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【R-18】Mシチュスレの引用スレ

1 :名無しさん@狐板:2020/01/19(日) 00:15:29 ID:bMTYbG3g



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当スレは某R-18スレの長文レス、SS、スレ主以外のAA・支援AAを投稿する場所です
それ以外での使用はお控えください

900 :名無しさん@狐板:2025/02/06(木) 16:47:02 ID:H1EgyPTy
乙&訂正乙

901 :890:2025/02/06(木) 21:35:42 ID:IQCZIR8/
>>900
乙感謝です

902 :名無しさん@狐板:2025/02/14(金) 23:14:06 ID:FmRHZ9Sy
2025年女権国家バレンタインSS花の公爵に婿入りした男の味わう逃れらぬ危険な甘味

 このSSは現在本スレでスレ主さんが連載している、女権国家の二次創作です以下の注意点があります。

@>>289から>>293>>311から>>319>>329>>337などを始めとした魔女と百騎兵のヒロイン達が出てくる話のパラレルワールドであり。魔女と百騎兵のメタリカと、ジェラート・ヴァレンティーヌがヒロインとして出てきます。
Aユウキの姉であるランも登場してます。
BこのSSに出てくるさとりとこいしは女権国家で出てくる前に自分が登場させた設定のさとりとこいしなので女権国家本編より性格が丸い上に横島への好感度が高いです。
 このSS世界だとさとりは故郷の滅亡が防がれた上に、良識的な主君であるジェラートに大事にされた上に横島の前世に恩ができて誠実に愛されていた結果そうなりました。
Cさとりのオリジナル技が出てきます
Dバレンタインなので、ヴァレンティーヌ公爵を題材にする話を再び書きましたが、>>556から>>560の話とは被っている部分もあるけど別の世界線です。




 親王国派の良識派の女権国家の貴族ジェラート・ヴァレンティーヌに婿入りして一年目を迎えた横島忠夫は、バレンタインの朝を迎えた時、少しだけ憂鬱な気分になっていた。基本的に女権国家ではバレンタインを喜べる男は少ない。
どちらかと言えば捕食される恐怖の方が大きいだろう。彼の様に良識的な女性達に誠実な愛を注いで、仲良くなった人物ですらもこの日には多少憂鬱になる。テンションの上がった女性陣にどれ高の快楽を与えられるかわかったものではないからだ。
 
そして彼のテンションを複雑にしているのはたまには故郷で羽を伸ばしたいという、彼の願いを聞いて一時帰省の為に骨を折ってくれている女性達の機嫌も心配だ。
決して彼女たちがから離れたいわけでもないことを示しつつ、今は一月後に実施される予定の自分の帰省に協力してくれているから、と彼女たちにできるだけ良い対応を心掛けているが、
彼女たちのテンションが帰省が近づくと落ち込んではいないが少しおかしくなっている気もする。





完全に意識が覚醒した後で彼は思った。昨日の記憶が消え去っている。恐らくはサプライズプレゼントをするために、記憶を消したのだろう。
サキュバス族のサキュアを率い、そして人の心を操るさとりとこいしを従える、ジェラートは彼の精神を操り快楽で溶かし屈服させることを愉しみとしている。
彼女の彼を嫐る時の凄艶な様子を思い出すだけで、分身が反応してくる。思い当たることができたような表情になった後、彼は咎めるような声を出した。

「さとりちゃん、『微想起』みたいなことすんのやめてな」

 横島が声をかけた瞬間、ピンク色の髪をした少女の体格に似合わぬ妖艶な大人びた目をした美少女と、白い髪をした無邪気だがどこか怖さと可愛さが両立した少女が現れる。
正確には前からいたのだが、横島に声をかけられた瞬間に、認識できるようになったから現れたように見えたというべきか。
さとりは心底大切に思っている自分を決して嫌わないペットに悪戯をするような様子でまだ起き上がっていない彼の分身を踏みつけた。

「ごめんなさい。忠夫さん。でも良いでしょう? 貴方はここさえ気持ち良ければそれで良いタイプの変態マゾですから」

「そ、そんなことは」

 さとりの彼の心を読みながら快楽で彼を追い込んでくる足に彼は屈しそうになっている。さとりはその彼の分身に快楽をもたらす痛みを足で与えながら言う。

「アルさんのベリアルの力を使って私達が悪人の振りをして、そしてこいしの無意識を操る力で女性に閨で負けるのは恥ずかしいという意識と、
悪辣な女性のもたらす快楽に負けるのが悪いという意識も強めて、その上で射精すると王国がどんなに不利になるか教えて射精させたらすごかったですね。
嘘だとわかってはいても、本当だと感じていたのに。 あら? 侮蔑の言葉で余計に興奮してますねぇ」

 射精直前で彼女は足を引いた。射精欲が最も強い状態でやられたことで彼は別の意味で拷問を受けている様だ。さとりは笑うと、言葉を続ける。

「節操のない下半身から射精しそうですか、それでは少し手伝って上げましょう。『想起・過去に受けた射精お預け最長時間』」

 さとりに想起をされると体がまるで過去に射精を仕掛けた時に無理やり止められていた時の記憶が蘇り、そして、それを受けている様に分身も止まってしまっている。

 こいしは楽しそうにそれを見ながら言う。

「お姉ちゃん、早くジェラート様の所に行こうよ♪ 早く忠夫と遊びの本番がしたい」


 さとりとこいしが先導してくれる際に彼は、二人の歩く方角から、明らかにジェラートの寝台の方だと理解して、憂鬱な気分になった。基本的にジェラートは用事によって、彼を呼ぶ場所を変える。
朝から閨房に呼ばれることは珍しいとまでは言わないが、それほど多くはなかった。だが今日はバレンタインでありながらいきなり呼ばれた当たり、女権国家の女性らしさ前回の一日を過ごそうとしているのだろう。




 ジェラートの閨房に着くと赤い長い髪をたなびかせる彼の妻の一人、魔女ジェラートの姿があった。彼女は男が理想とする様な肉付きをした豊満な体を赤い衣装に包んでいる。
そして横にはやや低い背をしているが豊満な胸をした豊かな金色の髪をした少女がいる。沼の魔女メタリカだ。普段は黒い魔女の衣装に身を包んでいるが、今日は純白のドレスに身を包んでいる。彼女は満面の笑みを見せながら言う。

「忠夫、今日はバレンタインだからヴァレンティーヌであるジェラートが主賓となってお前の周りの女性達を楽しませることになった。という訳でチョコを受け取ってくれるな」

 横島は嫌と言う気はないがジェラートの渡してきた書類を見て、余計に断る選択肢が自分の中から消え去っていくことを理解した。
彼と同じく王国の元諜報部の面々を助けるためにジェラートや彼の妻達がした数々の行動。
王国の霊的防衛を手伝っている彼の承認が必要だといって渡してきたそれを読んで彼はもう断るという選択はできなくなった。 ジェラートは横島の分身を見ながら言う。

「旦那様、さとりに随分といじめられたようじゃな」

「ああ。射精を我慢させられ過ぎてかなりきつい」

「そうかえ。ではまずは欲求不満を沈めてからじゃな」

 そういってジェラートが手を振ると、無数のサキュバス族の魔物サキュア達が現れ彼を押さえつけた。ジェラートはメタリカと二人で魔法を使い彼の衣服を脱がせると、見せつけるように自分たちも脱ぎ始める。


 さとりとこいしが目配せをしあうと、射精が起きない程度の強さで二人に嫐られた記憶を想起してきた。

 メタリカが裸になった後で、彼の分身を掴み言う。

「早漏が。私が止めてやらなければ無駄撃ちをしていたところだったな。ジェラート早くしてやれ」

 言い終わる前にジェラートが彼の頭を乳房で挟んだ。長身である彼女は自然に抱き合うとこういう風になるのだ。そして彼女は即座に分身を飲み込んだ。

「あー!」

 悲鳴は僅かな時間しか、響かなかった。ジェラートがいったん離れた後で、彼に口づけして彼の口を塞いだからだ。
ジェラートの体は魔女であるが故か舌に触れると危険な甘さを与えてくる。特に今回の舌の甘さは危険すぎる感じがする。
絡んだ舌が甘さを与えながら彼の口内を蹂躙し、その甘さが余計に射精の快楽と堕とされていく感覚をより引き立てていく。

 ジェラートに三度射精した彼が倒れかけるとメタリカが笑いながら彼を片腕で持ち上げた。

「キヒヒ、お前は相変わらず女権国家の人外をたきつけるのが上手いな。次は私の番か」

 そういってメタリカは彼を風呂場に連行した。バスタブにはメタリカの沼の液体が入っている。毒薬の様なそれではなく、媚薬と温泉を足して二で割ったようなそれに彼女が命じると、
放り込まれた彼は温泉に入ったような心地よさと、ただ触れているだけで性的快楽を与えてくる、液体に体を愛撫される。尿道の中にすら沼が入ってきて余計に彼を嫐る。

「ああー!」

 血行が良くなった快感の一時的に外に出た部分に触れる風すら彼を愛撫している様な感覚がする。メタリカはそれを見て嬉しそうに笑うという。

「これも女権国家の魔女を惚れさせた者の宿命だ。耐えろ。嫌なのは今だけだからな」

 沼の魔女であるメタリカが沼の液体が入った風呂に入ってくると余計に彼の体を嫐る液体の効能が上がった。
そして射精を封じる様にスライムの様になっている液体が彼の分身の先端を締めると彼は快楽で余計に追い詰められていく。
彼の表情をしばらく堪能した後で、メタリカが彼の分身を飲み込むと彼は胸板で潰れるメタリカの豊かな乳房に追い打ちを受ける形で射精をした。
普通は水の中で性交をすることは危険だが、これは沼の魔女である彼女の体の一部にも近い魔力と魔女の媚薬を籠めた使い魔にも近い沼の水だ。

「メタリカ、もっと手加減をー!」

「そんな声をしていては女権国家の女にとっては、もっと嫐ってくれと言っているのと変わらんぞ♪」

 メタリカが彼を嫐っている中で、ジェラートも同じく入ってくると彼女たちは二人がかりで彼を嫐り、彼の意識が飛ぶほどの射精が起こるたびに、二人が何らかの魔術をかけてきた。恐らくこれは、後の彼を嫐る女性達の為でもある魔術なのだろう。


 性的な魔術も使われぬき風呂から出た彼は、全身の快楽への防御力が落ち切っている感じがした。ジェラートの閨房に戻ってきた彼を迎えたのは、
彼に好意を抱いてくれている女性全員と、いつも以上に祭壇めいた飾りつけを終えた寝室だった。

 そしてその近くには彼と仲の深い女性達が全員で材料を出し合い魔術や儀式なども行ったのであろう。豪華なチョコケーキがある。
フルーツや使われたアルコールなどもすべてが霊的なまじないがされている高級品であることがわかる。中毒性などはないがもはやこれは、
女権国家の女性の体レベルの快楽を舌に与えてくる魔法の料理だろう。普段の多少腹がすいている程度の自分ですらも、食べたいという欲求に抗うのは困難だ。
まして今の彼は霊力だけでなく、射精がもうできない程にメタリカとジェラートに絞られぬいた後だ。

 ケーキを食べた瞬間彼は、脳が蕩けるような快楽を味わい、お菓子に着いた酒の度数の高さに驚いた。それでもケーキの味を損ねないそれは彼を余計に落とし込んでいく。
いつの間にか横に来ていたアリスが入れてくれたお茶も高価なハーブティの様だ。

 ケーキを食べ終えた彼は泥酔したようになっておりそれを見たヴィヴィオが最初に彼を押し倒した。


903 :名無しさん@狐板:2025/02/14(金) 23:15:52 ID:FmRHZ9Sy

「忠夫さん、ストレリチアの強壮効果のあるお酒もたっぷり入ってましたよ。リグルちゃんの特殊な蜂蜜もね。メタリカさんとジェラートさんによって低くなった夜の防御力でどこまで耐えられますかね」

 ヴィヴィオが彼の上になり、分身を飲み込むと彼は悲鳴を上げながら、必死に毛布を握り閉めた。ヴィヴィオは強すぎる快楽で逆に射精できない状態を作り出しながら笑う。

「忠夫さん思ったより耐久力が凄いですね♪ もうちょっと頑張ってみましょうか」

 そういってヴィヴィオが体をひねると、即座に射精が許され彼はそのままヴィヴィオの中に一気に放った。霊力も精も取られる彼は射精直後で敏感になった分身が完全にヴィヴィオの意のままになった状態を味わった。
彼女の豊満な体を押し付けられ、いかに射精を欲しても、彼女が許さなければ出せない。ヴィヴィオの与えてくる快楽は閨でも決して勝てないとわからせ、
そして支配されることが快感になる類の責めだ。ヴィヴィオが彼の両腕を無理やりつかみ自分の尻を握り閉めさせた後乳房を彼の胸板で潰したまま口付で舌を絡めてきた時、
特に激しい射精が起こり、彼が完全に壊れたような表情を浮かべると、ヴィヴィオはそれを堪能した後、彼から離れた。ヴィヴィオが離れるとユウキが彼の目の前に来た。

「忠夫、今回は僕が色々とインプとして頑張ったからあのケーキもできたんだよ。今回は使い魔として忠夫を可愛がるみんなの手伝い頑張るからね♪」

 そういってユウキが服を脱ぎ隠れ巨乳の胸に釘付けになる彼の視線を楽しんでいると、アリスが彼の体に魔力で来た糸を入れてきた。

「忠夫、ユウキは今は私の使い魔よ。ジェラートやメタリカの使い魔にもなるから楽しみにしていてね」

 そういってアリスは糸で彼を動かしユウキが望むように彼に乳房を揉みしだかせたり尻をこねさせる。彼は繋がりながら自分に対して無条件の愛を向けてくるユウキのもたらす快楽に堕ちて行く感覚を味わっている。それを見てさとりが言う。

「ユウキさん、今の彼王国男子として一番恥ずかしい体位で犯された時に特に硬さが凄かったのでは? 答えてもらって分かりましたそうなんですね。 おやおや、私の侮蔑の目で余計に固くなってますねぇ。 王国女子としてどう思います」

「さとりさん言わないであげて。僕としては凄く変態でこんなに早く女権国家に染まっちゃうのが、可哀そうだと思うな」

 ユウキの王国女子だからこそ放てるシンプルな罵倒に彼は少しだけ憤った。だが、彼の分身はさとりとユウキの罵倒と蔑みの目で余計に固くなってしまっていた。
ユウキもそれを感じたのか、絶対に彼から離れないという意思を籠めているかの様に強く締め上げて彼をより強い射精に導きながら言う。

「忠夫、出せば出すほど霊的なつながりも強くなっていくから、今日はヴァレンティーヌ公爵様の魔力も強まる日。この儀式もっと楽しもうね♪ 僕はともかく忠夫は楽しくない。
安心して、さとりが言うには十分に楽しんでいるよ。忠夫は生粋の王国に生まれたのが間違いかもしれないレベルの変態マゾだから♪」

 優しい口調ながら心底の侮蔑の籠った言葉を脳が認識した瞬間に焼き付くような射精を促され彼は、倒れた。それでも分身だけはチョコケーキの効果で天を突くようにそそり立っている。

 不意にいつの間にか来ていたユウキの姉であるランが彼の背後から彼を抱きしめて彼の背中で乳房を潰しながら言う。

「ユウキそれくらいにしてあげなさい。男の子は割と傷つきやすい部分もあるんだから可哀そうよ。悦んでいる部分もあったみたいだけど」

 少しだけ惨めさを煽る様なかばい方をしながらも優しい手つきで彼女は横島の分身を先端を愛撫し彼の分身が射精直前になると飲み込んだ。

「忠夫さん、妹が羽目を外し過ぎてごめんさい。どうも嬉しいことを忠夫さんにされ過ぎて情念を制御し辛くなっているみたいで」

 『もっともそれは私もですけど』と誰にも聞こえぬ小声で言った後、彼女は彼の分身を飲み込んだ。その瞬間彼は、一気に意識が持っていかれるような感覚を覚えた。
ランの体もユウキと同じく彼の心を快楽でどんどんと堕としていく。ユウキの快楽はどんなに堕ちても見捨てないという、類の想いをぶつけて砕くような快楽だったが、
彼女のそれは感じられる思いは一緒でもアリスやジェラートと同じく蕩けさせてくる類の快楽だ。どこまでも優しい膣の快楽に自分が堕とされ切ってしまうかもという危機感を覚えた瞬間、
アリスとジェラートが近づいてきて彼に体を密着させて愛撫してくる。背中や頭のツボを押されて射精量が増えていく。
さらにはそこにユウキも加わってくる。ユウキに背中のツボを押されて崩れ落ちか彼の顔をユウキと同様の豊満な乳房で受け止めたランはえげつない快楽攻めとは正反対の優しい笑顔で彼を抱きかかえながら言う。

「そろそろ交代ですね」

 ランがそういって離れると、アリスが彼女とその場所を代わった。アリスの優しい膣の動きが彼を蕩かし、ジェラートが彼の口の中に手を這わせるとその甘さで彼の脳が溶けていき、
溶かされた一部の様に精液がどろどろとアリスの中に注がれていく。ジェラートは時にキスをしたり、胸で彼の顔を包んだり、しながら楽しんでいる。アリスは彼に対して稀に見せる快楽で取り返しのつかない何かを刻まれたり、
壊されたりするかもしれないという予感を感じさせる笑みを浮かべると言った。

「忠夫、自分だけ気持ち良くなってちゃだめよ。もう少し限界に挑戦してみましょうか♪」

 そういってアリスが糸を動かすと、彼の右腕と左手が、ユウキとランの乳房を鷲掴みにし、口がジェラートの乳首を含んだ。

 使い魔特性の強いインプであるユウキとランの乳房がアリスやジェラートの送り込んでくる快楽を助長するかの様な甘美な電撃を送り込んでくる。
祭壇めいた寝室の上で彼はアリスの人形となる儀式が成立したような錯覚を覚えながら射精をしていく。

 射精を終えた後、アリスの目配せを受けたジェラートが彼を断たせて後ろから抱き着き乳房を押し付けるとアリスも前から口づけしながら言う。

「忠夫、貴方はただ気持ち良い思いをしていてくれればそれでいいのよ。愛歌も貴方が英雄になれずに快楽堕ちしたのなら、ペットにすれば良いと思うくらいには貴方のことを隙になっているから、捨てられる心配はないわ」

 ジェラートが離れうつぶせに倒れた彼にアリスは体をぴったりとくっつけて射精を繰り返す彼の体の全てを堪能し始める。アリスの柔らかい体が彼に密着し、
そして彼もアリスを悦ばせるために体の様々な部分を愛撫するがその度に射精量とその度に起る痙攣が大きくなっていく。


 彼が意識を失うと、アリスは眠ったままの彼を糸で操りながら立たせた。そしてユウキとランとさとりとこいしと共に嫐り始める。
ユウキとランが手で彼の分身と玉袋を揉みしだいたり、撫でている。さとりが彼の分身を飲み込み騎乗した状態で、想起をかけると。さとりの腹が妊婦の様に膨れ上がるほどの射精が起こる。満ち足りた表情で、さとりが離れるとこいしが言う。

「お姉ちゃん、忠夫に今と同じ想起・お願い」

「ええ。こいし夢と無意識を操って彼の恥辱心を高めてくれて、助かったわ」

 こいしが彼の精神の恥辱心を高めるとさとりは言う。

「『想起・ジェラート様に婿入り後にトラウマとなった性行為ベストファイブ全部』」

 射精した彼が、快楽と屈辱を甘く蕩かすささやきで完全に向こう側に行った目を見てジェラートが言う。

「愛歌殿、アル殿頼むぞ」

「ええ。任せなさい」

 愛歌は綺麗な笑顔を向けながら彼の分身を飲み込んだ。女権国家の王族らしい技が彼を何度も絶頂に導いていく。
愛歌は横島が悲鳴を上げる声を愉しみつつも彼の精神を自分のもたらす快楽で上書きするように持って行っている。愛歌は律動しながらも果て続ける彼を愉しみながらいう。

「私の英雄さん、ペットに成り下がらない為にも頑張って耐えてね♪ でももしかしたら、ペットになるのも良いとか思ってない?」

 愛歌の深い瞳に吸い込まれそうになりながらも彼は首を横に振りかけると愛歌が腰をひねり余計に多くの射精を促して言う。

「男性なら多少はそう思う様な状況だから嘘はつかないでね。 こういう状況で嘘を言われると少しだけ女の矜持が傷つくから。でも私に格好悪い本音見せたくないのは高得点ね♪」

 上機嫌になった愛歌が手を指を鳴らすと、彼女の使い魔になったユウキとランも加わり彼を襲い始める。愛歌と使い魔契約を結んだ二人は、同じように愛撫をしているのに彼の精神を回復させてきている。アルが愛歌と交代しながら言う。

「忠夫、大丈夫きつくない? 快楽で脳が壊れそうになったらギブアップしなさいね」

 アルは今回横島を嫐れると聞いてきた様だが、他の女性陣程には発情していない様だ。アルは魔術を使って彼を眠りに堕とすとアリスと同じような体制で慈しむように覆いかぶさりながら一つになりジェラートの配下のサキュア達に言う。

「私が指示した通りの夢を忠夫に見せて。ベリアルの虚構を真実に近づける力で、彼の夢の中での回復に向かわせる快楽を高めるから」

「はーい」

 サキュア達の姿が蜃気楼の様に消えさる。彼の夢の中に入ったのだ。ユウキとランも同じように彼の夢の中に入ると。アルは電撃の拷問を受けたように痙攣を始める彼を愛おしそうに抱きしめると、
あふれ出る精液を受け止めながら彼を抱き続けた。
霊力がどんどんと注がれアルの魔力が上がっていくが、横島の霊力と精は尽きない。さっき食べたチョコケーキによるものだ。 三十分か一時間が過ぎたころにアルが離れると、大人の姿になっているエヴァがアルに問いかけた。

「アル、忠夫の精神はどうだ」

「もう回復したわ」

「それでは私たちの番だな」

 そういってエヴァがアルと代わり彼の分身を飲み込みながら首筋に噛みつくと、彼は快楽で無理やり現実に引き戻される。
そしてエヴァが体のいくつかから血を吸うとそこに、リグルが舌を這わせて唾液で余計に彼に快楽をもたらしてくる。
エヴァがリグルと代わり彼の分身を飲み込ませると、横島は大量の精を奪われる予兆を感じながらリグルの妖膣に大量の精を放った。
虫の妖怪かつ女王であるだけに、彼女は大量の精を純粋な快楽から奪っていく。そしてへたりと倒れかける彼に対してメタリカの声が響いた。

「キヒヒ、どうも忠夫の傷の洗浄には不安があるな。私も洗ってやろう」

 そういってメタリカはさっきと同じく沼の液体を固めたもので彼の傷口を撫でると、彼は快楽が強すぎて余計に射精量が増えた。
時には沼の液位を分身に塗りたくられそのままメタリカやエヴァと結合して彼は何度も強すぎる快楽で泣き叫びながら射精を繰り返した。

904 :名無しさん@狐板:2025/02/14(金) 23:20:29 ID:FmRHZ9Sy

 限界がきかけたところでジェラートがさっきのチョコケーキ切って彼の口に運ぶと、彼は迷わずくらい。回復と酩酊が同時に襲ってくる。アルコールで虚ろになった彼を見てエヴァが言う。

「上等な霊的な酒だな。私も少し味会わせてもらおうか」

 エヴァがそういって首筋に噛みつくと彼はチョコレートケーキで大量に補充された霊力と精をエヴァに奪われる快楽を味わいながら果てる。
そこにケーキを食べてより与えてくる快楽を強めたジェラートがキスをしてくると彼の脳は甘い沼の中に落ちて行った。




 ジェラートの作ったケーキがなくなるまで全員に輪姦された彼は、チョコケーキの最後の部分を食べさせられると、心身共に回復していた。
疲労感は強く服を着る体力もないが、明日まで眠れば相当ましになるだろう。その状態で彼はジェラートたちに問うた。

「結局今回こういうことをしたのはどういう理由だったんや?」

 怒りなどの色はなく、純粋に理由を知りたいらしい様子の彼にジェラートは少しバツが悪そうに答える。

「旦那様が、望んでいた一次帰省が来月からの予定だったが早まっての、来週からになったのじゃ」

「そうなのか?」

 それを聞き横島の声が弾む彼女たちが嫌いなわけではないが、それでもたまには故郷に帰りたいときもある。そう思っての帰省手続きをしていたので、早く帰れるのは嬉しいと思った。その彼に向ってジェラートは続ける。

「それでもしかしたら、王国の居心地が良すぎてもう帰ってこないのではという不安があっての。いや旦那様を信じておるしそんな可能性はほとんどないとは思ってはおるが」

 それでついやってしまったのかと、思う横島に向かって珍しく、ジェラートをたしなめるような声でさとりが言う。

「ジェラート様、皆さん正直に言った方が良いですよ。今の言葉も嘘じゃないけど、せいぜい二割程度でしょう。忠夫さんは正直に話しても嫌ったりしませんから。 恥ずかしいなら私が言ってしまうけど良いですか」

 好きな男性を好きなだけ嫐って男性で言うところの賢者モードになっている面々はバツが悪そうにさとりに任せるという意図を伝えた様だ。さとりは頷くという。

「忠夫さん、来月の帰省に向けて、私たちに寂しい思いさせるかもと思って最近良い夫としてサービス頑張ってたじゃないですか。
その態度にみんなしてムラムラしてしまったんですよ。女権国家の女性は惚れた男に良くされ続ければ襲いたい。自分に溺れさせたいという念が強くなりますか」

「そ、そうなんか」

 動揺する横島にさとりが頷き言う。

「まあ、忠夫さんはマゾな変態だから丁度良かったのでは」

「わ、ワイのどこがマゾだと」

「『微想起・今日の情事一覧』」

 さとりの弱い想起で固くなった彼の分身を踏みながらさとりが言う。

「マゾじゃなかったら今日の情事の想起でこんなことにはならないでしょう」

「だ、だから、あー!」

 射精はまだしていないが、それでも強すぎる快楽与えてくる絶妙すぎる足に絶叫を挙げる彼にさとりは言う。

「ジェラート様が今日作ったバレンタインだと効果が上がるチョコですけど、まだ残っているんですよ。ですから、一週間後の帰省まで私たちに奉仕ませんか。嫌なら良いですけど」

 そこまで言った後、さとりは彼の分身を飲み込むと、微想起をやめて強化した。

「『想起・今日の情事一覧』」

「ああー!」

 射精したいのにできない程度の微想起とさとりの足で散々焦らされた後の彼は、さとりの膣と今日の情事が同時に襲い掛かってきて一気に陥落した。再び腹が膨れたさとりは彼を見下ろしながらいう。

「これで彼は明日からの奉仕についても嫌とは言わないはずです。かなり深く快楽が刻まれましたから。夢の中で『微想起今日の情事』をしておきますから、明日は自分からお願いしてくるはずです」

「そうかえ」

 ジェラートは上機嫌に返答をしながら思った。必ず戻ってきてくれるとはいえ、二週間も夫と引き離されるのだ。これくらいは堪能しても罰は当たらないだろう。
気絶の様に眠る横島を愛おしそうに見ながらジェラートは自分も眠ることにした。周りの女性達も自分もこういう男性を得た以上は、彼の意図をなるべく尊重していかなければと考えている様だ。
親王国派の良識派貴族として、彼が帰省をなんの憂いもなく楽しめるようにしなければならない。そう思いながらジェラートは他の女性達と同じように彼の眠る寝台に入ると目を閉じた。
睡魔に身を委ねながら、ジェラートは明日は誰が彼を抱き枕にして目を覚ますのだろうかと思う。彼の共有を了承してからはこの異常に大きい寝台で眠ると、眠りながらでも、彼と抱き合う順番を一定時間で交代しているのだ。
そういうところも女権国家の女性と思うべきなのだろうか? ジェラートは明日目覚める時は自分が彼を抱き枕にしている時間帯だと良いなと思いながら意識を手放した。


905 :名無しさん@狐板:2025/02/15(土) 01:04:11 ID:kwHSyMkV
おつー

906 :902:2025/02/15(土) 01:07:21 ID:IFRaQyZJ
>>905
乙感謝です

907 :名無しさん@狐板:2025/02/17(月) 01:18:00 ID:dm0vOUOt
乙ー
面白かった

908 :902:2025/02/17(月) 23:45:36 ID:XzkZiKR9
>>907
ありがとうございます

909 :名無しさん@狐板:2025/02/26(水) 23:44:51 ID:D170KSW4
「世界は完全に浄化されているわね。見事な仕事ぶりよ!」
普段の神妙な表情からは予想もつかないような晴れやかな声で彼女は自分に微笑んだ。
「長かったわね。外なる侵略者も退けて、一族の悲願も果たした。ようやく私も肩の荷が下りたわ」
彼女―アリエラはドライアドという自然と共に生きる一族である。
この世界に蔓延していた外なる世界からの侵略者の長と戦い、彼女一人を残して滅んでしまったという。
「あなたが奴らの末端を倒したと聞いて、悲願を託せると思ったけど、見込み通りだったわ」
顔をほころばせながら懐かしむようにこちらにつぶやく。
今まで他の仲間達から高慢だとか堅物だとかと言われていたが、それも生き残った者の使命の重さ故だったのだろう。
解放感からなのか、ふふん、と得意げに息を吐いてポーズを取って見せる。

食い込む様なきわどいヒップ、形のよい豊かな乳房。
若草色の様な緑の髪に、太陽の光をたっぷり浴びた健康的な肌。
それを覆う、乳房と股だけを隠す葉と蔓のビキニ水着の様な服。
服というのもおこがましいようなその扇情的な姿に、初対面の際は思わず目を覆ってしまったものだ。
見慣れた今となっても思わず目を奪われてしまう。
…自然の中で一族の中でずっと生きてきた彼女にとっては、何とも思わない普通の格好と認識しているようだが…
こんな姿で一切の恥じらいを感じずに人間の視線の前に姿を現してしまう健康的なエロスのギャップがまた心を乱す。

910 :名無しさん@狐板:2025/02/26(水) 23:45:33 ID:D170KSW4
自分の視線に気付いたのか、アリエラはジト目でこちらを見遣った。
―そうだ、これで君の使命も果たした訳だけどこれからどうするんだい?
自分はごまかす様に話を振った。
「…そうね、もう私には故郷も帰りを待つ家族もいないものね…」
気まずい話を振ってしまったようだ。君が良ければここでずっと暮らしていい、仲間もきっと歓迎する。
今までと同じように。彼女を励まそうとしたが月並みな言葉しか出てこなかった。
そんな自分に口元を緩めながら、ありがとう、と感謝の言葉を返した。

「新しい使命はあるわ。これからもこの世界と自然を守っていく事。
 …そして、一族の復興を果たす事…」
彼女はそう言えば若く美しい女性に見えるが、実際の年齢は500歳を超えていると聞いた。
外見不相応な態度と真摯さは彼女の過ごした年月がもたらしたものなのだろう。
「私だって子孫を残せるわ!…もちろん、相手が必要だけどね」
くるっとこちらに向き直ると、自分に視線を向けた。
今までの彼女とは全く異質な意図を込めた視線が自分に向けられている事を肌で感じた。
ずいっ、と下から顔を突き出す様にこちらへと顔を近づける。
息が当たるような間近に向き合ったその顔に思わずドキリとして動きが取れなくなった。
「…ねえ、子孫繁栄に協力してほしいのよ。あなたにね」
アリエラは突如自分を押し倒してきた。予想もしなかったその行動にただただうろたえる自分の顔を、
アリエラは自分に覆いかぶさるような姿で見下ろしていた。
その瞳には普段の彼女とは全く無縁なはずの情欲の火が灯っていた。

911 :名無しさん@狐板:2025/02/26(水) 23:48:16 ID:D170KSW4
ちょっと待ってくれ、君はウィッチドクターと懇意だったんじゃ!?
狼狽しすぎて思わぬ言葉が出てしまった。
「確かに彼は自然を尊び共に生きるものとして思いを共にする者だわ。
…だけど、ハッキリ言われたわよ!『君の事は尊敬しているが、子を成す事はできない』
『大変失礼な物言いだが、鱗がない女性には性欲は抱けない』ってね!」
呆気に取られるようなヒステリックな声で喚くアリエラに状況も忘れて目が点になった。
「―だから、あなたしかいないのよ」
目の前に木の葉が張り付くように飛んできて、体を起こそうとする手足を伸びてきた蔦に抑え込まれた。
「―別に同意してくれなくてもいいの。私と交尾したいって思って欲しいだけ、分かる?」
彼女の肢体以外からこれでもかと放たれていたその煽情性に、心臓の音が高鳴り抵抗する意思を失いかけていた。

仰向けに倒れたまま呆気に取られる自分の顔を覗き込むようにアリエラは顔を近づける。
「私は貴方と交尾したいからするだけなの。嫌なら振りほどけばいいじゃない」
見下ろす様にアリエラは言い放った。その気になれば振りほどけるはずなのに、なぜか体が動かない。
その様子を見てアリエラはクス、と口の端をつり上げると、そのまま倒れた自分に覆いかぶさる。
動揺で半開きになった口にゆっくりとアリエラの唇が触れた。
口をこじ開ける様に舌が侵入し、自分の舌に絡みついてくる。
そして自分の口の中を味わいつくすかの様な侵略的なキス。ゆっくりと唾液が糸を引きながら、お互いの唇の結合が放たれた。
頬が紅潮してぼうっとする。そんな自分を見てアリエラは妖艶に微笑んだ。
アリエラはあんな煽情的な格好をしておきながら、それが普通の姿であるからなのか羞恥心は全く持っていない。
だが、その姿が男にとってどんな風に映るのかを理解していないような無知ではない。
彼女の刺激的な肢体を見る度に頭をもたげていた劣情を見透かされている。
ハッキリと彼女の視線からそれを認識させられた。アリエラは無言のまま眼差しで語り掛ける。

―私とこう言う事をしたかったんでしょう?

912 :名無しさん@狐板:2025/02/26(水) 23:49:28 ID:D170KSW4
密着する肌から感じる緑の香り。日差しのような温かい体温。
その指先は静かに自分の上着をはだけさせ、淫靡に自分の胸元をまさぐる。
小さな蜘蛛が這うようにゆっくりと指先が乳首に触れると、情けない声が口から漏れてしまう。
その反応を確認するとクス、と微笑みくりくりと先端を弄ぶ。
「やっぱり男でも感じちゃうのね?」
自分の喘ぐ顔を見てアリエラはゆっくりともう片方の乳首に舌を這わせ、舌先で弄ぶように転がす。
異様に手慣れた挙動で舌と指先で乳首を刺激する。その快感の並に何も考えられなくなり、
股間のものがアリエラを押し返さんばかりに屹立する。それを感触で理解したアリエラはゆっくりと自分のズボンを下ろしていく。
はちきれんばかりにそそり立った陰茎が勢いよく飛び出し、アリエラはそれを見て一瞬呆気に取られる。
だが直後にアリエラは赤黒く脈打つグロテスクな陰茎に挨拶のように優しくキスをし、
そのまま挑発的に陰茎に舌を這わせながら呟く。
「それじゃあ交尾しましょうか。私とこうしたかったんでしょう?」
アリエラは股の草蔓をゆっくりとずらすと、毛ひとつない割れ目が顔を覗かす。
真上を向くほどに直立した陰茎を根元から握ると、アリエラはゆっくりと腰を下ろし、秘唇の奥へと導いていった。

913 :名無しさん@狐板:2025/02/26(水) 23:49:54 ID:D170KSW4
「っ!〜〜〜〜〜っっ♪」
声を押し殺したような艶声がアリエラの口から漏れる。
自分もまた同様に情けない声が口から飛び出してしまった。
目の前を見やれば、自分の陰茎がアリエラの陰唇をかき分けて膣口に飲み込まれている結合部があった。
彼女の膣内は愛液でヌルヌルに満たされており、まるで生き物のようにうねって陰茎を刺激している。
「あっ♪んっ♪はあっ!」
自分の上にまたがり腰を前後にくねらせながら快感を貪るアリエラ。
亀頭の先端に降りてきた子宮口の柔らかい感触があった。
自分の最も気持ちいい場所にこすりつける様に淫靡な腰使いで挿入された陰茎の感触を楽しむ。
「んっ♪んん〜〜〜〜〜っっっ♪」
彼女らしい押し殺した艶声と共に絶頂を迎え、それと同時に自分もまた限界を迎えた。
頭が焼き切れるような強烈な快感と共に信じられないほどの量の精液が彼女の子宮内に放たれていく。
何度も何度も、射精するたびに腰の抜けそうな絶頂感が何度も襲い来る。
アリエラの様な極上の美女の膣内に精子を放つことができる興奮と快楽に意識が遠くなっていく。
「っ!んんっ♪」
絶頂の余韻に身を震わせ、甘い息を吐きながら恍惚の表情を浮かべるアリエラ。
膣内で精子を搾り取られ、放心状態になった自分覆いかぶさるようにくたりとへたり込むアリエラ。
同じリズムを刻むように、荒い快楽の吐息を一緒に吐く。
霞がかかったような自分の頭と視界。自分に優しく感謝のキスをするアリエラの顔が映った。
「―まだ、硬いまま…1回じゃできたかわからないし、もう1回できるわよね?」
再び情念の火を瞳に灯らせると、繋がったままのその腰を再び前後にゆすりだした。

―その時、自分の頭の中に他の木に強く蔓を巻き付けて美しく咲き誇る藤の木のイメージがよぎった―

「ようやく一人目、できたわね。これからあと数十年は頑張ってもらうからね」
僅かに膨らんでいる下腹部に手をやりながら、彼女は太陽のように眩しく微笑んだ。

(おわり)

914 :名無しさん@狐板:2025/02/27(木) 01:51:44 ID:PLrNaixD
乙ー

915 :名無しさん@狐板:2025/02/27(木) 10:12:18 ID:KSsfPRQt
乙です
面白かった

916 :名無しさん@狐板:2025/03/02(日) 23:12:23 ID:XXZFJc9f
 女権国家if想像SSもしも大鳳くん以外にも敵対ヒロインがいたら横島編後日談
災厄の狐と各ヒロイン達との絡みイベント想像図。

 このSSは>>890から>>894で書いたSSの続きです。その話を読んでいないと通じない部分があります。注意書きがそのSSと重複しているところもあり、また以下の注意書きがあるので読んでください。
@このSSではブルーアーカイブのワカモが敵対ヒロインとして出てきた話の続編ですが、彼女が正当性のある理由とはいえ王国にかなり残虐行為をしていたような描写があります。
A女権国家の悪いことをした男性への考え方が独自解釈をしています。
Bスレ主さんに正式に質問したわけではなく、スレ主さんが冗談で言った可能性もある設定を使ってます。
C今回の話はワカモと各ヒロインが絡んだ時のイベント想像です
Dの話でワカモがかなり恐ろしいことをしている理由は、ワカモは一途な思いを裏切られて災厄の狐になったと噂されているので、自分の旦那であり王国に尽くした横島の前世が裏切られて殺されたので以上に憎しみが強い設定です。





 災厄の狐の襲撃を受けてからしばらく時がたった後の王国のスパイ組織の本部では、重苦しい雰囲気が漂っていた。ワカモという彼の前世の妻だった女性が女権国家についてから横島の活動がやり辛くなってしまった。

ワカモは横島と仲良くなった女性陣で現在王国に協力中の者達だけでなく、彼を気に入った人外すらもその扇動力で王国に返さない様に動かしている。
今のところ、ユウキ、アリス、エヴァ、リグル、ヴィヴィオ、さとり、こいし、アルなどは敵に回ったりはしていないが、さっきまでは味方だった女性陣が、
ワカモの幻術で横島が殺された経緯を見て、王国に返さないという思想になってしまって彼を襲ってくるのは十分に脅威だ。
唯一の救いは楯無たちと息の合った連携などができるくらいに良好ではあるモノの対立している部分もあるらしい当たりだろうか。
大鳳の観察眼曰く、『味方だし仲は良いけど価値観の違いから衝突している部分もあるみたいに見えるよ』その言葉はどうも事実らしい。ユカリがワカモにギリギリ殺し合いとはいえないレベルの激しい、決闘を挑んだこともあったらしい。


 ワカモとの絡みのイベント。ユウキ・アリス・さとり&こいし

 横島は意識を保ちながら霊波刀を構え、震える。ワカモに犯されてから、前世の陰陽術を使うたびに前世と今の境界が曖昧になってくるような感覚を覚える。
その度に前世で使っていた技とコツが似ている技などの鍛錬で上書きすることで対処していた。日常生活だけでなく、防諜組織との戦いでも支障が出ている。
今までは楯無たちは大鳳以外眼中にないから、防諜組織との戦闘時は、彼を狙いそうな可能性のある人外との戦いの時とは違い、色仕掛け対策の護符などは必要最低限で済ませていた。
だがワカモに前回誘惑などに抗う護符などを持たずにいた為に香りと誘惑の妖術に抗えず押し倒されてからは、装備に誘惑対策の札なども持たねばならなくなっている。

 さらには前回の対決で、陰陽術で大鳳を救い楯無に痛手を与えた時、楯無が笑いながらした発言が彼に疑念を覚えさせた。

「ミッションコンプリート♪ その術君の前世がワカモちゃんを護る為に死にもの狂いで覚えた術だったんだよ。 その術の後でワカモちゃんに押し倒されて彼女を護る為の夫ガンギマリ勢になっちゃたらしいから、
次の対決をワカモちゃん楽しみにしているだろうね♪」

 本当なのか、それとも彼にその術を今後使わせないためのブラフなのかわかり辛い言葉だったが、少なくとも嘘は言ってない様子だ。その時の姿を思い返すたびに彼は、
最近は主力としていた陰陽術を使うことに躊躇いを覚えている。戦闘時なら切り替えて割り切るから術の威力が落ちる程ではないが、それでも鍛錬にためらいが生じ術の成長速度が前より遅くなっている感じがする。


 悩む横島の耳に凶兆の報告が入る。大鳳や彼らに忠実に尽くしてくれているモヒカン軍団の一部隊危機に瀕しているとのことだ。
大鳳とジャギはそれぞれ出払っているので、自分が行くしかないと結論すると位置を聞き、『転』『移』の文珠を使った。大鳳やジャギ、ミクも後から来てくれるらしい。




 転移を終えた横島は状況を見て一目でワカモの仕業だと悟った。個々の武力はそれなりに高くとも、連携が取れない本来は烏合の衆にしかならない者達を扇動し、ギリギリ軍隊として動かしている。これができるのはワカモだろう。

 前回と違い魅了封じの札を構えながら、アリスとのやりとりを彼は思い返した。



 彼に好意を抱く女性陣はワカモに犯されて、心身共に快楽で蝕まれた様子の彼を見て驚いた様子を見せたのは一瞬で迅速な対処に移ってくれて驚いたものだ。

 記憶が大分曖昧だったが最初にエヴァが大人の姿になって彼を抱き込み両手両足で拘束しながら正常位で繋がると、血を吸って彼の状況を把握して、文珠の『伝』で他の女性達に伝えた。

 彼女達全員に対処されて、どうにか後遺症が消えてしばらくして彼は、アリスから助言を受けていた。

「忠夫、貴方の前世の陰陽師のことを調べたけど、最後は非業の最後を遂げていたみたいね。
前世の術を使えば使う程それに近づいていくけど、前世とは違うことをすれば多少は運命も変わっていく可能性が高いと思うわ」

 現時点では横島は、前世と違い複数のそれなりに名の知れた女性と関係している。
アリス、リグル、ヴィヴィオ、エヴァ、アル、さとり、こいし。ヴィヴィオとエヴァとアル、さとり、こいしが大きな存在だが、ユウキやアリスも普通に歴史に名が残るくらいには実力者で有名人になっている。

 そんな彼にアリスは口づけしながら舌を絡めて彼を快楽で人形の様にすると言った。

「前世の貴方はワカモ以外では、名も残らない彼女の配下の妖狐たちとしかしてなかったみたいよ。だから私たちに嫐られぬいて、前世の因果を少しでも消しましょう」




 アリスたちと体を重ねる回数が増えてからワカモが与えてくる快楽がもたらすものへの恐怖が少し薄らいでいた彼は、以前ほどにはワカモに対する屈服感がないことに安直しつつ、霊波刀を構えると状況を把握に移る。

 モヒカンたちは予想が困難だった状況で敵に包囲されつつも最後まで戦う様子を見せていた。この包囲網に嵌った件にしても彼は責めるのは酷だな、と思った。
このモヒカンたちは戦果を挙げ、そして見逃した方が女権国家の損害は小さい可能性が高いのに起こる可能性の高い追撃が起ってこの状況なのだから。

 横島は戦場の様子を見ると不意に何かに気づき、思ったより簡単に終わりそうな仕事を前にした様な様子になると、大声で言った。

「お前達、今から文珠で敵方にだけ効果が出るように『限』『定』した動きだけ鈍くする札をばらまく。あとは思い思いに逃走しろ。今回の本命は俺の可能性が高いから」

 その彼の言葉にモヒカンたちは不安がる様子を見せた。宣言していては敵に読まれるのでは? そう思った直後に彼がばらまいた札は敵の動きを確かに鈍くしていく。
そして彼が『強』『化』の文珠を使うと、モヒカンたちは退路を確保し一気に逃走を始める。

 横島がここまで余裕でいられたのは、理由がある。実は数の多い有象無象達その中にそれなりにアリスの人形が混じっていたのだ。
ワカモはそこら辺の女性達を短時間で扇動し手駒とするだけではなく、最低限軍隊として使える程の統率力も持つ。だが拾った武器でも点検や手入れをしていなければ問題品を掴まされることもある。

 横島はアリスも来ていることを理解すると、撤退の構えを取り始めた。ワカモは正直横島にとっては心情的にも戦い辛い相手でもある上に、
彼女に刻まれた快楽のせいもあって、戦いう際に刃が鈍りやすい。アリスの人形が混じっている以上はモヒカンたちも恐らくは撤退に成功するだろう。

 撤退の道に彼が駆け入った瞬間、仮面を外した黒髪の美女ワカモがその道に現れた。横島はどこかで読まれていたかと、思った直後に彼女は横島を見て言う。

「あなた様、お久しぶりです。いまだにあの男の一族が治める国の為に戦っているのですね」

 横島はたいそう進まない気分を意識して切り替えると、霊波刀を出現させて答えた。

「俺は大鳳やジャギや良くしてくれた仲間の為に戦っとる。直接悪いことしたわけでもない王族殺す気なら、君でも敵だぞ」

 答えながら、横島は『君でも敵だぞ』という言葉が出てきていることに気づき驚いている。やはり前世の影響はかなり強い様だ。

 横島が切り込もうとする前にワカモは距離を取った。彼女は優しい笑みを浮かべるという。

「あなた様、まだ前世の記憶が戻ってないみたいですね。早く思い出して元の関係に戻りとうございます」

黒い衣装を脱ぎ去り男を堕落させることに最も特化した傾国の躰を彼に見せつけ始めた。
前回負けて犯された記憶と、前世の記憶が蘇り、分身が固くなってきたのを感じながら彼は構えた。 鼻で息をすればそれだけであの甘い蠱惑的な香りが体を蝕んでくる。

 横島は迷わずに後ろを向いて逃げることを選んだ。
前世でも彼女は国を傾ける程の色香と快楽を持っていたが、女権国家に来てからそれは余計に強くなっている。
現在ワカモは防具である服を脱いだが法律的に殺すことができない上に、殺意が今一つ鈍い自分ではアドバンテージが小さい。
むしろあれを直視し続けると危険だ。後ろに逃げかけた彼は『察』『知』の文珠を発動させると、彼女が何かしてこないか周りを確認しながら駆けた。


「あなた様ぁ♪ 今宵と明日は非番なのです。個人的な襲撃ですから、負けてもちゃんと家に返してさしあげますよぉ♪」

 楽しそうな艶を含んだ声に分身が反応してしまうのを自覚しながら、彼必死に逃げた。だがその度に、前回ワカモにされた行為が思い出されてしまい、分身が固くなっていく。

 逃げかけた文珠で『鎮』を使おうとしたその瞬間、彼は不意に手を掴まれた。何者かと思ってみてみると、こいしの手であることが直ぐに分かった。
そしてこいしの横には、かつて彼が護身のために渡した文珠に『隠』の字を入れたさとりの姿がある。恐らくはワカモの記憶が刺激されたのは彼女の想起のせいだったのだろう。

「二人とも何考えてるんだ。まさかワカモの方に裏切ったのか?」

 問いかけながら横島は少しショックを受けていることに気づいた。二人と付き合ってこいしが言ってくれた言葉――『お姉ちゃんは思ったより忠夫のこと好きになってきているよ』という発言を信じていたんだな、と感じる彼にさとりは言う。

「いいえ、今回はワカモが非版だから、協力してもらって、おもちゃが壊れにくくなる処置しようと思ったのよ」

 横島が逃走用の文珠を発動させようとした瞬間、アリスが操っていた人形が彼に襲い掛かってきて動きを封じ、アリスと契約しているらしいインプとなったユウキも彼の動きを封じる。
ユウキの姿を見た瞬間に彼は心のどこかで『捕まっても大丈夫だ』と安心してしまい僅かに逃げる速度が落ちてしまっていた。


917 :名無しさん@狐板:2025/03/02(日) 23:15:24 ID:XXZFJc9f

 ワカモが彼を掴むと、ユウキとアリスも合流してきて、『転』の文珠を使われたと思った直後に彼はやや和室よりの大きめの寝台のある寝室に来ていた。

 最初にユウキが笑みを浮かべながら彼に飛びついてきて言う。

「忠夫、これが終れば前世と同じ運命になる可能性が大幅に減るから今日だけは、ワカモと協力させてね♪」

 陽気な様子で言ってくるあたり、彼女も相当女権国家に染まっている様だ。アリスが一瞬で彼の服を剥ぎ取ると、ユウキも黒衣装を脱ぎ、彼に覆いかぶさってきた。
最初にユウキと繋がった瞬間に、快楽での脳が壊れかけたような錯覚を覚えながらも、彼の視界にアリスとワカモの姿が映った。
アリスは何らかの魔術を発動させ、ワカモも同じことを始める。アリスはワカモと協力しながらも、ワカモが約束外のことをしないか見張っているようにも見える。

 ユウキが彼の上で動き彼の分身を飲み込んだまま、動き続けると彼はその快楽に抗えないままに敗北の証の白い液体をあふれさせた。
横島の意識がユウキに屈服し、彼女のもたらす快楽によって完全に白色に染まっているのを見ると、アリスはさとりとこいしに確認を取る様な視線を投げかけると、答えを受け取った瞬間満足そうに頷く。

「彼の精神を掌握する術はユウキがやるのが一番早いみたいね。さすがは幼馴染」

 アリスが魔力でできた糸を彼の体の中に入れると、ユウキを使い魔としている為か、いつも以上に彼の中に糸が入り馴染む。アリスの指が動いた瞬間、彼の両腕はユウキの乳房を揉みしだき始めた。

「あー!」

 快楽で脳が屈服しているにも関わらず、ユウキの体がもたらす快楽をもっと欲し、乳房をゆっくりと揉む手に、もどかしさを感じながらも彼は、安心している。
自分がやりたいように手が動いたら、自分は快楽でどうなってしまうのかと心のどこかの理性が言っている。
ゆっくりと円を描くようにユウキの乳房をこねる様にユウキの胸を揉む手に対するもどかしさが限界に達した時、アリスの手が動き、彼の手がユウキの乳房から離れ、彼女の尻に伸びた。
そしてすさまじい力で彼女の尻を握り閉めた瞬間、ユウキの秘所がより強く彼の分身を締め付ける。

「忠夫の顔可愛いね♪ 女の子に惨敗している情けなさも入っているのが最高♪」

 笑うユウキの声に恥辱心を煽られたまま彼の射精はほんの一瞬だが、アリスの糸によって内部で遅れさせられる。ユウキが彼の胸板に乳房を思いっきり押し付けると、ワカモがアリスが背中に乳房を押し付け、ワカモが顔をその乳房で包んだ。

「〜〜!」

 声にもならない絶叫をしながらユウキの中に注いだ彼はそのまま意識を失いかけている。アリスは楽しそうに滋養強壮の効果がある美酒を取り出すと、彼を操りながら飲ませた。

「忠夫、儀式はまだまだこれからよ」

 アリスがユウキと位置を変えるとワカモが己の豊満な乳房が彼の背中に当たる様に意識して押し付けながら抱き着いて彼を立たせそのまま二人で彼を挟み始める。
アリスの膣が彼の分身を飲み込むと射精して、脳がしびれていくとユウキが何らかの魔術を発動させようとするアリスを手伝い始めた。

 アリスの性魔術が発動した瞬間に射精すると彼は自分がすごい勢いでアリスの糸で操られる人形になっていく感覚が襲う。アリスは普段見せない妖艶な魔女らしい顔になると彼の耳元で息を吹きかけると言った。

「忠夫、今夜はどれだけワカモのもたらす快楽に溺れても大丈夫よ。壊れても決して王国に不利益は生じさせないから」

 アリスの王国に不利益は生じさせないからという言葉にワカモは一瞬だが不快そうな顔をしたが、構わずにアリスを手伝い始める。アリスはワカモにまるで親しい友人にかけるような言葉で言う。

「ワカモせっかく意中の男の子と愉しめる機会なんだから、雑事に囚われちゃだめよ」

「それはそうですね」

 ワカモが応じるとアリスが彼の唇を口でふさぎ、舌を絡めてくる。熱い息が彼の腹の中にたまり、余計に分身を固くさせていくような錯覚と共に彼は何度もアリスの中に射精していく。
そしてアリスが前世の彼を模したらしい小さな陰陽師の人形とその人形と同じくらいの大きさの人形をいくつか持ってくると、彼は自分の意識がその人形の中に入っていくことに気づいた。



 人形の中に入った彼は、あの小さな人形に意識が入ったにも関わらず、本来の体と変わらない感覚に驚きながら、自分の意識が前世である高島に近づいていることに気づいた。

 そこにワカモとさとりとこいしとアリスとユウキが現れる。代表するように、ワカモが言う。

「今宵は貴方様の前世の再現を避けるための儀式でもあります。アリスさんたちも前世の最後、連れ帰った美女の美貌に血迷った主君に殺害されるという結末防止と聞いたら喜んで協力してくださいましたよ」

 ワカモとアリスとユウキに密着されて、引き倒され、分身が固くなるとさとりがそれ踏みながら引き取る様に言葉をつづけた。

「最近前世の術を随分と使っていたようね。何勝手に前世と同じ早死にのリスクのある術を使っているの。私のおもちゃなのに勝手に壊れるとかあり得ないでしょう」

 さとりに踏まれて射精するとワカモは言う。

「前世のわたくしは大分貴方様を立てて、ギリギリ王国でもアブノーマルでない、女性優位の性交しかしませんでした。
そして基本的には配下の者達と共に閨の中でかわいがることはあっても同格の女性達と共に嫐ったことはありません。
つまり、女権国家以外ではないような女性優位の性交をして、かつ格の高い女性陣と共に嫐れば前世と運命がずれるでしょう」

 そういってさとりの足が離れるとユウキとアリスとワカモが乳房を押し付けながら手を彼の分身の先端と伸びている幹と玉袋に伸ばした。
さとりの強い刺激になれた後に、優しい刺激に切り替えられ、直ぐに射精直前に追い込まれた彼の分身をさとりが飲み込んだ。

「ああー!」

「相変わらず品がない。こいし男が女性に閨で負けるのは恥ずかしいという様に無意識を操作しておきなさい」

「はーい♪」

 さとりは彼の上になりながら、恥辱のあまりトラウマとなった性交を想起しつつ、彼の分身からの精液を飲み込んむと、こいしと位置を代えて彼の頭を撫でながら彼の魂を快楽と屈辱で嫐る。こいしは彼と繋がりながら笑みを浮かべて言う。

「お姉ちゃん、忠夫が恥ずかしすぎてトラウマになってた中でも一番エグイのお願い♪」

「ええ。『想起・エヴァとヴィヴィオを嫉妬させた次の日の闘技場』」

「ああー!」

 二人にやられて、彼が射精するとアリスとワカモとユウキが今度は彼を嫐ってくる。彼女たちは何らかの儀式をしながら、アリスの糸で彼を操り、
何度も自分たちの望むように乳房や尻と揉まさせたり、射精を強めたりしていく。彼の眼が虚ろになり切ると彼女たちは嬉しそうに笑った。


 現実世界では人形劇が行われている前で、アリスたちも人形と同じ動きをしながら彼と交わっている。アリスの糸は人形にも伸びているし、魔力でできた糸が横島の体も同時に動かす。
その光景を横島が見ていたら、自分もアリスの人形の一体となったような錯覚を覚えるだろう。ワカモは不意にアリスに言った。

「それではそろそろ仕上げに移りましょうか」

「ええ」

 ワカモの体が淡い光に包まれると、黒髪の美女は消え去り、桜色の髪をした美女がワカモのいた場所に現れる。彼女は言う。

「この形態では初めまして、ワカモの別側面玉藻の前です。ご主人様の死亡フラグに引導を渡しにミコっと参上です」

 アリスは彼女の様子を観察すると言った。

「得手不得手が変わっている辺りやっぱり別人なのね」

「はい。ワカモはオールラウンダーだけど、私は術特化なのでそれではアリスさんお願いします」

「ええ」

 アリスが指を動かすと、人形劇をしている棚でワカモの人形が彼の人形からから離れ、後ろに回り、彼の人形を抱きしめ始める。そして玉藻の人形が彼の人形と性交をしている様な動きを始める。





 夢の中で横島は時間の流れすらわからなくなっていた。
もう自分は一日近く彼女たちに嫐られ射精を繰り返していた様な気もするし、2時間くらいしか経ってないような気もする。そしてワカモが背後に回ると、彼女と同じ声をしているが大きく特徴が違う美を持った女性が現れる。

「ご主人様、初めましてワカモの別側面玉藻です。今からする経験は女権国家に寝返れば現実でもできるので楽しみにしていてくださいね♪」

 ワカモが背後から彼を抱きしめ玉藻が彼に騎乗して挟んだとき、彼は泣きながら、射精してそのまま倒れた。玉藻が彼の体に何らかの術をかけてくるとその術の成立と同時に射精して余計に彼女の中に放ち倒れると、
夢の中ですら意識のない彼を全員が優しく輪姦しながら嫐っていることだけは分かった。射精の度に強すぎる快楽のせいで一瞬だけ意識がもどっていく。完全に意識が落ちた時ようやく終わると彼はぼんやりと思った。




 現実世界では横島を嫐りぬき儀式も終えたワカモが帰宅しようとしているのを見ながらアリスは言う。

「ワカモ、貴女もこっちに来ない?」

「いえ、あの一族に仕えている以上は不可能です。むしろ貴方達が女権国家に来ては如何ですか? 特にそちらの女性(ユウキ)はこちらに寝返る動機は十分そうですが」

「即却下されたとはいえ、忠夫を前世と同じように殺せば王国が同じ流れで再生するかもって案が出た時は少し考えたけど、今の上層部は腐ってないし大鳳達には義理があるから乗らないよ」

「そうですか。いつ気が変わっても歓迎いたしますわ。旦那様を嫐る為の相手は多ければ多いほど良い。女権国家に来てからはそう思えるようになりましたから」

 その言葉と共にワカモは玉藻が作った札を投げると一瞬で姿を消した。


 倒れた横島を愛おしそうに抱きしめながら、ユウキとアリスはワカモが去った後を見ている。この場で一番ワカモに対して、共感できるような心を抱いている様だ。
次いでさとりもユウキと同じ目をしている。最もワカモに対して嫌悪ではないが、共感できないという目をしているのはアリスだ。ユウキは少し悩んだ後で彼女に口を開いた。

「アリス、忠夫のことでワカモに一番共感しそうなのは君だと思ってたけど、嫌うって程じゃないけど、ワカモになびきづらい様に見えるのは気のせいかな。」

 アリスは頷くと、心が読めるさとりとは違い、理解できないと悩むユウキに説明を始める。

「彼女は女権国家の女性と同じくらい男を堕とす性技と美貌を持っていたけど、男性優位の国の出身でしょう。女権国家の女性より弱ければまだしも女権国家の女性の中でも上位の力を持っているわ」

 アリスの説明を聞き続けるユウキにアリスは言葉をつづけた。

「男性優位の国の出身だから仕方ないとは思うけど、私が彼女に抱く感情はね。『大人げないじゃない、たかが自分の色香と美貌に血迷った男のしたことで』ね。


918 :名無しさん@狐板:2025/03/02(日) 23:18:20 ID:XXZFJc9f

忠夫と再会できてない状態ならまだ同情もしたかもしれないけど、意中の男の子と再会できたのに未だに王国に祀られて国を護っている自分が殺した貴族たちを苦しめるために王国民を殺して回ったり、してやり過ぎよ」

 女権国家の女性は、基本的に男性を下に見ている。だからこそ他国の女性より寛容な部分もある様だ。実際ユウキは横島が殺された場合のことを想像してワカモの憎悪や怒りに深く共感できた。
女権国家の出身でないさとりも、どちらかと言えば価値観は王国女子よりだ。共感できる度合いはアリスたちより上かもしれない。以前アティが言っていたことを思い返すと、
王国はロリっ娘が軍人や国の中核をやっている国みたいなものだと言っていた。男性優位国家の価値観でものをいえば、自分のイケメンさに頭が沸騰して嫉妬しておかしくなったロリっ娘や、
それに逆らえずあるいは騙されて悪いことした萌えキャラ達を虐待している様な構図なのだろうか?

