 射精が収まり強い快楽で虚ろな顔になる彼にユグドラが厳粛な表情をしつつ、楽しいという思いを隠せない様子で言った。

「今の貴方は贖罪中なんだから、様付けと敬語を忘れないように」

「は、はい」

 幼女の様な相手に閨で負けるのが恥ずかしいという思いが強くなったのも恐らくは、神聖文字の効果なのだろう。 その彼の様子を見てクロエが不意に入ってきた。

「ねえねえ、ユグドラー」

「何でしょうか?」

「多分だけど、子供みたいな体系の女性に負けるのが恥ずかしいって念を増幅させただけで、背徳感が産む快楽については増幅させてないよねー?」

 知っているくせにわからないふりをして聞くクロエは明らかに横島に意地悪を従っている様だ。

「ええ」

 ユグドラの肯定の答えにクロエは無様すぎる者を見た時の子供特有の残酷な笑みを浮かべながら言った。

「忠夫お兄ちゃん変態すぎー! 閨が弱いのは仕方ないけどどこまで変態なのー! それでアリスさんとか陛下は少女形態になれる術を持っているのね」

「ち、違うんや。ワイの方からやってと言ったことは一度もないで。二人が昂りすぎてやってくるだけで」

 答え終わる前にクロエの足が彼の分身を踏みつける。屈辱と弱点を知り尽くした快楽を噴出させる効果的な足の一踏みだった。

「変態お兄ちゃん。精液出し過ぎて馬鹿になったの? ユグドラがした注意忘れた? 様付けと敬語」

「は、はい。申し訳ありません」

 その答えを聞くとクロエは満足そうに笑いながらユグドラに催促の言葉を紡ぐ。

「お兄ちゃんの幼女に負けるのが恥ずかしいって感情をもっと上げて♪ ド変態なマゾお兄ちゃんにはそれぐらいがちょうどいいだろうから」

 ユグドラは笑いながら手を振った。その途端にいくつかの祭壇の文字の光が強くなる。それによって子供に性的に負けることへの恥ずかしさが一気に増した。
その瞬間にクロエが彼の分身をユグドラと同じように飲み込んだ。 射精する度に嘲笑めいた笑いを浮かべるクロエに射精を煽られながら彼は何度も射精した。

「ほらほら、マゾ犬。男性優位の性行為が当たり前の国に生まれていながら、女権国家の底辺男性以下性癖持ちのクズ犬♪」


 射精する時を狙った様な暴言が彼の耳に媚薬の様に入り、優しい性行為が彼の意識に余裕を与えかえって屈辱感と敗北感を大きくする。

激しい射精の後、倒れるようになった彼の前でクロエが大人の姿へと転じた。

「変態が度が進行しすぎたから治療のしてあげる。がんばって耐えてね♪」

 そういうと彼女は彼の分身を豊かになった胸で挟み、先端を口にした。


658 :名無しさん@狐板:2023/08/24(木) 21:12:49 ID:bkWgW5Ue
「ああー!」

 激しい快楽で叫び声をあげて、射精した彼は再び起き上がり直ぐに倒れた。

「ヴィーラとオリヴィエの分が終わったら次の企画へゴーだから待っててね♪」

 射精と同時に霊力が奪われ立つことすら叶わない彼を笑いながら放置すると出ていった。舌なめずりする様子のヴィーラが彼に迫る。

「ヴィヴィオ陛下の夫でありながら随分とじらしておられましたね。 とてもロックですね」

「い、いえ。単身赴任が気楽過ぎて、皆様の寛大さを信じてこれくらいなら大丈夫だろう、と希望的観測にすがってただけです。英霊だから身の回りの世話とかも必要なかったし」

 それを聞くとヴィーラは笑みを深めた。

「確かに陛下は寛大ですし、貴方も悪いことはしていませんでしたね。ただ、陛下の女をうずかせるようなことをしておいて大鳳くんに頼んで召喚しない辺り、陛下の寛大さと女としての欲望を見誤ってましたね。
これはそういう見積もりを間違えるとどうなるか、王配殿に教育が必要ですね」


 ヴィーラがそういうと再び彼女はユグドラに目配せをした。神聖ストレリチア文字が輝き、王国男子が女性に閨で負けることへの恥ずかしさが増していく。
そしてそれを見越したようにヴィーラが彼の上に乗りつながると、彼を快楽と剛力で組み伏せ搾り取り始める。
分身を包む快感のせいで彼女が人並みの女性でも跳ね除けられないとわかっているのがまた、彼の敗北感と情けなさを余計に煽る。 そしてそれを見ていたヴィヴィオが不意に立ち上がると、ヴィーラの乳房を後ろから揉みしだき始めた。

「ヴィーラ少しやりすぎですよ。というわけで過剰制裁のお仕置きです」

「ああー?ヴィヴィオ様の御手が最高過ぎます♪でもでも、こんなにあっさり行かされるなんて恥ずかしいです?」

 ヴィーラが達した際に生じた膣の締め付けの動きで彼は一層激しく射精した。それを見下ろしたヴィーラは侮蔑の目を投げかける。

「こんなあっさり陛下の良いようにされる私にすら惨敗する癖に陛下をじらすなんて、国家反逆規模の身の程知らずしてますね」

「ヴィーラ、忠夫さんは不義理や裏切りはしていないんですから、そんなに傷つける様な発言は、めっですよ。お仕置きです」

 ヴィヴィオがあっさりとヴィーラを百合的な技で逝かせるたびにそのヴィーラにすら負ける己の敗北感が大きくなっていく。彼女たちが心理を操るのが上手なのもあるが、祭壇の力も大きいのだろう。

 横島が快楽と敗北感でぐったりするとヴィーラが耳元に口を寄せていった。

「とてもかわいかったですよ。 それから大鳳くんに召喚されてから、貴方がしたヴィヴィオ様を護る為の戦い、私も見ていて女がうずきました。ヴィヴィオ様の次くらいにはあなたも大事です。ですから今回の様な事をするなとは言いません」

 最後の言葉に不可解な顔をする彼にヴィーラはつづけた。

「今回の様な事をしてくれれば、またあなたにこういうことをする機会が増えますからぜひやってください。貴方の活躍に燃え上がったヴィヴィオ様の情欲を天界で受け止めるのも良いものですから。最も加減のできなさが増えてしまいそうですが」

 笑って離れるヴィーラにおびえながら彼はヴィヴィオの顔を見た。ヴィヴィオは王族らしく彼を観察する目で見た。

「多分昨夜アリスがふるまったものだけで、十分滋養があるから大丈夫だと思いますけど、回復させておきましょうか。 忠夫さんも喉乾きましたよね?」

 その問いに横島は少し悩んで頷いた。 どのみちアリスにふるまわれた料理で耐えられる程度には精力が残っている状態だ。それなら体力だけでも回復したほうが良いだろう
ヴィヴィオが渡してきた甘い蜂蜜味を思わせる飲料を飲み下すと、体力だけは回復したが逆に搾り取られ過ぎて朦朧とした頭が回復し、自分の痴態を思い出して恥辱心が募り始める。それを見越したようにオリヴィエが笑いながら言う。

「体力も戻ったところで今夜の仕上げと行きましょうか」

 そういって彼女は横島を押し倒し、ヴィヴィオと同じ動きと方法で彼を嫐り始める。

 何度も彼女の内部に敗北の証である白い液体を吐き出しながら、彼は王族が持つ支配する霊力に自分の魂の屈服度が上がっていくのを感じていた。
ヴィヴィオと同じ種類の霊力でありながら、ヴィヴィオと異なる彼女の力が彼をどんどんと追い詰めていく。そしてヴィヴィオに劣らぬ快楽でありながらヴィヴィオと異なる、
どこまで彼を絞り上げ追い詰める性的行為が彼の分身を何度も泣かせた。 しばらくの間彼女は彼を搾り取り続けたが、優しく彼の体のツボを押し始めると、ヴィヴィオに目配せをする。
ヴィヴィオは笑いながら彼の背に指をあてる、ツーと指を下に這わせるとちょうどオリヴィエと繋がる分身と同じ位置に指をあて言う。

「ストレリチアではまれにだけど、犯罪じゃなくても、高貴な身分なものを欲求不満にさせた伴侶に分身を二本に増やす罰を与えるときもあったんですよ。
男も強くあるべき考えの時に、分身が二つに増えて体のバランスが悪くなり、戦えなくなる上に、いろんな意味での急所が増えるという意味の罰です。『償いが終わるまで戦士じゃなくてお前はただの愛玩動物だ』見たいな」

「な、なぜそれをいま言うのでしょうか?」

「それをするからに決まっているでしょう。 快楽が強すぎて壊れる恐れがあるって言われて、廃止されましたけど、今なら技術が進んだので大丈夫です。それでは参ります」

 ヴィヴィオが呪文を唱えると、祭壇の神聖文字がいくつも輝き、彼の背に分身が現れる。オリヴィエと繋がっているのと同じ位置に現れたそれをヴィヴィオは楽しそうに笑い飲み込んだ。

「!〜〜!」

 王族二人に挟まれ異なる王の霊力に支配される快感が彼を襲い一度の射精で魂全てがかき回されたような状態になる彼の叫びをヴィヴィオとオリヴィエはうっとりとした様子で聞いていた。

「前回の異変で私たちの身に危機が迫るかもって時とても格好良かった貴方がこうなっているのは本当に来るものがありますね」

 そういうとオリヴィエが彼の口を唇で塞いだ。

「あの後すぐに呼んでくれなかったことについては怒ってませんよ。ピックアップがありませんでしたし。ただ私たちの女に火が付いたのが前回の件で見せた格好良い姿が原因だったことは覚えておいてくださいね」

 言い終わるとオリヴィエが泣きわめく彼を見ながら少し考えて口を開いた。

「やはり二本にして責めるのはやりすぎだったかも、ヴィヴィオ様一本に戻してあげませんか」

 笑いながら言うオリヴィエの言葉に彼は本気で嫌な予感を覚えた。この口調は明らかに嗜虐心に火がついている時の声だ。 それに白々しく同意するヴィヴィオ。

「ええ。ちょっとやり過ぎましたごめんなさい」

 そう答えたヴィヴィオが手を振ると彼の分身が一つに戻り。その瞬間脳快楽で複雑骨折を起こした。前から抱き着く

「二本の分身に快楽を与えられるのに慣れてしまった後でいきなり一本に集中するとこうなりますよね。うっかりしてました」

 そういってヴィヴィオがまた呪文を唱えると、オリヴィエの方にくわえこまれた分身が消え去り背中のヴィヴィオの方に出現し彼女の中に入る。

「あーあ!」

 泣きわめく彼の声を心地よさげに聞きながら二人は言う。

「あなたを閨で泣かせたい欲が溜まり過ぎていたようでやめられそうにありません」


 ヴィヴィオとオリヴィエガ交互に出現させることを繰り返しながら、二人も達する直前になると、再び彼の分身は二本に増やされた。そして二人は彼を挟みつつお互いを愛撫しあう。 快楽のあまり頭がマヒしかけている彼にヴィヴィオが言う。

「お互いが達することで性行は完遂します。そしてこの祭壇で行われている以上夫婦の儀式でもあります。 さて罪人や奴隷並みの状態でそれが成立するとどれくらい貴方は縛られるのでしょうね」

 言い終えた二人達した瞬間、前と後ろの分身が果てしない快感と同じくらいの力を持っていながら異なる屈服感と快楽を与えてくる膣に包まれ祭壇の神聖文字がいくつも輝き彼の中で何かが切れた。
ヴィヴィオとは糸が切れた人形のようになった彼を抱きしめて言う。

「あまり私たちにため込ませるとこういうことになるから次からはすぐに呼ぶことですね」

「は、はい」

 返事を最後に倒れた彼から離れるとヴィヴィオはヴィーラに指示を出した。

「怒ってないけど呼んで欲しくて仕方ない愛歌とユウキの所に運んでおきなさい。あの二人に任せておけば癒すでしょう」




 ……――……ダヴィンチは彼を吸血鬼から人に戻す魔術に鳥区民柄、流れ込んできた彼の記憶に対して感想を口にした。

「ヴィヴィオ聖王陛下随分とわがままな性質をしておられるみたいだ。最も大事を成し遂げる王族は大半がそんなものだが」

 不機嫌なダヴィンチの声に、いつの間にか戻ってきていたクロエが笑いながら言う。

「あら〜、ダヴィンチちゃん随分と不機嫌じゃない。もしかしてやきもち?」

 その問いにダヴィンチは心外そうな様子で答えた。

「そんなわけないだろう。 昨日のアリスさんと彼の情事を見た時は特に苛立ったりはしなかった」

 ダヴィンチの答えにクロエは笑いながら答えた。

「そうよね。 でもあなたはどっちかというと、純愛甘やかしたい派みたいだし。でもこっちに来れば私たちの気持ちもわかってくれると思うけど」

「虚言はそれくらいにしてくれるかい。わざわざ戻ってきたのは何か用事があるんだろう」

「ええ。今回の館攻略が済んだから、同行者として仲間になることになったの。よろしくね♪ 敵側に戻ることはあっても不意打ちの裏切りフラグとかはないから安心して。離反の時は高価アイテムたくさん置いてくからね?」

「わかった。それなら構わない。けれど君は、私個人としてはあまり好感が持てる相手ではないね。君もヴィヴィオ陛下に彼を好きにしていいと言われているうちの一人ではあるんだろうけど。
私にとっては恩人であり、ある意味では保護者みたいな立場でいてくれた彼に対する仕打ちは目に余ったと個人的には思っているからね」

「仕方がないことだけど、そういう発言やめといた方がいいと思うよ。そういう趣味に目覚めた時に過去の自分の発言が引っかかって素直に楽しめなくなっちゃうよ♪」

「そうなる可能性がゼロだとは言わないが、少なくとも今の私はこれが正しいことだと思っているよ」

 そういって彼女は横島を背にかばいながら、いつでも戦闘できる体制を保ちながら言う。

「夫婦の間とはいえ嫌がっている彼に、壊れる様な事をされては困る。悪意ゼロ、遊びの様な場所とはいえ、ここは霊的異常地帯だ。一応完全にこちら側の英霊である彼の状態は把握しておかないといけないからね」

「そうね。それじゃあ少し、昨夜の続きを見てみましょうか。これが忠夫兄ちゃんの昨夜の様子の続きだから、とことん見定めてね♪」

 楽しそうに笑いながら、魔法のかかった剣を彼女がダヴィンチに突き立てようとした。一切害意や殺気はなく、またいくつもの修羅場をくぐってきたここの面々には、一目でこの剣は殺傷力はないことがわかる。
ただ特殊な魔術がかかっていることだけは確かだ。


659 :名無しさん@狐板:2023/08/24(木) 21:16:04 ID:bkWgW5Ue
彼女の剣を突き刺されたダヴィンチの意識が再び闇に沈んだ。そして彼女はさとる、これはヴィヴィオに犯された後の横島の記憶の体験だ。





 眠りから覚めた横島は、自分の体力が完全に回復していることと、柔らかいベッドにいることに気づいた。そして何日も時間が経過したくらいに寝ていたはずなのに外の日付は変わっていないことに気づく。
これは多分エヴァの別荘の時間の流れが変わる魔術を応用しているのだろう。そこまで考え顔を上げると、目の前に金色のショートカットの髪をした青いドレスに身を包んだ王女、愛歌と最も長い付き合いのユウキが目の前にいた。
彼女たちはヴィヴィオたちとは違い怒りなどはなくただ、純粋に横島と久しぶりに会えたことを喜んでいるのがわかる。 ユウキが満面の笑みで彼に抱き着いてきた。今の彼女はインプ形態の様だ。

「忠夫、久しぶりだね。僕たちも呼んで欲しくて待っていたけど、やっぱり単身赴任が楽しすぎた?」

 小悪魔の様な笑みを浮かべる彼女に彼は首を縦に振った。

「わかっとるとは思うけどお前たちが嫌いになったわけじゃなくて、英霊になってから性欲が落ちて、それで単身赴任が気楽過ぎて、もうちょっと伸ばしていたいなと」

「忠夫の性欲が落ちた!?本当?」

 ユウキが一瞬だけ驚いた顔になり問いを投げかけ、すぐに失言だと気づいた風になる。ユウキが大切なことで横島に隠し事がうまくいくことが少なかったように、彼が嘘を言っていないことが彼女にはわかったのだろう。
そしていたずらっぽい笑みを浮かべて、彼の服を脱がせ始める。

「確かに英霊って色々なケースがあるから、一概にどれがどうとか言えないよね。スカササさんは生きたまま神になったケースかもしれないし、忠夫の場合はぎりぎり人間のまま天寿全う型だしね。
そして性欲とはある意味子孫を残すためのもの。子孫が残って幽霊になればそれもあり得るかも」

 そういいながら服を脱がせ終わった彼女は自分も服を脱ぎあらわになった胸元で彼の分身を挟んだ。 まだ愛撫も始めていないのに、彼の分身が射精手前のようになった。それを見てユウキは笑う。

「あは♪ やっぱり。僕の胸で良い様にされた逸話が多く後世に伝わったせいで、生前より弱くなっているね。英霊は残したいという欲求は薄くなっているけど、行為ができない訳じゃないしね。それじゃあ始めるね」

 ユウキが胸を動かし始めると彼の分身が噴水の様に射精を始めた。それを見て胸を動かしながら、嫐る彼女は彼の分身の先端を加えた。 ユウキ自身も英霊の為か噴出した精液はすぐに彼女に吸収されて消滅していく。
そして彼女の霊力が上がり彼の霊力が下がっていく。恐ろしいのはそこではない。他の女性達にされた時もそうだったが英霊である自分の体に新しい弱点が刻まれていくほか、
どんどんと古傷が開くように彼女たちの与えてくる快楽への耐性が下がっていく感じがする。

 ユウキの胸になぶられ叫ぶ彼を楽しそうに見ていた愛歌が彼の耳元に唇を突きつけ、ていう。

「まあ、一人になれる時間もないと男の子はつらいらしいからしょうがないけど、そろそろ英雄らしい行動をしているあなたの傍にいられないもつらいから、呼んでもらえるように動くとするわ」

 耳元に息を吹きかけられて、ユウキの胸の中でもだえる分身が何度目かわからない爆発を迎えかけると、彼女は笑いながら彼の耳たぶをかんだ。 それにより射精を迎えた彼が叫びかけたところで容赦なくキスで口を塞いでくる。
爆発した彼の下半身を見てユウキが笑う。

「愛歌、そろそろ本番始めようよ」

「ええ。それじゃあ行くわね」

 豊満なユウキの胸に嫐られぬいて震える彼の分身を愛歌が服を脱ぎ飲み込むと、彼は一気に悲鳴を上げた。癒す際にももたらされる快感というものがある。
今の愛歌はヴィヴィオたちにされた支配の術から癒す類の術を使いながら彼を嫐っている。だがヴィヴィオたちと敵対しているかというとそうでもない。回復術を受けるときの快楽の効果を高め、
彼女たちの間で往復することの中毒に落とし込もうとしている様だ。
叫び声を上げかけたところでユウキが彼の唇に乳首を突っ込むと、魔術で彼の頭を鈍らせる。
ユウキの乳房と甘い香りに脳を侵され、愛歌の愛情と好意に満ちた中毒を生むアリスと同系統の性行為が分身を何度も泣かせてくる。 愛歌の少女らしい膣と容赦ない快楽で彼の頭が堕ち始めると、ユウキが言った。

「愛歌そろそろ交代しよう」

「ええ。そうね」

 ユウキが今度は彼の分身を飲み込み、愛歌は笑いながら後ろから抱き着き、彼の顔に腰掛け尻を押し付けてくる。 射精と同時に強く押し付けれるとそれと同時に彼の脳が焼き切れた様な感覚がしてくる。
ユウキが今度は彼を後ろから抱きかかえ、乳房を背にあてながら、正面から抱き合う形で彼と結合した愛歌の望むように彼を動かす。
アリスやエヴァの糸で操られるのとは違う快楽が彼を包んだ。 射精と同時にユウキが余計に激しく彼を動かすと何度も愛歌はどこまでも優しく甘い中毒になるような動きで答えてくる。
完全に快楽で阿呆になった彼の唇を奪うと愛歌は彼を見下ろし王族らしい口調で言った。

「忠夫、ちゃんとこれが終わったら私たちを呼ぶように大鳳くんに頼みなさい」

「は、はい」

「よろしい」

 了承の言葉を言った瞬間愛歌が激しく体をねじり彼に一際大きな射精を促した。
彼の脳に王族としての威厳と約束したことを焼き付けるためだろう。愛歌は笑いながら言った。

「ユウキ今度のピックアップガチャで多分呼んでもらえるわよ」

「そうだね。あとは大鳳に思いっきり夏休みを楽しんでもらわないとね。そういう恩義ができた方が忠夫の性格上約束は破れないだろうし」

 この記憶を読んだダヴィンチは二人に対しては怒りなどが沸かないことに安直した。やはり自分は男をいじめるのが趣味の類の女ではないようだ。彼女が安直した直後にさらに映像が切り替わる。





 和風の屋敷の居間で横島が必死にお札などを書いている場所にクロエがやってきた。彼女はハワイなどの暖かい地域にバカンスに行くときの様な青い大人びた服装に身を包んでいる。彼女はそのまま横島の状態を確認する。

「進歩いかがですかぁ? あら全然だめ、……は言い過ぎだけど、かろうじて及第点の御札ばっかり。お兄ちゃんぎりぎり不合格、よって罰ゲーム決定♪」

 そういうと彼女の周りに光で作られた東洋の文字が浮き上がり、彼女の持つ白黒の双剣に宿り、彼女の力を強化していく、そして彼女に剣を向けられると彼の服があっさりと剥かれた。
これは服も英霊と化した彼の一部であるためだろう。 光でできた文字が彼を拘束すると、彼女は笑いながら言う。

