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【R-18】Mシチュスレの引用スレ

1 :名無しさん@狐板:2020/01/19(日) 00:15:29 ID:bMTYbG3g



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当スレは某R-18スレの長文レス、SS、スレ主以外のAA・支援AAを投稿する場所です
それ以外での使用はお控えください

952 :名無しさん@狐板:2025/03/28(金) 02:07:02 ID:9rE73cVt
おつー

953 :名無しさん@狐板:2025/03/28(金) 16:52:25 ID:/NwxKKez
おつ

954 :砂場のお城と王女様達(前編):2025/05/18(日) 22:48:59 ID:WuljWpuy
誤爆してみっともなくレスで内容がバレてしまいますが思いついて書いてしまったので投下します
長くなったのでまずは前編
導入部で見所ないかもですいません

何年ぶりの日本、そして我が家。迎えてくれる者もいない、何年も放置された主人を忘れてしまったであろう家。
埃と淀んだ空気の溜まり場となったであろう惨状を思うと気分が沈む。
陰鬱な気持ちで鍵穴へと鍵を差し込み、回す。
その錠は意外にも軽く解かれ、開かれた扉の先が視界に入る。

―そこにあったのは綺麗に掃除され、整頓されかわいらしい玄関マットや女ものの小物に彩られた玄関だった。
小さな靴も2足、置かれている。
自分は目を疑い家を間違ったのではないかと再び表札へと目を向ける。

…那科孤太郎…なしな、こたろう。確かに自分の名前だ。
間違いなくここは数年間不在にしていた自分の家だ。これは一体どういう事だ?
その瞬間、ドタドタと慌ただしい足音が響き渡る。
振り返ると、小学生高学年くらいの小さな、しかし気の強そうな女の子が怪訝な表情でこちらを見つめている。
「―あなた、誰?ここ私達の家なんだけど!?」
彼女の後ろから不安そうな顔をした、同年代の女の子が不安そうにこちらを覗き見ている。
そう、自分の家は、この小さな不法侵入者に住み着かれていたのだ…。

「それはこっちのセリフだよ。僕はこの家の持ち主。君達こそ誰だい?」
「ハァ!?いきなり来て何言ってんのあんた?ショーコを見せなさいよ!」
全く気後れする事もない目の前の少女に、今までのアメリカ暮らしで使っていた写真付きパスポートを見せる。
「どう?ここの表札の名前と同じだろう?君達こそ誰だい」
目を見開いて驚愕する少女。まさに寝耳に水、というリアクション。悔しそうに唇を噛みしめ自分を睨みつけた。
「あんたが本当の持ち主だからって何よ!今まで何年ここをほったらかしにしてたの!?私達が住んでも文句ないでしょ!」
「お願いです…私達、この家が本当に好きなんです」
「でも、君達がやってる事は紛れもない不法侵入と不法占拠だ。どうしてもここは自分達の家だと言い張るのなら、警察を呼んで話し合いしなくちゃいけなくなる」
警察という単語を聞いて、凍り付く二人の表情。この子達も口は回り賢いようではあるが、現実が分からない訳ではない。
…そして何より、この子達には当然親がいて、こんな生活と振る舞いを知って許しているとは思えない。
絶対に表沙汰になってはいけない痛い所のはずだ。
案の定、あれだけ強気だった目の前の少女はうつむいて震え、もう一人の女の子も真っ青な顔で彼女の手を握っている。
「…どうしてよ、どうして私達の大切なものを奪うのよ…」
泣きそうな顔で力なくつぶやく。

その姿に、デジャブを感じた。自分がかつて、友達と一緒に作った秘密基地の小屋が、持ち主の都合で取り壊されてしまったのを見た時だった。
きっとあの時の自分と同じ気持ちをこの子達も味わっているのだろうと思うと、これ以上邪険にできなくなってしまった。
「―どういう事なんだい?話、聞かせてくれるかな?」
子供の身勝手には毅然とした態度で臨むべきだと思っていた自分の気持ちは、崩れてしまった。

955 :名無しさん@狐板:2025/05/18(日) 22:49:24 ID:WuljWpuy
「それで、不動産業者が管理で訪れた時こっそり忍び込んで、中から鍵かけて出入りできるようにして、こっそり合鍵を作った?…大した行動力だなあ」
おとなしそうな女の子がおどおどしながらソファに腰掛ける自分へとコーヒーを出した。
恐らく彼女らが揃えた生活用品なのだろう。自分がアメリカに発ってから数年、すっかり彼女らの「お城」に造り替えられていた事が視界一面にうかがえる。
「つまり、お互いの家に泊めてもらうって親に言って、実際にはこの家で度々お泊りしてたって事か。
 君達くらいの女の子が無断外泊なんて、そりゃパパとママが許す訳ないよな」
「…パパなんていないわよ。それにママが気にするのは、私のテストの成績と学校での態度だけだもの」
「…えっ?」
「ママだって度々外泊してるんだから、私がしたって別にいいでしょ?美衣子ちゃん家に泊めてもらうって言った時だって、ちゃんと勉強するのよとか美衣子ちゃんにテストの点で負けてないわよね、って事ばっかりだもん」
「うん…それはちょっとさすがに同情するな…」
「詠香ちゃん…」
美衣子と呼ばれていたもう一人の女の子は気遣うようにつぶやく。
今更ながら最初の子が詠香、そしてもう一人の子が美衣子という名前であり名乗り合ってもいない事に気付いた。
「美衣子ちゃんの方だってひどいものよ。パパはずっと仕事につきっきりで帰ってこないし、美衣子ちゃんに声もかけない。
ママだって家事しかしないそうよ。しょっちゅう出かけてて、美衣子ちゃんが帰った時はいつも一人きり。
詠香の言葉に美衣子は寂しそうに無言で頷いた。
彼女らの言葉を聞いている内に、似た境遇のお互いに対する依存心と自分達の居場所への想い、その複雑な感情がうかがい知れた。
「…だから、ここが本当に大切なのよ!いいでしょ!?あなたも仕事で随分空けてて、いない事も多いんでしょ!?
 私達が掃除や洗濯、全部やってあげるわよ!ここの家のものだって何一つ盗んだり壊してたりなんかしてないでしょ!」
「お願いです、本当に大切な場所なんです。どうか居させて下さい」
「どうしてもって言うんなら、家賃だって払うわよ!それでいいでしょ!?」