横島の前世の最後を迎える可能性が潰れたことに安心しながらユウキは思考を打ち切りつつ、明日大鳳にどう報告するかを悩ませた。王国を裏切る気はないとはいえ、
防諜組織の構成員と共謀したのは事実だ。そして横島の智謀では隠しきることは難しいだろう。




ワカモ関連のイベントエヴァ&リグル


 横島はワカモが術を使って、自分を嫐り抜いてきたことに憔悴しながら彼は家に戻った。ワカモとの性行で途中で彼は敢えて一度離れた彼女に、もう一度精を放つために来るように促され、そのまま彼女を抱いた。
そして彼女はどこまでも優しいが残酷さを秘めた声で言った。

「貴女様の精液は王国への霊的呪いや刃として使わせてもらいます。旦那さまから来たのだからたっぷりといただきますね」

 そういって彼女はさっき以上の快楽を与えてきて、彼の精を一気に搾り抜いた。立てなくなった彼を彼女が攫おうとすると、不意に彼との間に氷でできた壁ができあがり、二人を隔てる。闇の中に溶け込んだエヴァが姿を見せて言う。

「随分と悪趣味なことをしているな。よりによって自分が愛している男の精を相手が守ろうとしているモノを壊すために使おうとは」

「あなたはエヴァンジェリン。名高き闇の福音様ですね。王国民でないものに含むところはありません。旦那様はまだそちらの陣営ですからお持ち帰りください。
私は、王国民でない者には良くも悪くも用はないので。いつの日か共に旦那様を可愛がれる日を心待ちにしておりますわ」

 帰ろうとするワカモにエヴァの作り出した魔力の球が迫る。彼女はそれを銃で撃ち落とした。

「なんの真似ですか」

「そちらになくてもこちらにはある。忠夫からもらった分の霊力ここで全て使い切ってもらおうか。
一応今のところは私も王国の協力者だ。そしてお前が王国民に深刻な被害を与えたら、忠夫の精神が傷つくからな。 正直マフィアなどに近しい道を歩んだものとして他の女権国家の女よりはお前に共感できるが、
それでも今生では忠夫が守ろうと思えるくらい、良くしてくれた母国に対する態度看過できん」

 エヴァとワカモは両方とも一撃必殺を放つ拳法家めいた気配でにらみ合った。
エヴァも最近は力を取り戻してきているとはいえ、ワカモの方が有利だ。だが闇の深い夜であり、任務前に横島の血を飲んだことと、文珠で『強』『化』を持続されている以上勝機はある。
 ワカモは少し悩んだ後に、妖狐の爪を出して、切り込んだ。エヴァも横島の霊波刀に似た光の剣でそれを受ける。 二人の激闘を見つつ動けない彼を他所に不意に、
無数の蛍が舞い始める。エヴァの闇の魔術でより深くなった闇が余計に蛍の輝きを強めている様だ。そして無数の蛍が東洋にある伝承の刀、蛍丸の様になり緑色の光でできた刃がワカモに迫った。

 ワカモは不意に現れた刃を見て、横島の文珠で『隠』れていたリグルだと気づきそのまま下がった。

 光の剣を受けるためにワカモが大量の札をばらまき霊力を注ぎ込んで下がるとリグルが満足したように言う。

「エヴァ大丈夫だよ。もう忠夫から奪った分の霊力分は消耗させたから」

「そうかそれではさらばだ。 ワカモお前も早くこっちに来て、惚れた男の意に沿う様に力を振るうことだ。今夜私とリグルは忠夫から霊力を大量にもらって王国の為に使うぞ」

 エヴァの言葉にワカモは笑う。負け惜しみや等の負の感情を感じさせない笑みだと彼は思った。

「ええ。今宵はここまでです。旦那様をよろしくお願いしますね。貴方達がいれば、王国に旦那様が殺されることはないでしょうから」



 彼はエヴァがリグルと共に作ったらしい、霊的な処置を施された高価な蜂蜜酒と特別な霊的料理の摘みを食したことでどうにか回復した。そうなった彼の様子を見ながらエヴァが言う。

「忠夫、随分とあの狐がもたらした快楽が焼き付いている様だな。少しばかり上書きしてやろう、そうしないと危なさそうだ」

 そういってエヴァが大人の姿に変わると彼の首筋に歯を突き立ててきた。

 射精寸前になった彼の分身をエヴァの手の様に動くマントが抑える。触り心地の良いマントが、余計に快楽を引き出してきて彼は、泣きそうになった。そこでリグルが彼の分身を飲み込んだ。

「ワカモの豊満な体に、やられたなら、同じ体でやられるのも良いけど、正反対の快楽で上書きされるのも効果的だからね♪」

 リグルが虫らしい貪欲さで一気に彼の精液を抜き始めると、エヴァが一度彼の首筋から牙を抜き逆側の首筋に突き立てる。
そしてもう片方の首筋の傷がふさがる前にリグルが舌を這わせると、彼はリグルの唾液の追撃も加わって一気に射精をした。

 リグルは笑いながら彼から離れるとエヴァに場所を譲る。

「エヴァ、今度はその豊満な体でワカモがした以上の快感を忠夫に刻んであげて。僕も手伝うから」

「任せておけ」

 答えたエヴァの声に反応して彼女を見ると、いつの間にかマントの下は全て脱ぎ芸術的な肢体をさらしている。
彼女は自分の体に興奮する彼を見て、満足そうに頷くと両手両足で彼を捕らえそのまま彼の分子を飲み込み。射精と同時に首筋からまた血を吸い始める。
意識が遠退きかけるとリグルが蜂蜜を用いた霊酒で彼を回復させていく。二人は交代を繰り返しながら彼の悲鳴を堪能した。

 最後にリグルとエヴァが同時に彼の分身に舌を這わせ、エヴァが分身を口に含み牙を分身に突き立てて、精液と血を同時に吸うと彼は涙と鼻水を出してそのまま気絶寸前になった。
そこで快楽は終わらず、リグルが彼の分身を口の中に飲み込み。エヴァの牙がつけた傷をなめ始める。虫妖怪の唾液で彼は完全に壊れたようになり射精を繰り返す。
最後にリグルが彼に乗って射精させた後で、エヴァが彼を抱きしめて射精させると二人はようやく離れた。


 横島が意識を失ったのを確認すると二人は話し合っていた。

「ワカモに対してどう思う」

 エヴァの問いにリグルは即座に答えた。

「彼女の憤りや王国への恨み理解できなくもないけど、『今の』王国は忠夫に良くしてくれた国なんだからあれはだめだよ。ああいう前例がある以上忠夫を王国に返すことができないのは同意だけど、それでも親王国派であることをやめる気はないよ」

「私もだ」

 エヴァとリグルの考えは王国に横島を返す気はなくなったが、それでも横島が大切に思っている王国を害するのはだめだろうというものだ。ワカモが考えを改めるまで横島の共有相手とはできないと考えている。




 ワカモ関連のイベント愛歌とヴィヴィオと陸八魔アルの場合。


 横島は失態を犯したわけではなかったが、大鳳やジャギを助けるための時間稼ぎの為に、長時間時間稼ぎを勤めた結果、ワカモに犯された。
どうにか文珠を使って脱出できたが、彼女との交わりを経て、体の中に埋め込まれた霊的な変化が彼を蝕んでいる。その快楽に苦しむ彼の所に不意に扉が開いた。

 愛歌と陸八魔アルそしてヴィヴィオとその配下の女騎士達だ。

「忠夫さん大丈夫ですか。あの狐に随分とやられてしまったみたいですね」

 大人形態のヴィヴィオにやや脅えながら彼は答えた。

「ああ大分凄い快楽で脳が壊れたかもと思った」

 その言葉に愛歌が言う。

「私の英雄さん今回はちゃんと仲間を護る為に大活躍したし、最後は自分で逃げ切って偉かったわよ」

 そういうと愛歌が彼に口づけしてきた。彼女は笑いながら続けて言葉を紡ぐ。

「警邏隊の方法に習って治療してあげるわ」

 愛歌の口づけを受けた後にヴィヴィオがくれたドリンクを飲んだ彼は一気に体力が回復した。元気になった分身を愛歌が手で愛撫し、ヴィヴィオもそれに習う。

「忠夫、大丈夫? 私も協力するから早く治りなさい」

 アルも服を脱ぐと彼を嫐る中に加わり出す。

 ヴィヴィオと陸八魔アルの豊満な体に彼が釘付けになったのを見ると、愛歌も満足そうに頷いて服を脱ぎ去った。二人の体に挟まれて負けるかと思ったがそうではない。
むしろ愛歌の肢体の特徴的な美を二人の体が引き立てさらに愛歌の体が二人の豊満な美を余計に引き立てる。こういうやり方ができるのも王族教育の賜物なのかもしれない。

 最初にヴィヴィオが今日ワカモがしたのと同じように彼を騎乗して犯すと。彼はワカモにされたそれを思い出し名ながらも、ヴィヴィオの体の方がこういう犯し方は上手だなと感じた。
最もワカモの男を嫐る得意分野はヴィヴィオと違うから当然と言えば当然なのだが。 ヴィヴィオに命じられるままに彼はヴィヴィオの体をどうにか揉みしだくが、意識が飛ばさない様に必死に耐えていた。ヴィヴィオは彼を見下ろしながら言う。

「忠夫さん、我慢するのが大変みたいですね。手伝って上げましょう」
 そういうとヴィヴィオは騎乗したまま、余計に彼に与える快感が強まる様に体制を変えて、射精したいのに気持ち良すぎてできない状態を作った。
彼の精神が限界を迎えかけてからヴィヴィオは射精を許す体制になると彼はそのまますさまじい量を射精した、脳の中でドピュドピュという音が響いている気さえする。
ヴィヴィオは射精したばかりで敏感になった彼の分身を嫐りながらさらに射精をさせると言う。

「これであの狐の与えてきた快楽を上回ったでしょう。後遺症も少しは良くなったのでは」

「あ、ああ」

 眼の焦点が合わない彼に口づけするとヴィヴィオは愛歌に位置を譲った。愛歌は笑いながら言う。

「忠夫、治療のきついところは終わりよ、ここからはゆっくりと天国に行きましょうか」

 愛歌は慈愛すら感じさせる笑みを浮かべると彼の分身を飲み込んだ。優しすぎる快楽に腰が砕け堕落の道に走るのを必死に耐える彼を可愛いペット見るような目で見ながら彼女は腰を動かし、内部の膣も動かしていく。
彼女の中に射精をした瞬間、彼はそのまま倒れそうになった。それを優しくアルが抱き止める。

「忠夫、今はひたすら楽になってね」


919 :名無しさん@狐板:2025/03/02(日) 23:21:11 ID:XXZFJc9f

 アルに優しく抱きしめられながら、彼は何度も意識を失いかけた。

 愛歌とアルが交代すると彼はアルに分身を飲み込まれて、その快楽で完全に脱力の極みに堕ちた。そして彼は思う、アルの気質とその体が与えてくる快楽は真逆だと。
本人の善性な気質に反比例して、彼女の体はどこまでも沈めてくる悪魔めいた底なし沼を思わせる。特に長時間その豊満な体を味わいながら、
優しい膣の中に射精をすると永遠に戻ってこられなくなる様な錯覚を覚える。いつも通り彼が意識を失いかけると、取り返しがつかなくなる前にアルが彼から離れる。
アルの与えてきた快楽でワカモが与えてきた快楽の魔性めいた部分が上書きされたのを確認すると、ヴィヴィオが最初と同じように彼に騎乗してきた。

「忠夫さん、アルさんのおかげで魔性の快楽も上書き完了ですね。もう一度ストレリチアの聖術的な性魔術で上書きして仕上げです」

 ヴィヴィオが騎乗してくるとされたことで彼は完全に意識を失った。最初の射精以外は、何度出したのかと、誰相手に出したのかさえ記憶がはっきりとしなくなっていた。



 意識を失った彼の横で、三人が話していた。

「それでヴィヴィオどうするの」

 アルの発言にヴィヴィオが迷いなく言う。

「あの狐は一度 調伏してストレリチの聖獣に転生させないといけません。さとりが潰したらしい悪趣味な別荘の件もあるし、一度消し去らなければ」

 ヴィヴィオの聖王の系譜としての発言を聞きながらアルは思う。ストレリチアの男性に対する考えは理解できないが、いくら相手の男が悪かったからと言って、
死後も魂を拷問し続ける別荘などはライン越えという判断を下した様だ。しかし、王国視点で見た場合、自分と愛歌も横島の周りにいる女性の中ではあの女と戦う際に精神的には有利だが、
ヴィヴィオはその中でも群を抜いている。何しろワカモの勧誘に対する返答が以下の通りだ。

「王国に忠夫さんを返さなければそんな悲劇は起きません。ストレリチに婿入りさせます」

「過去に忠夫さんに恩を仇で返した? 懲役数十年か死刑で十分でしょう。死後も苦しめ続けるなんて、もう貴女が償わなきゃダメでしょう。聖王として貴女を倒して、ストレリチアの聖獣に転生させます」

 横島の周りの女権国家女性は、ワカモが王国にやることに対しては『高々男のしたことに大人気ない。それより貴重な資源を消費させるより、再会できた男を気持ちよくさせてなさい』という考えが大小の差はあれある。
だから彼女の扇動が通りにくい。むしろ王国女子のユウキやさとりの方が彼女の考えに共感できている。ユウキは精神的にワカモ相手に付け入られやすいし、
さとりも横島に対してもう少し惚れればワカモの扇動が通りやすくなってしまうかもしれない。不安を他所にアルも魔王らしい表情へと変わった。ワカモに情が移っている横島の為にもなるべく彼女を殺さない方向でいかなければ。
多分アリスたちや、敵対しているワカモも自分たちに似たような感情を持っているのだろう。魔王ベリアルの風格に相応しい表情を見せるアルをこの場に他の王国男子がいれば頼もしく感じた事だろう。


 オマケ、ワカモジェネレーションギャップならぬカントリーギャップに苦しむ。

 ここから先のオマケにはスレ主さんが冗談で言ったかもしれない発電、ジョジョの奇妙な冒険の吉良吉影(第四部)が来たら愛の重い女性が当たると、腕を切り落として生霊として付きまとうという設定を使っています。


 女権国家の防諜組織に勤務して数か月、最初は演技のせいもあって敵視されたが、今では味方と見られており、楯無たちともそれなりに良好な関係を気づいている。
だが彼女は一度だけ結月ゆかりに決闘を仕掛けられたことがあった。理由を聞いたら王国の王家の人間はみな悪趣味な別荘に送るという彼女の発言を聞き自分が勝ったら、その別荘を解体してほしいというものだった。

「ゆかりさん。あの別荘にはかつて旦那様を裏切った愚王とそして冤罪かもしれないと知ってその上で目こぼしした貴族どもの魂を捕らえています。貴女の頼みでも恨みを晴らし終えるまでは解放する気はありませんわ。
なぜ別荘をそこまで壊したいのですか?」

「貴女みたいな大人気ない暇人にこたえる気はありません。
せっかく意中の人と再会したのに、一度殺した相手を拷問するような時間を取れるほど余裕と才のある人には私の様な凡人の気持ちを理解できるとは思えませんから」

この時のゆかりの思考は大鳳とまどか王女が恋中だと聞いたので、そこに大鳳が送られる可能性もあるかもと考えていたことが原因だ。
一応は防諜組織の人間として仲良くやっていたので、ワカモは自分の男性に対する扱いに切れたのかもと思いながら落ち着かせるために決闘に応じた。

 ゆかりと決着がついた後にワカモは驚愕していた。実力は相当離れていたはずなのに、予想の倍以上は消耗させられたのだ。まだ余裕はあったが彼女の執念と上達に敬意すら覚えた。
殺す類の技は避けたし、手加減しなかったわけでもないが、伝説の九尾にここまで一騎打ちで食い下がるとは。

 戦いを終えた彼女はゆかりにもう一度聞く。

「なぜこんなことをしたのですか?」

「大鳳くんをあの別荘に送る気だったんでしょう?」

「いえ、彼は王族ではないし旦那様のお友達ですそんなことしませんよ。王家に婿入りしても、彼だけは例外にします」

「妻になったまどか王女を殺したらどれだけ彼が傷つくか考えましたか? それも許容できませんけど、今日は矛を収めますね。婿入りする前に大鳳くんをものにすればいいだけですから」

 ゆかりのあっさり引いた様子に僅かな違和感を覚えながらも、ワカモは楯無に頼まれた、霊的仕事に移ることにした。仕事を終えた後、
高島を裏切って殺したり不義理をして彼の死を招いた貴族たちの魂を捕らえていた別荘に向かう。到着して家の戸を開けた時、彼女の頭が一瞬だが真っ白になった。

 別荘の位置を教えてもいない楯無とルザミーネと防諜組織の面々が別荘でお茶を飲んでいた。一瞬だけど、驚いた表情になったワカモに楯無が笑顔で言う。

「おかえりなさい。ワカモ。ゆかりちゃんにさとりとあってと言われて、あってみたら、さとりが君の記憶を読んで知ったらしい、大鳳くんを招待するかもしれない別荘の記憶を文珠で『伝』えられてね」

「だからしませんって」

「多分そうだと思ったよ。でも念の為にリフォームしちゃったごめん。だってあんな悪趣味な別荘部下が持ってたら大鳳くんに嫌われちゃいそうだからさ。
ちなみにリフォームの方法は過去に悪いことした王国と貴族の霊魂の末路って霊感のある人たちには見つけられる動画にあげたら直ぐ終わっちゃった」


 楯無の言葉を聞き、ワカモが確認の為に拷問室に入ると拷問室が別の意味で無残になっていた。対象を捕らえる道具は大半が性的なものに変わり、変わっていないモノも性的快楽を与えている。
そしてそれには貴族たちを気に入ったらしい生霊たちが乗り移っている。そして生霊だけでなく、本人も一緒に犯している。まさに逆レイプによる乱交状態だ。

「ほらほら、勲章挙げなきゃダメな相手(高島)を裏切って罪悪感を持たなかったゴミ貴族はお仕置きよ。ホラ人格抜けるまで射精しなさい」

「あひー!」

「男性優位の性交が当たり前という価値観を固定させて騎乗してます。ほら貴方の痴態が動画に上がって収益がでれば高島さんの来世に何割か振り込まれますよ」

「や、やめてー。俺はこれでもナイトで」

「『実感』はなくても、恩人だと『理解』できてた相手に一度とはいえ不義理して騎士名乗るんじゃない」

 眼の色を変えた女性に過去の王国では凄く強い女性が男の許可なしでやったら普通に名誉破壊罪が適応される俗にいうちんぐり返しに移行している。
幽霊たちすら実体化させて犯すそれにワカモは完全に呆れていた。さとりはワカモと交渉しつつ、女権国家の女性陣と彼女の間に僅かでも良いから溝を作ろうとしていた様だ。
ワカモは楯無を少しだけ殴りたくなったが、直ぐに思いとどまった。今は横島を得ることが第一だ。あんな貴族や王族の拷問を続けるために楯無たちと揉める程の価値はない。
恐らくは楯無たちに密告したであろうゆかりにも敬意の念が沸いてきている。自分の注意を引くためと一人で自分の別荘を潰そうとしている演技をしていたのだろう。彼女が味方になると思うと頼もしい。


920 :名無しさん@狐板:2025/03/02(日) 23:22:02 ID:XXZFJc9f


 ワカモが別荘で過ごす気がなくなり、姿を消すと楯無が無線機を取って狂三にかけた。

「狂三様、楯無です。ワカモですが順調に女権国家の女性に近づいてます。当時の彼女なら、この悪趣味な別荘を模様替えしたら、もっと怒っていたでしょうが、
今は怒りのレベルが相当低いです。はい。王国貴族の魂たちを使って多少は王国に保護代や治療費あるいは領地の正当性を主張する作戦もできそうです。
恐らくは領地や代金は取れないでしょうが、それでも拒否するための面倒な手続きを王国に強いることは出来るでしょうから、一応弱いけど手札は一枚増えたかと」

 楯無は報告を終えた後、狂三からの言葉に頬をほころばせた。彼女は悪いことをしたとはいえ、ひどい拷問を受けた貴族たちを早く癒すように言ってきている。
その彼女に心配いらないと答えた後で、彼女は、この別荘が陥落した時の様子を思い出していた。

 ショタ貴族や、大勢の美形貴族たちを見て、お仕置きしなきゃ、もしくは償い終えたから保護して癒さなきゃと言って目を血走らせたバーサーカーとかした女性陣の突撃と生霊まで飛ばしだして逆レを始める地獄絵図状態。
恐らく十分な罰を受けていなくても同じようなリアクションだっただろう。狂三との通話が切れているのをもう一度確認してから、その様子を見た時の感想を彼女は口にした。

「滅んだ方が良いかもこの国。いつも多少は思うけど、今回は割と強めに思っちゃった」

 独り言だった言葉だが、彼女と同じく別荘が陥落する様子を見ていた他の防諜組織メンバーも間髪入れず頷いていた。


921 :名無しさん@狐板:2025/03/07(金) 01:03:29 ID:LrpPsT5x
乙ー

922 :916:2025/03/07(金) 17:42:33 ID:b/3pN/1G
>>921
乙感謝です

923 :名無しさん@狐板:2025/03/10(月) 00:03:07 ID:i1EpHnyc
乙ー

924 :916:2025/03/10(月) 00:44:34 ID:R2cZR/Gp
>>923
乙感謝です

925 :名無しさん@狐板:2025/03/10(月) 10:10:14 ID:qbT+Zlli
乙です

926 :916:2025/03/10(月) 17:33:10 ID:R2cZR/Gp
>>925
乙感謝です

927 :名無しさん@狐板:2025/03/12(水) 15:41:23 ID:kH/336zF
おつでしたー

928 :916:2025/03/13(木) 00:50:44 ID:+7rJJP3C
>>927
乙感謝です

929 :名無しさん@狐板:2025/03/13(木) 03:23:03 ID:bbxJUiKL
「はっ!はあっ!」
喘ぎ声と呼吸音が混ざった吐息を漏らしながら、アリエラは腰をくねらせていた。
繋がった肉と肉がぶつかり合う音が場に響き渡る。
何度も肌を重ね合って弱い所を把握したのか、角度を付けた腰使いで陰茎が一番敏感に感じる部分を責め立てる。
アリエラの膣内は精液を欲するようにヌルヌルの愛液と絞まる襞で陰茎を扱き上げ、絶頂へと導く。
「んっ!んん〜〜っ!」
アリエラが声を押し殺した絶頂を迎えると共に自分のそれも限界を迎えた。
ピッタリとくっついたアリエラの子宮口から子宮内へと決壊したダムのように精子が勢いよく噴き出していく。
一回、二回と体が震えながら信じられない快感と共に精子をアリエラの子宮内へと放っていった。
「ん…、はぁ…はぁ…」
絶頂に浸りながらその精液の迸りを恍惚の顔を浮かべながら受け止めるアリエラ。
今日もまた求められるがままに、彼女を満足させた。

「…今日もされるがままだったわね。気持ち良くなってくれたのは嬉しいけど」
少し不満そうな視線を向けるアリエラ。
「別に愛して欲しいとか伴侶になってくれとかじゃないの。私と交尾したいって思って欲しいの、わかる?」
彼女らしからぬ非難がましい発言に息を吐いて唸るばかりだった。彼女の感情にも変化が現れたのだろうか?
ドライアド。木の精霊とも言われる彼女は蔓と葉で乳房や股を隠した裸同然の格好で羞恥心もなく行動している。
美女がそんな煽情的な姿で現れ、性行為を求められればとても自分の理性で拒めるようなものではない。
あの日から連日のように彼女の一族の復興の為に体を重ねる日が続いていた。
「…それとも、責められるのがお好みなのかしら?私が初めてって事でもなかったみたいだし」

―その瞬間、まだまだ駆け出しだった時の青い自分の体験を思い出した。

930 :名無しさん@狐板:2025/03/13(木) 03:23:38 ID:bbxJUiKL
「あ、ペニスを貸しなさい。綺麗にしてあげるから」
アリエラは愛液と精子でドロドロになった亀頭に舌を這わせ、亀頭を咥え込むと尿道の中に残っている精子を吸い出す様に念入りなお掃除フェラに勤しむ。
射精直後で敏感になったそれは瞬く間に彼女の中で再び硬く屹立する。
念入りに亀頭からその括れまで綺麗に舐め取るような舌の刺激に耐えきれず、二度目の決壊を迎えた。
「っ!…っっ!」
口内に不意の精子を放たれたアリエラは驚きと軽くえずくような声を漏らすと、ゆっくりとその精子を喉を鳴らして飲み込んでいく。
「…まだ元気じゃない。もう一回する?」
膣内に出すものと思っている精子を口内に放たれた事に怒ったのか、不機嫌な顔でこちらを睨むアリエラ。
自分は慌てて謝罪すると、そのまま逃げるようにその場を離れていった。


逃げるように訪れた洞窟の内部。周囲を見渡し、忘れえぬ記憶があった事を思い出す。
アリエラから責められるのが好きなのかと何気なく尋ねられたその言葉。心当たりがなくもなかった。

―それはかつて自分がまだまだ駆け出しの探索者だった時の事だった。
洞窟にピッケルと爆弾を片手に宝物や鉱物、素材を集めていたその時。目を疑うような信じられないものを見た。

一糸まとわぬ裸体。まだまだ成長しきっていない未成熟な膨らみ始めの乳房。毛一つもない筋ひとつの股。
長い髪は所々乱れ、肌には荒々しい岩肌でついたであろう傷が各所に見受けられる。
そしてその幼さの抜けきらない顔。その目はまるで生気の感じられない虚ろな瞳をしていた。

931 :名無しさん@狐板:2025/03/13(木) 03:24:02 ID:bbxJUiKL
あまりに場違いなその少女を不審に思うよりも、助けなくてはと直感的に駆け寄っていた。
こんな場所に、ゴブリン達に攫われて慰み者にされたとしか考えられない。ただただそう思っていた。
自分の姿を認識すると少女は、口からかすれた声を漏らしながらゆっくりとこちらに向き直った。
大丈夫か、どうしてこんな所に、自分が地上に連れて帰ってやる、そうまくしたてる様に言葉を紡ぐも、
少女はこちらを見上げながら、虚ろな目のまま聞き取れない声を漏らすばかりだった。
言葉が通じないのだろうか?それとも凌辱の果てに心が壊れてしまったのか?
自分の胸の下ほどしかない小さく華奢な今にも壊れそうな少女の肩に手をかけて揺さぶりながら訴えかける。
そうだまずは何かを着せなくては、と自分の防具を脱いで自分の服を着せようと考えた。
その瞬間、少女は不意に跳びつくように自分の口へと勢いよく唇を重ねてきた。
何を、と言う間もなくその勢いのまま押し倒され、求める様なキスを続けた。
ファーストキスだった。会った事もない裸の少女に熱烈なキスをされ、困惑と同様で完全に脱力してしまった。
口の中に侵入してくる舌、そして唾液。少女は恍惚の表情を浮かべたまま足りないもの、欲するものを求める様なキスを自分に続けた。
はぁ、はぁと吐息を漏らしながらくちゅくちゅと舌が絡み合う音が静寂の洞窟に響き渡った。
こんな小さな女の子が淫靡な接吻で自分を求めている。自分にかかるその軽い肌の感触で何も考えられなくなり、
不覚にも幼女と少女の中間の様なその肢体に股間が反応してしまった。
あっ、と驚きと喜びが混じったような声で自分の体に当たった硬いものの感触を手で確かめる少女。
そんな事をしちゃいけない、と制止するものの自分の体は全くと言っていいほど動かず、少女の手で屹立したそれは、
ズボンから飛び出す様に露になった。
あはっ、と小さな歓喜の声を上げる少女。小さな手でそれをいとおしむ様に頬ずりし、亀頭へと優しくキスをした。
幼女と言っていい存在が、その愛らしい顔とグロテスクな肉棒が並ぶアンバランスな光景に、完全に自分の頭はオーバーヒートを迎えていた。
何度も何度も個所を変えながらペニスへとキスを繰り返し、その度に自分は情けない声を上げながら体を震わせた。
真上を向くほどに完全に屹立した陰茎に舌を這わせながら、少女は淫靡に微笑んだ。

932 :名無しさん@狐板:2025/03/13(木) 03:24:31 ID:bbxJUiKL
―ニンフォマニア。女子色情狂。その単語が自分の頭の中に浮かぶ。
その未成熟な体と完全にかけ離れた性欲亢進。目の前にした初対面の男に異常性欲を催すその光景。
信じられないその姿は、凌辱の果ての壊れた心が成したものだったのだろうか。

少女はこちらの顔を覗き込みながら、立ち上がると陰茎を手に、己の秘部へとあてがいゆっくりと腰を下ろしていく。
ダメだ、そんな事しちゃいけない、それだけはダメだと慌てて訴えかける自分。
―ダメ?
そう視線で自分の言葉に返答する少女。その瞳に思わず胸が高鳴り、完全に自分の理性は砕かれたようになった。
体を起こして無理矢理にでも止めるべきその瞬間を、言葉とは裏腹に全く自分の体は動かなかった。
心とは正反対に、その行為を体が求め理性からの命令を拒んでいるかのようだった。
筋の様な割れ目をこじ開けて行くように、亀頭が小さな割れ目に飲み込まれていく。
入るのかどうかも怪しいその小ささはゆっくりと、腰を下ろすごとに奥へと誘われていく。

んんっ!という少女の声とともに、自分のそれは少女の奥まで入ってしまった。
ロリコンでもないのに、こんな小さな女の子に勃起してしまい、犯されるような形で繋がってしまった。
童貞喪失。男として初めての性行為が、幼女の逆レイプ。
あまりに倒錯したありえない夢か何かではないかと思うその光景。
目の前の少女の女性器の中に挿入された自分の膨れ上がった男根。結合した性器。
それを見て、夢や幻ではなく紛れもない現実だと認識するほかなかった。
少女はその小さな女性器で飲み込んだ陰茎の感触を味わうように甘い声を上げてよがり、
幼さの残る顔とは思えない淫靡な表情を浮かべた。そのアンバランスな姿が自分の欲望をさらに強く刺激する。

それを貪欲に味わおうと、少女は自分の胸に手をかけて繋がったまま激しく体重をかけて腰をゆすりだした。
腰の動きと共に甘いよがり声を隠す気もなく口から漏らし、リズミカルな吐息と喘ぎ声が響き渡る。
貪欲に肉帽を味わいつくそうとする動きに自分はあっという間に限界を迎えてしまった。
キュッ、と絞まるようなその感触がとどめとなり、亀頭の先端から欲望の迸りが閂を破った。
あっ!あああ〜〜っ!という大きな声を上げて絶頂を迎える少女。
生き物のようにうねる膣内に精子が絞り出されるように睾丸の奥底からこみ上げるような大量の精子が彼女の膣内を、
子宮の中を蹂躙するように吐き出されていった。
脈動するたびに信じられない量の精液が少女の小さな膣内を駆け巡り、その度に意識が飛びそうになるような快感と共に精液が二度、三度と放たれていく。
少女は完全に緩んだ口元から唾液と吐息を垂れ流しながら虚空を見つめ、絶頂の余韻に浸る。
そんな淫靡な顔に似つかわしくない、未成熟な少女と性交の果てに、精子を搾り取られ膣内を満たしてしまった。
あまりに背徳で現実離れした光景に自分はただただ息を吐きながら少女の顔を眺めていた。

933 :名無しさん@狐板:2025/03/13(木) 03:25:01 ID:bbxJUiKL
―その瞬間、少女の瞳の色が変わり、肉食動物の様な眼光でこちらを見下ろした様な光景を目を捉えた。
繋がったままこちらにさらに覆いかぶさり、先刻のような激しい腰の前後運動が再開された。
射精直後で脱力したそれはその刺激に再び屹立し、少女の膣内で抜かずの二戦目に強制的に及ばされた。

少女の瞳はこちらのその反応を嘲笑うように見下ろし、先程までの儚げで消え入りそうな悲壮な少女の姿は完全に消え失せていた。
それはまるで、こちらを捕食しようとする存在のように。
突如として少女の手が自分の首へと伸びる。その手は少女とは思えないような力で自分の首を絞め上げる。
自分は苦しみながらその腕を振りほどこうと腕を掴むが、信じられない力で耐えるのが精一杯だった。
同時に襲い来る自分を搾り取ろうとする膣の動き。苦しさと気持ち良さが同時に襲い来る感触。
そして自分は、なすがままに絶頂へと導かれ、二回目の精液を少女の中へと放った。
体が跳ねる様な絶頂を迎えると、はぁ、はぁと激しい喘ぎ声と共に精子を放たれる感触の余韻に浸る少女。
その一瞬だった。脱力したその瞬間にこちらを押さえつけていた少女を跳ね飛ばし、恥も外聞もなくそのまま一目散に逃げた。
呆気に取られた表情で股から精子を溢れさせながら尻餅の体勢で逃げる自分を眺める少女。
それが自分の見た少女の最後の光景だった。

―ニンフ。ごく稀に洞窟に現れるという女性の姿をしたモンスター。
それがあの少女の正体だったようだった。
裸の女性の姿で人間の興味を引き、不用意に接近したその瞬間に体色を変え怪物としての姿をあらわにして襲ってくる存在。
どうやら、あの少女は性的な意味でも捕食する趣味のある個体のようだった。

まだまだ探索者として未熟な青い時期。
そんな瞬間に遭遇し、不用意な行動の結果童貞を奪われ、命まで落とすところだった。
あの時の事を思い出した。

―そして同時に、人間ではない存在との性行為。信じられないほどの性的快楽を伴う初体験。
アリエラとの行為を拒めない理由。あの時の快楽が自分に体の奥底まで刻み付けられてしまった事を自分は実感する他なかった…。

(おわり)

934 :名無しさん@狐板:2025/03/13(木) 15:44:08 ID:8NO/E8kG
乙でした捕食されたいよなあ

935 :名無しさん@狐板:2025/03/14(金) 00:55:18 ID:yDK7k2KQ
乙でした
とてもエロい

936 :名無しさん@狐板:2025/03/21(金) 00:56:02 ID:cb7MD9H8
 2025年女権国家人形劇の日SS 女権国家にだけ存在するおとぎ話的タブー体験談

このSSは女権国家の二次創作SSです以下の注意点があります。
@過去に投降した>>311から>>319などのSSのパラレルワールドであり、魔女と百騎兵のジェラートなどがヒロインの一人として出てきます。過去に投降したSSのさとりはジェラートの配下の設定が多かったですが、このSSではそうでないことになってます。
A>>838>>845に投降した話のからFGO女主人公がますますマンガで分かる!Fate/Grand Order の寝取られ好きだけ継承した状態ででてきます。
B超次元ゲイムネプテューヌからヒロインとしてネプテューヌが出てきます。
C女権国家の風習結婚式は一種類だけじゃないかもしれないけど、このスレでは主流が男にドレスを着せるのになっている設定です。
D女権国家の教訓話に言うと破滅する言葉『言うなのタブー』などがある設定になってます。



 王国のスパイ組織の本陣そこには王国を支える支柱である初音ミクが書類仕事に忙殺されていた。異常な量の書類に忙殺されつつも、手元の報告書を読んで表情が綻ぶ当たり、相当に良い知らせもあったようだ。
このまま静かな時間が続くかと思われたが、それはドアを大きく開く音によって破られた。

 ドアが開くと同時に赤いバンダナの青年が入ってくると彼は大鳳とジャギがいないことに僅かな違和感を感じたが直ぐに、ミクに向かって言った。

「ミクさん時間ギリギリですいません。本日の任務に挑む準備完了しました」

 横島の声にミクは少し驚いた様子を見せると、何かに思い至ったような様子になり、そこからばつが悪そうな様子になると謝罪の言葉を口にする。

「横島、ごめん。今日の任務もう出る必要なくなったのを連絡し忘れていたわ」

 その言葉を聞き、横島は怒るよりも怪訝な顔になった。ミクが連絡を忘れたということは、他の自分でなければだめな任務も全部終わっているのだろう。
恐らくは仕事が二、三日あるいは一週間くらいは休暇がとれる様な状態なのかもしれない。だがその反面ミクの机にはすごい量の書類がある。

「最高責任者は悪いことが起きた時も忙しいけど、良いことが起きた時も忙しくなるのよ」

 大量の書類を前にしても、ギリギリ上機嫌な辺り、本当に良い事があったのだろうなと彼は思った。仕事の邪魔をしても悪いから最低限の質問だけをして帰ろうと決断をした彼にミクが言う。

「横島今回仕事が暇になったのはあんたの周りの女性陣が凄く頑張ってくれたからよ。そして彼女たちから手紙が来ているの。
実を言うと、書類仕事の休憩の時に散歩ついでに持ってくつもりだったのよ。まあ連絡し忘れた結果あんたが来ちゃったけど」

 横島はミクの気の毒そうな表情を見て、受け取るのが嫌だが受け取らないとだめだろうなと思って、その招待状を見て、絶望した。その招待状にはこう書いていある。

『人形劇の日特別企画、女権国家宮廷人形劇、アリス・マーガトロイド&エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。【教訓物語集】』

それを見て横島はミクに言った。

「ミクさん俺に連絡忘れたみたいにこの招待状私忘れたってことにできませんか?」

「無理よ。正式な報酬として約束しちゃったから。今回の劇に貴方を出席させてかつ、最低でも三日間の休暇を与えるって」

「そ、そうですか」

 落ち込む横島を他所にミクは多少同情の目で見ていたが、少しすると書類仕事に移った。彼も邪魔をすると悪いと思いそのまま出て行った。




 横島は多少憂鬱になりながらも敵との謀略戦や戦闘よりは、自分に好意を抱く女性達の女権国家的企画の方がマシだと割切ると、彼は遅れない様にストレリチアと女権国家の貴族達も集まる人形劇場に向かった。




 豪華な会場に到着してみると、大鳳やジャギも人形劇の題材にされていたことが分かった。少なくとも再起可能な状態で止め置かれた辺りはアリスとエヴァが主導している企画なのだなと思い安心の念を覚えるとともに、自分もあのくらいにはされてしまうかもと思って憂鬱になった。

 周りを見回せば女権国家に来てから彼が助けた少女たちや、人外達がこの劇場に集まっている。そして彼の席らしい一番前の場所に行くと、アリスと大人形態になっているエヴァが嬉しそうに声をかけてきた。

「忠夫、予定より早く来てくれてありがとう」

「いや別に構わんわ。俺たちの仕事早く終わらせてくれたみたいやし」

 そう答えながら彼は自分の席を見て、少し怪訝な感情を持った。彼の椅子の左右に座っている少女たち、片方はヴィヴィオだ。
だがもう片方の少女は初めて見る娘だ。紫色の髪をした天真爛漫そうな人懐っこさそうな顔を少女は少しだけ不釣り合いなドレスに身を包みながら彼に声をかけてきた。

「初めまして、忠夫。私はネプテューヌ前世で君の奥さんやってた女神だよ。ヴィヴィオとは一応似た縁で知り合った友達なの」

 普通なら頭がおかしいととられかねない発言だが、人外と多く付き合った彼には彼女が本当に女神であることが分かった。
そして前の妻だという言葉も恐らくそうなのだろうなと、感じられる。今生では初めて会ったためか、どう接して良いかわからない彼にネプテューヌは言う。

「大丈夫、前世で夫だったからって、今生で結婚とかしない限り何か要求したりしないから。でもできれば夫の来世がどんな人生送っているか興味あるから後で教えてね」

 無邪気で愛嬌のある笑顔を見て、ヴィヴィオと仲良くやれている以上は邪悪ではないのだろうと理解すると彼も笑顔で答えた。

「わかった。後で教えたるわ。でもできれば、ネプテューヌちゃんも前世のワイのこと教えてな。ひょっとしたら今生でも使える術とかあるかもしれんしな」

「うん! 女権国家は今では悪の国と言われても仕方ないくらいのこともしているから、私も守護神として頑張るね」

 彼女の笑みを見て安心している自分を自覚しながら、彼は多分前世では相当いい夫婦だったのだろうと思い緊張が解れる。


 周りに促されて、彼はアリスとエヴァがコンビでやろうとしている人形劇の観客席の最前列に座った。

 アリスとエヴァが優雅に一礼すると、アリスが丁寧な口調で口上を始める。

「本日はお集りの皆様、この度は私たちの劇を見るために足を運んでくださりまことにありがとうございます。
此度の劇は女権国家らしい愉しみと、男性にとっての教訓そして、人でない者にもモテモテな彼氏と付き合った女性が気を付けるべきことをたくさん学べると思います。 そして、人外な皆様は色々と付け入るスキを見つける練習にもなるかと」

 そういってアリスが笑うと、彼の背筋がゾクゾクとし始める。これは自分の中のトラウマが刺激され始めた証拠だ。アリスは笑いながら口上の続きを言う。

「今回の人形劇は初めてかもしれない特殊な演出をいくつかする上に実験段階なので、もしかしたら私たちの落ち度でお気に召さない方々もいるかもしれません。
実験段階の劇と分かった上で来てくださった皆様、重ねてお礼申し上げます。そして、気に入ってくれた方々にも先にお詫びしておかなければいけないことがあります」

 気に入ってくれた方々にもお詫びしなければならないこととは何だろうと会場の面々と横島の双方の好奇心が刺激されたが、次の言葉で納得できた。

「今回の人形劇は実験段階なので予算の都合やとれたデータの結果次第では、好評でも次回からは使うことができない表現や手法が出るかもしれません。
それでは退屈な口上はここまでにして、『気を付けるべき教訓物語集。言うなのタブー編』を開園いたします」




 アリスが人形を動かし始める直前に白いドレスに身を包んだ茶髪のギリギリ美女手前のくらいの美少女が彼の前を横切った。
女権国家には美女が多く珍しくないのになぜか印象に残ったと感じた後、彼女は横島に貴族の感謝の意を伝える際の礼をして、人の警戒心を溶かす笑顔を向けると、
彼の視界の外に歩き去り近くの席に着席する音を響かせる。横島は女権国家に来てかなり人助けをしたので、忘れてしまった相手かもしくは助けた相手の縁者だろうと思った。

 彼の近くの席前列に座れるということはアリスたちが彼女に恩か何かがあるのかも。そう思った直後に明らかに彼を模したと思われる人形と、彼女を模したと思う人形が劇の舞台に現れ始める。

 そしてアリスの口上が再び始まる。

「『言うなのタブー編』です」


 劇が始まり小さい人形がまるで生きているかのように動き始める。そしてその劇では、彼とさっき彼に礼をした美少女の人形が孫悟空の様な衣装を身に着けて悪霊の群れを薙ぎ払う。
横島を模した人形は霊波刀や札を振るい、彼女を支援して良く動きその動きは彼女の長所をさらに伸ばしている。そして戦闘が終わった後、立香という名前の少女が彼を抱えて言う自宅に帰るという。

「忠夫、今日もありがとう!先生方に聞いたら、忠夫がいないと後一時間はかかっていたし、何か所か切られていたかもって言われたわ」

「まあ、ワイは立香ちゃんより弱いからな。恥ずかしいことや」

 この劇では横島も平均以上ではあるが立香の方が強すぎるような描かれ方をしている。立香は笑いながらそれでも真面目な声で言葉を返した。

「そういう言葉は他の人の前で言っちゃだめだよ。忠夫は一応平均よりはかなり上なんだから、普通くらいの才能がない人たちが自信無くしちゃうし、ちゃんと努力してるのに忠夫より下の人に失礼だから」

 その言葉に横島も真剣な表情で頷くと、真面目な眼で答える。

「そうやな」

「それはそれとして、女権国家の血を引いている私の前であんな発言したんだから、これは覚悟してね」

 そういって、立香が術を発動させると彼は動きを封じられ、服を剥ぎ取られた。
そして風呂場でシャワーを浴びながら彼は彼女に嫐られ始める。手で分身を愛撫され始めると、劇を見ている彼までもが立香に手で分身を愛撫されている様な感覚が走った。
立ち上がろうとすると彼の両腕がいつの間にか大人になっていた、ヴィヴィオとネプテューヌの二人に捕まれて席に戻される。二人は胸元の空いたイブニングドレスに身を包み彼に敢えて乳房を見せながら言う。


937 :名無しさん@狐板:2025/03/21(金) 00:57:31 ID:cb7MD9H8

「忠夫さん、今回の劇は忠夫さんには刺激が強すぎるかもってアリスが言ってたので、醜態をさらさないようい私たちがサポートしますね」

 ヴィヴィオの笑顔が恐ろしい。彼の状況すべてを把握しているのがわかる。そして大人になったネプテューヌ、前世の関りのせいかパープルハートという名前が浮かんでくる彼女も笑顔で言う。

「忠夫、大丈夫よ。ここには味方しかいないから。それに今生では久しぶりに貴方を助けるんだから、ご褒美ちょうだいね」

 ご褒美ちょうだいねの下りの艶めいた声に彼がゾクリとした後に、劇は続いていく。凄く面白い劇なのに没頭すればするほど、眠気に似た意識の遠退きが起り、
立香に弄ばれる彼の人形を嘲笑する女性達の視線と声が、彼自身に向けられている様な錯覚が強くなっていく。彼の意識が遠退くと同時に立香と呼ばれている人形と似た美少女と、横島の姿が客席から蜃気楼の様に消え去った。



 その直後に彼は、今人形劇で行われている劇中での性行為の様な状態で、立香に犯されていた。豊満な体とその快楽で彼はただひたすら喘ぎ続ける。それを嘲笑するように立香が言う。

「忠夫、生粋のマゾだね。王国男子の価値観持ちでこの体位で一番興奮するとか」

 侮蔑の言葉で余計に彼の分身が固くなったのを察知すると立香は笑った。

「今馬鹿にされて余計に固くなったでしょう?」

 それと直後に人形劇場を見ている女性達の嘲笑が響きエヴァとアリスの愛情と嘲笑の混じった眼も感じられて彼は一気に射精をした。立香は腹が膨らむのを満足そうに撫でながら言う。

「ほらほら、性行為は儀式だから、結婚した後にも響いちゃうよ? 王国男子なのに女権国家な家庭生活で良いの♪」

「り、立香、降参や。今夜はもう許してぇ」

「まだ満足してないけど、お情けで許してあげるね」

 そういうと立香は悠々とシャワー室に入っていき。彼は自分は指一本動かせない程疲れているのを認識し、情けないと感じながら、意識を失った。

 意識が暗転して再び戻ってくる。彼の視界は眠る前とは全く別の風景が広がっていた。

 女権国家の空が見える神殿。男女の契りによる霊的効果を上げるらしい場所だと、人形の知識が彼に流れ込んでくる。そこで彼は、立香の上で彼女に主導権を握られながら必死に腰を振っていた。
意地の悪い笑みを浮かべながら彼の背中に手をまわしながら立香が言う。

「忠夫、特訓に付き合って上げているんだから、射精してもちゃんと腰を振り続けなきゃダメだからね。もしも止まったら、上になってお仕置きだよ」

 そういわれて恐怖をと期待を覚えた彼に立香が膣をひねると一気に射精が起こる。

「あ、ああ」

「ほら、射精しちゃったのは仕方ないけど、腰を止めちゃだめよ」

 動かそうとしただけで、分身全体を包む湿った膣肉が彼のそれを嫐り、彼は次の射精が起きてしまうのがわかる。立香は彼のそれを引き抜くと、射精で霊力を吸われた彼の上になって言う。

「ここからは私が動くね」

 射精したばかりの分身を騎乗して嫐る彼女に彼は泣きわめくと、立香は少し考えると、腰を止めた。余裕ができた彼は慌てて立香に声をかけた。

「ゆ、許してくれるんか。」

「ええ。ただし言ってほしい言葉があるの。『立香は全ての転生してきた中で最高の女性だ』って言って」

 ここでアリスのナレーションが入る。

『この時彼は自分が立香という女性と付き合えたことすら奇跡と思っていた上に、自分に前世とかは存在しないと思っていました。その思い込みが『言うなのタブー』を破らせてしまったのです。
彼を愚かというのは酷なことですが、この発言が前世から彼を追いかけている女性陣からするとどれほどの地雷かわかっておらず自分で自分の墓穴を掘り抜いてしまいました』

 そのナレーションを聞き彼は絶対ろくでもないことになると思いながら、それでも口が勝手に動くのを止められず叫んだ。

「立香は今まで転生してきた中で一番な女や」

「ん、よろしい」

 そういうと立香は彼と位置を変えて、再び王国で言うところの正常位に体制を変えて交わり始める。時々わざと膣を締めて彼を何度も射精させて、
腰を振るのが止まった彼を嘲笑めいた目で見る悪戯をする程度の意地悪をしてしばらくすると満足した。そこで再び彼の視界が暗転した。




 彼と立香は無数の悪霊の群れと戦っていた。立香の如意棒を模した棒術の棒が振るわれる度に決して弱くはない、悪霊が2体から3体消し飛び、横島が札を投擲し霊波刀を振るうたびに悪霊の群れが減っていく。
だが数の差はだけはどうにもできない。立香は息を切らしながら言う。

「領主の義務としてここで死ぬわけにはいかないから、忠夫、貴方は逃げて」

「ここで逃げたらワイは恋人見捨てた不義理やろうの称号を得ることになるからダメや」

「大丈夫よ、私の一族がやらかしたことが原因で目覚めた怪異だから、正式な結婚前なら普通に逃げても非難する人は少ないでしょう。勝てる可能性殆どないしね」

 そういって立香めがけて迫ってくる、鎌を持った悪霊の群れたちに構えて彼は祈る様な言葉を口にした。言葉を言いながらも札をまき霊波刀を振るう手は力強く速い。彼が口にした祈りの言葉最悪極まった。

「ここで立香を無事に返してくれるなら、なんでもする。だから誰でも良い、助けてくれ」

 ここでアリスのナレーションが入る。

『ここでも既にまずかったのに、ここで恋人がさらに最悪の言う名のタブーを犯してしまったのです』

 立香は横島の言葉に続いて言う。

「もしも今の願いを聞いてくれていたものがいるなら、忠夫も無事に返して私の先祖がやってしまったことのせいで起きたこの災害の被害を血最小に抑えてくれるなら何でもするわ」

 その後再びアリスのナレーションが聞こえた。

『立香がこの時言葉を口にしたのは万が一願いを聞いてくれる精霊などがいた場合、自分だけ生き残ることになるのを防ぐためでした。それが彼を独占する機会を完全に奪ってしまいました』

 ナレーションの後、彼の周りに無数の彼に似た人形が現れた。そう気づけたのは彼だけで、立香の目にはいきなり恋人と同じ姿の存在が増えたようにしか映らなかった。それほどこの人形は真に迫っている。

「忠夫をコピーしたモンスター? でも邪気や害意は感じられないし。いったい何なの?」

 立香の疑問めいたつぶやきが終るか否かの刹那に横島の人形たちは今の横島以上に速く力強い動きで敵を切り倒していく。

 そして黒いベールに身を包んだ処刑人めいた怪異の群れは黒いマントに身を包んだ金色の髪をした少女と金髪の青い服に身を包んだ美少女が現れる。
横島には一目でその二人がアリスとエヴァであるとわかった。エヴァの放った光の弾が無数の敵を薙ぎ払い、アリスが操る彼の人形が彼より僅かに力強く速い動きで悪霊を片付けていく。
すべてが終ると、アリスとエヴァの糸が彼の体の中に入ってきて、完全に彼の体の自由を奪った。避けることができなかったのは恐らくはさっきの宣言のせいもあるのだろう。

「忠夫、立香さん、それじゃあさっきの宣言通り対価をもらうわね」

 そういうとアリスは自分の乳房を彼に捕ませると接吻し、その口づけで彼が腰砕けになると、エヴァが大人の姿に変わり、背後から抱き着き乳房を押し付けてくる。
そしてアリスが動かした横島の人形たちはまるで情事を観察するようにあたりを囲む。

 アリスとエヴァの二人が服をゆっくりと脱ぎ始めると、彼の視界が周りの彼を模した人形達のものに切り替わっていく。
一番彼女たちが見せたい部分を凝視している人形のものに視界が移り彼はエヴァとアリスの乳房を見たり、背中や尻を見せられ余計に分身が固くなった。

 アリスとエヴァの二人に挟まれて、最初にアリスの秘所に分身を飲み込まれた彼はそのまま一気に射精をしてしまった。立香との性行為も気持ちよいが、アリスのそれは意識すら飛びかけ出てこられなくなる沼を連想させる。
女権国家の女性はたとえ百点満点中一点の女でも男は決して閨で勝てない。立香が女権国家の女として六十点くらいなら、アリスやエヴァは七十点から九十点くらいの快楽を与えてきている。
アリスの優しい快楽に慣れ始めた瞬間、エヴァがアリスと交代した。エヴァは、怖い笑みを浮かべながら言う。

「今まで転生してきた中で一番か、本当にそうか比べてみるが良い」

 二人とも怒っているというより、楽しんでいる様子だ。エヴァが彼を正面から抱きしめ分身を飲み込むと。彼は涙と鼻水も出しながら射精した。

 アリスの優しすぎる愛撫と体に慣れた直後のエヴァの厳しい搾り取る快楽に切り替えられてしまい溜まったものではなかった。アリスはメイドめいた小さい人形たちを動かして、彼の顔を綺麗にさせると後ろから抱きしめて笑う。

「忠夫、どんなに情けない姿を見せても良いのよ。女権国家の女性と寝ればこうなるのが当たり前なんだから」

 エヴァに血を吸われ彼女が彼を抱えたまま、後ろに倒れ、そのまま両手両足で抑え込みながら首筋に歯を立てると彼は、吸血の快楽も合わさってその後の射精で意識が落ちた。





 彼は意識を取り戻すと。豪華な寝台の上、あの人形劇が行われている建物の寝室で、さっきまでと同じ体制でエヴァと交わっていた。そして後ろには同じ体制のアリスと立香の姿がある。

「エヴァ、アリス人形劇はどうしたんだ?」

「大丈夫よ。私達なら私たちと同じ姿の人形に人形劇をさせることもできるわ。それか、動かしている人間が完全に舞台から退場した人形劇をしているって、言ってこっちに来ているのかも? どっちだと思う?」

 どちらだろうと思った彼の念は結局はっきりしなかった。笑うエヴァが膣を思いっきり締めて彼の分身を締め上げると、そのまま射精して再び意識が落ちたためだ。彼の意識は再び人形劇の世界に戻っていく。


 エヴァとアリスに嫐られていく途中に立香は自分も参加すると言ってきて、彼を絞り始めた。

 三人が満足したころには彼は干物みたいな状態になり、エヴァとアリスのくれた薬酒を飲むとそのまま倒れ伏したまま、死んだように動かない。


938 :名無しさん@狐板:2025/03/21(金) 00:59:08 ID:cb7MD9H8


 立香とアリスとエヴァの会話は疲労のあまり良く分からなかったが、立香がああいう発言を横島にさせたことを謝罪しているのと、二人が悪意は感じなかったから怒ってないと返している様な内容だった。
ただ一応ああいう発言をされてしまったら前世の妻として黙っているのも嫌だったらしい。立香の身に危険はないとわかると、安心してしまったためか、三人に嫐られぬいて完全に限界が来ていた彼はそのまま意識を失った。




 次に目覚めた時、地方領主である立香の屋敷の寝室で目覚めた。体中が現れた痕跡があるのはあの後彼女たちがしてくれたのだろう。

 歩いて食堂に行くと、少し眠そうなエヴァとアリスと立香が談笑しながら朝食をとっていた。エヴァは昨日と同じく大人の姿のままだ。

三人の様子を見ると険悪な様子は感じられず、友達になる二、三歩手前くらいの状態の様だ。彼女たちは互いに友好的に距離を詰めようとしているのがわかる。三人は横島が入室すると声をかけてきた。

「忠夫、おはよう」

「立香おはよう。あの後どうなったんや?」

「領主としては朗報かな、二人とも忠夫を共有する代わりに領主の仕事や一族の悪行の後始末手伝ってくれるって。でも」

「なんや?」

「忠夫が転生の度に引っ掛けて女性陣全部にあの発言効かれてたらしくて、彼女たちも私を助けてくれる代わりに共有させろって」

 その発言に横島は頭が痛くなった。エヴァとアリスだけでも快楽地獄だったのに、まだ増えるのか。

 ここまで来て最後のアリスのナレーションが走った。

『この様に、女権国家以外でも、迂闊に全ての転生先で一番魅力的だとかそういう発言をすると、前世の女性達が来ちゃうかもしれないのでご注意を。女性陣はそういう発言を彼氏にさせるように強要はやめた方が良いと思います』

 そういった直後に彼の意識は現実に戻った。目覚めると寝室で裸になっており、女権国家らしいドリンクを渡されて体力が戻ってきた後で、彼はそのまま体をふかれて、服を着せられると、瞬間移動の様に劇の席に戻っていた。




 劇中の人形に目をやると、エヴァとアリスが彼に忠告をしているところの様だ。そしてその劇を見ている中で、自分に違和感を持つ。
そしてその僅かな違和感を感じながら彼は思う。もしかしたら、この席に座っている自分は自分を模した人形で、今も本体はあの楽屋裏の寝室にいるのではないだろうか。
そう思い、この劇場に来ていた女性達の気配を探ろうとしたところで、本物か否かわからない人形劇をするアリスの声が響いた。


「『次は言う『名のタブー常識的に考えれば大丈夫だと思われる約束編』です。この後でさらに、横島の来世あるいは前世の災難は続きます」




 劇の中で横島はエヴァとアリスに質問をされ始めている。そしてそれを見ていると彼の意識はまた人形劇の中に入っていく。




 朝食をとる食堂で、アリスの作ってくれた料理を食べている彼の体をアリスは見ながら不意に彼の許可を取ると、彼の頭を触り質問をしてきた。

「忠夫、実は貴方の前世の妻だった他の女性達からのからの頼みで一つだけ、貴方の記憶を封印したけど記憶に違和感解かない?」

「いや。言われないと気づけんレベルやった。それでどうすればいいんだ?」

「何もしなくても良いわよ。多分遅くても数日くらいには記憶が戻るから」

 アリスの返答の後で立香が彼に言葉をかけてきた。

「忠夫、実を言うと私の領民を助けてくれた方が、訪問してきているんだけど、彼女たちもそのう、貴方の前世のお嫁な女性陣みたいなの。それで忠夫を会いたがっているから」

「わかった」

 この人形劇の世界線では一応横島は事実婚をしているに近い立香の夫だ。領主が礼をしなければならないレベルの相手の訪問を断れる理由がない。
向こうは訪問してきてくれようとしている様だが、こっちから出向くのが礼儀だろうと思い彼は、彼女たちのいる場所に行くことにした。





 準備を終えて、彼女が達が待っているらしい場所に『転』『移』の文珠を使って訪問すると、そこにはネプテューヌとヴィヴィオがいた。
二人は凄く仲が良いらしく、ネプテューヌが無償で立香の領民たちを助けるために戦ったところにヴィヴィオが助太刀したらしい。

 二人を見ながら彼は思う子供の姿をしているが、恐らくは自分よりずっと強いだろう。恐らくエヴァや十全に準備を整えて強力な人形を用意したアリスと比べても遜色がない。
二人は彼の姿を認めると、人懐っこい犬を思わせるように駆け寄ってきてじゃれ付いてきた。

「忠夫久しぶりー!」

 ネプテューヌが抱き着きながら言うと、ヴィヴィオも逆側から抱き着きほおずりしながら言う。

「お兄ちゃん前世と変わってなくて安心したよ」

 ヴィヴィオとネプテューヌに抱き着かれながら彼は、二人を撫でながら子供に対する理想的な対応を繰り返した。

 それからしばらくして、祭儀場めいた場所で二人の遊び相手になりつつ、この二人に対して、自分の中では警戒心が沸かない事実に気づく。術などにやられたわけではない。
恐らくは前世の記憶のせいなのだろう。こんな神殿の儀式場で遊ぶのは気が引けたが、二人が自分を祀っている神殿で儀式場だというとそういうものかと妙に納得できた。

 二人の遊び相手になってほしいという要望を聞きつつ、彼の中には深い罪悪感があった立香は女権国家めいた国の領主だが、彼は王国民な感性をしている。
いくら自分よりはるかに強いとはいえ、幼女に片足突っ込んだ状態の少女に戦ってもらうのは気が引ける。そんな彼にネプテューヌとヴィヴィオが軽い様子で言ってきた。

「忠夫さん、前世で私達夫婦でしたけど、おっきくなったらまた結婚してくれますか? 立香さんは忠夫さんが良いなら良いと言ってくれてますけど」

「良いでしょう忠夫?」

 その言葉に横島は警戒心が刺激されていない状態のまま答えた。

「ああ。ちゃんとおっきくなって立派な女になったらな」



 それを聞いた瞬間、アリスのナレーションが走る。

『普通は大丈夫な発言ですが、女権国家の女性それも人外と付き合う時は言うべき言葉ではありませんでした。これもまた言う名のタブーと迂闊に約束を交わすべきではないというタブーに触れたと言えるでしょう』

アリスの言葉が終ると、二人が笑い唐突に光が二人の身を包んだ。ヴィヴィオとネプテューヌの姿が変わる。

 光が消え去った後二人は体格だけでなく衣装すらも変わっていた。ネプテューヌは紫色の長髪の理想的な体系の冷静そうな美女になり、ヴィヴィオは面影が残っているがそれでも見違えるほどの美女になっている。
ネプテューヌは彼の前で紫のイブニングドレスを見せつけるように脱ぎ始める。ヴィヴィオも同じように服を脱ぎ二人はその豊満な体を彼に見せつけた後、ネプテューヌが言った。

「それじゃあ大きくなったので、前世と同じように夫婦になりましょう。この体の時は、パープルハートって呼んでね」


「忠夫さん、私達怒ってはないけど、他の女性へのあの言葉で昂ってしまっているから、気をしっかり持ってくださいね」


 ヴィヴィオが一瞬で彼の服を剥ぎ取るとパープルハートが彼を後ろから抑え、豊満な乳房を押し付けてくる。触れ合うだけで与えられる激しい快楽で、分身が屹立するとそれをヴィヴィオが飲み込んだ。

「あー!」

 悲鳴を心地よさそうに聞きながらヴィヴィオが笑い、パープルハートが後ろから体を押し付けて余計に射精の量を増やしていく。
二人は心底楽しそうな笑みを浮かべながら彼を嫐っていく。 ヴィヴィオが精液を受け止めがら笑うと横島は強すぎる快楽のせいで逆につらくなり逃げそうになった。
パープルハートは横島が後ろの腰を引くしか頭にない状態なのを察して意地悪い笑みを浮かべると、彼の腰が僅かに下がるたびに自分の腰をぶつけて、ヴィヴィオの奥に戻す。彼の泣き声を楽しそうに聞きながら彼女は笑う。

「忠夫頑張ってね。私たちの体に慣れてくれないと」

「む、むりー!助けー!」

 助けてという前にヴィヴィオが膣を締めたことで彼は声すら出せなくなった。激しい射精を終えて、倒れかけた彼をパープルハートが支えながらヴィヴィオに引き渡すと糸が切れた人形みたいになっている彼を二人は楽しそうに眺めている。
股間の分身だけは、アリスとエヴァがふるまってくれた朝食の為か、まだまだ萎えていないがそれでも精神と体力は快楽で相当に削られぬいた。

 ヴィヴィオが嗜虐心全開の声で楽しそうに言う。

「忠夫さん、まだまだ体力が追い付いていませんね。それじゃあ今回だけは私が助けてあげます」

 そういうとヴィヴィオが彼を後ろから抱いたまま、パープルハートと彼が一つとなる様に後ろから彼を押してパープルハートの中に入れた。

 限界が来ていたはずなのに、強すぎる快楽から逃れたい一念かあるいは、痛みには反応できるという状態に似たことが快楽が強すぎて起こったのか、
彼の体が電気に触れたようにはじけかけたが、ヴィヴィオがさっきのパープルハートと同じような動きで彼を動かしパープルハートへの奉仕を強要する。パープルハートも楽しんでいたが、直ぐにそれを軽く咎めた。

「ヴィヴィオそれくらいにしておきましょう。忠夫が壊れちゃうかもしれないし、ここからはゆっくりと行きましょう」

 パープルハートは横島の上になると豊満な体を押し付けながら何度も何度も彼の精液を絞っていく。
横島は射精の度に征服されていく感覚を味わいながらも分身を包む二人の価膣と言葉に逆らえないままに二人に奉仕をしながら何度も精を放っていく。

 完全に魂が屈服したような錯覚が起った後に、二人は離れると横島に体力を回復させる霊酒を渡してきた。

「目覚めたころには相当回復しているはずよ。起きたらまた頑張ってもらうから、ゆっくり休んでね」

 パープルハートから酒を受け取って飲むと彼はアルコールの効果もあり心地よい眠りに落ちて行った。



 彼は体は眠っているが意識は起きている状態になった為か、現実世界の体に半分起きた状態で戻っていた。そして彼の周りにはパープルハートとヴィヴィオの姿がある。
二人はすっかりと彼を堪能した様子だ。喜色満面と言った様子でヴィヴィオが言う。


939 :名無しさん@狐板:2025/03/21(金) 01:01:36 ID:cb7MD9H8

「昔話に見せかけたあり得た未来の一つのシチュエーションって楽しいですね。この未来も面白そうです。第二幕が始まるのが待ち遠しいです」

 ヴィヴィオの言葉にパープルハートが言葉を返す。

「ええ、私も女権国家やストレリチアの信仰を受けてからはこういう趣味を持つようになってしまったから楽しめているわ。でも――」

 それほど重要なことではないことが横島には本能的に分かったそしてこのことは起きたら消えている記憶となるだろうとも思う。それを他所に彼の意識はまた遠のいていく。

 最後にヴィヴィオとパープルハートの言葉が聞こえた。

「立香、貴女はこれ本当に楽しくてやっているの? この逆寝取られ追体験?」

「はい、とっても楽しいです♪」

 立香の返答にヴィヴィオとパープルハートの声が重なった。

「「そ、そう(ですか)」」

 引きつつ彼女たちは思う、未来から来たらしい彼女は横島が寝取られるあるいは正妻の立場から引き落とされる役を誰かの人形にやらせるのは良くないと思って悩んでいたところに不意に現れ、
来世で横島と仲が良い自分にそれやらせろと言ってきていた。嘘を言ってないことが分かったので頼んだが性癖上ノリノリだったのは理解不能極まったものだ。性癖以外は善性そのものなので嫌いではないがなんとも付き合い辛い相手だ。
興奮する立香を他所に彼女たちは人形劇の協力に移ることにした。




 再び劇の中の人形に意識が戻った彼の目の前には楽しそうに談笑する、立香とパープルハートとヴィヴィの姿が映る。立香は彼が目を覚ましたのを確認すると楽しそうに近寄ってくると言う。

「忠夫二人に大分可愛がられたみたいね。それじゃあ私も参加するから儀式しましょうか」

 そういうとヴィヴィオとパープルハートは寝台としても使えそうな祭壇の前で再び彼に見せつけるように服を脱ぎ始めた。背中を見せて脱いだ後に、振り返り彼に乳房を見せると、立香も加わり言う。

「今日この交わりをしたら、私は二人に仕える女神官になっちゃうけどいい。せいさいじゃなくなっちゃうよ」

 立香の言葉には哀願の様子はなく、罪悪感で悶えつつ性欲に抗えない彼を愉しんでいる。女権国家の女性らしい声だ。
そしてパープルハートとヴィヴィオの豊満な体を眺めているとさっき眠る前にされた数々の性的高位が思い出され、てくる。霊酒によって倍増された性欲に抗えず彼はパープルハートに口づけした。
ヴィヴィオとパープルハートはさっきと違いキスに応じて激しい快楽を与えてきても決して彼を襲おうとしない。彼が性欲に負けて自分たちに分身をねじ込んでくるのを愉しんでいる様だ。
パープルハートの乳房を持った直後に耐えられなくなり彼がゆっくりと挿入うとすると、彼女が声をかけてきた。

