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【R-18】Mシチュスレの引用スレ
1 :
名無しさん@狐板
:2020/01/19(日) 00:15:29 ID:bMTYbG3g
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| SS・長文はコチラ! |
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|八`゙/ミ ノ⌒ヽW
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当スレは某R-18スレの長文レス、SS、スレ主以外のAA・支援AAを投稿する場所です
それ以外での使用はお控えください
947 :
名無しさん@狐板
:2025/03/24(月) 03:01:15 ID:kGQLWWa7
「―ここは!?」
意識を取り戻した時、自分は薄暗い部屋のおかしな台座に寝かされていた。
暗い?燭の明かりに浮かぶ人影。その人物は自分が最後に見たあの女忍者だった。
「ようやく目覚めたようだな」
体を起こそうとするも、手足が動かせない。両手両足が完全に鉄の錠の様なもので押さえつけられている。
かろうじて動かせるのは首だけ。そしてその眼前にミズチと呼ばれた女忍者が迫る。
「さて…お前に話してもらいたい事がある。言うまでもないな?共和国の軍事作戦の機密情報だ」
機密情報?何の話だ?自分の様な地方の一役人になぜそんな情報が与えられると思っている?
何の事かわからなかった。ただただ困惑しながら心の声そのままにミズチへと告げる。
静寂の中に頬を叩く音が響き渡る。頬に痛みが走る。
「惚けても無駄だ。全く無関係そうな一役人に連絡役を任せたのは考えたものだがな」
自分を促す様にミズチは横を見遣る。その視線の先にいたのは、
裸でアイマスクとポールギャグを付けさせられ、手錠で拘束され唾液と呻き声を漏らす中年男性だった。
「あいつが吐いてくれたぞ。極秘の軍事作戦の情報を知っているのはお前だとな」
馬鹿な!そんな筈がない!何かの間違いだ!悲鳴を上げる様に声を上げて訴えかけた。
「どうやら素直に吐く気はないようだな」
そんな自分を冷ややかに見下ろし、取り出した短刀を抜いた。灯に照らされる鈍色の刀身にミズチは舌を這わせた。
「今、話せばどこも傷つかずに終わるぞ」
その刃の切っ先が自分の首元に突き付けられる。このまま押し込めば自分を殺せる、そのアピールだ。
恐怖で半狂乱になって叫ぶ。自分は知らない!ただのでっち上げだ!声はもはや泣き声に近かった。
「そうか、どこがいいか?最初は爪を?がすか?次はその指を折る。それでも吐かないならその指を落とす」
ククク、と口の端をつり上げるミズチ。覗いた歯はまるで牙のようだった。
「それを両手両足、全部の指で繰り返す。…さて、どれだけの指が残るかな?」
ヒイッ、という情けない声が漏れた。その場からジタバタともがくが台座がガタガタと揺れるだけでまるで動く事ができない。
その瞬間に股間に痛みが走った。
「金玉が縮みあがっているぞ?怖いなら無理をするな」
ミズチは押し殺した笑いを漏らしながら、自分の股間を激しく掴み、力を込めていく。
「それともこっちを潰されるのがお望みかな?」
あああ、と苦悶に呻く声が漏れる。知らない、何かの間違いだ、と何度言っても信じてもらえない言葉を吐く。
ミズチの顔から笑みが消え、陰嚢から手を離すと陰茎の竿の部分を乱暴につまむ。
「なるほど…指より先にこっちを切り落とされたいようだな」
陰茎にゆっくりと当てられる鈍色の刃。嫌だ、嫌だ、と子供の様に泣きじゃくった。
948 :
名無しさん@狐板
:2025/03/24(月) 03:01:48 ID:kGQLWWa7
「何を馬鹿な事をしている、ミズチ!」
大きな女の声とともに、激しく部屋の扉が開けられる音が響き渡った。
ゆっくりと歩いてくる女。その女は前髪を切り揃えた長い黒髪をたなびかせていた。
肩と脇を露出させたおかしな服。白の袖と赤い袴。いわゆる巫女の服というやつなのだろうか。
噂に聞いた事がある。各地を回る巫女、退魔師の女。それがこの忍者達の表向きの顔だったのかと。
そしてその清楚であるべき巫女に全く不釣り合いな、はちきれんばかりの大きな乳房が黒いインナーに覆われていた。
「…なんだレイム、私の尋問の邪魔をするな」
「何だとは何だ!里の長である私を未だに呼び捨てとはいい度胸だな!」
このレイムという忍者達の長は目にも止まらぬ動きで距離を詰めるとミズチの持っていた短刀を素手で叩き落した。
その勢いで音を立てて壁に突き刺さった短刀。呆気に取られる自分へとそのレイムと呼ばれた忍者は歩み寄る。
「なってないなミズチ…私達忍びにとってはそんな恐怖で吐かせるよりもっと良いやり方があるではないか」
直後に恐怖で完全に縮み上がった陰茎にしなやかな刺激が触れる。ゆっくりと弄ぶような愛撫で股間をまさぐる。
危機的状況も忘れゆっくりと膨れ上がっていくそれを目にすると、レイムは口の端を釣り上げる。
「こちらに聞かせてもらおうではないか。ふふ、もう随分乗り気だぞ…?」
淫靡に股間を愛撫するレイムの手により完全に屹立した陰茎を前に、彼女は淫靡に笑ったのだった…。
(つづく)
949 :
くノ一性的拷問 前編2
:2025/03/26(水) 04:12:03 ID:otCJ4kTE
「ほうら、見ろ♪あんなに縮み上がってたこれが、こんなに元気じゃあないか?」
レイムと呼ばれた忍びの長は陰茎を愛撫しながら自分の顔を覗き込みながら言い放つ。
「素直ないい子だな♪よしよししてやるぞ」
血生臭い忍者とは思えないようなしなやかな指先が自分の亀頭に絡みつく。
指先が亀頭のカリの敏感な部分をほじくる様に刺激したと思うと、カリに引っ掛けるように輪を作った指で上下に扱き出す。
感じる部分を熟知した様なその手淫に情けない喘ぎ声が口から漏れ、押し寄せる快感に身を震わせ悶える。
先程のミズチという忍者にされた事を忘れる様な状況。まさに地獄からの天国だ。
「どうだ?あんなひどい事をするあいつと違って優しい私には情報を言ってくれるよな?」
豊満な乳房を自分に押し付けながら、レイムは優しく促す様に笑顔を浮かべて告げる。
フッ、と鼻で笑うような声と視線をミズチに送る。その態度にミズチはムッと噛んだ歯を覗かせた。
知らない、知らないんだ、身を震わせながら訴える。恐怖でなく快感だろうとも、知らないものは答えようがない。
「我々は何としてもお前から情報を聞き出さなくてはいけない。お得意様の王国の依頼だからな。
それが我ら忍びの使命、分かってくれるな?」
いくら使命と言ってもこんな非道な事をしてはいけない、そもそもこの戦争も王国の身勝手な思惑から始まった事じゃないか、そんな事に加担しちゃいけない、
今ならまだ取り返しがつく、自分も上層部に掛け合う、だからもうやめよう、
君みたいな綺麗な女性がこんな事をするのは間違ってる。
自分は助かりたい一心からか、思いもよらない事を口から言い放ってしまった。…特に最後に関しては、露骨すぎるお世辞だ。
「…フッ!フフフ!我ら忍びがそんなありきたりな綺麗事で心を動かされると思うとはお笑い草だな!」
…一瞬の奇妙な間を置いた後、レイムは派手に笑ってみせた。
「―まあそんな事を本気で抜かせる様な、青臭く甘っちょろい男は個人的には嫌いではないがな!」
ん、とレイムは喉を動かすと、自分の開いた口に唾液を垂らしてきた。
今までに幾人もの男を篭絡してきた美女の唾液が自分の口の中に入ってきている、動揺する自分は思わずそれを飲み込んでしまう。
直後にレイムは音が響き渡るような熱いキスで自分の唇を奪った。
侵入してきた舌が絡みつき、淫猥な水音が響く。
950 :
名無しさん@狐板
:2025/03/26(水) 04:14:03 ID:otCJ4kTE
口ではキスを続けながら同時に右手で陰茎を扱き上げる。竿の根元から亀頭の部分まで、淫猥に愛撫を続ける。
そして自分の口内を蹂躙した後、唾液を引きながらレイムは唇を離す。
「ふっ、貴様…童貞だな?」
その単語にビクッ、と貫かれたように反応する自分。その直後に違う、童貞じゃないと慌てたように反論する。
「そうか…わかったぞ。お前は娼館でしか経験のない素人童貞だ」
鼻を鳴らす様にフッと嘲笑を浮かべる。
「反応が初心すぎる。さてはお前、母親としか接吻した事がない様な口だな。一瞬迷ったその反応、童貞ではないのは事実だろうが女を口説けるような気概もないお前がまぐわえるのは娼婦だけだ」
―当てられてしまった。その反応から答えを察したのかフフン、と胸を張る様に笑う。
言い当てられた気恥ずかしさに頬が紅潮する感覚を覚えた。
…そして同時に、どうしてその洞察力の高さを自分が本当に情報を知らないという事に活かしてくれないのかと嘆いた。
「もっと素直になってもらう必要があるな」
視界が塞がれる。大きく柔らかい何かが自分の眼前にのしかかっている。
それがレイムのたわわな乳房である事が直後に理解できた。
「男は皆私のこれが好きだからな。己の欲望に素直になれ、娼館では味わえなかった快感を教えてやるぞ?」
むせ返るような感触。息ができなくなる。そして同時にこの大きな胸を自由にできたらという欲望が首をもたげる。
「ふふ…そうだ…男達は皆私の胸ばかりに夢中になるからな…私の体以外は…」
…? レイムは自分で発言しておきながらなぜか暗いトーンになった。本人にしかない暗い心の声を聞いた気がした。
バンッ、と壁を叩くような音が響く。
「いつまでまどろっこしい事をしている!こんな腑抜け、指の一本や二本落としてやれば口を割る!
お前の牛の様なだらしない乳での甘やかし茶番に付き合わされるこっちの身にもなれ!」
「う…牛だとぉ!?貴様、よくも人が気にしている事をほざいてくれたな!」
声を荒げたのは離れて見ていたミズチだった。売り言葉に買い言葉、怒りをあらわにするレイム。
…本当に彼女は冷徹で冷酷な忍者なのだろうかと疑わしく思えてくるようだった。
「ならば貴様は私の様にこの男を蕩けさせる事ができるんだろうな?」
鼻で笑うような含み笑いと嘲笑するような視線。
「な、何だと…」
「いつも思ってたのだ、お前が残酷な拷問ばかりしているのは己の体と性技術に自信がないからなのではないかとな!」
「レイム、私を愚弄するか!」
仲が悪いと思われるこの二人は自分をそっちのけに口喧嘩を始めていた。自分は一体何を見ているんだ。
そして、自分は一体どうなるんだ… 不穏に沈む自分の気持ちを知らぬかのように、己の欲望は屹立していた。
(つづく)
951 :
名無しさん@狐板
:2025/03/26(水) 16:32:09 ID:hxrPCmsk
乙ー
952 :
名無しさん@狐板
:2025/03/28(金) 02:07:02 ID:9rE73cVt
おつー
953 :
名無しさん@狐板
:2025/03/28(金) 16:52:25 ID:/NwxKKez
おつ
954 :
砂場のお城と王女様達(前編)
:2025/05/18(日) 22:48:59 ID:WuljWpuy
誤爆してみっともなくレスで内容がバレてしまいますが思いついて書いてしまったので投下します
長くなったのでまずは前編
導入部で見所ないかもですいません
何年ぶりの日本、そして我が家。迎えてくれる者もいない、何年も放置された主人を忘れてしまったであろう家。
埃と淀んだ空気の溜まり場となったであろう惨状を思うと気分が沈む。
陰鬱な気持ちで鍵穴へと鍵を差し込み、回す。
その錠は意外にも軽く解かれ、開かれた扉の先が視界に入る。
―そこにあったのは綺麗に掃除され、整頓されかわいらしい玄関マットや女ものの小物に彩られた玄関だった。
小さな靴も2足、置かれている。
自分は目を疑い家を間違ったのではないかと再び表札へと目を向ける。
…那科孤太郎…なしな、こたろう。確かに自分の名前だ。
間違いなくここは数年間不在にしていた自分の家だ。これは一体どういう事だ?
その瞬間、ドタドタと慌ただしい足音が響き渡る。
振り返ると、小学生高学年くらいの小さな、しかし気の強そうな女の子が怪訝な表情でこちらを見つめている。
「―あなた、誰?ここ私達の家なんだけど!?」
彼女の後ろから不安そうな顔をした、同年代の女の子が不安そうにこちらを覗き見ている。
そう、自分の家は、この小さな不法侵入者に住み着かれていたのだ…。
「それはこっちのセリフだよ。僕はこの家の持ち主。君達こそ誰だい?」
「ハァ!?いきなり来て何言ってんのあんた?ショーコを見せなさいよ!」
全く気後れする事もない目の前の少女に、今までのアメリカ暮らしで使っていた写真付きパスポートを見せる。
「どう?ここの表札の名前と同じだろう?君達こそ誰だい」
目を見開いて驚愕する少女。まさに寝耳に水、というリアクション。悔しそうに唇を噛みしめ自分を睨みつけた。
「あんたが本当の持ち主だからって何よ!今まで何年ここをほったらかしにしてたの!?私達が住んでも文句ないでしょ!」
「お願いです…私達、この家が本当に好きなんです」
「でも、君達がやってる事は紛れもない不法侵入と不法占拠だ。どうしてもここは自分達の家だと言い張るのなら、警察を呼んで話し合いしなくちゃいけなくなる」
警察という単語を聞いて、凍り付く二人の表情。この子達も口は回り賢いようではあるが、現実が分からない訳ではない。
…そして何より、この子達には当然親がいて、こんな生活と振る舞いを知って許しているとは思えない。
絶対に表沙汰になってはいけない痛い所のはずだ。
案の定、あれだけ強気だった目の前の少女はうつむいて震え、もう一人の女の子も真っ青な顔で彼女の手を握っている。
「…どうしてよ、どうして私達の大切なものを奪うのよ…」
泣きそうな顔で力なくつぶやく。
その姿に、デジャブを感じた。自分がかつて、友達と一緒に作った秘密基地の小屋が、持ち主の都合で取り壊されてしまったのを見た時だった。
きっとあの時の自分と同じ気持ちをこの子達も味わっているのだろうと思うと、これ以上邪険にできなくなってしまった。
「―どういう事なんだい?話、聞かせてくれるかな?」
子供の身勝手には毅然とした態度で臨むべきだと思っていた自分の気持ちは、崩れてしまった。
955 :
名無しさん@狐板
:2025/05/18(日) 22:49:24 ID:WuljWpuy
「それで、不動産業者が管理で訪れた時こっそり忍び込んで、中から鍵かけて出入りできるようにして、こっそり合鍵を作った?…大した行動力だなあ」
おとなしそうな女の子がおどおどしながらソファに腰掛ける自分へとコーヒーを出した。
恐らく彼女らが揃えた生活用品なのだろう。自分がアメリカに発ってから数年、すっかり彼女らの「お城」に造り替えられていた事が視界一面にうかがえる。
「つまり、お互いの家に泊めてもらうって親に言って、実際にはこの家で度々お泊りしてたって事か。
君達くらいの女の子が無断外泊なんて、そりゃパパとママが許す訳ないよな」
「…パパなんていないわよ。それにママが気にするのは、私のテストの成績と学校での態度だけだもの」
「…えっ?」
「ママだって度々外泊してるんだから、私がしたって別にいいでしょ?美衣子ちゃん家に泊めてもらうって言った時だって、ちゃんと勉強するのよとか美衣子ちゃんにテストの点で負けてないわよね、って事ばっかりだもん」
「うん…それはちょっとさすがに同情するな…」
「詠香ちゃん…」
美衣子と呼ばれていたもう一人の女の子は気遣うようにつぶやく。
今更ながら最初の子が詠香、そしてもう一人の子が美衣子という名前であり名乗り合ってもいない事に気付いた。
「美衣子ちゃんの方だってひどいものよ。パパはずっと仕事につきっきりで帰ってこないし、美衣子ちゃんに声もかけない。
ママだって家事しかしないそうよ。しょっちゅう出かけてて、美衣子ちゃんが帰った時はいつも一人きり。
詠香の言葉に美衣子は寂しそうに無言で頷いた。
彼女らの言葉を聞いている内に、似た境遇のお互いに対する依存心と自分達の居場所への想い、その複雑な感情がうかがい知れた。
「…だから、ここが本当に大切なのよ!いいでしょ!?あなたも仕事で随分空けてて、いない事も多いんでしょ!?
私達が掃除や洗濯、全部やってあげるわよ!ここの家のものだって何一つ盗んだり壊してたりなんかしてないでしょ!」
「お願いです、本当に大切な場所なんです。どうか居させて下さい」
「どうしてもって言うんなら、家賃だって払うわよ!それでいいでしょ!?」
―自分は深くため息をついた。全く困った事になった。
小学生の女の子が親に無断で自分の家に住み着いている。それを黙認しろなど、問題しかない。
だが、どうしてもこの子達が一緒に楽しく砂場で作り上げたお城を踏み潰すような気にはなれなかった。
いつの間にか自分の唇は、「仕方ないな」と動いていた。
その瞬間の二人の女の子の表情は、この上なく輝いて明るいとびっきりの笑顔だった。
956 :
名無しさん@狐板
:2025/05/18(日) 22:50:14 ID:WuljWpuy
日本に帰っても、会社に微妙に自分の居場所はなかった。単身で若い故に気軽に海外に派遣された。
…そして海の向こうアメリカで開放的なブロンド美女との甘いひと時なんてものもある訳がなく、
無難に仕事をこなし無味乾燥な毎日、日本に帰りたいと願い続けてばかりだった。
そしていざ帰国しても、お前にいつの間に戻って来たんだというリアクションばかり。
結局大して変わりはなかったな、と思いながら自宅の鍵を開ける。
「あっ!お帰りなさい!」
「お仕事お疲れ様でした。お邪魔させてもらってます」
…ただ、劇的に変わったのは我が家に騒がしい同居人が増えた事だ。
時々お泊りの名目でここの家で過ごしているようで、帰宅した頃には彼女らが家にいる事があった。
台所を通りかかると流し台に置いたままの食器がきれいに洗って並べられており、
洗濯カゴの中には干した洗濯物が畳まれていた。
…約束通り家事はちゃんとしているようだ。仕事帰りの疲れた体でこれをやらなくてはいけないのは気が重い。
正直言ってこれはありがたかった。
彼女らには空いた部屋を使ってもらう事にし、お互いのパーソナルスペースとして干渉しないように決められていた。
最初はお互いに顔を合わせないように、騒がしくしないようにと気を使い合っていた。
「ほら、面白いテレビやってるわよ!リビングで一緒に見ましょうよ!」
…が、しばらく一緒に過ごしている内に警戒心も緩んだのか、キッチンやリビングなど共有の場がどんどん増えていった。
テレビの前で詠香の大きな笑い声が響き渡り、美衣子も口を押えて笑い声を漏らしている。
これがきっと彼女らの本来の姿なのだろう。今ではこうして一家団欒の真似事のような光景が繰り広げられている。
「那科さん、ご飯まだなんでしょう?用意しますよ」
美衣子は冷蔵庫に入っていた作り置きの野菜炒めを取り出すと、電子レンジに入れて温めた。
「美衣子ちゃんって料理上手なのよ!今日調理実習ってやつやってたんだけどさあ…」
詠香は学校での出来事を楽しそうに話したり、気に入らなかった事を愚痴ったりする。
くつろぎの時間にそんな事に付き合わされるなんてと思ったが、彼女の発言が自分の子供の頃の体験談そのもののようで思わず苦笑し、妙に共感しながら相槌を打っていた。
こっちが聞き手に回っていると、さらに詠香の言葉は止まらず、美衣子に宥められてしまう。
あの子も本当ならこうやって両親とお喋りをしたいと思っているのだろうかと思うのだった。
「あっ…もうこんな時間じゃない!」
「私達もう寝なきゃ…那科さん、おやすみなさい
」
小学生の就寝は早い。今日はこのまま泊まってそのまま学校に行くらしい。
彼女らが自分達の部屋に戻って就寝するのを見届けると、大きな音をたてないように入浴を済ませる。
さすがに小学生の女の子に下着を洗わせるのは気が引けるなと思っていたが、何の気もせずに洗濯して干しているようだ。
最初は追い出されないためのご機嫌取りかと思ったが、律儀に家事をこなしてこちらにコミニケーションを試みてくる。
住まわせてくれれば自分などに興味はないと思っていたのだが、思いの他彼女らは自分へと興味を示している。
父親がいない母子家庭同然の暮らし故に、思う所があるのだろうか?
砂場で遊ぶ子供達を見守る大人の様な気持ちでいたが、いつの間にかその砂場に引き込まれてしまったような気分だ。
まあいいだろう、子供のおままごとに付き合ってあげるのも心無い大人にならない為の心構えだろう。
明日は日頃のお礼にケーキでも冷蔵庫に入れておいてあげよう。そんな事を考えながら布団の中で瞳を閉じた…。
まあ、エロ本やその類を家に持ち込めないのはちょっと悩みどころではあるが…。
957 :
名無しさん@狐板
:2025/05/18(日) 22:51:03 ID:WuljWpuy
「那科くんじゃないですか!いつの間に帰国してたんですか?」
驚きとともに顔をほころばせたのは、少し年上の先輩の長瀬さんだった。
彼女は入社したての自分を色々と気にかけてくれた親しい先輩だ。
自分が海外に単身赴任になってから、色々と気にしていたようだった。
話が弾むと、退勤後に色々話そうと居酒屋に共に足を運んでいたのだった。
「立派ですよ、那科くんは、まだまだ若くて入社後間もないのに海外で一人で頑張って…」
「いやいやそんな…他に誰もやりたがらなかったからですよ…」
酒が入ると長瀬さんは陽気になって酒を勧め、饒舌になってくる。その顔はほんのりと酔いで赤らんでいた。
「他の男の人なんて調子のいい事言ってばかりでやる気がなくて、困っちゃいますよ!
飲みに誘われるんですけど、酒は好きですが変な下心のある男の人ばっかりで本当に嫌になります!」
どうやら男達との関係で色々悩み事があるらしい。
とはいえ長瀬さんは年とは裏腹に若々しく綺麗な顔とスタイルの良い体で男性社員からは憧れの的…
というのは上品な言い方だろう。自分だってよからぬ期待を抱いてしまうほどには魅力的な女性だ。
「長瀬さん酔うのは程々にして下さいよ…こんな所皆に見られたらイメージ崩れますよ」
「酔ってませんよ!それに那科くんだからこんな事言うんです!」
長瀬さんのような女性に赤ら顔で見つめられると思わず胸が高鳴りそうになってしまう。ハハハと苦笑する自分。
「気の合う相手と一緒に飲むと本当にお酒がおいしいですね…終電逃しちゃいそうになっちゃいます。
那科くんってここらに住んでて、持ち家あるんですよね?」
「え、ええ…」
「じゃあ今度飲みに行く時は、終電逃しても大丈夫ですよね、那科くんの家に泊めてもらえばいいんですから」
「ちょっと、長瀬さんまずいですよ」
「そういう事言える人だから信用できるんです。次の飲みの時が楽しみですね!」
長瀬さんのその言葉がただの酔った勢いの冗談でない事に期待を抱かずにはいられなかった。
―そしてその直後に、自分の家で楽しそうに過ごしている詠香と美衣子の二人の顔が浮かんだのだった…。
「…あのさあ、今度の週末、友達が家に来る事になってるんだ。その日は空けてもらってもいいかな?」
3つの椅子が埋まる食卓のテーブルで、詠香と美衣子はきょとんとする。
「ええ…ちょっと残念ですね」
「友達って誰?まさか女?」
詠香は露骨に不機嫌な顔を浮かべた。
「最近あなたって飲みに誘われたって言って帰りが遅いじゃない、ちゃんとお帰りなさいしようと待ってたのに」
「わがままを言う立場じゃないのはわかってますけど、私も詠香ちゃんも寂しいです」
「いやー勘弁してくれ、社会人には大人の付き合いっていうのがあるんだよ」
美衣子は不機嫌そうに視線をそらし、詠香はフン、と怒ったような声を上げた。
「お、女じゃないさ!それに君達の部屋には入らせないようにするからさ」
気恥ずかしさと女と言ったら何やら不穏な雰囲気を感じ取ったのもあって、思わず嘘をついてしまった。
そうして気まずいままその日は眠りにつき、言葉を交わすことなく先に登校してしまった。
もし、もし自分が長瀬さんと仲良くなって家に訪れる様になり、もし仮に、一緒に暮らしたい、となったのであれば…
彼女ら二人はどうなるのだろうか?このまま家に居させるわけにはいかない。
小学生の女の子が大人の男の家に無断で一緒に暮らしている。この状況こそがそもそもまずいのだ。
いつかはバレる。バレたら自分だけではなく彼女らも大問題だ。その前に終わらせなくてはならない。
…でもこれは仕方がない事だ。子供はいつか砂場遊びから卒業しなくてはいけないのだ。
そして大人もいつまでも子供と同じ遊びに付き合ってあげている訳にもいかない。
自分が大切にしていた秘密基地が取り壊されてしまったのを目の当たりにしたように。
来るべき時が来るだけの事なんだ。そう思いながら、玄関の扉に鍵をかけ、出勤した。
「おはようございます、那科くん」
「おはようございます、長瀬さん。今度の週末楽しみにしてますよ」
にこやかに長瀬さんに挨拶をすると、仕事にかかるのだった。
そう、自分は社会人であり大人なのだから。
―今晩、長瀬さんと居酒屋で食事を済ませて別れた後、まるで自分を貫く様な視線の様なものを自分は感じた。
(つづく)
958 :
名無しさん@狐板
:2025/05/18(日) 23:41:42 ID:xnIUuXCA
おつー
嘘付いたね⋯
959 :
名無しさん@狐板
:2025/05/19(月) 23:48:15 ID:+zSOeuR4
おつ
続きも嬉しみ
960 :
名無しさん@狐板
:2025/05/19(月) 23:49:34 ID:HUr+hbYy
乙
961 :
砂場のお城と王女様達(中編)
:2025/05/21(水) 01:49:05 ID:Anvw6F9e
「な…何ですか、これは…?」
ほろ酔い状態の長瀬さんがつぶやいたその言葉とまるきり同じ事を、自分は思った。
扉を開けた玄関の先には、口紅のついた自分のワイシャツ、強い香水の香り漂う女物の服、
そして派手な柄のブラジャーとパンティーがこれ見よがしに脱ぎ捨ててあった。
目を疑った。そして思い至った。こんな事ができるのは、合鍵を持っているあの子達しかいない、と…。
「信じられません、こんな爛れた生活をしてる女性が那科くんにいたなんて…」
「な、長瀬さん、これは…違うんです!」
「貴方も結局不純な事を考えている男の人達と変わらなかったんですね。…さよなら、那科さん」
軽蔑しきった冷ややかな声でそう告げると、背を向けて玄関から去っていった。
「待って下さい!」
呆然とした後に彼女を追うも、どんどん遠ざかる彼女の背中。一度も振り返る事のなかったその光景に、
ただ終わった、と追いかける気力すら失わせていた。
呆然としながらフラフラと玄関の中へと入っていく。
その視線の先には、激しく自分を睨みつける詠香が仁王立ちしていた。
「嘘つき」
声が震えていた。憎悪のこもった瞳で自分を詠香は睨んでいた。
「女じゃないって言ったじゃない!あいつの為に私達を追い出すような事したの!?」
次々と自分を責め立てる罵声を浴びせる詠香。もう、全てを察した。
詠香達は自分を怪しんで、長瀬さんと会っている姿を見ていたのだ。
そして、彼女をきっかけにいつかこの家から追い出される事を察して…こんな事をしたのだ。
自分達が造り上げた砂場のお城を守る為に。
「…何でだ?いくら何でもこんな事をする必要はなかったじゃないか!
君達にとって大切な家だってのはわかる!でもここは僕の家じゃないか!」
この子達はこの家が自分の好意、気まぐれで住まわせてもらっている事はわかっているはずだ。
思ったよりは大人だと思っていたが、やっぱり好意を忘れたわがままな子供だったという事なのか。
裏切られたような、失望したような気持ちに打ちひしがれる中、思わぬ言葉が彼の耳に届いた。
「僕の家…?」
自分が発したその言葉に、詠香は肩を震わせた。
「違うでしょ!ここは、私達3人の家じゃない!!」
「この…浮気者…!」
怒気と怨嗟と共に放たれたその言葉に自分は言葉を失った。
自分はただのおまけだと思っていた。だが、彼女らの『お城』には既に自分も含まれていたのだ。
自分は、思い違いをしていたのか?
そう衝撃を受け立ち尽くしていると、突然激痛が背後から全身を駆け巡った。
まるで電撃を流されたかのような痺れる感覚。意識を失うその直前に視界をかすめたのは、
スタンガンを手にして息を荒くする美衣子の姿だった…。
962 :
名無しさん@狐板
:2025/05/21(水) 01:50:41 ID:Anvw6F9e
体がまだビリビリする感覚を感じながら、ゆっくりと視界が明るくなっていく。
ベッドの上だった。体を起こそうとするが、動けない。手足に縄が縛られ、ベッドに固定されている。
こんな行為をした人間は彼女らしか考えられない。
そう、ゆっくりと視線を上に向けていくと、目の前には詠香と美衣子が立っていた。
―いったい何を考えているんだ!早くこの縄をほどくんだ!
…そう言いそうになった瞬間に、自分はふと思い至りうつむいた。
「―すまなかった」
あれこれ言い訳するのも、立場をふりかざすのもやめようと思ったのだ。
彼女らの事を軽んじていた。たとえこの共に過ごす生活が社会的に好ましくないいずれ解消すべきものであるとしても、
彼女らとしっかりと話し合ってからにすべきだったのだ。
それを怠った。何より、詠香も美衣子も自分に対し想像以上の感情を抱いていた事に気付けなかったのだから。
「言い返せないよ。君達の事を軽く考えてた」
その負い目が何を言われても仕方がないと、思わせた。
「な…何よ!そんな風に言われたら…言いたかったことも…言いにくくなっちゃうじゃない!」
怒りと困惑の色が混じった声で、詠香は睨みながら声を上げた。
詠香の父は彼女が物心つく前に浮気が原因で離婚していた。
浮気は悪い事だ、悪いのは父の方だ。母にそう言い聞かせられていたが、
父と一緒である思い出が全くなかった彼女にとって、父という存在に対し幻想や憧れも抱いていた。
彼―那科孤太郎という大人の男性と生活の場を共にするという事は、その想いを反映させるのも不自然な事ではなかった。
詠香は彼に対して父の姿を見ていた。浮気して家族を蔑ろにする父親を問い詰める娘のような心境だった。
そして、那科自身も、その事に気付いた。この謝罪は、正しい選択だったと言える。
―そう、詠香に対しては…。
「わかってくれたんですね」
幼い少女とは思えない笑顔を張り付けて、美衣子は静かにつぶやいた。
その視線に宿った瞳の光に、彼は得体の知れない何かを感じた。
思わず後ずさりしそうになるが、拘束された手足はそれを許さなかった。
ゆっくりと歩み寄る美衣子。
963 :
名無しさん@狐板
:2025/05/21(水) 01:51:55 ID:Anvw6F9e
似た者同士ではあるが、美衣子の家庭状況は詠香とは異なる。
父親は仕事にかまけ遠方に単身赴任、それ故の距離から妻や娘と疎遠になり関りもしようとしなくなった。
そんな夫に対し、母は無関心で特に何もしようとはしなかった。非干渉なら幸いと自分の時間にかまけるばかり。
そんな両親を目の当たりにしていた美衣子は、結婚していようと子がいようと、
お互いが関係を維持しようとしなければ夫婦関係も家庭も崩れ去ると、そう認識するようになっていた。
感情的で思った事を正直に言う詠香。それに対し、美衣子は控えめで一歩引いた位置にいて強い自己主張をしない。
―しかし、詠香の行動した後に過激な行動を取るのは常に美衣子だった。
週末に家を空けて欲しいという発言を怪しんで後をつけたのも美衣子であり、
女物の服や下着を用意して長瀬を幻滅させようと発案したのも美衣子であり…
「痛い思いをさせてごめんなさい。でも、こうするしかなかったんです。
きっと、話を聞いてくれないと思ったから…」
詠香の意図とは別に独断で那科を気絶させ拘束したのも…彼女だった。
悪い事をしたという自覚はあれど、仕方のない事だと割り切れている事を那科は感じ取り震えた。
「私からも謝らなくちゃいけない事があります。私―最初、貴方の事は邪魔だとか思ってたりしてたんです。
詠香ちゃんと一緒の場所がなくなっちゃう、大人なんてみんな身勝手で信用できないって思ってました」
「…美衣子ちゃん…?」
「でも貴方と一緒に過ごすようになってから、詠香ちゃんはすごく楽しそうでした。まるで本当の家庭が手に入ったみたいな気持ちでした。初めての信用できる大人で、初めて一緒にいたいって思える男の人だったんです」
見た事もない雰囲気で言葉を続ける親友の姿に困惑する詠香。その口調には懺悔しているようで、どこか恍惚を思わせるようなものが滲み出ていた。
「孤太郎さん」
自分の名前を呟く美衣子の声にゾクリとする那科。
「孤太郎さんは、お嫁さんが欲しかったんですね…?」
幼い女の子とは思えない蠱惑的な表情を浮かべた美衣子は自分の衣服に手をかけた。
はらり、と音もなく衣服は床に落ちた。
(つづく)
964 :
名無しさん@狐板
:2025/05/22(木) 02:55:21 ID:5wxhVl4m
乙!
965 :
砂場のお城と王女様達(後編1)
:2025/06/01(日) 18:22:58 ID:0hmZrSPU
「ちょ…ちょっと美衣子ちゃん!?な、何してるの!?ふ…服を着て!」
上半身の服を脱ぎ捨て、露になった裸体を目の前の那科に美衣子は晒した。
凹凸のない胸に、少しだけ貼りだした乳首にようやく女としての体の成長が始まった事がうかがえる。
自分の娘でも不自然ではない少女の乳房に、思わず見てはいけないと彼は目を逸らした。
「孤太郎さん、見て下さい。やっぱり私、まだ子供ですよね?」
静かに口の端を緩めながら、静かに拘束され動けない那科にゆっくりと歩み寄った。
その行為を制止する口も開けず、その目をただ見つめているのみだった。
「でも…私だって女なんです」
那科の眼差しを受け止めながら、ゆっくりと下のスカートに手をかける。
静かな衣擦れの音を立てながらパサリと床に落ちるスカート。
そしてそのまま、下着の端に両手をかけていく。
「ダ、ダメ!やめて美衣子ちゃん!!」
目の前の光景に完全に理解が追い付かなくなった詠香はただただ動揺してその行為を制止する声を上げる事しかできない。
そして那科の前に産毛も生えていない一筋の割れ目が露になった。
那科もまた詠香同様に理解の範疇を超えた光景に困惑し、眼前の美衣子の裸体と視線から目を離せなかった。
そんな二人を尻目に、美衣子は幼い顔から想像もつかない妖艶な視線で那科を見下ろす。
「どうですか?私、女の体でしょ?これから、ちゃんとした大人に成長するんです。
那科さんと結婚もできるようになるし、赤ちゃんだって産める様になるんです。
…だから、あんな女…必要ないじゃないですか」
そうつぶやいた瞬間、一瞬だけ美衣子の瞳が鋭く那科を貫いた。
「ねえ…私達、うまくやれてるじゃないですか。実際に。
仕事で忙しくて疲れてる孤太郎さんの為にしっかり家事をして、家に帰ったらしっかり迎えて、
一緒にご飯を食べながら笑い合う。一緒にいられる事に感謝して家庭を守ろうとする。
こんな普通の事もできない女なんて、今じゃ珍しくもないんですよ?
あの女だって、一緒に暮らしたら家事がどうだとか年収がどうだのとか、そんな事言い出すに決まってます」
憎しみを押し殺しながら冷静に言葉を放つ美衣子に、那科は声も出せずにいた。
美衣子はゆっくりと顔を近づけて那科に微笑むと、静かに彼の口へと唇を重ねた。
「!?!!!???!?ちょ…キ、キス!?」
「…えへへ、キスしちゃいました。お父さんやお母さんにもしてもらった事がない、初めてのキスですよ」
蠱惑的に微笑むと、その感触を再び味わうように再びキスを続ける。
那科の頭を愛おしむように抱きかかえ、目を閉じながら愛情を込めながら裸体でキスを続ける。
目の前の異性として意識した事のなかった少女のキスに、那科は困惑しながらもされるがままに唇を貪られた。
小さな体から感じる確かな体温、ようやく女の体になり始めたその未成熟な肌。
女に無縁だった彼にとってそれは意識せずにはいられない女の接触で、胸が高鳴り股間が反応してしまうのを避ける事が出来なかった。
「あは…♪孤太郎さん、やっと私の事を女として意識してくれたんですね?」
女としての本能による嗅覚が感じ取ったのか、美衣子は妖艶につぶやいた。
そして膨らみかけた股間へと目を向けると、ベルトへと手を伸ばす。
966 :
名無しさん@狐板
:2025/06/01(日) 18:24:34 ID:0hmZrSPU
「や…やめるんだ!何をする気なんだ!?」
「ちょちょちょ…っと!それ、男の人の…!」
那科と詠香の声に混ざり、カチャカチャとベルトを外す音と、ジッパーを下ろす音が静かに響く。
そして那科のパンツに迷わず手をかけると、一気にそれをずり下ろす。
そこからは屹立しかけた彼の陰茎がぼろん、と頭を出した。
「えっ、えええ!?!?ええええ!?ちょっ…そ、それダメ!早くしまって!」
詠香は初めて見た男根に思わず手で顔を隠しながら真っ赤になって声を上げた。
「わあ…♪これが孤太郎さんのおちんちんなんですね。ずっと小さい頃、お父さんのお風呂で見た時以来です」
美衣子は狼狽するばかりの二人をよそに、うっとりとした顔で那科の陰茎を見つめ、
感触を確かめる様に小さな手で包み込むように触れ、撫でる様に擦る。
その度に那科は口から声を漏らし、動けない体をよじる様に体を震わせた。
「すごい…♪熱くて…少しずつ硬くなっていきます♪これが…勃起っていうんですよね?
私の手、気持ちいいんですよね?私の事、女として見てくれてるって証拠なんですよね?」
どんどんと手の中で膨れ上がり硬くなっていくそれを愛おしむ様に頬ずりし、ちゅっ、と音を立てて亀頭へとキスをした。
「くっ…あっ…!」
その刺激に一際大きな声を漏らしてしまう那科。たどたどしくも興味深く、グロテスクな陰茎に無垢な少女が
可愛らしい顔に不釣り合いな女の顔で愛撫や接吻を続ける。
あまりにも現実離れした背徳的な光景に、心臓の鼓動はどこまでも激しくなり流れ込んだ血液が陰茎を完全に屹立させた。
そのそそり立った陰茎を見て美衣子は、あはっ、と無邪気な笑い声を上げながら口を開く。
「や、やめ…そんなところ汚…」
快感に震えながら放った制止の声を無視するように、ぱくり、と口の中へと那科の陰茎を頬張る。
美衣子の小さな口の中は完全に屹立した那科の陰茎で満たされ、うん、と苦しそうな声を一瞬漏らす。
「ん…んむっ♪んっ、ん、ん…♪孤太郎さんのおちんちん、すごく熱くて硬い…♪どうです、気持ちいいですか?」
性知識とは無縁と思っていた少女が、聞きかじりの知識を手探りで試す様にどこかぎこちなく、たどたどしくも
愛情を込める様に丁寧に口淫を続ける。にっこりと微笑みながらそんな行為を繰り返し、淫らな音が響き渡る。
知識と経験のなさを補うようにその勢いを込め、舌と唇を使って一生懸命に快楽を引き出そうと美衣子は行為を続けた。
「美衣子ちゃん、ど、どこ舐めてるのよ…!そ、そこって男の人の…お、おしっこが出るところでしょ!?き…汚いわよ…!」
顔を覆った指の隙間からその光景を覗き見る詠香は、真っ赤になりながら呟く。
「もう詠香ちゃん、汚くないわよ。だって孤太郎さんのおちんちんだもの」
詠香の方を見遣ると妖艶に微笑み、勢いを増した口淫を続ける。那科の顔を見つめながら陰茎を頬張り続け、
喘ぎ声を漏らす度に、彼が感じてくれている事に喜び目を細め、そこが弱い場所だと貪欲に学習する。
唾液をたっぷりと喉の奥からまぶし、亀頭の括れの部分を舌先で穿る様に責め立てる。
父親以外に男の性器を見た事もなかった少女とは思えない淫靡なテクニックに、那科は睾丸から陰茎の根元へとせり上がってくる射精感を抑えずにはいられなかった。
そんな決壊を迎えようとしているその状況で、突然と美衣子は口を離した。
デロデロにまぶされた美衣子の唾液が泡を立てて亀頭から糸を引いた。
「…それにね、おちんちんはおしっこをする為だけの場所じゃないんだよ。
赤ちゃんを作る為の大切なものなの」
美衣子は頬を紅潮させながら立ち上がり、股の部分に指をやりながらつぶやく。
彼女の一筋の割れ目からはじゅんと湿った愛液が溢れ始め、その秘裂に指を入れながら
はあはあと甘い息を漏らす。
967 :
名無しさん@狐板
:2025/06/01(日) 18:25:38 ID:0hmZrSPU
「…それだけは!それだけはやめるんだ!」
美衣子の視線で今から何をしようとしているのか直感的に理解した那科は、
されるがままだった今までとは打って変わって正気に戻ったように騒ぎ、暴れ出した。
縛った縄がギシギシと音を立てるも、しっかりとベッドに固定されたそれは揺れるのみだった。
そんな光景を前に、美衣子はゆっくりと那科の前に立った。
彼の目の前には愛液で湿った美衣子の割れ目があり、上を見上げると情欲の炎を目に灯らせた女の瞳が目に飛び込む。
「孤太郎さん、私の初めてをあげます」
吐息のようにつぶやくと、自分の意志とは無関係に真上を向くほどにそそり返った陰茎を手に取る美衣子。
「ダメだ!ダメだ!これ以上は、それだけはダメだ!」
返答せず、ゆっくりと腰を下ろして柔らかい陰唇が亀頭へと触れる。
自分の割れ目が小さすぎて入らない事に、ん、と声を漏らしながら、
まだ幼く小さな体に不釣り合いな男根を受け入れようと角度を少しずつ調整しながら、自分の中へと導こうとする。
その感触にじらされるようなもどかしさを感じ、制止の声が思わず途切れそうになってしまう。
そして…
「あっ!あ…ああっ!!」
「ん…ひぐっ!」
ぶちり、と何かを貫く様な感覚とともに、陰茎はすっぽりと割れ目に飲み込まれ、根元まで一気に沈んでいった。
美衣子の押し殺すような悲鳴が口から漏れ、目の端に小さな涙が潤む。
はあ、はあと口が半開きになり苦しそうな吐息が次々と吐き出される。
目の前には自分の陰茎を完全に飲み込んだ自分と美衣子の結合部を目の当たりにした那科。
その結合部から流れる赤い一筋が、目の前のまだ幼い少女の純潔を奪ってしまった事。
そして自分の上で痛みを押し殺す少女がたった今処女を失い、自分の男根で女になった事を思い知らされた。
「あ…ぐっ…、繋がっちゃいましたね…♪孤太郎さんとひとつになれて、私…嬉しいです♪」
瞳から雫をこぼしながらこちらに笑って見せる美衣子。
まだ誰の侵入も許したことがない美衣子の中はギチギチに絞まり、まるで自分の陰茎が締め上げられるような感覚だった。一気に子宮口まで届いてしまった陰茎の先端に柔らかいものが触れる感覚。
今まで海外で欲求不満になり、娼館で発散してきた事は何度かあった。
その時の感触とは全く違う、先程まで処女だった初めての膣内の感触に那科は声も出せずに悶えるのみだった。
「は、はあ…はあ…う、動きますね?」
焦がれる男とひとつになれた歓喜と初めての陰茎を受け入れる痛みに、深呼吸するように息を整えた。
そして痛みがおさまると那科を気持ち良くさせようと思う一心でゆっくりと腰を前後にスライドさせ始めた。
愛液でヌルヌルになった膣内はきつく彼の陰茎を締め上げながら、亀頭に絡みつく様に刺激を与えていく。
「あっ!あっ!あんっ!」
その前後の動きはだんだんと勢いを増していき、自ら快楽を貪るように腰を動かしだした。
ぎこちなくも本能に任せたその腰の動きに、陰茎が扱かれるその快楽に頭が真っ白になった。
自分の気持ちいい場所に当たる様に角度を変えながら、前後から上下に動きを変え、
喘ぎ声と共にパンパンと肉を叩き付ける音が響き渡る。前後に、上下に動きに緩急をつけ腰を振りくねらせる。
その刺激に込み上がる射精感をこらえる那科。上を見上げると幼い顔を紅潮させ女の快楽を浮かべる美衣子の表情が飛び込む。
そのアンバランスで淫靡な光景に更に興奮と快感は高まっていった。
「ウ…ウソ…ほんとに…セ、セックス…しちゃってる…」
聞いた知識しかなかった男女の性行為を目の当たりにした詠香は目を丸くしてその光景を凝視する事しかできなかった。
自分達にはまだまだ早いと思っていた性行為。それを自分の無二の親友が、
父親のような感情を抱いていた男を相手に行っている。そして今まで見た事のない快楽の表情を浮かべた親友。
完全に自分の理解の範囲を完全に振り切った光景で、頭は完全なオーバーヒートを起こしてただ見つめる事しかできなかった。
968 :
名無しさん@狐板
:2025/06/01(日) 18:26:49 ID:0hmZrSPU
「はっ、あん♪孤太郎さん、もう…私、限界です…!一緒に…!一緒に!」
「ダ…ダメだ…!早く…抜いて…!」
絶頂を迎えようとしている美衣子とともに、自分の股間も限界を迎えようとしていた。
美衣子と繋がり、セックスしてしまった。射精だけはしてはいけないという理性で必死に耐えてきたが、
睾丸からせり上がった精子は無垢な少女の膣内を満たしたいという欲求を持って閂を破ろうとしている。
それにとどめを刺そうとするように、愛液でヌルヌルになったギチギチの美衣子の膣は一層きつく絞まり
精子を自分の中へと吐き出させようとしている。
「あっ!ああ〜〜〜〜っ!!」
絶頂を迎えた美衣子の声と共に膣内はキュッと絞まり、その刺激に耐えられず亀頭の先端から
白濁した精液が小さな膣内を満たそうと勢いよく放たれた。
理性が飛びそうになる強烈な射精感。今までで一度も体験した事なかった強烈な快感と共に射精が続き、
ピッタリとくっついた子宮口から奥への卵管をめがけて精子が放たれる感触を感じた。
どこにそんな量があったのかと思う程に射精が続き、脈動するたびに腰が抜けるような快感が頭を貫いた。
「ああ…はあ…はあ…」
自分に跨り繋がったまま射精の迸りを子宮で受け止め、絶頂の余韻に浸りながら射精される感触を感じているかのようだった。
いつまでも続くと思われた射精が収まった直後、脱力したように自分の胸へと美衣子は力なくもたれかかった。
胸と胸が触れ合い、心臓の鼓動がお互いに伝え合うかのように響いた。
「気持ち…よかったですか?」
視線が合ったその瞬間、美衣子は息を吐きながら微笑む。
「私も…気持ち良かったですよ。私、最高に幸せな気分です」
首を伸ばし、美衣子は感謝の気持ちを込めたキスをした。
那科は強烈な快感と目の前の少女とセックスし、その膣内に大量の射精をしてしまった事に呆然としていた。
「…ずっとこうしていたいけど、抜きますね…んっ」
ゆっくりと美衣子は腰を引き、繋がっていた美衣子の女性器と那科の男根の結合が解除される。
白濁とした精液と愛液が混ざり合って糸を引きながら引き抜かれる。
射精しきって硬さを失い始めた陰茎がずるりと抜けると同時に、
美衣子の膣内に収まりきらなかった精液がどろりと溢れ出た。
彼女の股からこぼれた破瓜の赤い跡。そこから強烈な粘度で溢れた自分の白濁液。
その光景は何も考えられなくなっていた那科に、美衣子とセックスとしてしまった事実を今一度思い知らせた。
「あっ…孤太郎さんに注いでもらったのが…溢れちゃいます…」
自分の充血した割れ目から溢れ出た精液を惜しそうに見つめ、糸を引くそれを指で掬うと
自分の膣内に戻そうとするように、精液を割れ目に押し込む。
それでも収まりきらず溢れ出る白濁液を見て、ふうん…と残念そうな声を漏らした。
「…孤太郎さん、特定の年齢以下の子供と性行為をしてしまうと、同意に関わらず犯罪になっちゃうんですよね?
…私、孤太郎さんが犯罪者になって捕まっちゃうなんて…嫌です」
―瞳に底知れぬ感情を込めてつぶやいたその言葉に、那科は背筋が凍る感触を感じずにはいられなかった。
(つづく)
969 :
名無しさん@狐板
:2025/06/01(日) 18:50:21 ID:0hmZrSPU
「―このままずっと、私と詠香ちゃんと一緒に…暮らしましょうね」
しまった…このセリフの一文を入れるのを忘れてた…
970 :
名無しさん@狐板
:2025/06/01(日) 22:57:59 ID:6/c/TpNv
乙ー
次回も楽しみ
971 :
名無しさん@狐板
:2025/06/01(日) 23:58:58 ID:x6LuYMnt
乙でした
ロリであるがゆえ手を出したらアウトだからこそのトラップいいよね
972 :
砂場のお城と王女様達(後編2)
:2025/06/09(月) 02:19:02 ID:HFSoO9Bx
「あーあ、もっと年収が高い男と結婚すればよかったな〜」
これが母の口癖だった。贅沢や楽がしたいとばかり考えるようになっていった母は
父の前でもはばかる事無くそう口にするようになっていった。
最初は無言で聞き流していた父だったが、ある日とうとうそれが我慢の限界に達した。
生まれて初めて見る両親の大喧嘩。泣きながら割って入ろうとするも、両者に黙っていろと一喝され、
部屋の隅で耳に飛び込んでくる罵声を手で塞ぎながらただただ早く終わって欲しいと祈りながら泣き続けた。
―それから、父は母と口をきかなくなった。仕事の為と単身赴任を理由に家を飛び出し、
母もいないのならむしろ好都合とコミニケーションを断った。離婚状態にも等しい別居状態である。
娘に対しても無関心になっていき、最低限の家事しかしなくなっていった。
そんな両親を持ったのが美衣子だった。
あの時何と言われようとなりふり構わず夫婦喧嘩を止めようとすれば今のようにはならなかったのではないか。
そんな後悔が、彼女に家庭を守る為なら行動をためらってはいけないという認識を抱かせるきっかけとなった。
―そして同時に、自分本位さで夫婦関係を崩壊させ、子の事すらも顧みなくなった母を強く嫌悪した。
妻としても母としても失格な存在。自分が大人になったら絶対に母のようにはならない。
家計を支える夫を助け、良き妻として家庭を守る。そして子には惜しみない愛情を注ぐ。そう決意させた。
このトラウマそのものの経験が、美衣子に今回の行動を起こさせた理由だった。
「あ…あ…美衣子ちゃんが…あ、あいつと…セ、セックス…」
一連の流れをただ見る事しかできなかった詠香は真っ赤になって放心状態でつぶやくのみだった。
自身の母以上に信頼と愛情を持つ親友の行動に、ただただ呆然としていた。
父の思い出が全くない母子家庭で育った詠香にとって、那科は父親の様に認識しつつあった存在だった。
そんな者同士が目の前で性交を交わし、絶頂を迎えた様を眺めていた彼女の胸中はどのようなものであるか、
表現には非常に悩むものであっただろう。
「詠香ちゃん、びっくりさせてごめんね。でも、これは私と孤太郎さんが本当の家族になるのに必要な事なの。
もちろん、詠香ちゃんも一緒だから安心して」
「ほ、本当の家族…?」
「うん、孤太郎さんが他の女に浮気しないように私がお嫁さんになるの。大きくなったら、結婚して赤ちゃん産むんだよ」
「え、え…ええええ!?!?!??」
「大丈夫、詠香ちゃんを一人ぼっちにしたり絶対に悲しませないから安心して。私がママになってあげる」
「…お嫁さん…?結婚…?ダ、ダメよそんな!」
「ダメじゃないよ。私、嬉しいの。孤太郎さんとこうしてひとつになれて。お嫁さんになれるのだって」
「え…そんなの、ダメよ!だ…だって…私だってそいつの事、好きなんだから…!」
顔を真っ赤にしながら目をつぶり、抑えていたものを吐き出す様に口にする詠香。
その発言と行動に、脱力と放心状態でぐったりとしていた那科は目を見開いて驚いた。
それと同じく、目を丸くしてきょとんとする美衣子。
973 :
名無しさん@狐板
:2025/06/09(月) 02:21:10 ID:HFSoO9Bx
「…うん、ごめんね、詠香ちゃん。私、詠香ちゃんの気持ち…考えてなかった」
「…」
「だから、詠香ちゃんも孤太郎さんのお嫁さんになる?」
「ふえっ!?」
「いいよ、詠香ちゃんとなら孤太郎さんと関係を持っても…許してあげる。だって私達家族だもの」
にっこりと詠香に微笑みながら優しく囁く美衣子に、那科は背筋が冷たくなるものを感じた。
詠香は神妙な顔で考えた後、那科の方を見やる。ごくり、と唾を飲み込んだ後立ち上がり、
拘束された那科に静かに歩み寄っていった。そして、服に手をかけるとゆっくりとまくり上げていった。
「詠香!君まで…ダメだ!やめるんだ!」
那科の制止の声に一瞬動きを止めるも、ぱさりと服が床へと落ち、下着をゆっくりと下ろしていった。
詠香が一糸まとわぬ姿になる。平坦な胸に自己主張するようなぷっくりとした乳首、毛一つない割れ目。
強気で行動的、感情を隠そうとしないまるで男の子の様な雰囲気だった詠香の裸体はまぎれもない女という事を主張していた。
「孤太郎さん、綺麗にしますね」
美衣子は那科の精液と、美衣子の愛液と破瓜の血でドロドロになった陰茎を舌を這わせる様にペロペロと舐める。
柔らかく熱い舌が射精後で敏感になった陰茎を包み込み、吸い付くように口の中に頬張る。
尿道の中に残った精子を吸い出す様にちゅうちゅうと音を立てている。
その丁寧なお掃除フェラに射精して萎んだ那科の陰茎は再び美衣子の口の中で膨らんで大きくなっていった。
「詠香ちゃんも準備して。ほら、ここに指を入れて…いじった事、ない?」
「ひゃんっ!?ふぁっ!」
美衣子は詠香の割れ目に指を優しく這わせると、少しずつ指を中へと入れていく。
その度に詠香は未知の刺激に驚きの声を上げて体を震わせる。
「詠香ちゃんの中、すごくきつい…孤太郎さんのが入るかな?」
不安そうな声を上げながら、陰唇をなぞり、陰核を撫でる様に指先で愛撫する。
ほぐす様に少しずつ入れていった指からは、じゅんと湿った愛液が糸を引いていた。
「詠香ちゃん、もう濡れてる。私と孤太郎さんがしてたのを見て興奮しちゃった?」
あは、と悪戯っぽい笑い声を上げる美衣子。その光景と先程の美衣子のお掃除フェラで完全に那科の陰茎は屹立していた。
再び臨戦態勢を迎えたそれを見つめ、今一度唾を飲み込むと詠香はそれを恐る恐る手に取った。
「こ、これが…おちん〇ん…!すごく大きくて、硬い…」
「やめるんだ詠香、やめてくれ…」
懇願するように拒否の声を上げる那科に、詠香はひどくうろたえた様な表情を浮かべて見つめ返す。
「君には僕なんかよりずっといい相手がいつか現れる。だからダメだ…まだ君は子供なんだから…」
974 :
名無しさん@狐板
:2025/06/09(月) 02:22:18 ID:HFSoO9Bx
―この発言が、まずかった。
「ば、バカな事言ってるんじゃないわよ!あんたは…!」
その言葉に反応し、劇場のまま言い切らない内に掴んだ陰茎をあてがってぐっ、と腰を下ろす。
狭すぎて入らないと思ったそれは、勢いのまま飲み込まれるように詠香の中へと入っていった。
「ひぐんっ!」
悲鳴のような声とともに、ぶちんと何かがちぎれるような感触と共にそれは詠香の子宮口まで侵入した。
誰の侵入も許した事のない、その狭い割れ目からつたう赤い血が、詠香の純潔を奪った事を示していた。
那科はこの僅かな時間で、二人の乙女の処女を奪う結果になってしまった。
目に涙を溜め、破瓜の痛みに耐えながら声を押し殺し那科を睨む詠香。
…もはや遅い事ではあるが、もし「まだ早い」「お互いの同意の上がいい」と言っていれば…こうはならなかっただろう。
「詠香ちゃん…!しっかり息を整えて。そして、力を抜いておち〇ちんをなじませて…」
「はあ…はあ…!」
息を抑えながらゆっくりと呼吸を整える詠香。泣きそうに涙を目に溜め、
自分に跨って破瓜の痛みに耐える詠香を那科は本気で心配そうに眺めていた。
頬を紅潮させた詠香は、下に見下ろす那科に目を合わせると、覆いかぶさるように倒れかかった。
ぐっと抱きしめる様に那科の体に手を回し、お互いの心臓の鼓動が響き合うようだった。
「つらい?でも…詠香ちゃん、おめでとう。今、孤太郎さんと繋がってるのよ」
「はあ…は…う、うん…!」
那科は陰茎が引きちぎられそうな締め付けに声も出なかった。
自慰すらもしていなかったような処女の膣内の感触に身を震わせて悶えていた。
「落ち着いたら、ゆっくり腰を動かすの。おち〇ちんを味わうように、気持ちいい所に当たる様に…」
「うん…な、なんか奥、気持ちいい感じになってきた…!」
恐る恐るゆっくりと前後にスライドする詠香の腰。腰を動かす度に子宮口に届いた亀頭が擦れ、
詠香の甘い声と那科の喘ぎ声がデュエットするように響き合った。
ヌルヌルの愛液が根元から締め付けるようなきつい膣内を滑らせた。
ヒダの一つ一つが飲み込んだ陰茎全体をくまなく扱き上げ、射精へと導こうとする。
先程まで処女だったとは思えないようなメスの本能が目覚めたかのように詠香は甘い喘ぎ声を漏らし、
痛みから完全に快楽へと変わり腰の前後運動が激しくなっていく。
「あぅっ!はっ!あっ!」
那科にとってはまるで小さな頃の自分にそっくりな親戚の小さな男の子の様に思えていた詠香が、
自分の陰茎によって女になって快楽を得るために自分の上でぎこちなく腰を振り続ける姿に、
背徳感とどうしようもない性的興奮が高まっていくのを感じずにはいられなかった。
自分の陰茎を根元から完全に咥え込んだ詠香の結合部からは、赤い筋に交じって白濁した愛液がどんどんと溢れ出ていた。
975 :
名無しさん@狐板
:2025/06/09(月) 02:23:12 ID:HFSoO9Bx
「あ…あんっ!なんか…へ、ヘンな感じ…私…もう…!」
「こ、こっちも限界だ…!抜いて、くれ…出してしまう…!子供が、できちゃう…」
「あん!そ…そんな事言われても、ム…ムリ!止めらんないわよ!」
理性では止めなくてはと思っていても、男としての本能と機能はこの目の前の少女の中へと精子を注ぎ込んで孕ませたいと、睾丸がせり上がり射精の時を今まさに迎えようとしている。
「あっ!ああ〜っ!」
詠香の絶頂の声と共に全身がビクンと跳ねる。その瞬間に絶頂した膣はとどめとばかりにきつく絞まり、
抗う事も出来ずに射精へと導かれてしまった。
二回目とは思えないほどの精子が激しく脈動しながら詠香の子宮内に放たれた。
1回、2回。放たれる度に美衣子の時と同様の理性が飛びそうになるほどの強烈な快感を伴った射精が続けられる。
「くうっ…うんんっ!」
絶頂の余韻を味わいながら、射精される感触に身を震わせながら詠香は声を漏らす。
3回目、4回目、まだまだ続く射精に情けない喘ぎ声が漏れてしまう。
ようやく射精が終わった後も、詠香の膣内は自分の陰茎を離すまいとがっちりと咥え込んでいる。
そのまま詠香は那科に抱き着くように覆いかぶさり、ぎゅっと手を回して抱きしめる。
「すっごい…気持ち…良かった…♪」
荒い息を漏らしながら、囁くように呟く。そして詠香はこのままずっと繋がっていたいと主張するかのように、
那科の体を抱きしめたまま離さなかった。
彼もまた、強烈な射精感と快感に何も考えられなくなってそのままされるがまま、放心状態で抱きしめ合っていた。
目の前の少女二人と関係を持ち、処女を奪ってしまった事も忘れて。
「―孤太郎さん、これからもずっと、私達と一緒ですよ…♪」
恍惚とした顔を浮かべる美衣子の姿に、那科はとうとう理解した。
彼女らは砂のお城を完成させてしまった。
王女達が砂場で作り上げたお城に、自分は捕らわれてしまったのだと…。
(終わり)
976 :
名無しさん@狐板
:2025/06/13(金) 00:39:26 ID:UcbHs1dY
乙でしたー!
ハッピーエンド!
