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【R-18】Mシチュスレの引用スレ

221 :名無しさん@狐板:2021/04/20(火) 00:11:43 ID:7Bl9tswg
これはひどい真・女神転生if 体育館
これは前に>>159から>>162とそれから>>164から>>169に投稿したこれはひどい女神転生ifの続きです


この作品は以下の追加の注意があります。
@ 女神転生シリーズの設定を使っていますが、良く出来過ぎていて二次創作で使われる頻度が多く公式設定と混同されている設定などを作者が分からず使っている可能性が高いです。
A 一応真・女神転生ifの本編に入りますが原作とかけ離れ切っています。
B 女権国家世界の未来捏造。女権国家の横島ヒロインズで人間かもしれないキャラが人間じゃなくなったりしています。
C 作者は真・女神転生Vとライドウシリーズの二つを最後にしたため、仲魔が成長するのはそれだけしか知りません。それまでは悪魔を強くする方法が邪教の館での合体以外はなかった感じです。
このSSではライドウや女神転生Vが特殊環境という設定であり。この2作品でだけ仲魔が普通に経験値で強くなる設定は自分の独自解釈です
D 悪魔の価値観にデビルチルドレン(黒の書と赤の書だけ)が使われています
E 作中の魔石の設定は公式設定かよく使われる二次設定か作者にもわかっておりません。
F 合体後の悪魔の記憶の持ち越しなどについては独自解釈です。

 体育館の門の前で横島は門番を務めていた、一際手強かった金槌坊を切り倒すと息を整えた。

「これで最後みたいだな、突入前に休憩や。回復魔法だけではあかん」

 疲れを取るべく結界を張ると腰を下ろした、横島の横にマイがかける。

「ベッドの外では勇ましくなったわね。ナイトくん」

 なぜかナイトくんという呼び方に嫌な悪寒が走った。これは絶対前世のどれかの記憶だ。マイの自分を捕食したそうな瞳を見て横島は少しでも話題を変える為に気になっていたことを聞いてみることにした。

「マイ姉ちゃん、ここに来るまで戦ったやつら異常に強かったけどあいつらどうしてあんなに強かったんだ」

 ここに来るまで横島達が戦った相手はピクシー、コボルト、ノッカーと言ったそれほど強くはない悪魔たちだった。どの悪魔達も伝承上多数いるとされている悪魔達だ。それを顧みれば個体差があるのも矛盾はしていない。
だがそれでも強い悪魔が多すぎる。この軽子坂高校の異変は一回目ではない。多分パラレルワールドでそれなりに観測されたのだろう。
だからこそ大業を成し遂げて、自分たちの種族の認識を変化させ強化しようという悪魔たちが集まったにしてもこれは異常すぎた。横島の疑問に答えたのは、マイではなく横に控えていた金槌坊だった。

「デビルバスターをしている王配殿には釈迦に説法かもしれませんが、悪魔と言うものは基本的に最初に決められた強さの限界を超えることはありません。一人しかいないはずの悪魔は分霊が群れをなして行動していたりしますが、
彼らの場合は余程の事がないと最初に作られた以上のものにはなれません。彼らとは別に伝承上多数存在している悪魔も種族全体に定められた限界を超えることは難しい。ボルテクス界などの新たな世界誕生の舞台や、
あるいはライドウなどと言った機会に頼らず古のからの術を用いた者たちに使役されて強くなっていくケースなどもあるでしょう」

「そうだな。だがこいつらは明らかにそのどちらでもない気がする」

「『今回』の軽子坂高校は、疑似ボルテクス界と呼べるものになっております」

 横島は驚いた顔になりマイの方を見た。マイは頷いて言葉を返してきた。

「横島、平行世界であんたはかなり格が高い英雄で、人から英霊とか地域によっては神様になれる立場の偉業を成し遂げていたのよ。その英雄の新たなサーガだからそれに出演することで、活躍すれば物語から生まれた存在の連中は種族全体が強くなれる。
だからこそ死に物狂いで自分たちを高めに来るわ。サマナーじゃないあんたも知っているでしょう悪魔の価値観を」

「ボルテクス界作ろうと思ったら世界を生贄にしなきゃ駄目だったよな。どうやったんだ」

「王配殿は向こうの世界で王配殿用の世界が作られる程の神や英霊になり上がっていました。王配殿が死後そこに収まる予定だった神界を奥方達が東京受胎と言われる現象で言うところの、生贄にしたのではないかと。
努力をすれば際限なく強くなれる世界である上に、世界で広く知られるサーガに出演できるとなれば出てこない理由がないかと」


