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【R-18】Mシチュスレの引用スレ

1 :名無しさん@狐板:2020/01/19(日) 00:15:29 ID:bMTYbG3g



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          /           \



当スレは某R-18スレの長文レス、SS、スレ主以外のAA・支援AAを投稿する場所です
それ以外での使用はお控えください

968 :名無しさん@狐板:2025/06/01(日) 18:26:49 ID:0hmZrSPU
「はっ、あん♪孤太郎さん、もう…私、限界です…!一緒に…!一緒に!」
「ダ…ダメだ…!早く…抜いて…!」

絶頂を迎えようとしている美衣子とともに、自分の股間も限界を迎えようとしていた。
美衣子と繋がり、セックスしてしまった。射精だけはしてはいけないという理性で必死に耐えてきたが、
睾丸からせり上がった精子は無垢な少女の膣内を満たしたいという欲求を持って閂を破ろうとしている。
それにとどめを刺そうとするように、愛液でヌルヌルになったギチギチの美衣子の膣は一層きつく絞まり
精子を自分の中へと吐き出させようとしている。

「あっ!ああ〜〜〜〜っ!!」

絶頂を迎えた美衣子の声と共に膣内はキュッと絞まり、その刺激に耐えられず亀頭の先端から
白濁した精液が小さな膣内を満たそうと勢いよく放たれた。
理性が飛びそうになる強烈な射精感。今までで一度も体験した事なかった強烈な快感と共に射精が続き、
ピッタリとくっついた子宮口から奥への卵管をめがけて精子が放たれる感触を感じた。
どこにそんな量があったのかと思う程に射精が続き、脈動するたびに腰が抜けるような快感が頭を貫いた。

「ああ…はあ…はあ…」

自分に跨り繋がったまま射精の迸りを子宮で受け止め、絶頂の余韻に浸りながら射精される感触を感じているかのようだった。
いつまでも続くと思われた射精が収まった直後、脱力したように自分の胸へと美衣子は力なくもたれかかった。
胸と胸が触れ合い、心臓の鼓動がお互いに伝え合うかのように響いた。

「気持ち…よかったですか?」

視線が合ったその瞬間、美衣子は息を吐きながら微笑む。

「私も…気持ち良かったですよ。私、最高に幸せな気分です」

首を伸ばし、美衣子は感謝の気持ちを込めたキスをした。
那科は強烈な快感と目の前の少女とセックスし、その膣内に大量の射精をしてしまった事に呆然としていた。

「…ずっとこうしていたいけど、抜きますね…んっ」

ゆっくりと美衣子は腰を引き、繋がっていた美衣子の女性器と那科の男根の結合が解除される。
白濁とした精液と愛液が混ざり合って糸を引きながら引き抜かれる。
射精しきって硬さを失い始めた陰茎がずるりと抜けると同時に、
美衣子の膣内に収まりきらなかった精液がどろりと溢れ出た。
彼女の股からこぼれた破瓜の赤い跡。そこから強烈な粘度で溢れた自分の白濁液。
その光景は何も考えられなくなっていた那科に、美衣子とセックスとしてしまった事実を今一度思い知らせた。

「あっ…孤太郎さんに注いでもらったのが…溢れちゃいます…」

自分の充血した割れ目から溢れ出た精液を惜しそうに見つめ、糸を引くそれを指で掬うと
自分の膣内に戻そうとするように、精液を割れ目に押し込む。
それでも収まりきらず溢れ出る白濁液を見て、ふうん…と残念そうな声を漏らした。

「…孤太郎さん、特定の年齢以下の子供と性行為をしてしまうと、同意に関わらず犯罪になっちゃうんですよね?
 …私、孤太郎さんが犯罪者になって捕まっちゃうなんて…嫌です」

―瞳に底知れぬ感情を込めてつぶやいたその言葉に、那科は背筋が凍る感触を感じずにはいられなかった。

(つづく)

969 :名無しさん@狐板:2025/06/01(日) 18:50:21 ID:0hmZrSPU
「―このままずっと、私と詠香ちゃんと一緒に…暮らしましょうね」

しまった…このセリフの一文を入れるのを忘れてた…

970 :名無しさん@狐板:2025/06/01(日) 22:57:59 ID:6/c/TpNv
乙ー
次回も楽しみ

971 :名無しさん@狐板:2025/06/01(日) 23:58:58 ID:x6LuYMnt
乙でした
ロリであるがゆえ手を出したらアウトだからこそのトラップいいよね

972 :砂場のお城と王女様達(後編2):2025/06/09(月) 02:19:02 ID:HFSoO9Bx
「あーあ、もっと年収が高い男と結婚すればよかったな〜」

これが母の口癖だった。贅沢や楽がしたいとばかり考えるようになっていった母は
父の前でもはばかる事無くそう口にするようになっていった。
最初は無言で聞き流していた父だったが、ある日とうとうそれが我慢の限界に達した。
生まれて初めて見る両親の大喧嘩。泣きながら割って入ろうとするも、両者に黙っていろと一喝され、
部屋の隅で耳に飛び込んでくる罵声を手で塞ぎながらただただ早く終わって欲しいと祈りながら泣き続けた。

―それから、父は母と口をきかなくなった。仕事の為と単身赴任を理由に家を飛び出し、
母もいないのならむしろ好都合とコミニケーションを断った。離婚状態にも等しい別居状態である。
娘に対しても無関心になっていき、最低限の家事しかしなくなっていった。
そんな両親を持ったのが美衣子だった。
あの時何と言われようとなりふり構わず夫婦喧嘩を止めようとすれば今のようにはならなかったのではないか。

そんな後悔が、彼女に家庭を守る為なら行動をためらってはいけないという認識を抱かせるきっかけとなった。
―そして同時に、自分本位さで夫婦関係を崩壊させ、子の事すらも顧みなくなった母を強く嫌悪した。
妻としても母としても失格な存在。自分が大人になったら絶対に母のようにはならない。
家計を支える夫を助け、良き妻として家庭を守る。そして子には惜しみない愛情を注ぐ。そう決意させた。
このトラウマそのものの経験が、美衣子に今回の行動を起こさせた理由だった。

「あ…あ…美衣子ちゃんが…あ、あいつと…セ、セックス…」

一連の流れをただ見る事しかできなかった詠香は真っ赤になって放心状態でつぶやくのみだった。
自身の母以上に信頼と愛情を持つ親友の行動に、ただただ呆然としていた。
父の思い出が全くない母子家庭で育った詠香にとって、那科は父親の様に認識しつつあった存在だった。
そんな者同士が目の前で性交を交わし、絶頂を迎えた様を眺めていた彼女の胸中はどのようなものであるか、
表現には非常に悩むものであっただろう。

「詠香ちゃん、びっくりさせてごめんね。でも、これは私と孤太郎さんが本当の家族になるのに必要な事なの。
 もちろん、詠香ちゃんも一緒だから安心して」
「ほ、本当の家族…?」
「うん、孤太郎さんが他の女に浮気しないように私がお嫁さんになるの。大きくなったら、結婚して赤ちゃん産むんだよ」
「え、え…ええええ!?!?!??」
「大丈夫、詠香ちゃんを一人ぼっちにしたり絶対に悲しませないから安心して。私がママになってあげる」
「…お嫁さん…?結婚…?ダ、ダメよそんな!」
「ダメじゃないよ。私、嬉しいの。孤太郎さんとこうしてひとつになれて。お嫁さんになれるのだって」
「え…そんなの、ダメよ!だ…だって…私だってそいつの事、好きなんだから…!」

顔を真っ赤にしながら目をつぶり、抑えていたものを吐き出す様に口にする詠香。
その発言と行動に、脱力と放心状態でぐったりとしていた那科は目を見開いて驚いた。
それと同じく、目を丸くしてきょとんとする美衣子。

973 :名無しさん@狐板:2025/06/09(月) 02:21:10 ID:HFSoO9Bx
「…うん、ごめんね、詠香ちゃん。私、詠香ちゃんの気持ち…考えてなかった」
「…」
「だから、詠香ちゃんも孤太郎さんのお嫁さんになる?」
「ふえっ!?」
「いいよ、詠香ちゃんとなら孤太郎さんと関係を持っても…許してあげる。だって私達家族だもの」

にっこりと詠香に微笑みながら優しく囁く美衣子に、那科は背筋が冷たくなるものを感じた。
詠香は神妙な顔で考えた後、那科の方を見やる。ごくり、と唾を飲み込んだ後立ち上がり、
拘束された那科に静かに歩み寄っていった。そして、服に手をかけるとゆっくりとまくり上げていった。

「詠香!君まで…ダメだ!やめるんだ!」

那科の制止の声に一瞬動きを止めるも、ぱさりと服が床へと落ち、下着をゆっくりと下ろしていった。
詠香が一糸まとわぬ姿になる。平坦な胸に自己主張するようなぷっくりとした乳首、毛一つない割れ目。
強気で行動的、感情を隠そうとしないまるで男の子の様な雰囲気だった詠香の裸体はまぎれもない女という事を主張していた。

「孤太郎さん、綺麗にしますね」

美衣子は那科の精液と、美衣子の愛液と破瓜の血でドロドロになった陰茎を舌を這わせる様にペロペロと舐める。
柔らかく熱い舌が射精後で敏感になった陰茎を包み込み、吸い付くように口の中に頬張る。
尿道の中に残った精子を吸い出す様にちゅうちゅうと音を立てている。
その丁寧なお掃除フェラに射精して萎んだ那科の陰茎は再び美衣子の口の中で膨らんで大きくなっていった。

「詠香ちゃんも準備して。ほら、ここに指を入れて…いじった事、ない?」
「ひゃんっ!?ふぁっ!」

美衣子は詠香の割れ目に指を優しく這わせると、少しずつ指を中へと入れていく。
その度に詠香は未知の刺激に驚きの声を上げて体を震わせる。

「詠香ちゃんの中、すごくきつい…孤太郎さんのが入るかな?」

不安そうな声を上げながら、陰唇をなぞり、陰核を撫でる様に指先で愛撫する。
ほぐす様に少しずつ入れていった指からは、じゅんと湿った愛液が糸を引いていた。

「詠香ちゃん、もう濡れてる。私と孤太郎さんがしてたのを見て興奮しちゃった?」

あは、と悪戯っぽい笑い声を上げる美衣子。その光景と先程の美衣子のお掃除フェラで完全に那科の陰茎は屹立していた。
再び臨戦態勢を迎えたそれを見つめ、今一度唾を飲み込むと詠香はそれを恐る恐る手に取った。

「こ、これが…おちん〇ん…!すごく大きくて、硬い…」
「やめるんだ詠香、やめてくれ…」

懇願するように拒否の声を上げる那科に、詠香はひどくうろたえた様な表情を浮かべて見つめ返す。

「君には僕なんかよりずっといい相手がいつか現れる。だからダメだ…まだ君は子供なんだから…」

974 :名無しさん@狐板:2025/06/09(月) 02:22:18 ID:HFSoO9Bx
―この発言が、まずかった。

「ば、バカな事言ってるんじゃないわよ!あんたは…!」

その言葉に反応し、劇場のまま言い切らない内に掴んだ陰茎をあてがってぐっ、と腰を下ろす。
狭すぎて入らないと思ったそれは、勢いのまま飲み込まれるように詠香の中へと入っていった。

「ひぐんっ!」

悲鳴のような声とともに、ぶちんと何かがちぎれるような感触と共にそれは詠香の子宮口まで侵入した。
誰の侵入も許した事のない、その狭い割れ目からつたう赤い血が、詠香の純潔を奪った事を示していた。
那科はこの僅かな時間で、二人の乙女の処女を奪う結果になってしまった。
目に涙を溜め、破瓜の痛みに耐えながら声を押し殺し那科を睨む詠香。
…もはや遅い事ではあるが、もし「まだ早い」「お互いの同意の上がいい」と言っていれば…こうはならなかっただろう。

「詠香ちゃん…!しっかり息を整えて。そして、力を抜いておち〇ちんをなじませて…」
「はあ…はあ…!」

息を抑えながらゆっくりと呼吸を整える詠香。泣きそうに涙を目に溜め、
自分に跨って破瓜の痛みに耐える詠香を那科は本気で心配そうに眺めていた。
頬を紅潮させた詠香は、下に見下ろす那科に目を合わせると、覆いかぶさるように倒れかかった。
ぐっと抱きしめる様に那科の体に手を回し、お互いの心臓の鼓動が響き合うようだった。

「つらい?でも…詠香ちゃん、おめでとう。今、孤太郎さんと繋がってるのよ」
「はあ…は…う、うん…!」

那科は陰茎が引きちぎられそうな締め付けに声も出なかった。
自慰すらもしていなかったような処女の膣内の感触に身を震わせて悶えていた。

「落ち着いたら、ゆっくり腰を動かすの。おち〇ちんを味わうように、気持ちいい所に当たる様に…」
「うん…な、なんか奥、気持ちいい感じになってきた…!」

恐る恐るゆっくりと前後にスライドする詠香の腰。腰を動かす度に子宮口に届いた亀頭が擦れ、
詠香の甘い声と那科の喘ぎ声がデュエットするように響き合った。
ヌルヌルの愛液が根元から締め付けるようなきつい膣内を滑らせた。
ヒダの一つ一つが飲み込んだ陰茎全体をくまなく扱き上げ、射精へと導こうとする。
先程まで処女だったとは思えないようなメスの本能が目覚めたかのように詠香は甘い喘ぎ声を漏らし、
痛みから完全に快楽へと変わり腰の前後運動が激しくなっていく。

「あぅっ!はっ!あっ!」

那科にとってはまるで小さな頃の自分にそっくりな親戚の小さな男の子の様に思えていた詠香が、
自分の陰茎によって女になって快楽を得るために自分の上でぎこちなく腰を振り続ける姿に、
背徳感とどうしようもない性的興奮が高まっていくのを感じずにはいられなかった。
自分の陰茎を根元から完全に咥え込んだ詠香の結合部からは、赤い筋に交じって白濁した愛液がどんどんと溢れ出ていた。

975 :名無しさん@狐板:2025/06/09(月) 02:23:12 ID:HFSoO9Bx
「あ…あんっ!なんか…へ、ヘンな感じ…私…もう…!」
「こ、こっちも限界だ…!抜いて、くれ…出してしまう…!子供が、できちゃう…」
「あん!そ…そんな事言われても、ム…ムリ!止めらんないわよ!」

理性では止めなくてはと思っていても、男としての本能と機能はこの目の前の少女の中へと精子を注ぎ込んで孕ませたいと、睾丸がせり上がり射精の時を今まさに迎えようとしている。

「あっ!ああ〜っ!」

詠香の絶頂の声と共に全身がビクンと跳ねる。その瞬間に絶頂した膣はとどめとばかりにきつく絞まり、
抗う事も出来ずに射精へと導かれてしまった。
二回目とは思えないほどの精子が激しく脈動しながら詠香の子宮内に放たれた。
1回、2回。放たれる度に美衣子の時と同様の理性が飛びそうになるほどの強烈な快感を伴った射精が続けられる。

「くうっ…うんんっ!」

絶頂の余韻を味わいながら、射精される感触に身を震わせながら詠香は声を漏らす。
3回目、4回目、まだまだ続く射精に情けない喘ぎ声が漏れてしまう。
ようやく射精が終わった後も、詠香の膣内は自分の陰茎を離すまいとがっちりと咥え込んでいる。
そのまま詠香は那科に抱き着くように覆いかぶさり、ぎゅっと手を回して抱きしめる。

「すっごい…気持ち…良かった…♪」

荒い息を漏らしながら、囁くように呟く。そして詠香はこのままずっと繋がっていたいと主張するかのように、
那科の体を抱きしめたまま離さなかった。
彼もまた、強烈な射精感と快感に何も考えられなくなってそのままされるがまま、放心状態で抱きしめ合っていた。
目の前の少女二人と関係を持ち、処女を奪ってしまった事も忘れて。

「―孤太郎さん、これからもずっと、私達と一緒ですよ…♪」

恍惚とした顔を浮かべる美衣子の姿に、那科はとうとう理解した。
彼女らは砂のお城を完成させてしまった。
王女達が砂場で作り上げたお城に、自分は捕らわれてしまったのだと…。

(終わり)

976 :名無しさん@狐板:2025/06/13(金) 00:39:26 ID:UcbHs1dY
乙でしたー!
ハッピーエンド!

977 :名無しさん@狐板:2025/06/13(金) 08:56:58 ID:YmJJL5Nn
おつー

978 :389:2025/07/19(土) 22:28:05 ID:0RVK7FZh
これはひどい真・女神転生if…嫉妬界編

 このSSは現在本スレでスレ主さんが投下中の女権国家と女神転生ifのクロスSSです。
>>389から>>411の続きです
以下の注意点があります。
@今回はネットスラングなどの言葉が使われています。『脳を焼く』と『ラストエリクサー症候群』という言葉です。意味が分からない方は検索してください。
Aユウキの姉であるランの種族についてはある理由により決定しました。ネタバレになるのでその理由は、後に書いています。
B>>543から>>551のイキリ善良有能サマナー大鳳くんと空至王とも少し繋がっています。
C今回はデビルサマナーの設定も使っており、思い出す前に書いたために造魔という特殊悪魔はマグネタイトという悪魔に捧げないとダメなエネルギーが不要という設定だったけど、
その造魔から誕生する英雄などの特別な悪魔になった際にはマグネタイトを使っていた気がしたからその設定で書いたけど、特別な悪魔になってもマグネタイト不要だったかもしれません。
D今回は嫉妬界の都合上、他のSSで横島のヒロインを勤めたキャラが脈絡なく出てきます。
E>>682の雄々しき獅子の祝福の設定も使われています。
FSAOの妖精の設定と色々な神話の設定が混ざってます。






自分の前世の一人空至王と呼ばれた王が、女権国家で敗れ愛歌とコヤンスカヤに嫐られぬいた記憶が流れ込んできた後、愛歌とコヤンスカヤの二人は彼に自分たちも魔界巡りの際に試練を与えに来ると、告げてから去って行った。
彼はその言葉を聞き嫌な予感を覚えつつも、次に向かうことを決意する。

『なんと言うか愛歌さんにはかなり親しみが心に湧いてきたな。やっぱり俺が英雄になる道を選び続けた最初の前世からの関りがあったからかな?』

 二人と再会できたことを自分の魂が喜んでいるのを感じた。横島は次の世界に挑む準備に取り掛かるべく拠点に戻ると、マイが真っ先に彼を出迎えた。
大きめの祭壇めいた寝台のある部屋に今の彼女は凄く映えている。女神としての側面が強く出ている様だ。彼女は少し悩んだ様子で重い決断を下すように言った。

「忠夫」

 マイが横島を名前で呼び出すと、彼の魂がそれに反応し始める。今まで、横島とそういう関係になっていた女性陣が彼を敢えて横島と呼んでいたのはある程度察しがついていた。
マイはある時を境にプライベートですらも彼を名字で呼ぶようになっていた。その理由は言の葉や名前は呪術的な意味も強い。忠実なる夫という彼の名前は女権国家では呪術で縛りやすいだからこそ、
彼の今生での決断を優先するために呼ばずにいたのだろう。

「姉ちゃん重要なことか?」

「ええ今度の場所は嫉妬界、青木さんが経験したそれとは相当異なるわ。耐えるためにも必要なことがあるから」

 そういうと彼女は横島に抱き着き唇を奪い言う。

「今度の世界は色々な意味で凄く危ないわ。ある意味ではアリスが主を勤めた怠惰界よりすごいかも」

「あ、ああ?」

 口づけだけで、完全に蕩けている彼を見下ろしながらマイは続ける。

「私が冥府の神としての力全てを振るい貴方が引き戻すことができるようにしておくから」

 マイはそういって彼から離れると、祭壇めいた寝台の前で服を脱いだ。白く穢れがない様に見えながらどこまでも淫猥な体が彼を誘い。彼女が演技でした男性優位の性行為をした夜が思い出されてくる。

 この時、彼は気づかなかったが、さとりとこいしがこの部屋に潜み彼に弱い想起を使っていたのだ。横島はマイが自分に屈服しながら喘いでいた演技をしていた夜を思い出しながら服を脱ぐと彼女を寝台に押し倒した。
そして、こいしの無意識操作で男なら女性を屈服させて当然という意識が強くなっている。

 横島に押し倒されながら彼の口づけに応じ口が自由になると彼女は言う。

「婚姻の儀式ともいえるこの契りは昔みたいに私に勝っていた性行為で終えなきゃね♪ ここで負けたら夫婦関係がエラいことになっちゃうわよ」

 その言葉に彼は勝てないと理性が告げているのに、なぜか彼女が過去に彼に負けたふりをしていたのが嘘ではないと思い込みそのまま押し倒して彼女の中に自分の分身を挿入した。

 その瞬間彼の頭が一気に爆発した。マイは過去今までで一番かもしれない程に本気で彼に快楽を与えてきている。 マイは嘲笑しながら言う。

「やっぱり勝てるかもとか思ってた? そりゃ私の演技力凄いし、何よりベリアルの力を持った女性の、
嘘をだとわかっていても信じさせる加護とこいしちゃんの無意識操作まで使ったからね♪ あれだけ教えられても過去を思い返すと反逆してくる愚弟は良くわからせないと」

 一度の射精でえぐい程に霊力も精力も抜かれた彼を片腕で持ち上げると彼女は今度は自分が上になり体の全てを押し付けてくる。
体だけではなく魂まで彼女のもたらす快楽に反応していることに気づきながら彼は悲鳴を上げた。

 悲鳴を上げながら離れようとする彼をマイが捕らえたまま、上になり。何度も精液を吐き出させながら、彼女は彼に術をかける。

 横島はマイの冥府の神としての能力で男性優位の性行為が当たり前の前世の価値観に戻された後で何度も彼女にベッドの中で惨敗させられていく。
マイがあざ笑いながら彼の上で腰をひねると一際大きな射精が起きた。そしてその直後に彼が今生では初めて聞く声が響く。

「男としての恥ずかしい概念が強ければ強い程沢山射精するとか、本当に気持ち悪いマゾ男ねぇ」

 声に反応して言葉を放ってきた方向を見ると、そこにはピンク色の髪をした美少女と白髪の美少女が並んでいた。

「君たちは?」

 その問いにさとりは笑って言った。

「いまさら言わなくてもわかるでしょう。何回も付き合っている貴方の嫁たちの一人よ。私はさとり、そしてこの娘は今マイが名前を出したこいしよ。
私は心を読めてトラウマを刺激できるの。そしてこの娘は無意識を操れる。これは自己紹介代わりよ『想起・今までの恥ずかしすぎる性行為一覧』」

 マイに体を押し付けられて分身を飲み込まれているだけでも快楽で壊れかけていた彼の頭が恥辱とそれがより高める性的快感で、余計にひどいことになっていく。
止まることのない射精が起こり、マイがそれを魔力として吸収していなければマイの腹が妊婦の様に膨れ溢れ出ていただろう。その状態の苦しむ彼を嘲笑しながら見下ろすさとりの目に余計に分身が固くなっていく、その横から無邪気な声が響いた。

「お姉ちゃん私も」

 こいしの言葉の後で彼は自分の無意識が操作されて、男が女性に性行為で負けるのは恥ずかしいという意識が強くなっていく。そして嘲笑と侮蔑の目が余計に彼の分身を固くしていく。さとりは見下ろしながら言う。

「あらあら、最低の恥ずかしい女性優位の性交中に、男としての誇りを強くされた途端に逆に興奮するなんて。本当に気持ち悪いわ。マイ、貴女の教育のせいじゃない?」

「良く分かったわね。 ずっと昔から男性優位の性行為が当然って教育を施してきていたから、だって忠夫は、魂の髄まで変態マゾだから」

 最後の侮蔑の言葉に絶頂して涙が少し出たところでマイが腰をひねり大量の射精をさせると、彼の分身を抜き、さとりと交代した。さとりに騎乗されて恥ずかしい行為の快楽を思い返させられながら叫ぶ彼をさとりは見下ろして言う。

「ああ、その性的快楽に抗えず恥辱で精神が死にかけている心良いわぁ。もっと見せなさい。
『たまらさない』『ダメなのに尊厳が殺されるほど分身が力強くなってしまう』『祭壇めいた寝台でこういう性交を続けるとどうなっちゃうんだろう?』 最後は期待の方が大きいわね」

 さとりは笑いながら腰を動かして、ふと思いついた様に言う。

「マイ、彼の価値を今より男性優位だったころの前世に戻してあげて。この屑変態はその方が喜ぶわ」

「そ、そんなこと」

「あるでしょう。心読める私に嘘は効かないわ」

「よ―し、変態な弟の為にお姉さんやっちゃうわ」

 良い笑顔でマイが宣言した直後に彼の恥辱心が余計に上がり、そのままさとりの中に大量に射精し彼が恥辱と快楽で気絶しかけると、
さとりが彼の分身を引き抜き、こいしが彼の分身を飲み込んだ。飛びかけた意識がこいしの膣の快楽で無理やり引き戻されると、こいしは笑いながら言う。

「今回の嫉妬界の試練は凄く大変だから、この儀式しておかないと多分無理だよ。だから頑張ってね♪ 忠夫」

 こいしの言葉は不思議なことに全て本音で裏などないとわかった。彼は頷くとこいしが言う。

「じゃあ、私達三人と次の日までしようか」

「え」

 終わると思っていた好意の延長を聞かされた直後彼は、快楽地獄の始まりを告げる声を挙げられた。
マイの冥府の女神の権能で特に男性優位の性行為が当たり前の前世の価値観に戻され、それをこいしの無意識操作で強くされた状態で嫐られ、そこにさとりの気分による意地の悪い想起も入る。
その度に信じられない程に大量の射精をしながら彼は何度も達し続けた。意識が何度も飛びながらも確かに何らかの耐性が刻まれたのも感じながら彼はそのまま眠りに落ちて行く。そしてマイの言葉が脳裏に刻まれる。
『嫉妬界を耐え抜けば私に再び嫐られることができるわよ』その言葉で決意が固まる自分に絶望しながらも彼は安心感も覚えそのまま眠り落ちていった




 次の日にエヴァとアリスと夢子が迎えに来た頃には彼は、相当に消耗しているのが一目で分かる状態になっており、エヴァ達もいささか驚いたほどだ。
儀式的な性行為で魂が打ちのめされたのもあるのだろう。エヴァはその様子を見ながら言う。

「忠夫に興味を持ってない侍女に来させるべきだったか。私も嫐りたくなってしまった」

 夢子とアリスも頷きながらそれでも我慢すると動けない横島以外にはシャワーを浴びてくるように言い、横島は人形達や夢子たちが彼の体を洗い整え始めた。



 もはや見慣れた食堂で、夢子とアリスに給仕されながら横島はエヴァと古明地姉妹とマイと共に食事をとっていた。
軽く口に流し込めるが、確かに体力を回復させてくれるスープとパンが体を温めてくれる。食事が終ると、エヴァが彼女にしては珍しく、少しだけ言いよどんだ様子で言葉を口にした。

「忠夫」

 マイと同じく呼び方を変えたのは、彼女たちも覚悟を決めたのだろう。彼が心構えは出来ているという様子の目で彼女を見ると、エヴァは言い辛いと思った言葉をつづけた。

「今度の世界は嫉妬界だ。もしかしたら怠惰会よりも危険かもしれん。お前は青木殿の巡った嫉妬界を見ていたか?」

「はい。昔ならともかく、今は恥ずかしがる様なものでもない、と記憶の共有を許していただけました」

 青木に対して彼は家族の様に気安く話すときもあれば、師匠として厳格に話すときもある。意識して決める時もあるが、無意識だと師匠としての青木か、家族としての青木か定まらない。その彼の答えにエヴァは少し悩んだ様子で言う。

「青木殿の世界だと理想のヒトガタと呼ばれる男性にパートナーの女性を一時的に奪われ、その嫉妬させられる世界だったが、この世界だとそうはならない」

 横島に対してゲームで言えば好感度200越えをしている女権国家の女性陣が他の男性になびくとか演技でも無理だろうというのは彼ですらもわかる。だがエヴァでも言い辛いレベルの何かがある様だ。

「嫉妬界に関してはだが、青木殿たちも一つの世界線で憤怒界か嫉妬界のどちらかにしか行ってないから片方はボツにするかもしれんという話になっていた。
私が聞いていた限りでは、一応嫉妬界は採用されることになったらしい。憤怒界はもしかしたらお前は行かずとも住むかもしれん。しかしな、今回の嫉妬界は相当ひどいことになりそうだ」

 エヴァの気まずそうな眼が彼の嫌な予感を余計に高めていった。食事をしながらマイが不意に言う。


979 :389:2025/07/19(土) 22:31:29 ID:0RVK7FZh

「忠夫、今度の世界は割と本気で洒落にならないから、仲魔達を合体で強化しておくわ」

「わかった」

 大半の仲魔達とお別れか、最初は寂しく思ったが今では慣れたのが半分、もう半分は一緒に戦った絆なども受け継がれているのがわかっているので答えないのが半分くらいになっている。
トゥルダクには特に世話になったなと彼は思い、礼を言っておこう、と決意した。


 食事を終えて、彼が具現化している仲魔達の部屋に行くと、ヒーホーくんことジャックフロスト達やユウキやランが遊んでいた。恐らくは次の戦いまでに悪魔合体させられるから、
自由時間を過ごしてほしいとマイが計らったのだろう。横島以外には彼女は公平で優しいのだ。素の意地の悪い女権国家の女性特有の鬼畜さを見せる相手は彼に対してだけである。

 目当ての相手は直ぐに見つかった。ユウキもランもアレクシアも彼がトゥルダクに言いたいことがあるのだろうと、見て直ぐに二人きりになれるように道を空けてくれる。
彼が目の前に来るとトゥルダクは骸骨でありながら気配だけで喜んでいるのがわかる雰囲気を発すると言った。

「横島殿、後遺症もないようで何より」

「ああ、お前が頑張ってくれなかったら多分、アリスちゃんに怠惰会で永遠に愛玩される最後になってたと思うありがとうな」

「そういってもらえると戦ったかいもあります」

 トゥルダクに頭を下げて礼を言うと、マイに頼んで自分の金で買ってもらった彼が喜ぶ贈物を彼は手渡す。トゥルダクも礼をしてそれを受けとると部屋に戻る彼を見送った。





 部屋に戻った後横島は自己鍛錬をしながら様々な事を考えていた。

 トゥルダクに関してはあれが今生の別れになるとは限らない。この世界では悪魔でも限界を超えて強くなれるし、成長速度も彼は速い方だ。
だが今度の嫉妬界では相当な戦力が必要な様だ。マイに彼は今まで通った魔界で仲魔集めに付き合わされ、そしてその仲魔たちと共に戦う訓練も相当に重ねた。

横島は仲魔達とそうでない普通の人間の仲間の線引きができていない。だからこそサマナーとしての最重要決断の権限だけはマイに委ねている。
だが今回はその上でも、マイは自分だけではなく横島に対しても忠誠を高めておくように指示を出してきた。それに従い彼は怠惰界攻略後も自分たちを倒すことで神話の中で地位を上げようとする悪魔達と戦いそれを血肉とすることに成功している。
 時には軽子坂高校で異能に目覚めた者や、サマナーとなった者達相手にボス役を勤めたりしながら、マイの仲魔達を鍛えていった。マイも自分中心と横島中心両方に対応できる戦い方を浸透させている。
恐らくは近日中に嫉妬界に向かうことになるだろうなと彼は結論を出すと、彼は眠りに落ちた。今までの魔界と前世の記憶の嫐られた日々それが寝室の中にいるとどうしても蘇ってくる。
彼は何度もその記憶に負けそうになりながらも自分の意識が途切れるのを待った。




 次の日の朝に彼は目覚めたが、嫐られぬかなければ寝つきが悪い自分は相当に彼女たちに調教されていると感じる。エヴァの吸血やアリスと夢子の奉仕している様でありながら、自分をただ従者に嫐られ奉仕を受ける存在に変えていく快楽や、ヴィヴィオの王として従属の快感を与えてくる快楽、すべてが思い出されてくる。どうにか快楽を振り切ると彼はマイのまつ場所へ向かった。




 マイは彼が来たのを確認すると彼女にしては珍しい固い表情で彼にあと少し時間がかかることを伝えてくる。昨日から感じていたことだが、これから挑むところは相当に警戒に値する場所なのだと再認識させられた。
思い返してみれば、嫉妬界に挑む準備期間中にさせられた訓練は今までとは違う訓練が多い。
1軍の仲魔達だけではなく、2軍の仲魔達を率いる訓練も前より長くなり、時には合体して面子の変わった仲魔達をぶっつけ本番で率いる様な事も多かった。
それでも合体前の仲魔達の記憶を仲魔達が持っていたおかげでどうにか乗り切れたがそういう戦い方をしなければだめなのだろう。

 マイが寛容のリングを使い嫉妬界への扉を開くと彼女は覚悟を決めた様子で仲魔を召喚した。

 かなり格が上がったユウキとランとそしてアシュフォードからクイーンアントに名字が変わっているアレクシア。トゥルダクはまだ残留していたが、レベルアゲと御霊合体などで相当強化されていることが一目でわかった。
そしてこの世界ではなく女権国家の概念がふんだんに入った傲慢界を超えた後に稽古に付き合ってくれた天狗だ。本人なの悪魔合体で来てくれたのかどちらかは分からないが頼れそうだ。
恐らくはユウキとランが東洋ではなく西洋系の魔に固定されるからこその、補充人員だろう。ヤクシャとバステト神、アレクシアのレベルが上がったために再び仲魔とした金槌坊等とハヌマーン等も入っており。相当な強さが感じられた。

 今までとは違い、嫉妬界に入る前どころか、扉に入る前から召喚するのは異例の対処だ。マイは少し悩んだ様子でユウキとランを彼の傍を守るように指示を出した。
彼はリグルから渡された蛍守をいつでも振るえるように構えると嫉妬界の門をくぐった。


 門をくぐった先に待っていた光景は青木の記憶とははるかに異なる、青い月に包まれた夜を思わせる幻想的な森だ。
美しいとともにどこか底冷えする恐ろしさを感じるその光景に彼は息をのみながらどこか背筋に嫌な感覚が走った。それと同時にユウキとランが彼の左右に侍り周囲を警戒するような様子で言う。

「忠夫、今回の世界相当危ないから、僕と姉さんが全力で警戒しておくけど、多分襲撃があったらそれをかわせるかどうかで攻略の仕方が決まると思う」

 彼はその言葉に頷いた。そしてそれからしばらくは何事もなく青い月の光が降り注ぐ森を進んだ。景色を美しいと思えてしばらくたった瞬間に、女権国家産と思えるエルフやピクシーの群れが攻撃を仕掛けてきた。
格の低い悪魔でもこの世界では個人差が大きいから油断はできないことは骨身にしみていたが、この軍団は規格外だった。
ピクシーですらも侮れない魔法の衝撃波などを放ち、一見するとおしとやかに見えるエルフたちは霊力を纏いつかせた真剣よりも恐ろしいかもしれない木剣で切り込みを仕掛けてくる。
ダークエルフと呼ばれるエルフよりも好戦的に見える甲冑を着込んだ美女たちは本来はエルフより格下らしいがここではそんな気配は感じられない。横島は無我夢中で剣を振るいながら、
切り裂かれて消え去る彼女たちに忌避感を感じた。恐らくは彼女たちはここのボスと契約をしている個体だからすぐに復活するのだろうがそれでも女性を傷つけることは彼にはストレスだ。
割り切れていない訳ではないがそれでも格別に大きいこの忌避感からしてもしかしたら前世で体を重ねたりしていたのかもしれない。 ユウキとランが速度を活かした戦法で敵を薙ぎ払いアレクシアとトゥルダク金槌坊、
ハヌマーン達との連携で敵を薙ぎ払う。数は向こうが大きく勝り質はこちらが勝っている。それを悟った横島は即座に短期決戦で決着をつけることにした。 自分自身が蛍守を振るい前線に出ると金槌坊とハヌマーンの援護に入り、
一斉に敵をなぎ倒す。長期戦に持ち込まれては不利と感じた彼はそのまま一気に敵をなぎ倒しながら進んだ。妖精達の攻撃は連携が良くとれており不利になっていても乱れるところがない。
それを感じ取るとマイは次の安全地帯まで一気に突っ切るように指示を出してきた。
金槌坊の槍が敵の群れを突き崩し、特に強力なエルフとダークエルフを横島と天狗が駆け入って切り倒すと、敵の陣の力強さが落ちたような気配が走った。
まとめ役らしきものが倒れて、力強さは落ちたが、それでも動きの規則正しさは変わらない。部隊長を失ってなお奮戦する敵の軍団の魔法の援護と前衛の決死の特攻を楽とまでは言えないが、さほど苦戦せずに彼らは突っ切ることに成功した。


 突っ切って扉を開けた先に彼らを待っていたのは安全地帯と思敷き部屋だ。確信はないが十中八九大丈夫な場所だと空気が告げている。心の余裕ができると、横島はユウキとランの動きが気になり始めた。
彼女たちはさっきの宣言通り彼を護ることを最優先としていたがそれ以外でも十分に働いていた。だがそれでも本来の彼女たちの戦い方とは程遠い。いつもの彼女達なら、もうこの倍以上の敵を倒しているだろう。
自分の警護にかなり神経を割いていると彼は察している。だがそれも仕方ないと思う。サマナーの世界では相性が重要だ。同じくらいの力量の相手の場合、横島ならあっさり倒せる相手でも、ユウキやランでは勝てない場合もあるし、
その逆も多い。本当にひどいパターンだと同じ力量でも伝承などで相性が悪すぎると一蹴されてしまうケースもある。そういう相手に狙われているならこれも仕方ないと彼は思っている。


 警戒を解かないユウキとランを見ながら神経の疲れも回復させるアイテムの在庫なども考えつつ、確実な安全地帯が見つかったら、そこに文珠で転移できるマーキングや休憩時間などの配分も考えなければならないだろう。
少し進むとそこには魔界神である神綺の像があった。かの像は少し悩んだ様子を見せた後で声をかけてくる。


980 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:33:55 ID:0RVK7FZh

「嫉妬というものは、悪い面だけじゃなくて、自分を高める為にも有益な感情だったりします。女権国家の女性陣は自己評価が低く、
不安がりだからこそ自分たちを高めていくわ。でも本気で惚れぬいた男性を完全に快楽で沈め自分が一番になろうとするあるいは、共有相手に置いて行かれない様にする時の彼女たちは恐ろしいものがあります。
つまりたくさんの女権国家の女性を娶った男は相乗効果で地獄を見てしまうかも。だから忠夫ちゃん気を付けて、でも大丈夫かしら? 堕ちたとしても貴方の一番になろうと頑張る女性陣が頑張ってひどい事態は多分防ぐから。
ご愁傷様だけど頑張って」

 最後のご愁傷様という言葉が彼の背筋を寒くする。声音に同情しか籠ってない声だったためだ。毎度のことだが神綺の言葉は気構えを決めさせてくれるしそういう意味では役に立つが同時に憂鬱にもさせてくる。