―自分は深くため息をついた。全く困った事になった。
小学生の女の子が親に無断で自分の家に住み着いている。それを黙認しろなど、問題しかない。
だが、どうしてもこの子達が一緒に楽しく砂場で作り上げたお城を踏み潰すような気にはなれなかった。
いつの間にか自分の唇は、「仕方ないな」と動いていた。
その瞬間の二人の女の子の表情は、この上なく輝いて明るいとびっきりの笑顔だった。

956 :名無しさん@狐板:2025/05/18(日) 22:50:14 ID:WuljWpuy
日本に帰っても、会社に微妙に自分の居場所はなかった。単身で若い故に気軽に海外に派遣された。
…そして海の向こうアメリカで開放的なブロンド美女との甘いひと時なんてものもある訳がなく、
無難に仕事をこなし無味乾燥な毎日、日本に帰りたいと願い続けてばかりだった。
そしていざ帰国しても、お前にいつの間に戻って来たんだというリアクションばかり。
結局大して変わりはなかったな、と思いながら自宅の鍵を開ける。

「あっ!お帰りなさい!」
「お仕事お疲れ様でした。お邪魔させてもらってます」
…ただ、劇的に変わったのは我が家に騒がしい同居人が増えた事だ。
時々お泊りの名目でここの家で過ごしているようで、帰宅した頃には彼女らが家にいる事があった。

台所を通りかかると流し台に置いたままの食器がきれいに洗って並べられており、
洗濯カゴの中には干した洗濯物が畳まれていた。
…約束通り家事はちゃんとしているようだ。仕事帰りの疲れた体でこれをやらなくてはいけないのは気が重い。
正直言ってこれはありがたかった。
彼女らには空いた部屋を使ってもらう事にし、お互いのパーソナルスペースとして干渉しないように決められていた。
最初はお互いに顔を合わせないように、騒がしくしないようにと気を使い合っていた。

「ほら、面白いテレビやってるわよ!リビングで一緒に見ましょうよ!」

…が、しばらく一緒に過ごしている内に警戒心も緩んだのか、キッチンやリビングなど共有の場がどんどん増えていった。
テレビの前で詠香の大きな笑い声が響き渡り、美衣子も口を押えて笑い声を漏らしている。
これがきっと彼女らの本来の姿なのだろう。今ではこうして一家団欒の真似事のような光景が繰り広げられている。
「那科さん、ご飯まだなんでしょう?用意しますよ」
美衣子は冷蔵庫に入っていた作り置きの野菜炒めを取り出すと、電子レンジに入れて温めた。
「美衣子ちゃんって料理上手なのよ!今日調理実習ってやつやってたんだけどさあ…」
詠香は学校での出来事を楽しそうに話したり、気に入らなかった事を愚痴ったりする。
くつろぎの時間にそんな事に付き合わされるなんてと思ったが、彼女の発言が自分の子供の頃の体験談そのもののようで思わず苦笑し、妙に共感しながら相槌を打っていた。
こっちが聞き手に回っていると、さらに詠香の言葉は止まらず、美衣子に宥められてしまう。
あの子も本当ならこうやって両親とお喋りをしたいと思っているのだろうかと思うのだった。


「あっ…もうこんな時間じゃない!」
「私達もう寝なきゃ…那科さん、おやすみなさい

小学生の就寝は早い。今日はこのまま泊まってそのまま学校に行くらしい。
彼女らが自分達の部屋に戻って就寝するのを見届けると、大きな音をたてないように入浴を済ませる。
さすがに小学生の女の子に下着を洗わせるのは気が引けるなと思っていたが、何の気もせずに洗濯して干しているようだ。
最初は追い出されないためのご機嫌取りかと思ったが、律儀に家事をこなしてこちらにコミニケーションを試みてくる。
住まわせてくれれば自分などに興味はないと思っていたのだが、思いの他彼女らは自分へと興味を示している。
父親がいない母子家庭同然の暮らし故に、思う所があるのだろうか?
砂場で遊ぶ子供達を見守る大人の様な気持ちでいたが、いつの間にかその砂場に引き込まれてしまったような気分だ。
まあいいだろう、子供のおままごとに付き合ってあげるのも心無い大人にならない為の心構えだろう。
明日は日頃のお礼にケーキでも冷蔵庫に入れておいてあげよう。そんな事を考えながら布団の中で瞳を閉じた…。
まあ、エロ本やその類を家に持ち込めないのはちょっと悩みどころではあるが…。

957 :名無しさん@狐板:2025/05/18(日) 22:51:03 ID:WuljWpuy
「那科くんじゃないですか!いつの間に帰国してたんですか?」
驚きとともに顔をほころばせたのは、少し年上の先輩の長瀬さんだった。
彼女は入社したての自分を色々と気にかけてくれた親しい先輩だ。
自分が海外に単身赴任になってから、色々と気にしていたようだった。
話が弾むと、退勤後に色々話そうと居酒屋に共に足を運んでいたのだった。
「立派ですよ、那科くんは、まだまだ若くて入社後間もないのに海外で一人で頑張って…」
「いやいやそんな…他に誰もやりたがらなかったからですよ…」
酒が入ると長瀬さんは陽気になって酒を勧め、饒舌になってくる。その顔はほんのりと酔いで赤らんでいた。
「他の男の人なんて調子のいい事言ってばかりでやる気がなくて、困っちゃいますよ!
飲みに誘われるんですけど、酒は好きですが変な下心のある男の人ばっかりで本当に嫌になります!」
どうやら男達との関係で色々悩み事があるらしい。
とはいえ長瀬さんは年とは裏腹に若々しく綺麗な顔とスタイルの良い体で男性社員からは憧れの的…
というのは上品な言い方だろう。自分だってよからぬ期待を抱いてしまうほどには魅力的な女性だ。
「長瀬さん酔うのは程々にして下さいよ…こんな所皆に見られたらイメージ崩れますよ」
「酔ってませんよ!それに那科くんだからこんな事言うんです!」
長瀬さんのような女性に赤ら顔で見つめられると思わず胸が高鳴りそうになってしまう。ハハハと苦笑する自分。
「気の合う相手と一緒に飲むと本当にお酒がおいしいですね…終電逃しちゃいそうになっちゃいます。
 那科くんってここらに住んでて、持ち家あるんですよね?」
「え、ええ…」
「じゃあ今度飲みに行く時は、終電逃しても大丈夫ですよね、那科くんの家に泊めてもらえばいいんですから」
「ちょっと、長瀬さんまずいですよ」
「そういう事言える人だから信用できるんです。次の飲みの時が楽しみですね!」
長瀬さんのその言葉がただの酔った勢いの冗談でない事に期待を抱かずにはいられなかった。
―そしてその直後に、自分の家で楽しそうに過ごしている詠香と美衣子の二人の顔が浮かんだのだった…。

