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【R-18】Mシチュスレの引用スレ

1 :名無しさん@狐板:2020/01/19(日) 00:15:29 ID:bMTYbG3g



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当スレは某R-18スレの長文レス、SS、スレ主以外のAA・支援AAを投稿する場所です
それ以外での使用はお控えください

997 :名無しさん@狐板:2025/07/20(日) 00:12:49 ID:ZJ+Odybv
乙です

998 :名無しさん@狐板:2025/07/20(日) 00:25:18 ID:HSsQNZmS


999 :978:2025/07/20(日) 00:29:06 ID:39VKED3s
>>997
乙感謝です
>>998
乙感謝です

1000 :名無しさん@狐板:2025/07/21(月) 22:27:13 ID:O55JtW2N
女権国家二次創作SS 人の苦行を嫌う雷神の運んできた極東の物語の力と、もう一人の幼馴染との再会。
 このSSは現在本スレで連載中の女権国家の二次創作SSです。以下の注意点があります。
@レトロゲームの天外魔境ZEROと女権国家がクロスしており、天外魔境ZEROのMシチュ的に美味しそうだったイベントを改変して書いています。
A天外魔境ZEROのイベントに関してはかなり捏造されています。Mシチュ的に美味しそうな要素不発だった理由やこのSSではMシチュ的に美味しいイベントが起った理由など。
BFGOのインドラ神が出てきていますが、作者は引けていないので間違いだらけや解釈違いが多いかもしれません。
CFGOのインドラ神が女権国家にいたらこういう風に信仰されるのではなどの想像を盛り込んで書いています。
D本編には出ない可能性の高いユウキの姉が出てきます。
E女権国家世界に天外魔境ZEROの世界があり、FGOのインドラ神がそこの神様たちと古くからの知り合いになってます。
F天外魔境ZEROの原作で蘇らせたりするとだいなしかもしれないキャラが蘇ったりしてます





 対女権国家のスパイ組織のアジトそこで悲鳴を上げている男性がいた。悲鳴を上げていると言っても、彼、横島忠夫は、不始末などをして罰を受けたりしているわけではない。

 その様子をモヒカンたちとジャギと大鳳が心配そうな様子で見ている。大鳳が彼の体を見ながら蓮からもらったらしい薬を投与した。アミバが彼の体を注意深く見ている。

 こんなことになった原因は今から二日前に、女権国家の善良な人々の集落を護る依頼でとんでもない隠し玉の魔物が出てきてしまったためだ。
集落を見殺しにしても非難されないような状態だったが、横島は自分の前世がそれなり以上の英雄だったと知っていた為に、文珠で自分の魂を『探』り助けることができないか調べた結果、
その手段が見つかったので、文珠で『再』『現』をしたその結果がこれだ。アミバは彼の様子を見ながら言う。

「峠というか痛みの絶頂期はもう過ぎた。あとは楽になっていくだけだ。ユウキ達と離れていた依頼だったのが幸いだったな」

 再現の文珠を使った横島は目にもとまらぬ速さで力強く動き、村人たちを殺しかけた魔物を切り伏せ、さらにはその魔物程ではないが精強だった悪霊や妖怪の群れたちも多く引き受け倒した。
純粋な戦略の為もある。後遺症が出たり寿命が縮みかねないやばい力高こそ短時間で終わらせたのだ。ミクは医学の専門家ではないが、武道家として彼の容体と戦闘の状況を知ると、最善手だったと評した。
ただし長生きしたいならあの前世の技は出来るだけ使わない様にしろとのことだ。


 こうなって大鳳達が一番気を使ったのは、彼ではない。彼の周りの女性達だ。今は文珠で戻したが痛みのあまり、彼が白髪になったりしたときはどう伝えるか頭が痛くなった。

 横島に好意を寄せる女性陣はどこか危ういところがある。だからこそ彼女たちのそういう部分を刺激しない様に彼も気を付けていたのだが、今回は本当に他に手段がなさ過ぎた。
それを思えば、偶然彼女たちに他意なくしばらく、横島から離れねばだめな頼みごとをしていたことは幸運というべきだろう。嘘を言うのはだめだし、隠すのも良くない。
どうにか上手く伝えて、横島が変な風に離脱させられない様にするしかない。幸いなのは断言はできないが一番先に戻ってくるのが多分愛歌であることだろうか。
ただし最近の彼女は少しだが頼りにできないところもある。別に悪辣になったとか、能力が落ちたという訳ではない。旧王朝の王女として恥ずべきような人にはなっていないが、
彼女は横島に本気で惚れだしてからは、他の女性陣が危うい程彼を閨で嫐っても止めるのが遅くなったり、あるいは彼の痴態を堪能している様な節があるとユウキが言っていた。
それを礼儀正しく聞いてみたところ、彼女の返答は自分も女権国家の女性だから本気で惚れだすとそういう衝動が出てくるしやっている女性を非難しづらくなってきているとのことだ。


 痛みが引いてきた後、横島が『癒』の文珠を使い彼の体を自ら癒すと彼は言った。

「もう今回みたいなこと絶対やりたくないわ」

 大鳳は横島の言葉に頷きながら言う。

「そうだね。できればやらないでほしいな。僕としても」

 大鳳の言葉に頷きつつ横島は意外な答えを返してきた。

「ああだが、あの韋駄天様の力はかなり有益や。修験道みたいな修行をして己を高めれば今よりずっと小さなリスクであれに近い力を使えるかもしれんし、……今回のあれやっても今ほど苦しまんで済むかもな」

 横島の言葉に大鳳はどう返せばいいのかわからないという表情を浮かべた。この前村を護る為に見せた横島の戦い方は素晴らしかったし、あれがまた使えるなら心強い。
だが今の様な下手をすれば寿命が縮むかもしれない上にあんな状態を彼を思う女性陣に見せたらどうなるか分かったものではないという危惧もある。

 特にユウキはどうなるか分かったものではない。横島は彼らの危惧を察したような声で言葉を続けた。

「まあ、前世の俺も一度力の使い過ぎでやばいことになったし、神様に近づく業も程々にせんとどうなるかわかったもんじゃないしな。限界を超えても反動が少なくなる修行はいくらやってもこまることはないだろう」

 横島がやろうとしている修業は人の技ではなく神の技を人間が使えるようになろうという類あるいは神々に近づこうとする類の荒行の様だ。これは違法や不敬ではないがリスクが高い。
神々が自分たちの技で使える部分を人間でもできる類にして伝えた流派などではなく神々の技をそのまま使うということは人間の身では反動での激痛や寿命の短縮などのリスクが大きい。
だからこそ彼も自分の能力を高めつつ、反動が小さくなるような修行をしようとしているのだろう。

 大鳳は大分悩んでいる。横島の修行自体は許容というか推奨すべきだろうが、あの寿命を削ってしまう技に対するスタンスはどうするべきだろうか? 上司である以上は自分の命が危ない時以外は使うなというか、なるべく使うなというか、
文珠というアイテムの供給源でもある彼に対してはある程度は戦略的駒としてみなければならないのが頭の痛いところである。
時間さえかければリスクなしの文珠をできるだけ生成してほしいから、やめてもらうべきかもという考えすら、仲が良すぎる故の発想では?
という自分を疑う心が沸き上がってくる。 大鳳は今は猶予のなる状態である幸運に感謝しつつ横島に向かって言った。

「忠夫、修行自体は止めないけど、その力を使っても良いか上司として僕が考えるから。もしも禁止した場合、その力を使わなかったせいで助けられない人がいたりしたらそれは僕のせいだから、部下である忠夫が気にすることじゃないよ」

 上司としての強い意志を宿した声で大鳳は言うと、横島はどう言葉を返せばいいか悩んだ。初めて友達であることと、上司である立場が対立するかもしれない事態に大鳳は悩んでいるのだろう。




 横島が大鳳からの言葉を受けてから二週間が経った。今、現在彼は、自分が救った集落で生まれてきてから初めてかもしれない程の修行をしていた。寿命が僅かに縮んだかもしれない、
状態だが己の体があの時の動きを覚えているうちにやった方が良いと断じたためだ。寿命が縮まない範囲を文珠で『計』りながら立つことすらできないレベルで疲れたところで彼は岩陰で休んだ。

 その時不意に雷と豪雨が鳴り響き、信じられない程の霊力の奔流が走った。横島は意識をどうにか保ちながら文珠で自らを癒そうとしたがその必要はないと霊感が告げる。
彼がどうにか起き上がろうとすると、それをどこか安心感を与えてくれる低い男性の声が制した。

「良いそのままでいろ。一応は神(おれ)の役割を代わりに果たしたと言えるかもしれん功と俺の信徒を救った功、そして予告なき訪問という事情に免じ、寝ころんだまま神々の王を迎える不敬を赦す」

 その言葉に彼が視線を向けると、彼の心は行額に占められる。突然の前触れもなく強大な神が現れたためだ。白銀に近い白と僅かな金と黒に彩られた荘厳で巨大な玉座に掛けたまま彼を見下ろす黒い服に白髪の巨躯。
端正な顔をしたこの人物こそがこの圧倒的な雷雨の主なのだろう。横島はこの神の視線に不思議な感覚を覚えた。
負の感情と好意的な感情が同時に籠められた目をしていた為だ。父親が息子の前項や偉業を誇らしく思う様な称賛と同時に彼の行いに対する何らかの嫌悪それが両立した目をしている。そしてかの神は彼に向けて言った。

「やめろ、やめろ。人の身で度を越した苦行などするな。此度はかつての約束を果たしたが、お前への褒美の為に約束のものを与えるのが遅れると伝えに来た。褒美は遅れるが、それでもお前が必要な時には間に合うから気にすることはない」

 必要な事だけ言うと、かの神の前で再び強い雷が起る。その稲光に本当に一瞬視界が閉ざされた後、彼の前からかの神は消え去っていた。
そして名乗ってもいないのになぜか彼の頭にインドラ神という名前が浮かびそれがかの神の名前なのだろうという不思議な確信が走る。




 大鳳は横島が強大な神と遭遇したと聞き肝を冷やしたが、男の神様だったと聞いて一気にほっとしていた。性根の腐った男は女権国家では人格を抜かれていく。
まして神々なら余計にそうだ。だからこそ性質の悪い神ではないと安心することができる。

 大鳳が一応は横島の身に何か起きていないか、出発するべく準備をしていると、妙に上機嫌なユウキが同行を申し出てきた。

「ユウキ、男の神様だから心配する必要はあまりないのは分かるけどなんで、そんなに上機嫌なの?」

「さっきまで派手な雷雨だったからかな? 僕は雷雨の日が好きなんだ。お姉ちゃんが神隠しにあった時のこと話したでしょう?」

 普通なら姉が神隠しにあったなど、トラウマものだがユウキと横島の場合は事情が異なる。大鳳も事情を知っているためユウキの気持ちがわからないでもない。


 今から三年ほど前に、ユウキの姉であるランは病が悪化し死ぬまで二月という状態になった。その姉が神隠しにあった時の話は不思議な事件として今でも知れ渡っている。




 横島がランの手を握りながら励ましていると、不意に黒い服に身を包んだ金髪の美女が現れた。彼女は邪悪な笑みを浮かべそれでいて決して嘘ではないということがわかる声で彼に言う。

「そなた、その子を助けたかろう。ならわえの試練を超えたら助けてやるぞ」

 応じようと彼が言葉を紡ぎかけた直後に雷が響き、現れた黒衣の長身の男が彼とその女性を隔てた。

「ヴリトラ、こいつの前世がお前に勝てたら閨を共にしてくれと言って、試練を声かけたからと言って、ガキの頃に言質取ろうとするんじゃねぇ!」

 この時からすれば未来に横島と会った時とは全く異なる戦士めいた姿だったが、その威容はまさに雷の化身を冠するにふさわしい。それからしばらくして、ヴリトラと二人の姿が消えた後、黒い人物、インドラだけが戻ってきた。彼は横島に言う。

「軍神の座を譲った後背からの頼みでな、前世のお前に迷惑をかけた上に今生でも、お前の病平癒の加護を果たせず大事な存在を死なせるのは忍びないそうだ。この女は必ず展開で癒そう」

 そういってインドラが彼に手をかざすと彼は一時的に神に体の中に入られたような感覚を覚えた。これは病平癒の加護もある韋駄天だったと彼はこの時からずっと後に知ることになる。

 この日のことは謎の神隠しとして王国でそれなりに大きな記事となった。病気で死ぬしかなかった少女が行方不明となり、
そして同じ病棟で苦しんでいた面々の病が劇的に改善されたので本当に神が来ていたのでは?と一部オカルト雑誌では騒がれた。


1001 :名無しさん@狐板:2025/07/21(月) 22:30:57 ID:O55JtW2N





 過去の事件の記事を思い出した大鳳は女権国家に来てからあれは本当に神々の仕業だったのではという意識が強くなっていく。それを他所にユウキは説明を続ける。

「あの事件の後、妙に気になって雷の神様調べたらインドラ様って神様にあたって、ちょっとだけ忠夫と似ているかもって思ってたら雷が怖くなくなってさ。まあ調べてみたら忠夫とぜんぜん違ったんだけど。
女権国家に来てからあれは神様でお姉ちゃんを治してくれているって確信がどんどん強くなっていってさ」

 以前から疑ってはいなかったかのだろう。女権国家であまりにたくさんの怪異と会って余計に強く確信した感じなんだなと大鳳は思う。このユウキとの会話の後で彼とジャギに不意に大きな仕事が舞い込み、
彼はしばらく横島と連絡を取る暇もなくなることになる。




 横島はインドラ神と出会って数日後、彼が助けた村で歓待と看病を受けていた。ここはヴリトラという女権国家では聖竜として祀られることもある、邪竜を祀っている村だ。ここの村人たちは信仰の体系がおおらかであり、
この村では聖竜でも他所で邪竜呼ばわりされるのが多いのも仕方ない、というスタンスだ。何よりヴリトラはここでも邪竜としての側面を見せることがあるのだ。それこそが横島が前に倒した邪竜としての一部だった。
そういう面も見せるが、彼女が起こす旱魃のおかげで育つ女権国家産の薬草などもあるらしい。

 豊かになった村で女権国家産の薬草を入れた薬膳料理を出すと言ってくれた彼女たちに感謝しながら彼は彼女たちが出してくれた薬湯を飲むと眠ることにした。




 目覚めた彼が最初に目にしたのは、アリスの姿だ。彼女は横島に抱き着くという。

「忠夫、おはよう。この村で祭りがあるから私が人形劇を上演するように頼まれたの」

「そ、そうか」

「ええ。他のみんなも来ているから見てね」





 横島はその言葉に頷き用意を整えると酒宴の席に立った。大鳳やジャギが来ていないと聞いて理由を聞くと、対女権国家に協力的な神が現れその対応をしなければならなくなったらしい。
自分の親しい女性達しかいないことに嫌な予感を覚えつつ彼は、宴に出席した。

 どの料理も味が良くいくらでも食べられそうだと思えるが、女権国家の薬膳料理なせいか、彼は自分の分身が信じられない程元気になっていくのを感じ、自分でもわからない恐怖が背に走る。
愛歌が彼の隣に座ることが僅かな安心感があるが、それでも彼女一人で他の女性陣全てを抑えられるか僅かな不安がある。陸八魔アルもいてくれればもう少し心強かったかもしれないが彼女は何かこの村の人達と薬草について話している。


 食べ終えて一段落するとアリスが人形劇の用意を始めた。彼女は淑女らしい一礼と共に説明を始める。これからする人形劇は、ジパングという国で地獄の王としかしたニニギを倒した火の勇者、火眼(ひがん)のその後の物語らしい。



ジパングの勇者火眼、彼は最初にニニギの最初の刺客レイドを倒し、その際に寿命間近だった翡翠という火の妖精と共にヒグマ国を救った。その際に彼女と死に別れる。
他の世界線と違いここでは彼女と深く心が結ばれた為に、彼は他の女性陣に興味を持たなかった。ただ例外として、翡翠の意思を継いで生まれてきた妖精スバルとは彼女が大人となったら結婚することを約束していたらしい。
彼は翡翠の死後ニニギを倒し、その後もジパングに災いが来る時に備え自らを高め抜く苦行めいた修行をしていた。そしてそれがある神の不興を買うことになる。

 ジパングを治める最も高い地位にある高天の原の女王神アグニ彼女はかつてはニニギ程ではないが支配心の強さなどの問題がある神だった。しかし、様々な出来事を経て彼女の善性はより強くなり、
今では前以上に慈悲深い神と言える。その彼女は頭を大いに悩ませていた。

「私の弟であるニニギを倒した火の勇者、火眼。彼は最近強くなり過ぎている。ただでさえ地獄の王と化した弟を天神(テンジン)昴(スバル)との三人がかりとはいえ倒してしまう程だ。
さらに恐るべきことに彼はまだ12歳。どれほど強くなってしまうのやら。今の彼は翡翠への愛から彼女に愛された男がどれほど凄い男だったか証明するために死に物狂いで己を高めている。どうしたものか」

 どうしたものか、という心底悩んだ言葉は彼女が女神として良識が強まった為に出た言葉だ。ジパングを治める神としては、火眼を殺してしまうなどの対処を取るべきかもしれないが、
善行しかしていない彼を殺すのは嫌だと強く思うようになってしまった。これはある意味良識が強くなり過ぎたゆえに生じた統治者としての弱みかもしれない。

 悩む彼女の元に雷鳴が響き、唐突な訪問がなされた。彼女は驚きもせずに視線を横に向けるとそこには黒衣の神インドラがいた。彼は開口一番に言った。

「昔よりは随分といい女になったではないか。アグニ」

「インドラか」

 かつてニニギを敵と断じアグニにも愛想をつかして人間たちを保護するように動きかけた彼は、ニニギとアグニ以上に放置できぬ邪竜ヴリトラとの戦いに明け暮れていた。
だが今回は早めに片付いたから来たようだ。アグニは少し悩んだ後、インドラに事情を話した。

 この神は善性かつ神々を敬う心を持つ者に今の自分より好意的だ。もしかしたら自分より良い策を思いつくかもしれない。

 アグニから全ての事情を聞き終えた彼は言った。

「かつて人間を虐待したバカ(ニニギ)と俺から見ても創造物を束縛しすぎ“だった”お前だが、己の愚行を理解し省みたが故に必要な事すらし辛くなったか」

「インドラ、そなたに何か考えがあるのか? 出来れば惨い処置は……」

 やめろと言いかけたが、その処置も必要かもと思い彼女の声は小さくなりかけた。それに対してインドラが言う。

「なぜおれが、悪事をしたわけでもない人間に裁きを下さねばならん。 この件は俺に任せておけ」

 そういってインドラがアグニの元を去って、二週間後。一人の少年が洞窟の中を歩いている。前髪だけが赤く、少年らしいがどこか端正で力強い表情をした子供だ。
だが力強い瞳が子供に似合わぬ、力強い達人めいた歩みを引き立てており、この少年がただものでないことは少しでも武芸をかじったものなら気づくだろう。この少年こそジパングを救った勇者火眼だ。
彼がいまこの洞窟を歩いているのには訳がある。今から一週間前に彼の元にいくつかの情報が届いたのだ。

今は彼と共に暮らしているスバルが生まれることとなった卵の殻が高位なる神に持っていかれたということ。これは彼にとって重要な事態だ。
翡翠はスバルの卵が弱っていた為にその卵とどうかして生命力を分け与えた。ある意味彼女の形見ともいえるかもしれない。
だが聞いた話では、卵を持ち去った神に悪意はなく、翡翠の遺言を知りえたのでそれを伝える手はずがあるから、誘惑の泉に来てほしいということだ。 火眼はそれを聞き悩みながらかつて翡翠と死に別れたヒグマ国と孔雀国の国境に来ていた。
大半のパラレルワールドでは好奇心からここに入り、三美人と呼ばれた天女の誰かと体を重ねアイテムをもらっていたが、この世界では翡翠の命が短いことを知った上で恋に落ち彼女が惚れた男がどれほどだったか証明するために、戦い抜いた。
そして彼は入り口を護る老人の忠告を恐れ近づかなかった。その忠告は『ここを通る際に途中で道をそれるなよこの洞窟には三美人と呼ばれる天女が住んでいる。
三美人の虜になったら、それはもうあな恐ろしや』それを聞き彼は絶対に通らない道を選んだ。自分も男性だから彼女たちに惹かれあの世にいる翡翠に鼻の下を伸ばしただらしない姿を見せてしまうかも。そう思い避けた道に彼は進んだ。

 様々な想いが彼の中で浮かびながら彼は、翡翠の指輪を着けてこなかったことを少し後悔した。あの指輪はスバルに位置を知らせる意味があった。
だからこそもしも自分が三美人の色香に負けて情けない様子を見せたらそれがあの世の翡翠に見られるのではないだろうか、そんな恐怖と共に彼が美人洞の奥の誘惑の泉に着くと、三人の人影が現れた。

 青い髪をした女性と緑の髪をした女性と赤い髪をした女性。三人とも天女の羽衣を着けている妖艶な女性だ。ラン、ミキ、スーこの美人道の三美人をだと火眼は一目で確信できた。
彼女たちを見て火眼は心を強く保ちながら礼を取ると言葉を待つ。そうすると青い髪の天女ランが声をかけてきた。

「私達三美人の花のような美しさに骨抜きにされたい人はだぁれ?って貴方火の勇者さまじゃない? お話は承っていましたけど、随分とお早いご来訪ですね。 もしかして私達と会うのを楽しみにしてくださって早く来てくださいましたぁ」

 甘ったるい声に耳をやられそうになりながらも彼は首を横に振ってこたえた。

「実を言うと最愛の恋人である翡翠が俺に言い損ねた言葉があるらしく。それをを聞きたければここに来るように言われていたんだ」

 それを聞くと彼女たちは妖艶さを消して本当に真面目な様子で言った。

「実を言うと翡翠様のその言葉の内容は少し耳を疑うようなものなのです。決してふざけているわけでも嘘でもありません」

 彼女たちは普段は気ままに男性を堕落させて遊んでいる享楽的で気楽な天女の様だ。その彼女たちがここまで真面目な表情になるということはよほど信じがたい内容なのだろう。

「わかった教えてくれ」

「実を言うと、翡翠様の御言葉は貴方が強大な力を持ち過ぎた際に快楽を一切知らずにいると、そのまま邪悪な存在に利用されるかもということだから、程々に快楽に抗う術を学んで欲しいということです。
色を知らずに苦行を続けると貴方様自身が周囲に禍をばらまく存在になると」

 火眼はそれを聞き一理あるかもと思った。誘惑などをしてくる魔物とも戦ったことがある。このジパングでは性に関してはおおらかだ。この世界線の彼の様に童貞のままジパングを救ったのは珍しい。それを他所に彼女たちは言う。

「翡翠様の頼み通りに今後ジパングを脅かすものが色香に特化した魔で会った時の為に慣れていただきます」

 そういうと彼女たちが服を脱ぎだした。火眼は自分の中でかつてない程に何かが暴れだす感覚を抑えられなかった。彼女たちは一瞬だが自分たちの色香に耐えた彼を見て目が潤んだ。
男を堕落させ堕とす悦びを味わいつくしている様子だ。彼女たちは念話で言う。

『ラン姉さま。インドラ様の御命令通りだけど本気を出して良い?』

『ええ。今回は彼が壊れてもジパングが亡ぶような事態はもう起きないでしょうから』

『それなら、手加減なしで三人がかりでやっても大丈夫そうですね♪』

 天外魔境zeroと呼ばれた正史の世界線では彼女たちはニニギを放っておけば自分たちも殺されかねないから火の勇者である彼を壊すことは避けた。
だがこの世界なら快楽で同堕としても問題ない。そう断ずるとランが最初に彼の唇を奪い、キスをして理性が飛んだン彼の分身を迎え入れる。つながった瞬間、
火眼がかつて敵と戦っている時に激痛を味わった様な悲鳴を上げた。あまりにも彼女の膣が凄まじい快楽を与えてくる上に、それが巻き起こす生涯初の射精が凄まじ過ぎたためだ。
ランは見下し切った眼で彼を見ながら両足を絡め無理やり自分の奥に深く突き入れさせる。


1002 :名無しさん@狐板:2025/07/21(月) 22:34:25 ID:O55JtW2N

「〜〜!」

 声にすらならない悲鳴を上げる彼を彼女たちは笑いながら見ていた。

「火の勇者様お早いですね」

 敢えて国中から尊敬されて呼ばれた呼び方をしながらミドリの髪をした天女であるミキがいう。彼女は後ろから彼に抱き着き乳房を押し付けながらまた逃げようとする彼に体重をかけて姉であるランの中に余計に深く入るようにしている。

「そんな風に情けない姿をしていると私の思い出に永遠に残って後世に記録されちゃいますよ」

 天女としての難からの能力だそう思って脅える彼を他所にミキが耳に息を吹きかけ後ろから玉袋揉みしだくと、ミキの愛撫とランの燃えるような膣に負けて彼は射精した。

 ランが彼を解放すると、彼の眼から涙があふれた情けなさからではない。あまりの快楽に耐えかねているためだ。二度の射精で完全に力が失われ体の気が乱れ切った感覚もあり、
今の彼ではこの三人の天女と力比べをしても一対一でも勝てないだろう。スーが彼の顔を乳房で覆い分身を飲み込むと彼はランとは違い男を甘やかすダメにする類の快楽が彼女の膣を通じて彼の分身を包む。

「火の勇者様ぁ♪ 何も考えずにひたすら私に甘えて蕩けてくださぁい」

 乳首を口に含ませられると母親に甘えるように乳を吸いだす彼の頭を彼女は撫でながら笑う。

 何度か射精した後彼女と離れると火眼は真っ蒼になった。彼女の蕩ける愛から離れて、自分がどれほどの醜態をさらしているかわかった為だ。
今夜これが住んだら自分はもうこれ以上高みに行けなくなる。そんな忌避感が彼の中で燃え上がる。武道の中で不可能かもしれないことを成すのに一番大切なのはできると信じて疑わないことだ。
日々の鍛錬や実績がそれを作っていく面もある。性行為で気が乱されたことも大きい。何よりも自分が情けないという意識が強まってしまったのがまずい。

 そう思うと一度離れた、スーがまた彼の分身を飲み込み。射精したばかりの分身をまた快楽で蕩けさせながら言う。

「高みに行けなくてもいいじゃないですか。天女である私たちが本気で惚れるくらいですからこれ以上、ウエイク必要ありますぅ?」

 そこから彼女は射精させてから分身を抜くと火眼の口に乳首を入れて、手でしごき始める。そこに緑髪の天女スーが妖艶な笑みを浮かべて言う。

「火眼様。今宵はたっぷりと思い出を作りましょうね。私たちの色香を知れば、妖怪の色香でやられてもここに戻ってくるために戦い続けることになるでしょう」

 そういって彼女が騎乗して動き出すと、女性優位の性行為が始まり。ランの燃えるような情事とスーの甘やかす蕩ける快楽、どちらも男として情けない性交だったが、
彼女に今やられている快楽はとにかく自分が閨で負けている記憶が刻まれやすい。ミキの膣に彼は何度も放ちながら、ランとスーにされた特に恥ずかしい性行為を何度か再現されて、その二つまで記憶に刻まれた。


 不意にミキが射精しすぎて指一本動かすことすらきつくなった彼に指輪をはめてきた。それを見て火眼の顔色が変わる。
これこそ彼が絶対に無様な姿を見せたくないと思っていた恋人がくれた『翡翠の指輪』だそしてそれを付けた指輪のついた手を取ると彼女たちは自分たちの豊満な体の乳房や尻を揉みしだかせ始める。
そしてその指輪のつけた手で乳房を揉んでいるところを見せつけながら彼女たちは一度づつ騎乗位で彼を射精させた。

「将来どんな女性と結婚しても、貴方が初めて精を出した夜はこれですからね」
 
最後に彼に騎乗していたミキが見下ろしながら記憶に刻まれる動きをした後に言う。
「あ、ああ」
それを聞きながら彼は泣き声めいた声を上げた。童貞喪失どころか初めての射精がこれだという事実が彼を大きく追いこんでいる。敗北感と快楽に包まれながら彼はそのまま意識が落ちて行く感覚を味わい眠りに落ちた。

 彼女たちは意識を失った彼を愛おしそうに抱きしめていると、そこにインドラがやってきた。

「どうだ上手くいったか?」

「ええ。まだ高みを目指す志は失ってませんけどもう無理でしょう。私達が本気になれば、一対一の性交でも男を堕落させるプロの女性達と体を重ね慣れた男性でもダメ押しで壊れちゃうのに、
童貞喪失どころか自慰すらしたことない状態で三人相手に嫐られたらそれはねえ♪」

 気絶に近い眠りに落ちている火眼を抱きしめるランの嗜虐的笑みが強まるとインドラは僅かだが、剣呑な気配を見せて警告した。

「その人間は世界を乱す不穏分子になるかもしれんとはいえ、悪事をなしたわけではない。そして神々の不始末を片付けた善行を積んだ者。快楽で虜にし、これ以上高みに行けなくするのは良い。だが廃人にしたり不幸にすることは許さん」

 ランは頷き少しだけ慌てた様子で言う。

「え、ええ。わかっております。アプサラス系列の天女たる私達では、雷の神である御身の怒りに触れればどうなってしまうか、いうまでもありません」

 インドラ神はたとえ火の神だったとしても彼女たちに勝てるくらい神格に差がある。まして水と雷ではその差は大きい。脅えるランに対してインドラは言う。

「ならばよし」

 そういって彼が姿を消すと彼女たちは目配せをしあって再び火眼を嫐る算段を整え始める。


 それから数日間が過ぎた時ラン・ミキ・スーの三人は火眼が再び立てなくなるほど嫐っていた。そして仰向けに倒れている彼にランが言う。

「火の勇者様ぁ。死後だけじゃなくて私達が呼んだら、他の用事ないときは私達が帰る天界の大奥に来てくださらない?」

 火眼は首を振った。死後に彼女たちがここの天女を後任に任せて、彼の大奥に入ると言ったが、とても入る気にはなれなかった。
あり得ない程の醜態をさらしてしまったがさすがにこれ以上翡翠に無様な姿を見せたくない。嫐られ過ぎて表情が崩れ精悍さを失い実年齢より年下に見える顔になっても翡翠の為に永遠に無様をさらすことは出来ない。
そこだけは揺るがなかった。むしろそれにしか縋ることができない程快楽で壊れかけているのがわかる。それを見てランがわざとらしく強敵に苦戦している様な雰囲気を出しながら言う。

「さすが火の勇者様ぁ、私達では力不足。貴方様が天界に来た時の大奥の主、つまり私たちの上司に頼むしかありませんわね」

 そういって彼女たちが手をたたくと、信じられない人物が来た。その人物は妖精から天女、アプサラスに変わっているが間違いなく、かつて死に別れた恋人翡翠だ。彼女は火眼を見ると言った。

「私がその身を捧げた卵の殻をインドラ様がアグニ様の所にもっていってお願いしてくれたのです。『あれほどの苦行を乗り越えあれほどの大きな善行を成した者が恋人と添い遂げられなどありえん。責任を取って転生の炎を使え』って」

 そういって翡翠は彼の唇を奪い優しいが少しだけ怖い声で言った。

「実は貴方に伝わった声は、転生途中の私が言ったことでしたよ。でも随分と可愛がられてしまいましたね。指輪を通じてみていました」

 翡翠はそういって服を脱ぐと彼の上になり分身を飲み込む。三美人も彼に好意を抱いたらしいが、
それすら上回る愛の籠ったアプサラス溶かした彼女の膣が彼を締め上げ何よりあの痴態が彼女を失望させるどころか逆に昂らせるとわかった瞬間彼の中で完全に最後のよりどころが折れた音がした気がした。

 翡翠に何度も絞られた後他の三人も加わってきて、彼は完全に陥落した。そして翡翠に最後に犯された瞬間、自分に朧気に見えていた神々すら超える武の頂の様な人間の限界を超えた先の何かにたどり着く扉が壊れた音が聞こえた気がした。

 彼女たちは射精直前の彼から敢えて離れ、そして男性優位の体位を待つ体制を見せると言う。

「火の勇者様ぁ、今なら死に物狂いで頑張ればまだあの扉の向こうに行けるかもしれませんよ。次の射精で完全に扉が消えてしまいますけど」

 そういって誘う彼女たちに完敗するように彼が腰を砕きながら翡翠に入れると翡翠は嬉しそう笑った。

「武の高みより私が与える快楽を選んでくれたのですね」

 そのまま翡翠はひときわ大きな射精をさせると、彼を貪り他の女性達と共に彼を嬲り始める。これが天界の彼の殊遇とその後を決定づけるのだろう。





 人形劇を見ながら横島は冷や汗を流していた。この劇はあまり自分とかかわりはない。
だが魔術や儀式には相手にそれの内容を伝えることで効果を増すものもある。明らかにアリスのこの劇はそれだ。アリスは彼の嫌な予感を愉しんでいる様な目で見ながら劇の開設を続ける。

「この後火眼は神々を超えかねない高みへの道は失ったものの、それでも大英雄として多くの人々を救い、最終的には多くのアプサラスや、彼に惚れた女性達と共に天界に永住しています。
翡翠の妹妖精スバルもアプサラスとして最終的に転生したそうです。インドラ神が嫌うのは例え大きなことを成し遂げる為でも、人間が己を壊すような痛みを味わうことです。
そういえばそういうことをして、自分を愛する女性達に隠している殿方が身近にいると、アプサラスが来てしまうかもしれませんね」

 彼は今のアリスだけでなくユウキも危ないかもと思った瞬間、愛歌に魔法で動きを封じられた。

「英雄は途中で死んでも英雄じゃなくなると言ったでしょう。私の英雄さんは少し善良な弱者を前にすると寿命を減らす選択肢を取り過ぎてしまいそうだから少し調整した方が良さそうね」

 そういって笑う愛歌を他所にアリスが解説を続ける。

「ここはあまりにも旱魃の後に生まれる薬草があまりにも有益で、ヴリトラを倒して旱魃を終わらせるインドラ神が崇められた村。故に誘惑の泉支部みたいなものがあります。
初代三美人は火眼についていき天界に行きその後を継いだ三美人が今でもジパングにはいます。ここもそうですから」

 そういってアリスが指を鳴らすと彼はいつの間にか、三つの泉がある場所に彼は瞬間移動していた。

 そして泉の真ん中にはユウキと似た顔をしたショートカットの女性彼が三年前にインドラ神が治療の為に連れ去ったユウキの姉である紺野ランがいた。

 彼女は優しそうな笑みを浮かべながら言う。

「忠夫さん久しぶりですね。この日をずっと待っていました」

 そういうと彼女は彼を押し倒しながら言う。

「偶然ですけど、私は初代三美人であるランと同じ名前だったのです。だからこそこの誘惑の泉との親和性が高くて大きな力が身に付きました」

 ランの天女の衣を着た水野精霊としての力に彼が圧倒されかけると、ユウキが背後から彼を抑えた。

「忠夫、あの術使ったことはもうアリスさんとリグルからの情報で分かってたから。僕もインプとしてお姉ちゃんの使い魔になって頑張っちゃうからね」

 ランに押し倒され分身が飲み込まれると彼は一気に涙と共に射精が起こる。膣がどこまでも優しい水を思わせるそれが彼の分身をどこまでも包み込んでくる。アリスが彼女に抱き着かれる彼の唇を上から奪い言う。

「忠夫、さっきの人形劇で三美人の術とかは大体覚えたわ。他の娘達にもあの人形の知識の一部を与えたらから楽しみにしてね♪」

 そういってから二度目のキスをされて彼の口内はアリスに優しく蹂躙される。口の中をアリスの舌で優しく押される度に彼はランの中に何度も射精をした。

 ランは彼から離れるという。


1003 :名無しさん@狐板:2025/07/21(月) 22:37:36 ID:O55JtW2N

「あの危ない技を使う機能だけは壊れてますけど完全にしないとだめね。ユウ」

「はーい。お姉ちゃん」

 満面の笑みで彼女はランが離れた後の彼の分身を足で踏みにじり痛みよりも快楽が勝るギリギリのそれを見極めながら凄く良い笑顔で言う。

「僕とお姉ちゃんは価値観は王国女子名の覚えているね」

 その一言が印象に残った瞬間、彼は一気に恥辱心と共に射精を起こした。そしてその彼の分身をユウキとランが左右から乳房で挟み嫐り出す。彼は悲鳴を上げながら懇願した。

「ユウキ様、ラン様。もうやめてください。あの術もう使いませんから」

「うん。いいよ♪」

 そういうと二人は焦らして時間を稼ぎ切ってから射精をさせた。直ぐ出させてくれると思っていたのに想定外の焦らしが入り一気に射精が起こり彼はそのまま倒れた。ユウキが彼の上になって騎乗するという。

「僕はインプになっているから、忠夫の使い魔として強いし。お姉ちゃんも忠夫が大手柄立てた褒美にインドラ様がとってくれた処置のおかげで、色々な水の精霊や妖精の力も仕える、
いうなればスーパーアプサラスになっているからもう僕たちの力に頼っていればいいよ。
どうせ閨でも外でももう勝てないんだからさ」

 性行為で負けたことが魂に大きな影響を与えるましてあの人形劇が脳裏に焼き付いた後で、誘惑の泉の出張所でこんなことをされてしまっては致命的だ。

「は、はい。ユウキ様―!」

 ユウキは彼が様呼びするのに合わせて思いっきり膣に力を入れて一気に搾り取って屈服感を植え付ける満足そうに離れていった。そして最後に大人の姿のヴィヴィオが現れて言う。

「忠夫さん、ユウキとランで二姉妹ですから、一応ストレリチアのヴァルキリーというかアプサラスの元締めもしている私が入って三人のアプサラスに嫐られるという状態の再現としましょうか」

 ヴィヴィオがそういって気を放つと彼は脅えてしまう。ユウキとランに絞られる前でも自分は今のヴィヴィオに勝てないだろう。そんな彼女が男の理想の体をさらして近づいてくると彼はそのまま彼女に組み伏せられた。

 ユウキとランの性的な嫐りはヴィヴィオの止めを引き立てるためにあったのだろう。
そしてヴィヴィオが彼の上になると彼はもう声どころか頭の中で自分が何を言っているのかもわからないままにヴィヴィオに命じられるままに彼女の体を触った。
乳房や尻を揉んだときに快楽が強すぎて手を放しかけたらアリスの糸で動かされも見直させられたことだけは得に記憶に残った気がする。 



 この後火眼と同じように自分に惚れている女性に輪姦された彼は気絶したかの様な様子で泥の様に眠った。そしてそれを満足そうに見下ろすヴィヴィオの所にインドラ神が訪れた。

「これでこの男は無理な苦行に挑むことはないな」

「ええ。インドラ神感謝します」

「気にすることはない。この男は欲望とはいえ、邪悪ではない目的で俺の信徒の数人とはいえ助けた。なら俺もこの男の大切な人間の死を数回は防いでやらねば公平ではあるまい」

 なんでも横島の前世がヴリトラに勝ったら閨を共にしてくれと頼んで挑んだ結果ヴリトラに僅かに善戦し、インドラ神が少しだけ早くヴリトラを倒せたらしい。
その結果旱魃による死者が相当減ったそうだ。それと横島の前世は彼の後輩である韋駄天神の邪悪な分霊を倒すのに協力したりもしていたらしい。そういったところがあるからインドラ神は彼を気にかけているのだろう。
恩義やら後背の借りやらと律儀に考える彼は、神でありながらとても人間らしい。そして人の幸せな営みを好む。だからこそ火眼が自分の全てを苦行の果てに激痛と引き替えに高みに行くのを止めたのだろう。そして火眼に駆けた言葉も。
『お前の強さはそこまででいい。もしも人に落ち度なく理不尽に今のお前に手におえぬ邪悪が訪れたなら、それは神(俺)の領分だ』

 そういって火眼が手におえぬものを撃ったともいわれる。こんな神だから戦死者を請け負う冥府神も任されたのか、それとも冥府神になってから公平さや公正さが増したのかそれは誰にも分らない。

 ヴィヴィオは彼に礼を言うと、一つ気になったことを聞いた。

「インドラ様は今回大鳳くんやジャギさんの所に訪問して大規模な協力をすると約束して、その為の実務で二人がこちらに来れない様にしてくれましたよね。ありがとうございます。
でも、忠夫さんが弱体化して結果的に女権国家を利することになったらどうしますか?」