977 :
名無しさん@狐板
:2025/06/13(金) 08:56:58 ID:YmJJL5Nn
おつー
978 :
389
:2025/07/19(土) 22:28:05 ID:0RVK7FZh
これはひどい真・女神転生if…嫉妬界編
このSSは現在本スレでスレ主さんが投下中の女権国家と女神転生ifのクロスSSです。
>>389
から
>>411
の続きです
以下の注意点があります。
@今回はネットスラングなどの言葉が使われています。『脳を焼く』と『ラストエリクサー症候群』という言葉です。意味が分からない方は検索してください。
Aユウキの姉であるランの種族についてはある理由により決定しました。ネタバレになるのでその理由は、後に書いています。
B
>>543
から
>>551
のイキリ善良有能サマナー大鳳くんと空至王とも少し繋がっています。
C今回はデビルサマナーの設定も使っており、思い出す前に書いたために造魔という特殊悪魔はマグネタイトという悪魔に捧げないとダメなエネルギーが不要という設定だったけど、
その造魔から誕生する英雄などの特別な悪魔になった際にはマグネタイトを使っていた気がしたからその設定で書いたけど、特別な悪魔になってもマグネタイト不要だったかもしれません。
D今回は嫉妬界の都合上、他のSSで横島のヒロインを勤めたキャラが脈絡なく出てきます。
E
>>682
の雄々しき獅子の祝福の設定も使われています。
FSAOの妖精の設定と色々な神話の設定が混ざってます。
自分の前世の一人空至王と呼ばれた王が、女権国家で敗れ愛歌とコヤンスカヤに嫐られぬいた記憶が流れ込んできた後、愛歌とコヤンスカヤの二人は彼に自分たちも魔界巡りの際に試練を与えに来ると、告げてから去って行った。
彼はその言葉を聞き嫌な予感を覚えつつも、次に向かうことを決意する。
『なんと言うか愛歌さんにはかなり親しみが心に湧いてきたな。やっぱり俺が英雄になる道を選び続けた最初の前世からの関りがあったからかな?』
二人と再会できたことを自分の魂が喜んでいるのを感じた。横島は次の世界に挑む準備に取り掛かるべく拠点に戻ると、マイが真っ先に彼を出迎えた。
大きめの祭壇めいた寝台のある部屋に今の彼女は凄く映えている。女神としての側面が強く出ている様だ。彼女は少し悩んだ様子で重い決断を下すように言った。
「忠夫」
マイが横島を名前で呼び出すと、彼の魂がそれに反応し始める。今まで、横島とそういう関係になっていた女性陣が彼を敢えて横島と呼んでいたのはある程度察しがついていた。
マイはある時を境にプライベートですらも彼を名字で呼ぶようになっていた。その理由は言の葉や名前は呪術的な意味も強い。忠実なる夫という彼の名前は女権国家では呪術で縛りやすいだからこそ、
彼の今生での決断を優先するために呼ばずにいたのだろう。
「姉ちゃん重要なことか?」
「ええ今度の場所は嫉妬界、青木さんが経験したそれとは相当異なるわ。耐えるためにも必要なことがあるから」
そういうと彼女は横島に抱き着き唇を奪い言う。
「今度の世界は色々な意味で凄く危ないわ。ある意味ではアリスが主を勤めた怠惰界よりすごいかも」
「あ、ああ?」
口づけだけで、完全に蕩けている彼を見下ろしながらマイは続ける。
「私が冥府の神としての力全てを振るい貴方が引き戻すことができるようにしておくから」
マイはそういって彼から離れると、祭壇めいた寝台の前で服を脱いだ。白く穢れがない様に見えながらどこまでも淫猥な体が彼を誘い。彼女が演技でした男性優位の性行為をした夜が思い出されてくる。
この時、彼は気づかなかったが、さとりとこいしがこの部屋に潜み彼に弱い想起を使っていたのだ。横島はマイが自分に屈服しながら喘いでいた演技をしていた夜を思い出しながら服を脱ぐと彼女を寝台に押し倒した。
そして、こいしの無意識操作で男なら女性を屈服させて当然という意識が強くなっている。
横島に押し倒されながら彼の口づけに応じ口が自由になると彼女は言う。
「婚姻の儀式ともいえるこの契りは昔みたいに私に勝っていた性行為で終えなきゃね♪ ここで負けたら夫婦関係がエラいことになっちゃうわよ」
その言葉に彼は勝てないと理性が告げているのに、なぜか彼女が過去に彼に負けたふりをしていたのが嘘ではないと思い込みそのまま押し倒して彼女の中に自分の分身を挿入した。
その瞬間彼の頭が一気に爆発した。マイは過去今までで一番かもしれない程に本気で彼に快楽を与えてきている。 マイは嘲笑しながら言う。
「やっぱり勝てるかもとか思ってた? そりゃ私の演技力凄いし、何よりベリアルの力を持った女性の、
嘘をだとわかっていても信じさせる加護とこいしちゃんの無意識操作まで使ったからね♪ あれだけ教えられても過去を思い返すと反逆してくる愚弟は良くわからせないと」
一度の射精でえぐい程に霊力も精力も抜かれた彼を片腕で持ち上げると彼女は今度は自分が上になり体の全てを押し付けてくる。
体だけではなく魂まで彼女のもたらす快楽に反応していることに気づきながら彼は悲鳴を上げた。
悲鳴を上げながら離れようとする彼をマイが捕らえたまま、上になり。何度も精液を吐き出させながら、彼女は彼に術をかける。
横島はマイの冥府の神としての能力で男性優位の性行為が当たり前の前世の価値観に戻された後で何度も彼女にベッドの中で惨敗させられていく。
マイがあざ笑いながら彼の上で腰をひねると一際大きな射精が起きた。そしてその直後に彼が今生では初めて聞く声が響く。
「男としての恥ずかしい概念が強ければ強い程沢山射精するとか、本当に気持ち悪いマゾ男ねぇ」
声に反応して言葉を放ってきた方向を見ると、そこにはピンク色の髪をした美少女と白髪の美少女が並んでいた。
「君たちは?」
その問いにさとりは笑って言った。
「いまさら言わなくてもわかるでしょう。何回も付き合っている貴方の嫁たちの一人よ。私はさとり、そしてこの娘は今マイが名前を出したこいしよ。
私は心を読めてトラウマを刺激できるの。そしてこの娘は無意識を操れる。これは自己紹介代わりよ『想起・今までの恥ずかしすぎる性行為一覧』」
マイに体を押し付けられて分身を飲み込まれているだけでも快楽で壊れかけていた彼の頭が恥辱とそれがより高める性的快感で、余計にひどいことになっていく。
止まることのない射精が起こり、マイがそれを魔力として吸収していなければマイの腹が妊婦の様に膨れ溢れ出ていただろう。その状態の苦しむ彼を嘲笑しながら見下ろすさとりの目に余計に分身が固くなっていく、その横から無邪気な声が響いた。
「お姉ちゃん私も」
こいしの言葉の後で彼は自分の無意識が操作されて、男が女性に性行為で負けるのは恥ずかしいという意識が強くなっていく。そして嘲笑と侮蔑の目が余計に彼の分身を固くしていく。さとりは見下ろしながら言う。
「あらあら、最低の恥ずかしい女性優位の性交中に、男としての誇りを強くされた途端に逆に興奮するなんて。本当に気持ち悪いわ。マイ、貴女の教育のせいじゃない?」
「良く分かったわね。 ずっと昔から男性優位の性行為が当然って教育を施してきていたから、だって忠夫は、魂の髄まで変態マゾだから」
最後の侮蔑の言葉に絶頂して涙が少し出たところでマイが腰をひねり大量の射精をさせると、彼の分身を抜き、さとりと交代した。さとりに騎乗されて恥ずかしい行為の快楽を思い返させられながら叫ぶ彼をさとりは見下ろして言う。
「ああ、その性的快楽に抗えず恥辱で精神が死にかけている心良いわぁ。もっと見せなさい。
『たまらさない』『ダメなのに尊厳が殺されるほど分身が力強くなってしまう』『祭壇めいた寝台でこういう性交を続けるとどうなっちゃうんだろう?』 最後は期待の方が大きいわね」
さとりは笑いながら腰を動かして、ふと思いついた様に言う。
「マイ、彼の価値を今より男性優位だったころの前世に戻してあげて。この屑変態はその方が喜ぶわ」
「そ、そんなこと」
「あるでしょう。心読める私に嘘は効かないわ」
「よ―し、変態な弟の為にお姉さんやっちゃうわ」
良い笑顔でマイが宣言した直後に彼の恥辱心が余計に上がり、そのままさとりの中に大量に射精し彼が恥辱と快楽で気絶しかけると、
さとりが彼の分身を引き抜き、こいしが彼の分身を飲み込んだ。飛びかけた意識がこいしの膣の快楽で無理やり引き戻されると、こいしは笑いながら言う。
「今回の嫉妬界の試練は凄く大変だから、この儀式しておかないと多分無理だよ。だから頑張ってね♪ 忠夫」
こいしの言葉は不思議なことに全て本音で裏などないとわかった。彼は頷くとこいしが言う。
「じゃあ、私達三人と次の日までしようか」
「え」
終わると思っていた好意の延長を聞かされた直後彼は、快楽地獄の始まりを告げる声を挙げられた。
マイの冥府の女神の権能で特に男性優位の性行為が当たり前の前世の価値観に戻され、それをこいしの無意識操作で強くされた状態で嫐られ、そこにさとりの気分による意地の悪い想起も入る。
その度に信じられない程に大量の射精をしながら彼は何度も達し続けた。意識が何度も飛びながらも確かに何らかの耐性が刻まれたのも感じながら彼はそのまま眠りに落ちて行く。そしてマイの言葉が脳裏に刻まれる。
『嫉妬界を耐え抜けば私に再び嫐られることができるわよ』その言葉で決意が固まる自分に絶望しながらも彼は安心感も覚えそのまま眠り落ちていった
次の日にエヴァとアリスと夢子が迎えに来た頃には彼は、相当に消耗しているのが一目で分かる状態になっており、エヴァ達もいささか驚いたほどだ。
儀式的な性行為で魂が打ちのめされたのもあるのだろう。エヴァはその様子を見ながら言う。
「忠夫に興味を持ってない侍女に来させるべきだったか。私も嫐りたくなってしまった」
夢子とアリスも頷きながらそれでも我慢すると動けない横島以外にはシャワーを浴びてくるように言い、横島は人形達や夢子たちが彼の体を洗い整え始めた。
もはや見慣れた食堂で、夢子とアリスに給仕されながら横島はエヴァと古明地姉妹とマイと共に食事をとっていた。
軽く口に流し込めるが、確かに体力を回復させてくれるスープとパンが体を温めてくれる。食事が終ると、エヴァが彼女にしては珍しく、少しだけ言いよどんだ様子で言葉を口にした。
「忠夫」
マイと同じく呼び方を変えたのは、彼女たちも覚悟を決めたのだろう。彼が心構えは出来ているという様子の目で彼女を見ると、エヴァは言い辛いと思った言葉をつづけた。
「今度の世界は嫉妬界だ。もしかしたら怠惰会よりも危険かもしれん。お前は青木殿の巡った嫉妬界を見ていたか?」
「はい。昔ならともかく、今は恥ずかしがる様なものでもない、と記憶の共有を許していただけました」
青木に対して彼は家族の様に気安く話すときもあれば、師匠として厳格に話すときもある。意識して決める時もあるが、無意識だと師匠としての青木か、家族としての青木か定まらない。その彼の答えにエヴァは少し悩んだ様子で言う。
「青木殿の世界だと理想のヒトガタと呼ばれる男性にパートナーの女性を一時的に奪われ、その嫉妬させられる世界だったが、この世界だとそうはならない」
横島に対してゲームで言えば好感度200越えをしている女権国家の女性陣が他の男性になびくとか演技でも無理だろうというのは彼ですらもわかる。だがエヴァでも言い辛いレベルの何かがある様だ。
「嫉妬界に関してはだが、青木殿たちも一つの世界線で憤怒界か嫉妬界のどちらかにしか行ってないから片方はボツにするかもしれんという話になっていた。
私が聞いていた限りでは、一応嫉妬界は採用されることになったらしい。憤怒界はもしかしたらお前は行かずとも住むかもしれん。しかしな、今回の嫉妬界は相当ひどいことになりそうだ」
エヴァの気まずそうな眼が彼の嫌な予感を余計に高めていった。食事をしながらマイが不意に言う。
979 :
389
:2025/07/19(土) 22:31:29 ID:0RVK7FZh
「忠夫、今度の世界は割と本気で洒落にならないから、仲魔達を合体で強化しておくわ」
「わかった」
大半の仲魔達とお別れか、最初は寂しく思ったが今では慣れたのが半分、もう半分は一緒に戦った絆なども受け継がれているのがわかっているので答えないのが半分くらいになっている。
トゥルダクには特に世話になったなと彼は思い、礼を言っておこう、と決意した。
食事を終えて、彼が具現化している仲魔達の部屋に行くと、ヒーホーくんことジャックフロスト達やユウキやランが遊んでいた。恐らくは次の戦いまでに悪魔合体させられるから、
自由時間を過ごしてほしいとマイが計らったのだろう。横島以外には彼女は公平で優しいのだ。素の意地の悪い女権国家の女性特有の鬼畜さを見せる相手は彼に対してだけである。
目当ての相手は直ぐに見つかった。ユウキもランもアレクシアも彼がトゥルダクに言いたいことがあるのだろうと、見て直ぐに二人きりになれるように道を空けてくれる。
彼が目の前に来るとトゥルダクは骸骨でありながら気配だけで喜んでいるのがわかる雰囲気を発すると言った。
「横島殿、後遺症もないようで何より」
「ああ、お前が頑張ってくれなかったら多分、アリスちゃんに怠惰会で永遠に愛玩される最後になってたと思うありがとうな」
「そういってもらえると戦ったかいもあります」
トゥルダクに頭を下げて礼を言うと、マイに頼んで自分の金で買ってもらった彼が喜ぶ贈物を彼は手渡す。トゥルダクも礼をしてそれを受けとると部屋に戻る彼を見送った。
部屋に戻った後横島は自己鍛錬をしながら様々な事を考えていた。
トゥルダクに関してはあれが今生の別れになるとは限らない。この世界では悪魔でも限界を超えて強くなれるし、成長速度も彼は速い方だ。
だが今度の嫉妬界では相当な戦力が必要な様だ。マイに彼は今まで通った魔界で仲魔集めに付き合わされ、そしてその仲魔たちと共に戦う訓練も相当に重ねた。
横島は仲魔達とそうでない普通の人間の仲間の線引きができていない。だからこそサマナーとしての最重要決断の権限だけはマイに委ねている。
だが今回はその上でも、マイは自分だけではなく横島に対しても忠誠を高めておくように指示を出してきた。それに従い彼は怠惰界攻略後も自分たちを倒すことで神話の中で地位を上げようとする悪魔達と戦いそれを血肉とすることに成功している。
時には軽子坂高校で異能に目覚めた者や、サマナーとなった者達相手にボス役を勤めたりしながら、マイの仲魔達を鍛えていった。マイも自分中心と横島中心両方に対応できる戦い方を浸透させている。
恐らくは近日中に嫉妬界に向かうことになるだろうなと彼は結論を出すと、彼は眠りに落ちた。今までの魔界と前世の記憶の嫐られた日々それが寝室の中にいるとどうしても蘇ってくる。
彼は何度もその記憶に負けそうになりながらも自分の意識が途切れるのを待った。
次の日の朝に彼は目覚めたが、嫐られぬかなければ寝つきが悪い自分は相当に彼女たちに調教されていると感じる。エヴァの吸血やアリスと夢子の奉仕している様でありながら、自分をただ従者に嫐られ奉仕を受ける存在に変えていく快楽や、ヴィヴィオの王として従属の快感を与えてくる快楽、すべてが思い出されてくる。どうにか快楽を振り切ると彼はマイのまつ場所へ向かった。
マイは彼が来たのを確認すると彼女にしては珍しい固い表情で彼にあと少し時間がかかることを伝えてくる。昨日から感じていたことだが、これから挑むところは相当に警戒に値する場所なのだと再認識させられた。
思い返してみれば、嫉妬界に挑む準備期間中にさせられた訓練は今までとは違う訓練が多い。
1軍の仲魔達だけではなく、2軍の仲魔達を率いる訓練も前より長くなり、時には合体して面子の変わった仲魔達をぶっつけ本番で率いる様な事も多かった。
それでも合体前の仲魔達の記憶を仲魔達が持っていたおかげでどうにか乗り切れたがそういう戦い方をしなければだめなのだろう。
マイが寛容のリングを使い嫉妬界への扉を開くと彼女は覚悟を決めた様子で仲魔を召喚した。
かなり格が上がったユウキとランとそしてアシュフォードからクイーンアントに名字が変わっているアレクシア。トゥルダクはまだ残留していたが、レベルアゲと御霊合体などで相当強化されていることが一目でわかった。
そしてこの世界ではなく女権国家の概念がふんだんに入った傲慢界を超えた後に稽古に付き合ってくれた天狗だ。本人なの悪魔合体で来てくれたのかどちらかは分からないが頼れそうだ。
恐らくはユウキとランが東洋ではなく西洋系の魔に固定されるからこその、補充人員だろう。ヤクシャとバステト神、アレクシアのレベルが上がったために再び仲魔とした金槌坊等とハヌマーン等も入っており。相当な強さが感じられた。
今までとは違い、嫉妬界に入る前どころか、扉に入る前から召喚するのは異例の対処だ。マイは少し悩んだ様子でユウキとランを彼の傍を守るように指示を出した。
彼はリグルから渡された蛍守をいつでも振るえるように構えると嫉妬界の門をくぐった。
門をくぐった先に待っていた光景は青木の記憶とははるかに異なる、青い月に包まれた夜を思わせる幻想的な森だ。
美しいとともにどこか底冷えする恐ろしさを感じるその光景に彼は息をのみながらどこか背筋に嫌な感覚が走った。それと同時にユウキとランが彼の左右に侍り周囲を警戒するような様子で言う。
「忠夫、今回の世界相当危ないから、僕と姉さんが全力で警戒しておくけど、多分襲撃があったらそれをかわせるかどうかで攻略の仕方が決まると思う」
彼はその言葉に頷いた。そしてそれからしばらくは何事もなく青い月の光が降り注ぐ森を進んだ。景色を美しいと思えてしばらくたった瞬間に、女権国家産と思えるエルフやピクシーの群れが攻撃を仕掛けてきた。
格の低い悪魔でもこの世界では個人差が大きいから油断はできないことは骨身にしみていたが、この軍団は規格外だった。
ピクシーですらも侮れない魔法の衝撃波などを放ち、一見するとおしとやかに見えるエルフたちは霊力を纏いつかせた真剣よりも恐ろしいかもしれない木剣で切り込みを仕掛けてくる。
ダークエルフと呼ばれるエルフよりも好戦的に見える甲冑を着込んだ美女たちは本来はエルフより格下らしいがここではそんな気配は感じられない。横島は無我夢中で剣を振るいながら、
切り裂かれて消え去る彼女たちに忌避感を感じた。恐らくは彼女たちはここのボスと契約をしている個体だからすぐに復活するのだろうがそれでも女性を傷つけることは彼にはストレスだ。
割り切れていない訳ではないがそれでも格別に大きいこの忌避感からしてもしかしたら前世で体を重ねたりしていたのかもしれない。 ユウキとランが速度を活かした戦法で敵を薙ぎ払いアレクシアとトゥルダク金槌坊、
ハヌマーン達との連携で敵を薙ぎ払う。数は向こうが大きく勝り質はこちらが勝っている。それを悟った横島は即座に短期決戦で決着をつけることにした。 自分自身が蛍守を振るい前線に出ると金槌坊とハヌマーンの援護に入り、
一斉に敵をなぎ倒す。長期戦に持ち込まれては不利と感じた彼はそのまま一気に敵をなぎ倒しながら進んだ。妖精達の攻撃は連携が良くとれており不利になっていても乱れるところがない。
それを感じ取るとマイは次の安全地帯まで一気に突っ切るように指示を出してきた。
金槌坊の槍が敵の群れを突き崩し、特に強力なエルフとダークエルフを横島と天狗が駆け入って切り倒すと、敵の陣の力強さが落ちたような気配が走った。
まとめ役らしきものが倒れて、力強さは落ちたが、それでも動きの規則正しさは変わらない。部隊長を失ってなお奮戦する敵の軍団の魔法の援護と前衛の決死の特攻を楽とまでは言えないが、さほど苦戦せずに彼らは突っ切ることに成功した。
突っ切って扉を開けた先に彼らを待っていたのは安全地帯と思敷き部屋だ。確信はないが十中八九大丈夫な場所だと空気が告げている。心の余裕ができると、横島はユウキとランの動きが気になり始めた。
彼女たちはさっきの宣言通り彼を護ることを最優先としていたがそれ以外でも十分に働いていた。だがそれでも本来の彼女たちの戦い方とは程遠い。いつもの彼女達なら、もうこの倍以上の敵を倒しているだろう。
自分の警護にかなり神経を割いていると彼は察している。だがそれも仕方ないと思う。サマナーの世界では相性が重要だ。同じくらいの力量の相手の場合、横島ならあっさり倒せる相手でも、ユウキやランでは勝てない場合もあるし、
その逆も多い。本当にひどいパターンだと同じ力量でも伝承などで相性が悪すぎると一蹴されてしまうケースもある。そういう相手に狙われているならこれも仕方ないと彼は思っている。
警戒を解かないユウキとランを見ながら神経の疲れも回復させるアイテムの在庫なども考えつつ、確実な安全地帯が見つかったら、そこに文珠で転移できるマーキングや休憩時間などの配分も考えなければならないだろう。
少し進むとそこには魔界神である神綺の像があった。かの像は少し悩んだ様子を見せた後で声をかけてくる。
980 :
名無しさん@狐板
:2025/07/19(土) 22:33:55 ID:0RVK7FZh
「嫉妬というものは、悪い面だけじゃなくて、自分を高める為にも有益な感情だったりします。女権国家の女性陣は自己評価が低く、
不安がりだからこそ自分たちを高めていくわ。でも本気で惚れぬいた男性を完全に快楽で沈め自分が一番になろうとするあるいは、共有相手に置いて行かれない様にする時の彼女たちは恐ろしいものがあります。
つまりたくさんの女権国家の女性を娶った男は相乗効果で地獄を見てしまうかも。だから忠夫ちゃん気を付けて、でも大丈夫かしら? 堕ちたとしても貴方の一番になろうと頑張る女性陣が頑張ってひどい事態は多分防ぐから。
ご愁傷様だけど頑張って」
最後のご愁傷様という言葉が彼の背筋を寒くする。声音に同情しか籠ってない声だったためだ。毎度のことだが神綺の言葉は気構えを決めさせてくれるしそういう意味では役に立つが同時に憂鬱にもさせてくる。
少し悩んだ後で彼は振り返り言った。
「マイ姉ちゃん、回復と休憩が済んだら行こうか」
「ええ。そうね」
覚悟を決めて彼は歩みだすことにした。今までの魔界で青木の軽子坂高校の記憶はあまり参考にならないことは分かるが、少しだが類似している場面もある。
ヴィヴィオが主を勤めた傲慢界などもうまくいくと思わせて圧倒的な強者をぶつけてくるなどは類似していた。横島の心にもしかしたら理想のヒトガタみたいな男が来てマイを虜にするのはではという思いがほんのわずかだがあった。
扉を開けた後で彼らを待っていたのは大量の敵の群れだ。それもさっきまでの敵も強者だったが、目の前の敵の群れは前よりも強いことが一目でわかる。僅かな不安を抱える彼を天狗が叱咤した。
「今は戦場のことに集中せよ。研ぎ澄まし切って全ての罠を踏破して斬り破るくらいの気持ちで駆けるのだ。私と一度稽古をした時の気迫をもう一度見せぬか」
そういうと天狗は稲妻を思わせる様な速度の斬撃を繰り出して数体の妖精を切り払うとダークエルフやエルフの群れと切り結び始める。
金槌坊とトゥルダクが力強い技で天狗に攪乱されて隊列の乱れた穴をさらに広くしていくと彼は即座にそれに続いた。
ユウキとランに警戒は任せて自分は自分のやるべきことをやろう。そう決めて彼が蛍守を振るい敵を切り払う。妖精達が死ぬわけではなく、消え去っているだけだという事実と、
彼女たちが後で彼を嫐ろうとしていることに、期待に似た感情が走る。これも前世の影響だろうと彼は思う。もしかしたら、前世で彼女たちに相当嫐られたのかもしれない。
そう考えた直後にユウキとランが不意に彼を突き飛ばした。僅かな驚きと共に彼は察する。これが二人の危惧していた事態だ。
彼が剣を構え起き上がり視界に入ったものは、ユウキよりもはるかに強いユウキと同じ姿の存在間違いなくもう一人のユウキだった。
神霊にも匹敵する気を放ちながら最初に見たインプめいた姿をした彼女を見た時、彼は打ち込む事に躊躇いを覚え――それは直ぐに消え去る。
襲撃をかけてきたユウキの剣撃の凄まじさが僅かでも油断したら危ないと告げていた。味方側のユウキが攻撃を防げたのは、幸運だったに過ぎない。
渾身の力を籠めての最初の一太刀は彼よりも格上の悪魔ですらも脅威と認識する様な完璧な一撃だった。それが彼の敗北を決定づけた。
その一撃を敵方のユウキは霊力を籠めた鉄を仕込んだ拳ではじいた。いくら鉄が仕込んであるとはいえ、彼の太刀をはじいたその腕は異常な速度がなさせたものだ。
そしてユウキの剣で軽く切られただけで彼の体からは異常な快楽がもたらす脱力感が襲い掛かる。彼の攻撃を受けたことと、彼に一撃を放ったことで生じた小さい隙を見つけたユウキは全力で切り込んだ。
僅かな隙を見て切り込んだ後双方の剣撃が交差しあい、彼は悟る。味方側のユウキは負ける。目の前のユウキは多分だが青木師匠と修行したりもしていたのだろう。対して味方側のユウキは過去の伝承が生みだした影法師だ。
味方側のユウキも目の前のユウキの剣を吸収し信じられない程の速さでくらいついているのは、双方とも同一存在なのもあるだろう。ランがユウキに援護を放ちかけると、敵方のユウキが全身から恐ろしい気を放ち、
ここにいる妖精全員にバフをかけたそれがこの勝負を決定づけた。
妖精達が複数の能力を同時に上げるパワーブレスやダークブレスを受けたように動き始めてなお、天狗と金槌坊とトゥルダクは優勢を保っていたが、それでもこちらに助けに来るだけの余裕はないことがすぐに分かった。
アレクシアが呼び出した無数の金槌坊に似た巨大蟻の兵士たちが即座に援軍に入ろうとしたが、彼らは魔法で敵をなぎ倒し続けるマイを守ることに完全に手を取られている。
横島は即座に文珠でユウキに切られる前の状態に体を『戻』そうとしたがそれもかなわず、他の妖精の弓矢が彼を貫いた。特殊な弓矢で痛みなどはなかったが快楽と脱力感が一気に増していく。
敵方のユウキと味方側のユウキが斬りあう中、敵方のユウキの剣をあと数合は防げたはずのユウキがわざと斬られるように動きそして剣で切られる直前にマイが渡しておいた文珠を発動させた。
それが何だったのかはわからないが、敵方のユウキもそれに気づいた様だが彼女は構わず剣で味方側のユウキを切りつける。剣を止めたら隙が大きすぎるし切りつけたことで生じる不利益をどうにかできると断じたのだろう。
敵方のユウキに切られたユウキは光の粒子となって敵方のユウキの中に吸い込まれていった。
横島は真っ蒼になりつつ、立ち上がろうとしたがかつてない速度を出した今や一人となったユウキに止められる。
止められたと理解したのは辛うじてユウキの足音がしたのとその音が聞こえた直後かほぼ同時に彼を押さえつけた気配がしたためだ。気づかわし気な声で彼女は言う。
「忠夫、脱力させる魔力を大量に流し込んだからそんな状態で動くと後でひどいことになるよ。それにそっちについていた僕はもともと同意の上で僕の中に戻ってくる約束済みで言っていたから、
これも一種の悪魔合体みたいなものだと思って大丈夫だよ♪」
凄く機嫌の良さそうな声に彼は驚きつつ、確かに今まで一緒に戦ってきたユウキの気配も感じられて彼は、安直の様な感情も覚えた。
ユウキは彼と共に戦ってきたユウキを吸収してから余計に剣が最適化されそして情念が強くなっているのがわかる。彼女は横島を片腕で持ち上げると配下の群れに投げ込んだ。
投擲する速度は速いのに不思議と痛くない形で受け止められた彼を他所にユウキが不意に声をかけた。
「お姉ちゃん、多分だけど大丈夫だよ。敵方の僕が最後にやったことだけど、そこまで悪影響ないと思うから」
ユウキが声をかけた先を見た時初めて彼らはそこにランがいることに気づいた。彼女は白い妖精めいた衣装を身に包み魔法の杖としても使える槍を構えている。ランは呆れた様子で言う。
「ユウ、それでも一応隠しておいた方が良い情報をそう簡単に開示しない方が良いわよ。それに少しだけだけど、ユウに影響が出ているわ。『自分』の分霊だからと言って必死に知恵を絞った相手を侮るとろくなことにならないわよ」
そういいながらも敵方のランは悩んだ様子を少しだけ見せたが直ぐに決断を下した。
「多分あっちの私も同じことをしているんでしょうけど、ここで吸収してしまいましょう。忠夫さんやマイさんはここを逃したら簡単には吸収させてくれないでしょうし」
そういって彼女が呪文を唱えると味方側のランが放った魔法より威力が上の魔術がランの魔術とぶつかり、吹き飛ばされた味方側のランを彼女の槍が貫いた。味方側のランを吸収した後、ランは言う。
「ユウ、吸収して思ったけど、割と計算狂っちゃうかもしれないわ」
「そう? でもこれは絶対勝たなきゃダメな戦いじゃなくてあくまでも試練だからいいでしょお姉ちゃん。それに、僕と同じ状態になって嫌な気分になった?」
それにランは即座に首を横に振った。
「それじゃあ嫉妬界の試練の始まりですよ。忠夫さん」
そういって彼女が杖を振ると、妖精の軍団と双子姉妹は霧のように消えていく。マイはその姿を見送りながら言う。
「やっぱり力を示して試練に挑む必要なしと示すような形でクリアさせてくれる程甘くないか。私の仕込んでいた策もどれくらい効果があったかもわからないけど、上手くいくことを祈るしかないわね」
彼女の言葉を聞いていた仲魔達は今後どの様に動くかの指示を視線で仰いできた。彼女はそれにこたえるように、指示を出し始める。
「ユウキが主な嫉妬界だけど、忠夫を手中に収めた以上は私達への攻撃は緩くなるでしょう。問題は私がこの世界に飲まれないことね。ユウキがとんでもないことを成し遂げたらしいけど、いったいどんな影響が出てくることか」
マイのどんな影響が出てくることかというくだりには珍しく深い不安の様なものが感じられた。
彼女は嫉妬界でいかなることが起るか自分でも把握できていないことを理解しつ歩みだす。かつて赤根沢玲子を理想のヒトガタに奪われた青木とは種類は違うが大きな不安を感じていることを彼女は自覚している。
早く横島と再会したいと思いながら彼女はユウキが治めている森に似た嫉妬界の迷宮が不吉に感じた。
ユウキに連れ去られた横島は目覚めると幻想的な森の湖畔が見える寝所にいた。彼はただ脱力と快楽に満ちた状態で朦朧としている彼をユウキは笑いながら話しかけた。
「忠夫、青木先生の記憶は一通り持っているみたいだけど、青木先生が玲子さん共に倒して救った狭間(はざま)・偉出夫(いでお)の痕跡はどれくらい知っているの?」
横島は少し悩みながら答えた。目の前のユウキには確かに共に魔界を巡り助けてもらったユウキの意思も感じられる。だからこそこれは意味のある問であり、その裏に悪意もないことが理解できるのだ。
「狭間・偉出夫、確か青木先生の世界では愛情に恵まれずいじめにあい、強大な力を得るきっかけを経て魔神皇(まじんのう)となった。
そして常人をはるかに超えた力を得て、スティーブンと言われる悪魔召喚プログラムを作成した人物の思惑すら大きく超えた力を持った。
妹だった玲子とそれに協力した青木師匠に打倒され、最後は玲子さんに救われて共に永遠の魔界にいるはずだ」
「うん、当たり。この世界の偉出夫くんは神綺様の働きかけで女権国家の女性人たちが救ったおかげで妹と和解出来て、今は良識人な女権国家の女性陣のハーレムにいるよ」
そこまで言った後でユウキは言葉を続ける。
「青木先生の世界の狭間偉出夫(はざまいでお)はパクスというこの世界でも重要な全ての魂が生まれ戻ってくる塔を踏破して時を司るズルワーンを倒して、
その座を奪ったからこそ魔界と人間界をつなげることとかもできたんだよ。僕も魔界に行ってその一部の権能を得てきたんだ。 何せ情念が強すぎるから忠夫の為にやらせてもらったよ。その権能をこの世界の試練に使わせてもらうね」
とんでもないことをあっさりと言ってのけるユウキにどこまで本気かと悩みながら、あり得ることかもと思った。ユウキは人間でなくなった後も、
彼が転生を重ねる度に何度も彼に護られていたらしい。それで好意が大きくなり過ぎた他の女性陣みたいなことができても不思議ではない。ユウキは笑いながら彼に言う。
「僕は天狗や女神と色々な種族になって女殺しの魔物達と戦い忠夫のサポートをしていたけど、本来の仕事は女権国家と王国の国境の森の妖精たちの女王なんだ」
王国と女権国家が手を取り合わなければならない事態が起きたからこそユウキは王国と女権国家双方の守護神めいた妖精の女王になったのだろう。言葉が終ると彼の寝間着を剥ぎ取り、彼女自身も服を脱いで言う。
「それじゃあ、これから忠夫の力を引き出す試練の前の儀式に移ろうか。最もこれも試練でもあるかもしれないけどね♪ 快楽で堕ちきっちゃったら、僕たちはもう戻す気なくなっちゃうかも♪」
981 :
名無しさん@狐板
:2025/07/19(土) 22:36:04 ID:0RVK7FZh
そういってユウキが彼に小柄ながら男を惹きつける肢体を見せつけると彼の分身が一気に反応し、天を突くように立った。それをユウキが踏みつけてくる。痛みよりも快楽が強くなるように計算しつつ時折、快楽だけになるように彼の分身を嫐る。
「あ、あ、ああー!」
強い踏みつけの痛みとそれより大きな快感で叫ぶとユウキは頃合いと見て魔法を使いながら彼の分身を自分の秘所に導いていく。
飲み込まれた瞬間に彼は自分の魂の内部が快楽で焼かれていく状態を味わった。ユウキはその熱を擦り付けるように彼に体を密着させながら豊かな乳房を押し付け膣で彼の分身を絞り抜く。
快楽をもたらす熱が彼の分身の内部を通りそのまま射精すると彼は、一気に倒れた。
「忠夫、一回の射精でこれはだらしなさすぎるよ〜」
男性優位の性行為が当たり前の世界に生まれ、まして性行為で邪悪な美女妖怪を落として改心させた家のものという意識の強い彼はユウキが笑みを浮かべながら言う言葉に本気でダメージを受けた。
彼の瞳が揺らいだのを見るとユウキは彼の唇に唇を重ねて貪る様なキスをしてきた。彼女の息すらも下半身に熱を与えてくるような錯覚を覚え、彼の分身から二度目の射精が起こる。
二度目の射精で彼から大量の霊力を吸い取るとユウキは笑いながら彼から離れた。
「まだまだ物足りないだろうけど、お姉ちゃんと一度交代だから」
そういうとランは柔らかい笑みを浮かべながら言う。
「嫉妬界の本当の試練が始まる前の慣らしですからゆっくりと愉しんでください」
ランに飲み込まれた瞬間彼は自分の分身が再び悲鳴を上げていることに気づいた。今まで何度も味わってきたことだがユウキの強い快楽攻めになれた直後にランの優しい責めをされるとその脱力感が何倍にもなってしまう。
ランの優しく彼を堕とす体に彼は溺れていく。ユウキが後ろから彼に抱き着き動かすことすら億劫な腕をランの乳房に導き揉みしだかせる。
ただでさえも性的快楽が限界に来ていたのに追い打ちを受けて痙攣しながら射精する彼にユウキが言う。
「お姉ちゃんだけに奉仕させるのはダメだって、男なんだから頑張らなきゃダメだよ♪忠夫」
ユウキ自身も彼の背中で乳房を潰しながら彼の分身の射精量が増えているのを愉しんでいるのがわかる。
ランがユウキと入れ替わると今度はランが恋人繋ぎの様に彼の手のツボを押しながらユウキの乳房に彼の手を導き揉みしだかせ始める。
ユウキは自分の乳房を揉むたびに痙攣する横島を嬉しそうに見下ろしながら腰をひねり、一度彼の分身を抜くと今度は背面騎乗位の体制を取り彼に尻を見せつけるように腰を振り始める。
ユウキのどこまででも彼を絞り自分との結びつきを強めようとする様な性交に彼は何度も屈していく。不意にラン彼の耳元に息を吹きかけ、余計に快楽を高めながら耳元でささやいた。
「ユウも忠夫に気持ち良くしてもらいたがってますよ。でも……男の人には快楽に対する限界がありますから。私が手伝いますね」
意地悪をする前の言い訳めいた優しい声と共に彼女は彼の背中にユウキと同じ隠れ巨乳な乳房を押し付け彼の腕を取った。そしていつの間にかここに来ていたさとりにいう。
「さとりさん、想起お願いします」
「ええ任せなさい」
さとりはこいしと共に二人で情けない悲鳴を上げる彼に欲情を誘われた様子を見せながら、彼の頭に触れた。そして嗜虐心に満ちた淫猥な笑みを浮かべながら彼の耳元に口を近づけると、
拷問師が敢えて恐怖感を与えるためにする様な説明をし始める。
「忠夫、今からちょっとだけ貴方に色々な夢を見せたり、想起をしてあげる。今回はいつもと趣向の違う想起よ。『想起・戦闘中は意識を切り替えて欲情しない様にした光景ユウキの後ろ姿編』」
さとりの声と共にランが彼の手をユウキの尻に導き揉みしだかせ始める。それと同時に戦闘中にユウキのスカートがめくれたり、偶然下から見たりした彼女の水着めいた尻の良く見える服に強調された尻が思い出される。
そしてそれと同時にランが彼の掌を無理やり動かしユウキの尻の形を変える程強く触らせたり揉ませたりして彼の手にさらなる快楽を与えてくる。
「あー!」
想起と同時に手と分身三か所からの性的な快楽の電撃に屈服した彼は射精をし、完全に絞り尽くされて、倒れた。体に力は入らなくても、分身だけは力強く、天を突いている。
ユウキは今度は仰向けの彼に体を押し付けながら抱き合ってく優しい口づけをしてくる。
その優しい舌の絡め方と共に穏やかな腰のひねりを受けて、彼は大量の射精をしながらユウキとの間に深い霊的なつながりができたことを感じなら意識を落とした。ユウキはそれを見て笑う。
「それじゃあそろそろ本番に移ろうか」
次に彼が目覚めると周りにはアリスとヴィヴィオやエヴァ、玉藻に愛歌とユウキの配下の妖精達の姿が見える。ユウキは彼に近づくと言った。
「それじゃあ忠夫、嫉妬界の試練始めるよ。強大な力を得られるけどもしかしたら大きく忠夫が変質しちゃうかも頑張って耐えてね」
そういって彼女が彼の魂に染み付いた何かを引き出すように口づけするとさっきの性行為の時に刻まれた彼女の魔力が彼の体をほてらせてくる。
ユウキとランに絞り抜かれた彼は栄養を補給しないと死ぬかも、そう思った直後にユウキとランがサンドイッチと蜂蜜酒を差し出してきた。
横島はサンドイッチの肉汁を堪能しつつ酒で飲み込むと凄い勢いで躰に吸収されていくのがわかる。恐らくはリグルがとった蜂蜜を妖精達が加工したのだろう。
だが脱力感と心地よい酔いのせいで彼は完全に意識が遠退き夢と現実が曖昧になってくる感覚を味わった。その彼にユウキは服をはだけながら、近づき言う。
「時を統べるズルワーンの塔から得てきた力でイフの世界を見せるね」
酒が入り酩酊状態の彼はユウキとランの露出の多い妖精としてのドレスに視線が釘付けになっていたが二人は魅せるように脱ぐとそのまま本格的な試練を始めた。ランとユウキに押し倒され、最初の射精と同時に彼の意識は夢の中に落ちて行く。
彼は辛うじて夢だと認識できる、現実めいた世界にいた。そして理解する。これはマイではなく、ユウキがこの世界に来て彼の後見人を勤めた世界線の記憶だ。恐らくは強い霊的つながりができた影響でできるようになったのだろう。
ユウキとランは天狗と妖狐になっていた時の術を彼に教えながら彼をデビルバスターとして鍛えている様だ。今日も二人に負けた彼が寝室で敗因の分析をしようとしていると不意に部屋に入ってきた。ユウキは言う。
「忠夫〜、僕に勝てないのは仕方ないけど、もう少し頑張れたでしょう?」
「あ、ああ。すまんな」
「もしかしたら、剣の試合で負けたら襲って良いっていうルールで負けた時に襲われたこと思い出しちゃった?」
ユウキやランはたまにだが、彼が負けると夜に逆レイプをしてくる。そして彼はその時の強すぎる快楽が忘れられない状態だ。彼女はわざとらしく失望したような表情になり言う。
「本当に不甲斐ないんだから。愛歌もそう思うでしょう?」
声を聞き彼が見るとそこにはいつの間にか来ていたらしい愛歌の姿があった。この世界ではユウキはこの世界の横島の家の人間たちとの交渉などに関しては愛歌の力を借りているところが多い。
ユウキ達も横島を保護して面倒を見ている家の者達と交渉などはちゃんとしているが、良識的な家であるこの世界の横島の後見人たちに対しては、かなり気を使っているので、
王族として自分より能力の高い愛歌に助言を求めたり頼ることも多い様だ。呼び出された愛歌は楽しんでいる様子を見せつつ上品な蔑む笑みを見せた。それを見ると彼女にされたことまでも思い出してしまう。その様子を見ながら愛歌は言う。
「私の英雄さん、戦場ではあんなに格好いいのに閨では無様で変態すぎると、歯止めが効かなくなっちゃうわよ。次に負けたらこれよ」
そういうと愛歌は彼に口づけして『雄々しき獅子の祝福』をかけたそしてそれを見て楽しそうに笑うユウキとランに目配せすると、キスの際に舌を絡められたことで脱力状態の彼の分身を足で踏みつける。
愛歌の足は男に屈辱と快楽を与える最高の足遣いだ。それによって大きくなった彼の分身をユウキとランが左右から乳房で挟む。
時には先端すら二人の乳房でこすられ、さらには愛歌が横島にだけ触れる状態の霊体化状態になったりしながら彼の分身を足で嫐る。
『雄々しき獅子の祝福』の効果で男性優位の性行為が当たり前という認識が強くなっている彼は恥辱心が増し、それが逆により分身を固くする。
彼女たちはバカにした目で彼を見ている。時には言葉攻めよりも、蔑みの眼だけの方が恥辱心を煽れると熟知している様だ。射精した彼の精液をマグネタイトして吸収した後、愛歌は優雅に腰かけるという。
「もうこんなお仕置きされたくないでしょう? されたいの」
大げさにバカにした様子でびくっとなる彼を見ていると、愛歌は愛おしい男性にこういう好意をするのが楽しくてたまらない当たり、自分も女権国家人たちを笑えないと感じる。
それをおくびにも出さずに彼女は言う。
「忠夫それじゃあ、もう少し霊力をもらうわね」
そういって三人で彼を嫐る女権国家的な純愛女性優位の性行為が始まった時、その時が彼の快楽地獄の始まりだった。
最初に愛歌と抱き合って正常位でやると、射精する回数が多くその度に敏感になった分身が彼女の内部で嫐られ射精が起こり、左右にいるユウキとランが彼に追い打ちめいた愛撫を駆けてくる。
入れ替わりランとユウキのしている時も何度も彼は快楽で動けなくなり代わりに彼女たちが動くとその度に分身の許容量を超えた快楽で射精を起こした。三人に何度も交代されながら精を絞り尽くされた後、動けなくなった彼に口づけして愛歌が言う。
「悪い英雄さん。あんなに可愛い悲鳴を上げて、旧王朝の理念に背いたいじめをやれって私を惑わして。早く私が本気で襲っても自衛できるくらい強くならないと、男の尊厳が死んじゃうわよ。これでね」
そういって彼女は最初と同じく彼の分身を足で嫐って射精させると、しばし白く染まった足を彼に見せつけてからそれをマグネタイトして吸収していう。
「ほら、その表情が私を誘惑しているわ。淫乱英雄さん♪ 旧王朝の理念に沿わないレベルのプレイをしたいって思わせてくる」
愛歌達に嫐られた後の夜彼は様々な事情を聞き軽子坂高校の試練についても教えられた。そして彼はその試練を受けることを了承し戦う道を選んだ。
その後は大体が、似たようなパターンを通った。傲慢界でマイに前世で一番女性に負けるのが恥ずかしいときの価値観に戻されてヴィヴィオに犯されぬき、飽食界ではオーカスから彼女たちを守る為に戦い、
その後でエヴァに血と精を吸われて回復の糧となり、怠惰界ではアリスによって堕落の極致の快楽を味わい、ジャギによって正気を取り戻した。
982 :
名無しさん@狐板
:2025/07/19(土) 22:37:46 ID:0RVK7FZh
横島が現実世界に戻ってくると、ヴィヴィオやアリスやリグルという面々が彼から大量の精を吸い取って霊力も強くなっている。現実世界でも夢の中と同じ方法で嫐られていたのだろう。
そのせいか股間の分身以外は、完全に萎え切っている体の彼を見下ろしながらユウキが再び蜂蜜酒と料理を差し出してきた。搾り抜かれ栄養が不足気味の彼はそれを食してどうにか回復してくると、ユウキは笑いながら言う。
「パラレルワールドの僕たちと過ごした日々の記憶が体に馴染んだおかげで他の戦い方も覚えられたでしょう? 続きはまだまだあるからね」
横島は自分の体を見ながら確かに並行世界の戦闘経験が自分の体に馴染んでいることに気づく。女性陣達からの情欲と愛情、愛玩様々なものが混じった視線から、自分の痴態をどれだけみられたか想像して分身が固くなっていく。
さとりが周りに聞こえるように言葉を上げた。
「自分が無様に犯されていたのをここにいる全員に見られていて興奮してるわこの変態は」
そういってさとりの足が彼の分身を容赦なく踏みつけてくる。そして愉しそうな笑みを浮かべ、彼の恥辱心を煽りつつ周りの女性の嘲笑の視線が強くなるような言葉を紡ぐ。
「ふむ、『愛歌と違って屈辱を与えてくるように心を読んでいる足遣いが溜まらない』本当に気持ち悪いわねぇ」
そういいながら笑うさとりに射精させられると、不意に彼女の横に一番あり得ない姿の女性が見えた。青い髪と純白の服が豊かな体を包み一見すると天使を思わせるような羽をもつ美女、
嫉妬界に来たばかりの時に引き離されたマイだ。だが彼は直ぐに違和感に気づいた。それを見て、目の前のマイは笑う。
「あたり、私は貴方と過ごした本体のマイじゃなくて、女権国家の冥府の守り神という側面が強い方の分霊なマイよ。一応は貴方の前世と共闘したりした記憶がたくさんあるけどね。
だから本体と同じこともできるから、嫉妬界らしい貴方の輪廻で培ったエピソードを追体験させてあげるわ。いくわよアリス」
「ええ、姉さん。これも試練だしね」
そういうとアリスは彼に口づけしてきた。彼女と体を重ねていたらしい彼は怠惰界で味わった内部にも魔力でできた糸が入ってきた快感が再び走る。アリスは倒れかける彼に言う。
「ジャギのおかげで忠夫は一度人形のようになった状態からの復帰方法も覚えていたでしょう。怠惰界を超えた以上はあの時みたいなレベルのことはしないから、安心して。何だったら私が人形劇であの復活を再現するから」
そういうとアリスが魔術を使い彼の体を再び子供に戻した。
「これは空至王と呼ばれていた時の貴方の失言がもとで起きた事件の人形劇よ」
記憶が夢の中に落ちて行く感覚を味わいながら、彼はどんな夢を見させられるのだろうと思いながら意識が落ちて行った。
横島は気が付くと視界が日本めいた宮殿の景色が広がっている。彼はその景色を見て、前回自分が嫐られぬいた前世である空至王の称号を得た高島忠雄に意識が戻っていることに気づく。
精通までは性欲が異常に薄く理想的な武術の才も併せ持つ転生体だ。前世までの善行や功績でもらったその体で彼は女殺しの魔物の力を取り込んだ九尾の化身を倒し、ジパングを救った。そして精通の前にユウキの化身の一つである天狗の木綿季(ゆうき)と、ランの化身である妖狐である藍子(あいこ)と九尾の玉藻に彼女たちと離婚するか、それとも女権国家の女性を娶るかどちらを選ぶか聞かれた時に、凄まじく長い逡巡をしたことで怒られ、精通の夜に大量の精力増大の料理を食べさせれた状態で一番無様な性行為で輪姦された。彼女たちにされたことを思い出すと怒りが沸き上がるが分身が立ってしまう。
前世の自分は仕事が早く終わりそうなことに憂鬱な気分を覚えながら時々部下に迷惑をかけない範囲で不必要な確認なども行い、仕事を長引かせようとしていた。この日やらなければならない仕事を彼が終えた時、
丁度それを見越したように木綿季と藍子と玉藻が質執務室に入ってきた。彼は若干脅えた内心を隠しながら応じた。王として無様な姿は魅せられない。
玉藻は完璧な大和撫子めいた様子で彼に近づいてくると、彼の持つ書類を見せてもらうと言った。
「旦那様、本日どころか明後日が期限の仕事まで終わっているのでは?」
「あ、ああ。そうだが、」
答えながら彼は精通の日の閨で完璧に負けてから完全に彼女たちに負け犬根性が植え付けられている。彼が一番恐れているというか嫌なのは彼女たちに辱められ嫐られることが嫌ではない。
いや正確に言えば、嫌だ。情けない、屈辱だという気持ちはあるが、それすらも情事の蜜に変わっていることと、その快楽を自分から求めていることだ。
彼の様子に構わず玉藻が言う。
「とりあえず、文官の方々もそろってきているし、女権国家や王国が統合して作った内政のノウハウをもっと早く導入しましょう」
ジパングはやや鎖国気味だったが故に女殺しの魔物達の出現などが他国より遅かった。この国はオカルト技術に関して独自の体系があり強者だったこともあり、
女権国家や王国が女殺しの魔物との戦いに没入している時も善意で援軍を送る程度で対岸の火事に近い感覚を持っていたのだ。だが今代で始めて女殺しの魔物達と自国内部で戦うことになりその結果、
王国や女権国家と同盟することになった。だからこそこの玉藻の提案も善意からで鎖国気味だった為に内政などのノウハウが遅れているジパングに力をつけてもらうためだろう。
実際に彼女たちが選んだノウハウを実行する文官などもジパング恩顧のものばかりだ。取り込む政策などではないことは分かりつつ、彼はユウキ達の本心がわかり切っている。
王様の仕事を減らして、自分たちに嫐られる時間を増やせそれに尽きる。しかし、王として真面目な彼は、自国民の為になる政策だと判断したら即座に頷いた。
玉藻は彼が頷いたのを見ると、表向きは完璧な大和撫子を演じながら嬉しそうに言う。
「旦那様の仕事が減れば、私達に構う時間も増えるでしょう」
そういった後、玉藻は彼にしなだれかかり、続けて言う。
「内政などは他者に任せ悪霊などと戦う以外は、象徴としての王になることもできますしぃ、そうなったら、とても嬉しいです」
玉藻の体の柔らかさに快楽と尊厳を壊されたトラウマを思い出しながら、彼はこの時間では忠夫に名前を変えられていたことを思い出した。恐らくこれは呪術的な意味もあるのだろう。
木綿季と藍子も表向きはジパング女子の様に彼にすり寄りながら言う。
「みんな、明後日の分まで仕事終わっているでしょう? ちょっと忠夫借りて行っても良いかな?」
文官の長は少し悩んでから頷いた。女殺しの魔物がジパングを支配下に置きかけた時の戦いの際の木綿季や玉藻たちのジパングへの献身はとても大きい。
そして仕事を終えている以上は拒む理由はないだろう。
木綿季が文官の長に嬉しそうに礼を言って天狗隠しの術を唱えると彼の視界が暗転し、目の前には幻想的な西洋の森が広がっていた。
彼の目の前で木綿季と藍子は唐突に姿を変えた。木綿季は西洋の民族衣装めいた姿になり、藍子は西洋のシャーマンめいた巫女装束に変わる。そして二人は言う。
「女権国家の森に来てこの森の女王の妖精女王に戻った木綿季、改めユウキだよ。よろしくね、忠夫」
「同じくジパングの妖狐から妖精女王に仕える魔術妖精に戻った藍子改めランですよろしくお願いします」
玉藻だけは元の姿のまま笑いながら、彼の服を脱がせ、魔術で彼を操り始める。この時の彼は脅えつつどこか楽しみに思っている。そしてこの森は、彼が転生の度に何度も嫐られて森だと魂が理解している。
ユウキはいつの間にか来ていたエヴァを見ながら言う。
「エヴァ、ここで忠夫を良い様にして大丈夫?」
「ああ。ちゃんと時間の流れが遅くなるようにしているだけではなく、忠夫が王をやっているうちは、公と私が交わらぬ呪術も使っておいた」
「それじゃあもらうね♪」
そういってユウキとランが彼の目の前で服を脱ぐと双子の男を惹きつける僅かに違う部分もある肢体がさらけ出される。ランとユウキが性魔術を使いながら彼に抱き着いてきて、ユウキに分身を飲み込まれた時点で彼は、
大量に射精をすると、ランと玉藻も協力する形で彼を嫐り始める。玉藻の魔術で体を無理やり動かされるのは、アリスやエヴァの魔力でできた糸と違って無理やりさせられている感覚が強く被虐心に目覚めた彼に二人の糸とは違った興奮を与えてくる。
彼は何度も悲鳴を上げ通していた。『体の動きだけを見れば』流れるような性行為だが、彼はユウキとランと玉藻と繋がるたびに断末魔の様な声を上げている。そして時には乳房や尻を揉むときにも悲鳴が上がる。
玉藻たちはうっとりとした表情でそれを聞きながら彼に体を押し付けたり、分身を締め付けている。今はランの内部に射精した後、玉藻に交代された。
そして妖精の果実とリグルの集めた蜂蜜を割った酒を出されると回復しなければと思い飲んでしまう。中毒性などはなくむしろ霊力が高まって自分の体の性能が底上げされている感じがするが、
それでも彼女たちの奴隷に堕ちていく感覚が強い。それを眺めていたエヴァが言う。
「そろそろ私の番か」
大人の姿になった彼女は夜の森に異常なまでに映えていた。これも吸血鬼であるが故だろう。彼女は糸で彼を動かしながら服を脱ぎ少しだが嫉妬を感じさせる声で言った。
「ジパングは男性優位の性行為が当たり前だから女権国家の女との結婚はごめんだったらしいな。しかし、ユウキ達と別れることになるくらいなら『我慢』すると」
「そ、それは」
「まあ、さすがに怒ったりはしていないから安心しろ。ただ、支配される快楽を何回も転生の際に刻まれたお前ではマゾに目覚めないのは無理だろう」
そういってエヴァが彼の上になり一つとなると、ランと玉藻の優しすぎて精液があふれ出し続ける快楽になれた後の彼の分身が厳しい快楽をたたきつけられて一気に射精をした。あまりの量に恐怖を覚える彼の胸板で乳房を潰しながら彼女は言う。
「確か霊的な酒を飲んだお前を激しく犯したのは、お前がやむを得ずホストクラブでバイトしていた時以来か。あの時の吸血を再現するとしよう」
エヴァの糸で動かされながら彼は上になる形で彼女に両手両足でとらえられ首筋に牙を突き立てられた。霊的な酒で霊力が普段より満ちていた彼は吸われる快楽が格別となり、一気に射精の量も増えていく。
強すぎる快楽で痙攣する彼を捕らえながらエヴァは痙攣する彼の分身が自分の内部で震えていくのを愉しんだ。彼は痙攣する度に分身がエヴァの秘所から快楽が返ってきて余計に固くなり、どうしようもなくなっていく。
そしてエヴァの気分で、首筋に送り込まれる快楽の強弱が決まり射精させられたり強すぎる快楽で射精期なくなったりさせられる。溜めた後の射精で脳が壊れていく。
特に長時間射精を禁じられた後で緩め射精させられるとエヴァはそれと同時に強い快楽を与えてきて、大量の精液を絞った。そして彼女は言う。ジパング男子である、
彼の分身を女王然とした表情と威厳で見下ろしながら分身を踏みつけ強い快楽を与えながら言う。
「どうだ。何度も転生の度にこれをされてきたが、これ以上の幸せがお前にあるか?」
「は、はい」
「良く言えたな。本格的な夫婦の再開の儀式の前の褒美だ」
そういってエヴァの足で射精させられた瞬間、あまりの快楽で彼の意識は落ちた。
983 :
名無しさん@狐板
:2025/07/19(土) 22:39:46 ID:0RVK7FZh
意識が落ちた直後に彼はとてもさわやかな草原にいた。これはこちらの世界で言うところの日本=ジパングの景色だ。横島はとりあえず自分の前世の一つであるがさっきまでの空至王とは違う状態であると理解する。
目線がさっきより低いその体は恐らくは精通直前くらいの子供で12歳くらいだろう。その状態の彼の目の前にいるのは白と青紫の忍び装束に身を包んだ少女だ。辛うじて幼女を脱したような彼女は笑顔を浮かべて明るい声で言う。
「忠夫ありがとう。これであの里の人たちを助けることができたよ!」
彼女の言葉にまだ少年期の彼は笑みを浮かべて嬉しそうに答えた。善行を成せたという思いもあるが一番は目の前の少女を喜ばせることができたことが嬉しいという気持ちが強い。
彼は前世の一つである、自分の中で思い浮かんだ名前を自分の前世の一つが口にした名前を耳にした。
「ネプテューヌ、こちらこそありがとう。君と一緒に戦えたことは俺にとっては自慢だ」
その言葉と共に横島にこの前世の記憶と状況が流れ込んできた。空至王の次の転生先で名前は高島忠夫。この名前については、前世横島の転生先だったことがわかってつけられたらしい。前世である空至王は、
彼が王になった後に女権国家と王族の内政ノウハウが導入されて、王族が象徴としてのそれになった。そして前世で彼を嫐った女官の一人との間にできた子供の3代後の子孫だ。
彼はそれなりに文化の密度の高い田舎の地で修行をしながら女殺しの魔物達と戦いを繰り広げており、幼いころから霊力操作などを学んでいた。何しろ男性が強くなってないとある日見知った女性の生死を分けてしまう様な事態も起きるので、
相当に真面目にやっていた様だ。
その彼はネプテューヌに頼まれて、善良な弱者を守り抜いた後だった。ネプテューヌが言うには今回は忍者として彼女はこの世界に降りてきたらしい。遠い前世で彼と共に共闘し夫婦だったこともあると、
聞いて何となく助けようと思ったが、彼女の自分の信徒でなくとも善良な弱者を救うために傷つきながらも忍刀を振るう姿に見ていく内に、それを誇りに思うようになっていた。
今回の戦いで彼は反省点の方が大きいと思っている。足手まといになったような場面はほとんどなかったが、それも運によるところが大きい。そして最後の勝利のきっかけとなったのは彼だった。
彼女が言うには、足手まといになる可能性の方が高くても彼を連れて行ったのはそれが起るとわかっていたかららしい。彼の名誉の為に言うと今回の戦いは大人の決して弱くはない戦闘の専門家でも大半は足手まといになる様な戦いだった。
むしろ最後の役目以外も多少とはいえ役に立てていたのは彼が真剣に鍛錬をし続けていた為だ。ネプテューヌも足でまといならない彼に少しだが驚いていた。
過去の回想を思い返しながら前世の彼、高島忠夫はネプテューヌの手を取っていった。
「ネプテューヌ、確か一年半後にここにまた来るんだよな」
「うん。私じゃないと倒せない邪悪な何かが現れるみたいだからね」
「その時はワイも一緒に戦わせてくれ。今まで以上に真面目に鍛錬して、絶対にお前の相棒に相応しい除霊師になっているから」
「わかったよ。忠夫、ありがとね!」
そういうと彼女は不意に紫の光に身を包んだ。光がやむとそこには白と青紫の忍び装束を衣装を着た能天気な優しそうな少女はいなくなり、深い青紫と黒で彩られた忍び装束に身を包んだ、
どこまで大人らしい冷静そうな美女の姿があった。彼女は厳かな声で言う。
「一年半後にまた会えることを楽しみにしているわ。忠夫。長期離脱後の再加入は凄く強くなっているか、レベリングしなきゃダメかの二者択一だから前者でお願いね」
長いお別れとなるからこそ、最後は大人の姿であるパープルハートの方になったのだろう。少しだけ天然な所が残っているのを可愛いと感じながら彼は言う。
「わかっている。むしろ今回の数週間の戦いでレベリングしてもらった方だ」
答えを返す高島にパープルハートは笑いながら言う。
「忠夫は相変わらず変わらないわね。深刻な時以外に私がこの姿になるととても喜ぶところとか変わってないわ」
そういうと彼女は彼に抱き着いてきた。頭の中が真っ白になる彼の耳元に息を吹きかけながら言う。
「ちゃんと凄く強くなったら幾つも前の前世みたいにこの続きをしてあげる」
そういって彼女が忍者らしく姿を消すと、彼は自分の村に戻った。
ネプテューヌとの別れの後で彼は故郷の村に戻ると、そろそろ成人用の修行に変えてほしいと頼むことを決意したが、その日は疲労を取る為に就寝を早めた。
彼にしては珍しい長い眠りを破ったのは幼き頃から面倒を見てくれていた剣の師匠でもある、ユウキだ。彼女は横島の体を触りながら問うた。
「忠夫、今回僕たち全員が出撃状態になってた時に他の場所で戦ってたらしいけど、呪いとかもらわなかった?」
今回彼の周りの女性陣は大半が霊的大災害の対処に追われていた。横島の身の安全に関してはかなり上位の占い師が太鼓判を押していたらしいので、
良識派が多い彼女らは彼を村に残して全員離れることを決断した。そのためか木綿季もあまり、彼のことを心配してはいない。念のための精密検査に来たようだ。横島は頷きながら答えた。
「ああ大丈夫だ。実を言うと古の残虐な妖怪に大量虐殺されそうな里があって、いくつも前の前世で俺の嫁さん女性に頼まれて助太刀してきたんだ」
それを聞いてユウキが驚いた表情になった。
「え、それ誰?」
「ネプテューヌって娘や」
「忠夫、ごめん。僕たちは君といくつも前の前世から関わっていたけど、その娘のことは僕も知らないんだ」
「そうなんか。そういえば、ワイと再会したらしい時も驚いとったな。 ユウキ達と違って計画的に会いに来た感じじゃなかったわ」
ユウキとしては横島が初対面の善人な女性に感銘を受けて手伝ったのだと思っていたが、自分の知らない幾つも前の前世の妻とは思ってなかったようだ。
悩むユウキを見て彼は、ネプテューヌからもらったネプテューヌの夫だった頃の彼が作った文殊に『伝』の字を籠めた。彼はまだ文珠を作れないが、文字を籠めることは出来る。
ネプテューヌと戦った時も二つの文珠に文字を籠めて助けたのだ。それを見てユウキの顔色に少しだけ驚きの色が浮かぶ。彼女は彼が持つ文珠をまじまじと見ながら言う。
「本当に僕も知らない忠夫の転生先で縁のあった人なんだね。 話聞いてみて多分嘘じゃないとは思ってたけど、その文殊見て疑いの余地が完全になくなったよ」
「そうか、とりあえず俺と彼女がどういう戦いを経て知り合ったのかこれを使ってみようと思うが良いか?」
「ちょっと待って。忠夫、『伝』じゃなくて、『籠』めるにしてくれないかな」
そういいながらユウキは横島に文珠を二つ渡した。
「多分だけど二文字制御できているんでしょ? それに『共』『有』の文字込めて。他の娘とも情報を共有したいから。今魔術で、他の忠夫と関わりの深い女性陣に話し通しておいたから。
ヴィヴィオから彼女のこと知っているって返信があったけど、ストレリチアに一度来たことがあってその時に忠夫と深いかかわりを持っていた女性だったって覚えていたみたい。
最初は忠夫の唯一の正妻だったけど、ごり押しして共有を了承してもらったんだって」
「そうなんか。それじゃあ、やるぞ」
彼はユウキに頼まれた通りの文字を籠めると、文珠が輝く。ちゃんとできたな、という確信を彼が持った後、ユウキの顔色が僅かに変わった。それを見て少し彼は慌てかけたが、直ぐに安心する。これは悪い感じではない。
どちらかというと難しい勝負などで、賭けに出たりする様な決意を固めた様子だ。ユウキの様子を見て大丈夫そうだと思って彼は何かしてほしいことがないか聞こうとした瞬間、凄く上機嫌な笑みを浮かべたユウキに止められる。
「忠夫、大丈夫これは僕がやらないと駄目なことだから安心して。でも僕を心配してくれて、あっさり察してくれて嬉しいよ」
そういうと彼女は上機嫌な様子で退出していった。彼の日常はそれから大きく変わることになる。
あの日から三か月後、彼は真夜中の森でエヴァと打ち合っていた。刀は手元になく、刀ではなく霊波刀での戦闘スタイルを磨く訓練だ。愛刀がない状態での戦いだが、
彼はエヴァの霊波刀と似た剣の動きを吸収しながら彼女の糸や様々な攻撃をしのいでいる。エヴァの体が無数のコウモリに変化した瞬間、彼が霊波刀を振り下ろすと、彼女はあり得ない程の速さで元の人型に戻り、
彼を吹き飛ばした。その一撃が稽古の終了となった
エヴァは倒れる彼に回復薬となる、飲む魔法役を渡すと言った。
「かつてない程に鍛錬に励んでいるな」
「ありがとうございます師匠」
「『今生』では、ここまで真剣に修業したのはこの三か月が初めてではないか?」
エヴァは今まで横島が鍛錬してきた姿を見ていたが、今までも十分真剣だったと思っている。だがネプテューヌと出会ってからはさらに気迫が段違いだ。エヴァの評価に彼は嬉しそうに返した。
「まあ、ネプテューヌは本当にいい娘でしたから。彼女を助けてあげたいと思いました」
その答えにエヴァは嬉しさも混じっているが、それ以外の負の感情もないまぜになった複雑な表情になる。最も彼には一切悟らせなかったが。
エヴァは少し考えると彼に向って言った。
「忠夫、これからお前に特殊な処置をとる。その理由を説明したいが、お前の一つ前の前世空至王はかなり特殊な前世だとわかっているな?」
「はい。確か女殺しの魔物達が女権国家の女性に匹敵する九尾の狐の力を取り込んだから、それに対抗するために幾つもの転生先で積んだ功徳を支払って精通前まで以上に性欲が薄くかつ、
色々な才能が並外れた体に転生させてもらったんでしたっけ?」
「その通り。あの時も相当真面目に修業していたが、相対的にみると修行に励む姿勢は他の前世たちより下だったな」
「そうなんですか」
「ああ。一応空至王の名誉の為に言っておくと、努力の果てに大成した類の武芸者と同じくらいの熱意で修行していた。木綿季や藍と仲良かったし義侠心も強かったから、さすがにあの状況では死に物狂いで頑張っていたぞ。
それに他の前世よりも高い素質が合わさって上に行っただけだ」
「他の前世達は空至王以上に、熱意があったんですか。でも今の俺は空至王より素質は下なのに、空至王と同じくらいの熱意しかない」
「そこまで大差はないぞ。他の前世達の方が少し上くらいだ」
エヴァの言葉は女権国家の女性の人外が言質を取って契約を結び意中の男を絡めとろうとする時のそれだ。それに気づかない彼は強い口調で言葉を返した。
「少しの違いでも、一生を通せばそれなりに大きな差となってしまうこともあると思います」
「そうか、熱意が足りないと思うか、ではより強くなるための試練に挑んでみるか?」
その言葉に彼は少し悩んだ。乗り越えられなければそれ相応の代償があるのだろう。もしもその試練にしくじって、ネプテューヌの力になれない程の後遺症が残ったら元も子もない。
少なくとも現時点でも、足手まといではないし、いないよりはいた方が良いくらいの実力派あると太鼓判を押されているのだ。ある程度持っているからこその躊躇に彼が囚われているのを見て、エヴァは言葉を続ける。
984 :
名無しさん@狐板
:2025/07/19(土) 22:42:23 ID:0RVK7FZh
「安心しろ。乗り越えられなくてもネプテューヌに迷惑はかからん。むしろ超えられなくても彼女の助けとなる。それは我ら全員が保証しよう」
「お願いします」
そう答えた瞬間、カチっと契約が嵌ったような音が鳴った様な感覚が走る。彼女は妖艶な笑みを浮かべて言う。
「それでは試練に移るとするか」
彼女に抱かれ疲労困憊のまま。異国に転移した彼はエヴァの別荘にいた。エヴァは彼に言う。
「儀式の準備をしてくるから、それまで身を清めて回復させるための食物と薬酒を飲んでおけ」
エヴァの別荘の湯船につかり、彼女の配下のメイド達がつくっらしい料理を平らげた彼は回復用の霊酒を飲んで、
すっかりと夢見心地になった。心地よい倦怠感で動くことすら辛い状態になった彼を不意に部屋に来たエヴァが「儀式の準備が整ったぞ」と告げてくる。
動けない彼を見るとエヴァは満足そうに頷き、そのまま彼を抱き上げると森に移動していく。
彼は目を開けた時、気づくこれは一つ前の前世の自分空至王が彼女たちに嫐られぬいた森だとわかる。そして前世と全く同じ面子がそろっているのを確認すると、エヴァはやや脅え顔の彼を見ながら言う。
「気づいていないかもしれないがお前は先ほど精通した。空至王という前世は異端でありながら功績が大きすぎて、信仰される度合いが大きく、それ以降のお前の転生先にも多少影響が出てしまった様だ。
空至王程ではないが、お前もその前の前世と比べると精通まで性欲が薄かった」
そういいながらエヴァは彼の唇を奪い舌を絡めてくる。吸血鬼の口づけで彼の意識が飛び溶け始めると、彼を前世と同じように押し倒す。それは今の彼横島忠夫の主観では、
先ほど空至王と呼ばれていたこともある時代に受けた行為を再び再現された情事が起きた。それが済んだ後、前世の情事の続きが始まる。
玉藻が手をはたくと、空至王と呼ばれていたころの侍女たちや女官たち、狐の尻尾が生えているということは彼女の眷属になったのだろう。
彼女達は横島の前世が木綿季たちや玉藻を怒らせたときに彼に女権国家流のわからせをする為に投入してきた女性達だ。
侍女の中でも美人ではあるが、性悪そうな表情をした黒髪の女性が前に出てきた。全員彼女の玉藻の眷属となったことで、狐娘になっている。
空至王時代に嫐られた記憶が蘇ってくる。彼女たちは半ば強大な悪に逆らえなかった結果とはいえ、ジパングで悪の手先をしていたこともあった。
その中でジパングを救うために動いていたころに彼の冒険を九尾の手先として一番妨害した性悪な女官が彼の分身を踏みつけて言う。
「空至王様の来世だけあってジパングの男子の鏡の様な素晴らしい性交でしたね」
嘲笑の笑みと共に繰り出された皮肉に彼の分身が余計に固くなる。ジパングは男性優位の性行為が当たり前という風潮が特に強い国だ。
それをわかって目の前の黒髪で長髪の意地悪そうな眼をした女は言葉でバカにしながら彼の分身を屈辱と快楽がより強まるように踏みつけて笑う。
「私達も一応貴方様に多少ほだされてマシにはなりましたが、基本的には性悪です。だから、嫉妬すると前世よりひどいことをしてしまいそうですよ」
玉藻の眷属となった能力が高くそれでも善人ではなかった女官たちがアリスに目配せするとアリスが明らかに前世の彼を模したと思われる人形を持ってきた。その人形を見る横島の目を見ながらアリスは説明を始める。
「忠夫、前世の貴方は一度激しい快楽攻めをされてその後、立ち直って理想的な武道の精神状態を失ってしまったけど、それでも修行をし続けて空至王時代ほどじゃないけど相当に強くなったわ」
アリスの説明に彼は不安を覚えた。ここからこれからの情事に繋がる部分が始まる。理屈ではなく彼の勘が告げている。
「実際は女権国家の進化した霊的料理や栄養食などもあって無事に強くなったんだけど、空至王は本当は一度女権国家の妻達に可愛がられ過ぎて、完全に快楽で壊れて、