「…あのさあ、今度の週末、友達が家に来る事になってるんだ。その日は空けてもらってもいいかな?」
3つの椅子が埋まる食卓のテーブルで、詠香と美衣子はきょとんとする。
「ええ…ちょっと残念ですね」
「友達って誰?まさか女?」
詠香は露骨に不機嫌な顔を浮かべた。
「最近あなたって飲みに誘われたって言って帰りが遅いじゃない、ちゃんとお帰りなさいしようと待ってたのに」
「わがままを言う立場じゃないのはわかってますけど、私も詠香ちゃんも寂しいです」
「いやー勘弁してくれ、社会人には大人の付き合いっていうのがあるんだよ」
美衣子は不機嫌そうに視線をそらし、詠香はフン、と怒ったような声を上げた。
「お、女じゃないさ!それに君達の部屋には入らせないようにするからさ」
気恥ずかしさと女と言ったら何やら不穏な雰囲気を感じ取ったのもあって、思わず嘘をついてしまった。
そうして気まずいままその日は眠りにつき、言葉を交わすことなく先に登校してしまった。
もし、もし自分が長瀬さんと仲良くなって家に訪れる様になり、もし仮に、一緒に暮らしたい、となったのであれば…
彼女ら二人はどうなるのだろうか?このまま家に居させるわけにはいかない。
小学生の女の子が大人の男の家に無断で一緒に暮らしている。この状況こそがそもそもまずいのだ。
いつかはバレる。バレたら自分だけではなく彼女らも大問題だ。その前に終わらせなくてはならない。
…でもこれは仕方がない事だ。子供はいつか砂場遊びから卒業しなくてはいけないのだ。
そして大人もいつまでも子供と同じ遊びに付き合ってあげている訳にもいかない。
自分が大切にしていた秘密基地が取り壊されてしまったのを目の当たりにしたように。
来るべき時が来るだけの事なんだ。そう思いながら、玄関の扉に鍵をかけ、出勤した。

「おはようございます、那科くん」
「おはようございます、長瀬さん。今度の週末楽しみにしてますよ」
にこやかに長瀬さんに挨拶をすると、仕事にかかるのだった。
そう、自分は社会人であり大人なのだから。

―今晩、長瀬さんと居酒屋で食事を済ませて別れた後、まるで自分を貫く様な視線の様なものを自分は感じた。

(つづく)

958 :名無しさん@狐板:2025/05/18(日) 23:41:42 ID:xnIUuXCA
おつー
嘘付いたね⋯

959 :名無しさん@狐板:2025/05/19(月) 23:48:15 ID:+zSOeuR4
おつ
続きも嬉しみ

960 :名無しさん@狐板:2025/05/19(月) 23:49:34 ID:HUr+hbYy


961 :砂場のお城と王女様達(中編):2025/05/21(水) 01:49:05 ID:Anvw6F9e
「な…何ですか、これは…?」
ほろ酔い状態の長瀬さんがつぶやいたその言葉とまるきり同じ事を、自分は思った。
扉を開けた玄関の先には、口紅のついた自分のワイシャツ、強い香水の香り漂う女物の服、
そして派手な柄のブラジャーとパンティーがこれ見よがしに脱ぎ捨ててあった。
目を疑った。そして思い至った。こんな事ができるのは、合鍵を持っているあの子達しかいない、と…。
「信じられません、こんな爛れた生活をしてる女性が那科くんにいたなんて…」
「な、長瀬さん、これは…違うんです!」
「貴方も結局不純な事を考えている男の人達と変わらなかったんですね。…さよなら、那科さん」
軽蔑しきった冷ややかな声でそう告げると、背を向けて玄関から去っていった。
「待って下さい!」
呆然とした後に彼女を追うも、どんどん遠ざかる彼女の背中。一度も振り返る事のなかったその光景に、
ただ終わった、と追いかける気力すら失わせていた。

呆然としながらフラフラと玄関の中へと入っていく。
その視線の先には、激しく自分を睨みつける詠香が仁王立ちしていた。
「嘘つき」
声が震えていた。憎悪のこもった瞳で自分を詠香は睨んでいた。
「女じゃないって言ったじゃない!あいつの為に私達を追い出すような事したの!?」
次々と自分を責め立てる罵声を浴びせる詠香。もう、全てを察した。
詠香達は自分を怪しんで、長瀬さんと会っている姿を見ていたのだ。
そして、彼女をきっかけにいつかこの家から追い出される事を察して…こんな事をしたのだ。
自分達が造り上げた砂場のお城を守る為に。
「…何でだ?いくら何でもこんな事をする必要はなかったじゃないか!
 君達にとって大切な家だってのはわかる!でもここは僕の家じゃないか!」
この子達はこの家が自分の好意、気まぐれで住まわせてもらっている事はわかっているはずだ。
思ったよりは大人だと思っていたが、やっぱり好意を忘れたわがままな子供だったという事なのか。
裏切られたような、失望したような気持ちに打ちひしがれる中、思わぬ言葉が彼の耳に届いた。
「僕の家…?」
自分が発したその言葉に、詠香は肩を震わせた。
「違うでしょ!ここは、私達3人の家じゃない!!」
「この…浮気者…!」
怒気と怨嗟と共に放たれたその言葉に自分は言葉を失った。
自分はただのおまけだと思っていた。だが、彼女らの『お城』には既に自分も含まれていたのだ。
自分は、思い違いをしていたのか?
そう衝撃を受け立ち尽くしていると、突然激痛が背後から全身を駆け巡った。
まるで電撃を流されたかのような痺れる感覚。意識を失うその直前に視界をかすめたのは、
スタンガンを手にして息を荒くする美衣子の姿だった…。

962 :名無しさん@狐板:2025/05/21(水) 01:50:41 ID:Anvw6F9e
体がまだビリビリする感覚を感じながら、ゆっくりと視界が明るくなっていく。
ベッドの上だった。体を起こそうとするが、動けない。手足に縄が縛られ、ベッドに固定されている。
こんな行為をした人間は彼女らしか考えられない。
そう、ゆっくりと視線を上に向けていくと、目の前には詠香と美衣子が立っていた。
―いったい何を考えているんだ!早くこの縄をほどくんだ!
…そう言いそうになった瞬間に、自分はふと思い至りうつむいた。
「―すまなかった」
あれこれ言い訳するのも、立場をふりかざすのもやめようと思ったのだ。
彼女らの事を軽んじていた。たとえこの共に過ごす生活が社会的に好ましくないいずれ解消すべきものであるとしても、
彼女らとしっかりと話し合ってからにすべきだったのだ。
それを怠った。何より、詠香も美衣子も自分に対し想像以上の感情を抱いていた事に気付けなかったのだから。
「言い返せないよ。君達の事を軽く考えてた」
その負い目が何を言われても仕方がないと、思わせた。
「な…何よ!そんな風に言われたら…言いたかったことも…言いにくくなっちゃうじゃない!」
怒りと困惑の色が混じった声で、詠香は睨みながら声を上げた。