 その言葉にインドラは珍しく心底嫌そうな顔で答えた。

「そんな風にはさせん。意地でもな」

 やはりインドラも女権国家が嫌いな様だ。

「悔い改めまともになるならともかく。『今の』この国は害悪に過ぎん。この国の民であろうと善性の信徒を見捨てるようなことをする気はないが、さすがに戦神としての加護はやろうとは思えんな」

「そうですか」

 インドラ神は女陰を体中につけられたのちにそれを目に変えて克服したという逸話がある為か女権国家では凄く崇められている。
またアプサラスという女権国家に多く良そうな存在の上司の様な役割もしていることが男でも女性の上に立てるという意味での信仰の元となっている様だ。かの神は少し考えた後で言った。

「まあ年に笑える行事が何度かあるがそれ以外はあまりいい気分ではないな」

 そこまで言った後インドラは真顔になって言う。

「ストレリチアの王女よ、女権国家は危ない国だ。心して挑め。本来根っからの邪悪が時には正義の味方の様な事をする羽目になるレベルでな。
だからこそ神の血も入るお前なら恐らくはあの男を守り切れるだろう。失うのが嫌ならあの男が人の為に産み出された技で戦い抜けるように鍛えることだ」

 そういうとインドラ神は雷鳴と共に消え去っていった。それを見送った後ヴィヴィオの元にランが訪れていう。

「インドラ様は変えられてしまいましたか。ヴィヴィオさんよろしくお願いします。アプサラスとなった身で忠夫さんをお助けしますから共に戦いましょう」

「ええ」

 そういって様々な水の精の力を持つランの手を取りながらヴィヴィオは思う。ここまで強い精霊となるには彼女の努力も相当あったのだろうが、
インドラ神が相当に彼女が強力なアプサラスとなる様にしていたのだろう。やはりあの神は人間の幸せ好む良き神だ。ランをという新メンバーの加入が入れば恐らく王国のスパイ組織も今回の件は黙認してくれるだろう。
そう思いながら雷雨が去った後の綺麗な草原が見えた。それを見ると何となく前途が明かるいと根拠もなく感じられた。これもインドラ神の計らいなのかもしれない。




 オマケ。

 インドラ神が見て笑ったもの。

 邪竜ヴリトラが女権国家の女神を殴りつけるという事態が起こった。事情を聞いたら凄い試練を乗り越えた男を約束を破って逆レイプしようとしたためだ。『こんな約束すら違える女に犯されて恥ずかしいでしょう?』しようと言ってそれに切れた。
 ヴリトラが女神を殴り飛ばした後で男が欲しいならこの試練を超えるが良い。という試練を与えたら。いつの間にか良識的な女性少数と男性たちからヴリトラ様と崇められていた。

 ヴリトラは珍しく疲れた表情でいう。

「なんでわえが正義の味方みたいなことしとるのじゃ」

 その言葉にインドラは爆笑してしまった。ろくでなしの女権国家の女神達がヴリトラのルール的に許容できなことをしまくった結果それを邪魔したり試練を与えていたら、
一部で聖竜になってしまったそうだ。彼が数少ない女権国家絡みで笑ったことだった。

 おまけ2女権国家のインドラ神信仰携帯
 インドラ神はアプサラスたちの上司という説もあり、そしてアプサラスたちは戦死者をインドラの元に届けるともいわれている。それが女権国家に伝わった結果、
女権国家では冥府神のような仕事もするようになった彼は、あまりの男性陣の不遇さに同情の念が止まらなかった。
そして彼の支配する冥府があまりにも人気過ぎたこともドンビキさせた原因の一端だ。 アプサラスたちは水の精だからこそ女権国家産のアプサラスが天国であまりにひどく男を嫐った場合インドラ神が雷で制裁してくれると信じられている。
他にも女陰を体中につけられてそれを克服したことが女権国家での信仰を生んでいる。今日も懲りない女権国家産のアプサラス、一応夫たちに愛はあるに雷を落とすとインドラは言った。

「一度くらい民度がひどすぎるという信託送って天罰の雷を宮殿に落としてやろうか」

 そう彼は言いつつ人死にが出ない時間を選ぼうとする当たり、冥府真の側面も得たことで性格が少し変わっているなと自分でも思った。
女権国家の天界の都の風紀を護る為に今日もかの神はヴァジュラを飛ばしている。これが女権国家でも割と上の方の人気を誇る冥府とは滅んだ方が良いのでは?とインドラは今日も思った。


1004 :名無しさん@狐板:2025/07/21(月) 23:43:50 ID:UJ+Op7I1
乙です

1005 :1000:2025/07/22(火) 00:09:27 ID:H/c05OZG
>>1004
乙感謝です

1006 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 00:14:12 ID:uSmQmRFG
「なあエル、知ってるか?ここの山には魔物が出るってよ」
テーブルの向こうのビクトルはつぶやいた。
「ああ知ってるよ、何でもえらい美人が裸で山の森の中を歩き回ってるとかさ」
アーロンは酒をあおりながら笑う。
「おいおい、ファンタジー物語の妖精や精霊か何かか?」
苦笑しながら自分はグラスに手を付けた。
「そんなやさしいもんじゃないってよ、美人の女なのは外見だけで、人を食う恐ろしい怪物だってさ」
「そっちの意味でおいしく頂かれちまうって訳か」
「もてない女日照りの男が山の生活で見た幻覚ってオチじゃないのか?」
そんなバカ話に興じる男3人。彼らは辺鄙な地方の開拓地に住まう人間達である。
彼らはそれぞれ災害、出稼ぎ、家からの独立、様々な理由でこの土地に引っ越してきた同郷の同世代達である。
「兄さんたち、いつまでも飲んでないで早く寝なさいよ」
奥から姿を現したのはビクトルの妹、ネリーだった。
「おおっともうこんな時間かよ…また明日も朝から木こりが始まるな…」
「俺はそろそろ炭焼きを始めなきゃな、ここの所の道の整備もしなきゃいけないし、やる事がつきないよ」
「とは言っても、俺達みたいな連中が家と土地を持てたのも開拓事業の後押しがあった訳だからなあ」
「じゃあそろそろ自分の家に戻るよ」
「また明日な!」
そうしてビクトル・ネリー兄妹の家を後にする。ネリーが自分へとウィンクをしていたのを見て、扉を静かに閉めた。
灯を消すと、完全に闇に沈む。そして夜とともに眠りを迎える…。

「ここにいたのね、エル」
炭焼き小屋で作業をしていると、ネリーの声が背中越しに聞こえた。
「煙が白くなってきたから頃合いかな、ちょっと休憩するよ」
そしてかまどを背にすると、外でネリーと一緒に腰を下ろして一休みしていた。
「二人でこうしてると、子供の頃思い出すわよね」
懐かしそうな顔をするネリー。
「ねえ、あの時みたいにまたしてみる?キス」
その言葉に自分は真っ赤になって固まってしまい、まだまだ小さかった頃のあの時の記憶が蘇ってきた。

1007 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 00:15:27 ID:uSmQmRFG
「ねえエル、キスしてみない?大人がしてるキス!」
「ええっ!?」
「何よ、エルだって早く大人になりたいって言ってたでしょ!いいじゃない!」
「しょうがないなあ…」
エルはドキドキする胸の鼓動を感じながら、ネリーの肩に手をかけ、目を閉じてゆっくりと唇を幼いネリーへと近づけていった。
すると突然拒絶するかのようにネリーがエルを突き飛ばす。
「待って!やっぱり私からがいい!私からするの!」
「ええ〜…」
呆れるエルの後頭部に手を回すと、ゆっくりとネリーはエルの唇に唇を重ねた。
「ん…」
面喰らいながらもネリーの唇の感触を味わい、おっとりした様な声が漏れてしまう。
直後に、開いた口の隙間に舌が口の中に侵入し、舌に絡みつきながらくちゅくちゅと音を立てた。
口の中に広がるネリーの唾液の味に驚き、グイっと手で押しのける様に彼女を離した。
「な、何するんだよ!」
「こ、これが大人のキスなのよ!唇合わせるだけなのは子供のキスなんだって!」
「そんなの汚いって…」

思い出した。あの時はいきなりディープキスをされる事になって面喰う事になった。
「っ!!」
そんな事を思い出していると、突然ネリーがいきなりガバッと自分へと不意打ちのようにキスをしてきた。
「ん…あ…」
あの時と同じように、困惑する自分の口をこじ開ける様に舌が侵入して、自分の舌へと絡みついてきた。
ちゅうう、と音がするほどに深いキスを交わし、されるがままになっていた自分の口から唾液が糸引いてネリーの唇が離れる。
「あの時と同じ反応。でも、今度は逃げなかったわよね」
フフ、と悪戯っぽい微笑みを浮かべながらつぶやく。
「…からかわないでくれよ、…だって、イヤじゃなかったし」
「私もね」
「買出しに出かけてる兄さんが帰ってくるまでに戻って仕事終わらせておかないと」
ネリーはくるっと回ってクスクスと笑った。
「俺達がこんな関係だって知られたらシスコンのビクトルは怒り狂っちゃうよ」
「だから、立派に開拓事業を成し遂げて、兄さんにもちゃんと認めてもらわないとね、私達との仲!」
幼馴染の腐れ縁で、ビクトルやアーロンと共にネリーとも過ごすうちに、彼女の事を好きになっていった。
だからあまりいい思い出のない故郷を旅立って、この兄妹とともに辺境の開拓地に赴いた。
つらいけどここでなら仕事はいくらでもある。金を溜めてビクトルにも認めてもらって、いつか彼女と結婚したい。
それがこの地での自分の原動力だった。
さあもうそろそろ日が暮れる。闇に沈む前に今日の収穫を手にして山を下りよう。
日が落ちる直前にもなった森からは、不自然なほどにパキパキと草木の音が鳴り響いていた。
獣の音なのかと不穏に思い、自分は下山を急いだ。

1008 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 00:16:24 ID:uSmQmRFG
「…なあ、アーロンの奴はどうしたんだ?何か言ってたか?」
「いや、何も聞いてないぞ。少しくらい遅くなることは自分達も何度かあったけど、ここまで遅いのは初めてだぞ」
再びビクトルの家で集まっていた。しかし、いつも来るはずのアーロンが来ない。
「まさかあいつ、迷ったのか…それとも何かあったのか?」
まだまだ未開発の開拓地、そこで何か事故に遭っても不思議ではない。
いつもこのビクトルの家に集まるのも、そんな緊急事態が起こった際に安全を確認するための意味もあるのだ。
そして実際に、前期の開拓グループは全員山の中の事故で命を落としていたらしいのだ。
迷っただけならまだいい。崖から落ちたのか、もしくは獣に襲われたのか…不安要素はいくらでもある。
「ネリー、俺はエルと一緒にアーロンを探しに行ってくる。お前は家を出るんじゃないぞ」
「兄さん、エル…気を付けてね…!」
不安そうに自分達を見つめるネリーに頷くと、松明を手に外へと飛び出していった。
夜も更けた山の森は、まるで普段入る昼とは別世界の様に思えた。まるで自分を地獄へと誘う門の様に…。


―アーロンは、伐採が進んで森の奥の方へと足を踏み込む必要があった。
そして、奇妙な音を感じた。そこに足を踏み込むと、そこには小さな湖があった。
湿度の関係か、僅かな霧が立ち込めている。そこに静かに差し込む光を反射してキラキラと輝いていた。
アーロンはそこに信じられないものを見た。
透き通るような白い肌の女が、一糸まとわぬ裸でその湖の中にたたずんでいた。
その女は青く長い髪をかきあげながら、光を浴びているようだった。光が白い肌に反射しているようで、アーロンは目を奪われた。
あまりにも場違いな神秘的な光景に、現実なのかを疑う程だった。
これが伝説に聞く湖の妖精やその類なのではないだろうか。
そして、その姿に釘付けになっていたアーロンは彼女がゆっくりと振り向くのに気づく。
その顔はこの世のものとは思えないほどに美しかった。そして形のよく大きな乳房、無駄な贅肉のない縊れた見事な腰。
そして、一本の毛も生えていない綺麗な割れ目。
男の目には晒せないそれらを一切隠すことなく、不思議そうな顔をしながら彼女はアーロンへと近づいていった。
ただただ困惑するアーロンであったが、その眩しすぎる裸体から目を離す事ができなかった。
どうしよう?何と言って話しかけようか?どう挨拶しようか?何を聞けばいいだろう?
そんな事を考えながらたたずむ。そして彼女がアーロンへと近づき、微笑みながら彼へと手を伸ばす。
「あ…」
口を開こうとしたアーロンへと、彼女は口を大きく開き首筋へと噛みついた。
何が起こったのかわからないまま襲い来る激痛に、アーロンは言葉にならぬ悲鳴を上げた。

1009 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 00:17:39 ID:uSmQmRFG
―信じられない。
あの時見たあの女の顔、あれは妖精だとか人間の類ではない。
まるっきりケダモノのそれだった。即座に悟った。「あれ」に話など通用しない。
自分の事を獲物としか認識していない。言葉も通じるわけがない。
自分が苦しむ姿や悲鳴も、鳴き声としか思っていない。
手で押さえても次から次へと溢れてくる夥しい出血が何より雄弁に彼女の存在を理解させた。
首筋の肉が食いちぎられている。大きな血管に損傷があったのか、激しい出血が止まらない。
自分の肉片を咥えながら怯える自分を見つめる女の顔。その獣そのものの眼光に、膨れ上がった一物が一気に縮み上がった。
早く逃げなくては。助けを求めなくては。傷の治療をしなければ。
頭の中でただただそれだけを考え、暗闇に沈んだ森の中をがむしゃらに逃げ回った。
方向など考えてる余裕はなかった。ただ目の前の怪物から逃げようという事しか考えられなかった。
破裂しそうな心臓を抑えながら木々の間を走り抜ける。疲労で痛くなる脇腹。
わかるのだ。焦りもせずゆっくりとそいつは自分を追いかけてきている。あの恐怖の視線が今も自分を捉えている。
激痛も忘れて恐怖から逃げるために、駆け抜けた。
直後、足の感触がなくなった。草むらで見えなかったが、段差があったのだ。
支える足場の行き先をなくした足は空を切り、そのままつんのめる様に地面へと頭を叩き付けた。
そのままの勢いで更に段差の下へと転がり落ちていった。
なっ何で!こんな所に段差があるんだ!よりによってこんな時に!そんな言葉が口から漏れるのを止められなかった。
叩き付けられた全身の痛み。特に足が酷い。力が入らない。立ち上がれない。それが意味する事は…。
ガサッ、と木が揺れる音と共に、それはアーロンの目の前に再び現れた。
それは猫座りのような姿勢で這いつくばるアーロンの眼前に座っていた。
視線を向けると隠しもしない股の割れ目、形のいい乳房が隠されもせずに息がかかるほどの眼前にある。
そんな刺激的なものよりもはるかにアーロンの胸を揺さぶったのは、口元を赤い血で汚した青髪の女の笑みだった…。

(続)

1010 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 03:25:18 ID:uSmQmRFG
「ッ、ァッ、ッッ」
息遣いなのか声なのかわからないようなものを口から漏らしながら、その裸の青髪の女はアーロンの上で腰を振り続けた。
豊満な乳房は生き物のように跳ね、緩み切った口からは唾液が垂れ、快楽を貪る事しか考えていない。
「くぁっ…で、出る…また出る…!」
女の体がビクンと跳ねると絶頂を迎え、膣内は咥え込んだ陰茎から精液を搾り取ろうと絞まる。
その刺激に耐えられず、アーロンは何度目か覚えていない射精を彼女の膣内に放った。

訳が分からなかった。あの時動けない自分を組み伏せる様に上にのしかかったと思うと、
直後に自分の履き物を脱がせて陰茎をあらわにした。それを手に取ると淫靡にこちらを見つめながら扱き出した。
生命の危機に及んだこの事態にもかかわらず、その刺激に反応して股間が屹立していく。
文字通り人間とは思えない美女にそんな行為をされる興奮と快感から、真上を向くほどに膨れ上がっていった。
すると、立ち上がりそのまま股の割れ目へとあてがった。
信じられなかった。今まで見た事もなかった美女が、自分に跨り性行為に及ぼうとしているのだ。
割れ目のヒダをかき分けて飲み込まれていく自分の陰茎。その結合部分から目が離せなかった。
そして勢いを付けて一気に腰を落とすと…奥まで一気に飲み込まれてしまった。
その興奮と感触で、挿入した直後に射精してしまった。
「…」
きょとんとした顔で青髪の女は呆気に取られるも、口の端を釣り上げて笑みを浮かべると、
そのまま腰を上下に振り始めた。
「んっ”!かはっ!」
ヒダが陰茎全体に絡みついてくる。まるで亀頭を扱き上げる様に吸い付くそれは、
射精直後の敏感になったそれをさらに責め立てた。
青髪の女は笑いを殺してそのまま腰を上下に叩きつける。
いきなり射精したお仕置きだ、と言わんばかりに膣内のペニスをいじめる様に悪戯っぽく笑う。
「ま…また出る!また出る!」
その刺激に耐えきれず、二回目の精液を青髪の女の膣内に放つ。
それでもなお腰を止める事なく、今度はアーロンの胸に手をついて体重をかけるような前後の腰運動を始めた。
アーロンの陰茎は二度の射精を迎えながらも少しも萎える事無く屹立していた。
だんだんと青髪の女も感じてきたのか、白い肌の頬を紅潮させながら喘ぎ声の様なものを漏らし始めた。
…そして今に至る。

1011 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 03:25:57 ID:uSmQmRFG
もう、何が何だかアーロンにはわからなくなっていた。強烈な快感に全身の痛みも麻痺していたのかもう忘れていた。
ただ、この極上の美女との性行為をただ愉しみたい。そんな考えだけに頭が染まっていった。
あれだけ怖くて痛い思いをしたんだ、これだけの役得があっても罰は当たらない。
そんな現実逃避じみた思考で何も考えられなくなり、気付けば女の縊れた腰に手をやり、
彼女の腰の動きに合わせて自分からも腰を振っていた。
その行為に女は嘲笑めいた淫らな視線でぐりぐりと膣内のペニスをなぶる様に腰をくねらせる。
前後左右、ペニスをくまなく刺激するその感触にまたしても強烈な射精感が込み上げる。
そしてまた、スパートをかける様に激しい腰の上下運動が始まった。肉がぶつかり合うとともに喘ぎ声と
淫らに結合部から漏れるぐちょぐちょという音が漆黒の闇夜に響き渡った。
「で…出る!」
この最高の名器を持つ美女に、自分の精子を放ってやる、あわよくば孕ませてやる、自分の遺伝子を遺してやる。
そんな一心でどこにそんな量の精液が残っていたのかと思う程の命を絞り出すような射精を一番奥に放った。
「〜〜〜〜〜ッ!」
体を痙攣させたかのようにビクンビクンと振るわせて絶頂を迎え、精液を子宮内に放たれる感触に身を震わせる女。
そのゆるみ切って恍惚に身を委ねるその表情を見てアーロンは最高の射精感で焼き切れそうな頭で思った。
こんな美女とヤれるなんて夢みたいだ、俺の精子よ、この女を孕ませるチャンスを絶対モノにしろよ。
こんな機会も快感も一生に二度とない。こんないい気持ちなら、もう死んだっていい…
「ぐっ!」
その瞬間に、最高の笑顔を浮かべた青髪の女はアーロンの首へと手をやった。
そのまま気味の悪い音とともに、アーロンの命の灯は消え去った。

1012 :Cruel NymphA:2025/08/04(月) 00:35:20 ID:qto0Uyy5
月明かりが木陰から差し込む闇夜。
一糸まとわぬ裸の白い肌の美女がたたずんでいた。
そしてその足元には、絶頂感でゆるみきった顔の男が、首をあらぬ方向に曲げて倒れていた。
幸福のままこと切れたその表情を見やると、青い髪の女はとても良かったよ、と感謝するような微笑みを向ける。
下腹部に手を当て、命と引き換えに絞り出したような精子を自らの奥に感じ、愛おしむ様に目を閉じる。
「フゥン…」
アーロンの命の迸りが股から溢れてこぼれてしまうのを残念そうに声を漏らした。
直後に物言わぬアーロンの骸の足を掴むと、そのまま引きずってその場を後にした。

「アーロン!どこに行ったー!」
「聞こえているなら返事をしろ〜!」
松明を片手に闇夜に響く二人の男の声。だがその声に答える者はいない。
「途中にあいつの持ってる道具や切り倒した木がそのままあった。あいつに何かあったんだ」
「奥の方に行ったんだ…崖に落ちてなけりゃいいんだが…」
エルとビクトルは顔を見合わせて不安そうに話す。
「動けないのかもしれない。危険だが手分けするしかないか」
「あんまり遠くまで行くなよ。声が常に聞こえるようにしておくんだ」
「了解だ。草や木に切れ目を入れて目印にしておくぞ」
そう言うとビクトルは手斧で草を刈り分けながら木々の奥に入っていく。
「こっち、消えかかってるが足跡があるな…ごちゃごちゃしてていつのものかわからないが」
エルは奥へと歩みを進める。その先には開けた空間があり、月明かりが小さな湖を照らしていた。
そのほんの手前に、見慣れた仲間が微動だにせずに仰向けのまま倒れていた。
「ア…アーロン!」
エルは目を疑った。ありえない角度に首が向き、その表情は歓喜に満ちたままこと切れていた。
「し…死んでいる!ビクトル!早く来てくれ!アーロンが…死んでいる!!」
遠くからビクトルの返答が響くのを耳にすると、闇の中の茂みががさりと音を立てた。
「な…何だ!」
エルはすぐさまそちらの方向に歩みを進めると、この状況からありえないものに目を丸くした。
「ヒッ!…ア…ァ…」
裸の美女が怯えてうずくまっていた。透き通るような白い肌が月明かりに照らされてその美しい肢体を鮮やかに見せていた。
「き、君は一体…?だ、大丈夫だ!何があったかわからないけど、安心して…!」
状況がまるで分からなかったが、目の前で美女が怯えて動けないでいるその光景にまずは女性を落ち着かせなくてはと思うエル。
「…ァハッ」
そのエルの声に裸の女性はその青く長い髪をたなびかせて、安心した様な歓喜の声を漏らしてエルの元へと駆け寄ろうとする。
「エル!」
後ろからビクトルの怒号のような声が背中を貫き、エルと青い髪の女はビクリと体を震わせた。
「ビクトル!状況がわからないけどなんか女の人が」
「そいつから離れろおっ!!」
鬼気迫るビクトルの声に呆気に取られる。目の前の女性が?何だ?
「アーロンを殺したのはそいつだっ!」

1013 :名無しさん@狐板:2025/08/04(月) 00:36:03 ID:qto0Uyy5
言葉の意味が分からなかった。目の前にいるこの女性がアーロンを殺した?そんな事があるはずが…
呆然としているなか、目の前の青い髪の女がただ無言で表情を動かさず貼り付けていた。
―直後、その女は猛獣が飛びかかるような激しい勢いでエルへと襲いかかっていた。
反応しようとしたその瞬間、エルは地面に組み伏せられていた。押しのけようとする腕は女によって抑えられた。
抵抗しようとするも、すごい力で身動きできない。まるで巨大な岩がのしかかっているかのようだった。
男なら誰もが見とれてしまうような美しい顔で自分へと牙をむくその姿は、獣以外の何物でもなかった。
肩の筋肉が裂けていくような強烈な痛みが走る。
自分の肩が齧られている。その激痛にエルは悲鳴を上げると、このままでは喰われると本気で理解した。
「は、離れろっ!」
ビクトルが手に持った斧を振り下ろすと、女はエルから飛びぬくように離れた。
女は口から赤い血を垂らしながら、無表情にエルとビクトルを見据えた。
豊満な乳房、毛一つない股の割れ目を全く隠そうとせず立ち上がり、観察するように視線を外さずゆっくりと歩み寄ってくる。
あまりに異常な光景にエルは肩の傷を抑えながら息を切らす事しかできなかった。
この状況になってアーロンはこの女に殺されたのだとようやく理解した。そして次の獲物は自分達だと。
「うおおおっっ!!」
恐怖を振り払おうと絞り出した咆哮と共に、ビクトルは女の頭へと斧を振りかぶった。
全く躊躇のないその行動は正しかった。激しい衝撃音が木々の中に響き渡った。
「………っ!!」
斧の刃先は届いていない。柄を掴み止められている。開拓事業の肉体労働で鍛えられた大の男の一撃が、
美しく細身な女の腕に完全に抑え込められている。
そのまま女は斧の柄を力任せに引き、ビクトルごと放り投げた。
「がはっ!」
木への激しい衝撃音。鈍い音を立ててビクトルはそのまま地面へと崩れ落ちた。
「ビクトル!」
「ぐっ…エル!逃げろ!妹に…ネリーに伝えろ!一刻も早くこの山から離れるんだ!」
悲痛な叫び。ビクトルは、エルが自分を見捨てる事になるのを躊躇するのを見越したのか、妹の名を出した。
エルは一瞬たじろいだ後、悲しさと悔しさが入り混じった顔で唇を嚙むと、強く地面を蹴って走り出した。
倒れたまま動けなくなったビクトルへとゆっくりと歩いていく女。
ビクトルが見上げた上には、一糸まとわぬ女の裸体。
そして女の長い髪の間からこちらを見下ろす女の冷たい視線だった。
―木々の中を駆け抜けるエル。彼は、ビクトルの悲鳴が遠くから響き渡るのを耳にした。

すまない、すまない、ビクトル。
心の中で叫びながらエルは走り抜けていた。
子供の頃から一緒に育ち、いつか義兄と呼ぶはずだった彼の事を思うと挫けそうになる。
妹を託すために自分を逃がしたのだ。
早く、家に戻りネリーを連れてこの山を去らなくては。ただただその一心で走り抜けた。
その焦りがいけなかった。直後に、木の根に足を引っかけてしまい、転倒してしまう。
「た、立たなきゃ…ね、ネリー…」
横腹が痛いが弱音を吐いてはいられない。その気持ちで立ち上がろうとすると、木の上からヒャフヒャフという奇妙な声の様なものが耳に届く。
そして地面に手を突き体を起こした瞬間、視界に飛び込んできたのは女の裸体だった。
「あ…!!」
「………」
日に焼けた様な褐色の肌。金色の髪を頭のてっぺんで適当に束ねた様な背の高い女。
それが立ち上がったエルの喉元を掴んで宙へと持ち上げた。
全身を激しく動かして抵抗するも、女の腕はまるで微動もせず足はバタバタを空を切るのみ。
先程の青い髪の女同様の見惚れるような美しい顔。その目はじっとエルを品定めするように見つめていた。
そして、視線がふと木の上に向いた時、髪を左右で束ねた赤い髪の女がいた。
そいつは木の枝の上に裸で座り込み、エルを見下ろしながらヒャフヒャフと奇妙な笑い声を上げていた。
「そ、そんな…」
顔から血が引き、手足から力が抜けていくのをエルは感じた。
先程の青髪の女ひとりじゃなかった。他にも、しかも二人もいた…。
エルのネリーを連れて逃げるという希望は、目の前の現実に完全に叩き潰された。

1014 :名無しさん@狐板:2025/08/10(日) 20:42:30 ID:5kLTJnXb
金髪の女はそのまま乱暴に地面へとエルを放り投げた。
その衝撃でエルの前身に痺れるような痛みが走った。体をかろうじて起こし、四つん這いのまま逃げようとした瞬間、
背後の右足に強烈な激痛が走った。
「ぐあっ!!」
骨が折れたような激痛。後ろを見やると先程の赤い髪の女がエルの右足を踏みつけていた。苦痛に顔を歪ませるエルを見て、ニヤと不快な笑みを浮かべている。
恨みの篭った視線を向けると、苛ついたような眼を浮かべそいつは更に足に力を込めてエルの右足を踏み躙った。
「がああぁっっ!!」
エルの苦悶の悲鳴に赤い髪の女は歯をむき出しにして満面の笑顔を浮かべていた。
右足が言う事を聞かない。這いずって逃げようとする自分の前に、再度金髪の女が立ちはだかった。
金髪の女は足で転がすようにエルの体を仰向けに倒すと、ガッシリと襟元を乱暴に掴んだ。
ブチブチと悲鳴を上げる様にボタンが弾け飛び、服の繊維が引き裂かれていく。
まるで草をむしるかのように上着をはぎ取ると、そのままの勢いで下半身のズボンにも手をかける。
「―」
エルが声を上げる間もなく、ベルトがはじけ飛び、下着ごとズボンをはぎ取られてしまった。
そして、外の空気の中に自分の陰部が晒された。
目の前の二人の女同様に、裸体を晒した自分を見て、赤い髪の女はヒュウ、と口笛のような音を出して囃し立てる。
右足がまともに動かない。もがいてでも逃げなきゃいけないその状況で、金髪の女は視線で命令した。

「―逃げるな」と言っている。

その視線に射すくめられたように動けなくなった。
仰向けに倒れたまま動けない自分に、馬乗りになるように腰を下ろした。
自分の体重で下半身を抑え込む、マウントポジションの様な体勢だ。
エルは見た目以上にずっしりとした体重と肉感を肌に感じた。
金髪の女は口元を緩ませると夜風に晒された一物を手に取る。
「―!???!??」
これこれ、とお楽しみのプレゼントの包みを開けた時の様な笑みを浮かべて両手で竿と玉をまさぐった。
恐怖と絶望で縮み上がっていたはずのエルのそれは、指先の刺激により次第に膨らんでいく。
「―ァハァ」
声を上げながらエルの顔を覗き込み、雁首の部分を弄ぶようにくりくりと指でいじる。
野蛮で暴力的な存在である事はわかりきっているのに、金髪の女は否定のしようがない美女だった。
そんな女が裸で自分に迫り、性器を弄んでいるのだ。
その刺激に今の状況も忘れて体は正直に反応してしまい、屹立していく。
そそり立っていくその陰茎を前に、軽い驚きの声を上げると、金髪の女は挑発的にそれを舐めて見せた。
「―んっ!?」
声と共にエルの体が震え、その反応を見ながら金髪の女は亀頭の根元をほじる様に舌先を小刻みに差し込んでくる。
完全に屹立したそれを見て金髪の女は唾液を上からだらりと垂らし、竿全体にまぶす様に塗りたくる。
「―あ…」
女は腰を上げて立ち上がる。唾液にまみれて月の光を反射するそれを手に取った瞬間、エルは何をするつもりなのかを瞬時に理解した。
「―や、やめろっ!俺には…」
エルの頭をよぎるネリーの顔。将来を誓い合った恋人の顔が、命すら失いかねないこの状況で貞操を失う事を恐れた。
己の意思とは正反対に完全にその気の陰茎は、金髪の女の股にあてがわれヒダをかき分けながら奥へと導かれていく。
「―くっ!ああっ!!」
腰を一気に落とした瞬間、それは完全に女の膣内に飲み込まれた。
「―ハァッ」
吐息とも歓喜の声ともつかない声とともに、女は顔を緩ませた。
目の前を見れば、エルは自分の性器と女の性器が結合しているのを目の当たりにしていた。

1015 :Cruel NymphB:2025/08/10(日) 20:43:36 ID:5kLTJnXb
―奪われた。同郷の親友も、義兄と呼ぶはずだった友も、恋人の為の己の貞操も。
目の前の女達に全て。
そんなエルを見て、金髪の女は小さな驚きとともに、これはツイてた、とでも思ったような笑みを浮かべた。
ヒャハヒャハと赤い髪の女は大きな声を上げて笑い、エルの顔を観察するように覗き込んだ。
「〜〜〜ミル!〜〜〜〜!!〜〜!」
金髪の女は赤い髪の女を苛立たしそうに睨み、聞き取れない声を上げて怒った。
すると赤い髪の女は舌打ちをして、そのまま駆けて去っていった。

邪魔者が去った事に安堵したのか、金髪の女は舌を覗かせてエルを見下ろした。
その直後に激しく腰を叩き付けるような上下運動が始まり、快楽を貪ろうとした。
エルの陰茎を咥え込んだ膣は竿を激しく扱き上げ、エルを射精へと導こうとする。
せめてもの抵抗としてイカされてなるものか、そう思っていたエルの股間はあっという間に初体験の刺激に決壊を迎えようとしていた。
「―ッ!」
激しく打ち付けた瞬間、子宮口にピッタリと密着した亀頭から白い迸りが放たれた。
その直後に金髪の女も体を震わせて絶頂を迎えた。膣内は激しくうねり、咥え込んだ陰茎から精液を搾り取ろうとする。
「―アッ、ハァ…ン…!」
女は喘ぎ声を漏らしながら、子宮の中へと激しく射精される感覚に恍惚の顔を浮かべていた。
エルは初めての膣内射精の快感に頭が焼き切れそうになっていた。精子が放たれる度に信じられない快感が全身を駆け巡る。
エルと女は繋がったままその余韻に身を震わせていた。
「ン…!」
射精が収まった瞬間、さらなる精子を求める様に女はそのまま腰をゆすりだした。
上下から前後の刺激に変わり、射精の余韻が収まりきらないエルは声を上げて悶えた。
ネリー…強烈な快感の中、自分の恋人の事を思った。

―その瞬間だった。
ガサッ、と草が揺れる音。
そこには先程心の中で名を呼んだネリーの顔があった。
声を押し殺して、信じられない表情でじっとエルを見たまま震えている。

見ていたのだ。いつまでも戻らない兄ビクトルと、恋人エルを心配して、探しに来た結果、この現場に居合わせていた。
恋人の目の前で他の女に犯され続けるという、絶対に見られたくないこの状況をだ。
「―ッ、アッ、ハァッ!」
金髪の女は快感で声を上げ続け、エルのペニスを膣内でなぶり味わい続けていた。
敏感になっていたそれは、ネリーの目の前であっさりと果て、二度目の射精を迎えた。
「―くっ!ああっ!!」
二人同時にタイミングを合わせたように、体が跳ねる。そして、2回目の精子を女の膣内に放った。
ネリーの目の前で、エルは絶頂を迎え、ゆるみ切った顔を晒す事となった。
女はエルの顔を覗き込み、最高だったぞ、というような視線を向けた。
その直後に、エルの視線の先に気付く。
「―!?」
女の視界に、茂みに隠れていたネリーの姿が移る。
「ネリー!!逃げろぉーっ!!」
それを直感したエルは叫んだ。その叫びに体を震わせてネリーは立ち上がり、この場から逃げようとする。
エルと繋がったまま覆いかぶさっていた金髪の女は、ゆっくりと体を起こそうとした。
「ッ?」
エルは金髪の女に腕と足を回し、押さえつけながら叫んだ。
「ネリー、逃げろ!!俺の事は…忘れろ!!もう二度と…ここに来るなぁっ!!」
心からの叫びだった。ガサガサと草を踏み分けていく音が遠ざかっていく。
エルの目から一筋の涙が零れた。
「―」
キョトンとした金髪の女。まあいいか、という表情を浮かべるとそのままエルの体に手をつき腰を揺さぶり始めた。
童貞喪失直後から抜かずの三戦目に及んだエルは、もう何も考えられなくなっていた。
ただ体だけは刺激に忠実に金髪の女との性交に及んでいた。
激しい腰つきに耐えきれず、そのまま搾り取られるように三回目の絶頂と射精に及んだ。
金髪の女は体を震わせて射精の余韻に浸る。
「―フゥ」
ゆっくりと腰を上げると、ずるりと女の膣内から力を失ったペニスが抜ける。
性器の結合が解除された、その瞬間に信じられないほどの白濁液が割れ目からどろりと溢れてくる。
金髪の女はその量に驚きながら、しっかり見ろと言わんばかりに精子の溢れる自分の女性器をエルの眼前に突き出し、
見せつけてくる。
自分の貞操は、この女に奪われたのだ。その初体験で、三度も絶頂に導かれ搾られた。それも自分の恋人の目の前で。
…そして、自分の命もまたここで奪われるのだ。
ネリーは逃げられただろうか。それだけが救いだ。そう思いながら、意識を失っていった。
薄れゆく意識で、自分が引きずられる感触を感じた。
そしてさらにもう一つの何かを引きずる音。ヒャフヒャフという珍妙な笑い声。
もう、全てが終わりだ…そしてエルの意識は闇へと沈んでいった。

1016 :Cruel NymphC:2025/08/27(水) 01:42:16 ID:uXCTKrKm
果たして彼女らが何者なのか?
人里離れた自然の奥地に棲み、身体能力は通常の人間を軽く凌駕している、知能を持った獣のような存在だ。
正真正銘の妖精や魔物の部類なのか?それとも単に人を襲う野蛮な文化を持った人種や部族なのか?
それは、自分にわかる事ではない。
ただ我々から見れば彼女らは見とれずにはいられないほどの美女揃いであり、
魅力的で煽情的な肢体を持ち、それを恥じる事も隠す事もない価値観を持ち、
そして性欲に非常に忠実で性行為に極めて積極的であり、人間を獲物としか認識していない冷酷で残酷な性質をしているという事である。

そんな彼女らに捕らえられた以上、「お愉しみ」の後に餌になるしか道はないのだろう。
自分、エルの命はもはや終わった。恋人のネリーが生き延びてくれる事だけが自分に望める全てだ。
かすかに耳に届く、朝を告げる鳥の囀り。真っ黒な視界がだんだんと開いていく…。

「…ァッ」

可愛らしい…幼い少女の顔。桃色の髪をしたその幼い娘は、意識を取り戻した自分を見て声を上げた。
ここは一体どこなのだろうか?手足は…縛られていて動かない。
首を動かすと、ボロボロの家屋だ。所々の壁が崩れ、天井にも穴が開いている。
恐らくは、誰かが山の中に建てた崩れかかった小屋だろう。…彼女らがねぐらとして使っているのだろうか。
そんな事を考えていると、緑色の髪をした少女はこちらへと駆け寄ってきた。
背丈を見るに、自分の胸よりも下程度。人間と同じと仮定すれば、まだまだ幼い子供だ。
…そして一糸まとわぬ裸体。まだまだ膨らみかけの状態のわずかな胸の凹凸に、ピンと張った乳首が女の体だという事を主張している様である。
股はきれいな筋が一本通ったような幼い割れ目。
その姿を見て、認めざるを得なかった。この少女もまた、あの女たちと同じ人を襲い命を奪い、
遊びに興じる様に誰とでも性行為に及ぶ、恐ろしき一族の一員だという事を。
「ァハッ」
自分を見ると屈託のない笑顔で微笑む。衣服ははぎ取られ裸の状態になっていたが、
動かせなくなった右足を固定するかのように縄の様なものが固定するようにガッシリと巻かれており、
噛まれた肩の傷、すりむいた足の傷、殴られた顔の傷には葉っぱや奇妙な色の液体が塗られていた。
…この少女がやったのだろうか?
慌ただしく家の中を走り回ると、小さな植物の筒の様なものを持ち出した。
「ン」
口に向けられたその中には汲んできたばかりであろう透明な水が入っておりこれを飲めと言っているようだった。
カラカラになった喉が欲するままに、飲ませようとしているそれを飲み込んでいく。
何が何だかわからない。なぜ自分は生かされている?きっとビクトルもアーロン同様に殺されている。
まだ生かしておいて、後で頂こうという事なのだろうか?
「…ありがとう」
言葉が通じる訳もないが、目の前の少女へと感謝の言葉を告げる。
「…ア、リ、ガ、ト…?」
首をかしげながら自分の言葉を真似して繰り返す少女。
あの残酷で妖艶な女たちとはまるで似ても似つかないその態度。
もしかしたらこの子は誘拐され彼女らの奴隷にされている人間なのではないかと淡い期待を抱いたものだった。
「…エル。俺は、エル」
「…エ、ル…?」
少女は不思議な顔をしながら聞き取れない言葉を呟き、エルという名前を復唱した。その後、自分を指さして言った。
「…エル?」
どうやら自己紹介が通じたようだ。そのまま無言で頷き、肯定の意思を伝える。
「…ディナ!」
少女は朗らかな声で自分を指さして言った。ディナ。それがこの子の名前なのだろうか。
「ディナ?」
そう尋ねると、うん、うん、と勢いよく首を縦に振って返答する。自分の名前が伝わったのを知ると、ディナは声を出して笑った。