それ以降は影武者や私の人形だったんじゃないかって話も出たのよ。嘘だと明言したうえで、それの嘘を劇にした物語もそれなりにあるのよ」
その言葉に嫌な予感を覚える彼を見下ろしながらアリスは言う。
「大丈夫。これから私たちがすることで『絶対にネプテューヌさんに迷惑はかけないし、どう転んでも彼女を助けるような結末になる様にするから』安心して快楽に溺れて」
そういうと彼女の手元の人形空至王が快楽に生涯溺れていたという人形劇に使われていたらしい、人形から光が出ると彼の中に入っていった。その瞬間彼は脱力と共に、
空至王時代のユウキ達に辱められた精通の夜とそれからしばらくたった後の逆輪姦の夜が思い出される。そして彼女たちに前世でされたのと同じことが始まり出した。
ユウキやエヴァや玉藻たちが首輪をつけた性根の腐った女権国家の力を取り込んだり、女権国家出身だった女性達が彼を嫐っている。そしてその中にはマイとさとりの姿もある。さとりは笑いながら彼に近づき、言う。
「今生では初めましてね。貴方の前世の妻の一人さとりよ。正確には何回も妻をやっているんだけど。地雷を踏んだ変態マゾに快楽をプレゼントよ」
さとりは言い終わると彼の前世からもらった『伝』の文珠を使った。
その途端心を読めるさとりの精神が伝わってきて、彼に女性優位の性行為をしている女性達の性格の悪さを理解させられる。
ジパング男子は女性優位の性行為が恥ずかしいという思いが強いましてその最中である。さとりは彼の耳元に口を近づけて言う。
「とても興奮してるわねぇ?顔と体だけの性悪女に最悪の恥ずかしい性交されて余計に射精量が増えてるわ。周りに聞こえるように言われるのが溜まらない? 固さが増しているわね」
騎乗している妖狐の女性が嘲笑し、彼は快楽と屈辱で涙がにじみ、彼女の内部に大量の精を注いでしまう。
狐の尻尾が生えた女性達の輪姦を受け終わった頃には彼は強すぎる快楽と屈辱で完全に目が遠くへ行ってしまっていた。
彼の虚ろな目を見ながら、愛歌が笑顔で彼を見下ろしている。彼女は不思議な念動力の様な力で彼を起き上がらせるという。
「私の英雄さん、このままじゃ折れてしまいそうね。大丈夫になる様におまじないをしてあげるわ」
そういって彼女は彼に口づけしてきた。舌をからませられると同時にいつの間にかドレスが消え去りその少女らしいにもかかわらず妖艶な肢体がさらされていた。
鏡越しにそれを見て彼の分身が再び力を取り戻し、そのまま彼女の内部に飲み込まれていく。舌を絡められるたびに分身から凄い量の射精が起こっていく。
止まらないその射精の度にふるまわれた料理と酒だけでは説明がつかない程の速さで体力が整っていく。愛歌の口づけが終ると彼は自分の中に何かが刻まれた感じがした。
口づけを終えると愛歌は倒れた彼の上で腰を振りながらうめき声を上げる彼を嬉しそうに見下ろしながら言う。
「今生では初めての雄々しき獅子の祝福よ。女性に負けるのが恥ずかしいという思いがとても強くなったでしょう? 私個人としては畜生な女性達はあまり好みじゃないけど、ちゃんと配下として働いているならたまには報いないとね」
そういうと彼女は快楽で気をやってしまっている彼から離れた。愛歌と代わりユウキとランが前に出てくると説明を始める。
「忠夫がいま刻まれたのは『雄々しき獅子の祝福』女性に負けるのが恥ずかしいって想いが固定されたままになるおまじないだよ♪これを失わない限り、いつまでも腑抜けにならない変わり恥ずかしさは薄れないんだ。
愛歌の任意で切ったり復活させたりできる素敵しようさ。 これは一定の戦果をけど、女権国家の畜生な女性陣に悪用されたケースが増えたから、最後は愛歌が失伝させたんだ」
ユウキはそこまで言うと彼に口づけして、彼の上になり乳房を押し付けて夢中で彼を貪り始め、ランは玉袋を揉みしだきながら、説明を続ける。
「ジパング男子として価値観が固定されたまま、私達と性悪な妖精達との快楽に溺れてください♪」
その後横島はユウキとランに犯された後、人間と同じ大きさの妖精達に嫐られた。性悪な妖精達が彼の顔に座りながら言う。
「やはり玉藻さんみたいに狐の化身でない身には、この嫐り方は微妙です。とはいってもやりたくなる時もありますけど」
玉藻が狐の本能に影響されてジパングに広めた概念、女の尻に顔をうずめさせられたまま、絶頂させられるのは途轍もなく恥ずかしいという概念は今生の彼にも強く染み付いている。
この時代のマイが彼の前世の記憶を一部刺激し、彼を今嫐っている女性陣がどれだけ性悪だったか、思い出させてくる。そしてそれと同時にマイがアリスに目配せをした。
ユウキの配下の妖精に尻を顔に押し付けられて視界を塞がれていても、なんとなく気配でそれがわかるのは、マイが彼女との理解度を前世で親しかったころに戻したからかもしれない。
彼の視界が不意に自分の体から、他のものに移った。これは明らかに、アリスの人形の術によるものだ。自分の人形に視点を移されて彼は自分がジパング男子としてあり得ない、
女性優位過ぎる性行為をしているのを見せられて興奮している。
彼の小さな人形を抱えているアリスは彼の人形に耳元で息を吹きかけながら問う。
「忠夫、ジパング男子として無様な自分の姿を見せられて興奮してるでしょう?」
アリスの乳房の感触と、吹きかけてくる息が見に当たり余計に多くの射精をした彼は、そのまま意識が快楽で微睡みだす。
妖精達の輪姦を受けている中でアリスは彼の人形に乳房を押し付けながら、常に喋る際の吐息と声で興奮するように計算しながら言葉を続ける。
「良く男性優位の性行為が当たり前の国だと、ハーレムを作って自分に惚れてくれている女性ばかりの場合は、女性にとって恥ずかしすぎるプレイを女性に頼むと他の女性に差を付けたくて応じてくれるらしいけど、
女権国家だと逆よ。男性が恥ずかしいプレイを誰かひとりにされてしまうと、特にそういうプレイが好きでなくても差を取り戻したくて、男性が被害を受けることになるのよ。だから女権国家の女性の『嫉妬心』を煽らない様に気を付けなくちゃだめよ」
そういった後で彼は何人もの女性陣に同じ顔面騎乗状態でやられその恥辱心をさとりに煽られては余計に射精を激しくしていく。
さとりとこいしが彼の分身を足で踏みつけ、他の性悪な女が彼の顔を椅子としている状態で笑う。
「あらあら、彼女の性悪さを思い出したら、そんな女にされている事態に余計に興奮してますね。 暴かれて余計に大きくしてどうするんですか。
最も分身がみんなに見られているから無駄かもしれませんが。 ん?『いくら特別な霊酒を飲んだ後でもさすがに射精し過ぎで死ぬかもしれない?』 大丈夫よ。
貴方は多くの国で英雄として崇められそして閨の中の無様さで、知れ渡っている英雄の転生体だから、信仰が生むエネルギー(マグネタイト)が流れ込んでいるから。むしろやられればやられるほど、前世の戦い方の習得が早くなるわ」
そういってさとりが足で嫐り抜いたあと、彼の分身を飲み込んだ。
「〜〜〜〜〜!!!!!!」
足で最後まで行かせるような動きをしていたのに、突然に子宮で包まれてしまい予想外の快楽に彼は完全に行かれつつあった。さとりは快楽が強すぎて逆に射精できない、状態を作ったあと、彼に処刑の様な言葉を宣言する。
「『想起・今宵に味わった性交の快楽と屈辱』」
やられた全ての快楽と恥辱を思い出して脳がパンクしかかった直後にさとりが僅かに快楽を緩め射精できるようにすると彼は爆発したような射精を終えた。アリスに指示して、自分の無様な姿を彼に見せることも忘れない。
性悪な女性陣とさとりとマイの嘲笑が彼に響く。
985 :
名無しさん@狐板
:2025/07/19(土) 22:44:57 ID:0RVK7FZh
快楽と屈辱が極に達し動けない彼にアリスが霊的な酒を優しく差し出してくれると、彼は回復したい一心で飲み込んだ。すぐに効果は表れ分身が力を取り戻すと、それを見越したかのようにさとりがこいしと交代してくる。さとりは笑顔でこいしに言う。
「こいし待たせたわね。貴方の番よ」
「はーい。お姉ちゃん。忠夫、最高に気持ち良いから壊れない様に気を付けてね♪」
じゃれ付くような笑顔で恐ろしい言葉のあと、こいしは彼の無意識を操作して無意識操恥辱心を強めた。そして彼女に飲み込まれた後で、さとりの無意識操作が起り彼はさとりに射精したのと同様の量を彼女たちに注いだ。
二人は余裕たっぷりの顔で彼から離れるという。
「それじゃあそろそろ今夜のメインイベントに移りましょうか」
さとりの発言の後でマイが前に出て彼に口づけしてくると、彼の前で衣服を脱ぎながら言う。この時の彼女は完全に公平で公正な冥府の女神様、あるいは天使という厳かな様子だ。
男の欲情を誘う裸体の美しさと神聖さが同居している。彼女は普段からは考えられない程の厳かな女神としての声で彼に言葉をかける。
「忠夫、ネプテューヌ様は今とても苦戦する敵と戦おうとしています。負ける程じゃないけど、助太刀があった方が良いのは間違いありません」
それを聞き彼の瞳に快楽で折られあるいは溶かされた力が戻るのを見ると彼女は言う。
「だから私たちの快楽に耐え抜くことができたら自分で助けに行きなさい」
そういってマイが彼の分身を飲み込むと。さとりとアリスが楽しそうにそれを見る。
マイの秘所に飲み込まれた彼の分身は滑る肉ヒダが張り付き、その度に魂そのものが悲鳴を上げる。
アリスがしだす人形劇が彼が完全に堕とされ戻らなかった架空の劇だが、それが頭に流れ込んできては、マイが体を重ねながら前世の価値観などに戻し背徳感と快楽を強めていく。
そしてその快楽が過ぎ去った直後にトラウマとなったそれをさとりが想起し、こいしの無意識操作での背徳感の増幅の追い打ちがかかる。
繋がって僅かな時間で何度も達した彼を見下ろしながらマイは乳房を彼の胸板で押しつぶしながら痙攣する彼を侮蔑の目で見下しながら言う。
「相変わらず早いわね、アリス交代の時間よ」
「ええ」
そういうとアリスが彼に近づいてくる。彼女は愛歌と同じ雰囲気と魔力を纏いながら彼に口づけしてきた。舌を絡められて、彼女の魔力で来た糸が体の中に入ってくるのがわかる。
快楽だけしか感じさせないそれは横島に対する彼女の意思を体現している様だ。
アリスは口づけを終えると、彼の体が変化するのを面白そうに見下ろす。彼は自分の背丈が少し大きくなり、筋肉もそうなったことに気づいた。12歳から17歳か18歳くらいまで体を一時的に成長させたようだ。
彼女は体を離すと彼にその美しい肢体を見せつけながらいつの間にか出来上がっていた祭壇らしき場所に腰掛けた。
彼女の肢体がすべて見えるように計算して座りながらその体を見ているだけで彼の分身が力を取り戻してくる。搾り取られ過ぎて、分身以外には一切力が入らない彼だが、アリスを求め少しづつ彼女に近づいていくと、
アリスが侍女たちが体力を取り戻させるための精力を取り戻す酒を持ってきた。
飲み干して心地よい良いと脱力感が襲ってくると共に余計に分身が痛いくらいに強張るとアリスが彼を糸で引き寄せ口づけして、分身を手でいじり始める。
アリスのしなやかな指に先端をいじられ、玉袋を揉みしだかれた彼が射精をしかけるとそれを止めてから彼女は彼を祭壇に仰向けに横たえた。そして彼女は言う。
「忠夫、ネプテューヌさんの助っ人を贈る為の儀式よ。思いっきり我慢せず射精してね」
そういわれた直後にアリスに分身を飲み込まれた彼は、どこまでも甘く優しく、彼の分身を嫐る膣内に大量の射精をした。アリスの糸が動き、これ以上の快楽は何かが壊れるくらいに危ないと思わせる。
彼の脳の警告を無視させて彼女の乳房を揉みしだかさせる。彼は声にならない叫び声を上げながら大量に彼女の中に放っていく。
その度に自分の霊力が減り、彼女の霊力が大きくなっていくのがわかる。一時的なものだが、それでも捕食者と被食者の関係が固まっていくの感覚が強まっていく。その彼を優しくしかる姉の様な様子でアリスが言う。
「忠夫、ネプテューヌさんに助っ人贈る儀式だから余計なことを考えずに気持ち良くならなきゃダメって言っているでしょう。思いっきり全ての快楽に見を任せて」
アリスが彼の乳房を手から離させ、騎乗位をやめて体をぴったりと押し付けてくると、彼の手がアリスの糸で動かされ乳房から離れていく。
そしてアリスの乳房が胸板で潰れるとその感触がもたらす強すぎる快楽で泣きそうな彼の腕をアリスが操り、自分の尻を握り閉めさせる。
アリスとの性交で一番多い射精をする彼の叫び声をアリスはうっとりとした様子で聞きながら時々口づけして、舌を絡め余計に射精させたり、口づけをやめて悲鳴を愉しむことを繰り替えした。
アリスの彼をどこまでも脱力させていこうとする体と性技に彼が骨抜きになり目の焦点が合わなくなるとアリスは彼を子供の姿に戻してから乳房で彼の顔を挟んでその上で頭を撫でてくる。
自分の意思で彼女の体の様々な部分に手を這わせたり揉んでいるのかそれとも彼女の糸で操られているのかもわからなくなりながら、彼は漏らすような射精を繰り返し、
アリスの乳首に吸い付き赤子の様になっていると感じ始める。アリスはただ妖艶すぎる魔女らしい笑みを浮かべながら彼に言う。
「ネプテューヌさんへの助っ人を贈る儀式はもうすぐ完遂よ」
言われて彼はギクッとなった。あくまでもこれはネプテューヌを助けるための儀式として始めたはず。それなのに彼は快楽に蕩け切るという状態でネプテューヌのことが頭から飛んでいた。
罪悪感と同時に脱力感を生む射精が起こり動けなくなった彼の前に再びエヴァが出てくる。彼女は大人の姿のまま彼の前で衣服を脱いで行く。
精通したばかりの彼には、刺激が強すぎる姿に彼の脳に自分の肢体の情報が焼き付いているのを大いに楽しんでいることがわかる。
エヴァは敢えて黒のランジェリーを付けたまま抱き着き、アリスに目配せするとその下着の下に手を伸ばさせた。乳房を揉みしだき糸の力だけでなく彼自身の意思でも彼女の下着を剥ぎ取る手が早まっていく。
脱ぎ去った後で、彼女に抱き着こうとする彼から吸血鬼の超越者めいた移動で離れた。一瞬だけ姿が消えたと思った直後に、再び夜の女神めいた彼女の裸体が現れ、
その肢体を見せる為だけに離れたのだろう。彼の前でゆっくりと回って彼の分身が反応したのを見ると、彼女は彼に抱き着き一瞬で分身を飲み込んだ。
対面座位の形で飲まれた彼は強すぎる快楽で泣きわめき始めおそれを見届けた瞬間に彼女は言う。
「何度転生させてもこの瞬間は毎回最高だ。お前の姿がかわいらしく癖になる。そしてこれからの行動もな」
そういってエヴァは快楽が極達している彼の射精を敢えて遅らせながら腰を動かし彼の分身を嫐り焦らした後、射精を許す瞬間に首筋んかみついた。
「あーー!」
首と分身両方から霊力を吸われ彼は自分の白濁が漏れないかと思った直後にエヴァに血を吸われて行く。そして彼はエヴァの中にある感情を知る。
血を吸うことで意識が混じりあわせることも吸血鬼は出来るが、今回はエヴァが意図的に知らしめてきていることが分かる。
エヴァの中にある感情はネプテューヌに対する嫉妬だ。横島が性欲などを度外視して、自分のものにならなくても力になりたいと思ったことが嫉妬の原因らしい。エヴァは乳房を彼の胸でより強く潰しながら、言う。
「私だけではないぞ」
「は?」
「異性ではなく主君としての様だが、命を捨ててよいと感じる程お前が惚れた相手が現れたことに妬いているのは私だけではなない」
エヴァは横島に説明をしたあと、彼から離れてマイと交代した。恐らく現実世界では分霊の方のマイが同じことをしているのだろう、という考えが浮かんだあと彼の意識は完全に前世の意識に埋もれていく。
その彼を他所にマイが彼の頭に手を置いた。
「忠夫、それじゃあ一番恥ずかしい体位を思い出す前世の価値観を取り戻してみましょうか」
空至王時代の一番男性優位の性交が恥ずかしい頃の精神に戻された直後にエヴァが彼の顔を椅子にしてくる。
大人形態の豊満すぎる尻の快楽と、ジパング男子なら恥ずかしすぎる騎乗位をされている状態をアリスが、当然のように彼の視点を彼の人形に移し見せつけてくる。
快楽に苦しむ彼を他所にエヴァはマイと悩むように会話を始めた。それが男性が女性をベッドで圧倒するのが当たり前の価値観が一番強い頃に戻されている彼には堪えた。それを他所に彼女たちは世間話の様な調子で言う。
「マイ、やはり狐族じゃない私にはこの嫐り方は微妙な気がするな。 いや吸血鬼である私にとってはというべきか? まあ愉しくない訳ではないし、他の女がした以上は自分だけやってないのも嫌だが」
「首筋から血を吸いたいタイプの貴女とじゃ確かに合わないかもね。でも工夫のしようはいくらでもあるでしょう?」
マイの言葉にエヴァは少し考えたあと、何か思いついた様な表情になると、マイに目配せをした。
マイは彼の分身を膣で思いっきり絞って射精させた後で、彼から離れていく。あまりにも大量の射精の為に少し力を失った彼の分身を足で踏みつけた。
痛みと屈辱そしてそれ以上の快感が同時に来るように計算された足に彼が振るえるとエヴァの尻により強く顔が食い込む。横島が強すぎる快楽で顔をゆがめているのも理解したエヴァは愉快そうに笑いながら、
マイに固くされた彼の分身に口づけした。電撃を受けたように動き余計に尻に顔面が食い込んだ後、エヴァは彼の分身を口に含んだ。
彼女の舌になめられた時点で限界を達しているのに、吸血鬼の不思議な魔力のせいか射精できない彼を愉しみながら、彼女が射精を許す瞬間はからの分身に牙を突き立てた瞬間だ。
血を吸われた経験から吸血鬼の牙は直ぐに傷がふさがることは分かっているが、それすら彼には考える暇はなかった。分身に吸血の快楽が走り、それと同時に射精まで起り脳が壊れるのではという不安感から逃れようとするが、
そのために力を入れると尻が顔に弾力を返してきて、余計に射精量が増えて彼は動くことも霊力を使うこともできない。エヴァは愛おしそうに両眼を閉じて彼の分身を乳房でも挟みさらに追い打ちをかける。
アリスがいつの間にか位置を変えて彼にエヴァの目を閉じて奉仕する様子を見せると余計に分身が固くなっていく。エヴァの気が済み離れたころには彼は完全に快楽と屈辱で意識が飛んでいた。
本来なら快楽のあまり恥ずかしなど考えることもできなくなっているのだろうが、愛歌の『雄々しき獅子の祝福』がそれを許さない。
快楽で何度も脳が爆発したようになりつつ女性に閨で負けている恥ずかしさや、一番屈辱的な性行為をさせられている背徳感が彼をどんどんと追い詰めていく。
このままでは、自分は屈辱感さえ癖になる変態に堕ちてしまう。そう思った彼の耳にさとりが不意に声をかける。
「もう癖になっているわよ。今はとどめ……、というより死体蹴りのダメ押ししているレベルだけどさらに先に行きましょうか。何しろ私達性悪なタイプは今回の件でのやきもちは凄いわよ」
さとりの悪魔や邪神の様な表情を見て彼を愛する女性陣の性悪組でない者達は内心『やきもちってレベル!?』と突っ込んだが口には出さなかった。
最も表情には朦朧としている彼にもわかるほど出ていたが。自分たちも彼女達ほどじゃないが、ネプテューヌという性欲や恋愛が絡まないにも関わらず彼にとって自分たちと同じくらい大切になった存在に凄まじい程に妬いている自覚はある為だ。
986 :
名無しさん@狐板
:2025/07/19(土) 22:48:30 ID:0RVK7FZh
さとりがさっきエヴァにやられた行為を想起しつつ、彼の分身を手で掴み射精を許さない寸止めを繰り返し彼が周囲に気を配る余裕がなくなった間に何人かの女性が気づかれない部屋を出ていく。
出た女性たちが戻ってくると入れ替わりに数人が出る。それを数分繰り返した後で、エヴァが再び部屋に戻ってきた。
さとりは嗤いながら彼から離れて言う。
「エヴァ準備できた?」
「ああ。それでは工夫のせいかを見せるとしようか」
エヴァがそういって彼に抱き着き対面の座位の形で一つとなった時彼が射精を迎えかけるとエヴァがその瞬間を狙ったように首筋に牙を突き立ててきた。
血を吸われた瞬間彼女だけではなく、彼女が今彼を犯す前に血を吸ってきたであろう女性達の意識も彼に流れ込んでくる。エヴァに顔を椅子にされて尻を押し付けられ、その快楽に負けていた無様さ。
その蔑みの感情が一気に流れ込んできて。彼は余計にそれが分身を固くし、射精を増やしていく。エヴァは膣を締めて内部で彼の分身を嫐りながら、糸を伸ばし彼の腕で自分の尻を鷲掴みにさせながら言う。
「自分がどれほど無様かわかってさらに興奮しているな。しかも性悪な女に見下されるのがたまらないか」
エヴァは言い終わると再びエヴァは腰をひねり彼の分身を内部で締め上げてひだを当てて射精させながら血をすする。強すぎる快楽が脳に焼き付き、屈辱とそれがもたらす快楽が脳に焼き付いたのを見るとエヴァは彼に口づけしていった。
「本当にかわいらしい。何度転生してもお前の反応は私を飽きさせん。今夜は満足だ。対価を支払いに行ってくる」
「た、対価って?」
「それは後でわかる」
エヴァは彼が完全に自分の魅力と快楽で心折れ虜になっているのを確信すると、上機嫌になり部屋の外に向かって歩いていく。
エヴァの魔力がとてつもなく上がりその姿は、まさに最強の夜の女王と呼ぶにふさわしい。 エヴァは悪戯っぽく笑うと月光の光る森へ飛び去っていった。
月の光を浴びる彼女は絵画などでしか見られない魔性の女悪魔かあるいは女神の様に見える。彼にその姿を見せることが目的だったのではと思わせるくらいに夜に映える美を見せつけるとエヴァは悠々と飛び去って行った。
横島がエヴァの美に囚われそして彼女にされた凌辱の快楽を思い出し始めた瞬間、彼の体が彼の意図せぬ形で動かされて振り返らされた。
後ろにはアリスとそれに侍る様に左右にユウキとランの姿がある。アリスは慈愛すら感じさせる笑みを浮かべながら、彼の唇を奪い二人も左右から追い打ちをかけ始める。
アリスは服を脱ぐと彼に豊かな乳房を押し付け、そして手を股間に伸ばすという。
「忠夫、それじゃあネプテューヌさんへの助っ人降臨の儀式の佳境に写りましょうか」
アリスの乳房が胸に当たり、分身を手で愛撫されているとユウキとランが彼の手の平の上に座り、左右の玉袋を愛撫してくる。アリスは五つの手で愛撫されて堕ちかける彼を見ながらアリスは女権国家の女性特有の笑みを浮かべた。
そしてアリスが呪文を唱えると彼は再び年齢が戻り少し背が縮むその状態の彼にアリスが抱き着くと乳房に顔が挟み込まれそのまま彼女は彼の分身を飲み込み頭を慈母の様に撫でる。
優しすぎる愛撫に脱力する彼を満足そうに見ながらアリスは言う。
「エヴァやマイは気持ち良いけどダメージも大きいでしょう。今生の目的に沿ってゆっくりと癒されて」
アリスの体はどこまで優しく受け入れて堕としてくる、むしろダメ人間になることを望んでいる様な節すらあるように思わせる彼女に近く。気を抜くと腑抜けにされてしまいそうな怖さがある。
それを感じられてるうちはまだ大丈夫だが、抵抗する気もなくなったらおしまいだと彼の勘が言う。ユウキとランもアリスを手伝いながら自分の番が来るのを待っているのがわかる。
アリスは彼の頭を乳房で挟み腰を動かして、精を絞りながら手で彼の頭を撫でる。エヴァやさとりに嫐られた際には屈辱とそれがもたらす快楽で脳が切り刻まれていく感じがしていたが、
今の彼女の愛撫はその傷口に癖になる甘い薬を塗りこんでくるような愛撫だ。アリスはどこまでも彼を受容し腐り落ちるのを愉しむような性交をしてくる。ユウキとランも彼女の使い魔となっている為か余計にアリスの行動を助けるように彼を嫐ってくる。
ユウキの愛情が感じられる強くきつい快楽も落差を与えてくるし、ランの甘やかす快楽はアリスのそれを連想させてさらにドツボに堕としてくる。
「忠夫気持ち良い?」
からかう様な笑みを浮かべながらアリスは情けないと思う射精をしている彼に聞く。言葉も発せない彼だが、表情に出ていた。その表情を見てアリスは満足げな笑みを浮かべながらユウキと代わった。
子供に戻ったことで精神の耐久力が落ちた彼にアリスの優しく蕩けさせてくる膣に慣れら彼の分身を強く絞る刺激で屈服させて大量の射精をさせながら、ユウキは笑う。
「忠夫、アリスの甘やかす性交だとジパング男子の意識が固められていても、負けたままで良いかとか思えてくるでしょ〜? ホラ着付するからジパング男子の意地を取り戻して♪」
強すぎる快楽で彼が幾ばくか正気を取り戻し屈辱感に負けながらユウキの中に出すと彼女は彼の手を取り、自分の乳房に押し付ける。
一際大きな射精が起こるとランと代わりユウキが耳元で言う。
「ネプテューヌさんへの助っ人降臨の儀式もうすぐ完了だね」
ユウキの激しい快楽に慣れたところでユウキが彼の分身を抜きランが代わりにそれを加える。
「ええ。次からはもっともっと彼女は楽に人を助けるでしょう。今回はエヴァさんとアリスの贈った助っ人だけだけど、次回からは私とユウも行きますから」
そういいながらアリスが彼を後ろから抱え乳房を押し付けランが射精をさせる瞬間に彼の体のツボを押して余計に多くの射精をさせてくる。
強すぎる快楽で焦点が合わない彼を糸で容赦なく動かし自分たちの体の様々な部分を揉みしだかせたり、あるいは好む体位にさせて射精直後の敏感な状態でも無理に腰を振らせたりしながらアリスが言う。
「忠夫、今宵私はいくつかの人形劇を遠隔で捜査しながら公演したのよ」
アリスの説明が始まった瞬間、彼の分身と魂が屈服感とそれが増大させる性的快楽を強く感じ始める。
自分だけではなく、人形劇の人形たちの快楽もこちらに流れ込んでくる。自覚した瞬間、ユウキとアリスとランに嫐られた人形劇が上演されているとわかると彼の中に人形劇として上演されている前世の記憶が蘇ってくる。
そしてそれと同時に色々な知識が彼に入ってくる。
女殺しの魔物達との戦いの日々。輪廻転生を繰り返し、英雄となっていく、日々と妻達に嫐られた記憶。英雄となって大勢を救った自分に対して愛歌が愛おしさと嬉しさのあまり加減を間違えてしまい、
彼を快楽で廃人一歩手前に追い込んだ時の夜の記憶が戻ってくる。この前世の時に記憶が写るな。そう思った直後彼の意識は暗転した。
愛歌の中に射精をした彼は完全に踏み越えてはいけない線を越えたかのような様子で、射精し、糸が切れた人形のようになった。それを見て慌てて回復魔法をかける愛歌にアリスが穏やかな声で言う。
「愛歌、大丈夫よ。忠夫はこれくらいなら多分もとに戻るわ」
ここまで言った後でアリスは妖艶な口調に変わり彼の頭を抱き寄せて母親の乳房に吸い付かせながら言う。
「それに再起不能になっても大丈夫よ。今回は女殺しの魔物達は暴れない周期だし。片付いたから忠夫が出陣しなきゃダメなケースはもうないでしょう」
そういってアリスは彼の分身を迎えると、自分の内部のひだを擦り付けながら。彼の頭を撫でる。
「女殺しの魔物がいない以上は私達だけでも十分大半の悪は滅ぼせるわ。だから完全に主夫でも良いのよ」
対面座位から騎乗位に変えた彼女は横島の手を糸で操り自分の乳房を揉ませながら言う。
「このまま今生は休み続けても良いわ」
アリスの言葉に負けるように射精した直後に彼の意識はこの前世よりいくつか先の前世に戻る。
現在の戻った彼はアリスが離れユウキに騎乗されていた。彼女は意識が飛び続ける彼を甘やかすように腰をくねらせて精を絞りながら言う。
「忠夫記憶が戻ったでしょう。今生は女殺しの魔物達は暴れない周期だから、休んでいいんだよ」
「で、でもネプテューヌはお前たちの目から見ても、許すべきじゃない悪と戦ってるし、俺は彼女の為の神殿騎士になるって誓ったから」
その言葉を聞くとユウキの目にネプテューヌへの尊敬の念と嫉妬が同時に宿った。最も横島には一切悟らせなかったが。
「忠夫や忠夫の身を助けてくれた、女神様だよね。でも女殺しの魔物がいない以上僕たちが助けた方が早いよね」
そういってユウキが手をかざすとテレビの様な水晶に映像が映り出す。
そしてそこには彼がネプテューヌと共に戦った悪の組織とそれを蹴散らすエヴァと横島の前世の一つをモデルにしたアリスが遠隔操作する人形の姿があった。 見事な連携で敵を切り払い終えると、
エヴァが女神化してパープルハートなっているネプテューヌに言う。
「ネプテューヌ、この世界に久しぶりに来たらしいのに大分汚いところを見せてすまんな。女殺しの魔物にも暴れやすい周期とそうでない周期が観測されたりして、脅威度が下がればまたこういう輩も出てくる。
人類が亡ぶかもという時は『少なくなってはいた』がなくなりはしなかった。そして今では昔の木阿弥に戻りつつある」
「仕方ないわよ。そういうことをなくすように立ち回ってこその女神なんだから」
そう答えるパープルハートの涼やかな声に籠る力強さに横島は今回も善良な弱者の陳情を受けているんだなと、と確信した。その彼の様子を見ると、ユウキが腰をひねり再び彼に射精を促す。
強すぎる快楽に彼が上半身だけ起き上がるとユウキは彼に抱き着き拘束すると乳房を押し付け余計に射精量を増やしながら言う。
「ネプテューヌさん、いや、あの姿の場合はパープルハートさんだっけ? 彼女を助けるならこうした方が今の時代は都合がいいよ」
そういって悲鳴を上げる彼の声を堪能しながらユウキは乳房を分身から大量の精液を吸い取った。ランと交代し彼が倒れると再び彼の顔に尻を押し付けてくる。
「エヴァは吸血鬼な性質上、この体位が微妙みたいに感じてたけど、僕はこれ悪くないかも」
喋れない横島がめちゃくちゃ恥ずかしがってそれで余計に分身が固くなっているのをランが堪能し、ユウキは笑う。
「僕に一番恥ずかしい性行為されてどれだけ忠夫が反応しているのか、お姉ちゃんの様子で分かるから」
「ユウ、私もユウのポジションで忠夫さんをいじめたいから交代しましょう」
そういってランは優しい動きと膣で彼を絞り抜き一度射精させると、優しくゆっくりと二回目も絞って射精させた。優しくゆっくりとした膣の動きが射精したばかりで敏感になった分身を嫐り抜き彼の意識を溶かしていく。
ユウキと変わった彼女はユウキとは違う感じで彼の顔に尻を押し付けてくる。
それをやりながらユウキは彼の分身を飲み込みランと共に彼の腕を取り、ランの乳房に押し付け揉ませると、ランも同じくユウキの乳房を彼の手の平を押し付けて揉みしだかせる。二人の行動は彼を人形として百合行為をしている様にも見えた。
彼が情けなく早すぎる射精を繰り返すと二人はそれを嬉しそうに見ながらお時折交代しては、ランが顔に座っている時にユウキがパイズリをし、その逆の行為もしたりする。何度も達した彼が完全に屈服したのを見ると、ユウキとランは笑いながら言う。
「僕たちとの契約の儀完了。インプにして妖精女王。ユウキ、忠夫の使い魔としてネプテューヌさんの加勢に行ってくるね」
「同じく妖精シャーマン、ランもネプテューヌさんを助けてきます」
そういって二人が転移すると、テレビらしき水晶の中に移された場所に二人が現れた。
987 :
名無しさん@狐板
:2025/07/19(土) 22:50:15 ID:0RVK7FZh
戦闘が終わり女神化を解いたヌプテューヌは小休止をしているらしき部屋に突然現れた二人を見て目を輝かせた。新しい戦力が来たのも嬉しい様だが、こんな敵の本拠地にあっさり現れることができる魔術的な技術にわくわくしている様だ。
そんな彼女を見ながらそユウキとランが語り掛ける。
「初めましてネプテューヌさん、忠夫の使い魔かつ奥さんのユウキです」
「同じくユウキの姉で忠夫さんのお嫁さんの一人のランです」
「そうなんだね。忠夫は相変わらずなんだね」
ネプテューヌの横島を名字でなく名前で呼ぶ声には情念はそれほどではないが、強い信頼と親しみが籠っていた。
夫ではなく神官でもあり、自分の騎士でもある自分を呼ぶ声に彼は、嬉しさを覚える。 ユウキはネプテューヌの様子を見て正直に言った。
「正直妬けちゃう。忠夫はネプテューヌさんに対して自分意外とくっついても良いから、力になりたいって思っています。そういう風に思われたのは多分貴女が初めてだと思います」
それに対してネプテューヌは少し悩んでから返した。
「忠夫が、初めて出会ったのが私だったらもうちょっと違ったかも。前世からハーレムしていたのを魂が覚えているし、これからそうなることも多分繰り返した転生が培った知識で予想できてたと思うよ。
貴女達がある意味では、彼を満たしていたからこそこうなったんだと思うな」
ネプテューヌの言葉にユウキは頷く。
「うん。だからこそこうなったんだろうけど、それでも僕達はネプテューヌさんが羨ましいです。 それぞれ個人差はかなりそれなり以上に大きいとは思うけど、忠夫をかこっている女性陣でこういう感情が皆無なものはいないと思います」
「忠夫ったらモテモテだね。でも私の勘は貴方達がやきもち焼いていても、絶対貴方達は私になにかしたりしないって言ってるよ。さすが主人公で女神な私の神官が選んだ女性陣人」
軽い口調で言っているが、その声音にはユウキ達に対する確かな信頼が見える。横島が本気で惚れた女性なら、信用できると断じた様だ。
その言葉を聞きユウキ達は少し嬉しそうだが、手ごわい恋敵が来たという類の目をしている。険悪という訳ではないが、話題がつきかけたころに見計らったように、エヴァが戻ってきた。
横島はエヴァの様子を見てぎょっとした。体の傷は癒えているがそれでも相当な深手を負ったことがうかがえる。 ユウキ達だけではなく、パープルハートもそれは一緒だったようで、驚いている。
そんな周囲の様子を異に返さずエヴァは冷静に返した。
「大したことはない。敵陣営の切り札を一枚くらいは破ってきた代償だ。斥候のつもりが引くと良くないことになりそうだったのでな」
「そう大変だったんだね。エヴァちゃん私の血少しだけの飲む? 女神の血だけどエヴァちゃんも回復すると思うし、私にも悪影響ないからさ」
それを聞き横島の心臓が跳ねあがる。エヴァとの吸血のつながりを通じてネプテューヌにあの痴態の全てが知られてしまうのではないだろうか? それに対してエヴァは笑って答えた。
「大丈夫だ。回復薬は持ってきている。それに勝利の乾杯の為にも最高のものは取っておきたいからな」
「そうなんだ」
そういった後に、彼女達たちは横島がネプテューヌと二人で倒したのより少しだけ強大な悪の組織を五人で叩き潰した。
あの戦いから一月が経過した後、ネプテューヌはあの戦いに協力してくれた女性陣達のたっての願いでユウキが治めている妖精の城を訪れている。
あの戦いの相手も横島と再会を誓って別れてから、彼女は女権国家で活動していることが多くなっていた。やはり平和な時に悪事を働く者はオーバーテクノロジーなども多い女権国家が多い。
ネプテューヌは女権国家やストレリチでの活動が長引き信仰を集める程、自分が女権国家の女神らしくなっていく自覚がある。
最も元々の彼女の善性の気質に加えて、ストレリチの方の信仰が強いのでストレリチアの女神としての側面の方が強い。
女権国家の女神としての感性も得た竹花彼女はユウキの城の情報を凄く読み取ることができた。この城は少し魔王の城と言った雰囲気もあるが、幻想的な夜に映える側面や雰囲気の方が強い。
恐らくは記憶のない横島相手に悪辣な魔王の振りをしたプレイとかしたことがあるし、たまにやろうとしている結果だろう。それに男性にとって居心地が良すぎる様にも作られている。
恐らくは時期が許すときは、自主的に出たくなくなるように仕向けているのだろう。ネプテューヌは今回の助っ人の条件としてこの城の宴に参加して横島と会ってほしいと頼まれていた。
彼女はパープルハートの姿になりその豊満な体を引き立てる黒のイヴニングドレスを身に纏いながら案内に従い進んだ。
彼女が案内された場所の戸を開けると、程々に豪華な部屋の大きな寝室に意識がもうろうとしている状態の横島がいた。彼女はそれを見て、一目で察する。
「ユウキ、ラン。これは一体どういうつもり?」
パープルハートの声はネプテューヌの時とは異なり、鋭利だ。怒っているわけでもないのに少しだけ恐ろしい感じがする。
今の彼女はどちらかというと困惑と疑問が強いようだが、それでも相手の強さを感じ取る能力が高い者は恐怖を覚えたかもしれない。
その言葉にこたえる様にユウキとランが瞬間移動の様に現れた。彼女たちはパープルハートに礼を取ると、ランが先に声をかけてきた。
「パープルハートさん、忠夫が貴女に仕える神殿騎士と神官を兼ねる役職に就くって約束しましたそうですよね」
「ええ。少なくとも忠夫は貴方達と凄く良好な関係を持っている様だから何も言わないつもりだけど、さすがに私の神官になってくれた人への修行妨害とかは看過できないわね。最もそんな意図でやっている様には見えないけど」
パープルハートの言葉に今度はユウキが答えた。
「うん実を言うと、忠夫に事情を説明していなかったけど、僕たちの夫で今生では休暇してもらう予定だったんだ。それでパープルハートさんが悪い訳じゃないけど貴女と出会って忠夫が休暇辞めちゃいそうになってしまってさ」
そういいながらユウキは尻尾を生やすとまだ子供の彼の腕と足を同時に縛り、足を広げさせると彼の分身を足で踏みつけた。朦朧としておりこれを夢だと認識させられている様だとパープルハートは気づいた。
その上で彼はパープルハートに痴態を見られていると恥辱を感じている様だ。いつの間にか現れていたさとりが横島の耳元に口を近づけて言う。
「貴方の脳を焼き信仰対象になった女神様の御前で女性に足でジパング男子の誇りの象徴を踏んづけて遊ばれてどう思っているの? 興奮しているわね、気持ち悪い変態ね」
そういってさとりも彼の分身を足で嫐り始める。それを見てパープルハートの様子が変わる。ユウキとラン相手には警戒を見せなかったが、さとりを見た瞬間彼に危害を加える者と認定しかけた為だ。
剣を呼び出すかと一瞬悩んだがユウキとランの様子がそれを思いとどまらせた。横島の安全に対しては彼を囲う女性達の大半が過敏だがアリスとこの二人は飛び抜けている。だからこそ、彼女たちが黙認している以上は大丈夫だろうと思った。
ユウキは笑みを浮かべてさとりとランと共に三人がかりで彼の足を踏みつけ遊びながら満面の笑顔で言う。
「今の僕は君を鍛えた天狗の側面を前面に出しているから、ジパング男子にとってこれがどれだけ恥ずかしいか知識だけじゃなくて、実感として知っているうえでやっているよ♪」
ユウキが彼の分身の先端、ランとさとりが分身の左右を足で嫐った状態でその言葉を吐くと彼はその言葉が止めとなったかのように敗北の証をまき散らかした。
パープルハートの中で女権国家に滞在した遥か昔に彼のずっと前の前世を嫐り抜いた記憶が蘇ってくる。そしてその状態のパープルハートの様子を見たさとりが頷くと、ユウキが言う。
「パープルハートさんも女権国家での活動が長引いて、だんだん忠夫を嫐りたくなってきているんでしょう? 今夜なら忠夫もただの夢としか思わないよ。それに英雄としての分霊がいくつも生まれる忠夫とすれば力も上がるでしょ」
ユウキに言われた彼女は少し悩んだ後で、身を包むイブニングドレスを脱いだ。そして彼女は彼に近づくとユウキとランに言った。
「理由は分からないけど、私にこうさせることが今日の呼びつけの目的だったのね」
怒りなどはなく疑問だけが占めた状態で彼女は横島の分身を飲み込んだ。その瞬間彼は悲鳴を上げながら射精をする。ユウキとランはやっぱりという顔になった。
「パープルハートさんにされるの相当久しぶりだし慣れてないでしょう。ヴィヴィオが近いんだろうけど、彼女とは違うタイプの神格だしね」
夢だと思ったうえでその上で脳に刻まれる快楽を味わう彼を見下ろすユウキとランとさとりは笑う。自分たちとは別の領域でありながら自分たちと同じくらい大切に思われている女性だったが、
これで彼女も自分たちと同じ領域に分類される状態になるだろう。ネプテューヌの善性の強さからすれば、
自分に変化が生じるとわかった上で善良な弱者を救うためなら女権国家への長期滞在も躊躇わないからしばらくすればこうなっていただろうと思う。
だが、肉体関係のある自分たちよりも上かもしれない主君や女神という領域はなるべく早く消してしまいたかった。 アリスがいつの間にか現れると、パープルハートと繋がっただけで限界になっている彼の腕に糸を入れて操り言う。
「忠夫、だめよあなたは神官だけど、パープルハート様の夫でもあったんだから満足させる努力しなきゃ」
そういってアリスが指を動かすと彼の手がパープルハートの乳房を掴んだ。
「ああー!」
限界を超えた快楽にやられているところの追い打ちで彼が叫ぶと、ユウキとランはにやにやとそれを見ながら、彼の脳に完全に女としてパープルハートの乳房が刻まれたのをさとりに目で確認すると、
彼の手を自分たちの乳房に導き揉みしだかせる。そしてその状態にさとりが言う。
「『想起・パープルハートの乳房を揉みしだいた感触』」
彼の中でユウキとランだけでも限界値に達していた快楽がパープルハートの乳房の記憶まで蘇りさらに追い込まれる。
大量の射精が起こりそして、彼の脳の中でパープルハートが現在乳房を彼に揉みしだかせているユウキやランと並んでいく。射精のあまり崩れ切った彼の表情をここにいる女性陣は楽しみながら見下ろしている。
パープルハートは彼を快楽で屈服させながら言う。
「忠夫、こうやった方が効率が良いかもしれないからこのままでも良いのよ」
その一言で最後の線が甘い沼の中で溶けた様な感覚がした。
その後彼はジパングの象徴的な小国の王の一人として殆ど大奥から出ずに女性陣から嫐られぬき数えるほどしか城から出ずに生涯を終えた。
走馬灯を見る時ただ女性陣に可愛がられた記憶しかないことが後悔の元となりかけたが、打ち止めになる前だっためか、あるいは夢の中であるためユウキとランに嫐られたまま快楽の中で堕ちて逝った。
不意に彼の意識が覚醒する。本当に今生の現代性に戻ったことに彼は気づく。目の前には衣服を整えているユウキとランとアリスがいる。
大半の女性陣は持ち場に戻ったようだが霊力の残滓からついさっきまでここにいたことがわかる。そして自分は夢の世界あるいは、アリスの人形劇と同じ性交渉をしていたのだとわかる。
思い出しただけで分身がそそり立つのをユウキは満足そうに見て笑う。横島は多少バツが悪いと感じながら口を開いた。
988 :
名無しさん@狐板
:2025/07/19(土) 22:52:10 ID:0RVK7FZh
「ユウキ、あの夢どこまで本当だったんだ。もしかして快楽付けのまま、一生を過ごした俺の前世もあったのか?」
以外にもユウキはあっさりと本当のことを告げてきた。
「ううん。一応僕たちは忠夫の意思を尊重したから不義理されてないのにあんなことしないよ。最も女権国家女性達とその守護妖精とかになっている僕はやりたくてしょうがないけど。
だって女権国家民の信仰を山ほど受けているから、その影響も大きいしね」
「そうか、あれはまるで怠惰界のアリスちゃんが俺にした行為だった気がするがあれには何か意味があるのか。俺をもっと強くするためか?」
その言葉にユウキは笑いながら答えた。彼の唇を奪い散々射精させられたにも関わらず、彼に注ぎ込まれる多くの信仰心がマグネタイト(生体エネルギー)となって流れ込み回復せてくる。それがそそり立たせた分身を手で掴みながら言う。
「うん。よくわかったね。だってアリスにやられた行為が一番トラウマで一番気持ちよかったでしょう? 傲慢界や飽食界と比べると僅差だけど。だからアリスと同じ方向で気持ち良くさせたかったし、
現実と見分けがつかない劇で怠惰なまま僕たちの快楽に溺れ切った生涯を体験してもらったんだ」
そういってユウキが目配せするとアリスが彼の体を一時的に子供に戻した。ランとユウキが彼を左右から挟み前と後ろから愛撫すると同時に彼の分身を秘所で嫐る。
一度射精する度に交代する二人の性行為は快楽に屈し架空の伝承劇の中の自分のそれを思い出させてくる。何度かの交代で二人が離れると、
彼は仰向けに倒れ指一本動かすことすらできなくなった。ユウキとランが彼から離れるとアリスが彼に騎乗して、彼の体を人形として操りながら、彼と一つとなる。
その瞬間アリスに飲み込まれた分身が一息ではなく少量だが脳に焼き付く射精をしていく。アリスは自分の乳房を彼に揉ませながら次いで尻を揉ませてそのまま体をぴったりとくっつけて言う。
「忠夫、やっぱりあの状態の貴方は可愛いわ。怠惰界みたいに無理に堕とさないけど貴方の方から落ちたくなったらいつでも言ってね♪」
アリスの妖艶な笑みに惹かれる心と恐怖を覚えた瞬間、ユウキが反対する。
「だめだよ。まだ傲慢界と飽食界のトラウマ越えの快楽を与えてないんだから」
「あらごめんなさい」
アリスがユウキに謝り去っていくのを見て、彼女が善性で信頼できると思ったからこそ堕とされやすくなっている自分もいると、横島は思った。
そしてアリスはそれを理解した上で彼を堕としたいという感情を捨てていない。最もルールに反するような手段はもう取らないだろうが。
アリスが向こうに行くとユウキが不意に説明を始めた。
「僕がインプなのはもう知っていると思うけど、インプってどんな存在か知っている」
「魔女の使い魔だったか」
「うん。女権国家では魔女に仕えて男を堕としたりするんだけど、男の使い魔となって男が望む快楽と堕落を与える存在にもなれるんだ。前世を思い出したことで、魂の契約が戻ってきたでしょう?」
確かにユウキやランとのつながりがどんどん強くなってきている感覚が彼にはある。そしてユウキがいつの間にかこの部屋に来ていた、あるいは隠れていたらしいさとりに言う。
「さとり、お願い♪」
「ええ。任せてください。『想起・傲慢界での快楽と屈辱』」
ヴィヴィオに大衆の前でやられた快楽が蘇ってきたのを見て、ユウキは笑う。
「忠夫はマゾの変態さんだから、あれ以上の屈辱と快楽が欲しくなったでしょう♪ 使い魔だからこそそれがわかるよ」
インプと言っても何でも言うことを聞くタイプじゃない。使い魔という対面を取りながら堕落と快楽を与えてくる類の存在だ。そして目の前のユウキは彼女より弱い彼と契約しているはずなのに一向に力が衰えていない。
恐らくはインプというそこまで強くない種族でありながら上級神や最高位の悪魔と同列になるほど自分を鍛えたのだろう。かつて青木師匠から彼が聞いた世界が滅んだ際に再び世界を創生するために駆けた少年を支えたピクシーの様に。
どんなことをされるのか恐怖だけではなく、期待まで浮かび始めそれを拙いと思う彼はユウキが彼に快楽を与える準備を始めることに不安と恐怖を覚えた。
多くのデビルサマナーや悪魔召喚プログラムを得た者達が集う悪魔合体と剣に悪魔の力を宿らせることもこなす邪教の館。その恐ろしくも荘厳な気配と闇を纏う館に訪れたマイは館の主とその従者たちの様子を見て呆れていた。
「エヴァンジェリンさん、それにアリスと夢子。もう少し威厳を見せたらどうなの。身内とはいっても、一応私も施設の利用者でお客さんなんだけど」
彼女たちは嫉妬界の主ユウキに頼まれて横島を嫐るの協力していたのだろう。そのためか大好きな撫で上手な飼い主に存分に撫でてもらって眠りそうな猫や犬を連想させる雰囲気だ。
最もこの愛嬌のある姿を彼女らが見せる時は、横島が強すぎる快楽であっち側に旅立ちかけている状態が殆どだが。マイの言葉にバツが悪そうな様子を見せる三人の中で一番ましな状態な夢子が真っ先に頭を下げてきた。
「マイ、ごめんなさいね。私もアリスの人形劇の名もなきメイドの一人として彼を嫐ったりしていたせいか、少し色ボケしている状態になっているわ。
他人役だった私も嵌り過ぎてこれだもの、自分自身の再現をして嫐った二人は言うに及ばず、でしょう。それで、今回はなにをしにきたの」
夢子は自分が一番現在は状況判断ができていると考えているがその通りだ。緊急事態が起きれば、この二人は一瞬で何百年も女殺しの魔物達と戦い続けた切れ者に立ち戻るが、今はそれも望めない。それに対してマイは答えた。
「悪魔合体をすることにしたわ。忠夫はあれでこの魔界に来てからも修業とは関係なしに色んな種族を助けていたから、材料になってくれる悪魔は割と直ぐに見つかったから」
それを聞いてアリスとエヴァも真顔になる。
「やはりあいつを呼び出すのか」
エヴァのあいつという声には負の感情はなく、親しみが強い故だ。アリスと夢子も失礼がない様にしなければと少し身をただした。
マイは三人の意識が切り替わったのを見ると合体部屋に向かう様に彼女たちを促す。エヴァ達が用意を始めるとマイは言う
「ええ。忠夫を除けば彼ほどユウキを上手く相手どれる人はいないと思うから」
マイは以前アリスから譲り受けた、人形を取り出した。これはドリーカドモンと言って悪魔と合体させることで特殊な仲魔を生み出せる類のものだ。
アリスがこの世界で似た技術を見つけて再現してみたらしいととマイは聞いている。彼女はそれを真ん中に置き、新しく仲魔にしてきた横島に種族全体的な恩がある悪魔達を合体させ始める。
何度かの合体を終えるとドリーカドモンが強固な人形に姿を変えていき。筋肉質なマネキンを思わせるそれに変ると、マイは鳳凰と複数の悪魔を合体させる準備をすると宣誓した。
「われ冥府を司る魔女でありストレリチと女権国家の冥府神の一柱でもある者。今この異界の技術に手我が伴侶の戦友の前世の姿の一つを呼び出さん」
その宣言と共にかつてない光と圧倒的な力の奔流が起こり、合体事故を思わせる衝撃が邪教の館全体を揺さぶった。
そしてその光が沈むと真ん中の魔法円に女権国家の女性が理想とするような、美少年が立っていた。
「僕は英雄・大鳳。英雄と言っても種族のことだからね。自画自賛で自分を英雄呼ばわりしてるわけじゃないから勘違いしないでね。
僕が呼ばれたってことは多分男性のサマナーさんなんだろうけど……、僕を仲魔として連れ歩くのは女権国家だとリスクがあるよ……、ってマイさん!? マイさんが呼んだってことは忠夫関連かー。
頑張るよ。多分短い間だろうけどコンゴトモヨロシク」
大鳳の言葉にマイは頼もしい援軍を得たという笑みで迎えると言った。
「大鳳くん、久しぶりね。正確に言うと王国の守護神している分霊の一つにすぎないけど」
「はい。そうですけど、この僕が女性に逆レとかされずに楽しく過ごしたら、その記憶も本体に幾ばくか届きますから」
「ええ。大鳳くん今回はこの戦いが終わったらそこまで長居してもらうのは無理そうだけど良い?」
「ええ。わかってます。忠夫は前世と似通った行動をたくさん取らせたり前世の技とかを使わせまくっているけど、僕たちと一緒に戦い過ぎると悲劇的な最後を迎えた前世の因果まで再現してしまうかもしれませんからね」
横島の前世は大鳳やジャギと友誼を結んだが、男の人手が必要な場所が分かれたために共闘しなかった前世もかなりある。
彼らが三人あるいは二人だけとはいえそろう時は大抵が女殺しの魔物達が強力な個体が出てきた時だ。その為か二人と共闘した場合は悲劇的な死を迎えた前世も多い。
だからこそジャギも横島とは同じ陣営に所属するかどうかは慎重に見極めている。怠惰界で横島がアリスに堕とされかけていた時に動いたのはもう後がなさそうだったうえに、ジャギのあの行動は横島が天寿を全うした前世の行動に近かったためだ。
そこまで考えが及んだところで大鳳がマイの方を見て言葉を発した。
「マイさん忠夫の前世からもらった文珠今でも持っているんでしょう。忠夫と関係している女性陣は本当に必要な場面以外では使いたがりませんから」
横島が仲良くなった女性陣に文珠を渡すと彼女たちはゲーマーで言うところのラストエリクサー症候群にかかっている状態になっている。必要であるとみなせば迷わず使えるが、
そうでないと忠夫が自分たちの為に作ってくれたものをという感情が先に立つためだ。実力者な女性ほど『保』の文珠で保管された文珠をたくさん持っているか、必要な事態が多く起きるような場所に行くため少ないかの両極端に分かれる。
マイは比較的に多めに持っている方だ。ただし他の女性同様、善良な味方勢力や信徒が必要として乞えば渡すことも多い。
「ええ。それでどうすれば良いの」
「とりあえずマイさんが知っている分の忠夫の情報、特にこの魔界巡りした後の忠夫の性事情とか戦闘とかできるだけ見せてください」
マイが文珠に『伝』の字を籠めて自分が知る限りに情報を流し込むと大鳳は、少し考えた後に言った。
「大丈夫です。今回の戦い勝ち筋は作れました。忠夫の作った文殊を三つください。それでどうにかします。というか今回は割と簡単に行けると思います」
大鳳の自信に満ちた断言を聞きマイは勝率が高そうだと感じる。自分に色仕掛けしてくる美女がいない場所では彼は反則気味に強い。大鳳は横島の転生先をいくつも見てきたが、ユウキと敵対したことは一度もなかった。
だからこそ嫉妬界に限っては大鳳を召喚することにしたのだが。
大鳳は少し考えた後で言った。
「多分今回は怠惰界と似て非なる展開になると思います。それじゃあ早く忠夫を助けに行きましょうか」
「大鳳くん随分と張り切っているわね、何かあったの?」
大鳳の張り切りぶりが凄いので、気になったことを聞いてみると、彼は少しバツが悪そうになる。少しだけ大鳳は悩んだ後説明を始めた。
989 :
名無しさん@狐板
:2025/07/19(土) 22:55:18 ID:0RVK7FZh
「実を言うとですね。僕の人間としての転生体が神様として祀られて忠夫の転生先の姿の一つが、せっかく仲魔かつガーディアンしてくれたのに、イキり過ぎて失敗して迷惑かけたんです。だから名誉挽回したいんです」
大鳳がそういって剣を構えて駆けだそうとするのを見て、マイは今回は負ける気がしないと思った。色香を使って鈍らされることがない、大鳳は最終的に王国の五将すら超えていた。
女殺しの魔物との戦いでは人間でなく神となってしまった結果、人間の男性街では止めを刺せないという不利を抱えながらも女殺しの魔物達を圧倒し続けた実績の量はすさまじい。
怠惰界のアリスへの嫉妬を発散しつくしたユウキは自分の体の快楽に溺れ抜いた横島を抱き枕にして堪能していた。
さっきまで繋がりながら寝ていた状態で彼が何度か震えながら射精するのを愉しみつつ時にはランと交代して、射精させることを繰り返している。
横島が目覚めると彼女たちは左右から彼の分身を乳房で挟み、半分しか目覚めていない頭を一気に目覚めさせるように射精を促した。
二人が彼の分身から出た白濁で真っ白に染まると、少ししてから彼の精液をマグネタイトとして吸収し完全に綺麗な体に戻った。恐らく白く染まつた自分たちを見せるために敢えて直ぐにはしなかったのだろう。
横島は性的に負けたというバツの悪さを起き抜けに突き付けられたが、どうにか気を取り直すと言葉を吐いた。
「ユウキ、ランその俺は今どうなっとるんやそれと、見ていた夢はどれくらい本当だったんだ?」
二人に与えられた快楽の強さと射精で持っていかれた体力が多すぎて指一本動かすことが大変な彼の言葉を聞くと、二人は妖艶な蔑みの目で見ながら答えてきた。
「大半が夢だったよ、忠夫♪ ただし現実でも同じことしてたけどね」
そういって二人は何かを試そうとするような笑みを浮かべて彼に向けて寝そべりながらこちらを見た。ちょうど彼を蔑み獲物をいたぶる猫の様な笑みと乳房そして二人の小柄な体と均等の取れた肉付きの良い尻が見える。
それを見て彼の分身が固くなってくると、ユウキは言った。
「うん成功だね♪ 忠夫の性的な価値観を空至王時代というかジパング時代にしたけど、乳房にも反応していたけど、お尻と蔑んだ表情の方でこの子が大きくなってたね」
そういってユウキが近づいてくるとまだ動けない彼の分身に触れ五本の指で撫でまわすと彼は、少しだけ身じろぎした。ランも同じく彼の分身に触れながら双子ならではの息の合った動きで彼を嫐り二人が彼の腕を取りながら言う。
「忠夫、僕たちの特性と今の状況は後で教えてあげる。それで僕たちに夢の中で嫐られぬいた今だけど、誰に今は一番ひどくいじめられたい?」
言われた瞬間、横島の頭に様々な女性が浮かんだ。その中で彼の頭の中に一番浮かんだのはリグルだ。一応彼を英雄へと導くうちの一人でもあるし、
中途半端に性欲を残さずに虫らしく一気に吸い取ってもらいたいと思った。 その瞬間蛍の光の乱舞が起り翡翠色の髪と瞳をした長髪の美女が現れる。最初から一糸まとわぬ姿の彼女は彼の上で騎乗すると言った。
「理由はどうあれ僕を選んでくれて嬉しいよ。忠夫。ユウキ、ランお願いね♪」
二人はその言葉に応じるとユウキは横島の左腕を掴み、ランは右腕を掴み自分たちの乳房を最初に揉ませた後、リグルの大人となって豊かになったそこへと導いた。
これはパープルハートとしたときの再現だ。そう思った直後にランとユウキが残った片方の手を彼の後頭部に当て、何かの術をかけてきてそして乳房を敢えて押し付けながらその唇を彼の乳首に含み軽くなめてきた。
「あー! あー!」
二人に乳首をなめられるとそれだけで射精する程の快楽なのにさらにリグルの乳房と雄の生命すら取りかねない膣が追い打ちできている。悲鳴を聞きユウキとランはそれを堪能しようとするように目を閉じた。
二人は幸せそうな表情で彼の乳首を嘗め回したり、傷つかぬように吸ったりしている。リグルもその悲鳴も手伝って達した直後に、彼の分身か一気に白濁が放出されその瞬間彼は動けなくなった。一度の射精で動けなくなった彼を見下ろすリグルにユウキとランが何かを求めるような目配せをすると、リグルの体を光が包み彼女は少女の姿になった。彼の分身を嫐る膣が一気に小さくなり、大人の時は違った快楽で即座に二度目の屈服の白旗が射出される。そして子供姿のリグルに射精させられた瞬間にユウキとランが彼の頭を触り何かの魔術をかけてきた。これは何か深い意味があるなと思いながらも彼のその思考はリグルの膣の快楽と射精で一気に壊れてしまい何も考えられなくなった。二度目の射精で完全に動けなくなると、リグルは彼から少し名残惜しそうに離れるとシャワー室に向けて歩みだす。ユウキとランが彼を抱えたままリグルの後を追った。
体を洗われ終わった後バスローブに着替え、リグルの差し入れてくれた蜂蜜をたっぷり塗ったパンとやや辛シチューを食べ終えると彼は自分の体が回復してきていることに気づいた。ユウキとランは彼が食べる様子を楽しそうに見ている。
少し気になったのが表情に出ていたのらしくユウキとランが説明してくれた。
「実を言うと僕達って二人とも病気で躰がかなり悪かったんだ。最初の頃に僕たちの体を気遣って健康に良い料理を忠夫が必死に学んで出してくれていて、僕たちも忠夫に料理ふるまいたくて頑張ったんだよ」
今食べている朝食のスープとサラダは多分ユウキ達が作ったのだろう。双子のせいか味付けが似ているなと思った。前世の影響のせいかこの二人に対してあれ辱められた上に敵対しているのに、いまだに敵意などを抱けない。
正式な試練や試合でなければ攻撃することすら相当躊躇ってしまいそうだと思いながら彼は二人の料理を堪能した。最も絞り抜かれたせいで回復したくて胃が欲しているという理由も強かったが。
食べ終わった彼はユウキとランの部屋で講義らしきものを受けていた。本当に嘘は言わず丁寧に色々と教えてくれるつもりの様だ。
あくまでも試練を与える相手である以上、情報を与えずに敗北させることが不公平に繋がるかもしれないと考えている側面もあるようだが。
ユウキは彼に向って座りながら言った。
「僕たちはインプという種族の妖精になったと前に説明したけど。僕は割と特殊でね。悪魔と妖精どちらともいえる類の曖昧な存在。こっちの世界で言えば夜魔かな? 妖精と悪魔割とどちらにもなれるって感じかな?」
そういって彼女は距離を詰めるという。
「僕たちは女殺しの魔物達が暴れだす前、王国と女権国家が無期限同盟を結ぶ前に敵対していたころから、一緒に女権国家と戦っていたんだよ。それで色々あって、
僕とお姉ちゃんはインプと化したんだ。そうなってから女殺しの魔物達の被害が起ってから人間の女性じゃなくなった僕達を狙ってきたから、その時に死に物狂いで僕達を守ってくれたんだ」
アリスから聞いた女殺しの魔物達の脅威に立ち向かった講義のことを思い出しながら彼は言葉を返した。
「それでユウキとランは俺と一緒に戦ってくれてたのか」
「ええその通りです」
ランは答えながら不意に彼に言った。
「忠夫さんすいません。少し場所を変えても良いでしょうか?」
ランの言葉に彼が頷くとランはユウキと共に歩き出した。
二人に案内されてついた場所はユウキの領地である大きな湖のある場所だ。インプであるユウキは夜の闇の中で映えるがランは水に近くに来ると強い気を感じさせる。
ランが手を振ると、水の中に映像が映し出される。そしてその映像の中に彼がいくつもの転生先で繰り返してきた、女殺しの魔物達との戦いが映し出される。
ユウキとランとは二人で横島の前世と共に戦っているが最初の戦いの頃からずっと一緒だっただけあって二人の動きは彼を助けることに特化している。息の合った連携を見ながらも彼は思う。
「霊的なつながりを何か作ってないか? 最もそんなものなくても相当息が合っている気がするが」
横島の問いにユウキは満面の笑みで答えた。
「あたり♪ 実は僕達二人とも忠夫と主従契約しているんだ。信じられないかもしれないけど僕達が従者というか使い魔だけど」
本当に稀にだが、はるかに力が強い悪魔の方が仲魔としてサマナーに従う例もこの世界ではある。
そうなっても殆ど、悪魔の力は一切衰えない辺り、悪魔召喚プログラムは恐ろしい。最も悪魔召喚プログラムができる前からそうだった可能性もあるが。そしてユウキは彼の首筋にインプの尻尾を巻き付けて言う。
「僕は使い魔インプだから忠夫の使い魔で妖精の森の女王でもあるけど、なんでああいうことができるかわかる?」
ああいうこととは女性優位の恥ずかしすぎる性行為のことだろう。首を横に振る彼にユウキは満面の笑みを見せながら彼を地面に転がしてから言葉を続ける。
「ここまでの魔界攻略で女性優位の性行為され過ぎて、そういうことされたいって忠夫が思うようになっちゃったからさ。
そして使い魔だからある程度忠夫の望みをかなえるためにムチャが聞くんだ。マイさんがやったのと同じ前世の価値観に戻すとかもできるしね」
ユウキが剣を振るうと彼の来ていたバスローブが切り裂かれる。そして次の瞬間彼女の足が恐ろしい程の速さで彼の分身に触れた。
軽く触られて力を入れられただけでとてつもない快感が走り、変な声を出す彼を満面の笑みで見下ろしながらユウキは言う。
「使い魔だから忠夫の性的快感を感じるところとかも凄くわかるんだ。そして屈辱的な性行為程忠夫は燃えるようになっちゃっているでしょう。
神綺様も言ったと思うけど、今回の嫉妬界は僕たちを始めとして嫉妬させられた女性陣に嫐られぬく魔界だから、今度は傲慢界で行こうかな?」
強すぎる快楽で立てない彼の前に水が浮き上がり鏡の用になる。水でできた鏡で彼が自分が足コキされている姿が焼き付いた瞬間、
不意に瞬間移動しかの様に現れたランが彼に膝枕をした。彼女は彼の顔をユウキと同じ乳房で覆いながら言う。
「私達の分霊にはいろんな種族がいたでしょう。忠夫さんを追って種族チェンジとかも頑張ってしてきましたから。本体のである私たちの種族は、ユウはインプだけどインプの中の最強格な妖精女王、あるいは悪魔だと魔王クラスです。
分霊じゃなく本霊の私は精霊じゃなくて妖精寄りなウンディーネです」
ランがわざわざ説明たのはウンディーネは精霊とする説もある為だろう。そして彼女は彼の顔で乳房の形を変形させて余計に射精の量を増やしていく。
ユウキは一度彼の分身を足で射精冴えると、敏感になったそれを一瞬で飲み込んだ。悲鳴を上げる彼は二度目の射精押してそのまま果てた。そしてユウキが彼を見下ろしながら言う。
「忠夫、それじゃあ傲慢界の試練の再現頑張ろうか。クリア出来たら見返りはあるからね。僕たちは一番忠夫の傍で戦ったって来ていたから取り戻せる力も相当だよ」
ユウキがインプらしく闇に溶けていくと、ランが彼に言う。
「今度負けたら罰ゲームに私も本格的に参加してしまいますよ。頑張ってください♪」
990 :
名無しさん@狐板
:2025/07/19(土) 22:57:43 ID:0RVK7FZh
むしろ負けてね♪と言っているランの言葉に二人がかりで嫐られた記憶が蘇り、最後のユウキから受けた性的快感の強さが一番だったためか、ランにもあれと同じ力で嫐られるのかと、彼の背筋がぞくぞくとし始める。
ランは瞬間移動ができるにもかかわらずゆっくりとユウキを追っていった。そして水でぬれている服が透けている。ウンディーネだからすぐに自分の衣服であれば直ぐに普通に戻せるだろうにわざと彼に見せているのだろう。
彼を嫐り抜いた女の体がよく見えて彼の分身が再び反応してしまった。勃起しているのを気づいているのに気づいてないふりをしているのを穏やかな嘲笑の視線だけで彼に気づかせてゆっくりと森に入っていく。
彼女が姿を消したあとで彼の服と装備品一式が彼の目の前に出現した。彼は分身が静まるのを待ってそれを身に着け始める。そして頭を切り替えると決意を籠めた目で森を見据えると歩みだした。
森の中に入った彼はいつもより感覚が鋭敏になっていることに気づいた。ユウキとラン達との性的な交わりがそれをもたらしたのではないだろうか。
彼女たちは自分の師匠などと務めたことが相当多く。東洋に生まれた時は天狗と狐として彼に稽古をたくさんつけていたそうだ。いくつもの前世で師匠を勤めた二人と交わった影響だろう。そう結論を下し歩む彼に不意に声が投げかけられた。
「忠夫、助っ人に来たよ」
「ネプテューヌ様」
「様付けは良いよ。今生では目覚めている時の忠夫とは初対面化もしれないけど、自己紹介は必要ないよね」
横島は頷くと言う。
「大体の関りについては思い出しとるわ」
その言葉にネプテューヌ元気よく頷くと言った。
「忠夫よろしくね。今回の私は一応は理想のヒトガタ役らしいけど、大分役目が違うみたい」
理想の人型とは青木が経験した嫉妬界において、彼のパートナーである赤根沢玲子を誘惑した理想の男性の姿をした悪魔だ。
最もそれ以外の何かの可能性もあるが、青木は自分の中の嫉妬心をもとに召喚されたこの世界における原初の淫魔ともとれるリリスを嫉妬界で手に入れた剣ヒノカグツチで討ち果たし、
玲子の醜い部分も我儘もすべてを受け止めて取り戻した。横島にとっては女性をああいう風に愛せる彼の姿はひどくまぶしかった。
師匠への郷愁を過らせた彼にネプテューヌ元気よく続ける。
「私も理想の女性って程忠夫の好みの存在じゃないと思うし、ユウキ達がなにをしようとしているのか知らないけどできる範囲で手を貸すからよろしくね」
「ああよろしく頼むわネプちゃん」
横島は少なくとも彼女自身は後ろ暗いところがないないことを確信すると目の前の少女の手を取った。
「うん、任せて♪ 伊達に主人公やってないところを見せちゃうから。でも私も女権国家やストレリチアの信仰を大量に受けた女神だから、いつでも自分を制御できるわけじゃないからそこは忘れないで。
最後に頼れるのは自分だと思っていてね。もちろん自分から裏切る気はないけど」
彼女の本心からの忠告に、善性の少女だと感じて彼の気分も少し軽くなる。横島が少しだけとはいえ気分が上向きになったのを見るとネプテューヌは嬉しそうに笑い軽やかに歩き出した。
森に入った彼は大勢の敵をネプテューヌと共になぎ倒していた。夜の森にいる妖精たちは弱卒と言えるものは一人もおらず、全員が隊列を乱さず彼らを迎撃してくる。
弓矢と魔法の嵐の中を彼の投げた札が爆ぜると魔法と矢がずれそこに生じた僅かな霊感すら鈍らせる札の効果で僅かに隙のできた隊列に二人が切り込む。
時に別れそれでもどこか繋がっている様に見える二人に大して迎え撃つユウキの配下の闇のインプを始めとする妖精達そしてランの配下の水の妖精達の連携は力強く速いが、
それでも彼らを薙ぎ払う二人の動きに敗北の陰りは見えない。剣と槍の斬撃をかわしながら横島は驚愕していた。自分の霊感の異常な冴えと体の動きの速さが恐ろしい程だ。
相手の攻撃が異常によく見え空気を乱す気配すらわかる。
そして弓矢や剣や槍が空気を切る音すら聞こえ、肌で感じる。 修行して多くの修羅場を潜った時からこういう第六感は育っていたが今日は凄まじい。 あまりにも異常な自分の能力向上に少しの不安を覚え、
そして今の万能感に飲まれて馬鹿をやらない様に自分を戒めながら彼は動いていく。札をばらまきその爆発や魔術で僅かに隊列が乱れた妖精達は訓練された兵士たちよりほんの数舜早く、
魔術や弓矢を放ち自分たちの正面を守りつつ反撃してきた。彼はそれを自分でも信じられない程の速さでかわすと、札を投擲し相手の陣営を削っていく。
既にパープルハートの姿になったネプテューヌもそれに合わせる様に暴れまわりドンドンと妖精達が光りとなって消えていく。
ストレリチの騎士に似た動きを見せるダークエルフが、薩摩の示現流の様な、かわされてしまえば即座に死という一撃を放ってきたが、
それを受けきった後に数合程打ち合うと彼のフェイントにダークエルフが引っかかった瞬間、彼の翡翠色の光を放つ刀に切られた。
ダークエルフは死ぬわけでは一時的に光となってどこかに帰るらしく笑いながら言う。
「ユウキ様に貴方が負けた時が楽しみです。何番目かわからないでしょうが貴方を嫐った面子の一人ですので、ユウキ様に呼んでもらいますから」
そういうと彼女は消え去る時間を多少早めてでも自分の傷口を塞ぎ、彼の前で服をはだけ乳房を見せた。それを見た瞬間、
乳房で分身を嫐られた記憶と糸で操られ無理やり揉みしだかされた記憶が蘇ってきた。ダークエルフの侮蔑の瞳が目に焼き付きユウキに負けた時のことを期待している自分もいるのがわかる。