「ユウキ先生お願いします」

 そこに姿を見せたのは横島が東国に転生した時に彼を導き師となっていた炎禍の烏天狗と化していたユウキだ。彼女は笑いながら何かの術を彼にかける。

「天狗の誇りや傲慢を司るからこういうこともできるんだよ。えい♪」

 女性にベッドの中で勝つのが当たり前という概念を強くしたうえで、クロエが少女の姿で、彼の分身を刺激し始める。 女権国家の女性らしい最高の技巧で彼を達しさせた後、クロエは敢えて、
すぐに吸収せずにどれだけ自分の足が白く染まったか彼に見せつけてから言う。

「あれ〜? すごい量の射精だね。 昨夜の初射精より多くない?」

「しょうがないよ、忠夫は屈辱が大きいほどたくさん出しちゃう変態さんだから」

「ええ〜。お兄ちゃんベッドの外ではちゃんと格好よかったのに、そんな趣味もあったの。
後半、玉藻様が命じてそういうユウキお姉ちゃんにこの術使わせてたけど、射精の量が衰えてないんじゃなくて、屈辱がすごいほどたくさん出てただけだったの〜。お兄ちゃん最低すぎ」

 わざわざ純粋にヒーロー見る様な目で見てくれたときと同じ見上げ方で蔑みの目を向けてくるクロエの意地悪さに彼は怒りかけたが、怒りの声は出せなかった、その視線を受けて、彼の分身がすでに屹立していたためだ。
クロエは何かの術を自分にかけながら大人の姿になり、彼の分身を飲み込み言う。

「これは管理職として失敗でした。貴方に対してかけるべき言葉は、『仕事の出来が悪かったら今夜と同じことしちゃうぞ♪』じゃなくて、『上手くできたらこれと同じことしてあげるね?』でした。『王国出身先天的女権国男性』な忠夫お兄ちゃん?」

 最悪の蔑称で呼びながら、一気に射精させてきたクロエは笑いながら彼を見下ろした。
クロエに射精と同時に霊力を奪われて、上下関係がより強固になった感覚で震える彼にユウキが代わって搾り取りながら言う。

「クロエ、だめだよ。忠夫はこれでも王国男子なんだから、ああいう性交でたくさん射精するヘタレマゾだって突きつけたらかわいそうだよ」

 かばうふりをしながらバカにしてくるユウキは屈辱と背徳感で横島の分身が固くなっているのを純粋に楽しみながら彼を絞っている。
怒りよりも彼女が与えてくる快楽と、心底楽しんでいる様子の彼女の姿を嬉しいと感じてしまうあたり、自分は完全に彼女に堕とされ切っているなと横島は思った。



 性交が終わって倒れている彼を見下ろしながらクロエが大人状態で彼を見下ろしながら言う。

「それじゃあ変態さん、次の和風アトラクションで使う悪霊払いの御札ですけど、ちゃんとうまく作れたら昨夜の再現してあげるから頑張ってくださいね。
もしもダメだったらあなたの様な変態でもトラウマになる類の女権国家的わからせがまってますよ」

「は、はい」






そしてその脅しを受けて城の中で三日たった後、横島は本気で泣きたくなった。

「なんで、こんな高レベルの札が山ほどできとんのや! そこまで変態だったんかワイ」

 術は基本的の精神的な影響が大きい。ここまですごい札ができるということはそういうことなのだろう。





 そこまで横島の過去を見た後、ダヴィンチは煩悩を振り払うように首を振った。

「とりあえずこれで吸血鬼化は解除できた。 アトラクション完全クリアだ。次に移ろうか」

 その声にクロエが元気よく答えた。
「は〜い。それでダヴィンチちゃんもこっちに目覚めたんじゃない?」

「それは否定できないところがあるよ」

 歯切れ悪く彼女は答える彼女を見て、クロエは予想通りだと思った。
彼女をこちらに目覚めさせるには、とにかく怒りなどでもいいから、冷静さを奪いもしくは減退させ、そしてそのあとに彼女の様な善玉が好む純愛な女権国家的性交を見せればよい。
彼女は大分横島がやられる姿を見て、こちらよりになってきている。 ダヴィンチは横島に言った。


660 :名無しさん@狐板:2023/08/24(木) 21:18:23 ID:bkWgW5Ue

「忠夫、すまない。私はどうやら女権国家の女性としての因子が相当強く目覚めてしまったみたいだ。ひょっとしたら君を性的にいじめる方に参加するかも」

 少し申し訳なさそうなダヴィンチにクロエが言った。

「大丈夫よ。忠夫兄ちゃんはド変態だから、いやだ。怖い。より、天才ダヴィンチちゃんはどんないじめ方してくれるのかって期待の方が勝っているわ。ね♪」

「そ、そないなことは」

 クロエに逆らえなくっている感覚と、そして当たっているかもしれないという思いのせいで彼の否定の言葉はひどく力がない。

「それじゃ皆さんかえって明日に備えよっか♪ 特にダヴィンチちゃんとは色々話したいし。ここに召喚されてからのお兄ちゃんの格好いい姿とか」





そういってその日からダヴィンチとクロエは何らかの打ち合わせをしていることが多くなった。その際にダヴィンチが自分の様子を観察してくることも増え、その度に自分が彼女になにをされるか期待してしまっていることに気づいた。
多分これが、ダヴィンチが向こうに行ってしまった最大に原因だったと横島は思う。そして大鳳が夏休みを満喫している裏で彼にとっての快楽地獄、ある意味では極楽が展開されていた。



 和風ファンタジーホラーのアトラクションでは悪霊や妖怪の群れと戦いながらクリアしていく流れであり、大変爽快な戦いを楽しんだ。
横島さえも後のことを忘れて、一時期そのアトラクションの戦いとストーリにのめりこみ切ったほどだった。


 そしてそのアトラクションをクリアした夜封印された記憶がよみがえり、彼はその和風アトラクションのボスの部屋の奥で玉藻の前と天狗姿のユウキに挟まれていた。
玉藻が陽気かつ女権国家の女性らしい恐ろしさを感じさせる声で彼に言った。

「旦那様少しは、凝りましたか? いえ、私たちを呼びたくなりましたか?」

「も、もちろんです玉藻様」

 とにかくひたすら仕立てに出る横島を見て彼女が手を振ると視覚ではなく脳に直接訴えかける幻術で彼が再開時に受けた記憶がよみがえった。



 ジパングに転生した時に女権国家から流れ着いた九尾の狐である玉藻と戦い勝利した後、彼女から受けた閨での仕打ちの数々。玉藻はアリスから習った術で彼を精通した直後に戻し、
四本の尻尾で両手両足を縛り彼を抱き込み対面座位の姿勢で嫐り始めた。つながった直後に彼女のおねだりがすべてとなるような快楽が彼の分身を包み、そのまま即座に訪れた射精で一気に彼は堕ちた。その彼を見下ろしながら玉藻は言う。

「他国のエロゲーや官能小説で、一突きで女性を天国に連れて行く男性器を受けた女性みたいな無様さがありますね。 忠夫さん、今の私は九尾のモードですよ。
貴方が一生を全うしたこともあるジパングで最悪の行いをした九尾ですよ〜わかってますか?」

 激しい快楽でまともな思考もできない彼に玉藻は残酷に事実を突きつける。そして彼女の術で王国男子とジパング男子を足して二で割った性質となった彼は情けなさで涙があふれてくる。
それを見て玉藻は楽しそうに彼の頭をなでて時には頭のツボを押す。その度に彼の分身から多くの射精が起こった。

「ユウキさんダメです、これ。 屈服して男の自尊心が崩壊するのが早すぎて、恥辱責め成立しません。天狗の自尊心を操る力をプリーズ!」

「任せて」

 天狗衣装のユウキが術を使うと彼の恥辱心が一気に燃え上がり、そのまま彼は最悪の恥辱を感じ、ジパング最悪の悪妖怪に一番恥ずかしい体位で逝かされていると悟りながら一っ気に射精した。

 ぼんやりとした目をした彼はクロエが持ってきた魔術的な油を見て、嫌な予感を覚えた、玉藻は六本目と七本目の尾をそのツボの液体の中に突っ込むと彼と繋がるのをいったんやめて、
片方を彼の分身に塗りこめて、もう片方を彼の前立腺に向けて入れた。

「〜〜!」

 声すら出せない彼を見ながら分身を締め上げつつ射精できなくしつつ、尻尾の先端で分身の先端を刺激し、玉藻はその声を心地よさそうに聞いていた。僅かに快楽を弱めた後横島の悲鳴を聞き始めた。

「玉藻―! 頼む出させて出させて」

「それは虫がよろしすぎる話ではありませんか旦那様。 見事な男ぶりを見せて私たちをうずかせておきながら、ピックアップガチャを回してと、大鳳くんに頼んでくれなかったじゃないですか。
でもわたくしも鬼ではありません。 ピックアップした回数の数だけど、懇願したらいかせて上げましょう」


 尻尾の愛撫で何度も寸止めされ快楽で声すら出せなしたうえで玉藻は笑う。

「出させてと今言い切れなかったので、ノーカウントです♪」

 わざと快楽で言葉を切らせたりしながら彼女は笑う。


それでも彼は時間をかけて言い切った。それが終わると玉藻は笑いながら近づいてくる。

「約束通り、回数分叫んだのでいかせて差し上げます。 でもぉ、男子でありながらお預けをつづけた男性に対しては、さすがの良妻狐も優しくありませんよ。ユウキちゃん、とどめお願いします」

「任せて。僕は怒ってないけど、玉藻さんたちの気持ちもわかるからね」

 そういってユウキが手を振ると彼の中で一気に、女性に閨で負けていることに対する恥辱心が一気に膨れ上がった。そして気づく、前に恥辱心を煽られた時ユウキは手加減していた。これが本気の方だと。

 一番恥ずかしく屈辱の高い騎乗位で搾り取られながら玉藻に覆い被さられ彼は白い敗北の証が玉藻の秘所から漏れ出すほど射精すると倒れた。

「どうですいろんな意味で懲りたでしょう。クロエちゃんとユウキちゃんとの夜もまだまだこれからですから楽しみに待っていてくださいね」

 その後、ユウキとクロエまで加わってきて彼の意識は何度も飛び堕ちた。




 次のアトラクションはやばい生物兵器を開発している会社が悪魔と契約してシャーマニックと科学の融合兵器をつぶすというホラーゾンビパニックアトラクションだったがその後ろでは、
横島が陸八魔アルと、リグルそしてその配下のアレクシア・アシュフォードという蟻と融合した女科学者に犯されていた。

 アルの魔術で芝居を本当だと思わされて彼は何度もアルの悪魔的な快楽を与えてくる豊満な体に何度も何度も射精を繰り返した。アルが悪魔らしい顔で彼を見下ろしながら言う。

「射精する度に、大鳳君たちが不利になっていくのに、本当にあなたは恥知らずね。ほらもっと出して私の配下の悪霊軍団を強化しなさい」

「あ、あー!あー!」

 対面座位から抱き込まれたまま形だけは正常位だが、これは彼にある程度腰を振れるようにすることで、虚構とはいえ現実だと思わされているシチュエーションで快楽に勝てないと彼に思わせる調教だ。
だめだ、悪魔軍団を有利にしてどうする。と思いつつ、体が言うことを聞かず情けなく早すぎる射精を繰り返しながら彼はアルの嘲笑めいた笑いを受けながら倒れた。
リグルがカマキリの雄の祝福を彼に授け、彼の危機感やあらゆる苦痛切り、快楽にあらがえなくなった所で、それを切り罪悪感などで追い打ちをかけてくる。だが彼女たちが一番与えたいのは背徳感とそれがもたらす快楽だ。


 アルの番が終わりアレクシアと二人で彼を責めているリグルが笑う。

「忠夫〜、いいの? 射精すればするほど、強力なクリーチャーが生まれて大鳳くんたちが不利になっちゃうよ」

 嘘だとわかっているのに、アルの力で自分がとんでもない罪人だという意識とそれが生み出す背徳感が激しい快楽を与え彼を堕としてくる。
リグルに上になられ、交尾の際に命全てを取られる虫になったと錯覚するような体の内部の大切な臓器すら削り取られた様な快感と共に彼は倒れた。そこにフェロモンを漂わせた、アレクシアが人間形態で彼の首筋に注射をうつ。

「ほら、早く達してご自分の親友たちを殺すための兵器を生む私たちに子種をささげなさい」

 アレクシアが金髪の長髪をたなびかせながら、リグルや横島と知り合う前の冷酷な外道科学者を演じながら彼の分身を飲み込む。

 悪逆非道の女科学者に兵器の種を与えている。その背徳感と敗北感が彼の分身をいつも以上に元気づけ射精と同時に彼は倒れた。


 彼が意識を失うとアルが慌てて、魔術を解き始めた。

「さすがに理性では嘘だとわかっていても、自分の子供だと思ったままの生物兵器と戦わせるのは気の毒だから。でもこれでいいのちょっと制裁というにはぬるいし何が目的なの?」

 アルの声にアレクシアは笑って答えた。

「忠夫をはじめ男性は一度味わった快楽からは逃れづらいものです。今回の快楽を味わったことで、単身赴任の自由よりも私たちが与える快楽を好むようになるでしょう。必ず機会があれば呼んでもらえるようになりますよ」

「そういうものなのね」

 自分では理解できない分野だと理解して、専門家に投げられる辺りアルも人を使う仕事に向いているといえるだろう。
少なくともこの世界線では結果として、最終的には女権国家で会社をそれなり以上に大きくしたのだから上に立つ者としては有能だったといえるだろう。




 今生の大鳳が好むホラーアクションアトラクションをいくつもクリアした彼は夏休み終盤となりながら、横島はかなり危険な状態になっていた。
妻たちにされた数々の行き過ぎた快楽の記憶が彼をむしばみ、今でもやられているかの様な感覚が彼を襲い。どんどんと中毒に近いような感覚になっている。

「忠夫大丈夫?」

 心配げな目で見てくる大鳳に彼は答えた。

「ああ、女権国家のアトラクションとは本当にきつい。かみさんたちが少し久しぶり過ぎて手加減間違えとってな」


 最後のアトラクションはダヴィンチが監修したものらしい。働きアリの妖怪、金槌坊などが全力で作ったものらしいからこそ、彼は恐怖しつつ先に進んだ。


 今度のアトラクションは今まで突破してきたすべてのアトラクションを合体させたようなステージだった。エヴァの夜の城や、玉藻の和風の妖城、そしてアルとアレクシア達の悪の企業の様なステージ。それらを合わせたステージ、
彼ら様に作られた一流の戦士でも難しい訓練並みの難易度を楽しみながら彼らは踏破した。前回のピックアップガチャで召喚された万能型の銃使い英霊ティアナの姿もあった。彼女は何体もの敵を薙ぎ払いながら感嘆の声を上げた。

「このアトラクションすごいわ。私は英霊としての性質上悪人相手にバフがかかるらしいけど、本当の悪人じゃないのに、そのバフが発動しているわ。このアトラクションの技術が悪用されたら冤罪も生まれちゃわないかしら?」

 仮想だとわかっている敵との戦いだとわかっていながら緊張しつつ、心底楽しめてもいる。そういう状態でも、こういう考えが浮かぶ当たり彼女は根っからの警邏隊員だなと、横島は思った。その答えにダヴィンチが否と答えた。


661 :名無しさん@狐板:2023/08/24(木) 21:23:43 ID:bkWgW5Ue


「大丈夫だよ。これは舞台の劇の力を極度に高めた術式だから、これはお芝居とティアナくんと、了承済みで演じている敵がいるからこそ成立しているんだ。罪のないものを犯人に仕立て上げたりとかはこの術式では無理さ」

 ダヴィンチの組んだ術式だったと知って驚きつつティアナは笑って答えた。

「少し私もワーカーホリック気味みたいね。こういうアトラクションでも捜査の様な施行になってしまうあたり、でもこういうホラーを探索していると大鳳くんの前世と初めて会った幽霊洋館を思い出すわ」

 そういった直後に悪霊や妖怪の群れ相手にティアナは銃を乱射、いな乱射に見えるほどの連打をしたが、すべてが悪属性を持った敵にあたり、一撃で沈められていく。うち漏らした相手はジャギと横島が討ち果たして回った。
いくつかのイベントを経て味方となったクロエの双剣が宙を舞うたびに大半の敵が倒され大鳳とキャルも大勢の敵を薙ぎ払った。





 いくつもの緊張感あふれる戦いを終えた彼らは、横島の転生体の人形やその宿敵を操るアリスや、吸血鬼としてのエヴァや、生物兵器を使ってくるアレクシアとリグル。
和風の妖城エリアの玉藻などを再び倒し、最後はベリアルであるアルを激闘の末に倒した。


そして激しい戦いで疲れ切った彼らにクラッカーが鳴った。 ユウキが満面の笑みで彼らを祝福した。

「みんなアトラクション完全クリアおめでとう! これでこの霊的異常地帯は自然消滅するしそれまでは、好きに夏休みを満喫できるよ」


 その姿を見てメンバー全員がほっとした様子になり胸をなでおろした。全面クリアできたとなるとやはりほっとするあたり、このゲームにかなりのめりこんでいたのだろうと彼らは思う。 全員がクリアしたことを喜んだのを見て、ユウキが言った。

「それじゃあクリア記念に今までの名場面とかのアルバムと、パーティを始めようか」

 そういってユウキに案内されるまま来た道を引き返し、この城のラスボス前の最大の敵との激闘のあったパーティーホールに戻ると死闘の後は綺麗に片付けられており、綺麗なパーティ会場が出来上がっている。
ホラーゲームのボス部屋から、ここまでイメージチェンジできるとは見事としか言いようがない。




 大鳳たちはパーティ会場で高価な酒と料理を大いに楽しみパーティ会場の、ビッグスクリーンに自分たちのこのアトラクションでの奮闘などがビデオに出ているのを見て、大いに楽しんだ。そしてふと大鳳が何かに気づいた様に言った。

「あれ、そういえば忠夫は? いなくなっちゃったけど」

 その言葉にこの城のメイドらしきものが笑って答えた。

「単身赴任を満喫しすぎていたのを反省して久しぶりに奥様たちへのサービスをするそうです」

「そうなんだ」

 それを聞いた大鳳は疑問を持たずに再びパーティに興じ始めた。





 満月の光に照らされて、夜の風景画を思わせる月の下のしの寝室で二人の女性に嫐られる男性の姿があった。彼、横島忠夫はクロエとダヴィンチに犯されていた。
ダヴィンチとクロエの二人は時には大人の姿となり豊満な肉体で彼を快楽で嫐り、ある時は少女の姿で彼を嫐りつくしに来る。 クロエが笑いながら言う。

「ダヴィンチさすがに万能の天才ね。 すべてのアトラクションをあんな風に作り上げるなんて」

「いや、君のずば抜けた編集能力のおかげでもあるよ。 ほら、娘からお嫁さんに私が生まれ変わる儀式の日だ。がんばって、奉仕したまえ」


「無理―気持ち良すぎるー!」

 横島と繋がったダヴィンチが横島が射精した直後に少女の姿となり、彼の分身に異なる刺激を与えて、さらに多くを搾り取る。そして次は大人の姿となり豊満な体を押し付けながら嫐り笑う。
上質な性魔術が多く入り彼は何度も射精していく。嘲笑するクロエは彼の耳に媚薬となるような言葉を言う。

「ほら。早漏雑魚♪ あまり可愛くしていると、終わったばかりの私も火がついて参戦しちゃうぞ♪」

 クロエが笑いながら彼背に手を這わせると、いくつもの女性に嫐られている様な快感がより一層強くなる。

「クロエ様―! 手を放してください。触られているだけど異常な快楽がー!」

「何言ってるの♪ それを送り込むためにつないでいるんじゃない?。そろそろヴィヴィオ陛下みたいに背中に一本増やしてダヴィンチと二人で挟みましょうか♪」

「そんなー!」

 本気でいっぱい、いっぱいの横島をよそに、クロエが不意に声を上げた。

「ダヴィンチ、そろそろ種明かしをしない」

「そうだね。 忠夫、私とクロエしかここにいないけど、他の奥方たちは何をしていると思う?」

 その問いに彼が疑問を抱いた瞬間、クロエがヴィヴィオの使った魔術で彼の背に分身を生やし、彼の分身は背後から飲み込んだ。少女の姿で一度絞ると大人の姿となり、彼の背を指でなぞりながら笑う。
それと同時にダヴィンチがやったのだろう、幾つもの魔法の鏡が浮かび上がり、何かが映し出される。その映像を見た瞬間彼は絶望と共に理解した。
エヴァがアリスが、ヴィヴィオと愛歌と玉藻、陸八魔アル、そしてユウキが『自分自身』=『横島忠夫』を犯している。それを見て、クロエは笑いながら言う。

「日本でいうところの分霊、神様は何人にも増えられるからね。ここで英霊たちは槍使いとか、魔術師別々の逸話のクラスで具現化する例が多々あったからできるんじゃないかと思ったのよ。案の定可能だったでしょう。
最もこの霊的異常地帯とかよほど条件けが整わないと無理だろうけど」

 クロエに抱き着かれた瞬間から他の自分自身が感じている感覚の流れ込む具合が一機増していく。クロエは笑いながら言う。

「ご明察、私は痛覚を共有したりしていた時期が昔あったけど、女権国家の技術に触れて、男性同士で快楽共有させて同時に堕とすとかの案もあったのよ。
最も意中の男以外に快楽を味あわせるとか意味ないだろう見たいになって、
没になったけど。でも、神様みたいな立場になって旦那様が増えるなら使い道あったわね」

「ギャー!」

 クロエが耳に息を吹きかけながら、彼を嫐るとダヴィンチも同じく空いた方の耳に唇を近づけ言う。

「ちなみに異常な罪悪感や背徳感も感じるだろう。あの分霊たちは、私が書いたこのアトラクションの次回作の設定の台本を読んだうえで、アルの力で嘘を本当だと思い込まされている。
だから人として最低の状況で快楽に負けている背徳感もあるのさ。
それじゃあ一気に行こうか」

