専ブラで出来るだけお願いします!

■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 701- 最新50 [PR]ぜろちゃんねるプラス[PR]  

【R-18】Mシチュスレの引用スレ

311 :名無しさん@狐板:2021/12/29(水) 22:34:21 ID:06ecV9yD
女権国家SS 男性の希望の神殿と男性の癒しの遊郭の本当の目的

このSSは女権国家の二次創作SSです。以下の注意書きがあります。

1自分が出そうと思ったけど必要ないと思い自主的に没にした施設が舞台になっています。
その施設の内容は難易度が上がりすぎていた時は裏の無い善玉施設、逆に上手くいきすぎていた時は裏のある女権国家らしいMシチュ施設になる予定でした。

2魔女と百騎兵のネタバレが微妙にあります。魔女と百騎兵の登場人物で一つもAAのないキャラがヒロインの一人です。

3魔女と百騎兵の重要ネタバレがあります。主に主人公メタリカの正体に関する内容です。


4イースというゲームの登場人物が名前だけだけど登場しています。自分はSFC版を1作やっただけで他は調べただけなので、矛盾などが出たらすいません。

5読まなくても大丈夫な様に書いたつもりだけど、>>289のハロウィンSSと微妙に繋がっています。


 日が完全に沈み切った夜の中で祭りを思わせる賑わいを見せる歓楽街。その中には多くの男性が安心しきった顔で歩き回っている。 女権国家には珍しく彼らは男を誘う女性達に一切の忌避感も警戒心もなく、ただ性欲を満たせる至福の時間を楽しみにしている。

その中にやや窮屈そうに高めの礼服を着こみ歩む男、横島忠夫がいた。赤いバンダナ以外は普段の服装の面影は一切ない。男性たちは彼の修羅場を潜ったもの特有の佇まいと、砕けた格好でも許される遊郭には少しだけ珍しい高価なスーツを見て
、用心棒か何かと思い僅かに好奇の目を向けるが、直ぐにそれはなくなる。

やましい所がない彼らにしてみれば怖れる原因にはならないのだろう。彼はその光景を見ながら思う。 ここは女権国家でも少ない男性が完全に安心できる場所だ。その中でもこれほどの数の男性が無防備でいられる場所はここしかないだろう。

 歓楽街の街並みを見ながら横島は街並みを鑑賞し始めた。諜報部の仕事初めてから夜には夜の風情があり、朝には朝の風情がある、と思うようになった。だが、この街は夜に灯をともした時こそ最高に美しくなるように作られている。 

男性を安心させる笑みを浮かべる娼婦たちを見ながら僅かに心惹かれつつ横島は歩き、思った。メイヴを信望する魔女たちから強い快楽を与えられて、トラウマになった自分の心すら惹きつける彼女達は相当なものだと思いながら彼は歩んだ。

ここは大魔女にして花の大公爵ヴァレンティーヌ・ジェラートの居城でもある。彼の大公爵は自分にトラウマを刻んだ魔女たちの中で最も大きな力を持っている。  そして自分はなぜこんなところに来る羽目になったのかを思い出す。



 今から一週間前、初音ミクの執務室に呼び出された大鳳とジャギと横島は思案顔をしたミクに任務を言い渡されていた。ミクの複雑そうな表情を見た時、三人の頭に嫌な予感が走ったのは今でも覚えている。ミクは情に流されないとはいえ、情がないわけではない。
その彼女が半ば身内とみなし、信頼もしている彼らを前にこういう表情をしている時点で、無事に済む可能性がそれなりに低いことは明白だ。 彼女は少しすると口を開いた。

「私には門外漢な事だけど、横島あんたに任務よ。運で全てが決まる様な任務だけど 9割は無事に帰ってこられるわ。ただし残りの1割を引いたら確実に身の破滅が待っているわ」

 それを聞くと大鳳とジャギは納得顔になった。彼らとさほど仲良くなかった時から、ミクは別々の任務を与える時も、危険度が一定を越えていた場合は全員の前で言ってくる。
三人が仲間である以上に、お互いの生存率を高めあえる関係である以上不明瞭な形で戦死させると本来無用な不信や裏切りが起きるという配慮からだ。付け加えればほとんど対等な関係で階級も同じとはいえ、形の上では横島の直属の上司は大鳳である。

ミクの方が権限は上とはいえ、緊急事態以外で直属の上司に断りもなく戦死の可能性のある任務に部下を送るのは良くないという考えもあるのだろう。


 ミクの発言が終わると大鳳とジャギは視線で続きを促した。女権国家で9割無事に帰ってこられる任務などというのは珍しい。だがどれほど上手く立ち回っても1割は身の破滅ということは横島の立ち回りではなく、周りの環境次第なのだろう。
 
ミクは仲が悪い相手であっても、裏切り等の落ち度のない部下が部下の責任のないところで死ぬ様な任務に送ることは好まない。その彼女が了承した、ということは断れない状況と、本当に9割くらいは無事に帰ってこられるという言葉が真実だからなのだろう。

「ミクさん、どんな任務なんですか」

 横島の言葉に彼女は敏腕の社員が珍しくハンコをどこかに押し忘れた気がする書類を出してしまった後の様な様子で答えた。

「横島、あんた怪異たちとの戦いで上手くいきすぎて調子に乗った結果、あんたに惚れた少女たちが魔女に弟子入りしてて、その娘達が、弟子入りした派閥=メイヴ信望者の魔女たちに犯られたでしょう」

 横島の頭に彼女達に侵された時とエヴァやアリス達に上書きで犯されたトラウマが蘇ってきた。 横島の分身が反応してしまったのを見て、ミクは失言を悟ると横島の意識を任務に向けなおすために説明を続ける。