戦いを終えた後で彼は前に進みつつ陰陽術の占いでダンジョンを調査してみた。調べてみたところ青木が旅をした嫉妬界と同じく、
マイがこちらに向かっているダンジョンをクリアするだけじゃなく、自分たちもこちらを越えねばマイと再会できない、もしくはマイが嫉妬界を踏破した時の難易度が上がってしまう様だ。
一応嫉妬界の仕組みを理解した彼が進もうとするとネプテューヌが声をかけてきた。
「忠夫ここから先は前世からのトラウマの迷宮で構成された過去の魔界の再現だと思うよ。ユウキちゃんとはそれなりに付き合い長いからわかるんだけど」
ネプテューヌがそれなりという言葉を使ったのは彼の数個前くらいの前世から合流したからだろう。彼女は横島に対して気遣う様に見せながら言う。
「多分ここは精神的な影響が大きな魔界。だからこそ作れる類のものだと思う。そして忠夫もわかっているだろうけどユウキちゃんとランちゃんは自分たちだからこそできる類のことで忠夫に色々と刻み付けたがっているんだと思う」
「だろうな」
そして横島とネプテューヌが一際大きな門をくぐると彼にとって何か嫌な予感がする石造りの迷宮に出た。
それと見てネプテューヌは何かを察した表情になり横島に同情の視線を向け始める。 それに嫌な予感を覚えながらも彼は進む道を選んだ。
周囲の敵を警戒しながらしばらくは敵が出てこない場所にたどり着くとネプテューヌが唐突に口を開いた。
「ここは私が忠夫と再会した後の学園の迷宮だよ。正確にはそのレプリカかな」
「どんなところなんだ」
「基本的にはこの魔界と同じく女権国家世界で人類滅ぶと困るから、女殺しの魔物達が暴れている間は悪事を自重してた悪魔達や、人間を鍛えようとしている善性の神様たちが共同して作った迷宮で、
悪魔達は自分たちの凄さや恐ろしさを後世に伝えることで恐怖を得て、神々は信仰を得る感じだったの」
女殺しの魔物達が暴れている人類が滅んでは困る悪魔達も自重したのだろう。彼はその様子を想像しつつ、この迷宮に自分の前世は相当深いトラウマがあるのだろうと言う確信が走る。
「それでその当時どんなだったんや」
「ユウキが治めている森の中に建てられた校舎で忠夫の前世の一つの墓でもある校舎の中で学生たちが色んな迷宮に挑んで訓練する感じだったかな? 私と再会した忠夫の前世は中学と高校をあの校舎で過ごしたけど
、青春というより性春というかんじだったかな。……ははは」
ネプテューヌのせめて笑い話の様にしようというフォローが逆に痛い様な思い出なのだろうと思うと余計に憂鬱になりながらも彼は進むことにした。
嫌なことはなるべく早く立ち向かって終わらせなければ。ネプテューヌは彼に同情の視線を向けた後、できるだけのことはしようと決めた様子で歩みだした。
いくつかの扉を超えると、休憩室みたいな場所があった。これはゲームで言うところのセーブポイントだろう。その部屋は普通の学生寮の部屋でありながら異常に大きいベッドがある。
それを見て彼は察した。これは前世の彼が学園生活を送った部屋だ。彼が辺りを見回すと回復アイテムなどもある。彼は術で周りを調べると呆れた様子でつぶやいた。
「回復アイテムが酒なのは良いけど、霊力が回復しやすい場所が何でベッドなんや」
「それは僕たちの趣味としか言えないかな」
半ば独り言だった言葉への不意な返答に彼は驚き背後を見ると笑顔のユウキの姿がある。一瞬沸きかけた警戒心は直ぐに消え去った。この迷宮は試練だ。
そうである以上迷宮の主とはいえセーブポイント襲撃などのルール違反は出来ない。ユウキはこちらを不利にするような目的は一切ない状態でここを訪れたのだろう。そうでなければ入ることは出来ない。
ユウキは大きすぎるベッドに腰掛けると誘惑などではなく彼に横に来てほしいという感情が目に浮かんでいるのを読み取ると彼は、腰かけた。
罠かもしれないがどうしても彼女たちと共に過ごした転生先のことを覚えているせいか拒み難い。彼が座ると、澄んだ水が空中に不意に現れ、
その水が人の形を形作りユウキとは逆方向にランが現れた。彼女は敢えて一度だけ彼が抜け出せるような隙を作って、嫌なら逃げても良いという意思を示してきた後、
それでもできればこの体制でいたいという意思も見える。
彼は少し悩んだが二人を左右に挟みながら二人の説明を受けることにした。ネプテューヌはその様子を見て、『私もそういうところが好きなんだけど、どんどん事態が悪化したのはそういうところよ』という目で彼を見ている。
ユウキは彼の耳に口を近づけて説明を始めた。
「ここからは先は傲慢界の模倣しているところだよ。とはいっても僕たちがヴィヴィオ相手にした嫉妬が元になっているけどね。忠夫みたいな王国男子いや、
この世界では女性の悪魔を閨で負かしたのが初代だった一族の子孫にあるまじきマゾにとっては最悪の思い出がたくさん蘇るかも」
ユウキの彼に対する愛情と嫉妬と男性優位の性行為が当たり前の国に生まれた女子だけが出せる蔑みが籠った言葉に彼は興奮してしまっていることに気づきながら、
それを押さえつけ話を聞くために神経を集中させる。その彼の様子を見ながらランが優しそうだが嗜虐親を籠めた瞳で彼を見つめながら言う。
「ここは傲慢界を模倣していますから負けても進めますよ。そしてここ、傲慢界模倣地域を踏破するまでの間は、負ける度に私たちが支援をしてあげます。
私たちの助けがないとクリアできないと教える形で傲慢を、お諫めしますね。私達に頼った時の代償はそこまで重くないからご安心を」
991 :
名無しさん@狐板
:2025/07/19(土) 23:00:53 ID:0RVK7FZh
ランの言葉を聞きながら目を見ない様に彼は心掛けた。ユウキとランに交互に嫐られている時、一番最初の前世で彼を見初めた二人の目が彼の理性を一番削ってくる。ユウキの閨の中の彼の不甲斐なさへの蔑みと、愛情の混じった眼と、ランの堕ちた彼を愛でたいという目を交互に見ていると頭がどんどんと溶けてくる。その様子を見ながらユウキが言った。
「一番見てほしいところを見てくれないなんて、夫なのになってないなぁ。ゲームオーバーになった時の再出発ポイントと罰ゲーム部屋はここだから、その時は楽しみにしててね♪」
ユウキが不意に闇を呼び出し消え去ると。ランも体が水に変えながら言う。
「多分だけど、何度か負けることになるでしょうから気楽に私達に頼ってくださいね♪ 最もその度にご褒美をいただきますけど」
ランはそういって消えていった。
ネプテューヌは横島に向かって言った。
「忠夫、あの二人に対して特に甘いのは仕方ないけどこういう場所だと怒らせるより喜ばせた方が危険になっちゃうこともあるって覚えておかなきゃ危ないよ」
「あ、ああ」
「とりあえず冷たいシャワー浴びたら一晩寝て。それが済んだら攻略に移ろうか」
ネプテューヌの提案に彼は頷いた。まだぎりぎり、大丈夫だがこれ以上誘惑されたら、我慢できなくなっていただろう。
横島達がユウキとランと話していた頃マイは大鳳と共に嫉妬界を攻略していた。そのさなかマイはただただ、色香による弱体化のない大鳳の凄まじさに驚愕を繰り返している。
ユウキ配下の中でもかなり上位のインプ達が大鳳に切り込み、あるものは見事に気配を消し去り、
あるものは僅かに気配を感じ取らせる類の気を放ちながら襲い掛かってくる。大鳳は闇に紛れた彼女たちを大喝した。
「夜の闇は炎で照らせるもの。かような術が効は僕に通じません」
死後その名前と王国を復活させたことで、王国の守護神として祀られた彼は火を司る不死鳥の化身ともいわれた。その炎が彼の剣に宿り辺りを照らしている。
夜の闇とどうかしているインプ達にとっては太陽にも等しい強い炎は闇を消し去る類の天敵でもある。
それでもユウキ配下達は見事な動きを見せて辛うじて炎を避け大鳳を食い止めて切り結びあう。二刀流を振るう彼の動きを僅かに止めることができた瞬間、
ランの配下の水の妖精達が様々な魔術を放つがそれでも彼の力を完全に消し去ることは出来ない。大鳳が剣を手放した瞬間に彼の姿が消え去り、体術が炸裂し始める。
拳法家として技量は流石にジャギやアミバが僅かに勝るが、それでも彼の素の力と速さがその差を消し去り。鉄の籠手で強化されたそれが多くのエルフたちを薙ぎ払っていく。
槍を突きだしたエルフの鋭く速い一撃はそれすら上回る大鳳手で払われ、逆にエルフが体制を崩した。彼は槍を奪い去ると棒術の棒のように振るい多くのエルフたちを倒していく。ほどなくして全ての敵を薙ぎ払うと、大鳳が言った。
「マイさん急ぎましょう。踏破することではなく、この嫉妬界の状況の把握をです。一応できるなら試練のルールに反しない範囲で小細工をしておきましょう」
「ええ、そうね」
大鳳の動きを見ながらマイは思う。もしも大鳳が色香が効きづらくなるように育てられて対女権国家の軍人をやっていたら、ミクを除く五将を超えていたかもしれない。
ここにいる女悪魔達は大半が横島狙いもしくは異世界の男性を品定めや味見をしに来た者達だ。
大鳳狙いなら、ここには来ていない。だからこそ色仕掛けを受けていない状態の彼が見られるわけだが、人間の男性以外には倒せない女殺しの魔物達相手に神々となった後も前線を続けたのも納得できる強さだ。
大鳳の炎は敵を焼くだけではなく、善性の味方は回復する再生の炎だ。もしこの世界がエンタメ世界ならゲームでは出禁になるか彼狙いの女権国家女子をセットで敵として出さねばだめだし。
小説でも彼狙いの女性がいない状態はゲスト出演しかさせられないレベルだろう。マイは大鳳に視線で促されたままに従い動き始める。彼は知力においても色香が絡んでなければ自分より優秀だ。
今回は本当に心情的以外には楽な攻略になりそうだ。マイは別の場所で調査をさせている仲魔達と連絡を取ると次の行動を頭の中で組み立て終えて指示を出し終わった後、横島の状態に思いをはせたがあまり心配の念は浮かんでこない。
これも大鳳が太鼓判を押したからだろう。つくづく彼は知力でも反則クラスなんだなとマイは思う。
大鳳達が順調に進んでいる頃、横島はあろうことがこのエリアのボスであるはずのユウキとランの二人も加えて森を進んでいた。その理由はこの嫉妬界の試練の一つだと言われ為だ。
ユウキとランの二人は配下の妖精達に手加減無用と伝えたらしく、妖精達は全力で彼らを襲ってきた。横島に同行するために力を落とした二人はそれでも大きな戦力となっている。
ユウキは配下の妖精達の魔法や弓矢をかわし、否敵が放つより速い矢と化した様に動き敵陣に飛び込むと敵を薙ぎ払い敵を一時的に消滅させている。
ランも水を操り横島を助けながらユウキにやや速さで劣りつつも魔術でそれを補っている。二人は横島の使い魔としての契約をしており、今は鍛錬に付き合うという形で動いている。
だからこそ彼女たちの連携に合わせることで能力が上がる様にしているのだろう。『鍛錬に付き合う』契約である以上はボスも務めることができると二人は言っていた。
二人がパーティに加入する時もって来てくれた霊酒も探索を大いに助けとなっている。これなら二人が抜けるまでは貴重な他の回復アイテムを消費せずに済むだろう。
森の一番奥にたどり着くとそこには玉座に腰掛けているさとりがいた。彼女は意地の悪い笑みで彼を見下ろすという。
「ここは私がボスを勤める場所だから。安心しなさい。私の使い魔となったユウキとランだけが貴方の相手よ。
私は『手は出さないわ』ただし今戦う二人はあくまでもこの『傲慢界模倣エリアのボスとしての二人だから』嫉妬界のボスとしては戦っていないことを忘れない様に。それと今回は二人はとてもえげつない手も平気で使うわよ」
そういうとさとりは玉座から二人に戦う様に指示を出すと座って戦いを見守り出した。
横島は刀を構えると全力でユウキに打ちかかる。僅かでも全力を出し渋ればユウキにはすぐ負けるという確信がある為だ。
ネプテューヌもそれは一緒だったらしく、初手から女神化してパープルハートの姿となり全力でランに打ちかかった。 横島の前世と出会った時の忍者姿ではなく、
SFの兵士のレオタードと少し似ている女神の鎧と大きな刀を構えた彼女はその剣を軽々と振るいランに食らいつく。ランはその一撃を避けると剣に魔力を籠めて下がった。
その交差を見て、彼は少なくともパープルハートはランとどちらが勝つかわからないだろうとおもった。
横島の霊力が籠り翡翠色に輝く愛刀、蛍守(ほたるもり)がユウキに向けて振り下ろされるとユウキもそれを剣で受け止めて楽しそうに下がる。
「たまには忠夫と全力で戦うのもいいな。忠夫は僕を怪我させちゃうかもと思うと自分の方が弱くてもえげつない技とかつかわないし」
嬉しそうに言いながらユウキは彼の剣を受けて下がった。横島は剣を合わせながら、彼女の技がとんでもなく読めている自分に僅かに驚きそれ以上に納得している。
恐らくはここに来てからユウキと共に戦った魂の記憶が目覚めてきているのだろう。ユウキの速すぎる一撃を受けて彼が鍔迫り合いを演じ始めるとさとりが言った。
「ユウキが鍔迫り合いで勝ちそうね。そこで負けるとえらいことになるわよ。今のユウキの内心は『忠夫格好いいな、このまま鍔迫り合いで勝って倒せたら、二晩前に閨でやられたあれやりたいなぁ』よ」
妙に上手なユウキの物まねをした言葉を聞いた時、横島は二晩前にユウキにされたことを思い出してしまった。
そして彼女の瞳に、闘争心以外にも閨で彼を嫐った時の光が宿るのを見て、分身が反応しそうになる。彼は刀を握る手にあり得ない程の力を入れて、ユウキを吹き飛ばした。
「忠夫どうしたの、まさかさとりの言うこと間に受けちゃった? さすがに信仰している女神様が自分が戦っている相手より強い相手を引き受けてくれているのにそれはないよね?」
信仰していたのはいくつか前の前世だ、そう言いかけたがその言葉は途中で止まる。よく考えたら今の自分もネプテューヌに対してそういう信仰心を持っていると言えるかもしれないと思ったためだ。
「直ぐ否定できないんだ♪変態な忠夫が望むなら今負けたら昨夜のあれやってあげようか?」
そういってユウキが剣を連続ではなってくると彼はいくつかをかわしそのうちの一つに合わせて全力で打ち込んだ。合わせられると困る一太刀を当てられてユウキは笑った。横島が自分のことを深く理解していると感じたためだ。
嫌な予感を覚えつつ、性欲に囚われかける彼の耳に不意にパープルハートの声が響く。
「忠夫、過度に負い目に感じるのはよしなさい。性欲は誰にでも当たり前にあるものよ。そして背徳感が高ければ快楽も高まる。だからあまり肩ひじを張らない様にしなさい。
私ともう今生でも一度肉体関係を持っているのだから気にしなくていいわ」
その言葉は彼の心に大きな変化を与えた。信仰心という慣れない感情のせいで彼の性欲が初めて味わうタイプの刺激を受けていたのが消えさっていく。そして次の瞬間、
彼は最小限の隙でパープルハートの様子をうかがうと、彼女の姿が忍者の衣装に変わり持っている武器も大きめの日本刀から小さめの忍者刀に変わっている。
恐らくは横島に言葉を届けるために変身したのだろう。速さがより上がり攻撃が軽くなった彼女は途端に不利になった。だがそれは彼女が弱体化したからではない。
確かに忍者としての戦闘スタイルが長年戦ってきたスタイルより不慣れというのもある。だが、そこまで大きく劣っていたわけではない。単純にランがユウキの訓練に付き合った期間が長く、
速さ重視の戦い方に慣れていたせいだ。ランの魔術をいくつか受けて下がった彼女を見て横島はユウキの攻撃を無理やりかいくぐると火事場の馬鹿力を出して一枚の札をランに向けて投擲した。
ランもさすがに予想していなかったらしく防いだものの僅かな隙が生じる。その一瞬の隙を見てパープルハートは忍者から元の姿に戻った。
彼女がランから受け取っていた霊酒を飲むと彼女の霊力やダメージが回復していく。二人は敵対する時も霊酒を残していたのだ。横島はユウキが再び激しく打ち込んできたがそれを防ぎながら、
パープルハートの援護がなくてもどうにか回復しなければと思いながらユウキと切り結んでいく。防ぎながらも横島には勝機が見えている。彼はユウキやランの動きが驚く程読めるのだ。
これは言うまでもなく前世から積み上げてきた彼女達との共闘の記憶だろう。ユウキの剣をかわし彼は大量の札をばらまいた。
大した霊力を籠めずともそれなり以上の威力の札が辺りにばらまかれユウキも全力で防御せざるを得なくなる。
この手はあと一回か二回しか使えなくなるだろうがそれでも、ここでじり貧になるよりは良し、とみなしたうえでの決断だ。 彼がユウキとランが持ってきた霊酒を飲み回復しようとして――、それを飲んだ瞬間快楽でのたうち回り出した。
横島がのたうち回り出したのを見たパープルハートは即座にさとりに向かってその大刀を振るった。明らかに今の横島の様子はさとりの想起を受けた時と類似していた為だ。
だが彼女の剣はさとりの前の見えない障壁で阻まれる。それを見てパープルハートに困惑の色が浮かんだ。
これは戦闘に参加していない試練の運営員を守る結界、つまりさとりは約束通り何もしていないということになる。それがわかった瞬間パープルハートは詰んだかもしれないと思った。
ここで横島にこの術をかけていた人物を攻撃しなければ多分この戦いは負けに繋がってしまう。困惑する彼女を他所にさとりはにやにやといやらしい笑みを浮かべて言う。
992 :
名無しさん@狐板
:2025/07/19(土) 23:03:32 ID:0RVK7FZh
「やはり勘違いしたわね。私と彼を嫐った経験が多い女性でも間違える可能性はあるくらい、今の忠夫の状態は私の想起を受けた時と似てるからね。まして趣味が合わなくてあまり一緒に嫐った経験のない貴女じゃ間違えて当たり前ね」
戦闘に参加していない運営員を攻撃したペナルティが発動しないのは、意図的に彼女が勘違いさせた為か、あるいは勘違いしても無理がないとみなされたか。
ユウキがパープルハートの前に立ちランと横島の傍に行くのを妨害するとランが、彼の耳元に口を近づけた。
横島はのたうち回りながらさとりの想起と似て非なる幻覚と似た状態を味わっていた。辛うじて現実の声が聞こえる彼にランが横から言う。
「ちゃんと呪いなどがないか調べていたし、パープルハート様が飲んで大丈夫だったのを確認してから飲んでましたよね。これは呪いや毒じゃなくて、本来ならスクカジャやタルカジャみたいな貴方に有利になるバフを逆に不利になる様にした技です」
確かにこれはさとりの想起と似ているが大きく異なる。今彼はパープルハートとさとりこいしとユウキとランに嫐られているがこんなトラウマはない。困惑する彼にランの言葉はさらに続く。
「ええ。私の種族はウンディーネをつまりニンフとしての側面もあります。つまり、あの酒は私の守護する泉から作られたもの。つまりこれは未来を見ているのです。ここで降参すればこれを味わった後で、次に進むことになります」
ユウキとランの四つの乳房が彼の分身を挟みさとりが二人の乳房に挟まれた彼の分身の先端を踏みつける。彼は泣き叫んだが射精が起こらない。現実世界のランが彼の分身の先端を掴み寸止めしているためだ。
長い輪姦を受けた後で彼は現実に戻るとどんなに長くても数条秒程度しか経っていないことに気づく。ユウキがバカにする顔をした後で剣を構えて言う。
「忠夫負けたら、今予知で見たあれだからね」
彼女たちに嫐られた感覚があるせいか、彼は上手く霊気も練れずさらには射精を我慢させられていたせいでそのことしか考えられない。
ユウキのワザと手加減した一撃すら防ぎきれずに攻め込まれ、鍔迫り合いになった直後にユウキの拳を受けてしまった。
倒れかけた彼が苦し紛れに放った一撃はどの前世か忘れてしまった時と似たような結果になった。彼の剣がユウキのスカートを切りその下の露出の多いレオタードの衣装があらわになる。
ユウキの速度を思えば今の横島の剣など目を閉じていてもかわせるだろう。いくつか前の前世と同じくわざとだ。ユウキは横島を閨でいじめるのを愉しんでいる時の笑顔を浮かべながらわざとらしく言う。
「油断しちゃった♪ いくつか前の前世でも忠夫に胸元の服とさらし切られちゃうし、僕は勝ちが確定するといらない失態を犯しちゃうみたい」
そういうとふっと視界から消える程の速度で動いたと思うと、仰向けになった彼の上に現れる。
次の瞬間彼女は靴を脱いでおり、左足は彼の腹を抑えもう右足はズボンの上からでもわかるほど大きくなった彼の分身を踏みつけている。
そしてユウキの尻を強調している衣装を見て彼の分身が余計に反応すると彼女はわざとらしく言う。
「忠夫はそういえば今はいくつか前の前世なジパング価値観だったよね。つまり女性の尻に顔をうずめさせられるのが凄く恥ずかしい。それで僕のお尻をそんなに見ているのかな?」
わかり切っていながらわざとらしく疑問を投げかける彼女の言葉をさとりが否定した。
「いいえ違うわよ。ランに見せられた予知で、ユウキさんに今言われたことをやられていて、逆に興奮してるのよ。この気持ち悪い変態は。あら私の暴露で余計に固くなったわね」
ユウキは使い魔であるせいか信じられない程彼の分身を足で的確に嫐っていく。
パープルハートがランと切り結んでいるがそれでもここまで来るのには相当に時間がかかるだろう。 射精直前に彼女が剣で彼のズボンを切り裂き。そして彼の分身から一気に射精をさせた。
「ああー!」
ドピューという音が聞こえそうな射精をした彼の白濁を彼女は受け止めながらそれを吸収し余計に霊力が高まっていく。これはもう勝てなくなった。そう思った瞬間彼は降参を口にした。
「やっぱりこうなったら勝てないよね。それじゃあ罰ゲームスタート♪」
嬉しそうにユウキが言うと、彼の視界が暗転し。セーブポイントのやたらと大きなベッドがある学生部屋に戻っていた。寝台に腰掛けている彼は、自分が風呂に入った後の様になっていることに気づきもしかしたら、意識を失っている間に現れたのかもしれないと思ったが、ウンディーネでもあるランならたやすいかと思った。そう思いながらも霊力が限界に近くなっていた彼は、用意されていた軽く摘まめる料理を口に放り込むとランの守る泉の水から作られたらしい霊酒を飲み始めた。どうせ罰ゲームが確定なら後に差しさわりが出ないようにした方が良い。
飲み終わった直後に彼の意識がもやが、かかったようになると、ユウキとランとさとりとこいし、そしてパープルハートが中に入ってきた。
彼女達は彼に近づくと霊酒と料理で分身が固くなりきり殆ど動くことができない彼を彼女たちは囲んで嫐り始る。
「今は一応忠夫の使い魔な僕が変態なご主人様の望みをかなえてヴィヴィオとは別の部分の傲慢を諫めちゃうよ♪」
横島の分身をランと二人で四つの乳房で挟み嫐りながら彼女は言う。
「強くなって性欲を抑えれば僕達より上に慣れると思っていたでしょう? ほら僕達に来れされまくってそれでも僕たちの色香に勝てる?」
横島はランとユウキの馬鹿にした瞳に負けながら答えた。
「無理だ」
実際に全ての女性達にやられた行為を覚えている以上は記憶に刻まれた彼女たちに敗北感が強い。霊力は心の力でもある。
彼女たちに植え付けられた負け犬根性と快楽とトラウマで勝つことはもう無理だろう。それを聞くと二人はより強くパイズリをして彼に苦痛一歩手前の射精をさせながら言った。
「『無理です』でしょう今夜の僕たちは傲慢界模倣だからわからせたいんだから察してね」
そういうとユウキは射精したばかりの彼の分身をまたパイズリを始めていく。そしてさとりが、彼の前世からもらったらしい文珠で二人の心を読んだ内容を『伝』えてくる。
「忠夫は前に僕たちにやられた男として恥ずかしすぎるプレイやられたいと思っているでしょう? 使い魔契約しているから隠してもわかるんだよ」
ランが彼の分身から離れると水で彼の精液を洗い流す。否、水で吸収したというべきか。彼女は慈母の様な笑みを浮かべながら彼の唇の中に乳首を入れて言う。
「どんなに汚しても私が綺麗にしますからあり得ない程早く赤ちゃん並みな弱さで暴発させても気にしないでくださいね♪」
ランの水で綺麗になった彼の精液は確実にランに吸収されている。その分自分の霊力が弱まり彼女が強くなっていることがわかる。
一時的なものだがそれでも支配されている感覚に興奮を覚えるあたり自分は末期だと思う。 パープルハートが彼の分身を受け入れると即座に射精したのを見て彼女達が彼を嘲笑し、
時には姉や母の様な言葉をかけながら射精させて削っていく。そこにさとりの想起と、こいしの恥辱心を煽る無意識操作も加わってくる。
「忠夫、王国男子としてもジパング男子としても今生の横島家当主としても終わりだよ。これを喜ぶようになったら」
ユウキ尻尾が伸びてきて、彼の首輪となった後の騎乗位をしながら彼女が彼から何度も射精させながら言う。そしてそれが終るとランが交代する。
「忠夫さん、大丈夫ですか。お慰めしますね」
癒しの水を思わせる彼女の膣はユウキの責めを受けた後では余計に彼の自立心などを削り融かす効果が上だ。それがわかった上で彼女は優しく絞っていく。射精するとランとユウキを押しのけて、さとりとこいしが前に出てきた。
「女性の蔑みの目が相当に欲情させる度合いが上がったようですね。私たち幼女の侮蔑の目が相当聞くようになったみたいね」
そういうとさとりはこいしと共に彼の分身を何度目かわからないが又飲み込んだ。彼がそれに屈服したのを見るとパープルハートに向けて言う。
「約束通りお願いね」
「ええ」
そういうとパープルハートは女神化を解きネプテューヌの姿へと変わった。そしてネプテューヌの肢体を見ていると分身が反応してしまうことに彼は異常な罪悪感を覚えた。さとりは耳元に唇を近づけ息を吹きかけるとぞくぞくする彼に言う。
「貴方はネプテューヌに脳を焼かれて神聖視するようになったけど、パープルハートに対してだけ欲情するようになったんでしょう。でも私とこいしや愛歌やリグルに嫐られたことで少女にも欲情するようになったのよ。
その意思が強くなるようにユウキに頼んでやってもらっていたけどね」
「な、なにをしようとしとるんや」
さとりがこいしに目配せをすると彼女は言う。
「パープルハートとネプテューヌは同一人物だけど性格が大分異なるわ。だからネプテューヌは性欲の対象外としているのをやめなさい。信仰する女神に誘惑されたら直ぐに堕ちる馬鹿になってしまいなさい」
そういうさとりを他所にネプテューヌは横島に背伸びをしてキスをすると言った。
「まあ、さそったのは私の方だからそんなに気にしなくていいよ。それじゃあ、忠夫、私にも欲情するようになってね」
ネプテューヌが彼の分身を飲み込むとさとりが言う。
「信仰する女神に犯されて直ぐに負ける変態になるのは背徳感が大きいでしょう?」
その蔑みの言葉をかけながらさとりはこいしに命じて彼の無意識を操り余計に背徳感を大きくしていた。射精の瞬間に合わせて最高にした後、ネプテューヌの腹が膨れる程の射精を終えた彼に容赦なく言う。
「『想起・信仰を失いし今の射精』」
「あ、ああ。やめてぇ!」
「そういっている割に分身は凄く大きくなっているわね。この変態が!」
さとりに想起されてネプテューヌの中に注ぐ量が大量に増えた後、彼女の腹が彼の精液をマグネタイトとして吸収し終え小さくなるとさとりが言った。
「貴方はパープルハートを肉欲の対象として見るようになってからはずっとネプテューヌの方に肉欲とは無関係の信仰を注いでいたけど、今はそこもなくなったでしょう」
横島の瞳から肯定の色を読み取るとさとりは笑って彼が眠るのを待った。
ネプテューヌとの性行為が終った直後にユウキはさとりを見ながら自分とはベクトルが違うところで嫉妬深いなと感じていた。
横島がさとりが俗にいうド畜生と言われるタイプの女性であることが分かった上で、命がけで助けてくれて本気で惚れてからは、横島が心の美しさや善性を持った女性に脳を焼かれて、
妻達とは別ベクトルで大事、しかもその相手の為になら死すら恐れない、というスタンスになった時の彼女のやきもちは自分たちよりすごい。 だからこそネプテューヌを本人がそれを望んでいた節もあったとはいえ、
自分たちと同じ立場になる様に仕向けたのだろう。さとりの嫉妬が沈んだのを見た後ユウキはネプテューヌが役目を終えて帰るのを見届けると、次の予定を立て始めた今度は飽食界の模倣をして彼を嫐る為だ。
993 :
名無しさん@狐板
:2025/07/19(土) 23:05:40 ID:0RVK7FZh
傲慢界の模倣を終えた後の彼はユウキとランを連れて歩いた状態のまま、ネプテューヌに脳が焼かれた前世の学生生活を追体験させられるダンジョンに来ていた。
女権国家で学生ながらにホストのバイトをして教師として彼の師匠をしていたエヴァを妬かせた結果、特別なカクテルを注文されそれを受けたら、ユウキとランの出してきた酒を渡された。
疑問に思いつつそれを飲んだらその状態で大人の姿になったエヴァが血を吸い始めたのだ。彼女は両手両足で横島を捕らえながら、まともな思考もできなくなりもがき逃げようとする横島相手にわざと少し足を緩めては、
力を戻して自分の膣で彼の分身が出入りするのを悦んでいる。
悲鳴しか上げられない横島に吸血をやめた後でエヴァは言う。
「どうだ忠夫。ホストクラブで言ったあのセリフ。『君が今までの輪廻の中で最高の女性だ。この言葉を言ってどんな目にあっても後悔はない』について両方撤回しているだろう」
「はいぃ!」
エヴァがやめてくれるかと思ったが妬いているだけではない彼女の頬がいつもと違い赤くなっている。
「修行の一環として霊的問題を抱える女性を受け持つホストをしていたようだが、あの客を助ける時のお前は格好よかったぞ」
そういった直後にエヴァが横島の姿を思い出した為か、膣が彼の分身を余計に強くとらえ射精が激しく起こる。そしてユウキとランの魔術酒が彼の奪われる霊力を上げていきさらに再び血まで吸われ始める。
エヴァは彼の血と精を吸い尽くした後に笑う。
「もう私はお前の授業を受け持てんかもしれんな。股間が反応しどうしでお前がまともに授業をうけられまい」
エヴァが離れた後もユウキとランにふるまわれた酒と料理のせいで体調が万全に戻り二人が彼と体を重ね始めると、二人の霊力が混じった状態でまたエヴァに血を吸われたら自分は快楽で死ぬかもと思った。エヴァは少し悩んだ後言った。
「お前が壊れたら私が責任を取ってお前が救いたい全てを救おう。解呪の為とはいえお前が他の女の為に命がけで特別な酒をふるまったのが面白くないのでな。あの女性より特別なカクテル(横島の血)をもらおうか」
ユウキとランに嫐られた後の彼の血を吸うエヴァは快楽で泣きわめく彼を心底愉しみながら対面座位で血を吸っている。ユウキとランは彼が正気を保てるように手伝いながら念話で話し始める。
『お姉ちゃん、エヴァは完全にスイッチ入っちゃてるねこれ』
『ええ、やきもちもあるんでしょうけど。困っている女性を救うために命かけた忠夫さんが格好良すぎて完全にタガが外れちゃっているわ。まあ女殺しの魔物が暴れない時期だから、忠夫さんが快楽で壊れてもなんとかなるけど』
エヴァに血を吸われながら彼のいくつか前の人生の青春ならぬ性春の記憶が大量に蘇ってくる。ダンジョン攻略や修行をしている途中でユウキやランを始めとした女性達に嫐られ。
海の合宿の時も水着に見とれた結果大人の姿で雪姫と名乗っていたエヴァに南の島の孤島で大量の海の幸などを食べた後に犯されたり。
能力を上げてくれるだけではなく女性陣に嫐られやすくなる料理や射精量を増やす食べ物を美味いからだけではなく彼女たちに可愛がられたいと思って食べていた記憶も戻ってくる。
エヴァは彼が動けなくなったのを確認すると気が済んだらしく、外に出て行った。恐らく彼が助けようとしていた人々を代わりに助けてくるのだろう。
エヴァが去った後、ユウキは先ほど彼に食べさせていた料理の消化を早めそして彼の霊力を回復させる霊酒を渡してきた。生存本能に負けて彼が飲むと、ユウキが言う。
「一応インプは魔女の生き血を褒美にもらうって、聞いたことあるよね」
「え……?」
横島が理解する前にユウキが彼の首筋から血を吸いそしてエヴァと同じ体位で交わり出した。エヴァの魔力も性交を通じて多少流れ込んでいたのを回復させられた後で、
ユウキに首筋としたから同時に霊力を奪われた彼は顔面を崩壊させて倒れた。ユウキは笑う。
「一応一度だけとはいえ、吸血の快楽を一番強く与えた経験もらったよ♪」
快楽で意識が飛びそうになりながら彼は『これが嫉妬界……』と思った。
エヴァとユウキに飽食の贄として貪られた後に彼を囲む魔界の気配が一気に変わっていく。彼は震えがくる感覚を味わいながら辺りを見た。ここが嫉妬界のユウキとランの領分だ。
部屋は前と同じ学生寮の大きな部屋だが、おそらくここが嫉妬界の本拠地だろう。ユウキとランが従者の様に恭しく扉を開けると大人の姿のヴィヴィオが入ってきた。彼女は脅える横島を愛おしそうな目で見ると言葉をかけてきた。
「私も実はネプテューヌさんに大して妬いているんですよ。何せ貴方が女神として信仰した相手ですから。私は妻だからそういう目で見られないのは当たり前ですけど、それでも他の女をそういう目で見られるのは面白くありません。
それに私と彼女は色々と似ていますから」
ヴィヴィオの体から感じられる気だけでストレリチの女神にも等しい霊力をかなり強く開放しているのがわかる。逃げようとした彼の首筋にユウキの尻尾が絡みつき、首輪の様に拘束してきた。
ヴィヴィオは彼に騎乗すると体を押し付けながらパープルハートがしてきたそれと似た動きで彼の分身を内部で嫐り射精させながら言う。
「一応私は形式だけとはいえ、ネプテューヌさんとライバルの女神みたいな立場でもあるんですよ。 ユウキ、使い魔として忠夫さんの信仰を守る力を強めてあげてください」
「はい。ヴィヴィオ様♪」
ユウキによってネプテューヌへの信仰が強まると彼の中で背徳感が一気に上がっていく。ヴィヴィオはそれを見下ろしながら激しい攻めから優しい責めえと変えていく。
脳が壊れる程の快楽で彼を責め続けるのを敢えてやめて、自分がネプテューヌのライバルの女神に良い様にされているとわからせるためだろう。
ヴィヴィオは彼の腕を取りしばらく自分の乳房を揉ませていたがしばらくすると射精ぎりぎりの快楽に抑える動きに変えると、ユウキとランの胸元に押し付けた。
そして二人が自分たちの乳房を握り閉めさせた瞬間に本気で彼の分身を膣で締めると彼は二つの乳房が与えてくる快楽の電撃とヴィヴィオが倒れ押し付けてきた乳房が胸で潰れる感触と膣の四つに頭をやられて完全に意識が飛んだ。
次に彼の意識が戻った瞬間に自分はアリスの、人形に視点を移された時のようになっていることに気づく。ヴィヴィオが彼の顔に尻を押し付けながら足コキをしている。彼女は凄く愉しそうな笑みを浮かべている。
「正直他の女性陣と同じく私にとってもこのプレイは今一です。
やはり狐族とは違いますね。決して悪い訳ではありませんが。 忠夫さんの恥辱心が伝わってくるのがぞくぞくします。男性優位の性行為が当たり前のジパングの価値観で一番恥ずかしい女の尻に顔をうずめさせられながら、
足で無理やり射精させられかけている。それも信仰する女神のライバル相手に」
ライバル相手の一言で射精した彼の分身をユウキとランが再び乳房で挟むと彼は続けて射精させられた。その様子を見た後ヴィヴィオは少女の姿になって言う。
「それじゃあ、お兄ちゃん。信仰する女神の子供形態にも勃起するようになったし、そのライバル相手に恥ずかしい騎乗位しよっか♪」
ヴィヴィオは敢えて子供の姿になったのはネプテューヌへの対抗心だろう。彼女が彼の分身を飲み込んだ瞬間大人形態とは違った快楽が襲ってくるそして、
こんな少女に圧倒的な女性優位の性行為をされている。その感覚と共に彼が射精をすると、ヴィヴィオは目を閉じて彼に祝福をするようなキスをしながら言った。
「お兄ちゃん凄く可愛かったよ♪ ネプテューヌだけじゃなくて私にもそういう姿をたくさん見せてね」
ネプテューヌと呼んだ時のヴィヴィオの口調には親しみや友情の様なものが感じられた。ライバルではあっても険悪ではないのだろう。彼女はすっかり気をやってしまっている彼をユウキとランに任せて出て行った。そしてユウキとランが言う。
「それじゃあ忠夫僕達姉妹の上書きの数々を味わってもらうね」
「ええ。さんざん妬かされてきましたから」
ランが手をかざすと水でできた扉の様なものが現れそこからさとりとこいしが出てきた。彼女達も参加するらしい。
この後、横島は何度も何度も意識が飛ぶような性交を二人から受け、ユウキに夢の中に入られ使い魔としての力で嫐られる予知夢の快楽を上げられたり、
子供の姿にされて甘やかす性行為をアリスの使い魔となった二人にされてしまったり。そういった行為を受けながら彼は自分の意識が何度も危うくなっていく。
さとりに今までのトラウマを想起されて射精させられる完全に搾り取られた後でランが酒を差し出してくる。飲めばろくでもないことになるとわかりつつも生存本能に負けて飲むと。
意識が回復し、さとりの想起と似た予知夢が起る。今は子供の姿になっている彼をユウキとランが挟んだ。
酒を飲むと現実と見分けがつかない予知夢が訪れる。横島の使い魔となっているユウキが彼の内心の性的被虐願望を読み取り性悪な美女の使い魔となって彼を嫐っている夜の様だ。
恐らくは今生で知り合う可能性のある女性なのだろう。典型的な日本的悪女風な黒髪の美女と共にユウキとランが彼と嘲笑の目で見ている。どうやら彼女の嗜虐心に相応しい力を使い魔となったユウキが与えている様だ。
名前もわからぬ性悪な美女は彼の分身を踏みつけながら言う。
「ほら使い魔にすら負けることで、家庭内の魂の順位が一気に堕ちたわね。この婚姻の儀式が済んだらあなたは使い魔以下よ」
ランとユウキが彼を挟みながら百合行為をしていう。
「忠夫君が不甲斐ないから今一僕も満足できないよ。お姉ちゃんお願い♪」
「ええ、任せなさい」
ランが子供の姿となった彼が胸をうずめさせられているユウキの乳房を揉みしだくと、ユウキの膣が一気に締まり彼の分身が射精を起こす。
ランは快楽のあまり逃げることしか考えられない彼の後ろから腰を下げて彼の腰も下がると、直ぐに力づくで押し戻しユウキに出し入れをさせる。それを見て予知夢の性悪な美女は笑う。
「いつになったら学習するの。私を助けた時とは比べ物にならない無様さね」
ランとユウキが位置を入れ替えると同じ行為をしながら三人は彼の悲鳴を堪能し始める。
最後に彼女が嘲笑と共に婚礼の儀敷に使われる文字を刻んだ祭壇で彼を押し倒し騎乗し始めて彼が射精するとその予知夢は終わった。
現実に戻ってきた彼はその女と同じ体制で彼に騎乗しているユウキが目の前にいる状態で目覚め、
彼を見たユウキは夢の続きを見せる様に彼の上で腰を動かしている。悲鳴を上げているのを見てさとりがバレバレの偽の親切心を見せながら言う。
「良くない予知夢を見たけど、一度では警戒心が沸きづらいわよねぇ。『想起・今の予知夢』」
「いやー!」
悲鳴を上げる彼を他所にこいしが恥辱心を煽ってくる。彼女たちの饗宴はマイの気配を感じ取った彼女たちが彼女を迎え撃つ準備ができるまで続くことになる。
マイは大鳳と仲魔達のおかげでそれなりに苦戦はしたが苦境に立つことはないまま嫉妬界の奥に到着した。
そしてそこにはエヴァとは別の意味で夜の女王を名乗れるほどの闇の気を纏ったユウキと夜の闇の中で映える湖を思わせる美を纏うランが並んでいた。そしてその間には与えられた快楽のあまり虚ろな目になっている横島の姿が、
本当にほんの僅かだが怠惰界でアリスに嫐られぬいた後よりひどいかもしれない状態だ。
994 :
名無しさん@狐板
:2025/07/19(土) 23:11:21 ID:0RVK7FZh
「マイ、よく来たね。一応聞くけど最後の試練を受ける準備は良い?」
ユウキの言葉にマイは即答した。
「ええ。愚弟、いえ忠夫を取り戻させてもらうわ」
「あながち間違いじゃないけど、マイは冥府の女神でしょう。その価値観から言えば、僕たちの方が忠夫を取り戻したと言えるんじゃないかな?」
「そうかもね。でも今生の最も傍にいたのは私だから」
二人が少しだが本気で剣呑な気配になりかけた瞬間大鳳が、敢えて空気を壊すように割って入った。
「ユウキ、早く勝負しようよ。僕としては早く始めたいんだ」
場違いな程に明るく昔なじみのユウキとランに向ける親しみを込めた声にユウキは毒気を抜かれると共に警戒心を抱いた。
畜生ではあっても横島のことを真剣に愛しているマイが常に冷静だったのは彼が太鼓判を押していたことも大きいのだろう。大鳳のその様子に毒気を抜かれながらユウキは言葉を返した。
「大鳳、妙に余裕だけどそんなに私達の試練を簡単に越せそうだと思っているの?」
僅かに咎めるような色の籠った声音にも大鳳はひるまず同じ調子で返す。
「ううん。難しいと思うけどやって見せると決めているだけだよ」
ここまでは普通の口調でしゃべっていたが不意に彼は剣を構えていう。
「ユウキ、忠夫に何度も助けられた恩ここで返すよ」
そこまで真面目な宣言をした後、大鳳がいきなり意図して脱力したような日常状態になっていった。
「いやこれは恩返しとは言えないかも? だって勝てるの確定だし」
それを聞いた瞬間、ユウキの剣が大鳳に凄まじい早さで放たれた。怒ったわけではない。大鳳の言葉がハッタリではないとわかったからこそ、全力で大鳳を潰しにかかったのだ。
大鳳は剣から鳳凰の炎を思わせる火炎を放ちながらいう。
「夜の妖精は明かりに消し去られるもの我が転生と再生の炎で封殺されよ」
神様らしい威厳のある声と共に放たれる舞踏を思わせる攻撃はユウキに速度でも負けていない。
トゥルダクが二刀の剣を力強く振るい。ハヌーマーンと天狗がトゥルダクの剛の剣をその速ささで補うべくかけ始める。
その二人の援護をすべくアレクシアが金槌坊と共にランに向かっていく。彼女の水を操る能力が今は大鳳にとって一番の脅威だ。
ランは水を大量に出現させるとそこからルサルカや配下の水精霊や妖精を呼び出し自分もそれを率いて切り込んできた。
マイが呪文を唱え冥妻天女の剣を振るいながら彼らを指揮しランの行動を完全に止めに入っていく。
「大鳳は一騎打ちなら確実にユウキに勝つわ。だから少しでもランを食い止めなさい」
ユウキも相当な実力者なのに、一切疑わないその様子にランは感嘆しつつ。自分の軍勢を大量に召喚しながら自ら前線に出てき切りこんできた。
トゥルダクと金槌坊が二人がかりでかかったが僅かの差で押し負ける。数体だが水の精霊たちが、ユウキの援護の飛び込んでしまった。
数体の水の妖精達は精鋭だったが大鳳の炎ではない体術と刀ですぐに倒された。魔法で攻撃したという事実を除けば、とてつもなく速い弓で打った相手が、それをかわして瞬間移動してきて、殴られ切られた。
そういう映画でしか見られないような光景だ。数秒で決着がついたその戦いを見た時、大鳳よりも水の精霊たちを称賛したくなるレベルだった。よくぞあんな怪物相手に心折れずに適切な動きをした、と。
非常識すぎる光景が目の前で展開されて、一人目がやられた時、他の四体は一切動揺せず大鳳の隙が消え去る直前に全力の近接攻撃を打ち込んだ。
十分に早く力強い槍の一撃を大鳳は刀ではたきバランスを崩させるとそのまま一体に拳を打ち込み、もう一体を刀で切った。と言ってもボクシングのジャブにしか見えない軽い鋭い一撃が妖精を一瞬で元の世界に返したのだ。
残る二体は防御力を挙げると辛うじて大鳳にとって脅威と言える攻撃を放った。恐らくユウキの為の時間稼ぎだろう。そしてその数体の時間稼ぎは無駄ではなかつた。ユウキも配下の妖精達を召喚することができたためだ。
彼女たちは恐らく試練のボスとしての矜持上最初から配下を配置することは出来なかったのだろう。
ユウキが配下のインプとダークエルフを召喚したのを見て、アレクシアとマイはなるほどと思った。属性不利であっても実力が高く連携を取り合って長い、面子を読んだのだろう。引き続き召喚されると大鳳が不利になるかもしれない。
トゥルダクとアレクシアと天狗と金槌坊そしてハヌマーン、この圧倒的な強さを得た五人の仲魔をもってしてもこちら側の分霊であるユウキとラン、そして何より横島が抜けた穴が大きすぎる。
マイは指揮を飛ばしながら向こうでユウキが率いる妖精達と戦う大鳳に援護を送るべきかと悩んだが、意外な言葉が彼女の耳に響いた。
「マイさん、頼みがあります。僕以外の仲魔をすべて戻した上で、あとは僕に任せてください」
大鳳の勝利を確信していたマイは頷くと他の仲魔達をすべて戻した。そしてそれを終えた瞬間に起きた変化は劇的だった。
悪魔を実体化するために用いられるエネルギーマグネタイトが凄まじい早さで減り始め、それと同時に大鳳のステータスが一気に上がっていく。
これは大鳳が大食漢だったという逸話からマグネタイトの消費が大きいことと、長年の修行で善良だが弱いサマナーを守る為に気を操る技も極め、
少しのエネルギーで動けるようになったことに由来している。今の大鳳は全員に回す分のマグネタイトを一人で使わって動いている状態だ。これができるのは恐らくは大鳳か美鈴だけだろう。
通常強大な悪魔は絶大な消費をすることはあってもあらかじめ十分なマグネタイトを用意していれば、途中で必要量が増えて他の悪魔の分まで食うことなどない。
だが大鳳の場合は自分を省エネ状態とフルパワー状態に切り替えることができるのだ。トゥルダクたちを返したのは万が一でもマグネタイト切れを起こさない為だろう。
マイは大鳳がこれから実行する策が実るまできつい防衛線を覚悟していたがそんな必要はなかった。大鳳が瞬間移動めいた動きをより速くして彼女の前に現れると、
彼女を守るように立ちその剣でランの周りにいた水の妖精達をマイの目にすら辛うじて終える速度で切り倒す。恐横島の前世達でも武力特化の存在でなければ今の大鳳とはまともに戦えないだろう。
そして彼は術で完全に自分を強化しつくしたランに切りかかり、炎属性でありながら水の彼女に優位を取りながら言う。
「ユウキと二人で来ないと僕には勝てませんよ。ランさん」
「そうでしょうね」
大鳳は超人すら超えた動きを見せながらもランと世間話をするような雰囲気でランと話していた。不意に彼はその雰囲気のまま不意に目に見えるギリギリの速度で刀を後ろに振るうと、澄んだ金属音が響く。
何が起きたのかわからず少し凝視するとユウキの姿が現れる。闇と一つになる技術と気配を消しさる二つの技術が高すぎた上に、そこに凄まじい速さまで加わったことが起こした錯覚だ。大鳳はあたりに向けて軽い熱を放つと言った。
「二人とも根の善良さは変ってないね。復活できるとはいっても部下たちを捨て駒にするより送還したんだね」
ユウキもランも長年の戦いの癖で部下を見殺しにしたり捨て駒にするような戦法は取ったことがない。
そのため今の大鳳クラスが相手だと、かえって足手まといになるという判断で戻したのだ。 二人がそろったのを見て大鳳は僅かだが余裕を見せながら言う。
「君たちは、なぜこの嫉妬界で忠夫をと一緒にダンジョンを攻略するようなことをしていたんだい?」
大鳳の問いに二人は一切隙を見せないがそれでも僅かな疑問を抱いた。大鳳がなぜそんなことを聞いたのかという疑問ではない。
自分たちでも指摘されると不可解だったと感じることを聞かれた為だ。ネプテューヌの件はさとりの為というのもある。だがさとりの為なら他にもやりようはあったはず。二人がそう悩んだ瞬間、大鳳の口から想定外の言葉が出た。
「あ、やっぱりそうしていたんだ。僕の推論は完全に当たりだってことがわかったよ」
そういうと大鳳は刀を構えユウキを鍔迫り合いで押しながら言う。
「その答えを言って上げようか」
大鳳の口上が終るより先に、ランが剣を捨てて棒術の棒を取り出し、魔法文字の刻まれた鉄棒を槍の様に突き出すと、
大鳳はそれを手で受け止め強い気を打ち込みランの魔法力が通っているのを乱すことで威力を殺した。大鳳は激しい炎を出して牽制しながら言葉を続ける。
「君たちは自分の分霊を取り込んだことで、その分霊にも軽い嫉妬を覚えちゃったんだよ。だからこそ、忠夫と一緒に試練のダンジョンを超えたいって思ったでしょう?」
そういうと今度は大鳳の方から仕掛けた。ユウキとランは大鳳の言葉を聞き、自分でも気づいていなかった思いを教えられ動揺したが、大鳳に切りかかられた瞬間、
一瞬で鎮静させると即座に適切に動きだす。彼女は僅かに速度で大鳳に勝るのを活かしてどうにか大鳳の連続攻撃をしのぎ切った。
再び鍔迫り合いとなった状態になり大鳳はランがあまり大がかりな攻撃魔法を使えない状態になっていることを理解して言葉を続ける。
「調査してわかったけど、この嫉妬界は君たちの有利になる様に作られた世界。でも何らかの理由で試練を受ける側に有利になる様な事態が起きても都合よく改変されたりはしない。ここら辺はフェアだよね」
そういって大鳳が火炎を呼び出すと闇の妖精出るインプであるユウキを不利にさせる明かりを作りながら近づく。それを見て、ランが妹を救うために修羅のごとし速度で剣を呼び出し切り込むと、
大鳳は敵には攻撃味方には回復させる炎を出して彼女に水を使う様に誘導していく。ランとユウキが彼に連続で切り込み続けた時、剣術の勝負を制することができる一瞬の隙ができた。
これは大鳳がわざと作ったものだとわかるが確かに切りつけることができ程のものだ。罠だとわかった上で二人が同時に切り込むと、大鳳は刀ではなく。二つの文珠を二人の中間に投げてきた。その文殊には『覚』と『操』の文字が刻まれていた。
それを浴びて僅かに動きが鈍った二人の技をかみ技の様にかわし距離を取った大鳳は言う。
「取り込んだ分霊の記憶を『覚』させて操るの文珠で君たちの嫉妬心を操らせてもらったよ。正確に言えば君たちが感じている嫉妬の中で一番燃え上がるのを何にするか指摘し感じかな」
そして大鳳はさらにたくさんのマグネタイトを吸い上げながら虚ろな目をした横島に向けて言う。
「忠夫、今から僕は百回に一回ぐらいは二人を大怪我させる攻撃を仕掛けるよ。でも忠夫が上手く援護すれば二人が怪我する可能性はゼロになるよ」
995 :
名無しさん@狐板
:2025/07/19(土) 23:13:05 ID:0RVK7FZh
それを聞いた瞬間、ユウキとランは自分たちの負けを確信した。自分たちユウキは横島の意識を使い魔として影響を与えることができる。
だが、大鳳に今刺激された嫉妬心は―……―。そう思った瞬間大鳳が炎を纏いながら本来不利なはずのランの水すら全て蒸発させかねない火炎の弾を連続して放ち、
舞踏めいた動きで大鳳の猛攻をしのぐ二人は本当に百に一度は大怪我をするかもと思った。しかし、それはないと確信できる。二人が怠惰界でジャギの一撃から救われたアリスに抱いた嫉妬心、
自分もああいう風に敵対していながらそれでもなお快楽をねじ伏せ助けてもらいたい。
その想いに答えた彼がアリスに快楽付けにされた時よりほんの少し深く堕ちていた彼が、ジャギのおかげで正気に戻った時の要領で立ち戻り、
今生では一番の速さで大鳳の一撃を受け止めていた。それを見た瞬間、ユウキとランが負けを認める王国の構えを取った。全ての嫉妬を受けたうえで立ち直った以上は試練を超えたとみなしたのだろう。
二人が降参をした後、攻撃を受けた横島は次の大鳳の産み出した炎に包まれていた。内側からの熱と外側からの熱で彼を再生させていく。
それが終った時大鳳は、久しぶりに本当に大事にしてくれている飼い主と会った犬を思わせるような様子で彼に抱き着いた。
「忠夫、久しぶり」
「おう。助かったで」
大鳳は全く横島の復活を疑っていなかったようだ。何百年も闘神と化して多くの弟子を導くときに失ったジャギを支え前線で戦い続けた。そして一番は妻たちの為だが、彼の子孫を守る為にも戦ってくれていた横島を助け続けていた。
「ジャギに伝授されていたなら絶対に、立ち戻ることができるような気の遣い方が身についていると思っていたからね」
「ああ。大鳳お前もそんなに長くはおれんのだろうが。今日の宴会ぐらいは出られるか」
抱き着いてきている大鳳を兄貴分らしく抱擁し撫でながら言う言葉に、大鳳は目を細めて答えた。
「うーん。多分だけど二、三週間は大丈夫かも」
「そうか」
横島の言葉に大鳳は真面目な声になって言う。
「今回の嫉妬界一応試練はクリアしたけど、まだ忠夫には女難があるかも。これは守護神としての勘だけどね。だから『手を貸せるようなら』かすことにしておくよ」
「そうか」
そういっている後で、彼を嫐っていたマイの分霊が彼と行動を共にしていたマイの中に入っていった。そしてそれが終るとマイが言う。
「忠夫、いつまでBL趣味な女性を喜ばせる光景を展開しているの。ホモ疑惑の払拭に協力してあげるから感謝しなさい」
マイのどす黒い笑みに彼は震えたが、それは既に手遅れだった。ユウキとランも恐ろしい笑みを浮かべている。
「マイさん。僕達が今度は貴方の使い魔やって忠夫を嫐りましょうか?」
「ええ。パラレルワールドの記憶も植え付けられてやきもちを焼いた私達に嫐られたい為にああいうことしているかもって思っている様だし、大鳳といちゃつくのもそうだと思わせましょうか」
そして彼はマイ達に連れ去られていった。
気が付くと彼は澄んだ綺麗な川の近くにある城にいた。
「それじゃあ愚弟、ユウキちゃんとランちゃんにどういうプレイされたか教えなさい」
「そ、それは」
怖がっている問より恥ずかしすぎて言いたくないと感じた彼は気が付くと両手が、いつの間にか鎖で繋がれている。マイは彼を見下ろしながら言う。
「青木さんの記憶見たなら異界と化した軽子坂高校では死ぬ度に黄泉の川にたどり着いて
ガーディアンがくっつくことで現世に戻るって覚えていたでしょう?ここは私の支配している冥界よ。一応川の向こう側じゃなくてこっち側だから、モノ食べたり飲んでも大丈夫だけど」
目の前にマイに彼は本気で恐怖を覚えた。彼女の強さを見ていたが冥府神はその領分で出す力が凄まじい。飽食界で戦ったオーカスも彼の妻達が転生の際に約束事を破ったために、
冥府でしか使えない制約が一部外れていたが彼女も今はそれに近いのだろう。
彼女は彼の分身を足で踏みつけると彼の分身を嫐り寸止めしながら、視線で同じ問いを投げかけてきた。
横島が何度も寸止めさせられて、時には逆に射精させられ足りもしながら発言を遮らされたこと数回になると彼女は言った。
「ユウキ、ラン、貴女達、嫉妬していても私の分は残してくれていたみたいね。それじゃあ、仕上げしましょうか」
そういった後でユウキ達に協力していた自分の分霊を吸収すると彼に魔術を使ってきた。ランが表向きは優しそうな目で彼を右後ろから捕らえいつの間にか裸にされていた彼の背にユウキ同様に豊かな乳房を押し付け、
ユウキも左後ろから彼を押さえつける。鎖で動けない彼の分身を二人の手が弄びだすと、マイはその純白の衣を脱ぎ肢体を彼に見せながら言う。
「少しだけ女権国家の世界の死後の世界について話してあげるわ。こっちの世界同様、森の中に冥界があるという説もあるし、水の中にあるという説もある。
私は全ての冥府にある程度顔が利くけど、ユウキは女権国家の妖精女王であると同時に森の中の冥府の一地区の支配者でもあるの。ランも水の中の異界の主の一人で、大体ユウキと同じく水の中の冥府の一地区の支配者ね」
「は、はい」
「それで、私たちの管轄は性悪で悪いことした上に改心しなかったけど結果的に悪行より、積んだ善行の方が勝った女性達の引受先よ」
そういってマイが手を振ると。ユウキとランの冥府に住まう性悪な女達に嫐られた記憶が蘇ってくる。
多数の女たちに輪姦されあるいはアリスの糸で形だけは男性優位の性行為を何度となくした彼は、ようやく現実に帰ってきた。そして彼の分身が痛い程に強張っている。
現実世界では射精を許されていなかったのだろう。マイが彼の分身を踏みつけながら彼の頭に手を置くと彼の心が前世でネプテューヌに最も脳が焼かれていたころの状態に戻ってくる。
そして、その状態で彼女に騎乗されて無様に射精をした瞬間、射精が止まっていない状態の彼にマイが信じられない程の女神らしい声をかけてきた。
「忠夫、よく考えたら少し嫉妬に狂ってやり過ぎたかもしれませんね。そこのひもを引きなさい。そうしたら貴方を元気づけてくれることが起りますよ」
さんざん騙されてきたのに、それすら吹き飛ばすほどの女神らしい慈愛に満ちた声に負けていつの間にか現れていたひもを引くと、ドアが空き。そこには彼が一番今の姿を見られたくないネプテューヌの姿があった。
「ああー!」
絶望と恥辱心が一気に強くなったが、それが同時に分身をより硬くしたことが彼にさらに追い打ちをかける。マイは笑いながら言う。
「忠夫、どう?一番尊敬している女性にこういう状態を見られるの、凄く興奮するでしょう。 人間でも貴方にネプテューヌに抱いたような感情を持たせる女性は稀にいるのよ。
大抵は貴方に惚れて、そして冥府で私と一緒に嫐るけど。その際に冥府神の権限で性欲を向けるのすらだめだと感じている時の貴方の価値観に戻しているけどどう」
悲鳴を上げながら横島はひたすらたくさんマイに射精をしていた。マイは優しい動きに変えながらネプテューヌに彼を渡すと彼女はパープルハートの姿になった。
「嫉妬界攻略中は流石に自重していたけど、私も参加させてもらうわ。あれだけ助けたんだからサービスお願いね」
パープルハートに押し倒された後、マイが彼の頭を撫でると彼の思考が女神の性欲を刺激した淫乱神官と恥じていた時のそれになり、背徳によって彼は一気にパープルハートに射精をさせられていく。
パープルハートが姿を消すと今度は愛歌が入ってきて、愛歌に対してパープルハートに向けていた様な感情を向けていたころの前世の精神状態に戻されて彼は愛歌の前でマイに嫐られていく。愛歌はニコニコとその様子を見ていた。
「やっぱり、私の英雄さんは私にこういうのを見られるのが一番恥ずかしいのね♪ でも我慢できずに射精しすぎて相手を満足させられないダメな英雄さんはお仕置きと訓練ね」
愛歌がそういって彼の分身を飲み込むと彼はその魔膣に何度も精を放ち子供めいた菅野女性に負けている感覚が余計に彼を昂らせていく。彼女は腰を振るたびに涙と精をまき散らす彼を見下ろしながら言う。
「雄々しき獅子の祝福は素敵でしょう。私に対してここまで欲情するあたり、リグルたちも上手に嫐って開発したのね」
情事の最中も余裕のある様子で膣を動かし彼の醜態を引き出し続けながら愛歌は満足そうに笑う。彼は彼女に嫐られながら思う。
雄々しき獅子の祝福とマイの自分に快楽を刻んだ後の発言この二つが嫉妬界を乗り切れたのかもしれない。もちろんアリスの様に守られてみたいと望むユウキの使い魔として繋がった意識への働き掛けもあっただろうが。
考える彼の思考な愛歌の優しい口づけで溶かされた。彼女は優しい口づけと逆に膣は激しく動かして射精をさせると口を離していった。
「私も冥府に席があるから、死んだら旧王朝の冥府が良いでしょう」
愛歌とネプテューヌに見られながら犯され、そして二人にも嫐られた彼は自分がユウキやランだけではなく、マイに冥府でいじめてもらうために自分は立派な女性にああいう感情を抱くのではないかという疑念が焼き付いた。
それだけではない前世の記憶が焼き付いたことで、初めて会う女性との恋すら、その彼女の使い魔となって能力を授けるユウキとマイに嫐られるためにそうしているのではという意識が芽生え焼き付いていく。
マイはそれを見てユウキとランを従えながら彼に近づいてくる。彼女たちの表情を見て悟る。これを成すことこそが嫉妬界の目的だったのだろう。
「安心しなさい。嫉妬界絡みの嫐りは『今日は』控えめにしておくから。次の機会が来た時に天国に連れて行ってあげる♪ 最も本当に現世に帰る気がなくなっちゃうかもしれないけど」
大鳳は横島と仲が良い仲魔達やユウキとランの配下達と共に宴会を楽しんでいた。
あの後寝室から帰ってきた横島は大鳳と共に大量の料理を食べている。相当に搾り取られた様だ。大鳳は横島の傍でたわいもない話をしながら、料理をくらい霊酒を飲んでいた。
横島とこういう時間を過ごすのは久しぶりだと思いながらいつかはジャギも交えて飲みたいと思った。
996 :
名無しさん@狐板
:2025/07/19(土) 23:15:16 ID:0RVK7FZh
宴会が済んだ後、ある程度回復した横島は寝室に戻り泥の様に眠った。彼がそうなるとマイとランとユウキが現れ、彼女たちは性的なことはせずただ彼に体を絡め寄り添って眠り始めた。
それからしばらくして、城の中を散歩していた大鳳がその光景を目にした。偶然ドアが開いていた為に目に入ったのだ。それを見て大鳳は思う。横島はこの嫉妬界絡みでもう一度ひどい女難に会いそうだ。
後日談のような形になるのか。それとも貪欲界などによるものかはわからない。そのときは自分も力になれればよいが。そう思った直後に少し不安そうな寝言を漏らしたユウキを眠ったままの横島が抱きしめたのを見て、
やはり昔と二人の関係は変ってないな、と大鳳は思い、できるだけ横島の力になろうと決意した。彼女たちの添い寝されている状態を見ると、大鳳は思う。大好きな飼い犬と存分に遊んだ後の様な寝顔を浮かべる三人の女性と、
強すぎる快楽で拷問された後の様な横島。だがそれでも拷問された後みたいに見えても痛ましさは感じない。大鳳はふと思う。王国と同盟関係となって多くその結果、彼は善良で友好的な女権国家の女性陣にも大分嫐られた。
その後の自分もああいう感じなのかもしれない。それを思えば、女殺しの魔物達の襲撃も悪いことばかりではなかったかも。
ふとそういう考えが浮かんだあと大鳳は彼らの寝室の戸を音が立たない様にしめた。そしてトラポートを唱え、ユウキが治めている女権国家の妖精の森を模した嫉妬界を歩んだ。
直ぐに眠るつもりだったが、彼らの幸せそうに眠る姿を見たら彼らの見ている夢やどんなふうに寝ているのかを想像しながら散歩をしたくなったのだ。小さな差異しかない想像がいくつも浮かぶなかで大鳳は月に照らされた森の美しさを堪能していた。
この世界に滞在できる時間は短い。もしかしたら横島の次の災難が起きる前には帰っているかもしれない。だがそれでも召喚されて良かった。
そう思う思いを彼は月に向けて胸中で告白すると、歩んだ。恐らくは横島のこの世界の未来は決して暗くないだろう。そういう予感が彼の足取りを軽くしていた。
今回の補足ランの種族決定理由。
↓
ユウキの姉ランの種族をウンディーネにしたわけは、ユウキの姉であるランは原作だと故人であり、
どの種族を選んでいたのかは不明です。それなので、SAOのアスナと雰囲気が似ていると言われていて、
そのアスナが本編で選んでいた種族がウンディーネだったので、ランの本霊の種族はウンディーネにしました。
997 :
名無しさん@狐板
:2025/07/20(日) 00:12:49 ID:ZJ+Odybv
乙です
998 :
名無しさん@狐板
:2025/07/20(日) 00:25:18 ID:HSsQNZmS
乙
999 :
978
:2025/07/20(日) 00:29:06 ID:39VKED3s
>>997
乙感謝です
>>998
乙感謝です
1000 :
名無しさん@狐板
:2025/07/21(月) 22:27:13 ID:O55JtW2N
女権国家二次創作SS 人の苦行を嫌う雷神の運んできた極東の物語の力と、もう一人の幼馴染との再会。
このSSは現在本スレで連載中の女権国家の二次創作SSです。以下の注意点があります。
@レトロゲームの天外魔境ZEROと女権国家がクロスしており、天外魔境ZEROのMシチュ的に美味しそうだったイベントを改変して書いています。
A天外魔境ZEROのイベントに関してはかなり捏造されています。Mシチュ的に美味しそうな要素不発だった理由やこのSSではMシチュ的に美味しいイベントが起った理由など。
BFGOのインドラ神が出てきていますが、作者は引けていないので間違いだらけや解釈違いが多いかもしれません。
CFGOのインドラ神が女権国家にいたらこういう風に信仰されるのではなどの想像を盛り込んで書いています。
D本編には出ない可能性の高いユウキの姉が出てきます。
E女権国家世界に天外魔境ZEROの世界があり、FGOのインドラ神がそこの神様たちと古くからの知り合いになってます。
F天外魔境ZEROの原作で蘇らせたりするとだいなしかもしれないキャラが蘇ったりしてます
対女権国家のスパイ組織のアジトそこで悲鳴を上げている男性がいた。悲鳴を上げていると言っても、彼、横島忠夫は、不始末などをして罰を受けたりしているわけではない。
その様子をモヒカンたちとジャギと大鳳が心配そうな様子で見ている。大鳳が彼の体を見ながら蓮からもらったらしい薬を投与した。アミバが彼の体を注意深く見ている。
こんなことになった原因は今から二日前に、女権国家の善良な人々の集落を護る依頼でとんでもない隠し玉の魔物が出てきてしまったためだ。
集落を見殺しにしても非難されないような状態だったが、横島は自分の前世がそれなり以上の英雄だったと知っていた為に、文珠で自分の魂を『探』り助けることができないか調べた結果、
その手段が見つかったので、文珠で『再』『現』をしたその結果がこれだ。アミバは彼の様子を見ながら言う。
「峠というか痛みの絶頂期はもう過ぎた。あとは楽になっていくだけだ。ユウキ達と離れていた依頼だったのが幸いだったな」
再現の文珠を使った横島は目にもとまらぬ速さで力強く動き、村人たちを殺しかけた魔物を切り伏せ、さらにはその魔物程ではないが精強だった悪霊や妖怪の群れたちも多く引き受け倒した。
純粋な戦略の為もある。後遺症が出たり寿命が縮みかねないやばい力高こそ短時間で終わらせたのだ。ミクは医学の専門家ではないが、武道家として彼の容体と戦闘の状況を知ると、最善手だったと評した。
ただし長生きしたいならあの前世の技は出来るだけ使わない様にしろとのことだ。
こうなって大鳳達が一番気を使ったのは、彼ではない。彼の周りの女性達だ。今は文珠で戻したが痛みのあまり、彼が白髪になったりしたときはどう伝えるか頭が痛くなった。
横島に好意を寄せる女性陣はどこか危ういところがある。だからこそ彼女たちのそういう部分を刺激しない様に彼も気を付けていたのだが、今回は本当に他に手段がなさ過ぎた。
それを思えば、偶然彼女たちに他意なくしばらく、横島から離れねばだめな頼みごとをしていたことは幸運というべきだろう。嘘を言うのはだめだし、隠すのも良くない。
どうにか上手く伝えて、横島が変な風に離脱させられない様にするしかない。幸いなのは断言はできないが一番先に戻ってくるのが多分愛歌であることだろうか。
ただし最近の彼女は少しだが頼りにできないところもある。別に悪辣になったとか、能力が落ちたという訳ではない。旧王朝の王女として恥ずべきような人にはなっていないが、
彼女は横島に本気で惚れだしてからは、他の女性陣が危うい程彼を閨で嫐っても止めるのが遅くなったり、あるいは彼の痴態を堪能している様な節があるとユウキが言っていた。
それを礼儀正しく聞いてみたところ、彼女の返答は自分も女権国家の女性だから本気で惚れだすとそういう衝動が出てくるしやっている女性を非難しづらくなってきているとのことだ。
痛みが引いてきた後、横島が『癒』の文珠を使い彼の体を自ら癒すと彼は言った。
「もう今回みたいなこと絶対やりたくないわ」
大鳳は横島の言葉に頷きながら言う。
「そうだね。できればやらないでほしいな。僕としても」
大鳳の言葉に頷きつつ横島は意外な答えを返してきた。
「ああだが、あの韋駄天様の力はかなり有益や。修験道みたいな修行をして己を高めれば今よりずっと小さなリスクであれに近い力を使えるかもしれんし、……今回のあれやっても今ほど苦しまんで済むかもな」
横島の言葉に大鳳はどう返せばいいのかわからないという表情を浮かべた。この前村を護る為に見せた横島の戦い方は素晴らしかったし、あれがまた使えるなら心強い。
だが今の様な下手をすれば寿命が縮むかもしれない上にあんな状態を彼を思う女性陣に見せたらどうなるか分かったものではないという危惧もある。
特にユウキはどうなるか分かったものではない。横島は彼らの危惧を察したような声で言葉を続けた。
「まあ、前世の俺も一度力の使い過ぎでやばいことになったし、神様に近づく業も程々にせんとどうなるかわかったもんじゃないしな。限界を超えても反動が少なくなる修行はいくらやってもこまることはないだろう」
横島がやろうとしている修業は人の技ではなく神の技を人間が使えるようになろうという類あるいは神々に近づこうとする類の荒行の様だ。これは違法や不敬ではないがリスクが高い。
神々が自分たちの技で使える部分を人間でもできる類にして伝えた流派などではなく神々の技をそのまま使うということは人間の身では反動での激痛や寿命の短縮などのリスクが大きい。
だからこそ彼も自分の能力を高めつつ、反動が小さくなるような修行をしようとしているのだろう。
大鳳は大分悩んでいる。横島の修行自体は許容というか推奨すべきだろうが、あの寿命を削ってしまう技に対するスタンスはどうするべきだろうか? 上司である以上は自分の命が危ない時以外は使うなというか、なるべく使うなというか、
文珠というアイテムの供給源でもある彼に対してはある程度は戦略的駒としてみなければならないのが頭の痛いところである。
時間さえかければリスクなしの文珠をできるだけ生成してほしいから、やめてもらうべきかもという考えすら、仲が良すぎる故の発想では?
