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【R-18】Mシチュスレの引用スレ

1 :名無しさん@狐板:2020/01/19(日) 00:15:29 ID:bMTYbG3g



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当スレは某R-18スレの長文レス、SS、スレ主以外のAA・支援AAを投稿する場所です
それ以外での使用はお控えください

997 :名無しさん@狐板:2025/07/20(日) 00:12:49 ID:ZJ+Odybv
乙です

998 :名無しさん@狐板:2025/07/20(日) 00:25:18 ID:HSsQNZmS


999 :978:2025/07/20(日) 00:29:06 ID:39VKED3s
>>997
乙感謝です
>>998
乙感謝です

1000 :名無しさん@狐板:2025/07/21(月) 22:27:13 ID:O55JtW2N
女権国家二次創作SS 人の苦行を嫌う雷神の運んできた極東の物語の力と、もう一人の幼馴染との再会。
 このSSは現在本スレで連載中の女権国家の二次創作SSです。以下の注意点があります。
@レトロゲームの天外魔境ZEROと女権国家がクロスしており、天外魔境ZEROのMシチュ的に美味しそうだったイベントを改変して書いています。
A天外魔境ZEROのイベントに関してはかなり捏造されています。Mシチュ的に美味しそうな要素不発だった理由やこのSSではMシチュ的に美味しいイベントが起った理由など。
BFGOのインドラ神が出てきていますが、作者は引けていないので間違いだらけや解釈違いが多いかもしれません。
CFGOのインドラ神が女権国家にいたらこういう風に信仰されるのではなどの想像を盛り込んで書いています。
D本編には出ない可能性の高いユウキの姉が出てきます。
E女権国家世界に天外魔境ZEROの世界があり、FGOのインドラ神がそこの神様たちと古くからの知り合いになってます。
F天外魔境ZEROの原作で蘇らせたりするとだいなしかもしれないキャラが蘇ったりしてます





 対女権国家のスパイ組織のアジトそこで悲鳴を上げている男性がいた。悲鳴を上げていると言っても、彼、横島忠夫は、不始末などをして罰を受けたりしているわけではない。

 その様子をモヒカンたちとジャギと大鳳が心配そうな様子で見ている。大鳳が彼の体を見ながら蓮からもらったらしい薬を投与した。アミバが彼の体を注意深く見ている。

 こんなことになった原因は今から二日前に、女権国家の善良な人々の集落を護る依頼でとんでもない隠し玉の魔物が出てきてしまったためだ。
集落を見殺しにしても非難されないような状態だったが、横島は自分の前世がそれなり以上の英雄だったと知っていた為に、文珠で自分の魂を『探』り助けることができないか調べた結果、
その手段が見つかったので、文珠で『再』『現』をしたその結果がこれだ。アミバは彼の様子を見ながら言う。

「峠というか痛みの絶頂期はもう過ぎた。あとは楽になっていくだけだ。ユウキ達と離れていた依頼だったのが幸いだったな」

 再現の文珠を使った横島は目にもとまらぬ速さで力強く動き、村人たちを殺しかけた魔物を切り伏せ、さらにはその魔物程ではないが精強だった悪霊や妖怪の群れたちも多く引き受け倒した。
純粋な戦略の為もある。後遺症が出たり寿命が縮みかねないやばい力高こそ短時間で終わらせたのだ。ミクは医学の専門家ではないが、武道家として彼の容体と戦闘の状況を知ると、最善手だったと評した。
ただし長生きしたいならあの前世の技は出来るだけ使わない様にしろとのことだ。


 こうなって大鳳達が一番気を使ったのは、彼ではない。彼の周りの女性達だ。今は文珠で戻したが痛みのあまり、彼が白髪になったりしたときはどう伝えるか頭が痛くなった。

 横島に好意を寄せる女性陣はどこか危ういところがある。だからこそ彼女たちのそういう部分を刺激しない様に彼も気を付けていたのだが、今回は本当に他に手段がなさ過ぎた。
それを思えば、偶然彼女たちに他意なくしばらく、横島から離れねばだめな頼みごとをしていたことは幸運というべきだろう。嘘を言うのはだめだし、隠すのも良くない。
どうにか上手く伝えて、横島が変な風に離脱させられない様にするしかない。幸いなのは断言はできないが一番先に戻ってくるのが多分愛歌であることだろうか。
ただし最近の彼女は少しだが頼りにできないところもある。別に悪辣になったとか、能力が落ちたという訳ではない。旧王朝の王女として恥ずべきような人にはなっていないが、
彼女は横島に本気で惚れだしてからは、他の女性陣が危うい程彼を閨で嫐っても止めるのが遅くなったり、あるいは彼の痴態を堪能している様な節があるとユウキが言っていた。
それを礼儀正しく聞いてみたところ、彼女の返答は自分も女権国家の女性だから本気で惚れだすとそういう衝動が出てくるしやっている女性を非難しづらくなってきているとのことだ。


 痛みが引いてきた後、横島が『癒』の文珠を使い彼の体を自ら癒すと彼は言った。

「もう今回みたいなこと絶対やりたくないわ」

 大鳳は横島の言葉に頷きながら言う。

「そうだね。できればやらないでほしいな。僕としても」

 大鳳の言葉に頷きつつ横島は意外な答えを返してきた。

「ああだが、あの韋駄天様の力はかなり有益や。修験道みたいな修行をして己を高めれば今よりずっと小さなリスクであれに近い力を使えるかもしれんし、……今回のあれやっても今ほど苦しまんで済むかもな」

 横島の言葉に大鳳はどう返せばいいのかわからないという表情を浮かべた。この前村を護る為に見せた横島の戦い方は素晴らしかったし、あれがまた使えるなら心強い。
だが今の様な下手をすれば寿命が縮むかもしれない上にあんな状態を彼を思う女性陣に見せたらどうなるか分かったものではないという危惧もある。

 特にユウキはどうなるか分かったものではない。横島は彼らの危惧を察したような声で言葉を続けた。

「まあ、前世の俺も一度力の使い過ぎでやばいことになったし、神様に近づく業も程々にせんとどうなるかわかったもんじゃないしな。限界を超えても反動が少なくなる修行はいくらやってもこまることはないだろう」

 横島がやろうとしている修業は人の技ではなく神の技を人間が使えるようになろうという類あるいは神々に近づこうとする類の荒行の様だ。これは違法や不敬ではないがリスクが高い。
神々が自分たちの技で使える部分を人間でもできる類にして伝えた流派などではなく神々の技をそのまま使うということは人間の身では反動での激痛や寿命の短縮などのリスクが大きい。
だからこそ彼も自分の能力を高めつつ、反動が小さくなるような修行をしようとしているのだろう。

 大鳳は大分悩んでいる。横島の修行自体は許容というか推奨すべきだろうが、あの寿命を削ってしまう技に対するスタンスはどうするべきだろうか? 上司である以上は自分の命が危ない時以外は使うなというか、なるべく使うなというか、
文珠というアイテムの供給源でもある彼に対してはある程度は戦略的駒としてみなければならないのが頭の痛いところである。
時間さえかければリスクなしの文珠をできるだけ生成してほしいから、やめてもらうべきかもという考えすら、仲が良すぎる故の発想では?
という自分を疑う心が沸き上がってくる。 大鳳は今は猶予のなる状態である幸運に感謝しつつ横島に向かって言った。

「忠夫、修行自体は止めないけど、その力を使っても良いか上司として僕が考えるから。もしも禁止した場合、その力を使わなかったせいで助けられない人がいたりしたらそれは僕のせいだから、部下である忠夫が気にすることじゃないよ」

 上司としての強い意志を宿した声で大鳳は言うと、横島はどう言葉を返せばいいか悩んだ。初めて友達であることと、上司である立場が対立するかもしれない事態に大鳳は悩んでいるのだろう。




 横島が大鳳からの言葉を受けてから二週間が経った。今、現在彼は、自分が救った集落で生まれてきてから初めてかもしれない程の修行をしていた。寿命が僅かに縮んだかもしれない、
状態だが己の体があの時の動きを覚えているうちにやった方が良いと断じたためだ。寿命が縮まない範囲を文珠で『計』りながら立つことすらできないレベルで疲れたところで彼は岩陰で休んだ。

 その時不意に雷と豪雨が鳴り響き、信じられない程の霊力の奔流が走った。横島は意識をどうにか保ちながら文珠で自らを癒そうとしたがその必要はないと霊感が告げる。
彼がどうにか起き上がろうとすると、それをどこか安心感を与えてくれる低い男性の声が制した。

「良いそのままでいろ。一応は神(おれ)の役割を代わりに果たしたと言えるかもしれん功と俺の信徒を救った功、そして予告なき訪問という事情に免じ、寝ころんだまま神々の王を迎える不敬を赦す」

 その言葉に彼が視線を向けると、彼の心は行額に占められる。突然の前触れもなく強大な神が現れたためだ。白銀に近い白と僅かな金と黒に彩られた荘厳で巨大な玉座に掛けたまま彼を見下ろす黒い服に白髪の巨躯。
端正な顔をしたこの人物こそがこの圧倒的な雷雨の主なのだろう。横島はこの神の視線に不思議な感覚を覚えた。
負の感情と好意的な感情が同時に籠められた目をしていた為だ。父親が息子の前項や偉業を誇らしく思う様な称賛と同時に彼の行いに対する何らかの嫌悪それが両立した目をしている。そしてかの神は彼に向けて言った。

「やめろ、やめろ。人の身で度を越した苦行などするな。此度はかつての約束を果たしたが、お前への褒美の為に約束のものを与えるのが遅れると伝えに来た。褒美は遅れるが、それでもお前が必要な時には間に合うから気にすることはない」

 必要な事だけ言うと、かの神の前で再び強い雷が起る。その稲光に本当に一瞬視界が閉ざされた後、彼の前からかの神は消え去っていた。
そして名乗ってもいないのになぜか彼の頭にインドラ神という名前が浮かびそれがかの神の名前なのだろうという不思議な確信が走る。




 大鳳は横島が強大な神と遭遇したと聞き肝を冷やしたが、男の神様だったと聞いて一気にほっとしていた。性根の腐った男は女権国家では人格を抜かれていく。
まして神々なら余計にそうだ。だからこそ性質の悪い神ではないと安心することができる。

