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【R-18】Mシチュスレの引用スレ

390 :名無しさん@狐板:2022/05/24(火) 19:47:37 ID:oSDnTyKy
は怠惰界に入ってから景色すら朧気にしか視認できない速さで駆けていた。彼女が不意に速度を緩め彼に、周りの景色を見せ始めた。 自然と城砦が一体化したような屈強な宮殿都市が目の前にある。 
どちらかという森の奥にある魔女の館などが極限まで立派になるとこういう風になるのではないかと横島は思った。 毎度のことだが、青木師匠の巡った魔界とは全然違うと感じた。
青木師匠がいた魔界は洞窟を思わせる鉱山であり、怠惰とハザマ・イデオがみなした者たちを強制労働させる場だった。彼の思考は不意に強力な悪魔達の気配を感じたことで断ち切られる。
身構えようとする横島を、シャーリーが脱力させる手つきで彼の体中をまさぐってきた。 愛撫を受けて思考能力が落ち切った彼にシャーリーは言う。

「アリス様の意向で、監禁施設であると同時に保護施設でもある場所がどれだけ強固か見せておくようにって、言われたんだ」

 横島はそれを聞きながら周りを見回した。森も城も相当に守りに特化している。これは戦争などで攻めには一切使えない代わり、守りに戦では敵軍にとって悪夢となる類の城だ。
もしも攻めざるを得ない状態に持ち込めば敵軍の兵力を大いに削れるだろう。 森と田畑が一体化したこの様子を見れば兵糧攻めも効きづらそうだ。

 そこまで考えたところでシャーリーにつれられる形で彼は、城の中に連れていかれた。
中身は魔女などが作ったような神秘的な部分もありながら人が好む都の城めいたきらびやかな洋館の様な内装を見ながら、横島はシャーリーに連れられながら城を観察した。

『少なくとも俺を害するような魔術的なものはないか。ただ異界の中にも他の異界に転移させやすいようなほころびが意図的に作ってある。 その異界もこの世界の主の支配下の異界の様だ。一体どんな試練が待っているのか』

 彼の思考はシャーリーが不意に立ち止まった事で断ち切られた。 彼女が立ち止まったのは大廊下の途中にある大きな部屋の扉らの前だ。
 彼女は佇まいを直すと、礼儀正しく扉を開けて部屋に入り横島を地面に下した。 横島の目の前には魔界でおなじみの魔界神の像がある。 
そして横にはマイがいる。彼女に促されるままに魔界神の声にまず耳を傾けることにする。

「飽食界の突破お見事でした。私の娘達を守り通し、選んでくれたこと心から感謝します」

 いつもとは違い改まった口調には初めて見る神としての威厳があふれていた。そしてその中には無条件で人を安心させる母親の様な温かさもある。 かの像の言葉をまじめに聞くべく見つめる横島に彼女は続ける。

「人というものは本来怠け者であり、楽しいことだけをしていたい。そういう方向に流れるものも多いです。例外もいるけど、そういう願望を全く持たないものは皆無と言えるでしょう。
 そういう誘惑に抗うために必要なものすべてを取り上げられてなお、それに抗うことは容易じゃありません。この魔界ではある意味怠惰なる主によって怠惰に落とされることに貴方は抗わないといけません。 
もしもこの世界で貴方が堕ちることになっても、私や娘たちは味方として貴方の意を叶えるように動きます。これはここの主に与するための甘言ではなく、恩があるゆえの約束です。この約束を覚えた状態でなお抗えることを祈ってます」