詠香の父は彼女が物心つく前に浮気が原因で離婚していた。
浮気は悪い事だ、悪いのは父の方だ。母にそう言い聞かせられていたが、
父と一緒である思い出が全くなかった彼女にとって、父という存在に対し幻想や憧れも抱いていた。
彼―那科孤太郎という大人の男性と生活の場を共にするという事は、その想いを反映させるのも不自然な事ではなかった。
詠香は彼に対して父の姿を見ていた。浮気して家族を蔑ろにする父親を問い詰める娘のような心境だった。
そして、那科自身も、その事に気付いた。この謝罪は、正しい選択だったと言える。
―そう、詠香に対しては…。

「わかってくれたんですね」

幼い少女とは思えない笑顔を張り付けて、美衣子は静かにつぶやいた。
その視線に宿った瞳の光に、彼は得体の知れない何かを感じた。
思わず後ずさりしそうになるが、拘束された手足はそれを許さなかった。
ゆっくりと歩み寄る美衣子。

963 :名無しさん@狐板:2025/05/21(水) 01:51:55 ID:Anvw6F9e
似た者同士ではあるが、美衣子の家庭状況は詠香とは異なる。
父親は仕事にかまけ遠方に単身赴任、それ故の距離から妻や娘と疎遠になり関りもしようとしなくなった。
そんな夫に対し、母は無関心で特に何もしようとはしなかった。非干渉なら幸いと自分の時間にかまけるばかり。
そんな両親を目の当たりにしていた美衣子は、結婚していようと子がいようと、
お互いが関係を維持しようとしなければ夫婦関係も家庭も崩れ去ると、そう認識するようになっていた。

感情的で思った事を正直に言う詠香。それに対し、美衣子は控えめで一歩引いた位置にいて強い自己主張をしない。
―しかし、詠香の行動した後に過激な行動を取るのは常に美衣子だった。
週末に家を空けて欲しいという発言を怪しんで後をつけたのも美衣子であり、
女物の服や下着を用意して長瀬を幻滅させようと発案したのも美衣子であり…

「痛い思いをさせてごめんなさい。でも、こうするしかなかったんです。
 きっと、話を聞いてくれないと思ったから…」

詠香の意図とは別に独断で那科を気絶させ拘束したのも…彼女だった。
悪い事をしたという自覚はあれど、仕方のない事だと割り切れている事を那科は感じ取り震えた。

「私からも謝らなくちゃいけない事があります。私―最初、貴方の事は邪魔だとか思ってたりしてたんです。
 詠香ちゃんと一緒の場所がなくなっちゃう、大人なんてみんな身勝手で信用できないって思ってました」
「…美衣子ちゃん…?」
「でも貴方と一緒に過ごすようになってから、詠香ちゃんはすごく楽しそうでした。まるで本当の家庭が手に入ったみたいな気持ちでした。初めての信用できる大人で、初めて一緒にいたいって思える男の人だったんです」

見た事もない雰囲気で言葉を続ける親友の姿に困惑する詠香。その口調には懺悔しているようで、どこか恍惚を思わせるようなものが滲み出ていた。

「孤太郎さん」

自分の名前を呟く美衣子の声にゾクリとする那科。

「孤太郎さんは、お嫁さんが欲しかったんですね…?」

幼い女の子とは思えない蠱惑的な表情を浮かべた美衣子は自分の衣服に手をかけた。
はらり、と音もなく衣服は床に落ちた。

(つづく)

964 :名無しさん@狐板:2025/05/22(木) 02:55:21 ID:5wxhVl4m
乙!

965 :砂場のお城と王女様達(後編1):2025/06/01(日) 18:22:58 ID:0hmZrSPU
「ちょ…ちょっと美衣子ちゃん!?な、何してるの!?ふ…服を着て!」

上半身の服を脱ぎ捨て、露になった裸体を目の前の那科に美衣子は晒した。
凹凸のない胸に、少しだけ貼りだした乳首にようやく女としての体の成長が始まった事がうかがえる。
自分の娘でも不自然ではない少女の乳房に、思わず見てはいけないと彼は目を逸らした。

「孤太郎さん、見て下さい。やっぱり私、まだ子供ですよね?」

静かに口の端を緩めながら、静かに拘束され動けない那科にゆっくりと歩み寄った。
その行為を制止する口も開けず、その目をただ見つめているのみだった。

「でも…私だって女なんです」

那科の眼差しを受け止めながら、ゆっくりと下のスカートに手をかける。
静かな衣擦れの音を立てながらパサリと床に落ちるスカート。
そしてそのまま、下着の端に両手をかけていく。

「ダ、ダメ!やめて美衣子ちゃん!!」

目の前の光景に完全に理解が追い付かなくなった詠香はただただ動揺してその行為を制止する声を上げる事しかできない。
そして那科の前に産毛も生えていない一筋の割れ目が露になった。
那科もまた詠香同様に理解の範疇を超えた光景に困惑し、眼前の美衣子の裸体と視線から目を離せなかった。
そんな二人を尻目に、美衣子は幼い顔から想像もつかない妖艶な視線で那科を見下ろす。

「どうですか?私、女の体でしょ?これから、ちゃんとした大人に成長するんです。
 那科さんと結婚もできるようになるし、赤ちゃんだって産める様になるんです。
 …だから、あんな女…必要ないじゃないですか」

そうつぶやいた瞬間、一瞬だけ美衣子の瞳が鋭く那科を貫いた。

「ねえ…私達、うまくやれてるじゃないですか。実際に。
 仕事で忙しくて疲れてる孤太郎さんの為にしっかり家事をして、家に帰ったらしっかり迎えて、
 一緒にご飯を食べながら笑い合う。一緒にいられる事に感謝して家庭を守ろうとする。
 こんな普通の事もできない女なんて、今じゃ珍しくもないんですよ?
 あの女だって、一緒に暮らしたら家事がどうだとか年収がどうだのとか、そんな事言い出すに決まってます」