1017 :名無しさん@狐板:2025/08/27(水) 01:43:17 ID:uXCTKrKm
…あいつらとは違いすぎる、本当にこの少女はあの女たちの仲間なのだろうか?
そんな事を思い浮かべた瞬間、乱暴に何かを蹴飛ばすような音が部屋に響き渡った。
足元に転がっている木くずを邪魔とばかりに蹴飛ばして、そいつはこちらにやって来た。
自分よりも低い、あの二人とは違う普通くらいの女の身長。他の二人に比べたら小さい小ぶりな胸。
そいつは火のように赤い髪を左右で束ね、不機嫌そうな顔でこちらを見遣っている。
その女はこちらを見ると、口の端を緩めて近づいてくる。
「…ミル!〜〜〜〜〜!」
その間に割って入る様に立ちはだかるディナ。それをまるで木くずを蹴飛ばすのと同じような感覚で振り払い、
床へとディナは転倒した。
「ディナ!」
その乱暴な扱いに思わず声が出た自分の前に、ミルと呼ばれた赤い髪の女は立ちはだかった。
「んっ!?」
そいつは自分のむき出しの陰茎に足を乗せ、ぐりぐりと踏みにじる。
最もデリケートな男の部分を弄ばれる痛さに声を上げると、ミルはその声を聞いて笑い声を漏らした。
そう、自分はこいつのお楽しみのオモチャとして「遊び」に来たのだ…。

どこから用意したのか、自分の首へと乱暴に皮の首輪の様なものを取り付ける。
首輪に繋がったリードを強引に引っ張られ、自分の体は横に転倒する。
「エル!」
ディナが心配そうな声を上げる。
何とか体を起こそうと視線を上に向けると、その先にはミルの毛一つない割れ目、
そして小ぶりな乳房。更にその上には自分を見下ろすミルのサディスティックな表情。
「ヒャフハハハ!」
リードの軋む音と、ミルの笑い声が響き渡った…

(続く)


1018 :大天使逆レイプシチュ@:2025/09/21(日) 18:05:33 ID:fTLeMhhT
「はっ、あっ、あん♪」

雲に隠れたわずかな月光が差す暗闇の夜。その静寂の中に肉のぶつかり合う淫らな音と艶声が響き渡っていた。
男の上で女が腰を振っている。女の顔は快楽でゆるみ切っており、その美しい顔が台無しなほどの淫らな表情に染まっていた。
その下の屈強な男は絶え間なく与えられる快感を堪えて体を震わせることしかできずに悶えていた。
食いしばった口からは必死に抑えた喘ぎ声と、誰かに許しを請う謝罪の言葉が漏れていた。

「我慢しても気持ちいいのバレバレだよ?敬虔なる神の信徒マルコさんもやっぱり男って事よね〜♪」

違う、私の心と行動は全て神と人々の為にある、誰がお前の様な淫らな悪魔に屈するものかと声を絞り出す。

「でもぉ〜、こんなにおち〇ちん硬いじゃない、嘘つき♪
 それとも、憧れの大天使様の姿だから興奮してるの?やらしー♪いっけないんだ〜♪」

一瞬の隙だった。野営の睡眠中、突如彼の指導者である大天使の姿で現れた女悪魔に油断を突かれ、今の光景に至る。

「でもほんとラッキー♪これだけの大物をゲットできるなんて!しかも童貞まで貰って役得役得♪」

子宮口の気持ちのいい所に亀頭をこすりつけながら、膣で扱き上げる様に淫靡に腰をくねらせる。
決壊を迎えそうになっている理性を突き破らんと、止めにとばかりと刺激を強めてくる。

「ホラ出せっ!射精しろっ♪悪魔に精子出して堕ちちゃえっ♪」

激しく腰を打ち付けると同時に限界が訪れた。
子宮に密着した亀頭が最奥へと信じられないほどの量の射精が爆発する。
今までに神への信仰という名で塗り固めていた理性の閂が決壊し、
溜めに溜め込んできた男としての欲望が目の前の極上の女の膣内に濁流の様に放たれた。

「ふあっ♪凄っ!禁欲しまってた神の信徒の童貞ザーメンさいっこ〜♪♪」

他者をはばかる事無く欲望のまま淫らな言葉を叫びながら、女悪魔は絶頂を迎え射精される感触に悶えていた。
一回ごとに射精される感触が全身を駆け巡り、その快感に何度も身を震わせていた。
口からは唾液が漏れ、目は焦点が定まらない程に快感に蕩けている。
信奉する大天使への冒涜とも言える様なその光景に、男は射精の快楽と余韻に震えながら歯軋りした。

「ふう…♪終わったら殺しちゃおって思ってたけど…勿体ない♪このまま堕とせばきっと凄い手駒に…」


「待ちなさーい!!」

叫び声と共に火球が地面に炸裂した。
黒い翼の天使がその場に矢のような勢いで駆けつけ、暗闇を切り裂く炎とともに二人を見下ろす。

「我らの御使いの同志である信徒マルコを渡しはしないよ!!」

「あちゃー、念入りにやっとく必要あったけどちょっと愉しみすぎたかな?ま、この信徒の精子で我慢しとくかぁ」

女悪魔は下腹を愛おしくさすりながら口惜しそうにつぶやく。
割れ目から収まりきらず溢れた精液を手で掬うと、もったいない、と挑発的に舐め取って去っていく。

「あっ!逃げた!でも今は彼を優先しないと!大天使さまに報告!」

神の信徒マルコは、自分の誇りである信仰心と理性である童貞も、大天使への尊厳も踏みにじられていったのを
力なく萎びた己の陰茎を前にただ打ちひしがれるままだった…。

1019 :大天使逆レイプA:2025/09/21(日) 18:07:13 ID:fTLeMhhT
「我らが神の敬虔なる信徒マルコよ、お前は一体何をしていた」

威厳ある声が、天使達の前で響く。長く美しい金髪。純白の大きな翼。
戦いが使命である事を示すかのように、威厳ある黄金の鎧を身に着け、神の戦士としての誇り高い姿を示している。
凛としたその端正な顔からは、凄まじい激昂と失望の視線が向けられていた。

「事もあろうに、我ら神の軍勢における重要な戦力であるお前が、淫らな悪魔の誘惑に油断し、純潔を汚されたなどと…」
「抵抗もできずに射精まで導かれてしまっただと?お前は汚らわしい淫魔と性交の快楽に身を委ねてしまったのだ」
「あまつさえ膣内に射精してしまったなどと…お前の精子で孕んだ悪魔が子を産んで我らに盾突くかもしれんのだぞ」

一言一言が彼の胸を貫いた。その度に周囲の天使の蔑みの視線が向いていた。
何と汚らわしい、神の信徒たるものが何という無様な、この背教者め、
無言のまま天使達が侮蔑の言葉を投げかけているのが容易に見て取れた。

「何か申し開きする事があるか、この大天使サディエルに!」

その言葉にマルコはただ小さく縮こまり体を震わせるのみだった。

―何ひとつ返す言葉もありません―

そう返答するのが精一杯だった。
不機嫌さを隠そうともしない大天使サディエルは、フン、と小さな声を漏らした。

「悪魔の誘惑に屈した神の信徒が現れたなどと由々しき事…この件は私がしっかりと示しをつけねばならぬ」
「御使い達よ!このような事態が二度と起こらぬよう必ずや悪魔達を滅するのだ!」

大天使のその言葉に天使達一同は声を上げて賛同の意思を示す。
そして規律正しく出口から去っていき、悪魔達との戦いに身を投じるために飛び立っていく。
その場に残されたのは、ただ平伏し続ける信徒マルコと彼を連れてきた黒い翼の天使、
そして彼の前に立ちつくす大天使サディエルだった。

「レヴィエルよ、お前から受けた報告、間違いないな?」
「はい!サディエルさま!女悪魔は大天使様の姿で彼に接触していました!恐らく油断を誘うためと!」
「ほう…どういう事だマルコ?私に迫られて困惑したか?それとも歓喜したのか?
 私がそのような神の教えに背く淫らな行為をする御使いであると、そんな風に思っていたのか?」

怒りがこもった表情でマルコを見下ろすサディエル。
しかしその直後、その口の端はつり上がった。

「分かっていたぞ、お前が私を淫らな目で見ていたという事はな…!」

その言葉で胸を貫かれたように、マルコの体に衝撃が走った。
思わず顔を上げてしまったその視界に、自分の前に立つサディエルの股が目に飛び込んだ。

「お前は私の前に立つ度に、胸元に、股間に、臀部に…劣情を催して目を逸らしていたな?」

糾弾する様な表情ではなく、心を見透かす嘲笑を浮かべながらサディエルは続けた。
背後から息がかかるほどに顔を近づけ、囁く。

「この様に迫られて…興奮したのか?押し隠していた欲求が叶うと思って」

柔らかい胸が当たる感触。体が密着している。
あの時女悪魔に誘惑された時と同じようなシチュエーションを再現された。
今度は偽物ではなく、本物。憧れていた大天使本人という事に、
状況も忘れて股間は反応していた。その膨らみかけた陰茎へと手が触れる。

「あれだけ叱責したというのに恥知らずに劣情を催しているのか…!
 これではまた同じ事になるのは目に見えているな!」

囁いていた耳に舌が触れる感触。耳を舐められる度に股間が反応してサディエルの手の中で屹立していく。
背後で表情が見えないが、彼女が劣情の表情を燃やしながら自分を責め立てていると思うとどうしようもなく興奮していく。
次第に舌は首筋へと這っていき、もう片方の手は服の下に伸びて胸をまさぐっている。

「どうした?恥知らずな喘ぎ声が漏れているぞ?レヴィエルが見ているのを忘れたのか?」

その言葉にハッとなって見回すと、レヴィエルが顔を真っ赤にしながら口元を抑えて自分の痴態を凝視している。
そして恐らく…先日と同じ光景を本人自身が再現している事に彼と同様の困惑を感じているようだった。
あの時以上に膨れ上がり屹立した陰茎から手を離すと、サディエルはマルコを床に倒して組み伏せる。

「どうやらお前には、本当に私自らが矯正してやらねばならないようだ」

1020 :大天使逆レイプB:2025/09/21(日) 18:08:29 ID:fTLeMhhT
目の前にサディエルの情欲に染まった瞳がある。マルコはあの時と同様に破裂しそうになるほどの胸の鼓動を響かせながら、身動き一つできないでいた。
サディエルは股の布をずらすと、そこからは毛一つない薄紅色の陰唇が姿を現す。
それが目に飛び込んできた瞬間に陰茎は更に屹立した。それを見てサディエルは舌を覗かせて笑みを浮かべる。
そして射精寸前のそれを根元からぐっと握り、割れ目へとあてがいゆっくりと腰を下ろしていく。
マルコは自分の陰茎がサディエルの陰唇をかき分けて飲み込まれていくその瞬間を瞬きひとつできずに凝視していた。

「あっ…!くんっ!」

大天使とは思えない喘ぎ声を上げ、自分の膣内に陰茎を受け入れる感触に甘い息を漏らした。
厳格で常に憧れ畏怖されてきた大天使様が自分とまぐわっている。
マルコは自分の目の前のサディエルの女性器にずっぽりと入り込んだ結合部を見て、
その事実にとてつもなく困惑し興奮していた。

「ど、どうだ…?私の中は…?あの時の淫魔などと同じか…?」

幾度となく夢想しては必死に振り払ってきた大天使様との性交が妄想でも夢でもなく目の前の現実になっている。
陰茎に吸い付くように扱き上げていくその感触に、今すぐにでも彼女の膣内で暴発してしまいそうだった。

「情けない顔を浮かべおって…!純潔を奪われ悪魔とまぐわった事を恥じる気持ちがあるのなら、
 もう少し我慢して見せるがいい…!」

理性とは真逆にどんどんと高まる興奮と射精感を押しとどめていたのは、
これ以上サディエルの前で情けない姿をさらしたくないというなけなしの思いからだった。

「はっ!あっ!ど、どうだ!?あんな汚らわしい淫魔に犯された事など、私がすぐに忘れさせてやるからな!
 貴様は!この私の忠実なるしもべなのだ!しっかりと、それをお前の体に教え込んでやる!」

そんな気持ちもお構いなしにサディエルはマルコの上で勢いのままに腰を振り続ける。
そこにあるのはかつての時の様に、相手を自分のものにしてやるという征服欲と快楽を貪りたいという劣情だった。

「こ、これは…悪魔の誘惑に屈したお前が悪いのだ!お前が二度と悪魔の誘惑に負ける事が無いようにし、仕方なく…!
 淫らに腰を振っているのは…決して性交の快楽に溺れているからでは…ないっ!」

まるで自分に言い聞かせるかの様にサディエルはつぶやきながら前後運動を続けると、
マルコの胸に手を押し当てて腰を浮かせながら叩き付けるように激しい前後の刺激に切り替える。
ぱんぱんと肉がぶつかり合う淫らな音が響き、結合部からは白濁した液が漏れてぐちゅぐちゅと音を立てている。
ふと見上げた彼女の顔は威厳ある大天使のそれではなく、情欲と劣情に染まり切った淫魔のそれと同じだった。
それが背徳的な刺激となってどうしようもなく彼の興奮を高め、彼女の中に射精したい、身も心も彼女のものになりたいという欲求を引き起こすのは十分だった。

「も、もう限界なのか…っ?いいぞ、お前の浅ましい欲望は一滴残らず全て私が受け止めてやる!
 そして、一番奥で射精して私と本当にひとつになるんだ!」

お互いの限界が近い事を感じたサディエルは、スパートをかけるように腰の動きを早める。
愛液で満たされたヌルヌルの膣内のヒダの一つ一つが精液を搾り取ろうとうねる様に吸い付く。
そして子宮口に密着したそこから、淫魔に犯された時以上の精液が決壊したように迸った。

「ふああああっっっ!!ぅんっ!くうっ!」

サディエルは声を上げて絶頂し、膣内で脈動するマルコの精液の迸りを味わっていた。
繋がったまま倒れ込み抱き合うようにマルコの背中に腕を回す。まるで絶対に離さないと意思を表明する様に。
結合した性器からは、いつ終わるのかわからない程に射精が続いていた。
一滴残らず自分の精子をサディエルの膣内に、子宮口から卵子へと送り込んで受精させんとばかりに睾丸と陰茎が脈動している。
ようやく射精が終わった瞬間、サディエルはマルコの顔を見て愛おしい様な笑みを浮かべる。

「あれだけ出したのにまだ硬いままとは…お前はどこまでも恥知らずな奴だ」

結合部からは膣内に収まりきらない白濁した迸りが愛液と混じって漏れてきている。

「もう二度と劣情を催さなくなるまで、睾丸の中まで全て搾り尽くしてやらなくてはならないようだ…♪」

そして抜かずに繋がったまま腰を浮かせ、再び腰をゆすりだした…。
その光景をレヴィエルは声も出せずに眺めていたのだった…。



―どのくらいの時間が経ったのか。
何回射精したのかわからなくなる程に行為は続いた。
とうとう硬さを失いずるりとサディエルの膣内から抜け出た陰茎は、愛液と精子にまみれて力なく震えていた。
サディエルの割れ目からとめどなくあふれてくる精液。溢れるそれを手で押さえ、漏れてしまった分を名残惜しく膣内に戻そうとしている。
そして絶頂を迎えて息を吐き続けるマルコに、サディエルは優しくキスをした。

「―私はな、悪魔との軍勢との戦いが終わったら…お前との子を産みたいのだ…
 そして…お前と私との子達で…神の秩序と人々への救済を…わかってくれているな?」

マルコは光に包まれているような感触とともに…眠りに落ちていった…。

(おわり)

1021 :名無しさん@狐板:2025/09/21(日) 19:33:37 ID:JJy3X8C2
乙でした

1022 :名無しさん@狐板:2025/09/22(月) 00:25:12 ID:W44cwt/w
乙!

1023 :名無しさん@狐板:2025/09/22(月) 00:28:57 ID:SlAZSV3x
おつです

1024 :名無しさん@狐板:2025/09/22(月) 11:49:36 ID:fA3/u9WK
乙です
聖なる上書き逆レ好き⋯

1025 :堕天使フェムエル@:2025/09/29(月) 03:15:22 ID:/9Uw0I57
※この作品はNTR的描写、乱交、他の男と肉体関係を持つ、公開セックス等の閲覧注意描写を持ちます。
苦手な方は閲覧しないようにご注意ください。

1026 :堕天使フェムエルA:2025/09/29(月) 03:16:28 ID:/9Uw0I57
人も寄り付かぬスラム街。至る所がボロボロに半壊した家屋の数々。
その中に、十字架の折れた教会があった。至る所の屋根が抜け落ち雑草は伸び放題、
壁も崩れかかり苔と蔦に覆われた見捨てられたその信徒の家。
神の教えが失われたその闇の中に、うごめく無数の人影があった。

「あ、ああっ…最高です…!」
「こんなお美しい方が我々などのお相手をしてくれるなんて…!」
「フェムエル様、フェムエル様…!」

軽く見回しただけで男は5,6人ほど。
どの男達もお世辞にも普通とは言えない劣った容貌をしており、貧しさや不健康さが一目で見て取れる。
そんな男達の中に不似合いな美しい女性が、男達の劣情を単身で受け止めている。
右手で一人の男根を扱き、左手で男根を掴んでその先端を美しい唇で咥え込み、
二つの男根を交互に舐め上げ、待ちきれないとばかりに正面に突き出されたグロテスクな亀頭にも舌を伸ばす。
下からは男が彼女の陰唇へと挿入し、突き上げる度に豊かな乳房が上下に揺れ、
淫らな喘ぎ声と肉のぶつかり合う音が響き渡る。

一見すれば輪姦されているに等しい光景で、その女性は笑みを浮かべながら行為を楽しんでいた。

「で…出ますっ!」

彼女の熟練の娼婦のごとき口淫に耐えられず、一人の男が限界を迎える。
まるで水鉄砲の様な勢いで白濁液が彼女の整った顔に直撃し、ドロドロの白い液が彼女の顔を汚す。
あは、と嘲笑うような吐息とともに舌を出して垂れたそれを舐め取る。
やや褐色を帯びた肌。サラサラの銀髪。裸同然の煽情的な着用。
―そして黒い翼。頭の上に浮かぶ輪(ヘイロウ)はひび割れたように亀裂が走り、光を失いくすんでいる。
彼女こそは、天界から堕ちたかつての大天使、堕天使フェムエルだった。

「―んっ!」

彼女を下から突き上げていた男根から迸る精子を膣内で受け止め、体を軽く震わせる。
そして淫靡な笑みを浮かべるとゆっくりと腰を上げる。糸を引きながら結合が解かれ、
ぼろんと精子を吐き出しきり萎びた陰茎が力なく抜ける。
男のそれを咥え込んでいた秘裂からは収まりきらない精液が溢れ出て、床へとぼたぼたと零れ落ちる。

「フェムエル様!」
「次は俺も!」
「ああ、フェムエル様!」

陰茎を腹に付きそうな程までに滾らせながら息荒く迫る男達を前に、フェムエルは淫靡に笑って見せた。

「いいだろう、次はお前達だ…私と交わり、全てを捧げるのだ、神ではなくこの私…フェムエルにな!」

黒い翼をはためかせながら、堕天使フェムエルは白濁液に塗れながら差し込む月明かりの下で邪悪に嗤った。

1027 :堕天使フェムエルB:2025/09/29(月) 03:18:35 ID:/9Uw0I57
「フェムエル様!もちろんです!」
「貴女こそ本当の天使…いえ、苦痛の中何も手を差し伸べてくれなかった神などより、本当の神様です!」
「フェムエル様、私にも救済を!」

飢えた獣達が放られた肉に喰いつく様な勢いで、男達はフェムエルの肉体へとむしゃぶりつく。
肉棒を眼前に突き出し、背中から乳房を乱暴に鷲掴みにし、肉棒を差し出す様に仰向けに横たわる。
そして交わっていくその光景を、順番待ちの男達は股間を滾らせながら歯噛みしている。

「フェムエル様、お、俺も!どうか俺のお相手を…!」
「が、我慢できません!こんな光景を見せてお預けとはなんて酷な!」

我慢できなくなった男二人は割り込むようにフェムエルの唇を奪い、
もう一人は背後から別の男を押しのけて胸を鷲掴みにして揉みしだく。

直後、フェムエルは二人を即座に弾き飛ばし、怒りの眼光で床でうめく二人を見下ろす。

「貴様ら…お預けも我慢できないとはとんだ駄犬だ!躾が必要なようだな!」

乱暴に屹立した陰茎へと足を落とし、踏み躙る様にぐりぐりと体重をかける。
苦悶の声を上げて苦しむ男の悲鳴を聞きながら、フェムエルは唇の端を釣り上げる。

「お前達との相手は無しだ。そのまま這い蹲ったまま私が犯されている姿を見て自慰するがいい」

フェムエルは尻を他の男達の前に突き出し、そのまま腰を掴んで後背位で突き立てられて喘ぎ声を上げる。

「はっ♪あっ♪いいぞ、なかなかの腰使いだ…!あいつの粗末な一物とは違うな!」

フェムエルはお預けをくらった男達の前でこれ見よがしに嘲笑を浮かべて喘ぐ。
彼らは眉間に皺を寄せながら声を押し殺して膨れ上がった己の一物を扱いている。

「しっかり近くで見ていくがいい。他の男の陰茎が私の中に入っていくのをな」

フェムエルの指示で仰向けになった男の陰茎を手に取ると、陰唇へとあてがいゆっくりと腰を下ろしていく。
奥までずっぷりと入った結合部を見せつけながら、激しく腰をゆすりながら喘いでいる。
後ろへの男へと指示をし、膨れ上がった一物が不浄の穴を広げて挿入されていく。
そして口で他の男の一物を咥え込み、3本の男根を同時に咥え込みながら淫景を見せつけている。

「(フェ、フェムエル様があんな奴らと…!)」

男は歯軋りしながらその光景を見つめ続け、扱き上げる手の動きを早めていく。

「いいぞ、私もそろそろ絶頂を迎えそうだ…!私の中に貴様らの精子を吐き出すがいい!」
「も、もう限界だッ!フェムエル様のお口の中に射精します!」
「イ…イキます!」
「フェムエル様っ!妊娠してっ!」

そして3本の男根が同時に絶頂を迎え、口の中に、膣内に、肛門に精液を放った。
3つの穴に精子を射精される感覚にフェムエルは声を漏らして震えた。

「くっ…!ああっ!」

男は情けない声を上げながら自分の手で射精した。発射した精液は、フェムエルの体に届かずにびちゃっと音を立てる様に目の前に落ちた。

「どうだ見てみろ、こんなに大量に射精されてしまったぞ。目の前で私が他の男に種付けされしまったのを見た気分はどうだ?」

まるで糊の様に濃厚な精子が溢れて零れ落ちる淫唇を広げて見せつけるフェムエル。
歯を噛みしめて震える男。もう一人の男もそれを目の当たりにして悔しみの声を漏らす。

「―舐めるがいい、私のこれを舐めて綺麗にしたらお前達にチャンスをやってもいい」

愛液と精液が混ざり合い満たされたフェムエルの秘裂。
それを目前にして強烈な匂いに一人は眉を顰めて顔を逸らす。
しかしその直後、躊躇う事無くもう一人はフェムエルの秘裂へと吸い付き、舌を差し込んだ。

ぐぅ、と口の中に広がる生臭い精子の匂いと味に声を漏らすも、
フェムエルの膣内と愛液を味わいつくしてやるとばかりに強烈に舌を使い、彼女の膣内で暴れ回らせた。

「(こんな精子は一滴残らず彼女の中から掻き出してやる…!)」

男は音を立てて必死さすら見せつけながら、彼女の膣内の精子を吸い出した。

「んっ…!」

その激しい舌遣いに膣内を刺激されたフェムエルは声を漏らして体を震わせると、
ゆっくりと男の後頭部に手を回し恍惚の吐息を漏らす。

「…はっ…、本当に舐めるとは信じられないな…まるで母親の乳房に吸い付く赤ん坊の様だな」

頭に回した手を、フェムエルは撫でる様に動かす。ピチャピチャと音が静かに場に響き渡った。

「―そろそろ、いいぞ…♪」

ゆっくりと手で自分の股から男の頭を離すフェムエル。

「お前がそこまで尊厳を捨ててまで私と交わりたいのは理解できた。その望みを叶えてやる」

淫靡に嗤うフェムエルの言葉に、男は瞳を輝かせて歓喜の色を浮かべた。

1028 :堕天使フェムエルC:2025/09/29(月) 03:19:25 ID:/9Uw0I57
そして直後に乱暴にフェムエルに突き飛ばされ、仰向けで尻の穴まで丸見えになるような情けない体勢を晒す。

「な、なんで…」

声とともに困惑の表情を浮かべた瞬間に、フェムエルは男の足首を乱暴に掴む。

「だが私が犯す側だ。その情けない体勢で私に犯される様を他の奴らに見ていて貰うがいい」

アマゾンポジションと俗に言われる体位で上から体重をかけて男の陰茎を飲み込んでいく。
フェムエルは下から自分を見上げる男を見下ろしながら、淫靡な嘲笑を浮かべる。

「俺の童貞がフェムエル様に…!もう死んでもいいです…!」

誰一人として女と交わった事のなかった己の肉棒がフェムエルの様な美女の膣内に入っている。
その興奮だけで射精してしまいそうだった。
そんな状況を知ってか知らずか、フェムエルは男が女を犯すかのように腰を乱暴に振りながら男の陰茎を膣で扱き上げる。
回りの男達はその陰景に声も上げる事ができずに固唾を飲んで目を奪われていた。

「どうだ、皆がお前が犯されてよがり狂っている様を見ているぞ。こんな風に犯されて喜ぶとはな」
「で…出るっ!」

ありきたりで情けない声を上げながら成す術もなくフェムエルの中で男の陰茎は暴発した。
しかし、射精を続ける陰茎などお構いなしに、フェムエルは腰を振り続ける。

「あっ…!フェ、フェムエル様…!もうイッて…!」
「どうした?まだ私は満足していないぞ?」
「ま…、また出る!また出る!」

自分がイッてもやめずに腰を振り続けて陰茎を膣内で苛める様に責め立てるフェムエル。
絶頂を迎え敏感になった陰茎をさらに休む暇もなく責め立て、再び射精感が込み上げてくる。
ヌルヌルの精子と愛液が混ざり合ってぐぽぐぽと下品な音を立てて擦れ合い、結合部から白濁した液が漏れ出していた。
その絶え間ない刺激に耐えられず、再度の射精を男は迎えた。
ビクンビクンと男の陰茎が跳ねる様に脈動し、睾丸の中の精子を残らずフェムエルのピッタリとくっついた子宮口の奥へと吐き出していた。

「(俺の童貞を…フェムエル様に貰って頂いた…俺の精子を、フェムエル様のおま〇この中に射精して満たせた…)」

はあ、はあ、と脱力しきった息を吐きながら、恍惚の顔を浮かべる男。
フェムエルは頬を紅潮させて射精される余韻に身を震わせていた。

「どうした?終わりか?私はまだ絶頂を迎えていないぞ」
「は、はあ…お、俺は…」
「お前の精子で孕んだら、お前の赤ん坊を産んでやるぞ?」
「―!」

フェムエルを妊娠させられると思った瞬間、心臓が鼓動しびフェムエルの中で陰茎が膨れ上がっていくのを感じた。
その感触を感じたのか、フェムエルは精子を絞り出そうと再び腰をゆすりだす。

「いいぞ、まだ頑張れるじゃないか、私を絶頂に導いてみろ!」
「フェムエル様!フェムエル様っ!」
「はあ…♪いいぞ、私もさすがに感じてきた…!」

男が見上げたフェムエルの顔は、何人もの男を相手にしながらも余裕を見せつけていたその表情は、
紅潮して快楽の色に染まっていった。腰を振り肉がぶつかり合う音とと一緒に甘い吐息と喘ぎ声を漏らし、
快楽に緩んだ顔を浮かべていた。彼女の膣内は精子をねだる様に絞まり男の陰茎へと吸いついている。
普段の端正さと余裕ある表情のギャップに男は激しく劣情を揺さぶられ、
フェムエルの腰の動きに合わせる様に腰を浮かせて下から突き上げていた。

「(フェムエル様を…フェムエル様を満足させたい…っ!)」
「はあ…♪いい…ぞ♪始めて本気で絶頂を迎えられそうだ…!」

口の端から涎が垂れて、目が泳いでいる。しっかりと男の目を見つめている。

「お前が絶頂して射精する時の情けない表情もしっかり見ていてやる。このまま見つめ合いながら出すがいい」
「フェム…エル様っ!!」

一際強くお互いの股間がぶつかり合った瞬間、お互いの体が痙攣する様に震え、同時に絶頂を迎えた。
声を上げて絶頂する男。何回も射精したはずなのに今までで最大の量の精液を吐き出すような感触があった。
子宮口の一番奥で精子は卵子めがけて発射され、己の欲望とフェムエルへの想い全てを絞りつくす様に放った。
はあ、はあ、とフェムエルは絶頂の余韻に浸りながら、そのまま男の体に覆いかぶさって貪る様なキスをした。
口の中で暴れ回るフェムエルの舌に自分の舌を絡めて唾液をすすり合い、お互いに目を瞑って繋がっていた。

その激しい淫景に周囲の男達は劣情を抑えられず無言で息を吐きながら自分のものを扱き上げていた。
そして、その迸りが彼女めがけて一斉に放たれ、フェムエルの褐色の肌を白く染め上げていく。

辺り一面は白い白濁液でベトベトに染まり、とてつもない異臭に包まれていた。
その中央にフェムエルは男と繋がったまま、放心した様に絶頂の余韻に震えていた。

1029 :堕天使フェムエルD:2025/09/29(月) 03:20:50 ID:/9Uw0I57
―その瞬間だった、扉を強引に破壊するような轟音。
フェムエルが張ったバリアが力づくで破られる破壊音だった。

その中でゆっくりと靴音を響かせながら、その人物は現れた。

「―堕天使フェムエル、神の裁きだ」

金色の鎧に身を包んだ、白い翼。金色の美しい髪の上でヘイロウを光り輝かせている。その瞳は怒りの色に燃えていた。

「…大天使サディエルか」
「かつて同じ大天使だったお前が…落ちぶれたものだ」

剣を振り上げると、凄まじい衝撃波が放たれ、困惑する男達を一瞬にして吹き飛ばした。
男達は壁に叩き付けられてうめき声をあげ、そのまま意識を失った。
白濁液に包まれたフェムエルを見て口元を覆い、顔を顰める。

「何という醜い姿だ。今のお前の姿ではない、神の教えに背き、人間を堕落させて何とも思わぬお前の心がな」
「堕落させた?笑わせる。こやつらは望んで堕ちたのだ。人間が欲望にあまりにも弱い事は百も承知だろう」

「お前がそうさせたのだ、満たされぬ人間達の心の弱さに付け込んでな。お前は淫魔と同じだ」
「こいつらにとっては救済だ。苦痛と忍耐に塗れた生涯を送るくらいなら、破滅するとわかっていても刹那の快楽を選ぶ」

「その様な事は神がお許しにならない」
「神が?あのお方が姿を消してからどれくらいの時が流れたと思っている?
 もうとっくに見捨てているのだよ、人間も、私達もな。ならば我々も人間の様に思うままに生きるべきではないか?」

「…そんなものは本当の幸福ではない。人間達に愛を持って正しき道に導く事、それが我らの使命だ」
「貴様とて、手塩にかけ見守り続け愛を注いだ存在が堕ちれば…理不尽に失えば、私の気持ちを理解するだろう」

「神に背いた者とこれ以上話すつもりは無い!」

サディエルが踏み込んだその一瞬、フェムエルの喉に一筋の血液が伝う。
フェムエルが反応するのが一瞬でも遅れていれば、彼女の首は転がり落ちていただろう。
更にフェムエルを見据え、一歩踏み出すサディエル。

「フェムエル様!お逃げ下さい!」

サディエルの足に、男がしがみついていた。先程までフェムエルと交わっていたあの男である。

「…人間よ、お前はあやつに誑かされていたのだ。命を落とす事になるぞ、目を覚ませ」
「…かまわない!たとえどんな意図があったとしても、俺を受け入れて受け止めてくれたのはあの方だけなんだ!
 フェムエル様、どうか、どうかご無事で!」

「…お前の事は、決して忘れん」

フェムエルはそうだけ言い残すと、その隙をついて壁を突き破り、飛び立って姿を消していった。

「…哀れな人間だ。全てを忘れて真っ当に生きるがいい」

サディエルはうつむきながらつぶやき、男の額に手を当てると、強烈な光が辺りを包んだ。
そして男は糸の切れた人形のように床に崩れ落ち、涙を流しながら震えていた。
サディエルは大きな息を吐きながら、男を見下ろし佇んでいた。

「サディエル様、こちらです!地下に子供達が幽閉されていました!」
「了解だ。私が向かう。お前達はここの人間達を頼む」

サディエルが向かった地下室には、何人もの子供達が親に助けを求めながら泣いていた。
あの悪魔崇拝者達の欲望の犠牲になる所だったこの子らを救えた事に、サディエルは胸を撫で下ろした。
そして、フェムエルの言葉がサディエルの頭の中で響いていた。
サディエルはそんな子供達の中で、神様、どうか皆を助けて下さいと震えながら祈る子供を発見する。

「―もう大丈夫だ、安心しろ。正しく生きようとする者を神はお見捨てにならない」

サディエルは子供に対して優しく微笑む。

「―そうか、お前はマルコというのか。かつてお前と同じ名前の聖人がいた。
 お前も正しく立派な大人に育つんだぞ!」

サディエルは瞳を輝かせながら自分を見つめる少年の手を力強く握り、抱き上げた。
そして光差す外へと歩み出していったのだった。

(おわり)

1030 :名無しさん@狐板:2025/09/30(火) 15:48:33 ID:QN8GNxQl
おつ!

1031 :名無しさん@狐板:2025/09/30(火) 23:24:34 ID:95ZAcgE3
うーむ良い

1032 :名無しさん@狐板:2025/10/02(木) 01:59:58 ID:ieWoNBCi
おつー
こういうのもたまにはいいよね

1033 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 11:31:10 ID:i8yNsUHl
 女権国家ss人外に領土の様に扱われその扱いをめぐる火種となった男の災難女神達の場合編

 このSSは現在本スレで連載中の女権国家の二次創作SSです以下の注意点があります。
 >>779から>>788の話と深くつながっています。また>>693から>>698の話や>>838から>>845の話とは強くつながっています。特に>>872>>877の話の続き物の続編です。
@ネプテューヌシリーズの様々なキャラクターが横島ヒロインとして出てきます。
A横島ヒロインズと横島を取り合うヒロイン達がかなり激しい嫌悪を横島ヒロインズに向ける描写があります。あくまでも作中のキャラが嫌っているので会って、作者が嫌っているわけではありません。
B同じく作中で横島ヒロインズと敵対している女性陣が原作女権国家での横島ヒロインズの行動を疑う様な発言をしますが作者はそこまで疑ってないところまで言及しています。
C前に予告したようなイフエンド複数エンドにはなりませんでした。その代わりもしかしたら複数の死者がどちらかの陣営に出かねない、と言う描写を入れた感じになります。
D繋がっている前作品のキャラで全く出てこない者や名前しか出てこない者も多数います。
EFGOの鬼一法眼が名前だけ登場します。
Fスカサハの行動理念にかなり独自解釈が入っています。
G以前に書いた話の続編であり、その際にスレ主さんの作品である『邪な騎士と横島と騎士』の影響が強く出ており、ヴィヴィオの配下に四騎士がなっており横島ヒロインになってます。
Hネプテューヌから出てきている女神達がギャグ漫画の駄目神モードになっている描写もあります。
I今回の話は男の取り合いと言うより女権国家の女性の良識派と悪辣派などが、共有する男性の扱いを許容できない場合に起こるのでは?と思ったいさかいを元に想像して書いています。
J横島ヒロイン達の価値観にかなり独自解釈が入っています。もしかしたら過保護に回らないヒロインが過保護になってたりするかもしれません
K>>682の雄々しき獅子の祝福と言う独自設定が使われる場面があります。
L死者は出ないけど割と殺伐とした雰囲気もあります。





 大鳳は女権国家に滞在している自らの自室で、女権国家の楯無から送られてきた。報告書と向かい合っていた。
これは王国と女権国家が『この件に限っては』無条件に協力し合うという約束を彼女が守って送ってきたのだ。この報告書が贈られてくる敬意は去年のクリスマスに間で遡る。

 去年のクリスマス騒動ゲームの中の悪役が大量に出現し、暴れまわるという事件からそれなり以上の時間が経った。
一時期は本気で調査を実行していたが、時間が経つごとに徐々に警戒は緩まり、
王国と女権国家はこの件に関してだけは協力体制を敷くという約束だけは有効なままかつての対決状態に今は戻っている。 そんなある日、大鳳は女権国家との戦いを三週間も休めるかもしれない状態になっていた。
正確に言えば、女権国家の防諜組織や公的機関を警戒しなくてもよい状態というべきか。
楯無たちの方からあのクリスマスの異常事態を巻き起こした存在が暗躍していた時のような霊気の乱れが女権国家の各地で感じ取ることができたので停戦したいと言われたのだ。
女権国家との戦いではややこちらが不利となっていた状態で立て直す状態が欲しかったミクが了承し不干渉となったが、停戦した方がこちらの利益が大きいというのもあるのだろうが、
一番はクリスマスの夜に異常事態を引き起こした相手をミクも相当警戒しているのが理由の一つだろう。

 事実本当になにを望みなにを目的としたかわからないただ女権国家中に災害を起こし、死者や取り返しのつかない被害だけは出さなかった物の、それでも軽くはない損害を与えた謎の存在。
ゲームを媒介とした異常現象に関わるものだ。今は王国側にやや有利に働いたことしかないが、いつ逆に王国を蝕んでくるかわからない。

「『今のところは』僕達にとってやや有利になる様に動いていたけど、もしかしたらこっちの完全な敵になる可能性もあるしなぁ」

 去年事件解決の為に走り回りゲームの中に吸い込まれ、その時は味方だったが、ゲームの世界の強制力に逆らえなくなっていた狂三とスカサハに犯されぬいた。
その際に二人のもたらす快楽に負けて二人がどうにか抗っていたのを砕く言葉『滅茶苦茶にしてぇ!』と言ってしまい、二人の理性を切ってしまったのだ。

 去年の四惑二人からの凌辱(半分は不可抗力)とつい最近受けた逆レイプを思い出して大鳳は自分の分身が勃起しているのに気づき頭を振った。
大鳳が今頭を抱えている問題は色々とあるが、一番重い問題は、あのクリスマスの夜にやらかした謎のサンタ=藤丸立香がまた何かをやろうとしているとのことだ。
彼女自身も相当な能力を持っていたが、一番厄介なのは彼女の背後にいるであろう、別の時間軸のまどか王女の体を乗っ取っていた女神だ。あの女神の介入があったからこそあんな大惨事が起ったと言える。

 楯無たちが相当に頑張って計画を防ごうと動いているのはどう見ても演技ではなかった。
だからこそ女権国家と協力する可能性は限りなく低いと言える。だが今回あの女神の行動が王国に損害を与えないものだという保証はない。

「でも現状僕達にできることはほとんどないんだよなぁ」

 大鳳が頭を抱えているのは女権国家内での捜査に関しては自分たちよりはるかにはかどるであろう楯無たちですら、一切情報がつかめていないということだ。そしてもう一つの悩みは、
無事に戻ってくる可能性が高いとはいえ、こういうオカルトの事件の際の切り札である横島が離れていることだ。


 事件はあの女神達への対策の為に恐らくは三週間から二月くらいの同盟に近い停戦の約束が交わされた昼のことだった。
ミクと楯無が調印を交わすのを見届けた後、森で修練をしていた。霊気を感じ取る訓練と、女権国家に来てから磨きがかかった横島のゲリラ戦法を吸収するためだ。
大鳳は海の近くの森を横島が指定してきたことで海の神や精霊の力を借りるか、海の霊気を使う類の技を習得したのかもしれないと警戒しながら挑んだ結果、最初に罠を張られて、海とは関係のない猛攻を受けていた。
横島が奇襲を成功させたにも関わらず、互角に戦えている辺り、大鳳の技量の高さがうかがえている。

 横島の霊波刀を模擬刀で受け鍔迫り合い押し切る形で引き離した大鳳は彼に言葉をかけた。これは馬鹿正直な返答を期待しているわけではない。
あたりに霊力で起動させられる仕掛けなどはないか、警戒を解かずに話しかけることで横島の様子を観察するためだ。