という自分を疑う心が沸き上がってくる。 大鳳は今は猶予のなる状態である幸運に感謝しつつ横島に向かって言った。
「忠夫、修行自体は止めないけど、その力を使っても良いか上司として僕が考えるから。もしも禁止した場合、その力を使わなかったせいで助けられない人がいたりしたらそれは僕のせいだから、部下である忠夫が気にすることじゃないよ」
上司としての強い意志を宿した声で大鳳は言うと、横島はどう言葉を返せばいいか悩んだ。初めて友達であることと、上司である立場が対立するかもしれない事態に大鳳は悩んでいるのだろう。
横島が大鳳からの言葉を受けてから二週間が経った。今、現在彼は、自分が救った集落で生まれてきてから初めてかもしれない程の修行をしていた。寿命が僅かに縮んだかもしれない、
状態だが己の体があの時の動きを覚えているうちにやった方が良いと断じたためだ。寿命が縮まない範囲を文珠で『計』りながら立つことすらできないレベルで疲れたところで彼は岩陰で休んだ。
その時不意に雷と豪雨が鳴り響き、信じられない程の霊力の奔流が走った。横島は意識をどうにか保ちながら文珠で自らを癒そうとしたがその必要はないと霊感が告げる。
彼がどうにか起き上がろうとすると、それをどこか安心感を与えてくれる低い男性の声が制した。
「良いそのままでいろ。一応は神(おれ)の役割を代わりに果たしたと言えるかもしれん功と俺の信徒を救った功、そして予告なき訪問という事情に免じ、寝ころんだまま神々の王を迎える不敬を赦す」
その言葉に彼が視線を向けると、彼の心は行額に占められる。突然の前触れもなく強大な神が現れたためだ。白銀に近い白と僅かな金と黒に彩られた荘厳で巨大な玉座に掛けたまま彼を見下ろす黒い服に白髪の巨躯。
端正な顔をしたこの人物こそがこの圧倒的な雷雨の主なのだろう。横島はこの神の視線に不思議な感覚を覚えた。
負の感情と好意的な感情が同時に籠められた目をしていた為だ。父親が息子の前項や偉業を誇らしく思う様な称賛と同時に彼の行いに対する何らかの嫌悪それが両立した目をしている。そしてかの神は彼に向けて言った。
「やめろ、やめろ。人の身で度を越した苦行などするな。此度はかつての約束を果たしたが、お前への褒美の為に約束のものを与えるのが遅れると伝えに来た。褒美は遅れるが、それでもお前が必要な時には間に合うから気にすることはない」
必要な事だけ言うと、かの神の前で再び強い雷が起る。その稲光に本当に一瞬視界が閉ざされた後、彼の前からかの神は消え去っていた。
そして名乗ってもいないのになぜか彼の頭にインドラ神という名前が浮かびそれがかの神の名前なのだろうという不思議な確信が走る。
大鳳は横島が強大な神と遭遇したと聞き肝を冷やしたが、男の神様だったと聞いて一気にほっとしていた。性根の腐った男は女権国家では人格を抜かれていく。
まして神々なら余計にそうだ。だからこそ性質の悪い神ではないと安心することができる。
大鳳が一応は横島の身に何か起きていないか、出発するべく準備をしていると、妙に上機嫌なユウキが同行を申し出てきた。
「ユウキ、男の神様だから心配する必要はあまりないのは分かるけどなんで、そんなに上機嫌なの?」
「さっきまで派手な雷雨だったからかな? 僕は雷雨の日が好きなんだ。お姉ちゃんが神隠しにあった時のこと話したでしょう?」
普通なら姉が神隠しにあったなど、トラウマものだがユウキと横島の場合は事情が異なる。大鳳も事情を知っているためユウキの気持ちがわからないでもない。
今から三年ほど前に、ユウキの姉であるランは病が悪化し死ぬまで二月という状態になった。その姉が神隠しにあった時の話は不思議な事件として今でも知れ渡っている。
横島がランの手を握りながら励ましていると、不意に黒い服に身を包んだ金髪の美女が現れた。彼女は邪悪な笑みを浮かべそれでいて決して嘘ではないということがわかる声で彼に言う。
「そなた、その子を助けたかろう。ならわえの試練を超えたら助けてやるぞ」
応じようと彼が言葉を紡ぎかけた直後に雷が響き、現れた黒衣の長身の男が彼とその女性を隔てた。
「ヴリトラ、こいつの前世がお前に勝てたら閨を共にしてくれと言って、試練を声かけたからと言って、ガキの頃に言質取ろうとするんじゃねぇ!」
この時からすれば未来に横島と会った時とは全く異なる戦士めいた姿だったが、その威容はまさに雷の化身を冠するにふさわしい。それからしばらくして、ヴリトラと二人の姿が消えた後、黒い人物、インドラだけが戻ってきた。彼は横島に言う。
「軍神の座を譲った後背からの頼みでな、前世のお前に迷惑をかけた上に今生でも、お前の病平癒の加護を果たせず大事な存在を死なせるのは忍びないそうだ。この女は必ず展開で癒そう」
そういってインドラが彼に手をかざすと彼は一時的に神に体の中に入られたような感覚を覚えた。これは病平癒の加護もある韋駄天だったと彼はこの時からずっと後に知ることになる。
この日のことは謎の神隠しとして王国でそれなりに大きな記事となった。病気で死ぬしかなかった少女が行方不明となり、
そして同じ病棟で苦しんでいた面々の病が劇的に改善されたので本当に神が来ていたのでは?と一部オカルト雑誌では騒がれた。
1001 :
名無しさん@狐板
:2025/07/21(月) 22:30:57 ID:O55JtW2N
過去の事件の記事を思い出した大鳳は女権国家に来てからあれは本当に神々の仕業だったのではという意識が強くなっていく。それを他所にユウキは説明を続ける。
「あの事件の後、妙に気になって雷の神様調べたらインドラ様って神様にあたって、ちょっとだけ忠夫と似ているかもって思ってたら雷が怖くなくなってさ。まあ調べてみたら忠夫とぜんぜん違ったんだけど。
女権国家に来てからあれは神様でお姉ちゃんを治してくれているって確信がどんどん強くなっていってさ」
以前から疑ってはいなかったかのだろう。女権国家であまりにたくさんの怪異と会って余計に強く確信した感じなんだなと大鳳は思う。このユウキとの会話の後で彼とジャギに不意に大きな仕事が舞い込み、
彼はしばらく横島と連絡を取る暇もなくなることになる。
横島はインドラ神と出会って数日後、彼が助けた村で歓待と看病を受けていた。ここはヴリトラという女権国家では聖竜として祀られることもある、邪竜を祀っている村だ。ここの村人たちは信仰の体系がおおらかであり、
この村では聖竜でも他所で邪竜呼ばわりされるのが多いのも仕方ない、というスタンスだ。何よりヴリトラはここでも邪竜としての側面を見せることがあるのだ。それこそが横島が前に倒した邪竜としての一部だった。
そういう面も見せるが、彼女が起こす旱魃のおかげで育つ女権国家産の薬草などもあるらしい。
豊かになった村で女権国家産の薬草を入れた薬膳料理を出すと言ってくれた彼女たちに感謝しながら彼は彼女たちが出してくれた薬湯を飲むと眠ることにした。
目覚めた彼が最初に目にしたのは、アリスの姿だ。彼女は横島に抱き着くという。
「忠夫、おはよう。この村で祭りがあるから私が人形劇を上演するように頼まれたの」
「そ、そうか」
「ええ。他のみんなも来ているから見てね」
横島はその言葉に頷き用意を整えると酒宴の席に立った。大鳳やジャギが来ていないと聞いて理由を聞くと、対女権国家に協力的な神が現れその対応をしなければならなくなったらしい。
自分の親しい女性達しかいないことに嫌な予感を覚えつつ彼は、宴に出席した。
どの料理も味が良くいくらでも食べられそうだと思えるが、女権国家の薬膳料理なせいか、彼は自分の分身が信じられない程元気になっていくのを感じ、自分でもわからない恐怖が背に走る。
愛歌が彼の隣に座ることが僅かな安心感があるが、それでも彼女一人で他の女性陣全てを抑えられるか僅かな不安がある。陸八魔アルもいてくれればもう少し心強かったかもしれないが彼女は何かこの村の人達と薬草について話している。
食べ終えて一段落するとアリスが人形劇の用意を始めた。彼女は淑女らしい一礼と共に説明を始める。これからする人形劇は、ジパングという国で地獄の王としかしたニニギを倒した火の勇者、火眼(ひがん)のその後の物語らしい。
ジパングの勇者火眼、彼は最初にニニギの最初の刺客レイドを倒し、その際に寿命間近だった翡翠という火の妖精と共にヒグマ国を救った。その際に彼女と死に別れる。
他の世界線と違いここでは彼女と深く心が結ばれた為に、彼は他の女性陣に興味を持たなかった。ただ例外として、翡翠の意思を継いで生まれてきた妖精スバルとは彼女が大人となったら結婚することを約束していたらしい。
彼は翡翠の死後ニニギを倒し、その後もジパングに災いが来る時に備え自らを高め抜く苦行めいた修行をしていた。そしてそれがある神の不興を買うことになる。
ジパングを治める最も高い地位にある高天の原の女王神アグニ彼女はかつてはニニギ程ではないが支配心の強さなどの問題がある神だった。しかし、様々な出来事を経て彼女の善性はより強くなり、
今では前以上に慈悲深い神と言える。その彼女は頭を大いに悩ませていた。
「私の弟であるニニギを倒した火の勇者、火眼。彼は最近強くなり過ぎている。ただでさえ地獄の王と化した弟を天神(テンジン)昴(スバル)との三人がかりとはいえ倒してしまう程だ。
さらに恐るべきことに彼はまだ12歳。どれほど強くなってしまうのやら。今の彼は翡翠への愛から彼女に愛された男がどれほど凄い男だったか証明するために死に物狂いで己を高めている。どうしたものか」
どうしたものか、という心底悩んだ言葉は彼女が女神として良識が強まった為に出た言葉だ。ジパングを治める神としては、火眼を殺してしまうなどの対処を取るべきかもしれないが、
善行しかしていない彼を殺すのは嫌だと強く思うようになってしまった。これはある意味良識が強くなり過ぎたゆえに生じた統治者としての弱みかもしれない。
悩む彼女の元に雷鳴が響き、唐突な訪問がなされた。彼女は驚きもせずに視線を横に向けるとそこには黒衣の神インドラがいた。彼は開口一番に言った。
「昔よりは随分といい女になったではないか。アグニ」
「インドラか」
かつてニニギを敵と断じアグニにも愛想をつかして人間たちを保護するように動きかけた彼は、ニニギとアグニ以上に放置できぬ邪竜ヴリトラとの戦いに明け暮れていた。
だが今回は早めに片付いたから来たようだ。アグニは少し悩んだ後、インドラに事情を話した。
この神は善性かつ神々を敬う心を持つ者に今の自分より好意的だ。もしかしたら自分より良い策を思いつくかもしれない。
アグニから全ての事情を聞き終えた彼は言った。
「かつて人間を虐待したバカ(ニニギ)と俺から見ても創造物を束縛しすぎ“だった”お前だが、己の愚行を理解し省みたが故に必要な事すらし辛くなったか」
「インドラ、そなたに何か考えがあるのか? 出来れば惨い処置は……」
やめろと言いかけたが、その処置も必要かもと思い彼女の声は小さくなりかけた。それに対してインドラが言う。
「なぜおれが、悪事をしたわけでもない人間に裁きを下さねばならん。 この件は俺に任せておけ」
そういってインドラがアグニの元を去って、二週間後。一人の少年が洞窟の中を歩いている。前髪だけが赤く、少年らしいがどこか端正で力強い表情をした子供だ。
だが力強い瞳が子供に似合わぬ、力強い達人めいた歩みを引き立てており、この少年がただものでないことは少しでも武芸をかじったものなら気づくだろう。この少年こそジパングを救った勇者火眼だ。
彼がいまこの洞窟を歩いているのには訳がある。今から一週間前に彼の元にいくつかの情報が届いたのだ。
今は彼と共に暮らしているスバルが生まれることとなった卵の殻が高位なる神に持っていかれたということ。これは彼にとって重要な事態だ。
翡翠はスバルの卵が弱っていた為にその卵とどうかして生命力を分け与えた。ある意味彼女の形見ともいえるかもしれない。
だが聞いた話では、卵を持ち去った神に悪意はなく、翡翠の遺言を知りえたのでそれを伝える手はずがあるから、誘惑の泉に来てほしいということだ。 火眼はそれを聞き悩みながらかつて翡翠と死に別れたヒグマ国と孔雀国の国境に来ていた。
大半のパラレルワールドでは好奇心からここに入り、三美人と呼ばれた天女の誰かと体を重ねアイテムをもらっていたが、この世界では翡翠の命が短いことを知った上で恋に落ち彼女が惚れた男がどれほどだったか証明するために、戦い抜いた。
そして彼は入り口を護る老人の忠告を恐れ近づかなかった。その忠告は『ここを通る際に途中で道をそれるなよこの洞窟には三美人と呼ばれる天女が住んでいる。
三美人の虜になったら、それはもうあな恐ろしや』それを聞き彼は絶対に通らない道を選んだ。自分も男性だから彼女たちに惹かれあの世にいる翡翠に鼻の下を伸ばしただらしない姿を見せてしまうかも。そう思い避けた道に彼は進んだ。
様々な想いが彼の中で浮かびながら彼は、翡翠の指輪を着けてこなかったことを少し後悔した。あの指輪はスバルに位置を知らせる意味があった。
だからこそもしも自分が三美人の色香に負けて情けない様子を見せたらそれがあの世の翡翠に見られるのではないだろうか、そんな恐怖と共に彼が美人洞の奥の誘惑の泉に着くと、三人の人影が現れた。
青い髪をした女性と緑の髪をした女性と赤い髪をした女性。三人とも天女の羽衣を着けている妖艶な女性だ。ラン、ミキ、スーこの美人道の三美人をだと火眼は一目で確信できた。
彼女たちを見て火眼は心を強く保ちながら礼を取ると言葉を待つ。そうすると青い髪の天女ランが声をかけてきた。
「私達三美人の花のような美しさに骨抜きにされたい人はだぁれ?って貴方火の勇者さまじゃない? お話は承っていましたけど、随分とお早いご来訪ですね。 もしかして私達と会うのを楽しみにしてくださって早く来てくださいましたぁ」
甘ったるい声に耳をやられそうになりながらも彼は首を横に振ってこたえた。
「実を言うと最愛の恋人である翡翠が俺に言い損ねた言葉があるらしく。それをを聞きたければここに来るように言われていたんだ」
それを聞くと彼女たちは妖艶さを消して本当に真面目な様子で言った。
「実を言うと翡翠様のその言葉の内容は少し耳を疑うようなものなのです。決してふざけているわけでも嘘でもありません」
彼女たちは普段は気ままに男性を堕落させて遊んでいる享楽的で気楽な天女の様だ。その彼女たちがここまで真面目な表情になるということはよほど信じがたい内容なのだろう。
「わかった教えてくれ」
「実を言うと、翡翠様の御言葉は貴方が強大な力を持ち過ぎた際に快楽を一切知らずにいると、そのまま邪悪な存在に利用されるかもということだから、程々に快楽に抗う術を学んで欲しいということです。
色を知らずに苦行を続けると貴方様自身が周囲に禍をばらまく存在になると」
火眼はそれを聞き一理あるかもと思った。誘惑などをしてくる魔物とも戦ったことがある。このジパングでは性に関してはおおらかだ。この世界線の彼の様に童貞のままジパングを救ったのは珍しい。それを他所に彼女たちは言う。
「翡翠様の頼み通りに今後ジパングを脅かすものが色香に特化した魔で会った時の為に慣れていただきます」
そういうと彼女たちが服を脱ぎだした。火眼は自分の中でかつてない程に何かが暴れだす感覚を抑えられなかった。彼女たちは一瞬だが自分たちの色香に耐えた彼を見て目が潤んだ。
男を堕落させ堕とす悦びを味わいつくしている様子だ。彼女たちは念話で言う。
『ラン姉さま。インドラ様の御命令通りだけど本気を出して良い?』
『ええ。今回は彼が壊れてもジパングが亡ぶような事態はもう起きないでしょうから』
『それなら、手加減なしで三人がかりでやっても大丈夫そうですね♪』
天外魔境zeroと呼ばれた正史の世界線では彼女たちはニニギを放っておけば自分たちも殺されかねないから火の勇者である彼を壊すことは避けた。
だがこの世界なら快楽で同堕としても問題ない。そう断ずるとランが最初に彼の唇を奪い、キスをして理性が飛んだン彼の分身を迎え入れる。つながった瞬間、
火眼がかつて敵と戦っている時に激痛を味わった様な悲鳴を上げた。あまりにも彼女の膣が凄まじい快楽を与えてくる上に、それが巻き起こす生涯初の射精が凄まじ過ぎたためだ。
ランは見下し切った眼で彼を見ながら両足を絡め無理やり自分の奥に深く突き入れさせる。
1002 :
名無しさん@狐板
:2025/07/21(月) 22:34:25 ID:O55JtW2N
「〜〜!」
声にすらならない悲鳴を上げる彼を彼女たちは笑いながら見ていた。
「火の勇者様お早いですね」
敢えて国中から尊敬されて呼ばれた呼び方をしながらミドリの髪をした天女であるミキがいう。彼女は後ろから彼に抱き着き乳房を押し付けながらまた逃げようとする彼に体重をかけて姉であるランの中に余計に深く入るようにしている。
「そんな風に情けない姿をしていると私の思い出に永遠に残って後世に記録されちゃいますよ」
天女としての難からの能力だそう思って脅える彼を他所にミキが耳に息を吹きかけ後ろから玉袋揉みしだくと、ミキの愛撫とランの燃えるような膣に負けて彼は射精した。
ランが彼を解放すると、彼の眼から涙があふれた情けなさからではない。あまりの快楽に耐えかねているためだ。二度の射精で完全に力が失われ体の気が乱れ切った感覚もあり、
今の彼ではこの三人の天女と力比べをしても一対一でも勝てないだろう。スーが彼の顔を乳房で覆い分身を飲み込むと彼はランとは違い男を甘やかすダメにする類の快楽が彼女の膣を通じて彼の分身を包む。
「火の勇者様ぁ♪ 何も考えずにひたすら私に甘えて蕩けてくださぁい」
乳首を口に含ませられると母親に甘えるように乳を吸いだす彼の頭を彼女は撫でながら笑う。
何度か射精した後彼女と離れると火眼は真っ蒼になった。彼女の蕩ける愛から離れて、自分がどれほどの醜態をさらしているかわかった為だ。
今夜これが住んだら自分はもうこれ以上高みに行けなくなる。そんな忌避感が彼の中で燃え上がる。武道の中で不可能かもしれないことを成すのに一番大切なのはできると信じて疑わないことだ。
日々の鍛錬や実績がそれを作っていく面もある。性行為で気が乱されたことも大きい。何よりも自分が情けないという意識が強まってしまったのがまずい。
そう思うと一度離れた、スーがまた彼の分身を飲み込み。射精したばかりの分身をまた快楽で蕩けさせながら言う。
「高みに行けなくてもいいじゃないですか。天女である私たちが本気で惚れるくらいですからこれ以上、ウエイク必要ありますぅ?」
そこから彼女は射精させてから分身を抜くと火眼の口に乳首を入れて、手でしごき始める。そこに緑髪の天女スーが妖艶な笑みを浮かべて言う。
「火眼様。今宵はたっぷりと思い出を作りましょうね。私たちの色香を知れば、妖怪の色香でやられてもここに戻ってくるために戦い続けることになるでしょう」
そういって彼女が騎乗して動き出すと、女性優位の性行為が始まり。ランの燃えるような情事とスーの甘やかす蕩ける快楽、どちらも男として情けない性交だったが、
彼女に今やられている快楽はとにかく自分が閨で負けている記憶が刻まれやすい。ミキの膣に彼は何度も放ちながら、ランとスーにされた特に恥ずかしい性行為を何度か再現されて、その二つまで記憶に刻まれた。
不意にミキが射精しすぎて指一本動かすことすらきつくなった彼に指輪をはめてきた。それを見て火眼の顔色が変わる。
これこそ彼が絶対に無様な姿を見せたくないと思っていた恋人がくれた『翡翠の指輪』だそしてそれを付けた指輪のついた手を取ると彼女たちは自分たちの豊満な体の乳房や尻を揉みしだかせ始める。
そしてその指輪のつけた手で乳房を揉んでいるところを見せつけながら彼女たちは一度づつ騎乗位で彼を射精させた。
「将来どんな女性と結婚しても、貴方が初めて精を出した夜はこれですからね」
最後に彼に騎乗していたミキが見下ろしながら記憶に刻まれる動きをした後に言う。
「あ、ああ」
それを聞きながら彼は泣き声めいた声を上げた。童貞喪失どころか初めての射精がこれだという事実が彼を大きく追いこんでいる。敗北感と快楽に包まれながら彼はそのまま意識が落ちて行く感覚を味わい眠りに落ちた。
彼女たちは意識を失った彼を愛おしそうに抱きしめていると、そこにインドラがやってきた。
「どうだ上手くいったか?」
「ええ。まだ高みを目指す志は失ってませんけどもう無理でしょう。私達が本気になれば、一対一の性交でも男を堕落させるプロの女性達と体を重ね慣れた男性でもダメ押しで壊れちゃうのに、
童貞喪失どころか自慰すらしたことない状態で三人相手に嫐られたらそれはねえ♪」
気絶に近い眠りに落ちている火眼を抱きしめるランの嗜虐的笑みが強まるとインドラは僅かだが、剣呑な気配を見せて警告した。
「その人間は世界を乱す不穏分子になるかもしれんとはいえ、悪事をなしたわけではない。そして神々の不始末を片付けた善行を積んだ者。快楽で虜にし、これ以上高みに行けなくするのは良い。だが廃人にしたり不幸にすることは許さん」
ランは頷き少しだけ慌てた様子で言う。
「え、ええ。わかっております。アプサラス系列の天女たる私達では、雷の神である御身の怒りに触れればどうなってしまうか、いうまでもありません」
インドラ神はたとえ火の神だったとしても彼女たちに勝てるくらい神格に差がある。まして水と雷ではその差は大きい。脅えるランに対してインドラは言う。
「ならばよし」
そういって彼が姿を消すと彼女たちは目配せをしあって再び火眼を嫐る算段を整え始める。
それから数日間が過ぎた時ラン・ミキ・スーの三人は火眼が再び立てなくなるほど嫐っていた。そして仰向けに倒れている彼にランが言う。
「火の勇者様ぁ。死後だけじゃなくて私達が呼んだら、他の用事ないときは私達が帰る天界の大奥に来てくださらない?」
火眼は首を振った。死後に彼女たちがここの天女を後任に任せて、彼の大奥に入ると言ったが、とても入る気にはなれなかった。
あり得ない程の醜態をさらしてしまったがさすがにこれ以上翡翠に無様な姿を見せたくない。嫐られ過ぎて表情が崩れ精悍さを失い実年齢より年下に見える顔になっても翡翠の為に永遠に無様をさらすことは出来ない。
そこだけは揺るがなかった。むしろそれにしか縋ることができない程快楽で壊れかけているのがわかる。それを見てランがわざとらしく強敵に苦戦している様な雰囲気を出しながら言う。
「さすが火の勇者様ぁ、私達では力不足。貴方様が天界に来た時の大奥の主、つまり私たちの上司に頼むしかありませんわね」
そういって彼女たちが手をたたくと、信じられない人物が来た。その人物は妖精から天女、アプサラスに変わっているが間違いなく、かつて死に別れた恋人翡翠だ。彼女は火眼を見ると言った。
「私がその身を捧げた卵の殻をインドラ様がアグニ様の所にもっていってお願いしてくれたのです。『あれほどの苦行を乗り越えあれほどの大きな善行を成した者が恋人と添い遂げられなどありえん。責任を取って転生の炎を使え』って」
そういって翡翠は彼の唇を奪い優しいが少しだけ怖い声で言った。
「実は貴方に伝わった声は、転生途中の私が言ったことでしたよ。でも随分と可愛がられてしまいましたね。指輪を通じてみていました」
翡翠はそういって服を脱ぐと彼の上になり分身を飲み込む。三美人も彼に好意を抱いたらしいが、
それすら上回る愛の籠ったアプサラス溶かした彼女の膣が彼を締め上げ何よりあの痴態が彼女を失望させるどころか逆に昂らせるとわかった瞬間彼の中で完全に最後のよりどころが折れた音がした気がした。
翡翠に何度も絞られた後他の三人も加わってきて、彼は完全に陥落した。そして翡翠に最後に犯された瞬間、自分に朧気に見えていた神々すら超える武の頂の様な人間の限界を超えた先の何かにたどり着く扉が壊れた音が聞こえた気がした。
彼女たちは射精直前の彼から敢えて離れ、そして男性優位の体位を待つ体制を見せると言う。
「火の勇者様ぁ、今なら死に物狂いで頑張ればまだあの扉の向こうに行けるかもしれませんよ。次の射精で完全に扉が消えてしまいますけど」
そういって誘う彼女たちに完敗するように彼が腰を砕きながら翡翠に入れると翡翠は嬉しそう笑った。
「武の高みより私が与える快楽を選んでくれたのですね」
そのまま翡翠はひときわ大きな射精をさせると、彼を貪り他の女性達と共に彼を嬲り始める。これが天界の彼の殊遇とその後を決定づけるのだろう。
人形劇を見ながら横島は冷や汗を流していた。この劇はあまり自分とかかわりはない。
だが魔術や儀式には相手にそれの内容を伝えることで効果を増すものもある。明らかにアリスのこの劇はそれだ。アリスは彼の嫌な予感を愉しんでいる様な目で見ながら劇の開設を続ける。
「この後火眼は神々を超えかねない高みへの道は失ったものの、それでも大英雄として多くの人々を救い、最終的には多くのアプサラスや、彼に惚れた女性達と共に天界に永住しています。
翡翠の妹妖精スバルもアプサラスとして最終的に転生したそうです。インドラ神が嫌うのは例え大きなことを成し遂げる為でも、人間が己を壊すような痛みを味わうことです。
そういえばそういうことをして、自分を愛する女性達に隠している殿方が身近にいると、アプサラスが来てしまうかもしれませんね」
彼は今のアリスだけでなくユウキも危ないかもと思った瞬間、愛歌に魔法で動きを封じられた。
「英雄は途中で死んでも英雄じゃなくなると言ったでしょう。私の英雄さんは少し善良な弱者を前にすると寿命を減らす選択肢を取り過ぎてしまいそうだから少し調整した方が良さそうね」
そういって笑う愛歌を他所にアリスが解説を続ける。
「ここはあまりにも旱魃の後に生まれる薬草があまりにも有益で、ヴリトラを倒して旱魃を終わらせるインドラ神が崇められた村。故に誘惑の泉支部みたいなものがあります。
初代三美人は火眼についていき天界に行きその後を継いだ三美人が今でもジパングにはいます。ここもそうですから」
そういってアリスが指を鳴らすと彼はいつの間にか、三つの泉がある場所に彼は瞬間移動していた。
そして泉の真ん中にはユウキと似た顔をしたショートカットの女性彼が三年前にインドラ神が治療の為に連れ去ったユウキの姉である紺野ランがいた。
彼女は優しそうな笑みを浮かべながら言う。
「忠夫さん久しぶりですね。この日をずっと待っていました」
そういうと彼女は彼を押し倒しながら言う。
「偶然ですけど、私は初代三美人であるランと同じ名前だったのです。だからこそこの誘惑の泉との親和性が高くて大きな力が身に付きました」
ランの天女の衣を着た水野精霊としての力に彼が圧倒されかけると、ユウキが背後から彼を抑えた。
「忠夫、あの術使ったことはもうアリスさんとリグルからの情報で分かってたから。僕もインプとしてお姉ちゃんの使い魔になって頑張っちゃうからね」
ランに押し倒され分身が飲み込まれると彼は一気に涙と共に射精が起こる。膣がどこまでも優しい水を思わせるそれが彼の分身をどこまでも包み込んでくる。アリスが彼女に抱き着かれる彼の唇を上から奪い言う。
「忠夫、さっきの人形劇で三美人の術とかは大体覚えたわ。他の娘達にもあの人形の知識の一部を与えたらから楽しみにしてね♪」
そういってから二度目のキスをされて彼の口内はアリスに優しく蹂躙される。口の中をアリスの舌で優しく押される度に彼はランの中に何度も射精をした。
ランは彼から離れるという。
1003 :
名無しさん@狐板
:2025/07/21(月) 22:37:36 ID:O55JtW2N
「あの危ない技を使う機能だけは壊れてますけど完全にしないとだめね。ユウ」
「はーい。お姉ちゃん」
満面の笑みで彼女はランが離れた後の彼の分身を足で踏みにじり痛みよりも快楽が勝るギリギリのそれを見極めながら凄く良い笑顔で言う。
「僕とお姉ちゃんは価値観は王国女子名の覚えているね」
その一言が印象に残った瞬間、彼は一気に恥辱心と共に射精を起こした。そしてその彼の分身をユウキとランが左右から乳房で挟み嫐り出す。彼は悲鳴を上げながら懇願した。
「ユウキ様、ラン様。もうやめてください。あの術もう使いませんから」
「うん。いいよ♪」
そういうと二人は焦らして時間を稼ぎ切ってから射精をさせた。直ぐ出させてくれると思っていたのに想定外の焦らしが入り一気に射精が起こり彼はそのまま倒れた。ユウキが彼の上になって騎乗するという。
「僕はインプになっているから、忠夫の使い魔として強いし。お姉ちゃんも忠夫が大手柄立てた褒美にインドラ様がとってくれた処置のおかげで、色々な水の精霊や妖精の力も仕える、
いうなればスーパーアプサラスになっているからもう僕たちの力に頼っていればいいよ。
どうせ閨でも外でももう勝てないんだからさ」
性行為で負けたことが魂に大きな影響を与えるましてあの人形劇が脳裏に焼き付いた後で、誘惑の泉の出張所でこんなことをされてしまっては致命的だ。
「は、はい。ユウキ様―!」
ユウキは彼が様呼びするのに合わせて思いっきり膣に力を入れて一気に搾り取って屈服感を植え付ける満足そうに離れていった。そして最後に大人の姿のヴィヴィオが現れて言う。
「忠夫さん、ユウキとランで二姉妹ですから、一応ストレリチアのヴァルキリーというかアプサラスの元締めもしている私が入って三人のアプサラスに嫐られるという状態の再現としましょうか」
ヴィヴィオがそういって気を放つと彼は脅えてしまう。ユウキとランに絞られる前でも自分は今のヴィヴィオに勝てないだろう。そんな彼女が男の理想の体をさらして近づいてくると彼はそのまま彼女に組み伏せられた。
ユウキとランの性的な嫐りはヴィヴィオの止めを引き立てるためにあったのだろう。
そしてヴィヴィオが彼の上になると彼はもう声どころか頭の中で自分が何を言っているのかもわからないままにヴィヴィオに命じられるままに彼女の体を触った。
乳房や尻を揉んだときに快楽が強すぎて手を放しかけたらアリスの糸で動かされも見直させられたことだけは得に記憶に残った気がする。
この後火眼と同じように自分に惚れている女性に輪姦された彼は気絶したかの様な様子で泥の様に眠った。そしてそれを満足そうに見下ろすヴィヴィオの所にインドラ神が訪れた。
「これでこの男は無理な苦行に挑むことはないな」
「ええ。インドラ神感謝します」
「気にすることはない。この男は欲望とはいえ、邪悪ではない目的で俺の信徒の数人とはいえ助けた。なら俺もこの男の大切な人間の死を数回は防いでやらねば公平ではあるまい」
なんでも横島の前世がヴリトラに勝ったら閨を共にしてくれと頼んで挑んだ結果ヴリトラに僅かに善戦し、インドラ神が少しだけ早くヴリトラを倒せたらしい。
その結果旱魃による死者が相当減ったそうだ。それと横島の前世は彼の後輩である韋駄天神の邪悪な分霊を倒すのに協力したりもしていたらしい。そういったところがあるからインドラ神は彼を気にかけているのだろう。
恩義やら後背の借りやらと律儀に考える彼は、神でありながらとても人間らしい。そして人の幸せな営みを好む。だからこそ火眼が自分の全てを苦行の果てに激痛と引き替えに高みに行くのを止めたのだろう。そして火眼に駆けた言葉も。
『お前の強さはそこまででいい。もしも人に落ち度なく理不尽に今のお前に手におえぬ邪悪が訪れたなら、それは神(俺)の領分だ』
そういって火眼が手におえぬものを撃ったともいわれる。こんな神だから戦死者を請け負う冥府神も任されたのか、それとも冥府神になってから公平さや公正さが増したのかそれは誰にも分らない。
ヴィヴィオは彼に礼を言うと、一つ気になったことを聞いた。
「インドラ様は今回大鳳くんやジャギさんの所に訪問して大規模な協力をすると約束して、その為の実務で二人がこちらに来れない様にしてくれましたよね。ありがとうございます。
でも、忠夫さんが弱体化して結果的に女権国家を利することになったらどうしますか?」
その言葉にインドラは珍しく心底嫌そうな顔で答えた。
「そんな風にはさせん。意地でもな」
やはりインドラも女権国家が嫌いな様だ。
「悔い改めまともになるならともかく。『今の』この国は害悪に過ぎん。この国の民であろうと善性の信徒を見捨てるようなことをする気はないが、さすがに戦神としての加護はやろうとは思えんな」
「そうですか」
インドラ神は女陰を体中につけられたのちにそれを目に変えて克服したという逸話がある為か女権国家では凄く崇められている。
またアプサラスという女権国家に多く良そうな存在の上司の様な役割もしていることが男でも女性の上に立てるという意味での信仰の元となっている様だ。かの神は少し考えた後で言った。
「まあ年に笑える行事が何度かあるがそれ以外はあまりいい気分ではないな」
そこまで言った後インドラは真顔になって言う。
「ストレリチアの王女よ、女権国家は危ない国だ。心して挑め。本来根っからの邪悪が時には正義の味方の様な事をする羽目になるレベルでな。
だからこそ神の血も入るお前なら恐らくはあの男を守り切れるだろう。失うのが嫌ならあの男が人の為に産み出された技で戦い抜けるように鍛えることだ」
そういうとインドラ神は雷鳴と共に消え去っていった。それを見送った後ヴィヴィオの元にランが訪れていう。
「インドラ様は変えられてしまいましたか。ヴィヴィオさんよろしくお願いします。アプサラスとなった身で忠夫さんをお助けしますから共に戦いましょう」
「ええ」
そういって様々な水の精の力を持つランの手を取りながらヴィヴィオは思う。ここまで強い精霊となるには彼女の努力も相当あったのだろうが、
インドラ神が相当に彼女が強力なアプサラスとなる様にしていたのだろう。やはりあの神は人間の幸せ好む良き神だ。ランをという新メンバーの加入が入れば恐らく王国のスパイ組織も今回の件は黙認してくれるだろう。
そう思いながら雷雨が去った後の綺麗な草原が見えた。それを見ると何となく前途が明かるいと根拠もなく感じられた。これもインドラ神の計らいなのかもしれない。
オマケ。
インドラ神が見て笑ったもの。
邪竜ヴリトラが女権国家の女神を殴りつけるという事態が起こった。事情を聞いたら凄い試練を乗り越えた男を約束を破って逆レイプしようとしたためだ。『こんな約束すら違える女に犯されて恥ずかしいでしょう?』しようと言ってそれに切れた。
ヴリトラが女神を殴り飛ばした後で男が欲しいならこの試練を超えるが良い。という試練を与えたら。いつの間にか良識的な女性少数と男性たちからヴリトラ様と崇められていた。
ヴリトラは珍しく疲れた表情でいう。
「なんでわえが正義の味方みたいなことしとるのじゃ」
その言葉にインドラは爆笑してしまった。ろくでなしの女権国家の女神達がヴリトラのルール的に許容できなことをしまくった結果それを邪魔したり試練を与えていたら、
一部で聖竜になってしまったそうだ。彼が数少ない女権国家絡みで笑ったことだった。
おまけ2女権国家のインドラ神信仰携帯
インドラ神はアプサラスたちの上司という説もあり、そしてアプサラスたちは戦死者をインドラの元に届けるともいわれている。それが女権国家に伝わった結果、
女権国家では冥府神のような仕事もするようになった彼は、あまりの男性陣の不遇さに同情の念が止まらなかった。
そして彼の支配する冥府があまりにも人気過ぎたこともドンビキさせた原因の一端だ。 アプサラスたちは水の精だからこそ女権国家産のアプサラスが天国であまりにひどく男を嫐った場合インドラ神が雷で制裁してくれると信じられている。
他にも女陰を体中につけられてそれを克服したことが女権国家での信仰を生んでいる。今日も懲りない女権国家産のアプサラス、一応夫たちに愛はあるに雷を落とすとインドラは言った。
「一度くらい民度がひどすぎるという信託送って天罰の雷を宮殿に落としてやろうか」
そう彼は言いつつ人死にが出ない時間を選ぼうとする当たり、冥府真の側面も得たことで性格が少し変わっているなと自分でも思った。
女権国家の天界の都の風紀を護る為に今日もかの神はヴァジュラを飛ばしている。これが女権国家でも割と上の方の人気を誇る冥府とは滅んだ方が良いのでは?とインドラは今日も思った。
1004 :
名無しさん@狐板
:2025/07/21(月) 23:43:50 ID:UJ+Op7I1
乙です
1005 :
1000
:2025/07/22(火) 00:09:27 ID:H/c05OZG
>>1004
乙感謝です
1006 :
名無しさん@狐板
:2025/07/22(火) 00:14:12 ID:uSmQmRFG
「なあエル、知ってるか?ここの山には魔物が出るってよ」
テーブルの向こうのビクトルはつぶやいた。
「ああ知ってるよ、何でもえらい美人が裸で山の森の中を歩き回ってるとかさ」
アーロンは酒をあおりながら笑う。
「おいおい、ファンタジー物語の妖精や精霊か何かか?」
苦笑しながら自分はグラスに手を付けた。
「そんなやさしいもんじゃないってよ、美人の女なのは外見だけで、人を食う恐ろしい怪物だってさ」
「そっちの意味でおいしく頂かれちまうって訳か」
「もてない女日照りの男が山の生活で見た幻覚ってオチじゃないのか?」
そんなバカ話に興じる男3人。彼らは辺鄙な地方の開拓地に住まう人間達である。
彼らはそれぞれ災害、出稼ぎ、家からの独立、様々な理由でこの土地に引っ越してきた同郷の同世代達である。
「兄さんたち、いつまでも飲んでないで早く寝なさいよ」
奥から姿を現したのはビクトルの妹、ネリーだった。
「おおっともうこんな時間かよ…また明日も朝から木こりが始まるな…」
「俺はそろそろ炭焼きを始めなきゃな、ここの所の道の整備もしなきゃいけないし、やる事がつきないよ」
「とは言っても、俺達みたいな連中が家と土地を持てたのも開拓事業の後押しがあった訳だからなあ」
「じゃあそろそろ自分の家に戻るよ」
「また明日な!」
そうしてビクトル・ネリー兄妹の家を後にする。ネリーが自分へとウィンクをしていたのを見て、扉を静かに閉めた。
灯を消すと、完全に闇に沈む。そして夜とともに眠りを迎える…。
「ここにいたのね、エル」
炭焼き小屋で作業をしていると、ネリーの声が背中越しに聞こえた。
「煙が白くなってきたから頃合いかな、ちょっと休憩するよ」
そしてかまどを背にすると、外でネリーと一緒に腰を下ろして一休みしていた。
「二人でこうしてると、子供の頃思い出すわよね」
懐かしそうな顔をするネリー。
「ねえ、あの時みたいにまたしてみる?キス」
その言葉に自分は真っ赤になって固まってしまい、まだまだ小さかった頃のあの時の記憶が蘇ってきた。
1007 :
名無しさん@狐板
:2025/07/22(火) 00:15:27 ID:uSmQmRFG
「ねえエル、キスしてみない?大人がしてるキス!」
「ええっ!?」
「何よ、エルだって早く大人になりたいって言ってたでしょ!いいじゃない!」
「しょうがないなあ…」
エルはドキドキする胸の鼓動を感じながら、ネリーの肩に手をかけ、目を閉じてゆっくりと唇を幼いネリーへと近づけていった。
すると突然拒絶するかのようにネリーがエルを突き飛ばす。
「待って!やっぱり私からがいい!私からするの!」
「ええ〜…」
呆れるエルの後頭部に手を回すと、ゆっくりとネリーはエルの唇に唇を重ねた。
「ん…」
面喰らいながらもネリーの唇の感触を味わい、おっとりした様な声が漏れてしまう。
直後に、開いた口の隙間に舌が口の中に侵入し、舌に絡みつきながらくちゅくちゅと音を立てた。
口の中に広がるネリーの唾液の味に驚き、グイっと手で押しのける様に彼女を離した。
「な、何するんだよ!」
「こ、これが大人のキスなのよ!唇合わせるだけなのは子供のキスなんだって!」
「そんなの汚いって…」
思い出した。あの時はいきなりディープキスをされる事になって面喰う事になった。
「っ!!」
そんな事を思い出していると、突然ネリーがいきなりガバッと自分へと不意打ちのようにキスをしてきた。
「ん…あ…」
あの時と同じように、困惑する自分の口をこじ開ける様に舌が侵入して、自分の舌へと絡みついてきた。
ちゅうう、と音がするほどに深いキスを交わし、されるがままになっていた自分の口から唾液が糸引いてネリーの唇が離れる。
「あの時と同じ反応。でも、今度は逃げなかったわよね」
フフ、と悪戯っぽい微笑みを浮かべながらつぶやく。
「…からかわないでくれよ、…だって、イヤじゃなかったし」
「私もね」
「買出しに出かけてる兄さんが帰ってくるまでに戻って仕事終わらせておかないと」
ネリーはくるっと回ってクスクスと笑った。
「俺達がこんな関係だって知られたらシスコンのビクトルは怒り狂っちゃうよ」
「だから、立派に開拓事業を成し遂げて、兄さんにもちゃんと認めてもらわないとね、私達との仲!」
幼馴染の腐れ縁で、ビクトルやアーロンと共にネリーとも過ごすうちに、彼女の事を好きになっていった。
だからあまりいい思い出のない故郷を旅立って、この兄妹とともに辺境の開拓地に赴いた。
つらいけどここでなら仕事はいくらでもある。金を溜めてビクトルにも認めてもらって、いつか彼女と結婚したい。
それがこの地での自分の原動力だった。
さあもうそろそろ日が暮れる。闇に沈む前に今日の収穫を手にして山を下りよう。
日が落ちる直前にもなった森からは、不自然なほどにパキパキと草木の音が鳴り響いていた。
獣の音なのかと不穏に思い、自分は下山を急いだ。
1008 :
名無しさん@狐板
:2025/07/22(火) 00:16:24 ID:uSmQmRFG
「…なあ、アーロンの奴はどうしたんだ?何か言ってたか?」
「いや、何も聞いてないぞ。少しくらい遅くなることは自分達も何度かあったけど、ここまで遅いのは初めてだぞ」
再びビクトルの家で集まっていた。しかし、いつも来るはずのアーロンが来ない。
「まさかあいつ、迷ったのか…それとも何かあったのか?」
まだまだ未開発の開拓地、そこで何か事故に遭っても不思議ではない。
いつもこのビクトルの家に集まるのも、そんな緊急事態が起こった際に安全を確認するための意味もあるのだ。
そして実際に、前期の開拓グループは全員山の中の事故で命を落としていたらしいのだ。
迷っただけならまだいい。崖から落ちたのか、もしくは獣に襲われたのか…不安要素はいくらでもある。
「ネリー、俺はエルと一緒にアーロンを探しに行ってくる。お前は家を出るんじゃないぞ」
「兄さん、エル…気を付けてね…!」
不安そうに自分達を見つめるネリーに頷くと、松明を手に外へと飛び出していった。
夜も更けた山の森は、まるで普段入る昼とは別世界の様に思えた。まるで自分を地獄へと誘う門の様に…。
―アーロンは、伐採が進んで森の奥の方へと足を踏み込む必要があった。
そして、奇妙な音を感じた。そこに足を踏み込むと、そこには小さな湖があった。
湿度の関係か、僅かな霧が立ち込めている。そこに静かに差し込む光を反射してキラキラと輝いていた。
アーロンはそこに信じられないものを見た。
透き通るような白い肌の女が、一糸まとわぬ裸でその湖の中にたたずんでいた。
その女は青く長い髪をかきあげながら、光を浴びているようだった。光が白い肌に反射しているようで、アーロンは目を奪われた。
あまりにも場違いな神秘的な光景に、現実なのかを疑う程だった。
これが伝説に聞く湖の妖精やその類なのではないだろうか。
そして、その姿に釘付けになっていたアーロンは彼女がゆっくりと振り向くのに気づく。
その顔はこの世のものとは思えないほどに美しかった。そして形のよく大きな乳房、無駄な贅肉のない縊れた見事な腰。
そして、一本の毛も生えていない綺麗な割れ目。
男の目には晒せないそれらを一切隠すことなく、不思議そうな顔をしながら彼女はアーロンへと近づいていった。
ただただ困惑するアーロンであったが、その眩しすぎる裸体から目を離す事ができなかった。
どうしよう?何と言って話しかけようか?どう挨拶しようか?何を聞けばいいだろう?
そんな事を考えながらたたずむ。そして彼女がアーロンへと近づき、微笑みながら彼へと手を伸ばす。
「あ…」
口を開こうとしたアーロンへと、彼女は口を大きく開き首筋へと噛みついた。
何が起こったのかわからないまま襲い来る激痛に、アーロンは言葉にならぬ悲鳴を上げた。
1009 :
名無しさん@狐板
:2025/07/22(火) 00:17:39 ID:uSmQmRFG
―信じられない。
あの時見たあの女の顔、あれは妖精だとか人間の類ではない。
まるっきりケダモノのそれだった。即座に悟った。「あれ」に話など通用しない。
自分の事を獲物としか認識していない。言葉も通じるわけがない。
自分が苦しむ姿や悲鳴も、鳴き声としか思っていない。
手で押さえても次から次へと溢れてくる夥しい出血が何より雄弁に彼女の存在を理解させた。
首筋の肉が食いちぎられている。大きな血管に損傷があったのか、激しい出血が止まらない。
自分の肉片を咥えながら怯える自分を見つめる女の顔。その獣そのものの眼光に、膨れ上がった一物が一気に縮み上がった。
早く逃げなくては。助けを求めなくては。傷の治療をしなければ。
頭の中でただただそれだけを考え、暗闇に沈んだ森の中をがむしゃらに逃げ回った。
方向など考えてる余裕はなかった。ただ目の前の怪物から逃げようという事しか考えられなかった。
破裂しそうな心臓を抑えながら木々の間を走り抜ける。疲労で痛くなる脇腹。
わかるのだ。焦りもせずゆっくりとそいつは自分を追いかけてきている。あの恐怖の視線が今も自分を捉えている。
激痛も忘れて恐怖から逃げるために、駆け抜けた。
直後、足の感触がなくなった。草むらで見えなかったが、段差があったのだ。
支える足場の行き先をなくした足は空を切り、そのままつんのめる様に地面へと頭を叩き付けた。
そのままの勢いで更に段差の下へと転がり落ちていった。
なっ何で!こんな所に段差があるんだ!よりによってこんな時に!そんな言葉が口から漏れるのを止められなかった。
叩き付けられた全身の痛み。特に足が酷い。力が入らない。立ち上がれない。それが意味する事は…。
ガサッ、と木が揺れる音と共に、それはアーロンの目の前に再び現れた。
それは猫座りのような姿勢で這いつくばるアーロンの眼前に座っていた。
視線を向けると隠しもしない股の割れ目、形のいい乳房が隠されもせずに息がかかるほどの眼前にある。
そんな刺激的なものよりもはるかにアーロンの胸を揺さぶったのは、口元を赤い血で汚した青髪の女の笑みだった…。
(続)
1010 :
名無しさん@狐板
:2025/07/22(火) 03:25:18 ID:uSmQmRFG
「ッ、ァッ、ッッ」
息遣いなのか声なのかわからないようなものを口から漏らしながら、その裸の青髪の女はアーロンの上で腰を振り続けた。
豊満な乳房は生き物のように跳ね、緩み切った口からは唾液が垂れ、快楽を貪る事しか考えていない。
「くぁっ…で、出る…また出る…!」
女の体がビクンと跳ねると絶頂を迎え、膣内は咥え込んだ陰茎から精液を搾り取ろうと絞まる。
その刺激に耐えられず、アーロンは何度目か覚えていない射精を彼女の膣内に放った。
訳が分からなかった。あの時動けない自分を組み伏せる様に上にのしかかったと思うと、
直後に自分の履き物を脱がせて陰茎をあらわにした。それを手に取ると淫靡にこちらを見つめながら扱き出した。
生命の危機に及んだこの事態にもかかわらず、その刺激に反応して股間が屹立していく。
文字通り人間とは思えない美女にそんな行為をされる興奮と快感から、真上を向くほどに膨れ上がっていった。
すると、立ち上がりそのまま股の割れ目へとあてがった。
信じられなかった。今まで見た事もなかった美女が、自分に跨り性行為に及ぼうとしているのだ。
割れ目のヒダをかき分けて飲み込まれていく自分の陰茎。その結合部分から目が離せなかった。
そして勢いを付けて一気に腰を落とすと…奥まで一気に飲み込まれてしまった。
その興奮と感触で、挿入した直後に射精してしまった。
「…」
きょとんとした顔で青髪の女は呆気に取られるも、口の端を釣り上げて笑みを浮かべると、
そのまま腰を上下に振り始めた。
「んっ”!かはっ!」
ヒダが陰茎全体に絡みついてくる。まるで亀頭を扱き上げる様に吸い付くそれは、
射精直後の敏感になったそれをさらに責め立てた。
青髪の女は笑いを殺してそのまま腰を上下に叩きつける。
いきなり射精したお仕置きだ、と言わんばかりに膣内のペニスをいじめる様に悪戯っぽく笑う。
「ま…また出る!また出る!」
その刺激に耐えきれず、二回目の精液を青髪の女の膣内に放つ。
それでもなお腰を止める事なく、今度はアーロンの胸に手をついて体重をかけるような前後の腰運動を始めた。
アーロンの陰茎は二度の射精を迎えながらも少しも萎える事無く屹立していた。
だんだんと青髪の女も感じてきたのか、白い肌の頬を紅潮させながら喘ぎ声の様なものを漏らし始めた。
…そして今に至る。
1011 :
名無しさん@狐板
:2025/07/22(火) 03:25:57 ID:uSmQmRFG
もう、何が何だかアーロンにはわからなくなっていた。強烈な快感に全身の痛みも麻痺していたのかもう忘れていた。
ただ、この極上の美女との性行為をただ愉しみたい。そんな考えだけに頭が染まっていった。
あれだけ怖くて痛い思いをしたんだ、これだけの役得があっても罰は当たらない。
そんな現実逃避じみた思考で何も考えられなくなり、気付けば女の縊れた腰に手をやり、
彼女の腰の動きに合わせて自分からも腰を振っていた。
その行為に女は嘲笑めいた淫らな視線でぐりぐりと膣内のペニスをなぶる様に腰をくねらせる。
前後左右、ペニスをくまなく刺激するその感触にまたしても強烈な射精感が込み上げる。
そしてまた、スパートをかける様に激しい腰の上下運動が始まった。肉がぶつかり合うとともに喘ぎ声と
淫らに結合部から漏れるぐちょぐちょという音が漆黒の闇夜に響き渡った。
「で…出る!」
この最高の名器を持つ美女に、自分の精子を放ってやる、あわよくば孕ませてやる、自分の遺伝子を遺してやる。
そんな一心でどこにそんな量の精液が残っていたのかと思う程の命を絞り出すような射精を一番奥に放った。
「〜〜〜〜〜ッ!」
体を痙攣させたかのようにビクンビクンと振るわせて絶頂を迎え、精液を子宮内に放たれる感触に身を震わせる女。
そのゆるみ切って恍惚に身を委ねるその表情を見てアーロンは最高の射精感で焼き切れそうな頭で思った。
こんな美女とヤれるなんて夢みたいだ、俺の精子よ、この女を孕ませるチャンスを絶対モノにしろよ。
こんな機会も快感も一生に二度とない。こんないい気持ちなら、もう死んだっていい…
「ぐっ!」
その瞬間に、最高の笑顔を浮かべた青髪の女はアーロンの首へと手をやった。
そのまま気味の悪い音とともに、アーロンの命の灯は消え去った。
1012 :
Cruel NymphA
:2025/08/04(月) 00:35:20 ID:qto0Uyy5
月明かりが木陰から差し込む闇夜。
一糸まとわぬ裸の白い肌の美女がたたずんでいた。
そしてその足元には、絶頂感でゆるみきった顔の男が、首をあらぬ方向に曲げて倒れていた。
幸福のままこと切れたその表情を見やると、青い髪の女はとても良かったよ、と感謝するような微笑みを向ける。
下腹部に手を当て、命と引き換えに絞り出したような精子を自らの奥に感じ、愛おしむ様に目を閉じる。
「フゥン…」
アーロンの命の迸りが股から溢れてこぼれてしまうのを残念そうに声を漏らした。
直後に物言わぬアーロンの骸の足を掴むと、そのまま引きずってその場を後にした。
「アーロン!どこに行ったー!」
「聞こえているなら返事をしろ〜!」
松明を片手に闇夜に響く二人の男の声。だがその声に答える者はいない。
「途中にあいつの持ってる道具や切り倒した木がそのままあった。あいつに何かあったんだ」
「奥の方に行ったんだ…崖に落ちてなけりゃいいんだが…」
エルとビクトルは顔を見合わせて不安そうに話す。
「動けないのかもしれない。危険だが手分けするしかないか」
「あんまり遠くまで行くなよ。声が常に聞こえるようにしておくんだ」
「了解だ。草や木に切れ目を入れて目印にしておくぞ」
そう言うとビクトルは手斧で草を刈り分けながら木々の奥に入っていく。
「こっち、消えかかってるが足跡があるな…ごちゃごちゃしてていつのものかわからないが」
エルは奥へと歩みを進める。その先には開けた空間があり、月明かりが小さな湖を照らしていた。
そのほんの手前に、見慣れた仲間が微動だにせずに仰向けのまま倒れていた。
「ア…アーロン!」
エルは目を疑った。ありえない角度に首が向き、その表情は歓喜に満ちたままこと切れていた。
「し…死んでいる!ビクトル!早く来てくれ!アーロンが…死んでいる!!」
遠くからビクトルの返答が響くのを耳にすると、闇の中の茂みががさりと音を立てた。
「な…何だ!」
エルはすぐさまそちらの方向に歩みを進めると、この状況からありえないものに目を丸くした。
「ヒッ!…ア…ァ…」
裸の美女が怯えてうずくまっていた。透き通るような白い肌が月明かりに照らされてその美しい肢体を鮮やかに見せていた。
「き、君は一体…?だ、大丈夫だ!何があったかわからないけど、安心して…!」
状況がまるで分からなかったが、目の前で美女が怯えて動けないでいるその光景にまずは女性を落ち着かせなくてはと思うエル。
「…ァハッ」
そのエルの声に裸の女性はその青く長い髪をたなびかせて、安心した様な歓喜の声を漏らしてエルの元へと駆け寄ろうとする。
「エル!」
後ろからビクトルの怒号のような声が背中を貫き、エルと青い髪の女はビクリと体を震わせた。
「ビクトル!状況がわからないけどなんか女の人が」
「そいつから離れろおっ!!」
鬼気迫るビクトルの声に呆気に取られる。目の前の女性が?何だ?
「アーロンを殺したのはそいつだっ!」
1013 :
名無しさん@狐板
:2025/08/04(月) 00:36:03 ID:qto0Uyy5
言葉の意味が分からなかった。目の前にいるこの女性がアーロンを殺した?そんな事があるはずが…
呆然としているなか、目の前の青い髪の女がただ無言で表情を動かさず貼り付けていた。
―直後、その女は猛獣が飛びかかるような激しい勢いでエルへと襲いかかっていた。
反応しようとしたその瞬間、エルは地面に組み伏せられていた。押しのけようとする腕は女によって抑えられた。
抵抗しようとするも、すごい力で身動きできない。まるで巨大な岩がのしかかっているかのようだった。
男なら誰もが見とれてしまうような美しい顔で自分へと牙をむくその姿は、獣以外の何物でもなかった。
肩の筋肉が裂けていくような強烈な痛みが走る。
自分の肩が齧られている。その激痛にエルは悲鳴を上げると、このままでは喰われると本気で理解した。
「は、離れろっ!」
ビクトルが手に持った斧を振り下ろすと、女はエルから飛びぬくように離れた。
女は口から赤い血を垂らしながら、無表情にエルとビクトルを見据えた。
豊満な乳房、毛一つない股の割れ目を全く隠そうとせず立ち上がり、観察するように視線を外さずゆっくりと歩み寄ってくる。
あまりに異常な光景にエルは肩の傷を抑えながら息を切らす事しかできなかった。
この状況になってアーロンはこの女に殺されたのだとようやく理解した。そして次の獲物は自分達だと。
「うおおおっっ!!」
恐怖を振り払おうと絞り出した咆哮と共に、ビクトルは女の頭へと斧を振りかぶった。
全く躊躇のないその行動は正しかった。激しい衝撃音が木々の中に響き渡った。
「………っ!!」
斧の刃先は届いていない。柄を掴み止められている。開拓事業の肉体労働で鍛えられた大の男の一撃が、
美しく細身な女の腕に完全に抑え込められている。
そのまま女は斧の柄を力任せに引き、ビクトルごと放り投げた。
「がはっ!」
木への激しい衝撃音。鈍い音を立ててビクトルはそのまま地面へと崩れ落ちた。
「ビクトル!」
「ぐっ…エル!逃げろ!妹に…ネリーに伝えろ!一刻も早くこの山から離れるんだ!」
悲痛な叫び。ビクトルは、エルが自分を見捨てる事になるのを躊躇するのを見越したのか、妹の名を出した。
エルは一瞬たじろいだ後、悲しさと悔しさが入り混じった顔で唇を嚙むと、強く地面を蹴って走り出した。
倒れたまま動けなくなったビクトルへとゆっくりと歩いていく女。
ビクトルが見上げた上には、一糸まとわぬ女の裸体。
そして女の長い髪の間からこちらを見下ろす女の冷たい視線だった。
―木々の中を駆け抜けるエル。彼は、ビクトルの悲鳴が遠くから響き渡るのを耳にした。
すまない、すまない、ビクトル。
心の中で叫びながらエルは走り抜けていた。
子供の頃から一緒に育ち、いつか義兄と呼ぶはずだった彼の事を思うと挫けそうになる。
妹を託すために自分を逃がしたのだ。
早く、家に戻りネリーを連れてこの山を去らなくては。ただただその一心で走り抜けた。
その焦りがいけなかった。直後に、木の根に足を引っかけてしまい、転倒してしまう。
「た、立たなきゃ…ね、ネリー…」
横腹が痛いが弱音を吐いてはいられない。その気持ちで立ち上がろうとすると、木の上からヒャフヒャフという奇妙な声の様なものが耳に届く。
そして地面に手を突き体を起こした瞬間、視界に飛び込んできたのは女の裸体だった。
「あ…!!」
「………」
日に焼けた様な褐色の肌。金色の髪を頭のてっぺんで適当に束ねた様な背の高い女。
それが立ち上がったエルの喉元を掴んで宙へと持ち上げた。
全身を激しく動かして抵抗するも、女の腕はまるで微動もせず足はバタバタを空を切るのみ。
先程の青い髪の女同様の見惚れるような美しい顔。その目はじっとエルを品定めするように見つめていた。
そして、視線がふと木の上に向いた時、髪を左右で束ねた赤い髪の女がいた。
そいつは木の枝の上に裸で座り込み、エルを見下ろしながらヒャフヒャフと奇妙な笑い声を上げていた。
「そ、そんな…」
顔から血が引き、手足から力が抜けていくのをエルは感じた。
先程の青髪の女ひとりじゃなかった。他にも、しかも二人もいた…。
エルのネリーを連れて逃げるという希望は、目の前の現実に完全に叩き潰された。
1014 :
名無しさん@狐板
:2025/08/10(日) 20:42:30 ID:5kLTJnXb
金髪の女はそのまま乱暴に地面へとエルを放り投げた。
その衝撃でエルの前身に痺れるような痛みが走った。体をかろうじて起こし、四つん這いのまま逃げようとした瞬間、
背後の右足に強烈な激痛が走った。
「ぐあっ!!」
骨が折れたような激痛。後ろを見やると先程の赤い髪の女がエルの右足を踏みつけていた。苦痛に顔を歪ませるエルを見て、ニヤと不快な笑みを浮かべている。
恨みの篭った視線を向けると、苛ついたような眼を浮かべそいつは更に足に力を込めてエルの右足を踏み躙った。
「がああぁっっ!!」
エルの苦悶の悲鳴に赤い髪の女は歯をむき出しにして満面の笑顔を浮かべていた。
右足が言う事を聞かない。這いずって逃げようとする自分の前に、再度金髪の女が立ちはだかった。
金髪の女は足で転がすようにエルの体を仰向けに倒すと、ガッシリと襟元を乱暴に掴んだ。
ブチブチと悲鳴を上げる様にボタンが弾け飛び、服の繊維が引き裂かれていく。
まるで草をむしるかのように上着をはぎ取ると、そのままの勢いで下半身のズボンにも手をかける。
「―」
エルが声を上げる間もなく、ベルトがはじけ飛び、下着ごとズボンをはぎ取られてしまった。
そして、外の空気の中に自分の陰部が晒された。
目の前の二人の女同様に、裸体を晒した自分を見て、赤い髪の女はヒュウ、と口笛のような音を出して囃し立てる。
右足がまともに動かない。もがいてでも逃げなきゃいけないその状況で、金髪の女は視線で命令した。
「―逃げるな」と言っている。
その視線に射すくめられたように動けなくなった。
仰向けに倒れたまま動けない自分に、馬乗りになるように腰を下ろした。
自分の体重で下半身を抑え込む、マウントポジションの様な体勢だ。
エルは見た目以上にずっしりとした体重と肉感を肌に感じた。
金髪の女は口元を緩ませると夜風に晒された一物を手に取る。
「―!???!??」
これこれ、とお楽しみのプレゼントの包みを開けた時の様な笑みを浮かべて両手で竿と玉をまさぐった。
恐怖と絶望で縮み上がっていたはずのエルのそれは、指先の刺激により次第に膨らんでいく。
「―ァハァ」
声を上げながらエルの顔を覗き込み、雁首の部分を弄ぶようにくりくりと指でいじる。
野蛮で暴力的な存在である事はわかりきっているのに、金髪の女は否定のしようがない美女だった。
そんな女が裸で自分に迫り、性器を弄んでいるのだ。
その刺激に今の状況も忘れて体は正直に反応してしまい、屹立していく。
そそり立っていくその陰茎を前に、軽い驚きの声を上げると、金髪の女は挑発的にそれを舐めて見せた。
「―んっ!?」
声と共にエルの体が震え、その反応を見ながら金髪の女は亀頭の根元をほじる様に舌先を小刻みに差し込んでくる。
完全に屹立したそれを見て金髪の女は唾液を上からだらりと垂らし、竿全体にまぶす様に塗りたくる。
「―あ…」
女は腰を上げて立ち上がる。唾液にまみれて月の光を反射するそれを手に取った瞬間、エルは何をするつもりなのかを瞬時に理解した。
「―や、やめろっ!俺には…」
エルの頭をよぎるネリーの顔。将来を誓い合った恋人の顔が、命すら失いかねないこの状況で貞操を失う事を恐れた。
己の意思とは正反対に完全にその気の陰茎は、金髪の女の股にあてがわれヒダをかき分けながら奥へと導かれていく。
「―くっ!ああっ!!」
腰を一気に落とした瞬間、それは完全に女の膣内に飲み込まれた。
「―ハァッ」
吐息とも歓喜の声ともつかない声とともに、女は顔を緩ませた。
目の前を見れば、エルは自分の性器と女の性器が結合しているのを目の当たりにしていた。
1015 :
Cruel NymphB
:2025/08/10(日) 20:43:36 ID:5kLTJnXb
―奪われた。同郷の親友も、義兄と呼ぶはずだった友も、恋人の為の己の貞操も。
目の前の女達に全て。
そんなエルを見て、金髪の女は小さな驚きとともに、これはツイてた、とでも思ったような笑みを浮かべた。
ヒャハヒャハと赤い髪の女は大きな声を上げて笑い、エルの顔を観察するように覗き込んだ。
「〜〜〜ミル!〜〜〜〜!!〜〜!」
金髪の女は赤い髪の女を苛立たしそうに睨み、聞き取れない声を上げて怒った。
すると赤い髪の女は舌打ちをして、そのまま駆けて去っていった。
邪魔者が去った事に安堵したのか、金髪の女は舌を覗かせてエルを見下ろした。
その直後に激しく腰を叩き付けるような上下運動が始まり、快楽を貪ろうとした。
エルの陰茎を咥え込んだ膣は竿を激しく扱き上げ、エルを射精へと導こうとする。
せめてもの抵抗としてイカされてなるものか、そう思っていたエルの股間はあっという間に初体験の刺激に決壊を迎えようとしていた。
「―ッ!」
激しく打ち付けた瞬間、子宮口にピッタリと密着した亀頭から白い迸りが放たれた。
その直後に金髪の女も体を震わせて絶頂を迎えた。膣内は激しくうねり、咥え込んだ陰茎から精液を搾り取ろうとする。
「―アッ、ハァ…ン…!」
女は喘ぎ声を漏らしながら、子宮の中へと激しく射精される感覚に恍惚の顔を浮かべていた。
エルは初めての膣内射精の快感に頭が焼き切れそうになっていた。精子が放たれる度に信じられない快感が全身を駆け巡る。
エルと女は繋がったままその余韻に身を震わせていた。
「ン…!」
射精が収まった瞬間、さらなる精子を求める様に女はそのまま腰をゆすりだした。
上下から前後の刺激に変わり、射精の余韻が収まりきらないエルは声を上げて悶えた。
ネリー…強烈な快感の中、自分の恋人の事を思った。
―その瞬間だった。
ガサッ、と草が揺れる音。
そこには先程心の中で名を呼んだネリーの顔があった。
声を押し殺して、信じられない表情でじっとエルを見たまま震えている。
見ていたのだ。いつまでも戻らない兄ビクトルと、恋人エルを心配して、探しに来た結果、この現場に居合わせていた。
恋人の目の前で他の女に犯され続けるという、絶対に見られたくないこの状況をだ。
「―ッ、アッ、ハァッ!」
金髪の女は快感で声を上げ続け、エルのペニスを膣内でなぶり味わい続けていた。
敏感になっていたそれは、ネリーの目の前であっさりと果て、二度目の射精を迎えた。
「―くっ!ああっ!!」
二人同時にタイミングを合わせたように、体が跳ねる。そして、2回目の精子を女の膣内に放った。
ネリーの目の前で、エルは絶頂を迎え、ゆるみ切った顔を晒す事となった。
女はエルの顔を覗き込み、最高だったぞ、というような視線を向けた。
その直後に、エルの視線の先に気付く。
「―!?」
女の視界に、茂みに隠れていたネリーの姿が移る。
「ネリー!!逃げろぉーっ!!」
それを直感したエルは叫んだ。その叫びに体を震わせてネリーは立ち上がり、この場から逃げようとする。
エルと繋がったまま覆いかぶさっていた金髪の女は、ゆっくりと体を起こそうとした。
「ッ?」
エルは金髪の女に腕と足を回し、押さえつけながら叫んだ。
「ネリー、逃げろ!!俺の事は…忘れろ!!もう二度と…ここに来るなぁっ!!」
心からの叫びだった。ガサガサと草を踏み分けていく音が遠ざかっていく。
エルの目から一筋の涙が零れた。
「―」
キョトンとした金髪の女。まあいいか、という表情を浮かべるとそのままエルの体に手をつき腰を揺さぶり始めた。
童貞喪失直後から抜かずの三戦目に及んだエルは、もう何も考えられなくなっていた。
ただ体だけは刺激に忠実に金髪の女との性交に及んでいた。
激しい腰つきに耐えきれず、そのまま搾り取られるように三回目の絶頂と射精に及んだ。
金髪の女は体を震わせて射精の余韻に浸る。
「―フゥ」
ゆっくりと腰を上げると、ずるりと女の膣内から力を失ったペニスが抜ける。
性器の結合が解除された、その瞬間に信じられないほどの白濁液が割れ目からどろりと溢れてくる。
金髪の女はその量に驚きながら、しっかり見ろと言わんばかりに精子の溢れる自分の女性器をエルの眼前に突き出し、
見せつけてくる。
自分の貞操は、この女に奪われたのだ。その初体験で、三度も絶頂に導かれ搾られた。それも自分の恋人の目の前で。
…そして、自分の命もまたここで奪われるのだ。
ネリーは逃げられただろうか。それだけが救いだ。そう思いながら、意識を失っていった。
薄れゆく意識で、自分が引きずられる感触を感じた。
そしてさらにもう一つの何かを引きずる音。ヒャフヒャフという珍妙な笑い声。
もう、全てが終わりだ…そしてエルの意識は闇へと沈んでいった。
1016 :
Cruel NymphC
:2025/08/27(水) 01:42:16 ID:uXCTKrKm
果たして彼女らが何者なのか?
人里離れた自然の奥地に棲み、身体能力は通常の人間を軽く凌駕している、知能を持った獣のような存在だ。
正真正銘の妖精や魔物の部類なのか?それとも単に人を襲う野蛮な文化を持った人種や部族なのか?
それは、自分にわかる事ではない。
ただ我々から見れば彼女らは見とれずにはいられないほどの美女揃いであり、
魅力的で煽情的な肢体を持ち、それを恥じる事も隠す事もない価値観を持ち、
そして性欲に非常に忠実で性行為に極めて積極的であり、人間を獲物としか認識していない冷酷で残酷な性質をしているという事である。
そんな彼女らに捕らえられた以上、「お愉しみ」の後に餌になるしか道はないのだろう。
自分、エルの命はもはや終わった。恋人のネリーが生き延びてくれる事だけが自分に望める全てだ。
かすかに耳に届く、朝を告げる鳥の囀り。真っ黒な視界がだんだんと開いていく…。
「…ァッ」
可愛らしい…幼い少女の顔。桃色の髪をしたその幼い娘は、意識を取り戻した自分を見て声を上げた。
ここは一体どこなのだろうか?手足は…縛られていて動かない。
首を動かすと、ボロボロの家屋だ。所々の壁が崩れ、天井にも穴が開いている。
恐らくは、誰かが山の中に建てた崩れかかった小屋だろう。…彼女らがねぐらとして使っているのだろうか。
そんな事を考えていると、緑色の髪をした少女はこちらへと駆け寄ってきた。
背丈を見るに、自分の胸よりも下程度。人間と同じと仮定すれば、まだまだ幼い子供だ。
…そして一糸まとわぬ裸体。まだまだ膨らみかけの状態のわずかな胸の凹凸に、ピンと張った乳首が女の体だという事を主張している様である。
股はきれいな筋が一本通ったような幼い割れ目。
その姿を見て、認めざるを得なかった。この少女もまた、あの女たちと同じ人を襲い命を奪い、
遊びに興じる様に誰とでも性行為に及ぶ、恐ろしき一族の一員だという事を。
「ァハッ」
自分を見ると屈託のない笑顔で微笑む。衣服ははぎ取られ裸の状態になっていたが、
動かせなくなった右足を固定するかのように縄の様なものが固定するようにガッシリと巻かれており、
噛まれた肩の傷、すりむいた足の傷、殴られた顔の傷には葉っぱや奇妙な色の液体が塗られていた。
…この少女がやったのだろうか?
慌ただしく家の中を走り回ると、小さな植物の筒の様なものを持ち出した。
「ン」
口に向けられたその中には汲んできたばかりであろう透明な水が入っておりこれを飲めと言っているようだった。
カラカラになった喉が欲するままに、飲ませようとしているそれを飲み込んでいく。
何が何だかわからない。なぜ自分は生かされている?きっとビクトルもアーロン同様に殺されている。
まだ生かしておいて、後で頂こうという事なのだろうか?
「…ありがとう」
言葉が通じる訳もないが、目の前の少女へと感謝の言葉を告げる。
「…ア、リ、ガ、ト…?」
首をかしげながら自分の言葉を真似して繰り返す少女。
あの残酷で妖艶な女たちとはまるで似ても似つかないその態度。
もしかしたらこの子は誘拐され彼女らの奴隷にされている人間なのではないかと淡い期待を抱いたものだった。
「…エル。俺は、エル」
「…エ、ル…?」
少女は不思議な顔をしながら聞き取れない言葉を呟き、エルという名前を復唱した。その後、自分を指さして言った。
「…エル?」
どうやら自己紹介が通じたようだ。そのまま無言で頷き、肯定の意思を伝える。
「…ディナ!」
少女は朗らかな声で自分を指さして言った。ディナ。それがこの子の名前なのだろうか。
「ディナ?」
そう尋ねると、うん、うん、と勢いよく首を縦に振って返答する。自分の名前が伝わったのを知ると、ディナは声を出して笑った。
1017 :
名無しさん@狐板
:2025/08/27(水) 01:43:17 ID:uXCTKrKm
…あいつらとは違いすぎる、本当にこの少女はあの女たちの仲間なのだろうか?
そんな事を思い浮かべた瞬間、乱暴に何かを蹴飛ばすような音が部屋に響き渡った。
足元に転がっている木くずを邪魔とばかりに蹴飛ばして、そいつはこちらにやって来た。
自分よりも低い、あの二人とは違う普通くらいの女の身長。他の二人に比べたら小さい小ぶりな胸。
そいつは火のように赤い髪を左右で束ね、不機嫌そうな顔でこちらを見遣っている。
その女はこちらを見ると、口の端を緩めて近づいてくる。
「…ミル!〜〜〜〜〜!」
その間に割って入る様に立ちはだかるディナ。それをまるで木くずを蹴飛ばすのと同じような感覚で振り払い、
床へとディナは転倒した。
「ディナ!」
その乱暴な扱いに思わず声が出た自分の前に、ミルと呼ばれた赤い髪の女は立ちはだかった。
「んっ!?」
そいつは自分のむき出しの陰茎に足を乗せ、ぐりぐりと踏みにじる。
最もデリケートな男の部分を弄ばれる痛さに声を上げると、ミルはその声を聞いて笑い声を漏らした。
そう、自分はこいつのお楽しみのオモチャとして「遊び」に来たのだ…。
どこから用意したのか、自分の首へと乱暴に皮の首輪の様なものを取り付ける。
首輪に繋がったリードを強引に引っ張られ、自分の体は横に転倒する。
「エル!」
ディナが心配そうな声を上げる。
何とか体を起こそうと視線を上に向けると、その先にはミルの毛一つない割れ目、
そして小ぶりな乳房。更にその上には自分を見下ろすミルのサディスティックな表情。
「ヒャフハハハ!」
リードの軋む音と、ミルの笑い声が響き渡った…
(続く)
1018 :
大天使逆レイプシチュ@
:2025/09/21(日) 18:05:33 ID:fTLeMhhT
「はっ、あっ、あん♪」
雲に隠れたわずかな月光が差す暗闇の夜。その静寂の中に肉のぶつかり合う淫らな音と艶声が響き渡っていた。
男の上で女が腰を振っている。女の顔は快楽でゆるみ切っており、その美しい顔が台無しなほどの淫らな表情に染まっていた。
その下の屈強な男は絶え間なく与えられる快感を堪えて体を震わせることしかできずに悶えていた。
食いしばった口からは必死に抑えた喘ぎ声と、誰かに許しを請う謝罪の言葉が漏れていた。
「我慢しても気持ちいいのバレバレだよ?敬虔なる神の信徒マルコさんもやっぱり男って事よね〜♪」
違う、私の心と行動は全て神と人々の為にある、誰がお前の様な淫らな悪魔に屈するものかと声を絞り出す。
「でもぉ〜、こんなにおち〇ちん硬いじゃない、嘘つき♪
それとも、憧れの大天使様の姿だから興奮してるの?やらしー♪いっけないんだ〜♪」
一瞬の隙だった。野営の睡眠中、突如彼の指導者である大天使の姿で現れた女悪魔に油断を突かれ、今の光景に至る。
「でもほんとラッキー♪これだけの大物をゲットできるなんて!しかも童貞まで貰って役得役得♪」
子宮口の気持ちのいい所に亀頭をこすりつけながら、膣で扱き上げる様に淫靡に腰をくねらせる。
決壊を迎えそうになっている理性を突き破らんと、止めにとばかりと刺激を強めてくる。
「ホラ出せっ!射精しろっ♪悪魔に精子出して堕ちちゃえっ♪」
激しく腰を打ち付けると同時に限界が訪れた。
子宮に密着した亀頭が最奥へと信じられないほどの量の射精が爆発する。
今までに神への信仰という名で塗り固めていた理性の閂が決壊し、
溜めに溜め込んできた男としての欲望が目の前の極上の女の膣内に濁流の様に放たれた。
「ふあっ♪凄っ!禁欲しまってた神の信徒の童貞ザーメンさいっこ〜♪♪」
他者をはばかる事無く欲望のまま淫らな言葉を叫びながら、女悪魔は絶頂を迎え射精される感触に悶えていた。
一回ごとに射精される感触が全身を駆け巡り、その快感に何度も身を震わせていた。
口からは唾液が漏れ、目は焦点が定まらない程に快感に蕩けている。
信奉する大天使への冒涜とも言える様なその光景に、男は射精の快楽と余韻に震えながら歯軋りした。
「ふう…♪終わったら殺しちゃおって思ってたけど…勿体ない♪このまま堕とせばきっと凄い手駒に…」
「待ちなさーい!!」
叫び声と共に火球が地面に炸裂した。
黒い翼の天使がその場に矢のような勢いで駆けつけ、暗闇を切り裂く炎とともに二人を見下ろす。
「我らの御使いの同志である信徒マルコを渡しはしないよ!!」
「あちゃー、念入りにやっとく必要あったけどちょっと愉しみすぎたかな?ま、この信徒の精子で我慢しとくかぁ」
女悪魔は下腹を愛おしくさすりながら口惜しそうにつぶやく。
割れ目から収まりきらず溢れた精液を手で掬うと、もったいない、と挑発的に舐め取って去っていく。
「あっ!逃げた!でも今は彼を優先しないと!大天使さまに報告!」
神の信徒マルコは、自分の誇りである信仰心と理性である童貞も、大天使への尊厳も踏みにじられていったのを
力なく萎びた己の陰茎を前にただ打ちひしがれるままだった…。
1019 :
大天使逆レイプA
:2025/09/21(日) 18:07:13 ID:fTLeMhhT
「我らが神の敬虔なる信徒マルコよ、お前は一体何をしていた」
威厳ある声が、天使達の前で響く。長く美しい金髪。純白の大きな翼。
戦いが使命である事を示すかのように、威厳ある黄金の鎧を身に着け、神の戦士としての誇り高い姿を示している。
凛としたその端正な顔からは、凄まじい激昂と失望の視線が向けられていた。
「事もあろうに、我ら神の軍勢における重要な戦力であるお前が、淫らな悪魔の誘惑に油断し、純潔を汚されたなどと…」
「抵抗もできずに射精まで導かれてしまっただと?お前は汚らわしい淫魔と性交の快楽に身を委ねてしまったのだ」
「あまつさえ膣内に射精してしまったなどと…お前の精子で孕んだ悪魔が子を産んで我らに盾突くかもしれんのだぞ」
わ
一言一言が彼の胸を貫いた。その度に周囲の天使の蔑みの視線が向いていた。
何と汚らわしい、神の信徒たるものが何という無様な、この背教者め、
無言のまま天使達が侮蔑の言葉を投げかけているのが容易に見て取れた。
「何か申し開きする事があるか、この大天使サディエルに!」
その言葉にマルコはただ小さく縮こまり体を震わせるのみだった。
―何ひとつ返す言葉もありません―
そう返答するのが精一杯だった。
不機嫌さを隠そうともしない大天使サディエルは、フン、と小さな声を漏らした。
「悪魔の誘惑に屈した神の信徒が現れたなどと由々しき事…この件は私がしっかりと示しをつけねばならぬ」
「御使い達よ!このような事態が二度と起こらぬよう必ずや悪魔達を滅するのだ!」
大天使のその言葉に天使達一同は声を上げて賛同の意思を示す。
そして規律正しく出口から去っていき、悪魔達との戦いに身を投じるために飛び立っていく。
その場に残されたのは、ただ平伏し続ける信徒マルコと彼を連れてきた黒い翼の天使、
そして彼の前に立ちつくす大天使サディエルだった。
「レヴィエルよ、お前から受けた報告、間違いないな?」
「はい!サディエルさま!女悪魔は大天使様の姿で彼に接触していました!恐らく油断を誘うためと!」
「ほう…どういう事だマルコ?私に迫られて困惑したか?それとも歓喜したのか?
私がそのような神の教えに背く淫らな行為をする御使いであると、そんな風に思っていたのか?」
怒りがこもった表情でマルコを見下ろすサディエル。
しかしその直後、その口の端はつり上がった。
「分かっていたぞ、お前が私を淫らな目で見ていたという事はな…!」
その言葉で胸を貫かれたように、マルコの体に衝撃が走った。
思わず顔を上げてしまったその視界に、自分の前に立つサディエルの股が目に飛び込んだ。
「お前は私の前に立つ度に、胸元に、股間に、臀部に…劣情を催して目を逸らしていたな?」
糾弾する様な表情ではなく、心を見透かす嘲笑を浮かべながらサディエルは続けた。
背後から息がかかるほどに顔を近づけ、囁く。
「この様に迫られて…興奮したのか?押し隠していた欲求が叶うと思って」
柔らかい胸が当たる感触。体が密着している。
あの時女悪魔に誘惑された時と同じようなシチュエーションを再現された。
今度は偽物ではなく、本物。憧れていた大天使本人という事に、
状況も忘れて股間は反応していた。その膨らみかけた陰茎へと手が触れる。
「あれだけ叱責したというのに恥知らずに劣情を催しているのか…!
これではまた同じ事になるのは目に見えているな!」
囁いていた耳に舌が触れる感触。耳を舐められる度に股間が反応してサディエルの手の中で屹立していく。
背後で表情が見えないが、彼女が劣情の表情を燃やしながら自分を責め立てていると思うとどうしようもなく興奮していく。
次第に舌は首筋へと這っていき、もう片方の手は服の下に伸びて胸をまさぐっている。
「どうした?恥知らずな喘ぎ声が漏れているぞ?レヴィエルが見ているのを忘れたのか?」
その言葉にハッとなって見回すと、レヴィエルが顔を真っ赤にしながら口元を抑えて自分の痴態を凝視している。
そして恐らく…先日と同じ光景を本人自身が再現している事に彼と同様の困惑を感じているようだった。
あの時以上に膨れ上がり屹立した陰茎から手を離すと、サディエルはマルコを床に倒して組み伏せる。
「どうやらお前には、本当に私自らが矯正してやらねばならないようだ」
1020 :
大天使逆レイプB
:2025/09/21(日) 18:08:29 ID:fTLeMhhT
目の前にサディエルの情欲に染まった瞳がある。マルコはあの時と同様に破裂しそうになるほどの胸の鼓動を響かせながら、身動き一つできないでいた。
サディエルは股の布をずらすと、そこからは毛一つない薄紅色の陰唇が姿を現す。
それが目に飛び込んできた瞬間に陰茎は更に屹立した。それを見てサディエルは舌を覗かせて笑みを浮かべる。
そして射精寸前のそれを根元からぐっと握り、割れ目へとあてがいゆっくりと腰を下ろしていく。
マルコは自分の陰茎がサディエルの陰唇をかき分けて飲み込まれていくその瞬間を瞬きひとつできずに凝視していた。
「あっ…!くんっ!」
大天使とは思えない喘ぎ声を上げ、自分の膣内に陰茎を受け入れる感触に甘い息を漏らした。
厳格で常に憧れ畏怖されてきた大天使様が自分とまぐわっている。
マルコは自分の目の前のサディエルの女性器にずっぽりと入り込んだ結合部を見て、
その事実にとてつもなく困惑し興奮していた。
「ど、どうだ…?私の中は…?あの時の淫魔などと同じか…?」
幾度となく夢想しては必死に振り払ってきた大天使様との性交が妄想でも夢でもなく目の前の現実になっている。
陰茎に吸い付くように扱き上げていくその感触に、今すぐにでも彼女の膣内で暴発してしまいそうだった。
「情けない顔を浮かべおって…!純潔を奪われ悪魔とまぐわった事を恥じる気持ちがあるのなら、
もう少し我慢して見せるがいい…!」
理性とは真逆にどんどんと高まる興奮と射精感を押しとどめていたのは、
これ以上サディエルの前で情けない姿をさらしたくないというなけなしの思いからだった。
「はっ!あっ!ど、どうだ!?あんな汚らわしい淫魔に犯された事など、私がすぐに忘れさせてやるからな!
貴様は!この私の忠実なるしもべなのだ!しっかりと、それをお前の体に教え込んでやる!」
そんな気持ちもお構いなしにサディエルはマルコの上で勢いのままに腰を振り続ける。
そこにあるのはかつての時の様に、相手を自分のものにしてやるという征服欲と快楽を貪りたいという劣情だった。
「こ、これは…悪魔の誘惑に屈したお前が悪いのだ!お前が二度と悪魔の誘惑に負ける事が無いようにし、仕方なく…!
淫らに腰を振っているのは…決して性交の快楽に溺れているからでは…ないっ!」
まるで自分に言い聞かせるかの様にサディエルはつぶやきながら前後運動を続けると、
マルコの胸に手を押し当てて腰を浮かせながら叩き付けるように激しい前後の刺激に切り替える。
ぱんぱんと肉がぶつかり合う淫らな音が響き、結合部からは白濁した液が漏れてぐちゅぐちゅと音を立てている。
ふと見上げた彼女の顔は威厳ある大天使のそれではなく、情欲と劣情に染まり切った淫魔のそれと同じだった。
それが背徳的な刺激となってどうしようもなく彼の興奮を高め、彼女の中に射精したい、身も心も彼女のものになりたいという欲求を引き起こすのは十分だった。
「も、もう限界なのか…っ?いいぞ、お前の浅ましい欲望は一滴残らず全て私が受け止めてやる!
そして、一番奥で射精して私と本当にひとつになるんだ!」
お互いの限界が近い事を感じたサディエルは、スパートをかけるように腰の動きを早める。
愛液で満たされたヌルヌルの膣内のヒダの一つ一つが精液を搾り取ろうとうねる様に吸い付く。
そして子宮口に密着したそこから、淫魔に犯された時以上の精液が決壊したように迸った。
「ふああああっっっ!!ぅんっ!くうっ!」
サディエルは声を上げて絶頂し、膣内で脈動するマルコの精液の迸りを味わっていた。
繋がったまま倒れ込み抱き合うようにマルコの背中に腕を回す。まるで絶対に離さないと意思を表明する様に。
結合した性器からは、いつ終わるのかわからない程に射精が続いていた。
一滴残らず自分の精子をサディエルの膣内に、子宮口から卵子へと送り込んで受精させんとばかりに睾丸と陰茎が脈動している。
ようやく射精が終わった瞬間、サディエルはマルコの顔を見て愛おしい様な笑みを浮かべる。
「あれだけ出したのにまだ硬いままとは…お前はどこまでも恥知らずな奴だ」
結合部からは膣内に収まりきらない白濁した迸りが愛液と混じって漏れてきている。
「もう二度と劣情を催さなくなるまで、睾丸の中まで全て搾り尽くしてやらなくてはならないようだ…♪」
そして抜かずに繋がったまま腰を浮かせ、再び腰をゆすりだした…。
その光景をレヴィエルは声も出せずに眺めていたのだった…。
―どのくらいの時間が経ったのか。
何回射精したのかわからなくなる程に行為は続いた。
とうとう硬さを失いずるりとサディエルの膣内から抜け出た陰茎は、愛液と精子にまみれて力なく震えていた。
サディエルの割れ目からとめどなくあふれてくる精液。溢れるそれを手で押さえ、漏れてしまった分を名残惜しく膣内に戻そうとしている。
そして絶頂を迎えて息を吐き続けるマルコに、サディエルは優しくキスをした。
「―私はな、悪魔との軍勢との戦いが終わったら…お前との子を産みたいのだ…
そして…お前と私との子達で…神の秩序と人々への救済を…わかってくれているな?」
マルコは光に包まれているような感触とともに…眠りに落ちていった…。
(おわり)
1021 :
名無しさん@狐板
:2025/09/21(日) 19:33:37 ID:JJy3X8C2
乙でした
1022 :
名無しさん@狐板
:2025/09/22(月) 00:25:12 ID:W44cwt/w
乙!