憎しみを押し殺しながら冷静に言葉を放つ美衣子に、那科は声も出せずにいた。
美衣子はゆっくりと顔を近づけて那科に微笑むと、静かに彼の口へと唇を重ねた。

「!?!!!???!?ちょ…キ、キス!?」
「…えへへ、キスしちゃいました。お父さんやお母さんにもしてもらった事がない、初めてのキスですよ」

蠱惑的に微笑むと、その感触を再び味わうように再びキスを続ける。
那科の頭を愛おしむように抱きかかえ、目を閉じながら愛情を込めながら裸体でキスを続ける。
目の前の異性として意識した事のなかった少女のキスに、那科は困惑しながらもされるがままに唇を貪られた。
小さな体から感じる確かな体温、ようやく女の体になり始めたその未成熟な肌。
女に無縁だった彼にとってそれは意識せずにはいられない女の接触で、胸が高鳴り股間が反応してしまうのを避ける事が出来なかった。

「あは…♪孤太郎さん、やっと私の事を女として意識してくれたんですね?」

女としての本能による嗅覚が感じ取ったのか、美衣子は妖艶につぶやいた。
そして膨らみかけた股間へと目を向けると、ベルトへと手を伸ばす。

966 :名無しさん@狐板:2025/06/01(日) 18:24:34 ID:0hmZrSPU
「や…やめるんだ!何をする気なんだ!?」
「ちょちょちょ…っと!それ、男の人の…!」

那科と詠香の声に混ざり、カチャカチャとベルトを外す音と、ジッパーを下ろす音が静かに響く。
そして那科のパンツに迷わず手をかけると、一気にそれをずり下ろす。
そこからは屹立しかけた彼の陰茎がぼろん、と頭を出した。

「えっ、えええ!?!?ええええ!?ちょっ…そ、それダメ!早くしまって!」

詠香は初めて見た男根に思わず手で顔を隠しながら真っ赤になって声を上げた。

「わあ…♪これが孤太郎さんのおちんちんなんですね。ずっと小さい頃、お父さんのお風呂で見た時以来です」

美衣子は狼狽するばかりの二人をよそに、うっとりとした顔で那科の陰茎を見つめ、
感触を確かめる様に小さな手で包み込むように触れ、撫でる様に擦る。
その度に那科は口から声を漏らし、動けない体をよじる様に体を震わせた。

「すごい…♪熱くて…少しずつ硬くなっていきます♪これが…勃起っていうんですよね?
 私の手、気持ちいいんですよね?私の事、女として見てくれてるって証拠なんですよね?」

どんどんと手の中で膨れ上がり硬くなっていくそれを愛おしむ様に頬ずりし、ちゅっ、と音を立てて亀頭へとキスをした。

「くっ…あっ…!」

その刺激に一際大きな声を漏らしてしまう那科。たどたどしくも興味深く、グロテスクな陰茎に無垢な少女が
可愛らしい顔に不釣り合いな女の顔で愛撫や接吻を続ける。
あまりにも現実離れした背徳的な光景に、心臓の鼓動はどこまでも激しくなり流れ込んだ血液が陰茎を完全に屹立させた。
そのそそり立った陰茎を見て美衣子は、あはっ、と無邪気な笑い声を上げながら口を開く。

「や、やめ…そんなところ汚…」

快感に震えながら放った制止の声を無視するように、ぱくり、と口の中へと那科の陰茎を頬張る。
美衣子の小さな口の中は完全に屹立した那科の陰茎で満たされ、うん、と苦しそうな声を一瞬漏らす。

「ん…んむっ♪んっ、ん、ん…♪孤太郎さんのおちんちん、すごく熱くて硬い…♪どうです、気持ちいいですか?」

性知識とは無縁と思っていた少女が、聞きかじりの知識を手探りで試す様にどこかぎこちなく、たどたどしくも
愛情を込める様に丁寧に口淫を続ける。にっこりと微笑みながらそんな行為を繰り返し、淫らな音が響き渡る。
知識と経験のなさを補うようにその勢いを込め、舌と唇を使って一生懸命に快楽を引き出そうと美衣子は行為を続けた。

「美衣子ちゃん、ど、どこ舐めてるのよ…!そ、そこって男の人の…お、おしっこが出るところでしょ!?き…汚いわよ…!」

顔を覆った指の隙間からその光景を覗き見る詠香は、真っ赤になりながら呟く。

「もう詠香ちゃん、汚くないわよ。だって孤太郎さんのおちんちんだもの」

詠香の方を見遣ると妖艶に微笑み、勢いを増した口淫を続ける。那科の顔を見つめながら陰茎を頬張り続け、
喘ぎ声を漏らす度に、彼が感じてくれている事に喜び目を細め、そこが弱い場所だと貪欲に学習する。
唾液をたっぷりと喉の奥からまぶし、亀頭の括れの部分を舌先で穿る様に責め立てる。
父親以外に男の性器を見た事もなかった少女とは思えない淫靡なテクニックに、那科は睾丸から陰茎の根元へとせり上がってくる射精感を抑えずにはいられなかった。

そんな決壊を迎えようとしているその状況で、突然と美衣子は口を離した。
デロデロにまぶされた美衣子の唾液が泡を立てて亀頭から糸を引いた。

「…それにね、おちんちんはおしっこをする為だけの場所じゃないんだよ。
 赤ちゃんを作る為の大切なものなの」

美衣子は頬を紅潮させながら立ち上がり、股の部分に指をやりながらつぶやく。
彼女の一筋の割れ目からはじゅんと湿った愛液が溢れ始め、その秘裂に指を入れながら
はあはあと甘い息を漏らす。

967 :名無しさん@狐板:2025/06/01(日) 18:25:38 ID:0hmZrSPU
「…それだけは!それだけはやめるんだ!」

美衣子の視線で今から何をしようとしているのか直感的に理解した那科は、
されるがままだった今までとは打って変わって正気に戻ったように騒ぎ、暴れ出した。
縛った縄がギシギシと音を立てるも、しっかりとベッドに固定されたそれは揺れるのみだった。
そんな光景を前に、美衣子はゆっくりと那科の前に立った。
彼の目の前には愛液で湿った美衣子の割れ目があり、上を見上げると情欲の炎を目に灯らせた女の瞳が目に飛び込む。

「孤太郎さん、私の初めてをあげます」

吐息のようにつぶやくと、自分の意志とは無関係に真上を向くほどにそそり返った陰茎を手に取る美衣子。

「ダメだ!ダメだ!これ以上は、それだけはダメだ!」

返答せず、ゆっくりと腰を下ろして柔らかい陰唇が亀頭へと触れる。
自分の割れ目が小さすぎて入らない事に、ん、と声を漏らしながら、
まだ幼く小さな体に不釣り合いな男根を受け入れようと角度を少しずつ調整しながら、自分の中へと導こうとする。
その感触にじらされるようなもどかしさを感じ、制止の声が思わず途切れそうになってしまう。
そして…