 大鳳が一応は横島の身に何か起きていないか、出発するべく準備をしていると、妙に上機嫌なユウキが同行を申し出てきた。

「ユウキ、男の神様だから心配する必要はあまりないのは分かるけどなんで、そんなに上機嫌なの?」

「さっきまで派手な雷雨だったからかな? 僕は雷雨の日が好きなんだ。お姉ちゃんが神隠しにあった時のこと話したでしょう?」

 普通なら姉が神隠しにあったなど、トラウマものだがユウキと横島の場合は事情が異なる。大鳳も事情を知っているためユウキの気持ちがわからないでもない。


 今から三年ほど前に、ユウキの姉であるランは病が悪化し死ぬまで二月という状態になった。その姉が神隠しにあった時の話は不思議な事件として今でも知れ渡っている。




 横島がランの手を握りながら励ましていると、不意に黒い服に身を包んだ金髪の美女が現れた。彼女は邪悪な笑みを浮かべそれでいて決して嘘ではないということがわかる声で彼に言う。

「そなた、その子を助けたかろう。ならわえの試練を超えたら助けてやるぞ」

 応じようと彼が言葉を紡ぎかけた直後に雷が響き、現れた黒衣の長身の男が彼とその女性を隔てた。

「ヴリトラ、こいつの前世がお前に勝てたら閨を共にしてくれと言って、試練を声かけたからと言って、ガキの頃に言質取ろうとするんじゃねぇ!」

 この時からすれば未来に横島と会った時とは全く異なる戦士めいた姿だったが、その威容はまさに雷の化身を冠するにふさわしい。それからしばらくして、ヴリトラと二人の姿が消えた後、黒い人物、インドラだけが戻ってきた。彼は横島に言う。

「軍神の座を譲った後背からの頼みでな、前世のお前に迷惑をかけた上に今生でも、お前の病平癒の加護を果たせず大事な存在を死なせるのは忍びないそうだ。この女は必ず展開で癒そう」

 そういってインドラが彼に手をかざすと彼は一時的に神に体の中に入られたような感覚を覚えた。これは病平癒の加護もある韋駄天だったと彼はこの時からずっと後に知ることになる。

 この日のことは謎の神隠しとして王国でそれなりに大きな記事となった。病気で死ぬしかなかった少女が行方不明となり、
そして同じ病棟で苦しんでいた面々の病が劇的に改善されたので本当に神が来ていたのでは?と一部オカルト雑誌では騒がれた。


1001 :名無しさん@狐板:2025/07/21(月) 22:30:57 ID:O55JtW2N





 過去の事件の記事を思い出した大鳳は女権国家に来てからあれは本当に神々の仕業だったのではという意識が強くなっていく。それを他所にユウキは説明を続ける。

「あの事件の後、妙に気になって雷の神様調べたらインドラ様って神様にあたって、ちょっとだけ忠夫と似ているかもって思ってたら雷が怖くなくなってさ。まあ調べてみたら忠夫とぜんぜん違ったんだけど。
女権国家に来てからあれは神様でお姉ちゃんを治してくれているって確信がどんどん強くなっていってさ」

 以前から疑ってはいなかったかのだろう。女権国家であまりにたくさんの怪異と会って余計に強く確信した感じなんだなと大鳳は思う。このユウキとの会話の後で彼とジャギに不意に大きな仕事が舞い込み、
彼はしばらく横島と連絡を取る暇もなくなることになる。




 横島はインドラ神と出会って数日後、彼が助けた村で歓待と看病を受けていた。ここはヴリトラという女権国家では聖竜として祀られることもある、邪竜を祀っている村だ。ここの村人たちは信仰の体系がおおらかであり、
この村では聖竜でも他所で邪竜呼ばわりされるのが多いのも仕方ない、というスタンスだ。何よりヴリトラはここでも邪竜としての側面を見せることがあるのだ。それこそが横島が前に倒した邪竜としての一部だった。
そういう面も見せるが、彼女が起こす旱魃のおかげで育つ女権国家産の薬草などもあるらしい。

 豊かになった村で女権国家産の薬草を入れた薬膳料理を出すと言ってくれた彼女たちに感謝しながら彼は彼女たちが出してくれた薬湯を飲むと眠ることにした。




 目覚めた彼が最初に目にしたのは、アリスの姿だ。彼女は横島に抱き着くという。

「忠夫、おはよう。この村で祭りがあるから私が人形劇を上演するように頼まれたの」

「そ、そうか」

「ええ。他のみんなも来ているから見てね」





 横島はその言葉に頷き用意を整えると酒宴の席に立った。大鳳やジャギが来ていないと聞いて理由を聞くと、対女権国家に協力的な神が現れその対応をしなければならなくなったらしい。
自分の親しい女性達しかいないことに嫌な予感を覚えつつ彼は、宴に出席した。

 どの料理も味が良くいくらでも食べられそうだと思えるが、女権国家の薬膳料理なせいか、彼は自分の分身が信じられない程元気になっていくのを感じ、自分でもわからない恐怖が背に走る。
愛歌が彼の隣に座ることが僅かな安心感があるが、それでも彼女一人で他の女性陣全てを抑えられるか僅かな不安がある。陸八魔アルもいてくれればもう少し心強かったかもしれないが彼女は何かこの村の人達と薬草について話している。


 食べ終えて一段落するとアリスが人形劇の用意を始めた。彼女は淑女らしい一礼と共に説明を始める。これからする人形劇は、ジパングという国で地獄の王としかしたニニギを倒した火の勇者、火眼(ひがん)のその後の物語らしい。



ジパングの勇者火眼、彼は最初にニニギの最初の刺客レイドを倒し、その際に寿命間近だった翡翠という火の妖精と共にヒグマ国を救った。その際に彼女と死に別れる。
他の世界線と違いここでは彼女と深く心が結ばれた為に、彼は他の女性陣に興味を持たなかった。ただ例外として、翡翠の意思を継いで生まれてきた妖精スバルとは彼女が大人となったら結婚することを約束していたらしい。
彼は翡翠の死後ニニギを倒し、その後もジパングに災いが来る時に備え自らを高め抜く苦行めいた修行をしていた。そしてそれがある神の不興を買うことになる。

 ジパングを治める最も高い地位にある高天の原の女王神アグニ彼女はかつてはニニギ程ではないが支配心の強さなどの問題がある神だった。しかし、様々な出来事を経て彼女の善性はより強くなり、
今では前以上に慈悲深い神と言える。その彼女は頭を大いに悩ませていた。

「私の弟であるニニギを倒した火の勇者、火眼。彼は最近強くなり過ぎている。ただでさえ地獄の王と化した弟を天神(テンジン)昴(スバル)との三人がかりとはいえ倒してしまう程だ。
さらに恐るべきことに彼はまだ12歳。どれほど強くなってしまうのやら。今の彼は翡翠への愛から彼女に愛された男がどれほど凄い男だったか証明するために死に物狂いで己を高めている。どうしたものか」

 どうしたものか、という心底悩んだ言葉は彼女が女神として良識が強まった為に出た言葉だ。ジパングを治める神としては、火眼を殺してしまうなどの対処を取るべきかもしれないが、
善行しかしていない彼を殺すのは嫌だと強く思うようになってしまった。これはある意味良識が強くなり過ぎたゆえに生じた統治者としての弱みかもしれない。

 悩む彼女の元に雷鳴が響き、唐突な訪問がなされた。彼女は驚きもせずに視線を横に向けるとそこには黒衣の神インドラがいた。彼は開口一番に言った。

「昔よりは随分といい女になったではないか。アグニ」

「インドラか」

 かつてニニギを敵と断じアグニにも愛想をつかして人間たちを保護するように動きかけた彼は、ニニギとアグニ以上に放置できぬ邪竜ヴリトラとの戦いに明け暮れていた。
だが今回は早めに片付いたから来たようだ。アグニは少し悩んだ後、インドラに事情を話した。

 この神は善性かつ神々を敬う心を持つ者に今の自分より好意的だ。もしかしたら自分より良い策を思いつくかもしれない。

 アグニから全ての事情を聞き終えた彼は言った。

「かつて人間を虐待したバカ(ニニギ)と俺から見ても創造物を束縛しすぎ“だった”お前だが、己の愚行を理解し省みたが故に必要な事すらし辛くなったか」

「インドラ、そなたに何か考えがあるのか? 出来れば惨い処置は……」

 やめろと言いかけたが、その処置も必要かもと思い彼女の声は小さくなりかけた。それに対してインドラが言う。

「なぜおれが、悪事をしたわけでもない人間に裁きを下さねばならん。 この件は俺に任せておけ」

 そういってインドラがアグニの元を去って、二週間後。一人の少年が洞窟の中を歩いている。前髪だけが赤く、少年らしいがどこか端正で力強い表情をした子供だ。
だが力強い瞳が子供に似合わぬ、力強い達人めいた歩みを引き立てており、この少年がただものでないことは少しでも武芸をかじったものなら気づくだろう。この少年こそジパングを救った勇者火眼だ。
彼がいまこの洞窟を歩いているのには訳がある。今から一週間前に彼の元にいくつかの情報が届いたのだ。

今は彼と共に暮らしているスバルが生まれることとなった卵の殻が高位なる神に持っていかれたということ。これは彼にとって重要な事態だ。
翡翠はスバルの卵が弱っていた為にその卵とどうかして生命力を分け与えた。ある意味彼女の形見ともいえるかもしれない。
だが聞いた話では、卵を持ち去った神に悪意はなく、翡翠の遺言を知りえたのでそれを伝える手はずがあるから、誘惑の泉に来てほしいということだ。 火眼はそれを聞き悩みながらかつて翡翠と死に別れたヒグマ国と孔雀国の国境に来ていた。
大半のパラレルワールドでは好奇心からここに入り、三美人と呼ばれた天女の誰かと体を重ねアイテムをもらっていたが、この世界では翡翠の命が短いことを知った上で恋に落ち彼女が惚れた男がどれほどだったか証明するために、戦い抜いた。
そして彼は入り口を護る老人の忠告を恐れ近づかなかった。その忠告は『ここを通る際に途中で道をそれるなよこの洞窟には三美人と呼ばれる天女が住んでいる。
三美人の虜になったら、それはもうあな恐ろしや』それを聞き彼は絶対に通らない道を選んだ。自分も男性だから彼女たちに惹かれあの世にいる翡翠に鼻の下を伸ばしただらしない姿を見せてしまうかも。そう思い避けた道に彼は進んだ。

 様々な想いが彼の中で浮かびながら彼は、翡翠の指輪を着けてこなかったことを少し後悔した。あの指輪はスバルに位置を知らせる意味があった。
だからこそもしも自分が三美人の色香に負けて情けない様子を見せたらそれがあの世の翡翠に見られるのではないだろうか、そんな恐怖と共に彼が美人洞の奥の誘惑の泉に着くと、三人の人影が現れた。