「忠夫良いの? これで儀式が成立して立香ちゃん側室落ちしちゃうわよ。凄く今生では良い恋人だったのに良いの?」

 パープルハートの言葉と共に、立香もプレイとして楽しんでいるのが明らかなのに裏切っていると言えるかもという感覚と背徳感が沸いてくる。
そして耐えようとした直後に、パープルハートとヴィヴィオにされた数々の性行為の記憶が蘇り分身が固くなっていきそして彼は耐え切れず彼女の秘所に分身をねじ込んだ。

彼女は珍しく女神らしい、愚かな行為をした者を見下す瞳で彼を見ながら、優しく主導権を握り彼の分身を膣内で操ってくる。そして彼女は射精前に耳元で言う。

「立香ちゃんを側室にする性的儀式の始まりは貴方の主導ね。忠夫」

異常なまでの背徳感と同時に激しい快楽が走り射精すると強い快楽で膝が崩れそうになった。それでもどうにか耐えて奥に入れると再び射精が起こる彼女は両手両足で彼を捕らえ、笑いながら言う。

「性欲に負けた浮気男な負け犬にはお仕置きが必要だわ」

そういうとパープルハートは一切腰を動かさず膣内の動きだけで彼の分身を達しさせた。

「あー!」

射精直後に腰を引きかけるとその度に少しだけ足を緩め腰が僅かに浮くとまた強く締めることを繰り返す。

「ほらほらお仕置きは始まったばかりよ。頑張って耐えて」

三回目の射精の後で、パープルハートはヴィヴィオと交代した。

「忠夫さん私の番ですね」

ヴィヴィオは彼に騎乗する形で彼の分身を飲み込み彼と一つとなり立香と共に嫐り始める。
立香の手が彼の玉袋を揉みしだきパープルハートも同じことをしてくると彼はベッドの中で惨敗しているこれが婚姻の儀式なのだと悟った。さっきまで悟れずにいたことがなぜか急に分かった瞬間、
ヴィヴィオがそれを狙っていたかのように彼に大量の射精をさせた。射精と同時に自分の脳内や魂に彼女との夫婦関係が刻み込まれていく。ヴィヴィオに完全に屈服するとヴィヴィオがパープルハートと交代した。
パープルハートもヴィヴィオと同じく彼に地位を刻み付ける儀式めいた性交をした後、立香と交代した。

「立香彼の魂に婚姻の儀式を刻み込みなさい」

「はい♪ 誘惑に負けて今生の恋人をあっさりと側室に落とす彼にはお仕置きですね」

 誘惑に負けて今生の恋人をあっさりと側室に落とすの下りは演技なのになぜか本気で恨んでいる様に彼は感じた。
そして立香にそういう思いをさせているという背徳感と、妻達より身分が下の神官に女性優位の性交委をされるという背徳感が彼の背にゾクゾクとした快楽を与えてきた直後に立香に飲み込まれた。

「うぁ……!」

 ヴィヴィオやパープルハートよりは与えてくる快楽は下回るがそれでも二人の神官となった為か昨日とは比べ物にならない快楽が彼を襲い、
声を出し終わる前に立香に舌を絡めるキスをされて射精の量が増えていく。ヴィヴィオとパープルハートも左右から彼に抱き着いて、背中などを押して快楽のツボを責める。

 そして耳元でパープルハートが言う。

「忠夫、ここで私の神官にも負けたら貴方の夫婦内での身分は最底辺になっちゃうわよ。女権国家の女性でハーレム作ればだれでもそうだけど、儀式でそう決まっちゃうの」

 性行為で負けて一番下の身分にされる、それが恥ずかしいという意識がなぜか強まりだがそれが余計に背徳感と快楽を強めてくる感覚もある。
立香は彼に激しい快楽を与えつつ子供のころから見た悪戯をしている様な目で彼を見下ろしている。

 祭壇で立香に射精を終えた彼は取り返しのつかない何かが魂に完全にはまったという感じがした。
ヴィヴィオとパープルハートに射精させられるたびにそれは感じていたが、今回は完璧にそうなったと思う。恐らくは三人に祭壇の上で完全に性的に敗れたからだろう。

 彼が意識を失いかけると、不意にエヴァとアリスがこの部屋に現れた。エヴァは耳元に口を付けながら言う。

「忠夫、昨夜私が子供の姿から大人に変わった記憶を消していたが効果は抜群だったようだな」

 パープルハートとヴィヴィオ相手に安易に同意した理由が個々で思い至った。アリスが彼の体に糸を入れてい来ると、言った。

「大丈夫よ。操る糸だけど貴方が嫌がる行動はさせないから。糸を通して忠夫の望むことも私にわかるようになっているの」

 そういうと二人は小さな人形劇の舞台をいつの間にか用意しており、彼の目の前で前世と思われる性的情事の劇を開園し始めた。
現実の人形劇の舞台では、人形劇の中で人形劇が行われているのだろうか。ぼんやりとした頭でそう思ったが、とてもリアルなその劇が始まると、彼の意識は恥辱心と期待で埋め尽くされた。
王国男子の価値観を持つ彼には、あり得ない恥ずかしい性的高位の数々だが人形がしている体験を自分がしている様な錯覚が起り始める。

 アリスが人形劇をしながらエヴァが大人の姿に変わり、婚姻の儀式の効果があると思われる祭壇の前で服を脱いだ。そして言う。

「今日ここで契りを交わさないなら。夫婦になってもお前が恥辱心からやめてほしいという類のことはしないでやろう」

 エヴァの乳房と尻それを見ていると、彼女にそれでされたことやその感触が異常にリアルに思い出され、
さらにあんな性行為をするのは恥ずかしいことだという意識と、それをさせられるのは恥辱心と屈服心と背徳感で気持ち良いという、感覚が起り彼はそのままエヴァに抱き着き彼女の体を貪り始めた。
エヴァは挿入される瞬間までは彼にこたえる形でしか愛撫や口づけなどを返してこなかったが、彼の分身が自分の中に入ってきた瞬間、一気に搾り取り彼の首筋にかみつくとそのまま倒れた彼の上になった。
その後の彼はエヴァが射精させたい時に射精させられた。時々は男性優位の体位もさせられたがそれもアリスの糸で操られてのことだ。

 しめに騎乗して血を吸い、いつも以上の射精に満足すると彼女はアリスと場所を代わった。

 アリスは彼に口づけすると、熱すぎる息を彼の腹に吹き込みながらそれにより分身が固くなっていく感覚を彼に味会わせながら言う。

「敢えて貴方に魅力で襲わせるのも良いけど、快楽で抗えなくするのも良いでしょう。これから私と交わるほど糸で支配される度合いが上がっていくけど、本気で拒む意思を持ったら抜けられるようにしてあるわ」

 アリスの魔力でできた糸で体を動かされながら、彼は乳房を揉みしだかされ尻を握り閉めさせられその感触と分身を包む彼女の膣が彼から精を放たせ続けていく。

「ほら、早く拒まないと完全に私たちのお人形になっちゃうわよ」

 アリスは対面座位で彼の顔を乳房で挟んだ後に、今は授乳するような体制に彼をしながら甘やかす様に撫でている。どこまでも気持ち良すぎる撫で方と体を重ねる感覚の中に時々頭のツボを押すような快楽も入る。
ツボを押される度に彼の射精量が増えていき、アリスはしばらくすると、彼から離れて言う。

「名残惜しいけど、そろそろ他の人たちと交代の時間だわ。完璧に人形どうぜんになってしまったわね♪ 忠夫」


940 :名無しさん@狐板:2025/03/21(金) 01:04:09 ID:cb7MD9H8

 アリスが離れると不意に、さっきまで一切気配を感じさせなかった緑色の髪をした少女と紫色の髪をした少女と赤い髪をした美女が現れる。前世の意識にあたる彼には、陸八魔アルとさとりとこいしだとわかった。
彼女たちの手には、『隠』の文珠が握られている。最も観客たちには魔王や人外の技術としか思われないようになっているのだろう。彼の論理的思考ができたのは数舜だけだった。
さとりは彼の分身を足で踏みつけ一瞬で彼の脳を快楽で染めながら言う。

「今生では初めまして、古明地さとりとこいしというわ。さっきから貴方に弱い想起をかけて情事を思い出させていたのは私よ。そして無意識を操って背徳感や罪悪感を強めていたのはこの娘」

 そういうとさとりは丁度射精直になった所で足を彼の分身から離し、こいしに飲み込ませた。

 激しい快楽で悲鳴を上げかけた時、アリスがいつの間にか用意していた彼の人形がいつの間にか見ており、彼が一番情けない騎乗位をされている状態を見ている人形と視点を共有させられる。それを見ながらさとりは言う。

「ああ、こいしが確か忠夫の姿が可愛いと言って、男が女性に閨で負けるのが恥ずかしいという意識を強める無意識操作を続けていたわね。直接つながって余計に凄くなったでしょう」

「あー!」

「その状態で一番恥ずかしい情事を想起してあげましょうか。ちなみに射精したら脳の中を思いっきり覗けるから」

 意地悪いさとりの侮蔑の目に彼は脅えながら決死に抵抗するとさとりは彼の心を読んで嗤う。こいしが楽しそうに腰を振りながら言う。

「忠夫気持ち良いのは良いことだから、我慢せず出しちゃおう♪」

『射精したら終わり、射精したらこの状態で一番恥ずかしい性行為』

 脅え期待する彼にさとりが不意に言った。

「自分で気づかないから教えてあげるけど、やられたいと思ってるわよ。気持ち悪いマゾ男。サービスしてあげるわ。『想起・昨夜からされた全部の屈辱と快楽が強すぎ性行為』」

「ギャヒー!」

 射精した後に辛うじて残された矜持で彼女をにらむと、さとりはこいしをどかせて、まだ動けない彼の分身を踏み、痛みは一切与えず快楽だけで、悲鳴をあげさせながら言う。

「射精したら一番恥ずかしい性行為を想起すると言ったけど、まとめて全部の想起はしないなんて言ってないわよ」

 そういうとさとりは彼の分身を飲み込んで。想起を始める。

「『想起・エヴァにやられた恥ずかしい性行為』」

 息が詰まり、エヴァの豊満な体と牙の記憶が蘇り、そこにさとりの蔑み目と、彼の分身を快楽でとことん追い詰め抜く膣の追い打ちがかかり、彼の体は射精同時に電気椅子に掛けられた囚人の様に震えた。

「『想起・アリスにされた甘やかしプレイ』

 アリスの快楽でどこまでも人を溶かす魔女らしい快楽の膣と豊満な体の快楽が蘇り、それに合わせてさとりも彼の脳を甘く融かす腰の動きに変えて彼を絞る。射精した後、完全に脱力していく彼を見ながらさとりは言う。

「それじゃあここからは彼女たちの時間ね」

「あ、ああ……!」

 最後に蔑みの目で見降ろされながら、分身を踏まれそれによって萎えかけたそれが力を取り戻したことが彼にはショックだった。王国男子でありながら、気持ち悪いマゾ男となっている証拠だ。

 さとりが引くとアルだけではなく、二人も女性が増えていた。アルとは異なるやや暗めの赤い髪をした豊満な体の長身の美女がいる。
眼帯をしており赤い露出の多いドレスに身を包んでおり、開いた胸元がその豊満な胸を強調している。そしてもう一人は黒い髪をしたやや小柄な美少女という様子だ。
彼が入れられている人形は初対面だが、中に魂が入っている彼には一目でユウキだとわかった。

「初めまして旦那様。妾はジェラート・ヴァレンティーヌ。女権国家の公爵を勤めている」

 横島は人形劇の世界とは無関係に彼女のことを知識として知っていた。根っからの善人かつ公平さで知られる公爵であり、
先の大戦で女権国家の方が先に戦争犯罪をしたと知って、それに反発する親王国派の貴族達の大派閥の長の一人だったはずだ。彼女は彼の唇を奪った。

 キスをした後と、入ってくる舌が人を魅了しつくす甘さがあり、彼が完全に腑抜けとなると彼女は言った。

「旦那様なら前世で救ってもらった女権国家の女性であると言えば分かろうな」

「は、はい」

 ジェラートは分かると答えられると楽しそうに彼を抱きかかえ、丁度胸の所に来た彼の頭を挟み込むと、そのまま何度も射精させてくる。
アリスと同じく堕落させてダメにさせる魔女の体だ。つながった直後にジェラートは甘やかすような性交で彼の分身を何度も射精させ尽くし、
骨抜きにしていく。どこまでも甘い性行為で彼が限界を超えた様に骨までその甘さで溶けるとジェラートは嘲り笑いながら彼から離れる。そしてアルが彼女と代わる。

「忠夫、大丈夫?もう少しで仕上げだから。とりあえず私の番ね。ここでちゃんと発散させておかないとユウキのやきもちがひどくなりそうだから」

 優しそうな態度は間違いなく本心であるにもかかわらず、彼女の体が与えてくる快楽のえげつなさはすさまじく。
豊満な体とその屈服させてくる体はやはり魔王なのだろうと彼は思う。何度も射精する彼を優しく抱きしめながらアルは乳房を押し当てアリスに目配せをする。
アリスもそれに応じるように彼の手を糸で動かしてアルの体のいたるところを愛撫させる。彼が何度も達した後にアルもようやく一度だけ絶頂を迎えたがその時に彼はアル秘所に締められたショックで一番大量の射精を果たし、
そのまま意識が飛び堕ちていく。

 振り向くとユウキの傍に愛歌とリグルがいつの間にか現れており、彼女たちは言う。

「アルが少し強く絞り過ぎたから、予定変更して回復させた方が良さそうだから来たよ」

 リグルと愛歌がジェラートとリグルで合同で作ったらしい蜂蜜酒を彼に差し出してきた。

 愛歌が彼に酒を渡しながら言う。

「私の英雄さん。これを飲み干しておけば体は持つから安心しなさい」

「忠夫、僕たちもしたいけど、これ飲んでもらわないと安心できないからお願い」

 横島は迷わずそれを飲んだ。二人は自分に対してかなり女権国家のゲームで言えば好感度が高い。ここで酒を飲まなくても我慢してくれるとは限らない。

 それを飲み干そうと体が勝手に動く中アリスのナレーションがまた入った。

『ここで快楽地獄に堕ちるのが嫌なら飲まないべきですね。今回の彼のケースは大丈夫ですが、通常は女権国家の女性も惚れた相手を殺したい人は少ないですから、ここで耐えれば助かった可能性が高いです』

 ナレーションが響く中、体はそれとは無関係に動き、蜂蜜酒を飲み干した。体にすごい勢いでしみこみ彼を回復させていき、分身を余計に強く元気づけてくる。愛歌が彼に口づけしながら言った。

「言い忘れたけど、ユウキもその蜂蜜酒を造るのには関わっていて、女権国家でも最強クラスの妖精女王みたいな立場だから。そして旧王朝の魔術も仕込んであるから、私たちの理想の抱き枕になったわね♪」

 愛歌に分身を飲み込まれた彼は、体の内部に入って彼の体を元気づけた酒が内部からも彼に快楽を与え、アリスの糸の効果も高まっていく感じのまま愛歌の中に何度も放った。脳が砕け散っているのに、一切止まらないまま彼は射精を繰り返してく。
愛歌は心底子供見たいな無邪気な笑みで彼の痴態を愉しみながら時折膣を締めて余計に射精させたり、腰を振って彼の射精した直後の敏感な分身を余計に嫐った。


 愛歌が満足して離れると、リグルが位置を代わり、彼のそれを飲み込んだ。

「忠夫僕の配下が集めた蜂蜜酒、僕の魔力も混じっているから、僕の体の与える快楽に君の体が敏感になっているよ」

 リグルはそういうと彼の上で敢えて体制を変えずにいる。これは彼があまりに直ぐ射精してしまいそうだから、それを止めているためだ。リグルが僅かに強すぎる快楽を緩めると溜まった分が一気に噴き出す。
リグルの腹があまりの射精の為に膨れるがそれもすぐに消え。彼女の妖力が高まり彼の霊力が枯渇していく。少女に閨で負けている証をまき散らした後、彼が倒れるとユウキが蜂蜜酒をまた彼に渡してきた。
命の危機すら感じていた彼はそれを飲み干すと、体力こそ戻ったが酒による酩酊と性的快楽を強める効果がますます増していく気がする。

 ユウキは彼を見下ろしながら怖い笑みを浮かべて言う。

「忠夫、僕たちの記憶がないとはいえ、あの『今までの転生してきた中で一番魅力的な女性だ』発言はちょっとカチンと来ちゃったという訳で、ちょっときつめに行くよ」

 ユウキに分身を飲み込まれた彼は凄い勢いで霊的契約が結ばれていく感覚を味わった。射精の快楽と共に、彼の魂がすごい早さで彼女に掌握されている。ユウキは彼の首の後ろに手をまわし、豊満な乳房を押し付けながら口づけして言う。

「インプである僕との契約だね。前世でそういう約束してたからね。でもこれだけ早く契約できるってことは、僕に魂がそれだけ気を許してるってことかな♪」

 機嫌が直ったと思うと優しくではあるが余計に激しく腰を動かして、彼を嫐っていく。

「アリスお願い♪」

「ええ」

 アリスにユウキが頼むと彼の体は精通したばかりの少年期に戻った。彼女は彼の顔を胸で挟みながら言う。

「ジェラートさんのしていた体位でもしたいけど僕背は小さいからね」

 魂まで少年期に戻り女性の体への免疫も弱くなった彼はユウキの乳房に顔をうずめながら両腕でそれを揉まされて射精すると意識を失った。




 意識が戻った彼は自分が夢の中にいると気づくこれは、多分アリスの劇で自分が夢の中にいる姿を描写しているのだろう。そして現実の自分の体も同じ動きをしているなと思う。

 目の前にはユウキがおり、彼女は笑いながら言う。


941 :名無しさん@狐板:2025/03/21(金) 01:05:57 ID:cb7MD9H8
「忠夫僕は君の使い魔になったけど、君が女性優位の性行為が癖になったから、君を嫐ることに特化したし、君を嫐る女性達を手伝うことが得意になったんだよ」

「そ、そうか」

「今はサキュバス系の魔物をたくさん率いるジェラート様と、さとりとこいしちゃんに協力してもらって、君の夢の中だよ」

 そういってユウキが彼を扇動して歩くと、天井まで透けて魚が泳いでいるのが見れる水族館を思わせる、廊下にでた。そしてそこには彼が前世された情事が映っている。そしてその情事を見ていると彼の分身や体がうずき始める。

「魂に刻まれた強すぎる快楽と恥辱心さえ僕なら引き出せるんだよ」

 そういうとユウキは彼の分身を手で握りながら言う。

「ここが辛くなったらいつでも言ってね」

「あ、ああ」


 そういって彼は何度かユウキに頼むと意識が水槽の向こうに行きそれと同じ情事をし始めた。恐らくはユウキだけでなく、現実世界でも彼女たちにされているのだろう。





 何度かの情事の後で奥に到着するとユウキがあの祭壇の前で再び服を脱いだ。何度もここに来るまでに嫐られたその体に彼が反応するとユウキは言う。

「現実の忠夫の体も同じように動いているよ。さあ、祭壇の上で最後の契りをしよう」

 横島は一切抵抗できずユウキの近づいていくと、ユウキがアリスに頼んで子供に戻された。
恐らく子供の体にして、彼女を求めて歩く時間と焦らす時間を延ばしたいのだろう。
そして彼女は敢えて横島が触ってきた理口づけするのに任せて敢えて何度か、分身を手で刺激したり、体を触らせながらも挿入はさせなかった。そして彼女は言う。

「忠夫、良いの?」

 そういうとユウキの後ろの水槽から幾つもの恥ずかしすぎる情事が浮かび上がる。そしてその情事が生んだ恥辱心と、快楽が蘇ってくる。

「僕と夫婦になるといつも気分次第でこの情事の数々だよ」

 嘲笑の眼すら余計に分身を固くさせ、彼は迷わずユウキの中に分身をねじ込んだ。

「〜〜!」

 入れた瞬間分身が爆発したような錯覚が起り、そのままユウキの内部に放った。それが彼のはっきりと記憶できている、その日の出来事はそれが最後だ。


 ユウキに我慢できずに人としての尊厳を捨てたことを嘲笑されたままに祭壇の上で子供の姿のままだったから逆に上になられて何度か優しい性交と激しい性行為を繰り返され。
現実世界でも彼女と繋がっていたことが分かった後、彼女と組んだアリス、ジェラート、アル、エヴァ、愛歌、リグル、さとり、こいし、立香に何度も射精させられた。射精したばかりの時は意識が飛んだし、その前後も定かではない。

 彼は最後にユウキとしたとき夢でも人形劇でもない本当の現実に戻ってきたが、劇と同じ形でユウキと繋がった体制であり、劇の中でした射精の続きを彼女の内部にした。

 最後の射精の時も子供の姿にされていた彼を愛しそうにユウキは抱きながら言う。

「忠夫とってもかわいかったよ♪ 来世でもあんなに早く僕に堕ちるとか。本当に夜が弱いんだから♪」

 上機嫌極まるユウキを他所に周りの女性達を見ると、全員の霊力が上がっていた。間違いなく、この楽屋裏で同じ性行為をしていたなと、確信したが彼はもう指一本動かすことさえできなかった。アリスが不意に彼に言う。

「忠夫ちょっと最後の劇の締め手伝って」

「は、はあ」




 そういうとアリスに引きずられて、彼は人形劇をしていた舞台に連れてこられた。観客はもう入れ替わっており、彼に好意をジェラートやヴィヴィオやアルの配下達しかいなくなっていた。
アリスが彼に鏡を見せると、彼は自分が今まで生まれてきた中で一番無様な表情と姿をしていることに気づいた。そしてそれを無数の彼に情欲を持つ配下達に視姦されて分身が情けなく固くなっている。アリスは劇を締めるように言った。

「この様に言う名のタブーなどを破ってしまうと、男性はこういう末路を迎えてしまいます。良識派かつ彼の人格を好きな女性陣が相手でもこの姿です。本日はこれでおしまいとします」


 彼を嘲笑する女性人たちを見ながら彼は、これが癖になっている辺り自分はもう末期だと思った。そしてふと今回の人形劇に参加した立香という女性とは今生ではもう会うことはないだろうなという確信が不意に浮かびあがる。
そして彼女のことは心配せずとも大丈夫だという確信の後彼の意識は落ちた。






 それから一週間たってようやく回復した彼は、初音ミクと面会していた。大鳳は彼に同情の目を向けながら言う。

「忠夫ごめん、忠夫が忙しい状態なのに僕が忠夫にとって危ない日を把握してなかった」

「いや人形劇の日はそこまで有名やないし、仕方ない。それにアリスちゃんやエヴァちゃんと知り合いのワイが気を付けるべきところやったんや」

 ミクはまたしても上機嫌な様子で言う。

「ジェラート・ヴァレンティーヌと女権国家でもかなり上位の女神出るネプテューヌがあんたの前世と関わっていたなんてね。彼女たちは女権国家の方が悪い場合は、
女権国家と敵対する良識派だから味方に付いてくれることになったわ。しかも、あんたと結婚したらあんたが生きている限りは完全に王国側になってくれるらしいわね」

 ミクがひどく機嫌が良いのは横島が前世の記憶をいくらか取り戻した為か二人との婚姻を否と言わなかったためだ。さすがに強制するのは気がとがめたが、
こういう状態なら遠慮せずに結婚の準備を進められる。それに結婚したら彼が希望するのなら一月のうち一週間は王国に戻っても良いという風にジェラートが話を付けたそうだ。




 結婚を了承することを伝えるほかに、破格の条件を出してくれたジェラートに礼を良いに行くとジェラートが彼を迎え入れた。

「旦那様今生でも妾の夫となってくれることありがたく思うぞ」

「いや良いって。でも結婚の条件がお礼譲歩し過ぎてくれてて少し、後ろめたいんだが、俺にもできることあるかな?」

「そんなことか、ならば結婚式の内容だけは妾たちに決めさせてくれぬか」

「ええけど、女権国家式の女物のドレス着させられる式とか女の格好させるのは勘弁してな」

「それ以外なら良いのか」

 横島は頷いた。ジェラートがユウキを助けてくれるようなことをしてくれた上に、ユウキが彼と共に女権国家に住むとわかったらかなり破格の配慮や手配をしているらしいので、とても断る気になれなかったのだ。
しかし、その後カチっと契約が嵌った音がしたが、それでも彼はここまでしてくれたなら、結婚式の内容くらいは彼女達の思う様にさせなきゃ悪いと思ったから特に気にしなかった。

 しかし、次のジェラートの発言を聞いて後悔することなる。

「実を言うとな、男性に女性のドレスを嫌がっているのを着せるのはどうかという意見も出てきておってな。そのためか新しい結婚式の案がたくさん出てきているのじゃ」

「そうなのか」

「そこで妾がやりたいのは、人形劇などでこういう偉人の様な夫婦になります。あるいはこういう家庭を作りますという、結婚式をやろうと思う。ちょうど前の劇の様にな。前世の妾たちの夫婦の劇をしようと思う。
アリス殿とエヴァ殿が用意しておるし、少し練習に付きあおうぞ」

 そういわれて逃げようと思ったが、再び人形に魂が移る感覚がした彼は言ったことを後悔しつつ、期待の念が沸きあがってきていることに絶望しながらも、王国にとっては悪いことではないと思いながら、
彼女たちの夫になることに忌避感がないことに気づき意識が人形に移っていくのを感じた。


942 :名無しさん@狐板:2025/03/21(金) 03:56:31 ID:VxTuBr3B
ポケモンの二次創作です 性描写はありませんがケモナー注意です
その気はないが擬人化・美少女化して脳内変換できる方はそれで楽しんで頂けるとよろしいかと思います

自分はこのヒスイ地方の人里、コトブキムラに住む村人だ。
ポケモンの調査に支払われる報酬を日々の糧とし、霊峰テンガン山まで足を運んでいた。
そこで見たのが…ヌメルゴンだった。非常に強力なポケモンと知られているが、
そいつは投げたボールになぜか抵抗もせず捕獲された。
それからが全ての始まりだった。

そのメスのヌメルゴンは非常に人懐こく、自分はどうやら初対面でいきなり気に入られてしまったようだった。
トレーナーとしては素人レベルの自分にすらよく懐き、自分の指示や言う事に従ってくれる。
600族と呼ばれるらしい非常に強力なポケモンであるヌメルゴンの実力は凄まじく、彼女の力で大いに生活は楽になった。
…ヌメルゴンは人懐こい事で知られているが、同時に非常に懐いた相手に執着する習性があった。
勝手にボールから飛び出して一緒についてきて、事あるごとに粘液の滴る体で愛おしむ様にすりついてくる。
まるで猫の様と人にはからかわれたが、こちらとしてはただの愛情表現には思えずマーキングめいたものを感じていた。

そして、ギンガ団本部や村の中の女性と話すごとにヌメルゴンからの強烈な怒りの視線を感じる様になった。
実際、女性と仲良く話したりすれば怒りの表情を浮かべて間に割って入ってくる。
酷い時にはその女性相手に怒りの声を上げて威嚇するのでろくに女性と関わる事が出来なくなった…。
同居している母親や姉妹、祖母等の家族でようやくギリギリ許してくれるレベルの酷さだった。
野生のポケモンも同様に、自分に関わる異性に向ける強力な敵意から、
ヌメルゴンは自分に懐いているのではなく、自分をつがいとして認識して独占欲を抱いているのではないか。
そう次第に認識していく事になった。

あまりに生活に支障をきたす為に、とうとう音を上げて彼女を野に放つ事を決意したが、
とぼけた様なとろんとした目つきのヌメルゴンとは思えないほどの思えないほどの、
背筋が凍るほどの憎悪の視線でこちらを睨み怒りの声を上げるのみで自分から離れてはくれなかった。
とうとう実力行使しかないとギンガ団に依頼を出すも、驚異の600族の実力。
あのカイリューやバンギラス、ガブリアスと同列にされるポケモンというだけでその筋の人間には理解できるだろう。
腕利きのトレーナー達の育てたいくつものポケモン達をたったひとりで撃退し、怯えて逃げ出すポケモンも少なくはなかった。
元々が強力な野生下の個体、600族のヌメルゴン、それが怒りのパワーで底上げされた状態になっているのだ。誰も手が付けられない。
そして全てのポケモン達を蹴散らすと、激しい怒りの声を上げて睨みながらこちらにゆっくり歩いてくる。
とうとう実感せざるを得なかった。なぜ自分はこんな相手を従えていると勘違いしていたんだ…?と。
そして、自分は誘拐された。自分を捕らえると殻の中へと引きずり込み、野山の中へと連れ去っていったという。
声を上げて助けを求めるが、誰も彼女に手を出せる存在は村の中にはいない。家族の自分を呼ぶ声が耳に残っている。

943 :名無しさん@狐板:2025/03/21(金) 03:58:21 ID:VxTuBr3B
それからは洞窟の中で監禁状態が続いた。隙を見て逃げ出そうとする度に、
ヌメルゴンは激しく怒りそれを制止してお仕置きとばかりに自分を殻の中に引きずり込んだ。
ぬるぬるとした粘液で全身が覆われてやわらかいヌメルゴンの体と息もできないくらい密着して死にそうだった。
ヌメルゴンは安らいだ顔で満ち足りた声を上げていたが…。

数日が過ぎるとさすがに脱走を諦めざるを得なくなりヌメルゴンとの洞窟の中での生活を受け入れる事となった。
こちらに逃げ出す意思がないのを認めてくれたのか、監視を続ける監禁状態から軟禁状態へと移り変わった。
ころころマメやもちもちキノコといったものを食べて、川の水を飲んで体を洗い、洞窟の中で焚き火で暮らす野生児の様なサバイバル生活は自然と共に生きるヒスイの民といえど厳しかった。
それからは時間の感覚が薄れていったので正直自信はないが、2週間ほどだったと思う。
ポケモンとは言葉は通じないが、こちらの言っている事は何となく伝わるようで対話を試みるようになった。
根気よく会話(?)の様なものを続けた結果、
「絶対に自分を捨てようとしない」「異性との会話や接触は最低限に留める」事を条件に里に帰る事を認めてもらえた。

―そして髪も髭も伸び放題のひどい姿になった状態でようやく文明の灯の元に帰ってきた。
生還を喜ぶ家族の泣き顔が自分を迎えてくれた。自分もただただ涙が滝のように流れ出てくるのを抑えられなかった。
…再会を抱き合って喜ぶ事は、ヌメルゴンの前でできなかったが…。

そして、元の生活に戻る事になった。
ヒスイ地方のポケモン調査員として名を馳せる自分であったが、ポケモンを従えるポケモントレーナー、
それからは完全にかけ離れた存在である事を自分は何より知っていた…。
結婚は既に諦めた。なぜならこのヌメルゴンこそが自分の生涯の伴侶なのだろうから…。

(おわり)

944 :名無しさん@狐板:2025/03/21(金) 08:24:31 ID:VzZj8Zwq
乙です

945 :936:2025/03/23(日) 13:25:33 ID:wOX2F1mj
>>944
乙感謝です

946 :くノ一性的拷問・前編:2025/03/24(月) 03:00:52 ID:kGQLWWa7
現在自分の共和国は隣の王国と戦争を行っている。
前線から離れたしがない地方の行政官である自分も物資の手配、中央からの伝達、避難民や負傷者の受け入れなど仕事は山積みだ。
書類の脇に置かれた目の前の封書を開き、目を通す。

―竹馬の友よ。この戦争もようやく終わりを迎える事ができそうだ。これもひとえに君のように勤勉に国の為に尽くしてくれた人達ひとりひとりの働きによるものだと思っている。
今、重大な作戦行動を実行に移している段階だ。これがうまくいけば戦争は終わるだろう。
逆を言えば向こうとしては何が何でもこちらの妨害をしてくるだろう。君にも火の粉が飛ばないとは限らない。
くれぐれも身の回りには気を付けてくれ…

幼少の時には一緒に学校に通い、野原を駆け回り日が暮れるまで遊びに興じたあいつも今や元帥閣下の秘書官だ。
昔から優秀で勤勉な奴だったが、今では天地ほどの差が開いてしまった。
それでも妙に気が合ったやつとは今でも時折手紙でやり取りをしている。

あいつもこの戦争の激務で想像もつかない気苦労だっただろう。
戦争が終わったらまた一緒に茶でも飲みながら昔話でもしよう…そう思い手紙を引き出しへとしまい、就寝の床につこうとした。

大きく背伸びをして歩き出した途端、そいつは既に背後に接近していたのだ。
「っ!?」
布のようなもので口元を覆われ、抵抗しようとした瞬間に手足を押さえつけられる。
声を上げる事も出来ず、バタバタともがくのが精一杯だった。
首を絞めつけられて息もできず、布に含まされていた薬品によるものか、次第に意識が薄れていく。
糸の切れた人形のように床へと仰向けに崩れる体。
薄れゆく意識と掠れた視界に映ったのは、口元を襟巻で隠し忍び装束に身を包んだ…女だった。
青い髪を束ね、こちらを冷ややかに見降ろす視線。網のような装束に手足を包んだしなやかな肢体。
「ミズチ!目標は捕らえたか?退路は既に確保してある、引き上げるぞ!」
「了解だ。今からそちらに向かう」
それが意識を失う最後に聞いた声だった。そして自分の意識は闇に沈んだ。

947 :名無しさん@狐板:2025/03/24(月) 03:01:15 ID:kGQLWWa7
「―ここは!?」
意識を取り戻した時、自分は薄暗い部屋のおかしな台座に寝かされていた。
暗い?燭の明かりに浮かぶ人影。その人物は自分が最後に見たあの女忍者だった。
「ようやく目覚めたようだな」
体を起こそうとするも、手足が動かせない。両手両足が完全に鉄の錠の様なもので押さえつけられている。
かろうじて動かせるのは首だけ。そしてその眼前にミズチと呼ばれた女忍者が迫る。
「さて…お前に話してもらいたい事がある。言うまでもないな?共和国の軍事作戦の機密情報だ」
機密情報?何の話だ?自分の様な地方の一役人になぜそんな情報が与えられると思っている?
何の事かわからなかった。ただただ困惑しながら心の声そのままにミズチへと告げる。
静寂の中に頬を叩く音が響き渡る。頬に痛みが走る。
「惚けても無駄だ。全く無関係そうな一役人に連絡役を任せたのは考えたものだがな」
自分を促す様にミズチは横を見遣る。その視線の先にいたのは、
裸でアイマスクとポールギャグを付けさせられ、手錠で拘束され唾液と呻き声を漏らす中年男性だった。
「あいつが吐いてくれたぞ。極秘の軍事作戦の情報を知っているのはお前だとな」
馬鹿な!そんな筈がない!何かの間違いだ!悲鳴を上げる様に声を上げて訴えかけた。
「どうやら素直に吐く気はないようだな」
そんな自分を冷ややかに見下ろし、取り出した短刀を抜いた。灯に照らされる鈍色の刀身にミズチは舌を這わせた。
「今、話せばどこも傷つかずに終わるぞ」
その刃の切っ先が自分の首元に突き付けられる。このまま押し込めば自分を殺せる、そのアピールだ。
恐怖で半狂乱になって叫ぶ。自分は知らない!ただのでっち上げだ!声はもはや泣き声に近かった。
「そうか、どこがいいか?最初は爪を?がすか?次はその指を折る。それでも吐かないならその指を落とす」
ククク、と口の端をつり上げるミズチ。覗いた歯はまるで牙のようだった。
「それを両手両足、全部の指で繰り返す。…さて、どれだけの指が残るかな?」
ヒイッ、という情けない声が漏れた。その場からジタバタともがくが台座がガタガタと揺れるだけでまるで動く事ができない。
その瞬間に股間に痛みが走った。
「金玉が縮みあがっているぞ?怖いなら無理をするな」
ミズチは押し殺した笑いを漏らしながら、自分の股間を激しく掴み、力を込めていく。
「それともこっちを潰されるのがお望みかな?」
あああ、と苦悶に呻く声が漏れる。知らない、何かの間違いだ、と何度言っても信じてもらえない言葉を吐く。
ミズチの顔から笑みが消え、陰嚢から手を離すと陰茎の竿の部分を乱暴につまむ。
「なるほど…指より先にこっちを切り落とされたいようだな」
陰茎にゆっくりと当てられる鈍色の刃。嫌だ、嫌だ、と子供の様に泣きじゃくった。

948 :名無しさん@狐板:2025/03/24(月) 03:01:48 ID:kGQLWWa7
「何を馬鹿な事をしている、ミズチ!」
大きな女の声とともに、激しく部屋の扉が開けられる音が響き渡った。
ゆっくりと歩いてくる女。その女は前髪を切り揃えた長い黒髪をたなびかせていた。
肩と脇を露出させたおかしな服。白の袖と赤い袴。いわゆる巫女の服というやつなのだろうか。
噂に聞いた事がある。各地を回る巫女、退魔師の女。それがこの忍者達の表向きの顔だったのかと。
そしてその清楚であるべき巫女に全く不釣り合いな、はちきれんばかりの大きな乳房が黒いインナーに覆われていた。
「…なんだレイム、私の尋問の邪魔をするな」
「何だとは何だ!里の長である私を未だに呼び捨てとはいい度胸だな!」
このレイムという忍者達の長は目にも止まらぬ動きで距離を詰めるとミズチの持っていた短刀を素手で叩き落した。
その勢いで音を立てて壁に突き刺さった短刀。呆気に取られる自分へとそのレイムと呼ばれた忍者は歩み寄る。

「なってないなミズチ…私達忍びにとってはそんな恐怖で吐かせるよりもっと良いやり方があるではないか」
直後に恐怖で完全に縮み上がった陰茎にしなやかな刺激が触れる。ゆっくりと弄ぶような愛撫で股間をまさぐる。
危機的状況も忘れゆっくりと膨れ上がっていくそれを目にすると、レイムは口の端を釣り上げる。
「こちらに聞かせてもらおうではないか。ふふ、もう随分乗り気だぞ…?」
淫靡に股間を愛撫するレイムの手により完全に屹立した陰茎を前に、彼女は淫靡に笑ったのだった…。

(つづく)

949 :くノ一性的拷問 前編2:2025/03/26(水) 04:12:03 ID:otCJ4kTE
「ほうら、見ろ♪あんなに縮み上がってたこれが、こんなに元気じゃあないか?」
レイムと呼ばれた忍びの長は陰茎を愛撫しながら自分の顔を覗き込みながら言い放つ。
「素直ないい子だな♪よしよししてやるぞ」
血生臭い忍者とは思えないようなしなやかな指先が自分の亀頭に絡みつく。
指先が亀頭のカリの敏感な部分をほじくる様に刺激したと思うと、カリに引っ掛けるように輪を作った指で上下に扱き出す。
感じる部分を熟知した様なその手淫に情けない喘ぎ声が口から漏れ、押し寄せる快感に身を震わせ悶える。
先程のミズチという忍者にされた事を忘れる様な状況。まさに地獄からの天国だ。
「どうだ?あんなひどい事をするあいつと違って優しい私には情報を言ってくれるよな?」
豊満な乳房を自分に押し付けながら、レイムは優しく促す様に笑顔を浮かべて告げる。
フッ、と鼻で笑うような声と視線をミズチに送る。その態度にミズチはムッと噛んだ歯を覗かせた。
知らない、知らないんだ、身を震わせながら訴える。恐怖でなく快感だろうとも、知らないものは答えようがない。
「我々は何としてもお前から情報を聞き出さなくてはいけない。お得意様の王国の依頼だからな。
それが我ら忍びの使命、分かってくれるな?」
いくら使命と言ってもこんな非道な事をしてはいけない、そもそもこの戦争も王国の身勝手な思惑から始まった事じゃないか、そんな事に加担しちゃいけない、
今ならまだ取り返しがつく、自分も上層部に掛け合う、だからもうやめよう、
君みたいな綺麗な女性がこんな事をするのは間違ってる。
自分は助かりたい一心からか、思いもよらない事を口から言い放ってしまった。…特に最後に関しては、露骨すぎるお世辞だ。
「…フッ!フフフ!我ら忍びがそんなありきたりな綺麗事で心を動かされると思うとはお笑い草だな!」
…一瞬の奇妙な間を置いた後、レイムは派手に笑ってみせた。
「―まあそんな事を本気で抜かせる様な、青臭く甘っちょろい男は個人的には嫌いではないがな!」
ん、とレイムは喉を動かすと、自分の開いた口に唾液を垂らしてきた。
今までに幾人もの男を篭絡してきた美女の唾液が自分の口の中に入ってきている、動揺する自分は思わずそれを飲み込んでしまう。
直後にレイムは音が響き渡るような熱いキスで自分の唇を奪った。
侵入してきた舌が絡みつき、淫猥な水音が響く。

950 :名無しさん@狐板:2025/03/26(水) 04:14:03 ID:otCJ4kTE
口ではキスを続けながら同時に右手で陰茎を扱き上げる。竿の根元から亀頭の部分まで、淫猥に愛撫を続ける。
そして自分の口内を蹂躙した後、唾液を引きながらレイムは唇を離す。
「ふっ、貴様…童貞だな?」
その単語にビクッ、と貫かれたように反応する自分。その直後に違う、童貞じゃないと慌てたように反論する。
「そうか…わかったぞ。お前は娼館でしか経験のない素人童貞だ」
鼻を鳴らす様にフッと嘲笑を浮かべる。
「反応が初心すぎる。さてはお前、母親としか接吻した事がない様な口だな。一瞬迷ったその反応、童貞ではないのは事実だろうが女を口説けるような気概もないお前がまぐわえるのは娼婦だけだ」
―当てられてしまった。その反応から答えを察したのかフフン、と胸を張る様に笑う。
言い当てられた気恥ずかしさに頬が紅潮する感覚を覚えた。
…そして同時に、どうしてその洞察力の高さを自分が本当に情報を知らないという事に活かしてくれないのかと嘆いた。

「もっと素直になってもらう必要があるな」
視界が塞がれる。大きく柔らかい何かが自分の眼前にのしかかっている。
それがレイムのたわわな乳房である事が直後に理解できた。
「男は皆私のこれが好きだからな。己の欲望に素直になれ、娼館では味わえなかった快感を教えてやるぞ?」
むせ返るような感触。息ができなくなる。そして同時にこの大きな胸を自由にできたらという欲望が首をもたげる。
「ふふ…そうだ…男達は皆私の胸ばかりに夢中になるからな…私の体以外は…」
…? レイムは自分で発言しておきながらなぜか暗いトーンになった。本人にしかない暗い心の声を聞いた気がした。

バンッ、と壁を叩くような音が響く。
「いつまでまどろっこしい事をしている!こんな腑抜け、指の一本や二本落としてやれば口を割る!
 お前の牛の様なだらしない乳での甘やかし茶番に付き合わされるこっちの身にもなれ!」
「う…牛だとぉ!?貴様、よくも人が気にしている事をほざいてくれたな!」
声を荒げたのは離れて見ていたミズチだった。売り言葉に買い言葉、怒りをあらわにするレイム。
…本当に彼女は冷徹で冷酷な忍者なのだろうかと疑わしく思えてくるようだった。
「ならば貴様は私の様にこの男を蕩けさせる事ができるんだろうな?」
鼻で笑うような含み笑いと嘲笑するような視線。
「な、何だと…」
「いつも思ってたのだ、お前が残酷な拷問ばかりしているのは己の体と性技術に自信がないからなのではないかとな!」
「レイム、私を愚弄するか!」
仲が悪いと思われるこの二人は自分をそっちのけに口喧嘩を始めていた。自分は一体何を見ているんだ。
そして、自分は一体どうなるんだ… 不穏に沈む自分の気持ちを知らぬかのように、己の欲望は屹立していた。

(つづく)


951 :名無しさん@狐板:2025/03/26(水) 16:32:09 ID:hxrPCmsk
乙ー


952 :名無しさん@狐板:2025/03/28(金) 02:07:02 ID:9rE73cVt
おつー

953 :名無しさん@狐板:2025/03/28(金) 16:52:25 ID:/NwxKKez
おつ

954 :砂場のお城と王女様達(前編):2025/05/18(日) 22:48:59 ID:WuljWpuy
誤爆してみっともなくレスで内容がバレてしまいますが思いついて書いてしまったので投下します
長くなったのでまずは前編
導入部で見所ないかもですいません

何年ぶりの日本、そして我が家。迎えてくれる者もいない、何年も放置された主人を忘れてしまったであろう家。
埃と淀んだ空気の溜まり場となったであろう惨状を思うと気分が沈む。
陰鬱な気持ちで鍵穴へと鍵を差し込み、回す。
その錠は意外にも軽く解かれ、開かれた扉の先が視界に入る。

―そこにあったのは綺麗に掃除され、整頓されかわいらしい玄関マットや女ものの小物に彩られた玄関だった。
小さな靴も2足、置かれている。
自分は目を疑い家を間違ったのではないかと再び表札へと目を向ける。

…那科孤太郎…なしな、こたろう。確かに自分の名前だ。
間違いなくここは数年間不在にしていた自分の家だ。これは一体どういう事だ?
その瞬間、ドタドタと慌ただしい足音が響き渡る。
振り返ると、小学生高学年くらいの小さな、しかし気の強そうな女の子が怪訝な表情でこちらを見つめている。
「―あなた、誰?ここ私達の家なんだけど!?」
彼女の後ろから不安そうな顔をした、同年代の女の子が不安そうにこちらを覗き見ている。
そう、自分の家は、この小さな不法侵入者に住み着かれていたのだ…。

「それはこっちのセリフだよ。僕はこの家の持ち主。君達こそ誰だい?」
「ハァ!?いきなり来て何言ってんのあんた?ショーコを見せなさいよ!」
全く気後れする事もない目の前の少女に、今までのアメリカ暮らしで使っていた写真付きパスポートを見せる。
「どう?ここの表札の名前と同じだろう?君達こそ誰だい」
目を見開いて驚愕する少女。まさに寝耳に水、というリアクション。悔しそうに唇を噛みしめ自分を睨みつけた。
「あんたが本当の持ち主だからって何よ!今まで何年ここをほったらかしにしてたの!?私達が住んでも文句ないでしょ!」
「お願いです…私達、この家が本当に好きなんです」
「でも、君達がやってる事は紛れもない不法侵入と不法占拠だ。どうしてもここは自分達の家だと言い張るのなら、警察を呼んで話し合いしなくちゃいけなくなる」
警察という単語を聞いて、凍り付く二人の表情。この子達も口は回り賢いようではあるが、現実が分からない訳ではない。
…そして何より、この子達には当然親がいて、こんな生活と振る舞いを知って許しているとは思えない。
絶対に表沙汰になってはいけない痛い所のはずだ。
案の定、あれだけ強気だった目の前の少女はうつむいて震え、もう一人の女の子も真っ青な顔で彼女の手を握っている。
「…どうしてよ、どうして私達の大切なものを奪うのよ…」
泣きそうな顔で力なくつぶやく。

その姿に、デジャブを感じた。自分がかつて、友達と一緒に作った秘密基地の小屋が、持ち主の都合で取り壊されてしまったのを見た時だった。
きっとあの時の自分と同じ気持ちをこの子達も味わっているのだろうと思うと、これ以上邪険にできなくなってしまった。
「―どういう事なんだい?話、聞かせてくれるかな?」
子供の身勝手には毅然とした態度で臨むべきだと思っていた自分の気持ちは、崩れてしまった。

955 :名無しさん@狐板:2025/05/18(日) 22:49:24 ID:WuljWpuy
「それで、不動産業者が管理で訪れた時こっそり忍び込んで、中から鍵かけて出入りできるようにして、こっそり合鍵を作った?…大した行動力だなあ」
おとなしそうな女の子がおどおどしながらソファに腰掛ける自分へとコーヒーを出した。
恐らく彼女らが揃えた生活用品なのだろう。自分がアメリカに発ってから数年、すっかり彼女らの「お城」に造り替えられていた事が視界一面にうかがえる。
「つまり、お互いの家に泊めてもらうって親に言って、実際にはこの家で度々お泊りしてたって事か。
 君達くらいの女の子が無断外泊なんて、そりゃパパとママが許す訳ないよな」
「…パパなんていないわよ。それにママが気にするのは、私のテストの成績と学校での態度だけだもの」
「…えっ?」
「ママだって度々外泊してるんだから、私がしたって別にいいでしょ?美衣子ちゃん家に泊めてもらうって言った時だって、ちゃんと勉強するのよとか美衣子ちゃんにテストの点で負けてないわよね、って事ばっかりだもん」
「うん…それはちょっとさすがに同情するな…」
「詠香ちゃん…」
美衣子と呼ばれていたもう一人の女の子は気遣うようにつぶやく。
今更ながら最初の子が詠香、そしてもう一人の子が美衣子という名前であり名乗り合ってもいない事に気付いた。
「美衣子ちゃんの方だってひどいものよ。パパはずっと仕事につきっきりで帰ってこないし、美衣子ちゃんに声もかけない。
ママだって家事しかしないそうよ。しょっちゅう出かけてて、美衣子ちゃんが帰った時はいつも一人きり。
詠香の言葉に美衣子は寂しそうに無言で頷いた。
彼女らの言葉を聞いている内に、似た境遇のお互いに対する依存心と自分達の居場所への想い、その複雑な感情がうかがい知れた。
「…だから、ここが本当に大切なのよ!いいでしょ!?あなたも仕事で随分空けてて、いない事も多いんでしょ!?
 私達が掃除や洗濯、全部やってあげるわよ!ここの家のものだって何一つ盗んだり壊してたりなんかしてないでしょ!」
「お願いです、本当に大切な場所なんです。どうか居させて下さい」
「どうしてもって言うんなら、家賃だって払うわよ!それでいいでしょ!?」

―自分は深くため息をついた。全く困った事になった。
小学生の女の子が親に無断で自分の家に住み着いている。それを黙認しろなど、問題しかない。
だが、どうしてもこの子達が一緒に楽しく砂場で作り上げたお城を踏み潰すような気にはなれなかった。
いつの間にか自分の唇は、「仕方ないな」と動いていた。
その瞬間の二人の女の子の表情は、この上なく輝いて明るいとびっきりの笑顔だった。

956 :名無しさん@狐板:2025/05/18(日) 22:50:14 ID:WuljWpuy
日本に帰っても、会社に微妙に自分の居場所はなかった。単身で若い故に気軽に海外に派遣された。
…そして海の向こうアメリカで開放的なブロンド美女との甘いひと時なんてものもある訳がなく、
無難に仕事をこなし無味乾燥な毎日、日本に帰りたいと願い続けてばかりだった。
そしていざ帰国しても、お前にいつの間に戻って来たんだというリアクションばかり。
結局大して変わりはなかったな、と思いながら自宅の鍵を開ける。

「あっ!お帰りなさい!」
「お仕事お疲れ様でした。お邪魔させてもらってます」
…ただ、劇的に変わったのは我が家に騒がしい同居人が増えた事だ。
時々お泊りの名目でここの家で過ごしているようで、帰宅した頃には彼女らが家にいる事があった。

台所を通りかかると流し台に置いたままの食器がきれいに洗って並べられており、
洗濯カゴの中には干した洗濯物が畳まれていた。
…約束通り家事はちゃんとしているようだ。仕事帰りの疲れた体でこれをやらなくてはいけないのは気が重い。
正直言ってこれはありがたかった。
彼女らには空いた部屋を使ってもらう事にし、お互いのパーソナルスペースとして干渉しないように決められていた。
最初はお互いに顔を合わせないように、騒がしくしないようにと気を使い合っていた。

「ほら、面白いテレビやってるわよ!リビングで一緒に見ましょうよ!」

…が、しばらく一緒に過ごしている内に警戒心も緩んだのか、キッチンやリビングなど共有の場がどんどん増えていった。
テレビの前で詠香の大きな笑い声が響き渡り、美衣子も口を押えて笑い声を漏らしている。
これがきっと彼女らの本来の姿なのだろう。今ではこうして一家団欒の真似事のような光景が繰り広げられている。
「那科さん、ご飯まだなんでしょう?用意しますよ」
美衣子は冷蔵庫に入っていた作り置きの野菜炒めを取り出すと、電子レンジに入れて温めた。
「美衣子ちゃんって料理上手なのよ!今日調理実習ってやつやってたんだけどさあ…」
詠香は学校での出来事を楽しそうに話したり、気に入らなかった事を愚痴ったりする。
くつろぎの時間にそんな事に付き合わされるなんてと思ったが、彼女の発言が自分の子供の頃の体験談そのもののようで思わず苦笑し、妙に共感しながら相槌を打っていた。
こっちが聞き手に回っていると、さらに詠香の言葉は止まらず、美衣子に宥められてしまう。
あの子も本当ならこうやって両親とお喋りをしたいと思っているのだろうかと思うのだった。


「あっ…もうこんな時間じゃない!」
「私達もう寝なきゃ…那科さん、おやすみなさい

小学生の就寝は早い。今日はこのまま泊まってそのまま学校に行くらしい。
彼女らが自分達の部屋に戻って就寝するのを見届けると、大きな音をたてないように入浴を済ませる。
さすがに小学生の女の子に下着を洗わせるのは気が引けるなと思っていたが、何の気もせずに洗濯して干しているようだ。
最初は追い出されないためのご機嫌取りかと思ったが、律儀に家事をこなしてこちらにコミニケーションを試みてくる。
住まわせてくれれば自分などに興味はないと思っていたのだが、思いの他彼女らは自分へと興味を示している。
父親がいない母子家庭同然の暮らし故に、思う所があるのだろうか?
砂場で遊ぶ子供達を見守る大人の様な気持ちでいたが、いつの間にかその砂場に引き込まれてしまったような気分だ。
まあいいだろう、子供のおままごとに付き合ってあげるのも心無い大人にならない為の心構えだろう。
明日は日頃のお礼にケーキでも冷蔵庫に入れておいてあげよう。そんな事を考えながら布団の中で瞳を閉じた…。
まあ、エロ本やその類を家に持ち込めないのはちょっと悩みどころではあるが…。

957 :名無しさん@狐板:2025/05/18(日) 22:51:03 ID:WuljWpuy
「那科くんじゃないですか!いつの間に帰国してたんですか?」
驚きとともに顔をほころばせたのは、少し年上の先輩の長瀬さんだった。
彼女は入社したての自分を色々と気にかけてくれた親しい先輩だ。
自分が海外に単身赴任になってから、色々と気にしていたようだった。
話が弾むと、退勤後に色々話そうと居酒屋に共に足を運んでいたのだった。
「立派ですよ、那科くんは、まだまだ若くて入社後間もないのに海外で一人で頑張って…」
「いやいやそんな…他に誰もやりたがらなかったからですよ…」
酒が入ると長瀬さんは陽気になって酒を勧め、饒舌になってくる。その顔はほんのりと酔いで赤らんでいた。
「他の男の人なんて調子のいい事言ってばかりでやる気がなくて、困っちゃいますよ!
飲みに誘われるんですけど、酒は好きですが変な下心のある男の人ばっかりで本当に嫌になります!」
どうやら男達との関係で色々悩み事があるらしい。
とはいえ長瀬さんは年とは裏腹に若々しく綺麗な顔とスタイルの良い体で男性社員からは憧れの的…
というのは上品な言い方だろう。自分だってよからぬ期待を抱いてしまうほどには魅力的な女性だ。
「長瀬さん酔うのは程々にして下さいよ…こんな所皆に見られたらイメージ崩れますよ」
「酔ってませんよ!それに那科くんだからこんな事言うんです!」
長瀬さんのような女性に赤ら顔で見つめられると思わず胸が高鳴りそうになってしまう。ハハハと苦笑する自分。
「気の合う相手と一緒に飲むと本当にお酒がおいしいですね…終電逃しちゃいそうになっちゃいます。
 那科くんってここらに住んでて、持ち家あるんですよね?」
「え、ええ…」
「じゃあ今度飲みに行く時は、終電逃しても大丈夫ですよね、那科くんの家に泊めてもらえばいいんですから」
「ちょっと、長瀬さんまずいですよ」
「そういう事言える人だから信用できるんです。次の飲みの時が楽しみですね!」
長瀬さんのその言葉がただの酔った勢いの冗談でない事に期待を抱かずにはいられなかった。
―そしてその直後に、自分の家で楽しそうに過ごしている詠香と美衣子の二人の顔が浮かんだのだった…。

「…あのさあ、今度の週末、友達が家に来る事になってるんだ。その日は空けてもらってもいいかな?」
3つの椅子が埋まる食卓のテーブルで、詠香と美衣子はきょとんとする。
「ええ…ちょっと残念ですね」
「友達って誰?まさか女?」
詠香は露骨に不機嫌な顔を浮かべた。
「最近あなたって飲みに誘われたって言って帰りが遅いじゃない、ちゃんとお帰りなさいしようと待ってたのに」
「わがままを言う立場じゃないのはわかってますけど、私も詠香ちゃんも寂しいです」
「いやー勘弁してくれ、社会人には大人の付き合いっていうのがあるんだよ」
美衣子は不機嫌そうに視線をそらし、詠香はフン、と怒ったような声を上げた。
「お、女じゃないさ!それに君達の部屋には入らせないようにするからさ」
気恥ずかしさと女と言ったら何やら不穏な雰囲気を感じ取ったのもあって、思わず嘘をついてしまった。
そうして気まずいままその日は眠りにつき、言葉を交わすことなく先に登校してしまった。
もし、もし自分が長瀬さんと仲良くなって家に訪れる様になり、もし仮に、一緒に暮らしたい、となったのであれば…
彼女ら二人はどうなるのだろうか?このまま家に居させるわけにはいかない。
小学生の女の子が大人の男の家に無断で一緒に暮らしている。この状況こそがそもそもまずいのだ。
いつかはバレる。バレたら自分だけではなく彼女らも大問題だ。その前に終わらせなくてはならない。
…でもこれは仕方がない事だ。子供はいつか砂場遊びから卒業しなくてはいけないのだ。
そして大人もいつまでも子供と同じ遊びに付き合ってあげている訳にもいかない。
自分が大切にしていた秘密基地が取り壊されてしまったのを目の当たりにしたように。
来るべき時が来るだけの事なんだ。そう思いながら、玄関の扉に鍵をかけ、出勤した。

「おはようございます、那科くん」
「おはようございます、長瀬さん。今度の週末楽しみにしてますよ」
にこやかに長瀬さんに挨拶をすると、仕事にかかるのだった。
そう、自分は社会人であり大人なのだから。

―今晩、長瀬さんと居酒屋で食事を済ませて別れた後、まるで自分を貫く様な視線の様なものを自分は感じた。

(つづく)

958 :名無しさん@狐板:2025/05/18(日) 23:41:42 ID:xnIUuXCA
おつー
嘘付いたね⋯

959 :名無しさん@狐板:2025/05/19(月) 23:48:15 ID:+zSOeuR4
おつ
続きも嬉しみ

960 :名無しさん@狐板:2025/05/19(月) 23:49:34 ID:HUr+hbYy


961 :砂場のお城と王女様達(中編):2025/05/21(水) 01:49:05 ID:Anvw6F9e
「な…何ですか、これは…?」
ほろ酔い状態の長瀬さんがつぶやいたその言葉とまるきり同じ事を、自分は思った。
扉を開けた玄関の先には、口紅のついた自分のワイシャツ、強い香水の香り漂う女物の服、
そして派手な柄のブラジャーとパンティーがこれ見よがしに脱ぎ捨ててあった。
目を疑った。そして思い至った。こんな事ができるのは、合鍵を持っているあの子達しかいない、と…。
「信じられません、こんな爛れた生活をしてる女性が那科くんにいたなんて…」
「な、長瀬さん、これは…違うんです!」
「貴方も結局不純な事を考えている男の人達と変わらなかったんですね。…さよなら、那科さん」
軽蔑しきった冷ややかな声でそう告げると、背を向けて玄関から去っていった。
「待って下さい!」
呆然とした後に彼女を追うも、どんどん遠ざかる彼女の背中。一度も振り返る事のなかったその光景に、
ただ終わった、と追いかける気力すら失わせていた。

呆然としながらフラフラと玄関の中へと入っていく。
その視線の先には、激しく自分を睨みつける詠香が仁王立ちしていた。
「嘘つき」
声が震えていた。憎悪のこもった瞳で自分を詠香は睨んでいた。
「女じゃないって言ったじゃない!あいつの為に私達を追い出すような事したの!?」
次々と自分を責め立てる罵声を浴びせる詠香。もう、全てを察した。
詠香達は自分を怪しんで、長瀬さんと会っている姿を見ていたのだ。
そして、彼女をきっかけにいつかこの家から追い出される事を察して…こんな事をしたのだ。
自分達が造り上げた砂場のお城を守る為に。
「…何でだ?いくら何でもこんな事をする必要はなかったじゃないか!
 君達にとって大切な家だってのはわかる!でもここは僕の家じゃないか!」
この子達はこの家が自分の好意、気まぐれで住まわせてもらっている事はわかっているはずだ。
思ったよりは大人だと思っていたが、やっぱり好意を忘れたわがままな子供だったという事なのか。
裏切られたような、失望したような気持ちに打ちひしがれる中、思わぬ言葉が彼の耳に届いた。
「僕の家…?」
自分が発したその言葉に、詠香は肩を震わせた。
「違うでしょ!ここは、私達3人の家じゃない!!」
「この…浮気者…!」
怒気と怨嗟と共に放たれたその言葉に自分は言葉を失った。
自分はただのおまけだと思っていた。だが、彼女らの『お城』には既に自分も含まれていたのだ。
自分は、思い違いをしていたのか?
そう衝撃を受け立ち尽くしていると、突然激痛が背後から全身を駆け巡った。
まるで電撃を流されたかのような痺れる感覚。意識を失うその直前に視界をかすめたのは、
スタンガンを手にして息を荒くする美衣子の姿だった…。

962 :名無しさん@狐板:2025/05/21(水) 01:50:41 ID:Anvw6F9e
体がまだビリビリする感覚を感じながら、ゆっくりと視界が明るくなっていく。
ベッドの上だった。体を起こそうとするが、動けない。手足に縄が縛られ、ベッドに固定されている。
こんな行為をした人間は彼女らしか考えられない。
そう、ゆっくりと視線を上に向けていくと、目の前には詠香と美衣子が立っていた。
―いったい何を考えているんだ!早くこの縄をほどくんだ!
…そう言いそうになった瞬間に、自分はふと思い至りうつむいた。
「―すまなかった」
あれこれ言い訳するのも、立場をふりかざすのもやめようと思ったのだ。
彼女らの事を軽んじていた。たとえこの共に過ごす生活が社会的に好ましくないいずれ解消すべきものであるとしても、
彼女らとしっかりと話し合ってからにすべきだったのだ。
それを怠った。何より、詠香も美衣子も自分に対し想像以上の感情を抱いていた事に気付けなかったのだから。
「言い返せないよ。君達の事を軽く考えてた」
その負い目が何を言われても仕方がないと、思わせた。
「な…何よ!そんな風に言われたら…言いたかったことも…言いにくくなっちゃうじゃない!」
怒りと困惑の色が混じった声で、詠香は睨みながら声を上げた。

詠香の父は彼女が物心つく前に浮気が原因で離婚していた。
浮気は悪い事だ、悪いのは父の方だ。母にそう言い聞かせられていたが、
父と一緒である思い出が全くなかった彼女にとって、父という存在に対し幻想や憧れも抱いていた。
彼―那科孤太郎という大人の男性と生活の場を共にするという事は、その想いを反映させるのも不自然な事ではなかった。
詠香は彼に対して父の姿を見ていた。浮気して家族を蔑ろにする父親を問い詰める娘のような心境だった。
そして、那科自身も、その事に気付いた。この謝罪は、正しい選択だったと言える。
―そう、詠香に対しては…。

「わかってくれたんですね」

幼い少女とは思えない笑顔を張り付けて、美衣子は静かにつぶやいた。
その視線に宿った瞳の光に、彼は得体の知れない何かを感じた。
思わず後ずさりしそうになるが、拘束された手足はそれを許さなかった。
ゆっくりと歩み寄る美衣子。

963 :名無しさん@狐板:2025/05/21(水) 01:51:55 ID:Anvw6F9e
似た者同士ではあるが、美衣子の家庭状況は詠香とは異なる。
父親は仕事にかまけ遠方に単身赴任、それ故の距離から妻や娘と疎遠になり関りもしようとしなくなった。
そんな夫に対し、母は無関心で特に何もしようとはしなかった。非干渉なら幸いと自分の時間にかまけるばかり。
そんな両親を目の当たりにしていた美衣子は、結婚していようと子がいようと、
お互いが関係を維持しようとしなければ夫婦関係も家庭も崩れ去ると、そう認識するようになっていた。

感情的で思った事を正直に言う詠香。それに対し、美衣子は控えめで一歩引いた位置にいて強い自己主張をしない。
―しかし、詠香の行動した後に過激な行動を取るのは常に美衣子だった。
週末に家を空けて欲しいという発言を怪しんで後をつけたのも美衣子であり、
女物の服や下着を用意して長瀬を幻滅させようと発案したのも美衣子であり…

「痛い思いをさせてごめんなさい。でも、こうするしかなかったんです。
 きっと、話を聞いてくれないと思ったから…」

詠香の意図とは別に独断で那科を気絶させ拘束したのも…彼女だった。
悪い事をしたという自覚はあれど、仕方のない事だと割り切れている事を那科は感じ取り震えた。

「私からも謝らなくちゃいけない事があります。私―最初、貴方の事は邪魔だとか思ってたりしてたんです。
 詠香ちゃんと一緒の場所がなくなっちゃう、大人なんてみんな身勝手で信用できないって思ってました」
「…美衣子ちゃん…?」
「でも貴方と一緒に過ごすようになってから、詠香ちゃんはすごく楽しそうでした。まるで本当の家庭が手に入ったみたいな気持ちでした。初めての信用できる大人で、初めて一緒にいたいって思える男の人だったんです」

見た事もない雰囲気で言葉を続ける親友の姿に困惑する詠香。その口調には懺悔しているようで、どこか恍惚を思わせるようなものが滲み出ていた。

「孤太郎さん」

自分の名前を呟く美衣子の声にゾクリとする那科。

「孤太郎さんは、お嫁さんが欲しかったんですね…?」

幼い女の子とは思えない蠱惑的な表情を浮かべた美衣子は自分の衣服に手をかけた。
はらり、と音もなく衣服は床に落ちた。

(つづく)

964 :名無しさん@狐板:2025/05/22(木) 02:55:21 ID:5wxhVl4m
乙!