 最低の外道であるベリアルに良い様にされている背徳感と九尾の狐にされている背徳感そして、世界中に非人道的生物兵器をばらまいている女たちに子種を与えている感覚。さらには敵国の聖王とその配下の騎士たちに屈服し、
彼女たちを強化する射精を行う快楽、ダヴィンチの天才的な脚本の設定を本当だと思っている分霊たちの感覚が彼を襲い。目の前のダヴィンチが笑いながら魔術を使うと彼はそのまま一気に射精した。
分霊たちは霊力を使いすぎて消滅し残滓が一気に彼に流れ込んでくる。それによりより深く、記憶が流れ込み、背徳感がまし彼の分身は再び屹立した。

「私の台本と、その設定の世界での背徳感はどうだった?」

「す、すごかったです」

 保護者の口調から、屈服した口調になった横島の声を聴いてダヴィンチは楽しそうに笑った。

「良かった。調教しすぎたかもと、不安だったけどその声の様子だと閨の中以外では今まで通りでいられそうだね」

「あ、ああ」

 自分にはよくわからないがダヴィンチがそういうのならそうなのだろう。そこに分霊たちを相手にしていた妻たちが瞬間移動の様に現れた。最初に口を開いたのはエヴァだった。

「ダヴィンチ、本当に見事だった。だがよくあそこまで男に背徳感や情けなさを与える物語がかけたな。 やはり万能の天才だからか?」

「それもあるけど、一番は私のオリジナルが元々は男性だったせいかな。私は生まれつき女だけど、オリジナルの記憶も持っているから」

「そうなのか?」

「うん。王国の5将番外とか呼ばれてもいたかな。最もそういわれたのは、後世の話でよほどの歴史マニアじゃないと知らないから、あの時代の面子は知らないだろうけど。
私のオリジナルは天才的なオカルトさえも使いこなす万能の天才だったんだ。王国が敗れた後、女性に性転換すれば女権国家の女性の能力アップ現象の恩恵を受けられると思ったのと、
男性でいる限り女権国家の女性に閨で勝てないから、百合調教して味方に引き入れたりも最悪やろうとも思っていたみたい。
実際TSした後女権国家の女性達を奴隷化とかできたのか、それとも負けていたのかの記憶は私に伝達されなかったけどね」

「それでどうなったのだ」

「すべての記憶が伝達されたわけじゃないから覚えてない部分も多いけど、最後まで王国側だったみたいだよ。 自作の美術品を売り払い経済的に王国を助けたり、
証拠を残さず女権国家のオカルト的な失態に付け込んで被害を大きくしたりしてたみたい。 その活躍が地味に大きかったせいか、5将番外とか言われているみたいだね。
戦争時の活躍も大きかったけど、5将には及ばなかったし、戦後の外交や謀略工作の活躍も入れれば一応5将と並ぶか議論の余地ありってくらいだから番外扱いなのさ」

「そうなのか」

「まあ、王国が亡ぶか否かの状態になったら目覚めるように作られたクローンホムンクルスである私も、目覚めてみたら女権国家と手を結ぶほどの世界危機とか夢にも思わなかっけどね。
しかし、作られてコールドスリープから目覚めるのが何百年とか予想外にも程があったよ。しかも王国と女権国家が手を結ぶ異常事態だし」

 そこまで言うとダヴィンチは笑いながら横島の方に目を向けた。

「忠夫、それじゃあここからは本体で奥様みんなに奉仕の時間だよ。それじゃあスタート♪」

 そういってダヴィンチが何かの魔術を唱えると、ダヴィンチが持つ絵画らしきものが光り、その絵画の中に彼とユウキと玉藻が吸い込まれた。

 和風の部屋で玉藻とユウキに挟まれた彼は天狗であるユウキにかけられた男の自尊心が最高になる術を受けた状態で、玉藻とユウキに交互に絞られていた。
そしてユウキが意地の悪そうな眼になり天狗から、鬼の姿へと変わる。その姿を見ておびえる彼をよそにユウキはいたずらっぽい笑顔で言う。

「奥さんに寂しい思いをさせた男性を懲らしめる奈落の鋭鋒ユウキちゃんです。
一応鬼として忠夫と一緒に戦ったこともあったけど、地獄の獄卒の仕事は免許取っただけ何だけどね。
ダヴィンチちゃんがこの夏やすみ中に絵画を描いて、さらには僕が忠夫を地獄でいじめる小説書いてくれた結果、いろいろできるようになったんだ。それじゃあ、女権国家的地獄の鬼の所業スタート」

 そういうとユウキは彼の男のプライドを固定した状態で玉藻と二人で足で分身を嫐り始めた。ユウキの苦痛な強い快楽と、玉藻の優しい足さばきが交じり合いなれることのできない感覚が彼を襲う。

「あ、あー!」


662 :名無しさん@狐板:2023/08/24(木) 21:25:19 ID:bkWgW5Ue

 二人の足に射精した直後に二人が腰かけて左右から二人の乳房に分身を挟まれた。

「いつもなら間を空けるけど、これは奥さんたちにお預けしたお仕置きだからここから一気に行くよ」

 二人のパイズリを受けて射精の度に霊力がなくなり、もう消滅するかと思われた直後に彼の体の内部に魔力が流れ込み補充される。そして射精量が多くなってしまった彼を見下ろしながら玉藻が言う。

「ダヴィンチさんおの描いた絵とストーリのおかげで、大勢の人の信仰が形作る英霊の座が変質したんですよ。だから忠夫様はここでは半永久的に枯らすも大量の精液をあふれさせるも、私とユウキちゃんの思うがままです。
殿方の尊厳と単身赴任を持続させたい欲望が死ぬまで快楽を堪能してくださいまし?」

 玉藻とユウキに本当に地獄の快楽を与えられた彼はそのまま意識を失った。そして現実世界に戻ってくると、彼から精液を奪いつくして、霊力が倍増しているユウキと玉藻と他の女性達がいる城に戻っていた。
次にエヴァが進み出てくると、再び世界が変わる。ダヴィンチが描いた絵画が光り彼エヴァと、ダヴィンチとクロエが吸い込まれた。



 横島が気づくとクロエとダヴィンチとエヴァに彼は押し倒され搾り取られている。そして周りには彼を嘲笑する女権国家の影響を受けた王国女子たちの姿がある。ここは学校だと彼は気づいた。
もう少し意識がはっきりとしていれば、女学生たちはエヴァの配下のメイド人形たちが扮していると彼は気づいただろう。

 エヴァは大人の姿になりながら、ヴィヴィオにされた様に背中に分身を生やされクロエとダヴィンチ二人に挟まれている彼を見下ろしながらいう。

「諸君、女権国家の女性と結婚したならおあずけさせるのはくれぐれも厳禁だ。意図的なものだと、自分たちを嫌いになったわけではないとわかっていても、わからせ欲と中毒を引き起こさせようとする感情が働きここまで無様なことになる」

 横島は不意に思い出した。エヴァが教師をやっていた時に、彼を尻に敷きまくり、男性優位の社会に生まれた彼を女権国家の女性を怒らせた男の無様さを教えるための教材にして、
女権国家の影響を受けた女生徒と共に閨であえがせて辱めたという架空の逸話を基にした話だ。 ダヴィンチの絵と文章が人々からの信仰なども影響を与える英霊である彼に大きな影響を与えている。

 二人に嫐られた後、エヴァが受け持っている女生徒たちにも犯され彼は完全に沈んだ。最後に大人姿のエヴァに抱き込まれて血を吸われながら彼はようやく現実に戻った。


 現実に帰ると、ダヴィンチが笑いながら彼を迎えた。

「ここからは飴の時間だから安心した前。アリス、アル、リグル、愛歌、アレクシア女子、そしてユウキたちが、ヴィヴィオ陛下たちが優しい性行為をして癖にするだけの様だから。
次回イベントでは私がもっと色々なアトラクションを大鳳くんの為にも用意するよ」

「やっぱり今回の続編なんか」

 言い終わるより先に愛歌の言葉が響いた。

「今は来年のことより私たちのことだけを考えなさい」

 愛歌の口付で頭が真っ白になった彼にリグルとヴィヴィオとアリス何らかの術をかけてきた。彼は自分が幼少の姿になっていることに気づいた。
そしてリグルが授けてきたカマキリの加護で性行為による精神的苦痛もゼロになったことに気づく。
愛歌が彼を最初に押し倒し、何度か姉や母の様に優しく抱いて達しさせると、腑抜けきった彼の顔を愛おしそうに撫でて彼女は離れた。 愛歌が下がるとアリスとユウキが前に進み出てくる。

「忠夫お疲れ様。ここからは僕たちの番だよ」

「ここまで私たちの為に頑張ったんだし、私たちを呼んだあとは人形になっていてもいいのよ」

口上が終わるとアリスとユウキが次に彼を挟み二人で彼を何度も射精させながら、アリスが人形との様に彼を動かして、自分たちの体を自分たちが望む用意触らせそしてユウキと二人で彼を完全に甘い蜜でバカにしていった。



二人が離れるとリグルとアレクシアが笑いながら彼を受け取った。

「忠夫今夜の最後の快楽だから、たっぷり味わって。僕たちを呼びたくなってね」

「早くリグル様を呼んでくれるように最後の躾の時間です」

彼を二人で挟みアレクシアのフェロモンを受けて彼の思考は兵隊蟻の様になった。
ただひたすらに二人のフェロモン入りの甘い香りを受けながら何度も二人にもてあそばれ二人の内部に精を放ちづける。 もう言葉を口に出せないどころか考えることすらできなくなった所で、
陸八魔アルが女権国家の魔王としての男を甘やかし堕とし切る悪魔の顔で彼を迎え入れた。


「忠夫、それじゃあここまで来たら後のケアはヴィヴィオたちに任せて私も本気を出させてもらうわ」

 アルが服を脱ぎその豊満で見事な肢体をさらし彼にのしかかると、彼は声にならない声を上げた。
苦痛を一切与えぬ蜜の中で殺されていく様な感覚が起こり、もう怖いという感情すらなく、完全に思考が密に染まり、アルの乳房を口に含みながら射精以外のことができなくなるとアルが笑いながら離れた。

「じゃ、ヴィヴィオ仕上げと回復お願い」

「はい」

 ヴィヴィオが笑いながら彼にのしかかり、絞り始めると今までの靄をかけていくのとは逆の電撃が落ちたような快楽が彼の脳に起こり一気に、彼の思考が現実に戻される。
そしてヴィヴィオの苦痛もないのに快楽がもたらす恐怖に震えながら、ヴィヴィオの体にしがみついた。射精の度に思考が少しづつ戻ってきて、十回目でようやくボーとしているだけの普通の状態に戻れた。彼女は横島を見るという。

「もう、催促の必要はないと思いますが、次の召喚の機会には今夜のことを思い出しなさい。 我が王家はよくないことをして夫への躾もストレリチア(スパルタ)なんですよ。
生前はあなたが良い夫だったからストレリチアする必要もなかったんですけど」

「は、はい。ヴィヴィオ様」

「今、生前にこれを味会えなくて残念とか思いましたね。いいですよ。次に私を必ず呼びなさい」

 その言葉と共に彼は眠りに落ちた。






 ヒューマニティガーディアンの廊下ですごく嬉しそうな大鳳の姿があった。その姿を見てゴッフ所長は頬をほころばせた。

「夏休みは楽しかったのかね?」

「はい。すごくホラーマニアとしても子供としても最高のアトラクションでした」

「そうか報告レポートを忘れないように。後で土産話とかも聞かせたまえ」

 世界が危なくても子供である相手を気遣える。こういうところがペンウッドの系譜だと以前一時的に召喚された英霊ミクは言っていた。大鳳はペンウッドを召喚したらゴルドルフとどういう仲になるかと少し気になった。


 大鳳が退室した後、疲れ果てた様子の横島と彼に同情と今回の行動への敬意の混じった目を向けるジャギの英霊コンビが入ってきた。 ゴルドルフは少し気まずそうに聞いた。

「あー、久しぶりの奥方たちとの邂逅はどうだったね。それとダヴィンチが女権国家に染まったそうだが、大丈夫そうか?」

「ええ。嫁さんたちは怒ってないのもいたし、怒ってた勢もそこまで怒ってませんでしたから。それとダヴィンチは大丈夫です。俺が本気で嫌がれば我慢してくれるだけの良識派残っているので」

 それを聞き、ゴルドルフはあからさまにほっとした様子になった。ダヴィンチが悪辣系の女権国家女性になっていたら彼女を処分することも視野に入れねばならないと思っていたのだろう。
ゴルドルフは彼女に対してかなり情が移っているのは一目瞭然だ。

「そうか、彼女より優れた技術顧問はそう多くないからな。人員交代の考慮をせずに済んだのは幸いだ」

 この部屋にいるメンバー全員が微塵も信じない建前を言いつつ、彼は言葉を続ける。

「横島、それで今回の件で君と所縁の深い女性英雄たちを呼び出しやすい時期の召喚は解禁ということで良いかね?」

「はい。これ以上お預けするとどうなるかわかりませんから。
それに、今回の件で割と彼女たち中毒にされてしまいました。 今回の俺が体験したことは普通に教科書に乗せられるかも、女権国家の女性に好かれまくって放置するとどうなるのかって。 同情の目で見ないでください冗談で言ったんです」

「そ、そうか。すまんな」

 答えつつゴルドルフは思った。相思相愛でも女権国家の女性と結婚するとここまできついのだから、自分は絶対に王国女子にしておこうと誓った。
そして横島に縁のある女性達を呼べるようになったのは、この組織にとって良いことだと所長としての喜びも感じている。彼らとともに行けばこの異常事態も解決できるだろう。

このときは感動して頑張ろうと思っていたが、後日横島の部屋の近くを通るときは、時々だが男の尊厳が死んだような苦痛と、
極限の快楽を混ぜ合わせたような声が聞こえるようになり彼女たちを召喚したことを少しだけ後悔をするのだがそれは後の話となる。


663 :名無しさん@狐板:2023/08/25(金) 00:14:16 ID:+i/mItDZ


664 :652:2023/08/25(金) 01:36:41 ID:MxTo26Ax
>>663
乙感謝です

665 :名無しさん@狐板:2023/08/25(金) 02:07:14 ID:HNq1goBs
乙でした

666 :名無しさん@狐板:2023/08/25(金) 02:09:43 ID:jeNrpD6D
乙でした

667 :名無しさん@狐板:2023/08/25(金) 02:34:37 ID:EXin871e


668 :名無しさん@狐板:2023/08/25(金) 08:51:24 ID:T++44f1P
乙です

669 :名無しさん@狐板:2023/08/25(金) 20:45:42 ID:MxTo26Ax
乙をくれた皆さんありがとうございます

670 :名無しさん@狐板:2023/08/27(日) 17:28:35 ID:ESSj4UmP


671 :名無しさん@狐板:2023/08/27(日) 17:28:44 ID:ESSj4UmP


672 :652:2023/08/27(日) 23:38:43 ID:EHVBwT7o
>>670
乙感謝です

673 :名無しさん@狐板:2023/09/01(金) 22:54:50 ID:VCvOXWZS
 女権国家SS杭の日に無意識に杭で夜の女王を倒そうと思ってしまった男の『くい』の日な結末

 このSSは本スレで連載されている女権国家の二次創作SSであり、前回>>652から>>662に投稿した話のある意味続編です。以下の注意書きがあります。

@ネギまの原作に登場していたけど、原作で名前のないキャラたちが横島ヒロインしています。
Aこの世界線だと前のSSの設定を引き継いでおり、基本的に全ヒロイン横島に対する好感度200超えています。
B横島の方も基本的にはヒロイン達と付き合いが長いのでヒロイン達への信頼度や好感度がめちゃくちゃ高いです
Cオリジナル設定の塊の様な王国5将番外が出てきます。
Dかなりオリジナル設定が入っており、返り討ちシチュの為の材料とはいえの女権国家とストレリチの女性以外の女性なら快楽で奴隷にできるみたいな性魔術が出てきます。





 世界の大異変を解決すべく日夜戦い続けるヒューマニティーガーディアンの本部、その本部から異空間につながる特殊ゲートを乗り越えた先にある吸血鬼エヴァンジェリンの城の閨房。
ゴシックホラー映画を思わせる、優美だが冷たい感じがする城の奥底で一人の男が快楽のあまりではあるが極限の拷問を受けた時と似通った様な声を出している。
この部屋の主エヴァンジェリン今は大人の姿で彼を抱きとめると両手両足で彼を拘束し首筋からは血を下半身からは精を絞っていた。 快楽のあまり酩酊状態の様になっている横島を見下ろしながら彼女は言う。

「忠夫どうだ?少しは、私の過去の失敗が産んだお前の中に芽生えた侮りを消せたか?」

「あ、侮ってなんかいません。エヴァ様」

 未だに敬語なのはベッドの中で心折られたというのもあるが、彼女のピックアップガチャを大鳳が引かないように誘導していたのを、生意気すぎると多少、怒ったのとエヴァの為に戦った彼の姿のせいで彼女の情欲が煽られた為だ。
そして彼女に嫐られながら横島は自分の失言を後悔した。別に彼女を侮ったわけではないが、出会ったばかりの力を失っていた時の彼女のほほえましい一幕を彼が口にしてしまい、それが彼女の照れを刺激したらしくこうなってしまった。

 横島が絞られている姿を見て、彼女に仕えているメイドの一人、銀髪のショートカットの彼女は横島を嘲笑しつつ主君であるエヴァをからかうような言葉を口にした。

「ご主人様、過去の失態を口にされて恥ずかしかったのはわかりますけど、本当にそれだけですか?
今殿方として一番恥ずかしい性交をメイド達に見られて興奮している旦那様に、力がないときから好かれていた発言が嬉しかったのと照れ臭かったのもあるのでは」

 横島を嫐りぬき情欲が満たされたエヴァは冷静になっている。その為か特に彼女の言葉に腹は立てず少しバツが悪そうに言葉を返した。

「お前たちは人形だった頃と比べて性格が悪くなったな」

 彼女たちは付喪神として魂が宿った後に、ホムンクルスの様な使い魔に転生させられた、あるいはエヴァの住居に住む精霊に近い存在と化している様だ。
彼女たちはたまにエヴァと共に横島を閨で嫐ることもある。そしてその際に名前を教えないのは彼女たちなりのこだわりだそうだ。『名前もわからないエヴァ様に仕える端女。
その方が刺激的でしょう貴方の様な変態には、ね』横島にそういった時と同じ笑顔で彼女はエヴァの問いに答えた

「人形時代からずっとご主人様の魔力で動いていましたから、子は親に似る者です」

 その返答にエヴァは少し苦笑めいた表情を浮かべた後、また横島を嫐りに戻ろうとして、少し驚いた表情になった。横島が快楽のあまりに限界を迎えかけていた為だ。

「ああ、すまんな。私たちの調教を受け過ぎてここまで被虐趣味に目覚めていたか。嫐られることが快感になり過ぎていて、お前の変態に堕ちる速度を侮っていた」

 吸血を通じて読んだ彼の内心を笑いながら吐露すると彼女は笑みを浮かべて一気に彼の分身を自分の内部で嫐りそのまま彼を射精させると、彼から離れた。

 笑うメイドにエヴァは声をかける。

「宿六の処置をしておけ、私は大鳳に呼ばれたので、周回に行ってくる」

 それを聞き、横島の顔色がひきつったものになる。

「あ、あの次の怪奇現象発生地でのワイの出番は?」

「よほどでなければあるまい。今のお前の仕事は私たちの情欲を受け止めることだ。『単身赴任』でたくさん仕事をしてたのだから、今は退廃的な生活を楽しめ」

 やはり今でも、大鳳にガチャで引かないように誘導したことを多少は根に持っている様だと、思いながら彼は意識を失った。




 ヒューマニティガーデアンの英霊の体調を整えたり強化するダヴィンチ強化ラボ、そこで彼は今では妻の一人といえる王国5将番外の大天才ダヴィンチのクローンである少女と話し合っていた。

「というわけなんや、何とかできんかダヴィンチちゃん」

「そうは言われても、私も彼女たちと君を共有して嫐っている一人となっていた以上、あまり強く出れないんだよ。
下手に干渉すると男を独占するための職権乱用ととられかねないからね。 一応できなくもないけど、軽めの処罰にせざるを得ないとところもあるからね」

 ダヴィンチの返答は思わしくないものだが、それも彼は覚悟済みだ。もともと愚痴を漏らしたい程度だったのでそこまで落胆はしない。次に彼女に漏らした言葉も、冗談に過ぎなかった。

「そうか、もういっそダヴィンチちゃんが百合的な性魔術とか使ってエヴァを性的に征伐してこれ以上ワイにひどいことすんなって、言ってくれんかな」

 冗談で口にした言葉だったが、ダヴィンチは凄くまじめな表情になった。これは怒ったとか、問題解決の糸口を得たとかではなく、学者としての考察のスイッチが入った表情だ。

「それはできるかどうかわからないよ。私のオリジナルである、ダヴィンチは女権国家の力を取り込むためと、女権国家の女性達を誑し込んで王国に利する様にするために魔術を使って完璧な性転換をした。
ただ魂が男性であり、先天的に男だったものが肉体が女性になったとはいえ、女権国家の女性に勝てたのかどうかはわからない。
私が性的な記憶を持っていないのは、多分だけど女権国家の女性に性的に返り討ちにされた時に、その記憶まで引き継がせないためだったんだろう。私の場合は生まれつき女性と言えるから、オリジナルとは違うかもしれないけどね」

「そうか、やはり無理かな」

 諦め具合の彼の落ち込んだ様子を見て、ダヴィンチは少し考えた後、空気を変えようとするかのように一冊の本を差し出してきた。

「勝てないにしても彼女たちの性的な満足度を上げるために少しこの書物を試してみるかい? 私のオリジナルが生前研究した性魔術の融合技で、女権国家の女性以外の、サキュバスなどなら性的に討ち果たして下部に変えたらしいよ」