「忠夫、色んな戦法を覚えたんだね。それで海の近くを選んだのは他にも理由があるからなんでしょう?」

 その問いに横島はあっさりと即答した。

「そんなわけないやろ。女権国家の海と言ったらエロエロな水着美女だらけの光景が広がっとるから、終わったら見ようと思っただけだ」

 はぐらかした答えかもしれないが、言葉の内容は本心だと悟り、大鳳の中に呆れと感嘆の念が沸いてくる。あんな目にあいまくってなおそんな感情を持つ余裕があるとは。
一瞬だが精神的な脱力を仕掛けた彼は、直ぐに神経を張りなおした。この脱力の最中に横島が何かをしてきているかもしれない。そう考えた彼の思考は即座に断ち切られた。
不意に横島が不意打ちを受けて気絶させられたためだ。一瞬で警戒を固め剣を構えるとそこには水着姿のスカサハがいた。その姿を見て大鳳の内心の警戒心が一気に下がる。
休戦協定や同盟を破るのは彼女は嫌いだ。それに遅れて気づいたが彼女には害意はない。スカサハ大鳳と横島の様子を見て、強さを求める者には助言をする癖を出していった。

「この男は、悪意や害意を感じない類の奇襲には弱いな。察しの通り今回は停戦の約束を破る気はない。だがこの男を少し借りていくぞ」

「なんのために。もしかして捜査に必要だからですか?」

「まあ、有用ではあるし多少は効率が上がるだろうが、それなら同盟に近い停戦をしている以上は普通に正規の手続きで借り受ける。そうだな、強いて理由を挙げるなら」

 ここまで言ってスカサハは横島を片腕で担いだあと、少しバツが悪そうに言った。

「駄馬を死ぬ気で走らせるための人参と言ったところか。今回の事件をどうにかできそうなものがこの者と縁があったのでな。きちんと王国にこの者が必要な事態になったら即座に返却するし、
停戦の約束を決してたがえる気もないから安心しろ。上が盟約を破れと言ってきたら、相手が誰であろうと本気で槍を振るってでも無事に返すことを我が名に懸けて約束しよう」

 そういって横島を担いで歩いていくスカサハが去っていくのを見ながら、大鳳は横島を救助する方法を考えていたが、その必要がないと思わせられたのはスカサハが意図せず漏らした愚痴めいた一言の独り言だった。

「あのバカ弟子共が。短期間とはいえ同盟中の勢力の人員にあまり恥をさらさなければ良いが」

 本当に今回は四惑ではなく、個人的理由=醜態をさらした、あるいはさらしている弟子を鍛えなおす以外の意図はないのだろう。そして何か思い当たったように振り返った彼女は公人の顔になっていた。その顔で彼女は言う。


1034 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 11:33:13 ID:i8yNsUHl

「今回私が鍛えなおそうとしているバカ弟子共はお前たちも警戒している存在に対して対策するのが主な仕事だ。 お前達とは共闘することになる可能性は高いが敵対する可能性は低い。」

 断言しない辺りが言葉の真実味を重くさせてくる。彼女がそういって横島を片腕で担ぎ去っていくと、大鳳は水着腰の彼女の尻を見て分身が反応し始めた。警戒心が下がった結果自制心が落ちてしまったのだ。
その日ミクに連絡すると、スカサハはそういう約束は破らないから横島が無事に帰ってこないという事態になる可能性はほとんどないだろうと返してきた。横島の周りの女性達にも報告したが、
彼女たちは身を案じるというよりは横島としばらくは会えなくなることを愚痴る様な様子になっていた。彼女達もスカサハと一度共闘したことで彼女の人柄や能力がわかっていた為か嘘は言ってないとわかったのだろう。


 そしてその日の夜に大鳳は狂三とスカサハに夜這いを受けた。その日が過ぎたら放棄する予定だった海辺の隠れ家で寝ていた夜分身を包む激しすぎる快楽で、
目を開けると自分がスカサハに騎乗位で犯されていることに気づいた。スカサハが悪戯が成功したような目で笑いながら痙攣しかできない彼に向けて言う。

「休戦協定中とはいえ、油断しすぎだな。並みの諜報員なら無理だろうが私達が本気になれば、余倍できる程度に警戒や対策が下がっていたぞ」

 彼女が一度腰をひねると大鳳の分身から大量の射精が起こり彼は快楽で動くことすらできない状態になった。声すら出せず困惑の目を浮かべる彼にスカサハは笑いながら答える。

「昼間に私の尻を凝視していただろう。お前の視姦のせいで体がうずいたのだ。責任を取れ。とはいっても安心しろ。休戦協定中だ。お前を壊したりはせん」

「こ、壊れないって保証はどこに」

 言い終わる前にスカサハが膣に力を入れて彼の射精を許さない状態を作り、彼の手を取り乳房をしばし揉ませ菜から言う。

「大分前に私達にゲームの世界に吸い込まれた時、私と狂三の二人がかりに犯されたが、それでも横島の奴が大丈夫だと確信するまでは、性欲を抑えきっていたではないか。あのゲームの仲と同じ程度の快楽なら後遺症が残らん」

 スカサハ気の流れなどもオカルト方面と武道両方の方面から察する。多分彼女の見立ては間違ってないのだろう。快楽のあまり泣きそうな大鳳の表情を見て、スカサハはわざとらしく間違った結論を口に出した。

「ふむ。そういえばお前が淫らな目で見ていたのは乳房ではなく、臀部だったな。注文を間違えていたか」

 そういって彼女は乳房から手を離させると自分の尻を鷲掴みにさせて、彼に抱き着き乳房も胸板に押し付けると射精を許す様に僅かに膣を緩めた。

「アヒー!」

 叫んだまま彼が射精しぐったりとするとスカサハは言う。

「少しやり過ぎたが。だが私は甘やかす快楽は他と比べると下手だ。だが安心しろ。それもできるプロも呼んでおいたぞ」

 スカサハの言葉が終ると、狂三が瞬間移動の様に現れた。赤と黒の彼女の妖艶さを引き立てる水着に身を包みながら大鳳の顎に手を当てると彼の唇を奪った。舌を絡められて、繋がったスカサハの中に大量の射精をすると、狂三が言う。

「スカサハばかりが貴方の視線を独り占めしては、いささか悔しいので仕立ててまいりましたわぁ」

 スカサハが彼から離れると後ろから羽交い絞めにするように彼の手の動きを封じ、その手で彼の分身をしごき始める。

「狂三の頼みでな。魅せられる時間が短いから印象に残るようにしてほしいそうだ」

 狂三が舞う様な動きで彼に水着姿をアピールしてくると、彼は釘付けになったように視線が動かない状態が続く。スカサハは射精が起きる一歩手前で彼の分身を手で嫐っていたが、
狂三の乳房の強調したポーズの後で尻を強調された時に彼の分身が限界を迎えた。その瞬間、射精をスカサハとは違うものに封じられ驚くと女子高生の様な雰囲気の狂三の文体が彼の分身の先を締めている。
彼女は清楚な白い水着を見せながら狂三と代わり言う。

「スカサハの水着ばかり印象に残るのは嫌だから短い時間で、印象に残る様に努力をしてみわしたわ」

 そういうと彼女が本体な狂三と位置を変えて、狂三と同じようなアピールをしてきた。スカサハが彼の拘束を解くと狂三が彼の分身を飲み込み、女子高生の様な雰囲気の分身体が、彼の顔に座り言う。

「公に意識が切り替わっていた時と私的な状態の違いはあれど、今回貴方が一番強く視姦したのはスカサハの臀部。ならわたくし達も対抗させていただきますわぁ」

 顔には分体の臀部が押し付けられ、腕はスカサハに取られて狂三の本体の尻を力強く握らされる。狂三が快楽が強すぎて射精できない状態を解除すると彼は信じられない程の射精を起こした。

 不意に狂三の分体が離れると彼の視界がクリアになり、スカサハと二人の狂三が彼の表情を眺め欲情の目を向けてくる。

「ああ、本当にかわいらしい表情ですわぁ。休戦中じゃないのが惜し過ぎますわぁ」

「休戦中でなければ、ここまで簡単に侵入させてくれんし、体を重ねるのも無理だったと思うぞ」

 スカサハはうっとりとした狂三よりは多少は冷静な様子に見える。前回のゲームの世界に吸い込まれてからは精神修行をかなりしたという情報を掴んだが嘘ではない様だ。
同盟中に足で纏いになったことに思うところがあったのだろう。狂三が分身を解除して耳元に甘い言葉をささやきながら彼の分身を手で嫐り、スカサハも一緒に彼を犯しながら、ふと気になった疑問を口にした。

「大鳳去年のクリスマス、共闘を約束しながら足を引っ張ることしかできなかったあの事件の時のことだが」

「はぁい」

 完全に逝ってしまった目になっている大鳳の様子を見て、今はこちらを有利にするような情報を聞き出すのはやめようと二人は思った。休戦協定が結ばれている以上はだめだ。
そう決めつつ、狂三と位置を代わり分身を加えこむと、射精したばかりで敏感な分身が狂三の膣と異なるスカサハの膣で包まれ震えて即座に射精を起こす。雷に打たれたように痙攣する大鳳を抱きしめながらスカサハは質問の続きを口にする。

「私たちはお前を嫐り始めて一時間か二時間くらい経ってからゲームの中での意識が覚醒したが、お前は最初からだったのだろう。その間に私達にどんなことをされていた?」

「ゲームの中に入った時点で、精力剤と痺れ薬が飲まされていた状態でしたぁ。それで狂三さんが最初に僕の分身を騎乗して飲み込んでぇ。最初は射精ができない様に強すぎる快楽を与えてきてぇ」

「こういう感じですか?」

 狂三が再びスカサハと代わり、彼の分身を飲み込み同じことを再現しながらいう。

「それでぇ射精しか考えられなくなった後に射精させてぇ」

 それから3分ほどたってから狂三が大鳳に同じことをして、射精させた後、続きを促すと、大鳳は質問に答えることしかできない状態になったまま狂三に答えた。

「狂三さんの膣に慣れ切った僕の分身をスカサハさんが『狂三の膣に慣れた後にこれは刺激が異なり効くだろうって言っていきなり一番奥まで飲み込んで。凄い力で僕を抱きしめて乳房を押しつぶしてぇ!』

 最後が叫び声になったのはスカサハが言い終わる前に同じことをしたためだ。彼はしばらく射精の快感で悶え暴れたがしばらくするとぐったりとしてそのまま彼女に身を委ねた。

 質問に答え続けようとする彼の唇とスカサハがキスでふさぎ舌を絡めて射精を再びさせると顔を話した後、狂三の方を向かせ、彼女がキスできるように動いた。

 狂三の口づけにより余計に射精の量が増えている彼にスカサハは言う。

「もう答えなくていいぞ。大体わかった。ゲームの中の私たちは、大体私達と同じ思考と行動をしていた様だ。もうどう嫐られた聞くまでもない」

「ええ。モモイ達のゲームがパラレルワールドを映し出しているのか。それともあのクリスマスの夜に騒動を起こした存在が凄いのか、それは分かりませんけど」

 そういって狂三はスカサハと位置を変えて再び大鳳の分身を内部に入れて言う。

「ゲームの中の私達しか知らない経験があるのはずるいと思うので同じことをさせてもらいますわぁ」





 それから二時間が経った後、大鳳はひどすぎる拷問受けたようなあるいは、セクレーションを使われたと勘違いされかねない程の脱力しきった表情になっていた。狂三はもう少し嫐ったらやめようと決めた様子で大鳳に聞いた。

「今宵はありがとうございましたわぁ。それで大鳳くん何か望みはありましたら口にしてくれませんか? 公人として聞けないようなこと以外なら素敵な時間のお礼に聞いてあげますわよ」

 楽しんでいる狂三だがスカサハは少し突っ込みたくなった。今の大鳳は本音しか言えない状態だ。
仮に私人として「聞けないで」はなく「聞きづらい」頼みが来たらどうする気なのだろうか。彼女の矜持上公人としては問題ない頼みを口にされたら、
私人としてはどれだけ嫌でも聞かざるを得ないだろう。そんなことをこの場で大鳳が口にする可能性は低いとは思う。だが可能性はゼロではないのだ。普段の彼なら思いついても性格上、
公的利益がなければ狂三に意地悪するとは思えない。そして今の彼は思いつくだけの頭もなくなっている。だが万が一の可能性もあるのだ。そうなったらどうする気だ?と思ったが、言葉を口にするのはやめた。
もう言ってしまった後だし、私人として困ることになってもそれは想い人を嫐り尽くすことができて有頂天になり口が軽くなった彼女の自業自得だ。スカサハの考えを他所に大鳳は息も絶え絶えに言葉を口にした。

「狂三さん、伊良子さんが狂三さんを怒らせるようなことしても。あまりひどいことしないであげてぇ!」

 狂三の顔が驚きで固まった、大鳳と伊良子はそれなりに付き合いがあるのは知っていたが、こういう状態で真っ先に思いつくほど仲良くなっていたとは思わなかったらしい。

「そこまで言う程仲がよろしいんですか?」


1035 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 11:36:29 ID:i8yNsUHl

 狂三の問いに大鳳は快楽で頭が壊れているからこそ正直に伊良子との交流について話し始める。
大鳳の話を聞き終えると狂三はバカ息子だと思っていた息子の意外な良い面を知って驚いている母親のような表情になっていった。

 伊良子は未遂とはいえ、猫殺しをやりかけて狂三の怒りを買い、その後も狂三にされた制裁を根に持ちやり返そうとし続けてきた。恐
らく女権国家男子の中では狂三の好感度が一番低いだろう。だが狂三としては一番好感度が低い相手でも自分の子であるし、愛していない訳でもない。
むしろ猫殺し未遂がなければ、弱すぎて情けないと思う女権国家男子の中では彼の評価は上澄みだ。伊良子は強い上に有能で根性もある。
そして男でありながら狂三の魔性めいた色香も引き継いでいる。だが狂三の前では彼は猫殺しの制裁を恨んで毎度返り討ちにあっているバカに過ぎない。
だが大鳳から聞いた話だと、大鳳に凄く親切にしている上に、自分に責任のないことで苦しんでいる社会的弱者に対しては無償の善意を見せてその有能さで大勢救ったりもしている様だ。
特に大鳳は自分と同じく女を大量に惹き付けてしまうのでかなり助けてもらったらしい。恐らくは自分に責任のないこと(異常に女性を引きつける)のせいで苦しむ彼を放っておけなかったのだろう。
伊良子自身も異常に処世術が上手くなるまでは、大鳳と同じ悩みを抱えていたこともあるのだろうが。

 さらに大鳳が続けて話したことで分かったが、伊良子は横島や大鳳が善良な社会的弱者を救う戦いに赴く際には何度も助けてくれたらしい。
前から伊良子は自分に落ち度がないことで苦しむ弱者(主に女権国家の男性、一応はそれ以外の社会的弱者も含まれる)には優しいことは知っていたが、
そういった者達を救うためには命すら賭ける無償の善意を見せる程だったとは思わなかった。狂三が好きではない息子ではあっても多少は誇らしい、嬉しいと思う気持ちを覚えているのがスカサハにも一目でわかる。

 そこまで考えた後、スカサハの頭に心配半分、面白半分の疑問がもたげてくる。伊良子は狂三への嫌がらせなら何でもやる様なところがある。
仮に本気で頭にくるような暴言を吐かれたり、猫殺しとかをやられても公的に国家反逆等をしなければ相当制裁を制限されてしまうことになるだろう。狂三は少し考えた後で大鳳に言葉を返した。

「わかりましたわぁ。『わたくしは』は『現在の大鳳くんがひどいことだと認識するようなこと』は伊良子には致しませんわぁ。でも伊良子が制裁されても仕方がないと思う様な事をしているのは大鳳くんも見ていますわよね?」

「は、はい。まったく制裁するな、なんてさすがに言えません」
 
その言葉に狂三は満足そうに頷いて答えた。

「伊良子の心を解きほぐしたり更生させられそうな彼を想う女性達に色々仕込んだりしてますけど、これは大鳳くんに取ってひどいことだと思いますか」

 そういって狂三は完全に頭が飛んでしまう様な膣の動きをさせ始め、腰を動かさず大鳳を完全に蕩けさせた。今の大鳳ならともかく理性が残っている状態で恥ずかしい性交をさせられながらこれをされたら、
大量の射精が起こり恥辱地獄だ。男なら下手をすればトラウマものだろう。

「気持ち良いですぅ。全然ひどいことじゃありません」

「それでは、伊良子を気に入っている胸の豊かな女性にこれを教えてさせるのはどうでしょうか」

 狂三が分身し乳房で彼の顔を包みながら、もう一人は彼の分身を挟みながら言う。彼女は乳房だけで射精させることを何度かした後で、今度は彼の分身の先端をなめて追い打ちをかけ始めた。

「あ、ああ」

 その後も伊良子を狙う女性に仕込んで良いかの確認を取りながらその技を大鳳に味会わせつくし、半ば意識を失いかけている彼に言う。

「『わたくしは』しませんけど、伊良子を想う女性達はいささか嗜虐親が強いので、ビデオに撮ったり、さらし者にしたりしてしまうかもしれませんわぁ。でもさすがに壊れたりはしないでしょうけど」

 割とえげつない方法で約束に反しない範囲で伊良子をいびる手段を作っているが、スカサハには狂三の中から今大鳳と交わした約束により、伊良子にして良い制裁方法が一気に激減したのがわかる。
狂三にしても悪意のない相手との約束それも自分の方から言い出したことを破るのは彼女の矜持が許さないのだろう。

 大鳳との性行為を終えた後、狂三と共にスカサハは自らの道場に戻った。普段なら狂三はスカサハに抱かせろと迫られ過ぎるのであまり立ち寄らないが、
今回は自分も欲望に負けて醜態をさらした去年のクリスマス事件絡みの人材を訓練していると聞き、興味を持った様だ。

「それであの横島くんが人参になる駄馬ってどんな娘たちですのぉ」

「ああ。一応は味方に近い立ち位置に来てくれるが、味方ではない。あの事件絡み以外では、どこまで女権国家の為に働いてくれるかはわからん。
今回の私は四惑の一人というより、バカ弟子たちの師匠として動いている面の方が強い。一応は師匠として一度免許皆伝を与えた以上は、叩き直した方がよいと思ったのでな」

 堕落した弟子を殺すではなく叩き直すという辺り、スカサハは大分丸くなったようだ。恐らくはスカサハが叩き直すと言った弟子たちは駄目弟子ではあっても性根は善良なのだろう。

「そうなのですか」

「ああ。一人は鈍りはしたが、駄馬呼ばわりはいささか酷かもしれん。だが他の二人はな……」

 スカサハが弟子の醜態を思い出したのか軽い頭痛を覚えている様子を見せた。だがそれも一瞬のことで彼女は直ぐに一流の教導者の顔に戻って言う。

「そろそろ駄馬たちも人参の味を覚えたころだろう。食わせるのをやめて鼻先に縄でつるすときだ」

「そうなのですか」

 スカサハが道場の二回にある寝室の戸を開けると、一目で女権国家らしい性行為をしたのだろうとわかる様子で倒れている横島と、
シャワーを浴びて服を着て整った格好をした美女と二人の美少女達がいた。彼女たちは一目で女神だとわかる。
特に仮の姿での勤め先で異世界の女神ネプテューヌと接している狂三には、彼女たちはネプテューヌと同種の異世界の女神だと感じ取れた。

 緑色の服に身を包み美しい金色の髪をした美女彼女が一番年上かつ、一番男が好む豊満な体をしている。彼女は狂三を見ると頭を下げて挨拶をしてきた。

「貴方が狂三様ですね。わたくしはベールと言います。かつてネプテューヌと敵対しておりこの世界に限ってはまたその関係に戻るかもしれない女神です」

 そういいながら彼女はスカサハに対して凄く良い笑顔を向けた。一目でわかったが彼女たちは良くも悪くも相当親しい様だ。

「スカサハ様今まで影で二度と戻りたくない地獄の修行場の鬼婆師匠とか言ってごめんなさい」

 そこまで言うと、彼女は気絶気味な横島を抱きしめて言う。

「こんなに素晴らしいプレゼントを初日に下さるなんて。やる気満々ですわ」

 そしてその後に少しゴシックドレスめいた白い服に身を包んだ茶色の髪をした少女もスカサハに頭を下げると言葉をかける。

「師匠、本当にありがとう。私も鬼婆とかルウィー(彼女が治めているらしい異世界の大陸らしい)のブログで書いていてごめんなさい」

 二人の発言にスカサハが深刻ではない程度の怒りを覚えているのが狂三にはわかった。スカサハはそれをおくびにも出さずに視線で白い少女に狂三への挨拶を促すと彼女も狂三に頭を下げて言う。

「私はブラン。ネプテューヌと同じ世界の出身の女神で、女権国家で起きたゲームの世界からモンスターが出現した件について調べるためにここに来たの」

 スカサハに対するよりは礼儀正しい口調で話すあたり、狂三に対しては外様と思っているのがうかがえる。ゲームの世界からモンスターが出た件についてと言った時は、
彼女だけでなく他の二人も確かに空気が変わっていた。どうやら彼女たちにとって『ゲームの世界が何らかの要因で誰かに危害を加える』というのは地雷らしい。
狂三も分け合って仮の姿で、ゲーム会社に勤めており、彼女たちと同種の女神であるネプテューヌと接しているからわかるが、あの事件の後のネプテューヌも今の彼女達と同じ反応だった。
ネプテューヌの場合は横島や覚悟済みでゲームの世界に飲み込まれた人物については、一緒に攻略して救出を楽しむ感じだが
、一般人にまで被害を与えかねない現象に関しては本当に徹底的に原因を究明して取り除こうとしている様だ。多分だが彼女たちが女権国家に対して協力的な態度なのもあの現象をどうにかしようという感情が強いのだろう。

 そして最後は黒い髪にツインテールの黒と白の少しだけゴシックドレスに似た動きやすそうな服に身を包んだ横島と同年連くらいに見える美少女が頭を下げてきた。彼女もベール程ではないが、豊満で男に好まれやすそうな体をしている。

「初めましてノワールです。ここの二人と同じくネプテューヌと同じく、異世界の四つの大陸の一つラスティションの守護女神です」

 狂三は一目見て彼女は他の二人よりは強い正確に言えば、衰えの度合いが小さいと感じた。

 狂三の内心を読み取ったのかスカサハが言う。

「ノワールの奴は日常でも真面目だからな。他の二人よりは衰えの度合いが小さかったのだ。一応この者達との関係を軽く話すと、
最終的にネプテューヌと和解する前に一時的な休戦協定を結んだ時があり、その時のネプテューヌが力をつけるためにこの世界に訪れ急速に力を付けたのを見て、この世界に強くなれる何かがあると感じたこいつらがここきた」

 その時彼女たちを見かけて指導したのがスカサハだったらしい。

「ネプテューヌとは当時は今より険悪だったが休戦協定中だったから私の弟子になった時は会うこともなく、順調に修業して皆伝を与えた」

 そこまで言った後スカサハはこめかみを抑えた。

「だが数百年ぶりにあった弟子たちが皆伝どころか中伝さえ危ういところまで堕ちているとはな。ノワールは国の運営を始めとした仕事を真面目にやっていた結果だが、バカ弟子二人は何だ」

 スカサハがベールの方を見て言う。

「女神の地位に胡坐書いてニート化してゲーム廃人になって腕が落ちただと。女神業をなめているのか?」

「い、いえ美貌と武力の最低限の維持と、一応過去に反省したので国民が変な方向に行かない様に最低限は目を光らせて神官たちともよく話していますわ」


1036 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 11:39:28 ID:i8yNsUHl

 スカサハが目だけが笑ってない恐ろしい笑顔でベールに言う。

「まあ、確かに悪い国にはなっていなかったが、それでも鍛錬をないがしろにしてまで統治するならもっともっと良い国になっていたのではないか。
とにかくお前を叩き直し甲斐がありすぎると思わせる情報が出てき過ぎて、怒りを通り越して楽しみになってきているレベルだ」

 怯んだ様子のベールから目をそらすとブランに向けてスカサハが言う。

「お前も売れない小説に熱を入れ過ぎてコミケに嵌り過ぎて落ちるとかなにを考えているのだ」

 売れない小説の下りでブランが切れた。

「うるせー! 鍛錬をさぼったのも異常事態が起きないっていう、確かな情報があったからであって、ちゃんと国民がやばいなら、真面目にやってるつーの! 腕が落ちたのはともかく人の趣味をばかにするんじゃねぇ!」

 口調があれたのを見て、あれが怒った時や身内とみなした相手への口調なのだろう。狂三はその様子を見てスカサハにはそれなり以上に気を許しているのだなと感じた。

「売れていようがいまいが、鍛錬をさぼった上に国民にも迷惑まではいってないようだが、それでも、もう少ししっかりしてほしいという声があふれているのが情けなさすぎる。
一度皆伝を与えたのが汚点になってしまうからもう一度前以上の地獄を見せてやろう」

 彼女たちはダメ統治者であっても、国民には好かれているらしい。そして国民の暮らしを困窮させるほどダメではないみたいだ。だからこそスカサハも怒って叩き直すとは言っても、見限るほどではないのだろう。
怒るブランをスカサハが槍で軽くたたくと彼女は痛みで蹲った。その彼女にスカサハ呆れた声で言う。

「皆伝を与えたころのお前ならこの程度あっさりかわしていたぞ。あとノワール」

「は、はい。何でしょうか師匠」

「お前は比較的まともな理由で腕が鈍ったようだが、視野が狭すぎる。他が堕落しても『最低限義務を果たしているから』と放置したり、友となると甘くなりすぎる。他が堕落していなければ同盟者として仕事を投げて、
鍛錬をできた時期もあったのではないか?」

「そうかもしれません」

 少し考えてから、答えたノワールの様子を見ると、スカサハの言うとおりにしていても、そうなっていなかった可能性もあるのだろう。

「他の二人よりはましとはいえ、お前も共通して愚行を犯していたぞ。外れる可能性が殆どない予言で安全が保障されていたとはいえ、鍛錬を減らし、さび付きおって。
ちゃんと内政とかをやる時間に当てただけ、このバカ弟子二人よりはましだが。お前たちの一番の仕事は罪なき弱者を護る為に戦うことだろう」

「申し訳ありません師匠」

 殊勝な態度のノワールと他所にベールとブランは少し不満気だ。

「不公平ですわ。ノワールだって、かなりコスプレ趣味に傾倒していたのに」

「そうだそうだ」

 二人の言葉にスカサハは呆れた声で答えた。

「内政等は真面目にやっていたノワールとお前たちは比べられんだろう。私も最近の武術に関すること以外のだらしない生活を想えばあまり強くは言えんが」

 そう答えた後で、スカサハは言う。

「とりあえず狂三の勤めているゲーム会社と同じような現象をお前たちもある程度は起こせるのだな?」

「ええ。多分できますわ」

 ベールは即答しつつ、少しだけ驚いている様な様子も見せている。

「ゲームの女神である私達ならともかく、ネプテューヌと関わる前からああいう現象を起こしていたのは凄いですわね。彼女達」

 ベールの言葉を他所にノワールとブランも似たような反応だ。三人の様子に頷きなあらスカサハが横島を担ぐと三人が驚いた顔になった。

「あの〜、もしかして忠夫さんをここに置いておいてくれるんじゃないんでしょうか?」

 ベールの言葉にスカサハは少し意地悪い笑みで答えた。

「それも考えたが、何しろ私は鬼婆だからな。やはりお前たちが自力で鍛錬して、この者を手に入れられるようになるまで鍛えることにした」

 狂三は内心で、『最初からそうする気だったでしょうに』と突っ込んだが、口には出さない。他所の師弟関係に口を出すのはどうかと思うからだ。狂三の内心を他所にスカサハが槍を構えるという。

「さて人参の味は覚えたな駄馬ども(ノワールは除く) 私に僅かでもかすらせることができたら、横島の奴を向こうに返すのは三日後にしてやろう。
お前たちは堕落した、というより、昔教えを受けに来たときは女神としての使命感が高まっていた時期だったのだろう。それを通常状態だと勘違いした私の落ち度を清算しよう」

 スカサハの評価は正しい。基本的にネプテューヌも含めてノワール以外の彼女たちは善性は強いが、罪なき『弱者に危機が迫っている時や』『女神として聞いてあげねばだめだという願いをかけられた時』などを除けばダメ人間ならぬ駄女神な面も強い。
前にスカサハに弟子入りした時は使命感があふれている有事の時だったのだろう。

 その言葉を聞いた瞬間女権国家の影響を受けた彼女たちの目の色が変わった。殺す気の目になった彼女たちを見てスカサハが笑う。

「それで良い。ここで少しでも遠慮する様なら。『今のお前達』ではどうやっても私を殺せんとわからせていたところだ」

 彼女たちの連携は速かった。一時的にだがかつてスカサハから皆伝を授けられた時の状態に気を張り体を無理やり戻したことが狂三にもわかる。 ベールがスカサハの正面に立ち槍を構えノワールが片手剣を抜き、
ブランはハンマーを構えて援護の態勢に入る。

 ノワールとベールは絶えずスカサハにプレッシャーをかけている形で打ち込むふりをしながら一定の距離を保ち、ベールが主に槍を振るいスカサハと打ち合っている。
その槍のぶつかり合う音を聞きながら狂三はスカサハの機嫌が悪いことを理解する。死に物狂いで無理をしても皆伝を授けた時止まりであることが、癇に障っているのだろう。
ベールがさらに限界を超えて引き絞られた矢のような一撃をスカサハにはなった瞬間、僅かにスカサハの機嫌が直った。少しだが限界を超えたためだ。
そしてそれに合わせたように見事に気配を消したベールとブランが不意打ちをスカサハに仕掛ける。二人の一撃は僅かに全盛期には及ばないがそれでも気配の遮断は完璧だった。
にもかかわらずスカサハはベールの一撃を槍でそらして、ノワールの方にぶつけると、ブランのハンマーをかわして彼女を一撃で気絶させた。
ノワールがどうにかベールの槍を受けて手に走った衝撃を殺し切った頃には踵を返したスカサハが二人をなぎ倒していた。

 倒れながら疑問を浮かべる三人にスカサハは言う。

「なぜ読まれたのか気になったか? 当たり前だ。昔私が皆伝を授けたころと同じレベルなら、どう動くかわかるし。何より動きを読めるのはベールの方だけではない。
ベールの槍を見ていれば連携しているお前たちがどうしかけてくるかなどすぐわかる。 他の流派ならまだしも、私が皆伝を許してから進歩してない弟子だ。当然だろう」

 結局スカサハに一撃も当てられなかったか彼女たちは未熟を認めて、横島を今夜直ぐ返すことを了承した。ことが終った後にスカサハが言う。

「時に狂三、明日お前は借りの姿で勤めているゲーム会社の勤務日だったな」

 狂三は横島が表向きの顔で勤めているゲーム制作会社に仮の姿で勤めている。最も正社員ではなく歴史アドバイザーおよびオカルト現象対処担当なので、
必要な時だけ出勤する感じになっているが。その際に割と横島から私的な恩などができていたりして去年のクリスマスの時も借りを作ってしまった。

「その通りですわぁ」

「それじゃあ今気絶している横島の奴をゲーム会社に届けてやってくれ。明日は勤務だと言っていたのでな」

「わかりましたわぁ」

 横島は意外と運も強いと狂三は思った。丁度彼女たちはゲーム関連に深く根付く女神でもあるから、正当な理由なくゲーム創作の妨害はできないのだ。
ちょうど拉致されて明日解放されやすい状況がある辺り、英雄めいた運がある気がする。多分スカサハは万が一自分に一撃でもかすらせたのなら、
横島が自分の帰る場所をここだと認識させたりする気だったのだろう。そうしたら、期間が来たら無事に彼が帰れるように自分も監視を手伝わされたのだろうか?




 狂三が横島を睡眠室に入れて戻ってみるとスカサハは鍛錬だけではなく、去年の異常事態が起きたことに対する見解を三人に聞いていた。狂三も彼女たちからこの話を聞くために戻ってきたような節がある。
とはいえあまり期待はしていない。ネプテューヌは横島の味方だが、それでもゲームが一に危害を加えそうな事件が起きた時は本気でこちらに協力してきてくれていたし、彼女達との能力はさほど差があるようには見えない。
正確に言えば、なまっているのを叩き直し始めたのが若干早いネプテューヌの方が彼女達より今は有能だ。

 やはりスカサハと狂三の予想通り、彼女達もネプテューヌが理解した以上のことは分からなかったようだ。彼女たちの見解を聞き終えた後でスカサハが言う。

「やはり、お前達も無理か。もっともかつてより強くなっていても結果は一緒だったかもしれんがな」

「ああ。すまねぇ師匠」

 ベールだけでなく他の二人も申し訳なさそうだ。ゲームに深くかかわる女神としてこの事件をどうにかできないのは忸怩たる思いが強い様だ。少し空気が湿っぽくなった所でスカサハが不意に思いついた様に声を上げた。

「時にお前達、横島の奴を人参代わりにお前たちに与えたが(この時の彼女たちはスカサハの弟子ではあっても女権国家人でもないし、女権国家の公的機関にも所属していない)どの様に嫐ったのだ?」

 それを聞くとノワールが照れて顔を真っ赤にしながら答えた。

「し、師匠鍛錬に必要な事だからこその問いかけなのかもしれませんけど、聞いた方が効率が上がる程度ならやめてください。昔の訪問以来女権国家の影響を受けても染まり切ったわけじゃないんですよ」

「うむそうか」

 二人の様子を他所にベールが答えた。

「実を言うと、忠夫が勤めている会社の方々と会う機会があり、その際に天啓を授けて作らせたので、そこに情報が入っているかと」

 横島が勤めているゲーム会社のモモイ達が作るゲームは、起きる可能性がもうほとんどない事柄や、あるいは過去のイフの分岐世界の歴史などがゲームの中で再現することがある。
恐らくベールたちは彼女達と会った時に、その現象を起こしたのだろう。狂三が一応の補足説明を求めるような視線を浮かべたのを察したベールが言葉を続ける。


1037 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 11:45:41 ID:i8yNsUHl

「私達も良識的なゲーム会社の守護女神やりながらあの事件を追おうと思ってるのですわ。ネプテューヌも贔屓しすぎない様に気を付けていますけど、
それでも女神が特定のゲーム会社にだけ肩入れするのはよろしくありませんから。わたくしたちは別のゲーム会社の守護神することにしましたの。
事件を追うために彼女たちとコラボやクロスする可能性の会社を選んだのでその打ち合わせの時にあいました」

 それを聞き狂三は多分自分が仮の姿であるきょうぞうとして、次に出勤した時にモモイ達が話す予定だったのだろうなと思った。

 それを聞いたスカサハはゲームが収められている棚に手を伸ばすと最初の一手でそのゲームディスクを取り出した。師匠だけに彼女たちがどこに何をおいているのかもわかるのかもしれない。
少しすると彼女は明らかにホラーゲームめいた箱からディスクを取り出した。恐らくはホラーアクションゲームだろうと思われるそれを見るとスカサハは心底面白そうに目を細め言う。

「ふむ、女権国家らしい類のゲームの様だな。『女神たちの無体編、魔が差した後のけじめ』」

 楽しそうに読むスカサハを見て、狂三は三女神に同情の念を覚えた。あれは弟子の成長を促すために、ひどいサプライズを楽しんでいる笑みだ。あの笑みを浮かべられた弟子たちは、
スカサハに本気で感謝している者ですら、あの笑顔を浮かべた後の悪戯は許せませんというものも多い。

「ジャンルはホラーアクション見たいですわね。私達はオープニングしか、してませんけど」

 そんな狂三の内心を知らないままベールは少し笑みをながら答え、さらに言葉を続ける。

「多分だけどネプテューヌは私たちのしでかしたことを許してくれると八割くらいは確信していましたけど。スカサハ様が保証してくれたので伝える決心がつきました」

「そうか。まあこの件に関しては私の保証がなくてもお前たちは動いていたと思うがな」

「そうでしょうか」

「ああ。そこは見誤ってない。私は最初からやるとしよう」

 そういいつつスカサハがゲームのスイッチを入れた。そうすると彼女達もゲームの中に放り込まれる。彼女たちはいつかのアリスの様に喜んだ様子で吸い込まれていく。

「あら一度、オープニングの時だけ吸い込まれたのに。またあのオープニングですか、忠夫さんごめんあそばせ♪ 事故ですから♪」

 ベールはここにいない横島に形だけの謝罪をして、正確に言えば謝罪の念も一応あるが、それ以上に情欲が満たされる喜びが強すぎ様な声で言った。

「忠夫わりぃ、今夜は一回だけの予定だったけど、年食ってぼけた師匠のせいでもう一度になりそうだ」

 小説をバカにされたことを根に持っているのかブランも横島に一応謝罪しつつゲームの中に吸い込まれていく。

「ちょ、ちょっと。二回もあれの再現はあんまりじゃない。い、いくら何でもあれはダメでしょう」

 ノワールはやりたいけどそれはダメでしょうと言い一応は本気で抗っている。どうせ後で混じるのだろうが、それでも女権国家の影響をかなり受けた状態で、本気でやめようと一時的とはいえ考えられる当たりかなり真面目な様だ。




 スカサハに努めているゲーム会社の睡眠室に届けられた横島は、眠る前に食べた料理とドリンクとスカサハのルーン魔術のおかげで大分体力が回復していた。
その彼が眠っている部屋のテレビに急にスカサハが今プレイしているゲーム画面が写り、再び彼はそこに吸込まれていく。





 ゲームに吸い込まれた横島は、なぜかは分からないが嫌な予感を一瞬だけ覚えたが、それも最初の数分だけで、直ぐに消えていく。ゲームの世界の彼の前世に戻ったからだ。
これは彼の魂がネプテューヌ達が治めている異世界に転生していた時のことだ。彼の魂が初めてネプテューヌと会ったのはこの前世のさらに一つ前の前世、今生の横島がいる世界と同じ世界だった。女権国家との戦争に敗れた国のオカルト系の士官で戦争犯罪を行った女権国家と最後まで交戦した後、ネプテューヌと出会い彼女に連れられて女権国家を旅したことで、天真爛漫な彼女のおかげで戦争犯罪をした敵国に敗れた士官が負った心が癒されたのだ。そして普通に『良い男』と評されるような男性になりながらも大人形態であるパープルハートになれることを隠したネプテューヌに逆レイプされた以外は、女性との関係を持たずに女権国家を出るという離れ業を成し遂げた。

 最もその後ストレリチアでいくつか前のヴィヴィオの前世に惚れられて、ネプテューヌと同じ手段で夜這いされ、さらに彼に好意を持った配下も含めた女騎士達も加わった輪姦で逆レイプならぬ逆調教を受ける羽目になったのだ。
そこにネプテューヌも加わってほしいと思う様にされてしまい、それがネプテューヌがヴィヴィオの要求を呑まされる決定的要因となった。女権国家のある世界では原初の神官であると同時に原初の信仰者となった彼の影響は大きく、
女権国家とストレリチアでも大きく信仰されたことも彼女が共有を了承する原因だったのだろう。

 そして今の彼はネプテューヌ達が今世紀最大の災いをもたらす邪神と戦った後でありネプテューヌと今生の別れをした後だ。
ネプテューヌは五年から十年くらいは眠ったような状態になりながら、魔神の封印の柱にならなければならない状態になったのだ。
そして彼は、ネプテューヌの神官として寿命を使い切るほどに共に戦い活躍をしてのけた。
ただし、世界を支える四本の柱ともいえる女神達が全力にならなければならない程の戦いに人の身で参加し活躍した代償の大きさは言うまでもない。
そして彼はネプテューヌとの最後の邂逅と魔神との決戦を思い返した。



 何千年も潰しあっていた四女神達も紆余曲折会って和解が成立し、最後には力を合わせてゲイムギョウ界に出現した魔神に立ち向かった。
お互いに何度も潰しあったためかお互いを知り尽くした彼女たちはまるで長年の戦友の様に動き、魔神を追い詰めていく。本来は起こるはずがなかったこの禍は彼女たちが一時的とはいえ女権国家に滞在し、
その力を得た代わりに女権国家からの禍も招いてしまったのだ。