 少し悩んだ後で彼は振り返り言った。

「マイ姉ちゃん、回復と休憩が済んだら行こうか」

「ええ。そうね」

 覚悟を決めて彼は歩みだすことにした。今までの魔界で青木の軽子坂高校の記憶はあまり参考にならないことは分かるが、少しだが類似している場面もある。
ヴィヴィオが主を勤めた傲慢界などもうまくいくと思わせて圧倒的な強者をぶつけてくるなどは類似していた。横島の心にもしかしたら理想のヒトガタみたいな男が来てマイを虜にするのはではという思いがほんのわずかだがあった。

 扉を開けた後で彼らを待っていたのは大量の敵の群れだ。それもさっきまでの敵も強者だったが、目の前の敵の群れは前よりも強いことが一目でわかる。僅かな不安を抱える彼を天狗が叱咤した。

「今は戦場のことに集中せよ。研ぎ澄まし切って全ての罠を踏破して斬り破るくらいの気持ちで駆けるのだ。私と一度稽古をした時の気迫をもう一度見せぬか」

 そういうと天狗は稲妻を思わせる様な速度の斬撃を繰り出して数体の妖精を切り払うとダークエルフやエルフの群れと切り結び始める。
金槌坊とトゥルダクが力強い技で天狗に攪乱されて隊列の乱れた穴をさらに広くしていくと彼は即座にそれに続いた。
ユウキとランに警戒は任せて自分は自分のやるべきことをやろう。そう決めて彼が蛍守を振るい敵を切り払う。妖精達が死ぬわけではなく、消え去っているだけだという事実と、
彼女たちが後で彼を嫐ろうとしていることに、期待に似た感情が走る。これも前世の影響だろうと彼は思う。もしかしたら、前世で彼女たちに相当嫐られたのかもしれない。

 そう考えた直後にユウキとランが不意に彼を突き飛ばした。僅かな驚きと共に彼は察する。これが二人の危惧していた事態だ。
彼が剣を構え起き上がり視界に入ったものは、ユウキよりもはるかに強いユウキと同じ姿の存在間違いなくもう一人のユウキだった。
神霊にも匹敵する気を放ちながら最初に見たインプめいた姿をした彼女を見た時、彼は打ち込む事に躊躇いを覚え――それは直ぐに消え去る。
襲撃をかけてきたユウキの剣撃の凄まじさが僅かでも油断したら危ないと告げていた。味方側のユウキが攻撃を防げたのは、幸運だったに過ぎない。

 渾身の力を籠めての最初の一太刀は彼よりも格上の悪魔ですらも脅威と認識する様な完璧な一撃だった。それが彼の敗北を決定づけた。
その一撃を敵方のユウキは霊力を籠めた鉄を仕込んだ拳ではじいた。いくら鉄が仕込んであるとはいえ、彼の太刀をはじいたその腕は異常な速度がなさせたものだ。
そしてユウキの剣で軽く切られただけで彼の体からは異常な快楽がもたらす脱力感が襲い掛かる。彼の攻撃を受けたことと、彼に一撃を放ったことで生じた小さい隙を見つけたユウキは全力で切り込んだ。
僅かな隙を見て切り込んだ後双方の剣撃が交差しあい、彼は悟る。味方側のユウキは負ける。目の前のユウキは多分だが青木師匠と修行したりもしていたのだろう。対して味方側のユウキは過去の伝承が生みだした影法師だ。
味方側のユウキも目の前のユウキの剣を吸収し信じられない程の速さでくらいついているのは、双方とも同一存在なのもあるだろう。ランがユウキに援護を放ちかけると、敵方のユウキが全身から恐ろしい気を放ち、
ここにいる妖精全員にバフをかけたそれがこの勝負を決定づけた。

 妖精達が複数の能力を同時に上げるパワーブレスやダークブレスを受けたように動き始めてなお、天狗と金槌坊とトゥルダクは優勢を保っていたが、それでもこちらに助けに来るだけの余裕はないことがすぐに分かった。
アレクシアが呼び出した無数の金槌坊に似た巨大蟻の兵士たちが即座に援軍に入ろうとしたが、彼らは魔法で敵をなぎ倒し続けるマイを守ることに完全に手を取られている。

 横島は即座に文珠でユウキに切られる前の状態に体を『戻』そうとしたがそれもかなわず、他の妖精の弓矢が彼を貫いた。特殊な弓矢で痛みなどはなかったが快楽と脱力感が一気に増していく。


 敵方のユウキと味方側のユウキが斬りあう中、敵方のユウキの剣をあと数合は防げたはずのユウキがわざと斬られるように動きそして剣で切られる直前にマイが渡しておいた文珠を発動させた。
それが何だったのかはわからないが、敵方のユウキもそれに気づいた様だが彼女は構わず剣で味方側のユウキを切りつける。剣を止めたら隙が大きすぎるし切りつけたことで生じる不利益をどうにかできると断じたのだろう。

 敵方のユウキに切られたユウキは光の粒子となって敵方のユウキの中に吸い込まれていった。
横島は真っ蒼になりつつ、立ち上がろうとしたがかつてない速度を出した今や一人となったユウキに止められる。
止められたと理解したのは辛うじてユウキの足音がしたのとその音が聞こえた直後かほぼ同時に彼を押さえつけた気配がしたためだ。気づかわし気な声で彼女は言う。

「忠夫、脱力させる魔力を大量に流し込んだからそんな状態で動くと後でひどいことになるよ。それにそっちについていた僕はもともと同意の上で僕の中に戻ってくる約束済みで言っていたから、
これも一種の悪魔合体みたいなものだと思って大丈夫だよ♪」

 凄く機嫌の良さそうな声に彼は驚きつつ、確かに今まで一緒に戦ってきたユウキの気配も感じられて彼は、安直の様な感情も覚えた。

 ユウキは彼と共に戦ってきたユウキを吸収してから余計に剣が最適化されそして情念が強くなっているのがわかる。彼女は横島を片腕で持ち上げると配下の群れに投げ込んだ。
投擲する速度は速いのに不思議と痛くない形で受け止められた彼を他所にユウキが不意に声をかけた。

「お姉ちゃん、多分だけど大丈夫だよ。敵方の僕が最後にやったことだけど、そこまで悪影響ないと思うから」

 ユウキが声をかけた先を見た時初めて彼らはそこにランがいることに気づいた。彼女は白い妖精めいた衣装を身に包み魔法の杖としても使える槍を構えている。ランは呆れた様子で言う。

「ユウ、それでも一応隠しておいた方が良い情報をそう簡単に開示しない方が良いわよ。それに少しだけだけど、ユウに影響が出ているわ。『自分』の分霊だからと言って必死に知恵を絞った相手を侮るとろくなことにならないわよ」

 そういいながらも敵方のランは悩んだ様子を少しだけ見せたが直ぐに決断を下した。

「多分あっちの私も同じことをしているんでしょうけど、ここで吸収してしまいましょう。忠夫さんやマイさんはここを逃したら簡単には吸収させてくれないでしょうし」

 そういって彼女が呪文を唱えると味方側のランが放った魔法より威力が上の魔術がランの魔術とぶつかり、吹き飛ばされた味方側のランを彼女の槍が貫いた。味方側のランを吸収した後、ランは言う。

「ユウ、吸収して思ったけど、割と計算狂っちゃうかもしれないわ」

「そう? でもこれは絶対勝たなきゃダメな戦いじゃなくてあくまでも試練だからいいでしょお姉ちゃん。それに、僕と同じ状態になって嫌な気分になった?」

 それにランは即座に首を横に振った。

「それじゃあ嫉妬界の試練の始まりですよ。忠夫さん」

 そういって彼女が杖を振ると、妖精の軍団と双子姉妹は霧のように消えていく。マイはその姿を見送りながら言う。

「やっぱり力を示して試練に挑む必要なしと示すような形でクリアさせてくれる程甘くないか。私の仕込んでいた策もどれくらい効果があったかもわからないけど、上手くいくことを祈るしかないわね」

 彼女の言葉を聞いていた仲魔達は今後どの様に動くかの指示を視線で仰いできた。彼女はそれにこたえるように、指示を出し始める。

「ユウキが主な嫉妬界だけど、忠夫を手中に収めた以上は私達への攻撃は緩くなるでしょう。問題は私がこの世界に飲まれないことね。ユウキがとんでもないことを成し遂げたらしいけど、いったいどんな影響が出てくることか」

 マイのどんな影響が出てくることかというくだりには珍しく深い不安の様なものが感じられた。
彼女は嫉妬界でいかなることが起るか自分でも把握できていないことを理解しつ歩みだす。かつて赤根沢玲子を理想のヒトガタに奪われた青木とは種類は違うが大きな不安を感じていることを彼女は自覚している。
早く横島と再会したいと思いながら彼女はユウキが治めている森に似た嫉妬界の迷宮が不吉に感じた。





 ユウキに連れ去られた横島は目覚めると幻想的な森の湖畔が見える寝所にいた。彼はただ脱力と快楽に満ちた状態で朦朧としている彼をユウキは笑いながら話しかけた。

「忠夫、青木先生の記憶は一通り持っているみたいだけど、青木先生が玲子さん共に倒して救った狭間(はざま)・偉出夫(いでお)の痕跡はどれくらい知っているの?」

 横島は少し悩みながら答えた。目の前のユウキには確かに共に魔界を巡り助けてもらったユウキの意思も感じられる。だからこそこれは意味のある問であり、その裏に悪意もないことが理解できるのだ。

「狭間・偉出夫、確か青木先生の世界では愛情に恵まれずいじめにあい、強大な力を得るきっかけを経て魔神皇(まじんのう)となった。
そして常人をはるかに超えた力を得て、スティーブンと言われる悪魔召喚プログラムを作成した人物の思惑すら大きく超えた力を持った。
妹だった玲子とそれに協力した青木師匠に打倒され、最後は玲子さんに救われて共に永遠の魔界にいるはずだ」

「うん、当たり。この世界の偉出夫くんは神綺様の働きかけで女権国家の女性人たちが救ったおかげで妹と和解出来て、今は良識人な女権国家の女性陣のハーレムにいるよ」

 そこまで言った後でユウキは言葉を続ける。

「青木先生の世界の狭間偉出夫(はざまいでお)はパクスというこの世界でも重要な全ての魂が生まれ戻ってくる塔を踏破して時を司るズルワーンを倒して、
その座を奪ったからこそ魔界と人間界をつなげることとかもできたんだよ。僕も魔界に行ってその一部の権能を得てきたんだ。 何せ情念が強すぎるから忠夫の為にやらせてもらったよ。その権能をこの世界の試練に使わせてもらうね」

 とんでもないことをあっさりと言ってのけるユウキにどこまで本気かと悩みながら、あり得ることかもと思った。ユウキは人間でなくなった後も、
彼が転生を重ねる度に何度も彼に護られていたらしい。それで好意が大きくなり過ぎた他の女性陣みたいなことができても不思議ではない。ユウキは笑いながら彼に言う。

「僕は天狗や女神と色々な種族になって女殺しの魔物達と戦い忠夫のサポートをしていたけど、本来の仕事は女権国家と王国の国境の森の妖精たちの女王なんだ」

 王国と女権国家が手を取り合わなければならない事態が起きたからこそユウキは王国と女権国家双方の守護神めいた妖精の女王になったのだろう。言葉が終ると彼の寝間着を剥ぎ取り、彼女自身も服を脱いで言う。

「それじゃあ、これから忠夫の力を引き出す試練の前の儀式に移ろうか。最もこれも試練でもあるかもしれないけどね♪ 快楽で堕ちきっちゃったら、僕たちはもう戻す気なくなっちゃうかも♪」


981 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:36:04 ID:0RVK7FZh

 そういってユウキが彼に小柄ながら男を惹きつける肢体を見せつけると彼の分身が一気に反応し、天を突くように立った。それをユウキが踏みつけてくる。痛みよりも快楽が強くなるように計算しつつ時折、快楽だけになるように彼の分身を嫐る。

「あ、あ、ああー!」

 強い踏みつけの痛みとそれより大きな快感で叫ぶとユウキは頃合いと見て魔法を使いながら彼の分身を自分の秘所に導いていく。
飲み込まれた瞬間に彼は自分の魂の内部が快楽で焼かれていく状態を味わった。ユウキはその熱を擦り付けるように彼に体を密着させながら豊かな乳房を押し付け膣で彼の分身を絞り抜く。
快楽をもたらす熱が彼の分身の内部を通りそのまま射精すると彼は、一気に倒れた。

「忠夫、一回の射精でこれはだらしなさすぎるよ〜」

 男性優位の性行為が当たり前の世界に生まれ、まして性行為で邪悪な美女妖怪を落として改心させた家のものという意識の強い彼はユウキが笑みを浮かべながら言う言葉に本気でダメージを受けた。
彼の瞳が揺らいだのを見るとユウキは彼の唇に唇を重ねて貪る様なキスをしてきた。彼女の息すらも下半身に熱を与えてくるような錯覚を覚え、彼の分身から二度目の射精が起こる。
二度目の射精で彼から大量の霊力を吸い取るとユウキは笑いながら彼から離れた。

「まだまだ物足りないだろうけど、お姉ちゃんと一度交代だから」

 そういうとランは柔らかい笑みを浮かべながら言う。

「嫉妬界の本当の試練が始まる前の慣らしですからゆっくりと愉しんでください」

 ランに飲み込まれた瞬間彼は自分の分身が再び悲鳴を上げていることに気づいた。今まで何度も味わってきたことだがユウキの強い快楽攻めになれた直後にランの優しい責めをされるとその脱力感が何倍にもなってしまう。
ランの優しく彼を堕とす体に彼は溺れていく。ユウキが後ろから彼に抱き着き動かすことすら億劫な腕をランの乳房に導き揉みしだかせる。

 ただでさえも性的快楽が限界に来ていたのに追い打ちを受けて痙攣しながら射精する彼にユウキが言う。

「お姉ちゃんだけに奉仕させるのはダメだって、男なんだから頑張らなきゃダメだよ♪忠夫」

 ユウキ自身も彼の背中で乳房を潰しながら彼の分身の射精量が増えているのを愉しんでいるのがわかる。

 ランがユウキと入れ替わると今度はランが恋人繋ぎの様に彼の手のツボを押しながらユウキの乳房に彼の手を導き揉みしだかせ始める。
ユウキは自分の乳房を揉むたびに痙攣する横島を嬉しそうに見下ろしながら腰をひねり、一度彼の分身を抜くと今度は背面騎乗位の体制を取り彼に尻を見せつけるように腰を振り始める。
ユウキのどこまででも彼を絞り自分との結びつきを強めようとする様な性交に彼は何度も屈していく。不意にラン彼の耳元に息を吹きかけ、余計に快楽を高めながら耳元でささやいた。

「ユウも忠夫に気持ち良くしてもらいたがってますよ。でも……男の人には快楽に対する限界がありますから。私が手伝いますね」

 意地悪をする前の言い訳めいた優しい声と共に彼女は彼の背中にユウキと同じ隠れ巨乳な乳房を押し付け彼の腕を取った。そしていつの間にかここに来ていたさとりにいう。

「さとりさん、想起お願いします」

「ええ任せなさい」

 さとりはこいしと共に二人で情けない悲鳴を上げる彼に欲情を誘われた様子を見せながら、彼の頭に触れた。そして嗜虐心に満ちた淫猥な笑みを浮かべながら彼の耳元に口を近づけると、
拷問師が敢えて恐怖感を与えるためにする様な説明をし始める。

「忠夫、今からちょっとだけ貴方に色々な夢を見せたり、想起をしてあげる。今回はいつもと趣向の違う想起よ。『想起・戦闘中は意識を切り替えて欲情しない様にした光景ユウキの後ろ姿編』」

 さとりの声と共にランが彼の手をユウキの尻に導き揉みしだかせ始める。それと同時に戦闘中にユウキのスカートがめくれたり、偶然下から見たりした彼女の水着めいた尻の良く見える服に強調された尻が思い出される。
そしてそれと同時にランが彼の掌を無理やり動かしユウキの尻の形を変える程強く触らせたり揉ませたりして彼の手にさらなる快楽を与えてくる。

「あー!」

 想起と同時に手と分身三か所からの性的な快楽の電撃に屈服した彼は射精をし、完全に絞り尽くされて、倒れた。体に力は入らなくても、分身だけは力強く、天を突いている。
ユウキは今度は仰向けの彼に体を押し付けながら抱き合ってく優しい口づけをしてくる。

 その優しい舌の絡め方と共に穏やかな腰のひねりを受けて、彼は大量の射精をしながらユウキとの間に深い霊的なつながりができたことを感じなら意識を落とした。ユウキはそれを見て笑う。

「それじゃあそろそろ本番に移ろうか」






 次に彼が目覚めると周りにはアリスとヴィヴィオやエヴァ、玉藻に愛歌とユウキの配下の妖精達の姿が見える。ユウキは彼に近づくと言った。

「それじゃあ忠夫、嫉妬界の試練始めるよ。強大な力を得られるけどもしかしたら大きく忠夫が変質しちゃうかも頑張って耐えてね」

 そういって彼女が彼の魂に染み付いた何かを引き出すように口づけするとさっきの性行為の時に刻まれた彼女の魔力が彼の体をほてらせてくる。
ユウキとランに絞り抜かれた彼は栄養を補給しないと死ぬかも、そう思った直後にユウキとランがサンドイッチと蜂蜜酒を差し出してきた。
横島はサンドイッチの肉汁を堪能しつつ酒で飲み込むと凄い勢いで躰に吸収されていくのがわかる。恐らくはリグルがとった蜂蜜を妖精達が加工したのだろう。
だが脱力感と心地よい酔いのせいで彼は完全に意識が遠退き夢と現実が曖昧になってくる感覚を味わった。その彼にユウキは服をはだけながら、近づき言う。

「時を統べるズルワーンの塔から得てきた力でイフの世界を見せるね」

 酒が入り酩酊状態の彼はユウキとランの露出の多い妖精としてのドレスに視線が釘付けになっていたが二人は魅せるように脱ぐとそのまま本格的な試練を始めた。ランとユウキに押し倒され、最初の射精と同時に彼の意識は夢の中に落ちて行く。




 彼は辛うじて夢だと認識できる、現実めいた世界にいた。そして理解する。これはマイではなく、ユウキがこの世界に来て彼の後見人を勤めた世界線の記憶だ。恐らくは強い霊的つながりができた影響でできるようになったのだろう。

 ユウキとランは天狗と妖狐になっていた時の術を彼に教えながら彼をデビルバスターとして鍛えている様だ。今日も二人に負けた彼が寝室で敗因の分析をしようとしていると不意に部屋に入ってきた。ユウキは言う。

「忠夫〜、僕に勝てないのは仕方ないけど、もう少し頑張れたでしょう?」

「あ、ああ。すまんな」

「もしかしたら、剣の試合で負けたら襲って良いっていうルールで負けた時に襲われたこと思い出しちゃった?」

 ユウキやランはたまにだが、彼が負けると夜に逆レイプをしてくる。そして彼はその時の強すぎる快楽が忘れられない状態だ。彼女はわざとらしく失望したような表情になり言う。

「本当に不甲斐ないんだから。愛歌もそう思うでしょう?」

 声を聞き彼が見るとそこにはいつの間にか来ていたらしい愛歌の姿があった。この世界ではユウキはこの世界の横島の家の人間たちとの交渉などに関しては愛歌の力を借りているところが多い。
ユウキ達も横島を保護して面倒を見ている家の者達と交渉などはちゃんとしているが、良識的な家であるこの世界の横島の後見人たちに対しては、かなり気を使っているので、
王族として自分より能力の高い愛歌に助言を求めたり頼ることも多い様だ。呼び出された愛歌は楽しんでいる様子を見せつつ上品な蔑む笑みを見せた。それを見ると彼女にされたことまでも思い出してしまう。その様子を見ながら愛歌は言う。

「私の英雄さん、戦場ではあんなに格好いいのに閨では無様で変態すぎると、歯止めが効かなくなっちゃうわよ。次に負けたらこれよ」

 そういうと愛歌は彼に口づけして『雄々しき獅子の祝福』をかけたそしてそれを見て楽しそうに笑うユウキとランに目配せすると、キスの際に舌を絡められたことで脱力状態の彼の分身を足で踏みつける。
愛歌の足は男に屈辱と快楽を与える最高の足遣いだ。それによって大きくなった彼の分身をユウキとランが左右から乳房で挟む。
時には先端すら二人の乳房でこすられ、さらには愛歌が横島にだけ触れる状態の霊体化状態になったりしながら彼の分身を足で嫐る。
『雄々しき獅子の祝福』の効果で男性優位の性行為が当たり前という認識が強くなっている彼は恥辱心が増し、それが逆により分身を固くする。
彼女たちはバカにした目で彼を見ている。時には言葉攻めよりも、蔑みの眼だけの方が恥辱心を煽れると熟知している様だ。射精した彼の精液をマグネタイトして吸収した後、愛歌は優雅に腰かけるという。

「もうこんなお仕置きされたくないでしょう? されたいの」

 大げさにバカにした様子でびくっとなる彼を見ていると、愛歌は愛おしい男性にこういう好意をするのが楽しくてたまらない当たり、自分も女権国家人たちを笑えないと感じる。
 それをおくびにも出さずに彼女は言う。

「忠夫それじゃあ、もう少し霊力をもらうわね」

 そういって三人で彼を嫐る女権国家的な純愛女性優位の性行為が始まった時、その時が彼の快楽地獄の始まりだった。

 最初に愛歌と抱き合って正常位でやると、射精する回数が多くその度に敏感になった分身が彼女の内部で嫐られ射精が起こり、左右にいるユウキとランが彼に追い打ちめいた愛撫を駆けてくる。
入れ替わりランとユウキのしている時も何度も彼は快楽で動けなくなり代わりに彼女たちが動くとその度に分身の許容量を超えた快楽で射精を起こした。三人に何度も交代されながら精を絞り尽くされた後、動けなくなった彼に口づけして愛歌が言う。

「悪い英雄さん。あんなに可愛い悲鳴を上げて、旧王朝の理念に背いたいじめをやれって私を惑わして。早く私が本気で襲っても自衛できるくらい強くならないと、男の尊厳が死んじゃうわよ。これでね」

 そういって彼女は最初と同じく彼の分身を足で嫐って射精させると、しばし白く染まった足を彼に見せつけてからそれをマグネタイトして吸収していう。

「ほら、その表情が私を誘惑しているわ。淫乱英雄さん♪ 旧王朝の理念に沿わないレベルのプレイをしたいって思わせてくる」

 愛歌達に嫐られた後の夜彼は様々な事情を聞き軽子坂高校の試練についても教えられた。そして彼はその試練を受けることを了承し戦う道を選んだ。



 その後は大体が、似たようなパターンを通った。傲慢界でマイに前世で一番女性に負けるのが恥ずかしいときの価値観に戻されてヴィヴィオに犯されぬき、飽食界ではオーカスから彼女たちを守る為に戦い、
その後でエヴァに血と精を吸われて回復の糧となり、怠惰界ではアリスによって堕落の極致の快楽を味わい、ジャギによって正気を取り戻した。


982 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:37:46 ID:0RVK7FZh



 横島が現実世界に戻ってくると、ヴィヴィオやアリスやリグルという面々が彼から大量の精を吸い取って霊力も強くなっている。現実世界でも夢の中と同じ方法で嫐られていたのだろう。
そのせいか股間の分身以外は、完全に萎え切っている体の彼を見下ろしながらユウキが再び蜂蜜酒と料理を差し出してきた。搾り抜かれ栄養が不足気味の彼はそれを食してどうにか回復してくると、ユウキは笑いながら言う。

「パラレルワールドの僕たちと過ごした日々の記憶が体に馴染んだおかげで他の戦い方も覚えられたでしょう? 続きはまだまだあるからね」

 横島は自分の体を見ながら確かに並行世界の戦闘経験が自分の体に馴染んでいることに気づく。女性陣達からの情欲と愛情、愛玩様々なものが混じった視線から、自分の痴態をどれだけみられたか想像して分身が固くなっていく。
さとりが周りに聞こえるように言葉を上げた。

「自分が無様に犯されていたのをここにいる全員に見られていて興奮してるわこの変態は」

 そういってさとりの足が彼の分身を容赦なく踏みつけてくる。そして愉しそうな笑みを浮かべ、彼の恥辱心を煽りつつ周りの女性の嘲笑の視線が強くなるような言葉を紡ぐ。

「ふむ、『愛歌と違って屈辱を与えてくるように心を読んでいる足遣いが溜まらない』本当に気持ち悪いわねぇ」

 そういいながら笑うさとりに射精させられると、不意に彼女の横に一番あり得ない姿の女性が見えた。青い髪と純白の服が豊かな体を包み一見すると天使を思わせるような羽をもつ美女、
嫉妬界に来たばかりの時に引き離されたマイだ。だが彼は直ぐに違和感に気づいた。それを見て、目の前のマイは笑う。

「あたり、私は貴方と過ごした本体のマイじゃなくて、女権国家の冥府の守り神という側面が強い方の分霊なマイよ。一応は貴方の前世と共闘したりした記憶がたくさんあるけどね。
だから本体と同じこともできるから、嫉妬界らしい貴方の輪廻で培ったエピソードを追体験させてあげるわ。いくわよアリス」

「ええ、姉さん。これも試練だしね」

 そういうとアリスは彼に口づけしてきた。彼女と体を重ねていたらしい彼は怠惰界で味わった内部にも魔力でできた糸が入ってきた快感が再び走る。アリスは倒れかける彼に言う。

「ジャギのおかげで忠夫は一度人形のようになった状態からの復帰方法も覚えていたでしょう。怠惰界を超えた以上はあの時みたいなレベルのことはしないから、安心して。何だったら私が人形劇であの復活を再現するから」

 そういうとアリスが魔術を使い彼の体を再び子供に戻した。

「これは空至王と呼ばれていた時の貴方の失言がもとで起きた事件の人形劇よ」

 記憶が夢の中に落ちて行く感覚を味わいながら、彼はどんな夢を見させられるのだろうと思いながら意識が落ちて行った。




 横島は気が付くと視界が日本めいた宮殿の景色が広がっている。彼はその景色を見て、前回自分が嫐られぬいた前世である空至王の称号を得た高島忠雄に意識が戻っていることに気づく。
精通までは性欲が異常に薄く理想的な武術の才も併せ持つ転生体だ。前世までの善行や功績でもらったその体で彼は女殺しの魔物の力を取り込んだ九尾の化身を倒し、ジパングを救った。そして精通の前にユウキの化身の一つである天狗の木綿季(ゆうき)と、ランの化身である妖狐である藍子(あいこ)と九尾の玉藻に彼女たちと離婚するか、それとも女権国家の女性を娶るかどちらを選ぶか聞かれた時に、凄まじく長い逡巡をしたことで怒られ、精通の夜に大量の精力増大の料理を食べさせれた状態で一番無様な性行為で輪姦された。彼女たちにされたことを思い出すと怒りが沸き上がるが分身が立ってしまう。

 前世の自分は仕事が早く終わりそうなことに憂鬱な気分を覚えながら時々部下に迷惑をかけない範囲で不必要な確認なども行い、仕事を長引かせようとしていた。この日やらなければならない仕事を彼が終えた時、
丁度それを見越したように木綿季と藍子と玉藻が質執務室に入ってきた。彼は若干脅えた内心を隠しながら応じた。王として無様な姿は魅せられない。

 玉藻は完璧な大和撫子めいた様子で彼に近づいてくると、彼の持つ書類を見せてもらうと言った。

「旦那様、本日どころか明後日が期限の仕事まで終わっているのでは?」

「あ、ああ。そうだが、」

 答えながら彼は精通の日の閨で完璧に負けてから完全に彼女たちに負け犬根性が植え付けられている。彼が一番恐れているというか嫌なのは彼女たちに辱められ嫐られることが嫌ではない。
いや正確に言えば、嫌だ。情けない、屈辱だという気持ちはあるが、それすらも情事の蜜に変わっていることと、その快楽を自分から求めていることだ。

 彼の様子に構わず玉藻が言う。

「とりあえず、文官の方々もそろってきているし、女権国家や王国が統合して作った内政のノウハウをもっと早く導入しましょう」

 ジパングはやや鎖国気味だったが故に女殺しの魔物達の出現などが他国より遅かった。この国はオカルト技術に関して独自の体系があり強者だったこともあり、
女権国家や王国が女殺しの魔物との戦いに没入している時も善意で援軍を送る程度で対岸の火事に近い感覚を持っていたのだ。だが今代で始めて女殺しの魔物達と自国内部で戦うことになりその結果、
王国や女権国家と同盟することになった。だからこそこの玉藻の提案も善意からで鎖国気味だった為に内政などのノウハウが遅れているジパングに力をつけてもらうためだろう。
実際に彼女たちが選んだノウハウを実行する文官などもジパング恩顧のものばかりだ。取り込む政策などではないことは分かりつつ、彼はユウキ達の本心がわかり切っている。
王様の仕事を減らして、自分たちに嫐られる時間を増やせそれに尽きる。しかし、王として真面目な彼は、自国民の為になる政策だと判断したら即座に頷いた。

 玉藻は彼が頷いたのを見ると、表向きは完璧な大和撫子を演じながら嬉しそうに言う。

「旦那様の仕事が減れば、私達に構う時間も増えるでしょう」

 そういった後、玉藻は彼にしなだれかかり、続けて言う。

「内政などは他者に任せ悪霊などと戦う以外は、象徴としての王になることもできますしぃ、そうなったら、とても嬉しいです」

 玉藻の体の柔らかさに快楽と尊厳を壊されたトラウマを思い出しながら、彼はこの時間では忠夫に名前を変えられていたことを思い出した。恐らくこれは呪術的な意味もあるのだろう。
木綿季と藍子も表向きはジパング女子の様に彼にすり寄りながら言う。

「みんな、明後日の分まで仕事終わっているでしょう? ちょっと忠夫借りて行っても良いかな?」

 文官の長は少し悩んでから頷いた。女殺しの魔物がジパングを支配下に置きかけた時の戦いの際の木綿季や玉藻たちのジパングへの献身はとても大きい。
そして仕事を終えている以上は拒む理由はないだろう。

 木綿季が文官の長に嬉しそうに礼を言って天狗隠しの術を唱えると彼の視界が暗転し、目の前には幻想的な西洋の森が広がっていた。

 彼の目の前で木綿季と藍子は唐突に姿を変えた。木綿季は西洋の民族衣装めいた姿になり、藍子は西洋のシャーマンめいた巫女装束に変わる。そして二人は言う。

「女権国家の森に来てこの森の女王の妖精女王に戻った木綿季、改めユウキだよ。よろしくね、忠夫」

「同じくジパングの妖狐から妖精女王に仕える魔術妖精に戻った藍子改めランですよろしくお願いします」

 玉藻だけは元の姿のまま笑いながら、彼の服を脱がせ、魔術で彼を操り始める。この時の彼は脅えつつどこか楽しみに思っている。そしてこの森は、彼が転生の度に何度も嫐られて森だと魂が理解している。
ユウキはいつの間にか来ていたエヴァを見ながら言う。

「エヴァ、ここで忠夫を良い様にして大丈夫?」

「ああ。ちゃんと時間の流れが遅くなるようにしているだけではなく、忠夫が王をやっているうちは、公と私が交わらぬ呪術も使っておいた」

「それじゃあもらうね♪」

 そういってユウキとランが彼の目の前で服を脱ぐと双子の男を惹きつける僅かに違う部分もある肢体がさらけ出される。ランとユウキが性魔術を使いながら彼に抱き着いてきて、ユウキに分身を飲み込まれた時点で彼は、
大量に射精をすると、ランと玉藻も協力する形で彼を嫐り始める。玉藻の魔術で体を無理やり動かされるのは、アリスやエヴァの魔力でできた糸と違って無理やりさせられている感覚が強く被虐心に目覚めた彼に二人の糸とは違った興奮を与えてくる。




 彼は何度も悲鳴を上げ通していた。『体の動きだけを見れば』流れるような性行為だが、彼はユウキとランと玉藻と繋がるたびに断末魔の様な声を上げている。そして時には乳房や尻を揉むときにも悲鳴が上がる。
玉藻たちはうっとりとした表情でそれを聞きながら彼に体を押し付けたり、分身を締め付けている。今はランの内部に射精した後、玉藻に交代された。
そして妖精の果実とリグルの集めた蜂蜜を割った酒を出されると回復しなければと思い飲んでしまう。中毒性などはなくむしろ霊力が高まって自分の体の性能が底上げされている感じがするが、
それでも彼女たちの奴隷に堕ちていく感覚が強い。それを眺めていたエヴァが言う。

「そろそろ私の番か」

 大人の姿になった彼女は夜の森に異常なまでに映えていた。これも吸血鬼であるが故だろう。彼女は糸で彼を動かしながら服を脱ぎ少しだが嫉妬を感じさせる声で言った。

「ジパングは男性優位の性行為が当たり前だから女権国家の女との結婚はごめんだったらしいな。しかし、ユウキ達と別れることになるくらいなら『我慢』すると」

「そ、それは」

「まあ、さすがに怒ったりはしていないから安心しろ。ただ、支配される快楽を何回も転生の際に刻まれたお前ではマゾに目覚めないのは無理だろう」

 そういってエヴァが彼の上になり一つとなると、ランと玉藻の優しすぎて精液があふれ出し続ける快楽になれた後の彼の分身が厳しい快楽をたたきつけられて一気に射精をした。あまりの量に恐怖を覚える彼の胸板で乳房を潰しながら彼女は言う。

「確か霊的な酒を飲んだお前を激しく犯したのは、お前がやむを得ずホストクラブでバイトしていた時以来か。あの時の吸血を再現するとしよう」

 エヴァの糸で動かされながら彼は上になる形で彼女に両手両足でとらえられ首筋に牙を突き立てられた。霊的な酒で霊力が普段より満ちていた彼は吸われる快楽が格別となり、一気に射精の量も増えていく。
強すぎる快楽で痙攣する彼を捕らえながらエヴァは痙攣する彼の分身が自分の内部で震えていくのを愉しんだ。彼は痙攣する度に分身がエヴァの秘所から快楽が返ってきて余計に固くなり、どうしようもなくなっていく。
そしてエヴァの気分で、首筋に送り込まれる快楽の強弱が決まり射精させられたり強すぎる快楽で射精期なくなったりさせられる。溜めた後の射精で脳が壊れていく。
特に長時間射精を禁じられた後で緩め射精させられるとエヴァはそれと同時に強い快楽を与えてきて、大量の精液を絞った。そして彼女は言う。ジパング男子である、
彼の分身を女王然とした表情と威厳で見下ろしながら分身を踏みつけ強い快楽を与えながら言う。

「どうだ。何度も転生の度にこれをされてきたが、これ以上の幸せがお前にあるか?」

「は、はい」

「良く言えたな。本格的な夫婦の再開の儀式の前の褒美だ」

 そういってエヴァの足で射精させられた瞬間、あまりの快楽で彼の意識は落ちた。


983 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:39:46 ID:0RVK7FZh




 意識が落ちた直後に彼はとてもさわやかな草原にいた。これはこちらの世界で言うところの日本=ジパングの景色だ。横島はとりあえず自分の前世の一つであるがさっきまでの空至王とは違う状態であると理解する。
目線がさっきより低いその体は恐らくは精通直前くらいの子供で12歳くらいだろう。その状態の彼の目の前にいるのは白と青紫の忍び装束に身を包んだ少女だ。辛うじて幼女を脱したような彼女は笑顔を浮かべて明るい声で言う。

「忠夫ありがとう。これであの里の人たちを助けることができたよ!」

 彼女の言葉にまだ少年期の彼は笑みを浮かべて嬉しそうに答えた。善行を成せたという思いもあるが一番は目の前の少女を喜ばせることができたことが嬉しいという気持ちが強い。
彼は前世の一つである、自分の中で思い浮かんだ名前を自分の前世の一つが口にした名前を耳にした。

「ネプテューヌ、こちらこそありがとう。君と一緒に戦えたことは俺にとっては自慢だ」

 その言葉と共に横島にこの前世の記憶と状況が流れ込んできた。空至王の次の転生先で名前は高島忠夫。この名前については、前世横島の転生先だったことがわかってつけられたらしい。前世である空至王は、
彼が王になった後に女権国家と王族の内政ノウハウが導入されて、王族が象徴としてのそれになった。そして前世で彼を嫐った女官の一人との間にできた子供の3代後の子孫だ。
 彼はそれなりに文化の密度の高い田舎の地で修行をしながら女殺しの魔物達と戦いを繰り広げており、幼いころから霊力操作などを学んでいた。何しろ男性が強くなってないとある日見知った女性の生死を分けてしまう様な事態も起きるので、
相当に真面目にやっていた様だ。

 その彼はネプテューヌに頼まれて、善良な弱者を守り抜いた後だった。ネプテューヌが言うには今回は忍者として彼女はこの世界に降りてきたらしい。遠い前世で彼と共に共闘し夫婦だったこともあると、
聞いて何となく助けようと思ったが、彼女の自分の信徒でなくとも善良な弱者を救うために傷つきながらも忍刀を振るう姿に見ていく内に、それを誇りに思うようになっていた。

 今回の戦いで彼は反省点の方が大きいと思っている。足手まといになったような場面はほとんどなかったが、それも運によるところが大きい。そして最後の勝利のきっかけとなったのは彼だった。
彼女が言うには、足手まといになる可能性の方が高くても彼を連れて行ったのはそれが起るとわかっていたかららしい。彼の名誉の為に言うと今回の戦いは大人の決して弱くはない戦闘の専門家でも大半は足手まといになる様な戦いだった。
むしろ最後の役目以外も多少とはいえ役に立てていたのは彼が真剣に鍛錬をし続けていた為だ。ネプテューヌも足でまといならない彼に少しだが驚いていた。

 過去の回想を思い返しながら前世の彼、高島忠夫はネプテューヌの手を取っていった。

「ネプテューヌ、確か一年半後にここにまた来るんだよな」

「うん。私じゃないと倒せない邪悪な何かが現れるみたいだからね」

「その時はワイも一緒に戦わせてくれ。今まで以上に真面目に鍛錬して、絶対にお前の相棒に相応しい除霊師になっているから」

「わかったよ。忠夫、ありがとね!」

 そういうと彼女は不意に紫の光に身を包んだ。光がやむとそこには白と青紫の忍び装束を衣装を着た能天気な優しそうな少女はいなくなり、深い青紫と黒で彩られた忍び装束に身を包んだ、
どこまで大人らしい冷静そうな美女の姿があった。彼女は厳かな声で言う。