 それを聞きその本を手に取り、数ページ読んだ時点で横島の表情が変化する。女権国家の女性達は原初の淫魔である狂三の子孫ともいえる存在であり、ある意味では最高のサキュバス軍団と言える。
だが、それ以外にも男を屈服させる恐るべき美と快楽を与えてくる女性の魔物は多い。だが、この魔術を使った結果、ストレリチアと女権国家の女性以外のサキュバス系の魔物以外は大半が閨で屈服していることが分かった。
横島はそれを読むと笑った。

「ダヴィンチちゃん、これ使わせてもらうわ」

「そうか。君の役に立ちそうで幸いだよ」

 ダヴィンチに礼を言うと彼は自室に戻り、文珠を使いその本の知識を彼は必死に覚え、写真などからいかなる性魔術が使われているかなどを必死に読み取った。
写真から実際にその術を使っている男性の性術などの体の仕組みもわかり彼は自分でも気づかぬうちに、もしかしたら、億が一くらいはエヴァやヴィヴィオたちに勝てるのでは?という思いが芽生えた。





 エヴァに再び呼び出された彼は大人形態の彼女に言った。

「エヴァ、なかなかガチャで引くように大鳳に頼まんで悪かったな。今夜はお前を満足させるために頑張るとしよう」

「ほう、殊勝な態度だな。それではしてみるがいい」

 そういって腕を広げるエヴァの理想的な体系を見ながら彼は屹立した分身を彼女の内部に入れて本の写真から得た感覚と同じに性魔術を使った。 敢えて好きにさせている様子のエヴァが少し驚いた表情になった後、声を出した。

「随分と上達したな性魔術の本の写真に文殊で『読』『取』を使ったか。 私を満足させるために随分頑張ったようだな。 少し本気を出しても大丈夫そうだな」

 そういってエヴァが少し腰を動かすと、一気に彼の背筋と分身に電撃が走り、同じくほんの写真から読み取った性的快感への防御も意味をなさず彼はあっさりと射精をした。
そしてその瞬間、射精の際に込めた霊力が強制的に引き出され、体の内部まで引っこ抜かれたような快楽により彼は崩れ落ちる。
その彼を抱きしめたままともに倒れ両手両足で拘束するエヴァ。彼女は笑いながら彼の首筋に歯を突き立てた。 首筋に刺さった牙から電撃が走り、もう一度射精が起きた時にエヴァは少しだけだが不機嫌な顔になった。

「あ、あのう。エヴァ様なにを怒っているのでしょうか」

 恐る恐るという様子の彼の声にエヴァは、少しだけ不機嫌な声で応じる。エヴァの返してきた声が、感情的にはともかく、理性ではそこまで怒ることでもないと思っている様子の声であったのが彼を少しだけほっとさせた。

「私に女を性的に屈服させる類の性術を使ったな」

「いや、女権国家の女性に効くわけないって、わかってるから。仮に少しでも女を奴隷にとかいう術が効く可能性があるなら使わんって」

 その答えにエヴァは頷いた。


674 :名無しさん@狐板:2023/09/01(金) 22:56:48 ID:VCvOXWZS

「お前の性格上そうだろうな。だが血を吸ってみてお前すら気づいていない気持ちまで読んだが、9割くらいは私を満足させるためだったが、1割くらいは男性優位のエロゲーみたいな展開を望んでいたな」

 ここまで言うとエヴァは満面の笑顔になった。そして楽しそうに言葉を続ける。

「これは再教育の時間だな♪」

「え、え、あー!」

 言い終わるより先にエヴァが彼の分身を飲み込んだ内部の締め付けをより強くする。一切体を動かしていないのに内部の動きだけで彼の分身は震え、白い敗北の証を一気にぶちまけた。

 彼女は笑いながら言う。

「お前すら気づいていない心の中だが『今日は9月1日『杭』の日だから俺の股間の杭で夜の女王を討ち果たし、雌犬に変えてやるでー!』とか思っていたな」

「う、嘘じゃ、ないんやな」

「こういうことでは嘘は言わん」

 横島を下に引き倒した後、騎乗位の体制になって彼女は言う。そしていたずらっぽい笑みを浮かべて言う。

「いや待て、お前はまだ負けたわけではないな。良心がとがめて使うまいとしていた、性的な快楽で負けた相手を奴隷に変える霊術、あれも快楽を強くするから、一緒に使えばどうなるかわからんな」

 それを聞いて横島の背筋が凍る。もう勝てないのが確定なのに、あの術を使っても負け確定だ。そして性的に負ければ自分にその術は跳ね返ってくる。

「気の優しいお前は私に使えない様だな、よし手伝ってやろう♪」

 そういってエヴァの指から魔力でできた糸が現れ彼の体の内部に入っていく。エヴァが吸血で共有した記憶をもとに彼にすべての性的魔術を強制的に使わせていく。
それに合わせてエヴァは彼の上で腰を振り揺れる胸を見せつけながら時に彼の腕を糸で導き自分の乳房や尻を揉みしだかせる。

「こらこら、性術が成立する前に射精するな」

 そういうと新しい魔力できた糸が現れ彼の分身を締め上げる。そして彼女は死刑宣告の様に笑いながら言う。

「それではようやく性術が成立するな逝け」

「あーーーー!」

 悲鳴と共にドピュゥ!という長い音がすると彼は一気に魂が抜ける様な射精をした。
それと同時にエヴァを性的に屈服させていればエヴァに降りかかったであろう性的快感と従属させる敗北感が一気に襲い掛かる。それを見てエヴァは笑う。

「この性魔術なかなか捨てたものではないぞ。女権国家やストレリチアの女以外なら大抵は閨で屈服させられるかもしれんな」

 そういった、後エヴァは、笑いながら彼の上で腰を振りそしていつの間にか彼女が呼び出した四人のメイド達が彼への嘲笑を浮かべながらその情事を見ていた。

「どうだ、メイドに見られながら無様すぎる姿をさらすと余計に興奮するだろう。私たちの調教の成果が出ているな」

 黒いポニーテールのメイドが笑いながら嘲笑を込めた声で形だけの応援をする。

「旦那様頑張ってー! そこであっさり生かされたら無様すぎますよー! エヴァ様のご命令でビデオにとっている私も心苦しいですから、せめてあと一分は持たないと、みじめすぎま、あもう行っちゃいましたねー! ははは」

 黒髪のショートカットのメイドがさらに言葉をつづけた。

「嘲笑と解説をされて余計に固くしてますね。変態すぎます旦那様」

 茶髪のツインテールの女性は何も言わずただ彼が特に無様だと思った痴態を披露した時に思いっきり笑った。彼女が相手の時はそれが特に答えた。

 彼女たちの嘲笑を受けながら恥ずかしさが極限に達した時、エヴァが目配せすると彼女たちがエヴァに手首を差しだし始める。
エヴァはその手首の群れから一口ずつ血を吸うとそのまま横島にかみついた。その瞬間吸血による意識共有が起こり、どれだけ自分が無様にエヴァに閨で敗北している様に彼女たちから見えていたのが伝わってくる。そしてエヴァが言う。

「お前たちの嘲笑が余計にわが夫の分身を元気づけたぞ」

 それを聞いた直後に横島は彼女たちの嘲笑を再び受けながら最大の射精をしてそのまま彼の意識は落ちていった。






 目覚めた彼はエヴァに嫐られ抜いたのとは別のベッドに寝かされていることに気づく。そして黒髪のショートカットのエヴァのメイドが笑いながら美味しそうな西洋の料理が盛り付けられたトレーを持ってきた。

「旦那様、エヴァ様にやられ過ぎてひどいことになっていましたね」

「ワイはどれくらい寝取ったんや」

「多分5時間くらいかと。エヴァ様の時間の流れの違う別荘に押し込めて目覚めるまで放置としたので少し不明ですが」

 そういって彼女たちが持ってきた料理を見ながら彼は異常に食べたいことに気づく。女権国家の男性が絞られ過ぎた時の回復させるための料理だ。彼がそれを食べ始めるとメイドが笑いながら姿を消した。

 すべての食事をとり薬種を飲み心地よいまどろみに身をゆだねかけると、四人のメイド達が瞬間移動の様に彼の横たわる寝台に現れた。

 黒髪のポニーテールの女性が彼の唇を口付でふさぎ言う。

「エヴァ様からのメッセージです。『単身赴任を満喫しすぎて、調子に乗った宿六に少し分をわからせろ。具体的には私はおろか下部のメイドにすら勝てないと教えてやれ』だそうでーす!」

 嬉しそうにそういうとメイド達は横島の服をはぎ取り、始める。薬酒の効果で動けなくなった彼はあっさりとはぎとられた。そして彼女たちも服を脱ぐと彼を犯し始める。
黒のショートカットの女性に騎乗位をされると彼は悲鳴を大いに上げかけたが、茶髪のツインテールの女性が口づけして彼をしゃべれなくする。
一度彼が一気に出すと、彼女たちはそのあまりにも早い射精を敢えて口に出して侮辱せず嘲笑の目で見てくるにとどめた。 三回ほど射精させ終わると黒のショートカットのメイドが離れ黒のポニーテールのメイドが押し倒してくる。
彼女とは真逆の優しい腰を動かす行為に彼はどこまでも腑抜けにされそうになってくる。茶髪のツインテールと銀髪のショートカットのメイドが彼の腕をとり自分の乳房を揉みしだかせる。

「あー!」

 射精に合わせ強く握りしめさせられた彼はそのまま叫びながら一気に射精して倒れるようにベッドにのけぞると、彼女たちが笑う。

「もう動けませんか、しょうがないですね。メイドの務めです綺麗にして差し上げます」

 黒の二人が彼の分身を二人がかりで嘗め回し、他の二人が茶髪のツインテールと銀髪のショートカットが笑いながら彼に体を押し付けてくる。逃げ道を防がれ切った彼は何度も二人の口内に精を放ったそして、恐怖を覚える。
彼女たちに搾り取られる度に、自分の霊力が減り彼女たちの霊力が大きくなっていく。危害を加えられる恐れはないとはいえ、この状態には恐怖を覚える。
二人が口を離した後、茶髪のメイドが笑いながら、騎乗を始めると銀髪の方が彼の顔に腰掛けて尻を顔に押し付けてくる。黒髪の二人は笑いながら彼の乳首をなめたり軽くかじりついてくる。

 抜くことも許されないまま、十回射精した後、銀髪のメイドが茶髪のメイドと代わり彼にどこまでも機械的に射精させるような動きで彼を嫐ってくる。 銀髪のメイドは散々に彼をじらした後、限界直前に射精させた。

 その快楽の余韻が消えかける前に、もう一度敏感になった分身に膣を動かし快感を与え二度目の射精を誘う。
脳髄に雷が落ちたような快楽と共に彼は完全に動けなくなった。だが分身だけはいまだに力強く屹立している。 そこにエヴァが入ってくる。

「お前たち身の程をしっかりと教えておいたか」

「はい。エヴァ様 準備はすっかり整えておきましたよ」

「わかったそれでは行くか」

 エヴァが再び服を脱ぎ彼を押し倒し分身を飲み込むと彼は悲鳴を上げられないが、激しい快感を味わい、疑問が頭に浮かんだなぜ? さっきエヴァに吸い尽くされた時よりも快楽が上乗せされている。その疑問にエヴァは笑いながら答える。

「交わることで気が交じり合うのだ。お前は私の従者と性交をしたからその気が交じり合い、より強く射精の時に私に奪われるようになっているんだ。なかなか固さを増しているな一気に行くぞ」

「エ、エヴァ様少し待って」

「だめだ」

 即答共に一気に分身を追い詰め切られた彼はそのまま射精すると同時に糸が切れたように倒れた。精力は料理と薬酒のおかげでまだ余裕がある。だが強すぎる快感のせいで頭が限界に近い。それを見てエヴァは何かを閃いた様にいう。

「そういえばあの支配する性魔術を使ってメイド達に負けた後に私とすれば、もっとたくさんの霊力を奪えるし快楽を与えられるかもしれんな。 やってみるか」

「そ、そんな」

 言葉が終わるより先にエヴァの指から魔力でできた糸が伸びてきて彼の体に入ってくる。

 そして彼はエヴァにやったのと同じ術をメイド達全員にさせられた。 その結果全てのメイド達に負けて呪い返しを受けた状態になった。
銀髪のショートカットのメイドにからかわれながら射精した時彼女はゆっくりと敗北を刻み付けながら、たまにエヴァに頼んで横島の体だけじゃなくて、
精神まで子供に戻して大人の姿では絶対に言わない恥ずかしい言葉でのおねだりをさせたりしてきた。

 黒髪のショートカットのメイドはポニーテールのメイドと二人がかりで彼を交互に嫐り、猫が鼠をいたぶり遊ぶような快楽と、ひたすら機械的に効率よく追い詰めてくる快楽を交互に送り込み楽しそうに彼を嫐ると離れた。


675 :名無しさん@狐板:2023/09/01(金) 23:00:13 ID:VCvOXWZS

 茶髪のメイドは最後の下ごしらえをするかの様にひたすら陽気な様子で遊ぶように彼の体を堪能しひたすら優しい性行為を繰り返した。
エヴァの厳しい快楽を強める前振りだとわかっておびえる彼を励ますように抱きしめながら笑って言う。
その言葉の衝撃だけで、彼女に飲み込まれている彼の分身は射精思想になる。

「大丈夫ですよ。エヴァ様がやり過ぎても私や愛歌様がいますから再起不能になっても私たちの快楽で必ず復活させてあげます」

「再起不能にならんっていってな」

 言葉をつづける前に彼女が優しく動き彼を射精させるとエヴァに道を譲った。エヴァは笑いながら彼を抱くとそのまま一気に彼の分身を飲み込んだ。

「なかなかに味わい深い霊気になっているな。それでは上からも血をもらうか」

「〜〜!」

 エヴァにかみつかれた彼は本気で快感が限界を超え、そのまま意識を失いかけたその彼の叫び声を聞きながらエヴァは耳元に口をつけて言う。

「忠夫、股間の『杭』で私を倒せるという慢心が完全に幻想でありとんだ『悔い』の日になったな」

 その言葉を最後に彼の意識は闇に堕ちた。





 次に目覚めたとき、彼は再び回復させてくれる料理を持ってきたエヴァのメイド達に囲まれていた。もう襲ってくるような気配は皆無だ。銀髪のメイドが料理を運びながら彼に言った。

「エヴァ様は多分気づかせないように気を付けていたと思いますけど、旦那様が一割くらい無意識に股間の杭でエヴァ様を倒して雌犬にしてやるみたいに考えていたことは一切怒っていませんでしたよ」

「多分嗜虐親に火がついちまっただけかな」

「それもあるけど、旦那様が心配だったのでしょう。女権国家由来の魔物たちや英霊ともこの施設では戦わなければだめでしょう」

「ああ」

 横島の答えに黒髪のショートカットのメイドが言葉を続ける。

「そこに来てあのダヴィンチの本を読んでしまって性魔術も会得してしまったじゃありませんか。 あの性魔術は本当にすごいです。
女権国家とストレリチアの女性以外なら、普通は男性が閨で勝てないサキュバスとかも圧倒して雌犬にしてしまえるほどですから、
9割、いえ99パーセント無理だと思っていても女権国家やストレリチアの女性にもそれができるかもと1パーセントくらいは思ってしまったでしょう」

「エヴァが言ったことは嘘じゃなかったから実際俺はそう思ったんだろう」

「そうです無意識にそう思ってしまわれると、怒りを煽りこの女を犯してやるみたいな、精神操作をして男を逆に奴隷にする魔物の術が効きやすくなってしまいますから。
だから完全に女権国家の女性には勝てないと無意識に刻み込む必要があったのです」

 多分エヴァはこれぐらいで横島が自分を嫌いにならないとわかっていることで言う必要はないと、思っているのだろう。
だがメイド達は一応エヴァの為に言っておくべきだと思ったのだろう。エヴァは後にならないと気づけない類の思いやりを何度ももらったことがあるが、英霊になった今もそれは変わらない様だ。
エヴァへの感謝と、メイド達の主人を思う気持ちに感動する彼の所に、少し言い辛そうなことを言いに来た時の表情をしているダヴィンチが部屋に入ってきた。

「あー、忠夫、いい知らせと悪い知らせがあるんだけどどっちから聞きたい」

 こういっているがこの天才は横島がどっちと答えるかもう予想済みなのだろう。

「いい知らせの方から頼むわ」

「今回のエヴァのやりすぎ指導に対して、君をいたわりたい君の女性陣は怒らなかったよ。エヴァの本心にも気づいたみたい」

「それで悪い方は」

「ヴィヴィオ陛下がね『あの指導は必要なものだったから文句は言わないけど、エヴァばっかりずるい』と言って、他の女性陣も内心今回のこれやりたいと気持ちが揺れているみたいで。多分、いや絶対やりたがり始めるね」

「女権国家の女性の怖さ知っていながら、一割でも閨で勝てるとか思ったワイがバカやった」

 横島の悲痛な声を聴きダヴィンチは同情しつつできるだけ彼に対する被害が少なくなるように天才的な頭脳を巡らせ始めた。そして心の中で思った。

『文字通り9月1日エヴァさんと股間の杭で倒す『杭の日』じゃなくて『悔い』の日になっちゃったね』


676 :名無しさん@狐板:2023/09/03(日) 18:16:03 ID:5SdJdNLo
おつ

677 :名無しさん@狐板:2023/09/03(日) 18:16:09 ID:5SdJdNLo
おつ

678 :名無しさん@狐板:2023/09/03(日) 21:44:49 ID:ypLCl5eN
乙でした

679 :673:2023/09/03(日) 23:13:47 ID:83Kercn7
>>676
乙感謝です
>>678
乙感謝です

680 :名無しさん@狐板:2023/09/20(水) 00:26:30 ID:ddeWyU6F
翼 : 今、マリア(のおっぱい)と比べた?

あなた : え?……………………あっ(やべ、無意識に比べてた)

翼 : (ま、おっぱいに関しては別にええわ)

翼 : (それより夜伽の最中に他の女の事考えやがってるのが腹立つな〜)


翼 : (これはもう塗りつぶし必要やな)ニッコリ

あなた : あ、いや、そういう事(マリアのおっぱいの方が良い)を考えてはいなくて……

翼 : ニコニコ

あなた : ……(おっぱいの事で)怒ってる?

翼 : そんな事ないけど?(おっぱいの事ではね)

あなた : (いや口調が変わってる〜……!)

681 :名無しさん@狐板:2023/10/31(火) 22:20:44 ID:mYV6DFw+
これからSS投下いたします。その前に次に投下するSSに出てくるこのSSオリジナルの女権国家の設定を出します。

682 :名無しさん@狐板:2023/10/31(火) 22:27:12 ID:mYV6DFw+
設定『雄々しき獅子の祝福』
 雄々しき獅子の祝福とは愛歌が王女を勤めていた王朝が編み出した穢れなき純潔の束縛と多少の類似点がある類の魔術であり、
これを受けたものはいかなる快楽を受けてもまっとうな倫理観などを失わずまさにライオンが象徴するような心を持ったままでいられる。
この雄々しき獅子の祝福は愛歌の王朝が滅びる前はある程度の成果を上げた。
敵軍の女性に犯されたりした男性の寝返り防止や旧王朝の女性と純愛を育んだ男性たちは女権国家の今の王朝を作った女性達相手にある戦果を挙げ最後まで寝返らず奮闘をした。
だが男性が女性に閨で負けるのが恥ずかしいという思いが強い他国の義勇兵や傭兵たちも愛歌の王朝に義がありとして加勢し始めてこの祝福を受け始めてから、戦況の悪化の一因ともなった。
男性が女性に閨で負けるのが恥ずかしいという考えも固定されると聞き女権国家の現王朝の女性達の嗜虐心を煽り、多くの志願兵を生みだしてしまった。
囚われた男性たちの精神は快楽に抗えず、それでいて倫理観を失えない生き地獄と化したのを見て、愛歌の王家は敗戦色が強くなった時にこれを禁止し、術が失伝するように全力を尽くした。

683 :名無しさん@狐板:2023/10/31(火) 22:32:28 ID:mYV6DFw+
2023年ハロウィンSS 上司の善意と悪意なき悪戯で堕ちて生まれた英雄の誕生譚

 このSSは現在本スレで連載中の女権国家の二次創作SSです以下の注意点があります。

@まだ本編で誰のヒロインになるか確定していない、ヒロインが横島ヒロインになってます。あくまでもIFとして読んでください
A女権国家の風習に独自解釈が含まれています。
BカフェD4Cとさとりの利用に独自解釈が含まれています。
Cハロウィンまでに横島がヒロインたちの好感度を200越えさせまくったという設定です。
Dユウキがインプに転生しています。そしてインプの能力に都合のよい独自解釈が含まれています。
E愛歌様の王朝の名前を勝手に沙条王朝にしています。そして過去のいくつかのSSとこのSSに登場させた特定の祝福に対する設定をSS前につけています。







 女権国家の特殊私設カフェD4Cそこで赤いバンダナをまき首から下は青い服で統一された衣装のそれなりに整った顔立ちをした男が、快楽に浮かされたような悲鳴を上げぬいた後、辺りを見回した。
彼の顔には安どの色が浮かんでいる。まるで最悪の事態を夢に見て、それが夢だったとわかったかのようだ。少し不安がり恐怖の色がある彼を少女とすら見えかねたい美少年が手を握り声をかけた。


「忠夫、分かった? 今の自分がどれだけ危ない状況にいるのか。怒らせたり不義理しなくても、好いた男からの失言が地雷になるときは、女性からの好意が大きいほど危険なんだからね」

「あ、ああ。よくわかった。大鳳本当に助かったわ。女性として魅力がないみたいなことを言って切れさせたら、快楽地獄からの雄犬街道まっしぐらやな」

「本当はもっと早く、忠夫にこの体験させるつもりだったんだけど、僕も忙しくてぎりぎり手遅れじゃない今しかなかったんだ」

「ああ。わかっとる。ワイもこの時間まで女権国家で修羅場をくぐってきたんや。そんな簡単には堕ちん。しかし、さとりにもう少し頼ったほうが良いかな。大爆発までいかなくても、それなり以上の地雷結構踏んどったかもしれんし」