1023 :
名無しさん@狐板
:2025/09/22(月) 00:28:57 ID:SlAZSV3x
おつです
1024 :
名無しさん@狐板
:2025/09/22(月) 11:49:36 ID:fA3/u9WK
乙です
聖なる上書き逆レ好き⋯
1025 :
堕天使フェムエル@
:2025/09/29(月) 03:15:22 ID:/9Uw0I57
※この作品はNTR的描写、乱交、他の男と肉体関係を持つ、公開セックス等の閲覧注意描写を持ちます。
苦手な方は閲覧しないようにご注意ください。
1026 :
堕天使フェムエルA
:2025/09/29(月) 03:16:28 ID:/9Uw0I57
人も寄り付かぬスラム街。至る所がボロボロに半壊した家屋の数々。
その中に、十字架の折れた教会があった。至る所の屋根が抜け落ち雑草は伸び放題、
壁も崩れかかり苔と蔦に覆われた見捨てられたその信徒の家。
神の教えが失われたその闇の中に、うごめく無数の人影があった。
「あ、ああっ…最高です…!」
「こんなお美しい方が我々などのお相手をしてくれるなんて…!」
「フェムエル様、フェムエル様…!」
軽く見回しただけで男は5,6人ほど。
どの男達もお世辞にも普通とは言えない劣った容貌をしており、貧しさや不健康さが一目で見て取れる。
そんな男達の中に不似合いな美しい女性が、男達の劣情を単身で受け止めている。
右手で一人の男根を扱き、左手で男根を掴んでその先端を美しい唇で咥え込み、
二つの男根を交互に舐め上げ、待ちきれないとばかりに正面に突き出されたグロテスクな亀頭にも舌を伸ばす。
下からは男が彼女の陰唇へと挿入し、突き上げる度に豊かな乳房が上下に揺れ、
淫らな喘ぎ声と肉のぶつかり合う音が響き渡る。
一見すれば輪姦されているに等しい光景で、その女性は笑みを浮かべながら行為を楽しんでいた。
「で…出ますっ!」
彼女の熟練の娼婦のごとき口淫に耐えられず、一人の男が限界を迎える。
まるで水鉄砲の様な勢いで白濁液が彼女の整った顔に直撃し、ドロドロの白い液が彼女の顔を汚す。
あは、と嘲笑うような吐息とともに舌を出して垂れたそれを舐め取る。
やや褐色を帯びた肌。サラサラの銀髪。裸同然の煽情的な着用。
―そして黒い翼。頭の上に浮かぶ輪(ヘイロウ)はひび割れたように亀裂が走り、光を失いくすんでいる。
彼女こそは、天界から堕ちたかつての大天使、堕天使フェムエルだった。
「―んっ!」
彼女を下から突き上げていた男根から迸る精子を膣内で受け止め、体を軽く震わせる。
そして淫靡な笑みを浮かべるとゆっくりと腰を上げる。糸を引きながら結合が解かれ、
ぼろんと精子を吐き出しきり萎びた陰茎が力なく抜ける。
男のそれを咥え込んでいた秘裂からは収まりきらない精液が溢れ出て、床へとぼたぼたと零れ落ちる。
「フェムエル様!」
「次は俺も!」
「ああ、フェムエル様!」
陰茎を腹に付きそうな程までに滾らせながら息荒く迫る男達を前に、フェムエルは淫靡に笑って見せた。
「いいだろう、次はお前達だ…私と交わり、全てを捧げるのだ、神ではなくこの私…フェムエルにな!」
黒い翼をはためかせながら、堕天使フェムエルは白濁液に塗れながら差し込む月明かりの下で邪悪に嗤った。
1027 :
堕天使フェムエルB
:2025/09/29(月) 03:18:35 ID:/9Uw0I57
「フェムエル様!もちろんです!」
「貴女こそ本当の天使…いえ、苦痛の中何も手を差し伸べてくれなかった神などより、本当の神様です!」
「フェムエル様、私にも救済を!」
飢えた獣達が放られた肉に喰いつく様な勢いで、男達はフェムエルの肉体へとむしゃぶりつく。
肉棒を眼前に突き出し、背中から乳房を乱暴に鷲掴みにし、肉棒を差し出す様に仰向けに横たわる。
そして交わっていくその光景を、順番待ちの男達は股間を滾らせながら歯噛みしている。
「フェムエル様、お、俺も!どうか俺のお相手を…!」
「が、我慢できません!こんな光景を見せてお預けとはなんて酷な!」
我慢できなくなった男二人は割り込むようにフェムエルの唇を奪い、
もう一人は背後から別の男を押しのけて胸を鷲掴みにして揉みしだく。
直後、フェムエルは二人を即座に弾き飛ばし、怒りの眼光で床でうめく二人を見下ろす。
「貴様ら…お預けも我慢できないとはとんだ駄犬だ!躾が必要なようだな!」
乱暴に屹立した陰茎へと足を落とし、踏み躙る様にぐりぐりと体重をかける。
苦悶の声を上げて苦しむ男の悲鳴を聞きながら、フェムエルは唇の端を釣り上げる。
「お前達との相手は無しだ。そのまま這い蹲ったまま私が犯されている姿を見て自慰するがいい」
フェムエルは尻を他の男達の前に突き出し、そのまま腰を掴んで後背位で突き立てられて喘ぎ声を上げる。
「はっ♪あっ♪いいぞ、なかなかの腰使いだ…!あいつの粗末な一物とは違うな!」
フェムエルはお預けをくらった男達の前でこれ見よがしに嘲笑を浮かべて喘ぐ。
彼らは眉間に皺を寄せながら声を押し殺して膨れ上がった己の一物を扱いている。
「しっかり近くで見ていくがいい。他の男の陰茎が私の中に入っていくのをな」
フェムエルの指示で仰向けになった男の陰茎を手に取ると、陰唇へとあてがいゆっくりと腰を下ろしていく。
奥までずっぷりと入った結合部を見せつけながら、激しく腰をゆすりながら喘いでいる。
後ろへの男へと指示をし、膨れ上がった一物が不浄の穴を広げて挿入されていく。
そして口で他の男の一物を咥え込み、3本の男根を同時に咥え込みながら淫景を見せつけている。
「(フェ、フェムエル様があんな奴らと…!)」
男は歯軋りしながらその光景を見つめ続け、扱き上げる手の動きを早めていく。
「いいぞ、私もそろそろ絶頂を迎えそうだ…!私の中に貴様らの精子を吐き出すがいい!」
「も、もう限界だッ!フェムエル様のお口の中に射精します!」
「イ…イキます!」
「フェムエル様っ!妊娠してっ!」
そして3本の男根が同時に絶頂を迎え、口の中に、膣内に、肛門に精液を放った。
3つの穴に精子を射精される感覚にフェムエルは声を漏らして震えた。
「くっ…!ああっ!」
男は情けない声を上げながら自分の手で射精した。発射した精液は、フェムエルの体に届かずにびちゃっと音を立てる様に目の前に落ちた。
「どうだ見てみろ、こんなに大量に射精されてしまったぞ。目の前で私が他の男に種付けされしまったのを見た気分はどうだ?」
まるで糊の様に濃厚な精子が溢れて零れ落ちる淫唇を広げて見せつけるフェムエル。
歯を噛みしめて震える男。もう一人の男もそれを目の当たりにして悔しみの声を漏らす。
「―舐めるがいい、私のこれを舐めて綺麗にしたらお前達にチャンスをやってもいい」
愛液と精液が混ざり合い満たされたフェムエルの秘裂。
それを目前にして強烈な匂いに一人は眉を顰めて顔を逸らす。
しかしその直後、躊躇う事無くもう一人はフェムエルの秘裂へと吸い付き、舌を差し込んだ。
ぐぅ、と口の中に広がる生臭い精子の匂いと味に声を漏らすも、
フェムエルの膣内と愛液を味わいつくしてやるとばかりに強烈に舌を使い、彼女の膣内で暴れ回らせた。
「(こんな精子は一滴残らず彼女の中から掻き出してやる…!)」
男は音を立てて必死さすら見せつけながら、彼女の膣内の精子を吸い出した。
「んっ…!」
その激しい舌遣いに膣内を刺激されたフェムエルは声を漏らして体を震わせると、
ゆっくりと男の後頭部に手を回し恍惚の吐息を漏らす。
「…はっ…、本当に舐めるとは信じられないな…まるで母親の乳房に吸い付く赤ん坊の様だな」
頭に回した手を、フェムエルは撫でる様に動かす。ピチャピチャと音が静かに場に響き渡った。
「―そろそろ、いいぞ…♪」
ゆっくりと手で自分の股から男の頭を離すフェムエル。
「お前がそこまで尊厳を捨ててまで私と交わりたいのは理解できた。その望みを叶えてやる」
淫靡に嗤うフェムエルの言葉に、男は瞳を輝かせて歓喜の色を浮かべた。
1028 :
堕天使フェムエルC
:2025/09/29(月) 03:19:25 ID:/9Uw0I57
そして直後に乱暴にフェムエルに突き飛ばされ、仰向けで尻の穴まで丸見えになるような情けない体勢を晒す。
「な、なんで…」
声とともに困惑の表情を浮かべた瞬間に、フェムエルは男の足首を乱暴に掴む。
「だが私が犯す側だ。その情けない体勢で私に犯される様を他の奴らに見ていて貰うがいい」
アマゾンポジションと俗に言われる体位で上から体重をかけて男の陰茎を飲み込んでいく。
フェムエルは下から自分を見上げる男を見下ろしながら、淫靡な嘲笑を浮かべる。
「俺の童貞がフェムエル様に…!もう死んでもいいです…!」
誰一人として女と交わった事のなかった己の肉棒がフェムエルの様な美女の膣内に入っている。
その興奮だけで射精してしまいそうだった。
そんな状況を知ってか知らずか、フェムエルは男が女を犯すかのように腰を乱暴に振りながら男の陰茎を膣で扱き上げる。
回りの男達はその陰景に声も上げる事ができずに固唾を飲んで目を奪われていた。
「どうだ、皆がお前が犯されてよがり狂っている様を見ているぞ。こんな風に犯されて喜ぶとはな」
「で…出るっ!」
ありきたりで情けない声を上げながら成す術もなくフェムエルの中で男の陰茎は暴発した。
しかし、射精を続ける陰茎などお構いなしに、フェムエルは腰を振り続ける。
「あっ…!フェ、フェムエル様…!もうイッて…!」
「どうした?まだ私は満足していないぞ?」
「ま…、また出る!また出る!」
自分がイッてもやめずに腰を振り続けて陰茎を膣内で苛める様に責め立てるフェムエル。
絶頂を迎え敏感になった陰茎をさらに休む暇もなく責め立て、再び射精感が込み上げてくる。
ヌルヌルの精子と愛液が混ざり合ってぐぽぐぽと下品な音を立てて擦れ合い、結合部から白濁した液が漏れ出していた。
その絶え間ない刺激に耐えられず、再度の射精を男は迎えた。
ビクンビクンと男の陰茎が跳ねる様に脈動し、睾丸の中の精子を残らずフェムエルのピッタリとくっついた子宮口の奥へと吐き出していた。
「(俺の童貞を…フェムエル様に貰って頂いた…俺の精子を、フェムエル様のおま〇この中に射精して満たせた…)」
はあ、はあ、と脱力しきった息を吐きながら、恍惚の顔を浮かべる男。
フェムエルは頬を紅潮させて射精される余韻に身を震わせていた。
「どうした?終わりか?私はまだ絶頂を迎えていないぞ」
「は、はあ…お、俺は…」
「お前の精子で孕んだら、お前の赤ん坊を産んでやるぞ?」
「―!」
フェムエルを妊娠させられると思った瞬間、心臓が鼓動しびフェムエルの中で陰茎が膨れ上がっていくのを感じた。
その感触を感じたのか、フェムエルは精子を絞り出そうと再び腰をゆすりだす。
「いいぞ、まだ頑張れるじゃないか、私を絶頂に導いてみろ!」
「フェムエル様!フェムエル様っ!」
「はあ…♪いいぞ、私もさすがに感じてきた…!」
男が見上げたフェムエルの顔は、何人もの男を相手にしながらも余裕を見せつけていたその表情は、
紅潮して快楽の色に染まっていった。腰を振り肉がぶつかり合う音とと一緒に甘い吐息と喘ぎ声を漏らし、
快楽に緩んだ顔を浮かべていた。彼女の膣内は精子をねだる様に絞まり男の陰茎へと吸いついている。
普段の端正さと余裕ある表情のギャップに男は激しく劣情を揺さぶられ、
フェムエルの腰の動きに合わせる様に腰を浮かせて下から突き上げていた。
「(フェムエル様を…フェムエル様を満足させたい…っ!)」
「はあ…♪いい…ぞ♪始めて本気で絶頂を迎えられそうだ…!」
口の端から涎が垂れて、目が泳いでいる。しっかりと男の目を見つめている。
「お前が絶頂して射精する時の情けない表情もしっかり見ていてやる。このまま見つめ合いながら出すがいい」
「フェム…エル様っ!!」
一際強くお互いの股間がぶつかり合った瞬間、お互いの体が痙攣する様に震え、同時に絶頂を迎えた。
声を上げて絶頂する男。何回も射精したはずなのに今までで最大の量の精液を吐き出すような感触があった。
子宮口の一番奥で精子は卵子めがけて発射され、己の欲望とフェムエルへの想い全てを絞りつくす様に放った。
はあ、はあ、とフェムエルは絶頂の余韻に浸りながら、そのまま男の体に覆いかぶさって貪る様なキスをした。
口の中で暴れ回るフェムエルの舌に自分の舌を絡めて唾液をすすり合い、お互いに目を瞑って繋がっていた。
その激しい淫景に周囲の男達は劣情を抑えられず無言で息を吐きながら自分のものを扱き上げていた。
そして、その迸りが彼女めがけて一斉に放たれ、フェムエルの褐色の肌を白く染め上げていく。
辺り一面は白い白濁液でベトベトに染まり、とてつもない異臭に包まれていた。
その中央にフェムエルは男と繋がったまま、放心した様に絶頂の余韻に震えていた。
1029 :
堕天使フェムエルD
:2025/09/29(月) 03:20:50 ID:/9Uw0I57
―その瞬間だった、扉を強引に破壊するような轟音。
フェムエルが張ったバリアが力づくで破られる破壊音だった。
その中でゆっくりと靴音を響かせながら、その人物は現れた。
「―堕天使フェムエル、神の裁きだ」
金色の鎧に身を包んだ、白い翼。金色の美しい髪の上でヘイロウを光り輝かせている。その瞳は怒りの色に燃えていた。
「…大天使サディエルか」
「かつて同じ大天使だったお前が…落ちぶれたものだ」
剣を振り上げると、凄まじい衝撃波が放たれ、困惑する男達を一瞬にして吹き飛ばした。
男達は壁に叩き付けられてうめき声をあげ、そのまま意識を失った。
白濁液に包まれたフェムエルを見て口元を覆い、顔を顰める。
「何という醜い姿だ。今のお前の姿ではない、神の教えに背き、人間を堕落させて何とも思わぬお前の心がな」
「堕落させた?笑わせる。こやつらは望んで堕ちたのだ。人間が欲望にあまりにも弱い事は百も承知だろう」
「お前がそうさせたのだ、満たされぬ人間達の心の弱さに付け込んでな。お前は淫魔と同じだ」
「こいつらにとっては救済だ。苦痛と忍耐に塗れた生涯を送るくらいなら、破滅するとわかっていても刹那の快楽を選ぶ」
「その様な事は神がお許しにならない」
「神が?あのお方が姿を消してからどれくらいの時が流れたと思っている?
もうとっくに見捨てているのだよ、人間も、私達もな。ならば我々も人間の様に思うままに生きるべきではないか?」
「…そんなものは本当の幸福ではない。人間達に愛を持って正しき道に導く事、それが我らの使命だ」
「貴様とて、手塩にかけ見守り続け愛を注いだ存在が堕ちれば…理不尽に失えば、私の気持ちを理解するだろう」
「神に背いた者とこれ以上話すつもりは無い!」
サディエルが踏み込んだその一瞬、フェムエルの喉に一筋の血液が伝う。
フェムエルが反応するのが一瞬でも遅れていれば、彼女の首は転がり落ちていただろう。
更にフェムエルを見据え、一歩踏み出すサディエル。
「フェムエル様!お逃げ下さい!」
サディエルの足に、男がしがみついていた。先程までフェムエルと交わっていたあの男である。
「…人間よ、お前はあやつに誑かされていたのだ。命を落とす事になるぞ、目を覚ませ」
「…かまわない!たとえどんな意図があったとしても、俺を受け入れて受け止めてくれたのはあの方だけなんだ!
フェムエル様、どうか、どうかご無事で!」
「…お前の事は、決して忘れん」
フェムエルはそうだけ言い残すと、その隙をついて壁を突き破り、飛び立って姿を消していった。
「…哀れな人間だ。全てを忘れて真っ当に生きるがいい」
サディエルはうつむきながらつぶやき、男の額に手を当てると、強烈な光が辺りを包んだ。
そして男は糸の切れた人形のように床に崩れ落ち、涙を流しながら震えていた。
サディエルは大きな息を吐きながら、男を見下ろし佇んでいた。
「サディエル様、こちらです!地下に子供達が幽閉されていました!」
「了解だ。私が向かう。お前達はここの人間達を頼む」
サディエルが向かった地下室には、何人もの子供達が親に助けを求めながら泣いていた。
あの悪魔崇拝者達の欲望の犠牲になる所だったこの子らを救えた事に、サディエルは胸を撫で下ろした。
そして、フェムエルの言葉がサディエルの頭の中で響いていた。
サディエルはそんな子供達の中で、神様、どうか皆を助けて下さいと震えながら祈る子供を発見する。
「―もう大丈夫だ、安心しろ。正しく生きようとする者を神はお見捨てにならない」
サディエルは子供に対して優しく微笑む。
「―そうか、お前はマルコというのか。かつてお前と同じ名前の聖人がいた。
お前も正しく立派な大人に育つんだぞ!」
サディエルは瞳を輝かせながら自分を見つめる少年の手を力強く握り、抱き上げた。
そして光差す外へと歩み出していったのだった。
(おわり)
1030 :
名無しさん@狐板
:2025/09/30(火) 15:48:33 ID:QN8GNxQl
おつ!
1031 :
名無しさん@狐板
:2025/09/30(火) 23:24:34 ID:95ZAcgE3
うーむ良い
1032 :
名無しさん@狐板
:2025/10/02(木) 01:59:58 ID:ieWoNBCi
おつー
こういうのもたまにはいいよね
1033 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 11:31:10 ID:i8yNsUHl
女権国家ss人外に領土の様に扱われその扱いをめぐる火種となった男の災難女神達の場合編
このSSは現在本スレで連載中の女権国家の二次創作SSです以下の注意点があります。
>>779
から
>>788
の話と深くつながっています。また
>>693
から
>>698
の話や
>>838
から
>>845
の話とは強くつながっています。特に
>>872
>>877
の話の続き物の続編です。
@ネプテューヌシリーズの様々なキャラクターが横島ヒロインとして出てきます。
A横島ヒロインズと横島を取り合うヒロイン達がかなり激しい嫌悪を横島ヒロインズに向ける描写があります。あくまでも作中のキャラが嫌っているので会って、作者が嫌っているわけではありません。
B同じく作中で横島ヒロインズと敵対している女性陣が原作女権国家での横島ヒロインズの行動を疑う様な発言をしますが作者はそこまで疑ってないところまで言及しています。
C前に予告したようなイフエンド複数エンドにはなりませんでした。その代わりもしかしたら複数の死者がどちらかの陣営に出かねない、と言う描写を入れた感じになります。
D繋がっている前作品のキャラで全く出てこない者や名前しか出てこない者も多数います。
EFGOの鬼一法眼が名前だけ登場します。
Fスカサハの行動理念にかなり独自解釈が入っています。
G以前に書いた話の続編であり、その際にスレ主さんの作品である『邪な騎士と横島と騎士』の影響が強く出ており、ヴィヴィオの配下に四騎士がなっており横島ヒロインになってます。
Hネプテューヌから出てきている女神達がギャグ漫画の駄目神モードになっている描写もあります。
I今回の話は男の取り合いと言うより女権国家の女性の良識派と悪辣派などが、共有する男性の扱いを許容できない場合に起こるのでは?と思ったいさかいを元に想像して書いています。
J横島ヒロイン達の価値観にかなり独自解釈が入っています。もしかしたら過保護に回らないヒロインが過保護になってたりするかもしれません
K
>>682
の雄々しき獅子の祝福と言う独自設定が使われる場面があります。
L死者は出ないけど割と殺伐とした雰囲気もあります。
大鳳は女権国家に滞在している自らの自室で、女権国家の楯無から送られてきた。報告書と向かい合っていた。
これは王国と女権国家が『この件に限っては』無条件に協力し合うという約束を彼女が守って送ってきたのだ。この報告書が贈られてくる敬意は去年のクリスマスに間で遡る。
去年のクリスマス騒動ゲームの中の悪役が大量に出現し、暴れまわるという事件からそれなり以上の時間が経った。
一時期は本気で調査を実行していたが、時間が経つごとに徐々に警戒は緩まり、
王国と女権国家はこの件に関してだけは協力体制を敷くという約束だけは有効なままかつての対決状態に今は戻っている。 そんなある日、大鳳は女権国家との戦いを三週間も休めるかもしれない状態になっていた。
正確に言えば、女権国家の防諜組織や公的機関を警戒しなくてもよい状態というべきか。
楯無たちの方からあのクリスマスの異常事態を巻き起こした存在が暗躍していた時のような霊気の乱れが女権国家の各地で感じ取ることができたので停戦したいと言われたのだ。
女権国家との戦いではややこちらが不利となっていた状態で立て直す状態が欲しかったミクが了承し不干渉となったが、停戦した方がこちらの利益が大きいというのもあるのだろうが、
一番はクリスマスの夜に異常事態を引き起こした相手をミクも相当警戒しているのが理由の一つだろう。
事実本当になにを望みなにを目的としたかわからないただ女権国家中に災害を起こし、死者や取り返しのつかない被害だけは出さなかった物の、それでも軽くはない損害を与えた謎の存在。
ゲームを媒介とした異常現象に関わるものだ。今は王国側にやや有利に働いたことしかないが、いつ逆に王国を蝕んでくるかわからない。
「『今のところは』僕達にとってやや有利になる様に動いていたけど、もしかしたらこっちの完全な敵になる可能性もあるしなぁ」
去年事件解決の為に走り回りゲームの中に吸い込まれ、その時は味方だったが、ゲームの世界の強制力に逆らえなくなっていた狂三とスカサハに犯されぬいた。
その際に二人のもたらす快楽に負けて二人がどうにか抗っていたのを砕く言葉『滅茶苦茶にしてぇ!』と言ってしまい、二人の理性を切ってしまったのだ。
去年の四惑二人からの凌辱(半分は不可抗力)とつい最近受けた逆レイプを思い出して大鳳は自分の分身が勃起しているのに気づき頭を振った。
大鳳が今頭を抱えている問題は色々とあるが、一番重い問題は、あのクリスマスの夜にやらかした謎のサンタ=藤丸立香がまた何かをやろうとしているとのことだ。
彼女自身も相当な能力を持っていたが、一番厄介なのは彼女の背後にいるであろう、別の時間軸のまどか王女の体を乗っ取っていた女神だ。あの女神の介入があったからこそあんな大惨事が起ったと言える。
楯無たちが相当に頑張って計画を防ごうと動いているのはどう見ても演技ではなかった。
だからこそ女権国家と協力する可能性は限りなく低いと言える。だが今回あの女神の行動が王国に損害を与えないものだという保証はない。
「でも現状僕達にできることはほとんどないんだよなぁ」
大鳳が頭を抱えているのは女権国家内での捜査に関しては自分たちよりはるかにはかどるであろう楯無たちですら、一切情報がつかめていないということだ。そしてもう一つの悩みは、
無事に戻ってくる可能性が高いとはいえ、こういうオカルトの事件の際の切り札である横島が離れていることだ。
事件はあの女神達への対策の為に恐らくは三週間から二月くらいの同盟に近い停戦の約束が交わされた昼のことだった。
ミクと楯無が調印を交わすのを見届けた後、森で修練をしていた。霊気を感じ取る訓練と、女権国家に来てから磨きがかかった横島のゲリラ戦法を吸収するためだ。
大鳳は海の近くの森を横島が指定してきたことで海の神や精霊の力を借りるか、海の霊気を使う類の技を習得したのかもしれないと警戒しながら挑んだ結果、最初に罠を張られて、海とは関係のない猛攻を受けていた。
横島が奇襲を成功させたにも関わらず、互角に戦えている辺り、大鳳の技量の高さがうかがえている。
横島の霊波刀を模擬刀で受け鍔迫り合い押し切る形で引き離した大鳳は彼に言葉をかけた。これは馬鹿正直な返答を期待しているわけではない。
あたりに霊力で起動させられる仕掛けなどはないか、警戒を解かずに話しかけることで横島の様子を観察するためだ。
「忠夫、色んな戦法を覚えたんだね。それで海の近くを選んだのは他にも理由があるからなんでしょう?」
その問いに横島はあっさりと即答した。
「そんなわけないやろ。女権国家の海と言ったらエロエロな水着美女だらけの光景が広がっとるから、終わったら見ようと思っただけだ」
はぐらかした答えかもしれないが、言葉の内容は本心だと悟り、大鳳の中に呆れと感嘆の念が沸いてくる。あんな目にあいまくってなおそんな感情を持つ余裕があるとは。
一瞬だが精神的な脱力を仕掛けた彼は、直ぐに神経を張りなおした。この脱力の最中に横島が何かをしてきているかもしれない。そう考えた彼の思考は即座に断ち切られた。
不意に横島が不意打ちを受けて気絶させられたためだ。一瞬で警戒を固め剣を構えるとそこには水着姿のスカサハがいた。その姿を見て大鳳の内心の警戒心が一気に下がる。
休戦協定や同盟を破るのは彼女は嫌いだ。それに遅れて気づいたが彼女には害意はない。スカサハ大鳳と横島の様子を見て、強さを求める者には助言をする癖を出していった。
「この男は、悪意や害意を感じない類の奇襲には弱いな。察しの通り今回は停戦の約束を破る気はない。だがこの男を少し借りていくぞ」
「なんのために。もしかして捜査に必要だからですか?」
「まあ、有用ではあるし多少は効率が上がるだろうが、それなら同盟に近い停戦をしている以上は普通に正規の手続きで借り受ける。そうだな、強いて理由を挙げるなら」
ここまで言ってスカサハは横島を片腕で担いだあと、少しバツが悪そうに言った。
「駄馬を死ぬ気で走らせるための人参と言ったところか。今回の事件をどうにかできそうなものがこの者と縁があったのでな。きちんと王国にこの者が必要な事態になったら即座に返却するし、
停戦の約束を決してたがえる気もないから安心しろ。上が盟約を破れと言ってきたら、相手が誰であろうと本気で槍を振るってでも無事に返すことを我が名に懸けて約束しよう」
そういって横島を担いで歩いていくスカサハが去っていくのを見ながら、大鳳は横島を救助する方法を考えていたが、その必要がないと思わせられたのはスカサハが意図せず漏らした愚痴めいた一言の独り言だった。
「あのバカ弟子共が。短期間とはいえ同盟中の勢力の人員にあまり恥をさらさなければ良いが」
本当に今回は四惑ではなく、個人的理由=醜態をさらした、あるいはさらしている弟子を鍛えなおす以外の意図はないのだろう。そして何か思い当たったように振り返った彼女は公人の顔になっていた。その顔で彼女は言う。
1034 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 11:33:13 ID:i8yNsUHl
「今回私が鍛えなおそうとしているバカ弟子共はお前たちも警戒している存在に対して対策するのが主な仕事だ。 お前達とは共闘することになる可能性は高いが敵対する可能性は低い。」
断言しない辺りが言葉の真実味を重くさせてくる。彼女がそういって横島を片腕で担ぎ去っていくと、大鳳は水着腰の彼女の尻を見て分身が反応し始めた。警戒心が下がった結果自制心が落ちてしまったのだ。
その日ミクに連絡すると、スカサハはそういう約束は破らないから横島が無事に帰ってこないという事態になる可能性はほとんどないだろうと返してきた。横島の周りの女性達にも報告したが、
彼女たちは身を案じるというよりは横島としばらくは会えなくなることを愚痴る様な様子になっていた。彼女達もスカサハと一度共闘したことで彼女の人柄や能力がわかっていた為か嘘は言ってないとわかったのだろう。
そしてその日の夜に大鳳は狂三とスカサハに夜這いを受けた。その日が過ぎたら放棄する予定だった海辺の隠れ家で寝ていた夜分身を包む激しすぎる快楽で、
目を開けると自分がスカサハに騎乗位で犯されていることに気づいた。スカサハが悪戯が成功したような目で笑いながら痙攣しかできない彼に向けて言う。
「休戦協定中とはいえ、油断しすぎだな。並みの諜報員なら無理だろうが私達が本気になれば、余倍できる程度に警戒や対策が下がっていたぞ」
彼女が一度腰をひねると大鳳の分身から大量の射精が起こり彼は快楽で動くことすらできない状態になった。声すら出せず困惑の目を浮かべる彼にスカサハは笑いながら答える。
「昼間に私の尻を凝視していただろう。お前の視姦のせいで体がうずいたのだ。責任を取れ。とはいっても安心しろ。休戦協定中だ。お前を壊したりはせん」
「こ、壊れないって保証はどこに」
言い終わる前にスカサハが膣に力を入れて彼の射精を許さない状態を作り、彼の手を取り乳房をしばし揉ませ菜から言う。
「大分前に私達にゲームの世界に吸い込まれた時、私と狂三の二人がかりに犯されたが、それでも横島の奴が大丈夫だと確信するまでは、性欲を抑えきっていたではないか。あのゲームの仲と同じ程度の快楽なら後遺症が残らん」
スカサハ気の流れなどもオカルト方面と武道両方の方面から察する。多分彼女の見立ては間違ってないのだろう。快楽のあまり泣きそうな大鳳の表情を見て、スカサハはわざとらしく間違った結論を口に出した。
「ふむ。そういえばお前が淫らな目で見ていたのは乳房ではなく、臀部だったな。注文を間違えていたか」
そういって彼女は乳房から手を離させると自分の尻を鷲掴みにさせて、彼に抱き着き乳房も胸板に押し付けると射精を許す様に僅かに膣を緩めた。
「アヒー!」
叫んだまま彼が射精しぐったりとするとスカサハは言う。
「少しやり過ぎたが。だが私は甘やかす快楽は他と比べると下手だ。だが安心しろ。それもできるプロも呼んでおいたぞ」
スカサハの言葉が終ると、狂三が瞬間移動の様に現れた。赤と黒の彼女の妖艶さを引き立てる水着に身を包みながら大鳳の顎に手を当てると彼の唇を奪った。舌を絡められて、繋がったスカサハの中に大量の射精をすると、狂三が言う。
「スカサハばかりが貴方の視線を独り占めしては、いささか悔しいので仕立ててまいりましたわぁ」
スカサハが彼から離れると後ろから羽交い絞めにするように彼の手の動きを封じ、その手で彼の分身をしごき始める。
「狂三の頼みでな。魅せられる時間が短いから印象に残るようにしてほしいそうだ」
狂三が舞う様な動きで彼に水着姿をアピールしてくると、彼は釘付けになったように視線が動かない状態が続く。スカサハは射精が起きる一歩手前で彼の分身を手で嫐っていたが、
狂三の乳房の強調したポーズの後で尻を強調された時に彼の分身が限界を迎えた。その瞬間、射精をスカサハとは違うものに封じられ驚くと女子高生の様な雰囲気の狂三の文体が彼の分身の先を締めている。
彼女は清楚な白い水着を見せながら狂三と代わり言う。
「スカサハの水着ばかり印象に残るのは嫌だから短い時間で、印象に残る様に努力をしてみわしたわ」
そういうと彼女が本体な狂三と位置を変えて、狂三と同じようなアピールをしてきた。スカサハが彼の拘束を解くと狂三が彼の分身を飲み込み、女子高生の様な雰囲気の分身体が、彼の顔に座り言う。
「公に意識が切り替わっていた時と私的な状態の違いはあれど、今回貴方が一番強く視姦したのはスカサハの臀部。ならわたくし達も対抗させていただきますわぁ」
顔には分体の臀部が押し付けられ、腕はスカサハに取られて狂三の本体の尻を力強く握らされる。狂三が快楽が強すぎて射精できない状態を解除すると彼は信じられない程の射精を起こした。
不意に狂三の分体が離れると彼の視界がクリアになり、スカサハと二人の狂三が彼の表情を眺め欲情の目を向けてくる。
「ああ、本当にかわいらしい表情ですわぁ。休戦中じゃないのが惜し過ぎますわぁ」
「休戦中でなければ、ここまで簡単に侵入させてくれんし、体を重ねるのも無理だったと思うぞ」
スカサハはうっとりとした狂三よりは多少は冷静な様子に見える。前回のゲームの世界に吸い込まれてからは精神修行をかなりしたという情報を掴んだが嘘ではない様だ。
同盟中に足で纏いになったことに思うところがあったのだろう。狂三が分身を解除して耳元に甘い言葉をささやきながら彼の分身を手で嫐り、スカサハも一緒に彼を犯しながら、ふと気になった疑問を口にした。
「大鳳去年のクリスマス、共闘を約束しながら足を引っ張ることしかできなかったあの事件の時のことだが」
「はぁい」
完全に逝ってしまった目になっている大鳳の様子を見て、今はこちらを有利にするような情報を聞き出すのはやめようと二人は思った。休戦協定が結ばれている以上はだめだ。
そう決めつつ、狂三と位置を代わり分身を加えこむと、射精したばかりで敏感な分身が狂三の膣と異なるスカサハの膣で包まれ震えて即座に射精を起こす。雷に打たれたように痙攣する大鳳を抱きしめながらスカサハは質問の続きを口にする。
「私たちはお前を嫐り始めて一時間か二時間くらい経ってからゲームの中での意識が覚醒したが、お前は最初からだったのだろう。その間に私達にどんなことをされていた?」
「ゲームの中に入った時点で、精力剤と痺れ薬が飲まされていた状態でしたぁ。それで狂三さんが最初に僕の分身を騎乗して飲み込んでぇ。最初は射精ができない様に強すぎる快楽を与えてきてぇ」
「こういう感じですか?」
狂三が再びスカサハと代わり、彼の分身を飲み込み同じことを再現しながらいう。
「それでぇ射精しか考えられなくなった後に射精させてぇ」
それから3分ほどたってから狂三が大鳳に同じことをして、射精させた後、続きを促すと、大鳳は質問に答えることしかできない状態になったまま狂三に答えた。
「狂三さんの膣に慣れ切った僕の分身をスカサハさんが『狂三の膣に慣れた後にこれは刺激が異なり効くだろうって言っていきなり一番奥まで飲み込んで。凄い力で僕を抱きしめて乳房を押しつぶしてぇ!』
最後が叫び声になったのはスカサハが言い終わる前に同じことをしたためだ。彼はしばらく射精の快感で悶え暴れたがしばらくするとぐったりとしてそのまま彼女に身を委ねた。
質問に答え続けようとする彼の唇とスカサハがキスでふさぎ舌を絡めて射精を再びさせると顔を話した後、狂三の方を向かせ、彼女がキスできるように動いた。
狂三の口づけにより余計に射精の量が増えている彼にスカサハは言う。
「もう答えなくていいぞ。大体わかった。ゲームの中の私たちは、大体私達と同じ思考と行動をしていた様だ。もうどう嫐られた聞くまでもない」
「ええ。モモイ達のゲームがパラレルワールドを映し出しているのか。それともあのクリスマスの夜に騒動を起こした存在が凄いのか、それは分かりませんけど」
そういって狂三はスカサハと位置を変えて再び大鳳の分身を内部に入れて言う。
「ゲームの中の私達しか知らない経験があるのはずるいと思うので同じことをさせてもらいますわぁ」
それから二時間が経った後、大鳳はひどすぎる拷問受けたようなあるいは、セクレーションを使われたと勘違いされかねない程の脱力しきった表情になっていた。狂三はもう少し嫐ったらやめようと決めた様子で大鳳に聞いた。
「今宵はありがとうございましたわぁ。それで大鳳くん何か望みはありましたら口にしてくれませんか? 公人として聞けないようなこと以外なら素敵な時間のお礼に聞いてあげますわよ」
楽しんでいる狂三だがスカサハは少し突っ込みたくなった。今の大鳳は本音しか言えない状態だ。
仮に私人として「聞けないで」はなく「聞きづらい」頼みが来たらどうする気なのだろうか。彼女の矜持上公人としては問題ない頼みを口にされたら、
私人としてはどれだけ嫌でも聞かざるを得ないだろう。そんなことをこの場で大鳳が口にする可能性は低いとは思う。だが可能性はゼロではないのだ。普段の彼なら思いついても性格上、
公的利益がなければ狂三に意地悪するとは思えない。そして今の彼は思いつくだけの頭もなくなっている。だが万が一の可能性もあるのだ。そうなったらどうする気だ?と思ったが、言葉を口にするのはやめた。
もう言ってしまった後だし、私人として困ることになってもそれは想い人を嫐り尽くすことができて有頂天になり口が軽くなった彼女の自業自得だ。スカサハの考えを他所に大鳳は息も絶え絶えに言葉を口にした。
「狂三さん、伊良子さんが狂三さんを怒らせるようなことしても。あまりひどいことしないであげてぇ!」
狂三の顔が驚きで固まった、大鳳と伊良子はそれなりに付き合いがあるのは知っていたが、こういう状態で真っ先に思いつくほど仲良くなっていたとは思わなかったらしい。
「そこまで言う程仲がよろしいんですか?」
1035 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 11:36:29 ID:i8yNsUHl
狂三の問いに大鳳は快楽で頭が壊れているからこそ正直に伊良子との交流について話し始める。
大鳳の話を聞き終えると狂三はバカ息子だと思っていた息子の意外な良い面を知って驚いている母親のような表情になっていった。
伊良子は未遂とはいえ、猫殺しをやりかけて狂三の怒りを買い、その後も狂三にされた制裁を根に持ちやり返そうとし続けてきた。恐
らく女権国家男子の中では狂三の好感度が一番低いだろう。だが狂三としては一番好感度が低い相手でも自分の子であるし、愛していない訳でもない。
むしろ猫殺し未遂がなければ、弱すぎて情けないと思う女権国家男子の中では彼の評価は上澄みだ。伊良子は強い上に有能で根性もある。
そして男でありながら狂三の魔性めいた色香も引き継いでいる。だが狂三の前では彼は猫殺しの制裁を恨んで毎度返り討ちにあっているバカに過ぎない。
だが大鳳から聞いた話だと、大鳳に凄く親切にしている上に、自分に責任のないことで苦しんでいる社会的弱者に対しては無償の善意を見せてその有能さで大勢救ったりもしている様だ。
特に大鳳は自分と同じく女を大量に惹き付けてしまうのでかなり助けてもらったらしい。恐らくは自分に責任のないこと(異常に女性を引きつける)のせいで苦しむ彼を放っておけなかったのだろう。
伊良子自身も異常に処世術が上手くなるまでは、大鳳と同じ悩みを抱えていたこともあるのだろうが。
さらに大鳳が続けて話したことで分かったが、伊良子は横島や大鳳が善良な社会的弱者を救う戦いに赴く際には何度も助けてくれたらしい。
前から伊良子は自分に落ち度がないことで苦しむ弱者(主に女権国家の男性、一応はそれ以外の社会的弱者も含まれる)には優しいことは知っていたが、
そういった者達を救うためには命すら賭ける無償の善意を見せる程だったとは思わなかった。狂三が好きではない息子ではあっても多少は誇らしい、嬉しいと思う気持ちを覚えているのがスカサハにも一目でわかる。
そこまで考えた後、スカサハの頭に心配半分、面白半分の疑問がもたげてくる。伊良子は狂三への嫌がらせなら何でもやる様なところがある。
仮に本気で頭にくるような暴言を吐かれたり、猫殺しとかをやられても公的に国家反逆等をしなければ相当制裁を制限されてしまうことになるだろう。狂三は少し考えた後で大鳳に言葉を返した。
「わかりましたわぁ。『わたくしは』は『現在の大鳳くんがひどいことだと認識するようなこと』は伊良子には致しませんわぁ。でも伊良子が制裁されても仕方がないと思う様な事をしているのは大鳳くんも見ていますわよね?」
「は、はい。まったく制裁するな、なんてさすがに言えません」
その言葉に狂三は満足そうに頷いて答えた。
「伊良子の心を解きほぐしたり更生させられそうな彼を想う女性達に色々仕込んだりしてますけど、これは大鳳くんに取ってひどいことだと思いますか」
そういって狂三は完全に頭が飛んでしまう様な膣の動きをさせ始め、腰を動かさず大鳳を完全に蕩けさせた。今の大鳳ならともかく理性が残っている状態で恥ずかしい性交をさせられながらこれをされたら、
大量の射精が起こり恥辱地獄だ。男なら下手をすればトラウマものだろう。
「気持ち良いですぅ。全然ひどいことじゃありません」
「それでは、伊良子を気に入っている胸の豊かな女性にこれを教えてさせるのはどうでしょうか」
狂三が分身し乳房で彼の顔を包みながら、もう一人は彼の分身を挟みながら言う。彼女は乳房だけで射精させることを何度かした後で、今度は彼の分身の先端をなめて追い打ちをかけ始めた。
「あ、ああ」
その後も伊良子を狙う女性に仕込んで良いかの確認を取りながらその技を大鳳に味会わせつくし、半ば意識を失いかけている彼に言う。
「『わたくしは』しませんけど、伊良子を想う女性達はいささか嗜虐親が強いので、ビデオに撮ったり、さらし者にしたりしてしまうかもしれませんわぁ。でもさすがに壊れたりはしないでしょうけど」
割とえげつない方法で約束に反しない範囲で伊良子をいびる手段を作っているが、スカサハには狂三の中から今大鳳と交わした約束により、伊良子にして良い制裁方法が一気に激減したのがわかる。
狂三にしても悪意のない相手との約束それも自分の方から言い出したことを破るのは彼女の矜持が許さないのだろう。
大鳳との性行為を終えた後、狂三と共にスカサハは自らの道場に戻った。普段なら狂三はスカサハに抱かせろと迫られ過ぎるのであまり立ち寄らないが、
今回は自分も欲望に負けて醜態をさらした去年のクリスマス事件絡みの人材を訓練していると聞き、興味を持った様だ。
「それであの横島くんが人参になる駄馬ってどんな娘たちですのぉ」
「ああ。一応は味方に近い立ち位置に来てくれるが、味方ではない。あの事件絡み以外では、どこまで女権国家の為に働いてくれるかはわからん。
今回の私は四惑の一人というより、バカ弟子たちの師匠として動いている面の方が強い。一応は師匠として一度免許皆伝を与えた以上は、叩き直した方がよいと思ったのでな」
堕落した弟子を殺すではなく叩き直すという辺り、スカサハは大分丸くなったようだ。恐らくはスカサハが叩き直すと言った弟子たちは駄目弟子ではあっても性根は善良なのだろう。
「そうなのですか」
「ああ。一人は鈍りはしたが、駄馬呼ばわりはいささか酷かもしれん。だが他の二人はな……」
スカサハが弟子の醜態を思い出したのか軽い頭痛を覚えている様子を見せた。だがそれも一瞬のことで彼女は直ぐに一流の教導者の顔に戻って言う。
「そろそろ駄馬たちも人参の味を覚えたころだろう。食わせるのをやめて鼻先に縄でつるすときだ」
「そうなのですか」
スカサハが道場の二回にある寝室の戸を開けると、一目で女権国家らしい性行為をしたのだろうとわかる様子で倒れている横島と、
シャワーを浴びて服を着て整った格好をした美女と二人の美少女達がいた。彼女たちは一目で女神だとわかる。
特に仮の姿での勤め先で異世界の女神ネプテューヌと接している狂三には、彼女たちはネプテューヌと同種の異世界の女神だと感じ取れた。
緑色の服に身を包み美しい金色の髪をした美女彼女が一番年上かつ、一番男が好む豊満な体をしている。彼女は狂三を見ると頭を下げて挨拶をしてきた。
「貴方が狂三様ですね。わたくしはベールと言います。かつてネプテューヌと敵対しておりこの世界に限ってはまたその関係に戻るかもしれない女神です」
そういいながら彼女はスカサハに対して凄く良い笑顔を向けた。一目でわかったが彼女たちは良くも悪くも相当親しい様だ。
「スカサハ様今まで影で二度と戻りたくない地獄の修行場の鬼婆師匠とか言ってごめんなさい」
そこまで言うと、彼女は気絶気味な横島を抱きしめて言う。
「こんなに素晴らしいプレゼントを初日に下さるなんて。やる気満々ですわ」
そしてその後に少しゴシックドレスめいた白い服に身を包んだ茶色の髪をした少女もスカサハに頭を下げると言葉をかける。
「師匠、本当にありがとう。私も鬼婆とかルウィー(彼女が治めているらしい異世界の大陸らしい)のブログで書いていてごめんなさい」
二人の発言にスカサハが深刻ではない程度の怒りを覚えているのが狂三にはわかった。スカサハはそれをおくびにも出さずに視線で白い少女に狂三への挨拶を促すと彼女も狂三に頭を下げて言う。
「私はブラン。ネプテューヌと同じ世界の出身の女神で、女権国家で起きたゲームの世界からモンスターが出現した件について調べるためにここに来たの」
スカサハに対するよりは礼儀正しい口調で話すあたり、狂三に対しては外様と思っているのがうかがえる。ゲームの世界からモンスターが出た件についてと言った時は、
彼女だけでなく他の二人も確かに空気が変わっていた。どうやら彼女たちにとって『ゲームの世界が何らかの要因で誰かに危害を加える』というのは地雷らしい。
狂三も分け合って仮の姿で、ゲーム会社に勤めており、彼女たちと同種の女神であるネプテューヌと接しているからわかるが、あの事件の後のネプテューヌも今の彼女達と同じ反応だった。
ネプテューヌの場合は横島や覚悟済みでゲームの世界に飲み込まれた人物については、一緒に攻略して救出を楽しむ感じだが
、一般人にまで被害を与えかねない現象に関しては本当に徹底的に原因を究明して取り除こうとしている様だ。多分だが彼女たちが女権国家に対して協力的な態度なのもあの現象をどうにかしようという感情が強いのだろう。
そして最後は黒い髪にツインテールの黒と白の少しだけゴシックドレスに似た動きやすそうな服に身を包んだ横島と同年連くらいに見える美少女が頭を下げてきた。彼女もベール程ではないが、豊満で男に好まれやすそうな体をしている。
「初めましてノワールです。ここの二人と同じくネプテューヌと同じく、異世界の四つの大陸の一つラスティションの守護女神です」
狂三は一目見て彼女は他の二人よりは強い正確に言えば、衰えの度合いが小さいと感じた。
狂三の内心を読み取ったのかスカサハが言う。
「ノワールの奴は日常でも真面目だからな。他の二人よりは衰えの度合いが小さかったのだ。一応この者達との関係を軽く話すと、
最終的にネプテューヌと和解する前に一時的な休戦協定を結んだ時があり、その時のネプテューヌが力をつけるためにこの世界に訪れ急速に力を付けたのを見て、この世界に強くなれる何かがあると感じたこいつらがここきた」
その時彼女たちを見かけて指導したのがスカサハだったらしい。
「ネプテューヌとは当時は今より険悪だったが休戦協定中だったから私の弟子になった時は会うこともなく、順調に修業して皆伝を与えた」
そこまで言った後スカサハはこめかみを抑えた。
「だが数百年ぶりにあった弟子たちが皆伝どころか中伝さえ危ういところまで堕ちているとはな。ノワールは国の運営を始めとした仕事を真面目にやっていた結果だが、バカ弟子二人は何だ」
スカサハがベールの方を見て言う。
「女神の地位に胡坐書いてニート化してゲーム廃人になって腕が落ちただと。女神業をなめているのか?」
「い、いえ美貌と武力の最低限の維持と、一応過去に反省したので国民が変な方向に行かない様に最低限は目を光らせて神官たちともよく話していますわ」
1036 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 11:39:28 ID:i8yNsUHl
スカサハが目だけが笑ってない恐ろしい笑顔でベールに言う。
「まあ、確かに悪い国にはなっていなかったが、それでも鍛錬をないがしろにしてまで統治するならもっともっと良い国になっていたのではないか。
とにかくお前を叩き直し甲斐がありすぎると思わせる情報が出てき過ぎて、怒りを通り越して楽しみになってきているレベルだ」
怯んだ様子のベールから目をそらすとブランに向けてスカサハが言う。
「お前も売れない小説に熱を入れ過ぎてコミケに嵌り過ぎて落ちるとかなにを考えているのだ」
売れない小説の下りでブランが切れた。
「うるせー! 鍛錬をさぼったのも異常事態が起きないっていう、確かな情報があったからであって、ちゃんと国民がやばいなら、真面目にやってるつーの! 腕が落ちたのはともかく人の趣味をばかにするんじゃねぇ!」
口調があれたのを見て、あれが怒った時や身内とみなした相手への口調なのだろう。狂三はその様子を見てスカサハにはそれなり以上に気を許しているのだなと感じた。
「売れていようがいまいが、鍛錬をさぼった上に国民にも迷惑まではいってないようだが、それでも、もう少ししっかりしてほしいという声があふれているのが情けなさすぎる。
一度皆伝を与えたのが汚点になってしまうからもう一度前以上の地獄を見せてやろう」
彼女たちはダメ統治者であっても、国民には好かれているらしい。そして国民の暮らしを困窮させるほどダメではないみたいだ。だからこそスカサハも怒って叩き直すとは言っても、見限るほどではないのだろう。
怒るブランをスカサハが槍で軽くたたくと彼女は痛みで蹲った。その彼女にスカサハ呆れた声で言う。
「皆伝を与えたころのお前ならこの程度あっさりかわしていたぞ。あとノワール」
「は、はい。何でしょうか師匠」
「お前は比較的まともな理由で腕が鈍ったようだが、視野が狭すぎる。他が堕落しても『最低限義務を果たしているから』と放置したり、友となると甘くなりすぎる。他が堕落していなければ同盟者として仕事を投げて、
鍛錬をできた時期もあったのではないか?」
「そうかもしれません」
少し考えてから、答えたノワールの様子を見ると、スカサハの言うとおりにしていても、そうなっていなかった可能性もあるのだろう。
「他の二人よりはましとはいえ、お前も共通して愚行を犯していたぞ。外れる可能性が殆どない予言で安全が保障されていたとはいえ、鍛錬を減らし、さび付きおって。
ちゃんと内政とかをやる時間に当てただけ、このバカ弟子二人よりはましだが。お前たちの一番の仕事は罪なき弱者を護る為に戦うことだろう」
「申し訳ありません師匠」
殊勝な態度のノワールと他所にベールとブランは少し不満気だ。
「不公平ですわ。ノワールだって、かなりコスプレ趣味に傾倒していたのに」
「そうだそうだ」
二人の言葉にスカサハは呆れた声で答えた。
「内政等は真面目にやっていたノワールとお前たちは比べられんだろう。私も最近の武術に関すること以外のだらしない生活を想えばあまり強くは言えんが」
そう答えた後で、スカサハは言う。
「とりあえず狂三の勤めているゲーム会社と同じような現象をお前たちもある程度は起こせるのだな?」
「ええ。多分できますわ」
ベールは即答しつつ、少しだけ驚いている様な様子も見せている。
「ゲームの女神である私達ならともかく、ネプテューヌと関わる前からああいう現象を起こしていたのは凄いですわね。彼女達」
ベールの言葉を他所にノワールとブランも似たような反応だ。三人の様子に頷きなあらスカサハが横島を担ぐと三人が驚いた顔になった。
「あの〜、もしかして忠夫さんをここに置いておいてくれるんじゃないんでしょうか?」
ベールの言葉にスカサハは少し意地悪い笑みで答えた。
「それも考えたが、何しろ私は鬼婆だからな。やはりお前たちが自力で鍛錬して、この者を手に入れられるようになるまで鍛えることにした」
狂三は内心で、『最初からそうする気だったでしょうに』と突っ込んだが、口には出さない。他所の師弟関係に口を出すのはどうかと思うからだ。狂三の内心を他所にスカサハが槍を構えるという。
「さて人参の味は覚えたな駄馬ども(ノワールは除く) 私に僅かでもかすらせることができたら、横島の奴を向こうに返すのは三日後にしてやろう。
お前たちは堕落した、というより、昔教えを受けに来たときは女神としての使命感が高まっていた時期だったのだろう。それを通常状態だと勘違いした私の落ち度を清算しよう」
スカサハの評価は正しい。基本的にネプテューヌも含めてノワール以外の彼女たちは善性は強いが、罪なき『弱者に危機が迫っている時や』『女神として聞いてあげねばだめだという願いをかけられた時』などを除けばダメ人間ならぬ駄女神な面も強い。
前にスカサハに弟子入りした時は使命感があふれている有事の時だったのだろう。
その言葉を聞いた瞬間女権国家の影響を受けた彼女たちの目の色が変わった。殺す気の目になった彼女たちを見てスカサハが笑う。
「それで良い。ここで少しでも遠慮する様なら。『今のお前達』ではどうやっても私を殺せんとわからせていたところだ」
彼女たちの連携は速かった。一時的にだがかつてスカサハから皆伝を授けられた時の状態に気を張り体を無理やり戻したことが狂三にもわかる。 ベールがスカサハの正面に立ち槍を構えノワールが片手剣を抜き、
ブランはハンマーを構えて援護の態勢に入る。
ノワールとベールは絶えずスカサハにプレッシャーをかけている形で打ち込むふりをしながら一定の距離を保ち、ベールが主に槍を振るいスカサハと打ち合っている。
その槍のぶつかり合う音を聞きながら狂三はスカサハの機嫌が悪いことを理解する。死に物狂いで無理をしても皆伝を授けた時止まりであることが、癇に障っているのだろう。
ベールがさらに限界を超えて引き絞られた矢のような一撃をスカサハにはなった瞬間、僅かにスカサハの機嫌が直った。少しだが限界を超えたためだ。
そしてそれに合わせたように見事に気配を消したベールとブランが不意打ちをスカサハに仕掛ける。二人の一撃は僅かに全盛期には及ばないがそれでも気配の遮断は完璧だった。
にもかかわらずスカサハはベールの一撃を槍でそらして、ノワールの方にぶつけると、ブランのハンマーをかわして彼女を一撃で気絶させた。
ノワールがどうにかベールの槍を受けて手に走った衝撃を殺し切った頃には踵を返したスカサハが二人をなぎ倒していた。
倒れながら疑問を浮かべる三人にスカサハは言う。
「なぜ読まれたのか気になったか? 当たり前だ。昔私が皆伝を授けたころと同じレベルなら、どう動くかわかるし。何より動きを読めるのはベールの方だけではない。
ベールの槍を見ていれば連携しているお前たちがどうしかけてくるかなどすぐわかる。 他の流派ならまだしも、私が皆伝を許してから進歩してない弟子だ。当然だろう」
結局スカサハに一撃も当てられなかったか彼女たちは未熟を認めて、横島を今夜直ぐ返すことを了承した。ことが終った後にスカサハが言う。
「時に狂三、明日お前は借りの姿で勤めているゲーム会社の勤務日だったな」
狂三は横島が表向きの顔で勤めているゲーム制作会社に仮の姿で勤めている。最も正社員ではなく歴史アドバイザーおよびオカルト現象対処担当なので、
必要な時だけ出勤する感じになっているが。その際に割と横島から私的な恩などができていたりして去年のクリスマスの時も借りを作ってしまった。
「その通りですわぁ」
「それじゃあ今気絶している横島の奴をゲーム会社に届けてやってくれ。明日は勤務だと言っていたのでな」
「わかりましたわぁ」
横島は意外と運も強いと狂三は思った。丁度彼女たちはゲーム関連に深く根付く女神でもあるから、正当な理由なくゲーム創作の妨害はできないのだ。
ちょうど拉致されて明日解放されやすい状況がある辺り、英雄めいた運がある気がする。多分スカサハは万が一自分に一撃でもかすらせたのなら、
横島が自分の帰る場所をここだと認識させたりする気だったのだろう。そうしたら、期間が来たら無事に彼が帰れるように自分も監視を手伝わされたのだろうか?