965 :砂場のお城と王女様達(後編1):2025/06/01(日) 18:22:58 ID:0hmZrSPU
「ちょ…ちょっと美衣子ちゃん!?な、何してるの!?ふ…服を着て!」

上半身の服を脱ぎ捨て、露になった裸体を目の前の那科に美衣子は晒した。
凹凸のない胸に、少しだけ貼りだした乳首にようやく女としての体の成長が始まった事がうかがえる。
自分の娘でも不自然ではない少女の乳房に、思わず見てはいけないと彼は目を逸らした。

「孤太郎さん、見て下さい。やっぱり私、まだ子供ですよね?」

静かに口の端を緩めながら、静かに拘束され動けない那科にゆっくりと歩み寄った。
その行為を制止する口も開けず、その目をただ見つめているのみだった。

「でも…私だって女なんです」

那科の眼差しを受け止めながら、ゆっくりと下のスカートに手をかける。
静かな衣擦れの音を立てながらパサリと床に落ちるスカート。
そしてそのまま、下着の端に両手をかけていく。

「ダ、ダメ!やめて美衣子ちゃん!!」

目の前の光景に完全に理解が追い付かなくなった詠香はただただ動揺してその行為を制止する声を上げる事しかできない。
そして那科の前に産毛も生えていない一筋の割れ目が露になった。
那科もまた詠香同様に理解の範疇を超えた光景に困惑し、眼前の美衣子の裸体と視線から目を離せなかった。
そんな二人を尻目に、美衣子は幼い顔から想像もつかない妖艶な視線で那科を見下ろす。

「どうですか?私、女の体でしょ?これから、ちゃんとした大人に成長するんです。
 那科さんと結婚もできるようになるし、赤ちゃんだって産める様になるんです。
 …だから、あんな女…必要ないじゃないですか」

そうつぶやいた瞬間、一瞬だけ美衣子の瞳が鋭く那科を貫いた。

「ねえ…私達、うまくやれてるじゃないですか。実際に。
 仕事で忙しくて疲れてる孤太郎さんの為にしっかり家事をして、家に帰ったらしっかり迎えて、
 一緒にご飯を食べながら笑い合う。一緒にいられる事に感謝して家庭を守ろうとする。
 こんな普通の事もできない女なんて、今じゃ珍しくもないんですよ?
 あの女だって、一緒に暮らしたら家事がどうだとか年収がどうだのとか、そんな事言い出すに決まってます」

憎しみを押し殺しながら冷静に言葉を放つ美衣子に、那科は声も出せずにいた。
美衣子はゆっくりと顔を近づけて那科に微笑むと、静かに彼の口へと唇を重ねた。

「!?!!!???!?ちょ…キ、キス!?」
「…えへへ、キスしちゃいました。お父さんやお母さんにもしてもらった事がない、初めてのキスですよ」

蠱惑的に微笑むと、その感触を再び味わうように再びキスを続ける。
那科の頭を愛おしむように抱きかかえ、目を閉じながら愛情を込めながら裸体でキスを続ける。
目の前の異性として意識した事のなかった少女のキスに、那科は困惑しながらもされるがままに唇を貪られた。
小さな体から感じる確かな体温、ようやく女の体になり始めたその未成熟な肌。
女に無縁だった彼にとってそれは意識せずにはいられない女の接触で、胸が高鳴り股間が反応してしまうのを避ける事が出来なかった。

「あは…♪孤太郎さん、やっと私の事を女として意識してくれたんですね?」

女としての本能による嗅覚が感じ取ったのか、美衣子は妖艶につぶやいた。
そして膨らみかけた股間へと目を向けると、ベルトへと手を伸ばす。

966 :名無しさん@狐板:2025/06/01(日) 18:24:34 ID:0hmZrSPU
「や…やめるんだ!何をする気なんだ!?」
「ちょちょちょ…っと!それ、男の人の…!」

那科と詠香の声に混ざり、カチャカチャとベルトを外す音と、ジッパーを下ろす音が静かに響く。
そして那科のパンツに迷わず手をかけると、一気にそれをずり下ろす。
そこからは屹立しかけた彼の陰茎がぼろん、と頭を出した。

「えっ、えええ!?!?ええええ!?ちょっ…そ、それダメ!早くしまって!」

詠香は初めて見た男根に思わず手で顔を隠しながら真っ赤になって声を上げた。

「わあ…♪これが孤太郎さんのおちんちんなんですね。ずっと小さい頃、お父さんのお風呂で見た時以来です」

美衣子は狼狽するばかりの二人をよそに、うっとりとした顔で那科の陰茎を見つめ、
感触を確かめる様に小さな手で包み込むように触れ、撫でる様に擦る。
その度に那科は口から声を漏らし、動けない体をよじる様に体を震わせた。

「すごい…♪熱くて…少しずつ硬くなっていきます♪これが…勃起っていうんですよね?
 私の手、気持ちいいんですよね?私の事、女として見てくれてるって証拠なんですよね?」

どんどんと手の中で膨れ上がり硬くなっていくそれを愛おしむ様に頬ずりし、ちゅっ、と音を立てて亀頭へとキスをした。

「くっ…あっ…!」

その刺激に一際大きな声を漏らしてしまう那科。たどたどしくも興味深く、グロテスクな陰茎に無垢な少女が
可愛らしい顔に不釣り合いな女の顔で愛撫や接吻を続ける。
あまりにも現実離れした背徳的な光景に、心臓の鼓動はどこまでも激しくなり流れ込んだ血液が陰茎を完全に屹立させた。
そのそそり立った陰茎を見て美衣子は、あはっ、と無邪気な笑い声を上げながら口を開く。

「や、やめ…そんなところ汚…」

快感に震えながら放った制止の声を無視するように、ぱくり、と口の中へと那科の陰茎を頬張る。
美衣子の小さな口の中は完全に屹立した那科の陰茎で満たされ、うん、と苦しそうな声を一瞬漏らす。

「ん…んむっ♪んっ、ん、ん…♪孤太郎さんのおちんちん、すごく熱くて硬い…♪どうです、気持ちいいですか?」

性知識とは無縁と思っていた少女が、聞きかじりの知識を手探りで試す様にどこかぎこちなく、たどたどしくも
愛情を込める様に丁寧に口淫を続ける。にっこりと微笑みながらそんな行為を繰り返し、淫らな音が響き渡る。
知識と経験のなさを補うようにその勢いを込め、舌と唇を使って一生懸命に快楽を引き出そうと美衣子は行為を続けた。

「美衣子ちゃん、ど、どこ舐めてるのよ…!そ、そこって男の人の…お、おしっこが出るところでしょ!?き…汚いわよ…!」

顔を覆った指の隙間からその光景を覗き見る詠香は、真っ赤になりながら呟く。

「もう詠香ちゃん、汚くないわよ。だって孤太郎さんのおちんちんだもの」

詠香の方を見遣ると妖艶に微笑み、勢いを増した口淫を続ける。那科の顔を見つめながら陰茎を頬張り続け、
喘ぎ声を漏らす度に、彼が感じてくれている事に喜び目を細め、そこが弱い場所だと貪欲に学習する。
唾液をたっぷりと喉の奥からまぶし、亀頭の括れの部分を舌先で穿る様に責め立てる。
父親以外に男の性器を見た事もなかった少女とは思えない淫靡なテクニックに、那科は睾丸から陰茎の根元へとせり上がってくる射精感を抑えずにはいられなかった。

そんな決壊を迎えようとしているその状況で、突然と美衣子は口を離した。
デロデロにまぶされた美衣子の唾液が泡を立てて亀頭から糸を引いた。

「…それにね、おちんちんはおしっこをする為だけの場所じゃないんだよ。
 赤ちゃんを作る為の大切なものなの」

美衣子は頬を紅潮させながら立ち上がり、股の部分に指をやりながらつぶやく。
彼女の一筋の割れ目からはじゅんと湿った愛液が溢れ始め、その秘裂に指を入れながら
はあはあと甘い息を漏らす。

967 :名無しさん@狐板:2025/06/01(日) 18:25:38 ID:0hmZrSPU
「…それだけは!それだけはやめるんだ!」

美衣子の視線で今から何をしようとしているのか直感的に理解した那科は、
されるがままだった今までとは打って変わって正気に戻ったように騒ぎ、暴れ出した。
縛った縄がギシギシと音を立てるも、しっかりとベッドに固定されたそれは揺れるのみだった。
そんな光景を前に、美衣子はゆっくりと那科の前に立った。
彼の目の前には愛液で湿った美衣子の割れ目があり、上を見上げると情欲の炎を目に灯らせた女の瞳が目に飛び込む。

「孤太郎さん、私の初めてをあげます」

吐息のようにつぶやくと、自分の意志とは無関係に真上を向くほどにそそり返った陰茎を手に取る美衣子。

「ダメだ!ダメだ!これ以上は、それだけはダメだ!」

返答せず、ゆっくりと腰を下ろして柔らかい陰唇が亀頭へと触れる。
自分の割れ目が小さすぎて入らない事に、ん、と声を漏らしながら、
まだ幼く小さな体に不釣り合いな男根を受け入れようと角度を少しずつ調整しながら、自分の中へと導こうとする。
その感触にじらされるようなもどかしさを感じ、制止の声が思わず途切れそうになってしまう。
そして…

「あっ!あ…ああっ!!」
「ん…ひぐっ!」

ぶちり、と何かを貫く様な感覚とともに、陰茎はすっぽりと割れ目に飲み込まれ、根元まで一気に沈んでいった。
美衣子の押し殺すような悲鳴が口から漏れ、目の端に小さな涙が潤む。
はあ、はあと口が半開きになり苦しそうな吐息が次々と吐き出される。
目の前には自分の陰茎を完全に飲み込んだ自分と美衣子の結合部を目の当たりにした那科。
その結合部から流れる赤い一筋が、目の前のまだ幼い少女の純潔を奪ってしまった事。
そして自分の上で痛みを押し殺す少女がたった今処女を失い、自分の男根で女になった事を思い知らされた。

「あ…ぐっ…、繋がっちゃいましたね…♪孤太郎さんとひとつになれて、私…嬉しいです♪」

瞳から雫をこぼしながらこちらに笑って見せる美衣子。
まだ誰の侵入も許したことがない美衣子の中はギチギチに絞まり、まるで自分の陰茎が締め上げられるような感覚だった。一気に子宮口まで届いてしまった陰茎の先端に柔らかいものが触れる感覚。
今まで海外で欲求不満になり、娼館で発散してきた事は何度かあった。
その時の感触とは全く違う、先程まで処女だった初めての膣内の感触に那科は声も出せずに悶えるのみだった。

「は、はあ…はあ…う、動きますね?」

焦がれる男とひとつになれた歓喜と初めての陰茎を受け入れる痛みに、深呼吸するように息を整えた。
そして痛みがおさまると那科を気持ち良くさせようと思う一心でゆっくりと腰を前後にスライドさせ始めた。
愛液でヌルヌルになった膣内はきつく彼の陰茎を締め上げながら、亀頭に絡みつく様に刺激を与えていく。

「あっ!あっ!あんっ!」

その前後の動きはだんだんと勢いを増していき、自ら快楽を貪るように腰を動かしだした。
ぎこちなくも本能に任せたその腰の動きに、陰茎が扱かれるその快楽に頭が真っ白になった。
自分の気持ちいい場所に当たる様に角度を変えながら、前後から上下に動きを変え、
喘ぎ声と共にパンパンと肉を叩き付ける音が響き渡る。前後に、上下に動きに緩急をつけ腰を振りくねらせる。
その刺激に込み上がる射精感をこらえる那科。上を見上げると幼い顔を紅潮させ女の快楽を浮かべる美衣子の表情が飛び込む。
そのアンバランスで淫靡な光景に更に興奮と快感は高まっていった。

「ウ…ウソ…ほんとに…セ、セックス…しちゃってる…」

聞いた知識しかなかった男女の性行為を目の当たりにした詠香は目を丸くしてその光景を凝視する事しかできなかった。
自分達にはまだまだ早いと思っていた性行為。それを自分の無二の親友が、
父親のような感情を抱いていた男を相手に行っている。そして今まで見た事のない快楽の表情を浮かべた親友。
完全に自分の理解の範囲を完全に振り切った光景で、頭は完全なオーバーヒートを起こしてただ見つめる事しかできなかった。

968 :名無しさん@狐板:2025/06/01(日) 18:26:49 ID:0hmZrSPU
「はっ、あん♪孤太郎さん、もう…私、限界です…!一緒に…!一緒に!」
「ダ…ダメだ…!早く…抜いて…!」

絶頂を迎えようとしている美衣子とともに、自分の股間も限界を迎えようとしていた。
美衣子と繋がり、セックスしてしまった。射精だけはしてはいけないという理性で必死に耐えてきたが、
睾丸からせり上がった精子は無垢な少女の膣内を満たしたいという欲求を持って閂を破ろうとしている。
それにとどめを刺そうとするように、愛液でヌルヌルになったギチギチの美衣子の膣は一層きつく絞まり
精子を自分の中へと吐き出させようとしている。

「あっ!ああ〜〜〜〜っ!!」

絶頂を迎えた美衣子の声と共に膣内はキュッと絞まり、その刺激に耐えられず亀頭の先端から
白濁した精液が小さな膣内を満たそうと勢いよく放たれた。
理性が飛びそうになる強烈な射精感。今までで一度も体験した事なかった強烈な快感と共に射精が続き、
ピッタリとくっついた子宮口から奥への卵管をめがけて精子が放たれる感触を感じた。
どこにそんな量があったのかと思う程に射精が続き、脈動するたびに腰が抜けるような快感が頭を貫いた。

「ああ…はあ…はあ…」

自分に跨り繋がったまま射精の迸りを子宮で受け止め、絶頂の余韻に浸りながら射精される感触を感じているかのようだった。
いつまでも続くと思われた射精が収まった直後、脱力したように自分の胸へと美衣子は力なくもたれかかった。
胸と胸が触れ合い、心臓の鼓動がお互いに伝え合うかのように響いた。

「気持ち…よかったですか?」

視線が合ったその瞬間、美衣子は息を吐きながら微笑む。

「私も…気持ち良かったですよ。私、最高に幸せな気分です」

首を伸ばし、美衣子は感謝の気持ちを込めたキスをした。
那科は強烈な快感と目の前の少女とセックスし、その膣内に大量の射精をしてしまった事に呆然としていた。

「…ずっとこうしていたいけど、抜きますね…んっ」

ゆっくりと美衣子は腰を引き、繋がっていた美衣子の女性器と那科の男根の結合が解除される。
白濁とした精液と愛液が混ざり合って糸を引きながら引き抜かれる。
射精しきって硬さを失い始めた陰茎がずるりと抜けると同時に、
美衣子の膣内に収まりきらなかった精液がどろりと溢れ出た。
彼女の股からこぼれた破瓜の赤い跡。そこから強烈な粘度で溢れた自分の白濁液。
その光景は何も考えられなくなっていた那科に、美衣子とセックスとしてしまった事実を今一度思い知らせた。

「あっ…孤太郎さんに注いでもらったのが…溢れちゃいます…」

自分の充血した割れ目から溢れ出た精液を惜しそうに見つめ、糸を引くそれを指で掬うと
自分の膣内に戻そうとするように、精液を割れ目に押し込む。
それでも収まりきらず溢れ出る白濁液を見て、ふうん…と残念そうな声を漏らした。

「…孤太郎さん、特定の年齢以下の子供と性行為をしてしまうと、同意に関わらず犯罪になっちゃうんですよね?
 …私、孤太郎さんが犯罪者になって捕まっちゃうなんて…嫌です」

―瞳に底知れぬ感情を込めてつぶやいたその言葉に、那科は背筋が凍る感触を感じずにはいられなかった。

(つづく)

969 :名無しさん@狐板:2025/06/01(日) 18:50:21 ID:0hmZrSPU
「―このままずっと、私と詠香ちゃんと一緒に…暮らしましょうね」

しまった…このセリフの一文を入れるのを忘れてた…

970 :名無しさん@狐板:2025/06/01(日) 22:57:59 ID:6/c/TpNv
乙ー
次回も楽しみ

971 :名無しさん@狐板:2025/06/01(日) 23:58:58 ID:x6LuYMnt
乙でした
ロリであるがゆえ手を出したらアウトだからこそのトラップいいよね

972 :砂場のお城と王女様達(後編2):2025/06/09(月) 02:19:02 ID:HFSoO9Bx
「あーあ、もっと年収が高い男と結婚すればよかったな〜」

これが母の口癖だった。贅沢や楽がしたいとばかり考えるようになっていった母は
父の前でもはばかる事無くそう口にするようになっていった。
最初は無言で聞き流していた父だったが、ある日とうとうそれが我慢の限界に達した。
生まれて初めて見る両親の大喧嘩。泣きながら割って入ろうとするも、両者に黙っていろと一喝され、
部屋の隅で耳に飛び込んでくる罵声を手で塞ぎながらただただ早く終わって欲しいと祈りながら泣き続けた。

―それから、父は母と口をきかなくなった。仕事の為と単身赴任を理由に家を飛び出し、
母もいないのならむしろ好都合とコミニケーションを断った。離婚状態にも等しい別居状態である。
娘に対しても無関心になっていき、最低限の家事しかしなくなっていった。
そんな両親を持ったのが美衣子だった。
あの時何と言われようとなりふり構わず夫婦喧嘩を止めようとすれば今のようにはならなかったのではないか。

そんな後悔が、彼女に家庭を守る為なら行動をためらってはいけないという認識を抱かせるきっかけとなった。
―そして同時に、自分本位さで夫婦関係を崩壊させ、子の事すらも顧みなくなった母を強く嫌悪した。
妻としても母としても失格な存在。自分が大人になったら絶対に母のようにはならない。
家計を支える夫を助け、良き妻として家庭を守る。そして子には惜しみない愛情を注ぐ。そう決意させた。
このトラウマそのものの経験が、美衣子に今回の行動を起こさせた理由だった。

「あ…あ…美衣子ちゃんが…あ、あいつと…セ、セックス…」

一連の流れをただ見る事しかできなかった詠香は真っ赤になって放心状態でつぶやくのみだった。
自身の母以上に信頼と愛情を持つ親友の行動に、ただただ呆然としていた。
父の思い出が全くない母子家庭で育った詠香にとって、那科は父親の様に認識しつつあった存在だった。
そんな者同士が目の前で性交を交わし、絶頂を迎えた様を眺めていた彼女の胸中はどのようなものであるか、
表現には非常に悩むものであっただろう。

「詠香ちゃん、びっくりさせてごめんね。でも、これは私と孤太郎さんが本当の家族になるのに必要な事なの。
 もちろん、詠香ちゃんも一緒だから安心して」
「ほ、本当の家族…?」
「うん、孤太郎さんが他の女に浮気しないように私がお嫁さんになるの。大きくなったら、結婚して赤ちゃん産むんだよ」
「え、え…ええええ!?!?!??」
「大丈夫、詠香ちゃんを一人ぼっちにしたり絶対に悲しませないから安心して。私がママになってあげる」
「…お嫁さん…?結婚…?ダ、ダメよそんな!」
「ダメじゃないよ。私、嬉しいの。孤太郎さんとこうしてひとつになれて。お嫁さんになれるのだって」
「え…そんなの、ダメよ!だ…だって…私だってそいつの事、好きなんだから…!」

顔を真っ赤にしながら目をつぶり、抑えていたものを吐き出す様に口にする詠香。
その発言と行動に、脱力と放心状態でぐったりとしていた那科は目を見開いて驚いた。
それと同じく、目を丸くしてきょとんとする美衣子。

973 :名無しさん@狐板:2025/06/09(月) 02:21:10 ID:HFSoO9Bx
「…うん、ごめんね、詠香ちゃん。私、詠香ちゃんの気持ち…考えてなかった」
「…」
「だから、詠香ちゃんも孤太郎さんのお嫁さんになる?」
「ふえっ!?」
「いいよ、詠香ちゃんとなら孤太郎さんと関係を持っても…許してあげる。だって私達家族だもの」

にっこりと詠香に微笑みながら優しく囁く美衣子に、那科は背筋が冷たくなるものを感じた。
詠香は神妙な顔で考えた後、那科の方を見やる。ごくり、と唾を飲み込んだ後立ち上がり、
拘束された那科に静かに歩み寄っていった。そして、服に手をかけるとゆっくりとまくり上げていった。

「詠香!君まで…ダメだ!やめるんだ!」

那科の制止の声に一瞬動きを止めるも、ぱさりと服が床へと落ち、下着をゆっくりと下ろしていった。
詠香が一糸まとわぬ姿になる。平坦な胸に自己主張するようなぷっくりとした乳首、毛一つない割れ目。
強気で行動的、感情を隠そうとしないまるで男の子の様な雰囲気だった詠香の裸体はまぎれもない女という事を主張していた。

「孤太郎さん、綺麗にしますね」

美衣子は那科の精液と、美衣子の愛液と破瓜の血でドロドロになった陰茎を舌を這わせる様にペロペロと舐める。
柔らかく熱い舌が射精後で敏感になった陰茎を包み込み、吸い付くように口の中に頬張る。
尿道の中に残った精子を吸い出す様にちゅうちゅうと音を立てている。
その丁寧なお掃除フェラに射精して萎んだ那科の陰茎は再び美衣子の口の中で膨らんで大きくなっていった。

「詠香ちゃんも準備して。ほら、ここに指を入れて…いじった事、ない?」
「ひゃんっ!?ふぁっ!」

美衣子は詠香の割れ目に指を優しく這わせると、少しずつ指を中へと入れていく。
その度に詠香は未知の刺激に驚きの声を上げて体を震わせる。

「詠香ちゃんの中、すごくきつい…孤太郎さんのが入るかな?」

不安そうな声を上げながら、陰唇をなぞり、陰核を撫でる様に指先で愛撫する。
ほぐす様に少しずつ入れていった指からは、じゅんと湿った愛液が糸を引いていた。

「詠香ちゃん、もう濡れてる。私と孤太郎さんがしてたのを見て興奮しちゃった?」

あは、と悪戯っぽい笑い声を上げる美衣子。その光景と先程の美衣子のお掃除フェラで完全に那科の陰茎は屹立していた。
再び臨戦態勢を迎えたそれを見つめ、今一度唾を飲み込むと詠香はそれを恐る恐る手に取った。

「こ、これが…おちん〇ん…!すごく大きくて、硬い…」
「やめるんだ詠香、やめてくれ…」

懇願するように拒否の声を上げる那科に、詠香はひどくうろたえた様な表情を浮かべて見つめ返す。

「君には僕なんかよりずっといい相手がいつか現れる。だからダメだ…まだ君は子供なんだから…」

974 :名無しさん@狐板:2025/06/09(月) 02:22:18 ID:HFSoO9Bx
―この発言が、まずかった。

「ば、バカな事言ってるんじゃないわよ!あんたは…!」

その言葉に反応し、劇場のまま言い切らない内に掴んだ陰茎をあてがってぐっ、と腰を下ろす。
狭すぎて入らないと思ったそれは、勢いのまま飲み込まれるように詠香の中へと入っていった。

「ひぐんっ!」

悲鳴のような声とともに、ぶちんと何かがちぎれるような感触と共にそれは詠香の子宮口まで侵入した。
誰の侵入も許した事のない、その狭い割れ目からつたう赤い血が、詠香の純潔を奪った事を示していた。
那科はこの僅かな時間で、二人の乙女の処女を奪う結果になってしまった。
目に涙を溜め、破瓜の痛みに耐えながら声を押し殺し那科を睨む詠香。
…もはや遅い事ではあるが、もし「まだ早い」「お互いの同意の上がいい」と言っていれば…こうはならなかっただろう。

「詠香ちゃん…!しっかり息を整えて。そして、力を抜いておち〇ちんをなじませて…」
「はあ…はあ…!」

息を抑えながらゆっくりと呼吸を整える詠香。泣きそうに涙を目に溜め、
自分に跨って破瓜の痛みに耐える詠香を那科は本気で心配そうに眺めていた。
頬を紅潮させた詠香は、下に見下ろす那科に目を合わせると、覆いかぶさるように倒れかかった。
ぐっと抱きしめる様に那科の体に手を回し、お互いの心臓の鼓動が響き合うようだった。

「つらい?でも…詠香ちゃん、おめでとう。今、孤太郎さんと繋がってるのよ」
「はあ…は…う、うん…!」

那科は陰茎が引きちぎられそうな締め付けに声も出なかった。
自慰すらもしていなかったような処女の膣内の感触に身を震わせて悶えていた。

「落ち着いたら、ゆっくり腰を動かすの。おち〇ちんを味わうように、気持ちいい所に当たる様に…」
「うん…な、なんか奥、気持ちいい感じになってきた…!」

恐る恐るゆっくりと前後にスライドする詠香の腰。腰を動かす度に子宮口に届いた亀頭が擦れ、
詠香の甘い声と那科の喘ぎ声がデュエットするように響き合った。
ヌルヌルの愛液が根元から締め付けるようなきつい膣内を滑らせた。
ヒダの一つ一つが飲み込んだ陰茎全体をくまなく扱き上げ、射精へと導こうとする。
先程まで処女だったとは思えないようなメスの本能が目覚めたかのように詠香は甘い喘ぎ声を漏らし、
痛みから完全に快楽へと変わり腰の前後運動が激しくなっていく。

「あぅっ!はっ!あっ!」

那科にとってはまるで小さな頃の自分にそっくりな親戚の小さな男の子の様に思えていた詠香が、
自分の陰茎によって女になって快楽を得るために自分の上でぎこちなく腰を振り続ける姿に、
背徳感とどうしようもない性的興奮が高まっていくのを感じずにはいられなかった。
自分の陰茎を根元から完全に咥え込んだ詠香の結合部からは、赤い筋に交じって白濁した愛液がどんどんと溢れ出ていた。

975 :名無しさん@狐板:2025/06/09(月) 02:23:12 ID:HFSoO9Bx
「あ…あんっ!なんか…へ、ヘンな感じ…私…もう…!」
「こ、こっちも限界だ…!抜いて、くれ…出してしまう…!子供が、できちゃう…」
「あん!そ…そんな事言われても、ム…ムリ!止めらんないわよ!」

理性では止めなくてはと思っていても、男としての本能と機能はこの目の前の少女の中へと精子を注ぎ込んで孕ませたいと、睾丸がせり上がり射精の時を今まさに迎えようとしている。

「あっ!ああ〜っ!」

詠香の絶頂の声と共に全身がビクンと跳ねる。その瞬間に絶頂した膣はとどめとばかりにきつく絞まり、
抗う事も出来ずに射精へと導かれてしまった。
二回目とは思えないほどの精子が激しく脈動しながら詠香の子宮内に放たれた。
1回、2回。放たれる度に美衣子の時と同様の理性が飛びそうになるほどの強烈な快感を伴った射精が続けられる。

「くうっ…うんんっ!」

絶頂の余韻を味わいながら、射精される感触に身を震わせながら詠香は声を漏らす。
3回目、4回目、まだまだ続く射精に情けない喘ぎ声が漏れてしまう。
ようやく射精が終わった後も、詠香の膣内は自分の陰茎を離すまいとがっちりと咥え込んでいる。
そのまま詠香は那科に抱き着くように覆いかぶさり、ぎゅっと手を回して抱きしめる。

「すっごい…気持ち…良かった…♪」

荒い息を漏らしながら、囁くように呟く。そして詠香はこのままずっと繋がっていたいと主張するかのように、
那科の体を抱きしめたまま離さなかった。
彼もまた、強烈な射精感と快感に何も考えられなくなってそのままされるがまま、放心状態で抱きしめ合っていた。
目の前の少女二人と関係を持ち、処女を奪ってしまった事も忘れて。

「―孤太郎さん、これからもずっと、私達と一緒ですよ…♪」

恍惚とした顔を浮かべる美衣子の姿に、那科はとうとう理解した。
彼女らは砂のお城を完成させてしまった。
王女達が砂場で作り上げたお城に、自分は捕らわれてしまったのだと…。

(終わり)

976 :名無しさん@狐板:2025/06/13(金) 00:39:26 ID:UcbHs1dY
乙でしたー!
ハッピーエンド!

977 :名無しさん@狐板:2025/06/13(金) 08:56:58 ID:YmJJL5Nn
おつー

978 :389:2025/07/19(土) 22:28:05 ID:0RVK7FZh
これはひどい真・女神転生if…嫉妬界編

 このSSは現在本スレでスレ主さんが投下中の女権国家と女神転生ifのクロスSSです。
>>389から>>411の続きです
以下の注意点があります。
@今回はネットスラングなどの言葉が使われています。『脳を焼く』と『ラストエリクサー症候群』という言葉です。意味が分からない方は検索してください。
Aユウキの姉であるランの種族についてはある理由により決定しました。ネタバレになるのでその理由は、後に書いています。
B>>543から>>551のイキリ善良有能サマナー大鳳くんと空至王とも少し繋がっています。
C今回はデビルサマナーの設定も使っており、思い出す前に書いたために造魔という特殊悪魔はマグネタイトという悪魔に捧げないとダメなエネルギーが不要という設定だったけど、
その造魔から誕生する英雄などの特別な悪魔になった際にはマグネタイトを使っていた気がしたからその設定で書いたけど、特別な悪魔になってもマグネタイト不要だったかもしれません。
D今回は嫉妬界の都合上、他のSSで横島のヒロインを勤めたキャラが脈絡なく出てきます。
E>>682の雄々しき獅子の祝福の設定も使われています。
FSAOの妖精の設定と色々な神話の設定が混ざってます。






自分の前世の一人空至王と呼ばれた王が、女権国家で敗れ愛歌とコヤンスカヤに嫐られぬいた記憶が流れ込んできた後、愛歌とコヤンスカヤの二人は彼に自分たちも魔界巡りの際に試練を与えに来ると、告げてから去って行った。
彼はその言葉を聞き嫌な予感を覚えつつも、次に向かうことを決意する。

『なんと言うか愛歌さんにはかなり親しみが心に湧いてきたな。やっぱり俺が英雄になる道を選び続けた最初の前世からの関りがあったからかな?』

 二人と再会できたことを自分の魂が喜んでいるのを感じた。横島は次の世界に挑む準備に取り掛かるべく拠点に戻ると、マイが真っ先に彼を出迎えた。
大きめの祭壇めいた寝台のある部屋に今の彼女は凄く映えている。女神としての側面が強く出ている様だ。彼女は少し悩んだ様子で重い決断を下すように言った。

「忠夫」

 マイが横島を名前で呼び出すと、彼の魂がそれに反応し始める。今まで、横島とそういう関係になっていた女性陣が彼を敢えて横島と呼んでいたのはある程度察しがついていた。
マイはある時を境にプライベートですらも彼を名字で呼ぶようになっていた。その理由は言の葉や名前は呪術的な意味も強い。忠実なる夫という彼の名前は女権国家では呪術で縛りやすいだからこそ、
彼の今生での決断を優先するために呼ばずにいたのだろう。

「姉ちゃん重要なことか?」

「ええ今度の場所は嫉妬界、青木さんが経験したそれとは相当異なるわ。耐えるためにも必要なことがあるから」

 そういうと彼女は横島に抱き着き唇を奪い言う。

「今度の世界は色々な意味で凄く危ないわ。ある意味ではアリスが主を勤めた怠惰界よりすごいかも」

「あ、ああ?」

 口づけだけで、完全に蕩けている彼を見下ろしながらマイは続ける。

「私が冥府の神としての力全てを振るい貴方が引き戻すことができるようにしておくから」

 マイはそういって彼から離れると、祭壇めいた寝台の前で服を脱いだ。白く穢れがない様に見えながらどこまでも淫猥な体が彼を誘い。彼女が演技でした男性優位の性行為をした夜が思い出されてくる。

 この時、彼は気づかなかったが、さとりとこいしがこの部屋に潜み彼に弱い想起を使っていたのだ。横島はマイが自分に屈服しながら喘いでいた演技をしていた夜を思い出しながら服を脱ぐと彼女を寝台に押し倒した。
そして、こいしの無意識操作で男なら女性を屈服させて当然という意識が強くなっている。

 横島に押し倒されながら彼の口づけに応じ口が自由になると彼女は言う。

「婚姻の儀式ともいえるこの契りは昔みたいに私に勝っていた性行為で終えなきゃね♪ ここで負けたら夫婦関係がエラいことになっちゃうわよ」

 その言葉に彼は勝てないと理性が告げているのに、なぜか彼女が過去に彼に負けたふりをしていたのが嘘ではないと思い込みそのまま押し倒して彼女の中に自分の分身を挿入した。

 その瞬間彼の頭が一気に爆発した。マイは過去今までで一番かもしれない程に本気で彼に快楽を与えてきている。 マイは嘲笑しながら言う。

「やっぱり勝てるかもとか思ってた? そりゃ私の演技力凄いし、何よりベリアルの力を持った女性の、
嘘をだとわかっていても信じさせる加護とこいしちゃんの無意識操作まで使ったからね♪ あれだけ教えられても過去を思い返すと反逆してくる愚弟は良くわからせないと」

 一度の射精でえぐい程に霊力も精力も抜かれた彼を片腕で持ち上げると彼女は今度は自分が上になり体の全てを押し付けてくる。
体だけではなく魂まで彼女のもたらす快楽に反応していることに気づきながら彼は悲鳴を上げた。

 悲鳴を上げながら離れようとする彼をマイが捕らえたまま、上になり。何度も精液を吐き出させながら、彼女は彼に術をかける。

 横島はマイの冥府の神としての能力で男性優位の性行為が当たり前の前世の価値観に戻された後で何度も彼女にベッドの中で惨敗させられていく。
マイがあざ笑いながら彼の上で腰をひねると一際大きな射精が起きた。そしてその直後に彼が今生では初めて聞く声が響く。

「男としての恥ずかしい概念が強ければ強い程沢山射精するとか、本当に気持ち悪いマゾ男ねぇ」

 声に反応して言葉を放ってきた方向を見ると、そこにはピンク色の髪をした美少女と白髪の美少女が並んでいた。

「君たちは?」

 その問いにさとりは笑って言った。

「いまさら言わなくてもわかるでしょう。何回も付き合っている貴方の嫁たちの一人よ。私はさとり、そしてこの娘は今マイが名前を出したこいしよ。
私は心を読めてトラウマを刺激できるの。そしてこの娘は無意識を操れる。これは自己紹介代わりよ『想起・今までの恥ずかしすぎる性行為一覧』」

 マイに体を押し付けられて分身を飲み込まれているだけでも快楽で壊れかけていた彼の頭が恥辱とそれがより高める性的快感で、余計にひどいことになっていく。
止まることのない射精が起こり、マイがそれを魔力として吸収していなければマイの腹が妊婦の様に膨れ溢れ出ていただろう。その状態の苦しむ彼を嘲笑しながら見下ろすさとりの目に余計に分身が固くなっていく、その横から無邪気な声が響いた。

「お姉ちゃん私も」

 こいしの言葉の後で彼は自分の無意識が操作されて、男が女性に性行為で負けるのは恥ずかしいという意識が強くなっていく。そして嘲笑と侮蔑の目が余計に彼の分身を固くしていく。さとりは見下ろしながら言う。

「あらあら、最低の恥ずかしい女性優位の性交中に、男としての誇りを強くされた途端に逆に興奮するなんて。本当に気持ち悪いわ。マイ、貴女の教育のせいじゃない?」

「良く分かったわね。 ずっと昔から男性優位の性行為が当然って教育を施してきていたから、だって忠夫は、魂の髄まで変態マゾだから」

 最後の侮蔑の言葉に絶頂して涙が少し出たところでマイが腰をひねり大量の射精をさせると、彼の分身を抜き、さとりと交代した。さとりに騎乗されて恥ずかしい行為の快楽を思い返させられながら叫ぶ彼をさとりは見下ろして言う。

「ああ、その性的快楽に抗えず恥辱で精神が死にかけている心良いわぁ。もっと見せなさい。
『たまらさない』『ダメなのに尊厳が殺されるほど分身が力強くなってしまう』『祭壇めいた寝台でこういう性交を続けるとどうなっちゃうんだろう?』 最後は期待の方が大きいわね」

 さとりは笑いながら腰を動かして、ふと思いついた様に言う。

「マイ、彼の価値を今より男性優位だったころの前世に戻してあげて。この屑変態はその方が喜ぶわ」

「そ、そんなこと」

「あるでしょう。心読める私に嘘は効かないわ」

「よ―し、変態な弟の為にお姉さんやっちゃうわ」

 良い笑顔でマイが宣言した直後に彼の恥辱心が余計に上がり、そのままさとりの中に大量に射精し彼が恥辱と快楽で気絶しかけると、
さとりが彼の分身を引き抜き、こいしが彼の分身を飲み込んだ。飛びかけた意識がこいしの膣の快楽で無理やり引き戻されると、こいしは笑いながら言う。

「今回の嫉妬界の試練は凄く大変だから、この儀式しておかないと多分無理だよ。だから頑張ってね♪ 忠夫」

 こいしの言葉は不思議なことに全て本音で裏などないとわかった。彼は頷くとこいしが言う。

「じゃあ、私達三人と次の日までしようか」

「え」

 終わると思っていた好意の延長を聞かされた直後彼は、快楽地獄の始まりを告げる声を挙げられた。
マイの冥府の女神の権能で特に男性優位の性行為が当たり前の前世の価値観に戻され、それをこいしの無意識操作で強くされた状態で嫐られ、そこにさとりの気分による意地の悪い想起も入る。
その度に信じられない程に大量の射精をしながら彼は何度も達し続けた。意識が何度も飛びながらも確かに何らかの耐性が刻まれたのも感じながら彼はそのまま眠りに落ちて行く。そしてマイの言葉が脳裏に刻まれる。
『嫉妬界を耐え抜けば私に再び嫐られることができるわよ』その言葉で決意が固まる自分に絶望しながらも彼は安心感も覚えそのまま眠り落ちていった




 次の日にエヴァとアリスと夢子が迎えに来た頃には彼は、相当に消耗しているのが一目で分かる状態になっており、エヴァ達もいささか驚いたほどだ。
儀式的な性行為で魂が打ちのめされたのもあるのだろう。エヴァはその様子を見ながら言う。

「忠夫に興味を持ってない侍女に来させるべきだったか。私も嫐りたくなってしまった」

 夢子とアリスも頷きながらそれでも我慢すると動けない横島以外にはシャワーを浴びてくるように言い、横島は人形達や夢子たちが彼の体を洗い整え始めた。



 もはや見慣れた食堂で、夢子とアリスに給仕されながら横島はエヴァと古明地姉妹とマイと共に食事をとっていた。
軽く口に流し込めるが、確かに体力を回復させてくれるスープとパンが体を温めてくれる。食事が終ると、エヴァが彼女にしては珍しく、少しだけ言いよどんだ様子で言葉を口にした。

「忠夫」

 マイと同じく呼び方を変えたのは、彼女たちも覚悟を決めたのだろう。彼が心構えは出来ているという様子の目で彼女を見ると、エヴァは言い辛いと思った言葉をつづけた。

「今度の世界は嫉妬界だ。もしかしたら怠惰会よりも危険かもしれん。お前は青木殿の巡った嫉妬界を見ていたか?」

「はい。昔ならともかく、今は恥ずかしがる様なものでもない、と記憶の共有を許していただけました」

 青木に対して彼は家族の様に気安く話すときもあれば、師匠として厳格に話すときもある。意識して決める時もあるが、無意識だと師匠としての青木か、家族としての青木か定まらない。その彼の答えにエヴァは少し悩んだ様子で言う。

「青木殿の世界だと理想のヒトガタと呼ばれる男性にパートナーの女性を一時的に奪われ、その嫉妬させられる世界だったが、この世界だとそうはならない」

 横島に対してゲームで言えば好感度200越えをしている女権国家の女性陣が他の男性になびくとか演技でも無理だろうというのは彼ですらもわかる。だがエヴァでも言い辛いレベルの何かがある様だ。

「嫉妬界に関してはだが、青木殿たちも一つの世界線で憤怒界か嫉妬界のどちらかにしか行ってないから片方はボツにするかもしれんという話になっていた。
私が聞いていた限りでは、一応嫉妬界は採用されることになったらしい。憤怒界はもしかしたらお前は行かずとも住むかもしれん。しかしな、今回の嫉妬界は相当ひどいことになりそうだ」

 エヴァの気まずそうな眼が彼の嫌な予感を余計に高めていった。食事をしながらマイが不意に言う。


979 :389:2025/07/19(土) 22:31:29 ID:0RVK7FZh

「忠夫、今度の世界は割と本気で洒落にならないから、仲魔達を合体で強化しておくわ」

「わかった」

 大半の仲魔達とお別れか、最初は寂しく思ったが今では慣れたのが半分、もう半分は一緒に戦った絆なども受け継がれているのがわかっているので答えないのが半分くらいになっている。
トゥルダクには特に世話になったなと彼は思い、礼を言っておこう、と決意した。


 食事を終えて、彼が具現化している仲魔達の部屋に行くと、ヒーホーくんことジャックフロスト達やユウキやランが遊んでいた。恐らくは次の戦いまでに悪魔合体させられるから、
自由時間を過ごしてほしいとマイが計らったのだろう。横島以外には彼女は公平で優しいのだ。素の意地の悪い女権国家の女性特有の鬼畜さを見せる相手は彼に対してだけである。

 目当ての相手は直ぐに見つかった。ユウキもランもアレクシアも彼がトゥルダクに言いたいことがあるのだろうと、見て直ぐに二人きりになれるように道を空けてくれる。
彼が目の前に来るとトゥルダクは骸骨でありながら気配だけで喜んでいるのがわかる雰囲気を発すると言った。

「横島殿、後遺症もないようで何より」

「ああ、お前が頑張ってくれなかったら多分、アリスちゃんに怠惰会で永遠に愛玩される最後になってたと思うありがとうな」

「そういってもらえると戦ったかいもあります」

 トゥルダクに頭を下げて礼を言うと、マイに頼んで自分の金で買ってもらった彼が喜ぶ贈物を彼は手渡す。トゥルダクも礼をしてそれを受けとると部屋に戻る彼を見送った。





 部屋に戻った後横島は自己鍛錬をしながら様々な事を考えていた。

 トゥルダクに関してはあれが今生の別れになるとは限らない。この世界では悪魔でも限界を超えて強くなれるし、成長速度も彼は速い方だ。
だが今度の嫉妬界では相当な戦力が必要な様だ。マイに彼は今まで通った魔界で仲魔集めに付き合わされ、そしてその仲魔たちと共に戦う訓練も相当に重ねた。

横島は仲魔達とそうでない普通の人間の仲間の線引きができていない。だからこそサマナーとしての最重要決断の権限だけはマイに委ねている。
だが今回はその上でも、マイは自分だけではなく横島に対しても忠誠を高めておくように指示を出してきた。それに従い彼は怠惰界攻略後も自分たちを倒すことで神話の中で地位を上げようとする悪魔達と戦いそれを血肉とすることに成功している。
 時には軽子坂高校で異能に目覚めた者や、サマナーとなった者達相手にボス役を勤めたりしながら、マイの仲魔達を鍛えていった。マイも自分中心と横島中心両方に対応できる戦い方を浸透させている。
恐らくは近日中に嫉妬界に向かうことになるだろうなと彼は結論を出すと、彼は眠りに落ちた。今までの魔界と前世の記憶の嫐られた日々それが寝室の中にいるとどうしても蘇ってくる。
彼は何度もその記憶に負けそうになりながらも自分の意識が途切れるのを待った。




 次の日の朝に彼は目覚めたが、嫐られぬかなければ寝つきが悪い自分は相当に彼女たちに調教されていると感じる。エヴァの吸血やアリスと夢子の奉仕している様でありながら、自分をただ従者に嫐られ奉仕を受ける存在に変えていく快楽や、ヴィヴィオの王として従属の快感を与えてくる快楽、すべてが思い出されてくる。どうにか快楽を振り切ると彼はマイのまつ場所へ向かった。




 マイは彼が来たのを確認すると彼女にしては珍しい固い表情で彼にあと少し時間がかかることを伝えてくる。昨日から感じていたことだが、これから挑むところは相当に警戒に値する場所なのだと再認識させられた。
思い返してみれば、嫉妬界に挑む準備期間中にさせられた訓練は今までとは違う訓練が多い。
1軍の仲魔達だけではなく、2軍の仲魔達を率いる訓練も前より長くなり、時には合体して面子の変わった仲魔達をぶっつけ本番で率いる様な事も多かった。
それでも合体前の仲魔達の記憶を仲魔達が持っていたおかげでどうにか乗り切れたがそういう戦い方をしなければだめなのだろう。

 マイが寛容のリングを使い嫉妬界への扉を開くと彼女は覚悟を決めた様子で仲魔を召喚した。

 かなり格が上がったユウキとランとそしてアシュフォードからクイーンアントに名字が変わっているアレクシア。トゥルダクはまだ残留していたが、レベルアゲと御霊合体などで相当強化されていることが一目でわかった。
そしてこの世界ではなく女権国家の概念がふんだんに入った傲慢界を超えた後に稽古に付き合ってくれた天狗だ。本人なの悪魔合体で来てくれたのかどちらかは分からないが頼れそうだ。
恐らくはユウキとランが東洋ではなく西洋系の魔に固定されるからこその、補充人員だろう。ヤクシャとバステト神、アレクシアのレベルが上がったために再び仲魔とした金槌坊等とハヌマーン等も入っており。相当な強さが感じられた。

 今までとは違い、嫉妬界に入る前どころか、扉に入る前から召喚するのは異例の対処だ。マイは少し悩んだ様子でユウキとランを彼の傍を守るように指示を出した。
彼はリグルから渡された蛍守をいつでも振るえるように構えると嫉妬界の門をくぐった。


 門をくぐった先に待っていた光景は青木の記憶とははるかに異なる、青い月に包まれた夜を思わせる幻想的な森だ。
美しいとともにどこか底冷えする恐ろしさを感じるその光景に彼は息をのみながらどこか背筋に嫌な感覚が走った。それと同時にユウキとランが彼の左右に侍り周囲を警戒するような様子で言う。

「忠夫、今回の世界相当危ないから、僕と姉さんが全力で警戒しておくけど、多分襲撃があったらそれをかわせるかどうかで攻略の仕方が決まると思う」

 彼はその言葉に頷いた。そしてそれからしばらくは何事もなく青い月の光が降り注ぐ森を進んだ。景色を美しいと思えてしばらくたった瞬間に、女権国家産と思えるエルフやピクシーの群れが攻撃を仕掛けてきた。
格の低い悪魔でもこの世界では個人差が大きいから油断はできないことは骨身にしみていたが、この軍団は規格外だった。
ピクシーですらも侮れない魔法の衝撃波などを放ち、一見するとおしとやかに見えるエルフたちは霊力を纏いつかせた真剣よりも恐ろしいかもしれない木剣で切り込みを仕掛けてくる。
ダークエルフと呼ばれるエルフよりも好戦的に見える甲冑を着込んだ美女たちは本来はエルフより格下らしいがここではそんな気配は感じられない。横島は無我夢中で剣を振るいながら、
切り裂かれて消え去る彼女たちに忌避感を感じた。恐らくは彼女たちはここのボスと契約をしている個体だからすぐに復活するのだろうがそれでも女性を傷つけることは彼にはストレスだ。
割り切れていない訳ではないがそれでも格別に大きいこの忌避感からしてもしかしたら前世で体を重ねたりしていたのかもしれない。 ユウキとランが速度を活かした戦法で敵を薙ぎ払いアレクシアとトゥルダク金槌坊、
ハヌマーン達との連携で敵を薙ぎ払う。数は向こうが大きく勝り質はこちらが勝っている。それを悟った横島は即座に短期決戦で決着をつけることにした。 自分自身が蛍守を振るい前線に出ると金槌坊とハヌマーンの援護に入り、
一斉に敵をなぎ倒す。長期戦に持ち込まれては不利と感じた彼はそのまま一気に敵をなぎ倒しながら進んだ。妖精達の攻撃は連携が良くとれており不利になっていても乱れるところがない。
それを感じ取るとマイは次の安全地帯まで一気に突っ切るように指示を出してきた。
金槌坊の槍が敵の群れを突き崩し、特に強力なエルフとダークエルフを横島と天狗が駆け入って切り倒すと、敵の陣の力強さが落ちたような気配が走った。
まとめ役らしきものが倒れて、力強さは落ちたが、それでも動きの規則正しさは変わらない。部隊長を失ってなお奮戦する敵の軍団の魔法の援護と前衛の決死の特攻を楽とまでは言えないが、さほど苦戦せずに彼らは突っ切ることに成功した。


 突っ切って扉を開けた先に彼らを待っていたのは安全地帯と思敷き部屋だ。確信はないが十中八九大丈夫な場所だと空気が告げている。心の余裕ができると、横島はユウキとランの動きが気になり始めた。
彼女たちはさっきの宣言通り彼を護ることを最優先としていたがそれ以外でも十分に働いていた。だがそれでも本来の彼女たちの戦い方とは程遠い。いつもの彼女達なら、もうこの倍以上の敵を倒しているだろう。
自分の警護にかなり神経を割いていると彼は察している。だがそれも仕方ないと思う。サマナーの世界では相性が重要だ。同じくらいの力量の相手の場合、横島ならあっさり倒せる相手でも、ユウキやランでは勝てない場合もあるし、
その逆も多い。本当にひどいパターンだと同じ力量でも伝承などで相性が悪すぎると一蹴されてしまうケースもある。そういう相手に狙われているならこれも仕方ないと彼は思っている。


 警戒を解かないユウキとランを見ながら神経の疲れも回復させるアイテムの在庫なども考えつつ、確実な安全地帯が見つかったら、そこに文珠で転移できるマーキングや休憩時間などの配分も考えなければならないだろう。
少し進むとそこには魔界神である神綺の像があった。かの像は少し悩んだ様子を見せた後で声をかけてくる。


980 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:33:55 ID:0RVK7FZh

「嫉妬というものは、悪い面だけじゃなくて、自分を高める為にも有益な感情だったりします。女権国家の女性陣は自己評価が低く、
不安がりだからこそ自分たちを高めていくわ。でも本気で惚れぬいた男性を完全に快楽で沈め自分が一番になろうとするあるいは、共有相手に置いて行かれない様にする時の彼女たちは恐ろしいものがあります。
つまりたくさんの女権国家の女性を娶った男は相乗効果で地獄を見てしまうかも。だから忠夫ちゃん気を付けて、でも大丈夫かしら? 堕ちたとしても貴方の一番になろうと頑張る女性陣が頑張ってひどい事態は多分防ぐから。
ご愁傷様だけど頑張って」

 最後のご愁傷様という言葉が彼の背筋を寒くする。声音に同情しか籠ってない声だったためだ。毎度のことだが神綺の言葉は気構えを決めさせてくれるしそういう意味では役に立つが同時に憂鬱にもさせてくる。

 少し悩んだ後で彼は振り返り言った。

「マイ姉ちゃん、回復と休憩が済んだら行こうか」

「ええ。そうね」

 覚悟を決めて彼は歩みだすことにした。今までの魔界で青木の軽子坂高校の記憶はあまり参考にならないことは分かるが、少しだが類似している場面もある。
ヴィヴィオが主を勤めた傲慢界などもうまくいくと思わせて圧倒的な強者をぶつけてくるなどは類似していた。横島の心にもしかしたら理想のヒトガタみたいな男が来てマイを虜にするのはではという思いがほんのわずかだがあった。

 扉を開けた後で彼らを待っていたのは大量の敵の群れだ。それもさっきまでの敵も強者だったが、目の前の敵の群れは前よりも強いことが一目でわかる。僅かな不安を抱える彼を天狗が叱咤した。

「今は戦場のことに集中せよ。研ぎ澄まし切って全ての罠を踏破して斬り破るくらいの気持ちで駆けるのだ。私と一度稽古をした時の気迫をもう一度見せぬか」

 そういうと天狗は稲妻を思わせる様な速度の斬撃を繰り出して数体の妖精を切り払うとダークエルフやエルフの群れと切り結び始める。
金槌坊とトゥルダクが力強い技で天狗に攪乱されて隊列の乱れた穴をさらに広くしていくと彼は即座にそれに続いた。
ユウキとランに警戒は任せて自分は自分のやるべきことをやろう。そう決めて彼が蛍守を振るい敵を切り払う。妖精達が死ぬわけではなく、消え去っているだけだという事実と、
彼女たちが後で彼を嫐ろうとしていることに、期待に似た感情が走る。これも前世の影響だろうと彼は思う。もしかしたら、前世で彼女たちに相当嫐られたのかもしれない。

 そう考えた直後にユウキとランが不意に彼を突き飛ばした。僅かな驚きと共に彼は察する。これが二人の危惧していた事態だ。
彼が剣を構え起き上がり視界に入ったものは、ユウキよりもはるかに強いユウキと同じ姿の存在間違いなくもう一人のユウキだった。
神霊にも匹敵する気を放ちながら最初に見たインプめいた姿をした彼女を見た時、彼は打ち込む事に躊躇いを覚え――それは直ぐに消え去る。
襲撃をかけてきたユウキの剣撃の凄まじさが僅かでも油断したら危ないと告げていた。味方側のユウキが攻撃を防げたのは、幸運だったに過ぎない。

 渾身の力を籠めての最初の一太刀は彼よりも格上の悪魔ですらも脅威と認識する様な完璧な一撃だった。それが彼の敗北を決定づけた。
その一撃を敵方のユウキは霊力を籠めた鉄を仕込んだ拳ではじいた。いくら鉄が仕込んであるとはいえ、彼の太刀をはじいたその腕は異常な速度がなさせたものだ。
そしてユウキの剣で軽く切られただけで彼の体からは異常な快楽がもたらす脱力感が襲い掛かる。彼の攻撃を受けたことと、彼に一撃を放ったことで生じた小さい隙を見つけたユウキは全力で切り込んだ。
僅かな隙を見て切り込んだ後双方の剣撃が交差しあい、彼は悟る。味方側のユウキは負ける。目の前のユウキは多分だが青木師匠と修行したりもしていたのだろう。対して味方側のユウキは過去の伝承が生みだした影法師だ。
味方側のユウキも目の前のユウキの剣を吸収し信じられない程の速さでくらいついているのは、双方とも同一存在なのもあるだろう。ランがユウキに援護を放ちかけると、敵方のユウキが全身から恐ろしい気を放ち、
ここにいる妖精全員にバフをかけたそれがこの勝負を決定づけた。

 妖精達が複数の能力を同時に上げるパワーブレスやダークブレスを受けたように動き始めてなお、天狗と金槌坊とトゥルダクは優勢を保っていたが、それでもこちらに助けに来るだけの余裕はないことがすぐに分かった。
アレクシアが呼び出した無数の金槌坊に似た巨大蟻の兵士たちが即座に援軍に入ろうとしたが、彼らは魔法で敵をなぎ倒し続けるマイを守ることに完全に手を取られている。

 横島は即座に文珠でユウキに切られる前の状態に体を『戻』そうとしたがそれもかなわず、他の妖精の弓矢が彼を貫いた。特殊な弓矢で痛みなどはなかったが快楽と脱力感が一気に増していく。


 敵方のユウキと味方側のユウキが斬りあう中、敵方のユウキの剣をあと数合は防げたはずのユウキがわざと斬られるように動きそして剣で切られる直前にマイが渡しておいた文珠を発動させた。
それが何だったのかはわからないが、敵方のユウキもそれに気づいた様だが彼女は構わず剣で味方側のユウキを切りつける。剣を止めたら隙が大きすぎるし切りつけたことで生じる不利益をどうにかできると断じたのだろう。

 敵方のユウキに切られたユウキは光の粒子となって敵方のユウキの中に吸い込まれていった。
横島は真っ蒼になりつつ、立ち上がろうとしたがかつてない速度を出した今や一人となったユウキに止められる。
止められたと理解したのは辛うじてユウキの足音がしたのとその音が聞こえた直後かほぼ同時に彼を押さえつけた気配がしたためだ。気づかわし気な声で彼女は言う。

「忠夫、脱力させる魔力を大量に流し込んだからそんな状態で動くと後でひどいことになるよ。それにそっちについていた僕はもともと同意の上で僕の中に戻ってくる約束済みで言っていたから、
これも一種の悪魔合体みたいなものだと思って大丈夫だよ♪」

 凄く機嫌の良さそうな声に彼は驚きつつ、確かに今まで一緒に戦ってきたユウキの気配も感じられて彼は、安直の様な感情も覚えた。

 ユウキは彼と共に戦ってきたユウキを吸収してから余計に剣が最適化されそして情念が強くなっているのがわかる。彼女は横島を片腕で持ち上げると配下の群れに投げ込んだ。
投擲する速度は速いのに不思議と痛くない形で受け止められた彼を他所にユウキが不意に声をかけた。

「お姉ちゃん、多分だけど大丈夫だよ。敵方の僕が最後にやったことだけど、そこまで悪影響ないと思うから」

 ユウキが声をかけた先を見た時初めて彼らはそこにランがいることに気づいた。彼女は白い妖精めいた衣装を身に包み魔法の杖としても使える槍を構えている。ランは呆れた様子で言う。

「ユウ、それでも一応隠しておいた方が良い情報をそう簡単に開示しない方が良いわよ。それに少しだけだけど、ユウに影響が出ているわ。『自分』の分霊だからと言って必死に知恵を絞った相手を侮るとろくなことにならないわよ」

 そういいながらも敵方のランは悩んだ様子を少しだけ見せたが直ぐに決断を下した。

「多分あっちの私も同じことをしているんでしょうけど、ここで吸収してしまいましょう。忠夫さんやマイさんはここを逃したら簡単には吸収させてくれないでしょうし」

 そういって彼女が呪文を唱えると味方側のランが放った魔法より威力が上の魔術がランの魔術とぶつかり、吹き飛ばされた味方側のランを彼女の槍が貫いた。味方側のランを吸収した後、ランは言う。

「ユウ、吸収して思ったけど、割と計算狂っちゃうかもしれないわ」

「そう? でもこれは絶対勝たなきゃダメな戦いじゃなくてあくまでも試練だからいいでしょお姉ちゃん。それに、僕と同じ状態になって嫌な気分になった?」

 それにランは即座に首を横に振った。

「それじゃあ嫉妬界の試練の始まりですよ。忠夫さん」

 そういって彼女が杖を振ると、妖精の軍団と双子姉妹は霧のように消えていく。マイはその姿を見送りながら言う。

「やっぱり力を示して試練に挑む必要なしと示すような形でクリアさせてくれる程甘くないか。私の仕込んでいた策もどれくらい効果があったかもわからないけど、上手くいくことを祈るしかないわね」

 彼女の言葉を聞いていた仲魔達は今後どの様に動くかの指示を視線で仰いできた。彼女はそれにこたえるように、指示を出し始める。

「ユウキが主な嫉妬界だけど、忠夫を手中に収めた以上は私達への攻撃は緩くなるでしょう。問題は私がこの世界に飲まれないことね。ユウキがとんでもないことを成し遂げたらしいけど、いったいどんな影響が出てくることか」

 マイのどんな影響が出てくることかというくだりには珍しく深い不安の様なものが感じられた。
彼女は嫉妬界でいかなることが起るか自分でも把握できていないことを理解しつ歩みだす。かつて赤根沢玲子を理想のヒトガタに奪われた青木とは種類は違うが大きな不安を感じていることを彼女は自覚している。
早く横島と再会したいと思いながら彼女はユウキが治めている森に似た嫉妬界の迷宮が不吉に感じた。





 ユウキに連れ去られた横島は目覚めると幻想的な森の湖畔が見える寝所にいた。彼はただ脱力と快楽に満ちた状態で朦朧としている彼をユウキは笑いながら話しかけた。

「忠夫、青木先生の記憶は一通り持っているみたいだけど、青木先生が玲子さん共に倒して救った狭間(はざま)・偉出夫(いでお)の痕跡はどれくらい知っているの?」

 横島は少し悩みながら答えた。目の前のユウキには確かに共に魔界を巡り助けてもらったユウキの意思も感じられる。だからこそこれは意味のある問であり、その裏に悪意もないことが理解できるのだ。

「狭間・偉出夫、確か青木先生の世界では愛情に恵まれずいじめにあい、強大な力を得るきっかけを経て魔神皇(まじんのう)となった。
そして常人をはるかに超えた力を得て、スティーブンと言われる悪魔召喚プログラムを作成した人物の思惑すら大きく超えた力を持った。
妹だった玲子とそれに協力した青木師匠に打倒され、最後は玲子さんに救われて共に永遠の魔界にいるはずだ」

「うん、当たり。この世界の偉出夫くんは神綺様の働きかけで女権国家の女性人たちが救ったおかげで妹と和解出来て、今は良識人な女権国家の女性陣のハーレムにいるよ」

 そこまで言った後でユウキは言葉を続ける。

「青木先生の世界の狭間偉出夫(はざまいでお)はパクスというこの世界でも重要な全ての魂が生まれ戻ってくる塔を踏破して時を司るズルワーンを倒して、
その座を奪ったからこそ魔界と人間界をつなげることとかもできたんだよ。僕も魔界に行ってその一部の権能を得てきたんだ。 何せ情念が強すぎるから忠夫の為にやらせてもらったよ。その権能をこの世界の試練に使わせてもらうね」

 とんでもないことをあっさりと言ってのけるユウキにどこまで本気かと悩みながら、あり得ることかもと思った。ユウキは人間でなくなった後も、
彼が転生を重ねる度に何度も彼に護られていたらしい。それで好意が大きくなり過ぎた他の女性陣みたいなことができても不思議ではない。ユウキは笑いながら彼に言う。

「僕は天狗や女神と色々な種族になって女殺しの魔物達と戦い忠夫のサポートをしていたけど、本来の仕事は女権国家と王国の国境の森の妖精たちの女王なんだ」

 王国と女権国家が手を取り合わなければならない事態が起きたからこそユウキは王国と女権国家双方の守護神めいた妖精の女王になったのだろう。言葉が終ると彼の寝間着を剥ぎ取り、彼女自身も服を脱いで言う。

「それじゃあ、これから忠夫の力を引き出す試練の前の儀式に移ろうか。最もこれも試練でもあるかもしれないけどね♪ 快楽で堕ちきっちゃったら、僕たちはもう戻す気なくなっちゃうかも♪」


981 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:36:04 ID:0RVK7FZh

 そういってユウキが彼に小柄ながら男を惹きつける肢体を見せつけると彼の分身が一気に反応し、天を突くように立った。それをユウキが踏みつけてくる。痛みよりも快楽が強くなるように計算しつつ時折、快楽だけになるように彼の分身を嫐る。

「あ、あ、ああー!」

 強い踏みつけの痛みとそれより大きな快感で叫ぶとユウキは頃合いと見て魔法を使いながら彼の分身を自分の秘所に導いていく。
飲み込まれた瞬間に彼は自分の魂の内部が快楽で焼かれていく状態を味わった。ユウキはその熱を擦り付けるように彼に体を密着させながら豊かな乳房を押し付け膣で彼の分身を絞り抜く。
快楽をもたらす熱が彼の分身の内部を通りそのまま射精すると彼は、一気に倒れた。

「忠夫、一回の射精でこれはだらしなさすぎるよ〜」

 男性優位の性行為が当たり前の世界に生まれ、まして性行為で邪悪な美女妖怪を落として改心させた家のものという意識の強い彼はユウキが笑みを浮かべながら言う言葉に本気でダメージを受けた。
彼の瞳が揺らいだのを見るとユウキは彼の唇に唇を重ねて貪る様なキスをしてきた。彼女の息すらも下半身に熱を与えてくるような錯覚を覚え、彼の分身から二度目の射精が起こる。
二度目の射精で彼から大量の霊力を吸い取るとユウキは笑いながら彼から離れた。