 横島とさとりはある契約をしているらしく。さとりは横島をある意味破滅させるように誘導しようとする代わり、正解な質問をされたら、そのときはあきらめて始終手と知恵を貸すというものらしい。
横島はさとりの恐ろしさを知ったからこそ滅多に使わないが、それでも頼ることにした様だ。

 心配したような表情の大鳳に彼は告げた。

「大丈夫や。さとりは『正解です』って言った時はワイが気づいたとみなして全面的な協力者になるが、不正解の時も敵に回りはするが一つ二つえげつない罠を仕掛けてくる程度やし、
相談したことに対するヒント自体はくれるからどうにかなるやろ」

「忠夫、でも今日はハロウィン、忠夫にとって一番危険な日だけど大丈夫?」


「お菓子は山ほど持っとるし、一応魔女や悪霊が山ほど来ても自衛くらいはできるし、エヴァやアルちゃんやアリスそしてインプになってめちゃくちゃ強くなったユウキもおるしどうにかなるやろ」

「彼女たちも危ない気がするけど」

 気遣う大鳳に礼を言うと横島は日付が変わるギリギリの夜の街を駆けた。さとりのもとに向かうためだ。正解すれば協力極まる味方ができるし、
間違えてもいささかえげつない嫌がらせをされるが最低でも一番知りたいことは嘘をつかず答えてくれる。




 さとりの住居に訪れた横島は開口一番にさとりとこいしに言葉をかけられた。

「「トリック・オア・トリート」」

「おう、用意しとったぞ受け取れ」

 二人にそれなりに味は確かなチョコを渡すと、彼は対面に座った。受け取ったチョコが安価だがそれなり以上に美味しい名品なのを見て、素直に喜ぶこいしと、
バカにしづらいし怒りづらいし、喜ぶのも安っぽいという微妙な表情をするさとり、相反する対応だと彼は思った。そのさとりの反応を見ながら彼が口を動か前に考えを読んださとりが答えを返してきた。

「まったく日付が変わる前から準備万端ね。これでは襲えなくて嫌になってしまうわ。 もしもお菓子を持っていなければ『想起・D4Cで体験したイフ世界の快楽地獄』をしていたのに」

「せやけどさとりちゃん、もっているってわかとったやろ。心読めるんだから」

「ええ。少しでもあなたがハロウィンでひどい目にあう可能性を増やすためにお菓子を減らしたくて。
あなたは子供と人外に好かれるから、ハロウィンでお菓子を切らしていたら性癖が壊れるくらい女の子たちに襲ってもらえそうですよ。
嬉しい?元旦でバカにしたチンチクリンな女の子の裸で股間がいきり立つ変態へのクラスチェンジのチャンスよ」

「嬉しくない。ワイはただでさえもやばい人外に逆レされそうになった時に、やむを得ず愛歌ちゃんに『雄々しき獅子の祝福』もらって価値観が固まっとるんや。
幼女にや少女に欲情するだけでも罪悪感と情けなさでやばいのにベッドの中で女性優位の性交されるとか死にたくなるわ」

「なんでそんな祝福を。ああ、快楽で価値観を壊して下部に変える術に長けたものに逆レイプされる可能性があったから、ね。確かにある意味安全度は上がるわね。 それどころかその術がかかっていることに気づかれなければ、快楽で敵方に寝返ったふりして後ろから撃つこともできるしね。 一度かけると、かけた当人でも材料とか揃えないと解けないとか大変ねぇ」

「ああ」

 相槌を打つ横島をさとりは面白そうに眺めながら言った。

「少女に化けたアリスさんと愛歌さんが女権国家の女らしい色仕掛けであなたを誘惑。女権国家の女性達の色香の振りまき方をみて、
上級者が相手だと少女でも欲情するか試してみたと。 少しだけその時欲情してしまい、罪悪感が半端ないと。残念ねぇその場で誘惑に耐え切れなければ、その次に私と合った時が王国男子としての最後の日になったのに」

 さとりの男を誘う声音に僅かな反応を覚える自分の欲望を彼は抑えると、こういう少女に嫐られ喜ぶ男たちの気持ちが僅かにわかるようになった辺り女権国家は本当に怖いと感じた。 彼は少し悩むと答えた。

「さとり、そろそろ前座の話は終わりにして、本題に移ろういつものゲームを頼む」

「ええ。任せなさい。数回目になるけどいささか久しぶりだから、もう一度ルールをおさらいするわね」

「ああ」

「私たちはあなたたちの為になる情報をいくつも集めている。そしてその情報を差し出すゲームのルールは
@ 貴方の求めている情報を私たちが知っていた場合に限りこのゲームは成立する。貴方が求める情報にはすべて真実で答える。
A ただし、協力を仰いだ時点で私たちが罠を仕掛けようとするから、どこに仕掛けているかあてること。 正解を言ったら私たちはその件に関しては完全に味方になる。
B 不正解を出した場合は私たちは『貴方個人』を女権国家らしい破滅に導く妨害を始める。

以上だったわね」

 横島は頷きながらこれまでのことを振り返った。なんだかんだ言ってこの二人は約束は絶対に守ってきた。 三つ目の条件のおかげで彼個人の力で覆せる程度の妨害しかしてこなかったことが多い。
それも三つ目の横島個人だけを狙うという約束を律儀に守っているためだ。だからこそ彼は少し考えると質問を口にした。

「さとり。俺の周りの女性達の心理も調べているんだろうけど、ここ数か月で俺の味方の女性で俺が地雷を踏んだ女性はいたか?」

「いないわ。それとこれはサービスで教えてあげるけど、裏切ったり不義理はあなたはするタイプじゃないわね。でもあなたが犯しそうな失態。
好きな男に言われたからこそ向きになる類の失言が爆発するとやばい女性は山ほどいるわよ。ユウキなら自分の魅力を教え込みつくして完全にあなたを女権国家的な夫にしてしまうし、
愛歌はベッドの中というか王室風に言うと大奥の中の尊厳と自立心を殺しに来るわ。リグルとアリスは優しい快楽で自分から離れられなくしそう。
エヴァとアルとヴィヴィオは特にやばいわね。普通にわからせに来る感じだけど、魔王と闇の福音と聖王だからスペックと加減をしらないわ」


「そ、そうか。それで、さとり今回はおれが正解を言えなかった場合は俺を狙っている女権国家の妖怪と組むのか?」

「はずれ。解答券はあと二回よ」

「俺が最近助けて回っていた、少女たちとか獣人の子供たちは」

「またまたはずれ」

 どんどん楽しそうな表情になっているさとりに彼は恐怖を覚えた。これは相当な嫌がらせを思いついた顔だ。テンションも相当高くなっている気がする。横島は恐れを消しながら、一番手を結ばれていたら困る勢力の名前を口にした。

「前世の因縁の敵とかハロウィンの新勢力と組むか?」

「三回ともはずれですー♪ 快楽地獄に堕とそうとする女性との連携楽しみにしていてくださいね。想起連発で忘れられないハロウィンにしてあげるわ」

 最近のさとりは司会者の仕事を闘技場でやって稼いでいるせいか、時々テンションが上がると敬語になる。彼はこのハロウィンは楽にはならないなと思いながら帰ろうとするとさとりが不意に言葉をかけてきた。

「今回のハロウィンもしかしたら私たちは不参戦かもしれませんよ。条件を満たさなければでれないので。 でも出られたときは楽しみにしてなさい♪ 元旦のお礼をたっぷりとしますから♪」

 おそらくこの言葉は本当だと横島は思った。質問のやり取り以外は約束していないが、
さとりは心理の貴方を突き『自分はバカな見落としをした』と落ち込む彼に追い打ちをかけるのが大好きなサディストなのだ。 負けたら洒落にならないことになると思いながら彼は覚悟を決めると、さとりの住居を出た。


684 :名無しさん@狐板:2023/10/31(火) 22:37:04 ID:mYV6DFw+





 さとりとの会談の次の夜の横島はブラックな戦場という地獄を味わった。色香的な意味で襲ってくる女権国家的な魔物だけではなく、純粋な暴力で人々を脅かす魔物たちもいた。
横島はそういう魔物たちにお菓子を渡したりしながら戦闘をした。理由としては魔物は信仰に影響を受けるので、ハロウィンの魔物として出現した以上は『お菓子を受け取ったら悪さしない』というルールにある程度は縛られてしまうのだ。
追い返せなくても、多少は弱体化するのを見越してお菓子を使いながら彼は多くの敵を霊波刀で切り裂いた。女権国家の自分に懐いてくれた少女たちを助けながら彼は戦いぬいた。
横ではテンションの高い陸八魔アルが悪霊の軍勢を率いて子供たちを護らせて奮戦している。

「貧民や孤児には炊き出ししたり面倒見るのがアウトローのたしなみ、私のシマに手を出すのはベリアルへの宣戦布告と知りなさい」

 羽振りが良くなると失敗で金を溶かしたり、あるいは同情の余地のある人々を助けるために見えと善意が入り混じった感情で大損したりを繰り返し、魔王の力を取り戻した今でも、
その力よりは富が小さい彼女を好ましく思いながら彼は霊波刀を振るった。アルが魔王の力を込めた銃弾を打つたびに、悪霊や悪魔の群れを率いる特に強い敵が四散し統率が乱れる。
そこにさっきまで、近接戦闘もできるが本業は術という感じの戦いをしていた横島が、霊波刀を出現させながら一気に切り込む。
虚を突かれた悪魔の群れが体制を立て直す前に彼は切り込むと特に強い対象に『誘』『導』の文珠を投げた。そしてそれが敵のボスに効果を及ぼしたと確信した瞬間にアルの銃の引き金が引かれる。
その瞬間その魔物の運命は決し一撃で魔物は消え去っていく。それを契機に参加していた悪霊祓い士たちが勢いづくとそのまま敵の手勢は一気に殲滅された。


 疲れ果てたように倒れた横島にアルが上機嫌に近づいてきた。

「忠夫見事に片付けたわね、これで今年のハロウィンは勝利確定よ」

「アルちゃんの頑張りがなければマジで危なかったで、本当助かったわ」

「まあ、悪魔たるもの契約は守るしアウトローとしても自分の縄張りの無力なモノは飢えさせたりいじめさせたりはしないものだから」


 天真爛漫な笑みを浮かべながら、寄付している孤児院に近づきかけたかなり強力な魔物を一撃で冥府に返すアルを見ながらどんなに力を取り戻しても彼女は変わらないなと、横島は思った。
大局が決したのを見て、彼は帰路につくことにした。これならもう今夜は大丈夫だ。帰ろうとする彼をとがめる女性の悪霊払い士たちはいない。
女権国家ではこういう行事の日に男性の悪霊払い士に限界まで戦えと言うのは、助けたり格好良いところを見せた女たちの夜の相手までしろというのと変わらないからだ。 





彼は疲労と満足の入り混じった表情で付き合っている女性達の本拠地の洋館の玄関に賭けた。愛歌の王朝の別荘の一つを買い取り、改装したものらしいが詳しくは知らない。
本当に危ない時に限ってはこの洋館に身をひそめることにしている。ここにたどり着くまでに。比較的善良そうな魔物や、ハロウィン限定で呼び出せたらしい、アルの地獄の配下達にお菓子を大量にとられ、
自宅に戻ったときにはほとんどお菓子がなくなっていた。




 横島が簡素だがそれなりに豪華な門を開き家の中に帰ると、ユウキがさっそく出迎えてきた。

「忠夫、トリック・オア・トリート♪」

「ああ、まだ残っとるで」

 そういうと彼は、王国時代からよく彼女の見舞いの際に買っていった、味が良い県呼応食品でもあるお菓子を渡した。

「これ覚えていてくれたんだ。ありがとう」


「ああ、一応お菓子欲しがりそうなメンバー分は残しておけたと思うが予定外にお菓子を使う羽目になって疲れたわ」

 そういって彼が戻るとリグルとヴィヴィオにも要求された。そして彼にとって予想外だったのは、アリスが子供の姿になっていて、丁度彼女でお菓子を使い切ってしまったことだ。
愛歌の分にする予定だったお菓子がなくなったが彼女は欲しがらない可能性の方が高いから素直に悪戯で許してもらおうと思った。


 愛歌の部屋に入ると笑いながら彼女が口を開いた。

「忠夫、トリック・オア・トリート」

「いたずらで頼む。もうお菓子は使い切って品切れや」

「あらそう。それじゃあ、『王女らしい』悪戯をさせてもらうわ」

 そういって愛歌はすっと彼に子供がするような親愛のキスを思わせる口づけを彼の口にするように見せて不意に、後ろの頭を掴み下まで絡めるキスをしてきた。
口を通して脳を直接快楽の槍で抉られるような感覚が走り彼が腰を落とすと、どこからともなく現れてきた、アリスとエヴァが霊力でできた糸で彼の分身と玉袋を縛り射精を禁じた。
そして三人がかりで服を脱がせ始めると、不意に彼が今日はもう見たくなかった顔であり、もう今日は見ずに済むと思っていた顔が現れた。古明地さとりとその妹こいしである。さとりは笑いながら言った。

「本日付で愛歌様に仕える侍女となりました古明地さとりです。こいしは愛歌様の家臣じゃないけど、ボランティアで円満な夫婦生活を送るための、手伝いをさせていただきます。こいし、彼の無意識の操作よろしくね」

「はーい、お姉ちゃん。 忠夫兄ちゃんが罠にはまって嬉しいな! この国に来てから目覚めた能力でたっぷり楽しませてあげるね」

 こいしが言い終わるとさとりが楽しそうに腰砕けになった彼に向けて叫んだ。

「『想起・D4Cで体験した惚れた男を得るための全力スイッチを踏んでしまった夜の経験』」

 さとりの宣言と共に彼は、一気に意識が堕ちた。





 ある夜この洋館でエヴァとアリスに彼は嫐られていた。アリスの優しい手つきとエヴァの激しい快感を与える手が彼の分身を嫐り、二つの手の落差が彼に一切の慣れを覚えさせない。
エヴァの乳房とアリスの乳房が彼の顔を左右から挟みこみそして手が容赦なく彼の分身を撫で時には玉袋を揉みしだく。何度も寸止めされた直後にアリスが彼を抱きしめると分身をゆっくりと飲み込んだ。

「忠夫気持ちい良い?」

「あー!」

 叫び声と膣から漏れ出そうになるほどの精液がその問いへの答えとなっていた。アリスは霊力を吸収すると笑いながら、大人の姿となっているエヴァと交代をした。エヴァの乳房とアリスと対照的な激しい攻めが始まる。
彼女の体内に飲み込まれた分身が、アリスの優しい責めと反対の激しい快楽で彼の脳を破壊していく。彼女が笑いながら首筋に牙を突き立てると、彼の射精の量が余計に増えて悲鳴もより強くなっていく。不意にエヴァが思いついた様に言葉をかけた。

「私はアリスと違って多少はこの形態でいることに、疲労がある。そうだな。いつでもお前を貪れるように少しお前の性癖を改造するとしよう。アリスも協力してくれるか」

「ええ。もちろん。私は子供の姿で忠夫をいじめるのも好きだから」

 そういうとエヴァは不意に子供姿に戻った。大人の姿とは違うより強く絞りつくす快楽が彼の射精した直後で敏感になっている分身をより強く絞る。 エヴァは彼の顔を見て笑いながら、笑みを浮かべて彼の乳首にかみつき少量の血を吸い始めた。

「ひやー!」

 奇声を上げる彼をうっとりとした表情で少女となったアリスは見ていた。エヴァはその声を聴きながら硬骨の表情で逃げようとする彼を吸血鬼の力で押さえつけより深く分身を飲み込む。 
感電死する人間の様に痙攣する彼の痙攣がどんどん激しくなり。大量の射精と同時にこと切れた様に止まるとアリスがエヴァを引き離した。

「次は私の番ね」

 エヴァに絞りつくされ動けない彼を見下ろしながらアリスは大人の姿の時と変わらない動きで優しく彼の分身を飲み込んだ。
アリスの優しい責めはエヴァのどこまでも激しい快楽と対極的な感じでいつでも射精してよい問い形で彼の脳髄を溶かし堕落させる動きだ。
エヴァの時は強い快楽過ぎて思い浮かばなかった『雄々しき獅子の祝福』で強化された女性それも幼女姿の相手に閨で良い様にされている恥辱心がよみがえってくる。
だがそれすらも彼女に何度も射精させられるごとに思考力と共に溶けていく。アリスが笑いながら離れると、不意に愛歌が入室してきた。


685 :名無しさん@狐板:2023/10/31(火) 22:39:54 ID:mYV6DFw+


「忠夫、子供姿のアリスとエヴァさんに嫐られていてどうだった」

 横島は愛歌の問いに答える間もなく、救いの女神を見たような目で彼女を見ながら愛歌の足に縋りついた。

「愛歌ちゃん助けて。何も悪いことしてないのに今日の二人の責めがおかしすぎるんや。このままじゃおかしくなる」

 横島の問いに愛歌は笑って答えた。

「悪いことしてない、『道義的な意味なら』そのとおりね。でもあなたは女権国家で戦う男としては『無知と過信』という罪があるわ。
自分に本気で惚れている女権国家の女性相手にあんな格好良いことをたくさんしたらこうなるに決まっているじゃない」

「あ、ああ」

 愛歌の優しく諭す言葉を聞きながら彼は愛歌の足に抱き着く力をより強めた。愛歌はエヴァやアリスとここ数か月ですごく仲が良くなっている。
だからこそ物騒なことにはならないという信頼が強い。ここで愛歌に『勉強代打とおもって今夜は二人に奉仕しなさい』とか言われたらもう終わりだと彼は思っている。
だからこそどんなに無様でも愛歌に懇願して『今夜はここまでにしてあげなさい』と言ってもらいたいのだ。
ここ数週間は愛歌がすごく喜ぶことをいくつもしてのけたから絶対にそうしてくれるだろうと信じている。それに二人は愛歌に幾つか恩があると言っていたから絶対に聞いてくれるはずだ。
だがその期待は、もっとも無残な形で裏切られた。

 アリスとエヴァが大人の姿に戻ると、エヴァが言った。

「愛歌、私とアリスが受けたお前への借りはこれで良いか?」

 エヴァに続きアリスが口を開く。

「ええ、私も楽しかったから、これで借りを返したことにしてもらうのは少し後ろめたいのだけれど、いいの?」

 その言葉を少し理解できなかった彼は不意に愛歌の念力で動かされベッドに投げ落とされた。愛歌は心底楽しそうな笑みを浮かべて彼を見下ろしながら言う。

「私の英雄さん。今言ったでしょう? 自分に本気で惚れている女権国家の女性相手に格好良い姿を見せすぎるとえらいことになるって」

ここまで言うと愛歌は楽しそうに言葉を続ける。

「本当に英雄と呼んでいい程になったけど、そこが鈍すぎるわね。今回の黒幕は私。動機は前の私とアリスが付き合った色香に惑うかどうかの訓練で私くらいの少女には欲情しないのがわかったからよ。
だからアリスとエヴァに頼んで私にも欲情できるようにしてもらったのよ。 さあ、私を見て」


 そういって愛歌が王族らしい洗練された所作で服を脱ぎだすと彼の眼は昔色気がありすぎる幼女の誘惑を受けて不安になった時の訓練の時とは違い、まだ乳房も尻も出る前から愛歌の足と脱ぎかけの部位にくぎ付けになった。
これが少女形態のアリスとエヴァに犯された影響だろう。愛歌が脱ぎ切ってもいない状態であるにも関わらず彼の分身は天を突くほどにそそり立っている。脱ぎ終えた愛歌が裸体で男を閨で受け入れる女の動作をし、手を広げると痛いほどに分身が固まったが腰砕けになった彼の体は動かない。愛歌は近づいてくると楽しそうに彼の分身を足で踏みつけた。屈辱感と快感だけを与え、一切痛みのない圧迫に苦しむ彼を小気味よく見下ろすと愛歌いった。

「今夜で完全に私の虜にもなってもらえそうね。『雄々しき獅子の祝福』のおかげであなたは女性に閨で負けるのは恥ずかしいという思いも強いでしょう。
一国の王女とはいえ、こんな少女に閨で負けるのは恥ずかしい、でも恥ずかしくてみじめな程背徳の快楽も大きいでしょう」


 愛歌が彼の分身を飲み込もうとした瞬間不意に、さとりとこいしが現れた。彼女は笑いながら言う。

「かつてバカにしたチンチクリンの肢体にある意味大人の女性以上に欲情する変態への転生に立ち会いに来たわよ。
愛歌の依頼でこいしに今から貴方の無意識を操作させるわ。こいし女性に負けるのが恥ずかしいと、少女に欲情したら変態という無意識を最大にしてあげなさい」

「はーい。早く私とお姉ちゃんにも欲情するゴミ変態になってね、横島さん♪」

「さとりちゃん、いやさとり様お願いですから手心を」

「元旦の時に行った根に持つしすぐ復讐するという言葉を思い出しなさい」

 愛歌が笑いながら彼の分身を飲み込むとかつて女権国家の王族を勤めた魔膣が彼の分身を優しく飲み込んだ。この快楽を味わえるならどんな英雄にでもなる。
そういう思いが沸いてくるほどの快楽とは反比例して、即座に爆発した分身が彼女に大量の霊力を与え、逆に自分は体を動かすことすら困難な程霊力が吸い尽くされていくことに気づいた。
愛歌がアリスに目配せをすると、アリスが呪文を唱え彼の視点が自分を似せた人形に移った。男として女性に負けるのが恥ずかしいまして少女にという意識が最大に高められた状態で彼は、
もっとも恥ずかしい敗北をしている姿をあちらこちらに仕掛けられた自分を模した人形の視点で見せられた。アリスが彼の体の中に魔力でできた糸を入れて、時に愛歌と口づけをさせてあるときは乳房や尻を揉みしだかせると、
彼は愛歌の乱れながら自分を支配する姿に完全にくぎ付けになり、少女に負けている背徳感が余計に快楽を強めていく。 心地よさしかない麻薬の様な快楽の時間が終わった後、屈辱感がなければ自分は天国にいたと勘違いしていたのではないかと思った後で、彼の視点が自分の体に戻り目の前には笑みを浮かべる愛歌がいる。