 この業界では神々なども便宜上悪魔と呼ぶが彼らの価値観ではか弱い存在で終わるよりは自我などが失われる悪魔合体で他の種族に転生することの方が、弱者のままで終わるよりはマシなのだ。
だが自分の生れついた種族をそのまま底上げできるならそれに飛びつかない理由はないのだろう。弱いと言われる悪魔なら負けても失わずむしろ善戦すれば、種族の中にも強者ありと認識されて多少は種族が強化される。
彼らの執念が半端ではない理由が良くわかる。

「途中のコボルトの言葉からすると俺たちの戦いは必ず正確に後世に残る仕組みになっているんだな。それをつぶせば士気が下がるか?」

「それは多分無理です。というより不可能かと思います王配殿。今は私の出身世界でもある女権国家と呼ばれる国が存在する異世界と繋がっております。その世界の方の世界の人間たちから注ぎ込まれる感情が悪魔の力ともなるみたいです」

 そこまで聞いて横島も頭を抱えた女権国家のある異世界の話は途中の休憩で金槌坊から聞いた。かつて記録で見たことがあるロウ勢力が牛耳る悲惨な未来から来た40代目のライドウが過去を変えようとしたという事件があったらしいが、それとも少し違うようだ。
その世界も一部同じ伝承の悪魔がいたりして似通った部分もある。だが根本から作りが違う気もする。その世界での信仰心なども力となるならその世界に行けない自分達ではやりようがない。


 気疲れした横島にマイが不意に魔石を使った。回復魔法とはまた違う生体エネルギー=マグネタイトの塊である魔石により精神の疲れまでもが僅かだが癒えた様な状態になる。


「横島、あんまり難しく考えない事よ。此処は青木さんがいた世界と違うけど、似通ったところも多々あり、向こうだけじゃなくてこちらも幾らでも強くなれる。そしてハザマ・イデオとは違うわ。少なくとも今の所は一般人に手を出す気はない。今回の戦いはずっと楽でしょう」

「そうだな。マイ姉ちゃん。今回は全力で戦って俺の前世が何かやった結果なら全力で土下座して、それでもだめなら倒してから、許してくれるまで謝りゃええ。一般人のみんなは絶対に元の世界に戻さなきゃな」

 横島は精神も上向きに戻りつつマグネタイトというものはつくづく不思議だと思った。生体エネルギーでありながら、人々の信仰心や恐怖等からも生まれ。悪魔たちを存在させ時に、実体化させる。魔石はマグネタイトが固まってできたものらしいが、
どういう風に固まるのだろうか? 信仰心や恐怖とかを固めても作れるのだろうか? 自分はさっきまでエヴァとマイに絞り取られていた時、マグネタイトを性交で奪われそして魔石を使って回復させられ続けた。そこまで思い出して、自分の股間が硬くなり掛けていた事に気付いた。
それを見たマイが面白そうに蔑みの目を向けてくる。

「横島、あの屈辱的なセックスを思い出して硬くしているの。今度から魔石で回復される度に立つようになるんじゃないでしょうね? 魔石なしでも戦えるけどマジで恥ずかしいから治してねそれ」

「姉ちゃんとエヴァ様。じゃないエヴァさんのせいやろ」

「今の様呼びはガーディアンを馴染ませる為?それとも癖になったの?」

 笑いながらおちょくってくるマイにたじろぐ横島を救ったのは金槌棒の声だった。

「王配殿、疲れも取れたし緊張もほぐれた様ですな。それでは参りますか。この先に今回の戦いに私が参戦した理由の敵が居ます」


 金槌坊がそう言うと全身から裂帛の気迫が溢れで出した。その様子に横島は一歩引いた。戦場では獅子奮迅だった彼だがここまで、気迫のこもった様子は初めて見た。


 金槌坊が戦闘態勢に入っている中マイも今までの戦いで特に強かったコボルトやノッカーやピクシー等の悪魔を勧誘していた。以外にも彼らは快くそれに応じてきた。横島達の方についても活躍すれば損にはならないからだと思える。
彼らとは短い様で長いダンジョンで苦楽を共にし、何度か休憩中に雑談したりもした。横島と彼らの距離の縮まる速さは非常に早かった。その時間を思い出しながら彼らは門に手をかけた。

体育館への門を開けると青木の記憶と似通ってはいるが大きく異なる魔法陣があった。陰陽道などの知識も多少はある横島には分かったが、これは東京受胎を引き起こした際の術式と一部が類似している。
これが自分の前世の神々が担当する神域を生贄に出した術式だとなんとなく分かった。ここまであっさり分かったのは今のガーディアンのおかげかもしれない。マイは少し術式を調べた後首を横に振った。


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