 青い髪をした女性と緑の髪をした女性と赤い髪をした女性。三人とも天女の羽衣を着けている妖艶な女性だ。ラン、ミキ、スーこの美人道の三美人をだと火眼は一目で確信できた。
彼女たちを見て火眼は心を強く保ちながら礼を取ると言葉を待つ。そうすると青い髪の天女ランが声をかけてきた。

「私達三美人の花のような美しさに骨抜きにされたい人はだぁれ?って貴方火の勇者さまじゃない? お話は承っていましたけど、随分とお早いご来訪ですね。 もしかして私達と会うのを楽しみにしてくださって早く来てくださいましたぁ」

 甘ったるい声に耳をやられそうになりながらも彼は首を横に振ってこたえた。

「実を言うと最愛の恋人である翡翠が俺に言い損ねた言葉があるらしく。それをを聞きたければここに来るように言われていたんだ」

 それを聞くと彼女たちは妖艶さを消して本当に真面目な様子で言った。

「実を言うと翡翠様のその言葉の内容は少し耳を疑うようなものなのです。決してふざけているわけでも嘘でもありません」

 彼女たちは普段は気ままに男性を堕落させて遊んでいる享楽的で気楽な天女の様だ。その彼女たちがここまで真面目な表情になるということはよほど信じがたい内容なのだろう。

「わかった教えてくれ」

「実を言うと、翡翠様の御言葉は貴方が強大な力を持ち過ぎた際に快楽を一切知らずにいると、そのまま邪悪な存在に利用されるかもということだから、程々に快楽に抗う術を学んで欲しいということです。
色を知らずに苦行を続けると貴方様自身が周囲に禍をばらまく存在になると」

 火眼はそれを聞き一理あるかもと思った。誘惑などをしてくる魔物とも戦ったことがある。このジパングでは性に関してはおおらかだ。この世界線の彼の様に童貞のままジパングを救ったのは珍しい。それを他所に彼女たちは言う。

「翡翠様の頼み通りに今後ジパングを脅かすものが色香に特化した魔で会った時の為に慣れていただきます」

 そういうと彼女たちが服を脱ぎだした。火眼は自分の中でかつてない程に何かが暴れだす感覚を抑えられなかった。彼女たちは一瞬だが自分たちの色香に耐えた彼を見て目が潤んだ。
男を堕落させ堕とす悦びを味わいつくしている様子だ。彼女たちは念話で言う。

『ラン姉さま。インドラ様の御命令通りだけど本気を出して良い?』

『ええ。今回は彼が壊れてもジパングが亡ぶような事態はもう起きないでしょうから』

『それなら、手加減なしで三人がかりでやっても大丈夫そうですね♪』

 天外魔境zeroと呼ばれた正史の世界線では彼女たちはニニギを放っておけば自分たちも殺されかねないから火の勇者である彼を壊すことは避けた。
だがこの世界なら快楽で同堕としても問題ない。そう断ずるとランが最初に彼の唇を奪い、キスをして理性が飛んだン彼の分身を迎え入れる。つながった瞬間、
火眼がかつて敵と戦っている時に激痛を味わった様な悲鳴を上げた。あまりにも彼女の膣が凄まじい快楽を与えてくる上に、それが巻き起こす生涯初の射精が凄まじ過ぎたためだ。
ランは見下し切った眼で彼を見ながら両足を絡め無理やり自分の奥に深く突き入れさせる。


1002 :名無しさん@狐板:2025/07/21(月) 22:34:25 ID:O55JtW2N

「〜〜!」

 声にすらならない悲鳴を上げる彼を彼女たちは笑いながら見ていた。

「火の勇者様お早いですね」

 敢えて国中から尊敬されて呼ばれた呼び方をしながらミドリの髪をした天女であるミキがいう。彼女は後ろから彼に抱き着き乳房を押し付けながらまた逃げようとする彼に体重をかけて姉であるランの中に余計に深く入るようにしている。

「そんな風に情けない姿をしていると私の思い出に永遠に残って後世に記録されちゃいますよ」

 天女としての難からの能力だそう思って脅える彼を他所にミキが耳に息を吹きかけ後ろから玉袋揉みしだくと、ミキの愛撫とランの燃えるような膣に負けて彼は射精した。

 ランが彼を解放すると、彼の眼から涙があふれた情けなさからではない。あまりの快楽に耐えかねているためだ。二度の射精で完全に力が失われ体の気が乱れ切った感覚もあり、
今の彼ではこの三人の天女と力比べをしても一対一でも勝てないだろう。スーが彼の顔を乳房で覆い分身を飲み込むと彼はランとは違い男を甘やかすダメにする類の快楽が彼女の膣を通じて彼の分身を包む。

「火の勇者様ぁ♪ 何も考えずにひたすら私に甘えて蕩けてくださぁい」

 乳首を口に含ませられると母親に甘えるように乳を吸いだす彼の頭を彼女は撫でながら笑う。

 何度か射精した後彼女と離れると火眼は真っ蒼になった。彼女の蕩ける愛から離れて、自分がどれほどの醜態をさらしているかわかった為だ。
今夜これが住んだら自分はもうこれ以上高みに行けなくなる。そんな忌避感が彼の中で燃え上がる。武道の中で不可能かもしれないことを成すのに一番大切なのはできると信じて疑わないことだ。
日々の鍛錬や実績がそれを作っていく面もある。性行為で気が乱されたことも大きい。何よりも自分が情けないという意識が強まってしまったのがまずい。

 そう思うと一度離れた、スーがまた彼の分身を飲み込み。射精したばかりの分身をまた快楽で蕩けさせながら言う。

「高みに行けなくてもいいじゃないですか。天女である私たちが本気で惚れるくらいですからこれ以上、ウエイク必要ありますぅ?」

 そこから彼女は射精させてから分身を抜くと火眼の口に乳首を入れて、手でしごき始める。そこに緑髪の天女スーが妖艶な笑みを浮かべて言う。

「火眼様。今宵はたっぷりと思い出を作りましょうね。私たちの色香を知れば、妖怪の色香でやられてもここに戻ってくるために戦い続けることになるでしょう」

 そういって彼女が騎乗して動き出すと、女性優位の性行為が始まり。ランの燃えるような情事とスーの甘やかす蕩ける快楽、どちらも男として情けない性交だったが、
彼女に今やられている快楽はとにかく自分が閨で負けている記憶が刻まれやすい。ミキの膣に彼は何度も放ちながら、ランとスーにされた特に恥ずかしい性行為を何度か再現されて、その二つまで記憶に刻まれた。


 不意にミキが射精しすぎて指一本動かすことすらきつくなった彼に指輪をはめてきた。それを見て火眼の顔色が変わる。
これこそ彼が絶対に無様な姿を見せたくないと思っていた恋人がくれた『翡翠の指輪』だそしてそれを付けた指輪のついた手を取ると彼女たちは自分たちの豊満な体の乳房や尻を揉みしだかせ始める。
そしてその指輪のつけた手で乳房を揉んでいるところを見せつけながら彼女たちは一度づつ騎乗位で彼を射精させた。

「将来どんな女性と結婚しても、貴方が初めて精を出した夜はこれですからね」
 
最後に彼に騎乗していたミキが見下ろしながら記憶に刻まれる動きをした後に言う。
「あ、ああ」
それを聞きながら彼は泣き声めいた声を上げた。童貞喪失どころか初めての射精がこれだという事実が彼を大きく追いこんでいる。敗北感と快楽に包まれながら彼はそのまま意識が落ちて行く感覚を味わい眠りに落ちた。

 彼女たちは意識を失った彼を愛おしそうに抱きしめていると、そこにインドラがやってきた。

「どうだ上手くいったか?」

「ええ。まだ高みを目指す志は失ってませんけどもう無理でしょう。私達が本気になれば、一対一の性交でも男を堕落させるプロの女性達と体を重ね慣れた男性でもダメ押しで壊れちゃうのに、
童貞喪失どころか自慰すらしたことない状態で三人相手に嫐られたらそれはねえ♪」

 気絶に近い眠りに落ちている火眼を抱きしめるランの嗜虐的笑みが強まるとインドラは僅かだが、剣呑な気配を見せて警告した。

「その人間は世界を乱す不穏分子になるかもしれんとはいえ、悪事をなしたわけではない。そして神々の不始末を片付けた善行を積んだ者。快楽で虜にし、これ以上高みに行けなくするのは良い。だが廃人にしたり不幸にすることは許さん」

 ランは頷き少しだけ慌てた様子で言う。

「え、ええ。わかっております。アプサラス系列の天女たる私達では、雷の神である御身の怒りに触れればどうなってしまうか、いうまでもありません」

 インドラ神はたとえ火の神だったとしても彼女たちに勝てるくらい神格に差がある。まして水と雷ではその差は大きい。脅えるランに対してインドラは言う。

「ならばよし」

 そういって彼が姿を消すと彼女たちは目配せをしあって再び火眼を嫐る算段を整え始める。


 それから数日間が過ぎた時ラン・ミキ・スーの三人は火眼が再び立てなくなるほど嫐っていた。そして仰向けに倒れている彼にランが言う。

「火の勇者様ぁ。死後だけじゃなくて私達が呼んだら、他の用事ないときは私達が帰る天界の大奥に来てくださらない?」

 火眼は首を振った。死後に彼女たちがここの天女を後任に任せて、彼の大奥に入ると言ったが、とても入る気にはなれなかった。
あり得ない程の醜態をさらしてしまったがさすがにこれ以上翡翠に無様な姿を見せたくない。嫐られ過ぎて表情が崩れ精悍さを失い実年齢より年下に見える顔になっても翡翠の為に永遠に無様をさらすことは出来ない。
そこだけは揺るがなかった。むしろそれにしか縋ることができない程快楽で壊れかけているのがわかる。それを見てランがわざとらしく強敵に苦戦している様な雰囲気を出しながら言う。

「さすが火の勇者様ぁ、私達では力不足。貴方様が天界に来た時の大奥の主、つまり私たちの上司に頼むしかありませんわね」

 そういって彼女たちが手をたたくと、信じられない人物が来た。その人物は妖精から天女、アプサラスに変わっているが間違いなく、かつて死に別れた恋人翡翠だ。彼女は火眼を見ると言った。