「私の英雄さんこれからもよろしくね。ところで一つ聞きたいのだけれど」

「な、なんでしょうか」

 無意識に敬語が出た時彼は自分が完全に愛歌に屈服したと感じた。それに対して愛歌が笑みを浮かべて言う。

「雄々しき獅子の祝福、解いてほしい?」

「い、いえ」

「それは任務上。それとも私に辱められるのが癖になっちゃった?」

 いたずらっぽい嗜虐的な笑みを浮かべる愛歌の問いに答えたのはさとりだった。

「7割くらいが辱められたいで3割が任務の為よこのゴミは」

「さ、さとり」

「あら、もう幼女の色香すら効くようになった身で私に勝てるとでも?」

 さとりが服を脱いでみせると、彼の分身がそそり立ってしまい、それを見てさとりが嗤いながら言う。

「子供にすら立つ変態完成ですね。『想起・自分を好いてくれている少女と、子供形態の女性達の足淫』」

 その声と共にヴィヴィオ、エヴァ、アリス、リグル、愛歌たちから受けた足コキの快感が彼を襲ってきた。そしてそれに苦しむ彼の分身をさとりが踏みつけると限界を迎えた様に彼の分身は一気に射精した。
動けなくなった彼にさとりはまたがると楽しそうに分身を飲み込み笑う。

「射精して精神に隙ができたので、たくさん読み込むことができましたよ。『想起・女権国家で受けた快楽堕ちした逆レイプ』」


 今の愛歌やエヴァにやられたことをはじめとして女権国家で受けた強すぎる快楽の夜の日々が一気に蘇りさとりの膣内に異常な量を放ってしまった。
自分を蔑む少女に絞りつくされそれが癖になったのを見てさとりは笑う。その横から愛歌が声をかけた。

「さとり、約束通り今回の件で元旦での無礼は帳消しにしてあげなさい」

「ええ。十分に彼も懲りたでしょう。 これからは側室の一人として一生どころか来世まで尽くします。あ・な・た♪」

 さとりとの性行為が強いトラウマとなっている見越したうえで意中の男に嫁ぐ小娘の様な声での宣言は彼の心に大きな恐怖と絶望を与えた。
それを見ながらさとりは心底楽しそうに笑う。侮蔑を込めた笑みが余計に分身を強く固くすることが『雄々しき獅子の祝福』
で固定された価値観が産む己の中から出てくる罵倒をより強くしていく。それを見下ろしながらさとりは楽しそうに笑った。




 現実世界に戻ってきた横島は、辺りの景色が一気に変わっていることに気づいた。自分大きなベッドに寝かされており、目の前には裸になっている女権国家に来てから縁を結んだ女性達がいる。
情事の後の匂いがしてさとりに想起された後、自分は彼女たちに嫐られてもいたのだろう。 さっきまで彼と繋がっていたらしいさとりが嗤いながら言う。

「どうです。D4Cで体験した中でも今回の世界と特に近いトラウマを想起しましたけど。長時間になるようにして私たちもいただきました。しかし、長時間の夢である想起の中でまた想起されるというのも奇妙だったでしょう」

 言い終えて、さとりが引くと横島から莫大な霊力を吸い取った愛歌が笑みを浮かべていた。

「忠夫、どう。もう私にも欲情するようになったでしょう」

 現実でも同じことをされていた。そう理解すると性交を通じて魂が屈服させられた上に完全に愛歌に魅了されている感じがする。だがそれを嫌とは思わなかった。

 愛歌が引くと再びさとりが彼の眼を覗き込みながら言う。

「今回私が手を組んだ相手はあなたの敵対勢力ではなく、貴方への好感度が爆発した女性達だったのよ。地雷は踏んでなくてもここまで好感度を上げてしまえばこうなるのは確定、嘘は言ってなかったでしょう。
油断させるために私にしては随分と仕返しに時間をかけたわ。 それじゃあ続きの想起と行きましょうか。『想起・あの後他のメンバーも来た場合のif』」

さとりの宣言と共に彼の意識は再びイフの世界へと旅立った。






 愛歌たちに嫐られ抜いた後、アルとヴィヴィオとユウキとリグルが帰ってきた。彼女たちは横島を回復させると再び閨になげこんだ。
リグルが暮れた蜂蜜が主の栄養ドリンクと昆虫の唐揚げを食べると驚くほどに彼は回復した。アルと大人形態のヴィヴィオが左右から彼の分身を挟み何度も射精させながら笑う。


686 :名無しさん@狐板:2023/10/31(火) 22:41:43 ID:mYV6DFw+

「忠夫、聖王の力と魔王両方に嫐られるなんてめったにないでしょう。しかも真逆の霊気でやられているから慣れることもできない。どう気持ちいい?」

「あー!あー!」

 叫び声に嬉しそうに反応する二人とは対照的に拷問を受けている様な声を上げる彼の唇をリグルが口付でふさいだ。虫の唾液が入った瞬間、媚毒を受けたように体が熱くなっていく。

「忠夫、僕の体にも反応してくれるようになったんだ。それじゃあいただくね」

そういうとヴィヴィオとアルが彼から、離れ楽しそうに笑いながら彼にまたがろうとするリグルに道を譲る。リグルが笑みを浮かべて彼のそれを飲み込むと。
虫の交尾の様に一気に子種をえぐり取られたような快楽が彼を襲い一度の射精で一気に削れ取られたようになる。それでもリグルから与えられた食物と酒のせいか、彼の体調は一気に回復していく。


 リグルは彼から離れると笑いながら言った。

「忠夫少し股間が汚れ過ぎているから綺麗にしてあげるね」

 リグルのしたが彼の分身を嘗め回すと、指一本動かすことすらきつい快楽が産んだ脱力にむしばまれていた彼が始めて逃げるように動きかけた。それほどに無視の女王の唾液付きの口淫は凄まじかったのだ。

「リ、リグル。今まで受けた中で一番気持ちよ過ぎて」

 それを聞くとエヴァが笑みを浮かべて近づいてきた。

「ふむ。私も今まで本気を出していなかったが、全力を出さすに一番を取られるのもしゃくだから本気を出すとするか」

 エヴァも彼の分身をなめまわし始めながら、時々牙を立てて少量の血をすすり始めた。
エヴァが牙を抜けば即座にふさがる傷だが、その直前に彼女の舌が彼の傷口をなめ意識を飛ばし始める。何度か射精をさせられたのちに、二人が離れると、大人形態のヴィヴィオが彼を押し倒した。

「悪霊や妖怪たちに犯されてそれに慣れた後で聖王の体を味わうのはとても新鮮でしょう。私のいえ、私たちのモノになりなさい」

 王らしい宣誓と共に彼のそれを一息に飲み込むとエヴァとリグルの最後の寸止めで余計に大量の射精が起こり彼は悲鳴にすらならない声を上げ続けた。
ヴィヴィオは彼を抱き上げると、その胸板で自分の乳房を潰し、腰をグラインドさせながら悲鳴を上げようとする彼の唇を唇でふさぎながら舌で彼の口内を蹂躙した。 エヴァとヴィヴィオが最後にした寸止めのせいで、
最初にいつも以上の大量の射精が起こり、その一度の射精で彼の中にあった僅かな反抗心が砕けて出て行った。 ヴィヴィオはその後も追い打ちをかけるようにその豊満な体で、彼を嫐りぬいていった。
ヴィヴィオの激しい快楽で完全に打ちのめされたようにベッドに倒れた彼をアルが交代するかのように押し倒してくると、ヴィヴィオにされたのとは反対のどこまでも堕落に誘うような膣が彼の分身を嫐り始める。
ヴィヴィオとアルは同じ豊満な体をしているがその与えてくる快楽は正反対だなと彼は思った。
アルが手加減をしてくれなければどこまでも堕とされそうな快楽がどこまでも彼を蝕み彼がそのまま眠りに堕ちかけるとアルが珍しく強い快楽を与えて彼を現実に戻した。

「忠夫、今夜のメインともいえる相手がまだじゃない。さあユウキちゃん仕上げをお願い」

 アルの笑みにユウキも楽しそうに答えながら前に出てくると彼に口づけをした。それが済むとリグルとアリスが彼に魔術をかけてくる。そして自分の体が何歳か若返り、
ユウキより背が低くなるとユウキが対面座位の形で彼の顔を胸で包む形で抱き留めながら彼と繋がった、

 心まで少し子供に近づいた彼が強すぎる快楽で意味もない不安を覚え始めた時にリグルの詠唱が終わり、彼に雌に食われている時に苦痛を感じないカマキリの加護が宿った。
そしてユウキの体の柔らかさに負けて射精した彼にユウキが嬉しそうに笑う。

「忠夫僕の体そんなに気持ちいいんだ。それじゃあ続きは夢の世界でやろうか」

「は」

 質問をしようとした直後に乳首を無理やり口に突っ込まれ脱力感を生む手で頭を愛撫された彼は半分眠りながら彼女の人形の様になりながら完全な眠りへと少しづつ堕ちていった。


 夢の中で彼は闘技場で、ユウキに敗れていた。それをさとりが楽しそうに笑いながら実況する。

「おーと忠夫選手本来の実力が半分も出せていません。王国男子なら恥ずかしくて憤死ものの性交を負けたらするという、脅しが逆に彼のマゾ的性欲を煽ったようです。信じられません」

 会場中が笑いに包まれる中で、さとりは負けてユウキに服を脱がされた彼の分身を踏みつける。

「もう決着はついたし、私もプライベートで彼の女性なのでここでもう初めていいでしょう。彼は『雄々しき獅子の祝福』を受けた状態でありながらこのシチュエーションで逆に沢山射精するクズですから」

「王国カップル始まり過ぎだわ」

 嘲笑めいた女性の声をさとりは拾いながら言う。

「今特にひどい侮蔑の言葉を飛ばした貴方、私たちの彼の分身を強化してくれてありがとうございます。彼もとっても喜んでますよ」

 さとりはぐりぐりと彼の分身を踏みつけ、ユウキが顔に乳房を押し付けながら玉袋を揉みしだく。不意にさとりが彼からもらっていた文殊を取り出すと嗤いながら言う

「今から行う想起は、会場中の女性にもこの『伝』の文珠で伝わりますよ。想起・王国男子なら恥ずかしくて死にたくなる性交」

 横島が過去に恋人たちを怒らせてされた王国でいうところの逆わからせ行為の恥ずかしい思い出と快感がよみがえり彼が射精すると。闘技場全体が嘲笑に包まれた。

「「「「「きゃははははー!」」」」」

「忠夫、少しは反省した?」

 怒りが収まり優しい声音できいてくるユウキに安堵と僅かに、残念だという感情が沸き上がる。自分はなぜユウキを怒らせたのか思い出せないが、自分が悪かったことだけはわかる。
これはこいしが無意識を操作して作った夢だからなのだが、それも気づかず彼はユウキ現実と同じように嫐られ周りの嘲笑とは対極のどこまでも包み込んでくる快楽に完全に身をゆだねた。そして不意に場面が闘技場からホテルへと変わる。

 ユウキが彼から離れるとホテルのベッドが脱力を与える気持ちよさで彼の力を奪い、こいしが彼の上で騎乗を始める。さとりが嘲笑めいた目を向けながらユウキと話し始める。

「さすが幼馴染ですね。あっさりと彼の精神防壁をすべて掌握できました」

「忠夫ってここまで僕に気を許してくれているんだ」

 嬉し泣きめいた一筋の涙を流しながら笑みを浮かべるユウキにさとりは言葉を続ける。


687 :名無しさん@狐板:2023/10/31(火) 22:42:47 ID:mYV6DFw+

「ええ。これでサキュバスとかの夢魔や精神攻撃はオカルト系だけじゃなくて、超能力もあなたが彼と契約している限りは凄く効きづらくなるでしょう。 こいしと二人でここまで手引きしたのだから代わりに」

「わかっているよ。この夢の世界と現実では忠夫をどう嫐ってもイイよ。ただし、僕が本気でダメだと思うことはさせないからね」

「ええわかってます」

 さとりが近づいてくるとこいしがいったん離れて、布団のもたらす脱力感で動けない横島に小声で言った。

「元旦の仕返し今夜で終わりにしてあげるわ。夢と現実両方で完全に堕としてあげる。ユウキちゃんや他の女の子たちも表層意識は私が、無意識はこいしがドSになるように私が誘導しておいたのよ。
さすがに本人たちの倫理観が許さないレベルのプレイに走らせるのは無理だけど。
本人たちが発揮できる最大のS心を芽生えさせたから、私がいなければ純愛エッチできていたのにね。こいし彼の無意識を操り男としてのプライドを最大にしなさい」

 そういった後、さとりは彼に手をかざした。

「想起・一番屈辱的だった各々の女性達との性交」

「あー!」

「いい声ですね素敵。その事態を生んだ少女に貴方はこれからその思い出を想起されながら一番恥ずかしい性交をするんですよ」

 

その後彼はユウキとさとりとこいしに、夢の中で好きに動かされながら激しく射精を何度もさせられ屈辱と敗北感で余計に大量の精を放つことに絶望させられながら、
時には快楽しかない状態に追い込んで精神を回復させられたりしながら長い夢を終えた。




目を覚ました彼を迎えたのは、朝焼けを背に彼に騎乗するさとりと、彼を嫐りつくして満足するこの国に来てから結ばれた女性たち。さとりはもう一度彼に笑いながら言う。

「安心しなさい。闘技場は夢だから。私の職場ですから再現しやすくてもしもあれ現実でもされたくなったら言いなさい。夢と現実両方で全員に尊厳と精を絞られつくした感想はハロウィンのトリートはどうだった?」

「最悪や」

「嘘つきなさい。心はそう言ってませんよ。私がいなければ彼女たちはここまでSに染まらなかったのに、あらひどいことした女に良い様にされて興奮してるわね」

さとりの言葉に内心で頷きながら元旦の失言がハロウィンの凄まじいトリートとなって帰ってきたと彼は思った。 落ち込む彼にさとりは続ける。

「まあ長く付き合って情も多少移ったし、王国に味方してあげるからそこは安心しなさい。一応私を切れない口実はあげたわよ。マゾゴミさん♪」

 さとりの言葉に分身が固くなるのを感じながら彼は彼女だけじゃなくて、女権国家で知り合った女性全ての女性に彼は完全に堕とされていると感じた。
笑いながらこいしと共にさとりが出て行ったのを見ながら彼は来年はお菓子を一つも用意する気も起きないかもしれないという僅脅えと期待が背に走るのを感じた。
それでもさとりを信じる気持ち捨てきれない。その理由は彼女が自分の精神の掌握権をユウキに与えたことだ。ユウキを信じる彼はその一点だけでさとりを決定的に敵と断じられなかった。
少し悩んだあと、彼がさとりを信じて最後まで彼女も命がけで護る対象とすると決めた時、気まぐれで部屋の外から彼の心を読んでいたさとりが少しだけ照れた様な表情になったことに、
さとりと共に部屋の外にでていたこいしだけが気づいていた。その表情が彼の選択が正解になる可能性がゼロではないことを示している。それが実現するかあるいは破滅に繋がるかは時が流れなければわからないだろう。


688 :名無しさん@狐板:2023/11/01(水) 21:26:51 ID:xIrJDjpb
乙でした

689 :名無しさん@狐板:2023/11/03(金) 22:35:28 ID:QHtIe5QB


690 :683:2023/11/04(土) 10:26:21 ID:0xP/Em6p
>>688
乙感謝です
>>689
乙感謝です

時間ギリギリで書いたせいで、タイトル変更するの忘れてて不一致な内容になってしまった。投稿前に注意書きだけじゃなくて、
タイトルも読まないとだめだな

691 :名無しさん@狐板:2023/11/12(日) 21:35:34 ID:AwGLZbg1
乙でした

692 :683:2023/11/13(月) 22:34:37 ID:Rp38su4c
>>691
乙感謝です

693 :名無しさん@狐板:2023/12/25(月) 23:54:34 ID:E93wd1G7
 女権国家クリスマスSS 猫たちに好かれる善行をなした横島のクリスマスの災難

これは現在本スレで連載中の女権国家の二次創作SSです。以下の注意点があります。

@ブルーアーカイブのゲーム開発部のキャラたちが出張ってきており、原作にはない能力を発揮します。
A横島ヒロインに応募されてもいない猫系ヒロイン達が出張ってます。
B上記のヒロイン達の中には横島に好意的だけどエロシーンがないものもいます。
Cシグルイのあるキャラが原作の悪性が消えて善性マシマシでて来ています。それでも原作でやった人によってはかなり嫌だと思う悪いことをしています
Dギャグイベを想像して書いたため四惑の狂三さんがキャラ崩壊しています。
E四惑の一人のあるスキルを勝手に滅茶苦茶高い設定したおまけがあります。



 女権国家の王国諜報部のアジトでたまにしかない連休の二日目、王国きっての有能諜報員大鳳が珍しく時計が9時を指しているにも関わらずかわいらしい寝顔をさらしながら布団の中で可愛い寝顔を見せている。 
僅かに目が覚めた彼は、朦朧とした頭で時計を確認すると、『そろそろ起きるべきかな?』と思った。 だがもう少しだけ寝て居ようと考えずるずると睡魔の世界に堕ちかけた時、不意に携帯が鳴り響き、
横島の携帯それも緊急の時のものだと認識すると、即座に彼の意識は覚醒する。 電話を取るまでの僅かな時間に彼の頭の中に可能性の考察が駆け巡る。

『忠夫から電話? 最近の忠夫は凄く有能になっているし、クリスマスは聖なる夜だから霊的な意味でも比較的安全なはず。
もしも、忠夫ではどうしようもない事件でオカルト絡みなら霊刀を持ったミクさんに出撃してもらうしかないかも。 仮に霊的事件でなくても今の忠夫がどうしようもないなら、ジャギも呼んだほうが良いかな?』


 考えをまとめながら電話を取ると元気のよい少女の声が携帯から響き、それが彼の警戒心を一気に引き上げた。

「貴方が忠夫の上司の人? オカルト系の事件に知識ある? 私たちを助けてくれた、忠夫がひどいことになっているの? 助っ人呼べない?」

 元気が良い声だが、慌てている状態の声を聞いたことで彼の警戒心が一気に下がった。自分を女権国家の女性達と付き合ってきたことで彼の嘘を見抜く能力もそれなり以上に高くなっている。
この電話口の女性は声音から嘘を言っている可能性は極めて低い。それに自分狙いの女性なら、横島の携帯を奪ってかけてくるよりうまいやり方はいくらでもあるだろう。

「ええ、僕が上司の大鳳です」

 答えながら大鳳の頭の中で面倒くさいことになったという思いもある。この電話口の女性は、明らかに横島に友好的な人物だが、
横島がどの程度情報を明かしているのかわからない。 しかも救助を求めてきている様子で嘘を言っている可能性は低い。そこまで考えが至ると、すぐに思考をまとめて彼は言葉を返すことにした。

「どなたかわかりませんけど、忠夫に友好的な人なんですね? 少しパニックになっているみたいなので、いくつか質問します。答えてくれたら動きますので」

「うん! わかったわ!早く忠夫を助けて」

 その言葉に渡りに船という感じの声が返ってきたので、大鳳はさらに警戒の度合いを下げながら、気を引き締めなおす。電話の相手は敵ではない可能性が高いが、
それでもこっちの情報を明かさずこちらからだけ情報を引き出せる土壌を作り出せた。だが彼女が味方だった場合、横島の危機がかなり深刻である可能性が高いのだ。
そこまで考えをまとめると、警戒から救助に考えを傾けながら言葉を口にした。

「まず、敵はオカルト系ですか? 忠夫は既に敗北、あるいは敗北したならどの程度忠夫の力は通用した様子ですか?」

 その大鳳の答えに電話の向こうの女性は少し冷静に戻った様子で答えを返してきた。

「えっと、紛らわしいこと言ってごめんなさい。敵というより事故やトラブルって感じ」

「そうですか。それで緊急性は」

「命が失われたりとか、怪我的な意味での後遺症は多分できないけど、女権国家的な意味で心身にかなりダメージ受けちゃうかも」

「霊能トラブルなら僕よりも忠夫の知り合いの女性たちの方が良いかもしれません。連絡先知ってますか?」

「えっと、知っているというかもう来てもらっているし、最終的には解決しそうだけど、少し遅くなりすぎると可哀そうというか……」

 歯切れの悪い言葉に彼は少し悩みつつ、いろんな意味で脱力を覚えた。電話口の女性が敵である可能性は下降の一途をたどっているし、
横島も助けねばだめだが、火急ではない様だ。 だが焦っている彼女から情報を引き出すことに苦労するかもしれない。

 彼が少し悩みながら落ち着かせるか、それともパニックになっている相手からでも情報を引き出せる質問を考えるか天秤にかけ始めると同時に、僅かに間が空き、落ち着いた声と口調の少女の声が電話から響いた。

「お姉ちゃん、忠夫の上司の人もそんな状態じゃわけがわからないよ。私から話すわ。――もしもし電話変わりました。すいません、今からメールで住所を打つのでこっちに来てもらえますか?」

「わかりました」


 電話が切れた後に自分の携帯に送信されてきたメールを見て大鳳はそのメールに乗っていた住所をパソコンに入れて検索して彼は首を傾げた。
『キャット ブリングズ アバウト ホープ ネスト』 結構有名なゲーム会社だ。
ネタになるクソゲーをいくつも作り、それでいて最近はちゃんと遊べるものも出してきていて、パロディゲームなどをたくさん作っているそうだ。
そういえば、横島が泣きつかれた結果見かねて助けると言っていたなと思い出した。
確かその時の横島は『なんか猫っぽい連中が居場所奪われるって聞いたら、できるだけ助けてやらんとダメやってなぜか思ったんや。原作関係かもな』と言っていた。
疑いの余地がさらに下がると彼は即座に指定の場所に向かうことにした。
 向かう際に一応はジャギやアミバにも通達したのち、詳しい事実が分かったら追って知らせるので、できれば予定はあけておいてほしいと頼むと彼は即座に飛び出した。