狂三が横島を睡眠室に入れて戻ってみるとスカサハは鍛錬だけではなく、去年の異常事態が起きたことに対する見解を三人に聞いていた。狂三も彼女たちからこの話を聞くために戻ってきたような節がある。
とはいえあまり期待はしていない。ネプテューヌは横島の味方だが、それでもゲームが一に危害を加えそうな事件が起きた時は本気でこちらに協力してきてくれていたし、彼女達との能力はさほど差があるようには見えない。
正確に言えば、なまっているのを叩き直し始めたのが若干早いネプテューヌの方が彼女達より今は有能だ。
やはりスカサハと狂三の予想通り、彼女達もネプテューヌが理解した以上のことは分からなかったようだ。彼女たちの見解を聞き終えた後でスカサハが言う。
「やはり、お前達も無理か。もっともかつてより強くなっていても結果は一緒だったかもしれんがな」
「ああ。すまねぇ師匠」
ベールだけでなく他の二人も申し訳なさそうだ。ゲームに深くかかわる女神としてこの事件をどうにかできないのは忸怩たる思いが強い様だ。少し空気が湿っぽくなった所でスカサハが不意に思いついた様に声を上げた。
「時にお前達、横島の奴を人参代わりにお前たちに与えたが(この時の彼女たちはスカサハの弟子ではあっても女権国家人でもないし、女権国家の公的機関にも所属していない)どの様に嫐ったのだ?」
それを聞くとノワールが照れて顔を真っ赤にしながら答えた。
「し、師匠鍛錬に必要な事だからこその問いかけなのかもしれませんけど、聞いた方が効率が上がる程度ならやめてください。昔の訪問以来女権国家の影響を受けても染まり切ったわけじゃないんですよ」
「うむそうか」
二人の様子を他所にベールが答えた。
「実を言うと、忠夫が勤めている会社の方々と会う機会があり、その際に天啓を授けて作らせたので、そこに情報が入っているかと」
横島が勤めているゲーム会社のモモイ達が作るゲームは、起きる可能性がもうほとんどない事柄や、あるいは過去のイフの分岐世界の歴史などがゲームの中で再現することがある。
恐らくベールたちは彼女達と会った時に、その現象を起こしたのだろう。狂三が一応の補足説明を求めるような視線を浮かべたのを察したベールが言葉を続ける。
1037 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 11:45:41 ID:i8yNsUHl
「私達も良識的なゲーム会社の守護女神やりながらあの事件を追おうと思ってるのですわ。ネプテューヌも贔屓しすぎない様に気を付けていますけど、
それでも女神が特定のゲーム会社にだけ肩入れするのはよろしくありませんから。わたくしたちは別のゲーム会社の守護神することにしましたの。
事件を追うために彼女たちとコラボやクロスする可能性の会社を選んだのでその打ち合わせの時にあいました」
それを聞き狂三は多分自分が仮の姿であるきょうぞうとして、次に出勤した時にモモイ達が話す予定だったのだろうなと思った。
それを聞いたスカサハはゲームが収められている棚に手を伸ばすと最初の一手でそのゲームディスクを取り出した。師匠だけに彼女たちがどこに何をおいているのかもわかるのかもしれない。
少しすると彼女は明らかにホラーゲームめいた箱からディスクを取り出した。恐らくはホラーアクションゲームだろうと思われるそれを見るとスカサハは心底面白そうに目を細め言う。
「ふむ、女権国家らしい類のゲームの様だな。『女神たちの無体編、魔が差した後のけじめ』」
楽しそうに読むスカサハを見て、狂三は三女神に同情の念を覚えた。あれは弟子の成長を促すために、ひどいサプライズを楽しんでいる笑みだ。あの笑みを浮かべられた弟子たちは、
スカサハに本気で感謝している者ですら、あの笑顔を浮かべた後の悪戯は許せませんというものも多い。
「ジャンルはホラーアクション見たいですわね。私達はオープニングしか、してませんけど」
そんな狂三の内心を知らないままベールは少し笑みをながら答え、さらに言葉を続ける。
「多分だけどネプテューヌは私たちのしでかしたことを許してくれると八割くらいは確信していましたけど。スカサハ様が保証してくれたので伝える決心がつきました」
「そうか。まあこの件に関しては私の保証がなくてもお前たちは動いていたと思うがな」
「そうでしょうか」
「ああ。そこは見誤ってない。私は最初からやるとしよう」
そういいつつスカサハがゲームのスイッチを入れた。そうすると彼女達もゲームの中に放り込まれる。彼女たちはいつかのアリスの様に喜んだ様子で吸い込まれていく。
「あら一度、オープニングの時だけ吸い込まれたのに。またあのオープニングですか、忠夫さんごめんあそばせ♪ 事故ですから♪」
ベールはここにいない横島に形だけの謝罪をして、正確に言えば謝罪の念も一応あるが、それ以上に情欲が満たされる喜びが強すぎ様な声で言った。
「忠夫わりぃ、今夜は一回だけの予定だったけど、年食ってぼけた師匠のせいでもう一度になりそうだ」
小説をバカにされたことを根に持っているのかブランも横島に一応謝罪しつつゲームの中に吸い込まれていく。
「ちょ、ちょっと。二回もあれの再現はあんまりじゃない。い、いくら何でもあれはダメでしょう」
ノワールはやりたいけどそれはダメでしょうと言い一応は本気で抗っている。どうせ後で混じるのだろうが、それでも女権国家の影響をかなり受けた状態で、本気でやめようと一時的とはいえ考えられる当たりかなり真面目な様だ。
スカサハに努めているゲーム会社の睡眠室に届けられた横島は、眠る前に食べた料理とドリンクとスカサハのルーン魔術のおかげで大分体力が回復していた。
その彼が眠っている部屋のテレビに急にスカサハが今プレイしているゲーム画面が写り、再び彼はそこに吸込まれていく。
ゲームに吸い込まれた横島は、なぜかは分からないが嫌な予感を一瞬だけ覚えたが、それも最初の数分だけで、直ぐに消えていく。ゲームの世界の彼の前世に戻ったからだ。
これは彼の魂がネプテューヌ達が治めている異世界に転生していた時のことだ。彼の魂が初めてネプテューヌと会ったのはこの前世のさらに一つ前の前世、今生の横島がいる世界と同じ世界だった。女権国家との戦争に敗れた国のオカルト系の士官で戦争犯罪を行った女権国家と最後まで交戦した後、ネプテューヌと出会い彼女に連れられて女権国家を旅したことで、天真爛漫な彼女のおかげで戦争犯罪をした敵国に敗れた士官が負った心が癒されたのだ。そして普通に『良い男』と評されるような男性になりながらも大人形態であるパープルハートになれることを隠したネプテューヌに逆レイプされた以外は、女性との関係を持たずに女権国家を出るという離れ業を成し遂げた。
最もその後ストレリチアでいくつか前のヴィヴィオの前世に惚れられて、ネプテューヌと同じ手段で夜這いされ、さらに彼に好意を持った配下も含めた女騎士達も加わった輪姦で逆レイプならぬ逆調教を受ける羽目になったのだ。
そこにネプテューヌも加わってほしいと思う様にされてしまい、それがネプテューヌがヴィヴィオの要求を呑まされる決定的要因となった。女権国家のある世界では原初の神官であると同時に原初の信仰者となった彼の影響は大きく、
女権国家とストレリチアでも大きく信仰されたことも彼女が共有を了承する原因だったのだろう。
そして今の彼はネプテューヌ達が今世紀最大の災いをもたらす邪神と戦った後でありネプテューヌと今生の別れをした後だ。
ネプテューヌは五年から十年くらいは眠ったような状態になりながら、魔神の封印の柱にならなければならない状態になったのだ。
そして彼は、ネプテューヌの神官として寿命を使い切るほどに共に戦い活躍をしてのけた。
ただし、世界を支える四本の柱ともいえる女神達が全力にならなければならない程の戦いに人の身で参加し活躍した代償の大きさは言うまでもない。
そして彼はネプテューヌとの最後の邂逅と魔神との決戦を思い返した。
何千年も潰しあっていた四女神達も紆余曲折会って和解が成立し、最後には力を合わせてゲイムギョウ界に出現した魔神に立ち向かった。
お互いに何度も潰しあったためかお互いを知り尽くした彼女たちはまるで長年の戦友の様に動き、魔神を追い詰めていく。本来は起こるはずがなかったこの禍は彼女たちが一時的とはいえ女権国家に滞在し、
その力を得た代わりに女権国家からの禍も招いてしまったのだ。
その災いの恐ろしいところはその多様性と変化の速度だった。男たちを隷属させる類の魔術などを持ち、そして相手の特性に合わせてすさまじい速度で変化するのだ。それは戦闘でも同様で、
彼女たちの治める世界に伝わる様々な魔物に姿を変えてその技を使ってくる。だからこそ、四女神が力を合わせて相手が姿と戦い方を変える度に中心で戦う女神が交代しながら弱らせていった。
常に有利な条件で戦っていてなお、四女神達は一瞬も気を抜けず何度も吹き飛ばされ山などにたたきつけられ、時には敵の拳で地面にめり込んだりもした。
それでも四女神は自分を信じる民たちを護る不屈の信念で立ち上がり、戦い続けた。その中で横島も文珠を使って彼女たちを援護して、時には盾となりこの魔神からの攻撃から彼女たちの攻撃を代わりに受けたりもしていたのだ。
彼が一番必死に守ったのはネプテューヌだが、他の女神達もネプテューヌと和解して友人と言える仲になったと知った彼は何度も血を吐き寿命を縮めながら四女神を護りながら魔神にくらいついていった。
戦いが終わり魔神が沈んだ後、彼は寿命がもう一年もないだろうと実感している。だがその顔に後悔はない。ネプテューヌの恋人として色んな場所を回り、彼女に嫐られた記憶などが彼を満たしていた。
そして彼は無自覚だが、また生まれ変わったら彼女に会えるという確信をえているそれが彼の心の中の悲壮感を消してさっている。そんな彼に普段と変わらない様子のネプテューヌの声が後ろから響く。
紫色のショートカットの髪をした陽気で闊達な美少女である彼女の姿を見ると彼は頬をほころばせて体の力が僅かに抜けていくのを感じた。
彼女は敢えて悲壮感を感じさせないいつも通りの様子で横島に話しかけた。
「忠夫、とりあえず魔神を倒せたけど、これは上手く封印して崇めることで益ももたらす類の神様に変えちゃう東洋系の封印が一番だと思うな」
ネプテューヌの言葉に横島は文珠で『調』『査』をしたり、あるいは調べる専門の札や術を強化して色んな観点から分析を行い抜く姿勢を見せている。彼はしばらくしてからようやく頷いた。
「ああ、ここで殺してしまうと、魔神の死体から生じた気が各地に散ってモンスター達に変化をもたらしそうだしな。
女権国家産の力男を隷属させていくあの世界の邪神もどき、いや劣っている部分もあれば勝っている部分もある存在だから、新たに生まれ落ちた親戚と言うべきかもな……」
そこで悩む彼にネプテューヌは言った。
「忠夫、私ゲッシュの力を使おうと思うんだ」
「だめだ。俺が使う」
横島の即答な力強い言葉にネプテューヌは嬉しそうな表情を浮かべると答えた。
「大丈夫だよ。今回のゲッシュは生涯のものじゃないし、目的を果たしたら解除されるから」
「それで魔神を封じられるのか?」
ゲッシュはスカサハの流派の者達が好んで使う制約の様なもので、それを護っている限りは凄まじい力が手に入る。だがそれを破った際には大きな災いが返ってくる。
横島は人間だから死ねば災いはそれで終わりだが、ネプテューヌは女神だ。下手をすれば何百年も苦しむことになりかねない。それがなくても自分の好きな女性であり、
神官として仕える女神にそんなことをさせられるものか。そう思う彼に彼女は安心させるように微笑みながら言う。
「今回のゲッシュの内容は、忠夫と過ごせる今生の余生を諦めるってこと」
横島の寿命は恐らくだが一年を切っている。それならば、封印している間に会えなくなるからゲッシュは破られないだろう。横島は彼女が自分を看取ることができないことでダメージを受けると思いながらも、
その瞳に宿る力強い光を見て了承した。彼女がこの目で懇願してきた時彼は断れたためしがない。
そして彼は彼女になるべくいつもの様子に戻っていう。
「ネプテューヌ、最後の別れの前にパープルハート形態になってくれんか」
「もちろん、いいよ! 忠夫はあの姿大好きだもんね」
言い終わるとパーカーワンピースの少女は消え去り、紫の長い髪を二つに束ね黒紫のイブニングドレスに身を包んだ美女が現れる。
大半の男が理想とするような体つきをしながら大人びた雰囲気を身に纏った美女だ。彼女はネプテューヌの姿の時は滅多に見せない女神らしい強い意志の籠った瞳で彼を見ている。
「忠夫貴方の体は魔神からの汚染と、霊力の使い過ぎでそうなったのよね」
「ああ」
「それじゃあ、今夜が最後だからできるだけ浄化していくわ。そして貴方の余生のことはプラネテューヌの民と他の三人に頼んであるから」
1038 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 11:48:13 ID:i8yNsUHl
パープルハートから聞いた話だと、自分は異世界に言った時横島の前世とくっつき、そして異世界の聖王に共有を約束させられたらしい。
その際に横島がこっちの世界に生まれ変わった時はパープルハートが独占して良いということにしてもらったそうだ。最も最近は仲が良くなってきているのと彼女の我慢が揺らいできているので微妙なだと言っていたが。
パープルハートは彼の手を取ると、女神らしく飛び上がり、プラネテューヌの神殿に彼を連れて行った。高級ホテルを思わせる神殿の一室の祭壇めいた寝台に彼を投げ入れると彼女は言う。
「忠夫、よく見て、その脳裏と魂に私の姿を刻み込んで」
彼女がイブニングドレスを脱ぐと豊満な肉体が姿を見せる。乳房に目を奪われた直後に彼女はゆっくりと回転して彼に形と肉付きの良い尻を見せた後、
彼の視線が自分の背中全体を凄い勢いで視姦したのに満足を覚えながら彼に近づき口づけを始めた。舌を絡められただけで快楽度脱力で動けなくなった彼から一度離れ、
意地の悪い笑みを浮かべると彼女は男を挑発するポーズをいくつも取り始める。彼は指一本動かすのもつらい程に脱力しながらもその姿を見ているだけで射精しそうになっている。
亀よりも遅く自分に近づいてくる、彼にパープルハートは意地悪く言う。
「たどり着く前に出しちゃったら、お仕置よ」
彼が必死に我慢して進んだが耐えられず射精が起こると思った時彼は天井を見ていた。そしてその瞬間、分身が神聖な気と果てしない快楽を与えてくる滑りに包まれ悲鳴を上げた。
パープルハートが射精直前の彼を仰向けにして犯したのだ。状況を利化した彼にパープルハートは言う。
「喜んでちゃダメでしょう。ここからお仕置きが始まるんだから」
ただ繋がっているだけで射精が止まらない彼にパープルハートはゆっくりと腰を動かして分身を嫐ると、彼の腕を取り自分の乳房を掴ませた。
「ああー!」
「いい声ね♪」
繋がっているだけで限界の彼の手を動かし乳房をしばし揉ませると、満足したのか彼の手を乳房から離した後に自分の背中を滑り下ろさせる。
そして尻を思いっきり握り閉めさせて覆いかぶさり彼の胸板で自分の乳房を押しつぶしながら悲鳴を上げ続ける彼に言う。
「今から私の手が離れるけど、お尻から手を放しちゃったお仕置きが倍増だからね♪」
強すぎる快楽で苦しむ彼にそういうと彼女は手を放し、どうにか必死に握り閉める彼を他所に彼女は自分の手を自分の乳房に当てて彼の胸板で動かし形を変えて潰したり、あるいは彼の乳首を自分の乳首で愛撫したりした。
「うわー!」
しばし止められた後の大きな射精のショックに負けて射精した彼にパープルハートは耳元に唇を近づけ息を吹きかけるとそれで痙攣する彼に言う。
「残念♪ 忠夫お仕置き決定♪」
彼女は上体を上げて彼から離れさせると乳房を再び揉ませ騎乗して腰を動かし始める。彼女が腰を動かすたびに面白い様に彼は痙攣して精を放っていく。
パープルハートは目を閉じれば快楽がより強くなり、逆に目を空けていれば彼女の体が余計に彼の欲情を煽る状態だ。
パープルハートのもたらす強すぎる快楽に彼は意図せずに頭を上に向けて震えると彼女の手が彼の顎に当たり、正面を向かせた。彼女は彼の唇と奪い舌を絡めた後、言う。
「これからする行為は私から目を離さないでね」
「は、はい」
パープルハートが再び彼の分身を飲み込んだまま動き始めると、不意に止まった。それを見て彼は脅えに似た嫌な予感を覚える。大勢の敵を薙ぎ払った必殺の一撃を放つ前のそれに気配が似ていた為だ。
そして次の瞬間彼女が思いっきり膣をひねりそのまま腰を上下させると、彼の分身は拷問されているほど絞められているのに快楽しかない感覚に包まれた。痛みもあったかもしれないがそれすらもその痛みに伴う快楽の方が強い。
「ぴぎゃー!」
「言葉にすらならない奇声可愛いわ♪」
射精した彼の分身の先端を膣をひねって密着させて責めながらパープルハートはグラインドをして追い打ちをかけながら笑う。
「来世まで魔神の気が残らない様にしっかりと吸い尽くすし、私の気も上げないとね」
彼女は動くのをやめるとまた彼にぴったりとくっついた。ただただ体を重ねながら腰を一切動かさず膣の動きだけで彼の分身を嫐り、再び上半身を重ねて乳房を彼の胸板で潰すと唇を重ね舌を絡めていく。
彼女は愛おしそうに量の目を閉じてしばらくしてから彼に限界が訪れた。大量の射精をして彼は指一本動かせないくらいに疲弊して倒れた。パープルハートは冷静な口調で言う。
「これで魔神の気も大分、取れたし私の神気も大分貴方の体に入ったはずよ。もしかしたら一年くらい寿命が延びたかもしれないわ」
「ま、寿命を削る類の技以外は普通に使えそうだ。とりあえず俺も神官としてできる範囲でプラネテューヌを護るわ」
横島は寿命を削る類の技はもう使えないが、それでもその戦闘力はプラネテューヌでトップクラスだ。寿命を削る類の技を用いず戦っていけば、今のネプテューヌとの性交時に流し込まれた神気のおかげもあって、
3年くらいは生きられるかもしれないと思いながら、なるべく彼女が帰ってきた時に良い国となっている様に動こうと決意を新たにした。
それから数週間は彼にとっては激動の日々だった。ネプテューヌが普段の駄女神さを捨てて、死に物狂いで政務をして自分がいない間の、穴をあけるべく頑張っていてなお、彼女が抜けた穴は大きかった。
今回の戦いで和解し、ネプテューヌに恩ができた他の三女神と彼女たちが治める三国も相当協力してくれたにも関わらず、その忙しさから何度倒れる様に眠ったかわからない程だ。その忙しさもようやく終わり、
彼は小さな打ち上げをすべくここ数週間の激務を共にした他の三女神との宴に呼ばれていた。
入場すると心底嬉しそうに太陽の様な笑みを浮かべたベールが歓迎の言葉をかけてきてくれた。
「横島さん、よく来てくれました。一番ここにいるべきネプテューヌがいないのだから、貴方を呼ばないと、今回戦功一番で恩もできたプラネテューヌを軽んじたことになってしまいますから」
「いえ、色々なお気遣いありがとうございます」
彼女たちは今回の大戦が終わったと、自分たちが彼とネプテューヌから受けた恩を公表し、ネプテューヌが少しでも彼と過ごせるように動いた後で、
自国だけでなくプラネテューヌの復興支援に彼と共に駆けずりまわったが、恐らくはこういう宴をする暇もないと周囲に納得させるためでもあったのだろう。ノワール以外の二人も駄女神になるときもあるが、
有事の時はネプテューヌと同じく女神らしいんだなと彼は思った。
ブランが少し悩みながら言う。
「横島、とりあえず貴方の体に良さそうで上手そうなものを集めといたわ。私達が給仕するから食べて」
それを聞き彼は意味をうっすらと察した。恐らくは魔術的な治療の意味もあるのだろう。
三女神しかいない状態の宴会場に彼は一切の不信も抱かなかったがそれがこの日の夜の最大の失敗だったのかもしれない。
最も彼女たちとネプテューヌの戦場でのお互いを護りあっての阿吽の呼吸を見れば、彼女たちを疑うのは無理だっただろう。
さらにはここ数週間プラネテューヌにも恩返しの支援をする彼女たちの『有事の時の』女神らしいふるまいを見てきた彼にとっては疑念が残らなかったのも仕方ないと言える。
それでも会場に入った時にほんの少し、不信感とまではいかなくても違和感を持ったが、彼はあくまでもネプテューヌの夫であり神官だ。
同盟国となった女神達に、対等にものを言うのははばかられた。それに横島が彼女たちと旅をしたのは五か月程度だが、
ネプテューヌは横島と一時的に別行動をとらなくなければならなくなった時に彼女たちを仲間にしており総合的に見れば一年ほど共に行動をしていたのだ。ネプテューヌと彼女たちの仲の良さを見れば疑う方が失礼だ、断じると彼は席に着いた。
酒宴の席で彼は酒や、極上の食べ物をふるまわれ三女神と話しながら、酒と食料が彼の寿命を延ばしてくれる類の健康に良いものだと理解し、酒も神気を相当に籠められていると感じながら自分の体が回復していくのを感じた。
ベールやノワールが運ぶ料理を摘みに酒を飲むたびに、心地よい酩酊状態が彼を包んでいく。
半分寝た状態の彼は眼すら開けられずただ彼女たちの言葉に相槌を打つようになっていた。
それでも大事だと思うことについては頭に入れている辺り、ネプテューヌの神官として頑張ってきた今生での努力がうかがえる。 何度か眠りそうになりながらも彼は服を剥ぎ取られていることに気づいたが、
『今は』性的なことをしようとしていない気配もない為か有事の際の意識には切り替わらなかった。最も既に酒と料理に入れられた回復を早める変わりに思考力と体の動きを鈍くする類の魔術と薬草で、脱力状態だったのだが。
「なにをなさるのですか?」
「貴方が大分汗をかいたので、お風呂をと」
「無理ですって」
体に力が入らない状態の彼はこれで風呂に入ると危ないと思っている。それにベールが柔らかい声で答えた。
「私達が介助しますわ。肌をさらすことへの心配も無用です。今の貴方半分以上眠っていて、ろくに体の感覚もないでしょう。それに今の貴方に風邪でも引かせたら後でプラネテューヌに抗議されてしまいますわ」
ベールに触られたということは分かったがそれでも殆ど何も感じない自分の体の鈍さに本格的に酔いと眠気で神経も殆どマヒしていることを悟る。
その後彼は失礼にならずかつ理屈に合った断り文句を考え始めたところで、眠い時に難しい本を読んだときの様な感覚で襲ってくる睡魔に負けた。
風呂場に入った彼は多数のハーブを使った風呂だと思う。半分以上眠った頭でも、お湯に入った瞬間眠りに誘う程の快感が激務で疲れた体に流れ込んでくる。
快感に支配されながら8割以上眠りながら入浴をしている状態になりつつも、安全確認を怠らない旅で身についた癖にしたがって、霊力でお湯を調べると、ブランの魔法力が湯水に浸透しているのがわかった。
これなら事故も起こりようがない。普通なら眠りそうなら入浴を避けるべきだが、この風呂なら大丈夫だなと思いながら彼は睡魔に頭を預けていく。
彼女たちに体を洗われている感覚などもあったが、それも殆ど認知できないまま彼は風呂から出て寝台に寝かされた。
彼女たちが自分の体をとても上手にもみほぐしマッサージをしてくると、彼はさらに脱力し、分身がそそり立ち始める。意識が半分落ちていた彼ですらこれは拙いと思う事態だ。
「も、申し訳ありません」
今まで同じ風呂などに入っておきながらいまさらだと感じるが、今までは一応は一切こちらが欲情していない状態だという言い訳は一応できた。
だが分身が勃ってしまったらネプテューヌの夫でありながら他国の女神達に欲情したという無礼と不貞が成立してしまう。その瞬間足のツボをブランに押され彼の足に快楽と激痛が同時に走った。
それにより眠気が消え去り頭も多少はましな状態になった彼に、顔を真っ赤にしたノワールが言う。
1039 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 11:51:15 ID:i8yNsUHl
「気、気にしなくも良いわよ。マッサージや按摩を学んだ時に押したツボ次第でこうなっちゃう男もいるって聞いていたから」
ノワールの照れている表情にベールが柔らかく笑いながら言う。
「そういう言い方をすると相手が余計照れてしまいますわ。とはいえ、私とブランもノワールと同じところで学んだので、知っていますから気にしなくでも大丈夫ですわ」
そういいながら彼女はかつて彼が渡した文珠に『沈』の字を籠めて彼の分身に当てた。静まったのにほっとした彼にベールが言う。
「横島さん、時に最後の戦いに疑問はありませんでしたか?」
横島はその言葉に前から疑問に感じていたことを口に出した。
「ああ。ネプテューヌと凄く息の合った連携できたのは分かったけど、俺が皆さんと合流した後、俺とも最初からある程度連携ができてましたよね。そして連携が完成するのも異常に早かった」
これは横島にとっては本当によくわからないことだった。女神同士が凄く上手く連携できたことは数千年も戦いあった相手だからと思えばわかる。
だが彼はある意味ネプテューヌにとって以外は異物だ。その彼との連携も異常な程早くなじんでいたのだ。明らかに疑問に支配されている彼にベールは言う。
「実を言うとネプテューヌが貴方のくれた文珠を使って、貴方と過ごした時間の全てを『伝』えてきたのです」
「へえ。そうなのかぁ〜…… それじゃあ全部かまさか全部!」
恋人にしか見せる気がなかった言動とか、そういうものをすべて目の前の女神達に知られている。そう思うと彼の顔は恥辱で一気に赤くなった。それを見てブラン笑いながら慰めの言葉を口にした。
「まあ、そんなに格好悪くなかったぜ。それにお互い好きすぎる恋人なんて大体あんなもんらしいから、お前もそこまでみっともなくないと思うぞ。
みっともないとしても、大半の人間が同じ状況なら同じ状態になる類のことだからそこまで恥ずかしがらなくても良いって」
笑いながらも本心から言っているらしいブランの言葉に多少は顔の熱が引いた気がするが、それでもまだ冷静な思考回路は戻ってこない。それに向けてノワールが言う。
「恋人同士なせいかネプテューヌとそっくりね。
あの娘も早く貴方と私達を連携できるようにしなきゃというのと、貴方がどれだけ戦闘に有益か知らせることしか考えてなくて、恋人同士の恥ずかしいやり取りを抜き忘れていたのを指摘されて、恥ずかしさにのたうち回ってたわ」
ノワールの言葉にはネプテューヌがこの場にいないことを寂しく思っている感情がうかがえた。彼女たちは会話しつつ、
彼の体をマッサージすることをやめない。途中で彼の分身に『解』の文珠を投げつると再び、彼の分身が天を突くように屹立した。倒れそうになる彼を見上げながらノワールが聞く。
「それで横島は、来世というかこちらの世界に生まれついた場合はネプテューヌの神官となって、今生と同じ様に生きるつもり?」
マッサージの快楽で、完全に頭がマヒしている彼はそれゆえに敵と思っていない彼女たちに正直に答えた。
「ああ、ネプテューヌの為に必要なら死にたいわけじゃないがこういう生き方をまたするだろうな。ただ来世の俺も別人なら強制はしたくないが」
横島は転生に対しては同じ魂を持った別人な部分もあるし同一人物な所もあるということしかわからない。だからこそ、こういう曖昧な答えを返した。
その答えを返したとき、三女神の反応が不穏なものへと変わったことに彼は気が付いていない。ベールが少しだけ強い口調になった声で言う。
「それは種族ごとの感性の違いですわね。私たち女神からすれば十分同一人物ですし。
でも恋人だった人物が来世で他の女性と結婚してもそれはそれで良し、と許容できる場合もあります。けれどどうしても許容できなことがあるんですのよ」
「それは一体?」
彼の問いかける言葉が終るより先に、ノワールが左足のツボを押し、ブランが右足のツボを押してくる。痛みと快感が走りその快感のせいで分身が痛い程の勃起しているのを見て、ベールが満足そうに笑みを浮かべた。
そして彼女は彼に後ろから抱き着いてくる。背中に当たった激しい電撃の様な快感が走りベールが全ての服を脱いでいることが彼には分った。
パープルハートと化したネプテューヌより大きな乳房がもたらす感触が止めとなり彼が射精しかけた瞬間、ノワールとブランは人差し指と中指で別々のツボを押し始める。
その瞬間射精を封じられたような状態になり、分身から出る予定だった精液の代わりの様に涙が溢れ出た。その彼を小気味よさそうに見ながらブランが服を脱ぎ彼の分身を飲み込んだ。
「今生での恋人だった男が来世でも似たような非業の死を遂げてしまうことよ」
冷静な時のおとなしい口調のまま彼女が彼の分身を飲み込むとノワールが指を離しそれと同時に彼が一奇に射精をした。
ドビュー、という音が彼の頭に聞こえてくる射精を他所にベールが彼から離れ、彼を仰向けに倒すと女性が男を支配する体位と各地に伝わる騎乗位にしていく。ブランは体を重ねながら魔術らしきものを唱え彼の体を支配をしていく。
そして起こった時や親しい身内相手に気が抜き蹴った時に玉に見せる口調で言う。
「この変態が! 私にここまで欲情するってことは、子供形態のネプテューヌにも相当やられて悦んでたな! 気持ちわりぃ!」
本心から思っている言葉だと思った瞬間彼は余計に興奮している自分に気づきそのまま二度目の射精を起こした。それに対してブランが意地悪い笑みを浮かべて言う。
「今の言葉はお前が大量にくれた文珠の一つに『嘘』の字を入れて言った言葉だから真実味が凄かったけど罵られて固くするんだなお前」
そういうとブランは彼に『忘』の文珠をぶつけてきた。今の性行為ではなく何かが彼の中から抜け落ちた感覚がする。
ネプテューヌへの想いでもないなにを忘れさせられたのかという不安がよぎるとブランが彼の唇を奪い射精の量を増やすと、物静かな時の口調に戻り言う。
「直ぐに思い出せるから心配しなくても良いわ。浮気と言える性交でネプテューヌとの性交より硬くしてたくさん出す不貞神官さん」
彼女たちがネプテューヌと彼の記憶を共有していたからこその指摘に彼は頭が真っ白になった。 今回の件はネプテューヌが悪いと断じるのはやや酷だが、それでも少し迂闊だった面がある。
この世界では人外の恋人がいなかったためネプテューヌ以外に彼に惚れる女性と遭遇しなかったのだ。彼以外でネプテューヌと旅をした女性陣も嫌いではないが、恋愛対象としては見ていないものばかりだったし、
彼女の恋人である彼に粉をかける気もなかった。
それも手伝ってしまいネプテューヌは『この世界では多分彼を好きになるのは私だけ』という考えが固定されてしまっていたのだ。それを思い出したようにブランと位置を変えて彼の分身を飲み込んだノワールが言う。
「ネプテューヌも迂闊よね。私達に貴方と過ごした全ての記憶を伝えた後、『性行の記憶抜くの忘れちゃった。ごめんね今消すから』って言ってきたけど、
その時最終決戦前で文珠が一個でも節約しなきゃだから今は良いって私達が答えても疑わなかったわ。いくら文珠が希少品でも、仮に嫌な男相手の性行為の記憶だったら消していたでしょうし」
ノワールは腰をグラインドさせながら彼の手を取り、乳房を揉ませてくる。彼は女神としての神通力まで使われた性行為で完全に意識を持っていかれている感覚を味わいながら射精をしていく。
ブランが対抗心を持ったのか彼の片方の足のツボを再び押して余計に射精の量を増やしたり、あるいは止めたりしてくる。ノワールは彼が無様すぎる射精を繰り返すのを見ながら、言葉を続ける。
「私達も異世界に行った時に女権国家の力を取り込んだから大丈夫かもと思ったみたいだけど、こういう面も芽生えたと思い至らなかったのかしら? 私たちは四女神は境遇はそれなりに違うけど、似通ったところもあるのに、
欲しがられないと本気で思ってたの?」
そこまで言った後、ノワールがわざとらしく謝罪の言葉を口にした。
「あ、ごめんなさい。今の発言ギリギリ貴方が仕えている女神への悪態になっちゃうかもしれなかったわね」
その発言を聞いた直後そうだと思い当たった瞬間余計に分身が固くなり、彼は自分の性癖の汚さに絶望し、その背徳感が余計に大きな射精を起こした。
そして彼の後ろでは、『隠』すの文字の入った文珠をくっつけた『操』の文珠で彼の意識を動かして女権国家の女性らしい笑みを浮かべるベールの姿がある。
虚脱状態になる彼にノワールが言う。
「今回は私達が騙されて戦争した上に色々あって疲弊してたから、人間であるあなたが無理しなきゃダメになったけど、もうこんな事態は起きないから。あそこまで強くならなくていいわ。
それに、霊力は信仰心とイメージが大事なんでしょう。
あの戦いの時に貴方があそこまで強くなったのは『パープルハートに選らばれた最高の男で最高の神官だから自分はあれくらいできる』みたいな意志で無理やりリミッターを外してたからなんでしょう? これでもうあんなイメージは出来ないわね」
とどめの様に膣を強くひねるノワールに完全に屈服する様に射精すると彼女は言う。
「貴方はあれがなくても十分英雄くらいには強いんだから、人の分を超えた力はこれっきりにしなさい。最も、もうむりでしょうけど」
ノワールの言葉が正しいと彼は思った完全に魂に敗北感と自分は最高の神官という思いが消え去る楔が撃ち込まれた感覚がする。強すぎる快楽と敗北感で虚脱状態の彼にベールが横に来て言う。
「四女神同士でお互いを滅ぼす様な戦いはもうやめますけど、一応約束事を護った闘争はこれからもしばしば起こりますから、少し公正にするための処置を取らせてもらいますわ」
ベールの乳房が仰向けに倒れる彼の胸板で潰れ騎乗そして彼女は片腕を背に滑り込ませもう片腕を前のツボに当てて押してくる。彼女にツボを押される度に彼は射精を起こした。
ブランとノワールが時々交代し彼を射精させる度に位置を代わり絞っていく。その彼にベールがささやきつづける。
「私たちもう女権国家の影響もあって、惚れてしまった貴方のことを本気で攻撃できないのでネプテューヌ側で貴方が参戦すると不利すぎます。 という訳でデバフをもらってください」
ブランが離れるとベールの手が彼の分身を握り優しく揉みしだいたりを繰り返し、それを見た二人も日本の腕で彼の分身を嫐り出す。
ベールが彼の頭を掴み、口づけしながら三人の手で嫐られた彼の分身は今にも爆発しそうだったが、それをベールの指が止めて他の二人はさらに愛撫を続ける。
最後にベールが彼の分身を飲み込み体をぴったりとくっつけた時彼は甘いささやきに脳を溶かされながら緩く優しいがどこまでも甘いベールの膣に脳を溶かされながら眠る様に倒れた。
1040 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 11:53:15 ID:i8yNsUHl
一度意識が途絶えか彼は心地よい感触に分身を包まれている感覚で意識が覚醒してくる。完璧に意識が覚醒したのに、目が見えない状態に疑問を抱いたが顔に何も押し付けられておらず確かに目を見開いているのに、何も見えない。
これはもしかして盲目になったのだろうか?そう思った直後にパープルハートの声が響いた。
「忠夫、大丈夫?女神達と体を重ねた際に神気を流し込まれ過ぎて一時的に体の機能不全が起きたみたい。落ち着いて、気を練ればどうにかなると思うから」
パープルハートの言葉にいつもより弱めだがそれでも彼を圧倒するには十分すぎる快楽が襲ってきて彼はそれにあっさりと屈服し射精を繰り返す。
そして彼女の望むままに奉仕しつつ、何度も途中で射精が起こりその度に手を止めながら彼は果てていく。彼女の癒すように神気を巡らせる術で目に視界を戻ってきた時彼は絶句した。
目の前にいたのは体が凄く似ていたが、桜色に近い紫の髪をした愛しき女神ではなく、シルバーブロンドの長髪の美女だ。
彼女は彼に向って『戻』の文珠を投げてきた。その瞬間先ほどの『忘』の文珠で忘れさせられていた二つの記憶が戻ってくる。ネプテューヌが現在彼の傍にいない理由と、
そして彼女たちがネプテューヌと同じく女神化した時の姿があることが。目の前の彼女はブラックハート。ノワールが女神かした姿だ。そして横にいる雪を思わせる青と白の間の様な髪をした女性がホワイトハート、
ブランが女神化した姿である。変身前の姿は一番ネプテューヌに近かったが、変身後も乳房が大きくならないところはネプテューヌと異なっている。だが体系の女性らしさは大きく変わっている。
そして変身する前からノワール以上に豊満な体をしていたベールは僅かだが男を惹きつける部分がより大きくなっている。彼女たちの姿の変化も大きいが一番のそれは髪の色かもしれない。
ノワールはブラックハートと化した時黒髪がプラチナブロンドに、ベールは金色の髪が緑色にそしてブランは栗色のそれが雪を思わせる青へと変わっている。
髪の色が変わらないのはネプテューヌだけか。そう思った直後に彼は再びブラックハートに騎乗されてパープルハートのそれと似た性的快楽を脳に送り込まれ射精をし始める。
本気を出せばそれなりに差異が出るのだろうがブラックハートは敢えてパープルハートをほとんど変わらない段階の快楽で彼を責める。それでも彼を狂わせるには十分だ。彼女は言う。
「『忘』の文珠で二つの記憶を消したおかげで簡単に騙せたわ。そして最近はプラネテューヌと他の四国がとてつもなく良好な関係だからこそボイスチェンジャーもあっさり譲ってもらえたし」
そういって彼女はさっきまでパープルハートの声真似に使ったらしい機械を外すと彼の上で腰を動かしながら言う。
「こんな卑劣な手を使った女神相手にネプテューヌと純愛エッチした時よりたくさん射精して恥ずかしくないの。確か、こんな風に彼女に可愛がってもらっていたのよね?」
ブラックハートはパープルハートが彼を嫐った性技を再現して彼の罪悪感を煽ってくる。
そして敗北感と背徳感に負けて彼はパープルハートに出した時以上の射精をしてしまった。それを見てブラックハートがわざとらしく疑問視した声を出した。
「あら? 私本気は出していないからパープルハートが当時与えた快楽よりはずっと下だと思うのだけど」
見下す眼にやられながら完全に男女の魂を繋ぐ儀式ともされる性行為で完全に屈服した彼だがさすがに口に出せないでいるとブラックハートが言う。
「要は背徳感に負けてたくさん出したんでしょう。この不倫神官! メッキがはがれたわね屑が!」
心からの軽蔑の籠った声で逆に固くなったそれをブラックハートが再び絞めると彼は一気に射精して痙攣し、パープルハートを怒らせて女権国家的なわからせを受けた時と、同じ状態になった。
それを見て彼女は彼の手を取るとパープルハートが彼の手を導いたのと同じ位置に導き、パープルハートと似た体を揉みしだかせ始める。
「多少サイズは違うけどパープルハートと似ているでしょう。筋肉弛緩剤などのせいもあっておかされるのは仕方ないけど、それでラブラブな奥さん以上に興奮する異常性癖はどうしようもないわね」
「あ、ああー!」
「人間と女神とはいえ、こんなに早く達してしまって。こんな弱すぎるおちんちんにうまれついちゃって、これじゃあまりにもかわいそうね」
蔑みの籠った同情の声が止めとなった瞬間、彼女は全力を出して腰を動かし、パープルハートと似ているが異なる類の快楽を彼の分身に送り込む。
そしてそれが一気に妻以外の女それも敵対していた女神に注いでいる状態を自覚させてくる。彼はそのまま射精して一度意識が落ちた。その彼を愛おしそうに抱きしめるとブラックハートは言う。
「とってもかわいかったわ。女権国家の力を得た私達という女神に好かれた以上貴方は愛玩されるべき存在なんだから、今回以外はもうこんなことはしないで」
その眠りに落ちた彼の脳にその声が響いた様子を見て満足そうに頷くと彼女は彼から離れた。
意識が飛んだ彼は次に目覚めるとホワイトハートに体を密着させられ、鈍器のような斧を軽々と振り回すその握力で躰を引き寄せられ体を密着させられるとその膣と同じように締められていく。
彼女は本来の歴史では魔法国ルウィーの守護女神でありながら、魔法の実力は不明だったが、女権国家の影響を受けてほしい男を得た今それを磨き切っていた。彼女の魔力がどんどんと彼を快楽で蝕み射精の度に魂に何かが絡みついてくる。
「お前の体の内部に送り込んだ魔力と私の膣や体を包んでいる魔力両方で愛撫してんだ。効くだろう。そしてあたしら三人、いやネプテューヌも入れれば四人の与える快楽への体制がどんどん低くなっていくぞ。喜べ」
女性を閨で圧倒するのが当たり前だという観念が一般家庭で育った彼にはある。その自分がどんどん閨で弱くなっていくのはかなりの恐怖だ。
ホワイトハートは彼と繋がりながら魔術の籠った指で彼の背中のツボなどを押しその度に何かを送り込みながら彼を嫐っていく。
「気持ち良いけど痛ぇだろう。 そのうち気持ちよさしか感じられなくなるぞ」
射精と同時に削られる何かを感じながら彼は何度も射精していく。搾り取られ終わった後で、魔法円が何度も頭上で輝いていたことに気づく恐らくだが射精の度に光っていたのだろう。
ホワイトハートは一度彼から離れブランの姿に戻った。背はさほど変わらないが敢えてより子供らしい姿になってから彼の分身を踏みつける。
「ほらほら、変態が。ギリギリ中学生に見える姿にされるより、小学生の子供にやられた方が余計に興奮するゴミが。
ホラ快楽は前の状態よりこっちが下なのにお前のごみ過ぎる人間性に寄り添ってくれている一物は、前よりでかくなってるじゃねえか! うぉもう出しやがったのか早!」
罵られる言葉に興奮してしまった彼はブランの想定より早く射精してしまい、その状態を見られた恥辱に満ちた彼を見てブランは物静かな口調に戻って言う。
「魔法で貴方の状態見ていたけど、明らかに私の想定より早く射精してたわ……。明らかに罵る言葉の影響ね。こんな変態で生きていて恥ずかしくないの?」
優しい足の動きに変わりつつ言葉の毒が強くなった彼女の足に屈服しそうになったところでグリーンハートが彼の唇に乳首を入れて交代した。
「ブラン殿方は閨での不甲斐なさを突きつけられるとダメージが大きいんですよ。ですからここらへんで終わりにしてあげなさい。ここからは私が蕩けさせて堕としますね」
ブランが魔術で彼の思考力を落としそこでグリーンハートが入れ替わり、
彼と対面座位の形で甘えさせるように顔を包み何度も射精させていく。グリーンハートは彼のその様子を楽しみながら射精しつくして痙攣する彼を楽しそうに抱きながら母親の様に頭を撫でる。
そして時々だが、頭のツボを押して魔力の様なものを流し込んでいく。し終わった後で彼が倒れると、彼女たちは、『忘』の文珠を彼に使った。
「これで今夜の記憶は完全に消えたはずです」
グリーンハートからベールの姿に戻っているべるーの言葉にノワールも頷く。
「ええ、これで最初の一回はおしまい。忠夫の奴が使う寿命を削る技や装備品を使用不能にして行く行事は毎回少しづつやっていくとしましょう」
その問いにブランは少しバツが悪そうだがそれ以上に楽しそうに言う。
「ああ。女権国家の影響受けた私達だと、こいつのあの姿は辛すぎるし、敵としてネプテューヌ側に付かれると、本気で攻撃できねぇからな」
女権国家の影響はかなり個人差があるが彼女たちは凄く強くなれた半面、惚れた男性に攻撃することへの忌避感が強くなってしまったのだ。
そのためか横島が敵として出てくるとかなり不利だ。だからこそやむを得ずやった側面もある。
この会合があった後、彼は『忘』の文珠を多用され残りの寿命は何度も彼女たちに嫐られた。彼女たちはネプテューヌに恩を感じており、彼女不在のプラネテューヌへの支援は一切手を抜かなかったことが彼に疑いを抱かせなかった。
そして外面は謀略に踊らされ戦い続けた自分たちの中で一番最初に過ちに気づき、自分たちや国民を救ってくれたネプテューヌと横島に恩返ししようと奔走している女神にしか見えなかったこともその要因だ。
最もそっちの姿も嘘という訳ではなかったが。そして彼女たちと共に行動する時に、文珠で自分の状態異常などを治す必要のある事態にもならなかったことも気づけない原因の一つだった。
嫐られた内容は様々である時はネプテューヌとの思い出の場所でブラックハートにそれを再現されたり。
「ほらほら、パープルハートとの思い出が汚れちゃうわよ♪」
彼女の中に大量の精液を放ち気絶した後、彼女は言う。
「女神への愛は揺らがなくても、自分の愛を絶対と信じなければ使えない籠手。これで何年自明が削れたか。 使えなくなってもネプテューヌにとっては大事な記念品かもしれないし、一応他の素材にするかどうか聞いてからね」
ある時はブランに魔法をかけながら罵られ、私室とはいえプラネテューヌの神殿で足コキで射精させられたり。
「ほら早く出し尽くせ変態。ネプテューヌのやり方をまねてやっているんだぞ」
「ああー!」
ドピュー!という音共に彼は射精しそのまま倒れた。
ある時はプラネテューヌへの食糧支援に礼を言いに行った日にベールのくれた紅茶の媚薬と痺れ薬で動けなくなった所をパイズリで逝かされたり。
「ほらほら。無様さの新記録に挑んでみましょうか♪」
「あ、こ、こんなやめてー!」
そういった日々を過ごした彼は一年半だと思われた寿命は3年ほど持った。彼女たちが交わるときに力を送り込んでいたのもあったのかもしれない。
死ぬときに彼女たちと親しくなっていたのを見ていた面々は、あの戦いを超えたもの通しで最後の話をしたいと言ったので、誰もが納得して部屋を空けていった。
1041 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 11:56:52 ID:i8yNsUHl
残りの寿命が後数時間だと悟りながら彼は言う。
「他国の女神様方。ネプテューヌに恩があったとはいえ、プラネテューヌへの支援誠にありがとうございました。もうすぐ戻ってくるネプテューヌも今の国の状態を見ればきっと満足してくれるかと」
「いえいえ、こちらも大量にいただいていましたし持ちつ持たれつだったでしょう」
「四国が力を合わせた結果でしょう」
「横島、貴方も大分私たちの国の為に頑張ってくれたじゃない」
ベール、ノワール、ブランの言葉に彼が満足そうに頷き、残りの時間なにをしようかと少し悩んだ。彼女たちは普通に戦友であり妻の親友だが、最後にあの戦いの話だけして盛り上がるのも少し違う気がした。
だが彼女たちが自分とせっかく話したいと言うなら何か気の利いたことを言うべきかもしれない。残り時間が二時間以上もあり頭と体がはっきりとしていると、逆に困るものだなと彼は思った。最もこれは自分だけかもしれないが。
悩む彼にベールが近づいてきて言う。
「最後ですし、少しでも体の負担を軽くするお茶をどうぞ」
「ああ」
そしてそれを飲んだ直後に彼の体は心地よい脱力化に覆われる。確かに逸品だと思った直後にブランが『戻』の文字の籠った文殊をぶつけてきた。その瞬間、彼に今までの記憶が蘇ってくるそして彼女たちは言う。
「今生最後の時間ですわ」
「あ、ああ!」
「恐怖より期待の方が勝る様になっているわね」
「これで今度こっちに生まれた時は、ネプテューヌだけじゃなくて魂に私たちのことも刻まれるな」
ブランが最初に彼の唇を奪うとノワールが剣で彼の服をすべて切り裂き脱がせ、三人の手が、彼の分身を愛撫し続ける。ここ三年間彼を嫐り抜いた彼女たちの手は彼の全てを知り尽くしている。
ノワールだけが愛撫をやめて彼に見せつける様に服を脱ぎ始めると、目を閉じかけた彼の分身に辛すぎる快感が走った。
触り方ひとつで辛い快感と心地よいだけの快感それすらも意のままにできる程彼女たちは彼の体を知り尽くしているのだ。ベールは、柔らかい口調で彼の眼を覗き込むと何度も女性優位の性行為を繰り返し、魂が屈服している彼に命令を出す。
「ちゃんと見てあげなさい」
柔らかい口調だが女神との性行為で魂が屈服するのを何度も繰り返された彼は、その言葉に逆らえずノワールの脱衣するとこを見続けた。
そして完全に分身が固くなるとブランが今度は離れノワールが彼を後ろから抑える。ベール程ではないが豊満な乳房の感覚が背中に当たり分身が固くなると、それを見て満足そうにノワールが笑い。
そしてベールとブランが彼の目の前で服を脱ぐと彼の分身は完全に勃起してしまった。
「今際の際ですから、死ぬ間際の魂に女神に惚れられた立場で寿命が縮み地獄の苦しみを味わう様な技を使うとどうなるか、来世までしっかりと記憶を持ち越してくださいませ」
そういって柔らかい笑みを浮かべているが嗜虐親があふれたベールの声が響く。
そして彼女たちに輪姦された後、彼は再び次の転生先へと行くことになったのだ。
過去のシーンが終り
「当時の私達は視野が狭いうえに、彼に対する感情が愛玩の息を出ていませんでしたわね」
「ああ。そういう意味では、私達と同じ女神なのに愛する女やその愛する女が大切にしているモノを護れなかったという傷を負わせられないと思って、忠夫の行動を許容できたネプテューヌは凄かったんだな。
私達じゃ、あれから何度か忠夫の転生体と過ごして、当時のあれは駄目だったって心から理解できた今でも、あの時と同じ状態なら同じことしちまうかもな」
ブランも本気で反省している様だ。だが彼女の言葉にも仕方ない部分もある。女神である彼女たちは、人間の恋人や男性を愛するがそれがペットに近い感覚も強い。
女権国家に行って強力な力を得てからはその傾向も強くなった。得たものがあれば失うもののあると、彼女たちは思う。
実際に反省している感情も嘘ではないが、さっきまでもうやれないと思っていた横島を嫐る過去の行為を彼女たちは心底愉しんでいた。そしてもしできるならまたやりたいと思ってもいる。
ノワールも二人と同じような心持ちだったが彼女は不意に意識を切り替えて、緊張感を強めると言葉をかけてきた。
「悪いとわかっていても最高に楽しかった時間を振り返るのはここから生還してからよ。さっきのオープニングシーンみたいに忠夫を嫐りたいなら、このホラーゲームから生きて帰らなきゃ」
「多分だけど、これ私達があの後すぐにネプテューヌに謝ることができた場合のイフの世界だろう。私達結構鈍ってたし、魔神戦の時からレベルダウンしていないガチギレ状態のネプテューヌは普通にホラーだろう」
正史では謝罪に行こうとした直後に大災害と言える事件が起こり、そして謝って仲たがいしたら自分たちが負けるかもしれない状態になっていたので、謝罪するのが大分後になっていた。
その際にネプテューヌは怒ったが、同じ境遇であったからこそ他の三女神に同情や共感する部分もあり、さらには女権国家の影響も強く受けていた故の精神の変化もあってかかなり甘めの処置で許してくれた。
だがあの後すぐに謝罪した場合は、正史よりひどいことになるだろう。正史では結果的に直ぐに謝罪できない状況を作った敵との戦いで友情が深まったり、
彼女たちが贖罪の為にネプテューヌに尽くす形をとったりしたこともないので絶対に激怒されるだろう。
それでも魔神との戦いで身内認定を受けているし、誠心誠意謝罪すれば一度半殺し(機嫌が悪ければ後遺症の残らない10分の9殺し)で許してくれるとは思う。
「このゲームは多分切れたネプテューヌに追われるホラーだけど初手土下座しちゃダメでしょうか?」
ベールの言葉にブランはうんざりした顔で返す。
「……、あの鬼婆(スカサハ)が鍛錬で送り込んだゲームがそんな優しい方法で何とかなるゲームの訳ないわ」
「二人とも先生に失礼よ。でもネプテューヌに捕まったら半殺しな類のホラーか。死なないとはいえ怖いわね。いえもしかしたらネプテューヌを操る何かがあって本気で殺しに来たりして」
そういって野営をしていた彼女たちは、少ししてからネプテューヌが魔神を封印した城に入り、しばらく進んだ。そして中に入って彼女たちは周囲を調べ始めた。
「やっぱり完璧に封印の儀式は済んだようですわね」
この時の彼女たちは内政に忙しくて大分さび付いたが、戦神の中でも弱くはない程度ではある。彼女たちはもしも魔神が出たなら文珠で、最終決戦時の自分たちに『戻』るつもりだった。
もちろん後でどんな反動が来ても後悔はしない、ネプテューヌと横島が文字通り全てを賭けて護った世界だ。それくらいはやらなければ。
だがここにきて、それは不要であると確信できた。
「魔神の復活の可能性はもうない。あとは私たちのやらかしたことに対するけじめをつけるだけだな」
ブランがそういって謝罪の言葉を考えつつ、武器を構えた。
「とりあえず謝って、私達が許せないなら今の勝てない状態で全力で相手するって言おう。ネプテューヌの性格上無抵抗でやられるとかえって嫌だろうし」
勝てないが全力で戦い彼女の怒りを受け止める。それがブランの出した決断の用だったが、ノワールは嫌な予感がしていた。
ホラーゲームのボスをやるにはネプテューヌは優し過ぎる気がする。自分たちも『正気のネプテューヌ』が相手なら、ブランと同じ対応をするつもりだが、絶対にそんな甘いイフの世界のゲームを鍛錬先にスカサハが選ぶとは思えない。
彼女たちが少し進むと、唐突に壁が崩壊した。あまりにも見事な破壊の一撃に彼女たちは一瞬だけ魔神の配下かもと警戒して、構え邪悪な気配を感じなかったので少しだけ安心して、
身構えた。もしかしたらネプテューヌが何らかの理由でもう事情を知っているのかもしれない。
そう思いネプテューヌの怒りを受け止めるべく勝てない戦いに応じる、
もしくは正気か否かを見定めようとして覚悟を決めてみた先の煙が収まるとそこには……――……金髪のサイドテールと荒ぶる神を思わせる気を放ち、
魔神の住居の壁を軽々と壊したのが彼女だと納得しかないオーラを全身から迸らせた、怒れる戦女神と見紛う状態のヴィヴィオがいた。恐らくは魔神との最終決戦時のネプテューヌと同じくらいの強さを誇るであろう彼女を見て、
一瞬だけ恐怖と驚きで全員がフリーズし、いち早く再起動を果たすはベールだった。
「あ、あのう、すいません。どちら様でしょうか?もしかしたらネプテューヌ? 魔神を封じるために共に寝ていたらそうなっちゃたとか?」
状況が理解できない、ベールがひきつった笑顔で聞くと目の前の暴の力が美を纏った様な武道家は金色のサイド―テルを揺らしながら恐ろしい笑顔を浮かべて答えた。
「貴方達も女権国家のあった世界に一度来たなら知っているでしょう。私はストレリチアのヴィヴィオ、忠夫さんが死後に行く冥界の一つも治めている聖王です」
「は、はい」
「ネプテューヌさんとの約束でこっちの世界に転生した時はネプテューヌさんが独占していいことにしてましたけど、
貴女達の行動があまりに目に余り羨ましいのでネプテューヌさんが目覚める前に制裁に来ましたよ。私ですらしたことがないプレイを」
最後の言葉が終るとヴィヴィオが流星の様に動き一撃でノワールが蹴りを受けて吹き飛び壁を破りベールとブランも同じように吹き飛ばされた。そしてゲームオーバーの文字が出たとわかった所で意識が落ちた。
コンテニューなどをするための待ち部屋にスカサハが座りながら待っていた。
「本当にお前達鈍っているな。体もそうだが意識が、だ。最適解を打てばどうにか逃げ切ることもできただろうに。ヴィヴィオの奴は今は天国にいる状態でこの世に転生していない。
から時間を稼げば一度天に帰るぞ。ネプテューヌが復活して前たちにけじめを付ければ。あの女はもう手を出してこなくなる。大義名分が消えるからな『ストレリチアに負い目のある形で、
ネプテューヌに横島との共有を約束させたから、今は辛うじてけじめをつけることができない状態のネプテューヌの代わりにやる』という口実があるがそれがネプテューヌにお前たちがボコられてしまったらもう手はだせん」
「鬼婆、あんなのを送り込んでくるとか何考えてるんだ」
「これは逃走系ホラーゲームであると同時に、ヴィヴィオの聖気で支配された魔神の眷属などを蹴散らしながら走るバトルマラソンでもある。
お前たちに足りないのは走り込みと、『上手く立ち回れば』さほど苦戦せず倒せるくらいの強さの相手との戦いの数だ」
それだけ言うとスカサハは彼女たちにコンテニューをかけた。
ヴィヴィオに襲われた直後に戻った彼女たちはヴィヴィオの攻撃の初撃を何とかかわすと、逃げに徹した。最初の一撃に多大な気を籠め過ぎたせいか、
隙ができてしまいそこめがけてそれぞれの必殺技を放ち彼女をのけぞらせるとそのまま城の外に駆けていく。
1042 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 11:58:57 ID:i8yNsUHl
「待ちなさい。忠夫さんに私ですら我慢していたプレイをネプテューヌの許可もなくやった泥棒猫ども」
直接殴られたわけでもない気の塊を飛ばしてくるビームを食らっただけで、三女神が力を合わせて張った障壁が崩れかけ、彼女たちに割と洒落にならない衝撃と痛みが走る。
だがヴィヴィオの一撃に吹っ飛ばされたおかげで彼女たちはどうにか城の出口に近づき戸を開けるとことができた。
脱出後にベールが言う。
「聖王の気配が消えましたわ。なぜでしょう?」
ベールの独り言めいた言葉にブランが答えた。
「恐らくは空気中のマナの薄さだ。あの聖王は邪気であろうと霊力であれば、浄化して自分がこの世界に一時的に出現する燃料にしている。魔神が居座っていた居城よりも、外の森の方が霊力が薄いからな」
ブランの言葉にノワールが言う。
「ここら辺は凄く霊気が濃いからヴィヴィオが力の調整とか、あるいは邪気を浄化して自分が馴染みやすい状態にしたら、また具現化して襲ってくるんじゃない?」
そういった直後にあっちこっちから魔物の群れが出てきた。ヴィヴィオは邪気を浄化しつつ、直ぐには浄化されない部分の邪気を彼女たちに恨みを持つモンスターの死骸や怨霊に与えた様だ。
「鬼ごっこ前の無双ゲームかしら」
そういってノワールが剣を振るい敵を薙ぎ払い、ベールとブランもそれに習い敵を薙ぎ払って駆け抜いた。
あれから何度も死ぬような目にヴィヴィオに捕まって殺されてゲームオーバーになりつつもネプテューヌが帰ってきてけじめ付けてくれたので、ヴィヴィオが矛を収めるエンドを迎えると、三人は死んだように突っ伏していた。
ブランの怨嗟の目を受けながらスカサハは嬉しそうに言う。
「ふむ、正直レベル2くらいしか上がらぬと思っていたが5も上がったかなかなか良いな」
「鬼婆絶対かつての力取り戻したらぶっ殺してやる」
ブランの言葉にスカサハは笑う。
「うむうむ。加減を誤ったかもしれんと思っていたが、媚びるのではなくその様な態度にでられるなら問題ないな。それに一度こういう目に合えば鍛錬をさぼるまい」
そこまでは笑いながら言っていたが、不意に彼女は真顔になって言葉をかけてきた。
「お前たちが弟子入りしてきた時に、各国を守護する女神として必要な武力が欲しいと言ってきていたが、そうである以上は、精神もある程度は鍛えねばならん。
それに対してお前たちが横島の奴にやったことに関してもせねばならんことがあるからな」
「ひょっとしてここまでストレリチアな鍛錬なのは、あの行為に対する師匠としての罰ですか?」
スカサハの真顔に、ベールが怯んだ様子で聞き返すと彼女は首を横に振る。それを見て疑問が浮かんだ様子の彼女に、スカサハが言葉を返す。
「罰する気などない。ただ、師匠として弟子入りの時に頷いた条件の通り、お前たちが国を統治するための精神面も鍛えるだけだ。
お前たちは横島がお前たちの治めている国のある世界に行くたびに、お前たちが育ての親となる様に計らわれその際にネプテューヌと同じ様な関係を築くことが罰と、あの世界の女神達を育成する存在に言われたそうだな」
「はい」
「それを課したものの考えは間違ってはいなかったと思う。ネプテューヌと同じような立場で接し鍛えるようになってから、お前たちは自分がどれだけ悪いことをしたのか理解したのだろう。再犯の可能性はほとんどないと私も思う」
三人はそれぞれが自分たちのやったことを思い返し落ち込んだ。しかし、女権国家の力を取り込んだが故か、あの行為が愉しくてたまらないという思いも消せずにいた。ゲームに取り込まれオープニング横島に過去と同じことをしてしまった時も全力で楽しんでいた。彼の悲鳴と自分たち女神との交合で魂が破れ屈服しながら射精の度に魂の浸食がすすんでいく彼の姿は思い出しても背筋がぞくぞくしてくる。その様子を見透かした様子でスカサハが言った。
「今でも十分反省しているが、お前たちがああいうことをする可能性はまだゼロではない。
だからこそゼロに近づけるために鍛えなおすつもりだ。私は少なくとも『横島がお前たちの世界に転生した時のことは』申し訳ないと思っている。『バカ弟子の教育不足で迷惑をかけたな』と。
今は敵だし容赦するつもりはないが、お前たちの統治する世界に転生した際は絶対にああいう類の迷惑をかけさせる気はない」
スカサハに弟子入りする時に『女神として恥ずかしくない民を護る武が欲しい』と言ったためか彼女は自分たちの非行に関しても相当厳しいなと三人は感じた。
確かネプテューヌにも女権国家民ではないが、この世界であった師匠がいたらしいがその師匠の方は相当、寛容だったそうだ。最もネプテューヌが弟子入りした時の言葉が、
『とりあえず困っている人たちを助けるために今は力がいる』と言ったからこそ衰えていてもあまり気にしてない可能性もあるが。
そんなよそ事を考えた後に、スカサハが不意に言葉をかけてきた。
「とりあえずお前たちは私が横島の奴と狂三が仮の姿で勤めている、ゲーム会社で作られたゲームの起こる可能性の極度に低いイフ、あるいはもう起こる可能性のないイフの世界いでも実践をしてくることだ」
「はい! 師匠」
彼女たちも相当嫌ではあるが、それでもゲームに関わる女神として藤丸立香と名乗る女性が起こした事件を解決しようとする意志は強い。ゲームが人に危害を加えるかもしれない状態は許容できない様だ。
あの後、横島が彼の勤めているゲーム会社にテレポートしてゲームの中から出てきた後で、彼を最初に発見したのはユウキだった。
彼女は横島を護る為に一番強いので、このゲーム会社の横島の正体を知った上で雇って表の顔を与えてくれている、モモイ達からこの会社の合いかぎをもらっている。ユウキの表向きの顔は他の彼に親しい女性陣と同じく、
心霊現象が起きた時に横島だけでは不安な時の手伝いだ。ユウキは激しく搾り取られネプテューヌやヴィヴィオとの性行為の後と似た状態の彼を見た。
「忠夫、大丈夫?」
インプと化して上級妖精となった彼女は妖精の森で魔術なども多少は学んでいる。横島に気付けと回復の酒を差し出すと飲ませると、大鳳に連絡を入れて彼の診断を始める。
気付けの酒で横島が回復し、大鳳が到着するとユウキは自分なりの診断結果を大鳳に述べた。
「神気を大量に送り込まれて、相手の女神に対する畏怖の念と敗北感と屈辱それすら上回る快楽が産み出す信仰状態に落ち込んでいるね。ヴィヴィオやネプテューヌにされた時もこれになっているけど、今回は手加減がなかったみたい」
「忠夫は大丈夫なの?」
「命に別状はないし通常の敵との戦いにも差しさわりはないよ。多分。ただ今回忠夫を輪姦した女神達相手には強すぎる快楽と屈辱を味あわされぬいたせいで、信仰者と女神みたいな関係になってしまったかも」
ユウキはそういいつつ、凄まじい怒気を放っている。横島がある程度深刻ではないことが分かったからこそ、怒りなどを抱ける余裕も出てきた様だ。 そこで大鳳はユウキに聞いた。
「相手の女性陣はなにを考えていたのやら。神様ってことは忠夫が何かやっちゃったのかな? それとも我儘全開で行動してきたのか」
「無礼とかで祟りをもらったとか天罰の可能性は低いと思うな。神様の霊気を探ってみたら、一応ひどい性行為をしつつ、忠夫への愛や好意は一応あったみたいだから」
それから横島の容体を説明し始めたユウキの報告が始まり、彼女の悋気と怒りの混じった声が響く。大鳳はそれを聞きながら面倒くさいことになると感じて頭痛が走る。
しばらくして横島が意識を取り戻した。大鳳はユウキの回復魔法と霊酒のおかげで大分回復しているのを見て、
大鳳はこの殺気に近い怒気にさらされた状況が少しは動くかもしれないが横島の発言次第では悪化するかもしれない。横島に対して愛が重すぎる様になっている女性陣の耳に入ったらどうなるか想定してみる。
ネプテューヌあたりは女権国家の神様に喧嘩を売りかねないし、ヴィヴィオもストレリチア式に神殿は破壊とかやりかねない。難易度は高いが、ユウキに同姓である自分が話を聞くと言って外に出すべきだったかもと思った。
納得させる難易度は高いし、ユウキが横島に治癒魔法をかけていた以上引き離さない方がよかった可能性もある。しかし今見れば、霊酒だけで充分回復していたと思われるが後悔先に立たず、だ。
目覚めた横島は死にそうな顔になっている。これは女権国家で割と頻繁に見られる王国で言うところの逆NTRプレイ好きの女性に犯やられた、善良な男性の病状だ。彼はユウキに抱き着き言った。
「ユ、ユウキ。ワイは堕とされてしまったんや。汚されぬいて完全にパープルハート様の相棒として立つことができなくなってもうた……」
横島の言葉を聞きユウキの表情に複雑なものが混じる。大鳳はその表情を見て大体の木ユウキの心情を察した。ネプテューヌはユウキとも仲が良く、ユウキの抱える問題解決の為に身を粉なにして頑張ってくれているらしい。
彼女がそばに来てしばらく経つとユウキが追い詰められている様な表情をすることがとても少なくなった。だがいくつか前の転生先で、横島が夫を勤め彼女の為に死をいとわなかったと聞いてから嫉妬の感情を持っていることが大鳳にもわかる。それでも彼女に助けてもらっていたり、ネプテューヌが人たらしだからこそ嫌ってはいない。むしろネプテューヌの好意を抱ける人柄を目の当たりにしている為かかえってユウキの悋気の念が強くなっている部分もある。ユウキは笑みを浮かべて彼を掴み言う。
「忠夫、いくつか前の前世の記憶が前面に出ているみたいだね。とりあえず今生の価値観に戻ろうか」
そういうとユウキが横島と今生で知り合った女性陣達に電話をかけ始める。大鳳は直ぐにネプテューヌとユウキ達に協力して捜査してほしかったが諦めた。今はネプテューヌを呼ばない方が話はこじれないだろう。
1043 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 12:00:34 ID:i8yNsUHl
横島が嫐られぬいて数日後。
三女神達はスカサハから寝耳に水な言葉を聞かされていた。ここ数日ヴィヴィオに追われるホラゲーをハードモードで横島を襲うオープニングなしの状態にしてゲームの中に吸い込まれる状況が続いていたのだ。
そして走りこんで経験値が戻ってきたと断じたスカサハは次にそろそろ行くかと言って来たから嫌な予感を覚えながら聞き返すと彼女は言った。
「横島の奴はな今のところはお前たちに嫐られぬいてそのまま逝った時の記憶しか蘇ってない。
あの後お前たちの面倒を見ていた創生の史書イストワール(とてつもない力を持った美少女フィギュアみたいな形態もある本)が下した罰お前たちの国に横島の転生体を送るから面倒を見ろという罰が終ってない状態だな」
それを聞いてベールの顔色が青くなった。
「そ、そんな師匠それはあまりにも御無体です。ゲームで言えば忠夫さんからの好感度がマイナス百越えではないですか」
「そこまでではないぞ。記憶ではなく記録だがお前たちの国に転生した時の情報も持っている状態だからな。それを記憶にしたいのなら次の修行の為のゲームに吸い込まれることだ」
スカサハの駄目弟子へのサディスティックな笑みにブランは怒りを面に出さない笑みで言う。
「師匠今度の実戦形式の稽古いつですか。師匠がそろそろ私に一撃入れて見せぬかって、言ってたのを早く果たしたい気持ちで胸がいっぱいになってきてます」
「本当に珍しく礼儀正しさの上に勢いもあるよい声だな。物静かでないときは品のない怒鳴り声が多いぞ。もう少しそういう声でもしゃべる努力をしたらどうだ?」
スカサハの弟子の向上心を煽る為の挑発にビキビキしながらもブランたちは準備を進めていく。彼女たちがおとなしく従っているのは、
横島の好感度を取り戻すのが一番だ。だがどれほどスカサハに苛立たされても、師匠である彼女に向ける信頼は一切揺らいでいない為もある。 そして彼女たちが今度吸い込まれるらしいゲームを見て、
彼女たちは嫌な予感が的中したと思った。ゲームのタイトルが『寝取り返し女神戦闘記』だからだ。
スカサハがゲームを起動させると彼女たちはその世界に吸い込まれた。恐らくだが現世の記憶は幾ばくか封印され、ゲームの中の自分の意識が表層に出ている類だなと、ゲームと関わっている女神である彼女たちにはわかった。
ブランはルウィーの協会で横島と共に戦った日々を思い返していた。今回横島がルウィーニ転生してきたのは二回目だ。
一度ネプテューヌの治めるプラネテューヌに転生し、そしてその時に彼女を助けて魔神からこの世界を護る為に共に戦った。
初めてルウィーに転生した横島と共に過ごした時間は楽しかったが苦しみも多かった。これは他のノワールとベールも一緒だっただろう。
ネプテューヌと同じ立場になって彼を育て関係を育み自分の力になってくれようと頑張る彼を見ていく内に、自分がどれだけ良くないことをしたのか突きつけられ続けたのだ。
イストワールが女神としてより成長させるために下した罰は本当に的確だったと言えるだろう。
そんな中で今回の事件を解決するために奔走していた横島が戻ってきた。彼の帰還を聞き、良好な関係の飼い主と久しぶりに会う犬の様に駆け出しそうになる自分をどうにか抑え、女神らしく玉座めいた椅子で待っていると彼が駆け込んでくる。
「ブラン、これで数か月はルウィーも平和だろう」
「そう……。ご苦労様。疲れている貴方には一番の褒美は休憩でしょう。式典等は数日後にするわ」
女神らしい落ち着いた態度を取って気遣っている様だが、実際は早く役目を終わらせてプライベートな時間に切り替えたい自分のエゴだと彼女は思っている。
早く彼を休ませるためという口実で公務を終わらせ宇要する彼女に助け船が現れた。彼女の盟友である、美少女の吸血鬼エヴァンジェリンと幼い少女でありながら魔術の使い手であるアリス・マーガトロイド入室してきたのだ。そして彼女の使い魔であり横島と前世からの付き合いであるユウキの姿もある。アリスは少女とは思えない程の洗練された礼を取ると言った
「ブラン様。此度の戦いは終わったので、ひとまずは安泰でよろしいかと。ただ今夜忠夫に甘え抜いたら、明日から少し遠出しなければならないかと」
「そう……」
横島が倒したらしい邪悪な存在の土地への対処をしなくてはならない。魔法と霊能的な陰陽道ではやれることが異なるのだ。
ブランは横島ができないことを代わりにしていたため今回は戦いに出られなかった。だからこそ彼が安心して休暇を取れるように早く終わらせなければ。その日の夜は彼に抱き着き甘えるように女性優位の性行為をしながらブランは言う。
「忠夫、巨乳の女たちにうつつを抜かさなかったでしょうね?」
上になられながら彼は首を横に振った。
「も、もちろん。お前が嫌がるからなるべく巨乳の女性とかと会わない様に占ってから言ったわ」
本心だとわかりつつ疑い尋問するようなこれ以上の快楽は怖いというギリギリの責めをしながら、ブランは言う。
「本当にぃ?」
「もちろんです。ブラン様」
ビビった彼の声を聞いてブランは言う。
「はい。脅えた声で私を誘惑したからもう優しい性行為は終わり」
「え」
ブランの手にピンク色の光が宿り、そのまま彼女の腕が彼の分身を飲み込んだ自分の秘所を触ると彼は射精と同時に涙と鼻水を噴出した。それを見て魔法で洗浄しながら彼女は言う。
「実に良いリアクションね」
「ブ、ブラン様勘弁して下さい」
「大丈夫よ」
慈愛に満ちた笑みに安心した様子の彼にブランは言う。
「私が死に物狂いで動いて五日間は休暇取れるようにしておいたから♪ どれだけ絞ってもそれだけ時間が経てば回復するでしょう」
死刑宣告を受けたような彼を他所にブランは腰を振り彼の射精を禁じたりあるいは大量にさせながら彼の脳が砕けたような悲鳴で秘所が余計に締まっていき、飲み込んだ彼の分身が振るえる感触を楽しんだ。
彼は何度も射精をし、その度に全身が震えた。快楽が強すぎて離れかけた彼を鈍器すら簡単に振り回す腕で拘束すると最後には身を削る快楽への不安から縋る様に自分に抱き着いてくる瞬間をブランは好ましく思っている。
横島が達し抜いた後に彼女は横島を抱えてシャワー室に行くと、そのまま彼を洗い魔術で風呂の水を液体スライムに転じさせて彼を嫐った。
快楽で脳が壊れブランの言うことを聞く機械になっている彼に奉仕させながら、時々不手際を見つけては仕置きと言って彼に快楽が強すぎる愛撫を与えたりしていた。
手で撫でられても足で分身を踏みつけられた時も彼女がその気になれば心地良いだけの快楽であり、逆に仕置きのつもりで動けば強すぎる快楽で苦痛となる。何度目かの失敗の時にブランが彼を押し倒した。
「7回目の失敗だ。という訳でこれで行くぞ」
ブランが彼に騎乗したまま玉袋を揉みしだき始める。きつすぎる快楽と優しい揉みしだく快楽のせいで慣れることができない彼はひたすら悲鳴を上げていく。ブランは笑いながらいう。
「実はこれお前のいくつか前の転生体にやったトラウマセックスの再現なんだ」
「ひー!」
「魂は覚えてんだな。 でも二度と失敗しませんとか謝らない辺り、癖になったかこの変態が! お前を尊敬の目で見ている同じ神殿騎士の女官たちこの姿知ったらどんな風に思うんだろうな。
女権国家の力を得たサドもいるからこんど呼んでやろうか?」
「や、やめてください。ブラン様」
「変態の上に嘘つきか救えねぇ。前よりでかくしながら言っても誠意が感じられねぇぞ」
そういってブランが少し膣を緩め射精が始まった瞬間強く締めると彼は泣きわめきながら射精をしていく。それが済んだ後にブランは優しい絞り方に変えて玉袋を揉みしだく手と似た動きで彼を何度か射精させると物静かな時の口調に戻っていった。
「最高に楽しかったわ。あと数日は休んで私が帰ってきた時に迎えてね」
ブランが横島の成し遂げた魔物討伐の後処理の為に出動してから数日後、ルウィーの教会への道を上機嫌で歩みブランの姿が見える。
彼女は横島が倒した邪悪な魔物の後処理が早く終わったのと、思った以上に横島が手際よくやっていたので惚れた男の良いところが見えて気分が良いのだ。
その彼女の前に神殿服に身を包んだ騎士が現れ、急に跪いた。それを見て彼女の顔色が変わる。目の前の神殿騎士は彼女の下部であり、相当な手練れの一人でもある。
どんな用事かはまだわからないが、彼が正規の手続きなしで自分に業務上の話をするときの礼を取るということはただ事ではないだろう。
「ブラン様、緊急事態です」
「謝罪は良いから。貴方の普段の様子を見ていれば、ただ事じゃないことは分かる。思ったより消耗しているみたいだけど傷薬使う?」
基本的に女神達は私的な場所では身分にかかわらず誰とでも交流を持っている。この神殿騎士もそうだが、彼はかなり規律を重んじる。
横島も部下時代に良くしてもらったと言っていたから彼のことが印象に残っていたブランにすれば、その真面目さを知っていることが彼女の中の不吉な思いを強くしていた。彼女の不吉な思いを感じ取ったのか神殿騎士は意を決したように言う。
「横島殿が攫われました。敵はエヴァンジェリンとユウキ、アリス殿です」
「やっぱり」
「気づいていたのですか?」
「正確に言えばその可能性もあるかもって思ってた……。前世で横島の世話になったって言ってたから、私がネプテューヌの伴侶だった頃の彼の転生体にしたことで含むところもあったんじゃないかって」
ブランは物静かな声で答えつつ、それなり以上にショックを受けている自分に気づく。それなりに仲良くやれていた相手に裏切られた、
否正確に言えば自分の過去の悪事への報復でこちらに近づいてきた者達に騙されただけなのだが、それでも七割くらいは信じていたからこそ堪えた。そのショックを飲み込むと彼女は一瞬でルウィーの女神に立ち戻り言う。
「今回の件は国家反逆罪にはしないで。恐らくは私がバカだったころにやってしまった過去の悪行に対する私個人への報復だから」
ブランは状況を説明した彼女たちは、ルウィーの民に迷惑かけずあくまでも自分だけを狙っていること、そしてルウィーという国家を転覆させたいのなら、もっと良いタイミングがあると。
それを聞くと神殿騎士は頷き辺りに通達をすると言って駆けて行った。彼が無線機を取り出したのを見て、ブランは進みだす。
途中まで進んでも敵の数が思った以上に少ないことに気づいた彼女は魔法で無線ログを見てみて納得がいく理由が見つかった。
さっき言いつけを受けた神殿騎士が連絡を入れた後の会話内容は公だった。
「――以上がホワイトハート様のお言葉です」
それを聞いた他の騎士が答える。
1044 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 12:02:25 ID:i8yNsUHl
「なるほどそれでは、此度は私物の武器防具以外は使ってはいかん、ということですな」
「ええ。それと戦闘した結果殺害はともかく、相手が戦闘不能になったら行動不能にする魔法をかけた後になるべく手当を。それと降伏したものは、軽い罪を犯した者が入る牢に転移させましょう。
今回の戦いは『国に危害を加えに来た外敵ではなく、ブラン様の個人的悪行への報復者』の用ですから。だがブラン様がサンドバッグにならず反撃する態度なら、我々も個人的に助太刀しましょう」
騎士団だけではなく手の空いていた冒険者なども同じような態度で加勢に来てくれていることが分かった。思った以上に敵が少ないのは彼らのおかげの様だ。
ブランが奥に進むといつの間にか出現した吸血鬼の居城めいた城の森で黒い服を着た黒髪の美少女と出会った。最も彼女はインプだから年齢は見かけで計れないが。ユウキはかつて彼女に向けていたのとは違う凄みのある笑みで言う。
「ブランちゃん初めましてと言うべきかな。一体化したゲームのキャラの中に潜んでいて、本当の僕は見せたことはなかったから」
それに対してブランはハンマーを取り出して答える。
「正直なところ私はあの件に関して私を罰する権利があるのは忠夫とネプテューヌだけだと思っているわ。何しろお貴方たちはあの時出会ってすらいなかったでしょう。
それとゲーム中に入れてのあれこれに関しては鬼婆(スカサハ)の仕業よ。
やりたくてたまらなかったし、やった時はノリノリで楽しんでいたのは否定しないけど。 だからこそ今生の忠夫に惚れているお前たちがむかつくと言うなら受けて立ってあげるわ。少なくとも私の悪行が原因ではあるんだから」
それを見るとユウキは不敵な笑みを浮かべて言う。
「本当に男前だね。少し分が悪いから精神攻撃と行こうか」
そういってユウキが文珠を投げてきた。その文殊には『教』の字が入っていた。それと同時に彼女に情報が流れ込んでくる。
ブランに嫐られぬいた後で彼は、アリスの作ってくれた朝食のおかげで信じられない程回復していた。そしてアリスのくれた紅茶を飲んだ瞬間意識が飛び、彼は目覚めると吸血鬼の城めいた場所にいた。
目の前には大切な女性であるブランの友人であるエヴァとユウキとアリスの姿がある。彼女達を見ると横島は安心した顔になり言った。
「エヴァ、ユウキ、アリス。一時はどうなるかと思ったけど、お前たちがいてくれるなら安心だ」
そういって彼がアリスに触ろうとした瞬間、彼の動きが止まる。アリスの腕から魔力でできた糸が出て彼の体に入っていることに気づく。アリスは少しだけ嫉妬めいた声で言う。
「忠夫は本当にブランのことが好きなのね。このゲームだと貴方がルウィーに一度目の転生をした時と酷似した関係らしいけど。でも私たちは彼女の所業で許せないことがそれなり以上にあるのよ」
「あ、あのアリスちゃん」
横島の問いに答えずアリスが魔術を唱えると彼女の姿が変わり、そこに金髪の美女が現れる。彼女は全身を覆いながらも体の乳房などが強調されるように意識した気付けをしている。
そして彼女は横島の唇を奪い、快楽で射精しそうな彼の分身に魔力でできた糸を入れて射精を禁じながら言う。
「忠夫、今目を閉じようとしたでしょう。裸どころかこの服装でもそうしようとするなんて。ブランが豊満な体の女性に目移りすると怒るし落ち込むからって占いとかまでしてそういう女性と会わない様にして。
だから私達も仮の姿でいないと会えなかったし」
そういってアリスが指を動かすと彼の眼が開く。瞬きはちゃんとできるのに目を閉じる行為は出来なくなっていることを不思議に思いながら彼の前でアリスは青い服と下着を一瞬で脱いだ。
全裸の彼女を見た瞬間ブランとは異なる豊満な体に完全に圧倒されそして分身がそそり立ってしまった直後に、彼の首横に動く。そしてそこには巨乳をさらして妖艶に笑うユウキがいた。
「忠夫、僕は隠れ巨乳だから胸なしって言われてたけど、今回はそれが役に立ったね」
エヴァは体の線が強調されるラフな服装のまま大人の姿で彼に近づいてくる。ユウキが最初に彼の腕を取り乳房を掴ませた後、彼の分身を飲み込み騎乗し。その巨乳を存分に彼に押し付けながら言う。
「ほらこれがブランが忠夫に近づけたくないって思ってた巨乳だよ。気持ち良いでしょう」
ユウキと繋がりながらその乳房に顔を導かれ彼は大量の射精をした。彼が必死に逃げようとするとその腕をブランと同じ動きで封じてくる。ユウキが彼の顔を乳房から解放すると、彼から離れ騎乗位の体制となる。
彼女がアリスに目配せするとアリスの糸で横島の手が勝手に動き彼女の乳房を揉み始める。そしてそこに形の良い豊満な尻がスカートの上からでもわかる状態のエヴァが不意に彼の顔の上に座った。彼女は女王のような声で言う。
「どうだ? これがお前の最愛の女が近づけたくないと思っていた類の豊満な体だ」
横島が凄い量の射精をしてユウキの腹が膨れるくらいになるとアリスエヴァが立ち上がり、彼に聞くわざとらしい疑問の声できく。
「どうしたそんな表情をして? 気持ち良くなかったか?」
恋人を裏切っている背徳感と罪悪感。手加減のない女権国家の女性達でもトップの性的快感それが一度に襲ってきたせいで彼は精神的に追い詰められ切っている。その状態の彼に代わってアリスが見当はずれな答えを返す。
「エヴァきっと、久しぶりに味わえたボリョームたっぷりの体が服ごしだなんてあんまりだと思っているのよ」
それを聞くとエヴァが大人の姿のまま彼の前で服を脱ぎ。その豊満な体を彼に見せてユウキの手を揉んでいる彼の顔を乳房で挟みだす。その時に再び彼はユウキの膣の中に大量の精を放った。
ユウキが彼から離れると、エヴァが彼の上半身だけを起き上がらせて、乳房を揉みしだかせた後にその手を自分の尻に導いていく。
アリスの糸を抜いた後、自分の尻を掴む彼の手が快楽に抗えず握り閉める手が緩まないのを満足そうに見ながら彼女は言う。
「忠夫、途中で奉仕の手を止めるなよ。もし止まったら仕置きの時間だ」
「え」
エヴァの乳房が彼の胸板で潰れ、彼女の魔膣がもたらす快楽で意識が何度も飛びながら彼は必死に尻を握り閉め続ける。
強すぎる快楽で脳が壊れるような恐怖があり、強く握れば握るほどそれが強くなっていくが、
エヴァの言うお仕置きが怖すぎて話す勇気はなかった。 エヴァはそれを見透かしながらもわざと彼が手を離さないギリギリを見極めながら、腰を動かして彼を嫐っていく。
だが不意に彼女が腰をグラインドさせると彼は悲鳴を上げてついに離してしまった。両腕だけは快楽の電撃から解放されたと思った直後にアリスの糸が凄まじい速さで彼の手に入り再び掴ませていく。
そしてエヴァは笑いながら彼の唇を奪った。吸血鬼特有の電撃を感じさせるキスで舌を絡められた彼は涙を流し精液が止まらなくなり、その直後にエヴァが彼の首筋にかみついたまま、
後ろに倒れて彼を両手両足で拘束してくる。手の平と胸板に襲い掛かる柔らかい感触と彼の分身を包む快楽地獄をもたらす膣と首筋の電撃の快楽それで彼が完全に屈服するとエヴァは彼から離れた。
「お前をもっと可愛がりたいが、今はここまでだ。アリスの番なのでな」
アリスが彼に近づき上になって体を密着させてくると彼はどこまでも優しい快楽で足元が崩れていき、彼女のペットに成り下がりたいという感覚すら覚え始めた。どこまで緩くそれでいながら彼の分身には優しい快楽を送り込みながらアリスは笑う。
「忠夫これが、豊満な女性との性行為よ。ブランとは違った良さがあるでしょう」
快楽で忘れかけたところでブランの名前を出され彼の心が凍り付き。次の瞬間アリスの乳房の感触と膣がもたらす感触に一気に敗れた。そして背徳感が射精を強めていく。
彼は気づかなかったが彼の後ろには、ホワイトハートの為に戦った時の彼の人形が置いてあった。そのころの意識を戻すことで寝取られる背徳感を彼に与え快楽を倍増させている。三人は彼が射精して気絶すると言う。
「それじゃあ、忠夫が初めてこの世界に転生した時にトラウマを刻んでくれた。女神達にお礼をしましょうか」
文珠で横島と三人の性行為の実情を見せられたブランはいつもとは違う様子の怒りを見せていた。彼女は暗い瞳で言う。
「なるほど。かつて私がいや、私達三人が忠夫とネプテューヌにやっちまったのはああいうことだったのね。自分の行動の醜さ、十分わかったつもりだったけど、まだまだ、だったみたい」
今のブランをルウィーの民たちが見たら相当な恐怖を抱いただろう。怒っているのにいつもの物静かな口調のままなのがかえって怖い。
僅かな空気の変化の後、ブランはハンマーを信じられない程の速度でユウキに向けて振るった。ユウキもそれを辛うじてかわすと剣で切り返して見せた。
「かなり怒ったみたいだね。僕も相当頭に来てるからいくらでも応じてあげるけど」
横島なら一目でわかる切れすぎた時の笑顔を見せるユウキにブランは言う。
「……怒るとかそういう段階はもう通り過ぎているわ。7割くらいしか信じていなかった状態でもああいうことされると本気で頭にくる。
ネプテューヌは凄かったのね。境遇が似ていた上に同じ女神だから私たちの気持ちもわかるからって、あの程度で許してくれるなんて。私にはできないわ」
ブランが今抱いた憤りは似たような体験をしているベールとノワールも抱くことになるものだ。彼女は目の前の彼の今生の女に向けて激怒するとその憤怒を籠めて戦槌を構えた。
次の瞬間、ブランの鈍器とは思えない速度の攻撃が走る。ユウキでさえも驚愕する速度のそれは辛うじてかわすと、ユウキは即座に切り返した。
それからしばらくは速度でユウキが勝ってなお彼女は攻めきれない状態が続くことになる。その理由はまずはハンマーの威圧感。
一撃でももらえば大きく不利になることと、そしてそれが信じられない程の速度で迫ってきていることもあるが、一番は嫌な予感がしているのが大きい。
ユウキとの戦いで殆ど傷を負わずに彼女と切りあいながらブランは言葉を続ける。
「今回は決着がついた後も生きていたら殺したりはしないわ。でも手加減はしない……いいえ。できないから死んでも恨まないでね」
1045 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 12:04:03 ID:i8yNsUHl
そしてブランがホワイトハートの姿となり彼女の戦槌が戦斧に変わると、ユウキも全力で力を解放し雪原で済んだ金属音と魔術の音が連続で響き始めた。
ユウキが出かけた後に横島はアリスに騎乗されながら手をつなぎその吸い付くような肌で何度も天に行くような快楽を与えられた。アリスは体を密着させて、耳元に口をつけるという。
「忠夫、ブランさんの行く手を阻んでいる人形系の雑魚敵は私の魔力で動いているの。射精すればするほど、彼女が不利になっていくわよ」
アリスに射精をさせられながら彼は何度も意識を飛ばしていく。そして彼の後ろではかつて彼がブランの為に凄まじい魔物を倒したころの人形劇が演じられている。その時の意識に戻っている状態が彼の罪悪感を煽っているのだ。
アリスはエヴァと交代しながら言う。
「ブランがもう少しで来るな。アリスそろそろ迎撃に出てくるころだな。ユウキも出撃前は優先的に忠夫を絞らせたからな」
そういうとアリスは名残惜しそうだが彼から離れる準備をしつつ最後に一度強く抱き着き糸で彼を操りながら自分の体中を触らせてそのまま最後に一際大きな射精をさせるとブランが嫌がる巨乳で彼を誘惑する行為を乳房で彼の顔を包みながら言う。
「名残惜しいでしょうけど今夜はここまでね。貴方が無意識でも望むなら私達はいつでも来るから」
女神への信仰心など自分たちとの性行為の際の背徳感に過ぎないと言っているのがわかる様な妖艶な笑みを浮かべながらアリスは離れていった。
彼の視線が自分の裸体に釘付けになっているのを見透かしてか敢えて直ぐに服を着ずゆっくりと部屋の外に向かっていく。アリスの体を見ているだけで分身が復活したのをエヴァが咎めた。
「随分と助平な男だ。一度豊満な体を覚えたら、あれほど愛し合った女神はどうでも良しか」
そういうとエヴァは嘲笑しながら彼を抱いて両手両足を絡め彼の分身を飲み込み笑う。彼の罪悪感と快楽に屈した声がいつまでも響いた。
エヴァが立てなくなった彼に回復させる薬を与え出陣して大きな轟音が隣の部屋で響きだし。そしてそれがやむとブランの姿があった。彼女は横島に言う。
「忠夫大丈夫だった?」
「あ、ああ」
罪悪感のあまり脅えながら何かを言おうとする彼をブランが制した
「なにも気にしなくていいから。私の過去の悪事が帰ってきたそれだけよ」
そういうとブランは彼を押し倒して。再び彼と一つになった。エヴァ達とは種類の違う女神の快楽に彼が脱力するとブランは何度も彼を絶頂させながら言う。
「これはお詫びだから。今生は女神をものにした男としてただ快楽に溺れて。壊れてもずっと面倒を見るから」
ブランの善意しかない告白が彼の精神に止めを刺した。
ブチンと何かが切れた音がして彼女に口づけをねだると彼女の舌が彼の下と絡みそのまま大量の精液を彼女の内部に放つ。
交わりながらブランホワイトハートの姿となると与えてくる快楽が余計強まり彼は一度大きな射精をした後、動くことすらできなくなった。
それを見てホワイトハートは彼の状況を察し動けない彼をただ愛で続ける性行為を始めていく。声すら出せない横島は、自分がただの愛玩動物に快楽で変えられていくと思いながら、ホワイトハートの抱擁を受けて痙攣をしていた。
このまま放置された完全に彼が腑抜けとなり壊れる。そうなりかけた瞬間に、ホワイトハート
が引き離された。そして彼女を引き離した先には金髪でショートカットの髪をした気品あふれる美少女の姿がある。
「警戒しなくていいわ。私はそこまで怒ってない勢だから。でも最後の行為されると私の英雄さんが使い物にならなくなっちゃうからね。
それに貴女だって後悔したでしょうし。今回はノーマルエンドってところね。忠夫もこのゲームの世界での記憶はないけど、貴女の国に転生した時の記憶は持っているはずよ」
「貴女は」
友好的な態度と自分の過ちを止めてくれたことから礼を持った声で聴くと彼女は堪えた。
「沙条愛歌よ。失敗ともいえないけど女神との距離感を間違えてしまった彼の来世に英湯となってほしい幽霊よ」
それを聞いた後で、愛歌は横島を掴むと言った。
「どんな形になるかわからないけど、今生でも彼と貴女達の関係が英雄譚を引きたてる者であることを願うわ。それではまた」
愛歌は優雅に一礼すると横島を掴みそのまま光った。恐らくはゲームクリアの結果だろう。
ブランが現実に帰還した後、ベールとノワールもスカサハに渡されたゲームで似たような体験をしていたことが明らかになった。そして彼女達もブランと同じような感情を抱くことになっていた。
ベールとノワールも横島が一度自分の治める国に転生した時と同じ様な関係を築いた二度目の転生したイフの世界線が舞台のゲームに飛ばされたらしい。ベールの場合はこうだった。
時にはネプテューヌさえ上回る駄女神さを見せることもあるリーンボックスの女神。ベールその彼女は今自室で、ゲームをやりながら横島の帰還を待っていた。
ほどなくして彼の帰還を告げる声が聞こえると彼女はゲームをしつつ彼を待った。横島はベールの所に来ると呆れた様子で言った。
「またゲームですか。ベール様は面白いゲームが出た時はネプテューヌさんを上回る駄目神ですね」
「仕方ないでしょう。だって貴方が育ってからは大抵のことは貴方に丸投げすればうまく回りますから」
「俺が子供の頃は凄くちゃんとしていたのに。とにかく勝負して俺が勝ったら少しは御自分を鍛えなおしてください。女神なのに神官である俺より弱いとか拙いでしょう」
横島の言葉になぜかここにいないはずのスカサハの声が聞こえた気がした。その声は『うむ、まったくだ。バカ弟子がすまんな。もう少ししたら鍛えなおすのでまっていろ』と言う内容だ。
ベールは少し背筋が寒くなったが、嫌な予感が収まると花のような笑顔で言った。
「ええ。あなたが勝ったらちゃんと修行しなおしますわ」
「よし。今回ばかりは容赦しませんからね」
「あ、以前忠夫がくれた文珠を使ってもよろしいでしょうか?」
「構いませんよ。つかっても今のベール様じゃ俺にも勝てませんし俺も使う以上ベール様にだけ使わせないのは公平じゃありませんから」
横島がベールと訓練場に行くと横島は滅茶苦茶気が載らなそうに霊波刀を構え戦闘準備を始めた。ダメ人間ではあっても善性な彼女に横島は甘い。だからこそ、一度勝利して見せなければだめだと思ったのだ。ベールは彼に言う。
「忠夫、戦闘が始まる前に少し記憶を取り戻していただけないでしょうか?」
「もしかして俺、なんか記憶失ってますか?」
ベールは女神だから怠けてさびていても、横島より鋭い面もある。過去の経験からそれを知っている彼は、ベールに文珠を使わせた。もしかしたら今回悪霊払いに行った際に、
記憶を消されたのかもしれない。彼は一応はベールの手元の文珠が記憶を『戻』す為のものだと確認してから受け入れた。そしてそれを受けた瞬間、彼は一気に崩れ落ちた。
ベールの怠け具合がひどかったが彼よりまだ強かったころに負けた時、彼女の豊満な体で嫐られぬいた記憶などが蘇ってくる。彼女は男である彼を徹底的に閨で敗北させて負け犬根性と、快楽への中毒をねじ込んだ後足で分身を嫐りながら言った。
「私の怠けを諫める為の挑戦ならいつでも受けますわ。でも負けたら今夜の行動をまた、やりますからね」
動けない彼の分身を踏みながら足さばきが凄すぎて快楽を与えられているにも関わらず、悲鳴しか上げられない彼を見下ろしながらベールは満面の笑みで彼の分身を達しさせた。
そして一度の射精で完全に折れた後で、靴下をはいてもう一度嫐り、射精させるとそれをわざと靴下をはいた足で受け止めてその靴下を渡すという。
「貴方が早漏過ぎて汚れたので洗っておいてくださいね」
この時彼は気づかなかったがベールの手には『刻』の文珠が握られており、彼の魂に深く刻み込まれていた。そしてその後で『忘』の文珠を使われていたのだ。
何度も似たような戦いをするたびに嫐られた日々。上になられて、女権国家でもめったにない程の懇願をさせられたり乳房に挟まれた分身から射精させられまくったり、
逆に射精を禁じられて膣に入れるまで射精を許してもらえなかったことなども思い出した彼は、それだけで分身が勃起してしまった。ベールの手が彼の分身を掴みながら言う。
「今の私は最弱ですからあっさり倒せますわよ。まさかあんな男性優位の性行為が当たり前の国では、恥辱死ものな性交目当てで負けませんわよね」
そういいながらベールは薄着の服に着替えてきた。今の鈍った彼女でこの軽装は自殺行為だが、彼の中には正しき諫めを色香に負けて引っ込めるゴミ神官と罵られながら、
祭壇で婚姻の儀式ともいえる性行為それも女性優位極まりすぎるものをされた思い出が蘇る。ベールの霊力の籠った一撃、鈍り切っていてもギリギリ達人の末席クラスくらいの一撃を受けたがそれが貫通した。
吹き飛ばされ倒れる彼の分身を服の上からでもあっさりと踏みつけると、彼女は言う。
「あなたの魂が私に負けたいって思っているから霊力もそうなってしまうようですわね」
そして神気で彼の動きを封じると乳房で彼の分身を挟んだ。数か月前にした優し過ぎる動きの果てに焦らして射精させる動きから入っていながら、
いきなり強すぎる快楽を与える愛撫に切り替えて、さらに先端をなめられた瞬間彼は一気に射精を起こした。真っ白に染まった自分を見せながら彼女は服を脱ぎ彼の服も槍であっさりと剥ぎ取ると笑いながら、彼の分身を踏みつける。
「本当にこの子に逆らえない哀れな生き物ですわね、貴方は」
柔らかい貴婦人からの嘲笑の声が脳に媚薬の様に響く。そして彼女を真っ白に染めていた白濁が消え去ると彼女の霊力がより高まっていく。
一度の射精で完全に屈服した後に一切間を置かず彼女が腰を下ろすと彼は全身に彼女の神気が巡っていき快楽をより強めていくのを感じながら、負け犬になったと自分でもわかる声で叫んでいた。
1046 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 12:05:41 ID:i8yNsUHl
「ベール様―!俺の負けです」
「よろしいですわ」
彼女が少しだけ腰をひねると射精が起こりそのまま彼は意識を失っていく。もう自分は万が一指先一つで彼女に勝てるほどの力を得ても。このままだろうと思った
。倒れた後も彼女に甘やかす様に乳房を押し付けられ貪られぬいた後で、彼は自分が何も考えられない状態に堕ちたとわかった後、そのまま部屋を出た。
それからしばらくするとベールは再び彼に『忘』の文珠をいつ使うか考え始めた。あまりやりすぎると、彼が使い物にならなくなってしまう。
それに覚えておかせると自分を諫める為の戦いの時に対策を練られるかもしれない。次に諫めてきたらどうやろうか、そう考えていた彼女はその日の夜に災難が訪れることになる。
横島がベールに敗れた後彼は、ベールの体の感触が頭から離れず、嘲笑の声や柔らかい貴婦人めいた笑顔の蔑みの表情を思い出すたびに分身が勃起してしまう状態になっていた。
あまりに絞られ過ぎて、体力が落ちたので滋養に効く料理を食べたのがまずかったのかもしれない。消化促進緒の薬も飲んだせいか、あれだけ絞り尽くされた後なのに、分身が勃起してきてしまった。それを見て彼は自己嫌悪に襲われる。今はベールが女神としての外せない仕事に出ていのに自分が性欲に囚われていては駄目だろう。そう思った直後に彼は文珠で分身を『鎮』めると教会の礼拝堂に向かった。
彼は教会の聖堂でベールに無事に戻ってきてほしいという願いをかけようとした直後に、不意打ちめいた襲撃を受けた。
それでも彼は一切、迷わず霊波刀を抜き放ち女騎士たちの攻撃を受け止めると、攻撃的霊術を籠めた札をばらまき。文珠で『強』『化』した。
女騎士達は信じられないことにその大半をかわし、かわせなかった物も彼女たちを包む霊的オーラを強化してしのいだ。大きなダメージを与えられないと断じた彼は、
特大の効果の札を一枚だけ投げて彼女たちがのけぞり、防御してなお軽くはないダメージを受けたのを確認すると、そのまま全力で逃げた。倒せたかもしれない状況だからこそ逃走すると相手は予想していない。
この拠点は重要だが、他の三女神とも関係が良好である以上は、堕とされても奪還の目はある。何よりも教会を襲ったということはベールを狙っている可能性が高い。
彼はいかに気配を隠しながらベールと連絡を取るか考えているところで、窓を破って襲い掛かってきた金髪のサイドテールの美女の拳で倒された。彼が倒れる前に彼女は楽しそうに言う。
「ほら私が言ったとおりだったでしょう? 忠夫さんを騙そうと思ったら貴方たちくらいの精鋭をぶつけないと伏兵はなしって思ってくれないって」
サイドテールの美女ヴィヴィオの言葉に騎士達も頷いていた。
「はい加えて、ヴィヴィオ様が見事な隠形をしていなければ多分彼気づいていましたね。さすがは聖王様の夫の転生体と言うべきでしょうか」
「そうですね」
目覚めた後で彼は祭壇めいた寝台に寝かされていることに気づいた。そして先ほど彼を襲っていたらしい女騎士達が彼の体に油に似た液体を塗り込んできている。
彼女たちは体をマッサージしながら彼の下着すらおろし、彼の分身の玉袋や竿にまでその液体を塗り込んでいる。
愛撫の快楽による射精を許されず一人の女性が快楽も与える形で分身の先端を掴み射精を禁じながら意地悪く笑いながら彼の声すら出せない表情を楽しんでいる。 そこにヴィヴィオが入室してきた。彼女は横島の姿を見て上機嫌に笑う。
「忠夫さん久しぶりですね。自己紹介は必要ないですか?」
女権国家の世界に転生していたころの自分の妻だということは、聞いていた。横島がそう頭で考えるとヴィヴィオは喋れもしない彼の、様子だけで事情を察した様だ。
「忠夫さんの今の主人は過去のやらかしでの反省が足りないし、力不足なので、少し力呂つけるための課題を持ってきました。こうでもしないと彼女は死に物狂いで力を取り戻そうとはしませんから」
そういってヴィヴィオが彼の目の前で服を脱ぐと彼はその美貌に圧倒された。女神であるベールにはどれほど自堕落に過ごしてもこれ以上は衰えないというラインがある。
その最低ラインであっても美貌と性的能力はこの世界の男を跪かせるには十分すぎる。だが目の前のヴィヴィオは磨き抜いた美を持ち『今』のベールよりはずっと上だと彼は思った。
そして彼女は一回りして彼に全身を見せた後で、彼に覆いかぶさりそのまま分身を飲み込んでくる。
「ひぎゃあ!」
寸止めをずっと受け続けた後にあり得ない快楽の渦。ヴィヴィオの乳房などに触れただけで爆発しかねない状態で、分身を飲み込まれたのだ。たまったのものではなかった。
ヴィヴィオは腕を彼の背に回し、時々つぼを押してより強い快楽を与えてくるし、周りのストレリチの女騎士達も、彼に体を押し付け愛撫などをしてくる。そして彼の腕を無理やりヴィヴィオの尻や太ももに当てて揉みしだかせた。ヴィヴィオは離れるという。
「私の聖気で上書きしたから、もう完全に忠夫さんの体は私の意のままです」
そういうとヴィヴィオの瞳に力が宿ると彼はそのまま他の女騎士たちと交わり始める。入れる度に射精して果てる自分は性的に負けている屈服させられている。
という実感が強まり。そして周りの騎士たちのしぐさでヴィヴィオの配下であることがわかると、祭壇での婚礼の儀での自分の立場が使える騎士以下に落ちていると悟らされる。
騎士達は離れると百合的な行為をしながら不甲斐なさすぎる彼を嘲笑してくる。その嘲笑に泣きそうになった彼を犯しながらヴィヴィオは言う。
「忠夫さん、ストレリチアの騎士に男が閨で勝てないのは当然です。そんなあなたも愛おしいですよ。それにこんな簡単に上書きされる程度の祝福しかできない女神が悪いのですよ」
最後の言葉に僅かに反骨真を持った瞬間ヴィヴィオが言う。
「二十数えるまで射精を我慢出来たら、謝罪と撤回をしましょう」
そういいながら配下が数えるとヴィヴィオが膣を思いっきり締めて腰を動かし彼の手を取って乳房を揉ませだす。
本気を出したヴィヴィオに彼はあっさりと屈服し祭壇が光ると余計に多くの射精が起こる。ヴィヴィオは穏やかな様子だが、快楽で脳が壊れかけてもベールへの侮辱に怒った彼の姿に相当やきもちを焼いていた様だ。
その後で彼女が配下の騎士に目配せし数人がかりで聖王の気にいった男を堕とし切る輪姦を手伝わせて彼が気絶するとようやく彼女は満足した様だ。
それからベールが彼を救助に車で彼は何度も女騎士達とヴィヴィオに嫐られた。
「次にベール様と戦いに行くのは私ですよ。射精したら強化されちゃいますから頑張って耐えてくださいね♪」
騎乗する騎士が茶種猫の様ないやらしい笑みを浮かべながら彼を嫐る。射精する状態になっているのを強すぎる快楽で逆に封じていながら、彼女はこんなことを言っているあたり意地の悪さがうかがい知れた。
彼女が少し快楽を緩めると彼はそのまま射精して倒れた。
ヴィヴィオが寝所から出た後、凄まじい神気と神気に近い聖なる気が激突する音が響いた。ヴィヴィオの聖気と激突している気は全盛期の力を取り戻したベールの気だと彼には直ぐに分かった。
ヴィヴィオが退いた後に、ベールが寝室に入ってきた。彼女は彼を見ると安心した様子で、彼を抱えて部下たちに指示を出していく。
全身を貫くような快楽で彼は目を覚ました。目の前にはかつての力を取り戻したベールの姿がある。彼女は彼に騎乗しながらヴィヴィオとは異なる種類ではあるがヴィヴィオに匹敵する快楽を彼に流し込んできている。
ヴィヴィオと同じ動きで彼の分身を飲み込みながら彼女は言う。
「忠夫、私の過去の悪行の報いで迷惑をかけて申し訳ありませんわ。だから今からあの聖王の気を浄化しますわ」
ヴィヴィオにベールの神気を上書きされた時は一気にすべてが消し飛ぶような感じだったが、ベールはゆっくりと蜘蛛の毒の様な快楽で彼の体に神気を流し込んでくる。
豊かな体とその美貌に彼は射精を繰り返しその度にヴィヴィオの気が上書きされていく。一昼夜も交わった後、甘やかされぬきまともに喋れず腑抜けになった彼に口づけしながらベールが言う。
「数日は多分このままでしょうけど、私が仕事をしますからゆっくり休んでくださいね」
この後ベールが力を取り戻し彼の仕事の内容は大分改善された。だが少しだけ寂しさを彼が覚えたのも事実だ。ベールは駄女神ではあっても善性だったし最低限の仕事はしていた。
そんな彼女のことが彼もこの国の民たちも、嫌いだったわけではないのだ。
最後に横島の意識はノワールことブラックハートの治める地で彼女の為に働いていた。ノワールは毎夜彼をいたわる様に上になりながら嫐り、時には男性優位の演技をしたりもしている。
ブラックハートの姿に変わり元々豊満だったからだがよりそうなった彼女を襲いながら彼は果てて倒れる。仰向けになった彼にブラックハートが言う。
「忠夫もう果てたの? じゃあここから反撃ね」
嘘を突け男性優位の演技をしていただけだろう。喘ぎながらも主導権を握っていたのは彼女だった。だがそれでも雄としての征服欲が満たされている感じは確かにあった。
「ほらほら、早く復活しないと、女性優位の恥ずかしい性行為が次々とされちゃうわよ」
僅かに感じて昂る彼女の声は先ほどまで、『忠夫許して。これ以上は極楽から地獄になっちゃう。もう生かされ過ぎて変になるわ!』などと叫んでいた時と似ている。
演技だとわかってなお、止まらなくなって腰を振っていた彼には先ほどの性行為の時と同じような声が、先ほどまでの性行為が当然なのだと思わせて余計に惨めさを煽る。
それを知ってか知らずか、ブラックハートはさっきまでの負けたふりをした演技の声を再現して言う。
「私が、『もう許して忠夫様』って言ってもやめてくれなかったんだから貴方も射精して限界でも頑張ってね♪」
『もう許して忠夫様』が先ほどまでの男性優位の性行為を強く思い出させ今の女に逆に泣かされている状況の惨めさを余計に引き立てる。
それを察したかのように彼女が彼の顎を掴み首を横に向けると、女性優位の騎乗位で泣きわめく自分の姿鏡に映っている。
1047 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 12:07:42 ID:i8yNsUHl
「余計に興奮しているわね。逆転してさっきみたいにならなきゃ今夜は負け犬根性を抱えたまま夢の世界にゴーね」
そこまで言った後ホワイトハートはノワールの姿に戻る。彼より年下の女子高生の姿となることで、余計に女性優位の性行為による屈辱感を強めるつもりの様だ。
ノワールは彼を嫐りながらブラックハートになっていた時の口調で言う。
「ほらさっきみたいに私に忠夫様って言わせてみたら? ブラックハートの時よりは弱いわよ?」
敢えて彼から離れ嘲笑めいた目で見て手を広げる彼女に覆いかぶさった彼は獣めいた叫びを繰り返す。表向きは男性優位の性行為に見えているが実際は快楽で言葉にならない声を出しているだけだ。彼女は言う。
「早すぎるわ。また射精? もう少しこらえ性を身に付けなさい」
彼女が彼を逆に押し倒し体を入れ替えて腰を振るたびに彼の体が震えていく。ノワールの手が口がそして膣が彼を追い込み女神として神気がどんどん彼を支配下に置いていく。彼女の嘲笑の言葉は彼の耳に媚薬の様に響いた。
「さっきまでの『忠夫様呼』よびして、『私は貴方に飼われる雌犬ですって』私に言わせた貴方はどこいっちゃったの? あれが本来のあるべき男女の姿なんだからちゃんと、あの姿を見せてよ」
ノワールが既に動けない彼の分身を足で踏みつけながらわざとらしく疑問めいた声を出した。
「ねえ、なんでこんなに固くしているの。私に男性優位の性行為をしていた時のことを思い出したのよね?