「まだまだ物足りないだろうけど、お姉ちゃんと一度交代だから」

 そういうとランは柔らかい笑みを浮かべながら言う。

「嫉妬界の本当の試練が始まる前の慣らしですからゆっくりと愉しんでください」

 ランに飲み込まれた瞬間彼は自分の分身が再び悲鳴を上げていることに気づいた。今まで何度も味わってきたことだがユウキの強い快楽攻めになれた直後にランの優しい責めをされるとその脱力感が何倍にもなってしまう。
ランの優しく彼を堕とす体に彼は溺れていく。ユウキが後ろから彼に抱き着き動かすことすら億劫な腕をランの乳房に導き揉みしだかせる。

 ただでさえも性的快楽が限界に来ていたのに追い打ちを受けて痙攣しながら射精する彼にユウキが言う。

「お姉ちゃんだけに奉仕させるのはダメだって、男なんだから頑張らなきゃダメだよ♪忠夫」

 ユウキ自身も彼の背中で乳房を潰しながら彼の分身の射精量が増えているのを愉しんでいるのがわかる。

 ランがユウキと入れ替わると今度はランが恋人繋ぎの様に彼の手のツボを押しながらユウキの乳房に彼の手を導き揉みしだかせ始める。
ユウキは自分の乳房を揉むたびに痙攣する横島を嬉しそうに見下ろしながら腰をひねり、一度彼の分身を抜くと今度は背面騎乗位の体制を取り彼に尻を見せつけるように腰を振り始める。
ユウキのどこまででも彼を絞り自分との結びつきを強めようとする様な性交に彼は何度も屈していく。不意にラン彼の耳元に息を吹きかけ、余計に快楽を高めながら耳元でささやいた。

「ユウも忠夫に気持ち良くしてもらいたがってますよ。でも……男の人には快楽に対する限界がありますから。私が手伝いますね」

 意地悪をする前の言い訳めいた優しい声と共に彼女は彼の背中にユウキと同じ隠れ巨乳な乳房を押し付け彼の腕を取った。そしていつの間にかここに来ていたさとりにいう。

「さとりさん、想起お願いします」

「ええ任せなさい」

 さとりはこいしと共に二人で情けない悲鳴を上げる彼に欲情を誘われた様子を見せながら、彼の頭に触れた。そして嗜虐心に満ちた淫猥な笑みを浮かべながら彼の耳元に口を近づけると、
拷問師が敢えて恐怖感を与えるためにする様な説明をし始める。

「忠夫、今からちょっとだけ貴方に色々な夢を見せたり、想起をしてあげる。今回はいつもと趣向の違う想起よ。『想起・戦闘中は意識を切り替えて欲情しない様にした光景ユウキの後ろ姿編』」

 さとりの声と共にランが彼の手をユウキの尻に導き揉みしだかせ始める。それと同時に戦闘中にユウキのスカートがめくれたり、偶然下から見たりした彼女の水着めいた尻の良く見える服に強調された尻が思い出される。
そしてそれと同時にランが彼の掌を無理やり動かしユウキの尻の形を変える程強く触らせたり揉ませたりして彼の手にさらなる快楽を与えてくる。

「あー!」

 想起と同時に手と分身三か所からの性的な快楽の電撃に屈服した彼は射精をし、完全に絞り尽くされて、倒れた。体に力は入らなくても、分身だけは力強く、天を突いている。
ユウキは今度は仰向けの彼に体を押し付けながら抱き合ってく優しい口づけをしてくる。

 その優しい舌の絡め方と共に穏やかな腰のひねりを受けて、彼は大量の射精をしながらユウキとの間に深い霊的なつながりができたことを感じなら意識を落とした。ユウキはそれを見て笑う。

「それじゃあそろそろ本番に移ろうか」






 次に彼が目覚めると周りにはアリスとヴィヴィオやエヴァ、玉藻に愛歌とユウキの配下の妖精達の姿が見える。ユウキは彼に近づくと言った。

「それじゃあ忠夫、嫉妬界の試練始めるよ。強大な力を得られるけどもしかしたら大きく忠夫が変質しちゃうかも頑張って耐えてね」

 そういって彼女が彼の魂に染み付いた何かを引き出すように口づけするとさっきの性行為の時に刻まれた彼女の魔力が彼の体をほてらせてくる。
ユウキとランに絞り抜かれた彼は栄養を補給しないと死ぬかも、そう思った直後にユウキとランがサンドイッチと蜂蜜酒を差し出してきた。
横島はサンドイッチの肉汁を堪能しつつ酒で飲み込むと凄い勢いで躰に吸収されていくのがわかる。恐らくはリグルがとった蜂蜜を妖精達が加工したのだろう。
だが脱力感と心地よい酔いのせいで彼は完全に意識が遠退き夢と現実が曖昧になってくる感覚を味わった。その彼にユウキは服をはだけながら、近づき言う。

「時を統べるズルワーンの塔から得てきた力でイフの世界を見せるね」

 酒が入り酩酊状態の彼はユウキとランの露出の多い妖精としてのドレスに視線が釘付けになっていたが二人は魅せるように脱ぐとそのまま本格的な試練を始めた。ランとユウキに押し倒され、最初の射精と同時に彼の意識は夢の中に落ちて行く。




 彼は辛うじて夢だと認識できる、現実めいた世界にいた。そして理解する。これはマイではなく、ユウキがこの世界に来て彼の後見人を勤めた世界線の記憶だ。恐らくは強い霊的つながりができた影響でできるようになったのだろう。

 ユウキとランは天狗と妖狐になっていた時の術を彼に教えながら彼をデビルバスターとして鍛えている様だ。今日も二人に負けた彼が寝室で敗因の分析をしようとしていると不意に部屋に入ってきた。ユウキは言う。

「忠夫〜、僕に勝てないのは仕方ないけど、もう少し頑張れたでしょう?」

「あ、ああ。すまんな」

「もしかしたら、剣の試合で負けたら襲って良いっていうルールで負けた時に襲われたこと思い出しちゃった?」

 ユウキやランはたまにだが、彼が負けると夜に逆レイプをしてくる。そして彼はその時の強すぎる快楽が忘れられない状態だ。彼女はわざとらしく失望したような表情になり言う。

「本当に不甲斐ないんだから。愛歌もそう思うでしょう?」

 声を聞き彼が見るとそこにはいつの間にか来ていたらしい愛歌の姿があった。この世界ではユウキはこの世界の横島の家の人間たちとの交渉などに関しては愛歌の力を借りているところが多い。
ユウキ達も横島を保護して面倒を見ている家の者達と交渉などはちゃんとしているが、良識的な家であるこの世界の横島の後見人たちに対しては、かなり気を使っているので、
王族として自分より能力の高い愛歌に助言を求めたり頼ることも多い様だ。呼び出された愛歌は楽しんでいる様子を見せつつ上品な蔑む笑みを見せた。それを見ると彼女にされたことまでも思い出してしまう。その様子を見ながら愛歌は言う。

「私の英雄さん、戦場ではあんなに格好いいのに閨では無様で変態すぎると、歯止めが効かなくなっちゃうわよ。次に負けたらこれよ」

 そういうと愛歌は彼に口づけして『雄々しき獅子の祝福』をかけたそしてそれを見て楽しそうに笑うユウキとランに目配せすると、キスの際に舌を絡められたことで脱力状態の彼の分身を足で踏みつける。
愛歌の足は男に屈辱と快楽を与える最高の足遣いだ。それによって大きくなった彼の分身をユウキとランが左右から乳房で挟む。
時には先端すら二人の乳房でこすられ、さらには愛歌が横島にだけ触れる状態の霊体化状態になったりしながら彼の分身を足で嫐る。
『雄々しき獅子の祝福』の効果で男性優位の性行為が当たり前という認識が強くなっている彼は恥辱心が増し、それが逆により分身を固くする。
彼女たちはバカにした目で彼を見ている。時には言葉攻めよりも、蔑みの眼だけの方が恥辱心を煽れると熟知している様だ。射精した彼の精液をマグネタイトして吸収した後、愛歌は優雅に腰かけるという。

「もうこんなお仕置きされたくないでしょう? されたいの」

 大げさにバカにした様子でびくっとなる彼を見ていると、愛歌は愛おしい男性にこういう好意をするのが楽しくてたまらない当たり、自分も女権国家人たちを笑えないと感じる。
 それをおくびにも出さずに彼女は言う。

「忠夫それじゃあ、もう少し霊力をもらうわね」

 そういって三人で彼を嫐る女権国家的な純愛女性優位の性行為が始まった時、その時が彼の快楽地獄の始まりだった。

 最初に愛歌と抱き合って正常位でやると、射精する回数が多くその度に敏感になった分身が彼女の内部で嫐られ射精が起こり、左右にいるユウキとランが彼に追い打ちめいた愛撫を駆けてくる。
入れ替わりランとユウキのしている時も何度も彼は快楽で動けなくなり代わりに彼女たちが動くとその度に分身の許容量を超えた快楽で射精を起こした。三人に何度も交代されながら精を絞り尽くされた後、動けなくなった彼に口づけして愛歌が言う。

「悪い英雄さん。あんなに可愛い悲鳴を上げて、旧王朝の理念に背いたいじめをやれって私を惑わして。早く私が本気で襲っても自衛できるくらい強くならないと、男の尊厳が死んじゃうわよ。これでね」

 そういって彼女は最初と同じく彼の分身を足で嫐って射精させると、しばし白く染まった足を彼に見せつけてからそれをマグネタイトして吸収していう。

「ほら、その表情が私を誘惑しているわ。淫乱英雄さん♪ 旧王朝の理念に沿わないレベルのプレイをしたいって思わせてくる」

 愛歌達に嫐られた後の夜彼は様々な事情を聞き軽子坂高校の試練についても教えられた。そして彼はその試練を受けることを了承し戦う道を選んだ。



 その後は大体が、似たようなパターンを通った。傲慢界でマイに前世で一番女性に負けるのが恥ずかしいときの価値観に戻されてヴィヴィオに犯されぬき、飽食界ではオーカスから彼女たちを守る為に戦い、
その後でエヴァに血と精を吸われて回復の糧となり、怠惰界ではアリスによって堕落の極致の快楽を味わい、ジャギによって正気を取り戻した。


982 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:37:46 ID:0RVK7FZh



 横島が現実世界に戻ってくると、ヴィヴィオやアリスやリグルという面々が彼から大量の精を吸い取って霊力も強くなっている。現実世界でも夢の中と同じ方法で嫐られていたのだろう。
そのせいか股間の分身以外は、完全に萎え切っている体の彼を見下ろしながらユウキが再び蜂蜜酒と料理を差し出してきた。搾り抜かれ栄養が不足気味の彼はそれを食してどうにか回復してくると、ユウキは笑いながら言う。

「パラレルワールドの僕たちと過ごした日々の記憶が体に馴染んだおかげで他の戦い方も覚えられたでしょう? 続きはまだまだあるからね」

 横島は自分の体を見ながら確かに並行世界の戦闘経験が自分の体に馴染んでいることに気づく。女性陣達からの情欲と愛情、愛玩様々なものが混じった視線から、自分の痴態をどれだけみられたか想像して分身が固くなっていく。
さとりが周りに聞こえるように言葉を上げた。

「自分が無様に犯されていたのをここにいる全員に見られていて興奮してるわこの変態は」

 そういってさとりの足が彼の分身を容赦なく踏みつけてくる。そして愉しそうな笑みを浮かべ、彼の恥辱心を煽りつつ周りの女性の嘲笑の視線が強くなるような言葉を紡ぐ。

「ふむ、『愛歌と違って屈辱を与えてくるように心を読んでいる足遣いが溜まらない』本当に気持ち悪いわねぇ」

 そういいながら笑うさとりに射精させられると、不意に彼女の横に一番あり得ない姿の女性が見えた。青い髪と純白の服が豊かな体を包み一見すると天使を思わせるような羽をもつ美女、
嫉妬界に来たばかりの時に引き離されたマイだ。だが彼は直ぐに違和感に気づいた。それを見て、目の前のマイは笑う。

「あたり、私は貴方と過ごした本体のマイじゃなくて、女権国家の冥府の守り神という側面が強い方の分霊なマイよ。一応は貴方の前世と共闘したりした記憶がたくさんあるけどね。
だから本体と同じこともできるから、嫉妬界らしい貴方の輪廻で培ったエピソードを追体験させてあげるわ。いくわよアリス」

「ええ、姉さん。これも試練だしね」

 そういうとアリスは彼に口づけしてきた。彼女と体を重ねていたらしい彼は怠惰界で味わった内部にも魔力でできた糸が入ってきた快感が再び走る。アリスは倒れかける彼に言う。

「ジャギのおかげで忠夫は一度人形のようになった状態からの復帰方法も覚えていたでしょう。怠惰界を超えた以上はあの時みたいなレベルのことはしないから、安心して。何だったら私が人形劇であの復活を再現するから」

 そういうとアリスが魔術を使い彼の体を再び子供に戻した。

「これは空至王と呼ばれていた時の貴方の失言がもとで起きた事件の人形劇よ」

 記憶が夢の中に落ちて行く感覚を味わいながら、彼はどんな夢を見させられるのだろうと思いながら意識が落ちて行った。




 横島は気が付くと視界が日本めいた宮殿の景色が広がっている。彼はその景色を見て、前回自分が嫐られぬいた前世である空至王の称号を得た高島忠雄に意識が戻っていることに気づく。
精通までは性欲が異常に薄く理想的な武術の才も併せ持つ転生体だ。前世までの善行や功績でもらったその体で彼は女殺しの魔物の力を取り込んだ九尾の化身を倒し、ジパングを救った。そして精通の前にユウキの化身の一つである天狗の木綿季(ゆうき)と、ランの化身である妖狐である藍子(あいこ)と九尾の玉藻に彼女たちと離婚するか、それとも女権国家の女性を娶るかどちらを選ぶか聞かれた時に、凄まじく長い逡巡をしたことで怒られ、精通の夜に大量の精力増大の料理を食べさせれた状態で一番無様な性行為で輪姦された。彼女たちにされたことを思い出すと怒りが沸き上がるが分身が立ってしまう。

 前世の自分は仕事が早く終わりそうなことに憂鬱な気分を覚えながら時々部下に迷惑をかけない範囲で不必要な確認なども行い、仕事を長引かせようとしていた。この日やらなければならない仕事を彼が終えた時、
丁度それを見越したように木綿季と藍子と玉藻が質執務室に入ってきた。彼は若干脅えた内心を隠しながら応じた。王として無様な姿は魅せられない。

 玉藻は完璧な大和撫子めいた様子で彼に近づいてくると、彼の持つ書類を見せてもらうと言った。

「旦那様、本日どころか明後日が期限の仕事まで終わっているのでは?」

「あ、ああ。そうだが、」

 答えながら彼は精通の日の閨で完璧に負けてから完全に彼女たちに負け犬根性が植え付けられている。彼が一番恐れているというか嫌なのは彼女たちに辱められ嫐られることが嫌ではない。
いや正確に言えば、嫌だ。情けない、屈辱だという気持ちはあるが、それすらも情事の蜜に変わっていることと、その快楽を自分から求めていることだ。

 彼の様子に構わず玉藻が言う。

「とりあえず、文官の方々もそろってきているし、女権国家や王国が統合して作った内政のノウハウをもっと早く導入しましょう」

 ジパングはやや鎖国気味だったが故に女殺しの魔物達の出現などが他国より遅かった。この国はオカルト技術に関して独自の体系があり強者だったこともあり、
女権国家や王国が女殺しの魔物との戦いに没入している時も善意で援軍を送る程度で対岸の火事に近い感覚を持っていたのだ。だが今代で始めて女殺しの魔物達と自国内部で戦うことになりその結果、
王国や女権国家と同盟することになった。だからこそこの玉藻の提案も善意からで鎖国気味だった為に内政などのノウハウが遅れているジパングに力をつけてもらうためだろう。
実際に彼女たちが選んだノウハウを実行する文官などもジパング恩顧のものばかりだ。取り込む政策などではないことは分かりつつ、彼はユウキ達の本心がわかり切っている。
王様の仕事を減らして、自分たちに嫐られる時間を増やせそれに尽きる。しかし、王として真面目な彼は、自国民の為になる政策だと判断したら即座に頷いた。

 玉藻は彼が頷いたのを見ると、表向きは完璧な大和撫子を演じながら嬉しそうに言う。

「旦那様の仕事が減れば、私達に構う時間も増えるでしょう」

 そういった後、玉藻は彼にしなだれかかり、続けて言う。

「内政などは他者に任せ悪霊などと戦う以外は、象徴としての王になることもできますしぃ、そうなったら、とても嬉しいです」

 玉藻の体の柔らかさに快楽と尊厳を壊されたトラウマを思い出しながら、彼はこの時間では忠夫に名前を変えられていたことを思い出した。恐らくこれは呪術的な意味もあるのだろう。
木綿季と藍子も表向きはジパング女子の様に彼にすり寄りながら言う。

「みんな、明後日の分まで仕事終わっているでしょう? ちょっと忠夫借りて行っても良いかな?」

 文官の長は少し悩んでから頷いた。女殺しの魔物がジパングを支配下に置きかけた時の戦いの際の木綿季や玉藻たちのジパングへの献身はとても大きい。
そして仕事を終えている以上は拒む理由はないだろう。

 木綿季が文官の長に嬉しそうに礼を言って天狗隠しの術を唱えると彼の視界が暗転し、目の前には幻想的な西洋の森が広がっていた。

 彼の目の前で木綿季と藍子は唐突に姿を変えた。木綿季は西洋の民族衣装めいた姿になり、藍子は西洋のシャーマンめいた巫女装束に変わる。そして二人は言う。

「女権国家の森に来てこの森の女王の妖精女王に戻った木綿季、改めユウキだよ。よろしくね、忠夫」

「同じくジパングの妖狐から妖精女王に仕える魔術妖精に戻った藍子改めランですよろしくお願いします」

 玉藻だけは元の姿のまま笑いながら、彼の服を脱がせ、魔術で彼を操り始める。この時の彼は脅えつつどこか楽しみに思っている。そしてこの森は、彼が転生の度に何度も嫐られて森だと魂が理解している。
ユウキはいつの間にか来ていたエヴァを見ながら言う。

「エヴァ、ここで忠夫を良い様にして大丈夫?」

「ああ。ちゃんと時間の流れが遅くなるようにしているだけではなく、忠夫が王をやっているうちは、公と私が交わらぬ呪術も使っておいた」

「それじゃあもらうね♪」

 そういってユウキとランが彼の目の前で服を脱ぐと双子の男を惹きつける僅かに違う部分もある肢体がさらけ出される。ランとユウキが性魔術を使いながら彼に抱き着いてきて、ユウキに分身を飲み込まれた時点で彼は、
大量に射精をすると、ランと玉藻も協力する形で彼を嫐り始める。玉藻の魔術で体を無理やり動かされるのは、アリスやエヴァの魔力でできた糸と違って無理やりさせられている感覚が強く被虐心に目覚めた彼に二人の糸とは違った興奮を与えてくる。




 彼は何度も悲鳴を上げ通していた。『体の動きだけを見れば』流れるような性行為だが、彼はユウキとランと玉藻と繋がるたびに断末魔の様な声を上げている。そして時には乳房や尻を揉むときにも悲鳴が上がる。
玉藻たちはうっとりとした表情でそれを聞きながら彼に体を押し付けたり、分身を締め付けている。今はランの内部に射精した後、玉藻に交代された。
そして妖精の果実とリグルの集めた蜂蜜を割った酒を出されると回復しなければと思い飲んでしまう。中毒性などはなくむしろ霊力が高まって自分の体の性能が底上げされている感じがするが、
それでも彼女たちの奴隷に堕ちていく感覚が強い。それを眺めていたエヴァが言う。

「そろそろ私の番か」

 大人の姿になった彼女は夜の森に異常なまでに映えていた。これも吸血鬼であるが故だろう。彼女は糸で彼を動かしながら服を脱ぎ少しだが嫉妬を感じさせる声で言った。

「ジパングは男性優位の性行為が当たり前だから女権国家の女との結婚はごめんだったらしいな。しかし、ユウキ達と別れることになるくらいなら『我慢』すると」

「そ、それは」

「まあ、さすがに怒ったりはしていないから安心しろ。ただ、支配される快楽を何回も転生の際に刻まれたお前ではマゾに目覚めないのは無理だろう」

 そういってエヴァが彼の上になり一つとなると、ランと玉藻の優しすぎて精液があふれ出し続ける快楽になれた後の彼の分身が厳しい快楽をたたきつけられて一気に射精をした。あまりの量に恐怖を覚える彼の胸板で乳房を潰しながら彼女は言う。

「確か霊的な酒を飲んだお前を激しく犯したのは、お前がやむを得ずホストクラブでバイトしていた時以来か。あの時の吸血を再現するとしよう」

 エヴァの糸で動かされながら彼は上になる形で彼女に両手両足でとらえられ首筋に牙を突き立てられた。霊的な酒で霊力が普段より満ちていた彼は吸われる快楽が格別となり、一気に射精の量も増えていく。
強すぎる快楽で痙攣する彼を捕らえながらエヴァは痙攣する彼の分身が自分の内部で震えていくのを愉しんだ。彼は痙攣する度に分身がエヴァの秘所から快楽が返ってきて余計に固くなり、どうしようもなくなっていく。
そしてエヴァの気分で、首筋に送り込まれる快楽の強弱が決まり射精させられたり強すぎる快楽で射精期なくなったりさせられる。溜めた後の射精で脳が壊れていく。
特に長時間射精を禁じられた後で緩め射精させられるとエヴァはそれと同時に強い快楽を与えてきて、大量の精液を絞った。そして彼女は言う。ジパング男子である、
彼の分身を女王然とした表情と威厳で見下ろしながら分身を踏みつけ強い快楽を与えながら言う。

「どうだ。何度も転生の度にこれをされてきたが、これ以上の幸せがお前にあるか?」

「は、はい」

「良く言えたな。本格的な夫婦の再開の儀式の前の褒美だ」

 そういってエヴァの足で射精させられた瞬間、あまりの快楽で彼の意識は落ちた。


983 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:39:46 ID:0RVK7FZh




 意識が落ちた直後に彼はとてもさわやかな草原にいた。これはこちらの世界で言うところの日本=ジパングの景色だ。横島はとりあえず自分の前世の一つであるがさっきまでの空至王とは違う状態であると理解する。
目線がさっきより低いその体は恐らくは精通直前くらいの子供で12歳くらいだろう。その状態の彼の目の前にいるのは白と青紫の忍び装束に身を包んだ少女だ。辛うじて幼女を脱したような彼女は笑顔を浮かべて明るい声で言う。

「忠夫ありがとう。これであの里の人たちを助けることができたよ!」

 彼女の言葉にまだ少年期の彼は笑みを浮かべて嬉しそうに答えた。善行を成せたという思いもあるが一番は目の前の少女を喜ばせることができたことが嬉しいという気持ちが強い。
彼は前世の一つである、自分の中で思い浮かんだ名前を自分の前世の一つが口にした名前を耳にした。

「ネプテューヌ、こちらこそありがとう。君と一緒に戦えたことは俺にとっては自慢だ」

 その言葉と共に横島にこの前世の記憶と状況が流れ込んできた。空至王の次の転生先で名前は高島忠夫。この名前については、前世横島の転生先だったことがわかってつけられたらしい。前世である空至王は、
彼が王になった後に女権国家と王族の内政ノウハウが導入されて、王族が象徴としてのそれになった。そして前世で彼を嫐った女官の一人との間にできた子供の3代後の子孫だ。
 彼はそれなりに文化の密度の高い田舎の地で修行をしながら女殺しの魔物達と戦いを繰り広げており、幼いころから霊力操作などを学んでいた。何しろ男性が強くなってないとある日見知った女性の生死を分けてしまう様な事態も起きるので、
相当に真面目にやっていた様だ。

 その彼はネプテューヌに頼まれて、善良な弱者を守り抜いた後だった。ネプテューヌが言うには今回は忍者として彼女はこの世界に降りてきたらしい。遠い前世で彼と共に共闘し夫婦だったこともあると、
聞いて何となく助けようと思ったが、彼女の自分の信徒でなくとも善良な弱者を救うために傷つきながらも忍刀を振るう姿に見ていく内に、それを誇りに思うようになっていた。

 今回の戦いで彼は反省点の方が大きいと思っている。足手まといになったような場面はほとんどなかったが、それも運によるところが大きい。そして最後の勝利のきっかけとなったのは彼だった。
彼女が言うには、足手まといになる可能性の方が高くても彼を連れて行ったのはそれが起るとわかっていたかららしい。彼の名誉の為に言うと今回の戦いは大人の決して弱くはない戦闘の専門家でも大半は足手まといになる様な戦いだった。
むしろ最後の役目以外も多少とはいえ役に立てていたのは彼が真剣に鍛錬をし続けていた為だ。ネプテューヌも足でまといならない彼に少しだが驚いていた。

 過去の回想を思い返しながら前世の彼、高島忠夫はネプテューヌの手を取っていった。

「ネプテューヌ、確か一年半後にここにまた来るんだよな」

「うん。私じゃないと倒せない邪悪な何かが現れるみたいだからね」

「その時はワイも一緒に戦わせてくれ。今まで以上に真面目に鍛錬して、絶対にお前の相棒に相応しい除霊師になっているから」

「わかったよ。忠夫、ありがとね!」

 そういうと彼女は不意に紫の光に身を包んだ。光がやむとそこには白と青紫の忍び装束を衣装を着た能天気な優しそうな少女はいなくなり、深い青紫と黒で彩られた忍び装束に身を包んだ、
どこまで大人らしい冷静そうな美女の姿があった。彼女は厳かな声で言う。

「一年半後にまた会えることを楽しみにしているわ。忠夫。長期離脱後の再加入は凄く強くなっているか、レベリングしなきゃダメかの二者択一だから前者でお願いね」

 長いお別れとなるからこそ、最後は大人の姿であるパープルハートの方になったのだろう。少しだけ天然な所が残っているのを可愛いと感じながら彼は言う。

「わかっている。むしろ今回の数週間の戦いでレベリングしてもらった方だ」

 答えを返す高島にパープルハートは笑いながら言う。

「忠夫は相変わらず変わらないわね。深刻な時以外に私がこの姿になるととても喜ぶところとか変わってないわ」

 そういうと彼女は彼に抱き着いてきた。頭の中が真っ白になる彼の耳元に息を吹きかけながら言う。

「ちゃんと凄く強くなったら幾つも前の前世みたいにこの続きをしてあげる」

 そういって彼女が忍者らしく姿を消すと、彼は自分の村に戻った。




ネプテューヌとの別れの後で彼は故郷の村に戻ると、そろそろ成人用の修行に変えてほしいと頼むことを決意したが、その日は疲労を取る為に就寝を早めた。



 彼にしては珍しい長い眠りを破ったのは幼き頃から面倒を見てくれていた剣の師匠でもある、ユウキだ。彼女は横島の体を触りながら問うた。

「忠夫、今回僕たち全員が出撃状態になってた時に他の場所で戦ってたらしいけど、呪いとかもらわなかった?」

 今回彼の周りの女性陣は大半が霊的大災害の対処に追われていた。横島の身の安全に関してはかなり上位の占い師が太鼓判を押していたらしいので、
良識派が多い彼女らは彼を村に残して全員離れることを決断した。そのためか木綿季もあまり、彼のことを心配してはいない。念のための精密検査に来たようだ。横島は頷きながら答えた。

「ああ大丈夫だ。実を言うと古の残虐な妖怪に大量虐殺されそうな里があって、いくつも前の前世で俺の嫁さん女性に頼まれて助太刀してきたんだ」

 それを聞いてユウキが驚いた表情になった。

「え、それ誰?」

「ネプテューヌって娘や」

「忠夫、ごめん。僕たちは君といくつも前の前世から関わっていたけど、その娘のことは僕も知らないんだ」

「そうなんか。そういえば、ワイと再会したらしい時も驚いとったな。 ユウキ達と違って計画的に会いに来た感じじゃなかったわ」

 ユウキとしては横島が初対面の善人な女性に感銘を受けて手伝ったのだと思っていたが、自分の知らない幾つも前の前世の妻とは思ってなかったようだ。

 悩むユウキを見て彼は、ネプテューヌからもらったネプテューヌの夫だった頃の彼が作った文殊に『伝』の字を籠めた。彼はまだ文珠を作れないが、文字を籠めることは出来る。
ネプテューヌと戦った時も二つの文珠に文字を籠めて助けたのだ。それを見てユウキの顔色に少しだけ驚きの色が浮かぶ。彼女は彼が持つ文珠をまじまじと見ながら言う。

「本当に僕も知らない忠夫の転生先で縁のあった人なんだね。 話聞いてみて多分嘘じゃないとは思ってたけど、その文殊見て疑いの余地が完全になくなったよ」

「そうか、とりあえず俺と彼女がどういう戦いを経て知り合ったのかこれを使ってみようと思うが良いか?」

「ちょっと待って。忠夫、『伝』じゃなくて、『籠』めるにしてくれないかな」

 そういいながらユウキは横島に文珠を二つ渡した。

「多分だけど二文字制御できているんでしょ? それに『共』『有』の文字込めて。他の娘とも情報を共有したいから。今魔術で、他の忠夫と関わりの深い女性陣に話し通しておいたから。
ヴィヴィオから彼女のこと知っているって返信があったけど、ストレリチアに一度来たことがあってその時に忠夫と深いかかわりを持っていた女性だったって覚えていたみたい。
最初は忠夫の唯一の正妻だったけど、ごり押しして共有を了承してもらったんだって」

「そうなんか。それじゃあ、やるぞ」

 彼はユウキに頼まれた通りの文字を籠めると、文珠が輝く。ちゃんとできたな、という確信を彼が持った後、ユウキの顔色が僅かに変わった。それを見て少し彼は慌てかけたが、直ぐに安心する。これは悪い感じではない。
どちらかというと難しい勝負などで、賭けに出たりする様な決意を固めた様子だ。ユウキの様子を見て大丈夫そうだと思って彼は何かしてほしいことがないか聞こうとした瞬間、凄く上機嫌な笑みを浮かべたユウキに止められる。

「忠夫、大丈夫これは僕がやらないと駄目なことだから安心して。でも僕を心配してくれて、あっさり察してくれて嬉しいよ」

 そういうと彼女は上機嫌な様子で退出していった。彼の日常はそれから大きく変わることになる。



 あの日から三か月後、彼は真夜中の森でエヴァと打ち合っていた。刀は手元になく、刀ではなく霊波刀での戦闘スタイルを磨く訓練だ。愛刀がない状態での戦いだが、
彼はエヴァの霊波刀と似た剣の動きを吸収しながら彼女の糸や様々な攻撃をしのいでいる。エヴァの体が無数のコウモリに変化した瞬間、彼が霊波刀を振り下ろすと、彼女はあり得ない程の速さで元の人型に戻り、
彼を吹き飛ばした。その一撃が稽古の終了となった

 エヴァは倒れる彼に回復薬となる、飲む魔法役を渡すと言った。

「かつてない程に鍛錬に励んでいるな」

「ありがとうございます師匠」

「『今生』では、ここまで真剣に修業したのはこの三か月が初めてではないか?」

 エヴァは今まで横島が鍛錬してきた姿を見ていたが、今までも十分真剣だったと思っている。だがネプテューヌと出会ってからはさらに気迫が段違いだ。エヴァの評価に彼は嬉しそうに返した。

「まあ、ネプテューヌは本当にいい娘でしたから。彼女を助けてあげたいと思いました」

 その答えにエヴァは嬉しさも混じっているが、それ以外の負の感情もないまぜになった複雑な表情になる。最も彼には一切悟らせなかったが。

 エヴァは少し考えると彼に向って言った。

「忠夫、これからお前に特殊な処置をとる。その理由を説明したいが、お前の一つ前の前世空至王はかなり特殊な前世だとわかっているな?」

「はい。確か女殺しの魔物達が女権国家の女性に匹敵する九尾の狐の力を取り込んだから、それに対抗するために幾つもの転生先で積んだ功徳を支払って精通前まで以上に性欲が薄くかつ、
色々な才能が並外れた体に転生させてもらったんでしたっけ?」

「その通り。あの時も相当真面目に修業していたが、相対的にみると修行に励む姿勢は他の前世たちより下だったな」

「そうなんですか」

「ああ。一応空至王の名誉の為に言っておくと、努力の果てに大成した類の武芸者と同じくらいの熱意で修行していた。木綿季や藍と仲良かったし義侠心も強かったから、さすがにあの状況では死に物狂いで頑張っていたぞ。
それに他の前世よりも高い素質が合わさって上に行っただけだ」

「他の前世達は空至王以上に、熱意があったんですか。でも今の俺は空至王より素質は下なのに、空至王と同じくらいの熱意しかない」

「そこまで大差はないぞ。他の前世達の方が少し上くらいだ」

 エヴァの言葉は女権国家の女性の人外が言質を取って契約を結び意中の男を絡めとろうとする時のそれだ。それに気づかない彼は強い口調で言葉を返した。

「少しの違いでも、一生を通せばそれなりに大きな差となってしまうこともあると思います」

「そうか、熱意が足りないと思うか、ではより強くなるための試練に挑んでみるか?」

 その言葉に彼は少し悩んだ。乗り越えられなければそれ相応の代償があるのだろう。もしもその試練にしくじって、ネプテューヌの力になれない程の後遺症が残ったら元も子もない。
少なくとも現時点でも、足手まといではないし、いないよりはいた方が良いくらいの実力派あると太鼓判を押されているのだ。ある程度持っているからこその躊躇に彼が囚われているのを見て、エヴァは言葉を続ける。


984 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:42:23 ID:0RVK7FZh

「安心しろ。乗り越えられなくてもネプテューヌに迷惑はかからん。むしろ超えられなくても彼女の助けとなる。それは我ら全員が保証しよう」

「お願いします」

 そう答えた瞬間、カチっと契約が嵌ったような音が鳴った様な感覚が走る。彼女は妖艶な笑みを浮かべて言う。

「それでは試練に移るとするか」

 彼女に抱かれ疲労困憊のまま。異国に転移した彼はエヴァの別荘にいた。エヴァは彼に言う。

「儀式の準備をしてくるから、それまで身を清めて回復させるための食物と薬酒を飲んでおけ」

 エヴァの別荘の湯船につかり、彼女の配下のメイド達がつくっらしい料理を平らげた彼は回復用の霊酒を飲んで、
すっかりと夢見心地になった。心地よい倦怠感で動くことすら辛い状態になった彼を不意に部屋に来たエヴァが「儀式の準備が整ったぞ」と告げてくる。

 動けない彼を見るとエヴァは満足そうに頷き、そのまま彼を抱き上げると森に移動していく。


 彼は目を開けた時、気づくこれは一つ前の前世の自分空至王が彼女たちに嫐られぬいた森だとわかる。そして前世と全く同じ面子がそろっているのを確認すると、エヴァはやや脅え顔の彼を見ながら言う。

「気づいていないかもしれないがお前は先ほど精通した。空至王という前世は異端でありながら功績が大きすぎて、信仰される度合いが大きく、それ以降のお前の転生先にも多少影響が出てしまった様だ。
空至王程ではないが、お前もその前の前世と比べると精通まで性欲が薄かった」

 そういいながらエヴァは彼の唇を奪い舌を絡めてくる。吸血鬼の口づけで彼の意識が飛び溶け始めると、彼を前世と同じように押し倒す。それは今の彼横島忠夫の主観では、
先ほど空至王と呼ばれていたこともある時代に受けた行為を再び再現された情事が起きた。それが済んだ後、前世の情事の続きが始まる。



 玉藻が手をはたくと、空至王と呼ばれていたころの侍女たちや女官たち、狐の尻尾が生えているということは彼女の眷属になったのだろう。
彼女達は横島の前世が木綿季たちや玉藻を怒らせたときに彼に女権国家流のわからせをする為に投入してきた女性達だ。

 侍女の中でも美人ではあるが、性悪そうな表情をした黒髪の女性が前に出てきた。全員彼女の玉藻の眷属となったことで、狐娘になっている。
空至王時代に嫐られた記憶が蘇ってくる。彼女たちは半ば強大な悪に逆らえなかった結果とはいえ、ジパングで悪の手先をしていたこともあった。
その中でジパングを救うために動いていたころに彼の冒険を九尾の手先として一番妨害した性悪な女官が彼の分身を踏みつけて言う。

「空至王様の来世だけあってジパングの男子の鏡の様な素晴らしい性交でしたね」

 嘲笑の笑みと共に繰り出された皮肉に彼の分身が余計に固くなる。ジパングは男性優位の性行為が当たり前という風潮が特に強い国だ。
それをわかって目の前の黒髪で長髪の意地悪そうな眼をした女は言葉でバカにしながら彼の分身を屈辱と快楽がより強まるように踏みつけて笑う。

「私達も一応貴方様に多少ほだされてマシにはなりましたが、基本的には性悪です。だから、嫉妬すると前世よりひどいことをしてしまいそうですよ」

 玉藻の眷属となった能力が高くそれでも善人ではなかった女官たちがアリスに目配せするとアリスが明らかに前世の彼を模したと思われる人形を持ってきた。その人形を見る横島の目を見ながらアリスは説明を始める。

「忠夫、前世の貴方は一度激しい快楽攻めをされてその後、立ち直って理想的な武道の精神状態を失ってしまったけど、それでも修行をし続けて空至王時代ほどじゃないけど相当に強くなったわ」

 アリスの説明に彼は不安を覚えた。ここからこれからの情事に繋がる部分が始まる。理屈ではなく彼の勘が告げている。

「実際は女権国家の進化した霊的料理や栄養食などもあって無事に強くなったんだけど、空至王は本当は一度女権国家の妻達に可愛がられ過ぎて、完全に快楽で壊れて、
それ以降は影武者や私の人形だったんじゃないかって話も出たのよ。嘘だと明言したうえで、それの嘘を劇にした物語もそれなりにあるのよ」

 その言葉に嫌な予感を覚える彼を見下ろしながらアリスは言う。

「大丈夫。これから私たちがすることで『絶対にネプテューヌさんに迷惑はかけないし、どう転んでも彼女を助けるような結末になる様にするから』安心して快楽に溺れて」

 そういうと彼女の手元の人形空至王が快楽に生涯溺れていたという人形劇に使われていたらしい、人形から光が出ると彼の中に入っていった。その瞬間彼は脱力と共に、
空至王時代のユウキ達に辱められた精通の夜とそれからしばらくたった後の逆輪姦の夜が思い出される。そして彼女たちに前世でされたのと同じことが始まり出した。




 ユウキやエヴァや玉藻たちが首輪をつけた性根の腐った女権国家の力を取り込んだり、女権国家出身だった女性達が彼を嫐っている。そしてその中にはマイとさとりの姿もある。さとりは笑いながら彼に近づき、言う。

「今生では初めましてね。貴方の前世の妻の一人さとりよ。正確には何回も妻をやっているんだけど。地雷を踏んだ変態マゾに快楽をプレゼントよ」

さとりは言い終わると彼の前世からもらった『伝』の文珠を使った。

 その途端心を読めるさとりの精神が伝わってきて、彼に女性優位の性行為をしている女性達の性格の悪さを理解させられる。
ジパング男子は女性優位の性行為が恥ずかしいという思いが強いましてその最中である。さとりは彼の耳元に口を近づけて言う。

「とても興奮してるわねぇ?顔と体だけの性悪女に最悪の恥ずかしい性交されて余計に射精量が増えてるわ。周りに聞こえるように言われるのが溜まらない? 固さが増しているわね」

 騎乗している妖狐の女性が嘲笑し、彼は快楽と屈辱で涙がにじみ、彼女の内部に大量の精を注いでしまう。

 狐の尻尾が生えた女性達の輪姦を受け終わった頃には彼は強すぎる快楽と屈辱で完全に目が遠くへ行ってしまっていた。

 彼の虚ろな目を見ながら、愛歌が笑顔で彼を見下ろしている。彼女は不思議な念動力の様な力で彼を起き上がらせるという。

「私の英雄さん、このままじゃ折れてしまいそうね。大丈夫になる様におまじないをしてあげるわ」

 そういって彼女は彼に口づけしてきた。舌をからませられると同時にいつの間にかドレスが消え去りその少女らしいにもかかわらず妖艶な肢体がさらされていた。
鏡越しにそれを見て彼の分身が再び力を取り戻し、そのまま彼女の内部に飲み込まれていく。舌を絡められるたびに分身から凄い量の射精が起こっていく。
止まらないその射精の度にふるまわれた料理と酒だけでは説明がつかない程の速さで体力が整っていく。愛歌の口づけが終ると彼は自分の中に何かが刻まれた感じがした。

 口づけを終えると愛歌は倒れた彼の上で腰を振りながらうめき声を上げる彼を嬉しそうに見下ろしながら言う。

「今生では初めての雄々しき獅子の祝福よ。女性に負けるのが恥ずかしいという思いがとても強くなったでしょう? 私個人としては畜生な女性達はあまり好みじゃないけど、ちゃんと配下として働いているならたまには報いないとね」

 そういうと彼女は快楽で気をやってしまっている彼から離れた。愛歌と代わりユウキとランが前に出てくると説明を始める。

「忠夫がいま刻まれたのは『雄々しき獅子の祝福』女性に負けるのが恥ずかしいって想いが固定されたままになるおまじないだよ♪これを失わない限り、いつまでも腑抜けにならない変わり恥ずかしさは薄れないんだ。
愛歌の任意で切ったり復活させたりできる素敵しようさ。 これは一定の戦果をけど、女権国家の畜生な女性陣に悪用されたケースが増えたから、最後は愛歌が失伝させたんだ」

 ユウキはそこまで言うと彼に口づけして、彼の上になり乳房を押し付けて夢中で彼を貪り始め、ランは玉袋を揉みしだきながら、説明を続ける。

「ジパング男子として価値観が固定されたまま、私達と性悪な妖精達との快楽に溺れてください♪」

 その後横島はユウキとランに犯された後、人間と同じ大きさの妖精達に嫐られた。性悪な妖精達が彼の顔に座りながら言う。

「やはり玉藻さんみたいに狐の化身でない身には、この嫐り方は微妙です。とはいってもやりたくなる時もありますけど」

 玉藻が狐の本能に影響されてジパングに広めた概念、女の尻に顔をうずめさせられたまま、絶頂させられるのは途轍もなく恥ずかしいという概念は今生の彼にも強く染み付いている。

 この時代のマイが彼の前世の記憶を一部刺激し、彼を今嫐っている女性陣がどれだけ性悪だったか、思い出させてくる。そしてそれと同時にマイがアリスに目配せをした。
ユウキの配下の妖精に尻を顔に押し付けられて視界を塞がれていても、なんとなく気配でそれがわかるのは、マイが彼女との理解度を前世で親しかったころに戻したからかもしれない。

 彼の視界が不意に自分の体から、他のものに移った。これは明らかに、アリスの人形の術によるものだ。自分の人形に視点を移されて彼は自分がジパング男子としてあり得ない、
女性優位過ぎる性行為をしているのを見せられて興奮している。

 彼の小さな人形を抱えているアリスは彼の人形に耳元で息を吹きかけながら問う。

「忠夫、ジパング男子として無様な自分の姿を見せられて興奮してるでしょう?」

 アリスの乳房の感触と、吹きかけてくる息が見に当たり余計に多くの射精をした彼は、そのまま意識が快楽で微睡みだす。

 妖精達の輪姦を受けている中でアリスは彼の人形に乳房を押し付けながら、常に喋る際の吐息と声で興奮するように計算しながら言葉を続ける。

「良く男性優位の性行為が当たり前の国だと、ハーレムを作って自分に惚れてくれている女性ばかりの場合は、女性にとって恥ずかしすぎるプレイを女性に頼むと他の女性に差を付けたくて応じてくれるらしいけど、
女権国家だと逆よ。男性が恥ずかしいプレイを誰かひとりにされてしまうと、特にそういうプレイが好きでなくても差を取り戻したくて、男性が被害を受けることになるのよ。だから女権国家の女性の『嫉妬心』を煽らない様に気を付けなくちゃだめよ」


 そういった後で彼は何人もの女性陣に同じ顔面騎乗状態でやられその恥辱心をさとりに煽られては余計に射精を激しくしていく。

 さとりとこいしが彼の分身を足で踏みつけ、他の性悪な女が彼の顔を椅子としている状態で笑う。

「あらあら、彼女の性悪さを思い出したら、そんな女にされている事態に余計に興奮してますね。 暴かれて余計に大きくしてどうするんですか。
最も分身がみんなに見られているから無駄かもしれませんが。 ん?『いくら特別な霊酒を飲んだ後でもさすがに射精し過ぎで死ぬかもしれない?』 大丈夫よ。
貴方は多くの国で英雄として崇められそして閨の中の無様さで、知れ渡っている英雄の転生体だから、信仰が生むエネルギー(マグネタイト)が流れ込んでいるから。むしろやられればやられるほど、前世の戦い方の習得が早くなるわ」

 そういってさとりが足で嫐り抜いたあと、彼の分身を飲み込んだ。

「〜〜〜〜〜!!!!!!」

 足で最後まで行かせるような動きをしていたのに、突然に子宮で包まれてしまい予想外の快楽に彼は完全に行かれつつあった。さとりは快楽が強すぎて逆に射精できない、状態を作ったあと、彼に処刑の様な言葉を宣言する。

「『想起・今宵に味わった性交の快楽と屈辱』」

 やられた全ての快楽と恥辱を思い出して脳がパンクしかかった直後にさとりが僅かに快楽を緩め射精できるようにすると彼は爆発したような射精を終えた。アリスに指示して、自分の無様な姿を彼に見せることも忘れない。
性悪な女性陣とさとりとマイの嘲笑が彼に響く。


985 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:44:57 ID:0RVK7FZh

 快楽と屈辱が極に達し動けない彼にアリスが霊的な酒を優しく差し出してくれると、彼は回復したい一心で飲み込んだ。すぐに効果は表れ分身が力を取り戻すと、それを見越したかのようにさとりがこいしと交代してくる。さとりは笑顔でこいしに言う。

「こいし待たせたわね。貴方の番よ」

「はーい。お姉ちゃん。忠夫、最高に気持ち良いから壊れない様に気を付けてね♪」


じゃれ付くような笑顔で恐ろしい言葉のあと、こいしは彼の無意識を操作して無意識操恥辱心を強めた。そして彼女に飲み込まれた後で、さとりの無意識操作が起り彼はさとりに射精したのと同様の量を彼女たちに注いだ。
二人は余裕たっぷりの顔で彼から離れるという。

「それじゃあそろそろ今夜のメインイベントに移りましょうか」

 さとりの発言の後でマイが前に出て彼に口づけしてくると、彼の前で衣服を脱ぎながら言う。この時の彼女は完全に公平で公正な冥府の女神様、あるいは天使という厳かな様子だ。
男の欲情を誘う裸体の美しさと神聖さが同居している。彼女は普段からは考えられない程の厳かな女神としての声で彼に言葉をかける。

「忠夫、ネプテューヌ様は今とても苦戦する敵と戦おうとしています。負ける程じゃないけど、助太刀があった方が良いのは間違いありません」

 それを聞き彼の瞳に快楽で折られあるいは溶かされた力が戻るのを見ると彼女は言う。

「だから私たちの快楽に耐え抜くことができたら自分で助けに行きなさい」

 そういってマイが彼の分身を飲み込むと。さとりとアリスが楽しそうにそれを見る。

 マイの秘所に飲み込まれた彼の分身は滑る肉ヒダが張り付き、その度に魂そのものが悲鳴を上げる。
アリスがしだす人形劇が彼が完全に堕とされ戻らなかった架空の劇だが、それが頭に流れ込んできては、マイが体を重ねながら前世の価値観などに戻し背徳感と快楽を強めていく。
そしてその快楽が過ぎ去った直後にトラウマとなったそれをさとりが想起し、こいしの無意識操作での背徳感の増幅の追い打ちがかかる。
繋がって僅かな時間で何度も達した彼を見下ろしながらマイは乳房を彼の胸板で押しつぶしながら痙攣する彼を侮蔑の目で見下しながら言う。

「相変わらず早いわね、アリス交代の時間よ」

「ええ」

 そういうとアリスが彼に近づいてくる。彼女は愛歌と同じ雰囲気と魔力を纏いながら彼に口づけしてきた。舌を絡められて、彼女の魔力で来た糸が体の中に入ってくるのがわかる。
快楽だけしか感じさせないそれは横島に対する彼女の意思を体現している様だ。

 アリスは口づけを終えると、彼の体が変化するのを面白そうに見下ろす。彼は自分の背丈が少し大きくなり、筋肉もそうなったことに気づいた。12歳から17歳か18歳くらいまで体を一時的に成長させたようだ。

 彼女は体を離すと彼にその美しい肢体を見せつけながらいつの間にか出来上がっていた祭壇らしき場所に腰掛けた。
彼女の肢体がすべて見えるように計算して座りながらその体を見ているだけで彼の分身が力を取り戻してくる。搾り取られ過ぎて、分身以外には一切力が入らない彼だが、アリスを求め少しづつ彼女に近づいていくと、
アリスが侍女たちが体力を取り戻させるための精力を取り戻す酒を持ってきた。

 飲み干して心地よい良いと脱力感が襲ってくると共に余計に分身が痛いくらいに強張るとアリスが彼を糸で引き寄せ口づけして、分身を手でいじり始める。

 アリスのしなやかな指に先端をいじられ、玉袋を揉みしだかれた彼が射精をしかけるとそれを止めてから彼女は彼を祭壇に仰向けに横たえた。そして彼女は言う。

「忠夫、ネプテューヌさんの助っ人を贈る為の儀式よ。思いっきり我慢せず射精してね」

 そういわれた直後にアリスに分身を飲み込まれた彼は、どこまでも甘く優しく、彼の分身を嫐る膣内に大量の射精をした。アリスの糸が動き、これ以上の快楽は何かが壊れるくらいに危ないと思わせる。
彼の脳の警告を無視させて彼女の乳房を揉みしだかさせる。彼は声にならない叫び声を上げながら大量に彼女の中に放っていく。
その度に自分の霊力が減り、彼女の霊力が大きくなっていくのがわかる。一時的なものだが、それでも捕食者と被食者の関係が固まっていくの感覚が強まっていく。その彼を優しくしかる姉の様な様子でアリスが言う。

「忠夫、ネプテューヌさんに助っ人贈る儀式だから余計なことを考えずに気持ち良くならなきゃダメって言っているでしょう。思いっきり全ての快楽に見を任せて」

 アリスが彼の乳房を手から離させ、騎乗位をやめて体をぴったりと押し付けてくると、彼の手がアリスの糸で動かされ乳房から離れていく。
そしてアリスの乳房が胸板で潰れるとその感触がもたらす強すぎる快楽で泣きそうな彼の腕をアリスが操り、自分の尻を握り閉めさせる。
アリスとの性交で一番多い射精をする彼の叫び声をアリスはうっとりとした様子で聞きながら時々口づけして、舌を絡め余計に射精させたり、口づけをやめて悲鳴を愉しむことを繰り替えした。

 アリスの彼をどこまでも脱力させていこうとする体と性技に彼が骨抜きになり目の焦点が合わなくなるとアリスは彼を子供の姿に戻してから乳房で彼の顔を挟んでその上で頭を撫でてくる。
自分の意思で彼女の体の様々な部分に手を這わせたり揉んでいるのかそれとも彼女の糸で操られているのかもわからなくなりながら、彼は漏らすような射精を繰り返し、
アリスの乳首に吸い付き赤子の様になっていると感じ始める。アリスはただ妖艶すぎる魔女らしい笑みを浮かべながら彼に言う。

「ネプテューヌさんへの助っ人を贈る儀式はもうすぐ完遂よ」

 言われて彼はギクッとなった。あくまでもこれはネプテューヌを助けるための儀式として始めたはず。それなのに彼は快楽に蕩け切るという状態でネプテューヌのことが頭から飛んでいた。

 罪悪感と同時に脱力感を生む射精が起こり動けなくなった彼の前に再びエヴァが出てくる。彼女は大人の姿のまま彼の前で衣服を脱いで行く。
精通したばかりの彼には、刺激が強すぎる姿に彼の脳に自分の肢体の情報が焼き付いているのを大いに楽しんでいることがわかる。

 エヴァは敢えて黒のランジェリーを付けたまま抱き着き、アリスに目配せするとその下着の下に手を伸ばさせた。乳房を揉みしだき糸の力だけでなく彼自身の意思でも彼女の下着を剥ぎ取る手が早まっていく。
脱ぎ去った後で、彼女に抱き着こうとする彼から吸血鬼の超越者めいた移動で離れた。一瞬だけ姿が消えたと思った直後に、再び夜の女神めいた彼女の裸体が現れ、
その肢体を見せる為だけに離れたのだろう。彼の前でゆっくりと回って彼の分身が反応したのを見ると、彼女は彼に抱き着き一瞬で分身を飲み込んだ。
対面座位の形で飲まれた彼は強すぎる快楽で泣きわめき始めおそれを見届けた瞬間に彼女は言う。

「何度転生させてもこの瞬間は毎回最高だ。お前の姿がかわいらしく癖になる。そしてこれからの行動もな」

 そういってエヴァは快楽が極達している彼の射精を敢えて遅らせながら腰を動かし彼の分身を嫐り焦らした後、射精を許す瞬間に首筋んかみついた。

「あーー!」

 首と分身両方から霊力を吸われ彼は自分の白濁が漏れないかと思った直後にエヴァに血を吸われて行く。そして彼はエヴァの中にある感情を知る。
血を吸うことで意識が混じりあわせることも吸血鬼は出来るが、今回はエヴァが意図的に知らしめてきていることが分かる。

 エヴァの中にある感情はネプテューヌに対する嫉妬だ。横島が性欲などを度外視して、自分のものにならなくても力になりたいと思ったことが嫉妬の原因らしい。エヴァは乳房を彼の胸でより強く潰しながら、言う。

「私だけではないぞ」

「は?」

「異性ではなく主君としての様だが、命を捨ててよいと感じる程お前が惚れた相手が現れたことに妬いているのは私だけではなない」

 エヴァは横島に説明をしたあと、彼から離れてマイと交代した。恐らく現実世界では分霊の方のマイが同じことをしているのだろう、という考えが浮かんだあと彼の意識は完全に前世の意識に埋もれていく。
その彼を他所にマイが彼の頭に手を置いた。

「忠夫、それじゃあ一番恥ずかしい体位を思い出す前世の価値観を取り戻してみましょうか」

 空至王時代の一番男性優位の性交が恥ずかしい頃の精神に戻された直後にエヴァが彼の顔を椅子にしてくる。
大人形態の豊満すぎる尻の快楽と、ジパング男子なら恥ずかしすぎる騎乗位をされている状態をアリスが、当然のように彼の視点を彼の人形に移し見せつけてくる。

 快楽に苦しむ彼を他所にエヴァはマイと悩むように会話を始めた。それが男性が女性をベッドで圧倒するのが当たり前の価値観が一番強い頃に戻されている彼には堪えた。それを他所に彼女たちは世間話の様な調子で言う。

「マイ、やはり狐族じゃない私にはこの嫐り方は微妙な気がするな。 いや吸血鬼である私にとってはというべきか? まあ愉しくない訳ではないし、他の女がした以上は自分だけやってないのも嫌だが」

「首筋から血を吸いたいタイプの貴女とじゃ確かに合わないかもね。でも工夫のしようはいくらでもあるでしょう?」

 マイの言葉にエヴァは少し考えたあと、何か思いついた様な表情になると、マイに目配せをした。
マイは彼の分身を膣で思いっきり絞って射精させた後で、彼から離れていく。あまりにも大量の射精の為に少し力を失った彼の分身を足で踏みつけた。
痛みと屈辱そしてそれ以上の快感が同時に来るように計算された足に彼が振るえるとエヴァの尻により強く顔が食い込む。横島が強すぎる快楽で顔をゆがめているのも理解したエヴァは愉快そうに笑いながら、
マイに固くされた彼の分身に口づけした。電撃を受けたように動き余計に尻に顔面が食い込んだ後、エヴァは彼の分身を口に含んだ。
彼女の舌になめられた時点で限界を達しているのに、吸血鬼の不思議な魔力のせいか射精できない彼を愉しみながら、彼女が射精を許す瞬間はからの分身に牙を突き立てた瞬間だ。
血を吸われた経験から吸血鬼の牙は直ぐに傷がふさがることは分かっているが、それすら彼には考える暇はなかった。分身に吸血の快楽が走り、それと同時に射精まで起り脳が壊れるのではという不安感から逃れようとするが、
そのために力を入れると尻が顔に弾力を返してきて、余計に射精量が増えて彼は動くことも霊力を使うこともできない。エヴァは愛おしそうに両眼を閉じて彼の分身を乳房でも挟みさらに追い打ちをかける。
アリスがいつの間にか位置を変えて彼にエヴァの目を閉じて奉仕する様子を見せると余計に分身が固くなっていく。エヴァの気が済み離れたころには彼は完全に快楽と屈辱で意識が飛んでいた。
本来なら快楽のあまり恥ずかしなど考えることもできなくなっているのだろうが、愛歌の『雄々しき獅子の祝福』がそれを許さない。

 快楽で何度も脳が爆発したようになりつつ女性に閨で負けている恥ずかしさや、一番屈辱的な性行為をさせられている背徳感が彼をどんどんと追い詰めていく。
このままでは、自分は屈辱感さえ癖になる変態に堕ちてしまう。そう思った彼の耳にさとりが不意に声をかける。

「もう癖になっているわよ。今はとどめ……、というより死体蹴りのダメ押ししているレベルだけどさらに先に行きましょうか。何しろ私達性悪なタイプは今回の件でのやきもちは凄いわよ」

 さとりの悪魔や邪神の様な表情を見て彼を愛する女性陣の性悪組でない者達は内心『やきもちってレベル!?』と突っ込んだが口には出さなかった。
最も表情には朦朧としている彼にもわかるほど出ていたが。自分たちも彼女達ほどじゃないが、ネプテューヌという性欲や恋愛が絡まないにも関わらず彼にとって自分たちと同じくらい大切になった存在に凄まじい程に妬いている自覚はある為だ。


986 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:48:30 ID:0RVK7FZh

 さとりがさっきエヴァにやられた行為を想起しつつ、彼の分身を手で掴み射精を許さない寸止めを繰り返し彼が周囲に気を配る余裕がなくなった間に何人かの女性が気づかれない部屋を出ていく。
出た女性たちが戻ってくると入れ替わりに数人が出る。それを数分繰り返した後で、エヴァが再び部屋に戻ってきた。

 さとりは嗤いながら彼から離れて言う。

「エヴァ準備できた?」

「ああ。それでは工夫のせいかを見せるとしようか」

 エヴァがそういって彼に抱き着き対面の座位の形で一つとなった時彼が射精を迎えかけるとエヴァがその瞬間を狙ったように首筋に牙を突き立ててきた。
血を吸われた瞬間彼女だけではなく、彼女が今彼を犯す前に血を吸ってきたであろう女性達の意識も彼に流れ込んでくる。エヴァに顔を椅子にされて尻を押し付けられ、その快楽に負けていた無様さ。
その蔑みの感情が一気に流れ込んできて。彼は余計にそれが分身を固くし、射精を増やしていく。エヴァは膣を締めて内部で彼の分身を嫐りながら、糸を伸ばし彼の腕で自分の尻を鷲掴みにさせながら言う。

「自分がどれほど無様かわかってさらに興奮しているな。しかも性悪な女に見下されるのがたまらないか」

 エヴァは言い終わると再びエヴァは腰をひねり彼の分身を内部で締め上げてひだを当てて射精させながら血をすする。強すぎる快楽が脳に焼き付き、屈辱とそれがもたらす快楽が脳に焼き付いたのを見るとエヴァは彼に口づけしていった。

「本当にかわいらしい。何度転生してもお前の反応は私を飽きさせん。今夜は満足だ。対価を支払いに行ってくる」

「た、対価って?」

「それは後でわかる」

 エヴァは彼が完全に自分の魅力と快楽で心折れ虜になっているのを確信すると、上機嫌になり部屋の外に向かって歩いていく。
エヴァの魔力がとてつもなく上がりその姿は、まさに最強の夜の女王と呼ぶにふさわしい。 エヴァは悪戯っぽく笑うと月光の光る森へ飛び去っていった。
月の光を浴びる彼女は絵画などでしか見られない魔性の女悪魔かあるいは女神の様に見える。彼にその姿を見せることが目的だったのではと思わせるくらいに夜に映える美を見せつけるとエヴァは悠々と飛び去って行った。


 横島がエヴァの美に囚われそして彼女にされた凌辱の快楽を思い出し始めた瞬間、彼の体が彼の意図せぬ形で動かされて振り返らされた。
後ろにはアリスとそれに侍る様に左右にユウキとランの姿がある。アリスは慈愛すら感じさせる笑みを浮かべながら、彼の唇を奪い二人も左右から追い打ちをかけ始める。
アリスは服を脱ぐと彼に豊かな乳房を押し付け、そして手を股間に伸ばすという。

「忠夫、それじゃあネプテューヌさんへの助っ人降臨の儀式の佳境に写りましょうか」

 アリスの乳房が胸に当たり、分身を手で愛撫されているとユウキとランが彼の手の平の上に座り、左右の玉袋を愛撫してくる。アリスは五つの手で愛撫されて堕ちかける彼を見ながらアリスは女権国家の女性特有の笑みを浮かべた。

 そしてアリスが呪文を唱えると彼は再び年齢が戻り少し背が縮むその状態の彼にアリスが抱き着くと乳房に顔が挟み込まれそのまま彼女は彼の分身を飲み込み頭を慈母の様に撫でる。

 優しすぎる愛撫に脱力する彼を満足そうに見ながらアリスは言う。

「エヴァやマイは気持ち良いけどダメージも大きいでしょう。今生の目的に沿ってゆっくりと癒されて」

 アリスの体はどこまで優しく受け入れて堕としてくる、むしろダメ人間になることを望んでいる様な節すらあるように思わせる彼女に近く。気を抜くと腑抜けにされてしまいそうな怖さがある。
それを感じられてるうちはまだ大丈夫だが、抵抗する気もなくなったらおしまいだと彼の勘が言う。ユウキとランもアリスを手伝いながら自分の番が来るのを待っているのがわかる。

 アリスは彼の頭を乳房で挟み腰を動かして、精を絞りながら手で彼の頭を撫でる。エヴァやさとりに嫐られた際には屈辱とそれがもたらす快楽で脳が切り刻まれていく感じがしていたが、
今の彼女の愛撫はその傷口に癖になる甘い薬を塗りこんでくるような愛撫だ。アリスはどこまでも彼を受容し腐り落ちるのを愉しむような性交をしてくる。ユウキとランも彼女の使い魔となっている為か余計にアリスの行動を助けるように彼を嫐ってくる。

 ユウキの愛情が感じられる強くきつい快楽も落差を与えてくるし、ランの甘やかす快楽はアリスのそれを連想させてさらにドツボに堕としてくる。

「忠夫気持ち良い?」

 からかう様な笑みを浮かべながらアリスは情けないと思う射精をしている彼に聞く。言葉も発せない彼だが、表情に出ていた。その表情を見てアリスは満足げな笑みを浮かべながらユウキと代わった。
 子供に戻ったことで精神の耐久力が落ちた彼にアリスの優しく蕩けさせてくる膣に慣れら彼の分身を強く絞る刺激で屈服させて大量の射精をさせながら、ユウキは笑う。

「忠夫、アリスの甘やかす性交だとジパング男子の意識が固められていても、負けたままで良いかとか思えてくるでしょ〜? ホラ着付するからジパング男子の意地を取り戻して♪」

 強すぎる快楽で彼が幾ばくか正気を取り戻し屈辱感に負けながらユウキの中に出すと彼女は彼の手を取り、自分の乳房に押し付ける。

 一際大きな射精が起こるとランと代わりユウキが耳元で言う。

「ネプテューヌさんへの助っ人降臨の儀式もうすぐ完了だね」

 ユウキの激しい快楽に慣れたところでユウキが彼の分身を抜きランが代わりにそれを加える。

「ええ。次からはもっともっと彼女は楽に人を助けるでしょう。今回はエヴァさんとアリスの贈った助っ人だけだけど、次回からは私とユウも行きますから」

 そういいながらアリスが彼を後ろから抱え乳房を押し付けランが射精をさせる瞬間に彼の体のツボを押して余計に多くの射精をさせてくる。
強すぎる快楽で焦点が合わない彼を糸で容赦なく動かし自分たちの体の様々な部分を揉みしだかせたり、あるいは好む体位にさせて射精直後の敏感な状態でも無理に腰を振らせたりしながらアリスが言う。