 いかにも弱小企業という感じの小奇麗だが小さな建物に到着し、インターホンを鳴らすと、即座に扉が開き、栗毛色の金髪の髪をした猫耳の様なカチューシャを付けた二人の少女がドアを開けて出てきた。
まったく同じかわいらしい顔をしている上に似たような制服を着ているが、片方は肩掛けとリボンとカチューシャがピンクでありもう片方は緑で統一されている。ピンクの方の少女が焦った声で大鳳に言う。

「貴方が忠夫のお友達というか、忠夫よりすごい人ね。私たちのせいでえらいことになっちゃったから、忠夫を助けてあげて」

 どこまでも元気が良く良い意味と悪い意味両方でバカな部分が強そうな少女を緑の少女が落ち着いた声で諫めた。

「お姉ちゃん、彼状況が理解できてないわよ。それに自己紹介もしてないから早く済ませないと」

「あ、ごめん。 私は女権国家のミレニアムサイエンススクールのゲーム開発部に所属しているモモイ。学校の方針で技術開発のためになる分野なら商売も認められているから、
弱小ゲーム企業を立ち上げたの。その際に倒産の危機を忠夫に助けてもらったことがあるの。こっちの妹はミドリ大体境遇は一緒」

「お姉ちゃん端折り過ぎだよ。私たちは昔、居心地のいい場所からゲーム開発で成果出さないと追放になっちゃいそうになったことがあって、
その時に忠夫に取材とか知り合いの人外への取材とか、人外さんから音楽とかの協力取り付けるのを手伝ってもらったの。今でもオカルトゲー作るときはお祓いとかしてもらっているのよ」

「そうなんですか。僕は大鳳、忠夫の上司です。お二人は忠夫の環境をどれくらい知っているんですか?」

 大鳳の言葉にモモイは何かを察した様に答えた。

「『私たち姉妹と忠夫に助けられた勢は』王国とかの関係とかも知っているから気を使わなくても大丈夫よ。今留守にしているゲーム開発部の部長も知っている勢ね。
知らない勢も告げ口とかするタイプじゃないと思うし、忠夫に恩があるから多分告げ口なんてしないから別に気にしなくてもいいと思うけど、私たちが話すのを見れば知っている勢と知らない勢の見分けはすぐ着くと思うよ」


694 :名無しさん@狐板:2023/12/25(月) 23:56:23 ID:E93wd1G7

「わかりました。それで今回はオカルト系のお祓いに忠夫が失敗した感じですか?」

「ううん、今回発売したパロディゲーの出来がどれくらい良いか調べようと思って忠夫にテストプレイしてもらったら、出来がいい場合だけ起きる超常現象が起きちゃったの。
クリスマスの数日前に発売できたから打ち上げでやってみたらその結果があれ」

「そうなんですか。でも今回はお力になれないかもしれませんよ。正直オカルト方面に関しては、僕より忠夫の方が優秀ですし。 一応力になるための準備はしてきましたけど、だめだったらすいません」

 大鳳の答えにミドリが不安そうな様子になりながらも言葉を返してきた。

「そうなんですか。人には適正もありますしね。まあ、今回はオカルト技術が凄ければそれに越したことはないけど、それなしでもなんとかなるかもしれませんし」

 話を聞きながら大鳳は自分の心が大分安心に向いてきていることを自覚が走る。二人の様子を見ていると、横島は助けなければならないような状態ではあるようだが、緊急性は低い様だ。
前からそのことは知っていたが、現場に到着してみると、横島に懐いているらしい二人の様子からそれがわかる。

「とりあえずお二人とも、オカルト系の力を使うのは最後の手段かもしれないレベルなんですね。それ以外の方法とは」

「私たちが作った今回のゲームをクリアしてくれればいいのよ」

「なるほど今回のオカルト騒動の法則的にクリアすれば全てが終わると。わかりました。行きます!」




大鳳が決意を固めてゲーム会社の奥に進むと途中で彼はとてつもなく意外な人物を見た。一瞬それを見た時、大鳳は別人かもと思い、確信した今でも、もしかしたら違うのかもしれないと思う。
だが、それでも彼は突っ込みの様な言葉を口にせざるを得なかった。

「狂三さん? なんでこんなところにいるんですか」

 明らかに本物の女子高生にしか見えない姿をした四惑の一人、狂三がなぜかここにいたのだ。以前に出会ったことがなくこれが初対面だったら、異常なまでの妖艶さを身に包んだ女子高生としか見えなかっただろう。
彼女が来ている黒い制服は清純な女子の着こなし方をしているのにその色香を余計に引き立てている。
仮に男性優位社会の警察官などが彼女を見たら、すごく対応に困るだろう。明らかに真面目な女子高生なのに、存在自体が淫猥極まるという。 彼女は少しバツが悪そうに答えた。

「きひひ、何のことでしょう。私は時崎きょうぞうと申します。このゲーム開発部兼、ゲーム会社の歴史ゲーム作成の際のアドバイザーですわ。
今は愛しいモモイちゃんと、ミドリちゃんの恩人さんを助けるのに忙しいので後ろ髪を引かれる思いですが失礼します」

 その言葉を聞いた瞬間、大鳳の中で一気にこの事件の難しさが上がった。 彼女は明らかに嘘を言ってない。もしかしたら、横島が王国諜報部と知らずにモモイとミドリの恩人だから助けようとしているだけかもしれない。
王国諜報部だとわかっても多分、この会社のアルバイトである以上は助けようとはするだろうが、どうしたものだろうか。

 彼の悩みはすぐに狂三の言葉で解決した。

「大丈夫ですわぁ、今の私はきちんとお給料を受け取っているここの職員。そして彼は可愛いモモイとミドリを助けてくれた恩人であり、職場の同僚。
この件では絶対に陥れたり救出に手を抜いたりはしませんわぁ。敵国であろうと相手が約束事を守っている以上、踏み越えてはいけない線は心得ておりますわぁ」

『やっぱり忠夫の件ばれているか。でも、この言葉に嘘はなさそうだ。とりあえず今は忠夫を助けることを考えよう』

「わかりました。信じます。とりあえずお先に向かわせてもらいます。ミドリさんとモモイさんから詳しく状況を聞いてまずは事態を把握しないと」

 先に進む大鳳を見ながら狂三は笑みを浮かべた。そして既にいなくなった彼に聞こえぬところで彼に向けた言葉を口にする。

「それに彼ほどに誠実で霊能の才能にあふれた子、女権国家に取り入れる血としてはかなり上等ですし、彼に好意を持った娘たちを導けばそれで充分ことたりますしね」


 モモイとミドリの部屋に到着した彼は、軽く事態の説明を受けた。モモイとミドリはもう一人の同僚と共に、かつて横島に助けられたことがありその際に彼にゲーム会社を手伝ってもらっていたらしい。
横島自身はテストプレイや事務や営業を請け負い、陸八魔アルに頼んで違法でない範囲でファンタジー設定にリアリティを感じさせる魔法などをかけてもらったりしていたそうだ。
彼女たちが意図せず得た能力の一つに、起こる可能性が既にない、もしくはほとんど低い可能性の世界をゲームにできるというものがある。
それを聞いた時大統領のカフェD4Cを思い出したが、その能力の劣化版だと思った。だが、既に怒らない可能性のゲームをプレイした時に、その可能性の世界の技なども得られることもあると聞いた時、完全に劣化とはいえないかもと彼は思った。

「それで私たちのゲームはイフの世界のゲームを作れるんだけど、当人がプレイしちゃうとその世界つまりゲームの世界に飲み込まれちゃおう場合もあるのよ。夢の中に入るとか、意識だけ少しの間入るとかだったのに」

「それで忠夫が今意識が戻ってない状態なわけですね?」

「違うの。今回は体ごとゲーム画面の中にバビューンと入っちゃった」

 モモイの言葉を聞き大鳳の頭が真っ白になった。

「つまり昔の漫画みたいにテレビの中に吸い込まれたと?」

「うん。あんなのは初めて、でも私たちが死に物狂いで作ったゲーム程意識が一時的に吸い込まれたりの現象が起こってたから、今回のゲームは売上期待してもイイかも。12月ゲーム業界にとって激戦だから」

「それで今回の忠夫程極端じゃなくても、意識がゲームの世界に吸い込まれたようになったり、夢に見続けるようになり、ゲームの中で受けている逆レイプとかの後遺症がでる状態になった場合は、クリアすれば収まると」

「うん。規模は大きいけど多分大丈夫な気がするから」

「お姉ちゃんは少し楽観視しすぎだけど、忠夫も途中今までの私たちのゲームの影響受けた人と同じ状態だったから、クリアすればどうにかなる可能性が高いと思うの」

 モモイとミドリの言葉を聞きながら、大鳳は一番穏当に終わらせる可能性が高いのはそれだなと、思いつつ自分のゲームスキルでも大丈夫だろうかと悩んだ。
継続は力なりというように自分は人並みや息抜き程度にしか、ゲームをやっていなかった。もちろんそのハイスペックさと楽しいと思えたのが合わさって普通の人よりは上手いがそれでもせいぜい、上の下か、中の上くらいだ。
ジャギはかつてゲームセンターに良く行っていたが、発売されたばかりのゲームをクリアできるか疑問極まる。

そこまで考えた後、彼は不意に思いついた言葉を口にした。

「そういえば、モモイさんとミドリさんは忠夫と親しい女性達に協力を仰いだか聞いたら、歯切れ悪そうだったけど、今彼女たちはどうしているんですか?」

「それは見てみるとわかるわ」

 モモイのゲンナリとした様子に彼は僅かに疑問を抱きながら、部屋の扉を開けるとそこにはゲームをプレイしているアリスの姿があった。彼女がプレイしているのは和風だが、
西洋も混じっているカオスなギャグ寄りだがシリアスも4割くらいはある類のゲームの様だ。ゲームの中では、横島に似た陰陽師衣装の男が霊波刀を振るい。お札を投げまくりながら順調に敵を倒しながら前に進んでいる。
ゲームソフトのパッケージを見ると『頑張れ!高島』とある。これはゴエモンのパロディゲーだなと大鳳は思った。アリスのプレイは本当に上手だ。恐らく他の上手なプレイヤーの動きを見て分析し、指を使うことに慣れているからなのだろう。
だがゲーム初心者がやる様な失敗もする拙さもある。そういうダメな部分を差し引いても見事なプレイで彼女がそれなりに手ごわい中ボスを撃破するのを周りは応援している。
ユウキと愛歌がいないのが気になったが、丁度ゲームが一段落したので大鳳はとりあえず彼女に声をかけた。


695 :名無しさん@狐板:2023/12/25(月) 23:57:50 ID:E93wd1G7

「アリスさん、皆さんも忠夫を救出するためにゲームの最中なんですね」

 声をかけられるとアリスは、なぜかドキドキしている様子で、答えてきた。

「え、ええ、それで今何とか半分くらい終わったところよ」

「そうなんですか。これをクリアできれば、どうにかなるって言ってたけど、アリスさんや他の人たちもそろい踏みなら割と早く終わりそうですね」

「そ、そうね。」

 そう答えた直後に不意にゲーム画面から愛歌が出てくるという異常事態が起こった。

「愛歌さん無事だったんですか」

「大鳳くん、ええ私たち女性は入るのは難しくても出るのは簡単だから。ただ忠夫はどうしてもクリアしないと出られないみたいね。大鳳くん貴方がプレイしてクリアしてあげてくれない?」

「え、でも普通にアリスさんも上手でしたしすぐに終わるんじゃ?」

「技術だけはね」

 愛歌の言葉に意味深なものを感じた彼が、少し悩むと即座にアリスらしい敵のボス『人形の魔女』が現れる彼女が一撃必殺技を放ってきたと思ったら、そのままゲームの中の横島がそれをくらい一撃で倒れた。
それを見てアリスが嬉しそうに笑う。対して愛歌は『言いたいことはあるが気持ちがわかるのであまり強くも言えない』という表情になる。

 アリスはいい笑顔で言葉を続ける。

「ごめんなさい。ゲームオーバーになっちゃった♪ それじゃあ私も失礼するわね」

 そういうとアリスの体が光りとなってゲーム画面に吸い込まれていく。

 そして外の世界ではゲームオーバー画面が始まった。






 ゲーム中の横島は自分が人形の魔女=アリスの攻撃で負けたことに気づいた。最初に天狗なユウキ、この世界では木綿季に敗れてから、
女権国家らしいゲームオーバーを体験することになっている。 そして外の世界からアリスが入ってきた。

「忠夫ごめんなさい。でもこういうプレイも悪くないからそれじゃあいただくわ」

「ア、 アリスちゃん、ゲームのシナリオ通りの逆レしかできんのやろ。 つまりそれは」

「ええ。シナリオ通りの可愛がり方しかできないから物足りないと思っても、それ以上はできないけど、やり過ぎだと思っても止まれないわ。許してね♪」

 アリスの体中から光でできた糸が彼の体内に流れ込むと、そのまま彼はアリスの意のままに動かされながらアリスの乳房を揉みしだき始める。
それだけで射精思想になるが、それを彼の分身の中に入った彼女の糸が容赦なく止める。

「だめよ。貴方が出していいのは、今は私の中だけ♪」

 一息で服を脱いだ彼女は自分の秘所の中に彼を迎え入れる。そしてそれが済んだ瞬間、

 激しい快楽で彼の脳が爆発し。アリスが糸を抜いた瞬間、アリスの秘所から溢れ出ないのが不思議なほどの射精が起こった。

「ギャー!」

「悲鳴を上げるほど気持ちよく思ってくれているなんて嬉しいわ。それじゃあ次に行きましょうか」

 アリスがその豊満な胸を彼の胸板で押しつぶしながら笑うと彼は何ども泣きそうな声を上げる。 そこに不意に木綿季が現れる。

「忠夫今回も負けちゃったね。それじゃあ僕も罰ゲームに参加するよ」

 天狗に転生した彼女は笑うと、天狗の神通力で彼の分身の感度と男としての誇りをより強め始める。

 屈辱がより快楽を引き立て、さらに射精の量が増えるといつの間にか来ていたさとりが嗤いながら言う。

「彼屈辱で余計にたくさん出してますよ。ジパング男子として女性を男性が閨であえがせぬいて圧倒するのが当たり前なのに、その価値観でこうされるのが最高とか。
貴方の前世は王国男子だったけど、このジパングは王国より、ベッドの中で男が女を圧倒するのが当たりまえなのに。 前世よりすごい変態ですねぇ。 余計に固くなってます」

 わざとユウキとアリスに教えながら、恨めしい目で見てくる彼にさとりはいう。

「何ですか。最初の山ステージで私たちに負けた時のこと想起してほしいんですか? あれがきっかけで貴方は負け癖ついちゃいましたからね」

 そこまで言い終えると木綿季が言った。

「アリス僕も王国女子だったし、天狗としてジパングで過ごしたから一度くらいは男性優位の体位でしたいんだけど、忠夫が弱すぎて、すぐ果てちゃうから手伝って上げて」

「わかったわ」

 初めての時彼は、

 木綿季の男の誇りを強くする天狗の術だけでなく、こいしの無意識での強化も重ね掛けされて、ユウキの騎乗レイプを受けて、果てた後、さとりとこいしにも犯された。

 ベッドの中で惨敗しまじ泣き仕掛けている彼の分身をさとりが踏みつけながら吐き捨てる。

「早すぎて寸止めが楽しめないじゃないですか、この早漏。おや、今のジパング女子なら事実であっても、最低限の情けがあれば絶対に言わない言葉で余計に固くなってますねぇ」

「ええ、忠夫そこまで変態になっちゃったのぉ!」

 大げさに驚く木綿季が余計に彼の屈辱感を煽る。言い返したいがあまりにもたくさんの量を射精したために動くことすらできない。さらにさとりの心を読んだ状態での足コキが始まり彼は完全に意のままにされている。

「ほら女性器じゃ数秒も持たないから、足でしてあげているんですよ。少しは感謝しなさい」

 さとりとこいしの足がもたらす快楽で悶絶する彼に木綿季が胸を押し付けしばらくすると唇に乳首を含ませると手で彼の玉袋を揉みしだき始めた。彼は何度も苦しみながら、射精をするとさとりは真っ白に染まった足を敢えて彼に見せつける。

「ほらこれが貴方の変態性の証明ですよ。前世でヴィヴィオから多大な恩を受けたのと引き換えに貴方のプライドを壊す遊びがしたいから、次の転生先をジパングにすることを了承したけど、貴方は普通に了承してこうなっていたかもしれませんね」

 笑いながらさとりは彼の分身を再び飲み込むと嗤いながら言った。

「『想起・いま受けた足コキの屈辱と快楽』」



 過去にさとりとユウキにされたことを思い返した刹那彼は、いつの間にか後背位でアリスを貫いていた。もちろん彼の意志によるものではない。 アリスの糸で射精を封じられ全身を操られていなければ、入れた後すぐに果てていたし、
体も動かなくなっていただろう。与えられた食事で精は尽きずとも快楽には抗えない。

 アリスが糸を解くと彼の分身が振るえそのまま爆発した様に精液を放ち、敏感になった彼の分身をさらに絞りつくしてくる、アリスの秘所に追い打ちを受ける。アリスは体をひねりさらに彼の分身を嫐りながら、糸で彼の手を動かし尻を揉みしだかせる。

「あー! あー!あー!」

 声にならない奇声しか出せない彼の声をうっとりとした様子で聞きながら彼女は立ち上がり正面から彼と抱き合う形に戻り、もう一度彼の分身を内部に招き入れると彼を強く抱きしめて言う。

「すごく名残惜しいけど、約束通り木綿季と交代ね。早くこっち側にきて毎晩こうしましょう」

 最後の言葉に分身が反応するとさとりが意地悪い笑みを浮かべて言う。

「ジパング男子なら怒るか、それか怖がるところですよ。何期待しているんですか」

 射精のし過ぎで僅かに萎えた彼の分身を踏みつけながらさとりは笑いながらいう。 さとりの足で固くなった分身を木綿季が撫でながら言う。

「やっぱりアリスの優しい堕とし方は凄いな。僕もやり方もう少し教えてもらおうかな。久しぶりの忠夫の敗北ちょっとうれしいよ。それじゃあ行くよ♪」

 木綿季に犯された直後彼は悲鳴を上げながらそのまま即座に瞬殺された。木綿季は彼と一つになれることを喜びながらたまにアリスにお願いをすると、
アリスの糸の動かされた彼が木綿季が望む男性優位の体位で彼が動く形となった。それでも分身と脳は過ぎた快楽で常に悲鳴を上げ続けている。
 快楽が強すぎて限界を迎えた時、彼の脳が完全に何かに書き換えらえた。そして彼は犬の様にアリスとユウキの足にじゃれ付き始める。


696 :名無しさん@狐板:2023/12/25(月) 23:59:52 ID:E93wd1G7


 
その後西洋(女権国家)から進出してきた黒船の手下として、女性にあんな風に閨で負けた男に負けるという恥辱を与える妖怪色欲天狗となって彼はジパングの男性たちを逆レしたいストレリチアと女権国家の走狗として大戦果を挙げた。







ゲームオーバー画面を見た、大鳳は頭を抱えた。

「これ多分忠夫はこの体験をゲームの中で実際にしてますよね。かなりやばいのでは、というかこれ、サンドラの冒険ですよね? ゴエモンのパロディゲーなのになんでゲームオーバーだけサンドラなんですか?」

 大鳳の突っ込みにモモイが少しバツが悪そうに答えた。

「そ、その方が受けると思って。それに美男子でなくても、好感が持てる男キャラが主人公なら負けたら逆レゲームオーバーは女権国家のお約束だし」

「ゲームオーバー場面を健全にしたら割と王国でも売れそうなのに。とりあえず計画を立てるとしましょうか、横島に好意を持っている女性達はあてになりそうにありませんし」

 クリアというより自分がボスのステージでゲームオーバーになろうとしている。もしくはクリアしたいけど、誘惑に負けているような横島を好いている女性達を見ながら大鳳はため息をついた。


「うちの会社にも、忠夫に好意的な性格の悪いのが一人いるけど彼女も多分あてにならないでしょうね。というか、忠夫を堕とすチャンスとか言いそう。ある意味彼女は簡単に忠夫を助けられるからこそ、この状況に危機感をもたないんです」

 ミドリが落ち込んだ様子で言うのを確認すると彼らは会議室に向かった。横島に好意を持つ女性達が妨害してくる可能性は低いとは思ったが、
念のために裏切る可能性がない二人と共に彼は会議室に向かった。モモイとミドリも相当横島に好意的だが、恋愛感情ではない可能性もわずかだがあったし、
何より多分彼女たちはあのゲームに登場していなないのだろう。





会議室には狂三が待っており、その横には黒いゴシックドレスに紫色の髪をした美少女が座っている。紫色の淀んだ瞳と髪が彼女を夜に映える魔女を思わせる。どこか黒猫を想起させる彼女は大鳳達の姿を見ると軽く頭を下げた。

「初めまして、私はベルンカステル、魔女よ。猫に関わる種族だけど東洋の猫又か猫の獣人かは想像にお任せするは」

「そうなんですか。よろしくお願いします」

 挨拶を返す大鳳をよそにモモイが狂三に声をかけた。

「きょうぞうさん。忠夫救出作戦の何かいい手は思いついた? あ、大鳳くんこちらはきょうぞうさん。変わった名前だけど、一時的に男性優位な国に女権国家の土地が支配された時に、その男性優位の国の風習だと成人するまでは、
男が女性の恰好させられたりすることもあったから、その風習が一部ゆがんだ結果、成人までは男性名なんだって。考古学にすごく造詣が深くて、
普段は頼んだ歴史資料とかを送ってきてくれる半ば在宅ワークの人なの。 でもたまに来てくれると凄く歴史ゲームに役に立つ知識をたくさん教えてくれるんだよ」