 その災いの恐ろしいところはその多様性と変化の速度だった。男たちを隷属させる類の魔術などを持ち、そして相手の特性に合わせてすさまじい速度で変化するのだ。それは戦闘でも同様で、
彼女たちの治める世界に伝わる様々な魔物に姿を変えてその技を使ってくる。だからこそ、四女神が力を合わせて相手が姿と戦い方を変える度に中心で戦う女神が交代しながら弱らせていった。
常に有利な条件で戦っていてなお、四女神達は一瞬も気を抜けず何度も吹き飛ばされ山などにたたきつけられ、時には敵の拳で地面にめり込んだりもした。
それでも四女神は自分を信じる民たちを護る不屈の信念で立ち上がり、戦い続けた。その中で横島も文珠を使って彼女たちを援護して、時には盾となりこの魔神からの攻撃から彼女たちの攻撃を代わりに受けたりもしていたのだ。
彼が一番必死に守ったのはネプテューヌだが、他の女神達もネプテューヌと和解して友人と言える仲になったと知った彼は何度も血を吐き寿命を縮めながら四女神を護りながら魔神にくらいついていった。





戦いが終わり魔神が沈んだ後、彼は寿命がもう一年もないだろうと実感している。だがその顔に後悔はない。ネプテューヌの恋人として色んな場所を回り、彼女に嫐られた記憶などが彼を満たしていた。
そして彼は無自覚だが、また生まれ変わったら彼女に会えるという確信をえているそれが彼の心の中の悲壮感を消してさっている。そんな彼に普段と変わらない様子のネプテューヌの声が後ろから響く。
紫色のショートカットの髪をした陽気で闊達な美少女である彼女の姿を見ると彼は頬をほころばせて体の力が僅かに抜けていくのを感じた。

 彼女は敢えて悲壮感を感じさせないいつも通りの様子で横島に話しかけた。

「忠夫、とりあえず魔神を倒せたけど、これは上手く封印して崇めることで益ももたらす類の神様に変えちゃう東洋系の封印が一番だと思うな」

 ネプテューヌの言葉に横島は文珠で『調』『査』をしたり、あるいは調べる専門の札や術を強化して色んな観点から分析を行い抜く姿勢を見せている。彼はしばらくしてからようやく頷いた。

「ああ、ここで殺してしまうと、魔神の死体から生じた気が各地に散ってモンスター達に変化をもたらしそうだしな。
女権国家産の力男を隷属させていくあの世界の邪神もどき、いや劣っている部分もあれば勝っている部分もある存在だから、新たに生まれ落ちた親戚と言うべきかもな……」

 そこで悩む彼にネプテューヌは言った。

「忠夫、私ゲッシュの力を使おうと思うんだ」

「だめだ。俺が使う」

 横島の即答な力強い言葉にネプテューヌは嬉しそうな表情を浮かべると答えた。

「大丈夫だよ。今回のゲッシュは生涯のものじゃないし、目的を果たしたら解除されるから」

「それで魔神を封じられるのか?」

 ゲッシュはスカサハの流派の者達が好んで使う制約の様なもので、それを護っている限りは凄まじい力が手に入る。だがそれを破った際には大きな災いが返ってくる。
横島は人間だから死ねば災いはそれで終わりだが、ネプテューヌは女神だ。下手をすれば何百年も苦しむことになりかねない。それがなくても自分の好きな女性であり、
神官として仕える女神にそんなことをさせられるものか。そう思う彼に彼女は安心させるように微笑みながら言う。

「今回のゲッシュの内容は、忠夫と過ごせる今生の余生を諦めるってこと」

 横島の寿命は恐らくだが一年を切っている。それならば、封印している間に会えなくなるからゲッシュは破られないだろう。横島は彼女が自分を看取ることができないことでダメージを受けると思いながらも、
その瞳に宿る力強い光を見て了承した。彼女がこの目で懇願してきた時彼は断れたためしがない。

 そして彼は彼女になるべくいつもの様子に戻っていう。

「ネプテューヌ、最後の別れの前にパープルハート形態になってくれんか」

「もちろん、いいよ! 忠夫はあの姿大好きだもんね」

 言い終わるとパーカーワンピースの少女は消え去り、紫の長い髪を二つに束ね黒紫のイブニングドレスに身を包んだ美女が現れる。
大半の男が理想とするような体つきをしながら大人びた雰囲気を身に纏った美女だ。彼女はネプテューヌの姿の時は滅多に見せない女神らしい強い意志の籠った瞳で彼を見ている。

「忠夫貴方の体は魔神からの汚染と、霊力の使い過ぎでそうなったのよね」

「ああ」

「それじゃあ、今夜が最後だからできるだけ浄化していくわ。そして貴方の余生のことはプラネテューヌの民と他の三人に頼んであるから」


1038 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 11:48:13 ID:i8yNsUHl

 パープルハートから聞いた話だと、自分は異世界に言った時横島の前世とくっつき、そして異世界の聖王に共有を約束させられたらしい。
その際に横島がこっちの世界に生まれ変わった時はパープルハートが独占して良いということにしてもらったそうだ。最も最近は仲が良くなってきているのと彼女の我慢が揺らいできているので微妙なだと言っていたが。

 パープルハートは彼の手を取ると、女神らしく飛び上がり、プラネテューヌの神殿に彼を連れて行った。高級ホテルを思わせる神殿の一室の祭壇めいた寝台に彼を投げ入れると彼女は言う。

「忠夫、よく見て、その脳裏と魂に私の姿を刻み込んで」

 彼女がイブニングドレスを脱ぐと豊満な肉体が姿を見せる。乳房に目を奪われた直後に彼女はゆっくりと回転して彼に形と肉付きの良い尻を見せた後、
彼の視線が自分の背中全体を凄い勢いで視姦したのに満足を覚えながら彼に近づき口づけを始めた。舌を絡められただけで快楽度脱力で動けなくなった彼から一度離れ、
意地の悪い笑みを浮かべると彼女は男を挑発するポーズをいくつも取り始める。彼は指一本動かすのもつらい程に脱力しながらもその姿を見ているだけで射精しそうになっている。
亀よりも遅く自分に近づいてくる、彼にパープルハートは意地悪く言う。

「たどり着く前に出しちゃったら、お仕置よ」

 彼が必死に我慢して進んだが耐えられず射精が起こると思った時彼は天井を見ていた。そしてその瞬間、分身が神聖な気と果てしない快楽を与えてくる滑りに包まれ悲鳴を上げた。
パープルハートが射精直前の彼を仰向けにして犯したのだ。状況を利化した彼にパープルハートは言う。

「喜んでちゃダメでしょう。ここからお仕置きが始まるんだから」

 ただ繋がっているだけで射精が止まらない彼にパープルハートはゆっくりと腰を動かして分身を嫐ると、彼の腕を取り自分の乳房を掴ませた。

「ああー!」

「いい声ね♪」

 繋がっているだけで限界の彼の手を動かし乳房をしばし揉ませると、満足したのか彼の手を乳房から離した後に自分の背中を滑り下ろさせる。
そして尻を思いっきり握り閉めさせて覆いかぶさり彼の胸板で自分の乳房を押しつぶしながら悲鳴を上げ続ける彼に言う。

「今から私の手が離れるけど、お尻から手を放しちゃったお仕置きが倍増だからね♪」

 強すぎる快楽で苦しむ彼にそういうと彼女は手を放し、どうにか必死に握り閉める彼を他所に彼女は自分の手を自分の乳房に当てて彼の胸板で動かし形を変えて潰したり、あるいは彼の乳首を自分の乳首で愛撫したりした。

「うわー!」

 しばし止められた後の大きな射精のショックに負けて射精した彼にパープルハートは耳元に唇を近づけ息を吹きかけるとそれで痙攣する彼に言う。

「残念♪ 忠夫お仕置き決定♪」

 彼女は上体を上げて彼から離れさせると乳房を再び揉ませ騎乗して腰を動かし始める。彼女が腰を動かすたびに面白い様に彼は痙攣して精を放っていく。
パープルハートは目を閉じれば快楽がより強くなり、逆に目を空けていれば彼女の体が余計に彼の欲情を煽る状態だ。
パープルハートのもたらす強すぎる快楽に彼は意図せずに頭を上に向けて震えると彼女の手が彼の顎に当たり、正面を向かせた。彼女は彼の唇と奪い舌を絡めた後、言う。

「これからする行為は私から目を離さないでね」

「は、はい」

 パープルハートが再び彼の分身を飲み込んだまま動き始めると、不意に止まった。それを見て彼は脅えに似た嫌な予感を覚える。大勢の敵を薙ぎ払った必殺の一撃を放つ前のそれに気配が似ていた為だ。
そして次の瞬間彼女が思いっきり膣をひねりそのまま腰を上下させると、彼の分身は拷問されているほど絞められているのに快楽しかない感覚に包まれた。痛みもあったかもしれないがそれすらもその痛みに伴う快楽の方が強い。

「ぴぎゃー!」

「言葉にすらならない奇声可愛いわ♪」

 射精した彼の分身の先端を膣をひねって密着させて責めながらパープルハートはグラインドをして追い打ちをかけながら笑う。

「来世まで魔神の気が残らない様にしっかりと吸い尽くすし、私の気も上げないとね」

 彼女は動くのをやめるとまた彼にぴったりとくっついた。ただただ体を重ねながら腰を一切動かさず膣の動きだけで彼の分身を嫐り、再び上半身を重ねて乳房を彼の胸板で潰すと唇を重ね舌を絡めていく。
彼女は愛おしそうに量の目を閉じてしばらくしてから彼に限界が訪れた。大量の射精をして彼は指一本動かせないくらいに疲弊して倒れた。パープルハートは冷静な口調で言う。

「これで魔神の気も大分、取れたし私の神気も大分貴方の体に入ったはずよ。もしかしたら一年くらい寿命が延びたかもしれないわ」

「ま、寿命を削る類の技以外は普通に使えそうだ。とりあえず俺も神官としてできる範囲でプラネテューヌを護るわ」

 横島は寿命を削る類の技はもう使えないが、それでもその戦闘力はプラネテューヌでトップクラスだ。寿命を削る類の技を用いず戦っていけば、今のネプテューヌとの性交時に流し込まれた神気のおかげもあって、
3年くらいは生きられるかもしれないと思いながら、なるべく彼女が帰ってきた時に良い国となっている様に動こうと決意を新たにした。





 それから数週間は彼にとっては激動の日々だった。ネプテューヌが普段の駄女神さを捨てて、死に物狂いで政務をして自分がいない間の、穴をあけるべく頑張っていてなお、彼女が抜けた穴は大きかった。
今回の戦いで和解し、ネプテューヌに恩ができた他の三女神と彼女たちが治める三国も相当協力してくれたにも関わらず、その忙しさから何度倒れる様に眠ったかわからない程だ。その忙しさもようやく終わり、
彼は小さな打ち上げをすべくここ数週間の激務を共にした他の三女神との宴に呼ばれていた。

 入場すると心底嬉しそうに太陽の様な笑みを浮かべたベールが歓迎の言葉をかけてきてくれた。

「横島さん、よく来てくれました。一番ここにいるべきネプテューヌがいないのだから、貴方を呼ばないと、今回戦功一番で恩もできたプラネテューヌを軽んじたことになってしまいますから」

「いえ、色々なお気遣いありがとうございます」

 彼女たちは今回の大戦が終わったと、自分たちが彼とネプテューヌから受けた恩を公表し、ネプテューヌが少しでも彼と過ごせるように動いた後で、
自国だけでなくプラネテューヌの復興支援に彼と共に駆けずりまわったが、恐らくはこういう宴をする暇もないと周囲に納得させるためでもあったのだろう。ノワール以外の二人も駄女神になるときもあるが、
有事の時はネプテューヌと同じく女神らしいんだなと彼は思った。

 ブランが少し悩みながら言う。

「横島、とりあえず貴方の体に良さそうで上手そうなものを集めといたわ。私達が給仕するから食べて」

 それを聞き彼は意味をうっすらと察した。恐らくは魔術的な治療の意味もあるのだろう。


 三女神しかいない状態の宴会場に彼は一切の不信も抱かなかったがそれがこの日の夜の最大の失敗だったのかもしれない。
最も彼女たちとネプテューヌの戦場でのお互いを護りあっての阿吽の呼吸を見れば、彼女たちを疑うのは無理だっただろう。
さらにはここ数週間プラネテューヌにも恩返しの支援をする彼女たちの『有事の時の』女神らしいふるまいを見てきた彼にとっては疑念が残らなかったのも仕方ないと言える。

 それでも会場に入った時にほんの少し、不信感とまではいかなくても違和感を持ったが、彼はあくまでもネプテューヌの夫であり神官だ。
同盟国となった女神達に、対等にものを言うのははばかられた。それに横島が彼女たちと旅をしたのは五か月程度だが、
ネプテューヌは横島と一時的に別行動をとらなくなければならなくなった時に彼女たちを仲間にしており総合的に見れば一年ほど共に行動をしていたのだ。ネプテューヌと彼女たちの仲の良さを見れば疑う方が失礼だ、断じると彼は席に着いた。


 酒宴の席で彼は酒や、極上の食べ物をふるまわれ三女神と話しながら、酒と食料が彼の寿命を延ばしてくれる類の健康に良いものだと理解し、酒も神気を相当に籠められていると感じながら自分の体が回復していくのを感じた。
ベールやノワールが運ぶ料理を摘みに酒を飲むたびに、心地よい酩酊状態が彼を包んでいく。

 半分寝た状態の彼は眼すら開けられずただ彼女たちの言葉に相槌を打つようになっていた。
それでも大事だと思うことについては頭に入れている辺り、ネプテューヌの神官として頑張ってきた今生での努力がうかがえる。 何度か眠りそうになりながらも彼は服を剥ぎ取られていることに気づいたが、
『今は』性的なことをしようとしていない気配もない為か有事の際の意識には切り替わらなかった。最も既に酒と料理に入れられた回復を早める変わりに思考力と体の動きを鈍くする類の魔術と薬草で、脱力状態だったのだが。

「なにをなさるのですか?」

「貴方が大分汗をかいたので、お風呂をと」

「無理ですって」

 体に力が入らない状態の彼はこれで風呂に入ると危ないと思っている。それにベールが柔らかい声で答えた。

「私達が介助しますわ。肌をさらすことへの心配も無用です。今の貴方半分以上眠っていて、ろくに体の感覚もないでしょう。それに今の貴方に風邪でも引かせたら後でプラネテューヌに抗議されてしまいますわ」

 ベールに触られたということは分かったがそれでも殆ど何も感じない自分の体の鈍さに本格的に酔いと眠気で神経も殆どマヒしていることを悟る。
その後彼は失礼にならずかつ理屈に合った断り文句を考え始めたところで、眠い時に難しい本を読んだときの様な感覚で襲ってくる睡魔に負けた。

 風呂場に入った彼は多数のハーブを使った風呂だと思う。半分以上眠った頭でも、お湯に入った瞬間眠りに誘う程の快感が激務で疲れた体に流れ込んでくる。
快感に支配されながら8割以上眠りながら入浴をしている状態になりつつも、安全確認を怠らない旅で身についた癖にしたがって、霊力でお湯を調べると、ブランの魔法力が湯水に浸透しているのがわかった。
これなら事故も起こりようがない。普通なら眠りそうなら入浴を避けるべきだが、この風呂なら大丈夫だなと思いながら彼は睡魔に頭を預けていく。

 彼女たちに体を洗われている感覚などもあったが、それも殆ど認知できないまま彼は風呂から出て寝台に寝かされた。

 彼女たちが自分の体をとても上手にもみほぐしマッサージをしてくると、彼はさらに脱力し、分身がそそり立ち始める。意識が半分落ちていた彼ですらこれは拙いと思う事態だ。

「も、申し訳ありません」

 今まで同じ風呂などに入っておきながらいまさらだと感じるが、今までは一応は一切こちらが欲情していない状態だという言い訳は一応できた。
だが分身が勃ってしまったらネプテューヌの夫でありながら他国の女神達に欲情したという無礼と不貞が成立してしまう。その瞬間足のツボをブランに押され彼の足に快楽と激痛が同時に走った。
それにより眠気が消え去り頭も多少はましな状態になった彼に、顔を真っ赤にしたノワールが言う。


1039 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 11:51:15 ID:i8yNsUHl

「気、気にしなくも良いわよ。マッサージや按摩を学んだ時に押したツボ次第でこうなっちゃう男もいるって聞いていたから」

 ノワールの照れている表情にベールが柔らかく笑いながら言う。

「そういう言い方をすると相手が余計照れてしまいますわ。とはいえ、私とブランもノワールと同じところで学んだので、知っていますから気にしなくでも大丈夫ですわ」

 そういいながら彼女はかつて彼が渡した文珠に『沈』の字を籠めて彼の分身に当てた。静まったのにほっとした彼にベールが言う。

「横島さん、時に最後の戦いに疑問はありませんでしたか?」

 横島はその言葉に前から疑問に感じていたことを口に出した。

「ああ。ネプテューヌと凄く息の合った連携できたのは分かったけど、俺が皆さんと合流した後、俺とも最初からある程度連携ができてましたよね。そして連携が完成するのも異常に早かった」

 これは横島にとっては本当によくわからないことだった。女神同士が凄く上手く連携できたことは数千年も戦いあった相手だからと思えばわかる。
だが彼はある意味ネプテューヌにとって以外は異物だ。その彼との連携も異常な程早くなじんでいたのだ。明らかに疑問に支配されている彼にベールは言う。

「実を言うとネプテューヌが貴方のくれた文珠を使って、貴方と過ごした時間の全てを『伝』えてきたのです」

「へえ。そうなのかぁ〜…… それじゃあ全部かまさか全部!」

 恋人にしか見せる気がなかった言動とか、そういうものをすべて目の前の女神達に知られている。そう思うと彼の顔は恥辱で一気に赤くなった。それを見てブラン笑いながら慰めの言葉を口にした。

「まあ、そんなに格好悪くなかったぜ。それにお互い好きすぎる恋人なんて大体あんなもんらしいから、お前もそこまでみっともなくないと思うぞ。
みっともないとしても、大半の人間が同じ状況なら同じ状態になる類のことだからそこまで恥ずかしがらなくても良いって」

 笑いながらも本心から言っているらしいブランの言葉に多少は顔の熱が引いた気がするが、それでもまだ冷静な思考回路は戻ってこない。それに向けてノワールが言う。

「恋人同士なせいかネプテューヌとそっくりね。
あの娘も早く貴方と私達を連携できるようにしなきゃというのと、貴方がどれだけ戦闘に有益か知らせることしか考えてなくて、恋人同士の恥ずかしいやり取りを抜き忘れていたのを指摘されて、恥ずかしさにのたうち回ってたわ」

 ノワールの言葉にはネプテューヌがこの場にいないことを寂しく思っている感情がうかがえた。彼女たちは会話しつつ、
彼の体をマッサージすることをやめない。途中で彼の分身に『解』の文珠を投げつると再び、彼の分身が天を突くように屹立した。倒れそうになる彼を見上げながらノワールが聞く。

「それで横島は、来世というかこちらの世界に生まれついた場合はネプテューヌの神官となって、今生と同じ様に生きるつもり?」

 マッサージの快楽で、完全に頭がマヒしている彼はそれゆえに敵と思っていない彼女たちに正直に答えた。

「ああ、ネプテューヌの為に必要なら死にたいわけじゃないがこういう生き方をまたするだろうな。ただ来世の俺も別人なら強制はしたくないが」

 横島は転生に対しては同じ魂を持った別人な部分もあるし同一人物な所もあるということしかわからない。だからこそ、こういう曖昧な答えを返した。
その答えを返したとき、三女神の反応が不穏なものへと変わったことに彼は気が付いていない。ベールが少しだけ強い口調になった声で言う。

「それは種族ごとの感性の違いですわね。私たち女神からすれば十分同一人物ですし。
でも恋人だった人物が来世で他の女性と結婚してもそれはそれで良し、と許容できる場合もあります。けれどどうしても許容できなことがあるんですのよ」

「それは一体?」

 彼の問いかける言葉が終るより先に、ノワールが左足のツボを押し、ブランが右足のツボを押してくる。痛みと快感が走りその快感のせいで分身が痛い程の勃起しているのを見て、ベールが満足そうに笑みを浮かべた。
そして彼女は彼に後ろから抱き着いてくる。背中に当たった激しい電撃の様な快感が走りベールが全ての服を脱いでいることが彼には分った。

 パープルハートと化したネプテューヌより大きな乳房がもたらす感触が止めとなり彼が射精しかけた瞬間、ノワールとブランは人差し指と中指で別々のツボを押し始める。
その瞬間射精を封じられたような状態になり、分身から出る予定だった精液の代わりの様に涙が溢れ出た。その彼を小気味よさそうに見ながらブランが服を脱ぎ彼の分身を飲み込んだ。

「今生での恋人だった男が来世でも似たような非業の死を遂げてしまうことよ」

 冷静な時のおとなしい口調のまま彼女が彼の分身を飲み込むとノワールが指を離しそれと同時に彼が一奇に射精をした。
ドビュー、という音が彼の頭に聞こえてくる射精を他所にベールが彼から離れ、彼を仰向けに倒すと女性が男を支配する体位と各地に伝わる騎乗位にしていく。ブランは体を重ねながら魔術らしきものを唱え彼の体を支配をしていく。

 そして起こった時や親しい身内相手に気が抜き蹴った時に玉に見せる口調で言う。

「この変態が! 私にここまで欲情するってことは、子供形態のネプテューヌにも相当やられて悦んでたな! 気持ちわりぃ!」

 本心から思っている言葉だと思った瞬間彼は余計に興奮している自分に気づきそのまま二度目の射精を起こした。それに対してブランが意地悪い笑みを浮かべて言う。

「今の言葉はお前が大量にくれた文珠の一つに『嘘』の字を入れて言った言葉だから真実味が凄かったけど罵られて固くするんだなお前」

 そういうとブランは彼に『忘』の文珠をぶつけてきた。今の性行為ではなく何かが彼の中から抜け落ちた感覚がする。
ネプテューヌへの想いでもないなにを忘れさせられたのかという不安がよぎるとブランが彼の唇を奪い射精の量を増やすと、物静かな時の口調に戻り言う。

「直ぐに思い出せるから心配しなくても良いわ。浮気と言える性交でネプテューヌとの性交より硬くしてたくさん出す不貞神官さん」

 彼女たちがネプテューヌと彼の記憶を共有していたからこその指摘に彼は頭が真っ白になった。 今回の件はネプテューヌが悪いと断じるのはやや酷だが、それでも少し迂闊だった面がある。
この世界では人外の恋人がいなかったためネプテューヌ以外に彼に惚れる女性と遭遇しなかったのだ。彼以外でネプテューヌと旅をした女性陣も嫌いではないが、恋愛対象としては見ていないものばかりだったし、
彼女の恋人である彼に粉をかける気もなかった。
それも手伝ってしまいネプテューヌは『この世界では多分彼を好きになるのは私だけ』という考えが固定されてしまっていたのだ。それを思い出したようにブランと位置を変えて彼の分身を飲み込んだノワールが言う。

「ネプテューヌも迂闊よね。私達に貴方と過ごした全ての記憶を伝えた後、『性行の記憶抜くの忘れちゃった。ごめんね今消すから』って言ってきたけど、
その時最終決戦前で文珠が一個でも節約しなきゃだから今は良いって私達が答えても疑わなかったわ。いくら文珠が希少品でも、仮に嫌な男相手の性行為の記憶だったら消していたでしょうし」

 ノワールは腰をグラインドさせながら彼の手を取り、乳房を揉ませてくる。彼は女神としての神通力まで使われた性行為で完全に意識を持っていかれている感覚を味わいながら射精をしていく。
ブランが対抗心を持ったのか彼の片方の足のツボを再び押して余計に射精の量を増やしたり、あるいは止めたりしてくる。ノワールは彼が無様すぎる射精を繰り返すのを見ながら、言葉を続ける。

「私達も異世界に行った時に女権国家の力を取り込んだから大丈夫かもと思ったみたいだけど、こういう面も芽生えたと思い至らなかったのかしら? 私たちは四女神は境遇はそれなりに違うけど、似通ったところもあるのに、
欲しがられないと本気で思ってたの?」

 そこまで言った後、ノワールがわざとらしく謝罪の言葉を口にした。

「あ、ごめんなさい。今の発言ギリギリ貴方が仕えている女神への悪態になっちゃうかもしれなかったわね」

 その発言を聞いた直後そうだと思い当たった瞬間余計に分身が固くなり、彼は自分の性癖の汚さに絶望し、その背徳感が余計に大きな射精を起こした。
そして彼の後ろでは、『隠』すの文字の入った文珠をくっつけた『操』の文珠で彼の意識を動かして女権国家の女性らしい笑みを浮かべるベールの姿がある。

 虚脱状態になる彼にノワールが言う。

「今回は私達が騙されて戦争した上に色々あって疲弊してたから、人間であるあなたが無理しなきゃダメになったけど、もうこんな事態は起きないから。あそこまで強くならなくていいわ。
それに、霊力は信仰心とイメージが大事なんでしょう。
あの戦いの時に貴方があそこまで強くなったのは『パープルハートに選らばれた最高の男で最高の神官だから自分はあれくらいできる』みたいな意志で無理やりリミッターを外してたからなんでしょう? これでもうあんなイメージは出来ないわね」

 とどめの様に膣を強くひねるノワールに完全に屈服する様に射精すると彼女は言う。

「貴方はあれがなくても十分英雄くらいには強いんだから、人の分を超えた力はこれっきりにしなさい。最も、もうむりでしょうけど」

 ノワールの言葉が正しいと彼は思った完全に魂に敗北感と自分は最高の神官という思いが消え去る楔が撃ち込まれた感覚がする。強すぎる快楽と敗北感で虚脱状態の彼にベールが横に来て言う。

「四女神同士でお互いを滅ぼす様な戦いはもうやめますけど、一応約束事を護った闘争はこれからもしばしば起こりますから、少し公正にするための処置を取らせてもらいますわ」

 ベールの乳房が仰向けに倒れる彼の胸板で潰れ騎乗そして彼女は片腕を背に滑り込ませもう片腕を前のツボに当てて押してくる。彼女にツボを押される度に彼は射精を起こした。

 ブランとノワールが時々交代し彼を射精させる度に位置を代わり絞っていく。その彼にベールがささやきつづける。

「私たちもう女権国家の影響もあって、惚れてしまった貴方のことを本気で攻撃できないのでネプテューヌ側で貴方が参戦すると不利すぎます。 という訳でデバフをもらってください」

 ブランが離れるとベールの手が彼の分身を握り優しく揉みしだいたりを繰り返し、それを見た二人も日本の腕で彼の分身を嫐り出す。
ベールが彼の頭を掴み、口づけしながら三人の手で嫐られた彼の分身は今にも爆発しそうだったが、それをベールの指が止めて他の二人はさらに愛撫を続ける。
最後にベールが彼の分身を飲み込み体をぴったりとくっつけた時彼は甘いささやきに脳を溶かされながら緩く優しいがどこまでも甘いベールの膣に脳を溶かされながら眠る様に倒れた。


1040 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 11:53:15 ID:i8yNsUHl

 一度意識が途絶えか彼は心地よい感触に分身を包まれている感覚で意識が覚醒してくる。完璧に意識が覚醒したのに、目が見えない状態に疑問を抱いたが顔に何も押し付けられておらず確かに目を見開いているのに、何も見えない。
これはもしかして盲目になったのだろうか?そう思った直後にパープルハートの声が響いた。

「忠夫、大丈夫?女神達と体を重ねた際に神気を流し込まれ過ぎて一時的に体の機能不全が起きたみたい。落ち着いて、気を練ればどうにかなると思うから」

 パープルハートの言葉にいつもより弱めだがそれでも彼を圧倒するには十分すぎる快楽が襲ってきて彼はそれにあっさりと屈服し射精を繰り返す。
そして彼女の望むままに奉仕しつつ、何度も途中で射精が起こりその度に手を止めながら彼は果てていく。彼女の癒すように神気を巡らせる術で目に視界を戻ってきた時彼は絶句した。
目の前にいたのは体が凄く似ていたが、桜色に近い紫の髪をした愛しき女神ではなく、シルバーブロンドの長髪の美女だ。
彼女は彼に向って『戻』の文珠を投げてきた。その瞬間先ほどの『忘』の文珠で忘れさせられていた二つの記憶が戻ってくる。ネプテューヌが現在彼の傍にいない理由と、
そして彼女たちがネプテューヌと同じく女神化した時の姿があることが。目の前の彼女はブラックハート。ノワールが女神かした姿だ。そして横にいる雪を思わせる青と白の間の様な髪をした女性がホワイトハート、
ブランが女神化した姿である。変身前の姿は一番ネプテューヌに近かったが、変身後も乳房が大きくならないところはネプテューヌと異なっている。だが体系の女性らしさは大きく変わっている。
そして変身する前からノワール以上に豊満な体をしていたベールは僅かだが男を惹きつける部分がより大きくなっている。彼女たちの姿の変化も大きいが一番のそれは髪の色かもしれない。

 ノワールはブラックハートと化した時黒髪がプラチナブロンドに、ベールは金色の髪が緑色にそしてブランは栗色のそれが雪を思わせる青へと変わっている。
髪の色が変わらないのはネプテューヌだけか。そう思った直後に彼は再びブラックハートに騎乗されてパープルハートのそれと似た性的快楽を脳に送り込まれ射精をし始める。
本気を出せばそれなりに差異が出るのだろうがブラックハートは敢えてパープルハートをほとんど変わらない段階の快楽で彼を責める。それでも彼を狂わせるには十分だ。彼女は言う。

「『忘』の文珠で二つの記憶を消したおかげで簡単に騙せたわ。そして最近はプラネテューヌと他の四国がとてつもなく良好な関係だからこそボイスチェンジャーもあっさり譲ってもらえたし」

 そういって彼女はさっきまでパープルハートの声真似に使ったらしい機械を外すと彼の上で腰を動かしながら言う。

「こんな卑劣な手を使った女神相手にネプテューヌと純愛エッチした時よりたくさん射精して恥ずかしくないの。確か、こんな風に彼女に可愛がってもらっていたのよね?」

ブラックハートはパープルハートが彼を嫐った性技を再現して彼の罪悪感を煽ってくる。
そして敗北感と背徳感に負けて彼はパープルハートに出した時以上の射精をしてしまった。それを見てブラックハートがわざとらしく疑問視した声を出した。

「あら? 私本気は出していないからパープルハートが当時与えた快楽よりはずっと下だと思うのだけど」

 見下す眼にやられながら完全に男女の魂を繋ぐ儀式ともされる性行為で完全に屈服した彼だがさすがに口に出せないでいるとブラックハートが言う。

「要は背徳感に負けてたくさん出したんでしょう。この不倫神官! メッキがはがれたわね屑が!」

 心からの軽蔑の籠った声で逆に固くなったそれをブラックハートが再び絞めると彼は一気に射精して痙攣し、パープルハートを怒らせて女権国家的なわからせを受けた時と、同じ状態になった。
それを見て彼女は彼の手を取るとパープルハートが彼の手を導いたのと同じ位置に導き、パープルハートと似た体を揉みしだかせ始める。

「多少サイズは違うけどパープルハートと似ているでしょう。筋肉弛緩剤などのせいもあっておかされるのは仕方ないけど、それでラブラブな奥さん以上に興奮する異常性癖はどうしようもないわね」

「あ、ああー!」

「人間と女神とはいえ、こんなに早く達してしまって。こんな弱すぎるおちんちんにうまれついちゃって、これじゃあまりにもかわいそうね」

 蔑みの籠った同情の声が止めとなった瞬間、彼女は全力を出して腰を動かし、パープルハートと似ているが異なる類の快楽を彼の分身に送り込む。
そしてそれが一気に妻以外の女それも敵対していた女神に注いでいる状態を自覚させてくる。彼はそのまま射精して一度意識が落ちた。その彼を愛おしそうに抱きしめるとブラックハートは言う。

「とってもかわいかったわ。女権国家の力を得た私達という女神に好かれた以上貴方は愛玩されるべき存在なんだから、今回以外はもうこんなことはしないで」

 その眠りに落ちた彼の脳にその声が響いた様子を見て満足そうに頷くと彼女は彼から離れた。

 意識が飛んだ彼は次に目覚めるとホワイトハートに体を密着させられ、鈍器のような斧を軽々と振り回すその握力で躰を引き寄せられ体を密着させられるとその膣と同じように締められていく。
彼女は本来の歴史では魔法国ルウィーの守護女神でありながら、魔法の実力は不明だったが、女権国家の影響を受けてほしい男を得た今それを磨き切っていた。彼女の魔力がどんどんと彼を快楽で蝕み射精の度に魂に何かが絡みついてくる。

「お前の体の内部に送り込んだ魔力と私の膣や体を包んでいる魔力両方で愛撫してんだ。効くだろう。そしてあたしら三人、いやネプテューヌも入れれば四人の与える快楽への体制がどんどん低くなっていくぞ。喜べ」

 女性を閨で圧倒するのが当たり前だという観念が一般家庭で育った彼にはある。その自分がどんどん閨で弱くなっていくのはかなりの恐怖だ。
ホワイトハートは彼と繋がりながら魔術の籠った指で彼の背中のツボなどを押しその度に何かを送り込みながら彼を嫐っていく。

「気持ち良いけど痛ぇだろう。 そのうち気持ちよさしか感じられなくなるぞ」

 射精と同時に削られる何かを感じながら彼は何度も射精していく。搾り取られ終わった後で、魔法円が何度も頭上で輝いていたことに気づく恐らくだが射精の度に光っていたのだろう。

 ホワイトハートは一度彼から離れブランの姿に戻った。背はさほど変わらないが敢えてより子供らしい姿になってから彼の分身を踏みつける。

「ほらほら、変態が。ギリギリ中学生に見える姿にされるより、小学生の子供にやられた方が余計に興奮するゴミが。
ホラ快楽は前の状態よりこっちが下なのにお前のごみ過ぎる人間性に寄り添ってくれている一物は、前よりでかくなってるじゃねえか! うぉもう出しやがったのか早!」

 罵られる言葉に興奮してしまった彼はブランの想定より早く射精してしまい、その状態を見られた恥辱に満ちた彼を見てブランは物静かな口調に戻って言う。

「魔法で貴方の状態見ていたけど、明らかに私の想定より早く射精してたわ……。明らかに罵る言葉の影響ね。こんな変態で生きていて恥ずかしくないの?」

 優しい足の動きに変わりつつ言葉の毒が強くなった彼女の足に屈服しそうになったところでグリーンハートが彼の唇に乳首を入れて交代した。

「ブラン殿方は閨での不甲斐なさを突きつけられるとダメージが大きいんですよ。ですからここらへんで終わりにしてあげなさい。ここからは私が蕩けさせて堕としますね」

 ブランが魔術で彼の思考力を落としそこでグリーンハートが入れ替わり、
彼と対面座位の形で甘えさせるように顔を包み何度も射精させていく。グリーンハートは彼のその様子を楽しみながら射精しつくして痙攣する彼を楽しそうに抱きながら母親の様に頭を撫でる。
そして時々だが、頭のツボを押して魔力の様なものを流し込んでいく。し終わった後で彼が倒れると、彼女たちは、『忘』の文珠を彼に使った。

「これで今夜の記憶は完全に消えたはずです」

 グリーンハートからベールの姿に戻っているべるーの言葉にノワールも頷く。

「ええ、これで最初の一回はおしまい。忠夫の奴が使う寿命を削る技や装備品を使用不能にして行く行事は毎回少しづつやっていくとしましょう」

 その問いにブランは少しバツが悪そうだがそれ以上に楽しそうに言う。

「ああ。女権国家の影響受けた私達だと、こいつのあの姿は辛すぎるし、敵としてネプテューヌ側に付かれると、本気で攻撃できねぇからな」

 女権国家の影響はかなり個人差があるが彼女たちは凄く強くなれた半面、惚れた男性に攻撃することへの忌避感が強くなってしまったのだ。
そのためか横島が敵として出てくるとかなり不利だ。だからこそやむを得ずやった側面もある。


 この会合があった後、彼は『忘』の文珠を多用され残りの寿命は何度も彼女たちに嫐られた。彼女たちはネプテューヌに恩を感じており、彼女不在のプラネテューヌへの支援は一切手を抜かなかったことが彼に疑いを抱かせなかった。
そして外面は謀略に踊らされ戦い続けた自分たちの中で一番最初に過ちに気づき、自分たちや国民を救ってくれたネプテューヌと横島に恩返ししようと奔走している女神にしか見えなかったこともその要因だ。
最もそっちの姿も嘘という訳ではなかったが。そして彼女たちと共に行動する時に、文珠で自分の状態異常などを治す必要のある事態にもならなかったことも気づけない原因の一つだった。

 嫐られた内容は様々である時はネプテューヌとの思い出の場所でブラックハートにそれを再現されたり。

「ほらほら、パープルハートとの思い出が汚れちゃうわよ♪」

 彼女の中に大量の精液を放ち気絶した後、彼女は言う。

「女神への愛は揺らがなくても、自分の愛を絶対と信じなければ使えない籠手。これで何年自明が削れたか。 使えなくなってもネプテューヌにとっては大事な記念品かもしれないし、一応他の素材にするかどうか聞いてからね」


 ある時はブランに魔法をかけながら罵られ、私室とはいえプラネテューヌの神殿で足コキで射精させられたり。

「ほら早く出し尽くせ変態。ネプテューヌのやり方をまねてやっているんだぞ」

「ああー!」

 ドピュー!という音共に彼は射精しそのまま倒れた。

 ある時はプラネテューヌへの食糧支援に礼を言いに行った日にベールのくれた紅茶の媚薬と痺れ薬で動けなくなった所をパイズリで逝かされたり。

「ほらほら。無様さの新記録に挑んでみましょうか♪」

「あ、こ、こんなやめてー!」

 そういった日々を過ごした彼は一年半だと思われた寿命は3年ほど持った。彼女たちが交わるときに力を送り込んでいたのもあったのかもしれない。
死ぬときに彼女たちと親しくなっていたのを見ていた面々は、あの戦いを超えたもの通しで最後の話をしたいと言ったので、誰もが納得して部屋を空けていった。


1041 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 11:56:52 ID:i8yNsUHl

 残りの寿命が後数時間だと悟りながら彼は言う。

「他国の女神様方。ネプテューヌに恩があったとはいえ、プラネテューヌへの支援誠にありがとうございました。もうすぐ戻ってくるネプテューヌも今の国の状態を見ればきっと満足してくれるかと」

「いえいえ、こちらも大量にいただいていましたし持ちつ持たれつだったでしょう」

「四国が力を合わせた結果でしょう」

「横島、貴方も大分私たちの国の為に頑張ってくれたじゃない」

 ベール、ノワール、ブランの言葉に彼が満足そうに頷き、残りの時間なにをしようかと少し悩んだ。彼女たちは普通に戦友であり妻の親友だが、最後にあの戦いの話だけして盛り上がるのも少し違う気がした。
だが彼女たちが自分とせっかく話したいと言うなら何か気の利いたことを言うべきかもしれない。残り時間が二時間以上もあり頭と体がはっきりとしていると、逆に困るものだなと彼は思った。最もこれは自分だけかもしれないが。

 悩む彼にベールが近づいてきて言う。

「最後ですし、少しでも体の負担を軽くするお茶をどうぞ」

「ああ」

 そしてそれを飲んだ直後に彼の体は心地よい脱力化に覆われる。確かに逸品だと思った直後にブランが『戻』の文字の籠った文殊をぶつけてきた。その瞬間、彼に今までの記憶が蘇ってくるそして彼女たちは言う。

「今生最後の時間ですわ」

「あ、ああ!」

「恐怖より期待の方が勝る様になっているわね」

「これで今度こっちに生まれた時は、ネプテューヌだけじゃなくて魂に私たちのことも刻まれるな」

 ブランが最初に彼の唇を奪うとノワールが剣で彼の服をすべて切り裂き脱がせ、三人の手が、彼の分身を愛撫し続ける。ここ三年間彼を嫐り抜いた彼女たちの手は彼の全てを知り尽くしている。
ノワールだけが愛撫をやめて彼に見せつける様に服を脱ぎ始めると、目を閉じかけた彼の分身に辛すぎる快感が走った。
触り方ひとつで辛い快感と心地よいだけの快感それすらも意のままにできる程彼女たちは彼の体を知り尽くしているのだ。ベールは、柔らかい口調で彼の眼を覗き込むと何度も女性優位の性行為を繰り返し、魂が屈服している彼に命令を出す。