「忠夫、今宵私はいくつかの人形劇を遠隔で捜査しながら公演したのよ」

 アリスの説明が始まった瞬間、彼の分身と魂が屈服感とそれが増大させる性的快楽を強く感じ始める。
自分だけではなく、人形劇の人形たちの快楽もこちらに流れ込んでくる。自覚した瞬間、ユウキとアリスとランに嫐られた人形劇が上演されているとわかると彼の中に人形劇として上演されている前世の記憶が蘇ってくる。
そしてそれと同時に色々な知識が彼に入ってくる。
女殺しの魔物達との戦いの日々。輪廻転生を繰り返し、英雄となっていく、日々と妻達に嫐られた記憶。英雄となって大勢を救った自分に対して愛歌が愛おしさと嬉しさのあまり加減を間違えてしまい、
彼を快楽で廃人一歩手前に追い込んだ時の夜の記憶が戻ってくる。この前世の時に記憶が写るな。そう思った直後彼の意識は暗転した。



 愛歌の中に射精をした彼は完全に踏み越えてはいけない線を越えたかのような様子で、射精し、糸が切れた人形のようになった。それを見て慌てて回復魔法をかける愛歌にアリスが穏やかな声で言う。


「愛歌、大丈夫よ。忠夫はこれくらいなら多分もとに戻るわ」

 ここまで言った後でアリスは妖艶な口調に変わり彼の頭を抱き寄せて母親の乳房に吸い付かせながら言う。

「それに再起不能になっても大丈夫よ。今回は女殺しの魔物達は暴れない周期だし。片付いたから忠夫が出陣しなきゃダメなケースはもうないでしょう」

 そういってアリスは彼の分身を迎えると、自分の内部のひだを擦り付けながら。彼の頭を撫でる。

「女殺しの魔物がいない以上は私達だけでも十分大半の悪は滅ぼせるわ。だから完全に主夫でも良いのよ」

 対面座位から騎乗位に変えた彼女は横島の手を糸で操り自分の乳房を揉ませながら言う。

「このまま今生は休み続けても良いわ」

 アリスの言葉に負けるように射精した直後に彼の意識はこの前世よりいくつか先の前世に戻る。


 現在の戻った彼はアリスが離れユウキに騎乗されていた。彼女は意識が飛び続ける彼を甘やかすように腰をくねらせて精を絞りながら言う。

「忠夫記憶が戻ったでしょう。今生は女殺しの魔物達は暴れない周期だから、休んでいいんだよ」

「で、でもネプテューヌはお前たちの目から見ても、許すべきじゃない悪と戦ってるし、俺は彼女の為の神殿騎士になるって誓ったから」

 その言葉を聞くとユウキの目にネプテューヌへの尊敬の念と嫉妬が同時に宿った。最も横島には一切悟らせなかったが。

「忠夫や忠夫の身を助けてくれた、女神様だよね。でも女殺しの魔物がいない以上僕たちが助けた方が早いよね」

 そういってユウキが手をかざすとテレビの様な水晶に映像が映り出す。
そしてそこには彼がネプテューヌと共に戦った悪の組織とそれを蹴散らすエヴァと横島の前世の一つをモデルにしたアリスが遠隔操作する人形の姿があった。 見事な連携で敵を切り払い終えると、
エヴァが女神化してパープルハートなっているネプテューヌに言う。

「ネプテューヌ、この世界に久しぶりに来たらしいのに大分汚いところを見せてすまんな。女殺しの魔物にも暴れやすい周期とそうでない周期が観測されたりして、脅威度が下がればまたこういう輩も出てくる。
人類が亡ぶかもという時は『少なくなってはいた』がなくなりはしなかった。そして今では昔の木阿弥に戻りつつある」

「仕方ないわよ。そういうことをなくすように立ち回ってこその女神なんだから」

 そう答えるパープルハートの涼やかな声に籠る力強さに横島は今回も善良な弱者の陳情を受けているんだなと、と確信した。その彼の様子を見ると、ユウキが腰をひねり再び彼に射精を促す。
強すぎる快楽に彼が上半身だけ起き上がるとユウキは彼に抱き着き拘束すると乳房を押し付け余計に射精量を増やしながら言う。

「ネプテューヌさん、いや、あの姿の場合はパープルハートさんだっけ? 彼女を助けるならこうした方が今の時代は都合がいいよ」

 そういって悲鳴を上げる彼の声を堪能しながらユウキは乳房を分身から大量の精液を吸い取った。ランと交代し彼が倒れると再び彼の顔に尻を押し付けてくる。

「エヴァは吸血鬼な性質上、この体位が微妙みたいに感じてたけど、僕はこれ悪くないかも」

 喋れない横島がめちゃくちゃ恥ずかしがってそれで余計に分身が固くなっているのをランが堪能し、ユウキは笑う。

「僕に一番恥ずかしい性行為されてどれだけ忠夫が反応しているのか、お姉ちゃんの様子で分かるから」

「ユウ、私もユウのポジションで忠夫さんをいじめたいから交代しましょう」

 そういってランは優しい動きと膣で彼を絞り抜き一度射精させると、優しくゆっくりと二回目も絞って射精させた。優しくゆっくりとした膣の動きが射精したばかりで敏感になった分身を嫐り抜き彼の意識を溶かしていく。
ユウキと変わった彼女はユウキとは違う感じで彼の顔に尻を押し付けてくる。
それをやりながらユウキは彼の分身を飲み込みランと共に彼の腕を取り、ランの乳房に押し付け揉ませると、ランも同じくユウキの乳房を彼の手の平を押し付けて揉みしだかせる。二人の行動は彼を人形として百合行為をしている様にも見えた。
彼が情けなく早すぎる射精を繰り返すと二人はそれを嬉しそうに見ながらお時折交代しては、ランが顔に座っている時にユウキがパイズリをし、その逆の行為もしたりする。何度も達した彼が完全に屈服したのを見ると、ユウキとランは笑いながら言う。

「僕たちとの契約の儀完了。インプにして妖精女王。ユウキ、忠夫の使い魔としてネプテューヌさんの加勢に行ってくるね」

「同じく妖精シャーマン、ランもネプテューヌさんを助けてきます」

 そういって二人が転移すると、テレビらしき水晶の中に移された場所に二人が現れた。


987 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:50:15 ID:0RVK7FZh

 戦闘が終わり女神化を解いたヌプテューヌは小休止をしているらしき部屋に突然現れた二人を見て目を輝かせた。新しい戦力が来たのも嬉しい様だが、こんな敵の本拠地にあっさり現れることができる魔術的な技術にわくわくしている様だ。
そんな彼女を見ながらそユウキとランが語り掛ける。

「初めましてネプテューヌさん、忠夫の使い魔かつ奥さんのユウキです」

「同じくユウキの姉で忠夫さんのお嫁さんの一人のランです」

「そうなんだね。忠夫は相変わらずなんだね」

 ネプテューヌの横島を名字でなく名前で呼ぶ声には情念はそれほどではないが、強い信頼と親しみが籠っていた。
夫ではなく神官でもあり、自分の騎士でもある自分を呼ぶ声に彼は、嬉しさを覚える。 ユウキはネプテューヌの様子を見て正直に言った。

「正直妬けちゃう。忠夫はネプテューヌさんに対して自分意外とくっついても良いから、力になりたいって思っています。そういう風に思われたのは多分貴女が初めてだと思います」

 それに対してネプテューヌは少し悩んでから返した。

「忠夫が、初めて出会ったのが私だったらもうちょっと違ったかも。前世からハーレムしていたのを魂が覚えているし、これからそうなることも多分繰り返した転生が培った知識で予想できてたと思うよ。
貴女達がある意味では、彼を満たしていたからこそこうなったんだと思うな」

 ネプテューヌの言葉にユウキは頷く。

「うん。だからこそこうなったんだろうけど、それでも僕達はネプテューヌさんが羨ましいです。 それぞれ個人差はかなりそれなり以上に大きいとは思うけど、忠夫をかこっている女性陣でこういう感情が皆無なものはいないと思います」

「忠夫ったらモテモテだね。でも私の勘は貴方達がやきもち焼いていても、絶対貴方達は私になにかしたりしないって言ってるよ。さすが主人公で女神な私の神官が選んだ女性陣人」

 軽い口調で言っているが、その声音にはユウキ達に対する確かな信頼が見える。横島が本気で惚れた女性なら、信用できると断じた様だ。

 その言葉を聞きユウキ達は少し嬉しそうだが、手ごわい恋敵が来たという類の目をしている。険悪という訳ではないが、話題がつきかけたころに見計らったように、エヴァが戻ってきた。

 横島はエヴァの様子を見てぎょっとした。体の傷は癒えているがそれでも相当な深手を負ったことがうかがえる。 ユウキ達だけではなく、パープルハートもそれは一緒だったようで、驚いている。
そんな周囲の様子を異に返さずエヴァは冷静に返した。

「大したことはない。敵陣営の切り札を一枚くらいは破ってきた代償だ。斥候のつもりが引くと良くないことになりそうだったのでな」

「そう大変だったんだね。エヴァちゃん私の血少しだけの飲む? 女神の血だけどエヴァちゃんも回復すると思うし、私にも悪影響ないからさ」

 それを聞き横島の心臓が跳ねあがる。エヴァとの吸血のつながりを通じてネプテューヌにあの痴態の全てが知られてしまうのではないだろうか? それに対してエヴァは笑って答えた。

「大丈夫だ。回復薬は持ってきている。それに勝利の乾杯の為にも最高のものは取っておきたいからな」

「そうなんだ」

 そういった後に、彼女達たちは横島がネプテューヌと二人で倒したのより少しだけ強大な悪の組織を五人で叩き潰した。





 あの戦いから一月が経過した後、ネプテューヌはあの戦いに協力してくれた女性陣達のたっての願いでユウキが治めている妖精の城を訪れている。
あの戦いの相手も横島と再会を誓って別れてから、彼女は女権国家で活動していることが多くなっていた。やはり平和な時に悪事を働く者はオーバーテクノロジーなども多い女権国家が多い。
ネプテューヌは女権国家やストレリチでの活動が長引き信仰を集める程、自分が女権国家の女神らしくなっていく自覚がある。
最も元々の彼女の善性の気質に加えて、ストレリチの方の信仰が強いのでストレリチアの女神としての側面の方が強い。

女権国家の女神としての感性も得た竹花彼女はユウキの城の情報を凄く読み取ることができた。この城は少し魔王の城と言った雰囲気もあるが、幻想的な夜に映える側面や雰囲気の方が強い。
恐らくは記憶のない横島相手に悪辣な魔王の振りをしたプレイとかしたことがあるし、たまにやろうとしている結果だろう。それに男性にとって居心地が良すぎる様にも作られている。
恐らくは時期が許すときは、自主的に出たくなくなるように仕向けているのだろう。ネプテューヌは今回の助っ人の条件としてこの城の宴に参加して横島と会ってほしいと頼まれていた。
彼女はパープルハートの姿になりその豊満な体を引き立てる黒のイヴニングドレスを身に纏いながら案内に従い進んだ。

 彼女が案内された場所の戸を開けると、程々に豪華な部屋の大きな寝室に意識がもうろうとしている状態の横島がいた。彼女はそれを見て、一目で察する。

「ユウキ、ラン。これは一体どういうつもり?」

 パープルハートの声はネプテューヌの時とは異なり、鋭利だ。怒っているわけでもないのに少しだけ恐ろしい感じがする。
今の彼女はどちらかというと困惑と疑問が強いようだが、それでも相手の強さを感じ取る能力が高い者は恐怖を覚えたかもしれない。

 その言葉にこたえる様にユウキとランが瞬間移動の様に現れた。彼女たちはパープルハートに礼を取ると、ランが先に声をかけてきた。

「パープルハートさん、忠夫が貴女に仕える神殿騎士と神官を兼ねる役職に就くって約束しましたそうですよね」

「ええ。少なくとも忠夫は貴方達と凄く良好な関係を持っている様だから何も言わないつもりだけど、さすがに私の神官になってくれた人への修行妨害とかは看過できないわね。最もそんな意図でやっている様には見えないけど」

 パープルハートの言葉に今度はユウキが答えた。

「うん実を言うと、忠夫に事情を説明していなかったけど、僕たちの夫で今生では休暇してもらう予定だったんだ。それでパープルハートさんが悪い訳じゃないけど貴女と出会って忠夫が休暇辞めちゃいそうになってしまってさ」

 そういいながらユウキは尻尾を生やすとまだ子供の彼の腕と足を同時に縛り、足を広げさせると彼の分身を足で踏みつけた。朦朧としておりこれを夢だと認識させられている様だとパープルハートは気づいた。
その上で彼はパープルハートに痴態を見られていると恥辱を感じている様だ。いつの間にか現れていたさとりが横島の耳元に口を近づけて言う。

「貴方の脳を焼き信仰対象になった女神様の御前で女性に足でジパング男子の誇りの象徴を踏んづけて遊ばれてどう思っているの? 興奮しているわね、気持ち悪い変態ね」

 そういってさとりも彼の分身を足で嫐り始める。それを見てパープルハートの様子が変わる。ユウキとラン相手には警戒を見せなかったが、さとりを見た瞬間彼に危害を加える者と認定しかけた為だ。
剣を呼び出すかと一瞬悩んだがユウキとランの様子がそれを思いとどまらせた。横島の安全に対しては彼を囲う女性達の大半が過敏だがアリスとこの二人は飛び抜けている。だからこそ、彼女たちが黙認している以上は大丈夫だろうと思った。

 ユウキは笑みを浮かべてさとりとランと共に三人がかりで彼の足を踏みつけ遊びながら満面の笑顔で言う。

「今の僕は君を鍛えた天狗の側面を前面に出しているから、ジパング男子にとってこれがどれだけ恥ずかしいか知識だけじゃなくて、実感として知っているうえでやっているよ♪」

 ユウキが彼の分身の先端、ランとさとりが分身の左右を足で嫐った状態でその言葉を吐くと彼はその言葉が止めとなったかのように敗北の証をまき散らかした。
パープルハートの中で女権国家に滞在した遥か昔に彼のずっと前の前世を嫐り抜いた記憶が蘇ってくる。そしてその状態のパープルハートの様子を見たさとりが頷くと、ユウキが言う。

「パープルハートさんも女権国家での活動が長引いて、だんだん忠夫を嫐りたくなってきているんでしょう? 今夜なら忠夫もただの夢としか思わないよ。それに英雄としての分霊がいくつも生まれる忠夫とすれば力も上がるでしょ」

 ユウキに言われた彼女は少し悩んだ後で、身を包むイブニングドレスを脱いだ。そして彼女は彼に近づくとユウキとランに言った。

「理由は分からないけど、私にこうさせることが今日の呼びつけの目的だったのね」

 怒りなどはなく疑問だけが占めた状態で彼女は横島の分身を飲み込んだ。その瞬間彼は悲鳴を上げながら射精をする。ユウキとランはやっぱりという顔になった。

「パープルハートさんにされるの相当久しぶりだし慣れてないでしょう。ヴィヴィオが近いんだろうけど、彼女とは違うタイプの神格だしね」

 夢だと思ったうえでその上で脳に刻まれる快楽を味わう彼を見下ろすユウキとランとさとりは笑う。自分たちとは別の領域でありながら自分たちと同じくらい大切に思われている女性だったが、
これで彼女も自分たちと同じ領域に分類される状態になるだろう。ネプテューヌの善性の強さからすれば、
自分に変化が生じるとわかった上で善良な弱者を救うためなら女権国家への長期滞在も躊躇わないからしばらくすればこうなっていただろうと思う。
だが、肉体関係のある自分たちよりも上かもしれない主君や女神という領域はなるべく早く消してしまいたかった。 アリスがいつの間にか現れると、パープルハートと繋がっただけで限界になっている彼の腕に糸を入れて操り言う。

「忠夫、だめよあなたは神官だけど、パープルハート様の夫でもあったんだから満足させる努力しなきゃ」

 そういってアリスが指を動かすと彼の手がパープルハートの乳房を掴んだ。

「ああー!」

 限界を超えた快楽にやられているところの追い打ちで彼が叫ぶと、ユウキとランはにやにやとそれを見ながら、彼の脳に完全に女としてパープルハートの乳房が刻まれたのをさとりに目で確認すると、
彼の手を自分たちの乳房に導き揉みしだかせる。そしてその状態にさとりが言う。

「『想起・パープルハートの乳房を揉みしだいた感触』」

 彼の中でユウキとランだけでも限界値に達していた快楽がパープルハートの乳房の記憶まで蘇りさらに追い込まれる。
大量の射精が起こりそして、彼の脳の中でパープルハートが現在乳房を彼に揉みしだかせているユウキやランと並んでいく。射精のあまり崩れ切った彼の表情をここにいる女性陣は楽しみながら見下ろしている。

 パープルハートは彼を快楽で屈服させながら言う。

「忠夫、こうやった方が効率が良いかもしれないからこのままでも良いのよ」

 その一言で最後の線が甘い沼の中で溶けた様な感覚がした。

 その後彼はジパングの象徴的な小国の王の一人として殆ど大奥から出ずに女性陣から嫐られぬき数えるほどしか城から出ずに生涯を終えた。
走馬灯を見る時ただ女性陣に可愛がられた記憶しかないことが後悔の元となりかけたが、打ち止めになる前だっためか、あるいは夢の中であるためユウキとランに嫐られたまま快楽の中で堕ちて逝った。





 不意に彼の意識が覚醒する。本当に今生の現代性に戻ったことに彼は気づく。目の前には衣服を整えているユウキとランとアリスがいる。
大半の女性陣は持ち場に戻ったようだが霊力の残滓からついさっきまでここにいたことがわかる。そして自分は夢の世界あるいは、アリスの人形劇と同じ性交渉をしていたのだとわかる。
思い出しただけで分身がそそり立つのをユウキは満足そうに見て笑う。横島は多少バツが悪いと感じながら口を開いた。


988 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:52:10 ID:0RVK7FZh


「ユウキ、あの夢どこまで本当だったんだ。もしかして快楽付けのまま、一生を過ごした俺の前世もあったのか?」

 以外にもユウキはあっさりと本当のことを告げてきた。

「ううん。一応僕たちは忠夫の意思を尊重したから不義理されてないのにあんなことしないよ。最も女権国家女性達とその守護妖精とかになっている僕はやりたくてしょうがないけど。
だって女権国家民の信仰を山ほど受けているから、その影響も大きいしね」

「そうか、あれはまるで怠惰界のアリスちゃんが俺にした行為だった気がするがあれには何か意味があるのか。俺をもっと強くするためか?」

 その言葉にユウキは笑いながら答えた。彼の唇を奪い散々射精させられたにも関わらず、彼に注ぎ込まれる多くの信仰心がマグネタイト(生体エネルギー)となって流れ込み回復せてくる。それがそそり立たせた分身を手で掴みながら言う。

「うん。よくわかったね。だってアリスにやられた行為が一番トラウマで一番気持ちよかったでしょう? 傲慢界や飽食界と比べると僅差だけど。だからアリスと同じ方向で気持ち良くさせたかったし、
現実と見分けがつかない劇で怠惰なまま僕たちの快楽に溺れ切った生涯を体験してもらったんだ」

 そういってユウキが目配せするとアリスが彼の体を一時的に子供に戻した。ランとユウキが彼を左右から挟み前と後ろから愛撫すると同時に彼の分身を秘所で嫐る。
一度射精する度に交代する二人の性行為は快楽に屈し架空の伝承劇の中の自分のそれを思い出させてくる。何度かの交代で二人が離れると、
彼は仰向けに倒れ指一本動かすことすらできなくなった。ユウキとランが彼から離れるとアリスが彼に騎乗して、彼の体を人形として操りながら、彼と一つとなる。

 その瞬間アリスに飲み込まれた分身が一息ではなく少量だが脳に焼き付く射精をしていく。アリスは自分の乳房を彼に揉ませながら次いで尻を揉ませてそのまま体をぴったりとくっつけて言う。

「忠夫、やっぱりあの状態の貴方は可愛いわ。怠惰界みたいに無理に堕とさないけど貴方の方から落ちたくなったらいつでも言ってね♪」

 アリスの妖艶な笑みに惹かれる心と恐怖を覚えた瞬間、ユウキが反対する。

「だめだよ。まだ傲慢界と飽食界のトラウマ越えの快楽を与えてないんだから」

「あらごめんなさい」

 アリスがユウキに謝り去っていくのを見て、彼女が善性で信頼できると思ったからこそ堕とされやすくなっている自分もいると、横島は思った。
そしてアリスはそれを理解した上で彼を堕としたいという感情を捨てていない。最もルールに反するような手段はもう取らないだろうが。

 アリスが向こうに行くとユウキが不意に説明を始めた。

「僕がインプなのはもう知っていると思うけど、インプってどんな存在か知っている」

「魔女の使い魔だったか」

「うん。女権国家では魔女に仕えて男を堕としたりするんだけど、男の使い魔となって男が望む快楽と堕落を与える存在にもなれるんだ。前世を思い出したことで、魂の契約が戻ってきたでしょう?」

 確かにユウキやランとのつながりがどんどん強くなってきている感覚が彼にはある。そしてユウキがいつの間にかこの部屋に来ていた、あるいは隠れていたらしいさとりに言う。

「さとり、お願い♪」

「ええ。任せてください。『想起・傲慢界での快楽と屈辱』」

 ヴィヴィオに大衆の前でやられた快楽が蘇ってきたのを見て、ユウキは笑う。

「忠夫はマゾの変態さんだから、あれ以上の屈辱と快楽が欲しくなったでしょう♪ 使い魔だからこそそれがわかるよ」

 インプと言っても何でも言うことを聞くタイプじゃない。使い魔という対面を取りながら堕落と快楽を与えてくる類の存在だ。そして目の前のユウキは彼女より弱い彼と契約しているはずなのに一向に力が衰えていない。
恐らくはインプというそこまで強くない種族でありながら上級神や最高位の悪魔と同列になるほど自分を鍛えたのだろう。かつて青木師匠から彼が聞いた世界が滅んだ際に再び世界を創生するために駆けた少年を支えたピクシーの様に。
どんなことをされるのか恐怖だけではなく、期待まで浮かび始めそれを拙いと思う彼はユウキが彼に快楽を与える準備を始めることに不安と恐怖を覚えた。





 多くのデビルサマナーや悪魔召喚プログラムを得た者達が集う悪魔合体と剣に悪魔の力を宿らせることもこなす邪教の館。その恐ろしくも荘厳な気配と闇を纏う館に訪れたマイは館の主とその従者たちの様子を見て呆れていた。

「エヴァンジェリンさん、それにアリスと夢子。もう少し威厳を見せたらどうなの。身内とはいっても、一応私も施設の利用者でお客さんなんだけど」

 彼女たちは嫉妬界の主ユウキに頼まれて横島を嫐るの協力していたのだろう。そのためか大好きな撫で上手な飼い主に存分に撫でてもらって眠りそうな猫や犬を連想させる雰囲気だ。
最もこの愛嬌のある姿を彼女らが見せる時は、横島が強すぎる快楽であっち側に旅立ちかけている状態が殆どだが。マイの言葉にバツが悪そうな様子を見せる三人の中で一番ましな状態な夢子が真っ先に頭を下げてきた。

「マイ、ごめんなさいね。私もアリスの人形劇の名もなきメイドの一人として彼を嫐ったりしていたせいか、少し色ボケしている状態になっているわ。
他人役だった私も嵌り過ぎてこれだもの、自分自身の再現をして嫐った二人は言うに及ばず、でしょう。それで、今回はなにをしにきたの」

 夢子は自分が一番現在は状況判断ができていると考えているがその通りだ。緊急事態が起きれば、この二人は一瞬で何百年も女殺しの魔物達と戦い続けた切れ者に立ち戻るが、今はそれも望めない。それに対してマイは答えた。

「悪魔合体をすることにしたわ。忠夫はあれでこの魔界に来てからも修業とは関係なしに色んな種族を助けていたから、材料になってくれる悪魔は割と直ぐに見つかったから」

 それを聞いてアリスとエヴァも真顔になる。

「やはりあいつを呼び出すのか」

 エヴァのあいつという声には負の感情はなく、親しみが強い故だ。アリスと夢子も失礼がない様にしなければと少し身をただした。
マイは三人の意識が切り替わったのを見ると合体部屋に向かう様に彼女たちを促す。エヴァ達が用意を始めるとマイは言う

「ええ。忠夫を除けば彼ほどユウキを上手く相手どれる人はいないと思うから」

 マイは以前アリスから譲り受けた、人形を取り出した。これはドリーカドモンと言って悪魔と合体させることで特殊な仲魔を生み出せる類のものだ。
アリスがこの世界で似た技術を見つけて再現してみたらしいととマイは聞いている。彼女はそれを真ん中に置き、新しく仲魔にしてきた横島に種族全体的な恩がある悪魔達を合体させ始める。


 何度かの合体を終えるとドリーカドモンが強固な人形に姿を変えていき。筋肉質なマネキンを思わせるそれに変ると、マイは鳳凰と複数の悪魔を合体させる準備をすると宣誓した。

「われ冥府を司る魔女でありストレリチと女権国家の冥府神の一柱でもある者。今この異界の技術に手我が伴侶の戦友の前世の姿の一つを呼び出さん」

 その宣言と共にかつてない光と圧倒的な力の奔流が起こり、合体事故を思わせる衝撃が邪教の館全体を揺さぶった。
そしてその光が沈むと真ん中の魔法円に女権国家の女性が理想とするような、美少年が立っていた。

「僕は英雄・大鳳。英雄と言っても種族のことだからね。自画自賛で自分を英雄呼ばわりしてるわけじゃないから勘違いしないでね。
僕が呼ばれたってことは多分男性のサマナーさんなんだろうけど……、僕を仲魔として連れ歩くのは女権国家だとリスクがあるよ……、ってマイさん!? マイさんが呼んだってことは忠夫関連かー。
頑張るよ。多分短い間だろうけどコンゴトモヨロシク」

 大鳳の言葉にマイは頼もしい援軍を得たという笑みで迎えると言った。

「大鳳くん、久しぶりね。正確に言うと王国の守護神している分霊の一つにすぎないけど」

「はい。そうですけど、この僕が女性に逆レとかされずに楽しく過ごしたら、その記憶も本体に幾ばくか届きますから」

「ええ。大鳳くん今回はこの戦いが終わったらそこまで長居してもらうのは無理そうだけど良い?」

「ええ。わかってます。忠夫は前世と似通った行動をたくさん取らせたり前世の技とかを使わせまくっているけど、僕たちと一緒に戦い過ぎると悲劇的な最後を迎えた前世の因果まで再現してしまうかもしれませんからね」

 横島の前世は大鳳やジャギと友誼を結んだが、男の人手が必要な場所が分かれたために共闘しなかった前世もかなりある。
彼らが三人あるいは二人だけとはいえそろう時は大抵が女殺しの魔物達が強力な個体が出てきた時だ。その為か二人と共闘した場合は悲劇的な死を迎えた前世も多い。
だからこそジャギも横島とは同じ陣営に所属するかどうかは慎重に見極めている。怠惰界で横島がアリスに堕とされかけていた時に動いたのはもう後がなさそうだったうえに、ジャギのあの行動は横島が天寿を全うした前世の行動に近かったためだ。

 そこまで考えが及んだところで大鳳がマイの方を見て言葉を発した。

「マイさん忠夫の前世からもらった文珠今でも持っているんでしょう。忠夫と関係している女性陣は本当に必要な場面以外では使いたがりませんから」

 横島が仲良くなった女性陣に文珠を渡すと彼女たちはゲーマーで言うところのラストエリクサー症候群にかかっている状態になっている。必要であるとみなせば迷わず使えるが、
そうでないと忠夫が自分たちの為に作ってくれたものをという感情が先に立つためだ。実力者な女性ほど『保』の文珠で保管された文珠をたくさん持っているか、必要な事態が多く起きるような場所に行くため少ないかの両極端に分かれる。
マイは比較的に多めに持っている方だ。ただし他の女性同様、善良な味方勢力や信徒が必要として乞えば渡すことも多い。

「ええ。それでどうすれば良いの」

「とりあえずマイさんが知っている分の忠夫の情報、特にこの魔界巡りした後の忠夫の性事情とか戦闘とかできるだけ見せてください」

 マイが文珠に『伝』の字を籠めて自分が知る限りに情報を流し込むと大鳳は、少し考えた後に言った。

「大丈夫です。今回の戦い勝ち筋は作れました。忠夫の作った文殊を三つください。それでどうにかします。というか今回は割と簡単に行けると思います」

 大鳳の自信に満ちた断言を聞きマイは勝率が高そうだと感じる。自分に色仕掛けしてくる美女がいない場所では彼は反則気味に強い。大鳳は横島の転生先をいくつも見てきたが、ユウキと敵対したことは一度もなかった。
だからこそ嫉妬界に限っては大鳳を召喚することにしたのだが。

 大鳳は少し考えた後で言った。

「多分今回は怠惰界と似て非なる展開になると思います。それじゃあ早く忠夫を助けに行きましょうか」

「大鳳くん随分と張り切っているわね、何かあったの?」

 大鳳の張り切りぶりが凄いので、気になったことを聞いてみると、彼は少しバツが悪そうになる。少しだけ大鳳は悩んだ後説明を始めた。


989 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:55:18 ID:0RVK7FZh

「実を言うとですね。僕の人間としての転生体が神様として祀られて忠夫の転生先の姿の一つが、せっかく仲魔かつガーディアンしてくれたのに、イキり過ぎて失敗して迷惑かけたんです。だから名誉挽回したいんです」

 大鳳がそういって剣を構えて駆けだそうとするのを見て、マイは今回は負ける気がしないと思った。色香を使って鈍らされることがない、大鳳は最終的に王国の五将すら超えていた。
女殺しの魔物との戦いでは人間でなく神となってしまった結果、人間の男性街では止めを刺せないという不利を抱えながらも女殺しの魔物達を圧倒し続けた実績の量はすさまじい。





 怠惰界のアリスへの嫉妬を発散しつくしたユウキは自分の体の快楽に溺れ抜いた横島を抱き枕にして堪能していた。
さっきまで繋がりながら寝ていた状態で彼が何度か震えながら射精するのを愉しみつつ時にはランと交代して、射精させることを繰り返している。

 横島が目覚めると彼女たちは左右から彼の分身を乳房で挟み、半分しか目覚めていない頭を一気に目覚めさせるように射精を促した。
二人が彼の分身から出た白濁で真っ白に染まると、少ししてから彼の精液をマグネタイトとして吸収し完全に綺麗な体に戻った。恐らく白く染まつた自分たちを見せるために敢えて直ぐにはしなかったのだろう。

 横島は性的に負けたというバツの悪さを起き抜けに突き付けられたが、どうにか気を取り直すと言葉を吐いた。

「ユウキ、ランその俺は今どうなっとるんやそれと、見ていた夢はどれくらい本当だったんだ?」

 二人に与えられた快楽の強さと射精で持っていかれた体力が多すぎて指一本動かすことが大変な彼の言葉を聞くと、二人は妖艶な蔑みの目で見ながら答えてきた。

「大半が夢だったよ、忠夫♪ ただし現実でも同じことしてたけどね」

 そういって二人は何かを試そうとするような笑みを浮かべて彼に向けて寝そべりながらこちらを見た。ちょうど彼を蔑み獲物をいたぶる猫の様な笑みと乳房そして二人の小柄な体と均等の取れた肉付きの良い尻が見える。
それを見て彼の分身が固くなってくると、ユウキは言った。

「うん成功だね♪ 忠夫の性的な価値観を空至王時代というかジパング時代にしたけど、乳房にも反応していたけど、お尻と蔑んだ表情の方でこの子が大きくなってたね」

 そういってユウキが近づいてくるとまだ動けない彼の分身に触れ五本の指で撫でまわすと彼は、少しだけ身じろぎした。ランも同じく彼の分身に触れながら双子ならではの息の合った動きで彼を嫐り二人が彼の腕を取りながら言う。

「忠夫、僕たちの特性と今の状況は後で教えてあげる。それで僕たちに夢の中で嫐られぬいた今だけど、誰に今は一番ひどくいじめられたい?」

 言われた瞬間、横島の頭に様々な女性が浮かんだ。その中で彼の頭の中に一番浮かんだのはリグルだ。一応彼を英雄へと導くうちの一人でもあるし、
中途半端に性欲を残さずに虫らしく一気に吸い取ってもらいたいと思った。 その瞬間蛍の光の乱舞が起り翡翠色の髪と瞳をした長髪の美女が現れる。最初から一糸まとわぬ姿の彼女は彼の上で騎乗すると言った。

「理由はどうあれ僕を選んでくれて嬉しいよ。忠夫。ユウキ、ランお願いね♪」

 二人はその言葉に応じるとユウキは横島の左腕を掴み、ランは右腕を掴み自分たちの乳房を最初に揉ませた後、リグルの大人となって豊かになったそこへと導いた。
これはパープルハートとしたときの再現だ。そう思った直後にランとユウキが残った片方の手を彼の後頭部に当て、何かの術をかけてきてそして乳房を敢えて押し付けながらその唇を彼の乳首に含み軽くなめてきた。

「あー! あー!」

 二人に乳首をなめられるとそれだけで射精する程の快楽なのにさらにリグルの乳房と雄の生命すら取りかねない膣が追い打ちできている。悲鳴を聞きユウキとランはそれを堪能しようとするように目を閉じた。
二人は幸せそうな表情で彼の乳首を嘗め回したり、傷つかぬように吸ったりしている。リグルもその悲鳴も手伝って達した直後に、彼の分身か一気に白濁が放出されその瞬間彼は動けなくなった。一度の射精で動けなくなった彼を見下ろすリグルにユウキとランが何かを求めるような目配せをすると、リグルの体を光が包み彼女は少女の姿になった。彼の分身を嫐る膣が一気に小さくなり、大人の時は違った快楽で即座に二度目の屈服の白旗が射出される。そして子供姿のリグルに射精させられた瞬間にユウキとランが彼の頭を触り何かの魔術をかけてきた。これは何か深い意味があるなと思いながらも彼のその思考はリグルの膣の快楽と射精で一気に壊れてしまい何も考えられなくなった。二度目の射精で完全に動けなくなると、リグルは彼から少し名残惜しそうに離れるとシャワー室に向けて歩みだす。ユウキとランが彼を抱えたままリグルの後を追った。



 体を洗われ終わった後バスローブに着替え、リグルの差し入れてくれた蜂蜜をたっぷり塗ったパンとやや辛シチューを食べ終えると彼は自分の体が回復してきていることに気づいた。ユウキとランは彼が食べる様子を楽しそうに見ている。
少し気になったのが表情に出ていたのらしくユウキとランが説明してくれた。

「実を言うと僕達って二人とも病気で躰がかなり悪かったんだ。最初の頃に僕たちの体を気遣って健康に良い料理を忠夫が必死に学んで出してくれていて、僕たちも忠夫に料理ふるまいたくて頑張ったんだよ」

 今食べている朝食のスープとサラダは多分ユウキ達が作ったのだろう。双子のせいか味付けが似ているなと思った。前世の影響のせいかこの二人に対してあれ辱められた上に敵対しているのに、いまだに敵意などを抱けない。
正式な試練や試合でなければ攻撃することすら相当躊躇ってしまいそうだと思いながら彼は二人の料理を堪能した。最も絞り抜かれたせいで回復したくて胃が欲しているという理由も強かったが。


 食べ終わった彼はユウキとランの部屋で講義らしきものを受けていた。本当に嘘は言わず丁寧に色々と教えてくれるつもりの様だ。
あくまでも試練を与える相手である以上、情報を与えずに敗北させることが不公平に繋がるかもしれないと考えている側面もあるようだが。


 ユウキは彼に向って座りながら言った。

「僕たちはインプという種族の妖精になったと前に説明したけど。僕は割と特殊でね。悪魔と妖精どちらともいえる類の曖昧な存在。こっちの世界で言えば夜魔かな? 妖精と悪魔割とどちらにもなれるって感じかな?」

 そういって彼女は距離を詰めるという。

「僕たちは女殺しの魔物達が暴れだす前、王国と女権国家が無期限同盟を結ぶ前に敵対していたころから、一緒に女権国家と戦っていたんだよ。それで色々あって、
僕とお姉ちゃんはインプと化したんだ。そうなってから女殺しの魔物達の被害が起ってから人間の女性じゃなくなった僕達を狙ってきたから、その時に死に物狂いで僕達を守ってくれたんだ」

 アリスから聞いた女殺しの魔物達の脅威に立ち向かった講義のことを思い出しながら彼は言葉を返した。

「それでユウキとランは俺と一緒に戦ってくれてたのか」

「ええその通りです」

 ランは答えながら不意に彼に言った。

「忠夫さんすいません。少し場所を変えても良いでしょうか?」

 ランの言葉に彼が頷くとランはユウキと共に歩き出した。

 二人に案内されてついた場所はユウキの領地である大きな湖のある場所だ。インプであるユウキは夜の闇の中で映えるがランは水に近くに来ると強い気を感じさせる。
ランが手を振ると、水の中に映像が映し出される。そしてその映像の中に彼がいくつもの転生先で繰り返してきた、女殺しの魔物達との戦いが映し出される。
ユウキとランとは二人で横島の前世と共に戦っているが最初の戦いの頃からずっと一緒だっただけあって二人の動きは彼を助けることに特化している。息の合った連携を見ながらも彼は思う。

「霊的なつながりを何か作ってないか? 最もそんなものなくても相当息が合っている気がするが」

 横島の問いにユウキは満面の笑みで答えた。

「あたり♪ 実は僕達二人とも忠夫と主従契約しているんだ。信じられないかもしれないけど僕達が従者というか使い魔だけど」

 本当に稀にだが、はるかに力が強い悪魔の方が仲魔としてサマナーに従う例もこの世界ではある。
そうなっても殆ど、悪魔の力は一切衰えない辺り、悪魔召喚プログラムは恐ろしい。最も悪魔召喚プログラムができる前からそうだった可能性もあるが。そしてユウキは彼の首筋にインプの尻尾を巻き付けて言う。

「僕は使い魔インプだから忠夫の使い魔で妖精の森の女王でもあるけど、なんでああいうことができるかわかる?」

 ああいうこととは女性優位の恥ずかしすぎる性行為のことだろう。首を横に振る彼にユウキは満面の笑みを見せながら彼を地面に転がしてから言葉を続ける。

「ここまでの魔界攻略で女性優位の性行為され過ぎて、そういうことされたいって忠夫が思うようになっちゃったからさ。
そして使い魔だからある程度忠夫の望みをかなえるためにムチャが聞くんだ。マイさんがやったのと同じ前世の価値観に戻すとかもできるしね」

 ユウキが剣を振るうと彼の来ていたバスローブが切り裂かれる。そして次の瞬間彼女の足が恐ろしい程の速さで彼の分身に触れた。
軽く触られて力を入れられただけでとてつもない快感が走り、変な声を出す彼を満面の笑みで見下ろしながらユウキは言う。

「使い魔だから忠夫の性的快感を感じるところとかも凄くわかるんだ。そして屈辱的な性行為程忠夫は燃えるようになっちゃっているでしょう。
神綺様も言ったと思うけど、今回の嫉妬界は僕たちを始めとして嫉妬させられた女性陣に嫐られぬく魔界だから、今度は傲慢界で行こうかな?」

 強すぎる快楽で立てない彼の前に水が浮き上がり鏡の用になる。水でできた鏡で彼が自分が足コキされている姿が焼き付いた瞬間、
不意に瞬間移動しかの様に現れたランが彼に膝枕をした。彼女は彼の顔をユウキと同じ乳房で覆いながら言う。

「私達の分霊にはいろんな種族がいたでしょう。忠夫さんを追って種族チェンジとかも頑張ってしてきましたから。本体のである私たちの種族は、ユウはインプだけどインプの中の最強格な妖精女王、あるいは悪魔だと魔王クラスです。
分霊じゃなく本霊の私は精霊じゃなくて妖精寄りなウンディーネです」

 ランがわざわざ説明たのはウンディーネは精霊とする説もある為だろう。そして彼女は彼の顔で乳房の形を変形させて余計に射精の量を増やしていく。
ユウキは一度彼の分身を足で射精冴えると、敏感になったそれを一瞬で飲み込んだ。悲鳴を上げる彼は二度目の射精押してそのまま果てた。そしてユウキが彼を見下ろしながら言う。

「忠夫、それじゃあ傲慢界の試練の再現頑張ろうか。クリア出来たら見返りはあるからね。僕たちは一番忠夫の傍で戦ったって来ていたから取り戻せる力も相当だよ」

 ユウキがインプらしく闇に溶けていくと、ランが彼に言う。

「今度負けたら罰ゲームに私も本格的に参加してしまいますよ。頑張ってください♪」


990 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:57:43 ID:0RVK7FZh

 むしろ負けてね♪と言っているランの言葉に二人がかりで嫐られた記憶が蘇り、最後のユウキから受けた性的快感の強さが一番だったためか、ランにもあれと同じ力で嫐られるのかと、彼の背筋がぞくぞくとし始める。
ランは瞬間移動ができるにもかかわらずゆっくりとユウキを追っていった。そして水でぬれている服が透けている。ウンディーネだからすぐに自分の衣服であれば直ぐに普通に戻せるだろうにわざと彼に見せているのだろう。
彼を嫐り抜いた女の体がよく見えて彼の分身が再び反応してしまった。勃起しているのを気づいているのに気づいてないふりをしているのを穏やかな嘲笑の視線だけで彼に気づかせてゆっくりと森に入っていく。
彼女が姿を消したあとで彼の服と装備品一式が彼の目の前に出現した。彼は分身が静まるのを待ってそれを身に着け始める。そして頭を切り替えると決意を籠めた目で森を見据えると歩みだした。



 森の中に入った彼はいつもより感覚が鋭敏になっていることに気づいた。ユウキとラン達との性的な交わりがそれをもたらしたのではないだろうか。
彼女たちは自分の師匠などと務めたことが相当多く。東洋に生まれた時は天狗と狐として彼に稽古をたくさんつけていたそうだ。いくつもの前世で師匠を勤めた二人と交わった影響だろう。そう結論を下し歩む彼に不意に声が投げかけられた。

「忠夫、助っ人に来たよ」

「ネプテューヌ様」

「様付けは良いよ。今生では目覚めている時の忠夫とは初対面化もしれないけど、自己紹介は必要ないよね」

 横島は頷くと言う。

「大体の関りについては思い出しとるわ」


 その言葉にネプテューヌ元気よく頷くと言った。

「忠夫よろしくね。今回の私は一応は理想のヒトガタ役らしいけど、大分役目が違うみたい」


 理想の人型とは青木が経験した嫉妬界において、彼のパートナーである赤根沢玲子を誘惑した理想の男性の姿をした悪魔だ。
最もそれ以外の何かの可能性もあるが、青木は自分の中の嫉妬心をもとに召喚されたこの世界における原初の淫魔ともとれるリリスを嫉妬界で手に入れた剣ヒノカグツチで討ち果たし、
玲子の醜い部分も我儘もすべてを受け止めて取り戻した。横島にとっては女性をああいう風に愛せる彼の姿はひどくまぶしかった。

 師匠への郷愁を過らせた彼にネプテューヌ元気よく続ける。

「私も理想の女性って程忠夫の好みの存在じゃないと思うし、ユウキ達がなにをしようとしているのか知らないけどできる範囲で手を貸すからよろしくね」

「ああよろしく頼むわネプちゃん」


 横島は少なくとも彼女自身は後ろ暗いところがないないことを確信すると目の前の少女の手を取った。

「うん、任せて♪ 伊達に主人公やってないところを見せちゃうから。でも私も女権国家やストレリチアの信仰を大量に受けた女神だから、いつでも自分を制御できるわけじゃないからそこは忘れないで。
最後に頼れるのは自分だと思っていてね。もちろん自分から裏切る気はないけど」

 彼女の本心からの忠告に、善性の少女だと感じて彼の気分も少し軽くなる。横島が少しだけとはいえ気分が上向きになったのを見るとネプテューヌは嬉しそうに笑い軽やかに歩き出した。




 森に入った彼は大勢の敵をネプテューヌと共になぎ倒していた。夜の森にいる妖精たちは弱卒と言えるものは一人もおらず、全員が隊列を乱さず彼らを迎撃してくる。
弓矢と魔法の嵐の中を彼の投げた札が爆ぜると魔法と矢がずれそこに生じた僅かな霊感すら鈍らせる札の効果で僅かに隙のできた隊列に二人が切り込む。
時に別れそれでもどこか繋がっている様に見える二人に大して迎え撃つユウキの配下の闇のインプを始めとする妖精達そしてランの配下の水の妖精達の連携は力強く速いが、
それでも彼らを薙ぎ払う二人の動きに敗北の陰りは見えない。剣と槍の斬撃をかわしながら横島は驚愕していた。自分の霊感の異常な冴えと体の動きの速さが恐ろしい程だ。
相手の攻撃が異常によく見え空気を乱す気配すらわかる。
そして弓矢や剣や槍が空気を切る音すら聞こえ、肌で感じる。 修行して多くの修羅場を潜った時からこういう第六感は育っていたが今日は凄まじい。 あまりにも異常な自分の能力向上に少しの不安を覚え、
そして今の万能感に飲まれて馬鹿をやらない様に自分を戒めながら彼は動いていく。札をばらまきその爆発や魔術で僅かに隊列が乱れた妖精達は訓練された兵士たちよりほんの数舜早く、
魔術や弓矢を放ち自分たちの正面を守りつつ反撃してきた。彼はそれを自分でも信じられない程の速さでかわすと、札を投擲し相手の陣営を削っていく。
既にパープルハートの姿になったネプテューヌもそれに合わせる様に暴れまわりドンドンと妖精達が光りとなって消えていく。
ストレリチの騎士に似た動きを見せるダークエルフが、薩摩の示現流の様な、かわされてしまえば即座に死という一撃を放ってきたが、
それを受けきった後に数合程打ち合うと彼のフェイントにダークエルフが引っかかった瞬間、彼の翡翠色の光を放つ刀に切られた。

 ダークエルフは死ぬわけでは一時的に光となってどこかに帰るらしく笑いながら言う。

「ユウキ様に貴方が負けた時が楽しみです。何番目かわからないでしょうが貴方を嫐った面子の一人ですので、ユウキ様に呼んでもらいますから」

 そういうと彼女は消え去る時間を多少早めてでも自分の傷口を塞ぎ、彼の前で服をはだけ乳房を見せた。それを見た瞬間、
乳房で分身を嫐られた記憶と糸で操られ無理やり揉みしだかされた記憶が蘇ってきた。ダークエルフの侮蔑の瞳が目に焼き付きユウキに負けた時のことを期待している自分もいるのがわかる。


 戦いを終えた後で彼は前に進みつつ陰陽術の占いでダンジョンを調査してみた。調べてみたところ青木が旅をした嫉妬界と同じく、
マイがこちらに向かっているダンジョンをクリアするだけじゃなく、自分たちもこちらを越えねばマイと再会できない、もしくはマイが嫉妬界を踏破した時の難易度が上がってしまう様だ。

 一応嫉妬界の仕組みを理解した彼が進もうとするとネプテューヌが声をかけてきた。

「忠夫ここから先は前世からのトラウマの迷宮で構成された過去の魔界の再現だと思うよ。ユウキちゃんとはそれなりに付き合い長いからわかるんだけど」

 ネプテューヌがそれなりという言葉を使ったのは彼の数個前くらいの前世から合流したからだろう。彼女は横島に対して気遣う様に見せながら言う。

「多分ここは精神的な影響が大きな魔界。だからこそ作れる類のものだと思う。そして忠夫もわかっているだろうけどユウキちゃんとランちゃんは自分たちだからこそできる類のことで忠夫に色々と刻み付けたがっているんだと思う」

「だろうな」

 そして横島とネプテューヌが一際大きな門をくぐると彼にとって何か嫌な予感がする石造りの迷宮に出た。
それと見てネプテューヌは何かを察した表情になり横島に同情の視線を向け始める。 それに嫌な予感を覚えながらも彼は進む道を選んだ。





 周囲の敵を警戒しながらしばらくは敵が出てこない場所にたどり着くとネプテューヌが唐突に口を開いた。

「ここは私が忠夫と再会した後の学園の迷宮だよ。正確にはそのレプリカかな」

「どんなところなんだ」

「基本的にはこの魔界と同じく女権国家世界で人類滅ぶと困るから、女殺しの魔物達が暴れている間は悪事を自重してた悪魔達や、人間を鍛えようとしている善性の神様たちが共同して作った迷宮で、
悪魔達は自分たちの凄さや恐ろしさを後世に伝えることで恐怖を得て、神々は信仰を得る感じだったの」

 女殺しの魔物達が暴れている人類が滅んでは困る悪魔達も自重したのだろう。彼はその様子を想像しつつ、この迷宮に自分の前世は相当深いトラウマがあるのだろうと言う確信が走る。

「それでその当時どんなだったんや」

「ユウキが治めている森の中に建てられた校舎で忠夫の前世の一つの墓でもある校舎の中で学生たちが色んな迷宮に挑んで訓練する感じだったかな? 私と再会した忠夫の前世は中学と高校をあの校舎で過ごしたけど
、青春というより性春というかんじだったかな。……ははは」

 ネプテューヌのせめて笑い話の様にしようというフォローが逆に痛い様な思い出なのだろうと思うと余計に憂鬱になりながらも彼は進むことにした。
嫌なことはなるべく早く立ち向かって終わらせなければ。ネプテューヌは彼に同情の視線を向けた後、できるだけのことはしようと決めた様子で歩みだした。



 いくつかの扉を超えると、休憩室みたいな場所があった。これはゲームで言うところのセーブポイントだろう。その部屋は普通の学生寮の部屋でありながら異常に大きいベッドがある。
それを見て彼は察した。これは前世の彼が学園生活を送った部屋だ。彼が辺りを見回すと回復アイテムなどもある。彼は術で周りを調べると呆れた様子でつぶやいた。

「回復アイテムが酒なのは良いけど、霊力が回復しやすい場所が何でベッドなんや」

「それは僕たちの趣味としか言えないかな」

 半ば独り言だった言葉への不意な返答に彼は驚き背後を見ると笑顔のユウキの姿がある。一瞬沸きかけた警戒心は直ぐに消え去った。この迷宮は試練だ。
そうである以上迷宮の主とはいえセーブポイント襲撃などのルール違反は出来ない。ユウキはこちらを不利にするような目的は一切ない状態でここを訪れたのだろう。そうでなければ入ることは出来ない。

 ユウキは大きすぎるベッドに腰掛けると誘惑などではなく彼に横に来てほしいという感情が目に浮かんでいるのを読み取ると彼は、腰かけた。
罠かもしれないがどうしても彼女たちと共に過ごした転生先のことを覚えているせいか拒み難い。彼が座ると、澄んだ水が空中に不意に現れ、
その水が人の形を形作りユウキとは逆方向にランが現れた。彼女は敢えて一度だけ彼が抜け出せるような隙を作って、嫌なら逃げても良いという意思を示してきた後、
それでもできればこの体制でいたいという意思も見える。
彼は少し悩んだが二人を左右に挟みながら二人の説明を受けることにした。ネプテューヌはその様子を見て、『私もそういうところが好きなんだけど、どんどん事態が悪化したのはそういうところよ』という目で彼を見ている。

 ユウキは彼の耳に口を近づけて説明を始めた。

「ここからは先は傲慢界の模倣しているところだよ。とはいっても僕たちがヴィヴィオ相手にした嫉妬が元になっているけどね。忠夫みたいな王国男子いや、
この世界では女性の悪魔を閨で負かしたのが初代だった一族の子孫にあるまじきマゾにとっては最悪の思い出がたくさん蘇るかも」

 ユウキの彼に対する愛情と嫉妬と男性優位の性行為が当たり前の国に生まれた女子だけが出せる蔑みが籠った言葉に彼は興奮してしまっていることに気づきながら、
それを押さえつけ話を聞くために神経を集中させる。その彼の様子を見ながらランが優しそうだが嗜虐親を籠めた瞳で彼を見つめながら言う。

「ここは傲慢界を模倣していますから負けても進めますよ。そしてここ、傲慢界模倣地域を踏破するまでの間は、負ける度に私たちが支援をしてあげます。
私たちの助けがないとクリアできないと教える形で傲慢を、お諫めしますね。私達に頼った時の代償はそこまで重くないからご安心を」


991 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 23:00:53 ID:0RVK7FZh

 ランの言葉を聞きながら目を見ない様に彼は心掛けた。ユウキとランに交互に嫐られている時、一番最初の前世で彼を見初めた二人の目が彼の理性を一番削ってくる。ユウキの閨の中の彼の不甲斐なさへの蔑みと、愛情の混じった眼と、ランの堕ちた彼を愛でたいという目を交互に見ていると頭がどんどんと溶けてくる。その様子を見ながらユウキが言った。

「一番見てほしいところを見てくれないなんて、夫なのになってないなぁ。ゲームオーバーになった時の再出発ポイントと罰ゲーム部屋はここだから、その時は楽しみにしててね♪」

 ユウキが不意に闇を呼び出し消え去ると。ランも体が水に変えながら言う。

「多分だけど、何度か負けることになるでしょうから気楽に私達に頼ってくださいね♪ 最もその度にご褒美をいただきますけど」

 ランはそういって消えていった。

 ネプテューヌは横島に向かって言った。

「忠夫、あの二人に対して特に甘いのは仕方ないけどこういう場所だと怒らせるより喜ばせた方が危険になっちゃうこともあるって覚えておかなきゃ危ないよ」

「あ、ああ」

「とりあえず冷たいシャワー浴びたら一晩寝て。それが済んだら攻略に移ろうか」

 ネプテューヌの提案に彼は頷いた。まだぎりぎり、大丈夫だがこれ以上誘惑されたら、我慢できなくなっていただろう。





 横島達がユウキとランと話していた頃マイは大鳳と共に嫉妬界を攻略していた。そのさなかマイはただただ、色香による弱体化のない大鳳の凄まじさに驚愕を繰り返している。

 ユウキ配下の中でもかなり上位のインプ達が大鳳に切り込み、あるものは見事に気配を消し去り、
あるものは僅かに気配を感じ取らせる類の気を放ちながら襲い掛かってくる。大鳳は闇に紛れた彼女たちを大喝した。

「夜の闇は炎で照らせるもの。かような術が効は僕に通じません」

 死後その名前と王国を復活させたことで、王国の守護神として祀られた彼は火を司る不死鳥の化身ともいわれた。その炎が彼の剣に宿り辺りを照らしている。
夜の闇とどうかしているインプ達にとっては太陽にも等しい強い炎は闇を消し去る類の天敵でもある。

 それでもユウキ配下達は見事な動きを見せて辛うじて炎を避け大鳳を食い止めて切り結びあう。二刀流を振るう彼の動きを僅かに止めることができた瞬間、
ランの配下の水の妖精達が様々な魔術を放つがそれでも彼の力を完全に消し去ることは出来ない。大鳳が剣を手放した瞬間に彼の姿が消え去り、体術が炸裂し始める。
拳法家として技量は流石にジャギやアミバが僅かに勝るが、それでも彼の素の力と速さがその差を消し去り。鉄の籠手で強化されたそれが多くのエルフたちを薙ぎ払っていく。
槍を突きだしたエルフの鋭く速い一撃はそれすら上回る大鳳手で払われ、逆にエルフが体制を崩した。彼は槍を奪い去ると棒術の棒のように振るい多くのエルフたちを倒していく。ほどなくして全ての敵を薙ぎ払うと、大鳳が言った。

「マイさん急ぎましょう。踏破することではなく、この嫉妬界の状況の把握をです。一応できるなら試練のルールに反しない範囲で小細工をしておきましょう」

「ええ、そうね」

 大鳳の動きを見ながらマイは思う。もしも大鳳が色香が効きづらくなるように育てられて対女権国家の軍人をやっていたら、ミクを除く五将を超えていたかもしれない。
ここにいる女悪魔達は大半が横島狙いもしくは異世界の男性を品定めや味見をしに来た者達だ。
大鳳狙いなら、ここには来ていない。だからこそ色仕掛けを受けていない状態の彼が見られるわけだが、人間の男性以外には倒せない女殺しの魔物達相手に神々となった後も前線を続けたのも納得できる強さだ。
大鳳の炎は敵を焼くだけではなく、善性の味方は回復する再生の炎だ。もしこの世界がエンタメ世界ならゲームでは出禁になるか彼狙いの女権国家女子をセットで敵として出さねばだめだし。
小説でも彼狙いの女性がいない状態はゲスト出演しかさせられないレベルだろう。マイは大鳳に視線で促されたままに従い動き始める。彼は知力においても色香が絡んでなければ自分より優秀だ。
今回は本当に心情的以外には楽な攻略になりそうだ。マイは別の場所で調査をさせている仲魔達と連絡を取ると次の行動を頭の中で組み立て終えて指示を出し終わった後、横島の状態に思いをはせたがあまり心配の念は浮かんでこない。
これも大鳳が太鼓判を押したからだろう。つくづく彼は知力でも反則クラスなんだなとマイは思う。




 大鳳達が順調に進んでいる頃、横島はあろうことがこのエリアのボスであるはずのユウキとランの二人も加えて森を進んでいた。その理由はこの嫉妬界の試練の一つだと言われ為だ。
ユウキとランの二人は配下の妖精達に手加減無用と伝えたらしく、妖精達は全力で彼らを襲ってきた。横島に同行するために力を落とした二人はそれでも大きな戦力となっている。
ユウキは配下の妖精達の魔法や弓矢をかわし、否敵が放つより速い矢と化した様に動き敵陣に飛び込むと敵を薙ぎ払い敵を一時的に消滅させている。
ランも水を操り横島を助けながらユウキにやや速さで劣りつつも魔術でそれを補っている。二人は横島の使い魔としての契約をしており、今は鍛錬に付き合うという形で動いている。
だからこそ彼女たちの連携に合わせることで能力が上がる様にしているのだろう。『鍛錬に付き合う』契約である以上はボスも務めることができると二人は言っていた。
二人がパーティに加入する時もって来てくれた霊酒も探索を大いに助けとなっている。これなら二人が抜けるまでは貴重な他の回復アイテムを消費せずに済むだろう。

 森の一番奥にたどり着くとそこには玉座に腰掛けているさとりがいた。彼女は意地の悪い笑みで彼を見下ろすという。

「ここは私がボスを勤める場所だから。安心しなさい。私の使い魔となったユウキとランだけが貴方の相手よ。
私は『手は出さないわ』ただし今戦う二人はあくまでもこの『傲慢界模倣エリアのボスとしての二人だから』嫉妬界のボスとしては戦っていないことを忘れない様に。それと今回は二人はとてもえげつない手も平気で使うわよ」

 そういうとさとりは玉座から二人に戦う様に指示を出すと座って戦いを見守り出した。

 横島は刀を構えると全力でユウキに打ちかかる。僅かでも全力を出し渋ればユウキにはすぐ負けるという確信がある為だ。
ネプテューヌもそれは一緒だったらしく、初手から女神化してパープルハートの姿となり全力でランに打ちかかった。 横島の前世と出会った時の忍者姿ではなく、
SFの兵士のレオタードと少し似ている女神の鎧と大きな刀を構えた彼女はその剣を軽々と振るいランに食らいつく。ランはその一撃を避けると剣に魔力を籠めて下がった。
その交差を見て、彼は少なくともパープルハートはランとどちらが勝つかわからないだろうとおもった。

 横島の霊力が籠り翡翠色に輝く愛刀、蛍守(ほたるもり)がユウキに向けて振り下ろされるとユウキもそれを剣で受け止めて楽しそうに下がる。

「たまには忠夫と全力で戦うのもいいな。忠夫は僕を怪我させちゃうかもと思うと自分の方が弱くてもえげつない技とかつかわないし」

 嬉しそうに言いながらユウキは彼の剣を受けて下がった。横島は剣を合わせながら、彼女の技がとんでもなく読めている自分に僅かに驚きそれ以上に納得している。
恐らくはここに来てからユウキと共に戦った魂の記憶が目覚めてきているのだろう。ユウキの速すぎる一撃を受けて彼が鍔迫り合いを演じ始めるとさとりが言った。

「ユウキが鍔迫り合いで勝ちそうね。そこで負けるとえらいことになるわよ。今のユウキの内心は『忠夫格好いいな、このまま鍔迫り合いで勝って倒せたら、二晩前に閨でやられたあれやりたいなぁ』よ」

 妙に上手なユウキの物まねをした言葉を聞いた時、横島は二晩前にユウキにされたことを思い出してしまった。
そして彼女の瞳に、闘争心以外にも閨で彼を嫐った時の光が宿るのを見て、分身が反応しそうになる。彼は刀を握る手にあり得ない程の力を入れて、ユウキを吹き飛ばした。

「忠夫どうしたの、まさかさとりの言うこと間に受けちゃった? さすがに信仰している女神様が自分が戦っている相手より強い相手を引き受けてくれているのにそれはないよね?」

 信仰していたのはいくつか前の前世だ、そう言いかけたがその言葉は途中で止まる。よく考えたら今の自分もネプテューヌに対してそういう信仰心を持っていると言えるかもしれないと思ったためだ。

「直ぐ否定できないんだ♪変態な忠夫が望むなら今負けたら昨夜のあれやってあげようか?」

 そういってユウキが剣を連続ではなってくると彼はいくつかをかわしそのうちの一つに合わせて全力で打ち込んだ。合わせられると困る一太刀を当てられてユウキは笑った。横島が自分のことを深く理解していると感じたためだ。

 嫌な予感を覚えつつ、性欲に囚われかける彼の耳に不意にパープルハートの声が響く。

「忠夫、過度に負い目に感じるのはよしなさい。性欲は誰にでも当たり前にあるものよ。そして背徳感が高ければ快楽も高まる。だからあまり肩ひじを張らない様にしなさい。
私ともう今生でも一度肉体関係を持っているのだから気にしなくていいわ」

 その言葉は彼の心に大きな変化を与えた。信仰心という慣れない感情のせいで彼の性欲が初めて味わうタイプの刺激を受けていたのが消えさっていく。そして次の瞬間、
彼は最小限の隙でパープルハートの様子をうかがうと、彼女の姿が忍者の衣装に変わり持っている武器も大きめの日本刀から小さめの忍者刀に変わっている。
恐らくは横島に言葉を届けるために変身したのだろう。速さがより上がり攻撃が軽くなった彼女は途端に不利になった。だがそれは彼女が弱体化したからではない。
確かに忍者としての戦闘スタイルが長年戦ってきたスタイルより不慣れというのもある。だが、そこまで大きく劣っていたわけではない。単純にランがユウキの訓練に付き合った期間が長く、
速さ重視の戦い方に慣れていたせいだ。ランの魔術をいくつか受けて下がった彼女を見て横島はユウキの攻撃を無理やりかいくぐると火事場の馬鹿力を出して一枚の札をランに向けて投擲した。
ランもさすがに予想していなかったらしく防いだものの僅かな隙が生じる。その一瞬の隙を見てパープルハートは忍者から元の姿に戻った。

 彼女がランから受け取っていた霊酒を飲むと彼女の霊力やダメージが回復していく。二人は敵対する時も霊酒を残していたのだ。横島はユウキが再び激しく打ち込んできたがそれを防ぎながら、
パープルハートの援護がなくてもどうにか回復しなければと思いながらユウキと切り結んでいく。防ぎながらも横島には勝機が見えている。彼はユウキやランの動きが驚く程読めるのだ。
これは言うまでもなく前世から積み上げてきた彼女達との共闘の記憶だろう。ユウキの剣をかわし彼は大量の札をばらまいた。
大した霊力を籠めずともそれなり以上の威力の札が辺りにばらまかれユウキも全力で防御せざるを得なくなる。
この手はあと一回か二回しか使えなくなるだろうがそれでも、ここでじり貧になるよりは良し、とみなしたうえでの決断だ。 彼がユウキとランが持ってきた霊酒を飲み回復しようとして――、それを飲んだ瞬間快楽でのたうち回り出した。


 横島がのたうち回り出したのを見たパープルハートは即座にさとりに向かってその大刀を振るった。明らかに今の横島の様子はさとりの想起を受けた時と類似していた為だ。
だが彼女の剣はさとりの前の見えない障壁で阻まれる。それを見てパープルハートに困惑の色が浮かんだ。
これは戦闘に参加していない試練の運営員を守る結界、つまりさとりは約束通り何もしていないということになる。それがわかった瞬間パープルハートは詰んだかもしれないと思った。
ここで横島にこの術をかけていた人物を攻撃しなければ多分この戦いは負けに繋がってしまう。困惑する彼女を他所にさとりはにやにやといやらしい笑みを浮かべて言う。