「私がその身を捧げた卵の殻をインドラ様がアグニ様の所にもっていってお願いしてくれたのです。『あれほどの苦行を乗り越えあれほどの大きな善行を成した者が恋人と添い遂げられなどありえん。責任を取って転生の炎を使え』って」

 そういって翡翠は彼の唇を奪い優しいが少しだけ怖い声で言った。

「実は貴方に伝わった声は、転生途中の私が言ったことでしたよ。でも随分と可愛がられてしまいましたね。指輪を通じてみていました」

 翡翠はそういって服を脱ぐと彼の上になり分身を飲み込む。三美人も彼に好意を抱いたらしいが、
それすら上回る愛の籠ったアプサラス溶かした彼女の膣が彼を締め上げ何よりあの痴態が彼女を失望させるどころか逆に昂らせるとわかった瞬間彼の中で完全に最後のよりどころが折れた音がした気がした。

 翡翠に何度も絞られた後他の三人も加わってきて、彼は完全に陥落した。そして翡翠に最後に犯された瞬間、自分に朧気に見えていた神々すら超える武の頂の様な人間の限界を超えた先の何かにたどり着く扉が壊れた音が聞こえた気がした。

 彼女たちは射精直前の彼から敢えて離れ、そして男性優位の体位を待つ体制を見せると言う。

「火の勇者様ぁ、今なら死に物狂いで頑張ればまだあの扉の向こうに行けるかもしれませんよ。次の射精で完全に扉が消えてしまいますけど」

 そういって誘う彼女たちに完敗するように彼が腰を砕きながら翡翠に入れると翡翠は嬉しそう笑った。

「武の高みより私が与える快楽を選んでくれたのですね」

 そのまま翡翠はひときわ大きな射精をさせると、彼を貪り他の女性達と共に彼を嬲り始める。これが天界の彼の殊遇とその後を決定づけるのだろう。





 人形劇を見ながら横島は冷や汗を流していた。この劇はあまり自分とかかわりはない。
だが魔術や儀式には相手にそれの内容を伝えることで効果を増すものもある。明らかにアリスのこの劇はそれだ。アリスは彼の嫌な予感を愉しんでいる様な目で見ながら劇の開設を続ける。

「この後火眼は神々を超えかねない高みへの道は失ったものの、それでも大英雄として多くの人々を救い、最終的には多くのアプサラスや、彼に惚れた女性達と共に天界に永住しています。
翡翠の妹妖精スバルもアプサラスとして最終的に転生したそうです。インドラ神が嫌うのは例え大きなことを成し遂げる為でも、人間が己を壊すような痛みを味わうことです。
そういえばそういうことをして、自分を愛する女性達に隠している殿方が身近にいると、アプサラスが来てしまうかもしれませんね」

 彼は今のアリスだけでなくユウキも危ないかもと思った瞬間、愛歌に魔法で動きを封じられた。

「英雄は途中で死んでも英雄じゃなくなると言ったでしょう。私の英雄さんは少し善良な弱者を前にすると寿命を減らす選択肢を取り過ぎてしまいそうだから少し調整した方が良さそうね」

 そういって笑う愛歌を他所にアリスが解説を続ける。

「ここはあまりにも旱魃の後に生まれる薬草があまりにも有益で、ヴリトラを倒して旱魃を終わらせるインドラ神が崇められた村。故に誘惑の泉支部みたいなものがあります。
初代三美人は火眼についていき天界に行きその後を継いだ三美人が今でもジパングにはいます。ここもそうですから」

 そういってアリスが指を鳴らすと彼はいつの間にか、三つの泉がある場所に彼は瞬間移動していた。

 そして泉の真ん中にはユウキと似た顔をしたショートカットの女性彼が三年前にインドラ神が治療の為に連れ去ったユウキの姉である紺野ランがいた。

 彼女は優しそうな笑みを浮かべながら言う。

「忠夫さん久しぶりですね。この日をずっと待っていました」

 そういうと彼女は彼を押し倒しながら言う。

「偶然ですけど、私は初代三美人であるランと同じ名前だったのです。だからこそこの誘惑の泉との親和性が高くて大きな力が身に付きました」

 ランの天女の衣を着た水野精霊としての力に彼が圧倒されかけると、ユウキが背後から彼を抑えた。

「忠夫、あの術使ったことはもうアリスさんとリグルからの情報で分かってたから。僕もインプとしてお姉ちゃんの使い魔になって頑張っちゃうからね」

 ランに押し倒され分身が飲み込まれると彼は一気に涙と共に射精が起こる。膣がどこまでも優しい水を思わせるそれが彼の分身をどこまでも包み込んでくる。アリスが彼女に抱き着かれる彼の唇を上から奪い言う。

「忠夫、さっきの人形劇で三美人の術とかは大体覚えたわ。他の娘達にもあの人形の知識の一部を与えたらから楽しみにしてね♪」

 そういってから二度目のキスをされて彼の口内はアリスに優しく蹂躙される。口の中をアリスの舌で優しく押される度に彼はランの中に何度も射精をした。

 ランは彼から離れるという。


1003 :名無しさん@狐板:2025/07/21(月) 22:37:36 ID:O55JtW2N

「あの危ない技を使う機能だけは壊れてますけど完全にしないとだめね。ユウ」

「はーい。お姉ちゃん」

 満面の笑みで彼女はランが離れた後の彼の分身を足で踏みにじり痛みよりも快楽が勝るギリギリのそれを見極めながら凄く良い笑顔で言う。

「僕とお姉ちゃんは価値観は王国女子名の覚えているね」

 その一言が印象に残った瞬間、彼は一気に恥辱心と共に射精を起こした。そしてその彼の分身をユウキとランが左右から乳房で挟み嫐り出す。彼は悲鳴を上げながら懇願した。

「ユウキ様、ラン様。もうやめてください。あの術もう使いませんから」

「うん。いいよ♪」

 そういうと二人は焦らして時間を稼ぎ切ってから射精をさせた。直ぐ出させてくれると思っていたのに想定外の焦らしが入り一気に射精が起こり彼はそのまま倒れた。ユウキが彼の上になって騎乗するという。

「僕はインプになっているから、忠夫の使い魔として強いし。お姉ちゃんも忠夫が大手柄立てた褒美にインドラ様がとってくれた処置のおかげで、色々な水の精霊や妖精の力も仕える、
いうなればスーパーアプサラスになっているからもう僕たちの力に頼っていればいいよ。
どうせ閨でも外でももう勝てないんだからさ」

 性行為で負けたことが魂に大きな影響を与えるましてあの人形劇が脳裏に焼き付いた後で、誘惑の泉の出張所でこんなことをされてしまっては致命的だ。

「は、はい。ユウキ様―!」

 ユウキは彼が様呼びするのに合わせて思いっきり膣に力を入れて一気に搾り取って屈服感を植え付ける満足そうに離れていった。そして最後に大人の姿のヴィヴィオが現れて言う。

「忠夫さん、ユウキとランで二姉妹ですから、一応ストレリチアのヴァルキリーというかアプサラスの元締めもしている私が入って三人のアプサラスに嫐られるという状態の再現としましょうか」

 ヴィヴィオがそういって気を放つと彼は脅えてしまう。ユウキとランに絞られる前でも自分は今のヴィヴィオに勝てないだろう。そんな彼女が男の理想の体をさらして近づいてくると彼はそのまま彼女に組み伏せられた。

 ユウキとランの性的な嫐りはヴィヴィオの止めを引き立てるためにあったのだろう。
そしてヴィヴィオが彼の上になると彼はもう声どころか頭の中で自分が何を言っているのかもわからないままにヴィヴィオに命じられるままに彼女の体を触った。
乳房や尻を揉んだときに快楽が強すぎて手を放しかけたらアリスの糸で動かされも見直させられたことだけは得に記憶に残った気がする。 



 この後火眼と同じように自分に惚れている女性に輪姦された彼は気絶したかの様な様子で泥の様に眠った。そしてそれを満足そうに見下ろすヴィヴィオの所にインドラ神が訪れた。

「これでこの男は無理な苦行に挑むことはないな」

「ええ。インドラ神感謝します」

「気にすることはない。この男は欲望とはいえ、邪悪ではない目的で俺の信徒の数人とはいえ助けた。なら俺もこの男の大切な人間の死を数回は防いでやらねば公平ではあるまい」

 なんでも横島の前世がヴリトラに勝ったら閨を共にしてくれと頼んで挑んだ結果ヴリトラに僅かに善戦し、インドラ神が少しだけ早くヴリトラを倒せたらしい。
その結果旱魃による死者が相当減ったそうだ。それと横島の前世は彼の後輩である韋駄天神の邪悪な分霊を倒すのに協力したりもしていたらしい。そういったところがあるからインドラ神は彼を気にかけているのだろう。
恩義やら後背の借りやらと律儀に考える彼は、神でありながらとても人間らしい。そして人の幸せな営みを好む。だからこそ火眼が自分の全てを苦行の果てに激痛と引き替えに高みに行くのを止めたのだろう。そして火眼に駆けた言葉も。
『お前の強さはそこまででいい。もしも人に落ち度なく理不尽に今のお前に手におえぬ邪悪が訪れたなら、それは神(俺)の領分だ』

 そういって火眼が手におえぬものを撃ったともいわれる。こんな神だから戦死者を請け負う冥府神も任されたのか、それとも冥府神になってから公平さや公正さが増したのかそれは誰にも分らない。

 ヴィヴィオは彼に礼を言うと、一つ気になったことを聞いた。

「インドラ様は今回大鳳くんやジャギさんの所に訪問して大規模な協力をすると約束して、その為の実務で二人がこちらに来れない様にしてくれましたよね。ありがとうございます。
でも、忠夫さんが弱体化して結果的に女権国家を利することになったらどうしますか?」

 その言葉にインドラは珍しく心底嫌そうな顔で答えた。

「そんな風にはさせん。意地でもな」

 やはりインドラも女権国家が嫌いな様だ。

「悔い改めまともになるならともかく。『今の』この国は害悪に過ぎん。この国の民であろうと善性の信徒を見捨てるようなことをする気はないが、さすがに戦神としての加護はやろうとは思えんな」

「そうですか」

 インドラ神は女陰を体中につけられたのちにそれを目に変えて克服したという逸話がある為か女権国家では凄く崇められている。
またアプサラスという女権国家に多く良そうな存在の上司の様な役割もしていることが男でも女性の上に立てるという意味での信仰の元となっている様だ。かの神は少し考えた後で言った。