「あっ!あ…ああっ!!」
「ん…ひぐっ!」

ぶちり、と何かを貫く様な感覚とともに、陰茎はすっぽりと割れ目に飲み込まれ、根元まで一気に沈んでいった。
美衣子の押し殺すような悲鳴が口から漏れ、目の端に小さな涙が潤む。
はあ、はあと口が半開きになり苦しそうな吐息が次々と吐き出される。
目の前には自分の陰茎を完全に飲み込んだ自分と美衣子の結合部を目の当たりにした那科。
その結合部から流れる赤い一筋が、目の前のまだ幼い少女の純潔を奪ってしまった事。
そして自分の上で痛みを押し殺す少女がたった今処女を失い、自分の男根で女になった事を思い知らされた。

「あ…ぐっ…、繋がっちゃいましたね…♪孤太郎さんとひとつになれて、私…嬉しいです♪」

瞳から雫をこぼしながらこちらに笑って見せる美衣子。
まだ誰の侵入も許したことがない美衣子の中はギチギチに絞まり、まるで自分の陰茎が締め上げられるような感覚だった。一気に子宮口まで届いてしまった陰茎の先端に柔らかいものが触れる感覚。
今まで海外で欲求不満になり、娼館で発散してきた事は何度かあった。
その時の感触とは全く違う、先程まで処女だった初めての膣内の感触に那科は声も出せずに悶えるのみだった。

「は、はあ…はあ…う、動きますね?」

焦がれる男とひとつになれた歓喜と初めての陰茎を受け入れる痛みに、深呼吸するように息を整えた。
そして痛みがおさまると那科を気持ち良くさせようと思う一心でゆっくりと腰を前後にスライドさせ始めた。
愛液でヌルヌルになった膣内はきつく彼の陰茎を締め上げながら、亀頭に絡みつく様に刺激を与えていく。

「あっ!あっ!あんっ!」

その前後の動きはだんだんと勢いを増していき、自ら快楽を貪るように腰を動かしだした。
ぎこちなくも本能に任せたその腰の動きに、陰茎が扱かれるその快楽に頭が真っ白になった。
自分の気持ちいい場所に当たる様に角度を変えながら、前後から上下に動きを変え、
喘ぎ声と共にパンパンと肉を叩き付ける音が響き渡る。前後に、上下に動きに緩急をつけ腰を振りくねらせる。
その刺激に込み上がる射精感をこらえる那科。上を見上げると幼い顔を紅潮させ女の快楽を浮かべる美衣子の表情が飛び込む。
そのアンバランスで淫靡な光景に更に興奮と快感は高まっていった。

「ウ…ウソ…ほんとに…セ、セックス…しちゃってる…」

聞いた知識しかなかった男女の性行為を目の当たりにした詠香は目を丸くしてその光景を凝視する事しかできなかった。
自分達にはまだまだ早いと思っていた性行為。それを自分の無二の親友が、
父親のような感情を抱いていた男を相手に行っている。そして今まで見た事のない快楽の表情を浮かべた親友。
完全に自分の理解の範囲を完全に振り切った光景で、頭は完全なオーバーヒートを起こしてただ見つめる事しかできなかった。

968 :名無しさん@狐板:2025/06/01(日) 18:26:49 ID:0hmZrSPU
「はっ、あん♪孤太郎さん、もう…私、限界です…!一緒に…!一緒に!」
「ダ…ダメだ…!早く…抜いて…!」

絶頂を迎えようとしている美衣子とともに、自分の股間も限界を迎えようとしていた。
美衣子と繋がり、セックスしてしまった。射精だけはしてはいけないという理性で必死に耐えてきたが、
睾丸からせり上がった精子は無垢な少女の膣内を満たしたいという欲求を持って閂を破ろうとしている。
それにとどめを刺そうとするように、愛液でヌルヌルになったギチギチの美衣子の膣は一層きつく絞まり
精子を自分の中へと吐き出させようとしている。

「あっ!ああ〜〜〜〜っ!!」

絶頂を迎えた美衣子の声と共に膣内はキュッと絞まり、その刺激に耐えられず亀頭の先端から
白濁した精液が小さな膣内を満たそうと勢いよく放たれた。
理性が飛びそうになる強烈な射精感。今までで一度も体験した事なかった強烈な快感と共に射精が続き、
ピッタリとくっついた子宮口から奥への卵管をめがけて精子が放たれる感触を感じた。
どこにそんな量があったのかと思う程に射精が続き、脈動するたびに腰が抜けるような快感が頭を貫いた。

「ああ…はあ…はあ…」

自分に跨り繋がったまま射精の迸りを子宮で受け止め、絶頂の余韻に浸りながら射精される感触を感じているかのようだった。
いつまでも続くと思われた射精が収まった直後、脱力したように自分の胸へと美衣子は力なくもたれかかった。
胸と胸が触れ合い、心臓の鼓動がお互いに伝え合うかのように響いた。

「気持ち…よかったですか?」

視線が合ったその瞬間、美衣子は息を吐きながら微笑む。

「私も…気持ち良かったですよ。私、最高に幸せな気分です」

首を伸ばし、美衣子は感謝の気持ちを込めたキスをした。
那科は強烈な快感と目の前の少女とセックスし、その膣内に大量の射精をしてしまった事に呆然としていた。

「…ずっとこうしていたいけど、抜きますね…んっ」

ゆっくりと美衣子は腰を引き、繋がっていた美衣子の女性器と那科の男根の結合が解除される。
白濁とした精液と愛液が混ざり合って糸を引きながら引き抜かれる。
射精しきって硬さを失い始めた陰茎がずるりと抜けると同時に、
美衣子の膣内に収まりきらなかった精液がどろりと溢れ出た。
彼女の股からこぼれた破瓜の赤い跡。そこから強烈な粘度で溢れた自分の白濁液。
その光景は何も考えられなくなっていた那科に、美衣子とセックスとしてしまった事実を今一度思い知らせた。

「あっ…孤太郎さんに注いでもらったのが…溢れちゃいます…」

自分の充血した割れ目から溢れ出た精液を惜しそうに見つめ、糸を引くそれを指で掬うと
自分の膣内に戻そうとするように、精液を割れ目に押し込む。
それでも収まりきらず溢れ出る白濁液を見て、ふうん…と残念そうな声を漏らした。

「…孤太郎さん、特定の年齢以下の子供と性行為をしてしまうと、同意に関わらず犯罪になっちゃうんですよね?
 …私、孤太郎さんが犯罪者になって捕まっちゃうなんて…嫌です」