992 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 23:03:32 ID:0RVK7FZh

「やはり勘違いしたわね。私と彼を嫐った経験が多い女性でも間違える可能性はあるくらい、今の忠夫の状態は私の想起を受けた時と似てるからね。まして趣味が合わなくてあまり一緒に嫐った経験のない貴女じゃ間違えて当たり前ね」

 戦闘に参加していない運営員を攻撃したペナルティが発動しないのは、意図的に彼女が勘違いさせた為か、あるいは勘違いしても無理がないとみなされたか。
ユウキがパープルハートの前に立ちランと横島の傍に行くのを妨害するとランが、彼の耳元に口を近づけた。

 横島はのたうち回りながらさとりの想起と似て非なる幻覚と似た状態を味わっていた。辛うじて現実の声が聞こえる彼にランが横から言う。

「ちゃんと呪いなどがないか調べていたし、パープルハート様が飲んで大丈夫だったのを確認してから飲んでましたよね。これは呪いや毒じゃなくて、本来ならスクカジャやタルカジャみたいな貴方に有利になるバフを逆に不利になる様にした技です」

 確かにこれはさとりの想起と似ているが大きく異なる。今彼はパープルハートとさとりこいしとユウキとランに嫐られているがこんなトラウマはない。困惑する彼にランの言葉はさらに続く。

「ええ。私の種族はウンディーネをつまりニンフとしての側面もあります。つまり、あの酒は私の守護する泉から作られたもの。つまりこれは未来を見ているのです。ここで降参すればこれを味わった後で、次に進むことになります」

 ユウキとランの四つの乳房が彼の分身を挟みさとりが二人の乳房に挟まれた彼の分身の先端を踏みつける。彼は泣き叫んだが射精が起こらない。現実世界のランが彼の分身の先端を掴み寸止めしているためだ。

 長い輪姦を受けた後で彼は現実に戻るとどんなに長くても数条秒程度しか経っていないことに気づく。ユウキがバカにする顔をした後で剣を構えて言う。

「忠夫負けたら、今予知で見たあれだからね」

 彼女たちに嫐られた感覚があるせいか、彼は上手く霊気も練れずさらには射精を我慢させられていたせいでそのことしか考えられない。
ユウキのワザと手加減した一撃すら防ぎきれずに攻め込まれ、鍔迫り合いになった直後にユウキの拳を受けてしまった。
倒れかけた彼が苦し紛れに放った一撃はどの前世か忘れてしまった時と似たような結果になった。彼の剣がユウキのスカートを切りその下の露出の多いレオタードの衣装があらわになる。
ユウキの速度を思えば今の横島の剣など目を閉じていてもかわせるだろう。いくつか前の前世と同じくわざとだ。ユウキは横島を閨でいじめるのを愉しんでいる時の笑顔を浮かべながらわざとらしく言う。

「油断しちゃった♪ いくつか前の前世でも忠夫に胸元の服とさらし切られちゃうし、僕は勝ちが確定するといらない失態を犯しちゃうみたい」

 そういうとふっと視界から消える程の速度で動いたと思うと、仰向けになった彼の上に現れる。
次の瞬間彼女は靴を脱いでおり、左足は彼の腹を抑えもう右足はズボンの上からでもわかるほど大きくなった彼の分身を踏みつけている。
そしてユウキの尻を強調している衣装を見て彼の分身が余計に反応すると彼女はわざとらしく言う。

「忠夫はそういえば今はいくつか前の前世なジパング価値観だったよね。つまり女性の尻に顔をうずめさせられるのが凄く恥ずかしい。それで僕のお尻をそんなに見ているのかな?」

 わかり切っていながらわざとらしく疑問を投げかける彼女の言葉をさとりが否定した。

「いいえ違うわよ。ランに見せられた予知で、ユウキさんに今言われたことをやられていて、逆に興奮してるのよ。この気持ち悪い変態は。あら私の暴露で余計に固くなったわね」

 ユウキは使い魔であるせいか信じられない程彼の分身を足で的確に嫐っていく。
パープルハートがランと切り結んでいるがそれでもここまで来るのには相当に時間がかかるだろう。 射精直前に彼女が剣で彼のズボンを切り裂き。そして彼の分身から一気に射精をさせた。

「ああー!」

 ドピューという音が聞こえそうな射精をした彼の白濁を彼女は受け止めながらそれを吸収し余計に霊力が高まっていく。これはもう勝てなくなった。そう思った瞬間彼は降参を口にした。

「やっぱりこうなったら勝てないよね。それじゃあ罰ゲームスタート♪」

 嬉しそうにユウキが言うと、彼の視界が暗転し。セーブポイントのやたらと大きなベッドがある学生部屋に戻っていた。寝台に腰掛けている彼は、自分が風呂に入った後の様になっていることに気づきもしかしたら、意識を失っている間に現れたのかもしれないと思ったが、ウンディーネでもあるランならたやすいかと思った。そう思いながらも霊力が限界に近くなっていた彼は、用意されていた軽く摘まめる料理を口に放り込むとランの守る泉の水から作られたらしい霊酒を飲み始めた。どうせ罰ゲームが確定なら後に差しさわりが出ないようにした方が良い。

 飲み終わった直後に彼の意識がもやが、かかったようになると、ユウキとランとさとりとこいし、そしてパープルハートが中に入ってきた。
彼女達は彼に近づくと霊酒と料理で分身が固くなりきり殆ど動くことができない彼を彼女たちは囲んで嫐り始る。

「今は一応忠夫の使い魔な僕が変態なご主人様の望みをかなえてヴィヴィオとは別の部分の傲慢を諫めちゃうよ♪」

 横島の分身をランと二人で四つの乳房で挟み嫐りながら彼女は言う。

「強くなって性欲を抑えれば僕達より上に慣れると思っていたでしょう? ほら僕達に来れされまくってそれでも僕たちの色香に勝てる?」

 横島はランとユウキの馬鹿にした瞳に負けながら答えた。

「無理だ」

 実際に全ての女性達にやられた行為を覚えている以上は記憶に刻まれた彼女たちに敗北感が強い。霊力は心の力でもある。
彼女たちに植え付けられた負け犬根性と快楽とトラウマで勝つことはもう無理だろう。それを聞くと二人はより強くパイズリをして彼に苦痛一歩手前の射精をさせながら言った。

「『無理です』でしょう今夜の僕たちは傲慢界模倣だからわからせたいんだから察してね」

 そういうとユウキは射精したばかりの彼の分身をまたパイズリを始めていく。そしてさとりが、彼の前世からもらったらしい文珠で二人の心を読んだ内容を『伝』えてくる。

「忠夫は前に僕たちにやられた男として恥ずかしすぎるプレイやられたいと思っているでしょう? 使い魔契約しているから隠してもわかるんだよ」

 ランが彼の分身から離れると水で彼の精液を洗い流す。否、水で吸収したというべきか。彼女は慈母の様な笑みを浮かべながら彼の唇の中に乳首を入れて言う。

「どんなに汚しても私が綺麗にしますからあり得ない程早く赤ちゃん並みな弱さで暴発させても気にしないでくださいね♪」

 ランの水で綺麗になった彼の精液は確実にランに吸収されている。その分自分の霊力が弱まり彼女が強くなっていることがわかる。
一時的なものだがそれでも支配されている感覚に興奮を覚えるあたり自分は末期だと思う。 パープルハートが彼の分身を受け入れると即座に射精したのを見て彼女達が彼を嘲笑し、
時には姉や母の様な言葉をかけながら射精させて削っていく。そこにさとりの想起と、こいしの恥辱心を煽る無意識操作も加わってくる。

「忠夫、王国男子としてもジパング男子としても今生の横島家当主としても終わりだよ。これを喜ぶようになったら」

 ユウキ尻尾が伸びてきて、彼の首輪となった後の騎乗位をしながら彼女が彼から何度も射精させながら言う。そしてそれが終るとランが交代する。

「忠夫さん、大丈夫ですか。お慰めしますね」

 癒しの水を思わせる彼女の膣はユウキの責めを受けた後では余計に彼の自立心などを削り融かす効果が上だ。それがわかった上で彼女は優しく絞っていく。射精するとランとユウキを押しのけて、さとりとこいしが前に出てきた。

「女性の蔑みの目が相当に欲情させる度合いが上がったようですね。私たち幼女の侮蔑の目が相当聞くようになったみたいね」

 そういうとさとりはこいしと共に彼の分身を何度目かわからないが又飲み込んだ。彼がそれに屈服したのを見るとパープルハートに向けて言う。

「約束通りお願いね」

「ええ」

 そういうとパープルハートは女神化を解きネプテューヌの姿へと変わった。そしてネプテューヌの肢体を見ていると分身が反応してしまうことに彼は異常な罪悪感を覚えた。さとりは耳元に唇を近づけ息を吹きかけるとぞくぞくする彼に言う。

「貴方はネプテューヌに脳を焼かれて神聖視するようになったけど、パープルハートに対してだけ欲情するようになったんでしょう。でも私とこいしや愛歌やリグルに嫐られたことで少女にも欲情するようになったのよ。
その意思が強くなるようにユウキに頼んでやってもらっていたけどね」

「な、なにをしようとしとるんや」

 さとりがこいしに目配せをすると彼女は言う。

「パープルハートとネプテューヌは同一人物だけど性格が大分異なるわ。だからネプテューヌは性欲の対象外としているのをやめなさい。信仰する女神に誘惑されたら直ぐに堕ちる馬鹿になってしまいなさい」

 そういうさとりを他所にネプテューヌは横島に背伸びをしてキスをすると言った。

「まあ、さそったのは私の方だからそんなに気にしなくていいよ。それじゃあ、忠夫、私にも欲情するようになってね」

 ネプテューヌが彼の分身を飲み込むとさとりが言う。

「信仰する女神に犯されて直ぐに負ける変態になるのは背徳感が大きいでしょう?」

 その蔑みの言葉をかけながらさとりはこいしに命じて彼の無意識を操り余計に背徳感を大きくしていた。射精の瞬間に合わせて最高にした後、ネプテューヌの腹が膨れる程の射精を終えた彼に容赦なく言う。

「『想起・信仰を失いし今の射精』」

「あ、ああ。やめてぇ!」

「そういっている割に分身は凄く大きくなっているわね。この変態が!」

 さとりに想起されてネプテューヌの中に注ぐ量が大量に増えた後、彼女の腹が彼の精液をマグネタイトとして吸収し終え小さくなるとさとりが言った。

「貴方はパープルハートを肉欲の対象として見るようになってからはずっとネプテューヌの方に肉欲とは無関係の信仰を注いでいたけど、今はそこもなくなったでしょう」

 横島の瞳から肯定の色を読み取るとさとりは笑って彼が眠るのを待った。


 ネプテューヌとの性行為が終った直後にユウキはさとりを見ながら自分とはベクトルが違うところで嫉妬深いなと感じていた。
横島がさとりが俗にいうド畜生と言われるタイプの女性であることが分かった上で、命がけで助けてくれて本気で惚れてからは、横島が心の美しさや善性を持った女性に脳を焼かれて、
妻達とは別ベクトルで大事、しかもその相手の為になら死すら恐れない、というスタンスになった時の彼女のやきもちは自分たちよりすごい。 だからこそネプテューヌを本人がそれを望んでいた節もあったとはいえ、
自分たちと同じ立場になる様に仕向けたのだろう。さとりの嫉妬が沈んだのを見た後ユウキはネプテューヌが役目を終えて帰るのを見届けると、次の予定を立て始めた今度は飽食界の模倣をして彼を嫐る為だ。


993 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 23:05:40 ID:0RVK7FZh





 傲慢界の模倣を終えた後の彼はユウキとランを連れて歩いた状態のまま、ネプテューヌに脳が焼かれた前世の学生生活を追体験させられるダンジョンに来ていた。
女権国家で学生ながらにホストのバイトをして教師として彼の師匠をしていたエヴァを妬かせた結果、特別なカクテルを注文されそれを受けたら、ユウキとランの出してきた酒を渡された。
疑問に思いつつそれを飲んだらその状態で大人の姿になったエヴァが血を吸い始めたのだ。彼女は両手両足で横島を捕らえながら、まともな思考もできなくなりもがき逃げようとする横島相手にわざと少し足を緩めては、
力を戻して自分の膣で彼の分身が出入りするのを悦んでいる。

 悲鳴しか上げられない横島に吸血をやめた後でエヴァは言う。

「どうだ忠夫。ホストクラブで言ったあのセリフ。『君が今までの輪廻の中で最高の女性だ。この言葉を言ってどんな目にあっても後悔はない』について両方撤回しているだろう」

「はいぃ!」

 エヴァがやめてくれるかと思ったが妬いているだけではない彼女の頬がいつもと違い赤くなっている。

「修行の一環として霊的問題を抱える女性を受け持つホストをしていたようだが、あの客を助ける時のお前は格好よかったぞ」

 そういった直後にエヴァが横島の姿を思い出した為か、膣が彼の分身を余計に強くとらえ射精が激しく起こる。そしてユウキとランの魔術酒が彼の奪われる霊力を上げていきさらに再び血まで吸われ始める。
エヴァは彼の血と精を吸い尽くした後に笑う。

「もう私はお前の授業を受け持てんかもしれんな。股間が反応しどうしでお前がまともに授業をうけられまい」

 エヴァが離れた後もユウキとランにふるまわれた酒と料理のせいで体調が万全に戻り二人が彼と体を重ね始めると、二人の霊力が混じった状態でまたエヴァに血を吸われたら自分は快楽で死ぬかもと思った。エヴァは少し悩んだ後言った。

「お前が壊れたら私が責任を取ってお前が救いたい全てを救おう。解呪の為とはいえお前が他の女の為に命がけで特別な酒をふるまったのが面白くないのでな。あの女性より特別なカクテル(横島の血)をもらおうか」

 ユウキとランに嫐られた後の彼の血を吸うエヴァは快楽で泣きわめく彼を心底愉しみながら対面座位で血を吸っている。ユウキとランは彼が正気を保てるように手伝いながら念話で話し始める。

『お姉ちゃん、エヴァは完全にスイッチ入っちゃてるねこれ』

『ええ、やきもちもあるんでしょうけど。困っている女性を救うために命かけた忠夫さんが格好良すぎて完全にタガが外れちゃっているわ。まあ女殺しの魔物が暴れない時期だから、忠夫さんが快楽で壊れてもなんとかなるけど』

 エヴァに血を吸われながら彼のいくつか前の人生の青春ならぬ性春の記憶が大量に蘇ってくる。ダンジョン攻略や修行をしている途中でユウキやランを始めとした女性達に嫐られ。
海の合宿の時も水着に見とれた結果大人の姿で雪姫と名乗っていたエヴァに南の島の孤島で大量の海の幸などを食べた後に犯されたり。
能力を上げてくれるだけではなく女性陣に嫐られやすくなる料理や射精量を増やす食べ物を美味いからだけではなく彼女たちに可愛がられたいと思って食べていた記憶も戻ってくる。
エヴァは彼が動けなくなったのを確認すると気が済んだらしく、外に出て行った。恐らく彼が助けようとしていた人々を代わりに助けてくるのだろう。

 エヴァが去った後、ユウキは先ほど彼に食べさせていた料理の消化を早めそして彼の霊力を回復させる霊酒を渡してきた。生存本能に負けて彼が飲むと、ユウキが言う。

「一応インプは魔女の生き血を褒美にもらうって、聞いたことあるよね」

「え……?」

 横島が理解する前にユウキが彼の首筋から血を吸いそしてエヴァと同じ体位で交わり出した。エヴァの魔力も性交を通じて多少流れ込んでいたのを回復させられた後で、
ユウキに首筋としたから同時に霊力を奪われた彼は顔面を崩壊させて倒れた。ユウキは笑う。

「一応一度だけとはいえ、吸血の快楽を一番強く与えた経験もらったよ♪」

 快楽で意識が飛びそうになりながら彼は『これが嫉妬界……』と思った。

 エヴァとユウキに飽食の贄として貪られた後に彼を囲む魔界の気配が一気に変わっていく。彼は震えがくる感覚を味わいながら辺りを見た。ここが嫉妬界のユウキとランの領分だ。

 部屋は前と同じ学生寮の大きな部屋だが、おそらくここが嫉妬界の本拠地だろう。ユウキとランが従者の様に恭しく扉を開けると大人の姿のヴィヴィオが入ってきた。彼女は脅える横島を愛おしそうな目で見ると言葉をかけてきた。

「私も実はネプテューヌさんに大して妬いているんですよ。何せ貴方が女神として信仰した相手ですから。私は妻だからそういう目で見られないのは当たり前ですけど、それでも他の女をそういう目で見られるのは面白くありません。
それに私と彼女は色々と似ていますから」

 ヴィヴィオの体から感じられる気だけでストレリチの女神にも等しい霊力をかなり強く開放しているのがわかる。逃げようとした彼の首筋にユウキの尻尾が絡みつき、首輪の様に拘束してきた。 
ヴィヴィオは彼に騎乗すると体を押し付けながらパープルハートがしてきたそれと似た動きで彼の分身を内部で嫐り射精させながら言う。

「一応私は形式だけとはいえ、ネプテューヌさんとライバルの女神みたいな立場でもあるんですよ。 ユウキ、使い魔として忠夫さんの信仰を守る力を強めてあげてください」

「はい。ヴィヴィオ様♪」

 ユウキによってネプテューヌへの信仰が強まると彼の中で背徳感が一気に上がっていく。ヴィヴィオはそれを見下ろしながら激しい攻めから優しい責めえと変えていく。
脳が壊れる程の快楽で彼を責め続けるのを敢えてやめて、自分がネプテューヌのライバルの女神に良い様にされているとわからせるためだろう。
ヴィヴィオは彼の腕を取りしばらく自分の乳房を揉ませていたがしばらくすると射精ぎりぎりの快楽に抑える動きに変えると、ユウキとランの胸元に押し付けた。
そして二人が自分たちの乳房を握り閉めさせた瞬間に本気で彼の分身を膣で締めると彼は二つの乳房が与えてくる快楽の電撃とヴィヴィオが倒れ押し付けてきた乳房が胸で潰れる感触と膣の四つに頭をやられて完全に意識が飛んだ。

次に彼の意識が戻った瞬間に自分はアリスの、人形に視点を移された時のようになっていることに気づく。ヴィヴィオが彼の顔に尻を押し付けながら足コキをしている。彼女は凄く愉しそうな笑みを浮かべている。

「正直他の女性陣と同じく私にとってもこのプレイは今一です。
やはり狐族とは違いますね。決して悪い訳ではありませんが。 忠夫さんの恥辱心が伝わってくるのがぞくぞくします。男性優位の性行為が当たり前のジパングの価値観で一番恥ずかしい女の尻に顔をうずめさせられながら、
足で無理やり射精させられかけている。それも信仰する女神のライバル相手に」

 ライバル相手の一言で射精した彼の分身をユウキとランが再び乳房で挟むと彼は続けて射精させられた。その様子を見た後ヴィヴィオは少女の姿になって言う。

「それじゃあ、お兄ちゃん。信仰する女神の子供形態にも勃起するようになったし、そのライバル相手に恥ずかしい騎乗位しよっか♪」

 ヴィヴィオは敢えて子供の姿になったのはネプテューヌへの対抗心だろう。彼女が彼の分身を飲み込んだ瞬間大人形態とは違った快楽が襲ってくるそして、
こんな少女に圧倒的な女性優位の性行為をされている。その感覚と共に彼が射精をすると、ヴィヴィオは目を閉じて彼に祝福をするようなキスをしながら言った。

「お兄ちゃん凄く可愛かったよ♪ ネプテューヌだけじゃなくて私にもそういう姿をたくさん見せてね」

 ネプテューヌと呼んだ時のヴィヴィオの口調には親しみや友情の様なものが感じられた。ライバルではあっても険悪ではないのだろう。彼女はすっかり気をやってしまっている彼をユウキとランに任せて出て行った。そしてユウキとランが言う。

「それじゃあ忠夫僕達姉妹の上書きの数々を味わってもらうね」

「ええ。さんざん妬かされてきましたから」

 ランが手をかざすと水でできた扉の様なものが現れそこからさとりとこいしが出てきた。彼女達も参加するらしい。

 この後、横島は何度も何度も意識が飛ぶような性交を二人から受け、ユウキに夢の中に入られ使い魔としての力で嫐られる予知夢の快楽を上げられたり、
子供の姿にされて甘やかす性行為をアリスの使い魔となった二人にされてしまったり。そういった行為を受けながら彼は自分の意識が何度も危うくなっていく。

 さとりに今までのトラウマを想起されて射精させられる完全に搾り取られた後でランが酒を差し出してくる。飲めばろくでもないことになるとわかりつつも生存本能に負けて飲むと。
意識が回復し、さとりの想起と似た予知夢が起る。今は子供の姿になっている彼をユウキとランが挟んだ。

 酒を飲むと現実と見分けがつかない予知夢が訪れる。横島の使い魔となっているユウキが彼の内心の性的被虐願望を読み取り性悪な美女の使い魔となって彼を嫐っている夜の様だ。
恐らくは今生で知り合う可能性のある女性なのだろう。典型的な日本的悪女風な黒髪の美女と共にユウキとランが彼と嘲笑の目で見ている。どうやら彼女の嗜虐心に相応しい力を使い魔となったユウキが与えている様だ。
名前もわからぬ性悪な美女は彼の分身を踏みつけながら言う。

「ほら使い魔にすら負けることで、家庭内の魂の順位が一気に堕ちたわね。この婚姻の儀式が済んだらあなたは使い魔以下よ」

 ランとユウキが彼を挟みながら百合行為をしていう。

「忠夫君が不甲斐ないから今一僕も満足できないよ。お姉ちゃんお願い♪」

「ええ、任せなさい」

 ランが子供の姿となった彼が胸をうずめさせられているユウキの乳房を揉みしだくと、ユウキの膣が一気に締まり彼の分身が射精を起こす。
ランは快楽のあまり逃げることしか考えられない彼の後ろから腰を下げて彼の腰も下がると、直ぐに力づくで押し戻しユウキに出し入れをさせる。それを見て予知夢の性悪な美女は笑う。

「いつになったら学習するの。私を助けた時とは比べ物にならない無様さね」

 ランとユウキが位置を入れ替えると同じ行為をしながら三人は彼の悲鳴を堪能し始める。

 最後に彼女が嘲笑と共に婚礼の儀敷に使われる文字を刻んだ祭壇で彼を押し倒し騎乗し始めて彼が射精するとその予知夢は終わった。

 現実に戻ってきた彼はその女と同じ体制で彼に騎乗しているユウキが目の前にいる状態で目覚め、
彼を見たユウキは夢の続きを見せる様に彼の上で腰を動かしている。悲鳴を上げているのを見てさとりがバレバレの偽の親切心を見せながら言う。

「良くない予知夢を見たけど、一度では警戒心が沸きづらいわよねぇ。『想起・今の予知夢』」

「いやー!」

 悲鳴を上げる彼を他所にこいしが恥辱心を煽ってくる。彼女たちの饗宴はマイの気配を感じ取った彼女たちが彼女を迎え撃つ準備ができるまで続くことになる。



 
マイは大鳳と仲魔達のおかげでそれなりに苦戦はしたが苦境に立つことはないまま嫉妬界の奥に到着した。
そしてそこにはエヴァとは別の意味で夜の女王を名乗れるほどの闇の気を纏ったユウキと夜の闇の中で映える湖を思わせる美を纏うランが並んでいた。そしてその間には与えられた快楽のあまり虚ろな目になっている横島の姿が、
本当にほんの僅かだが怠惰界でアリスに嫐られぬいた後よりひどいかもしれない状態だ。


994 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 23:11:21 ID:0RVK7FZh

「マイ、よく来たね。一応聞くけど最後の試練を受ける準備は良い?」

 ユウキの言葉にマイは即答した。

「ええ。愚弟、いえ忠夫を取り戻させてもらうわ」

「あながち間違いじゃないけど、マイは冥府の女神でしょう。その価値観から言えば、僕たちの方が忠夫を取り戻したと言えるんじゃないかな?」

「そうかもね。でも今生の最も傍にいたのは私だから」

 二人が少しだが本気で剣呑な気配になりかけた瞬間大鳳が、敢えて空気を壊すように割って入った。

「ユウキ、早く勝負しようよ。僕としては早く始めたいんだ」

 場違いな程に明るく昔なじみのユウキとランに向ける親しみを込めた声にユウキは毒気を抜かれると共に警戒心を抱いた。
畜生ではあっても横島のことを真剣に愛しているマイが常に冷静だったのは彼が太鼓判を押していたことも大きいのだろう。大鳳のその様子に毒気を抜かれながらユウキは言葉を返した。

「大鳳、妙に余裕だけどそんなに私達の試練を簡単に越せそうだと思っているの?」

 僅かに咎めるような色の籠った声音にも大鳳はひるまず同じ調子で返す。

「ううん。難しいと思うけどやって見せると決めているだけだよ」

 ここまでは普通の口調でしゃべっていたが不意に彼は剣を構えていう。

「ユウキ、忠夫に何度も助けられた恩ここで返すよ」

 そこまで真面目な宣言をした後、大鳳がいきなり意図して脱力したような日常状態になっていった。

「いやこれは恩返しとは言えないかも? だって勝てるの確定だし」

 それを聞いた瞬間、ユウキの剣が大鳳に凄まじい早さで放たれた。怒ったわけではない。大鳳の言葉がハッタリではないとわかったからこそ、全力で大鳳を潰しにかかったのだ。

 大鳳は剣から鳳凰の炎を思わせる火炎を放ちながらいう。

「夜の妖精は明かりに消し去られるもの我が転生と再生の炎で封殺されよ」

 神様らしい威厳のある声と共に放たれる舞踏を思わせる攻撃はユウキに速度でも負けていない。

 トゥルダクが二刀の剣を力強く振るい。ハヌーマーンと天狗がトゥルダクの剛の剣をその速ささで補うべくかけ始める。
その二人の援護をすべくアレクシアが金槌坊と共にランに向かっていく。彼女の水を操る能力が今は大鳳にとって一番の脅威だ。
ランは水を大量に出現させるとそこからルサルカや配下の水精霊や妖精を呼び出し自分もそれを率いて切り込んできた。

 マイが呪文を唱え冥妻天女の剣を振るいながら彼らを指揮しランの行動を完全に止めに入っていく。

「大鳳は一騎打ちなら確実にユウキに勝つわ。だから少しでもランを食い止めなさい」

 ユウキも相当な実力者なのに、一切疑わないその様子にランは感嘆しつつ。自分の軍勢を大量に召喚しながら自ら前線に出てき切りこんできた。
トゥルダクと金槌坊が二人がかりでかかったが僅かの差で押し負ける。数体だが水の精霊たちが、ユウキの援護の飛び込んでしまった。


 数体の水の妖精達は精鋭だったが大鳳の炎ではない体術と刀ですぐに倒された。魔法で攻撃したという事実を除けば、とてつもなく速い弓で打った相手が、それをかわして瞬間移動してきて、殴られ切られた。
そういう映画でしか見られないような光景だ。数秒で決着がついたその戦いを見た時、大鳳よりも水の精霊たちを称賛したくなるレベルだった。よくぞあんな怪物相手に心折れずに適切な動きをした、と。

 非常識すぎる光景が目の前で展開されて、一人目がやられた時、他の四体は一切動揺せず大鳳の隙が消え去る直前に全力の近接攻撃を打ち込んだ。
十分に早く力強い槍の一撃を大鳳は刀ではたきバランスを崩させるとそのまま一体に拳を打ち込み、もう一体を刀で切った。と言ってもボクシングのジャブにしか見えない軽い鋭い一撃が妖精を一瞬で元の世界に返したのだ。
残る二体は防御力を挙げると辛うじて大鳳にとって脅威と言える攻撃を放った。恐らくユウキの為の時間稼ぎだろう。そしてその数体の時間稼ぎは無駄ではなかつた。ユウキも配下の妖精達を召喚することができたためだ。
彼女たちは恐らく試練のボスとしての矜持上最初から配下を配置することは出来なかったのだろう。

 ユウキが配下のインプとダークエルフを召喚したのを見て、アレクシアとマイはなるほどと思った。属性不利であっても実力が高く連携を取り合って長い、面子を読んだのだろう。引き続き召喚されると大鳳が不利になるかもしれない。

 トゥルダクとアレクシアと天狗と金槌坊そしてハヌマーン、この圧倒的な強さを得た五人の仲魔をもってしてもこちら側の分霊であるユウキとラン、そして何より横島が抜けた穴が大きすぎる。

 マイは指揮を飛ばしながら向こうでユウキが率いる妖精達と戦う大鳳に援護を送るべきかと悩んだが、意外な言葉が彼女の耳に響いた。

「マイさん、頼みがあります。僕以外の仲魔をすべて戻した上で、あとは僕に任せてください」

 大鳳の勝利を確信していたマイは頷くと他の仲魔達をすべて戻した。そしてそれを終えた瞬間に起きた変化は劇的だった。
悪魔を実体化するために用いられるエネルギーマグネタイトが凄まじい早さで減り始め、それと同時に大鳳のステータスが一気に上がっていく。

 これは大鳳が大食漢だったという逸話からマグネタイトの消費が大きいことと、長年の修行で善良だが弱いサマナーを守る為に気を操る技も極め、
少しのエネルギーで動けるようになったことに由来している。今の大鳳は全員に回す分のマグネタイトを一人で使わって動いている状態だ。これができるのは恐らくは大鳳か美鈴だけだろう。
通常強大な悪魔は絶大な消費をすることはあってもあらかじめ十分なマグネタイトを用意していれば、途中で必要量が増えて他の悪魔の分まで食うことなどない。
だが大鳳の場合は自分を省エネ状態とフルパワー状態に切り替えることができるのだ。トゥルダクたちを返したのは万が一でもマグネタイト切れを起こさない為だろう。

 マイは大鳳がこれから実行する策が実るまできつい防衛線を覚悟していたがそんな必要はなかった。大鳳が瞬間移動めいた動きをより速くして彼女の前に現れると、
彼女を守るように立ちその剣でランの周りにいた水の妖精達をマイの目にすら辛うじて終える速度で切り倒す。恐横島の前世達でも武力特化の存在でなければ今の大鳳とはまともに戦えないだろう。
そして彼は術で完全に自分を強化しつくしたランに切りかかり、炎属性でありながら水の彼女に優位を取りながら言う。

「ユウキと二人で来ないと僕には勝てませんよ。ランさん」

「そうでしょうね」

 大鳳は超人すら超えた動きを見せながらもランと世間話をするような雰囲気でランと話していた。不意に彼はその雰囲気のまま不意に目に見えるギリギリの速度で刀を後ろに振るうと、澄んだ金属音が響く。
何が起きたのかわからず少し凝視するとユウキの姿が現れる。闇と一つになる技術と気配を消しさる二つの技術が高すぎた上に、そこに凄まじい速さまで加わったことが起こした錯覚だ。大鳳はあたりに向けて軽い熱を放つと言った。

「二人とも根の善良さは変ってないね。復活できるとはいっても部下たちを捨て駒にするより送還したんだね」

 ユウキもランも長年の戦いの癖で部下を見殺しにしたり捨て駒にするような戦法は取ったことがない。
そのため今の大鳳クラスが相手だと、かえって足手まといになるという判断で戻したのだ。 二人がそろったのを見て大鳳は僅かだが余裕を見せながら言う。

「君たちは、なぜこの嫉妬界で忠夫をと一緒にダンジョンを攻略するようなことをしていたんだい?」

 大鳳の問いに二人は一切隙を見せないがそれでも僅かな疑問を抱いた。大鳳がなぜそんなことを聞いたのかという疑問ではない。
自分たちでも指摘されると不可解だったと感じることを聞かれた為だ。ネプテューヌの件はさとりの為というのもある。だがさとりの為なら他にもやりようはあったはず。二人がそう悩んだ瞬間、大鳳の口から想定外の言葉が出た。

「あ、やっぱりそうしていたんだ。僕の推論は完全に当たりだってことがわかったよ」

 そういうと大鳳は刀を構えユウキを鍔迫り合いで押しながら言う。

「その答えを言って上げようか」

 大鳳の口上が終るより先に、ランが剣を捨てて棒術の棒を取り出し、魔法文字の刻まれた鉄棒を槍の様に突き出すと、
大鳳はそれを手で受け止め強い気を打ち込みランの魔法力が通っているのを乱すことで威力を殺した。大鳳は激しい炎を出して牽制しながら言葉を続ける。

「君たちは自分の分霊を取り込んだことで、その分霊にも軽い嫉妬を覚えちゃったんだよ。だからこそ、忠夫と一緒に試練のダンジョンを超えたいって思ったでしょう?」

 そういうと今度は大鳳の方から仕掛けた。ユウキとランは大鳳の言葉を聞き、自分でも気づいていなかった思いを教えられ動揺したが、大鳳に切りかかられた瞬間、
一瞬で鎮静させると即座に適切に動きだす。彼女は僅かに速度で大鳳に勝るのを活かしてどうにか大鳳の連続攻撃をしのぎ切った。
再び鍔迫り合いとなった状態になり大鳳はランがあまり大がかりな攻撃魔法を使えない状態になっていることを理解して言葉を続ける。

「調査してわかったけど、この嫉妬界は君たちの有利になる様に作られた世界。でも何らかの理由で試練を受ける側に有利になる様な事態が起きても都合よく改変されたりはしない。ここら辺はフェアだよね」

 そういって大鳳が火炎を呼び出すと闇の妖精出るインプであるユウキを不利にさせる明かりを作りながら近づく。それを見て、ランが妹を救うために修羅のごとし速度で剣を呼び出し切り込むと、
大鳳は敵には攻撃味方には回復させる炎を出して彼女に水を使う様に誘導していく。ランとユウキが彼に連続で切り込み続けた時、剣術の勝負を制することができる一瞬の隙ができた。
これは大鳳がわざと作ったものだとわかるが確かに切りつけることができ程のものだ。罠だとわかった上で二人が同時に切り込むと、大鳳は刀ではなく。二つの文珠を二人の中間に投げてきた。その文殊には『覚』と『操』の文字が刻まれていた。

 それを浴びて僅かに動きが鈍った二人の技をかみ技の様にかわし距離を取った大鳳は言う。

「取り込んだ分霊の記憶を『覚』させて操るの文珠で君たちの嫉妬心を操らせてもらったよ。正確に言えば君たちが感じている嫉妬の中で一番燃え上がるのを何にするか指摘し感じかな」

 そして大鳳はさらにたくさんのマグネタイトを吸い上げながら虚ろな目をした横島に向けて言う。

「忠夫、今から僕は百回に一回ぐらいは二人を大怪我させる攻撃を仕掛けるよ。でも忠夫が上手く援護すれば二人が怪我する可能性はゼロになるよ」


995 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 23:13:05 ID:0RVK7FZh

 それを聞いた瞬間、ユウキとランは自分たちの負けを確信した。自分たちユウキは横島の意識を使い魔として影響を与えることができる。
だが、大鳳に今刺激された嫉妬心は―……―。そう思った瞬間大鳳が炎を纏いながら本来不利なはずのランの水すら全て蒸発させかねない火炎の弾を連続して放ち、
舞踏めいた動きで大鳳の猛攻をしのぐ二人は本当に百に一度は大怪我をするかもと思った。しかし、それはないと確信できる。二人が怠惰界でジャギの一撃から救われたアリスに抱いた嫉妬心、
自分もああいう風に敵対していながらそれでもなお快楽をねじ伏せ助けてもらいたい。
その想いに答えた彼がアリスに快楽付けにされた時よりほんの少し深く堕ちていた彼が、ジャギのおかげで正気に戻った時の要領で立ち戻り、
今生では一番の速さで大鳳の一撃を受け止めていた。それを見た瞬間、ユウキとランが負けを認める王国の構えを取った。全ての嫉妬を受けたうえで立ち直った以上は試練を超えたとみなしたのだろう。

 二人が降参をした後、攻撃を受けた横島は次の大鳳の産み出した炎に包まれていた。内側からの熱と外側からの熱で彼を再生させていく。
それが終った時大鳳は、久しぶりに本当に大事にしてくれている飼い主と会った犬を思わせるような様子で彼に抱き着いた。

「忠夫、久しぶり」

「おう。助かったで」

 大鳳は全く横島の復活を疑っていなかったようだ。何百年も闘神と化して多くの弟子を導くときに失ったジャギを支え前線で戦い続けた。そして一番は妻たちの為だが、彼の子孫を守る為にも戦ってくれていた横島を助け続けていた。

「ジャギに伝授されていたなら絶対に、立ち戻ることができるような気の遣い方が身についていると思っていたからね」

「ああ。大鳳お前もそんなに長くはおれんのだろうが。今日の宴会ぐらいは出られるか」

 抱き着いてきている大鳳を兄貴分らしく抱擁し撫でながら言う言葉に、大鳳は目を細めて答えた。

「うーん。多分だけど二、三週間は大丈夫かも」

「そうか」

 横島の言葉に大鳳は真面目な声になって言う。

「今回の嫉妬界一応試練はクリアしたけど、まだ忠夫には女難があるかも。これは守護神としての勘だけどね。だから『手を貸せるようなら』かすことにしておくよ」

「そうか」

 そういっている後で、彼を嫐っていたマイの分霊が彼と行動を共にしていたマイの中に入っていった。そしてそれが終るとマイが言う。

「忠夫、いつまでBL趣味な女性を喜ばせる光景を展開しているの。ホモ疑惑の払拭に協力してあげるから感謝しなさい」

 マイのどす黒い笑みに彼は震えたが、それは既に手遅れだった。ユウキとランも恐ろしい笑みを浮かべている。

「マイさん。僕達が今度は貴方の使い魔やって忠夫を嫐りましょうか?」

「ええ。パラレルワールドの記憶も植え付けられてやきもちを焼いた私達に嫐られたい為にああいうことしているかもって思っている様だし、大鳳といちゃつくのもそうだと思わせましょうか」

 そして彼はマイ達に連れ去られていった。



 気が付くと彼は澄んだ綺麗な川の近くにある城にいた。

「それじゃあ愚弟、ユウキちゃんとランちゃんにどういうプレイされたか教えなさい」

「そ、それは」

 怖がっている問より恥ずかしすぎて言いたくないと感じた彼は気が付くと両手が、いつの間にか鎖で繋がれている。マイは彼を見下ろしながら言う。

「青木さんの記憶見たなら異界と化した軽子坂高校では死ぬ度に黄泉の川にたどり着いて
ガーディアンがくっつくことで現世に戻るって覚えていたでしょう?ここは私の支配している冥界よ。一応川の向こう側じゃなくてこっち側だから、モノ食べたり飲んでも大丈夫だけど」

 目の前にマイに彼は本気で恐怖を覚えた。彼女の強さを見ていたが冥府神はその領分で出す力が凄まじい。飽食界で戦ったオーカスも彼の妻達が転生の際に約束事を破ったために、
冥府でしか使えない制約が一部外れていたが彼女も今はそれに近いのだろう。
彼女は彼の分身を足で踏みつけると彼の分身を嫐り寸止めしながら、視線で同じ問いを投げかけてきた。

 横島が何度も寸止めさせられて、時には逆に射精させられ足りもしながら発言を遮らされたこと数回になると彼女は言った。

「ユウキ、ラン、貴女達、嫉妬していても私の分は残してくれていたみたいね。それじゃあ、仕上げしましょうか」

 そういった後でユウキ達に協力していた自分の分霊を吸収すると彼に魔術を使ってきた。ランが表向きは優しそうな目で彼を右後ろから捕らえいつの間にか裸にされていた彼の背にユウキ同様に豊かな乳房を押し付け、
ユウキも左後ろから彼を押さえつける。鎖で動けない彼の分身を二人の手が弄びだすと、マイはその純白の衣を脱ぎ肢体を彼に見せながら言う。

「少しだけ女権国家の世界の死後の世界について話してあげるわ。こっちの世界同様、森の中に冥界があるという説もあるし、水の中にあるという説もある。
私は全ての冥府にある程度顔が利くけど、ユウキは女権国家の妖精女王であると同時に森の中の冥府の一地区の支配者でもあるの。ランも水の中の異界の主の一人で、大体ユウキと同じく水の中の冥府の一地区の支配者ね」

「は、はい」

「それで、私たちの管轄は性悪で悪いことした上に改心しなかったけど結果的に悪行より、積んだ善行の方が勝った女性達の引受先よ」

 そういってマイが手を振ると。ユウキとランの冥府に住まう性悪な女達に嫐られた記憶が蘇ってくる。

 多数の女たちに輪姦されあるいはアリスの糸で形だけは男性優位の性行為を何度となくした彼は、ようやく現実に帰ってきた。そして彼の分身が痛い程に強張っている。
現実世界では射精を許されていなかったのだろう。マイが彼の分身を踏みつけながら彼の頭に手を置くと彼の心が前世でネプテューヌに最も脳が焼かれていたころの状態に戻ってくる。
そして、その状態で彼女に騎乗されて無様に射精をした瞬間、射精が止まっていない状態の彼にマイが信じられない程の女神らしい声をかけてきた。

「忠夫、よく考えたら少し嫉妬に狂ってやり過ぎたかもしれませんね。そこのひもを引きなさい。そうしたら貴方を元気づけてくれることが起りますよ」

 さんざん騙されてきたのに、それすら吹き飛ばすほどの女神らしい慈愛に満ちた声に負けていつの間にか現れていたひもを引くと、ドアが空き。そこには彼が一番今の姿を見られたくないネプテューヌの姿があった。

「ああー!」

 絶望と恥辱心が一気に強くなったが、それが同時に分身をより硬くしたことが彼にさらに追い打ちをかける。マイは笑いながら言う。

「忠夫、どう?一番尊敬している女性にこういう状態を見られるの、凄く興奮するでしょう。 人間でも貴方にネプテューヌに抱いたような感情を持たせる女性は稀にいるのよ。
大抵は貴方に惚れて、そして冥府で私と一緒に嫐るけど。その際に冥府神の権限で性欲を向けるのすらだめだと感じている時の貴方の価値観に戻しているけどどう」

 悲鳴を上げながら横島はひたすらたくさんマイに射精をしていた。マイは優しい動きに変えながらネプテューヌに彼を渡すと彼女はパープルハートの姿になった。

「嫉妬界攻略中は流石に自重していたけど、私も参加させてもらうわ。あれだけ助けたんだからサービスお願いね」

 パープルハートに押し倒された後、マイが彼の頭を撫でると彼の思考が女神の性欲を刺激した淫乱神官と恥じていた時のそれになり、背徳によって彼は一気にパープルハートに射精をさせられていく。

 パープルハートが姿を消すと今度は愛歌が入ってきて、愛歌に対してパープルハートに向けていた様な感情を向けていたころの前世の精神状態に戻されて彼は愛歌の前でマイに嫐られていく。愛歌はニコニコとその様子を見ていた。

「やっぱり、私の英雄さんは私にこういうのを見られるのが一番恥ずかしいのね♪ でも我慢できずに射精しすぎて相手を満足させられないダメな英雄さんはお仕置きと訓練ね」

 愛歌がそういって彼の分身を飲み込むと彼はその魔膣に何度も精を放ち子供めいた菅野女性に負けている感覚が余計に彼を昂らせていく。彼女は腰を振るたびに涙と精をまき散らす彼を見下ろしながら言う。

「雄々しき獅子の祝福は素敵でしょう。私に対してここまで欲情するあたり、リグルたちも上手に嫐って開発したのね」

 情事の最中も余裕のある様子で膣を動かし彼の醜態を引き出し続けながら愛歌は満足そうに笑う。彼は彼女に嫐られながら思う。
雄々しき獅子の祝福とマイの自分に快楽を刻んだ後の発言この二つが嫉妬界を乗り切れたのかもしれない。もちろんアリスの様に守られてみたいと望むユウキの使い魔として繋がった意識への働き掛けもあっただろうが。
考える彼の思考な愛歌の優しい口づけで溶かされた。彼女は優しい口づけと逆に膣は激しく動かして射精をさせると口を離していった。

「私も冥府に席があるから、死んだら旧王朝の冥府が良いでしょう」

 愛歌とネプテューヌに見られながら犯され、そして二人にも嫐られた彼は自分がユウキやランだけではなく、マイに冥府でいじめてもらうために自分は立派な女性にああいう感情を抱くのではないかという疑念が焼き付いた。
それだけではない前世の記憶が焼き付いたことで、初めて会う女性との恋すら、その彼女の使い魔となって能力を授けるユウキとマイに嫐られるためにそうしているのではという意識が芽生え焼き付いていく。
マイはそれを見てユウキとランを従えながら彼に近づいてくる。彼女たちの表情を見て悟る。これを成すことこそが嫉妬界の目的だったのだろう。

「安心しなさい。嫉妬界絡みの嫐りは『今日は』控えめにしておくから。次の機会が来た時に天国に連れて行ってあげる♪ 最も本当に現世に帰る気がなくなっちゃうかもしれないけど」




 大鳳は横島と仲が良い仲魔達やユウキとランの配下達と共に宴会を楽しんでいた。
 あの後寝室から帰ってきた横島は大鳳と共に大量の料理を食べている。相当に搾り取られた様だ。大鳳は横島の傍でたわいもない話をしながら、料理をくらい霊酒を飲んでいた。
横島とこういう時間を過ごすのは久しぶりだと思いながらいつかはジャギも交えて飲みたいと思った。


996 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 23:15:16 ID:0RVK7FZh





宴会が済んだ後、ある程度回復した横島は寝室に戻り泥の様に眠った。彼がそうなるとマイとランとユウキが現れ、彼女たちは性的なことはせずただ彼に体を絡め寄り添って眠り始めた。
それからしばらくして、城の中を散歩していた大鳳がその光景を目にした。偶然ドアが開いていた為に目に入ったのだ。それを見て大鳳は思う。横島はこの嫉妬界絡みでもう一度ひどい女難に会いそうだ。
後日談のような形になるのか。それとも貪欲界などによるものかはわからない。そのときは自分も力になれればよいが。そう思った直後に少し不安そうな寝言を漏らしたユウキを眠ったままの横島が抱きしめたのを見て、
やはり昔と二人の関係は変ってないな、と大鳳は思い、できるだけ横島の力になろうと決意した。彼女たちの添い寝されている状態を見ると、大鳳は思う。大好きな飼い犬と存分に遊んだ後の様な寝顔を浮かべる三人の女性と、
強すぎる快楽で拷問された後の様な横島。だがそれでも拷問された後みたいに見えても痛ましさは感じない。大鳳はふと思う。王国と同盟関係となって多くその結果、彼は善良で友好的な女権国家の女性陣にも大分嫐られた。
その後の自分もああいう感じなのかもしれない。それを思えば、女殺しの魔物達の襲撃も悪いことばかりではなかったかも。
ふとそういう考えが浮かんだあと大鳳は彼らの寝室の戸を音が立たない様にしめた。そしてトラポートを唱え、ユウキが治めている女権国家の妖精の森を模した嫉妬界を歩んだ。
直ぐに眠るつもりだったが、彼らの幸せそうに眠る姿を見たら彼らの見ている夢やどんなふうに寝ているのかを想像しながら散歩をしたくなったのだ。小さな差異しかない想像がいくつも浮かぶなかで大鳳は月に照らされた森の美しさを堪能していた。
この世界に滞在できる時間は短い。もしかしたら横島の次の災難が起きる前には帰っているかもしれない。だがそれでも召喚されて良かった。
そう思う思いを彼は月に向けて胸中で告白すると、歩んだ。恐らくは横島のこの世界の未来は決して暗くないだろう。そういう予感が彼の足取りを軽くしていた。






今回の補足ランの種族決定理由。
        ↓
ユウキの姉ランの種族をウンディーネにしたわけは、ユウキの姉であるランは原作だと故人であり、
どの種族を選んでいたのかは不明です。それなので、SAOのアスナと雰囲気が似ていると言われていて、
そのアスナが本編で選んでいた種族がウンディーネだったので、ランの本霊の種族はウンディーネにしました。


997 :名無しさん@狐板:2025/07/20(日) 00:12:49 ID:ZJ+Odybv
乙です

998 :名無しさん@狐板:2025/07/20(日) 00:25:18 ID:HSsQNZmS


999 :978:2025/07/20(日) 00:29:06 ID:39VKED3s
>>997
乙感謝です
>>998
乙感謝です

1000 :名無しさん@狐板:2025/07/21(月) 22:27:13 ID:O55JtW2N
女権国家二次創作SS 人の苦行を嫌う雷神の運んできた極東の物語の力と、もう一人の幼馴染との再会。
 このSSは現在本スレで連載中の女権国家の二次創作SSです。以下の注意点があります。
@レトロゲームの天外魔境ZEROと女権国家がクロスしており、天外魔境ZEROのMシチュ的に美味しそうだったイベントを改変して書いています。
A天外魔境ZEROのイベントに関してはかなり捏造されています。Mシチュ的に美味しそうな要素不発だった理由やこのSSではMシチュ的に美味しいイベントが起った理由など。
BFGOのインドラ神が出てきていますが、作者は引けていないので間違いだらけや解釈違いが多いかもしれません。
CFGOのインドラ神が女権国家にいたらこういう風に信仰されるのではなどの想像を盛り込んで書いています。
D本編には出ない可能性の高いユウキの姉が出てきます。
E女権国家世界に天外魔境ZEROの世界があり、FGOのインドラ神がそこの神様たちと古くからの知り合いになってます。
F天外魔境ZEROの原作で蘇らせたりするとだいなしかもしれないキャラが蘇ったりしてます





 対女権国家のスパイ組織のアジトそこで悲鳴を上げている男性がいた。悲鳴を上げていると言っても、彼、横島忠夫は、不始末などをして罰を受けたりしているわけではない。

 その様子をモヒカンたちとジャギと大鳳が心配そうな様子で見ている。大鳳が彼の体を見ながら蓮からもらったらしい薬を投与した。アミバが彼の体を注意深く見ている。

 こんなことになった原因は今から二日前に、女権国家の善良な人々の集落を護る依頼でとんでもない隠し玉の魔物が出てきてしまったためだ。
集落を見殺しにしても非難されないような状態だったが、横島は自分の前世がそれなり以上の英雄だったと知っていた為に、文珠で自分の魂を『探』り助けることができないか調べた結果、
その手段が見つかったので、文珠で『再』『現』をしたその結果がこれだ。アミバは彼の様子を見ながら言う。

「峠というか痛みの絶頂期はもう過ぎた。あとは楽になっていくだけだ。ユウキ達と離れていた依頼だったのが幸いだったな」

 再現の文珠を使った横島は目にもとまらぬ速さで力強く動き、村人たちを殺しかけた魔物を切り伏せ、さらにはその魔物程ではないが精強だった悪霊や妖怪の群れたちも多く引き受け倒した。
純粋な戦略の為もある。後遺症が出たり寿命が縮みかねないやばい力高こそ短時間で終わらせたのだ。ミクは医学の専門家ではないが、武道家として彼の容体と戦闘の状況を知ると、最善手だったと評した。
ただし長生きしたいならあの前世の技は出来るだけ使わない様にしろとのことだ。


 こうなって大鳳達が一番気を使ったのは、彼ではない。彼の周りの女性達だ。今は文珠で戻したが痛みのあまり、彼が白髪になったりしたときはどう伝えるか頭が痛くなった。

 横島に好意を寄せる女性陣はどこか危ういところがある。だからこそ彼女たちのそういう部分を刺激しない様に彼も気を付けていたのだが、今回は本当に他に手段がなさ過ぎた。
それを思えば、偶然彼女たちに他意なくしばらく、横島から離れねばだめな頼みごとをしていたことは幸運というべきだろう。嘘を言うのはだめだし、隠すのも良くない。
どうにか上手く伝えて、横島が変な風に離脱させられない様にするしかない。幸いなのは断言はできないが一番先に戻ってくるのが多分愛歌であることだろうか。
ただし最近の彼女は少しだが頼りにできないところもある。別に悪辣になったとか、能力が落ちたという訳ではない。旧王朝の王女として恥ずべきような人にはなっていないが、
彼女は横島に本気で惚れだしてからは、他の女性陣が危うい程彼を閨で嫐っても止めるのが遅くなったり、あるいは彼の痴態を堪能している様な節があるとユウキが言っていた。
それを礼儀正しく聞いてみたところ、彼女の返答は自分も女権国家の女性だから本気で惚れだすとそういう衝動が出てくるしやっている女性を非難しづらくなってきているとのことだ。


 痛みが引いてきた後、横島が『癒』の文珠を使い彼の体を自ら癒すと彼は言った。

「もう今回みたいなこと絶対やりたくないわ」

 大鳳は横島の言葉に頷きながら言う。

「そうだね。できればやらないでほしいな。僕としても」

 大鳳の言葉に頷きつつ横島は意外な答えを返してきた。

「ああだが、あの韋駄天様の力はかなり有益や。修験道みたいな修行をして己を高めれば今よりずっと小さなリスクであれに近い力を使えるかもしれんし、……今回のあれやっても今ほど苦しまんで済むかもな」

 横島の言葉に大鳳はどう返せばいいのかわからないという表情を浮かべた。この前村を護る為に見せた横島の戦い方は素晴らしかったし、あれがまた使えるなら心強い。
だが今の様な下手をすれば寿命が縮むかもしれない上にあんな状態を彼を思う女性陣に見せたらどうなるか分かったものではないという危惧もある。

 特にユウキはどうなるか分かったものではない。横島は彼らの危惧を察したような声で言葉を続けた。

「まあ、前世の俺も一度力の使い過ぎでやばいことになったし、神様に近づく業も程々にせんとどうなるかわかったもんじゃないしな。限界を超えても反動が少なくなる修行はいくらやってもこまることはないだろう」

 横島がやろうとしている修業は人の技ではなく神の技を人間が使えるようになろうという類あるいは神々に近づこうとする類の荒行の様だ。これは違法や不敬ではないがリスクが高い。
神々が自分たちの技で使える部分を人間でもできる類にして伝えた流派などではなく神々の技をそのまま使うということは人間の身では反動での激痛や寿命の短縮などのリスクが大きい。
だからこそ彼も自分の能力を高めつつ、反動が小さくなるような修行をしようとしているのだろう。

 大鳳は大分悩んでいる。横島の修行自体は許容というか推奨すべきだろうが、あの寿命を削ってしまう技に対するスタンスはどうするべきだろうか? 上司である以上は自分の命が危ない時以外は使うなというか、なるべく使うなというか、
文珠というアイテムの供給源でもある彼に対してはある程度は戦略的駒としてみなければならないのが頭の痛いところである。
時間さえかければリスクなしの文珠をできるだけ生成してほしいから、やめてもらうべきかもという考えすら、仲が良すぎる故の発想では?
という自分を疑う心が沸き上がってくる。 大鳳は今は猶予のなる状態である幸運に感謝しつつ横島に向かって言った。

「忠夫、修行自体は止めないけど、その力を使っても良いか上司として僕が考えるから。もしも禁止した場合、その力を使わなかったせいで助けられない人がいたりしたらそれは僕のせいだから、部下である忠夫が気にすることじゃないよ」

 上司としての強い意志を宿した声で大鳳は言うと、横島はどう言葉を返せばいいか悩んだ。初めて友達であることと、上司である立場が対立するかもしれない事態に大鳳は悩んでいるのだろう。




 横島が大鳳からの言葉を受けてから二週間が経った。今、現在彼は、自分が救った集落で生まれてきてから初めてかもしれない程の修行をしていた。寿命が僅かに縮んだかもしれない、
状態だが己の体があの時の動きを覚えているうちにやった方が良いと断じたためだ。寿命が縮まない範囲を文珠で『計』りながら立つことすらできないレベルで疲れたところで彼は岩陰で休んだ。

 その時不意に雷と豪雨が鳴り響き、信じられない程の霊力の奔流が走った。横島は意識をどうにか保ちながら文珠で自らを癒そうとしたがその必要はないと霊感が告げる。
彼がどうにか起き上がろうとすると、それをどこか安心感を与えてくれる低い男性の声が制した。

「良いそのままでいろ。一応は神(おれ)の役割を代わりに果たしたと言えるかもしれん功と俺の信徒を救った功、そして予告なき訪問という事情に免じ、寝ころんだまま神々の王を迎える不敬を赦す」

 その言葉に彼が視線を向けると、彼の心は行額に占められる。突然の前触れもなく強大な神が現れたためだ。白銀に近い白と僅かな金と黒に彩られた荘厳で巨大な玉座に掛けたまま彼を見下ろす黒い服に白髪の巨躯。
端正な顔をしたこの人物こそがこの圧倒的な雷雨の主なのだろう。横島はこの神の視線に不思議な感覚を覚えた。
負の感情と好意的な感情が同時に籠められた目をしていた為だ。父親が息子の前項や偉業を誇らしく思う様な称賛と同時に彼の行いに対する何らかの嫌悪それが両立した目をしている。そしてかの神は彼に向けて言った。

「やめろ、やめろ。人の身で度を越した苦行などするな。此度はかつての約束を果たしたが、お前への褒美の為に約束のものを与えるのが遅れると伝えに来た。褒美は遅れるが、それでもお前が必要な時には間に合うから気にすることはない」

 必要な事だけ言うと、かの神の前で再び強い雷が起る。その稲光に本当に一瞬視界が閉ざされた後、彼の前からかの神は消え去っていた。
そして名乗ってもいないのになぜか彼の頭にインドラ神という名前が浮かびそれがかの神の名前なのだろうという不思議な確信が走る。




 大鳳は横島が強大な神と遭遇したと聞き肝を冷やしたが、男の神様だったと聞いて一気にほっとしていた。性根の腐った男は女権国家では人格を抜かれていく。
まして神々なら余計にそうだ。だからこそ性質の悪い神ではないと安心することができる。

 大鳳が一応は横島の身に何か起きていないか、出発するべく準備をしていると、妙に上機嫌なユウキが同行を申し出てきた。

「ユウキ、男の神様だから心配する必要はあまりないのは分かるけどなんで、そんなに上機嫌なの?」

「さっきまで派手な雷雨だったからかな? 僕は雷雨の日が好きなんだ。お姉ちゃんが神隠しにあった時のこと話したでしょう?」

 普通なら姉が神隠しにあったなど、トラウマものだがユウキと横島の場合は事情が異なる。大鳳も事情を知っているためユウキの気持ちがわからないでもない。


 今から三年ほど前に、ユウキの姉であるランは病が悪化し死ぬまで二月という状態になった。その姉が神隠しにあった時の話は不思議な事件として今でも知れ渡っている。




 横島がランの手を握りながら励ましていると、不意に黒い服に身を包んだ金髪の美女が現れた。彼女は邪悪な笑みを浮かべそれでいて決して嘘ではないということがわかる声で彼に言う。

「そなた、その子を助けたかろう。ならわえの試練を超えたら助けてやるぞ」

 応じようと彼が言葉を紡ぎかけた直後に雷が響き、現れた黒衣の長身の男が彼とその女性を隔てた。

「ヴリトラ、こいつの前世がお前に勝てたら閨を共にしてくれと言って、試練を声かけたからと言って、ガキの頃に言質取ろうとするんじゃねぇ!」

 この時からすれば未来に横島と会った時とは全く異なる戦士めいた姿だったが、その威容はまさに雷の化身を冠するにふさわしい。それからしばらくして、ヴリトラと二人の姿が消えた後、黒い人物、インドラだけが戻ってきた。彼は横島に言う。

「軍神の座を譲った後背からの頼みでな、前世のお前に迷惑をかけた上に今生でも、お前の病平癒の加護を果たせず大事な存在を死なせるのは忍びないそうだ。この女は必ず展開で癒そう」

 そういってインドラが彼に手をかざすと彼は一時的に神に体の中に入られたような感覚を覚えた。これは病平癒の加護もある韋駄天だったと彼はこの時からずっと後に知ることになる。

 この日のことは謎の神隠しとして王国でそれなりに大きな記事となった。病気で死ぬしかなかった少女が行方不明となり、
そして同じ病棟で苦しんでいた面々の病が劇的に改善されたので本当に神が来ていたのでは?と一部オカルト雑誌では騒がれた。


1001 :名無しさん@狐板:2025/07/21(月) 22:30:57 ID:O55JtW2N





 過去の事件の記事を思い出した大鳳は女権国家に来てからあれは本当に神々の仕業だったのではという意識が強くなっていく。それを他所にユウキは説明を続ける。

「あの事件の後、妙に気になって雷の神様調べたらインドラ様って神様にあたって、ちょっとだけ忠夫と似ているかもって思ってたら雷が怖くなくなってさ。まあ調べてみたら忠夫とぜんぜん違ったんだけど。
女権国家に来てからあれは神様でお姉ちゃんを治してくれているって確信がどんどん強くなっていってさ」

 以前から疑ってはいなかったかのだろう。女権国家であまりにたくさんの怪異と会って余計に強く確信した感じなんだなと大鳳は思う。このユウキとの会話の後で彼とジャギに不意に大きな仕事が舞い込み、
彼はしばらく横島と連絡を取る暇もなくなることになる。




 横島はインドラ神と出会って数日後、彼が助けた村で歓待と看病を受けていた。ここはヴリトラという女権国家では聖竜として祀られることもある、邪竜を祀っている村だ。ここの村人たちは信仰の体系がおおらかであり、
この村では聖竜でも他所で邪竜呼ばわりされるのが多いのも仕方ない、というスタンスだ。何よりヴリトラはここでも邪竜としての側面を見せることがあるのだ。それこそが横島が前に倒した邪竜としての一部だった。
そういう面も見せるが、彼女が起こす旱魃のおかげで育つ女権国家産の薬草などもあるらしい。

 豊かになった村で女権国家産の薬草を入れた薬膳料理を出すと言ってくれた彼女たちに感謝しながら彼は彼女たちが出してくれた薬湯を飲むと眠ることにした。




 目覚めた彼が最初に目にしたのは、アリスの姿だ。彼女は横島に抱き着くという。

「忠夫、おはよう。この村で祭りがあるから私が人形劇を上演するように頼まれたの」

「そ、そうか」

「ええ。他のみんなも来ているから見てね」





 横島はその言葉に頷き用意を整えると酒宴の席に立った。大鳳やジャギが来ていないと聞いて理由を聞くと、対女権国家に協力的な神が現れその対応をしなければならなくなったらしい。
自分の親しい女性達しかいないことに嫌な予感を覚えつつ彼は、宴に出席した。

 どの料理も味が良くいくらでも食べられそうだと思えるが、女権国家の薬膳料理なせいか、彼は自分の分身が信じられない程元気になっていくのを感じ、自分でもわからない恐怖が背に走る。
愛歌が彼の隣に座ることが僅かな安心感があるが、それでも彼女一人で他の女性陣全てを抑えられるか僅かな不安がある。陸八魔アルもいてくれればもう少し心強かったかもしれないが彼女は何かこの村の人達と薬草について話している。


 食べ終えて一段落するとアリスが人形劇の用意を始めた。彼女は淑女らしい一礼と共に説明を始める。これからする人形劇は、ジパングという国で地獄の王としかしたニニギを倒した火の勇者、火眼(ひがん)のその後の物語らしい。



ジパングの勇者火眼、彼は最初にニニギの最初の刺客レイドを倒し、その際に寿命間近だった翡翠という火の妖精と共にヒグマ国を救った。その際に彼女と死に別れる。
他の世界線と違いここでは彼女と深く心が結ばれた為に、彼は他の女性陣に興味を持たなかった。ただ例外として、翡翠の意思を継いで生まれてきた妖精スバルとは彼女が大人となったら結婚することを約束していたらしい。
彼は翡翠の死後ニニギを倒し、その後もジパングに災いが来る時に備え自らを高め抜く苦行めいた修行をしていた。そしてそれがある神の不興を買うことになる。

 ジパングを治める最も高い地位にある高天の原の女王神アグニ彼女はかつてはニニギ程ではないが支配心の強さなどの問題がある神だった。しかし、様々な出来事を経て彼女の善性はより強くなり、
今では前以上に慈悲深い神と言える。その彼女は頭を大いに悩ませていた。

「私の弟であるニニギを倒した火の勇者、火眼。彼は最近強くなり過ぎている。ただでさえ地獄の王と化した弟を天神(テンジン)昴(スバル)との三人がかりとはいえ倒してしまう程だ。
さらに恐るべきことに彼はまだ12歳。どれほど強くなってしまうのやら。今の彼は翡翠への愛から彼女に愛された男がどれほど凄い男だったか証明するために死に物狂いで己を高めている。どうしたものか」

 どうしたものか、という心底悩んだ言葉は彼女が女神として良識が強まった為に出た言葉だ。ジパングを治める神としては、火眼を殺してしまうなどの対処を取るべきかもしれないが、
善行しかしていない彼を殺すのは嫌だと強く思うようになってしまった。これはある意味良識が強くなり過ぎたゆえに生じた統治者としての弱みかもしれない。