「その中であんたを犯した魔女たち派閥の直属の上司があんたに詫びを送りたいと正式な招待をしてきたのよ」

 ミクの言葉を聞くと、三人は困惑顔になった。その時横島が受けた魔女たちからの集団逆レイプに関しては、その魔女たちの派閥のトップだった沼の魔女メタリカが、頭を下げて部下を庇って、表向きは自分が一番悪かったということにして、
国宝級のマジックアイテムを王国に送り、病が悪化したユウキをインプに転生させて病を癒すことで手打ちになったはず。最もその際にユウキをただの使い魔ではなく、深く繋がる形の半身に近い契約をしたことで、
横島に好意を抱くユウキの影響を受けてしまい彼女が横島に入れあげる原因となり、横島と関係を持つ事態に繋がった。


 横島の意識が快楽地獄に味わった頃に戻りかけたが、目の前に訳の分からない事態を分析しなければという考えが現実に踏みとどまらせた。
手打ちが済み派閥の長が謝罪と賠償を済ませたのにその下の者が改めて賠償と謝罪をするという明らかに裏しか感じられない事態が彼らの警戒心を大いに刺激する。


「姉御どうにか断れなかったんですか? ここまで聞いた感じだと9割無事に帰ってこられるって見込みの方が意味不明なレベルなんですが」

 ジャギの言葉に怒りや非難の響きがないのはミクの事も信頼しているためだ。彼女が9割無事に帰ってこられるというのなら、それなり以上に根拠があるのだろう。少なくとも彼女は諜報部としては一流止まりだが、一流ぐらいの能力はある。
仮に不信に感じられる部分があれば諜報に長けた戦友に助言を求めていただろう。あるいは既に求めていたのかもしれない。その考えはミクの次の返答で肯定された。

「ええ。 私も裏しか感じなかったから調べてみたわ。 そしたら横島を名指しで招待した相手が、花の大公爵ヴァレンティーヌ・ジェラートだったのよ。彼女は実績を見れば信用できるし、一応筋が通るでしょう」

 それを聞くと大鳳とジャギの顔色が変わった。畏怖と確かにこれは裏の無い申し入れかもしれない、という二つの考えが同時によぎったためだ。

 花の公爵ヴァレンティーヌは何百年も前から生きていると噂される有名な魔女であり、伝説と化した偉人の時代から生きているらしい。

かつて非の打ち所の無い完璧な領主から外道に堕ち、創造主から追放され、その後に異界から流れ着いた女神の計らいで更生し女権国家が出来上がった後に大いに女権国家の守護や繁栄に貢献してきたらしい。

大鳳達は彼の公爵に対して敬意はあるが、伝説の時代から生きる魔女という話に対しては、横島が霊能に目覚め人外や霊術の実在を知った今でも半信半疑とすらいえない程信じてはいない。
多分世襲制の魔女の地位を伝説や信仰を合わせるために表向き何百年も生きた魔女としているのだろう。

 前の戦争の時は常に正々堂々とした戦いをした上に、戦争の条約を破っていない王国兵への虐待などを禁止しており、そういった行為を行った女権国家の同国軍と小規模な内乱を演じた事さえある。 

戦争が終わった後賄賂を大量に使ったことを告白し自ら手柄の褒賞の全てを返還した。しかもその賄賂の使い道は条約違反の虐待をされている王国民の捕虜を自領に引き取る為だったという。

 戦後確かな証拠と共に彼女に襲われた方に非があったとはいえ、内乱を起こしさらには賄賂までつかったにもかかわらず、公爵に復帰できたことが彼女の政治力の強さを物語っている。

 他人事だった時はロマンのある人物だと思っていた。だがその人物が身近に関わりだすと途端にそれが不気味に思えてくる。 横島は少し考えたのち口を開いた。

「ヴァレンティーヌ公爵なら俺ですら知っているけど間違いなく当人なんですか?」

「オカルトが実在している以上何百年も生きた魔女というのも完全には否定しきれないわ。エヴァの例もあるしね。 横島一応聞くけど、あんたエヴァ辺りからヴァレンティーヌ公爵について聞いたことある?」

 聞きながらもミクはあまり期待していない様だった。ヴァレンティーヌ公爵はこちらから殴り掛からない限りは安全である可能性が高い相手である上に敵対しなければいけない理由も今の所はない。
女権国家に来てからは敵や、敵になる可能性が一定以上の相手以外のことなど調べている余裕はなかった。 横島は首を縦に振ると答えた。

「一度聞いたことがあります。エヴァは今代のヴァレンティーヌと何十年か前にあったことがあったそうです。 『今回』俺に招待状を寄越した相手と同一人物とは限りませんけど。
エヴァが言うには、あれは絶対に普通の歳の取り方をしていない。神話の時代が終わった直後から生きている魔女かどうかはわからないけど、相当な実力を持っていて少なくとも数世紀は生きているって」

「そう」

 答えると、だまったミクを前に横島は全力で思考を始める。ヴァレンティーヌ公爵は魔女であると同時に宮廷の魔術師であり、貴族としての席も持っている。メタリカは魔女たちの派閥の長として、横島に謝罪と賠償をした。
今回彼女が送ってきた招待状は、横島を凌辱した新米魔女たちに女権国家の貴族も混ざっていたから、貴族の派閥としての詫び状と招待状の様だ。 もしも噂通りの人柄なら、新米魔女たちの直属の上司である自分も謝罪したいと思っているだけかもしれない。
 横島は少し考えた後口を開いた。


2691KB
続きを読む

名前: E-mail(省略可)
READ.CGI - 0ch+ BBS 0.7.4 20131106
ぜろちゃんねるプラス