「ちゃんと見てあげなさい」

 柔らかい口調だが女神との性行為で魂が屈服するのを何度も繰り返された彼は、その言葉に逆らえずノワールの脱衣するとこを見続けた。
そして完全に分身が固くなるとブランが今度は離れノワールが彼を後ろから抑える。ベール程ではないが豊満な乳房の感覚が背中に当たり分身が固くなると、それを見て満足そうにノワールが笑い。
そしてベールとブランが彼の目の前で服を脱ぐと彼の分身は完全に勃起してしまった。

「今際の際ですから、死ぬ間際の魂に女神に惚れられた立場で寿命が縮み地獄の苦しみを味わう様な技を使うとどうなるか、来世までしっかりと記憶を持ち越してくださいませ」

 そういって柔らかい笑みを浮かべているが嗜虐親があふれたベールの声が響く。

 そして彼女たちに輪姦された後、彼は再び次の転生先へと行くことになったのだ。





 過去のシーンが終り

「当時の私達は視野が狭いうえに、彼に対する感情が愛玩の息を出ていませんでしたわね」

「ああ。そういう意味では、私達と同じ女神なのに愛する女やその愛する女が大切にしているモノを護れなかったという傷を負わせられないと思って、忠夫の行動を許容できたネプテューヌは凄かったんだな。
私達じゃ、あれから何度か忠夫の転生体と過ごして、当時のあれは駄目だったって心から理解できた今でも、あの時と同じ状態なら同じことしちまうかもな」

 ブランも本気で反省している様だ。だが彼女の言葉にも仕方ない部分もある。女神である彼女たちは、人間の恋人や男性を愛するがそれがペットに近い感覚も強い。
女権国家に行って強力な力を得てからはその傾向も強くなった。得たものがあれば失うもののあると、彼女たちは思う。
実際に反省している感情も嘘ではないが、さっきまでもうやれないと思っていた横島を嫐る過去の行為を彼女たちは心底愉しんでいた。そしてもしできるならまたやりたいと思ってもいる。
ノワールも二人と同じような心持ちだったが彼女は不意に意識を切り替えて、緊張感を強めると言葉をかけてきた。

「悪いとわかっていても最高に楽しかった時間を振り返るのはここから生還してからよ。さっきのオープニングシーンみたいに忠夫を嫐りたいなら、このホラーゲームから生きて帰らなきゃ」

「多分だけど、これ私達があの後すぐにネプテューヌに謝ることができた場合のイフの世界だろう。私達結構鈍ってたし、魔神戦の時からレベルダウンしていないガチギレ状態のネプテューヌは普通にホラーだろう」

 正史では謝罪に行こうとした直後に大災害と言える事件が起こり、そして謝って仲たがいしたら自分たちが負けるかもしれない状態になっていたので、謝罪するのが大分後になっていた。
その際にネプテューヌは怒ったが、同じ境遇であったからこそ他の三女神に同情や共感する部分もあり、さらには女権国家の影響も強く受けていた故の精神の変化もあってかかなり甘めの処置で許してくれた。
だがあの後すぐに謝罪した場合は、正史よりひどいことになるだろう。正史では結果的に直ぐに謝罪できない状況を作った敵との戦いで友情が深まったり、
彼女たちが贖罪の為にネプテューヌに尽くす形をとったりしたこともないので絶対に激怒されるだろう。
それでも魔神との戦いで身内認定を受けているし、誠心誠意謝罪すれば一度半殺し(機嫌が悪ければ後遺症の残らない10分の9殺し)で許してくれるとは思う。

「このゲームは多分切れたネプテューヌに追われるホラーだけど初手土下座しちゃダメでしょうか?」

 ベールの言葉にブランはうんざりした顔で返す。

「……、あの鬼婆(スカサハ)が鍛錬で送り込んだゲームがそんな優しい方法で何とかなるゲームの訳ないわ」

「二人とも先生に失礼よ。でもネプテューヌに捕まったら半殺しな類のホラーか。死なないとはいえ怖いわね。いえもしかしたらネプテューヌを操る何かがあって本気で殺しに来たりして」

 そういって野営をしていた彼女たちは、少ししてからネプテューヌが魔神を封印した城に入り、しばらく進んだ。そして中に入って彼女たちは周囲を調べ始めた。

「やっぱり完璧に封印の儀式は済んだようですわね」

 この時の彼女たちは内政に忙しくて大分さび付いたが、戦神の中でも弱くはない程度ではある。彼女たちはもしも魔神が出たなら文珠で、最終決戦時の自分たちに『戻』るつもりだった。
もちろん後でどんな反動が来ても後悔はしない、ネプテューヌと横島が文字通り全てを賭けて護った世界だ。それくらいはやらなければ。
だがここにきて、それは不要であると確信できた。

「魔神の復活の可能性はもうない。あとは私たちのやらかしたことに対するけじめをつけるだけだな」

 ブランがそういって謝罪の言葉を考えつつ、武器を構えた。

「とりあえず謝って、私達が許せないなら今の勝てない状態で全力で相手するって言おう。ネプテューヌの性格上無抵抗でやられるとかえって嫌だろうし」

 勝てないが全力で戦い彼女の怒りを受け止める。それがブランの出した決断の用だったが、ノワールは嫌な予感がしていた。
ホラーゲームのボスをやるにはネプテューヌは優し過ぎる気がする。自分たちも『正気のネプテューヌ』が相手なら、ブランと同じ対応をするつもりだが、絶対にそんな甘いイフの世界のゲームを鍛錬先にスカサハが選ぶとは思えない。

 彼女たちが少し進むと、唐突に壁が崩壊した。あまりにも見事な破壊の一撃に彼女たちは一瞬だけ魔神の配下かもと警戒して、構え邪悪な気配を感じなかったので少しだけ安心して、
身構えた。もしかしたらネプテューヌが何らかの理由でもう事情を知っているのかもしれない。
そう思いネプテューヌの怒りを受け止めるべく勝てない戦いに応じる、
もしくは正気か否かを見定めようとして覚悟を決めてみた先の煙が収まるとそこには……――……金髪のサイドテールと荒ぶる神を思わせる気を放ち、
魔神の住居の壁を軽々と壊したのが彼女だと納得しかないオーラを全身から迸らせた、怒れる戦女神と見紛う状態のヴィヴィオがいた。恐らくは魔神との最終決戦時のネプテューヌと同じくらいの強さを誇るであろう彼女を見て、
一瞬だけ恐怖と驚きで全員がフリーズし、いち早く再起動を果たすはベールだった。

「あ、あのう、すいません。どちら様でしょうか?もしかしたらネプテューヌ? 魔神を封じるために共に寝ていたらそうなっちゃたとか?」

 状況が理解できない、ベールがひきつった笑顔で聞くと目の前の暴の力が美を纏った様な武道家は金色のサイド―テルを揺らしながら恐ろしい笑顔を浮かべて答えた。

「貴方達も女権国家のあった世界に一度来たなら知っているでしょう。私はストレリチアのヴィヴィオ、忠夫さんが死後に行く冥界の一つも治めている聖王です」

「は、はい」

「ネプテューヌさんとの約束でこっちの世界に転生した時はネプテューヌさんが独占していいことにしてましたけど、
貴女達の行動があまりに目に余り羨ましいのでネプテューヌさんが目覚める前に制裁に来ましたよ。私ですらしたことがないプレイを」

 最後の言葉が終るとヴィヴィオが流星の様に動き一撃でノワールが蹴りを受けて吹き飛び壁を破りベールとブランも同じように吹き飛ばされた。そしてゲームオーバーの文字が出たとわかった所で意識が落ちた。

 コンテニューなどをするための待ち部屋にスカサハが座りながら待っていた。

「本当にお前達鈍っているな。体もそうだが意識が、だ。最適解を打てばどうにか逃げ切ることもできただろうに。ヴィヴィオの奴は今は天国にいる状態でこの世に転生していない。
から時間を稼げば一度天に帰るぞ。ネプテューヌが復活して前たちにけじめを付ければ。あの女はもう手を出してこなくなる。大義名分が消えるからな『ストレリチアに負い目のある形で、
ネプテューヌに横島との共有を約束させたから、今は辛うじてけじめをつけることができない状態のネプテューヌの代わりにやる』という口実があるがそれがネプテューヌにお前たちがボコられてしまったらもう手はだせん」

「鬼婆、あんなのを送り込んでくるとか何考えてるんだ」

「これは逃走系ホラーゲームであると同時に、ヴィヴィオの聖気で支配された魔神の眷属などを蹴散らしながら走るバトルマラソンでもある。
お前たちに足りないのは走り込みと、『上手く立ち回れば』さほど苦戦せず倒せるくらいの強さの相手との戦いの数だ」

 それだけ言うとスカサハは彼女たちにコンテニューをかけた。


 ヴィヴィオに襲われた直後に戻った彼女たちはヴィヴィオの攻撃の初撃を何とかかわすと、逃げに徹した。最初の一撃に多大な気を籠め過ぎたせいか、
隙ができてしまいそこめがけてそれぞれの必殺技を放ち彼女をのけぞらせるとそのまま城の外に駆けていく。


1042 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 11:58:57 ID:i8yNsUHl

「待ちなさい。忠夫さんに私ですら我慢していたプレイをネプテューヌの許可もなくやった泥棒猫ども」

 直接殴られたわけでもない気の塊を飛ばしてくるビームを食らっただけで、三女神が力を合わせて張った障壁が崩れかけ、彼女たちに割と洒落にならない衝撃と痛みが走る。
だがヴィヴィオの一撃に吹っ飛ばされたおかげで彼女たちはどうにか城の出口に近づき戸を開けるとことができた。

 脱出後にベールが言う。

「聖王の気配が消えましたわ。なぜでしょう?」

 ベールの独り言めいた言葉にブランが答えた。

「恐らくは空気中のマナの薄さだ。あの聖王は邪気であろうと霊力であれば、浄化して自分がこの世界に一時的に出現する燃料にしている。魔神が居座っていた居城よりも、外の森の方が霊力が薄いからな」

 ブランの言葉にノワールが言う。

「ここら辺は凄く霊気が濃いからヴィヴィオが力の調整とか、あるいは邪気を浄化して自分が馴染みやすい状態にしたら、また具現化して襲ってくるんじゃない?」

 そういった直後にあっちこっちから魔物の群れが出てきた。ヴィヴィオは邪気を浄化しつつ、直ぐには浄化されない部分の邪気を彼女たちに恨みを持つモンスターの死骸や怨霊に与えた様だ。

「鬼ごっこ前の無双ゲームかしら」

 そういってノワールが剣を振るい敵を薙ぎ払い、ベールとブランもそれに習い敵を薙ぎ払って駆け抜いた。





 あれから何度も死ぬような目にヴィヴィオに捕まって殺されてゲームオーバーになりつつもネプテューヌが帰ってきてけじめ付けてくれたので、ヴィヴィオが矛を収めるエンドを迎えると、三人は死んだように突っ伏していた。
ブランの怨嗟の目を受けながらスカサハは嬉しそうに言う。

「ふむ、正直レベル2くらいしか上がらぬと思っていたが5も上がったかなかなか良いな」

「鬼婆絶対かつての力取り戻したらぶっ殺してやる」

 ブランの言葉にスカサハは笑う。

「うむうむ。加減を誤ったかもしれんと思っていたが、媚びるのではなくその様な態度にでられるなら問題ないな。それに一度こういう目に合えば鍛錬をさぼるまい」

 そこまでは笑いながら言っていたが、不意に彼女は真顔になって言葉をかけてきた。

「お前たちが弟子入りしてきた時に、各国を守護する女神として必要な武力が欲しいと言ってきていたが、そうである以上は、精神もある程度は鍛えねばならん。
それに対してお前たちが横島の奴にやったことに関してもせねばならんことがあるからな」

「ひょっとしてここまでストレリチアな鍛錬なのは、あの行為に対する師匠としての罰ですか?」

 スカサハの真顔に、ベールが怯んだ様子で聞き返すと彼女は首を横に振る。それを見て疑問が浮かんだ様子の彼女に、スカサハが言葉を返す。

「罰する気などない。ただ、師匠として弟子入りの時に頷いた条件の通り、お前たちが国を統治するための精神面も鍛えるだけだ。
お前たちは横島がお前たちの治めている国のある世界に行くたびに、お前たちが育ての親となる様に計らわれその際にネプテューヌと同じ様な関係を築くことが罰と、あの世界の女神達を育成する存在に言われたそうだな」

「はい」

「それを課したものの考えは間違ってはいなかったと思う。ネプテューヌと同じような立場で接し鍛えるようになってから、お前たちは自分がどれだけ悪いことをしたのか理解したのだろう。再犯の可能性はほとんどないと私も思う」

 三人はそれぞれが自分たちのやったことを思い返し落ち込んだ。しかし、女権国家の力を取り込んだが故か、あの行為が愉しくてたまらないという思いも消せずにいた。ゲームに取り込まれオープニング横島に過去と同じことをしてしまった時も全力で楽しんでいた。彼の悲鳴と自分たち女神との交合で魂が破れ屈服しながら射精の度に魂の浸食がすすんでいく彼の姿は思い出しても背筋がぞくぞくしてくる。その様子を見透かした様子でスカサハが言った。

「今でも十分反省しているが、お前たちがああいうことをする可能性はまだゼロではない。
だからこそゼロに近づけるために鍛えなおすつもりだ。私は少なくとも『横島がお前たちの世界に転生した時のことは』申し訳ないと思っている。『バカ弟子の教育不足で迷惑をかけたな』と。
今は敵だし容赦するつもりはないが、お前たちの統治する世界に転生した際は絶対にああいう類の迷惑をかけさせる気はない」

 スカサハに弟子入りする時に『女神として恥ずかしくない民を護る武が欲しい』と言ったためか彼女は自分たちの非行に関しても相当厳しいなと三人は感じた。
確かネプテューヌにも女権国家民ではないが、この世界であった師匠がいたらしいがその師匠の方は相当、寛容だったそうだ。最もネプテューヌが弟子入りした時の言葉が、
『とりあえず困っている人たちを助けるために今は力がいる』と言ったからこそ衰えていてもあまり気にしてない可能性もあるが。

 そんなよそ事を考えた後に、スカサハが不意に言葉をかけてきた。

「とりあえずお前たちは私が横島の奴と狂三が仮の姿で勤めている、ゲーム会社で作られたゲームの起こる可能性の極度に低いイフ、あるいはもう起こる可能性のないイフの世界いでも実践をしてくることだ」

「はい! 師匠」

 彼女たちも相当嫌ではあるが、それでもゲームに関わる女神として藤丸立香と名乗る女性が起こした事件を解決しようとする意志は強い。ゲームが人に危害を加えるかもしれない状態は許容できない様だ。





 あの後、横島が彼の勤めているゲーム会社にテレポートしてゲームの中から出てきた後で、彼を最初に発見したのはユウキだった。
彼女は横島を護る為に一番強いので、このゲーム会社の横島の正体を知った上で雇って表の顔を与えてくれている、モモイ達からこの会社の合いかぎをもらっている。ユウキの表向きの顔は他の彼に親しい女性陣と同じく、
心霊現象が起きた時に横島だけでは不安な時の手伝いだ。ユウキは激しく搾り取られネプテューヌやヴィヴィオとの性行為の後と似た状態の彼を見た。

「忠夫、大丈夫?」

 インプと化して上級妖精となった彼女は妖精の森で魔術なども多少は学んでいる。横島に気付けと回復の酒を差し出すと飲ませると、大鳳に連絡を入れて彼の診断を始める。





 気付けの酒で横島が回復し、大鳳が到着するとユウキは自分なりの診断結果を大鳳に述べた。

「神気を大量に送り込まれて、相手の女神に対する畏怖の念と敗北感と屈辱それすら上回る快楽が産み出す信仰状態に落ち込んでいるね。ヴィヴィオやネプテューヌにされた時もこれになっているけど、今回は手加減がなかったみたい」

「忠夫は大丈夫なの?」

「命に別状はないし通常の敵との戦いにも差しさわりはないよ。多分。ただ今回忠夫を輪姦した女神達相手には強すぎる快楽と屈辱を味あわされぬいたせいで、信仰者と女神みたいな関係になってしまったかも」

 ユウキはそういいつつ、凄まじい怒気を放っている。横島がある程度深刻ではないことが分かったからこそ、怒りなどを抱ける余裕も出てきた様だ。 そこで大鳳はユウキに聞いた。

「相手の女性陣はなにを考えていたのやら。神様ってことは忠夫が何かやっちゃったのかな? それとも我儘全開で行動してきたのか」


「無礼とかで祟りをもらったとか天罰の可能性は低いと思うな。神様の霊気を探ってみたら、一応ひどい性行為をしつつ、忠夫への愛や好意は一応あったみたいだから」

 それから横島の容体を説明し始めたユウキの報告が始まり、彼女の悋気と怒りの混じった声が響く。大鳳はそれを聞きながら面倒くさいことになると感じて頭痛が走る。

 しばらくして横島が意識を取り戻した。大鳳はユウキの回復魔法と霊酒のおかげで大分回復しているのを見て、
大鳳はこの殺気に近い怒気にさらされた状況が少しは動くかもしれないが横島の発言次第では悪化するかもしれない。横島に対して愛が重すぎる様になっている女性陣の耳に入ったらどうなるか想定してみる。
ネプテューヌあたりは女権国家の神様に喧嘩を売りかねないし、ヴィヴィオもストレリチア式に神殿は破壊とかやりかねない。難易度は高いが、ユウキに同姓である自分が話を聞くと言って外に出すべきだったかもと思った。
納得させる難易度は高いし、ユウキが横島に治癒魔法をかけていた以上引き離さない方がよかった可能性もある。しかし今見れば、霊酒だけで充分回復していたと思われるが後悔先に立たず、だ。

 目覚めた横島は死にそうな顔になっている。これは女権国家で割と頻繁に見られる王国で言うところの逆NTRプレイ好きの女性に犯やられた、善良な男性の病状だ。彼はユウキに抱き着き言った。

「ユ、ユウキ。ワイは堕とされてしまったんや。汚されぬいて完全にパープルハート様の相棒として立つことができなくなってもうた……」

 横島の言葉を聞きユウキの表情に複雑なものが混じる。大鳳はその表情を見て大体の木ユウキの心情を察した。ネプテューヌはユウキとも仲が良く、ユウキの抱える問題解決の為に身を粉なにして頑張ってくれているらしい。
彼女がそばに来てしばらく経つとユウキが追い詰められている様な表情をすることがとても少なくなった。だがいくつか前の転生先で、横島が夫を勤め彼女の為に死をいとわなかったと聞いてから嫉妬の感情を持っていることが大鳳にもわかる。それでも彼女に助けてもらっていたり、ネプテューヌが人たらしだからこそ嫌ってはいない。むしろネプテューヌの好意を抱ける人柄を目の当たりにしている為かかえってユウキの悋気の念が強くなっている部分もある。ユウキは笑みを浮かべて彼を掴み言う。

「忠夫、いくつか前の前世の記憶が前面に出ているみたいだね。とりあえず今生の価値観に戻ろうか」

 そういうとユウキが横島と今生で知り合った女性陣達に電話をかけ始める。大鳳は直ぐにネプテューヌとユウキ達に協力して捜査してほしかったが諦めた。今はネプテューヌを呼ばない方が話はこじれないだろう。


1043 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 12:00:34 ID:i8yNsUHl






 横島が嫐られぬいて数日後。

 三女神達はスカサハから寝耳に水な言葉を聞かされていた。ここ数日ヴィヴィオに追われるホラゲーをハードモードで横島を襲うオープニングなしの状態にしてゲームの中に吸い込まれる状況が続いていたのだ。
そして走りこんで経験値が戻ってきたと断じたスカサハは次にそろそろ行くかと言って来たから嫌な予感を覚えながら聞き返すと彼女は言った。

「横島の奴はな今のところはお前たちに嫐られぬいてそのまま逝った時の記憶しか蘇ってない。
あの後お前たちの面倒を見ていた創生の史書イストワール(とてつもない力を持った美少女フィギュアみたいな形態もある本)が下した罰お前たちの国に横島の転生体を送るから面倒を見ろという罰が終ってない状態だな」

 それを聞いてベールの顔色が青くなった。

「そ、そんな師匠それはあまりにも御無体です。ゲームで言えば忠夫さんからの好感度がマイナス百越えではないですか」

「そこまでではないぞ。記憶ではなく記録だがお前たちの国に転生した時の情報も持っている状態だからな。それを記憶にしたいのなら次の修行の為のゲームに吸い込まれることだ」

 スカサハの駄目弟子へのサディスティックな笑みにブランは怒りを面に出さない笑みで言う。

「師匠今度の実戦形式の稽古いつですか。師匠がそろそろ私に一撃入れて見せぬかって、言ってたのを早く果たしたい気持ちで胸がいっぱいになってきてます」

「本当に珍しく礼儀正しさの上に勢いもあるよい声だな。物静かでないときは品のない怒鳴り声が多いぞ。もう少しそういう声でもしゃべる努力をしたらどうだ?」

 スカサハの弟子の向上心を煽る為の挑発にビキビキしながらもブランたちは準備を進めていく。彼女たちがおとなしく従っているのは、
横島の好感度を取り戻すのが一番だ。だがどれほどスカサハに苛立たされても、師匠である彼女に向ける信頼は一切揺らいでいない為もある。 そして彼女たちが今度吸い込まれるらしいゲームを見て、
彼女たちは嫌な予感が的中したと思った。ゲームのタイトルが『寝取り返し女神戦闘記』だからだ。

 スカサハがゲームを起動させると彼女たちはその世界に吸い込まれた。恐らくだが現世の記憶は幾ばくか封印され、ゲームの中の自分の意識が表層に出ている類だなと、ゲームと関わっている女神である彼女たちにはわかった。





 ブランはルウィーの協会で横島と共に戦った日々を思い返していた。今回横島がルウィーニ転生してきたのは二回目だ。
一度ネプテューヌの治めるプラネテューヌに転生し、そしてその時に彼女を助けて魔神からこの世界を護る為に共に戦った。
初めてルウィーに転生した横島と共に過ごした時間は楽しかったが苦しみも多かった。これは他のノワールとベールも一緒だっただろう。
ネプテューヌと同じ立場になって彼を育て関係を育み自分の力になってくれようと頑張る彼を見ていく内に、自分がどれだけ良くないことをしたのか突きつけられ続けたのだ。
イストワールが女神としてより成長させるために下した罰は本当に的確だったと言えるだろう。

 そんな中で今回の事件を解決するために奔走していた横島が戻ってきた。彼の帰還を聞き、良好な関係の飼い主と久しぶりに会う犬の様に駆け出しそうになる自分をどうにか抑え、女神らしく玉座めいた椅子で待っていると彼が駆け込んでくる。

「ブラン、これで数か月はルウィーも平和だろう」

「そう……。ご苦労様。疲れている貴方には一番の褒美は休憩でしょう。式典等は数日後にするわ」

 女神らしい落ち着いた態度を取って気遣っている様だが、実際は早く役目を終わらせてプライベートな時間に切り替えたい自分のエゴだと彼女は思っている。
早く彼を休ませるためという口実で公務を終わらせ宇要する彼女に助け船が現れた。彼女の盟友である、美少女の吸血鬼エヴァンジェリンと幼い少女でありながら魔術の使い手であるアリス・マーガトロイド入室してきたのだ。そして彼女の使い魔であり横島と前世からの付き合いであるユウキの姿もある。アリスは少女とは思えない程の洗練された礼を取ると言った

「ブラン様。此度の戦いは終わったので、ひとまずは安泰でよろしいかと。ただ今夜忠夫に甘え抜いたら、明日から少し遠出しなければならないかと」

「そう……」

 横島が倒したらしい邪悪な存在の土地への対処をしなくてはならない。魔法と霊能的な陰陽道ではやれることが異なるのだ。
ブランは横島ができないことを代わりにしていたため今回は戦いに出られなかった。だからこそ彼が安心して休暇を取れるように早く終わらせなければ。その日の夜は彼に抱き着き甘えるように女性優位の性行為をしながらブランは言う。

「忠夫、巨乳の女たちにうつつを抜かさなかったでしょうね?」

 上になられながら彼は首を横に振った。

「も、もちろん。お前が嫌がるからなるべく巨乳の女性とかと会わない様に占ってから言ったわ」

 本心だとわかりつつ疑い尋問するようなこれ以上の快楽は怖いというギリギリの責めをしながら、ブランは言う。

「本当にぃ?」

「もちろんです。ブラン様」

 ビビった彼の声を聞いてブランは言う。

「はい。脅えた声で私を誘惑したからもう優しい性行為は終わり」

「え」

 ブランの手にピンク色の光が宿り、そのまま彼女の腕が彼の分身を飲み込んだ自分の秘所を触ると彼は射精と同時に涙と鼻水を噴出した。それを見て魔法で洗浄しながら彼女は言う。

「実に良いリアクションね」

「ブ、ブラン様勘弁して下さい」

「大丈夫よ」

 慈愛に満ちた笑みに安心した様子の彼にブランは言う。

「私が死に物狂いで動いて五日間は休暇取れるようにしておいたから♪ どれだけ絞ってもそれだけ時間が経てば回復するでしょう」

 死刑宣告を受けたような彼を他所にブランは腰を振り彼の射精を禁じたりあるいは大量にさせながら彼の脳が砕けたような悲鳴で秘所が余計に締まっていき、飲み込んだ彼の分身が振るえる感触を楽しんだ。

 彼は何度も射精をし、その度に全身が震えた。快楽が強すぎて離れかけた彼を鈍器すら簡単に振り回す腕で拘束すると最後には身を削る快楽への不安から縋る様に自分に抱き着いてくる瞬間をブランは好ましく思っている。

 横島が達し抜いた後に彼女は横島を抱えてシャワー室に行くと、そのまま彼を洗い魔術で風呂の水を液体スライムに転じさせて彼を嫐った。
快楽で脳が壊れブランの言うことを聞く機械になっている彼に奉仕させながら、時々不手際を見つけては仕置きと言って彼に快楽が強すぎる愛撫を与えたりしていた。
手で撫でられても足で分身を踏みつけられた時も彼女がその気になれば心地良いだけの快楽であり、逆に仕置きのつもりで動けば強すぎる快楽で苦痛となる。何度目かの失敗の時にブランが彼を押し倒した。

「7回目の失敗だ。という訳でこれで行くぞ」

 ブランが彼に騎乗したまま玉袋を揉みしだき始める。きつすぎる快楽と優しい揉みしだく快楽のせいで慣れることができない彼はひたすら悲鳴を上げていく。ブランは笑いながらいう。

「実はこれお前のいくつか前の転生体にやったトラウマセックスの再現なんだ」

「ひー!」

「魂は覚えてんだな。 でも二度と失敗しませんとか謝らない辺り、癖になったかこの変態が! お前を尊敬の目で見ている同じ神殿騎士の女官たちこの姿知ったらどんな風に思うんだろうな。
女権国家の力を得たサドもいるからこんど呼んでやろうか?」

「や、やめてください。ブラン様」

「変態の上に嘘つきか救えねぇ。前よりでかくしながら言っても誠意が感じられねぇぞ」

 そういってブランが少し膣を緩め射精が始まった瞬間強く締めると彼は泣きわめきながら射精をしていく。それが済んだ後にブランは優しい絞り方に変えて玉袋を揉みしだく手と似た動きで彼を何度か射精させると物静かな時の口調に戻っていった。

「最高に楽しかったわ。あと数日は休んで私が帰ってきた時に迎えてね」





 ブランが横島の成し遂げた魔物討伐の後処理の為に出動してから数日後、ルウィーの教会への道を上機嫌で歩みブランの姿が見える。
彼女は横島が倒した邪悪な魔物の後処理が早く終わったのと、思った以上に横島が手際よくやっていたので惚れた男の良いところが見えて気分が良いのだ。
その彼女の前に神殿服に身を包んだ騎士が現れ、急に跪いた。それを見て彼女の顔色が変わる。目の前の神殿騎士は彼女の下部であり、相当な手練れの一人でもある。
どんな用事かはまだわからないが、彼が正規の手続きなしで自分に業務上の話をするときの礼を取るということはただ事ではないだろう。

「ブラン様、緊急事態です」

「謝罪は良いから。貴方の普段の様子を見ていれば、ただ事じゃないことは分かる。思ったより消耗しているみたいだけど傷薬使う?」

 基本的に女神達は私的な場所では身分にかかわらず誰とでも交流を持っている。この神殿騎士もそうだが、彼はかなり規律を重んじる。
横島も部下時代に良くしてもらったと言っていたから彼のことが印象に残っていたブランにすれば、その真面目さを知っていることが彼女の中の不吉な思いを強くしていた。彼女の不吉な思いを感じ取ったのか神殿騎士は意を決したように言う。

「横島殿が攫われました。敵はエヴァンジェリンとユウキ、アリス殿です」

「やっぱり」

「気づいていたのですか?」

「正確に言えばその可能性もあるかもって思ってた……。前世で横島の世話になったって言ってたから、私がネプテューヌの伴侶だった頃の彼の転生体にしたことで含むところもあったんじゃないかって」

 ブランは物静かな声で答えつつ、それなり以上にショックを受けている自分に気づく。それなりに仲良くやれていた相手に裏切られた、
否正確に言えば自分の過去の悪事への報復でこちらに近づいてきた者達に騙されただけなのだが、それでも七割くらいは信じていたからこそ堪えた。そのショックを飲み込むと彼女は一瞬でルウィーの女神に立ち戻り言う。

「今回の件は国家反逆罪にはしないで。恐らくは私がバカだったころにやってしまった過去の悪行に対する私個人への報復だから」

 ブランは状況を説明した彼女たちは、ルウィーの民に迷惑かけずあくまでも自分だけを狙っていること、そしてルウィーという国家を転覆させたいのなら、もっと良いタイミングがあると。
それを聞くと神殿騎士は頷き辺りに通達をすると言って駆けて行った。彼が無線機を取り出したのを見て、ブランは進みだす。


 途中まで進んでも敵の数が思った以上に少ないことに気づいた彼女は魔法で無線ログを見てみて納得がいく理由が見つかった。

 さっき言いつけを受けた神殿騎士が連絡を入れた後の会話内容は公だった。

「――以上がホワイトハート様のお言葉です」

 それを聞いた他の騎士が答える。


1044 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 12:02:25 ID:i8yNsUHl

「なるほどそれでは、此度は私物の武器防具以外は使ってはいかん、ということですな」

「ええ。それと戦闘した結果殺害はともかく、相手が戦闘不能になったら行動不能にする魔法をかけた後になるべく手当を。それと降伏したものは、軽い罪を犯した者が入る牢に転移させましょう。
今回の戦いは『国に危害を加えに来た外敵ではなく、ブラン様の個人的悪行への報復者』の用ですから。だがブラン様がサンドバッグにならず反撃する態度なら、我々も個人的に助太刀しましょう」

 騎士団だけではなく手の空いていた冒険者なども同じような態度で加勢に来てくれていることが分かった。思った以上に敵が少ないのは彼らのおかげの様だ。



 ブランが奥に進むといつの間にか出現した吸血鬼の居城めいた城の森で黒い服を着た黒髪の美少女と出会った。最も彼女はインプだから年齢は見かけで計れないが。ユウキはかつて彼女に向けていたのとは違う凄みのある笑みで言う。

「ブランちゃん初めましてと言うべきかな。一体化したゲームのキャラの中に潜んでいて、本当の僕は見せたことはなかったから」

 それに対してブランはハンマーを取り出して答える。

「正直なところ私はあの件に関して私を罰する権利があるのは忠夫とネプテューヌだけだと思っているわ。何しろお貴方たちはあの時出会ってすらいなかったでしょう。
それとゲーム中に入れてのあれこれに関しては鬼婆(スカサハ)の仕業よ。
やりたくてたまらなかったし、やった時はノリノリで楽しんでいたのは否定しないけど。 だからこそ今生の忠夫に惚れているお前たちがむかつくと言うなら受けて立ってあげるわ。少なくとも私の悪行が原因ではあるんだから」

 それを見るとユウキは不敵な笑みを浮かべて言う。

「本当に男前だね。少し分が悪いから精神攻撃と行こうか」

 そういってユウキが文珠を投げてきた。その文殊には『教』の字が入っていた。それと同時に彼女に情報が流れ込んでくる。




 ブランに嫐られぬいた後で彼は、アリスの作ってくれた朝食のおかげで信じられない程回復していた。そしてアリスのくれた紅茶を飲んだ瞬間意識が飛び、彼は目覚めると吸血鬼の城めいた場所にいた。
目の前には大切な女性であるブランの友人であるエヴァとユウキとアリスの姿がある。彼女達を見ると横島は安心した顔になり言った。

「エヴァ、ユウキ、アリス。一時はどうなるかと思ったけど、お前たちがいてくれるなら安心だ」

 そういって彼がアリスに触ろうとした瞬間、彼の動きが止まる。アリスの腕から魔力でできた糸が出て彼の体に入っていることに気づく。アリスは少しだけ嫉妬めいた声で言う。

「忠夫は本当にブランのことが好きなのね。このゲームだと貴方がルウィーに一度目の転生をした時と酷似した関係らしいけど。でも私たちは彼女の所業で許せないことがそれなり以上にあるのよ」

「あ、あのアリスちゃん」

 横島の問いに答えずアリスが魔術を唱えると彼女の姿が変わり、そこに金髪の美女が現れる。彼女は全身を覆いながらも体の乳房などが強調されるように意識した気付けをしている。
そして彼女は横島の唇を奪い、快楽で射精しそうな彼の分身に魔力でできた糸を入れて射精を禁じながら言う。

「忠夫、今目を閉じようとしたでしょう。裸どころかこの服装でもそうしようとするなんて。ブランが豊満な体の女性に目移りすると怒るし落ち込むからって占いとかまでしてそういう女性と会わない様にして。
だから私達も仮の姿でいないと会えなかったし」

 そういってアリスが指を動かすと彼の眼が開く。瞬きはちゃんとできるのに目を閉じる行為は出来なくなっていることを不思議に思いながら彼の前でアリスは青い服と下着を一瞬で脱いだ。

 全裸の彼女を見た瞬間ブランとは異なる豊満な体に完全に圧倒されそして分身がそそり立ってしまった直後に、彼の首横に動く。そしてそこには巨乳をさらして妖艶に笑うユウキがいた。

「忠夫、僕は隠れ巨乳だから胸なしって言われてたけど、今回はそれが役に立ったね」

 エヴァは体の線が強調されるラフな服装のまま大人の姿で彼に近づいてくる。ユウキが最初に彼の腕を取り乳房を掴ませた後、彼の分身を飲み込み騎乗し。その巨乳を存分に彼に押し付けながら言う。

「ほらこれがブランが忠夫に近づけたくないって思ってた巨乳だよ。気持ち良いでしょう」

 ユウキと繋がりながらその乳房に顔を導かれ彼は大量の射精をした。彼が必死に逃げようとするとその腕をブランと同じ動きで封じてくる。ユウキが彼の顔を乳房から解放すると、彼から離れ騎乗位の体制となる。
彼女がアリスに目配せするとアリスの糸で横島の手が勝手に動き彼女の乳房を揉み始める。そしてそこに形の良い豊満な尻がスカートの上からでもわかる状態のエヴァが不意に彼の顔の上に座った。彼女は女王のような声で言う。

「どうだ? これがお前の最愛の女が近づけたくないと思っていた類の豊満な体だ」

 横島が凄い量の射精をしてユウキの腹が膨れるくらいになるとアリスエヴァが立ち上がり、彼に聞くわざとらしい疑問の声できく。

「どうしたそんな表情をして? 気持ち良くなかったか?」

 恋人を裏切っている背徳感と罪悪感。手加減のない女権国家の女性達でもトップの性的快感それが一度に襲ってきたせいで彼は精神的に追い詰められ切っている。その状態の彼に代わってアリスが見当はずれな答えを返す。

「エヴァきっと、久しぶりに味わえたボリョームたっぷりの体が服ごしだなんてあんまりだと思っているのよ」

 それを聞くとエヴァが大人の姿のまま彼の前で服を脱ぎ。その豊満な体を彼に見せてユウキの手を揉んでいる彼の顔を乳房で挟みだす。その時に再び彼はユウキの膣の中に大量の精を放った。

 ユウキが彼から離れると、エヴァが彼の上半身だけを起き上がらせて、乳房を揉みしだかせた後にその手を自分の尻に導いていく。
アリスの糸を抜いた後、自分の尻を掴む彼の手が快楽に抗えず握り閉める手が緩まないのを満足そうに見ながら彼女は言う。

「忠夫、途中で奉仕の手を止めるなよ。もし止まったら仕置きの時間だ」

「え」

 エヴァの乳房が彼の胸板で潰れ、彼女の魔膣がもたらす快楽で意識が何度も飛びながら彼は必死に尻を握り閉め続ける。
強すぎる快楽で脳が壊れるような恐怖があり、強く握れば握るほどそれが強くなっていくが、
エヴァの言うお仕置きが怖すぎて話す勇気はなかった。 エヴァはそれを見透かしながらもわざと彼が手を離さないギリギリを見極めながら、腰を動かして彼を嫐っていく。
だが不意に彼女が腰をグラインドさせると彼は悲鳴を上げてついに離してしまった。両腕だけは快楽の電撃から解放されたと思った直後にアリスの糸が凄まじい速さで彼の手に入り再び掴ませていく。
そしてエヴァは笑いながら彼の唇を奪った。吸血鬼特有の電撃を感じさせるキスで舌を絡められた彼は涙を流し精液が止まらなくなり、その直後にエヴァが彼の首筋にかみついたまま、
後ろに倒れて彼を両手両足で拘束してくる。手の平と胸板に襲い掛かる柔らかい感触と彼の分身を包む快楽地獄をもたらす膣と首筋の電撃の快楽それで彼が完全に屈服するとエヴァは彼から離れた。

「お前をもっと可愛がりたいが、今はここまでだ。アリスの番なのでな」

 アリスが彼に近づき上になって体を密着させてくると彼はどこまでも優しい快楽で足元が崩れていき、彼女のペットに成り下がりたいという感覚すら覚え始めた。どこまで緩くそれでいながら彼の分身には優しい快楽を送り込みながらアリスは笑う。

「忠夫これが、豊満な女性との性行為よ。ブランとは違った良さがあるでしょう」

 快楽で忘れかけたところでブランの名前を出され彼の心が凍り付き。次の瞬間アリスの乳房の感触と膣がもたらす感触に一気に敗れた。そして背徳感が射精を強めていく。
彼は気づかなかったが彼の後ろには、ホワイトハートの為に戦った時の彼の人形が置いてあった。そのころの意識を戻すことで寝取られる背徳感を彼に与え快楽を倍増させている。三人は彼が射精して気絶すると言う。

「それじゃあ、忠夫が初めてこの世界に転生した時にトラウマを刻んでくれた。女神達にお礼をしましょうか」




 文珠で横島と三人の性行為の実情を見せられたブランはいつもとは違う様子の怒りを見せていた。彼女は暗い瞳で言う。

「なるほど。かつて私がいや、私達三人が忠夫とネプテューヌにやっちまったのはああいうことだったのね。自分の行動の醜さ、十分わかったつもりだったけど、まだまだ、だったみたい」

 今のブランをルウィーの民たちが見たら相当な恐怖を抱いただろう。怒っているのにいつもの物静かな口調のままなのがかえって怖い。
僅かな空気の変化の後、ブランはハンマーを信じられない程の速度でユウキに向けて振るった。ユウキもそれを辛うじてかわすと剣で切り返して見せた。

「かなり怒ったみたいだね。僕も相当頭に来てるからいくらでも応じてあげるけど」

 横島なら一目でわかる切れすぎた時の笑顔を見せるユウキにブランは言う。

「……怒るとかそういう段階はもう通り過ぎているわ。7割くらいしか信じていなかった状態でもああいうことされると本気で頭にくる。
ネプテューヌは凄かったのね。境遇が似ていた上に同じ女神だから私たちの気持ちもわかるからって、あの程度で許してくれるなんて。私にはできないわ」

 ブランが今抱いた憤りは似たような体験をしているベールとノワールも抱くことになるものだ。彼女は目の前の彼の今生の女に向けて激怒するとその憤怒を籠めて戦槌を構えた。

 次の瞬間、ブランの鈍器とは思えない速度の攻撃が走る。ユウキでさえも驚愕する速度のそれは辛うじてかわすと、ユウキは即座に切り返した。
それからしばらくは速度でユウキが勝ってなお彼女は攻めきれない状態が続くことになる。その理由はまずはハンマーの威圧感。
一撃でももらえば大きく不利になることと、そしてそれが信じられない程の速度で迫ってきていることもあるが、一番は嫌な予感がしているのが大きい。