 神綺の像の発言を聞き、横島はますます恐れと不安が大きくなった。彼女がここまで言うということはこの魔界は相当にやばい気がする。

 神綺の像が崩れ落ちると、マイが話しかけてきた。

「忠夫、今回は私はこの怠惰界の主のサポートを色々とすることになったから。オーカス様の加護を辞退したあんたにはきつい試練になると思うけど頑張ってね♪」
 
マイの楽しそうな笑みを見て嫌な予感を覚えている彼に追い打ちをかけるように、シャーリーも笑みを浮かべながら言った。

「忠夫そこまで怯えなくても大丈夫だ。試練を超えられなくても、少なくとも『お前にとっては』悪い結果にならないから」

 そこまで言うとシャーリーは笑いながら城の主人の部屋へ横島を持って行った。

 怠惰界の主人の部屋は玉座をぎりぎり庶民でも親しみが持てるくらいでありながら、王の部屋と言われても通る程度に豪華な部屋だった。何よりも趣味の良い、インテリアなどが配置が良く彼を安心させる。
玉座にかけているアリスと左右にメイド服を着て控えているユウキとランを見て彼女アリスが怠惰界の主人なのだと、理解できた。
 アリスは笑みを浮かべると横島をシャーリーから受け取り、口づけをしてきた。シャーリーから受けた愛撫で脱力の極みにあったが、アリスの口づけから舌を絡められた時点で完全に体を動かす糸が断ち切られた様な感覚になった。

 アリスは笑いながらいう。

「忠夫、改めまして怠惰界の主アリス・マーガトロイドよ。魔女としての魔性をもって貴方を堕落させしめる、じゃなかったわ。全力で試練を与えるから乗り越えてね」

アリスは言葉を終えると動けなくなった横島を抱えて、寝室にトラポートした。

 寝台に置かれた横島は辺りを見回すと、業魔殿の寝室に僅かに似た場所に自分はいると気付いた。アリスは笑いながら服を脱ぎ始める。 今まで横島は何度もアリスに閨で敗北し嫐られてきた。
だが今のアリスは見慣れてなお美しく恐ろしかった裸体さえいつもと違う。 見ていることすら危険だという直感があったのに、いつの間にか体の中に入っていた糸のせいで目をそらさず見させられた。
 そして彼女は裸体を僅かに見た後敢えてそれを切った。 横島に自らの意志で目がそらせなくなっていると知らしめるためだろう。

 アリスは敢えて裸体の後ろから見せつけた後、回り彼の前で姿を見せるとゆっくりと近づいてきた。 彼の体中を愛撫しつくし射精できない状況にさせたのは僅かな時間でそれが終わるとあっさりと、彼を飲み込んでくる。

「あ!〜…」

 強すぎる快楽に悲鳴を上げたのは一瞬で、それ以降は声すら出すのがやっとになり、最後は完全に言葉も発せなくなった。
アリスは絶えず笑いながら彼の顔を胸で覆うと、腰を密着させ亀頭を自分の奥に飲み込み母親が赤子を撫でる様な手で頭をなでながら、時に魔力を送り込み思考力を奪っていく。

 アリスの許可が出て射精した瞬間、一気に体中から力が抜け、代わりにアリスの指から出てきた魔力でできた糸が彼の中に入ってくる。 アリスは乳房に顔を埋めた彼を見下ろし彼が堕ちていく姿を魔女らしい妖艶な笑みを浮かべている。
 アリスが彼を押し倒し、決定的な何かを始めようとしたとき、ユウキが軽くアリスを小突いた。なぜ小突かれたのか疑問がるアリスに彼女は言う。

「アリスまだダメだって。試練の内容の説明もしてないし、教えてないと訓練にも何にもならないでしょ」

 ユウキの言葉を聞きアリスは初めて思い至った様な顔になり、やや与えてくる性的快感を緩めそれでも安心させる手つきで頭を撫で、脱力させながら言葉をかけてきた。

「え、ええ、そうね。ごめんなさい、忠夫。 この怠惰界の試練は私と配下達が与える怠惰に堕とそうとする快楽に耐えきること。 そして耐えきった時に貴方は多くの能力を得ることになるわ。 
ただし快楽に敗れて堕ち切った時、この世界から出られなくなるから。それが今回の試練よ。そして試練の起源は軽子坂高校の生徒たちの誰かがここに来るか、貴方が自分で怠惰な堕落を跳ねのけるかよ。後者は無理だろうから、頑張って攻略されるまで耐えてね」


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