「一年半後にまた会えることを楽しみにしているわ。忠夫。長期離脱後の再加入は凄く強くなっているか、レベリングしなきゃダメかの二者択一だから前者でお願いね」

 長いお別れとなるからこそ、最後は大人の姿であるパープルハートの方になったのだろう。少しだけ天然な所が残っているのを可愛いと感じながら彼は言う。

「わかっている。むしろ今回の数週間の戦いでレベリングしてもらった方だ」

 答えを返す高島にパープルハートは笑いながら言う。

「忠夫は相変わらず変わらないわね。深刻な時以外に私がこの姿になるととても喜ぶところとか変わってないわ」

 そういうと彼女は彼に抱き着いてきた。頭の中が真っ白になる彼の耳元に息を吹きかけながら言う。

「ちゃんと凄く強くなったら幾つも前の前世みたいにこの続きをしてあげる」

 そういって彼女が忍者らしく姿を消すと、彼は自分の村に戻った。




ネプテューヌとの別れの後で彼は故郷の村に戻ると、そろそろ成人用の修行に変えてほしいと頼むことを決意したが、その日は疲労を取る為に就寝を早めた。



 彼にしては珍しい長い眠りを破ったのは幼き頃から面倒を見てくれていた剣の師匠でもある、ユウキだ。彼女は横島の体を触りながら問うた。

「忠夫、今回僕たち全員が出撃状態になってた時に他の場所で戦ってたらしいけど、呪いとかもらわなかった?」

 今回彼の周りの女性陣は大半が霊的大災害の対処に追われていた。横島の身の安全に関してはかなり上位の占い師が太鼓判を押していたらしいので、
良識派が多い彼女らは彼を村に残して全員離れることを決断した。そのためか木綿季もあまり、彼のことを心配してはいない。念のための精密検査に来たようだ。横島は頷きながら答えた。

「ああ大丈夫だ。実を言うと古の残虐な妖怪に大量虐殺されそうな里があって、いくつも前の前世で俺の嫁さん女性に頼まれて助太刀してきたんだ」

 それを聞いてユウキが驚いた表情になった。

「え、それ誰?」

「ネプテューヌって娘や」

「忠夫、ごめん。僕たちは君といくつも前の前世から関わっていたけど、その娘のことは僕も知らないんだ」

「そうなんか。そういえば、ワイと再会したらしい時も驚いとったな。 ユウキ達と違って計画的に会いに来た感じじゃなかったわ」

 ユウキとしては横島が初対面の善人な女性に感銘を受けて手伝ったのだと思っていたが、自分の知らない幾つも前の前世の妻とは思ってなかったようだ。

 悩むユウキを見て彼は、ネプテューヌからもらったネプテューヌの夫だった頃の彼が作った文殊に『伝』の字を籠めた。彼はまだ文珠を作れないが、文字を籠めることは出来る。
ネプテューヌと戦った時も二つの文珠に文字を籠めて助けたのだ。それを見てユウキの顔色に少しだけ驚きの色が浮かぶ。彼女は彼が持つ文珠をまじまじと見ながら言う。

「本当に僕も知らない忠夫の転生先で縁のあった人なんだね。 話聞いてみて多分嘘じゃないとは思ってたけど、その文殊見て疑いの余地が完全になくなったよ」

「そうか、とりあえず俺と彼女がどういう戦いを経て知り合ったのかこれを使ってみようと思うが良いか?」

「ちょっと待って。忠夫、『伝』じゃなくて、『籠』めるにしてくれないかな」

 そういいながらユウキは横島に文珠を二つ渡した。

「多分だけど二文字制御できているんでしょ? それに『共』『有』の文字込めて。他の娘とも情報を共有したいから。今魔術で、他の忠夫と関わりの深い女性陣に話し通しておいたから。
ヴィヴィオから彼女のこと知っているって返信があったけど、ストレリチアに一度来たことがあってその時に忠夫と深いかかわりを持っていた女性だったって覚えていたみたい。
最初は忠夫の唯一の正妻だったけど、ごり押しして共有を了承してもらったんだって」

「そうなんか。それじゃあ、やるぞ」

 彼はユウキに頼まれた通りの文字を籠めると、文珠が輝く。ちゃんとできたな、という確信を彼が持った後、ユウキの顔色が僅かに変わった。それを見て少し彼は慌てかけたが、直ぐに安心する。これは悪い感じではない。
どちらかというと難しい勝負などで、賭けに出たりする様な決意を固めた様子だ。ユウキの様子を見て大丈夫そうだと思って彼は何かしてほしいことがないか聞こうとした瞬間、凄く上機嫌な笑みを浮かべたユウキに止められる。

「忠夫、大丈夫これは僕がやらないと駄目なことだから安心して。でも僕を心配してくれて、あっさり察してくれて嬉しいよ」

 そういうと彼女は上機嫌な様子で退出していった。彼の日常はそれから大きく変わることになる。



 あの日から三か月後、彼は真夜中の森でエヴァと打ち合っていた。刀は手元になく、刀ではなく霊波刀での戦闘スタイルを磨く訓練だ。愛刀がない状態での戦いだが、
彼はエヴァの霊波刀と似た剣の動きを吸収しながら彼女の糸や様々な攻撃をしのいでいる。エヴァの体が無数のコウモリに変化した瞬間、彼が霊波刀を振り下ろすと、彼女はあり得ない程の速さで元の人型に戻り、
彼を吹き飛ばした。その一撃が稽古の終了となった

 エヴァは倒れる彼に回復薬となる、飲む魔法役を渡すと言った。

「かつてない程に鍛錬に励んでいるな」

「ありがとうございます師匠」

「『今生』では、ここまで真剣に修業したのはこの三か月が初めてではないか?」

 エヴァは今まで横島が鍛錬してきた姿を見ていたが、今までも十分真剣だったと思っている。だがネプテューヌと出会ってからはさらに気迫が段違いだ。エヴァの評価に彼は嬉しそうに返した。

「まあ、ネプテューヌは本当にいい娘でしたから。彼女を助けてあげたいと思いました」

 その答えにエヴァは嬉しさも混じっているが、それ以外の負の感情もないまぜになった複雑な表情になる。最も彼には一切悟らせなかったが。

 エヴァは少し考えると彼に向って言った。

「忠夫、これからお前に特殊な処置をとる。その理由を説明したいが、お前の一つ前の前世空至王はかなり特殊な前世だとわかっているな?」

「はい。確か女殺しの魔物達が女権国家の女性に匹敵する九尾の狐の力を取り込んだから、それに対抗するために幾つもの転生先で積んだ功徳を支払って精通前まで以上に性欲が薄くかつ、
色々な才能が並外れた体に転生させてもらったんでしたっけ?」

「その通り。あの時も相当真面目に修業していたが、相対的にみると修行に励む姿勢は他の前世たちより下だったな」

「そうなんですか」

「ああ。一応空至王の名誉の為に言っておくと、努力の果てに大成した類の武芸者と同じくらいの熱意で修行していた。木綿季や藍と仲良かったし義侠心も強かったから、さすがにあの状況では死に物狂いで頑張っていたぞ。
それに他の前世よりも高い素質が合わさって上に行っただけだ」

「他の前世達は空至王以上に、熱意があったんですか。でも今の俺は空至王より素質は下なのに、空至王と同じくらいの熱意しかない」

「そこまで大差はないぞ。他の前世達の方が少し上くらいだ」

 エヴァの言葉は女権国家の女性の人外が言質を取って契約を結び意中の男を絡めとろうとする時のそれだ。それに気づかない彼は強い口調で言葉を返した。

「少しの違いでも、一生を通せばそれなりに大きな差となってしまうこともあると思います」

「そうか、熱意が足りないと思うか、ではより強くなるための試練に挑んでみるか?」

 その言葉に彼は少し悩んだ。乗り越えられなければそれ相応の代償があるのだろう。もしもその試練にしくじって、ネプテューヌの力になれない程の後遺症が残ったら元も子もない。
少なくとも現時点でも、足手まといではないし、いないよりはいた方が良いくらいの実力派あると太鼓判を押されているのだ。ある程度持っているからこその躊躇に彼が囚われているのを見て、エヴァは言葉を続ける。


984 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:42:23 ID:0RVK7FZh

「安心しろ。乗り越えられなくてもネプテューヌに迷惑はかからん。むしろ超えられなくても彼女の助けとなる。それは我ら全員が保証しよう」

「お願いします」

 そう答えた瞬間、カチっと契約が嵌ったような音が鳴った様な感覚が走る。彼女は妖艶な笑みを浮かべて言う。

「それでは試練に移るとするか」

 彼女に抱かれ疲労困憊のまま。異国に転移した彼はエヴァの別荘にいた。エヴァは彼に言う。

「儀式の準備をしてくるから、それまで身を清めて回復させるための食物と薬酒を飲んでおけ」

 エヴァの別荘の湯船につかり、彼女の配下のメイド達がつくっらしい料理を平らげた彼は回復用の霊酒を飲んで、
すっかりと夢見心地になった。心地よい倦怠感で動くことすら辛い状態になった彼を不意に部屋に来たエヴァが「儀式の準備が整ったぞ」と告げてくる。

 動けない彼を見るとエヴァは満足そうに頷き、そのまま彼を抱き上げると森に移動していく。


 彼は目を開けた時、気づくこれは一つ前の前世の自分空至王が彼女たちに嫐られぬいた森だとわかる。そして前世と全く同じ面子がそろっているのを確認すると、エヴァはやや脅え顔の彼を見ながら言う。

「気づいていないかもしれないがお前は先ほど精通した。空至王という前世は異端でありながら功績が大きすぎて、信仰される度合いが大きく、それ以降のお前の転生先にも多少影響が出てしまった様だ。
空至王程ではないが、お前もその前の前世と比べると精通まで性欲が薄かった」

 そういいながらエヴァは彼の唇を奪い舌を絡めてくる。吸血鬼の口づけで彼の意識が飛び溶け始めると、彼を前世と同じように押し倒す。それは今の彼横島忠夫の主観では、
先ほど空至王と呼ばれていたこともある時代に受けた行為を再び再現された情事が起きた。それが済んだ後、前世の情事の続きが始まる。



 玉藻が手をはたくと、空至王と呼ばれていたころの侍女たちや女官たち、狐の尻尾が生えているということは彼女の眷属になったのだろう。
彼女達は横島の前世が木綿季たちや玉藻を怒らせたときに彼に女権国家流のわからせをする為に投入してきた女性達だ。

 侍女の中でも美人ではあるが、性悪そうな表情をした黒髪の女性が前に出てきた。全員彼女の玉藻の眷属となったことで、狐娘になっている。
空至王時代に嫐られた記憶が蘇ってくる。彼女たちは半ば強大な悪に逆らえなかった結果とはいえ、ジパングで悪の手先をしていたこともあった。
その中でジパングを救うために動いていたころに彼の冒険を九尾の手先として一番妨害した性悪な女官が彼の分身を踏みつけて言う。

「空至王様の来世だけあってジパングの男子の鏡の様な素晴らしい性交でしたね」

 嘲笑の笑みと共に繰り出された皮肉に彼の分身が余計に固くなる。ジパングは男性優位の性行為が当たり前という風潮が特に強い国だ。
それをわかって目の前の黒髪で長髪の意地悪そうな眼をした女は言葉でバカにしながら彼の分身を屈辱と快楽がより強まるように踏みつけて笑う。

「私達も一応貴方様に多少ほだされてマシにはなりましたが、基本的には性悪です。だから、嫉妬すると前世よりひどいことをしてしまいそうですよ」

 玉藻の眷属となった能力が高くそれでも善人ではなかった女官たちがアリスに目配せするとアリスが明らかに前世の彼を模したと思われる人形を持ってきた。その人形を見る横島の目を見ながらアリスは説明を始める。

「忠夫、前世の貴方は一度激しい快楽攻めをされてその後、立ち直って理想的な武道の精神状態を失ってしまったけど、それでも修行をし続けて空至王時代ほどじゃないけど相当に強くなったわ」

 アリスの説明に彼は不安を覚えた。ここからこれからの情事に繋がる部分が始まる。理屈ではなく彼の勘が告げている。

「実際は女権国家の進化した霊的料理や栄養食などもあって無事に強くなったんだけど、空至王は本当は一度女権国家の妻達に可愛がられ過ぎて、完全に快楽で壊れて、
それ以降は影武者や私の人形だったんじゃないかって話も出たのよ。嘘だと明言したうえで、それの嘘を劇にした物語もそれなりにあるのよ」

 その言葉に嫌な予感を覚える彼を見下ろしながらアリスは言う。

「大丈夫。これから私たちがすることで『絶対にネプテューヌさんに迷惑はかけないし、どう転んでも彼女を助けるような結末になる様にするから』安心して快楽に溺れて」

 そういうと彼女の手元の人形空至王が快楽に生涯溺れていたという人形劇に使われていたらしい、人形から光が出ると彼の中に入っていった。その瞬間彼は脱力と共に、
空至王時代のユウキ達に辱められた精通の夜とそれからしばらくたった後の逆輪姦の夜が思い出される。そして彼女たちに前世でされたのと同じことが始まり出した。




 ユウキやエヴァや玉藻たちが首輪をつけた性根の腐った女権国家の力を取り込んだり、女権国家出身だった女性達が彼を嫐っている。そしてその中にはマイとさとりの姿もある。さとりは笑いながら彼に近づき、言う。

「今生では初めましてね。貴方の前世の妻の一人さとりよ。正確には何回も妻をやっているんだけど。地雷を踏んだ変態マゾに快楽をプレゼントよ」

さとりは言い終わると彼の前世からもらった『伝』の文珠を使った。

 その途端心を読めるさとりの精神が伝わってきて、彼に女性優位の性行為をしている女性達の性格の悪さを理解させられる。
ジパング男子は女性優位の性行為が恥ずかしいという思いが強いましてその最中である。さとりは彼の耳元に口を近づけて言う。

「とても興奮してるわねぇ?顔と体だけの性悪女に最悪の恥ずかしい性交されて余計に射精量が増えてるわ。周りに聞こえるように言われるのが溜まらない? 固さが増しているわね」

 騎乗している妖狐の女性が嘲笑し、彼は快楽と屈辱で涙がにじみ、彼女の内部に大量の精を注いでしまう。

 狐の尻尾が生えた女性達の輪姦を受け終わった頃には彼は強すぎる快楽と屈辱で完全に目が遠くへ行ってしまっていた。

 彼の虚ろな目を見ながら、愛歌が笑顔で彼を見下ろしている。彼女は不思議な念動力の様な力で彼を起き上がらせるという。

「私の英雄さん、このままじゃ折れてしまいそうね。大丈夫になる様におまじないをしてあげるわ」

 そういって彼女は彼に口づけしてきた。舌をからませられると同時にいつの間にかドレスが消え去りその少女らしいにもかかわらず妖艶な肢体がさらされていた。
鏡越しにそれを見て彼の分身が再び力を取り戻し、そのまま彼女の内部に飲み込まれていく。舌を絡められるたびに分身から凄い量の射精が起こっていく。
止まらないその射精の度にふるまわれた料理と酒だけでは説明がつかない程の速さで体力が整っていく。愛歌の口づけが終ると彼は自分の中に何かが刻まれた感じがした。

 口づけを終えると愛歌は倒れた彼の上で腰を振りながらうめき声を上げる彼を嬉しそうに見下ろしながら言う。

「今生では初めての雄々しき獅子の祝福よ。女性に負けるのが恥ずかしいという思いがとても強くなったでしょう? 私個人としては畜生な女性達はあまり好みじゃないけど、ちゃんと配下として働いているならたまには報いないとね」

 そういうと彼女は快楽で気をやってしまっている彼から離れた。愛歌と代わりユウキとランが前に出てくると説明を始める。

「忠夫がいま刻まれたのは『雄々しき獅子の祝福』女性に負けるのが恥ずかしいって想いが固定されたままになるおまじないだよ♪これを失わない限り、いつまでも腑抜けにならない変わり恥ずかしさは薄れないんだ。
愛歌の任意で切ったり復活させたりできる素敵しようさ。 これは一定の戦果をけど、女権国家の畜生な女性陣に悪用されたケースが増えたから、最後は愛歌が失伝させたんだ」

 ユウキはそこまで言うと彼に口づけして、彼の上になり乳房を押し付けて夢中で彼を貪り始め、ランは玉袋を揉みしだきながら、説明を続ける。

「ジパング男子として価値観が固定されたまま、私達と性悪な妖精達との快楽に溺れてください♪」

 その後横島はユウキとランに犯された後、人間と同じ大きさの妖精達に嫐られた。性悪な妖精達が彼の顔に座りながら言う。

「やはり玉藻さんみたいに狐の化身でない身には、この嫐り方は微妙です。とはいってもやりたくなる時もありますけど」

 玉藻が狐の本能に影響されてジパングに広めた概念、女の尻に顔をうずめさせられたまま、絶頂させられるのは途轍もなく恥ずかしいという概念は今生の彼にも強く染み付いている。

 この時代のマイが彼の前世の記憶を一部刺激し、彼を今嫐っている女性陣がどれだけ性悪だったか、思い出させてくる。そしてそれと同時にマイがアリスに目配せをした。
ユウキの配下の妖精に尻を顔に押し付けられて視界を塞がれていても、なんとなく気配でそれがわかるのは、マイが彼女との理解度を前世で親しかったころに戻したからかもしれない。

 彼の視界が不意に自分の体から、他のものに移った。これは明らかに、アリスの人形の術によるものだ。自分の人形に視点を移されて彼は自分がジパング男子としてあり得ない、
女性優位過ぎる性行為をしているのを見せられて興奮している。

 彼の小さな人形を抱えているアリスは彼の人形に耳元で息を吹きかけながら問う。

「忠夫、ジパング男子として無様な自分の姿を見せられて興奮してるでしょう?」

 アリスの乳房の感触と、吹きかけてくる息が見に当たり余計に多くの射精をした彼は、そのまま意識が快楽で微睡みだす。

 妖精達の輪姦を受けている中でアリスは彼の人形に乳房を押し付けながら、常に喋る際の吐息と声で興奮するように計算しながら言葉を続ける。

「良く男性優位の性行為が当たり前の国だと、ハーレムを作って自分に惚れてくれている女性ばかりの場合は、女性にとって恥ずかしすぎるプレイを女性に頼むと他の女性に差を付けたくて応じてくれるらしいけど、
女権国家だと逆よ。男性が恥ずかしいプレイを誰かひとりにされてしまうと、特にそういうプレイが好きでなくても差を取り戻したくて、男性が被害を受けることになるのよ。だから女権国家の女性の『嫉妬心』を煽らない様に気を付けなくちゃだめよ」


 そういった後で彼は何人もの女性陣に同じ顔面騎乗状態でやられその恥辱心をさとりに煽られては余計に射精を激しくしていく。

 さとりとこいしが彼の分身を足で踏みつけ、他の性悪な女が彼の顔を椅子としている状態で笑う。

「あらあら、彼女の性悪さを思い出したら、そんな女にされている事態に余計に興奮してますね。 暴かれて余計に大きくしてどうするんですか。
最も分身がみんなに見られているから無駄かもしれませんが。 ん?『いくら特別な霊酒を飲んだ後でもさすがに射精し過ぎで死ぬかもしれない?』 大丈夫よ。
貴方は多くの国で英雄として崇められそして閨の中の無様さで、知れ渡っている英雄の転生体だから、信仰が生むエネルギー(マグネタイト)が流れ込んでいるから。むしろやられればやられるほど、前世の戦い方の習得が早くなるわ」

 そういってさとりが足で嫐り抜いたあと、彼の分身を飲み込んだ。

「〜〜〜〜〜!!!!!!」

 足で最後まで行かせるような動きをしていたのに、突然に子宮で包まれてしまい予想外の快楽に彼は完全に行かれつつあった。さとりは快楽が強すぎて逆に射精できない、状態を作ったあと、彼に処刑の様な言葉を宣言する。

「『想起・今宵に味わった性交の快楽と屈辱』」

 やられた全ての快楽と恥辱を思い出して脳がパンクしかかった直後にさとりが僅かに快楽を緩め射精できるようにすると彼は爆発したような射精を終えた。アリスに指示して、自分の無様な姿を彼に見せることも忘れない。
性悪な女性陣とさとりとマイの嘲笑が彼に響く。


985 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:44:57 ID:0RVK7FZh

 快楽と屈辱が極に達し動けない彼にアリスが霊的な酒を優しく差し出してくれると、彼は回復したい一心で飲み込んだ。すぐに効果は表れ分身が力を取り戻すと、それを見越したかのようにさとりがこいしと交代してくる。さとりは笑顔でこいしに言う。

「こいし待たせたわね。貴方の番よ」

「はーい。お姉ちゃん。忠夫、最高に気持ち良いから壊れない様に気を付けてね♪」


じゃれ付くような笑顔で恐ろしい言葉のあと、こいしは彼の無意識を操作して無意識操恥辱心を強めた。そして彼女に飲み込まれた後で、さとりの無意識操作が起り彼はさとりに射精したのと同様の量を彼女たちに注いだ。
二人は余裕たっぷりの顔で彼から離れるという。

「それじゃあそろそろ今夜のメインイベントに移りましょうか」

 さとりの発言の後でマイが前に出て彼に口づけしてくると、彼の前で衣服を脱ぎながら言う。この時の彼女は完全に公平で公正な冥府の女神様、あるいは天使という厳かな様子だ。
男の欲情を誘う裸体の美しさと神聖さが同居している。彼女は普段からは考えられない程の厳かな女神としての声で彼に言葉をかける。

「忠夫、ネプテューヌ様は今とても苦戦する敵と戦おうとしています。負ける程じゃないけど、助太刀があった方が良いのは間違いありません」

 それを聞き彼の瞳に快楽で折られあるいは溶かされた力が戻るのを見ると彼女は言う。

「だから私たちの快楽に耐え抜くことができたら自分で助けに行きなさい」

 そういってマイが彼の分身を飲み込むと。さとりとアリスが楽しそうにそれを見る。

 マイの秘所に飲み込まれた彼の分身は滑る肉ヒダが張り付き、その度に魂そのものが悲鳴を上げる。
アリスがしだす人形劇が彼が完全に堕とされ戻らなかった架空の劇だが、それが頭に流れ込んできては、マイが体を重ねながら前世の価値観などに戻し背徳感と快楽を強めていく。
そしてその快楽が過ぎ去った直後にトラウマとなったそれをさとりが想起し、こいしの無意識操作での背徳感の増幅の追い打ちがかかる。
繋がって僅かな時間で何度も達した彼を見下ろしながらマイは乳房を彼の胸板で押しつぶしながら痙攣する彼を侮蔑の目で見下しながら言う。

「相変わらず早いわね、アリス交代の時間よ」

「ええ」

 そういうとアリスが彼に近づいてくる。彼女は愛歌と同じ雰囲気と魔力を纏いながら彼に口づけしてきた。舌を絡められて、彼女の魔力で来た糸が体の中に入ってくるのがわかる。
快楽だけしか感じさせないそれは横島に対する彼女の意思を体現している様だ。

 アリスは口づけを終えると、彼の体が変化するのを面白そうに見下ろす。彼は自分の背丈が少し大きくなり、筋肉もそうなったことに気づいた。12歳から17歳か18歳くらいまで体を一時的に成長させたようだ。

 彼女は体を離すと彼にその美しい肢体を見せつけながらいつの間にか出来上がっていた祭壇らしき場所に腰掛けた。
彼女の肢体がすべて見えるように計算して座りながらその体を見ているだけで彼の分身が力を取り戻してくる。搾り取られ過ぎて、分身以外には一切力が入らない彼だが、アリスを求め少しづつ彼女に近づいていくと、
アリスが侍女たちが体力を取り戻させるための精力を取り戻す酒を持ってきた。

 飲み干して心地よい良いと脱力感が襲ってくると共に余計に分身が痛いくらいに強張るとアリスが彼を糸で引き寄せ口づけして、分身を手でいじり始める。

 アリスのしなやかな指に先端をいじられ、玉袋を揉みしだかれた彼が射精をしかけるとそれを止めてから彼女は彼を祭壇に仰向けに横たえた。そして彼女は言う。

「忠夫、ネプテューヌさんの助っ人を贈る為の儀式よ。思いっきり我慢せず射精してね」

 そういわれた直後にアリスに分身を飲み込まれた彼は、どこまでも甘く優しく、彼の分身を嫐る膣内に大量の射精をした。アリスの糸が動き、これ以上の快楽は何かが壊れるくらいに危ないと思わせる。
彼の脳の警告を無視させて彼女の乳房を揉みしだかさせる。彼は声にならない叫び声を上げながら大量に彼女の中に放っていく。
その度に自分の霊力が減り、彼女の霊力が大きくなっていくのがわかる。一時的なものだが、それでも捕食者と被食者の関係が固まっていくの感覚が強まっていく。その彼を優しくしかる姉の様な様子でアリスが言う。

「忠夫、ネプテューヌさんに助っ人贈る儀式だから余計なことを考えずに気持ち良くならなきゃダメって言っているでしょう。思いっきり全ての快楽に見を任せて」

 アリスが彼の乳房を手から離させ、騎乗位をやめて体をぴったりと押し付けてくると、彼の手がアリスの糸で動かされ乳房から離れていく。
そしてアリスの乳房が胸板で潰れるとその感触がもたらす強すぎる快楽で泣きそうな彼の腕をアリスが操り、自分の尻を握り閉めさせる。
アリスとの性交で一番多い射精をする彼の叫び声をアリスはうっとりとした様子で聞きながら時々口づけして、舌を絡め余計に射精させたり、口づけをやめて悲鳴を愉しむことを繰り替えした。

 アリスの彼をどこまでも脱力させていこうとする体と性技に彼が骨抜きになり目の焦点が合わなくなるとアリスは彼を子供の姿に戻してから乳房で彼の顔を挟んでその上で頭を撫でてくる。
自分の意思で彼女の体の様々な部分に手を這わせたり揉んでいるのかそれとも彼女の糸で操られているのかもわからなくなりながら、彼は漏らすような射精を繰り返し、
アリスの乳首に吸い付き赤子の様になっていると感じ始める。アリスはただ妖艶すぎる魔女らしい笑みを浮かべながら彼に言う。

「ネプテューヌさんへの助っ人を贈る儀式はもうすぐ完遂よ」

 言われて彼はギクッとなった。あくまでもこれはネプテューヌを助けるための儀式として始めたはず。それなのに彼は快楽に蕩け切るという状態でネプテューヌのことが頭から飛んでいた。

 罪悪感と同時に脱力感を生む射精が起こり動けなくなった彼の前に再びエヴァが出てくる。彼女は大人の姿のまま彼の前で衣服を脱いで行く。
精通したばかりの彼には、刺激が強すぎる姿に彼の脳に自分の肢体の情報が焼き付いているのを大いに楽しんでいることがわかる。

 エヴァは敢えて黒のランジェリーを付けたまま抱き着き、アリスに目配せするとその下着の下に手を伸ばさせた。乳房を揉みしだき糸の力だけでなく彼自身の意思でも彼女の下着を剥ぎ取る手が早まっていく。
脱ぎ去った後で、彼女に抱き着こうとする彼から吸血鬼の超越者めいた移動で離れた。一瞬だけ姿が消えたと思った直後に、再び夜の女神めいた彼女の裸体が現れ、
その肢体を見せる為だけに離れたのだろう。彼の前でゆっくりと回って彼の分身が反応したのを見ると、彼女は彼に抱き着き一瞬で分身を飲み込んだ。
対面座位の形で飲まれた彼は強すぎる快楽で泣きわめき始めおそれを見届けた瞬間に彼女は言う。

「何度転生させてもこの瞬間は毎回最高だ。お前の姿がかわいらしく癖になる。そしてこれからの行動もな」

 そういってエヴァは快楽が極達している彼の射精を敢えて遅らせながら腰を動かし彼の分身を嫐り焦らした後、射精を許す瞬間に首筋んかみついた。

「あーー!」

 首と分身両方から霊力を吸われ彼は自分の白濁が漏れないかと思った直後にエヴァに血を吸われて行く。そして彼はエヴァの中にある感情を知る。
血を吸うことで意識が混じりあわせることも吸血鬼は出来るが、今回はエヴァが意図的に知らしめてきていることが分かる。

 エヴァの中にある感情はネプテューヌに対する嫉妬だ。横島が性欲などを度外視して、自分のものにならなくても力になりたいと思ったことが嫉妬の原因らしい。エヴァは乳房を彼の胸でより強く潰しながら、言う。

「私だけではないぞ」

「は?」

「異性ではなく主君としての様だが、命を捨ててよいと感じる程お前が惚れた相手が現れたことに妬いているのは私だけではなない」

 エヴァは横島に説明をしたあと、彼から離れてマイと交代した。恐らく現実世界では分霊の方のマイが同じことをしているのだろう、という考えが浮かんだあと彼の意識は完全に前世の意識に埋もれていく。
その彼を他所にマイが彼の頭に手を置いた。

「忠夫、それじゃあ一番恥ずかしい体位を思い出す前世の価値観を取り戻してみましょうか」

 空至王時代の一番男性優位の性交が恥ずかしい頃の精神に戻された直後にエヴァが彼の顔を椅子にしてくる。
大人形態の豊満すぎる尻の快楽と、ジパング男子なら恥ずかしすぎる騎乗位をされている状態をアリスが、当然のように彼の視点を彼の人形に移し見せつけてくる。

 快楽に苦しむ彼を他所にエヴァはマイと悩むように会話を始めた。それが男性が女性をベッドで圧倒するのが当たり前の価値観が一番強い頃に戻されている彼には堪えた。それを他所に彼女たちは世間話の様な調子で言う。

「マイ、やはり狐族じゃない私にはこの嫐り方は微妙な気がするな。 いや吸血鬼である私にとってはというべきか? まあ愉しくない訳ではないし、他の女がした以上は自分だけやってないのも嫌だが」

「首筋から血を吸いたいタイプの貴女とじゃ確かに合わないかもね。でも工夫のしようはいくらでもあるでしょう?」

 マイの言葉にエヴァは少し考えたあと、何か思いついた様な表情になると、マイに目配せをした。
マイは彼の分身を膣で思いっきり絞って射精させた後で、彼から離れていく。あまりにも大量の射精の為に少し力を失った彼の分身を足で踏みつけた。
痛みと屈辱そしてそれ以上の快感が同時に来るように計算された足に彼が振るえるとエヴァの尻により強く顔が食い込む。横島が強すぎる快楽で顔をゆがめているのも理解したエヴァは愉快そうに笑いながら、
マイに固くされた彼の分身に口づけした。電撃を受けたように動き余計に尻に顔面が食い込んだ後、エヴァは彼の分身を口に含んだ。
彼女の舌になめられた時点で限界を達しているのに、吸血鬼の不思議な魔力のせいか射精できない彼を愉しみながら、彼女が射精を許す瞬間はからの分身に牙を突き立てた瞬間だ。
血を吸われた経験から吸血鬼の牙は直ぐに傷がふさがることは分かっているが、それすら彼には考える暇はなかった。分身に吸血の快楽が走り、それと同時に射精まで起り脳が壊れるのではという不安感から逃れようとするが、
そのために力を入れると尻が顔に弾力を返してきて、余計に射精量が増えて彼は動くことも霊力を使うこともできない。エヴァは愛おしそうに両眼を閉じて彼の分身を乳房でも挟みさらに追い打ちをかける。
アリスがいつの間にか位置を変えて彼にエヴァの目を閉じて奉仕する様子を見せると余計に分身が固くなっていく。エヴァの気が済み離れたころには彼は完全に快楽と屈辱で意識が飛んでいた。
本来なら快楽のあまり恥ずかしなど考えることもできなくなっているのだろうが、愛歌の『雄々しき獅子の祝福』がそれを許さない。

 快楽で何度も脳が爆発したようになりつつ女性に閨で負けている恥ずかしさや、一番屈辱的な性行為をさせられている背徳感が彼をどんどんと追い詰めていく。
このままでは、自分は屈辱感さえ癖になる変態に堕ちてしまう。そう思った彼の耳にさとりが不意に声をかける。

「もう癖になっているわよ。今はとどめ……、というより死体蹴りのダメ押ししているレベルだけどさらに先に行きましょうか。何しろ私達性悪なタイプは今回の件でのやきもちは凄いわよ」

 さとりの悪魔や邪神の様な表情を見て彼を愛する女性陣の性悪組でない者達は内心『やきもちってレベル!?』と突っ込んだが口には出さなかった。
最も表情には朦朧としている彼にもわかるほど出ていたが。自分たちも彼女達ほどじゃないが、ネプテューヌという性欲や恋愛が絡まないにも関わらず彼にとって自分たちと同じくらい大切になった存在に凄まじい程に妬いている自覚はある為だ。


986 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:48:30 ID:0RVK7FZh

 さとりがさっきエヴァにやられた行為を想起しつつ、彼の分身を手で掴み射精を許さない寸止めを繰り返し彼が周囲に気を配る余裕がなくなった間に何人かの女性が気づかれない部屋を出ていく。
出た女性たちが戻ってくると入れ替わりに数人が出る。それを数分繰り返した後で、エヴァが再び部屋に戻ってきた。

 さとりは嗤いながら彼から離れて言う。

「エヴァ準備できた?」

「ああ。それでは工夫のせいかを見せるとしようか」

 エヴァがそういって彼に抱き着き対面の座位の形で一つとなった時彼が射精を迎えかけるとエヴァがその瞬間を狙ったように首筋に牙を突き立ててきた。
血を吸われた瞬間彼女だけではなく、彼女が今彼を犯す前に血を吸ってきたであろう女性達の意識も彼に流れ込んでくる。エヴァに顔を椅子にされて尻を押し付けられ、その快楽に負けていた無様さ。
その蔑みの感情が一気に流れ込んできて。彼は余計にそれが分身を固くし、射精を増やしていく。エヴァは膣を締めて内部で彼の分身を嫐りながら、糸を伸ばし彼の腕で自分の尻を鷲掴みにさせながら言う。

「自分がどれほど無様かわかってさらに興奮しているな。しかも性悪な女に見下されるのがたまらないか」

 エヴァは言い終わると再びエヴァは腰をひねり彼の分身を内部で締め上げてひだを当てて射精させながら血をすする。強すぎる快楽が脳に焼き付き、屈辱とそれがもたらす快楽が脳に焼き付いたのを見るとエヴァは彼に口づけしていった。

「本当にかわいらしい。何度転生してもお前の反応は私を飽きさせん。今夜は満足だ。対価を支払いに行ってくる」

「た、対価って?」

「それは後でわかる」

 エヴァは彼が完全に自分の魅力と快楽で心折れ虜になっているのを確信すると、上機嫌になり部屋の外に向かって歩いていく。
エヴァの魔力がとてつもなく上がりその姿は、まさに最強の夜の女王と呼ぶにふさわしい。 エヴァは悪戯っぽく笑うと月光の光る森へ飛び去っていった。
月の光を浴びる彼女は絵画などでしか見られない魔性の女悪魔かあるいは女神の様に見える。彼にその姿を見せることが目的だったのではと思わせるくらいに夜に映える美を見せつけるとエヴァは悠々と飛び去って行った。


 横島がエヴァの美に囚われそして彼女にされた凌辱の快楽を思い出し始めた瞬間、彼の体が彼の意図せぬ形で動かされて振り返らされた。
後ろにはアリスとそれに侍る様に左右にユウキとランの姿がある。アリスは慈愛すら感じさせる笑みを浮かべながら、彼の唇を奪い二人も左右から追い打ちをかけ始める。
アリスは服を脱ぐと彼に豊かな乳房を押し付け、そして手を股間に伸ばすという。

「忠夫、それじゃあネプテューヌさんへの助っ人降臨の儀式の佳境に写りましょうか」

 アリスの乳房が胸に当たり、分身を手で愛撫されているとユウキとランが彼の手の平の上に座り、左右の玉袋を愛撫してくる。アリスは五つの手で愛撫されて堕ちかける彼を見ながらアリスは女権国家の女性特有の笑みを浮かべた。

 そしてアリスが呪文を唱えると彼は再び年齢が戻り少し背が縮むその状態の彼にアリスが抱き着くと乳房に顔が挟み込まれそのまま彼女は彼の分身を飲み込み頭を慈母の様に撫でる。

 優しすぎる愛撫に脱力する彼を満足そうに見ながらアリスは言う。

「エヴァやマイは気持ち良いけどダメージも大きいでしょう。今生の目的に沿ってゆっくりと癒されて」

 アリスの体はどこまで優しく受け入れて堕としてくる、むしろダメ人間になることを望んでいる様な節すらあるように思わせる彼女に近く。気を抜くと腑抜けにされてしまいそうな怖さがある。
それを感じられてるうちはまだ大丈夫だが、抵抗する気もなくなったらおしまいだと彼の勘が言う。ユウキとランもアリスを手伝いながら自分の番が来るのを待っているのがわかる。

 アリスは彼の頭を乳房で挟み腰を動かして、精を絞りながら手で彼の頭を撫でる。エヴァやさとりに嫐られた際には屈辱とそれがもたらす快楽で脳が切り刻まれていく感じがしていたが、
今の彼女の愛撫はその傷口に癖になる甘い薬を塗りこんでくるような愛撫だ。アリスはどこまでも彼を受容し腐り落ちるのを愉しむような性交をしてくる。ユウキとランも彼女の使い魔となっている為か余計にアリスの行動を助けるように彼を嫐ってくる。

 ユウキの愛情が感じられる強くきつい快楽も落差を与えてくるし、ランの甘やかす快楽はアリスのそれを連想させてさらにドツボに堕としてくる。

「忠夫気持ち良い?」

 からかう様な笑みを浮かべながらアリスは情けないと思う射精をしている彼に聞く。言葉も発せない彼だが、表情に出ていた。その表情を見てアリスは満足げな笑みを浮かべながらユウキと代わった。
 子供に戻ったことで精神の耐久力が落ちた彼にアリスの優しく蕩けさせてくる膣に慣れら彼の分身を強く絞る刺激で屈服させて大量の射精をさせながら、ユウキは笑う。

「忠夫、アリスの甘やかす性交だとジパング男子の意識が固められていても、負けたままで良いかとか思えてくるでしょ〜? ホラ着付するからジパング男子の意地を取り戻して♪」

 強すぎる快楽で彼が幾ばくか正気を取り戻し屈辱感に負けながらユウキの中に出すと彼女は彼の手を取り、自分の乳房に押し付ける。

 一際大きな射精が起こるとランと代わりユウキが耳元で言う。

「ネプテューヌさんへの助っ人降臨の儀式もうすぐ完了だね」

 ユウキの激しい快楽に慣れたところでユウキが彼の分身を抜きランが代わりにそれを加える。

「ええ。次からはもっともっと彼女は楽に人を助けるでしょう。今回はエヴァさんとアリスの贈った助っ人だけだけど、次回からは私とユウも行きますから」

 そういいながらアリスが彼を後ろから抱え乳房を押し付けランが射精をさせる瞬間に彼の体のツボを押して余計に多くの射精をさせてくる。
強すぎる快楽で焦点が合わない彼を糸で容赦なく動かし自分たちの体の様々な部分を揉みしだかせたり、あるいは好む体位にさせて射精直後の敏感な状態でも無理に腰を振らせたりしながらアリスが言う。