 ユウキとの戦いで殆ど傷を負わずに彼女と切りあいながらブランは言葉を続ける。

「今回は決着がついた後も生きていたら殺したりはしないわ。でも手加減はしない……いいえ。できないから死んでも恨まないでね」


1045 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 12:04:03 ID:i8yNsUHl


 そしてブランがホワイトハートの姿となり彼女の戦槌が戦斧に変わると、ユウキも全力で力を解放し雪原で済んだ金属音と魔術の音が連続で響き始めた。





 ユウキが出かけた後に横島はアリスに騎乗されながら手をつなぎその吸い付くような肌で何度も天に行くような快楽を与えられた。アリスは体を密着させて、耳元に口をつけるという。

「忠夫、ブランさんの行く手を阻んでいる人形系の雑魚敵は私の魔力で動いているの。射精すればするほど、彼女が不利になっていくわよ」

 アリスに射精をさせられながら彼は何度も意識を飛ばしていく。そして彼の後ろではかつて彼がブランの為に凄まじい魔物を倒したころの人形劇が演じられている。その時の意識に戻っている状態が彼の罪悪感を煽っているのだ。
アリスはエヴァと交代しながら言う。

「ブランがもう少しで来るな。アリスそろそろ迎撃に出てくるころだな。ユウキも出撃前は優先的に忠夫を絞らせたからな」

 そういうとアリスは名残惜しそうだが彼から離れる準備をしつつ最後に一度強く抱き着き糸で彼を操りながら自分の体中を触らせてそのまま最後に一際大きな射精をさせるとブランが嫌がる巨乳で彼を誘惑する行為を乳房で彼の顔を包みながら言う。

「名残惜しいでしょうけど今夜はここまでね。貴方が無意識でも望むなら私達はいつでも来るから」

 女神への信仰心など自分たちとの性行為の際の背徳感に過ぎないと言っているのがわかる様な妖艶な笑みを浮かべながらアリスは離れていった。
彼の視線が自分の裸体に釘付けになっているのを見透かしてか敢えて直ぐに服を着ずゆっくりと部屋の外に向かっていく。アリスの体を見ているだけで分身が復活したのをエヴァが咎めた。

「随分と助平な男だ。一度豊満な体を覚えたら、あれほど愛し合った女神はどうでも良しか」

 そういうとエヴァは嘲笑しながら彼を抱いて両手両足を絡め彼の分身を飲み込み笑う。彼の罪悪感と快楽に屈した声がいつまでも響いた。




 エヴァが立てなくなった彼に回復させる薬を与え出陣して大きな轟音が隣の部屋で響きだし。そしてそれがやむとブランの姿があった。彼女は横島に言う。

「忠夫大丈夫だった?」

「あ、ああ」

 罪悪感のあまり脅えながら何かを言おうとする彼をブランが制した

「なにも気にしなくていいから。私の過去の悪事が帰ってきたそれだけよ」

 そういうとブランは彼を押し倒して。再び彼と一つになった。エヴァ達とは種類の違う女神の快楽に彼が脱力するとブランは何度も彼を絶頂させながら言う。

「これはお詫びだから。今生は女神をものにした男としてただ快楽に溺れて。壊れてもずっと面倒を見るから」

 ブランの善意しかない告白が彼の精神に止めを刺した。
ブチンと何かが切れた音がして彼女に口づけをねだると彼女の舌が彼の下と絡みそのまま大量の精液を彼女の内部に放つ。

 交わりながらブランホワイトハートの姿となると与えてくる快楽が余計強まり彼は一度大きな射精をした後、動くことすらできなくなった。
それを見てホワイトハートは彼の状況を察し動けない彼をただ愛で続ける性行為を始めていく。声すら出せない横島は、自分がただの愛玩動物に快楽で変えられていくと思いながら、ホワイトハートの抱擁を受けて痙攣をしていた。

このまま放置された完全に彼が腑抜けとなり壊れる。そうなりかけた瞬間に、ホワイトハート
が引き離された。そして彼女を引き離した先には金髪でショートカットの髪をした気品あふれる美少女の姿がある。

「警戒しなくていいわ。私はそこまで怒ってない勢だから。でも最後の行為されると私の英雄さんが使い物にならなくなっちゃうからね。
それに貴女だって後悔したでしょうし。今回はノーマルエンドってところね。忠夫もこのゲームの世界での記憶はないけど、貴女の国に転生した時の記憶は持っているはずよ」

「貴女は」

 友好的な態度と自分の過ちを止めてくれたことから礼を持った声で聴くと彼女は堪えた。

「沙条愛歌よ。失敗ともいえないけど女神との距離感を間違えてしまった彼の来世に英湯となってほしい幽霊よ」

 それを聞いた後で、愛歌は横島を掴むと言った。

「どんな形になるかわからないけど、今生でも彼と貴女達の関係が英雄譚を引きたてる者であることを願うわ。それではまた」

 愛歌は優雅に一礼すると横島を掴みそのまま光った。恐らくはゲームクリアの結果だろう。





 ブランが現実に帰還した後、ベールとノワールもスカサハに渡されたゲームで似たような体験をしていたことが明らかになった。そして彼女達もブランと同じような感情を抱くことになっていた。




 ベールとノワールも横島が一度自分の治める国に転生した時と同じ様な関係を築いた二度目の転生したイフの世界線が舞台のゲームに飛ばされたらしい。ベールの場合はこうだった。





 時にはネプテューヌさえ上回る駄女神さを見せることもあるリーンボックスの女神。ベールその彼女は今自室で、ゲームをやりながら横島の帰還を待っていた。

 ほどなくして彼の帰還を告げる声が聞こえると彼女はゲームをしつつ彼を待った。横島はベールの所に来ると呆れた様子で言った。

「またゲームですか。ベール様は面白いゲームが出た時はネプテューヌさんを上回る駄目神ですね」

「仕方ないでしょう。だって貴方が育ってからは大抵のことは貴方に丸投げすればうまく回りますから」

「俺が子供の頃は凄くちゃんとしていたのに。とにかく勝負して俺が勝ったら少しは御自分を鍛えなおしてください。女神なのに神官である俺より弱いとか拙いでしょう」

 横島の言葉になぜかここにいないはずのスカサハの声が聞こえた気がした。その声は『うむ、まったくだ。バカ弟子がすまんな。もう少ししたら鍛えなおすのでまっていろ』と言う内容だ。
ベールは少し背筋が寒くなったが、嫌な予感が収まると花のような笑顔で言った。

「ええ。あなたが勝ったらちゃんと修行しなおしますわ」

「よし。今回ばかりは容赦しませんからね」

「あ、以前忠夫がくれた文珠を使ってもよろしいでしょうか?」

「構いませんよ。つかっても今のベール様じゃ俺にも勝てませんし俺も使う以上ベール様にだけ使わせないのは公平じゃありませんから」

 横島がベールと訓練場に行くと横島は滅茶苦茶気が載らなそうに霊波刀を構え戦闘準備を始めた。ダメ人間ではあっても善性な彼女に横島は甘い。だからこそ、一度勝利して見せなければだめだと思ったのだ。ベールは彼に言う。

「忠夫、戦闘が始まる前に少し記憶を取り戻していただけないでしょうか?」

「もしかして俺、なんか記憶失ってますか?」

 ベールは女神だから怠けてさびていても、横島より鋭い面もある。過去の経験からそれを知っている彼は、ベールに文珠を使わせた。もしかしたら今回悪霊払いに行った際に、
記憶を消されたのかもしれない。彼は一応はベールの手元の文珠が記憶を『戻』す為のものだと確認してから受け入れた。そしてそれを受けた瞬間、彼は一気に崩れ落ちた。
ベールの怠け具合がひどかったが彼よりまだ強かったころに負けた時、彼女の豊満な体で嫐られぬいた記憶などが蘇ってくる。彼女は男である彼を徹底的に閨で敗北させて負け犬根性と、快楽への中毒をねじ込んだ後足で分身を嫐りながら言った。

「私の怠けを諫める為の挑戦ならいつでも受けますわ。でも負けたら今夜の行動をまた、やりますからね」

 動けない彼の分身を踏みながら足さばきが凄すぎて快楽を与えられているにも関わらず、悲鳴しか上げられない彼を見下ろしながらベールは満面の笑みで彼の分身を達しさせた。
そして一度の射精で完全に折れた後で、靴下をはいてもう一度嫐り、射精させるとそれをわざと靴下をはいた足で受け止めてその靴下を渡すという。

「貴方が早漏過ぎて汚れたので洗っておいてくださいね」

 この時彼は気づかなかったがベールの手には『刻』の文珠が握られており、彼の魂に深く刻み込まれていた。そしてその後で『忘』の文珠を使われていたのだ。

 何度も似たような戦いをするたびに嫐られた日々。上になられて、女権国家でもめったにない程の懇願をさせられたり乳房に挟まれた分身から射精させられまくったり、
逆に射精を禁じられて膣に入れるまで射精を許してもらえなかったことなども思い出した彼は、それだけで分身が勃起してしまった。ベールの手が彼の分身を掴みながら言う。

「今の私は最弱ですからあっさり倒せますわよ。まさかあんな男性優位の性行為が当たり前の国では、恥辱死ものな性交目当てで負けませんわよね」

 そういいながらベールは薄着の服に着替えてきた。今の鈍った彼女でこの軽装は自殺行為だが、彼の中には正しき諫めを色香に負けて引っ込めるゴミ神官と罵られながら、
祭壇で婚姻の儀式ともいえる性行為それも女性優位極まりすぎるものをされた思い出が蘇る。ベールの霊力の籠った一撃、鈍り切っていてもギリギリ達人の末席クラスくらいの一撃を受けたがそれが貫通した。
吹き飛ばされ倒れる彼の分身を服の上からでもあっさりと踏みつけると、彼女は言う。

「あなたの魂が私に負けたいって思っているから霊力もそうなってしまうようですわね」

 そして神気で彼の動きを封じると乳房で彼の分身を挟んだ。数か月前にした優し過ぎる動きの果てに焦らして射精させる動きから入っていながら、
いきなり強すぎる快楽を与える愛撫に切り替えて、さらに先端をなめられた瞬間彼は一気に射精を起こした。真っ白に染まった自分を見せながら彼女は服を脱ぎ彼の服も槍であっさりと剥ぎ取ると笑いながら、彼の分身を踏みつける。

「本当にこの子に逆らえない哀れな生き物ですわね、貴方は」

 柔らかい貴婦人からの嘲笑の声が脳に媚薬の様に響く。そして彼女を真っ白に染めていた白濁が消え去ると彼女の霊力がより高まっていく。
一度の射精で完全に屈服した後に一切間を置かず彼女が腰を下ろすと彼は全身に彼女の神気が巡っていき快楽をより強めていくのを感じながら、負け犬になったと自分でもわかる声で叫んでいた。


1046 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 12:05:41 ID:i8yNsUHl

「ベール様―!俺の負けです」

「よろしいですわ」

 彼女が少しだけ腰をひねると射精が起こりそのまま彼は意識を失っていく。もう自分は万が一指先一つで彼女に勝てるほどの力を得ても。このままだろうと思った
。倒れた後も彼女に甘やかす様に乳房を押し付けられ貪られぬいた後で、彼は自分が何も考えられない状態に堕ちたとわかった後、そのまま部屋を出た。

 それからしばらくするとベールは再び彼に『忘』の文珠をいつ使うか考え始めた。あまりやりすぎると、彼が使い物にならなくなってしまう。
それに覚えておかせると自分を諫める為の戦いの時に対策を練られるかもしれない。次に諫めてきたらどうやろうか、そう考えていた彼女はその日の夜に災難が訪れることになる。

 横島がベールに敗れた後彼は、ベールの体の感触が頭から離れず、嘲笑の声や柔らかい貴婦人めいた笑顔の蔑みの表情を思い出すたびに分身が勃起してしまう状態になっていた。
あまりに絞られ過ぎて、体力が落ちたので滋養に効く料理を食べたのがまずかったのかもしれない。消化促進緒の薬も飲んだせいか、あれだけ絞り尽くされた後なのに、分身が勃起してきてしまった。それを見て彼は自己嫌悪に襲われる。今はベールが女神としての外せない仕事に出ていのに自分が性欲に囚われていては駄目だろう。そう思った直後に彼は文珠で分身を『鎮』めると教会の礼拝堂に向かった。

 彼は教会の聖堂でベールに無事に戻ってきてほしいという願いをかけようとした直後に、不意打ちめいた襲撃を受けた。
それでも彼は一切、迷わず霊波刀を抜き放ち女騎士たちの攻撃を受け止めると、攻撃的霊術を籠めた札をばらまき。文珠で『強』『化』した。
女騎士達は信じられないことにその大半をかわし、かわせなかった物も彼女たちを包む霊的オーラを強化してしのいだ。大きなダメージを与えられないと断じた彼は、
特大の効果の札を一枚だけ投げて彼女たちがのけぞり、防御してなお軽くはないダメージを受けたのを確認すると、そのまま全力で逃げた。倒せたかもしれない状況だからこそ逃走すると相手は予想していない。
この拠点は重要だが、他の三女神とも関係が良好である以上は、堕とされても奪還の目はある。何よりも教会を襲ったということはベールを狙っている可能性が高い。
彼はいかに気配を隠しながらベールと連絡を取るか考えているところで、窓を破って襲い掛かってきた金髪のサイドテールの美女の拳で倒された。彼が倒れる前に彼女は楽しそうに言う。

「ほら私が言ったとおりだったでしょう? 忠夫さんを騙そうと思ったら貴方たちくらいの精鋭をぶつけないと伏兵はなしって思ってくれないって」

 サイドテールの美女ヴィヴィオの言葉に騎士達も頷いていた。

「はい加えて、ヴィヴィオ様が見事な隠形をしていなければ多分彼気づいていましたね。さすがは聖王様の夫の転生体と言うべきでしょうか」

「そうですね」




 目覚めた後で彼は祭壇めいた寝台に寝かされていることに気づいた。そして先ほど彼を襲っていたらしい女騎士達が彼の体に油に似た液体を塗り込んできている。
彼女たちは体をマッサージしながら彼の下着すらおろし、彼の分身の玉袋や竿にまでその液体を塗り込んでいる。
愛撫の快楽による射精を許されず一人の女性が快楽も与える形で分身の先端を掴み射精を禁じながら意地悪く笑いながら彼の声すら出せない表情を楽しんでいる。 そこにヴィヴィオが入室してきた。彼女は横島の姿を見て上機嫌に笑う。

「忠夫さん久しぶりですね。自己紹介は必要ないですか?」

 女権国家の世界に転生していたころの自分の妻だということは、聞いていた。横島がそう頭で考えるとヴィヴィオは喋れもしない彼の、様子だけで事情を察した様だ。

「忠夫さんの今の主人は過去のやらかしでの反省が足りないし、力不足なので、少し力呂つけるための課題を持ってきました。こうでもしないと彼女は死に物狂いで力を取り戻そうとはしませんから」

 そういってヴィヴィオが彼の目の前で服を脱ぐと彼はその美貌に圧倒された。女神であるベールにはどれほど自堕落に過ごしてもこれ以上は衰えないというラインがある。
その最低ラインであっても美貌と性的能力はこの世界の男を跪かせるには十分すぎる。だが目の前のヴィヴィオは磨き抜いた美を持ち『今』のベールよりはずっと上だと彼は思った。
そして彼女は一回りして彼に全身を見せた後で、彼に覆いかぶさりそのまま分身を飲み込んでくる。

「ひぎゃあ!」

 寸止めをずっと受け続けた後にあり得ない快楽の渦。ヴィヴィオの乳房などに触れただけで爆発しかねない状態で、分身を飲み込まれたのだ。たまったのものではなかった。
ヴィヴィオは腕を彼の背に回し、時々つぼを押してより強い快楽を与えてくるし、周りのストレリチの女騎士達も、彼に体を押し付け愛撫などをしてくる。そして彼の腕を無理やりヴィヴィオの尻や太ももに当てて揉みしだかせた。ヴィヴィオは離れるという。

「私の聖気で上書きしたから、もう完全に忠夫さんの体は私の意のままです」

 そういうとヴィヴィオの瞳に力が宿ると彼はそのまま他の女騎士たちと交わり始める。入れる度に射精して果てる自分は性的に負けている屈服させられている。
という実感が強まり。そして周りの騎士たちのしぐさでヴィヴィオの配下であることがわかると、祭壇での婚礼の儀での自分の立場が使える騎士以下に落ちていると悟らされる。
騎士達は離れると百合的な行為をしながら不甲斐なさすぎる彼を嘲笑してくる。その嘲笑に泣きそうになった彼を犯しながらヴィヴィオは言う。

「忠夫さん、ストレリチアの騎士に男が閨で勝てないのは当然です。そんなあなたも愛おしいですよ。それにこんな簡単に上書きされる程度の祝福しかできない女神が悪いのですよ」

 最後の言葉に僅かに反骨真を持った瞬間ヴィヴィオが言う。

「二十数えるまで射精を我慢出来たら、謝罪と撤回をしましょう」

 そういいながら配下が数えるとヴィヴィオが膣を思いっきり締めて腰を動かし彼の手を取って乳房を揉ませだす。
本気を出したヴィヴィオに彼はあっさりと屈服し祭壇が光ると余計に多くの射精が起こる。ヴィヴィオは穏やかな様子だが、快楽で脳が壊れかけてもベールへの侮辱に怒った彼の姿に相当やきもちを焼いていた様だ。
その後で彼女が配下の騎士に目配せし数人がかりで聖王の気にいった男を堕とし切る輪姦を手伝わせて彼が気絶するとようやく彼女は満足した様だ。



 それからベールが彼を救助に車で彼は何度も女騎士達とヴィヴィオに嫐られた。

「次にベール様と戦いに行くのは私ですよ。射精したら強化されちゃいますから頑張って耐えてくださいね♪」

 騎乗する騎士が茶種猫の様ないやらしい笑みを浮かべながら彼を嫐る。射精する状態になっているのを強すぎる快楽で逆に封じていながら、彼女はこんなことを言っているあたり意地の悪さがうかがい知れた。

 彼女が少し快楽を緩めると彼はそのまま射精して倒れた。



 ヴィヴィオが寝所から出た後、凄まじい神気と神気に近い聖なる気が激突する音が響いた。ヴィヴィオの聖気と激突している気は全盛期の力を取り戻したベールの気だと彼には直ぐに分かった。



 ヴィヴィオが退いた後に、ベールが寝室に入ってきた。彼女は彼を見ると安心した様子で、彼を抱えて部下たちに指示を出していく。




 全身を貫くような快楽で彼は目を覚ました。目の前にはかつての力を取り戻したベールの姿がある。彼女は彼に騎乗しながらヴィヴィオとは異なる種類ではあるがヴィヴィオに匹敵する快楽を彼に流し込んできている。
ヴィヴィオと同じ動きで彼の分身を飲み込みながら彼女は言う。

「忠夫、私の過去の悪行の報いで迷惑をかけて申し訳ありませんわ。だから今からあの聖王の気を浄化しますわ」

 ヴィヴィオにベールの神気を上書きされた時は一気にすべてが消し飛ぶような感じだったが、ベールはゆっくりと蜘蛛の毒の様な快楽で彼の体に神気を流し込んでくる。
豊かな体とその美貌に彼は射精を繰り返しその度にヴィヴィオの気が上書きされていく。一昼夜も交わった後、甘やかされぬきまともに喋れず腑抜けになった彼に口づけしながらベールが言う。

「数日は多分このままでしょうけど、私が仕事をしますからゆっくり休んでくださいね」

 この後ベールが力を取り戻し彼の仕事の内容は大分改善された。だが少しだけ寂しさを彼が覚えたのも事実だ。ベールは駄女神ではあっても善性だったし最低限の仕事はしていた。
そんな彼女のことが彼もこの国の民たちも、嫌いだったわけではないのだ。





 最後に横島の意識はノワールことブラックハートの治める地で彼女の為に働いていた。ノワールは毎夜彼をいたわる様に上になりながら嫐り、時には男性優位の演技をしたりもしている。
ブラックハートの姿に変わり元々豊満だったからだがよりそうなった彼女を襲いながら彼は果てて倒れる。仰向けになった彼にブラックハートが言う。

「忠夫もう果てたの? じゃあここから反撃ね」

 嘘を突け男性優位の演技をしていただけだろう。喘ぎながらも主導権を握っていたのは彼女だった。だがそれでも雄としての征服欲が満たされている感じは確かにあった。

「ほらほら、早く復活しないと、女性優位の恥ずかしい性行為が次々とされちゃうわよ」

 僅かに感じて昂る彼女の声は先ほどまで、『忠夫許して。これ以上は極楽から地獄になっちゃう。もう生かされ過ぎて変になるわ!』などと叫んでいた時と似ている。
演技だとわかってなお、止まらなくなって腰を振っていた彼には先ほどの性行為の時と同じような声が、先ほどまでの性行為が当然なのだと思わせて余計に惨めさを煽る。
それを知ってか知らずか、ブラックハートはさっきまでの負けたふりをした演技の声を再現して言う。

「私が、『もう許して忠夫様』って言ってもやめてくれなかったんだから貴方も射精して限界でも頑張ってね♪」

『もう許して忠夫様』が先ほどまでの男性優位の性行為を強く思い出させ今の女に逆に泣かされている状況の惨めさを余計に引き立てる。
それを察したかのように彼女が彼の顎を掴み首を横に向けると、女性優位の騎乗位で泣きわめく自分の姿鏡に映っている。


1047 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 12:07:42 ID:i8yNsUHl

「余計に興奮しているわね。逆転してさっきみたいにならなきゃ今夜は負け犬根性を抱えたまま夢の世界にゴーね」

 そこまで言った後ホワイトハートはノワールの姿に戻る。彼より年下の女子高生の姿となることで、余計に女性優位の性行為による屈辱感を強めるつもりの様だ。

 ノワールは彼を嫐りながらブラックハートになっていた時の口調で言う。

「ほらさっきみたいに私に忠夫様って言わせてみたら? ブラックハートの時よりは弱いわよ?」

 敢えて彼から離れ嘲笑めいた目で見て手を広げる彼女に覆いかぶさった彼は獣めいた叫びを繰り返す。表向きは男性優位の性行為に見えているが実際は快楽で言葉にならない声を出しているだけだ。彼女は言う。

「早すぎるわ。また射精? もう少しこらえ性を身に付けなさい」

 彼女が彼を逆に押し倒し体を入れ替えて腰を振るたびに彼の体が震えていく。ノワールの手が口がそして膣が彼を追い込み女神として神気がどんどん彼を支配下に置いていく。彼女の嘲笑の言葉は彼の耳に媚薬の様に響いた。

「さっきまでの『忠夫様呼』よびして、『私は貴方に飼われる雌犬ですって』私に言わせた貴方はどこいっちゃったの? あれが本来のあるべき男女の姿なんだからちゃんと、あの姿を見せてよ」

 ノワールが既に動けない彼の分身を足で踏みつけながらわざとらしく疑問めいた声を出した。

「ねえ、なんでこんなに固くしているの。私に男性優位の性行為をしていた時のことを思い出したのよね?
まさか正しい性行為はああなのに今の自分がああされていることに興奮してるんじゃないわよね? 足で嫐られてこんなに大きくしていると怪しいんだけど」

「あ、ああノワール様もう許してください!」

 ノワールは本心では怒ってないが怒りと蔑みの混じった声で言う。

「寝室やプライベートでは様付けやめろって、言ったでしょう。屈服しすぎて様よびとか、気骨がなさすぎるわ」

 そういって彼女は花が咲くような笑みを浮かべ寄り彼の分身を踏む力を強めた。痛みもあるがギリギリ快楽が勝る絶妙な踏み方だ。

「犬は飼い主がだめだと自分が主人になるそうよ。『雌犬』に負けちゃうご『主人様』はもう下僕ね」

 雌犬とご主人様だけは負けた時の演技を再現して、当たり前だと認識している男性優位の性行為を思い出させて屈辱が強くなった瞬間に彼女は一気に強く踏んだ。

 ノワールに対して大量の射精をした彼を蔑みの目で見ながら言う。

「貴女あと数秒で意識落ちちゃうから言うけど、男性優位の演技している時の方が快楽はたくさん送り込んでいたわよ。なのに負けている時の方が射精多いわね。最後の足コキでここまで出すあたり本当に変態だわ」

 自分の蔑みと罵倒が今日彼が見た最後のものになると思った彼女は機嫌よく寝室を出た。
男性優位の性行為をした際に射精の時に快楽で思考力が落ちている彼の耳元で『これが普通の性行為だから、演技ではなく実力で私にこうできるようにいつかなってくれるのを待っているわ』と言ったり、
彼を褒めたたえ当たりした後の逆襲は最高だ。あの自分の情けなさに泣きそうになりながら快楽で屈服する彼の姿が癖になる。女権国家の力を幾ばくか取り込んでから、彼を嫐ったり堕とすときは苦手分野ですら能力が高くなっているのだ。
ノワールは女神であると同時に声優業をやっているがあまりそちらは上手ではない。にもかからず、彼を嫐る時だけはどんな演技も上手にできる。




次の日彼は執務室でもうすぐ出発する予定のノワールの政務を手伝っていた。
ノワールに指示を出される度にいつも以上に彼女の命令に対して、過敏に体が動く感覚をある。彼はそれが恐らくは昨夜眠る前に大量にノワールの神気を送り込まれ精を絞り抜かれたからだろうと思う。
執務が予想以上に早く終わり出立の準備まで時間ができた彼は、時間に余裕があると思った瞬間に質問が口を出ていた。

「ノワール様。少し気になることがあるんですけど良いでしょうか?」

「ええ、なに?」

「ノワール様は女権国家の影響を受けているのに時々俺に負けた演技するじゃないですか?あれはなんでなんですか?」

「ああ。あれ男性は、演技だとわかっていても女性を圧倒していると征服欲が満たされるでしょう。そういう意味で楽しませてあげるのもいいかなって。それに私は少し対抗意識みたいなものもあるのよ」

「対抗意識?」

「ええ。ちょっと長くなるわよ。貴方がこの世界に転生したのは5回目。一度目はネプテューヌの国プラネテューヌ。そして私の国と他の女神達の国に一回ずつ転生していたわ」

「はい」

「一度目はネプテューヌの夫で私達四女神全員を助けてくれたのよ。言っておくけど、貴方の前世がいないと勝てなかったかもって程度には強かったけど、私たちの中では一番弱かったわ」

 ノワールの声には過去を懐かしみ、その日々を確かに良い思い出と感じている心と悔悟の念が混じりあっている。それを聞きながら彼は彼女を後ろから抱きしめた。少し驚いて顔を赤くした後彼女は、言葉を続ける。

「そ、それでね。私達は色々あってネプテューヌの人生あんたの前世と過ごした日々だけを追体験させられたの。あんたがちゃんと足手まといにならないって証明と、
そして最終決戦まで時間がなかったから連携がちゃんとできるようにね。それで私達も女神でネプテューヌと境遇が似ていた上に、あんたが異常に人以外に好かれる性質だったせいもあって惚れてしまったのよ」

「そうなんですか」

「ええ。それで女神である私たちは人間に対して健全な愛を抱かず愛玩に走ってしまう傾向が少しあって、私たちの場合は女権国家に行って力を得てから、男性に対しては愛玩動物に向ける感情を持つ率が高くなってしまっていて、
貴方に惚れた後で、ネプテューヌを護る為にムチャして寿命を削り後で激痛が来る技すら使いまくったのよ。その姿を見て私たちは気が気でなくなっていたわ。
一応貴方の名誉の為に言うけど、それをしないと女神の一番の本文である国の守護に失敗してどれだけ無辜の民が死んだかわからなかったわ。当時は私達も騙されてお互い敵対していたことを理解してなお、
和解と停戦が完全にできていなかった頃があったの。その時にネプテューヌが来れない時に私たちの民達を貴方の前世が守ってくれていたこともその時知ったの」

「それでどうなったんです」

「その後魔神を倒して、すべてが終わり。ネプテューヌは私達を信じて自分が柱となって5年間の封印をすることを決めたのよ。
彼女は貴方の残った人生を看取ることをあきらめるというゲッシュを立てて力を得て封印したの。言っとくけどまぎれもなくお互い本気で想いあってたからこそ、
ネプテューヌは女神である自分に尽くしてきた貴方の献身を無にできないと思っていたのだし、貴方の前世もそれで納得して。残りの人生戦える時間をネプテューヌが帰ってきた時に素晴らしい国になっている様にすることに使い切ると決めていたわ」

「それで、ネプテューヌ様と俺の前世の関係が、ノワール様が俺にベッドの中で負けたふりするのと何か関係あるんですか?」

「ええ。実を言うとネプテューヌもそういう演技してたのよ。下手だけど、それでも貴方の前世は形だけとはいえ、勝てている感じがして満たされた表情をしていたわ。だから私もネプテューヌよりうまい演技したいと思ったのよ。演技力は私が上だから」

 最も最近は彼に男性が勝利できないと恥ずかしい。この演技の性交が当たり前だぞと、刻み込んでからいじめ始めるのが楽しいという思いの方が強いのだが。それを隠すノワールに横島は気づかないまま言葉を返した。

「そうなんですか」

「ええ。私達は貴方が再びこの世界に転生してきた後、ああなるかもと思ったら耐え切れなかった。恋人でもないのにね。そしてあさましく世界を護る為に眠りについたネプテューヌの留守を狙った間男ならぬ間女になって、
貴方が自己犠牲として使う類の技をすべて使えない様に支配する神気を性的な交わりの中で流し込んだり、屈服感で私達に逆らえなくなるようにもしたわ。本当に女権国家の影響を受けていながらあの決断を下せたネプテューヌは凄かったのね」

 イストワールに下された罰を経て本気で慚愧した今ですらもあの時のことを思い出すと背筋がぞくぞくしてくる。
そしてそれをやりたいと思う気持ちが芽生える度に女権国家の影響は恐ろしいとノワールは思う。過去の回想に囚われかけた時、横島の自分を見る視線に気づき慌てて説明を続ける。

「私達は貴方の魂が屈服するような性行為をしながらその度に、貴方が私達を護る為にたくさんくれた文珠を使って、記憶を『忘』させてそして機会が来るたびにその記憶を『戻』して嫐り犯しぬいていたわ。
そして貴方の往生の日もそうして貴方を半ば絞り殺す様な事をしたの。そうすることで反動が凄すぎて激痛と共に寿命を削る術の機能を壊して、そしてそれを習得するなという命令を『刻』んだのよ」

「ネプテューヌ様よく許してくれましたね」

「自分が迂闊だったというものあるし、同じ女神で彼女も女権国家の力を取り込んで影響を受けていたから、私たちの気持ちがわかったのもあるみたい。
多分だけど彼女も本当は私達が貴方に取った処置をやりたくてたまらなかったんだと思うわ。色々あって事情を打ち明けるのが遅れたけど、打ち明けた時少しほっとした様子だったもの」

「それでその後どうなったんですか?」

「当時私達がさび付いてたせいで、私達より強かったネプテューヌに半殺しいえ十分の八殺しくらいで許してくれたわ。その後イストワール様が私達への罰を決めたわ」

「その罰が、俺の魂が皆さんの国に転生することだったんですか?」

「ええ。ネプテューヌと同じ立場で貴方の転生体と国を守りなさいって言われたわ。自己犠牲の技がなくても、貴方は並みの英雄よりは上田市、女神の戦いでもそれなりに役に立つ程度には強かったから、何が罰になるのかわからなかったわ」

 ノワールは本当に当時は分からなったという感情をにじませつつ、少し真剣な様子に変わり言葉を続ける。

「正直私達のせいで弱くなった貴方と共に戦うことで奪った力がどれほど有益だったか知りなさいって、意図の罰かと思ってたの。 当時はやらかしたことにしては罰が軽すぎるんじゃない?って疑問を抱いたわ」


1048 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 12:09:32 ID:i8yNsUHl

 そこまで言った後ではっきりとノワールの表情が暗い物へと変わった。横島は彼女の懺悔を聞き入れるべきだと思い彼女の手を取ると、それに勇気をもらったかのようにノワールは一度詰まった言葉を吐き出し始めた。

「……本当の意味でのその罰の重さを知ったのは貴方が私達と共に戦えるくらい強くなって、私がプラネテューヌに貴方が生まれた時のネプテューヌと同じ立場になってからよ。
貴方の前回私の国に転生した転生体が、死に物狂いで自己犠牲を伴わない術や技を習得して磨き上げ英雄となってそれでもなお、力不足で私の守るべき民たちがひどい目にあって、自分を責めている姿を見た時はつらかった。
特に貴方の力が少しだけ足りなくて私が負傷した時に、貴方に心底申し訳なさそうに謝られた時は、心臓にナイフが刺さったような錯覚を覚えたわ」

 ノワールは今でもその感覚を思い出せる。自分の良心でできたナイフが心臓に刺さったような錯覚を覚えた次の瞬間、彼が自分に尽くしてくれた日々が一気にのしかかってきたのだ。
その後のことはあまり覚えていない。ただ近くに居たネプテューヌ達の話では、横島には落ち度がないことを伝えて抱きついた自分を、彼女たちが彼の眼を塞いで引き離してくれたらしい。
その理由は惚れた男にはとても見せたくないような表情をしていたからそうしたと言われて、感謝したものだ。

 その話を聞いていた横島はイストワールという書は相当に人を見る目が合ったのだろうと思う。ノワールや他の女神二人がちゃんと苦しむ良心を持っていると気づいていたのだろう。

 空気が湿っぽくなったのを察した彼女は強引に話題の変換に移った。

「大分脱線しちゃったわね。とにかく私が演技をするのはそういうわけだから。
それにしてもベールとブランとネプテューヌは最近は怠けすぎよ。昔は貴方の転生体が来たときは凄く努力していたのに、
占いで大きな災いが起きる時は数か月から一年前には分かるようになってから有事の時以外怠けモードね。一度も言ったことがない高みに行くのは難しい反面、力を取り戻す速度が人間より早いのも手伝っているのね」

 内心では横島の前世が彼女たちが無理をしているのを嫌っている厳どうしていたのも多少手伝っているのだろうと思いながらもそれは言わない。なんとなく今生は自分のモノとはいえ恋敵に助け舟を出してしまう気がしたためだ。



 ノワールを見送った後彼は、心底不思議な気持ちになっていた。ノワールの女神としての責任感の強さや高潔さを見ていた彼は彼女がそんな非行に走ったのが信じられない。
だが彼女が女神として善性なのを見ていたからこそ、こういうことでは嘘は言わないだろうとも思う。

『昔からノワールは良い女神だったらしいけど、イストワール様の罰を受けてもっと良い女神になったんかな?』

 物思いに沈む彼の思考を嘲るような声が響く。

「本当に彼女にべた惚れみたいですねぇ。最もあのようなことをした女神が相手では真実の愛を抱くのは難しいでしょうが」

 その言葉に彼は即座に霊波刀を構えると後ろに下がった。ピンク色の髪をした美少女を見て彼は自分の魂がこの女性を覚えていると感じて逃げようとした。だがそれを彼女が手を振るい宣言した言葉で消えた。

「『想起ノワールとの初夜』」

 彼の頭に彼女に嫐り抜かれた初夜が思い出された。そしてその記憶は恐ろしいことに今でもノワールがもたらす性的快楽はすさまじいのに、まだ慣れていなかった童貞時代に完全に刻み込まれた記憶が一気に蘇ってくる。
ズボンすら精液まみれにした彼を不機嫌に見推しながら彼女は言う。

「本当にあの女神の体は良かったようね」

 自分が他の女に見とれた時のノワールを思わせる視線に彼は反発したが言葉を出すことは控えた。彼の内心は『これどう見ても俺が他の女性に見とれた時と似とる』だ。
うぬぼれが過ぎるかもしれないが、彼女も自分の前世と関係のある女性なのだろう。そしてさとりが、彼を睨みつつ言う。

「現世の妻との経験から見破ったのね。もう手遅れだけど」

 女権国家の力を取り込んだノワールとの初夜を想起させられた彼はもう、立ち上がることすらできなくなっている。さとりが目配せすると、白い髪の緑色の服を来た少女が彼を担ぎそのまま、『転』の文珠を使って瞬間移動をした。
目覚めた彼が目にした景色は悪魔の住居を思わせる美麗な祭壇だ。
彼は脅えつつここにいるだけで自分の何かが甘美な毒に犯されている錯覚を覚え始めた。そして彼が目を開けた先には、赤い長髪のドレスの美女がいる。美女陸八魔アルは、彼を見下ろす。
そして彼女は寝ている間に服を脱がされており、彼の横に立ったアルが立ったまま彼の唇を奪った。口づけを受けた瞬間全身が快楽で痺れ甘い快感が走ってくる。そしてアルの手が彼の分身を撫でまわして大きくなる、
名も知らない美女、恐らくは彼女が率いる女権国家の悪霊が彼を犯し始める。美女の悪霊に大量の射精をすると彼女はようやく、彼の唇を解放していう。

「忠夫久しぶりね。幾つ先の転生先でも貴方の伴侶となると約束したベリアル、陸八魔アルよ」

「ああ」

 悪霊に騎乗されて搾り取られたせいで彼は動くこともできないでいる。アルは彼を愛おしげに見つめながら宣言した。

「ベリアルの名において、前世からの契約に基づき貴方がこの世界に転生した時も幸福にできるように働きかけ続けることを約束するわ」

「そ、それなら、もう俺は今生では一人のノワール様としかそういう関係になる気はないから解放して」

 言い終わるより先にアルの配下の他の悪霊たちが実体化して彼の体中にオイルらしきものを塗り始めた。どこか甘い香りのするそれは彼の体をジンワリとしか快感に包んでいく。
そこに緑の髪をした少女が入ってきた。彼女は彼の様々な場所に舌を這わせると唾液と混じった油が余計に彼の快楽を強めていく。

「初めましてかな、僕はリグル・ナイトバグ。アルと同じ立場の君の前世のお嫁さんの一人だよ」

「そ、そうかでも今生は」

 言い終わる前に彼女が彼の分身を飲み込み一気に堕ちさせるような快楽を与えてくる。リグルは笑いながら言う。

「ノワールさんとは違う感じの気持ちよさでしょう?」

 彼女は笑いながらそういうと彼の上で姿を変えた。その姿は大人のそれであり、陸八魔アルには負けるがそれでも豊かな乳房をしている。彼女は言う。

「忠夫が転生を繰り返す際に最初に妻となったネプテューヌさんもよくこうやっていたよ」

 ノワールの友達であるネプテューヌがしたプレイそれを聞いた途端に背徳感が沸き上がり、彼は一気に射精を起こしていく。さとりが耳もとで言う。

「ノワールさんを裏切っている状態彼女が劣等感を感じている女神がした性行為に興奮してますねぇ。この変態が!」

 そういわれた後にリグルが彼を射精させると、彼は大量の激しい快楽を伴う射精の後、交尾を終えた雄の虫になったような錯覚を覚え。
そのまま眠りに落ちかけた、そして彼の意識が落ちかけた時にこいしが彼の分身を飲み込み始める。彼女に射精させられるたびにこいしの力が自分の体にしみこむような錯覚が起り彼はそのまま意識を失った。


 次に目覚めた時彼はノワールに口づけをされていた。

「忠夫相変わらず、ベッドの中では弱いわね」

腰砕けになった彼をからかう様に笑った彼女は再び彼に口づけしその舌遣いに脳を蹂躙してくる。どうにか応じるとノワールは笑いながら彼を迎え入れる準備をするゴスロリの黒い服を地面に落とした。
彼女に押し倒され分身を飲み込まれた瞬間、彼の意識が飛んだ。ノワールが腰を動かした瞬間に彼の霊気が蹂躙され女神の下に落ちて行く。そして快楽のあまり一度意識が飛ぶと、彼は悲鳴を上げた。
彼の分身を包む感触の快楽が一気に変わった為だ。ノワールのどこか甘いながらも絞めてくる感触とは違い、どこまでも緩くそれでいながら眠ってしまうと引き返せなくなる類の怖さのあるものに変わり、
彼が視線をそらした上を見ると、そこにはノワールではなくアリスがいた。

その光景に頭の中に様々な感情が浮かび不貞行為!そう思った直後にアリスが腰をひねり彼の分身を絞めるとどこまでも甘く緩やかな感触が脳内を支配し彼は脱力感の極みを持たらす射精を起こす。
アリスは彼の唇を奪い、ノワールとは正反対の快楽を与えながら言う。

