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【R-18】Mシチュスレの引用スレ
164 :
名無しさん@狐板
:2021/04/04(日) 23:39:18 ID:8lzsHeYF
これはひどい真・女神転生if プロローグ
これは前に
>>159
から
>>162
に投稿したこれはひどい・真・女神転生の続きです。前の注意書きに続いて付け足すべき注意があったので付け足します。追加の注意は以下の通りです。
@ オリジナルの仲魔が出てきます。
A この世界だと女権国家の男たちは夜の戦闘力は高いけど、女性達がもっと高いため負けているという設定です。そのため横島は前世より夜の戦闘力が低くなっています
横島は夏休み前の最後の授業を終えて、明日からは終業式だと思いながらも、睡魔が最後の授業の時にもたげてきた。睡魔の声を聞いた時横島は眠気で鈍った頭でなお拙いと思った。ガーディアンとして宿って共に過ごした彼の記憶が授業中の居眠りは、
軽子坂高校では大事件のフラグだと告げている。仮に目が冴えていたら、もっと激しく動き学校から脱出しようとしたか、手遅れかもしれないと覚悟済みで事件の阻止に動いていただろう。だが、既に体は動かず、
まるで呪いの様な眠気が自分に迫ってきている。
『おかしい、俺は青木師匠の経験を一部持っているから特に軽子坂高校で、居眠りだけはしない様に気をつけていたのに、魔法や呪いなどの気配もない。俺が青木師匠をガーディアンにしたから軽子坂高校が霊障に巻き込まれる時、
居眠りする宿命がついたのか? それとも青木師匠の代役に俺がなったから青木師匠と同じ事件の導入を味わう定めがついたのか?』
疑問を抱きながら、も横島の意識は夢の中へと落ちて行った。
意識が落ちた横島の夢の中はただただ広い闇の中に深紅のローブを身に包み右腕に黄色い球体を持った女性が歩いてくる。その女性は光の加減によっては純白にも見える銀色の髪をしており、片方を束ねてサイドテールにしており、
それが不思議と威厳に不釣り合いな無邪気さや子供めいた様子に彼女を見せることもある。時折幼くさえ見えるにも関わらず、闇の中を歩く姿の気品や威厳は一切損なわれことはない。彼女は人を生かし時に逆に殺すこともある自然の恵みと天災に、
数えきれないほどの人々の感謝と畏怖が流れ込んだ存在、悪魔の種族で言えば地母神に近いのだろう。だが横島はなんとなくだがこの世界に入ってきてから接してきた悪魔たちとは違う感じを受けた。彼が生きている業界では物語が生んだ存在ですら、
多くの人の想いが流れ込めば抗えぬ天災に限りなく近づく。眼前の存在は何をされたとしても恨むことや、憎むことさえ、ばからしいただ頭を垂れることしか思い浮かばない天に立つ存在だ。夢の中でさえ彼女に殺されることは、
大事な何かを失うことに繋がる。夢の中では何もできないがそれでも彼女を見据え観察した。恐らくこれは何度も見た現実は愚か次の夢にすら何も持ち越せない、類の夢なのだろう。彼女は横島を見据えると、口を開いた。
「私は神綺、この世界と繋がった異世界の魔界の創造主であり、哀れな子の復讐を挫き、彼の作った報復の舞台である魔界を再創造している神です。他のものからは魔界神と呼ばれています。
これから先貴方は多くの乗り越えられない試練の果てに幸福を得るでしょう。けれど男性としての原罪や業を味わい尽くし屈服した時、至上の幸福が訪れることを魔界の神の名において約束します」
鈴のなるような魂に響く心をへし折る声は、屈服間が強くなるほど、母に抱かれる赤子に自分が近づくような安心感を与えてくる。彼女がさらに言葉を続けようとしたとき、不意に横島にも聞きなれた声が響いた。
「神綺様、ヘルメットを持ったままです」
珍しく若干慌てた様な夢子の忠告を聞いた瞬間、神綺の頬に赤みがさした。その時初めて、横島は彼女の持っていた黄色い球体が工事現場などで見る、土方がつけるヘルメットだと気づけた。言われるまで彼女の威厳と美が凄まじく、
認識できていなかった。神綺は頬を赤く染めたまま言葉を返した。
「久しぶりに忠夫ちゃんに会えると思ってテンションが上がりすぎていたわ。やっぱりこういう時は夢子ちゃんかアリスちゃんに一度チェックしてもらわないとダメねぇ」
「仕方ないかと。本来の黒幕である、ハザマ・イデオ、彼を好いている女性達を女権国家的特有の処置を施したり、彼自身を幼くしてトラウマを修復したり、彼の作った魔界を新しく作り直したり、
この世界の青木様と玲子様が彼の師匠がこの世界に現れた因果率の変化で繋がりが強くなった上に悪魔に目をつけられたから、色々と便宜を図ったり」
「でも、演説現場にヘルメット持ったままはないわ」
「神綺様はヘルメットがなくても大丈夫だけど、現場の規則である以上自分も付けるべき、と考えたのはご立派だと思います。それに神である神綺様の宣誓は十分に彼の魂を捕えています」
神綺は少し決まり悪そうにしながらも、夢子にヘルメットを渡すと、再び横島に近づき顔を両手で挟み込んだ。
「これより、あなたは聖職者でない限りは、受けるいわれのない罰と試練によって作り変えられていきます。これは私の娘たちのエゴです。あなたは覚えていることもできないでしょうけど、なぜ自分がそうなるのかを納得してもらうとともに、
神として貴方にとって、最悪の枷を嵌めさせてもらいます。許してとは言いません。ただ絶対に不幸になる道でないことだけは約束します」
彼女の禍々しくそれでも美しいと感じられる宣誓と共に夢の中で横島の意識は落ちそしてテレビの番組が切り替わるように、夢の中で場面が切り替わった。
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