「まあ年に笑える行事が何度かあるがそれ以外はあまりいい気分ではないな」

 そこまで言った後インドラは真顔になって言う。

「ストレリチアの王女よ、女権国家は危ない国だ。心して挑め。本来根っからの邪悪が時には正義の味方の様な事をする羽目になるレベルでな。
だからこそ神の血も入るお前なら恐らくはあの男を守り切れるだろう。失うのが嫌ならあの男が人の為に産み出された技で戦い抜けるように鍛えることだ」

 そういうとインドラ神は雷鳴と共に消え去っていった。それを見送った後ヴィヴィオの元にランが訪れていう。

「インドラ様は変えられてしまいましたか。ヴィヴィオさんよろしくお願いします。アプサラスとなった身で忠夫さんをお助けしますから共に戦いましょう」

「ええ」

 そういって様々な水の精の力を持つランの手を取りながらヴィヴィオは思う。ここまで強い精霊となるには彼女の努力も相当あったのだろうが、
インドラ神が相当に彼女が強力なアプサラスとなる様にしていたのだろう。やはりあの神は人間の幸せ好む良き神だ。ランをという新メンバーの加入が入れば恐らく王国のスパイ組織も今回の件は黙認してくれるだろう。
そう思いながら雷雨が去った後の綺麗な草原が見えた。それを見ると何となく前途が明かるいと根拠もなく感じられた。これもインドラ神の計らいなのかもしれない。




 オマケ。

 インドラ神が見て笑ったもの。

 邪竜ヴリトラが女権国家の女神を殴りつけるという事態が起こった。事情を聞いたら凄い試練を乗り越えた男を約束を破って逆レイプしようとしたためだ。『こんな約束すら違える女に犯されて恥ずかしいでしょう?』しようと言ってそれに切れた。
 ヴリトラが女神を殴り飛ばした後で男が欲しいならこの試練を超えるが良い。という試練を与えたら。いつの間にか良識的な女性少数と男性たちからヴリトラ様と崇められていた。

 ヴリトラは珍しく疲れた表情でいう。

「なんでわえが正義の味方みたいなことしとるのじゃ」

 その言葉にインドラは爆笑してしまった。ろくでなしの女権国家の女神達がヴリトラのルール的に許容できなことをしまくった結果それを邪魔したり試練を与えていたら、
一部で聖竜になってしまったそうだ。彼が数少ない女権国家絡みで笑ったことだった。

 おまけ2女権国家のインドラ神信仰携帯
 インドラ神はアプサラスたちの上司という説もあり、そしてアプサラスたちは戦死者をインドラの元に届けるともいわれている。それが女権国家に伝わった結果、
女権国家では冥府神のような仕事もするようになった彼は、あまりの男性陣の不遇さに同情の念が止まらなかった。
そして彼の支配する冥府があまりにも人気過ぎたこともドンビキさせた原因の一端だ。 アプサラスたちは水の精だからこそ女権国家産のアプサラスが天国であまりにひどく男を嫐った場合インドラ神が雷で制裁してくれると信じられている。
他にも女陰を体中につけられてそれを克服したことが女権国家での信仰を生んでいる。今日も懲りない女権国家産のアプサラス、一応夫たちに愛はあるに雷を落とすとインドラは言った。

「一度くらい民度がひどすぎるという信託送って天罰の雷を宮殿に落としてやろうか」

 そう彼は言いつつ人死にが出ない時間を選ぼうとする当たり、冥府真の側面も得たことで性格が少し変わっているなと自分でも思った。
女権国家の天界の都の風紀を護る為に今日もかの神はヴァジュラを飛ばしている。これが女権国家でも割と上の方の人気を誇る冥府とは滅んだ方が良いのでは?とインドラは今日も思った。


1004 :名無しさん@狐板:2025/07/21(月) 23:43:50 ID:UJ+Op7I1
乙です

1005 :1000:2025/07/22(火) 00:09:27 ID:H/c05OZG
>>1004
乙感謝です

1006 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 00:14:12 ID:uSmQmRFG
「なあエル、知ってるか?ここの山には魔物が出るってよ」
テーブルの向こうのビクトルはつぶやいた。
「ああ知ってるよ、何でもえらい美人が裸で山の森の中を歩き回ってるとかさ」
アーロンは酒をあおりながら笑う。
「おいおい、ファンタジー物語の妖精や精霊か何かか?」
苦笑しながら自分はグラスに手を付けた。
「そんなやさしいもんじゃないってよ、美人の女なのは外見だけで、人を食う恐ろしい怪物だってさ」
「そっちの意味でおいしく頂かれちまうって訳か」
「もてない女日照りの男が山の生活で見た幻覚ってオチじゃないのか?」
そんなバカ話に興じる男3人。彼らは辺鄙な地方の開拓地に住まう人間達である。
彼らはそれぞれ災害、出稼ぎ、家からの独立、様々な理由でこの土地に引っ越してきた同郷の同世代達である。
「兄さんたち、いつまでも飲んでないで早く寝なさいよ」
奥から姿を現したのはビクトルの妹、ネリーだった。
「おおっともうこんな時間かよ…また明日も朝から木こりが始まるな…」
「俺はそろそろ炭焼きを始めなきゃな、ここの所の道の整備もしなきゃいけないし、やる事がつきないよ」
「とは言っても、俺達みたいな連中が家と土地を持てたのも開拓事業の後押しがあった訳だからなあ」
「じゃあそろそろ自分の家に戻るよ」
「また明日な!」
そうしてビクトル・ネリー兄妹の家を後にする。ネリーが自分へとウィンクをしていたのを見て、扉を静かに閉めた。
灯を消すと、完全に闇に沈む。そして夜とともに眠りを迎える…。

「ここにいたのね、エル」
炭焼き小屋で作業をしていると、ネリーの声が背中越しに聞こえた。
「煙が白くなってきたから頃合いかな、ちょっと休憩するよ」
そしてかまどを背にすると、外でネリーと一緒に腰を下ろして一休みしていた。
「二人でこうしてると、子供の頃思い出すわよね」
懐かしそうな顔をするネリー。
「ねえ、あの時みたいにまたしてみる?キス」
その言葉に自分は真っ赤になって固まってしまい、まだまだ小さかった頃のあの時の記憶が蘇ってきた。

1007 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 00:15:27 ID:uSmQmRFG
「ねえエル、キスしてみない?大人がしてるキス!」
「ええっ!?」
「何よ、エルだって早く大人になりたいって言ってたでしょ!いいじゃない!」
「しょうがないなあ…」
エルはドキドキする胸の鼓動を感じながら、ネリーの肩に手をかけ、目を閉じてゆっくりと唇を幼いネリーへと近づけていった。
すると突然拒絶するかのようにネリーがエルを突き飛ばす。
「待って!やっぱり私からがいい!私からするの!」
「ええ〜…」
呆れるエルの後頭部に手を回すと、ゆっくりとネリーはエルの唇に唇を重ねた。
「ん…」
面喰らいながらもネリーの唇の感触を味わい、おっとりした様な声が漏れてしまう。
直後に、開いた口の隙間に舌が口の中に侵入し、舌に絡みつきながらくちゅくちゅと音を立てた。
口の中に広がるネリーの唾液の味に驚き、グイっと手で押しのける様に彼女を離した。
「な、何するんだよ!」
「こ、これが大人のキスなのよ!唇合わせるだけなのは子供のキスなんだって!」
「そんなの汚いって…」

思い出した。あの時はいきなりディープキスをされる事になって面喰う事になった。
「っ!!」
そんな事を思い出していると、突然ネリーがいきなりガバッと自分へと不意打ちのようにキスをしてきた。
「ん…あ…」
あの時と同じように、困惑する自分の口をこじ開ける様に舌が侵入して、自分の舌へと絡みついてきた。
ちゅうう、と音がするほどに深いキスを交わし、されるがままになっていた自分の口から唾液が糸引いてネリーの唇が離れる。
「あの時と同じ反応。でも、今度は逃げなかったわよね」
フフ、と悪戯っぽい微笑みを浮かべながらつぶやく。
「…からかわないでくれよ、…だって、イヤじゃなかったし」
「私もね」
「買出しに出かけてる兄さんが帰ってくるまでに戻って仕事終わらせておかないと」
ネリーはくるっと回ってクスクスと笑った。
「俺達がこんな関係だって知られたらシスコンのビクトルは怒り狂っちゃうよ」
「だから、立派に開拓事業を成し遂げて、兄さんにもちゃんと認めてもらわないとね、私達との仲!」
幼馴染の腐れ縁で、ビクトルやアーロンと共にネリーとも過ごすうちに、彼女の事を好きになっていった。
だからあまりいい思い出のない故郷を旅立って、この兄妹とともに辺境の開拓地に赴いた。
つらいけどここでなら仕事はいくらでもある。金を溜めてビクトルにも認めてもらって、いつか彼女と結婚したい。
それがこの地での自分の原動力だった。
さあもうそろそろ日が暮れる。闇に沈む前に今日の収穫を手にして山を下りよう。
日が落ちる直前にもなった森からは、不自然なほどにパキパキと草木の音が鳴り響いていた。
獣の音なのかと不穏に思い、自分は下山を急いだ。

1008 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 00:16:24 ID:uSmQmRFG
「…なあ、アーロンの奴はどうしたんだ?何か言ってたか?」
「いや、何も聞いてないぞ。少しくらい遅くなることは自分達も何度かあったけど、ここまで遅いのは初めてだぞ」
再びビクトルの家で集まっていた。しかし、いつも来るはずのアーロンが来ない。
「まさかあいつ、迷ったのか…それとも何かあったのか?」
まだまだ未開発の開拓地、そこで何か事故に遭っても不思議ではない。
いつもこのビクトルの家に集まるのも、そんな緊急事態が起こった際に安全を確認するための意味もあるのだ。
そして実際に、前期の開拓グループは全員山の中の事故で命を落としていたらしいのだ。
迷っただけならまだいい。崖から落ちたのか、もしくは獣に襲われたのか…不安要素はいくらでもある。
「ネリー、俺はエルと一緒にアーロンを探しに行ってくる。お前は家を出るんじゃないぞ」
「兄さん、エル…気を付けてね…!」
不安そうに自分達を見つめるネリーに頷くと、松明を手に外へと飛び出していった。
夜も更けた山の森は、まるで普段入る昼とは別世界の様に思えた。まるで自分を地獄へと誘う門の様に…。