「私とノワールさんが二人がかりで貴方を可愛がったらどうなりそう?」

 想像しただけで彼の背筋が恐怖と歓喜でゾクゾクとしてくる。そして明確な答えが彼の中で出る前にアリスが彼に甘い口づけをして脳をかき乱し膣でさらに分身を嬲り、勢いが悪くどろどろ出る射精をさせながら言う。

「私とノワール様が交互に犯したり」

 アリスの発言と共に彼の視界には入らないところにある、ノワールと彼を模した人形が交わり彼とアリスがしたのと同じ動きをし始める。
そして彼の目の前のアリスがノワールの姿に変わると彼は、どろどろとした射精から一気に搾り取られる射精へと変わる。ノワールは彼をバカにした目で見下ろしながら、腰をひねっていく。


 現実の世界ではアリスが幻覚のノワール=人形劇の人形と同じように動き彼を嫐り笑っている。彼は何度もアリスとノワールが変わり快感のベクトルが真逆になるたびに凄まじい射精をした。アリスは彼から離れるという。

「名残惜しいけどそろそろ交代ね」

 そういって彼女が後ろを見ると陸八魔アルが赤いドレスに身を包んでいた。彼はそれを見て何かが拙いと思った妖艶さが増しており、今の彼女に何かされたらさっきとは比べ物にならない何かが起きる。

 そう思った直後にアルが彼の手を取ると、今度は彼は豪華な城を思わせる洋館めいたパーティルームに移っていた。
アルの配下らしい悪霊や悪魔らしい美女たちが彼を見下ろし再び襲ってくる。アルは嫐られる彼を見ながら笑っている。慈愛する感じさせる妖艶な笑みを部下たちが敢えて彼の首を固定して見せると、その笑みに恐怖を覚えた。あれはアリスと同種の男が壊れた人形になっても自分の愛は微塵も揺らがないから構わないという類位の堕落に導く妖婦の笑みだ。アルは彼の顎を掴むと言った。

「忠夫、少しだけ辛いかもしれないけど最後には最高に幸せになれるわ」


1049 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 12:11:57 ID:i8yNsUHl

 そういって彼女が祭壇めいた寝台の前で服を脱ぐと彼はアリスの糸に動かされながらアルに近づいていく。
彼女の乳房や尻を揉んだ瞬間に爆発しかけた分身はアリスの魔力出てきた糸で止められそのまま祭壇で彼女の秘所に突き入れた瞬間彼は声にならない絶叫を上げて射精していく。
あの悪魔の正装なドレスを着ていたことが何らかの作用をもたらしているのだろう。口づけされて彼がもうろうとする中アルが言った。

「大丈夫よ。ノワールさんも最後には貴方を可愛がる仲間になるから」

 真実としか思えないその言葉でブチっという音がした後彼は、意図に抵抗することもできずアルとその配下たちに輪姦されていく。アリスやリグルが時々混じってきた。そしてアリスは一番恥ずかしい体位の時に子供の姿になり言った。

「もういったかもしれないけどこれは、ノワールさんが一番負けたくないネプテューヌが過去に貴方にしたプレイよ」

 それを聞いた直後に背徳感からの射精が起こり子供の姿のアリスは大人に戻りまたネプテューヌと同じことをするとリグルに変わり彼女もそれに習う。祭壇で儀式が終った後に陸八魔アルが言った。

「これからラスティションの女神と本格的に一度戦わなきゃダメだから大変ね。しかも相手を殺しては駄目な縛りがあるのだから」

 アルの宣告の後で彼は祭壇で複数の女達に嫐られ続けた。


 その後彼はどれだけ時間が経ったかもわからない状態で時にはアルに嫐られアリスやリグルに同じことをされつづけた。
時にはアリスが人形劇の人形を使った術でノワールに嫐幻覚を見せてきたり、さとりがそれを想起し、
こいしが浮気は駄目だと言う倫理観を強くしてから敢えて背徳的な性行為をさせたり、さらに時には子供に戻され精神が記憶だけある状態で当時に戻り精通直後になった状態で嫐られ。
射精になれない体のせいで震え上がるのを両手両足で抱きしめながらアルがそれを受け止めていた。まだ子供の姿の彼を撫でるとアルは服を着て言う。

「それじゃあノワールがここまで来たから迎え撃ってくるわ」

 アルはそういうと彼に口づけするとそのまま出て行った。彼女に舌を絡められ続けて、肥大化した分身は彼がどんなに刺激を与えても自分では出すことができない。
そんな拷問の様な時間の中で向こうから大きな音が響き始める。隣の大部屋から剣と銃弾と魔術の音が連続で響き続けアルが敗北したらしい音が響くとノワールがドアを開けて入ってきた。
彼はそれを見て一目で本物のノワールだとわかった。ノワールは全ての情報を理解するといつものツンデレなどの嫉妬深い様子は見せずに快楽を与えられ過ぎてしゃべることすらできない彼の体を医者の触診みたいに触り始める。
ノワールは全身を触り終えると深刻な様子で言った。

「大分悪魔や妖怪や魔女に嫐られたみたいね。今すぐ浄化するわ」

 そういって彼女が彼を掴むと瞬間移動が起こる。彼はラステイションのノワールの祭壇のある場所に置かれるとノワールに押し倒される。
子供の姿のまま為に乳房が彼の顔を包み彼は分身が飲み込まれるままに射精を繰り返す。
アリスとアルとリグル、さとりとこいしそしてアルの配下達に嫐られた際にたまった魔力が一気に射精と同時に出て行くような感覚を覚えた。
彼はノワールの嫉妬と医療行為と愛情が混じった性行為にやられながら射精をしながら恐怖を抱いた。過去にアリス達から味あわされたアリス達と交代剛体にノワールに嫐られる快楽が蘇ってきてしまったのだ。
ノワールは彼の悲鳴を恍惚とした声で聴きながら言う。

「まったくあれだけ絞られて、一番恥ずかしい体位でやられてこんなに出すなんて情けない。早くアリスの魔力を出し尽くして大人に戻りなさい」

 そういってしばらくして彼の体が大人に戻るとノワールは口づけして舌を絡めながら乳房を彼の胸板で潰し彼の腕を自分の尻に導いた。口ビルを話した後で彼女は言う。

「もしも私を落としたらお仕置きだからね」

 そういって彼女は全身の体重を彼の手に預けて彼自身の手で上下の律動をさせ始める。手の感触と胸板の感触に負けて、彼が射精と同時に手を離すと彼女は言った。

「残念お仕置き確定ね♪」

 そういうと彼を夫婦の契りと言う儀式の祭壇に乗せて足で彼の分身を嫐り始める。彼は悲鳴を上げながらも彼女の足遣いに負けて何度も射精していく。それを見ながらノワールは嘲笑する。

「女性の秘所より足でたくさん出してどうするの。夫婦の関係を決定づける性的儀式場でやられている屈服感がたまらないの? 生きていて恥ずかしくないの」

「そ、そんなノワール様」

 侮蔑の言葉に反論するべく口をやっと開くと、ノワールは彼の分身を嫐るやり方を射精できない寸止めに変えながら言う。

「ようやく喋れるようになった? なら謝りなさい。ラスティション男子としてこんな屑性癖でごめんなさいって。ラスティションの守護女神である私に謝りなさい。」

「こ、こんな性癖でごめんなさい」

 快楽に負けてやっと絞り出した言葉を聞くとノワールは足で射精させると思い込ませていながら、不意に彼に覆いかぶさり騎乗して腰を動かしだした。
予想の倍上の快楽とラスティションでは一番男性下位な体位で犯されている感覚と共に彼は想像以上の射精をした。ノワールはあまりの大量の精子で膨らんだ腹を愛おしそうに撫でると言う。

「これで私に上書きされてあの悪魔達の影響は及びづらくなったでしょう。わざわざ騎乗位が男性下位の性行為だとラスティションに根付かせた甲斐があったわ」

 そして彼女が満足そうに歩いていくと彼の意識は途切れた。それ彼の後日談で彼は時々だがノワールと性交をしていた時にまた陸八魔アルたちに嫐られた部屋に戻るときが時々起きるようになった。
アリスが母親の様に少年化した彼の口の中に乳首を入れて対面座位で犯しながら言う。

「忠夫、私達にこうされたいって思っている以上は逃れることは出来ないから」

 そしてノワールの部屋に帰ってきた彼はノワールが下に落とすのではなく頭からかぶって脱ぐ服をたまに着る時が恐ろしくなった。またアリスやアルと彼女が入れ替わるのかもしれない。
そう思いながら彼はノワールとの日々を期待と恐怖を胸に過ごしていくことになる。




 3人との日々が終った横島は現実に戻ってきた瞬間全身に凄まじい快楽を受けた余韻のせいで虚ろな表情で仰向けになっている彼は、完全に精神的に死んでいるがそれでも勃起が収まらない状態になっている。
彼をゲーム中で嫐った女性達は満足そうに宴会をしており、その状態を見ながら愛歌がゆっくりと愛おしそうに彼に近づくと腰を下ろした。
愛歌が彼の分身を飲み込んだとき、彼は眠りから覚めるような絶叫を一瞬上げ、次の瞬間愛歌に唇でそれを塞がれる。横島の射精を十分に受け止める愛歌は言う。

「少しばかりゲームの世界での快楽が強すぎたみたいね。旧王朝の術で回復させてあげるわ」

 愛歌は彼を嘲るように笑いながら。この快楽を味わいたいならもっと英雄らしくなるようにと言いながら彼を犯していく。時には抜いた後で、分身を手や足で達しさせ敢えてユウキに見せて言う。

「男性優位の性行為が当たり前の王国女子のユウキに一番無様な姿を見られているわよ」

 愛歌の霊力で動けず足を広げ手でしごかれる彼を侮蔑の目でユウキは見下ろした後、彼の分身を足で踏みつけて言う。

「僕を助けてくれたヒーロだった忠夫がこんな変態クズだなんて思わなかったなー」

 笑いながらユウキは彼の分身を踏みつけ数回足で射精させると。射精直後の彼の分身を今度は腰おろして飲み込み自分の乳房を押し付けながら上下に腰を動かしていく。
後ろで愛歌が彼の体のツボを押す度に射精が起こり、時度彼女は愛歌と位置と役割を変えて彼を笑う。

「忠夫、王国女子の僕にこれやられて興奮するとかかなりやばい変態だね。お父さんとお母さんに謝った方が良いんじゃない?」

 心底楽しそうな笑顔のユウキが言う侮蔑の言葉で余計に昂らされたまま彼は射精を繰り返しついには気絶した。

 この事件があってから王国と女権国家の戦いでめったに見られない、もしかしたら初めてかもしれない珍事ともいえる激闘が起きることになる。




 あの事件から3か月後、スカサハから鍛えられて大分力を取り戻した三女神は王国の諜報部と対決をしていた。


くらい裏路地で済んだ金属音の剣撃が響き渡る。月光の下で壁を破ったユウキとノワールの剣技が暗い闇の中で済んだ金属音の狂騒曲を奏でている。二人の剣技は命がけの舞踏を思わせる。
僅かでもどちらかが気を抜くか、もしくは幸運の女神の祝福がどちらかにもたらされた瞬間、片方の命が費えることが一目でわかる。ユウキはノワールの剣を受けながら言う。

「ねえ、ノワール王国に寝返らない?『できれば』僕としては条約上問題がなくても君を殺したくないんだけどな」

 ノワールは女権国家人ではない。四女神の行動指針は主にあのゲームが産んだ災いへの調査は四女神で合同するが女権国家と王国の争いについては二人の女神は中立、そして一人は女権国家に味方することになった。
そうすることで藤丸立香が巻き起こしたゲームが巻き起こした災いに対する、調査がはかどりそうだからだ。
そして女権国家に着く役はノワールがやることになった。彼女はなぜか雪泉と馬が合ったのでそうすることにしたのだ。(原作同士がコラボした作品の時雪泉と仲が良かったのがノワールだった為)彼女をはじめ王国ではなく、
横島ヒロイン達の多くを敵視している残り二人の女神も女権国家人ではないから、殺害されても協定に違反しない。ノワールはユウキの言葉を無視すると切り込んだ。片手の剣でありながらその連撃はすさまじい。
ユウキも時には片手剣を両腕で持ち替えて彼女と切り結んだ。体術も混じりあい二人のぶつかり合いはいつまでも続きそうだし、あるいは直ぐに終わるようにも見える。
ノワールが女神化する隙を与えないユウキの立ち回りに感心しつつ、大鳳はこの戦いを複雑な思いで見守った。あの藤丸立香の起こした事件は王国でもそれなりに脅威であり、
その件に関しては完全に味方でもあるネプテューヌ以外の女神は『場合によっては殺害してもいい、だがなるべく殺害などは避けたい』相手だ。
そして彼女達と愛し合った前世の記憶も蘇った横島にとっては彼女たちが殺害されるのを見てしまったら精神状態がかなり心配だ。大鳳の心配をよそにノワールが変身しないままに一瞬だけだが限界を超えた動きを見せて、
ユウキに強烈な一撃を見舞った。完璧に受けたにもかかわらずユウキが弾き飛ばされ、その瞬間に彼女が女神ブラックハートと化した。
それを見た瞬間かつてと比べて大分力を取り戻したエヴァがユウキとの加勢に入る。ユウキとエヴァの連携の戦いの中でノワールは言う。


1050 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 12:14:36 ID:i8yNsUHl

「貴女達どう見ても、忠夫を任せられる女には見えないわ。私達の悪事を知っていながら怒りの感情があまり感じられないのよ。特にユウキ貴女は王国女子でしょう?」

 その言葉にユウキも真面目に答えた。

「多分他の忠夫に惹かれた女権国家女子も一緒だと思うけど、僕は忠夫の寿命が削れる上に地獄の様な苦しみを味わう技の才能を潰してくれたから、あまり嫌いになれないんだよね」

 それを聞き終えた瞬間、ブラックハートが再び限界を超えた速度で動きユウキの首を跳ねに移る。彼女の凄まじい速度と闘気を感じ取り大鳳の脳裏にユウキの首が落ちた光景が一瞬宿ったが、
その予知に近い確信は外れ澄んだ金属音が響く。ユウキもまた限界を超えて動きさっきと同じ太刀筋だったが故にその技を受けきったのだ。
そしてエヴァの氷の矢が無数にブラックハートに向けられたが同じ氷の魔術を使うブランが乱入し相殺し始める。いくつかの矢が刺さったもののブラックハートの傷は癒えていき彼女の動きは殆ど鈍らない。

 ブランはアリスの放つ人形と死闘を繰り広げている中彼女はハンマーを使って人形を吐かしながら魔術の国の女神らしく人形の動きを鈍らせたりもしている。ブランは彼女に好意的な笑みを浮かべているアリスに言う。

「ゲームの中で寝取られたとかそんなことはどうでもいい。お前明らかに私達がかつて忠夫にやらかしたようなことをやりたがっているだろう」

「ええ。私は本当に貴女達に感謝しているんだけどね。あの時ああしてくれないと、忠夫が何回くらいああいう運命を辿り続けたわかったものじゃないから」

「代わりにあいつはどれだけ後悔を重ねたか力不足を嘆いたか見たか。そのうえでそう言っているのがわかる。本気で恋をした女権国家の女はやはり害獣だな!くたばりやがれ!」

 ブランはそういうとホワイトハートに変身しハンマーから斧に変わった武器で大勢の人形をなぎ倒していく。
人形たちの美しい光の弾幕の群れも彼女にダメージを与えているがそれでも彼女の突進と今日的な速さの斧を止めるには至らない。
彼女の斧に刻まれたスカサハから学んだルーン文字が輝きアリスに近づき彼女を真っ二つにしたが、ホワイトハートは芳しくない表情で言った。

「人形か。本体じゃないのね。本体じゃなくても、魔法で呪いに近い攻撃が届くようにして置いたけど、他の人形達に分散させているみたいね」

 アリスの無数の人形達と戦い疲労したらしい彼女は直ぐにホワイトハートからブランの姿に戻った。再びアリスが現れるとブランは驚いた表情になる。
「あれだけの呪いを受けていながらもうまだ人形を出してくる?もしかして呪いを対処できるようにしているの……?それとも、人形が多くて呪いを薄められる総数が多いのか。両方でしょうね」

「ええ。今夜は貴女達を釘付けにしないと危ないから準備を入念にしてきたわ」

 アリスの言葉にブランは凄みのある笑みで答えた。

「とことん付き合ってあげるわ。魔術で忠夫の身の回りを調べた時に少しばかり貴女のことを知ったけど、貴女は怪しすぎるのよ。忠夫が元旦時に色々聞いた時、
苦手な宗教施設とか身の上を一切明かさない様にしていたし、それも微塵も不信感を抱かせない形で。反感を持つ私の疑心暗鬼かもしれないけど、
私たちからすればあんな絶対にしてはいけない忠夫にしでかした仕打ちを肯定的にとらえる女なんて近くにおいておけるわけがないでしょう」



 向こうではベールが槍を振るいヴィヴィオと渡り合っている。ベールの槍捌きは優雅でありながら力強く隙が無い。
ヴィヴィオはそれを生身でも刃すら通さぬ聖王としての闘気の籠った拳などで刃でない部分を殴打して動きを止めたり、あるいは鉄の籠手で刃とぶつけたりしている。
双方のぶつかり合いは力でやや勝っているヴィヴィオと技がやや勝ベールの拮抗状態だ。ヴィヴィオはベールの槍をかわし途中で刃のない部分を蹴り上げて言う。

「貴女達がした処置ですけど、不完全でしたね。貴女達が慚愧する必要もない行為を慚愧してから伴侶として過ごした影響か忠夫さんのあの不要な才能が回復の兆しが見えていますよ」

 それを聞きベールは喜んだが次の瞬間ヴィヴィオに打ちかかった。その一撃はすさまじく一際大きな金属音が周囲に響く。

「あの技の才能が必要かどうかは忠夫が決めることですわ。まだ伴侶となったわけでもない身でなにを……、いえ伴侶であろうと言ってはいけないこと言っていますわよ」

 穏やかな貴婦人めいた口調の中にもすさまじい殺気が籠り辺りの空気をゆがませている。その一撃をヴィヴィオはかわしながら言う。

「三か月前とは比べ物にならない強さですね。でも貴方達が慚愧しなきゃダメなのは才能を潰したことじゃないでしょう」

 それを聞きベールは興味を持ったように油断せず構えながらも話を聞く姿勢を見せた。ヴィヴィオはその様子を見ながら言葉を続ける。

「貴女達が悔いねばならなかったことは、あの技の才能がなくても貴女達の強さだけで忠夫さんの前世が後悔しない結末を作り出せなかったことです。
聖王たる私の伴侶たるあの人のない方が良い才能を潰した功績をいつまで悔いているのですか?」

 「功績をいつまで悔いている」その言葉を聞いた瞬間ベールの槍がかつてない速度となり、ヴィヴィオに迫りそしてそれを受けたヴィヴィオが揺らぐとベールの蹴りがヴィヴィオに炸裂した。
吹き飛ばされたヴィヴィオの一瞬の隙を見つけたベールが変身し、グリーンハートなった瞬間、想像以上の速さで戻ってきたヴィヴィオの一撃が彼女に直撃した。それを見て大鳳の意識は驚愕に包まれる。
ベールの一撃はすさまじいものだった。それを受けていながらあの速度と威力の反撃を直ぐに繰り出すとは聖王の血筋はやはりすさまじい。

 グリーンハートは一瞬よろめきつつも即座に槍を振るいヴィヴィオに向けて棒術めいた一撃を放ち槍の柄で彼女をガードさせると体術を繰り出し始める。
次の瞬間誰が死ぬかわからない攻防を見ながら大鳳はどうやって間に入るか悩んだ。ブランとベールは横島を囲む一部の女性の敵であって王国の敵とはいいがたい部分もあるし、
ノワールにしてもあの事件を起こした存在を追う意味では有益だから、なるべく殺したくない相手だ。悩む大鳳の所に助け船が意外な所から現れた。特にノワールと仲良くなっていたらしい雪泉が楯無と共に来て叫んだ。

「皆さんゲームの中から魔物達が出る事件が再び起こりました。休戦協定が再び復活します」

 それを聞きしぶしぶ武器を治める三女神達。大鳳は心底ほっとしながらも、向こうの陣営も似たような心境であることが楯無を雪泉の表情からわかった。





 三女神が戻ってきた女権国家の会議室では憤懣やるかたない様子で一部を除いた横島の周りにいる女性達をどう殺すかの会議が開かれており、それを聞きながら楯無は思う。

『もしかしたら王国の男性が女権国家に囚われた時の救出作戦を考えてい時の王国の会議室はこんな感じなのかな?』

 ブランがハンマーをしまうと苛立った様子で言う。

「……あのアリスとか言う女は私に任せて。ハンマーだから人形を壊しやすいし、普通のハンマーじゃだめだけど女神としての通力と魔法国ルウィーの技術があればやれないこともない」

 ノワールも頷いて言う。

「とりあえず私は誰とでも相性がある程度良いから空いた穴は任せなさい」

 ベールが少し考えた後で言った。

「とりあえず彼女達も連携が下手という訳ではありませんけど。私達と比べると連携をしてきた時間が短いからそこが勝機になるでしょう。
それより忠夫さんがどの程度汚染されれてしまっているか。あのヴィヴィオという聖王は、どう見ても女権国家よりのストレリチア人です」

 彼らの会議に参加する狂三は大分居心地が悪そうに見える。確か狂三は猫好きという共通点からノワールと仲良くなったらしいが、
新しい友人が敵方に走ったとはいえ娘と言える存在を殺すための手段を模索している相談を持ち掛けられるのはそれで複雑だろう。
あるいはああいう表情をしつつ、両方が死なずに済むように何か動いているのかもしれないかもしれないと楯無は思った。




 王国のスパイ組織本部でも、まるで女権国家の意中の男性を捕らえた女性達の様な会議が起こっていた。エヴァがアリスを見ながら言う。

「アリス、ブランにやられた傷は大丈夫か?」

「ええ。思った以上に凄い魔力だったけど、忠夫の文珠で浄化できたわ」

「そうか、とりあえず忠夫のあのネプテューヌと共にいた時に寿命を削った技の才能の復活は阻止しなければな。
愛歌とネプテューヌはその才能を潰すことに関しては良く思ってはいないが許容してくれている様だが、不義理ではない程度に妨害してきそうか?」

 観察眼が鋭いであろうアリスにエヴァが目を向けて問うとアリスは首を横に振った。どうやら彼女は分かっていない様だ。自分の意図が伝わったのを確認するとアリスは言う。

「とりあえずベールは凄くこっちに来てくれたら良さそうよ。私と二人がかりで忠夫を蕩かしたら直ぐに忠夫が堕ちてくれそう。
あの巨乳なだけじゃなくて母性に溢れた彼女と二人で責めたら忠夫が何分で全てのプライドを差し出してくれるか考えただけでゾクゾクしてくるわ」

 アリス達はやることを決めているせいか敵に回った三女神の能力や成長速度について話すだけで、指針は変ってないことがわかる。
そしてあの三女神をこちらに引き入れた時にどれだけ横島を嫐る方法が多様化するかを楽しみにしている様だ。大鳳はその会議を見ながら楯無と同じように思う。もしかしたら、
女権国家の意中の男性を捕らえて奪還しに来ている女性達が男を嫐る為に有益な人材な時の女権国家の会議はこんな風なのではないだろうか?

 彼女たちの会議は少し続き大鳳は彼女たちを危険に思いつつも、王国への利益が大きすぎて切ることができないことを実感していた。




 時間は少し巻き戻り、舞台は横島が一時的な軟禁を受けていた場所に移る。ヴィヴィオが留守にしていた時、
彼はアリス・シンセシスとユグドラとヴィーラ、オリヴィエの三にンと陸八魔アルに嫐られていた。ヴィーラが彼に騎乗し両足を掴み後背位の体位で犯しながら言う。

「ヴィヴィオ殿下の為に貴方の不要な才能を潰させていただきます」

 ヴィヴィオのなお出しただけで彼の分身を捕らえる彼女の膣が締まり彼を余計追い詰めてくるあたりが、どれだけ彼女がヴィヴィオに惚れているかがわかる。そして彼を嫐り疑問がる彼にヴィーラは言う。


1051 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 12:16:27 ID:i8yNsUHl

「私達が今宵ヴィヴィオ様の傍にいない訳は簡単です。私達に搾り取られた際の貴女の霊力がヴィヴィオ様に行きますから」

 ヴィーラは彼から離れると恍惚とした声で、シンセシスと共に左右からパイズリをして彼の分身から射精させる。そしてアリスの人形が輝くと彼の精神は三女神を伴侶としていたころに戻る。

「さあ最愛の伴侶を裏切って敵対者を強化する射精の喜びに目覚めなさい」

「あ、ああ、うわー!」

 限界が近づいた直後にシンセシスに分身を飲み込まれた彼はそのまま射精し絶叫を上げる。ユグドラが自分たちの霊力がヴィヴィオに届けられているところを見せながら、彼を犯し言う。

「ノワールさんの伴侶だった頃に戻ってますね。ネプテューヌみたいな体に犯されて余計に興奮してますね」

「いわないでー!」

 ヴィーラが後ろから抱き着き乳房を当てて余計に大量の射精を促しながら耳元でささやく。

「私としたときはブラン様の伴侶だった頃にしてましたよ。彼女が劣等感を抱く巨乳への射精気持ち良かったですか」

 横島が罪悪感を煽られ心折れていく様をヴィーラは恍惚とした表情で見る。レズよりのバイでありヴィヴィオに傾倒している彼女にしてみればヴィヴィオの好むような男性に横島を調教をすることは最高の娯楽なのだ。

 完全に折れかけた彼の上にオリヴィエが載ると彼は悲鳴を上げ分身を飲み込まれた瞬間に奇声を上げる後ろからヴィーラが余計に強く抱きしめながら言う。

「オリヴィエ様に犯されると、ヴィヴィオ様に送られる気が大きくなりますよ。ヴィヴォオ様を思い出しながらいきなさい」

 ヴィーラが横島に何らかの魔術を使い射精を禁じ、横島がヴィーラに従うと彼女は魔術を解き射精を許した。
オリヴィエに射精して動かなくなった彼の上にアルが載ると彼女は、普段なお能天気な姿とはかけ離れた妖艶な様子で、彼と体を密着させながら絞り始める。

「忠夫、大丈夫よ。貴方があの力を失っても四女神だけじゃなくてベリアルの力もあの世界を護る為にあるから。寿命を削る技の才能不要よ」

 甘すぎる声に彼の耳が蕩け悪魔の魔膣の甘やかす快楽を前にどろどろと終わらない射精をするのをアルは妖艶で恐ろしい目をしながら受け止めている。

 しばらくの時が経ちヴィヴィオが戻ってくるとヴィーラの顔色が変わった。ヴィヴィオが思った以上の深手を負っていた為だ。
直ぐに横島の文珠で治したがそれでも最愛の主君の怪我だけではなく、ここまで深手を負わせることができる程に三女神が強いことに驚きを隠せない様だ。

「ヴィーラ大丈夫です。大事ありませんから」

「ヴィヴィオ様、次回からは三女神と戦う時はわたくしも一緒に出撃させてください」

「忠夫さんを早く堕として彼女たちをこちらの引き込んだ方が私の危険も減りますから。ヴィーラには忠夫さんの教育を頼むことの方が多いかもしれません」

 そういうと陸八魔アルがこれ以上交わると拙いと判断して離れた横島にヴィヴィオが騎乗し始め、聖王としての気で彼を完全に嫐り出す。
悪魔の気による快楽に体を慣らされた後の逆の快楽の落差に彼は完全に気をやってしまっていく。浄化を終えて元の状態に戻った彼を楽しそうにみるとヴィヴィオは離れた。


 



それからしばらく時間が経ち女権国家の会議室でゲームの世界からのモンスターが大量に出る気配が起きたので、
2週間だけ王国と完全な休戦協定を結び調査に移ることが決まって調印が交わされ終わったという報告が届いた直後にスカサハが再び横島を担いで部屋に入ってきた。
会議していた防諜組織と三女神は驚いてスカサハを見たが、スカサハは楯無たちに言う。

「言っておくがこいつ(横島)を拉致ったのは休戦協定が決まった後だからな。お前達、ちゃんと無事に家に帰すのだぞ」

 そこまで本気ではないが楯無や横島を厄介に思っている面々に威嚇めいた気を飛ばしていた。脅しがなくてもそういう手段で殺害は防諜組織の面々の好むところではないし、
三女神の手前そういうことをするのははばかられる。スカサハは三女神に横島と彼の人形を渡すと言った。

「敵対しているアリスの奴がお前達への贈り物だと言っていた」

 そして彼女たちが人形を触ると、横島が受けた女性陣から嫐られぬいた記憶が見えてきて。そしてアリスは三女神の人形を使い現実と見分けがつかなくなる様な幻影を使い彼女たちを嫐っていた。
その三女神を模した人形が横島を嫐った記憶まで彼女たちに入ってくる。そしてアリスの声が彼女たちに響く。『人形だけじゃなくて貴女達が忠夫を可愛がるために一緒に来てくれるのを楽しみにしているわ』


 そして三女神は目覚めた横島を寝室に連行していく。アリスからの贈り物で欲望を刺激されはしたが、それでも彼女たちは怒りの方が深い様だ。それを見て狂三が言う。

「スカサハなにを考えているんですの?」

「ああすれば、あいつらが横島の周りの女どもを殺すために力をつけていくだろう。師匠としての義務だ」

 スカサハも四惑で女権国家への義理は通すが全てにおいて女権国家を最優先という訳ではない。今回は師匠としての矜持を優先したのだろう。




 横島は三人の女神に嫐られぬきながら何度も射精を繰り返していた。

 ノワールは彼を浮気者と罵りながら体を密着させ射精させるとベールが入れ替わり彼を甘やかすように乳首を口に含ませて甘やかすように射精させ、ブランが入れ替わり言う。

「忠夫どうした、お前こんなロリコン形態に犯されて興奮しているのか?」

「お願いだから許してー。ブラン様―!」

 ベールとノワールに左右から抱き着かれたままブランが騎乗して彼を何度も絞り、そしてベールが入れ替わり言う。

「ほらほら忠夫さん、赤ちゃんみたいに甘えながら好きなだけだらしなく欲望のままに漏らしぬいてしまいましょうね」

 入れ替わったベールの甘やかすやり方に性癖が壊れ抜いていくのを見てノワールが侮蔑の目で見た後でそれで余計に彼の分身が固くなったままベールの甘やかす性行為が終った直後にノワールと再交代されて彼は、悲鳴を上げていく。
三女神との饗宴はまだ終わりそうになかった。



 場所が変わって王国の本部、そこで大鳳はネプテューヌと愛歌と話していた。

「今の状況かなり拙いです。忠夫の精神的にはどうなるのが一番なんでしょうか?」

 それに対してネプテューヌが笑って答えた。

「大丈夫任せておいて! 前世のことも考えると一応私が一番忠夫の妻としては権限が強いからとりあえず力を取り戻すために師匠の所に行ってくるね。鬼一法眼って言う剣の師匠だから彼女は忠夫にも有益な術とか技も教えてくれると思うからさ」

「確かにそれは良いかもしれませんがそうしたらどうなるんですか」

「ノワールたちも忠夫をものにできない状況だと忠夫の今生での縁の女性達を害するより私から奪いに来ると思うからさ。愛歌と二人ならどうにかまだ撃退できるよ。それに彼女たちは私達に対しては殺したいほど憎んでないしね」

「一時的な小康状態を作り出せるわけですね」

「うん。今は誰かの首が首ポロリとか、死亡とか起きるかわからないけど情勢が動けばもう少し安全な形にできるかもしれないしね。
それに愛歌も一緒なら今生で忠夫と関係の深い女性陣達もそこまで警戒しないからさ。私が力を取り戻したらまとめて一度やっつけて仲直りさせるよ」

「できるんですか?」

 それに対してネプテューヌは力強い、彼女が変身した時の女神パープルハートを思わせる瞳で答えた。

「やってみるから任せて。忠夫の精神はどうにか守って見せるからさ」

 愛歌も協力して整えた手はずを見れば多分成功するだろうと思いつつ、大鳳は横島が勤めている会社の頼れる男性である、伊良子清玄が今行方不明なのが惜しいと思った。
彼はとても有能なのに、なんでも寄食を取り上げる動画を挙げている番組に猫料理のリクエストを出した直後に狂三だけじゃなくてノワールらしき人物に連れ去られて、
身分を笠に着ている女性達の寝床の放り込まれたそうだ。多分無事に帰ってくるだろうがしばらくは使い物になりそうにない。



 それからしばらくしてネプテューヌは出かけるとぐったりとした横島を無事に連れ帰ってきた。

 その様子を見て大鳳は驚いた様子でネプテューヌに言った。

「良く連れて帰ってこれましたね」

「うん。ノワールたちも『私のことは』信頼してくれているからさ、戦いになることすらなかったよ。防諜組織にしても今は休戦協定中だから約束は守ってくれたしね」

そういうと、ネプテューヌは横島に回復薬を飲ませた後で言う。

「とりあえず私は鬼一法眼師匠の所に忠夫を連れて行ってくるね。それが済んだら今の『ところは』私が最強な状態を維持できるように鍛えなおしてくるから。あとある程度忠夫の自衛能力も上げないと。愛歌、協力よろしくね!」

「ええ、任せておいて」

 愛歌も笑みを浮かべ彼を伴ってネプテューヌと共に去っていった。






 三人の女神に嫐られぬいた横島は意識がもうろうとした状態で目を覚ますと、目の前にパープルハートの姿をしたネプテューヌがいることに気づく。
パープルハートはネプテューヌの時とは打って変わった鋭利で冷静な様子で彼の唇を奪い舌を絡めてくる。

 愛歌が横で怒りなどではなく、惚れた男の無様な痴態を笑う女権国家の女特有の妖艶で恐ろしい笑みを浮かべ言う。

「私の英雄さん、立て続けに調教を受け過ぎて随分とエッチな姿になっているわね。あんまり痴態をさらし過ぎると私も堕とす方に回っちゃうわよ」

 耳元でそういい彼の分身の下にある玉袋を愛歌に揉まれた瞬間彼に激しい快感と恐怖が走った。この愛撫をできる女性まで本気で自分を堕としに来たら、
自分はもう人間未満の存在まで直ぐに陥落してしまう。今のところは二人の性行為は自分を立ち直らせる霊的高位であるがそれでも恐怖はぬぐえない。
恐怖が余計に快楽を引き立て始めたころにパープルハートが服を脱ぎその豊満な体を彼に密着させて繋がり体を上下させるたびに胸板で乳房が潰れる感触と顔を乳房で挟み込まれる感触を交互に味わう。
彼女は楽しみながら何度も彼を射精させると彼を対面座位から離して騎乗位に変えた。倒れる彼を見ながら愛歌が口づけしてきて言う。

「『雄々しき獅子の祝福』を授けてあげる。これで堕ちづらくなるでしょう。でも恥ずかしくて仕方ないのではなくて」


1052 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 12:17:41 ID:i8yNsUHl

 パープルハートが彼の腕を取り自分の乳房を揉みしだかせて余計に射精量を増やしていくと、彼は自分が王国男子にあるまじき痴態をさらしていると思いその恥辱心が余計に大量の射精を招いていく。
愛歌は彼の唇を奪い舌を絡め彼がパープルハートの内部に一層大きな射精をしたのを見ると満足そうに言う。

「『雄々しき獅子祝福』を受けた獅子は強くなるけどその獅子の末路は雌に群がられ寿命を削られた最後もあり得るのよ」

 そしてパープルハートが離れた後で、愛歌が彼に騎乗した瞬間、『雄々しき獅子の祝福』の効果が高まり、彼はどうにか精神が立ち直ると同時に恥辱心も上がっていくことが分かった。
愛歌の女権国家の王族らしい性的わざと魔膣に彼が屈服していたにもかかわらず、愛歌は強すぎる快楽で射精できない状態を敢えて作り出し、彼を見下ろし笑う。そして不意に彼の耳元に声が響き、
その声を聞き彼は恐怖を覚えた、さとりの声だった為だ。

「『雄々しき獅子の祝福』のおかげで恥辱心が強くなった所で色々と思い出してみましょうか『想起・今回の騒動で受けた女性優位な性行為大半』」

 さとりの処刑宣告の直後に彼の頭に三女神と親しい女性達全てにやられた恥ずかしい性行為と、快楽が蘇りそのまま彼は愛歌が緩めた快楽の中で奇声を上げる女権国家でもめったにない程の射精が起こる。
愛歌の霊力が大幅に上がり彼の霊力は下がっていく。霊的防御が下がるとますます射精量が増えていく中で愛歌は妊婦の様に膨れた腹を愛おしそうに撫でながらパープルハートの手が彼の分身を掴んだ瞬間に離れた。
射精を再び封じられた彼が奇声を上げると、パープルハートが少し意地の悪い笑顔で言う。

「ここからは私だから」

 そういってパープルハートが分身を飲み込むと再び射精が許されて大量の精液が出て行き、パープルハートが彼の上から唇を奪い舌を絡めてきた後で、愛歌が両手を取り、
パープルハートの尻に導き無理やり揉みしだかせる。それだけでなく彼女はパープルハートの尻に横島の手を押し付ける際に時々つぼを押して余計に射精量を増やしていく。
性行為が終った頃には完全に別の世界に旅立った目をした横島が二人に抱きかかえられていた。


 性行為を終えた後でパープルハートはさとりに言う。
「今回協力してくれたのは意外だったわ。おかげで忠夫の精神が一時的に壊れたから、その際に私と愛歌の霊力を大量に流し込んで忠夫が他の魔術干渉を受け辛くできけどいいの?」

 さとりは最近は横島にかなり強い好意を抱いていることをパープルハートも理解しているが、今回の件で手を貸してくれるのは意外だった。それに対してさとり笑いながら答えた。

「ええ、私としては彼を堕とすときの最高に好みのシチューエ―ションがあるけどかけ離れすぎていたからね。まあ、もう少し好みの状態だったらどう動いたかわからないけど」

 それだけ言うと去っていくさとりとこいしを他所にパープルハートは愛歌と打ち合わせを始めた。

「愛歌、貴女の目から見て今の状況はどうなりそう?」

「かなり危ない状況で、忠夫の周りの女性や女神が死ぬかわからないわね。とりあえず小康状態というところかしら。
陸八魔アルは比較的にこちらに来てもらえそうだから彼女から当たるのが良いと思うわ。それにしても本当に面白い状態だわ。
選んだ英雄がこんなに凄い因果を持っていたなんて、やりがいがあり過ぎて第二の人生が本当に楽しいわ」

 愛歌の笑みを他所にパープルハートは体を洗ったら昨日あいさつした師匠である鬼一法眼の元に向かう決意をした。
一刻も早く強くならないと旧友の三女神あるいはヴィヴィオや今生の女権国家の友人たちが死ぬかもしれない。それには自分が力を取り戻すのが一番だ。

 決意して歩みだすパープルハートを見ながら愛歌は彼女も英雄の守護女神としてかなりの当たりだと思いつつ、意識を取り戻した横島が彼女と共に修行をする姿を思うと、楽しみになってくるのがわかる。
パープルハートもここ数か月間の間かなりの速度で力を取り戻していたが、ここに来た以上はさらに速度は速くなるだろう。そして彼女の為に共に修行をすれば横島はもっと強くなっていく。
旧王朝の王女冥利に尽きると思いながら、横島の寝顔を見て彼なら自分に惚れている女性陣を一人も死なせない結末にたどり着けるかも、という予感を覚えた。
その予感が恋をしたゆえの盲目であれ、あるいは王女としての正しい直感であれ自分は幸福だと思い彼女は笑う。そんな中で彼女たちが修行の為に来た山は朝焼けの時間帯であり、
このまま闇に飲まれるようにもあるいは光に満たされる前の様にも見える光景を見せている。愛歌はそれを見ながら、これからの横島の行く末の様だと感じ、どちらの未来に行こうと自分は彼を支えて行こうと決意を新たにした。


1053 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 20:53:51 ID:cDqWrGVr
乙です

1054 :名無しさん@狐板:2025/10/13(月) 23:06:09 ID:i8yNsUHl
>>1053
乙感謝です

1055 :名無しさん@狐板:2025/10/15(水) 09:33:22 ID:87iYF9Y2
おつつー

1056 :1033:2025/10/15(水) 21:45:18 ID:Zv3GywJo
>>1055
乙感謝です

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