「忠夫、今宵私はいくつかの人形劇を遠隔で捜査しながら公演したのよ」

 アリスの説明が始まった瞬間、彼の分身と魂が屈服感とそれが増大させる性的快楽を強く感じ始める。
自分だけではなく、人形劇の人形たちの快楽もこちらに流れ込んでくる。自覚した瞬間、ユウキとアリスとランに嫐られた人形劇が上演されているとわかると彼の中に人形劇として上演されている前世の記憶が蘇ってくる。
そしてそれと同時に色々な知識が彼に入ってくる。
女殺しの魔物達との戦いの日々。輪廻転生を繰り返し、英雄となっていく、日々と妻達に嫐られた記憶。英雄となって大勢を救った自分に対して愛歌が愛おしさと嬉しさのあまり加減を間違えてしまい、
彼を快楽で廃人一歩手前に追い込んだ時の夜の記憶が戻ってくる。この前世の時に記憶が写るな。そう思った直後彼の意識は暗転した。



 愛歌の中に射精をした彼は完全に踏み越えてはいけない線を越えたかのような様子で、射精し、糸が切れた人形のようになった。それを見て慌てて回復魔法をかける愛歌にアリスが穏やかな声で言う。


「愛歌、大丈夫よ。忠夫はこれくらいなら多分もとに戻るわ」

 ここまで言った後でアリスは妖艶な口調に変わり彼の頭を抱き寄せて母親の乳房に吸い付かせながら言う。

「それに再起不能になっても大丈夫よ。今回は女殺しの魔物達は暴れない周期だし。片付いたから忠夫が出陣しなきゃダメなケースはもうないでしょう」

 そういってアリスは彼の分身を迎えると、自分の内部のひだを擦り付けながら。彼の頭を撫でる。

「女殺しの魔物がいない以上は私達だけでも十分大半の悪は滅ぼせるわ。だから完全に主夫でも良いのよ」

 対面座位から騎乗位に変えた彼女は横島の手を糸で操り自分の乳房を揉ませながら言う。

「このまま今生は休み続けても良いわ」

 アリスの言葉に負けるように射精した直後に彼の意識はこの前世よりいくつか先の前世に戻る。


 現在の戻った彼はアリスが離れユウキに騎乗されていた。彼女は意識が飛び続ける彼を甘やかすように腰をくねらせて精を絞りながら言う。

「忠夫記憶が戻ったでしょう。今生は女殺しの魔物達は暴れない周期だから、休んでいいんだよ」

「で、でもネプテューヌはお前たちの目から見ても、許すべきじゃない悪と戦ってるし、俺は彼女の為の神殿騎士になるって誓ったから」

 その言葉を聞くとユウキの目にネプテューヌへの尊敬の念と嫉妬が同時に宿った。最も横島には一切悟らせなかったが。

「忠夫や忠夫の身を助けてくれた、女神様だよね。でも女殺しの魔物がいない以上僕たちが助けた方が早いよね」

 そういってユウキが手をかざすとテレビの様な水晶に映像が映り出す。
そしてそこには彼がネプテューヌと共に戦った悪の組織とそれを蹴散らすエヴァと横島の前世の一つをモデルにしたアリスが遠隔操作する人形の姿があった。 見事な連携で敵を切り払い終えると、
エヴァが女神化してパープルハートなっているネプテューヌに言う。

「ネプテューヌ、この世界に久しぶりに来たらしいのに大分汚いところを見せてすまんな。女殺しの魔物にも暴れやすい周期とそうでない周期が観測されたりして、脅威度が下がればまたこういう輩も出てくる。
人類が亡ぶかもという時は『少なくなってはいた』がなくなりはしなかった。そして今では昔の木阿弥に戻りつつある」

「仕方ないわよ。そういうことをなくすように立ち回ってこその女神なんだから」

 そう答えるパープルハートの涼やかな声に籠る力強さに横島は今回も善良な弱者の陳情を受けているんだなと、と確信した。その彼の様子を見ると、ユウキが腰をひねり再び彼に射精を促す。
強すぎる快楽に彼が上半身だけ起き上がるとユウキは彼に抱き着き拘束すると乳房を押し付け余計に射精量を増やしながら言う。

「ネプテューヌさん、いや、あの姿の場合はパープルハートさんだっけ? 彼女を助けるならこうした方が今の時代は都合がいいよ」

 そういって悲鳴を上げる彼の声を堪能しながらユウキは乳房を分身から大量の精液を吸い取った。ランと交代し彼が倒れると再び彼の顔に尻を押し付けてくる。

「エヴァは吸血鬼な性質上、この体位が微妙みたいに感じてたけど、僕はこれ悪くないかも」

 喋れない横島がめちゃくちゃ恥ずかしがってそれで余計に分身が固くなっているのをランが堪能し、ユウキは笑う。

「僕に一番恥ずかしい性行為されてどれだけ忠夫が反応しているのか、お姉ちゃんの様子で分かるから」

「ユウ、私もユウのポジションで忠夫さんをいじめたいから交代しましょう」

 そういってランは優しい動きと膣で彼を絞り抜き一度射精させると、優しくゆっくりと二回目も絞って射精させた。優しくゆっくりとした膣の動きが射精したばかりで敏感になった分身を嫐り抜き彼の意識を溶かしていく。
ユウキと変わった彼女はユウキとは違う感じで彼の顔に尻を押し付けてくる。
それをやりながらユウキは彼の分身を飲み込みランと共に彼の腕を取り、ランの乳房に押し付け揉ませると、ランも同じくユウキの乳房を彼の手の平を押し付けて揉みしだかせる。二人の行動は彼を人形として百合行為をしている様にも見えた。
彼が情けなく早すぎる射精を繰り返すと二人はそれを嬉しそうに見ながらお時折交代しては、ランが顔に座っている時にユウキがパイズリをし、その逆の行為もしたりする。何度も達した彼が完全に屈服したのを見ると、ユウキとランは笑いながら言う。

「僕たちとの契約の儀完了。インプにして妖精女王。ユウキ、忠夫の使い魔としてネプテューヌさんの加勢に行ってくるね」

「同じく妖精シャーマン、ランもネプテューヌさんを助けてきます」

 そういって二人が転移すると、テレビらしき水晶の中に移された場所に二人が現れた。


987 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:50:15 ID:0RVK7FZh

 戦闘が終わり女神化を解いたヌプテューヌは小休止をしているらしき部屋に突然現れた二人を見て目を輝かせた。新しい戦力が来たのも嬉しい様だが、こんな敵の本拠地にあっさり現れることができる魔術的な技術にわくわくしている様だ。
そんな彼女を見ながらそユウキとランが語り掛ける。

「初めましてネプテューヌさん、忠夫の使い魔かつ奥さんのユウキです」

「同じくユウキの姉で忠夫さんのお嫁さんの一人のランです」

「そうなんだね。忠夫は相変わらずなんだね」

 ネプテューヌの横島を名字でなく名前で呼ぶ声には情念はそれほどではないが、強い信頼と親しみが籠っていた。
夫ではなく神官でもあり、自分の騎士でもある自分を呼ぶ声に彼は、嬉しさを覚える。 ユウキはネプテューヌの様子を見て正直に言った。

「正直妬けちゃう。忠夫はネプテューヌさんに対して自分意外とくっついても良いから、力になりたいって思っています。そういう風に思われたのは多分貴女が初めてだと思います」

 それに対してネプテューヌは少し悩んでから返した。

「忠夫が、初めて出会ったのが私だったらもうちょっと違ったかも。前世からハーレムしていたのを魂が覚えているし、これからそうなることも多分繰り返した転生が培った知識で予想できてたと思うよ。
貴女達がある意味では、彼を満たしていたからこそこうなったんだと思うな」

 ネプテューヌの言葉にユウキは頷く。

「うん。だからこそこうなったんだろうけど、それでも僕達はネプテューヌさんが羨ましいです。 それぞれ個人差はかなりそれなり以上に大きいとは思うけど、忠夫をかこっている女性陣でこういう感情が皆無なものはいないと思います」

「忠夫ったらモテモテだね。でも私の勘は貴方達がやきもち焼いていても、絶対貴方達は私になにかしたりしないって言ってるよ。さすが主人公で女神な私の神官が選んだ女性陣人」

 軽い口調で言っているが、その声音にはユウキ達に対する確かな信頼が見える。横島が本気で惚れた女性なら、信用できると断じた様だ。

 その言葉を聞きユウキ達は少し嬉しそうだが、手ごわい恋敵が来たという類の目をしている。険悪という訳ではないが、話題がつきかけたころに見計らったように、エヴァが戻ってきた。

 横島はエヴァの様子を見てぎょっとした。体の傷は癒えているがそれでも相当な深手を負ったことがうかがえる。 ユウキ達だけではなく、パープルハートもそれは一緒だったようで、驚いている。
そんな周囲の様子を異に返さずエヴァは冷静に返した。

「大したことはない。敵陣営の切り札を一枚くらいは破ってきた代償だ。斥候のつもりが引くと良くないことになりそうだったのでな」

「そう大変だったんだね。エヴァちゃん私の血少しだけの飲む? 女神の血だけどエヴァちゃんも回復すると思うし、私にも悪影響ないからさ」

 それを聞き横島の心臓が跳ねあがる。エヴァとの吸血のつながりを通じてネプテューヌにあの痴態の全てが知られてしまうのではないだろうか? それに対してエヴァは笑って答えた。

「大丈夫だ。回復薬は持ってきている。それに勝利の乾杯の為にも最高のものは取っておきたいからな」

「そうなんだ」

 そういった後に、彼女達たちは横島がネプテューヌと二人で倒したのより少しだけ強大な悪の組織を五人で叩き潰した。





 あの戦いから一月が経過した後、ネプテューヌはあの戦いに協力してくれた女性陣達のたっての願いでユウキが治めている妖精の城を訪れている。
あの戦いの相手も横島と再会を誓って別れてから、彼女は女権国家で活動していることが多くなっていた。やはり平和な時に悪事を働く者はオーバーテクノロジーなども多い女権国家が多い。
ネプテューヌは女権国家やストレリチでの活動が長引き信仰を集める程、自分が女権国家の女神らしくなっていく自覚がある。
最も元々の彼女の善性の気質に加えて、ストレリチの方の信仰が強いのでストレリチアの女神としての側面の方が強い。

女権国家の女神としての感性も得た竹花彼女はユウキの城の情報を凄く読み取ることができた。この城は少し魔王の城と言った雰囲気もあるが、幻想的な夜に映える側面や雰囲気の方が強い。
恐らくは記憶のない横島相手に悪辣な魔王の振りをしたプレイとかしたことがあるし、たまにやろうとしている結果だろう。それに男性にとって居心地が良すぎる様にも作られている。
恐らくは時期が許すときは、自主的に出たくなくなるように仕向けているのだろう。ネプテューヌは今回の助っ人の条件としてこの城の宴に参加して横島と会ってほしいと頼まれていた。
彼女はパープルハートの姿になりその豊満な体を引き立てる黒のイヴニングドレスを身に纏いながら案内に従い進んだ。

 彼女が案内された場所の戸を開けると、程々に豪華な部屋の大きな寝室に意識がもうろうとしている状態の横島がいた。彼女はそれを見て、一目で察する。

「ユウキ、ラン。これは一体どういうつもり?」

 パープルハートの声はネプテューヌの時とは異なり、鋭利だ。怒っているわけでもないのに少しだけ恐ろしい感じがする。
今の彼女はどちらかというと困惑と疑問が強いようだが、それでも相手の強さを感じ取る能力が高い者は恐怖を覚えたかもしれない。

 その言葉にこたえる様にユウキとランが瞬間移動の様に現れた。彼女たちはパープルハートに礼を取ると、ランが先に声をかけてきた。

「パープルハートさん、忠夫が貴女に仕える神殿騎士と神官を兼ねる役職に就くって約束しましたそうですよね」

「ええ。少なくとも忠夫は貴方達と凄く良好な関係を持っている様だから何も言わないつもりだけど、さすがに私の神官になってくれた人への修行妨害とかは看過できないわね。最もそんな意図でやっている様には見えないけど」

 パープルハートの言葉に今度はユウキが答えた。

「うん実を言うと、忠夫に事情を説明していなかったけど、僕たちの夫で今生では休暇してもらう予定だったんだ。それでパープルハートさんが悪い訳じゃないけど貴女と出会って忠夫が休暇辞めちゃいそうになってしまってさ」

 そういいながらユウキは尻尾を生やすとまだ子供の彼の腕と足を同時に縛り、足を広げさせると彼の分身を足で踏みつけた。朦朧としておりこれを夢だと認識させられている様だとパープルハートは気づいた。
その上で彼はパープルハートに痴態を見られていると恥辱を感じている様だ。いつの間にか現れていたさとりが横島の耳元に口を近づけて言う。

「貴方の脳を焼き信仰対象になった女神様の御前で女性に足でジパング男子の誇りの象徴を踏んづけて遊ばれてどう思っているの? 興奮しているわね、気持ち悪い変態ね」

 そういってさとりも彼の分身を足で嫐り始める。それを見てパープルハートの様子が変わる。ユウキとラン相手には警戒を見せなかったが、さとりを見た瞬間彼に危害を加える者と認定しかけた為だ。
剣を呼び出すかと一瞬悩んだがユウキとランの様子がそれを思いとどまらせた。横島の安全に対しては彼を囲う女性達の大半が過敏だがアリスとこの二人は飛び抜けている。だからこそ、彼女たちが黙認している以上は大丈夫だろうと思った。

 ユウキは笑みを浮かべてさとりとランと共に三人がかりで彼の足を踏みつけ遊びながら満面の笑顔で言う。

「今の僕は君を鍛えた天狗の側面を前面に出しているから、ジパング男子にとってこれがどれだけ恥ずかしいか知識だけじゃなくて、実感として知っているうえでやっているよ♪」

 ユウキが彼の分身の先端、ランとさとりが分身の左右を足で嫐った状態でその言葉を吐くと彼はその言葉が止めとなったかのように敗北の証をまき散らかした。
パープルハートの中で女権国家に滞在した遥か昔に彼のずっと前の前世を嫐り抜いた記憶が蘇ってくる。そしてその状態のパープルハートの様子を見たさとりが頷くと、ユウキが言う。

「パープルハートさんも女権国家での活動が長引いて、だんだん忠夫を嫐りたくなってきているんでしょう? 今夜なら忠夫もただの夢としか思わないよ。それに英雄としての分霊がいくつも生まれる忠夫とすれば力も上がるでしょ」

 ユウキに言われた彼女は少し悩んだ後で、身を包むイブニングドレスを脱いだ。そして彼女は彼に近づくとユウキとランに言った。

「理由は分からないけど、私にこうさせることが今日の呼びつけの目的だったのね」

 怒りなどはなく疑問だけが占めた状態で彼女は横島の分身を飲み込んだ。その瞬間彼は悲鳴を上げながら射精をする。ユウキとランはやっぱりという顔になった。

「パープルハートさんにされるの相当久しぶりだし慣れてないでしょう。ヴィヴィオが近いんだろうけど、彼女とは違うタイプの神格だしね」

 夢だと思ったうえでその上で脳に刻まれる快楽を味わう彼を見下ろすユウキとランとさとりは笑う。自分たちとは別の領域でありながら自分たちと同じくらい大切に思われている女性だったが、
これで彼女も自分たちと同じ領域に分類される状態になるだろう。ネプテューヌの善性の強さからすれば、
自分に変化が生じるとわかった上で善良な弱者を救うためなら女権国家への長期滞在も躊躇わないからしばらくすればこうなっていただろうと思う。
だが、肉体関係のある自分たちよりも上かもしれない主君や女神という領域はなるべく早く消してしまいたかった。 アリスがいつの間にか現れると、パープルハートと繋がっただけで限界になっている彼の腕に糸を入れて操り言う。

「忠夫、だめよあなたは神官だけど、パープルハート様の夫でもあったんだから満足させる努力しなきゃ」

 そういってアリスが指を動かすと彼の手がパープルハートの乳房を掴んだ。

「ああー!」

 限界を超えた快楽にやられているところの追い打ちで彼が叫ぶと、ユウキとランはにやにやとそれを見ながら、彼の脳に完全に女としてパープルハートの乳房が刻まれたのをさとりに目で確認すると、
彼の手を自分たちの乳房に導き揉みしだかせる。そしてその状態にさとりが言う。

「『想起・パープルハートの乳房を揉みしだいた感触』」

 彼の中でユウキとランだけでも限界値に達していた快楽がパープルハートの乳房の記憶まで蘇りさらに追い込まれる。
大量の射精が起こりそして、彼の脳の中でパープルハートが現在乳房を彼に揉みしだかせているユウキやランと並んでいく。射精のあまり崩れ切った彼の表情をここにいる女性陣は楽しみながら見下ろしている。

 パープルハートは彼を快楽で屈服させながら言う。

「忠夫、こうやった方が効率が良いかもしれないからこのままでも良いのよ」

 その一言で最後の線が甘い沼の中で溶けた様な感覚がした。

 その後彼はジパングの象徴的な小国の王の一人として殆ど大奥から出ずに女性陣から嫐られぬき数えるほどしか城から出ずに生涯を終えた。
走馬灯を見る時ただ女性陣に可愛がられた記憶しかないことが後悔の元となりかけたが、打ち止めになる前だっためか、あるいは夢の中であるためユウキとランに嫐られたまま快楽の中で堕ちて逝った。





 不意に彼の意識が覚醒する。本当に今生の現代性に戻ったことに彼は気づく。目の前には衣服を整えているユウキとランとアリスがいる。
大半の女性陣は持ち場に戻ったようだが霊力の残滓からついさっきまでここにいたことがわかる。そして自分は夢の世界あるいは、アリスの人形劇と同じ性交渉をしていたのだとわかる。
思い出しただけで分身がそそり立つのをユウキは満足そうに見て笑う。横島は多少バツが悪いと感じながら口を開いた。


988 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:52:10 ID:0RVK7FZh


「ユウキ、あの夢どこまで本当だったんだ。もしかして快楽付けのまま、一生を過ごした俺の前世もあったのか?」

 以外にもユウキはあっさりと本当のことを告げてきた。

「ううん。一応僕たちは忠夫の意思を尊重したから不義理されてないのにあんなことしないよ。最も女権国家女性達とその守護妖精とかになっている僕はやりたくてしょうがないけど。
だって女権国家民の信仰を山ほど受けているから、その影響も大きいしね」

「そうか、あれはまるで怠惰界のアリスちゃんが俺にした行為だった気がするがあれには何か意味があるのか。俺をもっと強くするためか?」

 その言葉にユウキは笑いながら答えた。彼の唇を奪い散々射精させられたにも関わらず、彼に注ぎ込まれる多くの信仰心がマグネタイト(生体エネルギー)となって流れ込み回復せてくる。それがそそり立たせた分身を手で掴みながら言う。

「うん。よくわかったね。だってアリスにやられた行為が一番トラウマで一番気持ちよかったでしょう? 傲慢界や飽食界と比べると僅差だけど。だからアリスと同じ方向で気持ち良くさせたかったし、
現実と見分けがつかない劇で怠惰なまま僕たちの快楽に溺れ切った生涯を体験してもらったんだ」

 そういってユウキが目配せするとアリスが彼の体を一時的に子供に戻した。ランとユウキが彼を左右から挟み前と後ろから愛撫すると同時に彼の分身を秘所で嫐る。
一度射精する度に交代する二人の性行為は快楽に屈し架空の伝承劇の中の自分のそれを思い出させてくる。何度かの交代で二人が離れると、
彼は仰向けに倒れ指一本動かすことすらできなくなった。ユウキとランが彼から離れるとアリスが彼に騎乗して、彼の体を人形として操りながら、彼と一つとなる。

 その瞬間アリスに飲み込まれた分身が一息ではなく少量だが脳に焼き付く射精をしていく。アリスは自分の乳房を彼に揉ませながら次いで尻を揉ませてそのまま体をぴったりとくっつけて言う。

「忠夫、やっぱりあの状態の貴方は可愛いわ。怠惰界みたいに無理に堕とさないけど貴方の方から落ちたくなったらいつでも言ってね♪」

 アリスの妖艶な笑みに惹かれる心と恐怖を覚えた瞬間、ユウキが反対する。

「だめだよ。まだ傲慢界と飽食界のトラウマ越えの快楽を与えてないんだから」

「あらごめんなさい」

 アリスがユウキに謝り去っていくのを見て、彼女が善性で信頼できると思ったからこそ堕とされやすくなっている自分もいると、横島は思った。
そしてアリスはそれを理解した上で彼を堕としたいという感情を捨てていない。最もルールに反するような手段はもう取らないだろうが。

 アリスが向こうに行くとユウキが不意に説明を始めた。

「僕がインプなのはもう知っていると思うけど、インプってどんな存在か知っている」

「魔女の使い魔だったか」

「うん。女権国家では魔女に仕えて男を堕としたりするんだけど、男の使い魔となって男が望む快楽と堕落を与える存在にもなれるんだ。前世を思い出したことで、魂の契約が戻ってきたでしょう?」

 確かにユウキやランとのつながりがどんどん強くなってきている感覚が彼にはある。そしてユウキがいつの間にかこの部屋に来ていた、あるいは隠れていたらしいさとりに言う。

「さとり、お願い♪」

「ええ。任せてください。『想起・傲慢界での快楽と屈辱』」

 ヴィヴィオに大衆の前でやられた快楽が蘇ってきたのを見て、ユウキは笑う。

「忠夫はマゾの変態さんだから、あれ以上の屈辱と快楽が欲しくなったでしょう♪ 使い魔だからこそそれがわかるよ」

 インプと言っても何でも言うことを聞くタイプじゃない。使い魔という対面を取りながら堕落と快楽を与えてくる類の存在だ。そして目の前のユウキは彼女より弱い彼と契約しているはずなのに一向に力が衰えていない。
恐らくはインプというそこまで強くない種族でありながら上級神や最高位の悪魔と同列になるほど自分を鍛えたのだろう。かつて青木師匠から彼が聞いた世界が滅んだ際に再び世界を創生するために駆けた少年を支えたピクシーの様に。
どんなことをされるのか恐怖だけではなく、期待まで浮かび始めそれを拙いと思う彼はユウキが彼に快楽を与える準備を始めることに不安と恐怖を覚えた。





 多くのデビルサマナーや悪魔召喚プログラムを得た者達が集う悪魔合体と剣に悪魔の力を宿らせることもこなす邪教の館。その恐ろしくも荘厳な気配と闇を纏う館に訪れたマイは館の主とその従者たちの様子を見て呆れていた。

「エヴァンジェリンさん、それにアリスと夢子。もう少し威厳を見せたらどうなの。身内とはいっても、一応私も施設の利用者でお客さんなんだけど」

 彼女たちは嫉妬界の主ユウキに頼まれて横島を嫐るの協力していたのだろう。そのためか大好きな撫で上手な飼い主に存分に撫でてもらって眠りそうな猫や犬を連想させる雰囲気だ。
最もこの愛嬌のある姿を彼女らが見せる時は、横島が強すぎる快楽であっち側に旅立ちかけている状態が殆どだが。マイの言葉にバツが悪そうな様子を見せる三人の中で一番ましな状態な夢子が真っ先に頭を下げてきた。

「マイ、ごめんなさいね。私もアリスの人形劇の名もなきメイドの一人として彼を嫐ったりしていたせいか、少し色ボケしている状態になっているわ。
他人役だった私も嵌り過ぎてこれだもの、自分自身の再現をして嫐った二人は言うに及ばず、でしょう。それで、今回はなにをしにきたの」

 夢子は自分が一番現在は状況判断ができていると考えているがその通りだ。緊急事態が起きれば、この二人は一瞬で何百年も女殺しの魔物達と戦い続けた切れ者に立ち戻るが、今はそれも望めない。それに対してマイは答えた。

「悪魔合体をすることにしたわ。忠夫はあれでこの魔界に来てからも修業とは関係なしに色んな種族を助けていたから、材料になってくれる悪魔は割と直ぐに見つかったから」

 それを聞いてアリスとエヴァも真顔になる。

「やはりあいつを呼び出すのか」

 エヴァのあいつという声には負の感情はなく、親しみが強い故だ。アリスと夢子も失礼がない様にしなければと少し身をただした。
マイは三人の意識が切り替わったのを見ると合体部屋に向かう様に彼女たちを促す。エヴァ達が用意を始めるとマイは言う

「ええ。忠夫を除けば彼ほどユウキを上手く相手どれる人はいないと思うから」

 マイは以前アリスから譲り受けた、人形を取り出した。これはドリーカドモンと言って悪魔と合体させることで特殊な仲魔を生み出せる類のものだ。
アリスがこの世界で似た技術を見つけて再現してみたらしいととマイは聞いている。彼女はそれを真ん中に置き、新しく仲魔にしてきた横島に種族全体的な恩がある悪魔達を合体させ始める。


 何度かの合体を終えるとドリーカドモンが強固な人形に姿を変えていき。筋肉質なマネキンを思わせるそれに変ると、マイは鳳凰と複数の悪魔を合体させる準備をすると宣誓した。

「われ冥府を司る魔女でありストレリチと女権国家の冥府神の一柱でもある者。今この異界の技術に手我が伴侶の戦友の前世の姿の一つを呼び出さん」

 その宣言と共にかつてない光と圧倒的な力の奔流が起こり、合体事故を思わせる衝撃が邪教の館全体を揺さぶった。
そしてその光が沈むと真ん中の魔法円に女権国家の女性が理想とするような、美少年が立っていた。

「僕は英雄・大鳳。英雄と言っても種族のことだからね。自画自賛で自分を英雄呼ばわりしてるわけじゃないから勘違いしないでね。
僕が呼ばれたってことは多分男性のサマナーさんなんだろうけど……、僕を仲魔として連れ歩くのは女権国家だとリスクがあるよ……、ってマイさん!? マイさんが呼んだってことは忠夫関連かー。
頑張るよ。多分短い間だろうけどコンゴトモヨロシク」

 大鳳の言葉にマイは頼もしい援軍を得たという笑みで迎えると言った。

「大鳳くん、久しぶりね。正確に言うと王国の守護神している分霊の一つにすぎないけど」

「はい。そうですけど、この僕が女性に逆レとかされずに楽しく過ごしたら、その記憶も本体に幾ばくか届きますから」

「ええ。大鳳くん今回はこの戦いが終わったらそこまで長居してもらうのは無理そうだけど良い?」

「ええ。わかってます。忠夫は前世と似通った行動をたくさん取らせたり前世の技とかを使わせまくっているけど、僕たちと一緒に戦い過ぎると悲劇的な最後を迎えた前世の因果まで再現してしまうかもしれませんからね」

 横島の前世は大鳳やジャギと友誼を結んだが、男の人手が必要な場所が分かれたために共闘しなかった前世もかなりある。
彼らが三人あるいは二人だけとはいえそろう時は大抵が女殺しの魔物達が強力な個体が出てきた時だ。その為か二人と共闘した場合は悲劇的な死を迎えた前世も多い。
だからこそジャギも横島とは同じ陣営に所属するかどうかは慎重に見極めている。怠惰界で横島がアリスに堕とされかけていた時に動いたのはもう後がなさそうだったうえに、ジャギのあの行動は横島が天寿を全うした前世の行動に近かったためだ。

 そこまで考えが及んだところで大鳳がマイの方を見て言葉を発した。

「マイさん忠夫の前世からもらった文珠今でも持っているんでしょう。忠夫と関係している女性陣は本当に必要な場面以外では使いたがりませんから」

 横島が仲良くなった女性陣に文珠を渡すと彼女たちはゲーマーで言うところのラストエリクサー症候群にかかっている状態になっている。必要であるとみなせば迷わず使えるが、
そうでないと忠夫が自分たちの為に作ってくれたものをという感情が先に立つためだ。実力者な女性ほど『保』の文珠で保管された文珠をたくさん持っているか、必要な事態が多く起きるような場所に行くため少ないかの両極端に分かれる。
マイは比較的に多めに持っている方だ。ただし他の女性同様、善良な味方勢力や信徒が必要として乞えば渡すことも多い。

「ええ。それでどうすれば良いの」

「とりあえずマイさんが知っている分の忠夫の情報、特にこの魔界巡りした後の忠夫の性事情とか戦闘とかできるだけ見せてください」

 マイが文珠に『伝』の字を籠めて自分が知る限りに情報を流し込むと大鳳は、少し考えた後に言った。

「大丈夫です。今回の戦い勝ち筋は作れました。忠夫の作った文殊を三つください。それでどうにかします。というか今回は割と簡単に行けると思います」

 大鳳の自信に満ちた断言を聞きマイは勝率が高そうだと感じる。自分に色仕掛けしてくる美女がいない場所では彼は反則気味に強い。大鳳は横島の転生先をいくつも見てきたが、ユウキと敵対したことは一度もなかった。
だからこそ嫉妬界に限っては大鳳を召喚することにしたのだが。

 大鳳は少し考えた後で言った。

「多分今回は怠惰界と似て非なる展開になると思います。それじゃあ早く忠夫を助けに行きましょうか」

「大鳳くん随分と張り切っているわね、何かあったの?」

 大鳳の張り切りぶりが凄いので、気になったことを聞いてみると、彼は少しバツが悪そうになる。少しだけ大鳳は悩んだ後説明を始めた。


989 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:55:18 ID:0RVK7FZh

「実を言うとですね。僕の人間としての転生体が神様として祀られて忠夫の転生先の姿の一つが、せっかく仲魔かつガーディアンしてくれたのに、イキり過ぎて失敗して迷惑かけたんです。だから名誉挽回したいんです」

 大鳳がそういって剣を構えて駆けだそうとするのを見て、マイは今回は負ける気がしないと思った。色香を使って鈍らされることがない、大鳳は最終的に王国の五将すら超えていた。
女殺しの魔物との戦いでは人間でなく神となってしまった結果、人間の男性街では止めを刺せないという不利を抱えながらも女殺しの魔物達を圧倒し続けた実績の量はすさまじい。





 怠惰界のアリスへの嫉妬を発散しつくしたユウキは自分の体の快楽に溺れ抜いた横島を抱き枕にして堪能していた。
さっきまで繋がりながら寝ていた状態で彼が何度か震えながら射精するのを愉しみつつ時にはランと交代して、射精させることを繰り返している。

 横島が目覚めると彼女たちは左右から彼の分身を乳房で挟み、半分しか目覚めていない頭を一気に目覚めさせるように射精を促した。
二人が彼の分身から出た白濁で真っ白に染まると、少ししてから彼の精液をマグネタイトとして吸収し完全に綺麗な体に戻った。恐らく白く染まつた自分たちを見せるために敢えて直ぐにはしなかったのだろう。

 横島は性的に負けたというバツの悪さを起き抜けに突き付けられたが、どうにか気を取り直すと言葉を吐いた。

「ユウキ、ランその俺は今どうなっとるんやそれと、見ていた夢はどれくらい本当だったんだ?」

 二人に与えられた快楽の強さと射精で持っていかれた体力が多すぎて指一本動かすことが大変な彼の言葉を聞くと、二人は妖艶な蔑みの目で見ながら答えてきた。

「大半が夢だったよ、忠夫♪ ただし現実でも同じことしてたけどね」

 そういって二人は何かを試そうとするような笑みを浮かべて彼に向けて寝そべりながらこちらを見た。ちょうど彼を蔑み獲物をいたぶる猫の様な笑みと乳房そして二人の小柄な体と均等の取れた肉付きの良い尻が見える。
それを見て彼の分身が固くなってくると、ユウキは言った。

「うん成功だね♪ 忠夫の性的な価値観を空至王時代というかジパング時代にしたけど、乳房にも反応していたけど、お尻と蔑んだ表情の方でこの子が大きくなってたね」

 そういってユウキが近づいてくるとまだ動けない彼の分身に触れ五本の指で撫でまわすと彼は、少しだけ身じろぎした。ランも同じく彼の分身に触れながら双子ならではの息の合った動きで彼を嫐り二人が彼の腕を取りながら言う。

「忠夫、僕たちの特性と今の状況は後で教えてあげる。それで僕たちに夢の中で嫐られぬいた今だけど、誰に今は一番ひどくいじめられたい?」

 言われた瞬間、横島の頭に様々な女性が浮かんだ。その中で彼の頭の中に一番浮かんだのはリグルだ。一応彼を英雄へと導くうちの一人でもあるし、
中途半端に性欲を残さずに虫らしく一気に吸い取ってもらいたいと思った。 その瞬間蛍の光の乱舞が起り翡翠色の髪と瞳をした長髪の美女が現れる。最初から一糸まとわぬ姿の彼女は彼の上で騎乗すると言った。

「理由はどうあれ僕を選んでくれて嬉しいよ。忠夫。ユウキ、ランお願いね♪」

 二人はその言葉に応じるとユウキは横島の左腕を掴み、ランは右腕を掴み自分たちの乳房を最初に揉ませた後、リグルの大人となって豊かになったそこへと導いた。
これはパープルハートとしたときの再現だ。そう思った直後にランとユウキが残った片方の手を彼の後頭部に当て、何かの術をかけてきてそして乳房を敢えて押し付けながらその唇を彼の乳首に含み軽くなめてきた。

「あー! あー!」

 二人に乳首をなめられるとそれだけで射精する程の快楽なのにさらにリグルの乳房と雄の生命すら取りかねない膣が追い打ちできている。悲鳴を聞きユウキとランはそれを堪能しようとするように目を閉じた。
二人は幸せそうな表情で彼の乳首を嘗め回したり、傷つかぬように吸ったりしている。リグルもその悲鳴も手伝って達した直後に、彼の分身か一気に白濁が放出されその瞬間彼は動けなくなった。一度の射精で動けなくなった彼を見下ろすリグルにユウキとランが何かを求めるような目配せをすると、リグルの体を光が包み彼女は少女の姿になった。彼の分身を嫐る膣が一気に小さくなり、大人の時は違った快楽で即座に二度目の屈服の白旗が射出される。そして子供姿のリグルに射精させられた瞬間にユウキとランが彼の頭を触り何かの魔術をかけてきた。これは何か深い意味があるなと思いながらも彼のその思考はリグルの膣の快楽と射精で一気に壊れてしまい何も考えられなくなった。二度目の射精で完全に動けなくなると、リグルは彼から少し名残惜しそうに離れるとシャワー室に向けて歩みだす。ユウキとランが彼を抱えたままリグルの後を追った。



 体を洗われ終わった後バスローブに着替え、リグルの差し入れてくれた蜂蜜をたっぷり塗ったパンとやや辛シチューを食べ終えると彼は自分の体が回復してきていることに気づいた。ユウキとランは彼が食べる様子を楽しそうに見ている。
少し気になったのが表情に出ていたのらしくユウキとランが説明してくれた。

「実を言うと僕達って二人とも病気で躰がかなり悪かったんだ。最初の頃に僕たちの体を気遣って健康に良い料理を忠夫が必死に学んで出してくれていて、僕たちも忠夫に料理ふるまいたくて頑張ったんだよ」

 今食べている朝食のスープとサラダは多分ユウキ達が作ったのだろう。双子のせいか味付けが似ているなと思った。前世の影響のせいかこの二人に対してあれ辱められた上に敵対しているのに、いまだに敵意などを抱けない。
正式な試練や試合でなければ攻撃することすら相当躊躇ってしまいそうだと思いながら彼は二人の料理を堪能した。最も絞り抜かれたせいで回復したくて胃が欲しているという理由も強かったが。


 食べ終わった彼はユウキとランの部屋で講義らしきものを受けていた。本当に嘘は言わず丁寧に色々と教えてくれるつもりの様だ。
あくまでも試練を与える相手である以上、情報を与えずに敗北させることが不公平に繋がるかもしれないと考えている側面もあるようだが。


 ユウキは彼に向って座りながら言った。

「僕たちはインプという種族の妖精になったと前に説明したけど。僕は割と特殊でね。悪魔と妖精どちらともいえる類の曖昧な存在。こっちの世界で言えば夜魔かな? 妖精と悪魔割とどちらにもなれるって感じかな?」

 そういって彼女は距離を詰めるという。

「僕たちは女殺しの魔物達が暴れだす前、王国と女権国家が無期限同盟を結ぶ前に敵対していたころから、一緒に女権国家と戦っていたんだよ。それで色々あって、
僕とお姉ちゃんはインプと化したんだ。そうなってから女殺しの魔物達の被害が起ってから人間の女性じゃなくなった僕達を狙ってきたから、その時に死に物狂いで僕達を守ってくれたんだ」

 アリスから聞いた女殺しの魔物達の脅威に立ち向かった講義のことを思い出しながら彼は言葉を返した。

「それでユウキとランは俺と一緒に戦ってくれてたのか」

「ええその通りです」

 ランは答えながら不意に彼に言った。

「忠夫さんすいません。少し場所を変えても良いでしょうか?」

 ランの言葉に彼が頷くとランはユウキと共に歩き出した。

 二人に案内されてついた場所はユウキの領地である大きな湖のある場所だ。インプであるユウキは夜の闇の中で映えるがランは水に近くに来ると強い気を感じさせる。
ランが手を振ると、水の中に映像が映し出される。そしてその映像の中に彼がいくつもの転生先で繰り返してきた、女殺しの魔物達との戦いが映し出される。
ユウキとランとは二人で横島の前世と共に戦っているが最初の戦いの頃からずっと一緒だっただけあって二人の動きは彼を助けることに特化している。息の合った連携を見ながらも彼は思う。

「霊的なつながりを何か作ってないか? 最もそんなものなくても相当息が合っている気がするが」

 横島の問いにユウキは満面の笑みで答えた。

「あたり♪ 実は僕達二人とも忠夫と主従契約しているんだ。信じられないかもしれないけど僕達が従者というか使い魔だけど」

 本当に稀にだが、はるかに力が強い悪魔の方が仲魔としてサマナーに従う例もこの世界ではある。
そうなっても殆ど、悪魔の力は一切衰えない辺り、悪魔召喚プログラムは恐ろしい。最も悪魔召喚プログラムができる前からそうだった可能性もあるが。そしてユウキは彼の首筋にインプの尻尾を巻き付けて言う。

「僕は使い魔インプだから忠夫の使い魔で妖精の森の女王でもあるけど、なんでああいうことができるかわかる?」

 ああいうこととは女性優位の恥ずかしすぎる性行為のことだろう。首を横に振る彼にユウキは満面の笑みを見せながら彼を地面に転がしてから言葉を続ける。

「ここまでの魔界攻略で女性優位の性行為され過ぎて、そういうことされたいって忠夫が思うようになっちゃったからさ。
そして使い魔だからある程度忠夫の望みをかなえるためにムチャが聞くんだ。マイさんがやったのと同じ前世の価値観に戻すとかもできるしね」

 ユウキが剣を振るうと彼の来ていたバスローブが切り裂かれる。そして次の瞬間彼女の足が恐ろしい程の速さで彼の分身に触れた。
軽く触られて力を入れられただけでとてつもない快感が走り、変な声を出す彼を満面の笑みで見下ろしながらユウキは言う。