 モモイの説明を聞きながら、多分狂三はこの会社に入る際にその土地出身の戸籍を使ったのだろうと思った。あまり知る者がいないマイナーな土地だからカバーストーリーも作りやすかったのだろう。
四惑がこんな小さな会社に就職はさすがに無理があったのかな、と思いつつベルンカステルの方に目を向けた。

「私はその気になれば必ず忠夫を助けられるし、治せるから心配は無用よ。できれば私も今忠夫を嫐っている彼女たちに参戦したいけど、さすがにそれは不義理だからやめておこうと思っているわ」

「そうですか。とりあえず、どうやって忠夫を助けようか」

 悩む大鳳に狂三が鷹揚に声をかけてきた。

「もう一人有能な人員がいますけど、彼なら器用だから割と早くクリアするかもしれませわぁ」

「ああ、あいつ」

 ベルンカステルの吐き捨てるような言葉を疑問に思うと不意に、扉が空きそこから一人の妖艶な美丈夫が駆け込んできた。
黒く艶やかな髪と整い切った目鼻立ちに、どこか怪談に出てくる魔性の美術品めいた妖艶さが感じられる。ゲーム会社の社員というよりは、
歴戦の武芸者めいた体をしていることが、スーツの上からでもわかる。彼は大鳳に礼儀正しく礼をすると、言った。

「貴方が大鳳殿ですな。某は伊良子清玄、ある女性の怒りに触れた折に横島殿に助けられ、それ以降友誼を結んだもの」

 男ですらくらくらしかねない艶めいた匂いが辺りを包み、品格のある礼がそれを余計に引き立てる様子に大鳳は、本当に綺麗な人だと感じ、その直後に彼の例をベルンカステルの蹴りが遮った。
弁慶の泣き所を蹴られてうずくまる彼をよそに魔女は言う。

「無駄に格好よく言おうとしてるけど、実際は女権国家のすごく強い女を怒らせて、その女性の手引きでこいつに入れあげている性悪女たちに輪姦されて情けなくマジ泣きしまくってたところを、さすがに可哀そうと思った忠夫が救助したのよ」

「ベルンカステル女子物には言い方というものが」

 その言葉に対して狂三が珍しく辛辣な声音で伊良子に言葉をかけた。

「ベルンカスルの対応はかなり優しいと思いますわぁ。
彼が怒らせたのは原初の淫魔ですから。 私と同じくらい猫好きな彼女の前で、自分の剣の腕がすごい早さで上達していって、
気分がハイだったから切るのが難しい猫がたまたまいたので、切り殺そうとしたのですから」

「さ、さすがに猫好きな女性がいたと知ったら控えていました故。ご容赦を」

「だからこそ、原初の淫魔も彼に想いを寄せている性悪な女性達に色々と肩入れするくらいで許したのでしょう」

 狂三の言葉を聞きながら大鳳は珍しいなと思った。彼女がここまで怒るということは、相当に猫好きなのだろう。ベルンカステルも多分猫と同族だから怒っているのかと思ったが今は、横島の救助が最優先だからとりなそうとして言葉を上げた。

「まあまあ、どうせ未遂だったんでしょう。猫を殺していたら、さすがに忠夫も割と不快に思って助けなかったと思いますし」

 その彼の言葉にベルンカステルは面白そうな笑みを浮かべて答えた。

「いいえ。成功していたわ。上半身を下半身がサヨナラしたところを、忠夫が文殊で『着』した後に、『癒』や『回』『復』を使ってくれて傷跡もないけど。そいつ腕は割と確かよ。何せ魔女が化けてた猫を気配を消した一撃で両断するくらいだから」

 そこまで聞いて大鳳は察した。伊良子が切った猫はベルンカステルだ。それを横島が助けたから、彼女は横島に好意的なのだろう。困惑する彼をよそに伊良子は空気を変えるように言葉を続ける。

「とにかく今は横島の救助が先であろう。
それがしは罰として原初の淫魔殿より、しばらくは猫族や猫みたいな娘に奉仕せよと言われて、この会社に勤めているが、彼に対する助けられた音はそれより優先したい。
女性だからというだけで生まれた時から優位で男を見下ろす者どもに好きにさせるのは我慢がならん」

 この伊良子という人物は女権国家人だがかなり気骨のある人物の様だ。仮に狂三に目をつけられていなければ、味方に勧誘したいレベルだ。
生まれた時から出自だけで見下される人物たち、男だというだけで見下された感情に対する憤りなどは正当なものだと狂三も思っているのが見て取れる。
猫殺しで腹を立ててはいても、そういう点では彼女は伊良子を自慢の子孫の一人と思っているのだろう。 先ほど感じた男としての色香も狂三の特性が表れているからだと思うと子孫だなと思えてくる。


697 :名無しさん@狐板:2023/12/26(火) 00:02:34 ID:mlhBljja


 伊良子の言葉に大鳳は少し考えた後、答えた。

「幸い忠夫を思っている女性達は純愛派だから、そこまでひどいことにはならないし、ベルンカステルさんは忠夫を治せるんだから、最悪の事態はないでしょう。
なるべくトラウマは少ない方がいいでしょうから頑張りましょう。作戦としては、僕がゲームをプレイしてみる感じで良いでしょうか? 忠夫を好いている女性達は今回は今一つあてにできないし」

「大鳳殿がプレイして、やり方を覚えたらそれがしがやるというのはどうでしょうか?それがしは、物事の飲み込みに関しては異常な速さを持つので」

 狂三に目で問うと彼女はそれが事実であると、頷いてきた。

「わかりましたそれで行きましょう」






 その後大鳳が何度かゲームオーバーになったが、それを見てプレイを覚えた伊良子の初心者とは思えない異常なゲームの上手さによって、横島は救助された。
ゲームがクリアされて出てきた彼は第一声で伊良子に礼を言った後、心底ほっとしたようにつぶやいた。

「王国男子として性癖が終わる前に戻ってこれてよかったわ」

 ユウキが妙につやつやした様子で言う。

「危ない、危ない。僕も女権国家に染まっちゃうところだったよ。 助けられるかもと思って入って、そしたらお助け師匠天狗キャラだけど、負けると忠夫をお仕置き逆レとか、聞いてないよ」

 心底逆レを楽しんではいたが彼女の言葉には一切嘘はない様だ。

 疲れ果てた様子で彼は言う。

「頼むからお前たち今後はこういうのやめてな。治るの確定とはいえやはりきついものはきついんや」

 やられたことを嫌がっていてもあまり怒ってないのは快楽がすさまじかったのと、治せるのが確定していなければやらないとわかっていた為だろう。 そして『一旦』横島の快楽地獄は終わりを迎える。






 その日の夜目覚めた横島は脅えた様に震えあがった。これは今日さんざん快楽地獄を味わった、『がんばれ!高島』の世界だ。脅える彼に、青紫の花魁衣装に身を包んだベルンカステルが告げる。

「忠夫、これは私がサンタとして配ったおまけ札の効果よ」

「な、なんなんでしょうかベルンカステル様」

 ベルンカステルは不機嫌な顔で指を振ると不意に幾つもの尻尾が現れ、彼を拘束し、そして彼女自身の尻尾が彼の分身を嫐り始める、喘ぐ彼に彼女は言う。

「フルネームの様付けで呼んで欲しい時と、ベルと呼び捨てにして欲しい時の見極めは慎重にしなさいって前も教えたでしょう」

「あ、あ」

 彼女が手を振ると彼の衣服が引きはがされ幼い体に不釣り合いではあるが、不自然ではない大きな乳房で彼の分身を抜き始める。 彼女は射精した分身につく白濁をなめとり始めると、その動作で再び射精した彼の分身をゆっくりと飲み込み言う。

「今回の私がゲームカセットにつけたプレゼントは、クリスマス発売記念で、クリスマスの夜に勝ってクリスマス・イブにかってくれてプレイしてくれた皆様。クリスマスが終わってから買ってくれた人も、
女の子でこのゲームの主人公が好きになってくれた人は枕元に置き理想の自分をイメージしたら、この世界で冒険できるかもってね。
信じた子供たちが理想の自分を抱いてこの世界に転生してきているわ。相手をよろしくね」

 ベルンカステルが魔術を唱えるとその度に彼の分身が悲鳴を上げる。同じ魔女でもアリスのそれは、優しく堕落させてくる感じの怖さがあるが、ベルンカステルは甘すぎて中毒にしてくる暴力的な甘さだ。
 彼女は横島が快楽で思考能力は下がり、されど自分の話は理解できるという状態に陥れた。まるで『可能性を操ったよう』にぴったりとそうすると彼女は彼から離れ魔法でサンタの衣装に身を包み話を続ける。

「それじゃあ、このゲームを遊んでくれた皆さん。主に女の子たちに主人公との素敵な夢を届けに行きましょうか。最も一部の女の子には現実だけど」

 そういい終わった後、彼が目覚めると目の前にはストレリチアの闘技場めいた所がありここは大鳳がプレイしてくれたおかげでゲームオーバーを免れた場所だ。わくわくした様子の大人形態のヴィヴィオが待っていた。

「ベルンカステルさんありがとう。忠夫とできなくて欲求不満でしたから」

「いいわよ、宮廷魔術師にしてもらったお礼だから」

 礼もそこそこにヴィヴィオが彼を押し倒してくると彼の意識はヴィヴィオの豊満な体を密着させられ分身を飲み込まれた時点で完全に果てた。
ヴィヴィオは手加減をして彼を少しずつ蕩かすこともあるが、本気で来るときは聖王らしく彼の全てを完全にへし折る快楽を打ってくる。
ベルンカステルの麻薬めいた快楽の余韻が余計に激しい反動を与えてくる。彼女は笑いながら彼を嫐るとジパング男子として恥ずかしい体位で、
嘲笑する女性騎士たちに見せつけるように彼を犯す。 秀逸な罵倒が出るたびに笑みを体位を変えてくるヴィヴィオ相手に折れると同時に心も完全に奪われると、次に首筋に激しい快楽が走った。

「私は前回少ししかできなかったからな。報酬をもらったら王国の為に尽くすから許せ」

 大人の姿になったエヴァが彼の血を吸い取りながら笑う。ヴィヴィオの聖なる属性で、染め切られた彼はかえってエヴァのもたらす快楽がやばい。エヴァは笑いながら血を吸われてきたいと恐怖と屈服感を見せる彼を見ていった。

「良い仕上がりだ。さすが聖王殿」

「いえいえ、同じ男性を愛する者同士仲良く楽しみましょう」

 子供姿に戻ったヴィヴィオが彼の分身を踏みつけて敢えて屈辱感を煽りながら言う。

「お兄ちゃん、私もストレリチノ王族として王国をできる範囲で支援するから報酬だと思って我慢してね。この埋め合わせは必ずするから」

 ヴィヴィオに踏まれて大きくなったそれをエヴァが上から不意打ちで騎乗すると彼は完全にのたうち回った。さっきヴィヴィオに豊満な部分を押し付けられるたびに感じたのと真逆の性的な快楽が彼を何度も狂わせる。

 いつの間にか来ていたリグルが口移しで彼に蜂蜜を飲ませると言った。

「忠夫、前回僕に虫の巣で配下のジョロウグモとかからも犯されて快楽で泣いている姿可愛かったよ。というわけで今回も僕は参加しに来たよ。 はい蟷螂の加護」

 全開されたのと同じく交尾中に食われても痛みを感じぬ蟷螂の様になる加護が来ると快楽は強いのに恐怖を感じなくなってくる。その分観客席に嘲笑が余計に彼に刺さってくる。

「恐怖よりこっちがきついみたいだね」

 蜂蜜でより強くなった分身をリグルが飲み込み大人なのに少女に犯される背徳感が彼を余計に情けなくさせ、そして大人とは違う快楽が彼を一気に飲み込んでいく。子供の姿に戻ったエヴァとヴィヴィオの二人も笑いながら近づいてくる。

 闘技場の観客たちこれを夢として見ている少女たちにも輪姦されて、快楽でズタボロになった彼を愛歌と陸八魔アルとユウキとアリスが待つ部屋にヴィヴィオが連れてくると、アルは汗をかきながら言った。

「忠夫を回復させるための優しい情事をする役に私を呼ぶとか。貴方聖王、私魔王なのになんかおかしくない。普通は逆でしょう」

「悪辣でないものを出自を理由に無差別に殺すのは騎士道ではありませんから。それに適材適所という言葉もあります」

「そんなこと言われても、アリスとりあえず子供に戻して。それから優しい情事始めた方が回復も速いでしょうから」

 アルの指示に頷きながらアリスがそれを手早く始め彼が子供に戻ると、アルが彼の顔を胸に挟み込みながら上になり彼を優しく律動し始める。
アリスの糸が彼の中に入ると彼の手足も情事に適した動きでアルの全身のふくらみを揉みしだき愛撫し始める。尻を強くつかまれながら頭を撫でるように抱き込んでいたアルは、
彼の精神が蕩け切りかけたところで愛歌と代わった。愛歌は横島を抱きしめると、姉が弟を慰めるような様子で言葉をかけながら彼に無償の快楽を与えていく。

 情事が長時間となり愛歌のある言葉のささやきを聞いた時彼は不意に反応した。


698 :名無しさん@狐板:2023/12/26(火) 00:03:54 ID:mlhBljja

「忠夫、大丈夫。女権国家の女性に閨で勝てないのは当たり前だから。恥ずかしくないのよ。貴方は前回ジパングを救った立派な英雄、さあ自信をもって」

「ちょっと待った今『前回って』言ったか。そういえば、今回はわい、ゲームオーバーになってないのに、逆レされとる気が」

 横島がそこまで考えられるくらいに回復したことにほっとした様子の愛歌が言う。

「これ実はダウンロードコンテンツの世界で、『がんばれ高島! 番外編、伊良子の高島救出劇』の世界なのよ。お年玉が出た時に、売るつもりなんですって」

 そこまで言って、彼は本気でわけがわからなくなった。そこに再び花魁姿のベルンカステルが現れる。

「モモイたちの作るゲームは起きる可能性がもうないか、ほとんどない世界を作るでしょう。 そしてそのイフの世界はその世界と関わりの近いものに良きにせよ悪しきにせよ影響を与える。
ちなみに今回飲み込まれるほどの影響が起きるようにしたのは私の奇跡の力よ」

 ベルンカステルの説明と告白に彼はどこか納得を覚えた。その彼にベルンカステルは笑いながら続ける

「それをやったのも、今回の続編の存在を知っていたからよ。私は今作のラスボスで、ストレリチアの魔女で伊良子に殺されかけた大化け猫、
一応宮廷魔術師だから、ジパングが責められる原因にもなり、伊良子がゲームオーバーになるたびに友人であるあなたをジパング男子にとってはあり得ない恥ずかしい逆レする役ってわけ」

 そういうとベルンカステは笑いながら彼を押し倒し言った。

「奇跡の力でアルたちの処置が早く済むようにしておいたから伊良子に見せるわね、 伊良子見ている、貴方が負けたせいで忠夫がこうなっているわよ」


 テレビ電話の様な水晶が出たと思うと、伊良子が金髪の豊満な体をしたお嬢様の様な女性に犯されていた。
周りには上品だがあまり有能そうでない女権国家の貴族の女性達もいる。 伊良子を犯している長髪の金髪の女性が笑いながら言う。

「どうも、高島様。いえ、ゲームのキャラじゃないから横島様というべきでしょうか? 私はセシリア・オルコットと申します。
想い人である伊良子様を助けてくれてありがとうございました。 ほら伊良子様、良くごらんなさい忠夫さんが貴方のせいでこうなってますよ」

「横島すまん。それがしの巻き添えで」

 伊良子の言葉終わるより先にセシリアが腰を速くくねらせた。

「ひぎゃー!」

 悲鳴を上げる伊良子に何度も彼女は腰をくねらせながら言う。

「御覧なさいとは言いましたけど、ご友人と話す許可までは与えてませんわ。男らしくわきまえなさい。 忠夫様、ついでに言うと私たちはベルンカステ様からもらった奇跡の力で何の努力もせず一族の秘宝とかだけで彼をこうしたのですわよ」

 伊良子は性的な術も覚えていたらしいが、それで反撃してこようとした彼をあっさりと返り討ちにしながら、敢えて物のつい出て彼を圧倒している様子を見せるために彼女はこうしている様だ。
 やり取りを見ていた横島に不意に激しい快楽が走った。ベルンカステルがセシリアと同じことをした様だ。

「情事の最中に他の女の裸に集中しているんじゃないわよ。 セシリア貴方も服を着なさい。十分伊良子をいじめたから、次回のゲームオーバーまでは取り巻きに払い下げる時間でしょう?」

「そうですわね」

 セシリアが離れるといかにも性悪な悪辣貴族な女性達が、この世界のジパング男子の価値観も持っている伊良子にとっては屈辱的すぎる逆レイプを笑いながら始めた。

「今回こうなったのは、伊良子様の来世の可能性の一つがまた罪のない猫を殺す可能性の未来があって。猫殺しが難しいと聞いた途端に、それがしならできると言って、やったそうです。
それで狂三様が怒って『来世でもあんなことするとか矯正が足りませんでしたわぁ』と言って、今回のゲームに入れることを決めたみたいです。
とりあえずジパング男子の価値観を持った状態でこれだけ屈辱的な思いをすれば来世がジパング男子でも、罪のない生き物を殺さないだろうといってました」

「ワイももしかしたら、誰かがクリアするまで帰れんのか?」

「それについてはあまり心配ないかと、少し冷静になった狂三様が、伊良子はともかく『横島くんには』申し訳ないから出す方法考えた方が良いかも、みたいな趣旨の発言をしていましたから。それでは失礼します。
 清玄様も無様な姿を見ていたらまたいじめたくなってきたので」



 電話が切られた後、セシリアが再び彼を対面座位の形で犯し。取り巻きの女性達は彼の背中のツボを押しながら無理やり彼の体を律動させる。

「ほらほら、前世でも狂三様怒らせて。よりによって貴方を狙う女たちの中でも一番嫌いな身分をかさに着ただけの私たちに犯されていたじゃない。ほら猫殺しで頭に来ていた横島でさえも哀れに思って助けるほど無様だったわね」

 セシリアの膣に嫐られつくして、動けなくなった彼の分身を貴族女子たちの足が容赦なく愛撫する。

「あー!」

 狂三直伝の性技の籠ったそれは彼を何度も絶頂させ、敗北感を植え付けていく。罵倒されて倒れる彼を見下す眼で見下ろしながらセシリアが言う。

「清玄様。とっても無様でかわいらしいですわ。先祖の遺品である、努力なしでも強くなる鎧で私に負けた後、されたことの再現ですがどうですか」

「あー!」

 狂三直伝の足コキがあまりにも達者過ぎてしぇべれない彼を見下ろしながら、彼女はわざとらしく起こった演技をする。

「あー! で私に何かを察しろと。貧民街の出身者なのに調子に乗り過ぎですね。貴族の愛で少しは高貴にしてあげましょう」

 射精したばかりで敏感になった伊良子のそれを彼女が膣で飲み込むと泣きわめくような声を上げながら伊良子は意識を失った。他の貴族子女たちも彼を嫐り尽くし満足したのか笑う。

「それじゃあ、次回のゲームオーバーまで待ちましょうか」

「はい。セシリア様」








そのころ横島もアリスや愛歌に回復させられた後、アルと話していた。

「伊良子の奴大丈夫かな」

 間髪入れず答えたのはアルだ。

「大丈夫よ。狂三は良識があるから、怒りが解けたら直ぐに伊良子を助けると思うし。一応性悪女性達も完全には無理でも、多少はましになるように矯正すると思うわ。 それもそう遠くない先にね」

 姉妹だからか心から言うアルの言葉を聞いていると信じられた。事実その予感は正しく、彼らは体感時間的に数週間後には救出された。 現実では経過した時間ははるかに少なかったことが余計に彼を驚かせた。







 おまけ、横島たちがどの様に救出されたのか。

 四惑の執務室狂三の部屋、伊良子に対する怒りが覚め始めた彼女はいかに彼をもとの世界に戻すか思案していた。そこにスカサハが現れた。

「抱かせろ、と言いたいところだが狂三何があった随分と落ち込んでいるな」

「半ば家族みたいになったが故に、冷静に見られない自分の子孫に過剰すぎるかもしれない制裁を下してしまったんですの。 しかも敵とはいえ、
大切な人間を助けてくれたという意味で多少は恩のある相手まで巻き添えにしてしまいましたわぁ。伊良子は割とどうでもいいけど、恩のある敵は助けたほうが良いと思いますわぁ、
伊良子はいささか過剰精細なだけだから、割とどうでもいいですけど」

 半分くらいは許し切れていない照れ隠しな発言をスルーしてスカサハは聞いた。

「どうすればその者たちを救える?」

「テレビゲームをクリアするのが一番簡単な方法ですけれど」

「任せろ」

スカサハの言葉に虚を突かれた狂三は彼女にしては珍しく素っ頓狂な声を上げた。

「は」

「その者たちを助けるにはそれが一番いいだろう任せろ。そのゲームのある場所に案内しろ」

 スカサハを連れて行ってみると彼女は凄まじい反射神経とやりなれている様子で、『頑張れ!高島、番外編』をクリアした。横島たちが解放される予兆が始まりかけた瞬間既に、狂三は姿を消していた。

「さあ彼らは助けたぞ。お礼に抱かせ…、逃げたか。まだ追いつけるな」

 スカサハも瞬間移動めいた速度で動き狂三の後を追った。この後誰がクリアしたかもわからないまま、ゲームから出てきて困惑する横島たちの姿があった。
なおセシリアと彼女の取り巻きの貴族娘たちは陸八魔アルと愛歌に説教され多少は性根が改善されたそうである。


699 :名無しさん@狐板:2023/12/26(火) 23:36:45 ID:lwlTJGco
乙です

700 :名無しさん@狐板:2023/12/27(水) 00:14:12 ID:hkDPxPgj


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