まさか正しい性行為はああなのに今の自分がああされていることに興奮してるんじゃないわよね? 足で嫐られてこんなに大きくしていると怪しいんだけど」
「あ、ああノワール様もう許してください!」
ノワールは本心では怒ってないが怒りと蔑みの混じった声で言う。
「寝室やプライベートでは様付けやめろって、言ったでしょう。屈服しすぎて様よびとか、気骨がなさすぎるわ」
そういって彼女は花が咲くような笑みを浮かべ寄り彼の分身を踏む力を強めた。痛みもあるがギリギリ快楽が勝る絶妙な踏み方だ。
「犬は飼い主がだめだと自分が主人になるそうよ。『雌犬』に負けちゃうご『主人様』はもう下僕ね」
雌犬とご主人様だけは負けた時の演技を再現して、当たり前だと認識している男性優位の性行為を思い出させて屈辱が強くなった瞬間に彼女は一気に強く踏んだ。
ノワールに対して大量の射精をした彼を蔑みの目で見ながら言う。
「貴女あと数秒で意識落ちちゃうから言うけど、男性優位の演技している時の方が快楽はたくさん送り込んでいたわよ。なのに負けている時の方が射精多いわね。最後の足コキでここまで出すあたり本当に変態だわ」
自分の蔑みと罵倒が今日彼が見た最後のものになると思った彼女は機嫌よく寝室を出た。
男性優位の性行為をした際に射精の時に快楽で思考力が落ちている彼の耳元で『これが普通の性行為だから、演技ではなく実力で私にこうできるようにいつかなってくれるのを待っているわ』と言ったり、
彼を褒めたたえ当たりした後の逆襲は最高だ。あの自分の情けなさに泣きそうになりながら快楽で屈服する彼の姿が癖になる。女権国家の力を幾ばくか取り込んでから、彼を嫐ったり堕とすときは苦手分野ですら能力が高くなっているのだ。
ノワールは女神であると同時に声優業をやっているがあまりそちらは上手ではない。にもかからず、彼を嫐る時だけはどんな演技も上手にできる。
次の日彼は執務室でもうすぐ出発する予定のノワールの政務を手伝っていた。
ノワールに指示を出される度にいつも以上に彼女の命令に対して、過敏に体が動く感覚をある。彼はそれが恐らくは昨夜眠る前に大量にノワールの神気を送り込まれ精を絞り抜かれたからだろうと思う。
執務が予想以上に早く終わり出立の準備まで時間ができた彼は、時間に余裕があると思った瞬間に質問が口を出ていた。
「ノワール様。少し気になることがあるんですけど良いでしょうか?」
「ええ、なに?」
「ノワール様は女権国家の影響を受けているのに時々俺に負けた演技するじゃないですか?あれはなんでなんですか?」
「ああ。あれ男性は、演技だとわかっていても女性を圧倒していると征服欲が満たされるでしょう。そういう意味で楽しませてあげるのもいいかなって。それに私は少し対抗意識みたいなものもあるのよ」
「対抗意識?」
「ええ。ちょっと長くなるわよ。貴方がこの世界に転生したのは5回目。一度目はネプテューヌの国プラネテューヌ。そして私の国と他の女神達の国に一回ずつ転生していたわ」
「はい」
「一度目はネプテューヌの夫で私達四女神全員を助けてくれたのよ。言っておくけど、貴方の前世がいないと勝てなかったかもって程度には強かったけど、私たちの中では一番弱かったわ」
ノワールの声には過去を懐かしみ、その日々を確かに良い思い出と感じている心と悔悟の念が混じりあっている。それを聞きながら彼は彼女を後ろから抱きしめた。少し驚いて顔を赤くした後彼女は、言葉を続ける。
「そ、それでね。私達は色々あってネプテューヌの人生あんたの前世と過ごした日々だけを追体験させられたの。あんたがちゃんと足手まといにならないって証明と、
そして最終決戦まで時間がなかったから連携がちゃんとできるようにね。それで私達も女神でネプテューヌと境遇が似ていた上に、あんたが異常に人以外に好かれる性質だったせいもあって惚れてしまったのよ」
「そうなんですか」
「ええ。それで女神である私たちは人間に対して健全な愛を抱かず愛玩に走ってしまう傾向が少しあって、私たちの場合は女権国家に行って力を得てから、男性に対しては愛玩動物に向ける感情を持つ率が高くなってしまっていて、
貴方に惚れた後で、ネプテューヌを護る為にムチャして寿命を削り後で激痛が来る技すら使いまくったのよ。その姿を見て私たちは気が気でなくなっていたわ。
一応貴方の名誉の為に言うけど、それをしないと女神の一番の本文である国の守護に失敗してどれだけ無辜の民が死んだかわからなかったわ。当時は私達も騙されてお互い敵対していたことを理解してなお、
和解と停戦が完全にできていなかった頃があったの。その時にネプテューヌが来れない時に私たちの民達を貴方の前世が守ってくれていたこともその時知ったの」
「それでどうなったんです」
「その後魔神を倒して、すべてが終わり。ネプテューヌは私達を信じて自分が柱となって5年間の封印をすることを決めたのよ。
彼女は貴方の残った人生を看取ることをあきらめるというゲッシュを立てて力を得て封印したの。言っとくけどまぎれもなくお互い本気で想いあってたからこそ、
ネプテューヌは女神である自分に尽くしてきた貴方の献身を無にできないと思っていたのだし、貴方の前世もそれで納得して。残りの人生戦える時間をネプテューヌが帰ってきた時に素晴らしい国になっている様にすることに使い切ると決めていたわ」
「それで、ネプテューヌ様と俺の前世の関係が、ノワール様が俺にベッドの中で負けたふりするのと何か関係あるんですか?」
「ええ。実を言うとネプテューヌもそういう演技してたのよ。下手だけど、それでも貴方の前世は形だけとはいえ、勝てている感じがして満たされた表情をしていたわ。だから私もネプテューヌよりうまい演技したいと思ったのよ。演技力は私が上だから」
最も最近は彼に男性が勝利できないと恥ずかしい。この演技の性交が当たり前だぞと、刻み込んでからいじめ始めるのが楽しいという思いの方が強いのだが。それを隠すノワールに横島は気づかないまま言葉を返した。
「そうなんですか」
「ええ。私達は貴方が再びこの世界に転生してきた後、ああなるかもと思ったら耐え切れなかった。恋人でもないのにね。そしてあさましく世界を護る為に眠りについたネプテューヌの留守を狙った間男ならぬ間女になって、
貴方が自己犠牲として使う類の技をすべて使えない様に支配する神気を性的な交わりの中で流し込んだり、屈服感で私達に逆らえなくなるようにもしたわ。本当に女権国家の影響を受けていながらあの決断を下せたネプテューヌは凄かったのね」
イストワールに下された罰を経て本気で慚愧した今ですらもあの時のことを思い出すと背筋がぞくぞくしてくる。
そしてそれをやりたいと思う気持ちが芽生える度に女権国家の影響は恐ろしいとノワールは思う。過去の回想に囚われかけた時、横島の自分を見る視線に気づき慌てて説明を続ける。
「私達は貴方の魂が屈服するような性行為をしながらその度に、貴方が私達を護る為にたくさんくれた文珠を使って、記憶を『忘』させてそして機会が来るたびにその記憶を『戻』して嫐り犯しぬいていたわ。
そして貴方の往生の日もそうして貴方を半ば絞り殺す様な事をしたの。そうすることで反動が凄すぎて激痛と共に寿命を削る術の機能を壊して、そしてそれを習得するなという命令を『刻』んだのよ」
「ネプテューヌ様よく許してくれましたね」
「自分が迂闊だったというものあるし、同じ女神で彼女も女権国家の力を取り込んで影響を受けていたから、私たちの気持ちがわかったのもあるみたい。
多分だけど彼女も本当は私達が貴方に取った処置をやりたくてたまらなかったんだと思うわ。色々あって事情を打ち明けるのが遅れたけど、打ち明けた時少しほっとした様子だったもの」
「それでその後どうなったんですか?」
「当時私達がさび付いてたせいで、私達より強かったネプテューヌに半殺しいえ十分の八殺しくらいで許してくれたわ。その後イストワール様が私達への罰を決めたわ」
「その罰が、俺の魂が皆さんの国に転生することだったんですか?」
「ええ。ネプテューヌと同じ立場で貴方の転生体と国を守りなさいって言われたわ。自己犠牲の技がなくても、貴方は並みの英雄よりは上田市、女神の戦いでもそれなりに役に立つ程度には強かったから、何が罰になるのかわからなかったわ」
ノワールは本当に当時は分からなったという感情をにじませつつ、少し真剣な様子に変わり言葉を続ける。
「正直私達のせいで弱くなった貴方と共に戦うことで奪った力がどれほど有益だったか知りなさいって、意図の罰かと思ってたの。 当時はやらかしたことにしては罰が軽すぎるんじゃない?って疑問を抱いたわ」
1048 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 12:09:32 ID:i8yNsUHl
そこまで言った後ではっきりとノワールの表情が暗い物へと変わった。横島は彼女の懺悔を聞き入れるべきだと思い彼女の手を取ると、それに勇気をもらったかのようにノワールは一度詰まった言葉を吐き出し始めた。
「……本当の意味でのその罰の重さを知ったのは貴方が私達と共に戦えるくらい強くなって、私がプラネテューヌに貴方が生まれた時のネプテューヌと同じ立場になってからよ。
貴方の前回私の国に転生した転生体が、死に物狂いで自己犠牲を伴わない術や技を習得して磨き上げ英雄となってそれでもなお、力不足で私の守るべき民たちがひどい目にあって、自分を責めている姿を見た時はつらかった。
特に貴方の力が少しだけ足りなくて私が負傷した時に、貴方に心底申し訳なさそうに謝られた時は、心臓にナイフが刺さったような錯覚を覚えたわ」
ノワールは今でもその感覚を思い出せる。自分の良心でできたナイフが心臓に刺さったような錯覚を覚えた次の瞬間、彼が自分に尽くしてくれた日々が一気にのしかかってきたのだ。
その後のことはあまり覚えていない。ただ近くに居たネプテューヌ達の話では、横島には落ち度がないことを伝えて抱きついた自分を、彼女たちが彼の眼を塞いで引き離してくれたらしい。
その理由は惚れた男にはとても見せたくないような表情をしていたからそうしたと言われて、感謝したものだ。
その話を聞いていた横島はイストワールという書は相当に人を見る目が合ったのだろうと思う。ノワールや他の女神二人がちゃんと苦しむ良心を持っていると気づいていたのだろう。
空気が湿っぽくなったのを察した彼女は強引に話題の変換に移った。
「大分脱線しちゃったわね。とにかく私が演技をするのはそういうわけだから。
それにしてもベールとブランとネプテューヌは最近は怠けすぎよ。昔は貴方の転生体が来たときは凄く努力していたのに、
占いで大きな災いが起きる時は数か月から一年前には分かるようになってから有事の時以外怠けモードね。一度も言ったことがない高みに行くのは難しい反面、力を取り戻す速度が人間より早いのも手伝っているのね」
内心では横島の前世が彼女たちが無理をしているのを嫌っている厳どうしていたのも多少手伝っているのだろうと思いながらもそれは言わない。なんとなく今生は自分のモノとはいえ恋敵に助け舟を出してしまう気がしたためだ。
ノワールを見送った後彼は、心底不思議な気持ちになっていた。ノワールの女神としての責任感の強さや高潔さを見ていた彼は彼女がそんな非行に走ったのが信じられない。
だが彼女が女神として善性なのを見ていたからこそ、こういうことでは嘘は言わないだろうとも思う。
『昔からノワールは良い女神だったらしいけど、イストワール様の罰を受けてもっと良い女神になったんかな?』
物思いに沈む彼の思考を嘲るような声が響く。
「本当に彼女にべた惚れみたいですねぇ。最もあのようなことをした女神が相手では真実の愛を抱くのは難しいでしょうが」
その言葉に彼は即座に霊波刀を構えると後ろに下がった。ピンク色の髪をした美少女を見て彼は自分の魂がこの女性を覚えていると感じて逃げようとした。だがそれを彼女が手を振るい宣言した言葉で消えた。
「『想起ノワールとの初夜』」
彼の頭に彼女に嫐り抜かれた初夜が思い出された。そしてその記憶は恐ろしいことに今でもノワールがもたらす性的快楽はすさまじいのに、まだ慣れていなかった童貞時代に完全に刻み込まれた記憶が一気に蘇ってくる。
ズボンすら精液まみれにした彼を不機嫌に見推しながら彼女は言う。
「本当にあの女神の体は良かったようね」
自分が他の女に見とれた時のノワールを思わせる視線に彼は反発したが言葉を出すことは控えた。彼の内心は『これどう見ても俺が他の女性に見とれた時と似とる』だ。
うぬぼれが過ぎるかもしれないが、彼女も自分の前世と関係のある女性なのだろう。そしてさとりが、彼を睨みつつ言う。
「現世の妻との経験から見破ったのね。もう手遅れだけど」
女権国家の力を取り込んだノワールとの初夜を想起させられた彼はもう、立ち上がることすらできなくなっている。さとりが目配せすると、白い髪の緑色の服を来た少女が彼を担ぎそのまま、『転』の文珠を使って瞬間移動をした。
目覚めた彼が目にした景色は悪魔の住居を思わせる美麗な祭壇だ。
彼は脅えつつここにいるだけで自分の何かが甘美な毒に犯されている錯覚を覚え始めた。そして彼が目を開けた先には、赤い長髪のドレスの美女がいる。美女陸八魔アルは、彼を見下ろす。
そして彼女は寝ている間に服を脱がされており、彼の横に立ったアルが立ったまま彼の唇を奪った。口づけを受けた瞬間全身が快楽で痺れ甘い快感が走ってくる。そしてアルの手が彼の分身を撫でまわして大きくなる、
名も知らない美女、恐らくは彼女が率いる女権国家の悪霊が彼を犯し始める。美女の悪霊に大量の射精をすると彼女はようやく、彼の唇を解放していう。
「忠夫久しぶりね。幾つ先の転生先でも貴方の伴侶となると約束したベリアル、陸八魔アルよ」
「ああ」
悪霊に騎乗されて搾り取られたせいで彼は動くこともできないでいる。アルは彼を愛おしげに見つめながら宣言した。
「ベリアルの名において、前世からの契約に基づき貴方がこの世界に転生した時も幸福にできるように働きかけ続けることを約束するわ」
「そ、それなら、もう俺は今生では一人のノワール様としかそういう関係になる気はないから解放して」
言い終わるより先にアルの配下の他の悪霊たちが実体化して彼の体中にオイルらしきものを塗り始めた。どこか甘い香りのするそれは彼の体をジンワリとしか快感に包んでいく。
そこに緑の髪をした少女が入ってきた。彼女は彼の様々な場所に舌を這わせると唾液と混じった油が余計に彼の快楽を強めていく。
「初めましてかな、僕はリグル・ナイトバグ。アルと同じ立場の君の前世のお嫁さんの一人だよ」
「そ、そうかでも今生は」
言い終わる前に彼女が彼の分身を飲み込み一気に堕ちさせるような快楽を与えてくる。リグルは笑いながら言う。
「ノワールさんとは違う感じの気持ちよさでしょう?」
彼女は笑いながらそういうと彼の上で姿を変えた。その姿は大人のそれであり、陸八魔アルには負けるがそれでも豊かな乳房をしている。彼女は言う。
「忠夫が転生を繰り返す際に最初に妻となったネプテューヌさんもよくこうやっていたよ」
ノワールの友達であるネプテューヌがしたプレイそれを聞いた途端に背徳感が沸き上がり、彼は一気に射精を起こしていく。さとりが耳もとで言う。
「ノワールさんを裏切っている状態彼女が劣等感を感じている女神がした性行為に興奮してますねぇ。この変態が!」
そういわれた後にリグルが彼を射精させると、彼は大量の激しい快楽を伴う射精の後、交尾を終えた雄の虫になったような錯覚を覚え。
そのまま眠りに落ちかけた、そして彼の意識が落ちかけた時にこいしが彼の分身を飲み込み始める。彼女に射精させられるたびにこいしの力が自分の体にしみこむような錯覚が起り彼はそのまま意識を失った。
次に目覚めた時彼はノワールに口づけをされていた。
「忠夫相変わらず、ベッドの中では弱いわね」
腰砕けになった彼をからかう様に笑った彼女は再び彼に口づけしその舌遣いに脳を蹂躙してくる。どうにか応じるとノワールは笑いながら彼を迎え入れる準備をするゴスロリの黒い服を地面に落とした。
彼女に押し倒され分身を飲み込まれた瞬間、彼の意識が飛んだ。ノワールが腰を動かした瞬間に彼の霊気が蹂躙され女神の下に落ちて行く。そして快楽のあまり一度意識が飛ぶと、彼は悲鳴を上げた。
彼の分身を包む感触の快楽が一気に変わった為だ。ノワールのどこか甘いながらも絞めてくる感触とは違い、どこまでも緩くそれでいながら眠ってしまうと引き返せなくなる類の怖さのあるものに変わり、
彼が視線をそらした上を見ると、そこにはノワールではなくアリスがいた。
その光景に頭の中に様々な感情が浮かび不貞行為!そう思った直後にアリスが腰をひねり彼の分身を絞めるとどこまでも甘く緩やかな感触が脳内を支配し彼は脱力感の極みを持たらす射精を起こす。
アリスは彼の唇を奪い、ノワールとは正反対の快楽を与えながら言う。
「私とノワールさんが二人がかりで貴方を可愛がったらどうなりそう?」
想像しただけで彼の背筋が恐怖と歓喜でゾクゾクとしてくる。そして明確な答えが彼の中で出る前にアリスが彼に甘い口づけをして脳をかき乱し膣でさらに分身を嬲り、勢いが悪くどろどろ出る射精をさせながら言う。
「私とノワール様が交互に犯したり」
アリスの発言と共に彼の視界には入らないところにある、ノワールと彼を模した人形が交わり彼とアリスがしたのと同じ動きをし始める。
そして彼の目の前のアリスがノワールの姿に変わると彼は、どろどろとした射精から一気に搾り取られる射精へと変わる。ノワールは彼をバカにした目で見下ろしながら、腰をひねっていく。
現実の世界ではアリスが幻覚のノワール=人形劇の人形と同じように動き彼を嫐り笑っている。彼は何度もアリスとノワールが変わり快感のベクトルが真逆になるたびに凄まじい射精をした。アリスは彼から離れるという。
「名残惜しいけどそろそろ交代ね」
そういって彼女が後ろを見ると陸八魔アルが赤いドレスに身を包んでいた。彼はそれを見て何かが拙いと思った妖艶さが増しており、今の彼女に何かされたらさっきとは比べ物にならない何かが起きる。
そう思った直後にアルが彼の手を取ると、今度は彼は豪華な城を思わせる洋館めいたパーティルームに移っていた。
アルの配下らしい悪霊や悪魔らしい美女たちが彼を見下ろし再び襲ってくる。アルは嫐られる彼を見ながら笑っている。慈愛する感じさせる妖艶な笑みを部下たちが敢えて彼の首を固定して見せると、その笑みに恐怖を覚えた。あれはアリスと同種の男が壊れた人形になっても自分の愛は微塵も揺らがないから構わないという類位の堕落に導く妖婦の笑みだ。アルは彼の顎を掴むと言った。
「忠夫、少しだけ辛いかもしれないけど最後には最高に幸せになれるわ」
1049 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 12:11:57 ID:i8yNsUHl
そういって彼女が祭壇めいた寝台の前で服を脱ぐと彼はアリスの糸に動かされながらアルに近づいていく。
彼女の乳房や尻を揉んだ瞬間に爆発しかけた分身はアリスの魔力出てきた糸で止められそのまま祭壇で彼女の秘所に突き入れた瞬間彼は声にならない絶叫を上げて射精していく。
あの悪魔の正装なドレスを着ていたことが何らかの作用をもたらしているのだろう。口づけされて彼がもうろうとする中アルが言った。
「大丈夫よ。ノワールさんも最後には貴方を可愛がる仲間になるから」
真実としか思えないその言葉でブチっという音がした後彼は、意図に抵抗することもできずアルとその配下たちに輪姦されていく。アリスやリグルが時々混じってきた。そしてアリスは一番恥ずかしい体位の時に子供の姿になり言った。
「もういったかもしれないけどこれは、ノワールさんが一番負けたくないネプテューヌが過去に貴方にしたプレイよ」
それを聞いた直後に背徳感からの射精が起こり子供の姿のアリスは大人に戻りまたネプテューヌと同じことをするとリグルに変わり彼女もそれに習う。祭壇で儀式が終った後に陸八魔アルが言った。
「これからラスティションの女神と本格的に一度戦わなきゃダメだから大変ね。しかも相手を殺しては駄目な縛りがあるのだから」
アルの宣告の後で彼は祭壇で複数の女達に嫐られ続けた。
その後彼はどれだけ時間が経ったかもわからない状態で時にはアルに嫐られアリスやリグルに同じことをされつづけた。
時にはアリスが人形劇の人形を使った術でノワールに嫐幻覚を見せてきたり、さとりがそれを想起し、
こいしが浮気は駄目だと言う倫理観を強くしてから敢えて背徳的な性行為をさせたり、さらに時には子供に戻され精神が記憶だけある状態で当時に戻り精通直後になった状態で嫐られ。
射精になれない体のせいで震え上がるのを両手両足で抱きしめながらアルがそれを受け止めていた。まだ子供の姿の彼を撫でるとアルは服を着て言う。
「それじゃあノワールがここまで来たから迎え撃ってくるわ」
アルはそういうと彼に口づけするとそのまま出て行った。彼女に舌を絡められ続けて、肥大化した分身は彼がどんなに刺激を与えても自分では出すことができない。
そんな拷問の様な時間の中で向こうから大きな音が響き始める。隣の大部屋から剣と銃弾と魔術の音が連続で響き続けアルが敗北したらしい音が響くとノワールがドアを開けて入ってきた。
彼はそれを見て一目で本物のノワールだとわかった。ノワールは全ての情報を理解するといつものツンデレなどの嫉妬深い様子は見せずに快楽を与えられ過ぎてしゃべることすらできない彼の体を医者の触診みたいに触り始める。
ノワールは全身を触り終えると深刻な様子で言った。
「大分悪魔や妖怪や魔女に嫐られたみたいね。今すぐ浄化するわ」
そういって彼女が彼を掴むと瞬間移動が起こる。彼はラステイションのノワールの祭壇のある場所に置かれるとノワールに押し倒される。
子供の姿のまま為に乳房が彼の顔を包み彼は分身が飲み込まれるままに射精を繰り返す。
アリスとアルとリグル、さとりとこいしそしてアルの配下達に嫐られた際にたまった魔力が一気に射精と同時に出て行くような感覚を覚えた。
彼はノワールの嫉妬と医療行為と愛情が混じった性行為にやられながら射精をしながら恐怖を抱いた。過去にアリス達から味あわされたアリス達と交代剛体にノワールに嫐られる快楽が蘇ってきてしまったのだ。
ノワールは彼の悲鳴を恍惚とした声で聴きながら言う。
「まったくあれだけ絞られて、一番恥ずかしい体位でやられてこんなに出すなんて情けない。早くアリスの魔力を出し尽くして大人に戻りなさい」
そういってしばらくして彼の体が大人に戻るとノワールは口づけして舌を絡めながら乳房を彼の胸板で潰し彼の腕を自分の尻に導いた。口ビルを話した後で彼女は言う。
「もしも私を落としたらお仕置きだからね」
そういって彼女は全身の体重を彼の手に預けて彼自身の手で上下の律動をさせ始める。手の感触と胸板の感触に負けて、彼が射精と同時に手を離すと彼女は言った。
「残念お仕置き確定ね♪」
そういうと彼を夫婦の契りと言う儀式の祭壇に乗せて足で彼の分身を嫐り始める。彼は悲鳴を上げながらも彼女の足遣いに負けて何度も射精していく。それを見ながらノワールは嘲笑する。
「女性の秘所より足でたくさん出してどうするの。夫婦の関係を決定づける性的儀式場でやられている屈服感がたまらないの? 生きていて恥ずかしくないの」
「そ、そんなノワール様」
侮蔑の言葉に反論するべく口をやっと開くと、ノワールは彼の分身を嫐るやり方を射精できない寸止めに変えながら言う。
「ようやく喋れるようになった? なら謝りなさい。ラスティション男子としてこんな屑性癖でごめんなさいって。ラスティションの守護女神である私に謝りなさい。」
「こ、こんな性癖でごめんなさい」
快楽に負けてやっと絞り出した言葉を聞くとノワールは足で射精させると思い込ませていながら、不意に彼に覆いかぶさり騎乗して腰を動かしだした。
予想の倍上の快楽とラスティションでは一番男性下位な体位で犯されている感覚と共に彼は想像以上の射精をした。ノワールはあまりの大量の精子で膨らんだ腹を愛おしそうに撫でると言う。
「これで私に上書きされてあの悪魔達の影響は及びづらくなったでしょう。わざわざ騎乗位が男性下位の性行為だとラスティションに根付かせた甲斐があったわ」
そして彼女が満足そうに歩いていくと彼の意識は途切れた。それ彼の後日談で彼は時々だがノワールと性交をしていた時にまた陸八魔アルたちに嫐られた部屋に戻るときが時々起きるようになった。
アリスが母親の様に少年化した彼の口の中に乳首を入れて対面座位で犯しながら言う。
「忠夫、私達にこうされたいって思っている以上は逃れることは出来ないから」
そしてノワールの部屋に帰ってきた彼はノワールが下に落とすのではなく頭からかぶって脱ぐ服をたまに着る時が恐ろしくなった。またアリスやアルと彼女が入れ替わるのかもしれない。
そう思いながら彼はノワールとの日々を期待と恐怖を胸に過ごしていくことになる。
3人との日々が終った横島は現実に戻ってきた瞬間全身に凄まじい快楽を受けた余韻のせいで虚ろな表情で仰向けになっている彼は、完全に精神的に死んでいるがそれでも勃起が収まらない状態になっている。
彼をゲーム中で嫐った女性達は満足そうに宴会をしており、その状態を見ながら愛歌がゆっくりと愛おしそうに彼に近づくと腰を下ろした。
愛歌が彼の分身を飲み込んだとき、彼は眠りから覚めるような絶叫を一瞬上げ、次の瞬間愛歌に唇でそれを塞がれる。横島の射精を十分に受け止める愛歌は言う。
「少しばかりゲームの世界での快楽が強すぎたみたいね。旧王朝の術で回復させてあげるわ」
愛歌は彼を嘲るように笑いながら。この快楽を味わいたいならもっと英雄らしくなるようにと言いながら彼を犯していく。時には抜いた後で、分身を手や足で達しさせ敢えてユウキに見せて言う。
「男性優位の性行為が当たり前の王国女子のユウキに一番無様な姿を見られているわよ」
愛歌の霊力で動けず足を広げ手でしごかれる彼を侮蔑の目でユウキは見下ろした後、彼の分身を足で踏みつけて言う。
「僕を助けてくれたヒーロだった忠夫がこんな変態クズだなんて思わなかったなー」
笑いながらユウキは彼の分身を踏みつけ数回足で射精させると。射精直後の彼の分身を今度は腰おろして飲み込み自分の乳房を押し付けながら上下に腰を動かしていく。
後ろで愛歌が彼の体のツボを押す度に射精が起こり、時度彼女は愛歌と位置と役割を変えて彼を笑う。
「忠夫、王国女子の僕にこれやられて興奮するとかかなりやばい変態だね。お父さんとお母さんに謝った方が良いんじゃない?」
心底楽しそうな笑顔のユウキが言う侮蔑の言葉で余計に昂らされたまま彼は射精を繰り返しついには気絶した。
この事件があってから王国と女権国家の戦いでめったに見られない、もしかしたら初めてかもしれない珍事ともいえる激闘が起きることになる。
あの事件から3か月後、スカサハから鍛えられて大分力を取り戻した三女神は王国の諜報部と対決をしていた。
くらい裏路地で済んだ金属音の剣撃が響き渡る。月光の下で壁を破ったユウキとノワールの剣技が暗い闇の中で済んだ金属音の狂騒曲を奏でている。二人の剣技は命がけの舞踏を思わせる。
僅かでもどちらかが気を抜くか、もしくは幸運の女神の祝福がどちらかにもたらされた瞬間、片方の命が費えることが一目でわかる。ユウキはノワールの剣を受けながら言う。
「ねえ、ノワール王国に寝返らない?『できれば』僕としては条約上問題がなくても君を殺したくないんだけどな」
ノワールは女権国家人ではない。四女神の行動指針は主にあのゲームが産んだ災いへの調査は四女神で合同するが女権国家と王国の争いについては二人の女神は中立、そして一人は女権国家に味方することになった。
そうすることで藤丸立香が巻き起こしたゲームが巻き起こした災いに対する、調査がはかどりそうだからだ。
そして女権国家に着く役はノワールがやることになった。彼女はなぜか雪泉と馬が合ったのでそうすることにしたのだ。(原作同士がコラボした作品の時雪泉と仲が良かったのがノワールだった為)彼女をはじめ王国ではなく、
横島ヒロイン達の多くを敵視している残り二人の女神も女権国家人ではないから、殺害されても協定に違反しない。ノワールはユウキの言葉を無視すると切り込んだ。片手の剣でありながらその連撃はすさまじい。
ユウキも時には片手剣を両腕で持ち替えて彼女と切り結んだ。体術も混じりあい二人のぶつかり合いはいつまでも続きそうだし、あるいは直ぐに終わるようにも見える。
ノワールが女神化する隙を与えないユウキの立ち回りに感心しつつ、大鳳はこの戦いを複雑な思いで見守った。あの藤丸立香の起こした事件は王国でもそれなりに脅威であり、
その件に関しては完全に味方でもあるネプテューヌ以外の女神は『場合によっては殺害してもいい、だがなるべく殺害などは避けたい』相手だ。
そして彼女達と愛し合った前世の記憶も蘇った横島にとっては彼女たちが殺害されるのを見てしまったら精神状態がかなり心配だ。大鳳の心配をよそにノワールが変身しないままに一瞬だけだが限界を超えた動きを見せて、
ユウキに強烈な一撃を見舞った。完璧に受けたにもかかわらずユウキが弾き飛ばされ、その瞬間に彼女が女神ブラックハートと化した。
それを見た瞬間かつてと比べて大分力を取り戻したエヴァがユウキとの加勢に入る。ユウキとエヴァの連携の戦いの中でノワールは言う。
1050 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 12:14:36 ID:i8yNsUHl
「貴女達どう見ても、忠夫を任せられる女には見えないわ。私達の悪事を知っていながら怒りの感情があまり感じられないのよ。特にユウキ貴女は王国女子でしょう?」
その言葉にユウキも真面目に答えた。
「多分他の忠夫に惹かれた女権国家女子も一緒だと思うけど、僕は忠夫の寿命が削れる上に地獄の様な苦しみを味わう技の才能を潰してくれたから、あまり嫌いになれないんだよね」
それを聞き終えた瞬間、ブラックハートが再び限界を超えた速度で動きユウキの首を跳ねに移る。彼女の凄まじい速度と闘気を感じ取り大鳳の脳裏にユウキの首が落ちた光景が一瞬宿ったが、
その予知に近い確信は外れ澄んだ金属音が響く。ユウキもまた限界を超えて動きさっきと同じ太刀筋だったが故にその技を受けきったのだ。
そしてエヴァの氷の矢が無数にブラックハートに向けられたが同じ氷の魔術を使うブランが乱入し相殺し始める。いくつかの矢が刺さったもののブラックハートの傷は癒えていき彼女の動きは殆ど鈍らない。
ブランはアリスの放つ人形と死闘を繰り広げている中彼女はハンマーを使って人形を吐かしながら魔術の国の女神らしく人形の動きを鈍らせたりもしている。ブランは彼女に好意的な笑みを浮かべているアリスに言う。
「ゲームの中で寝取られたとかそんなことはどうでもいい。お前明らかに私達がかつて忠夫にやらかしたようなことをやりたがっているだろう」
「ええ。私は本当に貴女達に感謝しているんだけどね。あの時ああしてくれないと、忠夫が何回くらいああいう運命を辿り続けたわかったものじゃないから」
「代わりにあいつはどれだけ後悔を重ねたか力不足を嘆いたか見たか。そのうえでそう言っているのがわかる。本気で恋をした女権国家の女はやはり害獣だな!くたばりやがれ!」
ブランはそういうとホワイトハートに変身しハンマーから斧に変わった武器で大勢の人形をなぎ倒していく。
人形たちの美しい光の弾幕の群れも彼女にダメージを与えているがそれでも彼女の突進と今日的な速さの斧を止めるには至らない。
彼女の斧に刻まれたスカサハから学んだルーン文字が輝きアリスに近づき彼女を真っ二つにしたが、ホワイトハートは芳しくない表情で言った。
「人形か。本体じゃないのね。本体じゃなくても、魔法で呪いに近い攻撃が届くようにして置いたけど、他の人形達に分散させているみたいね」
アリスの無数の人形達と戦い疲労したらしい彼女は直ぐにホワイトハートからブランの姿に戻った。再びアリスが現れるとブランは驚いた表情になる。
「あれだけの呪いを受けていながらもうまだ人形を出してくる?もしかして呪いを対処できるようにしているの……?それとも、人形が多くて呪いを薄められる総数が多いのか。両方でしょうね」
「ええ。今夜は貴女達を釘付けにしないと危ないから準備を入念にしてきたわ」
アリスの言葉にブランは凄みのある笑みで答えた。
「とことん付き合ってあげるわ。魔術で忠夫の身の回りを調べた時に少しばかり貴女のことを知ったけど、貴女は怪しすぎるのよ。忠夫が元旦時に色々聞いた時、
苦手な宗教施設とか身の上を一切明かさない様にしていたし、それも微塵も不信感を抱かせない形で。反感を持つ私の疑心暗鬼かもしれないけど、
私たちからすればあんな絶対にしてはいけない忠夫にしでかした仕打ちを肯定的にとらえる女なんて近くにおいておけるわけがないでしょう」
向こうではベールが槍を振るいヴィヴィオと渡り合っている。ベールの槍捌きは優雅でありながら力強く隙が無い。
ヴィヴィオはそれを生身でも刃すら通さぬ聖王としての闘気の籠った拳などで刃でない部分を殴打して動きを止めたり、あるいは鉄の籠手で刃とぶつけたりしている。
双方のぶつかり合いは力でやや勝っているヴィヴィオと技がやや勝ベールの拮抗状態だ。ヴィヴィオはベールの槍をかわし途中で刃のない部分を蹴り上げて言う。
「貴女達がした処置ですけど、不完全でしたね。貴女達が慚愧する必要もない行為を慚愧してから伴侶として過ごした影響か忠夫さんのあの不要な才能が回復の兆しが見えていますよ」
それを聞きベールは喜んだが次の瞬間ヴィヴィオに打ちかかった。その一撃はすさまじく一際大きな金属音が周囲に響く。
「あの技の才能が必要かどうかは忠夫が決めることですわ。まだ伴侶となったわけでもない身でなにを……、いえ伴侶であろうと言ってはいけないこと言っていますわよ」
穏やかな貴婦人めいた口調の中にもすさまじい殺気が籠り辺りの空気をゆがませている。その一撃をヴィヴィオはかわしながら言う。
「三か月前とは比べ物にならない強さですね。でも貴方達が慚愧しなきゃダメなのは才能を潰したことじゃないでしょう」
それを聞きベールは興味を持ったように油断せず構えながらも話を聞く姿勢を見せた。ヴィヴィオはその様子を見ながら言葉を続ける。
「貴女達が悔いねばならなかったことは、あの技の才能がなくても貴女達の強さだけで忠夫さんの前世が後悔しない結末を作り出せなかったことです。
聖王たる私の伴侶たるあの人のない方が良い才能を潰した功績をいつまで悔いているのですか?」
「功績をいつまで悔いている」その言葉を聞いた瞬間ベールの槍がかつてない速度となり、ヴィヴィオに迫りそしてそれを受けたヴィヴィオが揺らぐとベールの蹴りがヴィヴィオに炸裂した。
吹き飛ばされたヴィヴィオの一瞬の隙を見つけたベールが変身し、グリーンハートなった瞬間、想像以上の速さで戻ってきたヴィヴィオの一撃が彼女に直撃した。それを見て大鳳の意識は驚愕に包まれる。
ベールの一撃はすさまじいものだった。それを受けていながらあの速度と威力の反撃を直ぐに繰り出すとは聖王の血筋はやはりすさまじい。
グリーンハートは一瞬よろめきつつも即座に槍を振るいヴィヴィオに向けて棒術めいた一撃を放ち槍の柄で彼女をガードさせると体術を繰り出し始める。
次の瞬間誰が死ぬかわからない攻防を見ながら大鳳はどうやって間に入るか悩んだ。ブランとベールは横島を囲む一部の女性の敵であって王国の敵とはいいがたい部分もあるし、
ノワールにしてもあの事件を起こした存在を追う意味では有益だから、なるべく殺したくない相手だ。悩む大鳳の所に助け船が意外な所から現れた。特にノワールと仲良くなっていたらしい雪泉が楯無と共に来て叫んだ。
「皆さんゲームの中から魔物達が出る事件が再び起こりました。休戦協定が再び復活します」
それを聞きしぶしぶ武器を治める三女神達。大鳳は心底ほっとしながらも、向こうの陣営も似たような心境であることが楯無を雪泉の表情からわかった。
三女神が戻ってきた女権国家の会議室では憤懣やるかたない様子で一部を除いた横島の周りにいる女性達をどう殺すかの会議が開かれており、それを聞きながら楯無は思う。
『もしかしたら王国の男性が女権国家に囚われた時の救出作戦を考えてい時の王国の会議室はこんな感じなのかな?』
ブランがハンマーをしまうと苛立った様子で言う。
「……あのアリスとか言う女は私に任せて。ハンマーだから人形を壊しやすいし、普通のハンマーじゃだめだけど女神としての通力と魔法国ルウィーの技術があればやれないこともない」
ノワールも頷いて言う。
「とりあえず私は誰とでも相性がある程度良いから空いた穴は任せなさい」
ベールが少し考えた後で言った。
「とりあえず彼女達も連携が下手という訳ではありませんけど。私達と比べると連携をしてきた時間が短いからそこが勝機になるでしょう。
それより忠夫さんがどの程度汚染されれてしまっているか。あのヴィヴィオという聖王は、どう見ても女権国家よりのストレリチア人です」
彼らの会議に参加する狂三は大分居心地が悪そうに見える。確か狂三は猫好きという共通点からノワールと仲良くなったらしいが、
新しい友人が敵方に走ったとはいえ娘と言える存在を殺すための手段を模索している相談を持ち掛けられるのはそれで複雑だろう。
あるいはああいう表情をしつつ、両方が死なずに済むように何か動いているのかもしれないかもしれないと楯無は思った。
王国のスパイ組織本部でも、まるで女権国家の意中の男性を捕らえた女性達の様な会議が起こっていた。エヴァがアリスを見ながら言う。
「アリス、ブランにやられた傷は大丈夫か?」
「ええ。思った以上に凄い魔力だったけど、忠夫の文珠で浄化できたわ」
「そうか、とりあえず忠夫のあのネプテューヌと共にいた時に寿命を削った技の才能の復活は阻止しなければな。
愛歌とネプテューヌはその才能を潰すことに関しては良く思ってはいないが許容してくれている様だが、不義理ではない程度に妨害してきそうか?」
観察眼が鋭いであろうアリスにエヴァが目を向けて問うとアリスは首を横に振った。どうやら彼女は分かっていない様だ。自分の意図が伝わったのを確認するとアリスは言う。
「とりあえずベールは凄くこっちに来てくれたら良さそうよ。私と二人がかりで忠夫を蕩かしたら直ぐに忠夫が堕ちてくれそう。
あの巨乳なだけじゃなくて母性に溢れた彼女と二人で責めたら忠夫が何分で全てのプライドを差し出してくれるか考えただけでゾクゾクしてくるわ」
アリス達はやることを決めているせいか敵に回った三女神の能力や成長速度について話すだけで、指針は変ってないことがわかる。
そしてあの三女神をこちらに引き入れた時にどれだけ横島を嫐る方法が多様化するかを楽しみにしている様だ。大鳳はその会議を見ながら楯無と同じように思う。もしかしたら、
女権国家の意中の男性を捕らえて奪還しに来ている女性達が男を嫐る為に有益な人材な時の女権国家の会議はこんな風なのではないだろうか?
彼女たちの会議は少し続き大鳳は彼女たちを危険に思いつつも、王国への利益が大きすぎて切ることができないことを実感していた。
時間は少し巻き戻り、舞台は横島が一時的な軟禁を受けていた場所に移る。ヴィヴィオが留守にしていた時、
彼はアリス・シンセシスとユグドラとヴィーラ、オリヴィエの三にンと陸八魔アルに嫐られていた。ヴィーラが彼に騎乗し両足を掴み後背位の体位で犯しながら言う。
「ヴィヴィオ殿下の為に貴方の不要な才能を潰させていただきます」
ヴィヴィオのなお出しただけで彼の分身を捕らえる彼女の膣が締まり彼を余計追い詰めてくるあたりが、どれだけ彼女がヴィヴィオに惚れているかがわかる。そして彼を嫐り疑問がる彼にヴィーラは言う。
1051 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 12:16:27 ID:i8yNsUHl
「私達が今宵ヴィヴィオ様の傍にいない訳は簡単です。私達に搾り取られた際の貴女の霊力がヴィヴィオ様に行きますから」
ヴィーラは彼から離れると恍惚とした声で、シンセシスと共に左右からパイズリをして彼の分身から射精させる。そしてアリスの人形が輝くと彼の精神は三女神を伴侶としていたころに戻る。
「さあ最愛の伴侶を裏切って敵対者を強化する射精の喜びに目覚めなさい」
「あ、ああ、うわー!」
限界が近づいた直後にシンセシスに分身を飲み込まれた彼はそのまま射精し絶叫を上げる。ユグドラが自分たちの霊力がヴィヴィオに届けられているところを見せながら、彼を犯し言う。
「ノワールさんの伴侶だった頃に戻ってますね。ネプテューヌみたいな体に犯されて余計に興奮してますね」
「いわないでー!」
ヴィーラが後ろから抱き着き乳房を当てて余計に大量の射精を促しながら耳元でささやく。
「私としたときはブラン様の伴侶だった頃にしてましたよ。彼女が劣等感を抱く巨乳への射精気持ち良かったですか」
横島が罪悪感を煽られ心折れていく様をヴィーラは恍惚とした表情で見る。レズよりのバイでありヴィヴィオに傾倒している彼女にしてみればヴィヴィオの好むような男性に横島を調教をすることは最高の娯楽なのだ。
完全に折れかけた彼の上にオリヴィエが載ると彼は悲鳴を上げ分身を飲み込まれた瞬間に奇声を上げる後ろからヴィーラが余計に強く抱きしめながら言う。
「オリヴィエ様に犯されると、ヴィヴィオ様に送られる気が大きくなりますよ。ヴィヴォオ様を思い出しながらいきなさい」
ヴィーラが横島に何らかの魔術を使い射精を禁じ、横島がヴィーラに従うと彼女は魔術を解き射精を許した。
オリヴィエに射精して動かなくなった彼の上にアルが載ると彼女は、普段なお能天気な姿とはかけ離れた妖艶な様子で、彼と体を密着させながら絞り始める。
「忠夫、大丈夫よ。貴方があの力を失っても四女神だけじゃなくてベリアルの力もあの世界を護る為にあるから。寿命を削る技の才能不要よ」
甘すぎる声に彼の耳が蕩け悪魔の魔膣の甘やかす快楽を前にどろどろと終わらない射精をするのをアルは妖艶で恐ろしい目をしながら受け止めている。
しばらくの時が経ちヴィヴィオが戻ってくるとヴィーラの顔色が変わった。ヴィヴィオが思った以上の深手を負っていた為だ。
直ぐに横島の文珠で治したがそれでも最愛の主君の怪我だけではなく、ここまで深手を負わせることができる程に三女神が強いことに驚きを隠せない様だ。
「ヴィーラ大丈夫です。大事ありませんから」
「ヴィヴィオ様、次回からは三女神と戦う時はわたくしも一緒に出撃させてください」
「忠夫さんを早く堕として彼女たちをこちらの引き込んだ方が私の危険も減りますから。ヴィーラには忠夫さんの教育を頼むことの方が多いかもしれません」
そういうと陸八魔アルがこれ以上交わると拙いと判断して離れた横島にヴィヴィオが騎乗し始め、聖王としての気で彼を完全に嫐り出す。
悪魔の気による快楽に体を慣らされた後の逆の快楽の落差に彼は完全に気をやってしまっていく。浄化を終えて元の状態に戻った彼を楽しそうにみるとヴィヴィオは離れた。
それからしばらく時間が経ち女権国家の会議室でゲームの世界からのモンスターが大量に出る気配が起きたので、
2週間だけ王国と完全な休戦協定を結び調査に移ることが決まって調印が交わされ終わったという報告が届いた直後にスカサハが再び横島を担いで部屋に入ってきた。
会議していた防諜組織と三女神は驚いてスカサハを見たが、スカサハは楯無たちに言う。
「言っておくがこいつ(横島)を拉致ったのは休戦協定が決まった後だからな。お前達、ちゃんと無事に家に帰すのだぞ」
そこまで本気ではないが楯無や横島を厄介に思っている面々に威嚇めいた気を飛ばしていた。脅しがなくてもそういう手段で殺害は防諜組織の面々の好むところではないし、
三女神の手前そういうことをするのははばかられる。スカサハは三女神に横島と彼の人形を渡すと言った。
「敵対しているアリスの奴がお前達への贈り物だと言っていた」
そして彼女たちが人形を触ると、横島が受けた女性陣から嫐られぬいた記憶が見えてきて。そしてアリスは三女神の人形を使い現実と見分けがつかなくなる様な幻影を使い彼女たちを嫐っていた。
その三女神を模した人形が横島を嫐った記憶まで彼女たちに入ってくる。そしてアリスの声が彼女たちに響く。『人形だけじゃなくて貴女達が忠夫を可愛がるために一緒に来てくれるのを楽しみにしているわ』
そして三女神は目覚めた横島を寝室に連行していく。アリスからの贈り物で欲望を刺激されはしたが、それでも彼女たちは怒りの方が深い様だ。それを見て狂三が言う。
「スカサハなにを考えているんですの?」
「ああすれば、あいつらが横島の周りの女どもを殺すために力をつけていくだろう。師匠としての義務だ」
スカサハも四惑で女権国家への義理は通すが全てにおいて女権国家を最優先という訳ではない。今回は師匠としての矜持を優先したのだろう。
横島は三人の女神に嫐られぬきながら何度も射精を繰り返していた。
ノワールは彼を浮気者と罵りながら体を密着させ射精させるとベールが入れ替わり彼を甘やかすように乳首を口に含ませて甘やかすように射精させ、ブランが入れ替わり言う。
「忠夫どうした、お前こんなロリコン形態に犯されて興奮しているのか?」
「お願いだから許してー。ブラン様―!」
ベールとノワールに左右から抱き着かれたままブランが騎乗して彼を何度も絞り、そしてベールが入れ替わり言う。
「ほらほら忠夫さん、赤ちゃんみたいに甘えながら好きなだけだらしなく欲望のままに漏らしぬいてしまいましょうね」
入れ替わったベールの甘やかすやり方に性癖が壊れ抜いていくのを見てノワールが侮蔑の目で見た後でそれで余計に彼の分身が固くなったままベールの甘やかす性行為が終った直後にノワールと再交代されて彼は、悲鳴を上げていく。
三女神との饗宴はまだ終わりそうになかった。
場所が変わって王国の本部、そこで大鳳はネプテューヌと愛歌と話していた。
「今の状況かなり拙いです。忠夫の精神的にはどうなるのが一番なんでしょうか?」
それに対してネプテューヌが笑って答えた。
「大丈夫任せておいて! 前世のことも考えると一応私が一番忠夫の妻としては権限が強いからとりあえず力を取り戻すために師匠の所に行ってくるね。鬼一法眼って言う剣の師匠だから彼女は忠夫にも有益な術とか技も教えてくれると思うからさ」
「確かにそれは良いかもしれませんがそうしたらどうなるんですか」
「ノワールたちも忠夫をものにできない状況だと忠夫の今生での縁の女性達を害するより私から奪いに来ると思うからさ。愛歌と二人ならどうにかまだ撃退できるよ。それに彼女たちは私達に対しては殺したいほど憎んでないしね」
「一時的な小康状態を作り出せるわけですね」
「うん。今は誰かの首が首ポロリとか、死亡とか起きるかわからないけど情勢が動けばもう少し安全な形にできるかもしれないしね。
それに愛歌も一緒なら今生で忠夫と関係の深い女性陣達もそこまで警戒しないからさ。私が力を取り戻したらまとめて一度やっつけて仲直りさせるよ」
「できるんですか?」
それに対してネプテューヌは力強い、彼女が変身した時の女神パープルハートを思わせる瞳で答えた。
「やってみるから任せて。忠夫の精神はどうにか守って見せるからさ」
愛歌も協力して整えた手はずを見れば多分成功するだろうと思いつつ、大鳳は横島が勤めている会社の頼れる男性である、伊良子清玄が今行方不明なのが惜しいと思った。
彼はとても有能なのに、なんでも寄食を取り上げる動画を挙げている番組に猫料理のリクエストを出した直後に狂三だけじゃなくてノワールらしき人物に連れ去られて、
身分を笠に着ている女性達の寝床の放り込まれたそうだ。多分無事に帰ってくるだろうがしばらくは使い物になりそうにない。
それからしばらくしてネプテューヌは出かけるとぐったりとした横島を無事に連れ帰ってきた。
その様子を見て大鳳は驚いた様子でネプテューヌに言った。
「良く連れて帰ってこれましたね」
「うん。ノワールたちも『私のことは』信頼してくれているからさ、戦いになることすらなかったよ。防諜組織にしても今は休戦協定中だから約束は守ってくれたしね」
そういうと、ネプテューヌは横島に回復薬を飲ませた後で言う。
「とりあえず私は鬼一法眼師匠の所に忠夫を連れて行ってくるね。それが済んだら今の『ところは』私が最強な状態を維持できるように鍛えなおしてくるから。あとある程度忠夫の自衛能力も上げないと。愛歌、協力よろしくね!」
「ええ、任せておいて」
愛歌も笑みを浮かべ彼を伴ってネプテューヌと共に去っていった。
三人の女神に嫐られぬいた横島は意識がもうろうとした状態で目を覚ますと、目の前にパープルハートの姿をしたネプテューヌがいることに気づく。
パープルハートはネプテューヌの時とは打って変わった鋭利で冷静な様子で彼の唇を奪い舌を絡めてくる。
愛歌が横で怒りなどではなく、惚れた男の無様な痴態を笑う女権国家の女特有の妖艶で恐ろしい笑みを浮かべ言う。
「私の英雄さん、立て続けに調教を受け過ぎて随分とエッチな姿になっているわね。あんまり痴態をさらし過ぎると私も堕とす方に回っちゃうわよ」
耳元でそういい彼の分身の下にある玉袋を愛歌に揉まれた瞬間彼に激しい快感と恐怖が走った。この愛撫をできる女性まで本気で自分を堕としに来たら、
自分はもう人間未満の存在まで直ぐに陥落してしまう。今のところは二人の性行為は自分を立ち直らせる霊的高位であるがそれでも恐怖はぬぐえない。
恐怖が余計に快楽を引き立て始めたころにパープルハートが服を脱ぎその豊満な体を彼に密着させて繋がり体を上下させるたびに胸板で乳房が潰れる感触と顔を乳房で挟み込まれる感触を交互に味わう。
彼女は楽しみながら何度も彼を射精させると彼を対面座位から離して騎乗位に変えた。倒れる彼を見ながら愛歌が口づけしてきて言う。
「『雄々しき獅子の祝福』を授けてあげる。これで堕ちづらくなるでしょう。でも恥ずかしくて仕方ないのではなくて」
1052 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 12:17:41 ID:i8yNsUHl
パープルハートが彼の腕を取り自分の乳房を揉みしだかせて余計に射精量を増やしていくと、彼は自分が王国男子にあるまじき痴態をさらしていると思いその恥辱心が余計に大量の射精を招いていく。
愛歌は彼の唇を奪い舌を絡め彼がパープルハートの内部に一層大きな射精をしたのを見ると満足そうに言う。
「『雄々しき獅子祝福』を受けた獅子は強くなるけどその獅子の末路は雌に群がられ寿命を削られた最後もあり得るのよ」
そしてパープルハートが離れた後で、愛歌が彼に騎乗した瞬間、『雄々しき獅子の祝福』の効果が高まり、彼はどうにか精神が立ち直ると同時に恥辱心も上がっていくことが分かった。
愛歌の女権国家の王族らしい性的わざと魔膣に彼が屈服していたにもかかわらず、愛歌は強すぎる快楽で射精できない状態を敢えて作り出し、彼を見下ろし笑う。そして不意に彼の耳元に声が響き、
その声を聞き彼は恐怖を覚えた、さとりの声だった為だ。
「『雄々しき獅子の祝福』のおかげで恥辱心が強くなった所で色々と思い出してみましょうか『想起・今回の騒動で受けた女性優位な性行為大半』」
さとりの処刑宣告の直後に彼の頭に三女神と親しい女性達全てにやられた恥ずかしい性行為と、快楽が蘇りそのまま彼は愛歌が緩めた快楽の中で奇声を上げる女権国家でもめったにない程の射精が起こる。
愛歌の霊力が大幅に上がり彼の霊力は下がっていく。霊的防御が下がるとますます射精量が増えていく中で愛歌は妊婦の様に膨れた腹を愛おしそうに撫でながらパープルハートの手が彼の分身を掴んだ瞬間に離れた。
射精を再び封じられた彼が奇声を上げると、パープルハートが少し意地の悪い笑顔で言う。
「ここからは私だから」
そういってパープルハートが分身を飲み込むと再び射精が許されて大量の精液が出て行き、パープルハートが彼の上から唇を奪い舌を絡めてきた後で、愛歌が両手を取り、
パープルハートの尻に導き無理やり揉みしだかせる。それだけでなく彼女はパープルハートの尻に横島の手を押し付ける際に時々つぼを押して余計に射精量を増やしていく。
性行為が終った頃には完全に別の世界に旅立った目をした横島が二人に抱きかかえられていた。
性行為を終えた後でパープルハートはさとりに言う。
「今回協力してくれたのは意外だったわ。おかげで忠夫の精神が一時的に壊れたから、その際に私と愛歌の霊力を大量に流し込んで忠夫が他の魔術干渉を受け辛くできけどいいの?」
さとりは最近は横島にかなり強い好意を抱いていることをパープルハートも理解しているが、今回の件で手を貸してくれるのは意外だった。それに対してさとり笑いながら答えた。
「ええ、私としては彼を堕とすときの最高に好みのシチューエ―ションがあるけどかけ離れすぎていたからね。まあ、もう少し好みの状態だったらどう動いたかわからないけど」
それだけ言うと去っていくさとりとこいしを他所にパープルハートは愛歌と打ち合わせを始めた。
「愛歌、貴女の目から見て今の状況はどうなりそう?」
「かなり危ない状況で、忠夫の周りの女性や女神が死ぬかわからないわね。とりあえず小康状態というところかしら。
陸八魔アルは比較的にこちらに来てもらえそうだから彼女から当たるのが良いと思うわ。それにしても本当に面白い状態だわ。
選んだ英雄がこんなに凄い因果を持っていたなんて、やりがいがあり過ぎて第二の人生が本当に楽しいわ」
愛歌の笑みを他所にパープルハートは体を洗ったら昨日あいさつした師匠である鬼一法眼の元に向かう決意をした。
一刻も早く強くならないと旧友の三女神あるいはヴィヴィオや今生の女権国家の友人たちが死ぬかもしれない。それには自分が力を取り戻すのが一番だ。
決意して歩みだすパープルハートを見ながら愛歌は彼女も英雄の守護女神としてかなりの当たりだと思いつつ、意識を取り戻した横島が彼女と共に修行をする姿を思うと、楽しみになってくるのがわかる。
パープルハートもここ数か月間の間かなりの速度で力を取り戻していたが、ここに来た以上はさらに速度は速くなるだろう。そして彼女の為に共に修行をすれば横島はもっと強くなっていく。
旧王朝の王女冥利に尽きると思いながら、横島の寝顔を見て彼なら自分に惚れている女性陣を一人も死なせない結末にたどり着けるかも、という予感を覚えた。
その予感が恋をしたゆえの盲目であれ、あるいは王女としての正しい直感であれ自分は幸福だと思い彼女は笑う。そんな中で彼女たちが修行の為に来た山は朝焼けの時間帯であり、
このまま闇に飲まれるようにもあるいは光に満たされる前の様にも見える光景を見せている。愛歌はそれを見ながら、これからの横島の行く末の様だと感じ、どちらの未来に行こうと自分は彼を支えて行こうと決意を新たにした。
1053 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 20:53:51 ID:cDqWrGVr
乙です
1054 :
名無しさん@狐板
:2025/10/13(月) 23:06:09 ID:i8yNsUHl
>>1053
乙感謝です
1055 :
名無しさん@狐板
:2025/10/15(水) 09:33:22 ID:87iYF9Y2
おつつー
1056 :
1033
:2025/10/15(水) 21:45:18 ID:Zv3GywJo
>>1055
乙感謝です
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