―アーロンは、伐採が進んで森の奥の方へと足を踏み込む必要があった。
そして、奇妙な音を感じた。そこに足を踏み込むと、そこには小さな湖があった。
湿度の関係か、僅かな霧が立ち込めている。そこに静かに差し込む光を反射してキラキラと輝いていた。
アーロンはそこに信じられないものを見た。
透き通るような白い肌の女が、一糸まとわぬ裸でその湖の中にたたずんでいた。
その女は青く長い髪をかきあげながら、光を浴びているようだった。光が白い肌に反射しているようで、アーロンは目を奪われた。
あまりにも場違いな神秘的な光景に、現実なのかを疑う程だった。
これが伝説に聞く湖の妖精やその類なのではないだろうか。
そして、その姿に釘付けになっていたアーロンは彼女がゆっくりと振り向くのに気づく。
その顔はこの世のものとは思えないほどに美しかった。そして形のよく大きな乳房、無駄な贅肉のない縊れた見事な腰。
そして、一本の毛も生えていない綺麗な割れ目。
男の目には晒せないそれらを一切隠すことなく、不思議そうな顔をしながら彼女はアーロンへと近づいていった。
ただただ困惑するアーロンであったが、その眩しすぎる裸体から目を離す事ができなかった。
どうしよう?何と言って話しかけようか?どう挨拶しようか?何を聞けばいいだろう?
そんな事を考えながらたたずむ。そして彼女がアーロンへと近づき、微笑みながら彼へと手を伸ばす。
「あ…」
口を開こうとしたアーロンへと、彼女は口を大きく開き首筋へと噛みついた。
何が起こったのかわからないまま襲い来る激痛に、アーロンは言葉にならぬ悲鳴を上げた。

1009 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 00:17:39 ID:uSmQmRFG
―信じられない。
あの時見たあの女の顔、あれは妖精だとか人間の類ではない。
まるっきりケダモノのそれだった。即座に悟った。「あれ」に話など通用しない。
自分の事を獲物としか認識していない。言葉も通じるわけがない。
自分が苦しむ姿や悲鳴も、鳴き声としか思っていない。
手で押さえても次から次へと溢れてくる夥しい出血が何より雄弁に彼女の存在を理解させた。
首筋の肉が食いちぎられている。大きな血管に損傷があったのか、激しい出血が止まらない。
自分の肉片を咥えながら怯える自分を見つめる女の顔。その獣そのものの眼光に、膨れ上がった一物が一気に縮み上がった。
早く逃げなくては。助けを求めなくては。傷の治療をしなければ。
頭の中でただただそれだけを考え、暗闇に沈んだ森の中をがむしゃらに逃げ回った。
方向など考えてる余裕はなかった。ただ目の前の怪物から逃げようという事しか考えられなかった。
破裂しそうな心臓を抑えながら木々の間を走り抜ける。疲労で痛くなる脇腹。
わかるのだ。焦りもせずゆっくりとそいつは自分を追いかけてきている。あの恐怖の視線が今も自分を捉えている。
激痛も忘れて恐怖から逃げるために、駆け抜けた。
直後、足の感触がなくなった。草むらで見えなかったが、段差があったのだ。
支える足場の行き先をなくした足は空を切り、そのままつんのめる様に地面へと頭を叩き付けた。
そのままの勢いで更に段差の下へと転がり落ちていった。
なっ何で!こんな所に段差があるんだ!よりによってこんな時に!そんな言葉が口から漏れるのを止められなかった。
叩き付けられた全身の痛み。特に足が酷い。力が入らない。立ち上がれない。それが意味する事は…。
ガサッ、と木が揺れる音と共に、それはアーロンの目の前に再び現れた。
それは猫座りのような姿勢で這いつくばるアーロンの眼前に座っていた。
視線を向けると隠しもしない股の割れ目、形のいい乳房が隠されもせずに息がかかるほどの眼前にある。
そんな刺激的なものよりもはるかにアーロンの胸を揺さぶったのは、口元を赤い血で汚した青髪の女の笑みだった…。

(続)

1010 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 03:25:18 ID:uSmQmRFG
「ッ、ァッ、ッッ」
息遣いなのか声なのかわからないようなものを口から漏らしながら、その裸の青髪の女はアーロンの上で腰を振り続けた。
豊満な乳房は生き物のように跳ね、緩み切った口からは唾液が垂れ、快楽を貪る事しか考えていない。
「くぁっ…で、出る…また出る…!」
女の体がビクンと跳ねると絶頂を迎え、膣内は咥え込んだ陰茎から精液を搾り取ろうと絞まる。
その刺激に耐えられず、アーロンは何度目か覚えていない射精を彼女の膣内に放った。

訳が分からなかった。あの時動けない自分を組み伏せる様に上にのしかかったと思うと、
直後に自分の履き物を脱がせて陰茎をあらわにした。それを手に取ると淫靡にこちらを見つめながら扱き出した。
生命の危機に及んだこの事態にもかかわらず、その刺激に反応して股間が屹立していく。
文字通り人間とは思えない美女にそんな行為をされる興奮と快感から、真上を向くほどに膨れ上がっていった。
すると、立ち上がりそのまま股の割れ目へとあてがった。
信じられなかった。今まで見た事もなかった美女が、自分に跨り性行為に及ぼうとしているのだ。
割れ目のヒダをかき分けて飲み込まれていく自分の陰茎。その結合部分から目が離せなかった。
そして勢いを付けて一気に腰を落とすと…奥まで一気に飲み込まれてしまった。
その興奮と感触で、挿入した直後に射精してしまった。
「…」
きょとんとした顔で青髪の女は呆気に取られるも、口の端を釣り上げて笑みを浮かべると、
そのまま腰を上下に振り始めた。
「んっ”!かはっ!」
ヒダが陰茎全体に絡みついてくる。まるで亀頭を扱き上げる様に吸い付くそれは、
射精直後の敏感になったそれをさらに責め立てた。
青髪の女は笑いを殺してそのまま腰を上下に叩きつける。
いきなり射精したお仕置きだ、と言わんばかりに膣内のペニスをいじめる様に悪戯っぽく笑う。
「ま…また出る!また出る!」
その刺激に耐えきれず、二回目の精液を青髪の女の膣内に放つ。
それでもなお腰を止める事なく、今度はアーロンの胸に手をついて体重をかけるような前後の腰運動を始めた。
アーロンの陰茎は二度の射精を迎えながらも少しも萎える事無く屹立していた。
だんだんと青髪の女も感じてきたのか、白い肌の頬を紅潮させながら喘ぎ声の様なものを漏らし始めた。
…そして今に至る。

1011 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 03:25:57 ID:uSmQmRFG
もう、何が何だかアーロンにはわからなくなっていた。強烈な快感に全身の痛みも麻痺していたのかもう忘れていた。
ただ、この極上の美女との性行為をただ愉しみたい。そんな考えだけに頭が染まっていった。
あれだけ怖くて痛い思いをしたんだ、これだけの役得があっても罰は当たらない。
そんな現実逃避じみた思考で何も考えられなくなり、気付けば女の縊れた腰に手をやり、
彼女の腰の動きに合わせて自分からも腰を振っていた。
その行為に女は嘲笑めいた淫らな視線でぐりぐりと膣内のペニスをなぶる様に腰をくねらせる。
前後左右、ペニスをくまなく刺激するその感触にまたしても強烈な射精感が込み上げる。
そしてまた、スパートをかける様に激しい腰の上下運動が始まった。肉がぶつかり合うとともに喘ぎ声と
淫らに結合部から漏れるぐちょぐちょという音が漆黒の闇夜に響き渡った。
「で…出る!」
この最高の名器を持つ美女に、自分の精子を放ってやる、あわよくば孕ませてやる、自分の遺伝子を遺してやる。
そんな一心でどこにそんな量の精液が残っていたのかと思う程の命を絞り出すような射精を一番奥に放った。
「〜〜〜〜〜ッ!」
体を痙攣させたかのようにビクンビクンと振るわせて絶頂を迎え、精液を子宮内に放たれる感触に身を震わせる女。
そのゆるみ切って恍惚に身を委ねるその表情を見てアーロンは最高の射精感で焼き切れそうな頭で思った。
こんな美女とヤれるなんて夢みたいだ、俺の精子よ、この女を孕ませるチャンスを絶対モノにしろよ。
こんな機会も快感も一生に二度とない。こんないい気持ちなら、もう死んだっていい…
「ぐっ!」
その瞬間に、最高の笑顔を浮かべた青髪の女はアーロンの首へと手をやった。
そのまま気味の悪い音とともに、アーロンの命の灯は消え去った。

1012 :Cruel NymphA:2025/08/04(月) 00:35:20 ID:qto0Uyy5
月明かりが木陰から差し込む闇夜。
一糸まとわぬ裸の白い肌の美女がたたずんでいた。
そしてその足元には、絶頂感でゆるみきった顔の男が、首をあらぬ方向に曲げて倒れていた。
幸福のままこと切れたその表情を見やると、青い髪の女はとても良かったよ、と感謝するような微笑みを向ける。
下腹部に手を当て、命と引き換えに絞り出したような精子を自らの奥に感じ、愛おしむ様に目を閉じる。
「フゥン…」
アーロンの命の迸りが股から溢れてこぼれてしまうのを残念そうに声を漏らした。
直後に物言わぬアーロンの骸の足を掴むと、そのまま引きずってその場を後にした。

「アーロン!どこに行ったー!」
「聞こえているなら返事をしろ〜!」
松明を片手に闇夜に響く二人の男の声。だがその声に答える者はいない。
「途中にあいつの持ってる道具や切り倒した木がそのままあった。あいつに何かあったんだ」
「奥の方に行ったんだ…崖に落ちてなけりゃいいんだが…」
エルとビクトルは顔を見合わせて不安そうに話す。
「動けないのかもしれない。危険だが手分けするしかないか」
「あんまり遠くまで行くなよ。声が常に聞こえるようにしておくんだ」
「了解だ。草や木に切れ目を入れて目印にしておくぞ」
そう言うとビクトルは手斧で草を刈り分けながら木々の奥に入っていく。
「こっち、消えかかってるが足跡があるな…ごちゃごちゃしてていつのものかわからないが」
エルは奥へと歩みを進める。その先には開けた空間があり、月明かりが小さな湖を照らしていた。
そのほんの手前に、見慣れた仲間が微動だにせずに仰向けのまま倒れていた。
「ア…アーロン!」
エルは目を疑った。ありえない角度に首が向き、その表情は歓喜に満ちたままこと切れていた。
「し…死んでいる!ビクトル!早く来てくれ!アーロンが…死んでいる!!」
遠くからビクトルの返答が響くのを耳にすると、闇の中の茂みががさりと音を立てた。
「な…何だ!」
エルはすぐさまそちらの方向に歩みを進めると、この状況からありえないものに目を丸くした。
「ヒッ!…ア…ァ…」
裸の美女が怯えてうずくまっていた。透き通るような白い肌が月明かりに照らされてその美しい肢体を鮮やかに見せていた。
「き、君は一体…?だ、大丈夫だ!何があったかわからないけど、安心して…!」
状況がまるで分からなかったが、目の前で美女が怯えて動けないでいるその光景にまずは女性を落ち着かせなくてはと思うエル。
「…ァハッ」
そのエルの声に裸の女性はその青く長い髪をたなびかせて、安心した様な歓喜の声を漏らしてエルの元へと駆け寄ろうとする。
「エル!」
後ろからビクトルの怒号のような声が背中を貫き、エルと青い髪の女はビクリと体を震わせた。
「ビクトル!状況がわからないけどなんか女の人が」
「そいつから離れろおっ!!」
鬼気迫るビクトルの声に呆気に取られる。目の前の女性が?何だ?
「アーロンを殺したのはそいつだっ!」