「使い魔だから忠夫の性的快感を感じるところとかも凄くわかるんだ。そして屈辱的な性行為程忠夫は燃えるようになっちゃっているでしょう。
神綺様も言ったと思うけど、今回の嫉妬界は僕たちを始めとして嫉妬させられた女性陣に嫐られぬく魔界だから、今度は傲慢界で行こうかな?」

 強すぎる快楽で立てない彼の前に水が浮き上がり鏡の用になる。水でできた鏡で彼が自分が足コキされている姿が焼き付いた瞬間、
不意に瞬間移動しかの様に現れたランが彼に膝枕をした。彼女は彼の顔をユウキと同じ乳房で覆いながら言う。

「私達の分霊にはいろんな種族がいたでしょう。忠夫さんを追って種族チェンジとかも頑張ってしてきましたから。本体のである私たちの種族は、ユウはインプだけどインプの中の最強格な妖精女王、あるいは悪魔だと魔王クラスです。
分霊じゃなく本霊の私は精霊じゃなくて妖精寄りなウンディーネです」

 ランがわざわざ説明たのはウンディーネは精霊とする説もある為だろう。そして彼女は彼の顔で乳房の形を変形させて余計に射精の量を増やしていく。
ユウキは一度彼の分身を足で射精冴えると、敏感になったそれを一瞬で飲み込んだ。悲鳴を上げる彼は二度目の射精押してそのまま果てた。そしてユウキが彼を見下ろしながら言う。

「忠夫、それじゃあ傲慢界の試練の再現頑張ろうか。クリア出来たら見返りはあるからね。僕たちは一番忠夫の傍で戦ったって来ていたから取り戻せる力も相当だよ」

 ユウキがインプらしく闇に溶けていくと、ランが彼に言う。

「今度負けたら罰ゲームに私も本格的に参加してしまいますよ。頑張ってください♪」


990 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 22:57:43 ID:0RVK7FZh

 むしろ負けてね♪と言っているランの言葉に二人がかりで嫐られた記憶が蘇り、最後のユウキから受けた性的快感の強さが一番だったためか、ランにもあれと同じ力で嫐られるのかと、彼の背筋がぞくぞくとし始める。
ランは瞬間移動ができるにもかかわらずゆっくりとユウキを追っていった。そして水でぬれている服が透けている。ウンディーネだからすぐに自分の衣服であれば直ぐに普通に戻せるだろうにわざと彼に見せているのだろう。
彼を嫐り抜いた女の体がよく見えて彼の分身が再び反応してしまった。勃起しているのを気づいているのに気づいてないふりをしているのを穏やかな嘲笑の視線だけで彼に気づかせてゆっくりと森に入っていく。
彼女が姿を消したあとで彼の服と装備品一式が彼の目の前に出現した。彼は分身が静まるのを待ってそれを身に着け始める。そして頭を切り替えると決意を籠めた目で森を見据えると歩みだした。



 森の中に入った彼はいつもより感覚が鋭敏になっていることに気づいた。ユウキとラン達との性的な交わりがそれをもたらしたのではないだろうか。
彼女たちは自分の師匠などと務めたことが相当多く。東洋に生まれた時は天狗と狐として彼に稽古をたくさんつけていたそうだ。いくつもの前世で師匠を勤めた二人と交わった影響だろう。そう結論を下し歩む彼に不意に声が投げかけられた。

「忠夫、助っ人に来たよ」

「ネプテューヌ様」

「様付けは良いよ。今生では目覚めている時の忠夫とは初対面化もしれないけど、自己紹介は必要ないよね」

 横島は頷くと言う。

「大体の関りについては思い出しとるわ」


 その言葉にネプテューヌ元気よく頷くと言った。

「忠夫よろしくね。今回の私は一応は理想のヒトガタ役らしいけど、大分役目が違うみたい」


 理想の人型とは青木が経験した嫉妬界において、彼のパートナーである赤根沢玲子を誘惑した理想の男性の姿をした悪魔だ。
最もそれ以外の何かの可能性もあるが、青木は自分の中の嫉妬心をもとに召喚されたこの世界における原初の淫魔ともとれるリリスを嫉妬界で手に入れた剣ヒノカグツチで討ち果たし、
玲子の醜い部分も我儘もすべてを受け止めて取り戻した。横島にとっては女性をああいう風に愛せる彼の姿はひどくまぶしかった。

 師匠への郷愁を過らせた彼にネプテューヌ元気よく続ける。

「私も理想の女性って程忠夫の好みの存在じゃないと思うし、ユウキ達がなにをしようとしているのか知らないけどできる範囲で手を貸すからよろしくね」

「ああよろしく頼むわネプちゃん」


 横島は少なくとも彼女自身は後ろ暗いところがないないことを確信すると目の前の少女の手を取った。

「うん、任せて♪ 伊達に主人公やってないところを見せちゃうから。でも私も女権国家やストレリチアの信仰を大量に受けた女神だから、いつでも自分を制御できるわけじゃないからそこは忘れないで。
最後に頼れるのは自分だと思っていてね。もちろん自分から裏切る気はないけど」

 彼女の本心からの忠告に、善性の少女だと感じて彼の気分も少し軽くなる。横島が少しだけとはいえ気分が上向きになったのを見るとネプテューヌは嬉しそうに笑い軽やかに歩き出した。




 森に入った彼は大勢の敵をネプテューヌと共になぎ倒していた。夜の森にいる妖精たちは弱卒と言えるものは一人もおらず、全員が隊列を乱さず彼らを迎撃してくる。
弓矢と魔法の嵐の中を彼の投げた札が爆ぜると魔法と矢がずれそこに生じた僅かな霊感すら鈍らせる札の効果で僅かに隙のできた隊列に二人が切り込む。
時に別れそれでもどこか繋がっている様に見える二人に大して迎え撃つユウキの配下の闇のインプを始めとする妖精達そしてランの配下の水の妖精達の連携は力強く速いが、
それでも彼らを薙ぎ払う二人の動きに敗北の陰りは見えない。剣と槍の斬撃をかわしながら横島は驚愕していた。自分の霊感の異常な冴えと体の動きの速さが恐ろしい程だ。
相手の攻撃が異常によく見え空気を乱す気配すらわかる。
そして弓矢や剣や槍が空気を切る音すら聞こえ、肌で感じる。 修行して多くの修羅場を潜った時からこういう第六感は育っていたが今日は凄まじい。 あまりにも異常な自分の能力向上に少しの不安を覚え、
そして今の万能感に飲まれて馬鹿をやらない様に自分を戒めながら彼は動いていく。札をばらまきその爆発や魔術で僅かに隊列が乱れた妖精達は訓練された兵士たちよりほんの数舜早く、
魔術や弓矢を放ち自分たちの正面を守りつつ反撃してきた。彼はそれを自分でも信じられない程の速さでかわすと、札を投擲し相手の陣営を削っていく。
既にパープルハートの姿になったネプテューヌもそれに合わせる様に暴れまわりドンドンと妖精達が光りとなって消えていく。
ストレリチの騎士に似た動きを見せるダークエルフが、薩摩の示現流の様な、かわされてしまえば即座に死という一撃を放ってきたが、
それを受けきった後に数合程打ち合うと彼のフェイントにダークエルフが引っかかった瞬間、彼の翡翠色の光を放つ刀に切られた。

 ダークエルフは死ぬわけでは一時的に光となってどこかに帰るらしく笑いながら言う。

「ユウキ様に貴方が負けた時が楽しみです。何番目かわからないでしょうが貴方を嫐った面子の一人ですので、ユウキ様に呼んでもらいますから」

 そういうと彼女は消え去る時間を多少早めてでも自分の傷口を塞ぎ、彼の前で服をはだけ乳房を見せた。それを見た瞬間、
乳房で分身を嫐られた記憶と糸で操られ無理やり揉みしだかされた記憶が蘇ってきた。ダークエルフの侮蔑の瞳が目に焼き付きユウキに負けた時のことを期待している自分もいるのがわかる。


 戦いを終えた後で彼は前に進みつつ陰陽術の占いでダンジョンを調査してみた。調べてみたところ青木が旅をした嫉妬界と同じく、
マイがこちらに向かっているダンジョンをクリアするだけじゃなく、自分たちもこちらを越えねばマイと再会できない、もしくはマイが嫉妬界を踏破した時の難易度が上がってしまう様だ。

 一応嫉妬界の仕組みを理解した彼が進もうとするとネプテューヌが声をかけてきた。

「忠夫ここから先は前世からのトラウマの迷宮で構成された過去の魔界の再現だと思うよ。ユウキちゃんとはそれなりに付き合い長いからわかるんだけど」

 ネプテューヌがそれなりという言葉を使ったのは彼の数個前くらいの前世から合流したからだろう。彼女は横島に対して気遣う様に見せながら言う。

「多分ここは精神的な影響が大きな魔界。だからこそ作れる類のものだと思う。そして忠夫もわかっているだろうけどユウキちゃんとランちゃんは自分たちだからこそできる類のことで忠夫に色々と刻み付けたがっているんだと思う」

「だろうな」

 そして横島とネプテューヌが一際大きな門をくぐると彼にとって何か嫌な予感がする石造りの迷宮に出た。
それと見てネプテューヌは何かを察した表情になり横島に同情の視線を向け始める。 それに嫌な予感を覚えながらも彼は進む道を選んだ。





 周囲の敵を警戒しながらしばらくは敵が出てこない場所にたどり着くとネプテューヌが唐突に口を開いた。

「ここは私が忠夫と再会した後の学園の迷宮だよ。正確にはそのレプリカかな」

「どんなところなんだ」

「基本的にはこの魔界と同じく女権国家世界で人類滅ぶと困るから、女殺しの魔物達が暴れている間は悪事を自重してた悪魔達や、人間を鍛えようとしている善性の神様たちが共同して作った迷宮で、
悪魔達は自分たちの凄さや恐ろしさを後世に伝えることで恐怖を得て、神々は信仰を得る感じだったの」

 女殺しの魔物達が暴れている人類が滅んでは困る悪魔達も自重したのだろう。彼はその様子を想像しつつ、この迷宮に自分の前世は相当深いトラウマがあるのだろうと言う確信が走る。

「それでその当時どんなだったんや」

「ユウキが治めている森の中に建てられた校舎で忠夫の前世の一つの墓でもある校舎の中で学生たちが色んな迷宮に挑んで訓練する感じだったかな? 私と再会した忠夫の前世は中学と高校をあの校舎で過ごしたけど
、青春というより性春というかんじだったかな。……ははは」

 ネプテューヌのせめて笑い話の様にしようというフォローが逆に痛い様な思い出なのだろうと思うと余計に憂鬱になりながらも彼は進むことにした。
嫌なことはなるべく早く立ち向かって終わらせなければ。ネプテューヌは彼に同情の視線を向けた後、できるだけのことはしようと決めた様子で歩みだした。



 いくつかの扉を超えると、休憩室みたいな場所があった。これはゲームで言うところのセーブポイントだろう。その部屋は普通の学生寮の部屋でありながら異常に大きいベッドがある。
それを見て彼は察した。これは前世の彼が学園生活を送った部屋だ。彼が辺りを見回すと回復アイテムなどもある。彼は術で周りを調べると呆れた様子でつぶやいた。

「回復アイテムが酒なのは良いけど、霊力が回復しやすい場所が何でベッドなんや」

「それは僕たちの趣味としか言えないかな」

 半ば独り言だった言葉への不意な返答に彼は驚き背後を見ると笑顔のユウキの姿がある。一瞬沸きかけた警戒心は直ぐに消え去った。この迷宮は試練だ。
そうである以上迷宮の主とはいえセーブポイント襲撃などのルール違反は出来ない。ユウキはこちらを不利にするような目的は一切ない状態でここを訪れたのだろう。そうでなければ入ることは出来ない。

 ユウキは大きすぎるベッドに腰掛けると誘惑などではなく彼に横に来てほしいという感情が目に浮かんでいるのを読み取ると彼は、腰かけた。
罠かもしれないがどうしても彼女たちと共に過ごした転生先のことを覚えているせいか拒み難い。彼が座ると、澄んだ水が空中に不意に現れ、
その水が人の形を形作りユウキとは逆方向にランが現れた。彼女は敢えて一度だけ彼が抜け出せるような隙を作って、嫌なら逃げても良いという意思を示してきた後、
それでもできればこの体制でいたいという意思も見える。
彼は少し悩んだが二人を左右に挟みながら二人の説明を受けることにした。ネプテューヌはその様子を見て、『私もそういうところが好きなんだけど、どんどん事態が悪化したのはそういうところよ』という目で彼を見ている。

 ユウキは彼の耳に口を近づけて説明を始めた。

「ここからは先は傲慢界の模倣しているところだよ。とはいっても僕たちがヴィヴィオ相手にした嫉妬が元になっているけどね。忠夫みたいな王国男子いや、
この世界では女性の悪魔を閨で負かしたのが初代だった一族の子孫にあるまじきマゾにとっては最悪の思い出がたくさん蘇るかも」

 ユウキの彼に対する愛情と嫉妬と男性優位の性行為が当たり前の国に生まれた女子だけが出せる蔑みが籠った言葉に彼は興奮してしまっていることに気づきながら、
それを押さえつけ話を聞くために神経を集中させる。その彼の様子を見ながらランが優しそうだが嗜虐親を籠めた瞳で彼を見つめながら言う。

「ここは傲慢界を模倣していますから負けても進めますよ。そしてここ、傲慢界模倣地域を踏破するまでの間は、負ける度に私たちが支援をしてあげます。
私たちの助けがないとクリアできないと教える形で傲慢を、お諫めしますね。私達に頼った時の代償はそこまで重くないからご安心を」


991 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 23:00:53 ID:0RVK7FZh

 ランの言葉を聞きながら目を見ない様に彼は心掛けた。ユウキとランに交互に嫐られている時、一番最初の前世で彼を見初めた二人の目が彼の理性を一番削ってくる。ユウキの閨の中の彼の不甲斐なさへの蔑みと、愛情の混じった眼と、ランの堕ちた彼を愛でたいという目を交互に見ていると頭がどんどんと溶けてくる。その様子を見ながらユウキが言った。

「一番見てほしいところを見てくれないなんて、夫なのになってないなぁ。ゲームオーバーになった時の再出発ポイントと罰ゲーム部屋はここだから、その時は楽しみにしててね♪」

 ユウキが不意に闇を呼び出し消え去ると。ランも体が水に変えながら言う。

「多分だけど、何度か負けることになるでしょうから気楽に私達に頼ってくださいね♪ 最もその度にご褒美をいただきますけど」

 ランはそういって消えていった。

 ネプテューヌは横島に向かって言った。

「忠夫、あの二人に対して特に甘いのは仕方ないけどこういう場所だと怒らせるより喜ばせた方が危険になっちゃうこともあるって覚えておかなきゃ危ないよ」

「あ、ああ」

「とりあえず冷たいシャワー浴びたら一晩寝て。それが済んだら攻略に移ろうか」

 ネプテューヌの提案に彼は頷いた。まだぎりぎり、大丈夫だがこれ以上誘惑されたら、我慢できなくなっていただろう。





 横島達がユウキとランと話していた頃マイは大鳳と共に嫉妬界を攻略していた。そのさなかマイはただただ、色香による弱体化のない大鳳の凄まじさに驚愕を繰り返している。

 ユウキ配下の中でもかなり上位のインプ達が大鳳に切り込み、あるものは見事に気配を消し去り、
あるものは僅かに気配を感じ取らせる類の気を放ちながら襲い掛かってくる。大鳳は闇に紛れた彼女たちを大喝した。

「夜の闇は炎で照らせるもの。かような術が効は僕に通じません」

 死後その名前と王国を復活させたことで、王国の守護神として祀られた彼は火を司る不死鳥の化身ともいわれた。その炎が彼の剣に宿り辺りを照らしている。
夜の闇とどうかしているインプ達にとっては太陽にも等しい強い炎は闇を消し去る類の天敵でもある。

 それでもユウキ配下達は見事な動きを見せて辛うじて炎を避け大鳳を食い止めて切り結びあう。二刀流を振るう彼の動きを僅かに止めることができた瞬間、
ランの配下の水の妖精達が様々な魔術を放つがそれでも彼の力を完全に消し去ることは出来ない。大鳳が剣を手放した瞬間に彼の姿が消え去り、体術が炸裂し始める。
拳法家として技量は流石にジャギやアミバが僅かに勝るが、それでも彼の素の力と速さがその差を消し去り。鉄の籠手で強化されたそれが多くのエルフたちを薙ぎ払っていく。
槍を突きだしたエルフの鋭く速い一撃はそれすら上回る大鳳手で払われ、逆にエルフが体制を崩した。彼は槍を奪い去ると棒術の棒のように振るい多くのエルフたちを倒していく。ほどなくして全ての敵を薙ぎ払うと、大鳳が言った。

「マイさん急ぎましょう。踏破することではなく、この嫉妬界の状況の把握をです。一応できるなら試練のルールに反しない範囲で小細工をしておきましょう」

「ええ、そうね」

 大鳳の動きを見ながらマイは思う。もしも大鳳が色香が効きづらくなるように育てられて対女権国家の軍人をやっていたら、ミクを除く五将を超えていたかもしれない。
ここにいる女悪魔達は大半が横島狙いもしくは異世界の男性を品定めや味見をしに来た者達だ。
大鳳狙いなら、ここには来ていない。だからこそ色仕掛けを受けていない状態の彼が見られるわけだが、人間の男性以外には倒せない女殺しの魔物達相手に神々となった後も前線を続けたのも納得できる強さだ。
大鳳の炎は敵を焼くだけではなく、善性の味方は回復する再生の炎だ。もしこの世界がエンタメ世界ならゲームでは出禁になるか彼狙いの女権国家女子をセットで敵として出さねばだめだし。
小説でも彼狙いの女性がいない状態はゲスト出演しかさせられないレベルだろう。マイは大鳳に視線で促されたままに従い動き始める。彼は知力においても色香が絡んでなければ自分より優秀だ。
今回は本当に心情的以外には楽な攻略になりそうだ。マイは別の場所で調査をさせている仲魔達と連絡を取ると次の行動を頭の中で組み立て終えて指示を出し終わった後、横島の状態に思いをはせたがあまり心配の念は浮かんでこない。
これも大鳳が太鼓判を押したからだろう。つくづく彼は知力でも反則クラスなんだなとマイは思う。




 大鳳達が順調に進んでいる頃、横島はあろうことがこのエリアのボスであるはずのユウキとランの二人も加えて森を進んでいた。その理由はこの嫉妬界の試練の一つだと言われ為だ。
ユウキとランの二人は配下の妖精達に手加減無用と伝えたらしく、妖精達は全力で彼らを襲ってきた。横島に同行するために力を落とした二人はそれでも大きな戦力となっている。
ユウキは配下の妖精達の魔法や弓矢をかわし、否敵が放つより速い矢と化した様に動き敵陣に飛び込むと敵を薙ぎ払い敵を一時的に消滅させている。
ランも水を操り横島を助けながらユウキにやや速さで劣りつつも魔術でそれを補っている。二人は横島の使い魔としての契約をしており、今は鍛錬に付き合うという形で動いている。
だからこそ彼女たちの連携に合わせることで能力が上がる様にしているのだろう。『鍛錬に付き合う』契約である以上はボスも務めることができると二人は言っていた。
二人がパーティに加入する時もって来てくれた霊酒も探索を大いに助けとなっている。これなら二人が抜けるまでは貴重な他の回復アイテムを消費せずに済むだろう。

 森の一番奥にたどり着くとそこには玉座に腰掛けているさとりがいた。彼女は意地の悪い笑みで彼を見下ろすという。

「ここは私がボスを勤める場所だから。安心しなさい。私の使い魔となったユウキとランだけが貴方の相手よ。
私は『手は出さないわ』ただし今戦う二人はあくまでもこの『傲慢界模倣エリアのボスとしての二人だから』嫉妬界のボスとしては戦っていないことを忘れない様に。それと今回は二人はとてもえげつない手も平気で使うわよ」

 そういうとさとりは玉座から二人に戦う様に指示を出すと座って戦いを見守り出した。

 横島は刀を構えると全力でユウキに打ちかかる。僅かでも全力を出し渋ればユウキにはすぐ負けるという確信がある為だ。
ネプテューヌもそれは一緒だったらしく、初手から女神化してパープルハートの姿となり全力でランに打ちかかった。 横島の前世と出会った時の忍者姿ではなく、
SFの兵士のレオタードと少し似ている女神の鎧と大きな刀を構えた彼女はその剣を軽々と振るいランに食らいつく。ランはその一撃を避けると剣に魔力を籠めて下がった。
その交差を見て、彼は少なくともパープルハートはランとどちらが勝つかわからないだろうとおもった。

 横島の霊力が籠り翡翠色に輝く愛刀、蛍守(ほたるもり)がユウキに向けて振り下ろされるとユウキもそれを剣で受け止めて楽しそうに下がる。

「たまには忠夫と全力で戦うのもいいな。忠夫は僕を怪我させちゃうかもと思うと自分の方が弱くてもえげつない技とかつかわないし」

 嬉しそうに言いながらユウキは彼の剣を受けて下がった。横島は剣を合わせながら、彼女の技がとんでもなく読めている自分に僅かに驚きそれ以上に納得している。
恐らくはここに来てからユウキと共に戦った魂の記憶が目覚めてきているのだろう。ユウキの速すぎる一撃を受けて彼が鍔迫り合いを演じ始めるとさとりが言った。

「ユウキが鍔迫り合いで勝ちそうね。そこで負けるとえらいことになるわよ。今のユウキの内心は『忠夫格好いいな、このまま鍔迫り合いで勝って倒せたら、二晩前に閨でやられたあれやりたいなぁ』よ」

 妙に上手なユウキの物まねをした言葉を聞いた時、横島は二晩前にユウキにされたことを思い出してしまった。
そして彼女の瞳に、闘争心以外にも閨で彼を嫐った時の光が宿るのを見て、分身が反応しそうになる。彼は刀を握る手にあり得ない程の力を入れて、ユウキを吹き飛ばした。

「忠夫どうしたの、まさかさとりの言うこと間に受けちゃった? さすがに信仰している女神様が自分が戦っている相手より強い相手を引き受けてくれているのにそれはないよね?」

 信仰していたのはいくつか前の前世だ、そう言いかけたがその言葉は途中で止まる。よく考えたら今の自分もネプテューヌに対してそういう信仰心を持っていると言えるかもしれないと思ったためだ。

「直ぐ否定できないんだ♪変態な忠夫が望むなら今負けたら昨夜のあれやってあげようか?」

 そういってユウキが剣を連続ではなってくると彼はいくつかをかわしそのうちの一つに合わせて全力で打ち込んだ。合わせられると困る一太刀を当てられてユウキは笑った。横島が自分のことを深く理解していると感じたためだ。

 嫌な予感を覚えつつ、性欲に囚われかける彼の耳に不意にパープルハートの声が響く。

「忠夫、過度に負い目に感じるのはよしなさい。性欲は誰にでも当たり前にあるものよ。そして背徳感が高ければ快楽も高まる。だからあまり肩ひじを張らない様にしなさい。
私ともう今生でも一度肉体関係を持っているのだから気にしなくていいわ」

 その言葉は彼の心に大きな変化を与えた。信仰心という慣れない感情のせいで彼の性欲が初めて味わうタイプの刺激を受けていたのが消えさっていく。そして次の瞬間、
彼は最小限の隙でパープルハートの様子をうかがうと、彼女の姿が忍者の衣装に変わり持っている武器も大きめの日本刀から小さめの忍者刀に変わっている。
恐らくは横島に言葉を届けるために変身したのだろう。速さがより上がり攻撃が軽くなった彼女は途端に不利になった。だがそれは彼女が弱体化したからではない。
確かに忍者としての戦闘スタイルが長年戦ってきたスタイルより不慣れというのもある。だが、そこまで大きく劣っていたわけではない。単純にランがユウキの訓練に付き合った期間が長く、
速さ重視の戦い方に慣れていたせいだ。ランの魔術をいくつか受けて下がった彼女を見て横島はユウキの攻撃を無理やりかいくぐると火事場の馬鹿力を出して一枚の札をランに向けて投擲した。
ランもさすがに予想していなかったらしく防いだものの僅かな隙が生じる。その一瞬の隙を見てパープルハートは忍者から元の姿に戻った。

 彼女がランから受け取っていた霊酒を飲むと彼女の霊力やダメージが回復していく。二人は敵対する時も霊酒を残していたのだ。横島はユウキが再び激しく打ち込んできたがそれを防ぎながら、
パープルハートの援護がなくてもどうにか回復しなければと思いながらユウキと切り結んでいく。防ぎながらも横島には勝機が見えている。彼はユウキやランの動きが驚く程読めるのだ。
これは言うまでもなく前世から積み上げてきた彼女達との共闘の記憶だろう。ユウキの剣をかわし彼は大量の札をばらまいた。
大した霊力を籠めずともそれなり以上の威力の札が辺りにばらまかれユウキも全力で防御せざるを得なくなる。
この手はあと一回か二回しか使えなくなるだろうがそれでも、ここでじり貧になるよりは良し、とみなしたうえでの決断だ。 彼がユウキとランが持ってきた霊酒を飲み回復しようとして――、それを飲んだ瞬間快楽でのたうち回り出した。


 横島がのたうち回り出したのを見たパープルハートは即座にさとりに向かってその大刀を振るった。明らかに今の横島の様子はさとりの想起を受けた時と類似していた為だ。
だが彼女の剣はさとりの前の見えない障壁で阻まれる。それを見てパープルハートに困惑の色が浮かんだ。
これは戦闘に参加していない試練の運営員を守る結界、つまりさとりは約束通り何もしていないということになる。それがわかった瞬間パープルハートは詰んだかもしれないと思った。
ここで横島にこの術をかけていた人物を攻撃しなければ多分この戦いは負けに繋がってしまう。困惑する彼女を他所にさとりはにやにやといやらしい笑みを浮かべて言う。


992 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 23:03:32 ID:0RVK7FZh

「やはり勘違いしたわね。私と彼を嫐った経験が多い女性でも間違える可能性はあるくらい、今の忠夫の状態は私の想起を受けた時と似てるからね。まして趣味が合わなくてあまり一緒に嫐った経験のない貴女じゃ間違えて当たり前ね」

 戦闘に参加していない運営員を攻撃したペナルティが発動しないのは、意図的に彼女が勘違いさせた為か、あるいは勘違いしても無理がないとみなされたか。
ユウキがパープルハートの前に立ちランと横島の傍に行くのを妨害するとランが、彼の耳元に口を近づけた。

 横島はのたうち回りながらさとりの想起と似て非なる幻覚と似た状態を味わっていた。辛うじて現実の声が聞こえる彼にランが横から言う。

「ちゃんと呪いなどがないか調べていたし、パープルハート様が飲んで大丈夫だったのを確認してから飲んでましたよね。これは呪いや毒じゃなくて、本来ならスクカジャやタルカジャみたいな貴方に有利になるバフを逆に不利になる様にした技です」

 確かにこれはさとりの想起と似ているが大きく異なる。今彼はパープルハートとさとりこいしとユウキとランに嫐られているがこんなトラウマはない。困惑する彼にランの言葉はさらに続く。

「ええ。私の種族はウンディーネをつまりニンフとしての側面もあります。つまり、あの酒は私の守護する泉から作られたもの。つまりこれは未来を見ているのです。ここで降参すればこれを味わった後で、次に進むことになります」

 ユウキとランの四つの乳房が彼の分身を挟みさとりが二人の乳房に挟まれた彼の分身の先端を踏みつける。彼は泣き叫んだが射精が起こらない。現実世界のランが彼の分身の先端を掴み寸止めしているためだ。

 長い輪姦を受けた後で彼は現実に戻るとどんなに長くても数条秒程度しか経っていないことに気づく。ユウキがバカにする顔をした後で剣を構えて言う。

「忠夫負けたら、今予知で見たあれだからね」

 彼女たちに嫐られた感覚があるせいか、彼は上手く霊気も練れずさらには射精を我慢させられていたせいでそのことしか考えられない。
ユウキのワザと手加減した一撃すら防ぎきれずに攻め込まれ、鍔迫り合いになった直後にユウキの拳を受けてしまった。
倒れかけた彼が苦し紛れに放った一撃はどの前世か忘れてしまった時と似たような結果になった。彼の剣がユウキのスカートを切りその下の露出の多いレオタードの衣装があらわになる。
ユウキの速度を思えば今の横島の剣など目を閉じていてもかわせるだろう。いくつか前の前世と同じくわざとだ。ユウキは横島を閨でいじめるのを愉しんでいる時の笑顔を浮かべながらわざとらしく言う。

「油断しちゃった♪ いくつか前の前世でも忠夫に胸元の服とさらし切られちゃうし、僕は勝ちが確定するといらない失態を犯しちゃうみたい」

 そういうとふっと視界から消える程の速度で動いたと思うと、仰向けになった彼の上に現れる。
次の瞬間彼女は靴を脱いでおり、左足は彼の腹を抑えもう右足はズボンの上からでもわかるほど大きくなった彼の分身を踏みつけている。
そしてユウキの尻を強調している衣装を見て彼の分身が余計に反応すると彼女はわざとらしく言う。

「忠夫はそういえば今はいくつか前の前世なジパング価値観だったよね。つまり女性の尻に顔をうずめさせられるのが凄く恥ずかしい。それで僕のお尻をそんなに見ているのかな?」

 わかり切っていながらわざとらしく疑問を投げかける彼女の言葉をさとりが否定した。

「いいえ違うわよ。ランに見せられた予知で、ユウキさんに今言われたことをやられていて、逆に興奮してるのよ。この気持ち悪い変態は。あら私の暴露で余計に固くなったわね」

 ユウキは使い魔であるせいか信じられない程彼の分身を足で的確に嫐っていく。
パープルハートがランと切り結んでいるがそれでもここまで来るのには相当に時間がかかるだろう。 射精直前に彼女が剣で彼のズボンを切り裂き。そして彼の分身から一気に射精をさせた。

「ああー!」

 ドピューという音が聞こえそうな射精をした彼の白濁を彼女は受け止めながらそれを吸収し余計に霊力が高まっていく。これはもう勝てなくなった。そう思った瞬間彼は降参を口にした。

「やっぱりこうなったら勝てないよね。それじゃあ罰ゲームスタート♪」

 嬉しそうにユウキが言うと、彼の視界が暗転し。セーブポイントのやたらと大きなベッドがある学生部屋に戻っていた。寝台に腰掛けている彼は、自分が風呂に入った後の様になっていることに気づきもしかしたら、意識を失っている間に現れたのかもしれないと思ったが、ウンディーネでもあるランならたやすいかと思った。そう思いながらも霊力が限界に近くなっていた彼は、用意されていた軽く摘まめる料理を口に放り込むとランの守る泉の水から作られたらしい霊酒を飲み始めた。どうせ罰ゲームが確定なら後に差しさわりが出ないようにした方が良い。

 飲み終わった直後に彼の意識がもやが、かかったようになると、ユウキとランとさとりとこいし、そしてパープルハートが中に入ってきた。
彼女達は彼に近づくと霊酒と料理で分身が固くなりきり殆ど動くことができない彼を彼女たちは囲んで嫐り始る。

「今は一応忠夫の使い魔な僕が変態なご主人様の望みをかなえてヴィヴィオとは別の部分の傲慢を諫めちゃうよ♪」

 横島の分身をランと二人で四つの乳房で挟み嫐りながら彼女は言う。

「強くなって性欲を抑えれば僕達より上に慣れると思っていたでしょう? ほら僕達に来れされまくってそれでも僕たちの色香に勝てる?」

 横島はランとユウキの馬鹿にした瞳に負けながら答えた。

「無理だ」

 実際に全ての女性達にやられた行為を覚えている以上は記憶に刻まれた彼女たちに敗北感が強い。霊力は心の力でもある。
彼女たちに植え付けられた負け犬根性と快楽とトラウマで勝つことはもう無理だろう。それを聞くと二人はより強くパイズリをして彼に苦痛一歩手前の射精をさせながら言った。

「『無理です』でしょう今夜の僕たちは傲慢界模倣だからわからせたいんだから察してね」

 そういうとユウキは射精したばかりの彼の分身をまたパイズリを始めていく。そしてさとりが、彼の前世からもらったらしい文珠で二人の心を読んだ内容を『伝』えてくる。

「忠夫は前に僕たちにやられた男として恥ずかしすぎるプレイやられたいと思っているでしょう? 使い魔契約しているから隠してもわかるんだよ」

 ランが彼の分身から離れると水で彼の精液を洗い流す。否、水で吸収したというべきか。彼女は慈母の様な笑みを浮かべながら彼の唇の中に乳首を入れて言う。

「どんなに汚しても私が綺麗にしますからあり得ない程早く赤ちゃん並みな弱さで暴発させても気にしないでくださいね♪」

 ランの水で綺麗になった彼の精液は確実にランに吸収されている。その分自分の霊力が弱まり彼女が強くなっていることがわかる。
一時的なものだがそれでも支配されている感覚に興奮を覚えるあたり自分は末期だと思う。 パープルハートが彼の分身を受け入れると即座に射精したのを見て彼女達が彼を嘲笑し、
時には姉や母の様な言葉をかけながら射精させて削っていく。そこにさとりの想起と、こいしの恥辱心を煽る無意識操作も加わってくる。

「忠夫、王国男子としてもジパング男子としても今生の横島家当主としても終わりだよ。これを喜ぶようになったら」

 ユウキ尻尾が伸びてきて、彼の首輪となった後の騎乗位をしながら彼女が彼から何度も射精させながら言う。そしてそれが終るとランが交代する。

「忠夫さん、大丈夫ですか。お慰めしますね」

 癒しの水を思わせる彼女の膣はユウキの責めを受けた後では余計に彼の自立心などを削り融かす効果が上だ。それがわかった上で彼女は優しく絞っていく。射精するとランとユウキを押しのけて、さとりとこいしが前に出てきた。

「女性の蔑みの目が相当に欲情させる度合いが上がったようですね。私たち幼女の侮蔑の目が相当聞くようになったみたいね」

 そういうとさとりはこいしと共に彼の分身を何度目かわからないが又飲み込んだ。彼がそれに屈服したのを見るとパープルハートに向けて言う。

「約束通りお願いね」

「ええ」

 そういうとパープルハートは女神化を解きネプテューヌの姿へと変わった。そしてネプテューヌの肢体を見ていると分身が反応してしまうことに彼は異常な罪悪感を覚えた。さとりは耳元に唇を近づけ息を吹きかけるとぞくぞくする彼に言う。

「貴方はネプテューヌに脳を焼かれて神聖視するようになったけど、パープルハートに対してだけ欲情するようになったんでしょう。でも私とこいしや愛歌やリグルに嫐られたことで少女にも欲情するようになったのよ。
その意思が強くなるようにユウキに頼んでやってもらっていたけどね」

「な、なにをしようとしとるんや」

 さとりがこいしに目配せをすると彼女は言う。

「パープルハートとネプテューヌは同一人物だけど性格が大分異なるわ。だからネプテューヌは性欲の対象外としているのをやめなさい。信仰する女神に誘惑されたら直ぐに堕ちる馬鹿になってしまいなさい」

 そういうさとりを他所にネプテューヌは横島に背伸びをしてキスをすると言った。

「まあ、さそったのは私の方だからそんなに気にしなくていいよ。それじゃあ、忠夫、私にも欲情するようになってね」

 ネプテューヌが彼の分身を飲み込むとさとりが言う。

「信仰する女神に犯されて直ぐに負ける変態になるのは背徳感が大きいでしょう?」

 その蔑みの言葉をかけながらさとりはこいしに命じて彼の無意識を操り余計に背徳感を大きくしていた。射精の瞬間に合わせて最高にした後、ネプテューヌの腹が膨れる程の射精を終えた彼に容赦なく言う。

「『想起・信仰を失いし今の射精』」

「あ、ああ。やめてぇ!」

「そういっている割に分身は凄く大きくなっているわね。この変態が!」

 さとりに想起されてネプテューヌの中に注ぐ量が大量に増えた後、彼女の腹が彼の精液をマグネタイトとして吸収し終え小さくなるとさとりが言った。

「貴方はパープルハートを肉欲の対象として見るようになってからはずっとネプテューヌの方に肉欲とは無関係の信仰を注いでいたけど、今はそこもなくなったでしょう」

 横島の瞳から肯定の色を読み取るとさとりは笑って彼が眠るのを待った。


 ネプテューヌとの性行為が終った直後にユウキはさとりを見ながら自分とはベクトルが違うところで嫉妬深いなと感じていた。
横島がさとりが俗にいうド畜生と言われるタイプの女性であることが分かった上で、命がけで助けてくれて本気で惚れてからは、横島が心の美しさや善性を持った女性に脳を焼かれて、
妻達とは別ベクトルで大事、しかもその相手の為になら死すら恐れない、というスタンスになった時の彼女のやきもちは自分たちよりすごい。 だからこそネプテューヌを本人がそれを望んでいた節もあったとはいえ、
自分たちと同じ立場になる様に仕向けたのだろう。さとりの嫉妬が沈んだのを見た後ユウキはネプテューヌが役目を終えて帰るのを見届けると、次の予定を立て始めた今度は飽食界の模倣をして彼を嫐る為だ。


993 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 23:05:40 ID:0RVK7FZh





 傲慢界の模倣を終えた後の彼はユウキとランを連れて歩いた状態のまま、ネプテューヌに脳が焼かれた前世の学生生活を追体験させられるダンジョンに来ていた。
女権国家で学生ながらにホストのバイトをして教師として彼の師匠をしていたエヴァを妬かせた結果、特別なカクテルを注文されそれを受けたら、ユウキとランの出してきた酒を渡された。
疑問に思いつつそれを飲んだらその状態で大人の姿になったエヴァが血を吸い始めたのだ。彼女は両手両足で横島を捕らえながら、まともな思考もできなくなりもがき逃げようとする横島相手にわざと少し足を緩めては、
力を戻して自分の膣で彼の分身が出入りするのを悦んでいる。

 悲鳴しか上げられない横島に吸血をやめた後でエヴァは言う。

「どうだ忠夫。ホストクラブで言ったあのセリフ。『君が今までの輪廻の中で最高の女性だ。この言葉を言ってどんな目にあっても後悔はない』について両方撤回しているだろう」

「はいぃ!」

 エヴァがやめてくれるかと思ったが妬いているだけではない彼女の頬がいつもと違い赤くなっている。

「修行の一環として霊的問題を抱える女性を受け持つホストをしていたようだが、あの客を助ける時のお前は格好よかったぞ」

 そういった直後にエヴァが横島の姿を思い出した為か、膣が彼の分身を余計に強くとらえ射精が激しく起こる。そしてユウキとランの魔術酒が彼の奪われる霊力を上げていきさらに再び血まで吸われ始める。
エヴァは彼の血と精を吸い尽くした後に笑う。

「もう私はお前の授業を受け持てんかもしれんな。股間が反応しどうしでお前がまともに授業をうけられまい」

 エヴァが離れた後もユウキとランにふるまわれた酒と料理のせいで体調が万全に戻り二人が彼と体を重ね始めると、二人の霊力が混じった状態でまたエヴァに血を吸われたら自分は快楽で死ぬかもと思った。エヴァは少し悩んだ後言った。