―瞳に底知れぬ感情を込めてつぶやいたその言葉に、那科は背筋が凍る感触を感じずにはいられなかった。

(つづく)

969 :名無しさん@狐板:2025/06/01(日) 18:50:21 ID:0hmZrSPU
「―このままずっと、私と詠香ちゃんと一緒に…暮らしましょうね」

しまった…このセリフの一文を入れるのを忘れてた…

970 :名無しさん@狐板:2025/06/01(日) 22:57:59 ID:6/c/TpNv
乙ー
次回も楽しみ

971 :名無しさん@狐板:2025/06/01(日) 23:58:58 ID:x6LuYMnt
乙でした
ロリであるがゆえ手を出したらアウトだからこそのトラップいいよね

972 :砂場のお城と王女様達(後編2):2025/06/09(月) 02:19:02 ID:HFSoO9Bx
「あーあ、もっと年収が高い男と結婚すればよかったな〜」

これが母の口癖だった。贅沢や楽がしたいとばかり考えるようになっていった母は
父の前でもはばかる事無くそう口にするようになっていった。
最初は無言で聞き流していた父だったが、ある日とうとうそれが我慢の限界に達した。
生まれて初めて見る両親の大喧嘩。泣きながら割って入ろうとするも、両者に黙っていろと一喝され、
部屋の隅で耳に飛び込んでくる罵声を手で塞ぎながらただただ早く終わって欲しいと祈りながら泣き続けた。

―それから、父は母と口をきかなくなった。仕事の為と単身赴任を理由に家を飛び出し、
母もいないのならむしろ好都合とコミニケーションを断った。離婚状態にも等しい別居状態である。
娘に対しても無関心になっていき、最低限の家事しかしなくなっていった。
そんな両親を持ったのが美衣子だった。
あの時何と言われようとなりふり構わず夫婦喧嘩を止めようとすれば今のようにはならなかったのではないか。

そんな後悔が、彼女に家庭を守る為なら行動をためらってはいけないという認識を抱かせるきっかけとなった。
―そして同時に、自分本位さで夫婦関係を崩壊させ、子の事すらも顧みなくなった母を強く嫌悪した。
妻としても母としても失格な存在。自分が大人になったら絶対に母のようにはならない。
家計を支える夫を助け、良き妻として家庭を守る。そして子には惜しみない愛情を注ぐ。そう決意させた。
このトラウマそのものの経験が、美衣子に今回の行動を起こさせた理由だった。

「あ…あ…美衣子ちゃんが…あ、あいつと…セ、セックス…」

一連の流れをただ見る事しかできなかった詠香は真っ赤になって放心状態でつぶやくのみだった。
自身の母以上に信頼と愛情を持つ親友の行動に、ただただ呆然としていた。
父の思い出が全くない母子家庭で育った詠香にとって、那科は父親の様に認識しつつあった存在だった。
そんな者同士が目の前で性交を交わし、絶頂を迎えた様を眺めていた彼女の胸中はどのようなものであるか、
表現には非常に悩むものであっただろう。

「詠香ちゃん、びっくりさせてごめんね。でも、これは私と孤太郎さんが本当の家族になるのに必要な事なの。
 もちろん、詠香ちゃんも一緒だから安心して」
「ほ、本当の家族…?」
「うん、孤太郎さんが他の女に浮気しないように私がお嫁さんになるの。大きくなったら、結婚して赤ちゃん産むんだよ」
「え、え…ええええ!?!?!??」
「大丈夫、詠香ちゃんを一人ぼっちにしたり絶対に悲しませないから安心して。私がママになってあげる」
「…お嫁さん…?結婚…?ダ、ダメよそんな!」
「ダメじゃないよ。私、嬉しいの。孤太郎さんとこうしてひとつになれて。お嫁さんになれるのだって」
「え…そんなの、ダメよ!だ…だって…私だってそいつの事、好きなんだから…!」

顔を真っ赤にしながら目をつぶり、抑えていたものを吐き出す様に口にする詠香。
その発言と行動に、脱力と放心状態でぐったりとしていた那科は目を見開いて驚いた。
それと同じく、目を丸くしてきょとんとする美衣子。

973 :名無しさん@狐板:2025/06/09(月) 02:21:10 ID:HFSoO9Bx
「…うん、ごめんね、詠香ちゃん。私、詠香ちゃんの気持ち…考えてなかった」
「…」
「だから、詠香ちゃんも孤太郎さんのお嫁さんになる?」
「ふえっ!?」
「いいよ、詠香ちゃんとなら孤太郎さんと関係を持っても…許してあげる。だって私達家族だもの」

にっこりと詠香に微笑みながら優しく囁く美衣子に、那科は背筋が冷たくなるものを感じた。
詠香は神妙な顔で考えた後、那科の方を見やる。ごくり、と唾を飲み込んだ後立ち上がり、
拘束された那科に静かに歩み寄っていった。そして、服に手をかけるとゆっくりとまくり上げていった。

「詠香!君まで…ダメだ!やめるんだ!」

那科の制止の声に一瞬動きを止めるも、ぱさりと服が床へと落ち、下着をゆっくりと下ろしていった。
詠香が一糸まとわぬ姿になる。平坦な胸に自己主張するようなぷっくりとした乳首、毛一つない割れ目。
強気で行動的、感情を隠そうとしないまるで男の子の様な雰囲気だった詠香の裸体はまぎれもない女という事を主張していた。

「孤太郎さん、綺麗にしますね」

美衣子は那科の精液と、美衣子の愛液と破瓜の血でドロドロになった陰茎を舌を這わせる様にペロペロと舐める。
柔らかく熱い舌が射精後で敏感になった陰茎を包み込み、吸い付くように口の中に頬張る。
尿道の中に残った精子を吸い出す様にちゅうちゅうと音を立てている。
その丁寧なお掃除フェラに射精して萎んだ那科の陰茎は再び美衣子の口の中で膨らんで大きくなっていった。

「詠香ちゃんも準備して。ほら、ここに指を入れて…いじった事、ない?」
「ひゃんっ!?ふぁっ!」

美衣子は詠香の割れ目に指を優しく這わせると、少しずつ指を中へと入れていく。
その度に詠香は未知の刺激に驚きの声を上げて体を震わせる。

「詠香ちゃんの中、すごくきつい…孤太郎さんのが入るかな?」

不安そうな声を上げながら、陰唇をなぞり、陰核を撫でる様に指先で愛撫する。
ほぐす様に少しずつ入れていった指からは、じゅんと湿った愛液が糸を引いていた。

「詠香ちゃん、もう濡れてる。私と孤太郎さんがしてたのを見て興奮しちゃった?」

あは、と悪戯っぽい笑い声を上げる美衣子。その光景と先程の美衣子のお掃除フェラで完全に那科の陰茎は屹立していた。
再び臨戦態勢を迎えたそれを見つめ、今一度唾を飲み込むと詠香はそれを恐る恐る手に取った。