1013 :名無しさん@狐板:2025/08/04(月) 00:36:03 ID:qto0Uyy5
言葉の意味が分からなかった。目の前にいるこの女性がアーロンを殺した?そんな事があるはずが…
呆然としているなか、目の前の青い髪の女がただ無言で表情を動かさず貼り付けていた。
―直後、その女は猛獣が飛びかかるような激しい勢いでエルへと襲いかかっていた。
反応しようとしたその瞬間、エルは地面に組み伏せられていた。押しのけようとする腕は女によって抑えられた。
抵抗しようとするも、すごい力で身動きできない。まるで巨大な岩がのしかかっているかのようだった。
男なら誰もが見とれてしまうような美しい顔で自分へと牙をむくその姿は、獣以外の何物でもなかった。
肩の筋肉が裂けていくような強烈な痛みが走る。
自分の肩が齧られている。その激痛にエルは悲鳴を上げると、このままでは喰われると本気で理解した。
「は、離れろっ!」
ビクトルが手に持った斧を振り下ろすと、女はエルから飛びぬくように離れた。
女は口から赤い血を垂らしながら、無表情にエルとビクトルを見据えた。
豊満な乳房、毛一つない股の割れ目を全く隠そうとせず立ち上がり、観察するように視線を外さずゆっくりと歩み寄ってくる。
あまりに異常な光景にエルは肩の傷を抑えながら息を切らす事しかできなかった。
この状況になってアーロンはこの女に殺されたのだとようやく理解した。そして次の獲物は自分達だと。
「うおおおっっ!!」
恐怖を振り払おうと絞り出した咆哮と共に、ビクトルは女の頭へと斧を振りかぶった。
全く躊躇のないその行動は正しかった。激しい衝撃音が木々の中に響き渡った。
「………っ!!」
斧の刃先は届いていない。柄を掴み止められている。開拓事業の肉体労働で鍛えられた大の男の一撃が、
美しく細身な女の腕に完全に抑え込められている。
そのまま女は斧の柄を力任せに引き、ビクトルごと放り投げた。
「がはっ!」
木への激しい衝撃音。鈍い音を立ててビクトルはそのまま地面へと崩れ落ちた。
「ビクトル!」
「ぐっ…エル!逃げろ!妹に…ネリーに伝えろ!一刻も早くこの山から離れるんだ!」
悲痛な叫び。ビクトルは、エルが自分を見捨てる事になるのを躊躇するのを見越したのか、妹の名を出した。
エルは一瞬たじろいだ後、悲しさと悔しさが入り混じった顔で唇を嚙むと、強く地面を蹴って走り出した。
倒れたまま動けなくなったビクトルへとゆっくりと歩いていく女。
ビクトルが見上げた上には、一糸まとわぬ女の裸体。
そして女の長い髪の間からこちらを見下ろす女の冷たい視線だった。
―木々の中を駆け抜けるエル。彼は、ビクトルの悲鳴が遠くから響き渡るのを耳にした。

すまない、すまない、ビクトル。
心の中で叫びながらエルは走り抜けていた。
子供の頃から一緒に育ち、いつか義兄と呼ぶはずだった彼の事を思うと挫けそうになる。
妹を託すために自分を逃がしたのだ。
早く、家に戻りネリーを連れてこの山を去らなくては。ただただその一心で走り抜けた。
その焦りがいけなかった。直後に、木の根に足を引っかけてしまい、転倒してしまう。
「た、立たなきゃ…ね、ネリー…」
横腹が痛いが弱音を吐いてはいられない。その気持ちで立ち上がろうとすると、木の上からヒャフヒャフという奇妙な声の様なものが耳に届く。
そして地面に手を突き体を起こした瞬間、視界に飛び込んできたのは女の裸体だった。
「あ…!!」
「………」
日に焼けた様な褐色の肌。金色の髪を頭のてっぺんで適当に束ねた様な背の高い女。
それが立ち上がったエルの喉元を掴んで宙へと持ち上げた。
全身を激しく動かして抵抗するも、女の腕はまるで微動もせず足はバタバタを空を切るのみ。
先程の青い髪の女同様の見惚れるような美しい顔。その目はじっとエルを品定めするように見つめていた。
そして、視線がふと木の上に向いた時、髪を左右で束ねた赤い髪の女がいた。
そいつは木の枝の上に裸で座り込み、エルを見下ろしながらヒャフヒャフと奇妙な笑い声を上げていた。
「そ、そんな…」
顔から血が引き、手足から力が抜けていくのをエルは感じた。
先程の青髪の女ひとりじゃなかった。他にも、しかも二人もいた…。
エルのネリーを連れて逃げるという希望は、目の前の現実に完全に叩き潰された。

1014 :名無しさん@狐板:2025/08/10(日) 20:42:30 ID:5kLTJnXb
金髪の女はそのまま乱暴に地面へとエルを放り投げた。
その衝撃でエルの前身に痺れるような痛みが走った。体をかろうじて起こし、四つん這いのまま逃げようとした瞬間、
背後の右足に強烈な激痛が走った。
「ぐあっ!!」
骨が折れたような激痛。後ろを見やると先程の赤い髪の女がエルの右足を踏みつけていた。苦痛に顔を歪ませるエルを見て、ニヤと不快な笑みを浮かべている。
恨みの篭った視線を向けると、苛ついたような眼を浮かべそいつは更に足に力を込めてエルの右足を踏み躙った。
「がああぁっっ!!」
エルの苦悶の悲鳴に赤い髪の女は歯をむき出しにして満面の笑顔を浮かべていた。
右足が言う事を聞かない。這いずって逃げようとする自分の前に、再度金髪の女が立ちはだかった。
金髪の女は足で転がすようにエルの体を仰向けに倒すと、ガッシリと襟元を乱暴に掴んだ。
ブチブチと悲鳴を上げる様にボタンが弾け飛び、服の繊維が引き裂かれていく。
まるで草をむしるかのように上着をはぎ取ると、そのままの勢いで下半身のズボンにも手をかける。
「―」
エルが声を上げる間もなく、ベルトがはじけ飛び、下着ごとズボンをはぎ取られてしまった。
そして、外の空気の中に自分の陰部が晒された。
目の前の二人の女同様に、裸体を晒した自分を見て、赤い髪の女はヒュウ、と口笛のような音を出して囃し立てる。
右足がまともに動かない。もがいてでも逃げなきゃいけないその状況で、金髪の女は視線で命令した。

「―逃げるな」と言っている。

その視線に射すくめられたように動けなくなった。
仰向けに倒れたまま動けない自分に、馬乗りになるように腰を下ろした。
自分の体重で下半身を抑え込む、マウントポジションの様な体勢だ。
エルは見た目以上にずっしりとした体重と肉感を肌に感じた。
金髪の女は口元を緩ませると夜風に晒された一物を手に取る。
「―!???!??」
これこれ、とお楽しみのプレゼントの包みを開けた時の様な笑みを浮かべて両手で竿と玉をまさぐった。
恐怖と絶望で縮み上がっていたはずのエルのそれは、指先の刺激により次第に膨らんでいく。
「―ァハァ」
声を上げながらエルの顔を覗き込み、雁首の部分を弄ぶようにくりくりと指でいじる。
野蛮で暴力的な存在である事はわかりきっているのに、金髪の女は否定のしようがない美女だった。
そんな女が裸で自分に迫り、性器を弄んでいるのだ。
その刺激に今の状況も忘れて体は正直に反応してしまい、屹立していく。
そそり立っていくその陰茎を前に、軽い驚きの声を上げると、金髪の女は挑発的にそれを舐めて見せた。
「―んっ!?」
声と共にエルの体が震え、その反応を見ながら金髪の女は亀頭の根元をほじる様に舌先を小刻みに差し込んでくる。
完全に屹立したそれを見て金髪の女は唾液を上からだらりと垂らし、竿全体にまぶす様に塗りたくる。
「―あ…」
女は腰を上げて立ち上がる。唾液にまみれて月の光を反射するそれを手に取った瞬間、エルは何をするつもりなのかを瞬時に理解した。
「―や、やめろっ!俺には…」
エルの頭をよぎるネリーの顔。将来を誓い合った恋人の顔が、命すら失いかねないこの状況で貞操を失う事を恐れた。
己の意思とは正反対に完全にその気の陰茎は、金髪の女の股にあてがわれヒダをかき分けながら奥へと導かれていく。
「―くっ!ああっ!!」
腰を一気に落とした瞬間、それは完全に女の膣内に飲み込まれた。
「―ハァッ」
吐息とも歓喜の声ともつかない声とともに、女は顔を緩ませた。
目の前を見れば、エルは自分の性器と女の性器が結合しているのを目の当たりにしていた。

1015 :Cruel NymphB:2025/08/10(日) 20:43:36 ID:5kLTJnXb
―奪われた。同郷の親友も、義兄と呼ぶはずだった友も、恋人の為の己の貞操も。
目の前の女達に全て。
そんなエルを見て、金髪の女は小さな驚きとともに、これはツイてた、とでも思ったような笑みを浮かべた。
ヒャハヒャハと赤い髪の女は大きな声を上げて笑い、エルの顔を観察するように覗き込んだ。
「〜〜〜ミル!〜〜〜〜!!〜〜!」
金髪の女は赤い髪の女を苛立たしそうに睨み、聞き取れない声を上げて怒った。
すると赤い髪の女は舌打ちをして、そのまま駆けて去っていった。