「お前が壊れたら私が責任を取ってお前が救いたい全てを救おう。解呪の為とはいえお前が他の女の為に命がけで特別な酒をふるまったのが面白くないのでな。あの女性より特別なカクテル(横島の血)をもらおうか」

 ユウキとランに嫐られた後の彼の血を吸うエヴァは快楽で泣きわめく彼を心底愉しみながら対面座位で血を吸っている。ユウキとランは彼が正気を保てるように手伝いながら念話で話し始める。

『お姉ちゃん、エヴァは完全にスイッチ入っちゃてるねこれ』

『ええ、やきもちもあるんでしょうけど。困っている女性を救うために命かけた忠夫さんが格好良すぎて完全にタガが外れちゃっているわ。まあ女殺しの魔物が暴れない時期だから、忠夫さんが快楽で壊れてもなんとかなるけど』

 エヴァに血を吸われながら彼のいくつか前の人生の青春ならぬ性春の記憶が大量に蘇ってくる。ダンジョン攻略や修行をしている途中でユウキやランを始めとした女性達に嫐られ。
海の合宿の時も水着に見とれた結果大人の姿で雪姫と名乗っていたエヴァに南の島の孤島で大量の海の幸などを食べた後に犯されたり。
能力を上げてくれるだけではなく女性陣に嫐られやすくなる料理や射精量を増やす食べ物を美味いからだけではなく彼女たちに可愛がられたいと思って食べていた記憶も戻ってくる。
エヴァは彼が動けなくなったのを確認すると気が済んだらしく、外に出て行った。恐らく彼が助けようとしていた人々を代わりに助けてくるのだろう。

 エヴァが去った後、ユウキは先ほど彼に食べさせていた料理の消化を早めそして彼の霊力を回復させる霊酒を渡してきた。生存本能に負けて彼が飲むと、ユウキが言う。

「一応インプは魔女の生き血を褒美にもらうって、聞いたことあるよね」

「え……?」

 横島が理解する前にユウキが彼の首筋から血を吸いそしてエヴァと同じ体位で交わり出した。エヴァの魔力も性交を通じて多少流れ込んでいたのを回復させられた後で、
ユウキに首筋としたから同時に霊力を奪われた彼は顔面を崩壊させて倒れた。ユウキは笑う。

「一応一度だけとはいえ、吸血の快楽を一番強く与えた経験もらったよ♪」

 快楽で意識が飛びそうになりながら彼は『これが嫉妬界……』と思った。

 エヴァとユウキに飽食の贄として貪られた後に彼を囲む魔界の気配が一気に変わっていく。彼は震えがくる感覚を味わいながら辺りを見た。ここが嫉妬界のユウキとランの領分だ。

 部屋は前と同じ学生寮の大きな部屋だが、おそらくここが嫉妬界の本拠地だろう。ユウキとランが従者の様に恭しく扉を開けると大人の姿のヴィヴィオが入ってきた。彼女は脅える横島を愛おしそうな目で見ると言葉をかけてきた。

「私も実はネプテューヌさんに大して妬いているんですよ。何せ貴方が女神として信仰した相手ですから。私は妻だからそういう目で見られないのは当たり前ですけど、それでも他の女をそういう目で見られるのは面白くありません。
それに私と彼女は色々と似ていますから」

 ヴィヴィオの体から感じられる気だけでストレリチの女神にも等しい霊力をかなり強く開放しているのがわかる。逃げようとした彼の首筋にユウキの尻尾が絡みつき、首輪の様に拘束してきた。 
ヴィヴィオは彼に騎乗すると体を押し付けながらパープルハートがしてきたそれと似た動きで彼の分身を内部で嫐り射精させながら言う。

「一応私は形式だけとはいえ、ネプテューヌさんとライバルの女神みたいな立場でもあるんですよ。 ユウキ、使い魔として忠夫さんの信仰を守る力を強めてあげてください」

「はい。ヴィヴィオ様♪」

 ユウキによってネプテューヌへの信仰が強まると彼の中で背徳感が一気に上がっていく。ヴィヴィオはそれを見下ろしながら激しい攻めから優しい責めえと変えていく。
脳が壊れる程の快楽で彼を責め続けるのを敢えてやめて、自分がネプテューヌのライバルの女神に良い様にされているとわからせるためだろう。
ヴィヴィオは彼の腕を取りしばらく自分の乳房を揉ませていたがしばらくすると射精ぎりぎりの快楽に抑える動きに変えると、ユウキとランの胸元に押し付けた。
そして二人が自分たちの乳房を握り閉めさせた瞬間に本気で彼の分身を膣で締めると彼は二つの乳房が与えてくる快楽の電撃とヴィヴィオが倒れ押し付けてきた乳房が胸で潰れる感触と膣の四つに頭をやられて完全に意識が飛んだ。

次に彼の意識が戻った瞬間に自分はアリスの、人形に視点を移された時のようになっていることに気づく。ヴィヴィオが彼の顔に尻を押し付けながら足コキをしている。彼女は凄く愉しそうな笑みを浮かべている。

「正直他の女性陣と同じく私にとってもこのプレイは今一です。
やはり狐族とは違いますね。決して悪い訳ではありませんが。 忠夫さんの恥辱心が伝わってくるのがぞくぞくします。男性優位の性行為が当たり前のジパングの価値観で一番恥ずかしい女の尻に顔をうずめさせられながら、
足で無理やり射精させられかけている。それも信仰する女神のライバル相手に」

 ライバル相手の一言で射精した彼の分身をユウキとランが再び乳房で挟むと彼は続けて射精させられた。その様子を見た後ヴィヴィオは少女の姿になって言う。

「それじゃあ、お兄ちゃん。信仰する女神の子供形態にも勃起するようになったし、そのライバル相手に恥ずかしい騎乗位しよっか♪」

 ヴィヴィオは敢えて子供の姿になったのはネプテューヌへの対抗心だろう。彼女が彼の分身を飲み込んだ瞬間大人形態とは違った快楽が襲ってくるそして、
こんな少女に圧倒的な女性優位の性行為をされている。その感覚と共に彼が射精をすると、ヴィヴィオは目を閉じて彼に祝福をするようなキスをしながら言った。

「お兄ちゃん凄く可愛かったよ♪ ネプテューヌだけじゃなくて私にもそういう姿をたくさん見せてね」

 ネプテューヌと呼んだ時のヴィヴィオの口調には親しみや友情の様なものが感じられた。ライバルではあっても険悪ではないのだろう。彼女はすっかり気をやってしまっている彼をユウキとランに任せて出て行った。そしてユウキとランが言う。

「それじゃあ忠夫僕達姉妹の上書きの数々を味わってもらうね」

「ええ。さんざん妬かされてきましたから」

 ランが手をかざすと水でできた扉の様なものが現れそこからさとりとこいしが出てきた。彼女達も参加するらしい。

 この後、横島は何度も何度も意識が飛ぶような性交を二人から受け、ユウキに夢の中に入られ使い魔としての力で嫐られる予知夢の快楽を上げられたり、
子供の姿にされて甘やかす性行為をアリスの使い魔となった二人にされてしまったり。そういった行為を受けながら彼は自分の意識が何度も危うくなっていく。

 さとりに今までのトラウマを想起されて射精させられる完全に搾り取られた後でランが酒を差し出してくる。飲めばろくでもないことになるとわかりつつも生存本能に負けて飲むと。
意識が回復し、さとりの想起と似た予知夢が起る。今は子供の姿になっている彼をユウキとランが挟んだ。

 酒を飲むと現実と見分けがつかない予知夢が訪れる。横島の使い魔となっているユウキが彼の内心の性的被虐願望を読み取り性悪な美女の使い魔となって彼を嫐っている夜の様だ。
恐らくは今生で知り合う可能性のある女性なのだろう。典型的な日本的悪女風な黒髪の美女と共にユウキとランが彼と嘲笑の目で見ている。どうやら彼女の嗜虐心に相応しい力を使い魔となったユウキが与えている様だ。
名前もわからぬ性悪な美女は彼の分身を踏みつけながら言う。

「ほら使い魔にすら負けることで、家庭内の魂の順位が一気に堕ちたわね。この婚姻の儀式が済んだらあなたは使い魔以下よ」

 ランとユウキが彼を挟みながら百合行為をしていう。

「忠夫君が不甲斐ないから今一僕も満足できないよ。お姉ちゃんお願い♪」

「ええ、任せなさい」

 ランが子供の姿となった彼が胸をうずめさせられているユウキの乳房を揉みしだくと、ユウキの膣が一気に締まり彼の分身が射精を起こす。
ランは快楽のあまり逃げることしか考えられない彼の後ろから腰を下げて彼の腰も下がると、直ぐに力づくで押し戻しユウキに出し入れをさせる。それを見て予知夢の性悪な美女は笑う。

「いつになったら学習するの。私を助けた時とは比べ物にならない無様さね」

 ランとユウキが位置を入れ替えると同じ行為をしながら三人は彼の悲鳴を堪能し始める。

 最後に彼女が嘲笑と共に婚礼の儀敷に使われる文字を刻んだ祭壇で彼を押し倒し騎乗し始めて彼が射精するとその予知夢は終わった。

 現実に戻ってきた彼はその女と同じ体制で彼に騎乗しているユウキが目の前にいる状態で目覚め、
彼を見たユウキは夢の続きを見せる様に彼の上で腰を動かしている。悲鳴を上げているのを見てさとりがバレバレの偽の親切心を見せながら言う。

「良くない予知夢を見たけど、一度では警戒心が沸きづらいわよねぇ。『想起・今の予知夢』」

「いやー!」

 悲鳴を上げる彼を他所にこいしが恥辱心を煽ってくる。彼女たちの饗宴はマイの気配を感じ取った彼女たちが彼女を迎え撃つ準備ができるまで続くことになる。



 
マイは大鳳と仲魔達のおかげでそれなりに苦戦はしたが苦境に立つことはないまま嫉妬界の奥に到着した。
そしてそこにはエヴァとは別の意味で夜の女王を名乗れるほどの闇の気を纏ったユウキと夜の闇の中で映える湖を思わせる美を纏うランが並んでいた。そしてその間には与えられた快楽のあまり虚ろな目になっている横島の姿が、
本当にほんの僅かだが怠惰界でアリスに嫐られぬいた後よりひどいかもしれない状態だ。


994 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 23:11:21 ID:0RVK7FZh

「マイ、よく来たね。一応聞くけど最後の試練を受ける準備は良い?」

 ユウキの言葉にマイは即答した。

「ええ。愚弟、いえ忠夫を取り戻させてもらうわ」

「あながち間違いじゃないけど、マイは冥府の女神でしょう。その価値観から言えば、僕たちの方が忠夫を取り戻したと言えるんじゃないかな?」

「そうかもね。でも今生の最も傍にいたのは私だから」

 二人が少しだが本気で剣呑な気配になりかけた瞬間大鳳が、敢えて空気を壊すように割って入った。

「ユウキ、早く勝負しようよ。僕としては早く始めたいんだ」

 場違いな程に明るく昔なじみのユウキとランに向ける親しみを込めた声にユウキは毒気を抜かれると共に警戒心を抱いた。
畜生ではあっても横島のことを真剣に愛しているマイが常に冷静だったのは彼が太鼓判を押していたことも大きいのだろう。大鳳のその様子に毒気を抜かれながらユウキは言葉を返した。

「大鳳、妙に余裕だけどそんなに私達の試練を簡単に越せそうだと思っているの?」

 僅かに咎めるような色の籠った声音にも大鳳はひるまず同じ調子で返す。

「ううん。難しいと思うけどやって見せると決めているだけだよ」

 ここまでは普通の口調でしゃべっていたが不意に彼は剣を構えていう。

「ユウキ、忠夫に何度も助けられた恩ここで返すよ」

 そこまで真面目な宣言をした後、大鳳がいきなり意図して脱力したような日常状態になっていった。

「いやこれは恩返しとは言えないかも? だって勝てるの確定だし」

 それを聞いた瞬間、ユウキの剣が大鳳に凄まじい早さで放たれた。怒ったわけではない。大鳳の言葉がハッタリではないとわかったからこそ、全力で大鳳を潰しにかかったのだ。

 大鳳は剣から鳳凰の炎を思わせる火炎を放ちながらいう。

「夜の妖精は明かりに消し去られるもの我が転生と再生の炎で封殺されよ」

 神様らしい威厳のある声と共に放たれる舞踏を思わせる攻撃はユウキに速度でも負けていない。

 トゥルダクが二刀の剣を力強く振るい。ハヌーマーンと天狗がトゥルダクの剛の剣をその速ささで補うべくかけ始める。
その二人の援護をすべくアレクシアが金槌坊と共にランに向かっていく。彼女の水を操る能力が今は大鳳にとって一番の脅威だ。
ランは水を大量に出現させるとそこからルサルカや配下の水精霊や妖精を呼び出し自分もそれを率いて切り込んできた。

 マイが呪文を唱え冥妻天女の剣を振るいながら彼らを指揮しランの行動を完全に止めに入っていく。

「大鳳は一騎打ちなら確実にユウキに勝つわ。だから少しでもランを食い止めなさい」

 ユウキも相当な実力者なのに、一切疑わないその様子にランは感嘆しつつ。自分の軍勢を大量に召喚しながら自ら前線に出てき切りこんできた。
トゥルダクと金槌坊が二人がかりでかかったが僅かの差で押し負ける。数体だが水の精霊たちが、ユウキの援護の飛び込んでしまった。


 数体の水の妖精達は精鋭だったが大鳳の炎ではない体術と刀ですぐに倒された。魔法で攻撃したという事実を除けば、とてつもなく速い弓で打った相手が、それをかわして瞬間移動してきて、殴られ切られた。
そういう映画でしか見られないような光景だ。数秒で決着がついたその戦いを見た時、大鳳よりも水の精霊たちを称賛したくなるレベルだった。よくぞあんな怪物相手に心折れずに適切な動きをした、と。

 非常識すぎる光景が目の前で展開されて、一人目がやられた時、他の四体は一切動揺せず大鳳の隙が消え去る直前に全力の近接攻撃を打ち込んだ。
十分に早く力強い槍の一撃を大鳳は刀ではたきバランスを崩させるとそのまま一体に拳を打ち込み、もう一体を刀で切った。と言ってもボクシングのジャブにしか見えない軽い鋭い一撃が妖精を一瞬で元の世界に返したのだ。
残る二体は防御力を挙げると辛うじて大鳳にとって脅威と言える攻撃を放った。恐らくユウキの為の時間稼ぎだろう。そしてその数体の時間稼ぎは無駄ではなかつた。ユウキも配下の妖精達を召喚することができたためだ。
彼女たちは恐らく試練のボスとしての矜持上最初から配下を配置することは出来なかったのだろう。

 ユウキが配下のインプとダークエルフを召喚したのを見て、アレクシアとマイはなるほどと思った。属性不利であっても実力が高く連携を取り合って長い、面子を読んだのだろう。引き続き召喚されると大鳳が不利になるかもしれない。

 トゥルダクとアレクシアと天狗と金槌坊そしてハヌマーン、この圧倒的な強さを得た五人の仲魔をもってしてもこちら側の分霊であるユウキとラン、そして何より横島が抜けた穴が大きすぎる。

 マイは指揮を飛ばしながら向こうでユウキが率いる妖精達と戦う大鳳に援護を送るべきかと悩んだが、意外な言葉が彼女の耳に響いた。

「マイさん、頼みがあります。僕以外の仲魔をすべて戻した上で、あとは僕に任せてください」

 大鳳の勝利を確信していたマイは頷くと他の仲魔達をすべて戻した。そしてそれを終えた瞬間に起きた変化は劇的だった。
悪魔を実体化するために用いられるエネルギーマグネタイトが凄まじい早さで減り始め、それと同時に大鳳のステータスが一気に上がっていく。

 これは大鳳が大食漢だったという逸話からマグネタイトの消費が大きいことと、長年の修行で善良だが弱いサマナーを守る為に気を操る技も極め、
少しのエネルギーで動けるようになったことに由来している。今の大鳳は全員に回す分のマグネタイトを一人で使わって動いている状態だ。これができるのは恐らくは大鳳か美鈴だけだろう。
通常強大な悪魔は絶大な消費をすることはあってもあらかじめ十分なマグネタイトを用意していれば、途中で必要量が増えて他の悪魔の分まで食うことなどない。
だが大鳳の場合は自分を省エネ状態とフルパワー状態に切り替えることができるのだ。トゥルダクたちを返したのは万が一でもマグネタイト切れを起こさない為だろう。

 マイは大鳳がこれから実行する策が実るまできつい防衛線を覚悟していたがそんな必要はなかった。大鳳が瞬間移動めいた動きをより速くして彼女の前に現れると、
彼女を守るように立ちその剣でランの周りにいた水の妖精達をマイの目にすら辛うじて終える速度で切り倒す。恐横島の前世達でも武力特化の存在でなければ今の大鳳とはまともに戦えないだろう。
そして彼は術で完全に自分を強化しつくしたランに切りかかり、炎属性でありながら水の彼女に優位を取りながら言う。

「ユウキと二人で来ないと僕には勝てませんよ。ランさん」

「そうでしょうね」

 大鳳は超人すら超えた動きを見せながらもランと世間話をするような雰囲気でランと話していた。不意に彼はその雰囲気のまま不意に目に見えるギリギリの速度で刀を後ろに振るうと、澄んだ金属音が響く。
何が起きたのかわからず少し凝視するとユウキの姿が現れる。闇と一つになる技術と気配を消しさる二つの技術が高すぎた上に、そこに凄まじい速さまで加わったことが起こした錯覚だ。大鳳はあたりに向けて軽い熱を放つと言った。

「二人とも根の善良さは変ってないね。復活できるとはいっても部下たちを捨て駒にするより送還したんだね」

 ユウキもランも長年の戦いの癖で部下を見殺しにしたり捨て駒にするような戦法は取ったことがない。
そのため今の大鳳クラスが相手だと、かえって足手まといになるという判断で戻したのだ。 二人がそろったのを見て大鳳は僅かだが余裕を見せながら言う。

「君たちは、なぜこの嫉妬界で忠夫をと一緒にダンジョンを攻略するようなことをしていたんだい?」

 大鳳の問いに二人は一切隙を見せないがそれでも僅かな疑問を抱いた。大鳳がなぜそんなことを聞いたのかという疑問ではない。
自分たちでも指摘されると不可解だったと感じることを聞かれた為だ。ネプテューヌの件はさとりの為というのもある。だがさとりの為なら他にもやりようはあったはず。二人がそう悩んだ瞬間、大鳳の口から想定外の言葉が出た。

「あ、やっぱりそうしていたんだ。僕の推論は完全に当たりだってことがわかったよ」

 そういうと大鳳は刀を構えユウキを鍔迫り合いで押しながら言う。

「その答えを言って上げようか」

 大鳳の口上が終るより先に、ランが剣を捨てて棒術の棒を取り出し、魔法文字の刻まれた鉄棒を槍の様に突き出すと、
大鳳はそれを手で受け止め強い気を打ち込みランの魔法力が通っているのを乱すことで威力を殺した。大鳳は激しい炎を出して牽制しながら言葉を続ける。

「君たちは自分の分霊を取り込んだことで、その分霊にも軽い嫉妬を覚えちゃったんだよ。だからこそ、忠夫と一緒に試練のダンジョンを超えたいって思ったでしょう?」

 そういうと今度は大鳳の方から仕掛けた。ユウキとランは大鳳の言葉を聞き、自分でも気づいていなかった思いを教えられ動揺したが、大鳳に切りかかられた瞬間、
一瞬で鎮静させると即座に適切に動きだす。彼女は僅かに速度で大鳳に勝るのを活かしてどうにか大鳳の連続攻撃をしのぎ切った。
再び鍔迫り合いとなった状態になり大鳳はランがあまり大がかりな攻撃魔法を使えない状態になっていることを理解して言葉を続ける。

「調査してわかったけど、この嫉妬界は君たちの有利になる様に作られた世界。でも何らかの理由で試練を受ける側に有利になる様な事態が起きても都合よく改変されたりはしない。ここら辺はフェアだよね」

 そういって大鳳が火炎を呼び出すと闇の妖精出るインプであるユウキを不利にさせる明かりを作りながら近づく。それを見て、ランが妹を救うために修羅のごとし速度で剣を呼び出し切り込むと、
大鳳は敵には攻撃味方には回復させる炎を出して彼女に水を使う様に誘導していく。ランとユウキが彼に連続で切り込み続けた時、剣術の勝負を制することができる一瞬の隙ができた。
これは大鳳がわざと作ったものだとわかるが確かに切りつけることができ程のものだ。罠だとわかった上で二人が同時に切り込むと、大鳳は刀ではなく。二つの文珠を二人の中間に投げてきた。その文殊には『覚』と『操』の文字が刻まれていた。

 それを浴びて僅かに動きが鈍った二人の技をかみ技の様にかわし距離を取った大鳳は言う。

「取り込んだ分霊の記憶を『覚』させて操るの文珠で君たちの嫉妬心を操らせてもらったよ。正確に言えば君たちが感じている嫉妬の中で一番燃え上がるのを何にするか指摘し感じかな」

 そして大鳳はさらにたくさんのマグネタイトを吸い上げながら虚ろな目をした横島に向けて言う。

「忠夫、今から僕は百回に一回ぐらいは二人を大怪我させる攻撃を仕掛けるよ。でも忠夫が上手く援護すれば二人が怪我する可能性はゼロになるよ」


995 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 23:13:05 ID:0RVK7FZh

 それを聞いた瞬間、ユウキとランは自分たちの負けを確信した。自分たちユウキは横島の意識を使い魔として影響を与えることができる。
だが、大鳳に今刺激された嫉妬心は―……―。そう思った瞬間大鳳が炎を纏いながら本来不利なはずのランの水すら全て蒸発させかねない火炎の弾を連続して放ち、
舞踏めいた動きで大鳳の猛攻をしのぐ二人は本当に百に一度は大怪我をするかもと思った。しかし、それはないと確信できる。二人が怠惰界でジャギの一撃から救われたアリスに抱いた嫉妬心、
自分もああいう風に敵対していながらそれでもなお快楽をねじ伏せ助けてもらいたい。
その想いに答えた彼がアリスに快楽付けにされた時よりほんの少し深く堕ちていた彼が、ジャギのおかげで正気に戻った時の要領で立ち戻り、
今生では一番の速さで大鳳の一撃を受け止めていた。それを見た瞬間、ユウキとランが負けを認める王国の構えを取った。全ての嫉妬を受けたうえで立ち直った以上は試練を超えたとみなしたのだろう。

 二人が降参をした後、攻撃を受けた横島は次の大鳳の産み出した炎に包まれていた。内側からの熱と外側からの熱で彼を再生させていく。
それが終った時大鳳は、久しぶりに本当に大事にしてくれている飼い主と会った犬を思わせるような様子で彼に抱き着いた。

「忠夫、久しぶり」

「おう。助かったで」

 大鳳は全く横島の復活を疑っていなかったようだ。何百年も闘神と化して多くの弟子を導くときに失ったジャギを支え前線で戦い続けた。そして一番は妻たちの為だが、彼の子孫を守る為にも戦ってくれていた横島を助け続けていた。

「ジャギに伝授されていたなら絶対に、立ち戻ることができるような気の遣い方が身についていると思っていたからね」

「ああ。大鳳お前もそんなに長くはおれんのだろうが。今日の宴会ぐらいは出られるか」

 抱き着いてきている大鳳を兄貴分らしく抱擁し撫でながら言う言葉に、大鳳は目を細めて答えた。

「うーん。多分だけど二、三週間は大丈夫かも」

「そうか」

 横島の言葉に大鳳は真面目な声になって言う。

「今回の嫉妬界一応試練はクリアしたけど、まだ忠夫には女難があるかも。これは守護神としての勘だけどね。だから『手を貸せるようなら』かすことにしておくよ」

「そうか」

 そういっている後で、彼を嫐っていたマイの分霊が彼と行動を共にしていたマイの中に入っていった。そしてそれが終るとマイが言う。

「忠夫、いつまでBL趣味な女性を喜ばせる光景を展開しているの。ホモ疑惑の払拭に協力してあげるから感謝しなさい」

 マイのどす黒い笑みに彼は震えたが、それは既に手遅れだった。ユウキとランも恐ろしい笑みを浮かべている。

「マイさん。僕達が今度は貴方の使い魔やって忠夫を嫐りましょうか?」

「ええ。パラレルワールドの記憶も植え付けられてやきもちを焼いた私達に嫐られたい為にああいうことしているかもって思っている様だし、大鳳といちゃつくのもそうだと思わせましょうか」

 そして彼はマイ達に連れ去られていった。



 気が付くと彼は澄んだ綺麗な川の近くにある城にいた。

「それじゃあ愚弟、ユウキちゃんとランちゃんにどういうプレイされたか教えなさい」

「そ、それは」

 怖がっている問より恥ずかしすぎて言いたくないと感じた彼は気が付くと両手が、いつの間にか鎖で繋がれている。マイは彼を見下ろしながら言う。

「青木さんの記憶見たなら異界と化した軽子坂高校では死ぬ度に黄泉の川にたどり着いて
ガーディアンがくっつくことで現世に戻るって覚えていたでしょう?ここは私の支配している冥界よ。一応川の向こう側じゃなくてこっち側だから、モノ食べたり飲んでも大丈夫だけど」

 目の前にマイに彼は本気で恐怖を覚えた。彼女の強さを見ていたが冥府神はその領分で出す力が凄まじい。飽食界で戦ったオーカスも彼の妻達が転生の際に約束事を破ったために、
冥府でしか使えない制約が一部外れていたが彼女も今はそれに近いのだろう。
彼女は彼の分身を足で踏みつけると彼の分身を嫐り寸止めしながら、視線で同じ問いを投げかけてきた。

 横島が何度も寸止めさせられて、時には逆に射精させられ足りもしながら発言を遮らされたこと数回になると彼女は言った。

「ユウキ、ラン、貴女達、嫉妬していても私の分は残してくれていたみたいね。それじゃあ、仕上げしましょうか」

 そういった後でユウキ達に協力していた自分の分霊を吸収すると彼に魔術を使ってきた。ランが表向きは優しそうな目で彼を右後ろから捕らえいつの間にか裸にされていた彼の背にユウキ同様に豊かな乳房を押し付け、
ユウキも左後ろから彼を押さえつける。鎖で動けない彼の分身を二人の手が弄びだすと、マイはその純白の衣を脱ぎ肢体を彼に見せながら言う。

「少しだけ女権国家の世界の死後の世界について話してあげるわ。こっちの世界同様、森の中に冥界があるという説もあるし、水の中にあるという説もある。
私は全ての冥府にある程度顔が利くけど、ユウキは女権国家の妖精女王であると同時に森の中の冥府の一地区の支配者でもあるの。ランも水の中の異界の主の一人で、大体ユウキと同じく水の中の冥府の一地区の支配者ね」

「は、はい」

「それで、私たちの管轄は性悪で悪いことした上に改心しなかったけど結果的に悪行より、積んだ善行の方が勝った女性達の引受先よ」

 そういってマイが手を振ると。ユウキとランの冥府に住まう性悪な女達に嫐られた記憶が蘇ってくる。

 多数の女たちに輪姦されあるいはアリスの糸で形だけは男性優位の性行為を何度となくした彼は、ようやく現実に帰ってきた。そして彼の分身が痛い程に強張っている。
現実世界では射精を許されていなかったのだろう。マイが彼の分身を踏みつけながら彼の頭に手を置くと彼の心が前世でネプテューヌに最も脳が焼かれていたころの状態に戻ってくる。
そして、その状態で彼女に騎乗されて無様に射精をした瞬間、射精が止まっていない状態の彼にマイが信じられない程の女神らしい声をかけてきた。

「忠夫、よく考えたら少し嫉妬に狂ってやり過ぎたかもしれませんね。そこのひもを引きなさい。そうしたら貴方を元気づけてくれることが起りますよ」

 さんざん騙されてきたのに、それすら吹き飛ばすほどの女神らしい慈愛に満ちた声に負けていつの間にか現れていたひもを引くと、ドアが空き。そこには彼が一番今の姿を見られたくないネプテューヌの姿があった。

「ああー!」

 絶望と恥辱心が一気に強くなったが、それが同時に分身をより硬くしたことが彼にさらに追い打ちをかける。マイは笑いながら言う。

「忠夫、どう?一番尊敬している女性にこういう状態を見られるの、凄く興奮するでしょう。 人間でも貴方にネプテューヌに抱いたような感情を持たせる女性は稀にいるのよ。
大抵は貴方に惚れて、そして冥府で私と一緒に嫐るけど。その際に冥府神の権限で性欲を向けるのすらだめだと感じている時の貴方の価値観に戻しているけどどう」

 悲鳴を上げながら横島はひたすらたくさんマイに射精をしていた。マイは優しい動きに変えながらネプテューヌに彼を渡すと彼女はパープルハートの姿になった。

「嫉妬界攻略中は流石に自重していたけど、私も参加させてもらうわ。あれだけ助けたんだからサービスお願いね」

 パープルハートに押し倒された後、マイが彼の頭を撫でると彼の思考が女神の性欲を刺激した淫乱神官と恥じていた時のそれになり、背徳によって彼は一気にパープルハートに射精をさせられていく。

 パープルハートが姿を消すと今度は愛歌が入ってきて、愛歌に対してパープルハートに向けていた様な感情を向けていたころの前世の精神状態に戻されて彼は愛歌の前でマイに嫐られていく。愛歌はニコニコとその様子を見ていた。

「やっぱり、私の英雄さんは私にこういうのを見られるのが一番恥ずかしいのね♪ でも我慢できずに射精しすぎて相手を満足させられないダメな英雄さんはお仕置きと訓練ね」

 愛歌がそういって彼の分身を飲み込むと彼はその魔膣に何度も精を放ち子供めいた菅野女性に負けている感覚が余計に彼を昂らせていく。彼女は腰を振るたびに涙と精をまき散らす彼を見下ろしながら言う。

「雄々しき獅子の祝福は素敵でしょう。私に対してここまで欲情するあたり、リグルたちも上手に嫐って開発したのね」

 情事の最中も余裕のある様子で膣を動かし彼の醜態を引き出し続けながら愛歌は満足そうに笑う。彼は彼女に嫐られながら思う。
雄々しき獅子の祝福とマイの自分に快楽を刻んだ後の発言この二つが嫉妬界を乗り切れたのかもしれない。もちろんアリスの様に守られてみたいと望むユウキの使い魔として繋がった意識への働き掛けもあっただろうが。
考える彼の思考な愛歌の優しい口づけで溶かされた。彼女は優しい口づけと逆に膣は激しく動かして射精をさせると口を離していった。

「私も冥府に席があるから、死んだら旧王朝の冥府が良いでしょう」

 愛歌とネプテューヌに見られながら犯され、そして二人にも嫐られた彼は自分がユウキやランだけではなく、マイに冥府でいじめてもらうために自分は立派な女性にああいう感情を抱くのではないかという疑念が焼き付いた。
それだけではない前世の記憶が焼き付いたことで、初めて会う女性との恋すら、その彼女の使い魔となって能力を授けるユウキとマイに嫐られるためにそうしているのではという意識が芽生え焼き付いていく。
マイはそれを見てユウキとランを従えながら彼に近づいてくる。彼女たちの表情を見て悟る。これを成すことこそが嫉妬界の目的だったのだろう。

「安心しなさい。嫉妬界絡みの嫐りは『今日は』控えめにしておくから。次の機会が来た時に天国に連れて行ってあげる♪ 最も本当に現世に帰る気がなくなっちゃうかもしれないけど」




 大鳳は横島と仲が良い仲魔達やユウキとランの配下達と共に宴会を楽しんでいた。
 あの後寝室から帰ってきた横島は大鳳と共に大量の料理を食べている。相当に搾り取られた様だ。大鳳は横島の傍でたわいもない話をしながら、料理をくらい霊酒を飲んでいた。
横島とこういう時間を過ごすのは久しぶりだと思いながらいつかはジャギも交えて飲みたいと思った。


996 :名無しさん@狐板:2025/07/19(土) 23:15:16 ID:0RVK7FZh





宴会が済んだ後、ある程度回復した横島は寝室に戻り泥の様に眠った。彼がそうなるとマイとランとユウキが現れ、彼女たちは性的なことはせずただ彼に体を絡め寄り添って眠り始めた。
それからしばらくして、城の中を散歩していた大鳳がその光景を目にした。偶然ドアが開いていた為に目に入ったのだ。それを見て大鳳は思う。横島はこの嫉妬界絡みでもう一度ひどい女難に会いそうだ。
後日談のような形になるのか。それとも貪欲界などによるものかはわからない。そのときは自分も力になれればよいが。そう思った直後に少し不安そうな寝言を漏らしたユウキを眠ったままの横島が抱きしめたのを見て、
やはり昔と二人の関係は変ってないな、と大鳳は思い、できるだけ横島の力になろうと決意した。彼女たちの添い寝されている状態を見ると、大鳳は思う。大好きな飼い犬と存分に遊んだ後の様な寝顔を浮かべる三人の女性と、
強すぎる快楽で拷問された後の様な横島。だがそれでも拷問された後みたいに見えても痛ましさは感じない。大鳳はふと思う。王国と同盟関係となって多くその結果、彼は善良で友好的な女権国家の女性陣にも大分嫐られた。
その後の自分もああいう感じなのかもしれない。それを思えば、女殺しの魔物達の襲撃も悪いことばかりではなかったかも。
ふとそういう考えが浮かんだあと大鳳は彼らの寝室の戸を音が立たない様にしめた。そしてトラポートを唱え、ユウキが治めている女権国家の妖精の森を模した嫉妬界を歩んだ。
直ぐに眠るつもりだったが、彼らの幸せそうに眠る姿を見たら彼らの見ている夢やどんなふうに寝ているのかを想像しながら散歩をしたくなったのだ。小さな差異しかない想像がいくつも浮かぶなかで大鳳は月に照らされた森の美しさを堪能していた。
この世界に滞在できる時間は短い。もしかしたら横島の次の災難が起きる前には帰っているかもしれない。だがそれでも召喚されて良かった。
そう思う思いを彼は月に向けて胸中で告白すると、歩んだ。恐らくは横島のこの世界の未来は決して暗くないだろう。そういう予感が彼の足取りを軽くしていた。






今回の補足ランの種族決定理由。
        ↓
ユウキの姉ランの種族をウンディーネにしたわけは、ユウキの姉であるランは原作だと故人であり、
どの種族を選んでいたのかは不明です。それなので、SAOのアスナと雰囲気が似ていると言われていて、
そのアスナが本編で選んでいた種族がウンディーネだったので、ランの本霊の種族はウンディーネにしました。


997 :名無しさん@狐板:2025/07/20(日) 00:12:49 ID:ZJ+Odybv
乙です

998 :名無しさん@狐板:2025/07/20(日) 00:25:18 ID:HSsQNZmS


999 :978:2025/07/20(日) 00:29:06 ID:39VKED3s
>>997
乙感謝です
>>998
乙感謝です

1000 :名無しさん@狐板:2025/07/21(月) 22:27:13 ID:O55JtW2N
女権国家二次創作SS 人の苦行を嫌う雷神の運んできた極東の物語の力と、もう一人の幼馴染との再会。
 このSSは現在本スレで連載中の女権国家の二次創作SSです。以下の注意点があります。
@レトロゲームの天外魔境ZEROと女権国家がクロスしており、天外魔境ZEROのMシチュ的に美味しそうだったイベントを改変して書いています。
A天外魔境ZEROのイベントに関してはかなり捏造されています。Mシチュ的に美味しそうな要素不発だった理由やこのSSではMシチュ的に美味しいイベントが起った理由など。
BFGOのインドラ神が出てきていますが、作者は引けていないので間違いだらけや解釈違いが多いかもしれません。
CFGOのインドラ神が女権国家にいたらこういう風に信仰されるのではなどの想像を盛り込んで書いています。
D本編には出ない可能性の高いユウキの姉が出てきます。
E女権国家世界に天外魔境ZEROの世界があり、FGOのインドラ神がそこの神様たちと古くからの知り合いになってます。
F天外魔境ZEROの原作で蘇らせたりするとだいなしかもしれないキャラが蘇ったりしてます





 対女権国家のスパイ組織のアジトそこで悲鳴を上げている男性がいた。悲鳴を上げていると言っても、彼、横島忠夫は、不始末などをして罰を受けたりしているわけではない。

 その様子をモヒカンたちとジャギと大鳳が心配そうな様子で見ている。大鳳が彼の体を見ながら蓮からもらったらしい薬を投与した。アミバが彼の体を注意深く見ている。

 こんなことになった原因は今から二日前に、女権国家の善良な人々の集落を護る依頼でとんでもない隠し玉の魔物が出てきてしまったためだ。
集落を見殺しにしても非難されないような状態だったが、横島は自分の前世がそれなり以上の英雄だったと知っていた為に、文珠で自分の魂を『探』り助けることができないか調べた結果、
その手段が見つかったので、文珠で『再』『現』をしたその結果がこれだ。アミバは彼の様子を見ながら言う。

「峠というか痛みの絶頂期はもう過ぎた。あとは楽になっていくだけだ。ユウキ達と離れていた依頼だったのが幸いだったな」

 再現の文珠を使った横島は目にもとまらぬ速さで力強く動き、村人たちを殺しかけた魔物を切り伏せ、さらにはその魔物程ではないが精強だった悪霊や妖怪の群れたちも多く引き受け倒した。
純粋な戦略の為もある。後遺症が出たり寿命が縮みかねないやばい力高こそ短時間で終わらせたのだ。ミクは医学の専門家ではないが、武道家として彼の容体と戦闘の状況を知ると、最善手だったと評した。
ただし長生きしたいならあの前世の技は出来るだけ使わない様にしろとのことだ。


 こうなって大鳳達が一番気を使ったのは、彼ではない。彼の周りの女性達だ。今は文珠で戻したが痛みのあまり、彼が白髪になったりしたときはどう伝えるか頭が痛くなった。

 横島に好意を寄せる女性陣はどこか危ういところがある。だからこそ彼女たちのそういう部分を刺激しない様に彼も気を付けていたのだが、今回は本当に他に手段がなさ過ぎた。
それを思えば、偶然彼女たちに他意なくしばらく、横島から離れねばだめな頼みごとをしていたことは幸運というべきだろう。嘘を言うのはだめだし、隠すのも良くない。
どうにか上手く伝えて、横島が変な風に離脱させられない様にするしかない。幸いなのは断言はできないが一番先に戻ってくるのが多分愛歌であることだろうか。
ただし最近の彼女は少しだが頼りにできないところもある。別に悪辣になったとか、能力が落ちたという訳ではない。旧王朝の王女として恥ずべきような人にはなっていないが、
彼女は横島に本気で惚れだしてからは、他の女性陣が危うい程彼を閨で嫐っても止めるのが遅くなったり、あるいは彼の痴態を堪能している様な節があるとユウキが言っていた。
それを礼儀正しく聞いてみたところ、彼女の返答は自分も女権国家の女性だから本気で惚れだすとそういう衝動が出てくるしやっている女性を非難しづらくなってきているとのことだ。