「こ、これが…おちん〇ん…!すごく大きくて、硬い…」
「やめるんだ詠香、やめてくれ…」

懇願するように拒否の声を上げる那科に、詠香はひどくうろたえた様な表情を浮かべて見つめ返す。

「君には僕なんかよりずっといい相手がいつか現れる。だからダメだ…まだ君は子供なんだから…」

974 :名無しさん@狐板:2025/06/09(月) 02:22:18 ID:HFSoO9Bx
―この発言が、まずかった。

「ば、バカな事言ってるんじゃないわよ!あんたは…!」

その言葉に反応し、劇場のまま言い切らない内に掴んだ陰茎をあてがってぐっ、と腰を下ろす。
狭すぎて入らないと思ったそれは、勢いのまま飲み込まれるように詠香の中へと入っていった。

「ひぐんっ!」

悲鳴のような声とともに、ぶちんと何かがちぎれるような感触と共にそれは詠香の子宮口まで侵入した。
誰の侵入も許した事のない、その狭い割れ目からつたう赤い血が、詠香の純潔を奪った事を示していた。
那科はこの僅かな時間で、二人の乙女の処女を奪う結果になってしまった。
目に涙を溜め、破瓜の痛みに耐えながら声を押し殺し那科を睨む詠香。
…もはや遅い事ではあるが、もし「まだ早い」「お互いの同意の上がいい」と言っていれば…こうはならなかっただろう。

「詠香ちゃん…!しっかり息を整えて。そして、力を抜いておち〇ちんをなじませて…」
「はあ…はあ…!」

息を抑えながらゆっくりと呼吸を整える詠香。泣きそうに涙を目に溜め、
自分に跨って破瓜の痛みに耐える詠香を那科は本気で心配そうに眺めていた。
頬を紅潮させた詠香は、下に見下ろす那科に目を合わせると、覆いかぶさるように倒れかかった。
ぐっと抱きしめる様に那科の体に手を回し、お互いの心臓の鼓動が響き合うようだった。

「つらい?でも…詠香ちゃん、おめでとう。今、孤太郎さんと繋がってるのよ」
「はあ…は…う、うん…!」

那科は陰茎が引きちぎられそうな締め付けに声も出なかった。
自慰すらもしていなかったような処女の膣内の感触に身を震わせて悶えていた。

「落ち着いたら、ゆっくり腰を動かすの。おち〇ちんを味わうように、気持ちいい所に当たる様に…」
「うん…な、なんか奥、気持ちいい感じになってきた…!」

恐る恐るゆっくりと前後にスライドする詠香の腰。腰を動かす度に子宮口に届いた亀頭が擦れ、
詠香の甘い声と那科の喘ぎ声がデュエットするように響き合った。
ヌルヌルの愛液が根元から締め付けるようなきつい膣内を滑らせた。
ヒダの一つ一つが飲み込んだ陰茎全体をくまなく扱き上げ、射精へと導こうとする。
先程まで処女だったとは思えないようなメスの本能が目覚めたかのように詠香は甘い喘ぎ声を漏らし、
痛みから完全に快楽へと変わり腰の前後運動が激しくなっていく。

「あぅっ!はっ!あっ!」

那科にとってはまるで小さな頃の自分にそっくりな親戚の小さな男の子の様に思えていた詠香が、
自分の陰茎によって女になって快楽を得るために自分の上でぎこちなく腰を振り続ける姿に、
背徳感とどうしようもない性的興奮が高まっていくのを感じずにはいられなかった。
自分の陰茎を根元から完全に咥え込んだ詠香の結合部からは、赤い筋に交じって白濁した愛液がどんどんと溢れ出ていた。

975 :名無しさん@狐板:2025/06/09(月) 02:23:12 ID:HFSoO9Bx
「あ…あんっ!なんか…へ、ヘンな感じ…私…もう…!」
「こ、こっちも限界だ…!抜いて、くれ…出してしまう…!子供が、できちゃう…」
「あん!そ…そんな事言われても、ム…ムリ!止めらんないわよ!」

理性では止めなくてはと思っていても、男としての本能と機能はこの目の前の少女の中へと精子を注ぎ込んで孕ませたいと、睾丸がせり上がり射精の時を今まさに迎えようとしている。

「あっ!ああ〜っ!」

詠香の絶頂の声と共に全身がビクンと跳ねる。その瞬間に絶頂した膣はとどめとばかりにきつく絞まり、
抗う事も出来ずに射精へと導かれてしまった。
二回目とは思えないほどの精子が激しく脈動しながら詠香の子宮内に放たれた。
1回、2回。放たれる度に美衣子の時と同様の理性が飛びそうになるほどの強烈な快感を伴った射精が続けられる。

「くうっ…うんんっ!」

絶頂の余韻を味わいながら、射精される感触に身を震わせながら詠香は声を漏らす。
3回目、4回目、まだまだ続く射精に情けない喘ぎ声が漏れてしまう。
ようやく射精が終わった後も、詠香の膣内は自分の陰茎を離すまいとがっちりと咥え込んでいる。
そのまま詠香は那科に抱き着くように覆いかぶさり、ぎゅっと手を回して抱きしめる。

「すっごい…気持ち…良かった…♪」

荒い息を漏らしながら、囁くように呟く。そして詠香はこのままずっと繋がっていたいと主張するかのように、
那科の体を抱きしめたまま離さなかった。
彼もまた、強烈な射精感と快感に何も考えられなくなってそのままされるがまま、放心状態で抱きしめ合っていた。
目の前の少女二人と関係を持ち、処女を奪ってしまった事も忘れて。

「―孤太郎さん、これからもずっと、私達と一緒ですよ…♪」

恍惚とした顔を浮かべる美衣子の姿に、那科はとうとう理解した。
彼女らは砂のお城を完成させてしまった。
王女達が砂場で作り上げたお城に、自分は捕らわれてしまったのだと…。

(終わり)

976 :名無しさん@狐板:2025/06/13(金) 00:39:26 ID:UcbHs1dY
乙でしたー!
ハッピーエンド!

977 :名無しさん@狐板:2025/06/13(金) 08:56:58 ID:YmJJL5Nn
おつー

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