 悩む彼女の元に雷鳴が響き、唐突な訪問がなされた。彼女は驚きもせずに視線を横に向けるとそこには黒衣の神インドラがいた。彼は開口一番に言った。

「昔よりは随分といい女になったではないか。アグニ」

「インドラか」

 かつてニニギを敵と断じアグニにも愛想をつかして人間たちを保護するように動きかけた彼は、ニニギとアグニ以上に放置できぬ邪竜ヴリトラとの戦いに明け暮れていた。
だが今回は早めに片付いたから来たようだ。アグニは少し悩んだ後、インドラに事情を話した。

 この神は善性かつ神々を敬う心を持つ者に今の自分より好意的だ。もしかしたら自分より良い策を思いつくかもしれない。

 アグニから全ての事情を聞き終えた彼は言った。

「かつて人間を虐待したバカ(ニニギ)と俺から見ても創造物を束縛しすぎ“だった”お前だが、己の愚行を理解し省みたが故に必要な事すらし辛くなったか」

「インドラ、そなたに何か考えがあるのか? 出来れば惨い処置は……」

 やめろと言いかけたが、その処置も必要かもと思い彼女の声は小さくなりかけた。それに対してインドラが言う。

「なぜおれが、悪事をしたわけでもない人間に裁きを下さねばならん。 この件は俺に任せておけ」

 そういってインドラがアグニの元を去って、二週間後。一人の少年が洞窟の中を歩いている。前髪だけが赤く、少年らしいがどこか端正で力強い表情をした子供だ。
だが力強い瞳が子供に似合わぬ、力強い達人めいた歩みを引き立てており、この少年がただものでないことは少しでも武芸をかじったものなら気づくだろう。この少年こそジパングを救った勇者火眼だ。
彼がいまこの洞窟を歩いているのには訳がある。今から一週間前に彼の元にいくつかの情報が届いたのだ。

今は彼と共に暮らしているスバルが生まれることとなった卵の殻が高位なる神に持っていかれたということ。これは彼にとって重要な事態だ。
翡翠はスバルの卵が弱っていた為にその卵とどうかして生命力を分け与えた。ある意味彼女の形見ともいえるかもしれない。
だが聞いた話では、卵を持ち去った神に悪意はなく、翡翠の遺言を知りえたのでそれを伝える手はずがあるから、誘惑の泉に来てほしいということだ。 火眼はそれを聞き悩みながらかつて翡翠と死に別れたヒグマ国と孔雀国の国境に来ていた。
大半のパラレルワールドでは好奇心からここに入り、三美人と呼ばれた天女の誰かと体を重ねアイテムをもらっていたが、この世界では翡翠の命が短いことを知った上で恋に落ち彼女が惚れた男がどれほどだったか証明するために、戦い抜いた。
そして彼は入り口を護る老人の忠告を恐れ近づかなかった。その忠告は『ここを通る際に途中で道をそれるなよこの洞窟には三美人と呼ばれる天女が住んでいる。
三美人の虜になったら、それはもうあな恐ろしや』それを聞き彼は絶対に通らない道を選んだ。自分も男性だから彼女たちに惹かれあの世にいる翡翠に鼻の下を伸ばしただらしない姿を見せてしまうかも。そう思い避けた道に彼は進んだ。

 様々な想いが彼の中で浮かびながら彼は、翡翠の指輪を着けてこなかったことを少し後悔した。あの指輪はスバルに位置を知らせる意味があった。
だからこそもしも自分が三美人の色香に負けて情けない様子を見せたらそれがあの世の翡翠に見られるのではないだろうか、そんな恐怖と共に彼が美人洞の奥の誘惑の泉に着くと、三人の人影が現れた。

 青い髪をした女性と緑の髪をした女性と赤い髪をした女性。三人とも天女の羽衣を着けている妖艶な女性だ。ラン、ミキ、スーこの美人道の三美人をだと火眼は一目で確信できた。
彼女たちを見て火眼は心を強く保ちながら礼を取ると言葉を待つ。そうすると青い髪の天女ランが声をかけてきた。

「私達三美人の花のような美しさに骨抜きにされたい人はだぁれ?って貴方火の勇者さまじゃない? お話は承っていましたけど、随分とお早いご来訪ですね。 もしかして私達と会うのを楽しみにしてくださって早く来てくださいましたぁ」

 甘ったるい声に耳をやられそうになりながらも彼は首を横に振ってこたえた。

「実を言うと最愛の恋人である翡翠が俺に言い損ねた言葉があるらしく。それをを聞きたければここに来るように言われていたんだ」

 それを聞くと彼女たちは妖艶さを消して本当に真面目な様子で言った。

「実を言うと翡翠様のその言葉の内容は少し耳を疑うようなものなのです。決してふざけているわけでも嘘でもありません」

 彼女たちは普段は気ままに男性を堕落させて遊んでいる享楽的で気楽な天女の様だ。その彼女たちがここまで真面目な表情になるということはよほど信じがたい内容なのだろう。

「わかった教えてくれ」

「実を言うと、翡翠様の御言葉は貴方が強大な力を持ち過ぎた際に快楽を一切知らずにいると、そのまま邪悪な存在に利用されるかもということだから、程々に快楽に抗う術を学んで欲しいということです。
色を知らずに苦行を続けると貴方様自身が周囲に禍をばらまく存在になると」

 火眼はそれを聞き一理あるかもと思った。誘惑などをしてくる魔物とも戦ったことがある。このジパングでは性に関してはおおらかだ。この世界線の彼の様に童貞のままジパングを救ったのは珍しい。それを他所に彼女たちは言う。

「翡翠様の頼み通りに今後ジパングを脅かすものが色香に特化した魔で会った時の為に慣れていただきます」

 そういうと彼女たちが服を脱ぎだした。火眼は自分の中でかつてない程に何かが暴れだす感覚を抑えられなかった。彼女たちは一瞬だが自分たちの色香に耐えた彼を見て目が潤んだ。
男を堕落させ堕とす悦びを味わいつくしている様子だ。彼女たちは念話で言う。

『ラン姉さま。インドラ様の御命令通りだけど本気を出して良い?』

『ええ。今回は彼が壊れてもジパングが亡ぶような事態はもう起きないでしょうから』

『それなら、手加減なしで三人がかりでやっても大丈夫そうですね♪』

 天外魔境zeroと呼ばれた正史の世界線では彼女たちはニニギを放っておけば自分たちも殺されかねないから火の勇者である彼を壊すことは避けた。
だがこの世界なら快楽で同堕としても問題ない。そう断ずるとランが最初に彼の唇を奪い、キスをして理性が飛んだン彼の分身を迎え入れる。つながった瞬間、
火眼がかつて敵と戦っている時に激痛を味わった様な悲鳴を上げた。あまりにも彼女の膣が凄まじい快楽を与えてくる上に、それが巻き起こす生涯初の射精が凄まじ過ぎたためだ。
ランは見下し切った眼で彼を見ながら両足を絡め無理やり自分の奥に深く突き入れさせる。


1002 :名無しさん@狐板:2025/07/21(月) 22:34:25 ID:O55JtW2N

「〜〜!」

 声にすらならない悲鳴を上げる彼を彼女たちは笑いながら見ていた。

「火の勇者様お早いですね」

 敢えて国中から尊敬されて呼ばれた呼び方をしながらミドリの髪をした天女であるミキがいう。彼女は後ろから彼に抱き着き乳房を押し付けながらまた逃げようとする彼に体重をかけて姉であるランの中に余計に深く入るようにしている。

「そんな風に情けない姿をしていると私の思い出に永遠に残って後世に記録されちゃいますよ」

 天女としての難からの能力だそう思って脅える彼を他所にミキが耳に息を吹きかけ後ろから玉袋揉みしだくと、ミキの愛撫とランの燃えるような膣に負けて彼は射精した。

 ランが彼を解放すると、彼の眼から涙があふれた情けなさからではない。あまりの快楽に耐えかねているためだ。二度の射精で完全に力が失われ体の気が乱れ切った感覚もあり、
今の彼ではこの三人の天女と力比べをしても一対一でも勝てないだろう。スーが彼の顔を乳房で覆い分身を飲み込むと彼はランとは違い男を甘やかすダメにする類の快楽が彼女の膣を通じて彼の分身を包む。

「火の勇者様ぁ♪ 何も考えずにひたすら私に甘えて蕩けてくださぁい」

 乳首を口に含ませられると母親に甘えるように乳を吸いだす彼の頭を彼女は撫でながら笑う。

 何度か射精した後彼女と離れると火眼は真っ蒼になった。彼女の蕩ける愛から離れて、自分がどれほどの醜態をさらしているかわかった為だ。
今夜これが住んだら自分はもうこれ以上高みに行けなくなる。そんな忌避感が彼の中で燃え上がる。武道の中で不可能かもしれないことを成すのに一番大切なのはできると信じて疑わないことだ。
日々の鍛錬や実績がそれを作っていく面もある。性行為で気が乱されたことも大きい。何よりも自分が情けないという意識が強まってしまったのがまずい。

 そう思うと一度離れた、スーがまた彼の分身を飲み込み。射精したばかりの分身をまた快楽で蕩けさせながら言う。

「高みに行けなくてもいいじゃないですか。天女である私たちが本気で惚れるくらいですからこれ以上、ウエイク必要ありますぅ?」

 そこから彼女は射精させてから分身を抜くと火眼の口に乳首を入れて、手でしごき始める。そこに緑髪の天女スーが妖艶な笑みを浮かべて言う。

「火眼様。今宵はたっぷりと思い出を作りましょうね。私たちの色香を知れば、妖怪の色香でやられてもここに戻ってくるために戦い続けることになるでしょう」

 そういって彼女が騎乗して動き出すと、女性優位の性行為が始まり。ランの燃えるような情事とスーの甘やかす蕩ける快楽、どちらも男として情けない性交だったが、
彼女に今やられている快楽はとにかく自分が閨で負けている記憶が刻まれやすい。ミキの膣に彼は何度も放ちながら、ランとスーにされた特に恥ずかしい性行為を何度か再現されて、その二つまで記憶に刻まれた。


 不意にミキが射精しすぎて指一本動かすことすらきつくなった彼に指輪をはめてきた。それを見て火眼の顔色が変わる。
これこそ彼が絶対に無様な姿を見せたくないと思っていた恋人がくれた『翡翠の指輪』だそしてそれを付けた指輪のついた手を取ると彼女たちは自分たちの豊満な体の乳房や尻を揉みしだかせ始める。
そしてその指輪のつけた手で乳房を揉んでいるところを見せつけながら彼女たちは一度づつ騎乗位で彼を射精させた。

「将来どんな女性と結婚しても、貴方が初めて精を出した夜はこれですからね」
 
最後に彼に騎乗していたミキが見下ろしながら記憶に刻まれる動きをした後に言う。
「あ、ああ」
それを聞きながら彼は泣き声めいた声を上げた。童貞喪失どころか初めての射精がこれだという事実が彼を大きく追いこんでいる。敗北感と快楽に包まれながら彼はそのまま意識が落ちて行く感覚を味わい眠りに落ちた。

 彼女たちは意識を失った彼を愛おしそうに抱きしめていると、そこにインドラがやってきた。

「どうだ上手くいったか?」

「ええ。まだ高みを目指す志は失ってませんけどもう無理でしょう。私達が本気になれば、一対一の性交でも男を堕落させるプロの女性達と体を重ね慣れた男性でもダメ押しで壊れちゃうのに、
童貞喪失どころか自慰すらしたことない状態で三人相手に嫐られたらそれはねえ♪」

 気絶に近い眠りに落ちている火眼を抱きしめるランの嗜虐的笑みが強まるとインドラは僅かだが、剣呑な気配を見せて警告した。

「その人間は世界を乱す不穏分子になるかもしれんとはいえ、悪事をなしたわけではない。そして神々の不始末を片付けた善行を積んだ者。快楽で虜にし、これ以上高みに行けなくするのは良い。だが廃人にしたり不幸にすることは許さん」

 ランは頷き少しだけ慌てた様子で言う。

「え、ええ。わかっております。アプサラス系列の天女たる私達では、雷の神である御身の怒りに触れればどうなってしまうか、いうまでもありません」

 インドラ神はたとえ火の神だったとしても彼女たちに勝てるくらい神格に差がある。まして水と雷ではその差は大きい。脅えるランに対してインドラは言う。

「ならばよし」

 そういって彼が姿を消すと彼女たちは目配せをしあって再び火眼を嫐る算段を整え始める。


 それから数日間が過ぎた時ラン・ミキ・スーの三人は火眼が再び立てなくなるほど嫐っていた。そして仰向けに倒れている彼にランが言う。

「火の勇者様ぁ。死後だけじゃなくて私達が呼んだら、他の用事ないときは私達が帰る天界の大奥に来てくださらない?」

 火眼は首を振った。死後に彼女たちがここの天女を後任に任せて、彼の大奥に入ると言ったが、とても入る気にはなれなかった。
あり得ない程の醜態をさらしてしまったがさすがにこれ以上翡翠に無様な姿を見せたくない。嫐られ過ぎて表情が崩れ精悍さを失い実年齢より年下に見える顔になっても翡翠の為に永遠に無様をさらすことは出来ない。
そこだけは揺るがなかった。むしろそれにしか縋ることができない程快楽で壊れかけているのがわかる。それを見てランがわざとらしく強敵に苦戦している様な雰囲気を出しながら言う。

「さすが火の勇者様ぁ、私達では力不足。貴方様が天界に来た時の大奥の主、つまり私たちの上司に頼むしかありませんわね」

 そういって彼女たちが手をたたくと、信じられない人物が来た。その人物は妖精から天女、アプサラスに変わっているが間違いなく、かつて死に別れた恋人翡翠だ。彼女は火眼を見ると言った。

「私がその身を捧げた卵の殻をインドラ様がアグニ様の所にもっていってお願いしてくれたのです。『あれほどの苦行を乗り越えあれほどの大きな善行を成した者が恋人と添い遂げられなどありえん。責任を取って転生の炎を使え』って」

 そういって翡翠は彼の唇を奪い優しいが少しだけ怖い声で言った。

「実は貴方に伝わった声は、転生途中の私が言ったことでしたよ。でも随分と可愛がられてしまいましたね。指輪を通じてみていました」

 翡翠はそういって服を脱ぐと彼の上になり分身を飲み込む。三美人も彼に好意を抱いたらしいが、
それすら上回る愛の籠ったアプサラス溶かした彼女の膣が彼を締め上げ何よりあの痴態が彼女を失望させるどころか逆に昂らせるとわかった瞬間彼の中で完全に最後のよりどころが折れた音がした気がした。

 翡翠に何度も絞られた後他の三人も加わってきて、彼は完全に陥落した。そして翡翠に最後に犯された瞬間、自分に朧気に見えていた神々すら超える武の頂の様な人間の限界を超えた先の何かにたどり着く扉が壊れた音が聞こえた気がした。

 彼女たちは射精直前の彼から敢えて離れ、そして男性優位の体位を待つ体制を見せると言う。

「火の勇者様ぁ、今なら死に物狂いで頑張ればまだあの扉の向こうに行けるかもしれませんよ。次の射精で完全に扉が消えてしまいますけど」

 そういって誘う彼女たちに完敗するように彼が腰を砕きながら翡翠に入れると翡翠は嬉しそう笑った。

「武の高みより私が与える快楽を選んでくれたのですね」

 そのまま翡翠はひときわ大きな射精をさせると、彼を貪り他の女性達と共に彼を嬲り始める。これが天界の彼の殊遇とその後を決定づけるのだろう。





 人形劇を見ながら横島は冷や汗を流していた。この劇はあまり自分とかかわりはない。
だが魔術や儀式には相手にそれの内容を伝えることで効果を増すものもある。明らかにアリスのこの劇はそれだ。アリスは彼の嫌な予感を愉しんでいる様な目で見ながら劇の開設を続ける。

「この後火眼は神々を超えかねない高みへの道は失ったものの、それでも大英雄として多くの人々を救い、最終的には多くのアプサラスや、彼に惚れた女性達と共に天界に永住しています。
翡翠の妹妖精スバルもアプサラスとして最終的に転生したそうです。インドラ神が嫌うのは例え大きなことを成し遂げる為でも、人間が己を壊すような痛みを味わうことです。
そういえばそういうことをして、自分を愛する女性達に隠している殿方が身近にいると、アプサラスが来てしまうかもしれませんね」

 彼は今のアリスだけでなくユウキも危ないかもと思った瞬間、愛歌に魔法で動きを封じられた。

「英雄は途中で死んでも英雄じゃなくなると言ったでしょう。私の英雄さんは少し善良な弱者を前にすると寿命を減らす選択肢を取り過ぎてしまいそうだから少し調整した方が良さそうね」

 そういって笑う愛歌を他所にアリスが解説を続ける。

「ここはあまりにも旱魃の後に生まれる薬草があまりにも有益で、ヴリトラを倒して旱魃を終わらせるインドラ神が崇められた村。故に誘惑の泉支部みたいなものがあります。
初代三美人は火眼についていき天界に行きその後を継いだ三美人が今でもジパングにはいます。ここもそうですから」

 そういってアリスが指を鳴らすと彼はいつの間にか、三つの泉がある場所に彼は瞬間移動していた。

 そして泉の真ん中にはユウキと似た顔をしたショートカットの女性彼が三年前にインドラ神が治療の為に連れ去ったユウキの姉である紺野ランがいた。

 彼女は優しそうな笑みを浮かべながら言う。

「忠夫さん久しぶりですね。この日をずっと待っていました」

 そういうと彼女は彼を押し倒しながら言う。

「偶然ですけど、私は初代三美人であるランと同じ名前だったのです。だからこそこの誘惑の泉との親和性が高くて大きな力が身に付きました」

 ランの天女の衣を着た水野精霊としての力に彼が圧倒されかけると、ユウキが背後から彼を抑えた。

「忠夫、あの術使ったことはもうアリスさんとリグルからの情報で分かってたから。僕もインプとしてお姉ちゃんの使い魔になって頑張っちゃうからね」

 ランに押し倒され分身が飲み込まれると彼は一気に涙と共に射精が起こる。膣がどこまでも優しい水を思わせるそれが彼の分身をどこまでも包み込んでくる。アリスが彼女に抱き着かれる彼の唇を上から奪い言う。

「忠夫、さっきの人形劇で三美人の術とかは大体覚えたわ。他の娘達にもあの人形の知識の一部を与えたらから楽しみにしてね♪」

 そういってから二度目のキスをされて彼の口内はアリスに優しく蹂躙される。口の中をアリスの舌で優しく押される度に彼はランの中に何度も射精をした。

 ランは彼から離れるという。


1003 :名無しさん@狐板:2025/07/21(月) 22:37:36 ID:O55JtW2N

「あの危ない技を使う機能だけは壊れてますけど完全にしないとだめね。ユウ」

「はーい。お姉ちゃん」

 満面の笑みで彼女はランが離れた後の彼の分身を足で踏みにじり痛みよりも快楽が勝るギリギリのそれを見極めながら凄く良い笑顔で言う。

「僕とお姉ちゃんは価値観は王国女子名の覚えているね」

 その一言が印象に残った瞬間、彼は一気に恥辱心と共に射精を起こした。そしてその彼の分身をユウキとランが左右から乳房で挟み嫐り出す。彼は悲鳴を上げながら懇願した。

「ユウキ様、ラン様。もうやめてください。あの術もう使いませんから」

「うん。いいよ♪」

 そういうと二人は焦らして時間を稼ぎ切ってから射精をさせた。直ぐ出させてくれると思っていたのに想定外の焦らしが入り一気に射精が起こり彼はそのまま倒れた。ユウキが彼の上になって騎乗するという。

「僕はインプになっているから、忠夫の使い魔として強いし。お姉ちゃんも忠夫が大手柄立てた褒美にインドラ様がとってくれた処置のおかげで、色々な水の精霊や妖精の力も仕える、
いうなればスーパーアプサラスになっているからもう僕たちの力に頼っていればいいよ。
どうせ閨でも外でももう勝てないんだからさ」

 性行為で負けたことが魂に大きな影響を与えるましてあの人形劇が脳裏に焼き付いた後で、誘惑の泉の出張所でこんなことをされてしまっては致命的だ。

「は、はい。ユウキ様―!」

 ユウキは彼が様呼びするのに合わせて思いっきり膣に力を入れて一気に搾り取って屈服感を植え付ける満足そうに離れていった。そして最後に大人の姿のヴィヴィオが現れて言う。

「忠夫さん、ユウキとランで二姉妹ですから、一応ストレリチアのヴァルキリーというかアプサラスの元締めもしている私が入って三人のアプサラスに嫐られるという状態の再現としましょうか」

 ヴィヴィオがそういって気を放つと彼は脅えてしまう。ユウキとランに絞られる前でも自分は今のヴィヴィオに勝てないだろう。そんな彼女が男の理想の体をさらして近づいてくると彼はそのまま彼女に組み伏せられた。

 ユウキとランの性的な嫐りはヴィヴィオの止めを引き立てるためにあったのだろう。
そしてヴィヴィオが彼の上になると彼はもう声どころか頭の中で自分が何を言っているのかもわからないままにヴィヴィオに命じられるままに彼女の体を触った。
乳房や尻を揉んだときに快楽が強すぎて手を放しかけたらアリスの糸で動かされも見直させられたことだけは得に記憶に残った気がする。 



 この後火眼と同じように自分に惚れている女性に輪姦された彼は気絶したかの様な様子で泥の様に眠った。そしてそれを満足そうに見下ろすヴィヴィオの所にインドラ神が訪れた。

「これでこの男は無理な苦行に挑むことはないな」

「ええ。インドラ神感謝します」

「気にすることはない。この男は欲望とはいえ、邪悪ではない目的で俺の信徒の数人とはいえ助けた。なら俺もこの男の大切な人間の死を数回は防いでやらねば公平ではあるまい」

 なんでも横島の前世がヴリトラに勝ったら閨を共にしてくれと頼んで挑んだ結果ヴリトラに僅かに善戦し、インドラ神が少しだけ早くヴリトラを倒せたらしい。
その結果旱魃による死者が相当減ったそうだ。それと横島の前世は彼の後輩である韋駄天神の邪悪な分霊を倒すのに協力したりもしていたらしい。そういったところがあるからインドラ神は彼を気にかけているのだろう。
恩義やら後背の借りやらと律儀に考える彼は、神でありながらとても人間らしい。そして人の幸せな営みを好む。だからこそ火眼が自分の全てを苦行の果てに激痛と引き替えに高みに行くのを止めたのだろう。そして火眼に駆けた言葉も。
『お前の強さはそこまででいい。もしも人に落ち度なく理不尽に今のお前に手におえぬ邪悪が訪れたなら、それは神(俺)の領分だ』

 そういって火眼が手におえぬものを撃ったともいわれる。こんな神だから戦死者を請け負う冥府神も任されたのか、それとも冥府神になってから公平さや公正さが増したのかそれは誰にも分らない。

 ヴィヴィオは彼に礼を言うと、一つ気になったことを聞いた。

「インドラ様は今回大鳳くんやジャギさんの所に訪問して大規模な協力をすると約束して、その為の実務で二人がこちらに来れない様にしてくれましたよね。ありがとうございます。
でも、忠夫さんが弱体化して結果的に女権国家を利することになったらどうしますか?」

 その言葉にインドラは珍しく心底嫌そうな顔で答えた。

「そんな風にはさせん。意地でもな」

 やはりインドラも女権国家が嫌いな様だ。

「悔い改めまともになるならともかく。『今の』この国は害悪に過ぎん。この国の民であろうと善性の信徒を見捨てるようなことをする気はないが、さすがに戦神としての加護はやろうとは思えんな」

「そうですか」

 インドラ神は女陰を体中につけられたのちにそれを目に変えて克服したという逸話がある為か女権国家では凄く崇められている。
またアプサラスという女権国家に多く良そうな存在の上司の様な役割もしていることが男でも女性の上に立てるという意味での信仰の元となっている様だ。かの神は少し考えた後で言った。

「まあ年に笑える行事が何度かあるがそれ以外はあまりいい気分ではないな」

 そこまで言った後インドラは真顔になって言う。

「ストレリチアの王女よ、女権国家は危ない国だ。心して挑め。本来根っからの邪悪が時には正義の味方の様な事をする羽目になるレベルでな。
だからこそ神の血も入るお前なら恐らくはあの男を守り切れるだろう。失うのが嫌ならあの男が人の為に産み出された技で戦い抜けるように鍛えることだ」

 そういうとインドラ神は雷鳴と共に消え去っていった。それを見送った後ヴィヴィオの元にランが訪れていう。

「インドラ様は変えられてしまいましたか。ヴィヴィオさんよろしくお願いします。アプサラスとなった身で忠夫さんをお助けしますから共に戦いましょう」

「ええ」

 そういって様々な水の精の力を持つランの手を取りながらヴィヴィオは思う。ここまで強い精霊となるには彼女の努力も相当あったのだろうが、
インドラ神が相当に彼女が強力なアプサラスとなる様にしていたのだろう。やはりあの神は人間の幸せ好む良き神だ。ランをという新メンバーの加入が入れば恐らく王国のスパイ組織も今回の件は黙認してくれるだろう。
そう思いながら雷雨が去った後の綺麗な草原が見えた。それを見ると何となく前途が明かるいと根拠もなく感じられた。これもインドラ神の計らいなのかもしれない。




 オマケ。

 インドラ神が見て笑ったもの。

 邪竜ヴリトラが女権国家の女神を殴りつけるという事態が起こった。事情を聞いたら凄い試練を乗り越えた男を約束を破って逆レイプしようとしたためだ。『こんな約束すら違える女に犯されて恥ずかしいでしょう?』しようと言ってそれに切れた。
 ヴリトラが女神を殴り飛ばした後で男が欲しいならこの試練を超えるが良い。という試練を与えたら。いつの間にか良識的な女性少数と男性たちからヴリトラ様と崇められていた。

 ヴリトラは珍しく疲れた表情でいう。

「なんでわえが正義の味方みたいなことしとるのじゃ」

 その言葉にインドラは爆笑してしまった。ろくでなしの女権国家の女神達がヴリトラのルール的に許容できなことをしまくった結果それを邪魔したり試練を与えていたら、
一部で聖竜になってしまったそうだ。彼が数少ない女権国家絡みで笑ったことだった。

 おまけ2女権国家のインドラ神信仰携帯
 インドラ神はアプサラスたちの上司という説もあり、そしてアプサラスたちは戦死者をインドラの元に届けるともいわれている。それが女権国家に伝わった結果、
女権国家では冥府神のような仕事もするようになった彼は、あまりの男性陣の不遇さに同情の念が止まらなかった。
そして彼の支配する冥府があまりにも人気過ぎたこともドンビキさせた原因の一端だ。 アプサラスたちは水の精だからこそ女権国家産のアプサラスが天国であまりにひどく男を嫐った場合インドラ神が雷で制裁してくれると信じられている。
他にも女陰を体中につけられてそれを克服したことが女権国家での信仰を生んでいる。今日も懲りない女権国家産のアプサラス、一応夫たちに愛はあるに雷を落とすとインドラは言った。

「一度くらい民度がひどすぎるという信託送って天罰の雷を宮殿に落としてやろうか」

 そう彼は言いつつ人死にが出ない時間を選ぼうとする当たり、冥府真の側面も得たことで性格が少し変わっているなと自分でも思った。
女権国家の天界の都の風紀を護る為に今日もかの神はヴァジュラを飛ばしている。これが女権国家でも割と上の方の人気を誇る冥府とは滅んだ方が良いのでは?とインドラは今日も思った。


1004 :名無しさん@狐板:2025/07/21(月) 23:43:50 ID:UJ+Op7I1
乙です

1005 :1000:2025/07/22(火) 00:09:27 ID:H/c05OZG
>>1004
乙感謝です

1006 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 00:14:12 ID:uSmQmRFG
「なあエル、知ってるか?ここの山には魔物が出るってよ」
テーブルの向こうのビクトルはつぶやいた。
「ああ知ってるよ、何でもえらい美人が裸で山の森の中を歩き回ってるとかさ」
アーロンは酒をあおりながら笑う。
「おいおい、ファンタジー物語の妖精や精霊か何かか?」
苦笑しながら自分はグラスに手を付けた。
「そんなやさしいもんじゃないってよ、美人の女なのは外見だけで、人を食う恐ろしい怪物だってさ」
「そっちの意味でおいしく頂かれちまうって訳か」
「もてない女日照りの男が山の生活で見た幻覚ってオチじゃないのか?」
そんなバカ話に興じる男3人。彼らは辺鄙な地方の開拓地に住まう人間達である。
彼らはそれぞれ災害、出稼ぎ、家からの独立、様々な理由でこの土地に引っ越してきた同郷の同世代達である。
「兄さんたち、いつまでも飲んでないで早く寝なさいよ」
奥から姿を現したのはビクトルの妹、ネリーだった。
「おおっともうこんな時間かよ…また明日も朝から木こりが始まるな…」
「俺はそろそろ炭焼きを始めなきゃな、ここの所の道の整備もしなきゃいけないし、やる事がつきないよ」
「とは言っても、俺達みたいな連中が家と土地を持てたのも開拓事業の後押しがあった訳だからなあ」
「じゃあそろそろ自分の家に戻るよ」
「また明日な!」
そうしてビクトル・ネリー兄妹の家を後にする。ネリーが自分へとウィンクをしていたのを見て、扉を静かに閉めた。
灯を消すと、完全に闇に沈む。そして夜とともに眠りを迎える…。

「ここにいたのね、エル」
炭焼き小屋で作業をしていると、ネリーの声が背中越しに聞こえた。
「煙が白くなってきたから頃合いかな、ちょっと休憩するよ」
そしてかまどを背にすると、外でネリーと一緒に腰を下ろして一休みしていた。
「二人でこうしてると、子供の頃思い出すわよね」
懐かしそうな顔をするネリー。
「ねえ、あの時みたいにまたしてみる?キス」
その言葉に自分は真っ赤になって固まってしまい、まだまだ小さかった頃のあの時の記憶が蘇ってきた。

1007 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 00:15:27 ID:uSmQmRFG
「ねえエル、キスしてみない?大人がしてるキス!」
「ええっ!?」
「何よ、エルだって早く大人になりたいって言ってたでしょ!いいじゃない!」
「しょうがないなあ…」
エルはドキドキする胸の鼓動を感じながら、ネリーの肩に手をかけ、目を閉じてゆっくりと唇を幼いネリーへと近づけていった。
すると突然拒絶するかのようにネリーがエルを突き飛ばす。
「待って!やっぱり私からがいい!私からするの!」
「ええ〜…」
呆れるエルの後頭部に手を回すと、ゆっくりとネリーはエルの唇に唇を重ねた。
「ん…」
面喰らいながらもネリーの唇の感触を味わい、おっとりした様な声が漏れてしまう。
直後に、開いた口の隙間に舌が口の中に侵入し、舌に絡みつきながらくちゅくちゅと音を立てた。
口の中に広がるネリーの唾液の味に驚き、グイっと手で押しのける様に彼女を離した。
「な、何するんだよ!」
「こ、これが大人のキスなのよ!唇合わせるだけなのは子供のキスなんだって!」
「そんなの汚いって…」

思い出した。あの時はいきなりディープキスをされる事になって面喰う事になった。
「っ!!」
そんな事を思い出していると、突然ネリーがいきなりガバッと自分へと不意打ちのようにキスをしてきた。
「ん…あ…」
あの時と同じように、困惑する自分の口をこじ開ける様に舌が侵入して、自分の舌へと絡みついてきた。
ちゅうう、と音がするほどに深いキスを交わし、されるがままになっていた自分の口から唾液が糸引いてネリーの唇が離れる。
「あの時と同じ反応。でも、今度は逃げなかったわよね」
フフ、と悪戯っぽい微笑みを浮かべながらつぶやく。
「…からかわないでくれよ、…だって、イヤじゃなかったし」
「私もね」
「買出しに出かけてる兄さんが帰ってくるまでに戻って仕事終わらせておかないと」
ネリーはくるっと回ってクスクスと笑った。
「俺達がこんな関係だって知られたらシスコンのビクトルは怒り狂っちゃうよ」
「だから、立派に開拓事業を成し遂げて、兄さんにもちゃんと認めてもらわないとね、私達との仲!」
幼馴染の腐れ縁で、ビクトルやアーロンと共にネリーとも過ごすうちに、彼女の事を好きになっていった。
だからあまりいい思い出のない故郷を旅立って、この兄妹とともに辺境の開拓地に赴いた。
つらいけどここでなら仕事はいくらでもある。金を溜めてビクトルにも認めてもらって、いつか彼女と結婚したい。
それがこの地での自分の原動力だった。
さあもうそろそろ日が暮れる。闇に沈む前に今日の収穫を手にして山を下りよう。
日が落ちる直前にもなった森からは、不自然なほどにパキパキと草木の音が鳴り響いていた。
獣の音なのかと不穏に思い、自分は下山を急いだ。

1008 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 00:16:24 ID:uSmQmRFG
「…なあ、アーロンの奴はどうしたんだ?何か言ってたか?」
「いや、何も聞いてないぞ。少しくらい遅くなることは自分達も何度かあったけど、ここまで遅いのは初めてだぞ」
再びビクトルの家で集まっていた。しかし、いつも来るはずのアーロンが来ない。
「まさかあいつ、迷ったのか…それとも何かあったのか?」
まだまだ未開発の開拓地、そこで何か事故に遭っても不思議ではない。
いつもこのビクトルの家に集まるのも、そんな緊急事態が起こった際に安全を確認するための意味もあるのだ。
そして実際に、前期の開拓グループは全員山の中の事故で命を落としていたらしいのだ。
迷っただけならまだいい。崖から落ちたのか、もしくは獣に襲われたのか…不安要素はいくらでもある。
「ネリー、俺はエルと一緒にアーロンを探しに行ってくる。お前は家を出るんじゃないぞ」
「兄さん、エル…気を付けてね…!」
不安そうに自分達を見つめるネリーに頷くと、松明を手に外へと飛び出していった。
夜も更けた山の森は、まるで普段入る昼とは別世界の様に思えた。まるで自分を地獄へと誘う門の様に…。


―アーロンは、伐採が進んで森の奥の方へと足を踏み込む必要があった。
そして、奇妙な音を感じた。そこに足を踏み込むと、そこには小さな湖があった。
湿度の関係か、僅かな霧が立ち込めている。そこに静かに差し込む光を反射してキラキラと輝いていた。
アーロンはそこに信じられないものを見た。
透き通るような白い肌の女が、一糸まとわぬ裸でその湖の中にたたずんでいた。
その女は青く長い髪をかきあげながら、光を浴びているようだった。光が白い肌に反射しているようで、アーロンは目を奪われた。
あまりにも場違いな神秘的な光景に、現実なのかを疑う程だった。
これが伝説に聞く湖の妖精やその類なのではないだろうか。
そして、その姿に釘付けになっていたアーロンは彼女がゆっくりと振り向くのに気づく。
その顔はこの世のものとは思えないほどに美しかった。そして形のよく大きな乳房、無駄な贅肉のない縊れた見事な腰。
そして、一本の毛も生えていない綺麗な割れ目。
男の目には晒せないそれらを一切隠すことなく、不思議そうな顔をしながら彼女はアーロンへと近づいていった。
ただただ困惑するアーロンであったが、その眩しすぎる裸体から目を離す事ができなかった。
どうしよう?何と言って話しかけようか?どう挨拶しようか?何を聞けばいいだろう?
そんな事を考えながらたたずむ。そして彼女がアーロンへと近づき、微笑みながら彼へと手を伸ばす。
「あ…」
口を開こうとしたアーロンへと、彼女は口を大きく開き首筋へと噛みついた。
何が起こったのかわからないまま襲い来る激痛に、アーロンは言葉にならぬ悲鳴を上げた。

1009 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 00:17:39 ID:uSmQmRFG
―信じられない。
あの時見たあの女の顔、あれは妖精だとか人間の類ではない。
まるっきりケダモノのそれだった。即座に悟った。「あれ」に話など通用しない。
自分の事を獲物としか認識していない。言葉も通じるわけがない。
自分が苦しむ姿や悲鳴も、鳴き声としか思っていない。
手で押さえても次から次へと溢れてくる夥しい出血が何より雄弁に彼女の存在を理解させた。
首筋の肉が食いちぎられている。大きな血管に損傷があったのか、激しい出血が止まらない。
自分の肉片を咥えながら怯える自分を見つめる女の顔。その獣そのものの眼光に、膨れ上がった一物が一気に縮み上がった。
早く逃げなくては。助けを求めなくては。傷の治療をしなければ。
頭の中でただただそれだけを考え、暗闇に沈んだ森の中をがむしゃらに逃げ回った。
方向など考えてる余裕はなかった。ただ目の前の怪物から逃げようという事しか考えられなかった。
破裂しそうな心臓を抑えながら木々の間を走り抜ける。疲労で痛くなる脇腹。
わかるのだ。焦りもせずゆっくりとそいつは自分を追いかけてきている。あの恐怖の視線が今も自分を捉えている。
激痛も忘れて恐怖から逃げるために、駆け抜けた。
直後、足の感触がなくなった。草むらで見えなかったが、段差があったのだ。
支える足場の行き先をなくした足は空を切り、そのままつんのめる様に地面へと頭を叩き付けた。
そのままの勢いで更に段差の下へと転がり落ちていった。
なっ何で!こんな所に段差があるんだ!よりによってこんな時に!そんな言葉が口から漏れるのを止められなかった。
叩き付けられた全身の痛み。特に足が酷い。力が入らない。立ち上がれない。それが意味する事は…。
ガサッ、と木が揺れる音と共に、それはアーロンの目の前に再び現れた。
それは猫座りのような姿勢で這いつくばるアーロンの眼前に座っていた。
視線を向けると隠しもしない股の割れ目、形のいい乳房が隠されもせずに息がかかるほどの眼前にある。
そんな刺激的なものよりもはるかにアーロンの胸を揺さぶったのは、口元を赤い血で汚した青髪の女の笑みだった…。

(続)

1010 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 03:25:18 ID:uSmQmRFG
「ッ、ァッ、ッッ」
息遣いなのか声なのかわからないようなものを口から漏らしながら、その裸の青髪の女はアーロンの上で腰を振り続けた。
豊満な乳房は生き物のように跳ね、緩み切った口からは唾液が垂れ、快楽を貪る事しか考えていない。
「くぁっ…で、出る…また出る…!」
女の体がビクンと跳ねると絶頂を迎え、膣内は咥え込んだ陰茎から精液を搾り取ろうと絞まる。
その刺激に耐えられず、アーロンは何度目か覚えていない射精を彼女の膣内に放った。

訳が分からなかった。あの時動けない自分を組み伏せる様に上にのしかかったと思うと、
直後に自分の履き物を脱がせて陰茎をあらわにした。それを手に取ると淫靡にこちらを見つめながら扱き出した。
生命の危機に及んだこの事態にもかかわらず、その刺激に反応して股間が屹立していく。
文字通り人間とは思えない美女にそんな行為をされる興奮と快感から、真上を向くほどに膨れ上がっていった。
すると、立ち上がりそのまま股の割れ目へとあてがった。
信じられなかった。今まで見た事もなかった美女が、自分に跨り性行為に及ぼうとしているのだ。
割れ目のヒダをかき分けて飲み込まれていく自分の陰茎。その結合部分から目が離せなかった。
そして勢いを付けて一気に腰を落とすと…奥まで一気に飲み込まれてしまった。
その興奮と感触で、挿入した直後に射精してしまった。
「…」
きょとんとした顔で青髪の女は呆気に取られるも、口の端を釣り上げて笑みを浮かべると、
そのまま腰を上下に振り始めた。
「んっ”!かはっ!」
ヒダが陰茎全体に絡みついてくる。まるで亀頭を扱き上げる様に吸い付くそれは、
射精直後の敏感になったそれをさらに責め立てた。
青髪の女は笑いを殺してそのまま腰を上下に叩きつける。
いきなり射精したお仕置きだ、と言わんばかりに膣内のペニスをいじめる様に悪戯っぽく笑う。
「ま…また出る!また出る!」
その刺激に耐えきれず、二回目の精液を青髪の女の膣内に放つ。
それでもなお腰を止める事なく、今度はアーロンの胸に手をついて体重をかけるような前後の腰運動を始めた。
アーロンの陰茎は二度の射精を迎えながらも少しも萎える事無く屹立していた。
だんだんと青髪の女も感じてきたのか、白い肌の頬を紅潮させながら喘ぎ声の様なものを漏らし始めた。
…そして今に至る。

1011 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 03:25:57 ID:uSmQmRFG
もう、何が何だかアーロンにはわからなくなっていた。強烈な快感に全身の痛みも麻痺していたのかもう忘れていた。
ただ、この極上の美女との性行為をただ愉しみたい。そんな考えだけに頭が染まっていった。
あれだけ怖くて痛い思いをしたんだ、これだけの役得があっても罰は当たらない。
そんな現実逃避じみた思考で何も考えられなくなり、気付けば女の縊れた腰に手をやり、
彼女の腰の動きに合わせて自分からも腰を振っていた。
その行為に女は嘲笑めいた淫らな視線でぐりぐりと膣内のペニスをなぶる様に腰をくねらせる。
前後左右、ペニスをくまなく刺激するその感触にまたしても強烈な射精感が込み上げる。
そしてまた、スパートをかける様に激しい腰の上下運動が始まった。肉がぶつかり合うとともに喘ぎ声と
淫らに結合部から漏れるぐちょぐちょという音が漆黒の闇夜に響き渡った。
「で…出る!」
この最高の名器を持つ美女に、自分の精子を放ってやる、あわよくば孕ませてやる、自分の遺伝子を遺してやる。
そんな一心でどこにそんな量の精液が残っていたのかと思う程の命を絞り出すような射精を一番奥に放った。
「〜〜〜〜〜ッ!」
体を痙攣させたかのようにビクンビクンと振るわせて絶頂を迎え、精液を子宮内に放たれる感触に身を震わせる女。
そのゆるみ切って恍惚に身を委ねるその表情を見てアーロンは最高の射精感で焼き切れそうな頭で思った。
こんな美女とヤれるなんて夢みたいだ、俺の精子よ、この女を孕ませるチャンスを絶対モノにしろよ。
こんな機会も快感も一生に二度とない。こんないい気持ちなら、もう死んだっていい…
「ぐっ!」
その瞬間に、最高の笑顔を浮かべた青髪の女はアーロンの首へと手をやった。
そのまま気味の悪い音とともに、アーロンの命の灯は消え去った。

1012 :Cruel NymphA:2025/08/04(月) 00:35:20 ID:qto0Uyy5
月明かりが木陰から差し込む闇夜。
一糸まとわぬ裸の白い肌の美女がたたずんでいた。
そしてその足元には、絶頂感でゆるみきった顔の男が、首をあらぬ方向に曲げて倒れていた。
幸福のままこと切れたその表情を見やると、青い髪の女はとても良かったよ、と感謝するような微笑みを向ける。
下腹部に手を当て、命と引き換えに絞り出したような精子を自らの奥に感じ、愛おしむ様に目を閉じる。
「フゥン…」
アーロンの命の迸りが股から溢れてこぼれてしまうのを残念そうに声を漏らした。
直後に物言わぬアーロンの骸の足を掴むと、そのまま引きずってその場を後にした。

「アーロン!どこに行ったー!」
「聞こえているなら返事をしろ〜!」
松明を片手に闇夜に響く二人の男の声。だがその声に答える者はいない。
「途中にあいつの持ってる道具や切り倒した木がそのままあった。あいつに何かあったんだ」
「奥の方に行ったんだ…崖に落ちてなけりゃいいんだが…」
エルとビクトルは顔を見合わせて不安そうに話す。
「動けないのかもしれない。危険だが手分けするしかないか」
「あんまり遠くまで行くなよ。声が常に聞こえるようにしておくんだ」
「了解だ。草や木に切れ目を入れて目印にしておくぞ」
そう言うとビクトルは手斧で草を刈り分けながら木々の奥に入っていく。
「こっち、消えかかってるが足跡があるな…ごちゃごちゃしてていつのものかわからないが」
エルは奥へと歩みを進める。その先には開けた空間があり、月明かりが小さな湖を照らしていた。
そのほんの手前に、見慣れた仲間が微動だにせずに仰向けのまま倒れていた。
「ア…アーロン!」
エルは目を疑った。ありえない角度に首が向き、その表情は歓喜に満ちたままこと切れていた。
「し…死んでいる!ビクトル!早く来てくれ!アーロンが…死んでいる!!」
遠くからビクトルの返答が響くのを耳にすると、闇の中の茂みががさりと音を立てた。
「な…何だ!」
エルはすぐさまそちらの方向に歩みを進めると、この状況からありえないものに目を丸くした。
「ヒッ!…ア…ァ…」
裸の美女が怯えてうずくまっていた。透き通るような白い肌が月明かりに照らされてその美しい肢体を鮮やかに見せていた。
「き、君は一体…?だ、大丈夫だ!何があったかわからないけど、安心して…!」
状況がまるで分からなかったが、目の前で美女が怯えて動けないでいるその光景にまずは女性を落ち着かせなくてはと思うエル。
「…ァハッ」
そのエルの声に裸の女性はその青く長い髪をたなびかせて、安心した様な歓喜の声を漏らしてエルの元へと駆け寄ろうとする。
「エル!」
後ろからビクトルの怒号のような声が背中を貫き、エルと青い髪の女はビクリと体を震わせた。
「ビクトル!状況がわからないけどなんか女の人が」
「そいつから離れろおっ!!」
鬼気迫るビクトルの声に呆気に取られる。目の前の女性が?何だ?
「アーロンを殺したのはそいつだっ!」

1013 :名無しさん@狐板:2025/08/04(月) 00:36:03 ID:qto0Uyy5
言葉の意味が分からなかった。目の前にいるこの女性がアーロンを殺した?そんな事があるはずが…
呆然としているなか、目の前の青い髪の女がただ無言で表情を動かさず貼り付けていた。
―直後、その女は猛獣が飛びかかるような激しい勢いでエルへと襲いかかっていた。
反応しようとしたその瞬間、エルは地面に組み伏せられていた。押しのけようとする腕は女によって抑えられた。
抵抗しようとするも、すごい力で身動きできない。まるで巨大な岩がのしかかっているかのようだった。
男なら誰もが見とれてしまうような美しい顔で自分へと牙をむくその姿は、獣以外の何物でもなかった。
肩の筋肉が裂けていくような強烈な痛みが走る。
自分の肩が齧られている。その激痛にエルは悲鳴を上げると、このままでは喰われると本気で理解した。
「は、離れろっ!」
ビクトルが手に持った斧を振り下ろすと、女はエルから飛びぬくように離れた。
女は口から赤い血を垂らしながら、無表情にエルとビクトルを見据えた。
豊満な乳房、毛一つない股の割れ目を全く隠そうとせず立ち上がり、観察するように視線を外さずゆっくりと歩み寄ってくる。
あまりに異常な光景にエルは肩の傷を抑えながら息を切らす事しかできなかった。
この状況になってアーロンはこの女に殺されたのだとようやく理解した。そして次の獲物は自分達だと。
「うおおおっっ!!」
恐怖を振り払おうと絞り出した咆哮と共に、ビクトルは女の頭へと斧を振りかぶった。
全く躊躇のないその行動は正しかった。激しい衝撃音が木々の中に響き渡った。
「………っ!!」
斧の刃先は届いていない。柄を掴み止められている。開拓事業の肉体労働で鍛えられた大の男の一撃が、
美しく細身な女の腕に完全に抑え込められている。
そのまま女は斧の柄を力任せに引き、ビクトルごと放り投げた。
「がはっ!」
木への激しい衝撃音。鈍い音を立ててビクトルはそのまま地面へと崩れ落ちた。
「ビクトル!」
「ぐっ…エル!逃げろ!妹に…ネリーに伝えろ!一刻も早くこの山から離れるんだ!」
悲痛な叫び。ビクトルは、エルが自分を見捨てる事になるのを躊躇するのを見越したのか、妹の名を出した。
エルは一瞬たじろいだ後、悲しさと悔しさが入り混じった顔で唇を嚙むと、強く地面を蹴って走り出した。
倒れたまま動けなくなったビクトルへとゆっくりと歩いていく女。
ビクトルが見上げた上には、一糸まとわぬ女の裸体。
そして女の長い髪の間からこちらを見下ろす女の冷たい視線だった。
―木々の中を駆け抜けるエル。彼は、ビクトルの悲鳴が遠くから響き渡るのを耳にした。

すまない、すまない、ビクトル。
心の中で叫びながらエルは走り抜けていた。
子供の頃から一緒に育ち、いつか義兄と呼ぶはずだった彼の事を思うと挫けそうになる。
妹を託すために自分を逃がしたのだ。
早く、家に戻りネリーを連れてこの山を去らなくては。ただただその一心で走り抜けた。
その焦りがいけなかった。直後に、木の根に足を引っかけてしまい、転倒してしまう。
「た、立たなきゃ…ね、ネリー…」
横腹が痛いが弱音を吐いてはいられない。その気持ちで立ち上がろうとすると、木の上からヒャフヒャフという奇妙な声の様なものが耳に届く。
そして地面に手を突き体を起こした瞬間、視界に飛び込んできたのは女の裸体だった。
「あ…!!」
「………」
日に焼けた様な褐色の肌。金色の髪を頭のてっぺんで適当に束ねた様な背の高い女。
それが立ち上がったエルの喉元を掴んで宙へと持ち上げた。
全身を激しく動かして抵抗するも、女の腕はまるで微動もせず足はバタバタを空を切るのみ。
先程の青い髪の女同様の見惚れるような美しい顔。その目はじっとエルを品定めするように見つめていた。
そして、視線がふと木の上に向いた時、髪を左右で束ねた赤い髪の女がいた。
そいつは木の枝の上に裸で座り込み、エルを見下ろしながらヒャフヒャフと奇妙な笑い声を上げていた。
「そ、そんな…」
顔から血が引き、手足から力が抜けていくのをエルは感じた。
先程の青髪の女ひとりじゃなかった。他にも、しかも二人もいた…。
エルのネリーを連れて逃げるという希望は、目の前の現実に完全に叩き潰された。

1014 :名無しさん@狐板:2025/08/10(日) 20:42:30 ID:5kLTJnXb
金髪の女はそのまま乱暴に地面へとエルを放り投げた。
その衝撃でエルの前身に痺れるような痛みが走った。体をかろうじて起こし、四つん這いのまま逃げようとした瞬間、
背後の右足に強烈な激痛が走った。
「ぐあっ!!」
骨が折れたような激痛。後ろを見やると先程の赤い髪の女がエルの右足を踏みつけていた。苦痛に顔を歪ませるエルを見て、ニヤと不快な笑みを浮かべている。
恨みの篭った視線を向けると、苛ついたような眼を浮かべそいつは更に足に力を込めてエルの右足を踏み躙った。
「がああぁっっ!!」
エルの苦悶の悲鳴に赤い髪の女は歯をむき出しにして満面の笑顔を浮かべていた。
右足が言う事を聞かない。這いずって逃げようとする自分の前に、再度金髪の女が立ちはだかった。
金髪の女は足で転がすようにエルの体を仰向けに倒すと、ガッシリと襟元を乱暴に掴んだ。
ブチブチと悲鳴を上げる様にボタンが弾け飛び、服の繊維が引き裂かれていく。
まるで草をむしるかのように上着をはぎ取ると、そのままの勢いで下半身のズボンにも手をかける。
「―」
エルが声を上げる間もなく、ベルトがはじけ飛び、下着ごとズボンをはぎ取られてしまった。
そして、外の空気の中に自分の陰部が晒された。
目の前の二人の女同様に、裸体を晒した自分を見て、赤い髪の女はヒュウ、と口笛のような音を出して囃し立てる。
右足がまともに動かない。もがいてでも逃げなきゃいけないその状況で、金髪の女は視線で命令した。

「―逃げるな」と言っている。

その視線に射すくめられたように動けなくなった。
仰向けに倒れたまま動けない自分に、馬乗りになるように腰を下ろした。
自分の体重で下半身を抑え込む、マウントポジションの様な体勢だ。
エルは見た目以上にずっしりとした体重と肉感を肌に感じた。
金髪の女は口元を緩ませると夜風に晒された一物を手に取る。
「―!???!??」
これこれ、とお楽しみのプレゼントの包みを開けた時の様な笑みを浮かべて両手で竿と玉をまさぐった。
恐怖と絶望で縮み上がっていたはずのエルのそれは、指先の刺激により次第に膨らんでいく。
「―ァハァ」
声を上げながらエルの顔を覗き込み、雁首の部分を弄ぶようにくりくりと指でいじる。
野蛮で暴力的な存在である事はわかりきっているのに、金髪の女は否定のしようがない美女だった。
そんな女が裸で自分に迫り、性器を弄んでいるのだ。
その刺激に今の状況も忘れて体は正直に反応してしまい、屹立していく。
そそり立っていくその陰茎を前に、軽い驚きの声を上げると、金髪の女は挑発的にそれを舐めて見せた。
「―んっ!?」
声と共にエルの体が震え、その反応を見ながら金髪の女は亀頭の根元をほじる様に舌先を小刻みに差し込んでくる。
完全に屹立したそれを見て金髪の女は唾液を上からだらりと垂らし、竿全体にまぶす様に塗りたくる。
「―あ…」
女は腰を上げて立ち上がる。唾液にまみれて月の光を反射するそれを手に取った瞬間、エルは何をするつもりなのかを瞬時に理解した。
「―や、やめろっ!俺には…」
エルの頭をよぎるネリーの顔。将来を誓い合った恋人の顔が、命すら失いかねないこの状況で貞操を失う事を恐れた。
己の意思とは正反対に完全にその気の陰茎は、金髪の女の股にあてがわれヒダをかき分けながら奥へと導かれていく。
「―くっ!ああっ!!」
腰を一気に落とした瞬間、それは完全に女の膣内に飲み込まれた。
「―ハァッ」
吐息とも歓喜の声ともつかない声とともに、女は顔を緩ませた。
目の前を見れば、エルは自分の性器と女の性器が結合しているのを目の当たりにしていた。

1015 :Cruel NymphB:2025/08/10(日) 20:43:36 ID:5kLTJnXb
―奪われた。同郷の親友も、義兄と呼ぶはずだった友も、恋人の為の己の貞操も。
目の前の女達に全て。
そんなエルを見て、金髪の女は小さな驚きとともに、これはツイてた、とでも思ったような笑みを浮かべた。
ヒャハヒャハと赤い髪の女は大きな声を上げて笑い、エルの顔を観察するように覗き込んだ。
「〜〜〜ミル!〜〜〜〜!!〜〜!」
金髪の女は赤い髪の女を苛立たしそうに睨み、聞き取れない声を上げて怒った。
すると赤い髪の女は舌打ちをして、そのまま駆けて去っていった。

邪魔者が去った事に安堵したのか、金髪の女は舌を覗かせてエルを見下ろした。
その直後に激しく腰を叩き付けるような上下運動が始まり、快楽を貪ろうとした。
エルの陰茎を咥え込んだ膣は竿を激しく扱き上げ、エルを射精へと導こうとする。
せめてもの抵抗としてイカされてなるものか、そう思っていたエルの股間はあっという間に初体験の刺激に決壊を迎えようとしていた。
「―ッ!」
激しく打ち付けた瞬間、子宮口にピッタリと密着した亀頭から白い迸りが放たれた。
その直後に金髪の女も体を震わせて絶頂を迎えた。膣内は激しくうねり、咥え込んだ陰茎から精液を搾り取ろうとする。
「―アッ、ハァ…ン…!」
女は喘ぎ声を漏らしながら、子宮の中へと激しく射精される感覚に恍惚の顔を浮かべていた。
エルは初めての膣内射精の快感に頭が焼き切れそうになっていた。精子が放たれる度に信じられない快感が全身を駆け巡る。
エルと女は繋がったままその余韻に身を震わせていた。
「ン…!」
射精が収まった瞬間、さらなる精子を求める様に女はそのまま腰をゆすりだした。
上下から前後の刺激に変わり、射精の余韻が収まりきらないエルは声を上げて悶えた。
ネリー…強烈な快感の中、自分の恋人の事を思った。

―その瞬間だった。
ガサッ、と草が揺れる音。
そこには先程心の中で名を呼んだネリーの顔があった。
声を押し殺して、信じられない表情でじっとエルを見たまま震えている。

見ていたのだ。いつまでも戻らない兄ビクトルと、恋人エルを心配して、探しに来た結果、この現場に居合わせていた。
恋人の目の前で他の女に犯され続けるという、絶対に見られたくないこの状況をだ。
「―ッ、アッ、ハァッ!」
金髪の女は快感で声を上げ続け、エルのペニスを膣内でなぶり味わい続けていた。
敏感になっていたそれは、ネリーの目の前であっさりと果て、二度目の射精を迎えた。
「―くっ!ああっ!!」
二人同時にタイミングを合わせたように、体が跳ねる。そして、2回目の精子を女の膣内に放った。
ネリーの目の前で、エルは絶頂を迎え、ゆるみ切った顔を晒す事となった。
女はエルの顔を覗き込み、最高だったぞ、というような視線を向けた。
その直後に、エルの視線の先に気付く。
「―!?」
女の視界に、茂みに隠れていたネリーの姿が移る。
「ネリー!!逃げろぉーっ!!」
それを直感したエルは叫んだ。その叫びに体を震わせてネリーは立ち上がり、この場から逃げようとする。
エルと繋がったまま覆いかぶさっていた金髪の女は、ゆっくりと体を起こそうとした。
「ッ?」
エルは金髪の女に腕と足を回し、押さえつけながら叫んだ。
「ネリー、逃げろ!!俺の事は…忘れろ!!もう二度と…ここに来るなぁっ!!」
心からの叫びだった。ガサガサと草を踏み分けていく音が遠ざかっていく。
エルの目から一筋の涙が零れた。
「―」
キョトンとした金髪の女。まあいいか、という表情を浮かべるとそのままエルの体に手をつき腰を揺さぶり始めた。
童貞喪失直後から抜かずの三戦目に及んだエルは、もう何も考えられなくなっていた。
ただ体だけは刺激に忠実に金髪の女との性交に及んでいた。
激しい腰つきに耐えきれず、そのまま搾り取られるように三回目の絶頂と射精に及んだ。
金髪の女は体を震わせて射精の余韻に浸る。
「―フゥ」
ゆっくりと腰を上げると、ずるりと女の膣内から力を失ったペニスが抜ける。
性器の結合が解除された、その瞬間に信じられないほどの白濁液が割れ目からどろりと溢れてくる。
金髪の女はその量に驚きながら、しっかり見ろと言わんばかりに精子の溢れる自分の女性器をエルの眼前に突き出し、
見せつけてくる。
自分の貞操は、この女に奪われたのだ。その初体験で、三度も絶頂に導かれ搾られた。それも自分の恋人の目の前で。
…そして、自分の命もまたここで奪われるのだ。
ネリーは逃げられただろうか。それだけが救いだ。そう思いながら、意識を失っていった。
薄れゆく意識で、自分が引きずられる感触を感じた。
そしてさらにもう一つの何かを引きずる音。ヒャフヒャフという珍妙な笑い声。
もう、全てが終わりだ…そしてエルの意識は闇へと沈んでいった。

1016 :Cruel NymphC:2025/08/27(水) 01:42:16 ID:uXCTKrKm
果たして彼女らが何者なのか?
人里離れた自然の奥地に棲み、身体能力は通常の人間を軽く凌駕している、知能を持った獣のような存在だ。
正真正銘の妖精や魔物の部類なのか?それとも単に人を襲う野蛮な文化を持った人種や部族なのか?
それは、自分にわかる事ではない。
ただ我々から見れば彼女らは見とれずにはいられないほどの美女揃いであり、
魅力的で煽情的な肢体を持ち、それを恥じる事も隠す事もない価値観を持ち、
そして性欲に非常に忠実で性行為に極めて積極的であり、人間を獲物としか認識していない冷酷で残酷な性質をしているという事である。

そんな彼女らに捕らえられた以上、「お愉しみ」の後に餌になるしか道はないのだろう。
自分、エルの命はもはや終わった。恋人のネリーが生き延びてくれる事だけが自分に望める全てだ。
かすかに耳に届く、朝を告げる鳥の囀り。真っ黒な視界がだんだんと開いていく…。

「…ァッ」

可愛らしい…幼い少女の顔。桃色の髪をしたその幼い娘は、意識を取り戻した自分を見て声を上げた。
ここは一体どこなのだろうか?手足は…縛られていて動かない。
首を動かすと、ボロボロの家屋だ。所々の壁が崩れ、天井にも穴が開いている。
恐らくは、誰かが山の中に建てた崩れかかった小屋だろう。…彼女らがねぐらとして使っているのだろうか。
そんな事を考えていると、緑色の髪をした少女はこちらへと駆け寄ってきた。
背丈を見るに、自分の胸よりも下程度。人間と同じと仮定すれば、まだまだ幼い子供だ。
…そして一糸まとわぬ裸体。まだまだ膨らみかけの状態のわずかな胸の凹凸に、ピンと張った乳首が女の体だという事を主張している様である。
股はきれいな筋が一本通ったような幼い割れ目。
その姿を見て、認めざるを得なかった。この少女もまた、あの女たちと同じ人を襲い命を奪い、
遊びに興じる様に誰とでも性行為に及ぶ、恐ろしき一族の一員だという事を。
「ァハッ」
自分を見ると屈託のない笑顔で微笑む。衣服ははぎ取られ裸の状態になっていたが、
動かせなくなった右足を固定するかのように縄の様なものが固定するようにガッシリと巻かれており、
噛まれた肩の傷、すりむいた足の傷、殴られた顔の傷には葉っぱや奇妙な色の液体が塗られていた。
…この少女がやったのだろうか?
慌ただしく家の中を走り回ると、小さな植物の筒の様なものを持ち出した。
「ン」
口に向けられたその中には汲んできたばかりであろう透明な水が入っておりこれを飲めと言っているようだった。
カラカラになった喉が欲するままに、飲ませようとしているそれを飲み込んでいく。
何が何だかわからない。なぜ自分は生かされている?きっとビクトルもアーロン同様に殺されている。
まだ生かしておいて、後で頂こうという事なのだろうか?
「…ありがとう」
言葉が通じる訳もないが、目の前の少女へと感謝の言葉を告げる。
「…ア、リ、ガ、ト…?」
首をかしげながら自分の言葉を真似して繰り返す少女。
あの残酷で妖艶な女たちとはまるで似ても似つかないその態度。
もしかしたらこの子は誘拐され彼女らの奴隷にされている人間なのではないかと淡い期待を抱いたものだった。
「…エル。俺は、エル」
「…エ、ル…?」
少女は不思議な顔をしながら聞き取れない言葉を呟き、エルという名前を復唱した。その後、自分を指さして言った。
「…エル?」
どうやら自己紹介が通じたようだ。そのまま無言で頷き、肯定の意思を伝える。
「…ディナ!」
少女は朗らかな声で自分を指さして言った。ディナ。それがこの子の名前なのだろうか。
「ディナ?」
そう尋ねると、うん、うん、と勢いよく首を縦に振って返答する。自分の名前が伝わったのを知ると、ディナは声を出して笑った。

1017 :名無しさん@狐板:2025/08/27(水) 01:43:17 ID:uXCTKrKm
…あいつらとは違いすぎる、本当にこの少女はあの女たちの仲間なのだろうか?
そんな事を思い浮かべた瞬間、乱暴に何かを蹴飛ばすような音が部屋に響き渡った。
足元に転がっている木くずを邪魔とばかりに蹴飛ばして、そいつはこちらにやって来た。
自分よりも低い、あの二人とは違う普通くらいの女の身長。他の二人に比べたら小さい小ぶりな胸。
そいつは火のように赤い髪を左右で束ね、不機嫌そうな顔でこちらを見遣っている。
その女はこちらを見ると、口の端を緩めて近づいてくる。
「…ミル!〜〜〜〜〜!」
その間に割って入る様に立ちはだかるディナ。それをまるで木くずを蹴飛ばすのと同じような感覚で振り払い、
床へとディナは転倒した。
「ディナ!」
その乱暴な扱いに思わず声が出た自分の前に、ミルと呼ばれた赤い髪の女は立ちはだかった。
「んっ!?」
そいつは自分のむき出しの陰茎に足を乗せ、ぐりぐりと踏みにじる。
最もデリケートな男の部分を弄ばれる痛さに声を上げると、ミルはその声を聞いて笑い声を漏らした。
そう、自分はこいつのお楽しみのオモチャとして「遊び」に来たのだ…。

どこから用意したのか、自分の首へと乱暴に皮の首輪の様なものを取り付ける。
首輪に繋がったリードを強引に引っ張られ、自分の体は横に転倒する。
「エル!」
ディナが心配そうな声を上げる。
何とか体を起こそうと視線を上に向けると、その先にはミルの毛一つない割れ目、
そして小ぶりな乳房。更にその上には自分を見下ろすミルのサディスティックな表情。
「ヒャフハハハ!」
リードの軋む音と、ミルの笑い声が響き渡った…

(続く)


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