 痛みが引いてきた後、横島が『癒』の文珠を使い彼の体を自ら癒すと彼は言った。

「もう今回みたいなこと絶対やりたくないわ」

 大鳳は横島の言葉に頷きながら言う。

「そうだね。できればやらないでほしいな。僕としても」

 大鳳の言葉に頷きつつ横島は意外な答えを返してきた。

「ああだが、あの韋駄天様の力はかなり有益や。修験道みたいな修行をして己を高めれば今よりずっと小さなリスクであれに近い力を使えるかもしれんし、……今回のあれやっても今ほど苦しまんで済むかもな」

 横島の言葉に大鳳はどう返せばいいのかわからないという表情を浮かべた。この前村を護る為に見せた横島の戦い方は素晴らしかったし、あれがまた使えるなら心強い。
だが今の様な下手をすれば寿命が縮むかもしれない上にあんな状態を彼を思う女性陣に見せたらどうなるか分かったものではないという危惧もある。

 特にユウキはどうなるか分かったものではない。横島は彼らの危惧を察したような声で言葉を続けた。

「まあ、前世の俺も一度力の使い過ぎでやばいことになったし、神様に近づく業も程々にせんとどうなるかわかったもんじゃないしな。限界を超えても反動が少なくなる修行はいくらやってもこまることはないだろう」

 横島がやろうとしている修業は人の技ではなく神の技を人間が使えるようになろうという類あるいは神々に近づこうとする類の荒行の様だ。これは違法や不敬ではないがリスクが高い。
神々が自分たちの技で使える部分を人間でもできる類にして伝えた流派などではなく神々の技をそのまま使うということは人間の身では反動での激痛や寿命の短縮などのリスクが大きい。
だからこそ彼も自分の能力を高めつつ、反動が小さくなるような修行をしようとしているのだろう。

 大鳳は大分悩んでいる。横島の修行自体は許容というか推奨すべきだろうが、あの寿命を削ってしまう技に対するスタンスはどうするべきだろうか? 上司である以上は自分の命が危ない時以外は使うなというか、なるべく使うなというか、
文珠というアイテムの供給源でもある彼に対してはある程度は戦略的駒としてみなければならないのが頭の痛いところである。
時間さえかければリスクなしの文珠をできるだけ生成してほしいから、やめてもらうべきかもという考えすら、仲が良すぎる故の発想では?
という自分を疑う心が沸き上がってくる。 大鳳は今は猶予のなる状態である幸運に感謝しつつ横島に向かって言った。

「忠夫、修行自体は止めないけど、その力を使っても良いか上司として僕が考えるから。もしも禁止した場合、その力を使わなかったせいで助けられない人がいたりしたらそれは僕のせいだから、部下である忠夫が気にすることじゃないよ」

 上司としての強い意志を宿した声で大鳳は言うと、横島はどう言葉を返せばいいか悩んだ。初めて友達であることと、上司である立場が対立するかもしれない事態に大鳳は悩んでいるのだろう。




 横島が大鳳からの言葉を受けてから二週間が経った。今、現在彼は、自分が救った集落で生まれてきてから初めてかもしれない程の修行をしていた。寿命が僅かに縮んだかもしれない、
状態だが己の体があの時の動きを覚えているうちにやった方が良いと断じたためだ。寿命が縮まない範囲を文珠で『計』りながら立つことすらできないレベルで疲れたところで彼は岩陰で休んだ。

 その時不意に雷と豪雨が鳴り響き、信じられない程の霊力の奔流が走った。横島は意識をどうにか保ちながら文珠で自らを癒そうとしたがその必要はないと霊感が告げる。
彼がどうにか起き上がろうとすると、それをどこか安心感を与えてくれる低い男性の声が制した。

「良いそのままでいろ。一応は神(おれ)の役割を代わりに果たしたと言えるかもしれん功と俺の信徒を救った功、そして予告なき訪問という事情に免じ、寝ころんだまま神々の王を迎える不敬を赦す」

 その言葉に彼が視線を向けると、彼の心は行額に占められる。突然の前触れもなく強大な神が現れたためだ。白銀に近い白と僅かな金と黒に彩られた荘厳で巨大な玉座に掛けたまま彼を見下ろす黒い服に白髪の巨躯。
端正な顔をしたこの人物こそがこの圧倒的な雷雨の主なのだろう。横島はこの神の視線に不思議な感覚を覚えた。
負の感情と好意的な感情が同時に籠められた目をしていた為だ。父親が息子の前項や偉業を誇らしく思う様な称賛と同時に彼の行いに対する何らかの嫌悪それが両立した目をしている。そしてかの神は彼に向けて言った。

「やめろ、やめろ。人の身で度を越した苦行などするな。此度はかつての約束を果たしたが、お前への褒美の為に約束のものを与えるのが遅れると伝えに来た。褒美は遅れるが、それでもお前が必要な時には間に合うから気にすることはない」

 必要な事だけ言うと、かの神の前で再び強い雷が起る。その稲光に本当に一瞬視界が閉ざされた後、彼の前からかの神は消え去っていた。
そして名乗ってもいないのになぜか彼の頭にインドラ神という名前が浮かびそれがかの神の名前なのだろうという不思議な確信が走る。




 大鳳は横島が強大な神と遭遇したと聞き肝を冷やしたが、男の神様だったと聞いて一気にほっとしていた。性根の腐った男は女権国家では人格を抜かれていく。
まして神々なら余計にそうだ。だからこそ性質の悪い神ではないと安心することができる。

 大鳳が一応は横島の身に何か起きていないか、出発するべく準備をしていると、妙に上機嫌なユウキが同行を申し出てきた。

「ユウキ、男の神様だから心配する必要はあまりないのは分かるけどなんで、そんなに上機嫌なの?」

「さっきまで派手な雷雨だったからかな? 僕は雷雨の日が好きなんだ。お姉ちゃんが神隠しにあった時のこと話したでしょう?」

 普通なら姉が神隠しにあったなど、トラウマものだがユウキと横島の場合は事情が異なる。大鳳も事情を知っているためユウキの気持ちがわからないでもない。


 今から三年ほど前に、ユウキの姉であるランは病が悪化し死ぬまで二月という状態になった。その姉が神隠しにあった時の話は不思議な事件として今でも知れ渡っている。




 横島がランの手を握りながら励ましていると、不意に黒い服に身を包んだ金髪の美女が現れた。彼女は邪悪な笑みを浮かべそれでいて決して嘘ではないということがわかる声で彼に言う。

「そなた、その子を助けたかろう。ならわえの試練を超えたら助けてやるぞ」

 応じようと彼が言葉を紡ぎかけた直後に雷が響き、現れた黒衣の長身の男が彼とその女性を隔てた。

「ヴリトラ、こいつの前世がお前に勝てたら閨を共にしてくれと言って、試練を声かけたからと言って、ガキの頃に言質取ろうとするんじゃねぇ!」

 この時からすれば未来に横島と会った時とは全く異なる戦士めいた姿だったが、その威容はまさに雷の化身を冠するにふさわしい。それからしばらくして、ヴリトラと二人の姿が消えた後、黒い人物、インドラだけが戻ってきた。彼は横島に言う。

「軍神の座を譲った後背からの頼みでな、前世のお前に迷惑をかけた上に今生でも、お前の病平癒の加護を果たせず大事な存在を死なせるのは忍びないそうだ。この女は必ず展開で癒そう」

 そういってインドラが彼に手をかざすと彼は一時的に神に体の中に入られたような感覚を覚えた。これは病平癒の加護もある韋駄天だったと彼はこの時からずっと後に知ることになる。

 この日のことは謎の神隠しとして王国でそれなりに大きな記事となった。病気で死ぬしかなかった少女が行方不明となり、
そして同じ病棟で苦しんでいた面々の病が劇的に改善されたので本当に神が来ていたのでは?と一部オカルト雑誌では騒がれた。


1001 :名無しさん@狐板:2025/07/21(月) 22:30:57 ID:O55JtW2N





 過去の事件の記事を思い出した大鳳は女権国家に来てからあれは本当に神々の仕業だったのではという意識が強くなっていく。それを他所にユウキは説明を続ける。

「あの事件の後、妙に気になって雷の神様調べたらインドラ様って神様にあたって、ちょっとだけ忠夫と似ているかもって思ってたら雷が怖くなくなってさ。まあ調べてみたら忠夫とぜんぜん違ったんだけど。
女権国家に来てからあれは神様でお姉ちゃんを治してくれているって確信がどんどん強くなっていってさ」

 以前から疑ってはいなかったかのだろう。女権国家であまりにたくさんの怪異と会って余計に強く確信した感じなんだなと大鳳は思う。このユウキとの会話の後で彼とジャギに不意に大きな仕事が舞い込み、
彼はしばらく横島と連絡を取る暇もなくなることになる。




 横島はインドラ神と出会って数日後、彼が助けた村で歓待と看病を受けていた。ここはヴリトラという女権国家では聖竜として祀られることもある、邪竜を祀っている村だ。ここの村人たちは信仰の体系がおおらかであり、
この村では聖竜でも他所で邪竜呼ばわりされるのが多いのも仕方ない、というスタンスだ。何よりヴリトラはここでも邪竜としての側面を見せることがあるのだ。それこそが横島が前に倒した邪竜としての一部だった。
そういう面も見せるが、彼女が起こす旱魃のおかげで育つ女権国家産の薬草などもあるらしい。

 豊かになった村で女権国家産の薬草を入れた薬膳料理を出すと言ってくれた彼女たちに感謝しながら彼は彼女たちが出してくれた薬湯を飲むと眠ることにした。




 目覚めた彼が最初に目にしたのは、アリスの姿だ。彼女は横島に抱き着くという。

「忠夫、おはよう。この村で祭りがあるから私が人形劇を上演するように頼まれたの」

「そ、そうか」

「ええ。他のみんなも来ているから見てね」





 横島はその言葉に頷き用意を整えると酒宴の席に立った。大鳳やジャギが来ていないと聞いて理由を聞くと、対女権国家に協力的な神が現れその対応をしなければならなくなったらしい。
自分の親しい女性達しかいないことに嫌な予感を覚えつつ彼は、宴に出席した。

 どの料理も味が良くいくらでも食べられそうだと思えるが、女権国家の薬膳料理なせいか、彼は自分の分身が信じられない程元気になっていくのを感じ、自分でもわからない恐怖が背に走る。
愛歌が彼の隣に座ることが僅かな安心感があるが、それでも彼女一人で他の女性陣全てを抑えられるか僅かな不安がある。陸八魔アルもいてくれればもう少し心強かったかもしれないが彼女は何かこの村の人達と薬草について話している。


 食べ終えて一段落するとアリスが人形劇の用意を始めた。彼女は淑女らしい一礼と共に説明を始める。これからする人形劇は、ジパングという国で地獄の王としかしたニニギを倒した火の勇者、火眼(ひがん)のその後の物語らしい。



ジパングの勇者火眼、彼は最初にニニギの最初の刺客レイドを倒し、その際に寿命間近だった翡翠という火の妖精と共にヒグマ国を救った。その際に彼女と死に別れる。
他の世界線と違いここでは彼女と深く心が結ばれた為に、彼は他の女性陣に興味を持たなかった。ただ例外として、翡翠の意思を継いで生まれてきた妖精スバルとは彼女が大人となったら結婚することを約束していたらしい。
彼は翡翠の死後ニニギを倒し、その後もジパングに災いが来る時に備え自らを高め抜く苦行めいた修行をしていた。そしてそれがある神の不興を買うことになる。

 ジパングを治める最も高い地位にある高天の原の女王神アグニ彼女はかつてはニニギ程ではないが支配心の強さなどの問題がある神だった。しかし、様々な出来事を経て彼女の善性はより強くなり、
今では前以上に慈悲深い神と言える。その彼女は頭を大いに悩ませていた。

「私の弟であるニニギを倒した火の勇者、火眼。彼は最近強くなり過ぎている。ただでさえ地獄の王と化した弟を天神(テンジン)昴(スバル)との三人がかりとはいえ倒してしまう程だ。
さらに恐るべきことに彼はまだ12歳。どれほど強くなってしまうのやら。今の彼は翡翠への愛から彼女に愛された男がどれほど凄い男だったか証明するために死に物狂いで己を高めている。どうしたものか」

 どうしたものか、という心底悩んだ言葉は彼女が女神として良識が強まった為に出た言葉だ。ジパングを治める神としては、火眼を殺してしまうなどの対処を取るべきかもしれないが、
善行しかしていない彼を殺すのは嫌だと強く思うようになってしまった。これはある意味良識が強くなり過ぎたゆえに生じた統治者としての弱みかもしれない。

 悩む彼女の元に雷鳴が響き、唐突な訪問がなされた。彼女は驚きもせずに視線を横に向けるとそこには黒衣の神インドラがいた。彼は開口一番に言った。

「昔よりは随分といい女になったではないか。アグニ」

「インドラか」

 かつてニニギを敵と断じアグニにも愛想をつかして人間たちを保護するように動きかけた彼は、ニニギとアグニ以上に放置できぬ邪竜ヴリトラとの戦いに明け暮れていた。
だが今回は早めに片付いたから来たようだ。アグニは少し悩んだ後、インドラに事情を話した。

 この神は善性かつ神々を敬う心を持つ者に今の自分より好意的だ。もしかしたら自分より良い策を思いつくかもしれない。

 アグニから全ての事情を聞き終えた彼は言った。

「かつて人間を虐待したバカ(ニニギ)と俺から見ても創造物を束縛しすぎ“だった”お前だが、己の愚行を理解し省みたが故に必要な事すらし辛くなったか」

「インドラ、そなたに何か考えがあるのか? 出来れば惨い処置は……」

 やめろと言いかけたが、その処置も必要かもと思い彼女の声は小さくなりかけた。それに対してインドラが言う。

「なぜおれが、悪事をしたわけでもない人間に裁きを下さねばならん。 この件は俺に任せておけ」

 そういってインドラがアグニの元を去って、二週間後。一人の少年が洞窟の中を歩いている。前髪だけが赤く、少年らしいがどこか端正で力強い表情をした子供だ。
だが力強い瞳が子供に似合わぬ、力強い達人めいた歩みを引き立てており、この少年がただものでないことは少しでも武芸をかじったものなら気づくだろう。この少年こそジパングを救った勇者火眼だ。
彼がいまこの洞窟を歩いているのには訳がある。今から一週間前に彼の元にいくつかの情報が届いたのだ。

今は彼と共に暮らしているスバルが生まれることとなった卵の殻が高位なる神に持っていかれたということ。これは彼にとって重要な事態だ。
翡翠はスバルの卵が弱っていた為にその卵とどうかして生命力を分け与えた。ある意味彼女の形見ともいえるかもしれない。
だが聞いた話では、卵を持ち去った神に悪意はなく、翡翠の遺言を知りえたのでそれを伝える手はずがあるから、誘惑の泉に来てほしいということだ。 火眼はそれを聞き悩みながらかつて翡翠と死に別れたヒグマ国と孔雀国の国境に来ていた。
大半のパラレルワールドでは好奇心からここに入り、三美人と呼ばれた天女の誰かと体を重ねアイテムをもらっていたが、この世界では翡翠の命が短いことを知った上で恋に落ち彼女が惚れた男がどれほどだったか証明するために、戦い抜いた。
そして彼は入り口を護る老人の忠告を恐れ近づかなかった。その忠告は『ここを通る際に途中で道をそれるなよこの洞窟には三美人と呼ばれる天女が住んでいる。
三美人の虜になったら、それはもうあな恐ろしや』それを聞き彼は絶対に通らない道を選んだ。自分も男性だから彼女たちに惹かれあの世にいる翡翠に鼻の下を伸ばしただらしない姿を見せてしまうかも。そう思い避けた道に彼は進んだ。

 様々な想いが彼の中で浮かびながら彼は、翡翠の指輪を着けてこなかったことを少し後悔した。あの指輪はスバルに位置を知らせる意味があった。
だからこそもしも自分が三美人の色香に負けて情けない様子を見せたらそれがあの世の翡翠に見られるのではないだろうか、そんな恐怖と共に彼が美人洞の奥の誘惑の泉に着くと、三人の人影が現れた。

 青い髪をした女性と緑の髪をした女性と赤い髪をした女性。三人とも天女の羽衣を着けている妖艶な女性だ。ラン、ミキ、スーこの美人道の三美人をだと火眼は一目で確信できた。
彼女たちを見て火眼は心を強く保ちながら礼を取ると言葉を待つ。そうすると青い髪の天女ランが声をかけてきた。

「私達三美人の花のような美しさに骨抜きにされたい人はだぁれ?って貴方火の勇者さまじゃない? お話は承っていましたけど、随分とお早いご来訪ですね。 もしかして私達と会うのを楽しみにしてくださって早く来てくださいましたぁ」

 甘ったるい声に耳をやられそうになりながらも彼は首を横に振ってこたえた。

「実を言うと最愛の恋人である翡翠が俺に言い損ねた言葉があるらしく。それをを聞きたければここに来るように言われていたんだ」

 それを聞くと彼女たちは妖艶さを消して本当に真面目な様子で言った。

「実を言うと翡翠様のその言葉の内容は少し耳を疑うようなものなのです。決してふざけているわけでも嘘でもありません」

 彼女たちは普段は気ままに男性を堕落させて遊んでいる享楽的で気楽な天女の様だ。その彼女たちがここまで真面目な表情になるということはよほど信じがたい内容なのだろう。

「わかった教えてくれ」

「実を言うと、翡翠様の御言葉は貴方が強大な力を持ち過ぎた際に快楽を一切知らずにいると、そのまま邪悪な存在に利用されるかもということだから、程々に快楽に抗う術を学んで欲しいということです。
色を知らずに苦行を続けると貴方様自身が周囲に禍をばらまく存在になると」

 火眼はそれを聞き一理あるかもと思った。誘惑などをしてくる魔物とも戦ったことがある。このジパングでは性に関してはおおらかだ。この世界線の彼の様に童貞のままジパングを救ったのは珍しい。それを他所に彼女たちは言う。

「翡翠様の頼み通りに今後ジパングを脅かすものが色香に特化した魔で会った時の為に慣れていただきます」

 そういうと彼女たちが服を脱ぎだした。火眼は自分の中でかつてない程に何かが暴れだす感覚を抑えられなかった。彼女たちは一瞬だが自分たちの色香に耐えた彼を見て目が潤んだ。
男を堕落させ堕とす悦びを味わいつくしている様子だ。彼女たちは念話で言う。

『ラン姉さま。インドラ様の御命令通りだけど本気を出して良い?』

『ええ。今回は彼が壊れてもジパングが亡ぶような事態はもう起きないでしょうから』

『それなら、手加減なしで三人がかりでやっても大丈夫そうですね♪』

 天外魔境zeroと呼ばれた正史の世界線では彼女たちはニニギを放っておけば自分たちも殺されかねないから火の勇者である彼を壊すことは避けた。
だがこの世界なら快楽で同堕としても問題ない。そう断ずるとランが最初に彼の唇を奪い、キスをして理性が飛んだン彼の分身を迎え入れる。つながった瞬間、
火眼がかつて敵と戦っている時に激痛を味わった様な悲鳴を上げた。あまりにも彼女の膣が凄まじい快楽を与えてくる上に、それが巻き起こす生涯初の射精が凄まじ過ぎたためだ。
ランは見下し切った眼で彼を見ながら両足を絡め無理やり自分の奥に深く突き入れさせる。


1002 :名無しさん@狐板:2025/07/21(月) 22:34:25 ID:O55JtW2N

「〜〜!」

 声にすらならない悲鳴を上げる彼を彼女たちは笑いながら見ていた。

「火の勇者様お早いですね」

 敢えて国中から尊敬されて呼ばれた呼び方をしながらミドリの髪をした天女であるミキがいう。彼女は後ろから彼に抱き着き乳房を押し付けながらまた逃げようとする彼に体重をかけて姉であるランの中に余計に深く入るようにしている。

「そんな風に情けない姿をしていると私の思い出に永遠に残って後世に記録されちゃいますよ」

 天女としての難からの能力だそう思って脅える彼を他所にミキが耳に息を吹きかけ後ろから玉袋揉みしだくと、ミキの愛撫とランの燃えるような膣に負けて彼は射精した。

 ランが彼を解放すると、彼の眼から涙があふれた情けなさからではない。あまりの快楽に耐えかねているためだ。二度の射精で完全に力が失われ体の気が乱れ切った感覚もあり、
今の彼ではこの三人の天女と力比べをしても一対一でも勝てないだろう。スーが彼の顔を乳房で覆い分身を飲み込むと彼はランとは違い男を甘やかすダメにする類の快楽が彼女の膣を通じて彼の分身を包む。

「火の勇者様ぁ♪ 何も考えずにひたすら私に甘えて蕩けてくださぁい」

 乳首を口に含ませられると母親に甘えるように乳を吸いだす彼の頭を彼女は撫でながら笑う。

 何度か射精した後彼女と離れると火眼は真っ蒼になった。彼女の蕩ける愛から離れて、自分がどれほどの醜態をさらしているかわかった為だ。
今夜これが住んだら自分はもうこれ以上高みに行けなくなる。そんな忌避感が彼の中で燃え上がる。武道の中で不可能かもしれないことを成すのに一番大切なのはできると信じて疑わないことだ。
日々の鍛錬や実績がそれを作っていく面もある。性行為で気が乱されたことも大きい。何よりも自分が情けないという意識が強まってしまったのがまずい。

 そう思うと一度離れた、スーがまた彼の分身を飲み込み。射精したばかりの分身をまた快楽で蕩けさせながら言う。

「高みに行けなくてもいいじゃないですか。天女である私たちが本気で惚れるくらいですからこれ以上、ウエイク必要ありますぅ?」

 そこから彼女は射精させてから分身を抜くと火眼の口に乳首を入れて、手でしごき始める。そこに緑髪の天女スーが妖艶な笑みを浮かべて言う。

「火眼様。今宵はたっぷりと思い出を作りましょうね。私たちの色香を知れば、妖怪の色香でやられてもここに戻ってくるために戦い続けることになるでしょう」

 そういって彼女が騎乗して動き出すと、女性優位の性行為が始まり。ランの燃えるような情事とスーの甘やかす蕩ける快楽、どちらも男として情けない性交だったが、
彼女に今やられている快楽はとにかく自分が閨で負けている記憶が刻まれやすい。ミキの膣に彼は何度も放ちながら、ランとスーにされた特に恥ずかしい性行為を何度か再現されて、その二つまで記憶に刻まれた。


 不意にミキが射精しすぎて指一本動かすことすらきつくなった彼に指輪をはめてきた。それを見て火眼の顔色が変わる。
これこそ彼が絶対に無様な姿を見せたくないと思っていた恋人がくれた『翡翠の指輪』だそしてそれを付けた指輪のついた手を取ると彼女たちは自分たちの豊満な体の乳房や尻を揉みしだかせ始める。
そしてその指輪のつけた手で乳房を揉んでいるところを見せつけながら彼女たちは一度づつ騎乗位で彼を射精させた。

「将来どんな女性と結婚しても、貴方が初めて精を出した夜はこれですからね」
 
最後に彼に騎乗していたミキが見下ろしながら記憶に刻まれる動きをした後に言う。
「あ、ああ」
それを聞きながら彼は泣き声めいた声を上げた。童貞喪失どころか初めての射精がこれだという事実が彼を大きく追いこんでいる。敗北感と快楽に包まれながら彼はそのまま意識が落ちて行く感覚を味わい眠りに落ちた。

 彼女たちは意識を失った彼を愛おしそうに抱きしめていると、そこにインドラがやってきた。

「どうだ上手くいったか?」

「ええ。まだ高みを目指す志は失ってませんけどもう無理でしょう。私達が本気になれば、一対一の性交でも男を堕落させるプロの女性達と体を重ね慣れた男性でもダメ押しで壊れちゃうのに、
童貞喪失どころか自慰すらしたことない状態で三人相手に嫐られたらそれはねえ♪」

 気絶に近い眠りに落ちている火眼を抱きしめるランの嗜虐的笑みが強まるとインドラは僅かだが、剣呑な気配を見せて警告した。

「その人間は世界を乱す不穏分子になるかもしれんとはいえ、悪事をなしたわけではない。そして神々の不始末を片付けた善行を積んだ者。快楽で虜にし、これ以上高みに行けなくするのは良い。だが廃人にしたり不幸にすることは許さん」

 ランは頷き少しだけ慌てた様子で言う。

「え、ええ。わかっております。アプサラス系列の天女たる私達では、雷の神である御身の怒りに触れればどうなってしまうか、いうまでもありません」

 インドラ神はたとえ火の神だったとしても彼女たちに勝てるくらい神格に差がある。まして水と雷ではその差は大きい。脅えるランに対してインドラは言う。

「ならばよし」

 そういって彼が姿を消すと彼女たちは目配せをしあって再び火眼を嫐る算段を整え始める。


 それから数日間が過ぎた時ラン・ミキ・スーの三人は火眼が再び立てなくなるほど嫐っていた。そして仰向けに倒れている彼にランが言う。

「火の勇者様ぁ。死後だけじゃなくて私達が呼んだら、他の用事ないときは私達が帰る天界の大奥に来てくださらない?」

 火眼は首を振った。死後に彼女たちがここの天女を後任に任せて、彼の大奥に入ると言ったが、とても入る気にはなれなかった。
あり得ない程の醜態をさらしてしまったがさすがにこれ以上翡翠に無様な姿を見せたくない。嫐られ過ぎて表情が崩れ精悍さを失い実年齢より年下に見える顔になっても翡翠の為に永遠に無様をさらすことは出来ない。
そこだけは揺るがなかった。むしろそれにしか縋ることができない程快楽で壊れかけているのがわかる。それを見てランがわざとらしく強敵に苦戦している様な雰囲気を出しながら言う。

「さすが火の勇者様ぁ、私達では力不足。貴方様が天界に来た時の大奥の主、つまり私たちの上司に頼むしかありませんわね」

 そういって彼女たちが手をたたくと、信じられない人物が来た。その人物は妖精から天女、アプサラスに変わっているが間違いなく、かつて死に別れた恋人翡翠だ。彼女は火眼を見ると言った。

「私がその身を捧げた卵の殻をインドラ様がアグニ様の所にもっていってお願いしてくれたのです。『あれほどの苦行を乗り越えあれほどの大きな善行を成した者が恋人と添い遂げられなどありえん。責任を取って転生の炎を使え』って」

 そういって翡翠は彼の唇を奪い優しいが少しだけ怖い声で言った。

「実は貴方に伝わった声は、転生途中の私が言ったことでしたよ。でも随分と可愛がられてしまいましたね。指輪を通じてみていました」

 翡翠はそういって服を脱ぐと彼の上になり分身を飲み込む。三美人も彼に好意を抱いたらしいが、
それすら上回る愛の籠ったアプサラス溶かした彼女の膣が彼を締め上げ何よりあの痴態が彼女を失望させるどころか逆に昂らせるとわかった瞬間彼の中で完全に最後のよりどころが折れた音がした気がした。

 翡翠に何度も絞られた後他の三人も加わってきて、彼は完全に陥落した。そして翡翠に最後に犯された瞬間、自分に朧気に見えていた神々すら超える武の頂の様な人間の限界を超えた先の何かにたどり着く扉が壊れた音が聞こえた気がした。

 彼女たちは射精直前の彼から敢えて離れ、そして男性優位の体位を待つ体制を見せると言う。

「火の勇者様ぁ、今なら死に物狂いで頑張ればまだあの扉の向こうに行けるかもしれませんよ。次の射精で完全に扉が消えてしまいますけど」

 そういって誘う彼女たちに完敗するように彼が腰を砕きながら翡翠に入れると翡翠は嬉しそう笑った。

「武の高みより私が与える快楽を選んでくれたのですね」

 そのまま翡翠はひときわ大きな射精をさせると、彼を貪り他の女性達と共に彼を嬲り始める。これが天界の彼の殊遇とその後を決定づけるのだろう。





 人形劇を見ながら横島は冷や汗を流していた。この劇はあまり自分とかかわりはない。
だが魔術や儀式には相手にそれの内容を伝えることで効果を増すものもある。明らかにアリスのこの劇はそれだ。アリスは彼の嫌な予感を愉しんでいる様な目で見ながら劇の開設を続ける。

「この後火眼は神々を超えかねない高みへの道は失ったものの、それでも大英雄として多くの人々を救い、最終的には多くのアプサラスや、彼に惚れた女性達と共に天界に永住しています。
翡翠の妹妖精スバルもアプサラスとして最終的に転生したそうです。インドラ神が嫌うのは例え大きなことを成し遂げる為でも、人間が己を壊すような痛みを味わうことです。
そういえばそういうことをして、自分を愛する女性達に隠している殿方が身近にいると、アプサラスが来てしまうかもしれませんね」

 彼は今のアリスだけでなくユウキも危ないかもと思った瞬間、愛歌に魔法で動きを封じられた。

「英雄は途中で死んでも英雄じゃなくなると言ったでしょう。私の英雄さんは少し善良な弱者を前にすると寿命を減らす選択肢を取り過ぎてしまいそうだから少し調整した方が良さそうね」

 そういって笑う愛歌を他所にアリスが解説を続ける。

「ここはあまりにも旱魃の後に生まれる薬草があまりにも有益で、ヴリトラを倒して旱魃を終わらせるインドラ神が崇められた村。故に誘惑の泉支部みたいなものがあります。
初代三美人は火眼についていき天界に行きその後を継いだ三美人が今でもジパングにはいます。ここもそうですから」

 そういってアリスが指を鳴らすと彼はいつの間にか、三つの泉がある場所に彼は瞬間移動していた。

 そして泉の真ん中にはユウキと似た顔をしたショートカットの女性彼が三年前にインドラ神が治療の為に連れ去ったユウキの姉である紺野ランがいた。

 彼女は優しそうな笑みを浮かべながら言う。

「忠夫さん久しぶりですね。この日をずっと待っていました」

 そういうと彼女は彼を押し倒しながら言う。

「偶然ですけど、私は初代三美人であるランと同じ名前だったのです。だからこそこの誘惑の泉との親和性が高くて大きな力が身に付きました」

 ランの天女の衣を着た水野精霊としての力に彼が圧倒されかけると、ユウキが背後から彼を抑えた。

「忠夫、あの術使ったことはもうアリスさんとリグルからの情報で分かってたから。僕もインプとしてお姉ちゃんの使い魔になって頑張っちゃうからね」

 ランに押し倒され分身が飲み込まれると彼は一気に涙と共に射精が起こる。膣がどこまでも優しい水を思わせるそれが彼の分身をどこまでも包み込んでくる。アリスが彼女に抱き着かれる彼の唇を上から奪い言う。

「忠夫、さっきの人形劇で三美人の術とかは大体覚えたわ。他の娘達にもあの人形の知識の一部を与えたらから楽しみにしてね♪」

 そういってから二度目のキスをされて彼の口内はアリスに優しく蹂躙される。口の中をアリスの舌で優しく押される度に彼はランの中に何度も射精をした。

 ランは彼から離れるという。


1003 :名無しさん@狐板:2025/07/21(月) 22:37:36 ID:O55JtW2N

「あの危ない技を使う機能だけは壊れてますけど完全にしないとだめね。ユウ」

「はーい。お姉ちゃん」

 満面の笑みで彼女はランが離れた後の彼の分身を足で踏みにじり痛みよりも快楽が勝るギリギリのそれを見極めながら凄く良い笑顔で言う。

「僕とお姉ちゃんは価値観は王国女子名の覚えているね」

 その一言が印象に残った瞬間、彼は一気に恥辱心と共に射精を起こした。そしてその彼の分身をユウキとランが左右から乳房で挟み嫐り出す。彼は悲鳴を上げながら懇願した。

「ユウキ様、ラン様。もうやめてください。あの術もう使いませんから」

「うん。いいよ♪」

 そういうと二人は焦らして時間を稼ぎ切ってから射精をさせた。直ぐ出させてくれると思っていたのに想定外の焦らしが入り一気に射精が起こり彼はそのまま倒れた。ユウキが彼の上になって騎乗するという。

「僕はインプになっているから、忠夫の使い魔として強いし。お姉ちゃんも忠夫が大手柄立てた褒美にインドラ様がとってくれた処置のおかげで、色々な水の精霊や妖精の力も仕える、
いうなればスーパーアプサラスになっているからもう僕たちの力に頼っていればいいよ。
どうせ閨でも外でももう勝てないんだからさ」

 性行為で負けたことが魂に大きな影響を与えるましてあの人形劇が脳裏に焼き付いた後で、誘惑の泉の出張所でこんなことをされてしまっては致命的だ。

「は、はい。ユウキ様―!」

 ユウキは彼が様呼びするのに合わせて思いっきり膣に力を入れて一気に搾り取って屈服感を植え付ける満足そうに離れていった。そして最後に大人の姿のヴィヴィオが現れて言う。

「忠夫さん、ユウキとランで二姉妹ですから、一応ストレリチアのヴァルキリーというかアプサラスの元締めもしている私が入って三人のアプサラスに嫐られるという状態の再現としましょうか」

 ヴィヴィオがそういって気を放つと彼は脅えてしまう。ユウキとランに絞られる前でも自分は今のヴィヴィオに勝てないだろう。そんな彼女が男の理想の体をさらして近づいてくると彼はそのまま彼女に組み伏せられた。

 ユウキとランの性的な嫐りはヴィヴィオの止めを引き立てるためにあったのだろう。
そしてヴィヴィオが彼の上になると彼はもう声どころか頭の中で自分が何を言っているのかもわからないままにヴィヴィオに命じられるままに彼女の体を触った。
乳房や尻を揉んだときに快楽が強すぎて手を放しかけたらアリスの糸で動かされも見直させられたことだけは得に記憶に残った気がする。 



 この後火眼と同じように自分に惚れている女性に輪姦された彼は気絶したかの様な様子で泥の様に眠った。そしてそれを満足そうに見下ろすヴィヴィオの所にインドラ神が訪れた。

「これでこの男は無理な苦行に挑むことはないな」

「ええ。インドラ神感謝します」

「気にすることはない。この男は欲望とはいえ、邪悪ではない目的で俺の信徒の数人とはいえ助けた。なら俺もこの男の大切な人間の死を数回は防いでやらねば公平ではあるまい」

 なんでも横島の前世がヴリトラに勝ったら閨を共にしてくれと頼んで挑んだ結果ヴリトラに僅かに善戦し、インドラ神が少しだけ早くヴリトラを倒せたらしい。
その結果旱魃による死者が相当減ったそうだ。それと横島の前世は彼の後輩である韋駄天神の邪悪な分霊を倒すのに協力したりもしていたらしい。そういったところがあるからインドラ神は彼を気にかけているのだろう。
恩義やら後背の借りやらと律儀に考える彼は、神でありながらとても人間らしい。そして人の幸せな営みを好む。だからこそ火眼が自分の全てを苦行の果てに激痛と引き替えに高みに行くのを止めたのだろう。そして火眼に駆けた言葉も。
『お前の強さはそこまででいい。もしも人に落ち度なく理不尽に今のお前に手におえぬ邪悪が訪れたなら、それは神(俺)の領分だ』

 そういって火眼が手におえぬものを撃ったともいわれる。こんな神だから戦死者を請け負う冥府神も任されたのか、それとも冥府神になってから公平さや公正さが増したのかそれは誰にも分らない。

 ヴィヴィオは彼に礼を言うと、一つ気になったことを聞いた。

「インドラ様は今回大鳳くんやジャギさんの所に訪問して大規模な協力をすると約束して、その為の実務で二人がこちらに来れない様にしてくれましたよね。ありがとうございます。
でも、忠夫さんが弱体化して結果的に女権国家を利することになったらどうしますか?」

 その言葉にインドラは珍しく心底嫌そうな顔で答えた。

「そんな風にはさせん。意地でもな」

 やはりインドラも女権国家が嫌いな様だ。

「悔い改めまともになるならともかく。『今の』この国は害悪に過ぎん。この国の民であろうと善性の信徒を見捨てるようなことをする気はないが、さすがに戦神としての加護はやろうとは思えんな」

「そうですか」

 インドラ神は女陰を体中につけられたのちにそれを目に変えて克服したという逸話がある為か女権国家では凄く崇められている。
またアプサラスという女権国家に多く良そうな存在の上司の様な役割もしていることが男でも女性の上に立てるという意味での信仰の元となっている様だ。かの神は少し考えた後で言った。

「まあ年に笑える行事が何度かあるがそれ以外はあまりいい気分ではないな」

 そこまで言った後インドラは真顔になって言う。

「ストレリチアの王女よ、女権国家は危ない国だ。心して挑め。本来根っからの邪悪が時には正義の味方の様な事をする羽目になるレベルでな。
だからこそ神の血も入るお前なら恐らくはあの男を守り切れるだろう。失うのが嫌ならあの男が人の為に産み出された技で戦い抜けるように鍛えることだ」

 そういうとインドラ神は雷鳴と共に消え去っていった。それを見送った後ヴィヴィオの元にランが訪れていう。

「インドラ様は変えられてしまいましたか。ヴィヴィオさんよろしくお願いします。アプサラスとなった身で忠夫さんをお助けしますから共に戦いましょう」

「ええ」

 そういって様々な水の精の力を持つランの手を取りながらヴィヴィオは思う。ここまで強い精霊となるには彼女の努力も相当あったのだろうが、
インドラ神が相当に彼女が強力なアプサラスとなる様にしていたのだろう。やはりあの神は人間の幸せ好む良き神だ。ランをという新メンバーの加入が入れば恐らく王国のスパイ組織も今回の件は黙認してくれるだろう。
そう思いながら雷雨が去った後の綺麗な草原が見えた。それを見ると何となく前途が明かるいと根拠もなく感じられた。これもインドラ神の計らいなのかもしれない。




 オマケ。

 インドラ神が見て笑ったもの。

 邪竜ヴリトラが女権国家の女神を殴りつけるという事態が起こった。事情を聞いたら凄い試練を乗り越えた男を約束を破って逆レイプしようとしたためだ。『こんな約束すら違える女に犯されて恥ずかしいでしょう?』しようと言ってそれに切れた。
 ヴリトラが女神を殴り飛ばした後で男が欲しいならこの試練を超えるが良い。という試練を与えたら。いつの間にか良識的な女性少数と男性たちからヴリトラ様と崇められていた。

 ヴリトラは珍しく疲れた表情でいう。

「なんでわえが正義の味方みたいなことしとるのじゃ」

 その言葉にインドラは爆笑してしまった。ろくでなしの女権国家の女神達がヴリトラのルール的に許容できなことをしまくった結果それを邪魔したり試練を与えていたら、
一部で聖竜になってしまったそうだ。彼が数少ない女権国家絡みで笑ったことだった。