邪魔者が去った事に安堵したのか、金髪の女は舌を覗かせてエルを見下ろした。
その直後に激しく腰を叩き付けるような上下運動が始まり、快楽を貪ろうとした。
エルの陰茎を咥え込んだ膣は竿を激しく扱き上げ、エルを射精へと導こうとする。
せめてもの抵抗としてイカされてなるものか、そう思っていたエルの股間はあっという間に初体験の刺激に決壊を迎えようとしていた。
「―ッ!」
激しく打ち付けた瞬間、子宮口にピッタリと密着した亀頭から白い迸りが放たれた。
その直後に金髪の女も体を震わせて絶頂を迎えた。膣内は激しくうねり、咥え込んだ陰茎から精液を搾り取ろうとする。
「―アッ、ハァ…ン…!」
女は喘ぎ声を漏らしながら、子宮の中へと激しく射精される感覚に恍惚の顔を浮かべていた。
エルは初めての膣内射精の快感に頭が焼き切れそうになっていた。精子が放たれる度に信じられない快感が全身を駆け巡る。
エルと女は繋がったままその余韻に身を震わせていた。
「ン…!」
射精が収まった瞬間、さらなる精子を求める様に女はそのまま腰をゆすりだした。
上下から前後の刺激に変わり、射精の余韻が収まりきらないエルは声を上げて悶えた。
ネリー…強烈な快感の中、自分の恋人の事を思った。

―その瞬間だった。
ガサッ、と草が揺れる音。
そこには先程心の中で名を呼んだネリーの顔があった。
声を押し殺して、信じられない表情でじっとエルを見たまま震えている。

見ていたのだ。いつまでも戻らない兄ビクトルと、恋人エルを心配して、探しに来た結果、この現場に居合わせていた。
恋人の目の前で他の女に犯され続けるという、絶対に見られたくないこの状況をだ。
「―ッ、アッ、ハァッ!」
金髪の女は快感で声を上げ続け、エルのペニスを膣内でなぶり味わい続けていた。
敏感になっていたそれは、ネリーの目の前であっさりと果て、二度目の射精を迎えた。
「―くっ!ああっ!!」
二人同時にタイミングを合わせたように、体が跳ねる。そして、2回目の精子を女の膣内に放った。
ネリーの目の前で、エルは絶頂を迎え、ゆるみ切った顔を晒す事となった。
女はエルの顔を覗き込み、最高だったぞ、というような視線を向けた。
その直後に、エルの視線の先に気付く。
「―!?」
女の視界に、茂みに隠れていたネリーの姿が移る。
「ネリー!!逃げろぉーっ!!」
それを直感したエルは叫んだ。その叫びに体を震わせてネリーは立ち上がり、この場から逃げようとする。
エルと繋がったまま覆いかぶさっていた金髪の女は、ゆっくりと体を起こそうとした。
「ッ?」
エルは金髪の女に腕と足を回し、押さえつけながら叫んだ。
「ネリー、逃げろ!!俺の事は…忘れろ!!もう二度と…ここに来るなぁっ!!」
心からの叫びだった。ガサガサと草を踏み分けていく音が遠ざかっていく。
エルの目から一筋の涙が零れた。
「―」
キョトンとした金髪の女。まあいいか、という表情を浮かべるとそのままエルの体に手をつき腰を揺さぶり始めた。
童貞喪失直後から抜かずの三戦目に及んだエルは、もう何も考えられなくなっていた。
ただ体だけは刺激に忠実に金髪の女との性交に及んでいた。
激しい腰つきに耐えきれず、そのまま搾り取られるように三回目の絶頂と射精に及んだ。
金髪の女は体を震わせて射精の余韻に浸る。
「―フゥ」
ゆっくりと腰を上げると、ずるりと女の膣内から力を失ったペニスが抜ける。
性器の結合が解除された、その瞬間に信じられないほどの白濁液が割れ目からどろりと溢れてくる。
金髪の女はその量に驚きながら、しっかり見ろと言わんばかりに精子の溢れる自分の女性器をエルの眼前に突き出し、
見せつけてくる。
自分の貞操は、この女に奪われたのだ。その初体験で、三度も絶頂に導かれ搾られた。それも自分の恋人の目の前で。
…そして、自分の命もまたここで奪われるのだ。
ネリーは逃げられただろうか。それだけが救いだ。そう思いながら、意識を失っていった。
薄れゆく意識で、自分が引きずられる感触を感じた。
そしてさらにもう一つの何かを引きずる音。ヒャフヒャフという珍妙な笑い声。
もう、全てが終わりだ…そしてエルの意識は闇へと沈んでいった。

1016 :Cruel NymphC:2025/08/27(水) 01:42:16 ID:uXCTKrKm
果たして彼女らが何者なのか?
人里離れた自然の奥地に棲み、身体能力は通常の人間を軽く凌駕している、知能を持った獣のような存在だ。
正真正銘の妖精や魔物の部類なのか?それとも単に人を襲う野蛮な文化を持った人種や部族なのか?
それは、自分にわかる事ではない。
ただ我々から見れば彼女らは見とれずにはいられないほどの美女揃いであり、
魅力的で煽情的な肢体を持ち、それを恥じる事も隠す事もない価値観を持ち、
そして性欲に非常に忠実で性行為に極めて積極的であり、人間を獲物としか認識していない冷酷で残酷な性質をしているという事である。

そんな彼女らに捕らえられた以上、「お愉しみ」の後に餌になるしか道はないのだろう。
自分、エルの命はもはや終わった。恋人のネリーが生き延びてくれる事だけが自分に望める全てだ。
かすかに耳に届く、朝を告げる鳥の囀り。真っ黒な視界がだんだんと開いていく…。

「…ァッ」

可愛らしい…幼い少女の顔。桃色の髪をしたその幼い娘は、意識を取り戻した自分を見て声を上げた。
ここは一体どこなのだろうか?手足は…縛られていて動かない。
首を動かすと、ボロボロの家屋だ。所々の壁が崩れ、天井にも穴が開いている。
恐らくは、誰かが山の中に建てた崩れかかった小屋だろう。…彼女らがねぐらとして使っているのだろうか。
そんな事を考えていると、緑色の髪をした少女はこちらへと駆け寄ってきた。
背丈を見るに、自分の胸よりも下程度。人間と同じと仮定すれば、まだまだ幼い子供だ。
…そして一糸まとわぬ裸体。まだまだ膨らみかけの状態のわずかな胸の凹凸に、ピンと張った乳首が女の体だという事を主張している様である。
股はきれいな筋が一本通ったような幼い割れ目。
その姿を見て、認めざるを得なかった。この少女もまた、あの女たちと同じ人を襲い命を奪い、
遊びに興じる様に誰とでも性行為に及ぶ、恐ろしき一族の一員だという事を。
「ァハッ」
自分を見ると屈託のない笑顔で微笑む。衣服ははぎ取られ裸の状態になっていたが、
動かせなくなった右足を固定するかのように縄の様なものが固定するようにガッシリと巻かれており、
噛まれた肩の傷、すりむいた足の傷、殴られた顔の傷には葉っぱや奇妙な色の液体が塗られていた。
…この少女がやったのだろうか?
慌ただしく家の中を走り回ると、小さな植物の筒の様なものを持ち出した。
「ン」
口に向けられたその中には汲んできたばかりであろう透明な水が入っておりこれを飲めと言っているようだった。
カラカラになった喉が欲するままに、飲ませようとしているそれを飲み込んでいく。
何が何だかわからない。なぜ自分は生かされている?きっとビクトルもアーロン同様に殺されている。
まだ生かしておいて、後で頂こうという事なのだろうか?
「…ありがとう」
言葉が通じる訳もないが、目の前の少女へと感謝の言葉を告げる。
「…ア、リ、ガ、ト…?」
首をかしげながら自分の言葉を真似して繰り返す少女。
あの残酷で妖艶な女たちとはまるで似ても似つかないその態度。
もしかしたらこの子は誘拐され彼女らの奴隷にされている人間なのではないかと淡い期待を抱いたものだった。
「…エル。俺は、エル」
「…エ、ル…?」
少女は不思議な顔をしながら聞き取れない言葉を呟き、エルという名前を復唱した。その後、自分を指さして言った。
「…エル?」
どうやら自己紹介が通じたようだ。そのまま無言で頷き、肯定の意思を伝える。
「…ディナ!」
少女は朗らかな声で自分を指さして言った。ディナ。それがこの子の名前なのだろうか。
「ディナ?」
そう尋ねると、うん、うん、と勢いよく首を縦に振って返答する。自分の名前が伝わったのを知ると、ディナは声を出して笑った。

1017 :名無しさん@狐板:2025/08/27(水) 01:43:17 ID:uXCTKrKm
…あいつらとは違いすぎる、本当にこの少女はあの女たちの仲間なのだろうか?
そんな事を思い浮かべた瞬間、乱暴に何かを蹴飛ばすような音が部屋に響き渡った。
足元に転がっている木くずを邪魔とばかりに蹴飛ばして、そいつはこちらにやって来た。
自分よりも低い、あの二人とは違う普通くらいの女の身長。他の二人に比べたら小さい小ぶりな胸。
そいつは火のように赤い髪を左右で束ね、不機嫌そうな顔でこちらを見遣っている。
その女はこちらを見ると、口の端を緩めて近づいてくる。
「…ミル!〜〜〜〜〜!」
その間に割って入る様に立ちはだかるディナ。それをまるで木くずを蹴飛ばすのと同じような感覚で振り払い、
床へとディナは転倒した。
「ディナ!」
その乱暴な扱いに思わず声が出た自分の前に、ミルと呼ばれた赤い髪の女は立ちはだかった。
「んっ!?」
そいつは自分のむき出しの陰茎に足を乗せ、ぐりぐりと踏みにじる。
最もデリケートな男の部分を弄ばれる痛さに声を上げると、ミルはその声を聞いて笑い声を漏らした。
そう、自分はこいつのお楽しみのオモチャとして「遊び」に来たのだ…。

どこから用意したのか、自分の首へと乱暴に皮の首輪の様なものを取り付ける。
首輪に繋がったリードを強引に引っ張られ、自分の体は横に転倒する。
「エル!」
ディナが心配そうな声を上げる。
何とか体を起こそうと視線を上に向けると、その先にはミルの毛一つない割れ目、
そして小ぶりな乳房。更にその上には自分を見下ろすミルのサディスティックな表情。
「ヒャフハハハ!」
リードの軋む音と、ミルの笑い声が響き渡った…

(続く)


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