 おまけ2女権国家のインドラ神信仰携帯
 インドラ神はアプサラスたちの上司という説もあり、そしてアプサラスたちは戦死者をインドラの元に届けるともいわれている。それが女権国家に伝わった結果、
女権国家では冥府神のような仕事もするようになった彼は、あまりの男性陣の不遇さに同情の念が止まらなかった。
そして彼の支配する冥府があまりにも人気過ぎたこともドンビキさせた原因の一端だ。 アプサラスたちは水の精だからこそ女権国家産のアプサラスが天国であまりにひどく男を嫐った場合インドラ神が雷で制裁してくれると信じられている。
他にも女陰を体中につけられてそれを克服したことが女権国家での信仰を生んでいる。今日も懲りない女権国家産のアプサラス、一応夫たちに愛はあるに雷を落とすとインドラは言った。

「一度くらい民度がひどすぎるという信託送って天罰の雷を宮殿に落としてやろうか」

 そう彼は言いつつ人死にが出ない時間を選ぼうとする当たり、冥府真の側面も得たことで性格が少し変わっているなと自分でも思った。
女権国家の天界の都の風紀を護る為に今日もかの神はヴァジュラを飛ばしている。これが女権国家でも割と上の方の人気を誇る冥府とは滅んだ方が良いのでは?とインドラは今日も思った。


1004 :名無しさん@狐板:2025/07/21(月) 23:43:50 ID:UJ+Op7I1
乙です

1005 :1000:2025/07/22(火) 00:09:27 ID:H/c05OZG
>>1004
乙感謝です

1006 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 00:14:12 ID:uSmQmRFG
「なあエル、知ってるか?ここの山には魔物が出るってよ」
テーブルの向こうのビクトルはつぶやいた。
「ああ知ってるよ、何でもえらい美人が裸で山の森の中を歩き回ってるとかさ」
アーロンは酒をあおりながら笑う。
「おいおい、ファンタジー物語の妖精や精霊か何かか?」
苦笑しながら自分はグラスに手を付けた。
「そんなやさしいもんじゃないってよ、美人の女なのは外見だけで、人を食う恐ろしい怪物だってさ」
「そっちの意味でおいしく頂かれちまうって訳か」
「もてない女日照りの男が山の生活で見た幻覚ってオチじゃないのか?」
そんなバカ話に興じる男3人。彼らは辺鄙な地方の開拓地に住まう人間達である。
彼らはそれぞれ災害、出稼ぎ、家からの独立、様々な理由でこの土地に引っ越してきた同郷の同世代達である。
「兄さんたち、いつまでも飲んでないで早く寝なさいよ」
奥から姿を現したのはビクトルの妹、ネリーだった。
「おおっともうこんな時間かよ…また明日も朝から木こりが始まるな…」
「俺はそろそろ炭焼きを始めなきゃな、ここの所の道の整備もしなきゃいけないし、やる事がつきないよ」
「とは言っても、俺達みたいな連中が家と土地を持てたのも開拓事業の後押しがあった訳だからなあ」
「じゃあそろそろ自分の家に戻るよ」
「また明日な!」
そうしてビクトル・ネリー兄妹の家を後にする。ネリーが自分へとウィンクをしていたのを見て、扉を静かに閉めた。
灯を消すと、完全に闇に沈む。そして夜とともに眠りを迎える…。

「ここにいたのね、エル」
炭焼き小屋で作業をしていると、ネリーの声が背中越しに聞こえた。
「煙が白くなってきたから頃合いかな、ちょっと休憩するよ」
そしてかまどを背にすると、外でネリーと一緒に腰を下ろして一休みしていた。
「二人でこうしてると、子供の頃思い出すわよね」
懐かしそうな顔をするネリー。
「ねえ、あの時みたいにまたしてみる?キス」
その言葉に自分は真っ赤になって固まってしまい、まだまだ小さかった頃のあの時の記憶が蘇ってきた。

1007 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 00:15:27 ID:uSmQmRFG
「ねえエル、キスしてみない?大人がしてるキス!」
「ええっ!?」
「何よ、エルだって早く大人になりたいって言ってたでしょ!いいじゃない!」
「しょうがないなあ…」
エルはドキドキする胸の鼓動を感じながら、ネリーの肩に手をかけ、目を閉じてゆっくりと唇を幼いネリーへと近づけていった。
すると突然拒絶するかのようにネリーがエルを突き飛ばす。
「待って!やっぱり私からがいい!私からするの!」
「ええ〜…」
呆れるエルの後頭部に手を回すと、ゆっくりとネリーはエルの唇に唇を重ねた。
「ん…」
面喰らいながらもネリーの唇の感触を味わい、おっとりした様な声が漏れてしまう。
直後に、開いた口の隙間に舌が口の中に侵入し、舌に絡みつきながらくちゅくちゅと音を立てた。
口の中に広がるネリーの唾液の味に驚き、グイっと手で押しのける様に彼女を離した。
「な、何するんだよ!」
「こ、これが大人のキスなのよ!唇合わせるだけなのは子供のキスなんだって!」
「そんなの汚いって…」

思い出した。あの時はいきなりディープキスをされる事になって面喰う事になった。
「っ!!」
そんな事を思い出していると、突然ネリーがいきなりガバッと自分へと不意打ちのようにキスをしてきた。
「ん…あ…」
あの時と同じように、困惑する自分の口をこじ開ける様に舌が侵入して、自分の舌へと絡みついてきた。
ちゅうう、と音がするほどに深いキスを交わし、されるがままになっていた自分の口から唾液が糸引いてネリーの唇が離れる。
「あの時と同じ反応。でも、今度は逃げなかったわよね」
フフ、と悪戯っぽい微笑みを浮かべながらつぶやく。
「…からかわないでくれよ、…だって、イヤじゃなかったし」
「私もね」
「買出しに出かけてる兄さんが帰ってくるまでに戻って仕事終わらせておかないと」
ネリーはくるっと回ってクスクスと笑った。
「俺達がこんな関係だって知られたらシスコンのビクトルは怒り狂っちゃうよ」
「だから、立派に開拓事業を成し遂げて、兄さんにもちゃんと認めてもらわないとね、私達との仲!」
幼馴染の腐れ縁で、ビクトルやアーロンと共にネリーとも過ごすうちに、彼女の事を好きになっていった。
だからあまりいい思い出のない故郷を旅立って、この兄妹とともに辺境の開拓地に赴いた。
つらいけどここでなら仕事はいくらでもある。金を溜めてビクトルにも認めてもらって、いつか彼女と結婚したい。
それがこの地での自分の原動力だった。
さあもうそろそろ日が暮れる。闇に沈む前に今日の収穫を手にして山を下りよう。
日が落ちる直前にもなった森からは、不自然なほどにパキパキと草木の音が鳴り響いていた。
獣の音なのかと不穏に思い、自分は下山を急いだ。

1008 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 00:16:24 ID:uSmQmRFG
「…なあ、アーロンの奴はどうしたんだ?何か言ってたか?」
「いや、何も聞いてないぞ。少しくらい遅くなることは自分達も何度かあったけど、ここまで遅いのは初めてだぞ」
再びビクトルの家で集まっていた。しかし、いつも来るはずのアーロンが来ない。
「まさかあいつ、迷ったのか…それとも何かあったのか?」
まだまだ未開発の開拓地、そこで何か事故に遭っても不思議ではない。
いつもこのビクトルの家に集まるのも、そんな緊急事態が起こった際に安全を確認するための意味もあるのだ。
そして実際に、前期の開拓グループは全員山の中の事故で命を落としていたらしいのだ。
迷っただけならまだいい。崖から落ちたのか、もしくは獣に襲われたのか…不安要素はいくらでもある。
「ネリー、俺はエルと一緒にアーロンを探しに行ってくる。お前は家を出るんじゃないぞ」
「兄さん、エル…気を付けてね…!」
不安そうに自分達を見つめるネリーに頷くと、松明を手に外へと飛び出していった。
夜も更けた山の森は、まるで普段入る昼とは別世界の様に思えた。まるで自分を地獄へと誘う門の様に…。


―アーロンは、伐採が進んで森の奥の方へと足を踏み込む必要があった。
そして、奇妙な音を感じた。そこに足を踏み込むと、そこには小さな湖があった。
湿度の関係か、僅かな霧が立ち込めている。そこに静かに差し込む光を反射してキラキラと輝いていた。
アーロンはそこに信じられないものを見た。
透き通るような白い肌の女が、一糸まとわぬ裸でその湖の中にたたずんでいた。
その女は青く長い髪をかきあげながら、光を浴びているようだった。光が白い肌に反射しているようで、アーロンは目を奪われた。
あまりにも場違いな神秘的な光景に、現実なのかを疑う程だった。
これが伝説に聞く湖の妖精やその類なのではないだろうか。
そして、その姿に釘付けになっていたアーロンは彼女がゆっくりと振り向くのに気づく。
その顔はこの世のものとは思えないほどに美しかった。そして形のよく大きな乳房、無駄な贅肉のない縊れた見事な腰。
そして、一本の毛も生えていない綺麗な割れ目。
男の目には晒せないそれらを一切隠すことなく、不思議そうな顔をしながら彼女はアーロンへと近づいていった。
ただただ困惑するアーロンであったが、その眩しすぎる裸体から目を離す事ができなかった。
どうしよう?何と言って話しかけようか?どう挨拶しようか?何を聞けばいいだろう?
そんな事を考えながらたたずむ。そして彼女がアーロンへと近づき、微笑みながら彼へと手を伸ばす。
「あ…」
口を開こうとしたアーロンへと、彼女は口を大きく開き首筋へと噛みついた。
何が起こったのかわからないまま襲い来る激痛に、アーロンは言葉にならぬ悲鳴を上げた。

1009 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 00:17:39 ID:uSmQmRFG
―信じられない。
あの時見たあの女の顔、あれは妖精だとか人間の類ではない。
まるっきりケダモノのそれだった。即座に悟った。「あれ」に話など通用しない。
自分の事を獲物としか認識していない。言葉も通じるわけがない。
自分が苦しむ姿や悲鳴も、鳴き声としか思っていない。
手で押さえても次から次へと溢れてくる夥しい出血が何より雄弁に彼女の存在を理解させた。
首筋の肉が食いちぎられている。大きな血管に損傷があったのか、激しい出血が止まらない。
自分の肉片を咥えながら怯える自分を見つめる女の顔。その獣そのものの眼光に、膨れ上がった一物が一気に縮み上がった。
早く逃げなくては。助けを求めなくては。傷の治療をしなければ。
頭の中でただただそれだけを考え、暗闇に沈んだ森の中をがむしゃらに逃げ回った。
方向など考えてる余裕はなかった。ただ目の前の怪物から逃げようという事しか考えられなかった。
破裂しそうな心臓を抑えながら木々の間を走り抜ける。疲労で痛くなる脇腹。
わかるのだ。焦りもせずゆっくりとそいつは自分を追いかけてきている。あの恐怖の視線が今も自分を捉えている。
激痛も忘れて恐怖から逃げるために、駆け抜けた。
直後、足の感触がなくなった。草むらで見えなかったが、段差があったのだ。
支える足場の行き先をなくした足は空を切り、そのままつんのめる様に地面へと頭を叩き付けた。
そのままの勢いで更に段差の下へと転がり落ちていった。
なっ何で!こんな所に段差があるんだ!よりによってこんな時に!そんな言葉が口から漏れるのを止められなかった。
叩き付けられた全身の痛み。特に足が酷い。力が入らない。立ち上がれない。それが意味する事は…。
ガサッ、と木が揺れる音と共に、それはアーロンの目の前に再び現れた。
それは猫座りのような姿勢で這いつくばるアーロンの眼前に座っていた。
視線を向けると隠しもしない股の割れ目、形のいい乳房が隠されもせずに息がかかるほどの眼前にある。
そんな刺激的なものよりもはるかにアーロンの胸を揺さぶったのは、口元を赤い血で汚した青髪の女の笑みだった…。

(続)

1010 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 03:25:18 ID:uSmQmRFG
「ッ、ァッ、ッッ」
息遣いなのか声なのかわからないようなものを口から漏らしながら、その裸の青髪の女はアーロンの上で腰を振り続けた。
豊満な乳房は生き物のように跳ね、緩み切った口からは唾液が垂れ、快楽を貪る事しか考えていない。
「くぁっ…で、出る…また出る…!」
女の体がビクンと跳ねると絶頂を迎え、膣内は咥え込んだ陰茎から精液を搾り取ろうと絞まる。
その刺激に耐えられず、アーロンは何度目か覚えていない射精を彼女の膣内に放った。

訳が分からなかった。あの時動けない自分を組み伏せる様に上にのしかかったと思うと、
直後に自分の履き物を脱がせて陰茎をあらわにした。それを手に取ると淫靡にこちらを見つめながら扱き出した。
生命の危機に及んだこの事態にもかかわらず、その刺激に反応して股間が屹立していく。
文字通り人間とは思えない美女にそんな行為をされる興奮と快感から、真上を向くほどに膨れ上がっていった。
すると、立ち上がりそのまま股の割れ目へとあてがった。
信じられなかった。今まで見た事もなかった美女が、自分に跨り性行為に及ぼうとしているのだ。
割れ目のヒダをかき分けて飲み込まれていく自分の陰茎。その結合部分から目が離せなかった。
そして勢いを付けて一気に腰を落とすと…奥まで一気に飲み込まれてしまった。
その興奮と感触で、挿入した直後に射精してしまった。
「…」
きょとんとした顔で青髪の女は呆気に取られるも、口の端を釣り上げて笑みを浮かべると、
そのまま腰を上下に振り始めた。
「んっ”!かはっ!」
ヒダが陰茎全体に絡みついてくる。まるで亀頭を扱き上げる様に吸い付くそれは、
射精直後の敏感になったそれをさらに責め立てた。
青髪の女は笑いを殺してそのまま腰を上下に叩きつける。
いきなり射精したお仕置きだ、と言わんばかりに膣内のペニスをいじめる様に悪戯っぽく笑う。
「ま…また出る!また出る!」
その刺激に耐えきれず、二回目の精液を青髪の女の膣内に放つ。
それでもなお腰を止める事なく、今度はアーロンの胸に手をついて体重をかけるような前後の腰運動を始めた。
アーロンの陰茎は二度の射精を迎えながらも少しも萎える事無く屹立していた。
だんだんと青髪の女も感じてきたのか、白い肌の頬を紅潮させながら喘ぎ声の様なものを漏らし始めた。
…そして今に至る。

1011 :名無しさん@狐板:2025/07/22(火) 03:25:57 ID:uSmQmRFG
もう、何が何だかアーロンにはわからなくなっていた。強烈な快感に全身の痛みも麻痺していたのかもう忘れていた。
ただ、この極上の美女との性行為をただ愉しみたい。そんな考えだけに頭が染まっていった。
あれだけ怖くて痛い思いをしたんだ、これだけの役得があっても罰は当たらない。
そんな現実逃避じみた思考で何も考えられなくなり、気付けば女の縊れた腰に手をやり、
彼女の腰の動きに合わせて自分からも腰を振っていた。
その行為に女は嘲笑めいた淫らな視線でぐりぐりと膣内のペニスをなぶる様に腰をくねらせる。
前後左右、ペニスをくまなく刺激するその感触にまたしても強烈な射精感が込み上げる。
そしてまた、スパートをかける様に激しい腰の上下運動が始まった。肉がぶつかり合うとともに喘ぎ声と
淫らに結合部から漏れるぐちょぐちょという音が漆黒の闇夜に響き渡った。
「で…出る!」
この最高の名器を持つ美女に、自分の精子を放ってやる、あわよくば孕ませてやる、自分の遺伝子を遺してやる。
そんな一心でどこにそんな量の精液が残っていたのかと思う程の命を絞り出すような射精を一番奥に放った。
「〜〜〜〜〜ッ!」
体を痙攣させたかのようにビクンビクンと振るわせて絶頂を迎え、精液を子宮内に放たれる感触に身を震わせる女。
そのゆるみ切って恍惚に身を委ねるその表情を見てアーロンは最高の射精感で焼き切れそうな頭で思った。
こんな美女とヤれるなんて夢みたいだ、俺の精子よ、この女を孕ませるチャンスを絶対モノにしろよ。
こんな機会も快感も一生に二度とない。こんないい気持ちなら、もう死んだっていい…
「ぐっ!」
その瞬間に、最高の笑顔を浮かべた青髪の女はアーロンの首へと手をやった。
そのまま気味の悪い音とともに、アーロンの命の灯は消え去った。

1012 :Cruel NymphA:2025/08/04(月) 00:35:20 ID:qto0Uyy5
月明かりが木陰から差し込む闇夜。
一糸まとわぬ裸の白い肌の美女がたたずんでいた。
そしてその足元には、絶頂感でゆるみきった顔の男が、首をあらぬ方向に曲げて倒れていた。
幸福のままこと切れたその表情を見やると、青い髪の女はとても良かったよ、と感謝するような微笑みを向ける。
下腹部に手を当て、命と引き換えに絞り出したような精子を自らの奥に感じ、愛おしむ様に目を閉じる。
「フゥン…」
アーロンの命の迸りが股から溢れてこぼれてしまうのを残念そうに声を漏らした。
直後に物言わぬアーロンの骸の足を掴むと、そのまま引きずってその場を後にした。

「アーロン!どこに行ったー!」
「聞こえているなら返事をしろ〜!」
松明を片手に闇夜に響く二人の男の声。だがその声に答える者はいない。
「途中にあいつの持ってる道具や切り倒した木がそのままあった。あいつに何かあったんだ」
「奥の方に行ったんだ…崖に落ちてなけりゃいいんだが…」
エルとビクトルは顔を見合わせて不安そうに話す。
「動けないのかもしれない。危険だが手分けするしかないか」
「あんまり遠くまで行くなよ。声が常に聞こえるようにしておくんだ」
「了解だ。草や木に切れ目を入れて目印にしておくぞ」
そう言うとビクトルは手斧で草を刈り分けながら木々の奥に入っていく。
「こっち、消えかかってるが足跡があるな…ごちゃごちゃしてていつのものかわからないが」
エルは奥へと歩みを進める。その先には開けた空間があり、月明かりが小さな湖を照らしていた。
そのほんの手前に、見慣れた仲間が微動だにせずに仰向けのまま倒れていた。
「ア…アーロン!」
エルは目を疑った。ありえない角度に首が向き、その表情は歓喜に満ちたままこと切れていた。
「し…死んでいる!ビクトル!早く来てくれ!アーロンが…死んでいる!!」
遠くからビクトルの返答が響くのを耳にすると、闇の中の茂みががさりと音を立てた。
「な…何だ!」
エルはすぐさまそちらの方向に歩みを進めると、この状況からありえないものに目を丸くした。
「ヒッ!…ア…ァ…」
裸の美女が怯えてうずくまっていた。透き通るような白い肌が月明かりに照らされてその美しい肢体を鮮やかに見せていた。
「き、君は一体…?だ、大丈夫だ!何があったかわからないけど、安心して…!」
状況がまるで分からなかったが、目の前で美女が怯えて動けないでいるその光景にまずは女性を落ち着かせなくてはと思うエル。
「…ァハッ」
そのエルの声に裸の女性はその青く長い髪をたなびかせて、安心した様な歓喜の声を漏らしてエルの元へと駆け寄ろうとする。
「エル!」
後ろからビクトルの怒号のような声が背中を貫き、エルと青い髪の女はビクリと体を震わせた。
「ビクトル!状況がわからないけどなんか女の人が」
「そいつから離れろおっ!!」
鬼気迫るビクトルの声に呆気に取られる。目の前の女性が?何だ?
「アーロンを殺したのはそいつだっ!」

1013 :名無しさん@狐板:2025/08/04(月) 00:36:03 ID:qto0Uyy5
言葉の意味が分からなかった。目の前にいるこの女性がアーロンを殺した?そんな事があるはずが…
呆然としているなか、目の前の青い髪の女がただ無言で表情を動かさず貼り付けていた。
―直後、その女は猛獣が飛びかかるような激しい勢いでエルへと襲いかかっていた。
反応しようとしたその瞬間、エルは地面に組み伏せられていた。押しのけようとする腕は女によって抑えられた。
抵抗しようとするも、すごい力で身動きできない。まるで巨大な岩がのしかかっているかのようだった。
男なら誰もが見とれてしまうような美しい顔で自分へと牙をむくその姿は、獣以外の何物でもなかった。
肩の筋肉が裂けていくような強烈な痛みが走る。
自分の肩が齧られている。その激痛にエルは悲鳴を上げると、このままでは喰われると本気で理解した。
「は、離れろっ!」
ビクトルが手に持った斧を振り下ろすと、女はエルから飛びぬくように離れた。
女は口から赤い血を垂らしながら、無表情にエルとビクトルを見据えた。
豊満な乳房、毛一つない股の割れ目を全く隠そうとせず立ち上がり、観察するように視線を外さずゆっくりと歩み寄ってくる。
あまりに異常な光景にエルは肩の傷を抑えながら息を切らす事しかできなかった。
この状況になってアーロンはこの女に殺されたのだとようやく理解した。そして次の獲物は自分達だと。
「うおおおっっ!!」
恐怖を振り払おうと絞り出した咆哮と共に、ビクトルは女の頭へと斧を振りかぶった。
全く躊躇のないその行動は正しかった。激しい衝撃音が木々の中に響き渡った。
「………っ!!」
斧の刃先は届いていない。柄を掴み止められている。開拓事業の肉体労働で鍛えられた大の男の一撃が、
美しく細身な女の腕に完全に抑え込められている。
そのまま女は斧の柄を力任せに引き、ビクトルごと放り投げた。
「がはっ!」
木への激しい衝撃音。鈍い音を立ててビクトルはそのまま地面へと崩れ落ちた。
「ビクトル!」
「ぐっ…エル!逃げろ!妹に…ネリーに伝えろ!一刻も早くこの山から離れるんだ!」
悲痛な叫び。ビクトルは、エルが自分を見捨てる事になるのを躊躇するのを見越したのか、妹の名を出した。
エルは一瞬たじろいだ後、悲しさと悔しさが入り混じった顔で唇を嚙むと、強く地面を蹴って走り出した。
倒れたまま動けなくなったビクトルへとゆっくりと歩いていく女。
ビクトルが見上げた上には、一糸まとわぬ女の裸体。
そして女の長い髪の間からこちらを見下ろす女の冷たい視線だった。
―木々の中を駆け抜けるエル。彼は、ビクトルの悲鳴が遠くから響き渡るのを耳にした。

すまない、すまない、ビクトル。
心の中で叫びながらエルは走り抜けていた。
子供の頃から一緒に育ち、いつか義兄と呼ぶはずだった彼の事を思うと挫けそうになる。
妹を託すために自分を逃がしたのだ。
早く、家に戻りネリーを連れてこの山を去らなくては。ただただその一心で走り抜けた。
その焦りがいけなかった。直後に、木の根に足を引っかけてしまい、転倒してしまう。
「た、立たなきゃ…ね、ネリー…」
横腹が痛いが弱音を吐いてはいられない。その気持ちで立ち上がろうとすると、木の上からヒャフヒャフという奇妙な声の様なものが耳に届く。
そして地面に手を突き体を起こした瞬間、視界に飛び込んできたのは女の裸体だった。
「あ…!!」
「………」
日に焼けた様な褐色の肌。金色の髪を頭のてっぺんで適当に束ねた様な背の高い女。
それが立ち上がったエルの喉元を掴んで宙へと持ち上げた。
全身を激しく動かして抵抗するも、女の腕はまるで微動もせず足はバタバタを空を切るのみ。
先程の青い髪の女同様の見惚れるような美しい顔。その目はじっとエルを品定めするように見つめていた。
そして、視線がふと木の上に向いた時、髪を左右で束ねた赤い髪の女がいた。
そいつは木の枝の上に裸で座り込み、エルを見下ろしながらヒャフヒャフと奇妙な笑い声を上げていた。
「そ、そんな…」
顔から血が引き、手足から力が抜けていくのをエルは感じた。
先程の青髪の女ひとりじゃなかった。他にも、しかも二人もいた…。
エルのネリーを連れて逃げるという希望は、目の前の現実に完全に叩き潰された。

1014 :名無しさん@狐板:2025/08/10(日) 20:42:30 ID:5kLTJnXb
金髪の女はそのまま乱暴に地面へとエルを放り投げた。
その衝撃でエルの前身に痺れるような痛みが走った。体をかろうじて起こし、四つん這いのまま逃げようとした瞬間、
背後の右足に強烈な激痛が走った。
「ぐあっ!!」
骨が折れたような激痛。後ろを見やると先程の赤い髪の女がエルの右足を踏みつけていた。苦痛に顔を歪ませるエルを見て、ニヤと不快な笑みを浮かべている。
恨みの篭った視線を向けると、苛ついたような眼を浮かべそいつは更に足に力を込めてエルの右足を踏み躙った。
「がああぁっっ!!」
エルの苦悶の悲鳴に赤い髪の女は歯をむき出しにして満面の笑顔を浮かべていた。
右足が言う事を聞かない。這いずって逃げようとする自分の前に、再度金髪の女が立ちはだかった。
金髪の女は足で転がすようにエルの体を仰向けに倒すと、ガッシリと襟元を乱暴に掴んだ。
ブチブチと悲鳴を上げる様にボタンが弾け飛び、服の繊維が引き裂かれていく。
まるで草をむしるかのように上着をはぎ取ると、そのままの勢いで下半身のズボンにも手をかける。
「―」
エルが声を上げる間もなく、ベルトがはじけ飛び、下着ごとズボンをはぎ取られてしまった。
そして、外の空気の中に自分の陰部が晒された。
目の前の二人の女同様に、裸体を晒した自分を見て、赤い髪の女はヒュウ、と口笛のような音を出して囃し立てる。
右足がまともに動かない。もがいてでも逃げなきゃいけないその状況で、金髪の女は視線で命令した。

「―逃げるな」と言っている。

その視線に射すくめられたように動けなくなった。
仰向けに倒れたまま動けない自分に、馬乗りになるように腰を下ろした。
自分の体重で下半身を抑え込む、マウントポジションの様な体勢だ。
エルは見た目以上にずっしりとした体重と肉感を肌に感じた。
金髪の女は口元を緩ませると夜風に晒された一物を手に取る。
「―!???!??」
これこれ、とお楽しみのプレゼントの包みを開けた時の様な笑みを浮かべて両手で竿と玉をまさぐった。
恐怖と絶望で縮み上がっていたはずのエルのそれは、指先の刺激により次第に膨らんでいく。
「―ァハァ」
声を上げながらエルの顔を覗き込み、雁首の部分を弄ぶようにくりくりと指でいじる。
野蛮で暴力的な存在である事はわかりきっているのに、金髪の女は否定のしようがない美女だった。
そんな女が裸で自分に迫り、性器を弄んでいるのだ。
その刺激に今の状況も忘れて体は正直に反応してしまい、屹立していく。
そそり立っていくその陰茎を前に、軽い驚きの声を上げると、金髪の女は挑発的にそれを舐めて見せた。
「―んっ!?」
声と共にエルの体が震え、その反応を見ながら金髪の女は亀頭の根元をほじる様に舌先を小刻みに差し込んでくる。
完全に屹立したそれを見て金髪の女は唾液を上からだらりと垂らし、竿全体にまぶす様に塗りたくる。
「―あ…」
女は腰を上げて立ち上がる。唾液にまみれて月の光を反射するそれを手に取った瞬間、エルは何をするつもりなのかを瞬時に理解した。
「―や、やめろっ!俺には…」
エルの頭をよぎるネリーの顔。将来を誓い合った恋人の顔が、命すら失いかねないこの状況で貞操を失う事を恐れた。
己の意思とは正反対に完全にその気の陰茎は、金髪の女の股にあてがわれヒダをかき分けながら奥へと導かれていく。
「―くっ!ああっ!!」
腰を一気に落とした瞬間、それは完全に女の膣内に飲み込まれた。
「―ハァッ」
吐息とも歓喜の声ともつかない声とともに、女は顔を緩ませた。
目の前を見れば、エルは自分の性器と女の性器が結合しているのを目の当たりにしていた。

1015 :Cruel NymphB:2025/08/10(日) 20:43:36 ID:5kLTJnXb
―奪われた。同郷の親友も、義兄と呼ぶはずだった友も、恋人の為の己の貞操も。
目の前の女達に全て。
そんなエルを見て、金髪の女は小さな驚きとともに、これはツイてた、とでも思ったような笑みを浮かべた。
ヒャハヒャハと赤い髪の女は大きな声を上げて笑い、エルの顔を観察するように覗き込んだ。
「〜〜〜ミル!〜〜〜〜!!〜〜!」
金髪の女は赤い髪の女を苛立たしそうに睨み、聞き取れない声を上げて怒った。
すると赤い髪の女は舌打ちをして、そのまま駆けて去っていった。

邪魔者が去った事に安堵したのか、金髪の女は舌を覗かせてエルを見下ろした。
その直後に激しく腰を叩き付けるような上下運動が始まり、快楽を貪ろうとした。
エルの陰茎を咥え込んだ膣は竿を激しく扱き上げ、エルを射精へと導こうとする。
せめてもの抵抗としてイカされてなるものか、そう思っていたエルの股間はあっという間に初体験の刺激に決壊を迎えようとしていた。
「―ッ!」
激しく打ち付けた瞬間、子宮口にピッタリと密着した亀頭から白い迸りが放たれた。
その直後に金髪の女も体を震わせて絶頂を迎えた。膣内は激しくうねり、咥え込んだ陰茎から精液を搾り取ろうとする。
「―アッ、ハァ…ン…!」
女は喘ぎ声を漏らしながら、子宮の中へと激しく射精される感覚に恍惚の顔を浮かべていた。
エルは初めての膣内射精の快感に頭が焼き切れそうになっていた。精子が放たれる度に信じられない快感が全身を駆け巡る。
エルと女は繋がったままその余韻に身を震わせていた。
「ン…!」
射精が収まった瞬間、さらなる精子を求める様に女はそのまま腰をゆすりだした。
上下から前後の刺激に変わり、射精の余韻が収まりきらないエルは声を上げて悶えた。
ネリー…強烈な快感の中、自分の恋人の事を思った。

―その瞬間だった。
ガサッ、と草が揺れる音。
そこには先程心の中で名を呼んだネリーの顔があった。
声を押し殺して、信じられない表情でじっとエルを見たまま震えている。

見ていたのだ。いつまでも戻らない兄ビクトルと、恋人エルを心配して、探しに来た結果、この現場に居合わせていた。
恋人の目の前で他の女に犯され続けるという、絶対に見られたくないこの状況をだ。
「―ッ、アッ、ハァッ!」
金髪の女は快感で声を上げ続け、エルのペニスを膣内でなぶり味わい続けていた。
敏感になっていたそれは、ネリーの目の前であっさりと果て、二度目の射精を迎えた。
「―くっ!ああっ!!」
二人同時にタイミングを合わせたように、体が跳ねる。そして、2回目の精子を女の膣内に放った。
ネリーの目の前で、エルは絶頂を迎え、ゆるみ切った顔を晒す事となった。
女はエルの顔を覗き込み、最高だったぞ、というような視線を向けた。
その直後に、エルの視線の先に気付く。
「―!?」
女の視界に、茂みに隠れていたネリーの姿が移る。
「ネリー!!逃げろぉーっ!!」
それを直感したエルは叫んだ。その叫びに体を震わせてネリーは立ち上がり、この場から逃げようとする。
エルと繋がったまま覆いかぶさっていた金髪の女は、ゆっくりと体を起こそうとした。
「ッ?」
エルは金髪の女に腕と足を回し、押さえつけながら叫んだ。
「ネリー、逃げろ!!俺の事は…忘れろ!!もう二度と…ここに来るなぁっ!!」
心からの叫びだった。ガサガサと草を踏み分けていく音が遠ざかっていく。
エルの目から一筋の涙が零れた。
「―」
キョトンとした金髪の女。まあいいか、という表情を浮かべるとそのままエルの体に手をつき腰を揺さぶり始めた。
童貞喪失直後から抜かずの三戦目に及んだエルは、もう何も考えられなくなっていた。
ただ体だけは刺激に忠実に金髪の女との性交に及んでいた。
激しい腰つきに耐えきれず、そのまま搾り取られるように三回目の絶頂と射精に及んだ。
金髪の女は体を震わせて射精の余韻に浸る。
「―フゥ」
ゆっくりと腰を上げると、ずるりと女の膣内から力を失ったペニスが抜ける。
性器の結合が解除された、その瞬間に信じられないほどの白濁液が割れ目からどろりと溢れてくる。
金髪の女はその量に驚きながら、しっかり見ろと言わんばかりに精子の溢れる自分の女性器をエルの眼前に突き出し、
見せつけてくる。
自分の貞操は、この女に奪われたのだ。その初体験で、三度も絶頂に導かれ搾られた。それも自分の恋人の目の前で。
…そして、自分の命もまたここで奪われるのだ。
ネリーは逃げられただろうか。それだけが救いだ。そう思いながら、意識を失っていった。
薄れゆく意識で、自分が引きずられる感触を感じた。
そしてさらにもう一つの何かを引きずる音。ヒャフヒャフという珍妙な笑い声。
もう、全てが終わりだ…そしてエルの意識は闇へと沈んでいった。

1016 :Cruel NymphC:2025/08/27(水) 01:42:16 ID:uXCTKrKm
果たして彼女らが何者なのか?
人里離れた自然の奥地に棲み、身体能力は通常の人間を軽く凌駕している、知能を持った獣のような存在だ。
正真正銘の妖精や魔物の部類なのか?それとも単に人を襲う野蛮な文化を持った人種や部族なのか?
それは、自分にわかる事ではない。
ただ我々から見れば彼女らは見とれずにはいられないほどの美女揃いであり、
魅力的で煽情的な肢体を持ち、それを恥じる事も隠す事もない価値観を持ち、
そして性欲に非常に忠実で性行為に極めて積極的であり、人間を獲物としか認識していない冷酷で残酷な性質をしているという事である。

そんな彼女らに捕らえられた以上、「お愉しみ」の後に餌になるしか道はないのだろう。
自分、エルの命はもはや終わった。恋人のネリーが生き延びてくれる事だけが自分に望める全てだ。
かすかに耳に届く、朝を告げる鳥の囀り。真っ黒な視界がだんだんと開いていく…。

「…ァッ」

可愛らしい…幼い少女の顔。桃色の髪をしたその幼い娘は、意識を取り戻した自分を見て声を上げた。
ここは一体どこなのだろうか?手足は…縛られていて動かない。
首を動かすと、ボロボロの家屋だ。所々の壁が崩れ、天井にも穴が開いている。
恐らくは、誰かが山の中に建てた崩れかかった小屋だろう。…彼女らがねぐらとして使っているのだろうか。
そんな事を考えていると、緑色の髪をした少女はこちらへと駆け寄ってきた。
背丈を見るに、自分の胸よりも下程度。人間と同じと仮定すれば、まだまだ幼い子供だ。
…そして一糸まとわぬ裸体。まだまだ膨らみかけの状態のわずかな胸の凹凸に、ピンと張った乳首が女の体だという事を主張している様である。
股はきれいな筋が一本通ったような幼い割れ目。
その姿を見て、認めざるを得なかった。この少女もまた、あの女たちと同じ人を襲い命を奪い、
遊びに興じる様に誰とでも性行為に及ぶ、恐ろしき一族の一員だという事を。
「ァハッ」
自分を見ると屈託のない笑顔で微笑む。衣服ははぎ取られ裸の状態になっていたが、
動かせなくなった右足を固定するかのように縄の様なものが固定するようにガッシリと巻かれており、
噛まれた肩の傷、すりむいた足の傷、殴られた顔の傷には葉っぱや奇妙な色の液体が塗られていた。
…この少女がやったのだろうか?
慌ただしく家の中を走り回ると、小さな植物の筒の様なものを持ち出した。
「ン」
口に向けられたその中には汲んできたばかりであろう透明な水が入っておりこれを飲めと言っているようだった。
カラカラになった喉が欲するままに、飲ませようとしているそれを飲み込んでいく。
何が何だかわからない。なぜ自分は生かされている?きっとビクトルもアーロン同様に殺されている。
まだ生かしておいて、後で頂こうという事なのだろうか?
「…ありがとう」
言葉が通じる訳もないが、目の前の少女へと感謝の言葉を告げる。
「…ア、リ、ガ、ト…?」
首をかしげながら自分の言葉を真似して繰り返す少女。
あの残酷で妖艶な女たちとはまるで似ても似つかないその態度。
もしかしたらこの子は誘拐され彼女らの奴隷にされている人間なのではないかと淡い期待を抱いたものだった。
「…エル。俺は、エル」
「…エ、ル…?」
少女は不思議な顔をしながら聞き取れない言葉を呟き、エルという名前を復唱した。その後、自分を指さして言った。
「…エル?」
どうやら自己紹介が通じたようだ。そのまま無言で頷き、肯定の意思を伝える。
「…ディナ!」
少女は朗らかな声で自分を指さして言った。ディナ。それがこの子の名前なのだろうか。
「ディナ?」
そう尋ねると、うん、うん、と勢いよく首を縦に振って返答する。自分の名前が伝わったのを知ると、ディナは声を出して笑った。

1017 :名無しさん@狐板:2025/08/27(水) 01:43:17 ID:uXCTKrKm
…あいつらとは違いすぎる、本当にこの少女はあの女たちの仲間なのだろうか?
そんな事を思い浮かべた瞬間、乱暴に何かを蹴飛ばすような音が部屋に響き渡った。
足元に転がっている木くずを邪魔とばかりに蹴飛ばして、そいつはこちらにやって来た。
自分よりも低い、あの二人とは違う普通くらいの女の身長。他の二人に比べたら小さい小ぶりな胸。
そいつは火のように赤い髪を左右で束ね、不機嫌そうな顔でこちらを見遣っている。
その女はこちらを見ると、口の端を緩めて近づいてくる。
「…ミル!〜〜〜〜〜!」
その間に割って入る様に立ちはだかるディナ。それをまるで木くずを蹴飛ばすのと同じような感覚で振り払い、
床へとディナは転倒した。
「ディナ!」
その乱暴な扱いに思わず声が出た自分の前に、ミルと呼ばれた赤い髪の女は立ちはだかった。
「んっ!?」
そいつは自分のむき出しの陰茎に足を乗せ、ぐりぐりと踏みにじる。
最もデリケートな男の部分を弄ばれる痛さに声を上げると、ミルはその声を聞いて笑い声を漏らした。
そう、自分はこいつのお楽しみのオモチャとして「遊び」に来たのだ…。

どこから用意したのか、自分の首へと乱暴に皮の首輪の様なものを取り付ける。
首輪に繋がったリードを強引に引っ張られ、自分の体は横に転倒する。
「エル!」
ディナが心配そうな声を上げる。
何とか体を起こそうと視線を上に向けると、その先にはミルの毛一つない割れ目、
そして小ぶりな乳房。更にその上には自分を見下ろすミルのサディスティックな表情。
「ヒャフハハハ!」
リードの軋む音と、ミルの笑い声が響き渡った…

(続く)


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