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【R-18】Mシチュスレの引用スレ
145 :
名無しさん@狐板
:2021/03/04(木) 23:12:35 ID:ITsIxBDs
注意、女権国家の二次創作ssです。以下の独自設定があります
@この話では、横島を逆レしている女性たちに対してアリスは滅茶苦茶好感度高いです。
Aこの世界線では大鳳くん横島とジャギ様とミクさんは半ば家族に近いレベルで仲良くなってます。
B横島は霊能に目覚めており、霊能者としてはかなり実力者なのに知識はあまりない感じです。
Cこの世界ではミクさんはオカルトなどの超常的な存在の実在を知ってはいるけど、実際に遭遇したことはないです。
Dこの世界線の横島は記憶を失っているけど子供の頃この世界のアリスの実家に長期滞在したことがあります。横島が怪綺談的な実家に滞在、あ……(察し)状態です
横島の気分は高揚していた。雛祭りだからと恋人であるアリスに呼ばれ、自分の人形作りの作品を見てほしいと言われて、アリスの家に呼ばれたからだ。横島の目から見て
アリスは女権国家の女性でありながら、極めて安全な女性だった。あまりにも安全すぎたために逆に不安になり、手柄の報酬としてミクに調査を依頼したところ、一切政治などと関わっていないと、太鼓判を押された。
その時の出来事は妙に印象に残っている。この任務について初めて上司であるミクが歯切れ悪くしゃべる姿を見た。
その日ミクは困惑し僅かだが自信に陰りのある様子で「交際しても問題ない相手よ。ただし守り切れなかったら切り捨てるのは事故責任だから」と言った。
「やったついにワイも恋人持ちやー!」
「諜報部部長殿、横島が立てた手柄の褒美としての情報はそれでよろしいのですか」
喜びのあまり叫ぶ横島を正気に戻したのは、ミクとも半ば身内となってからは、めったに聞けなくなった、ジャギの礼儀正しすぎる口調での僅かに険のある声だった。
その時横島は初めて大鳳が不安がり、自分を案じるような目を向け、ジャギがミクに向けたものではないが闘気を纏い、出撃前の様な状態になっていることに気づいた。
「質問の意図をいいなさい」
返すミクの言葉には咎める様な響きはない。ジャギの質問を当然のものと思っているようだ。
「どれほど決断が困難な状況でも常に適切な指示を一切迷わずに下し続けた貴女が、僅かとはいえ自信なさげにしている。その状態は俺たちの様なひよっ子が不安を覚えるには十分すぎることです」
ジャギの質問に彼女は少し躊躇い答えた。
「あのアリスという娘、少し白『過ぎる』気がするの。実際に調べてみて、不自然すぎるレベルで白い。だからこそ徹底的に洗ったんだけど、その結果逆に完全に白であることがわかったわ」
「それだけじゃないんでしょう」
「ええ、大手柄の褒美としての正式な要請だったから、彼女が怪しくないかかなり厳正に調べたわ。その筋の専門家に頼んだ後、最後の確認として遠目からだけど、直に彼女をこの目で見
てみた。結果は普通の女の子だった。ただ一瞬だけどよくわからない、怪しい気配を感じたの」
ミクの歯切れの悪さの原因が分かったことで、大鳳とジャギの雰囲気は平時のものに戻った。ジャギは穏やかな様子に戻り横島に声をかけた。
「少なくともミクの姉御が、状況的には白としか思えねぇが、やばい予感がするからやめとけって、言わない程度には安全みたいだがどうする?」
「むろん付き合います。仮に彼女がやばい女でヤッたら、即女権国家の奴隷みたいな女でも、今回の場合は助けてくれるっしょ。アリスちゃんのあの素晴らしい体がワイのモノに」
横島の即答に三人は呆れつつ彼らしいなと思った。
「女権国家の諜報員で、手柄の褒美の要請が言い寄ってきた女性の調査とかやったのはあんたが初めてよ。ハァ、 こういう経緯での調査である以上、万が一誤情報を渡したら論外だから、私も神経
質になりすぎていたのかもね。一応言っておくけど、今回のケースでそうなった場合、あんたを救助せずに殺すのは、『絶対にしてはならないこと』ではなく、『最後の手段』だ、ということは覚えておきなさい」
案内された部屋に入りアリスの作ったという雛人形を見た時横島の体に異常な恐怖が走った。なぜか自分に似ていると思えるお内裏様と同じくアリスに似ていると思えるお雛様。
そして他の人形たちは美女だが、どういう女性にも見える気がする。何の変哲もない、雛人形に過ぎないのに見ていると、自分が完全に奴隷と化している様な感覚と、その対価として。異常な快感が全身を走り抜けてくる。大勢
の女性に侵され弄ばれている感覚はあのお内裏様が味わっているものだと理屈ではなく、直感で理解した。あまりの快感で脱力感が襲ってきたときにアリスが横島を抱きとめた。その時体に押し付けられる女体の感覚が、一
つ増えると同時に、他の女体の感触もより強くなった。
「最近きつい任務が多いらしいから、その疲れが出ているのかしら。大丈夫?」
「ああ大丈夫や、急に頭痛と眠気が来てな」
倒れそうな自分を抱きかかえるアリスの体がいつもと異なる柔らかさがあり、アリスと体を重ねるたびに襲ってくる己が人形に近づいていく様な不思議な快感をより強く伝えてくる。
不意に一層その快感と女体を押し付けられる快感が強くなった。射精しないのが不思議なレベルの快感が全身を駆け抜けており、さらに頭痛を伴う眠気も強まった。その横島の目をのぞき込み、別人の様な妖しい光を宿した目
でアリスは横島に問いかけた。
「横島、ねえ私たちもこのお雛様とお内裏様みたいな結婚式を挙げたいと思わない?」
この時、横島の背に全身を貫く異常な快感すら上回る嫌な予感が走った。ここで、肯定と取れる答えを返したら自分の中で何かが終わってしまう。恐怖もあったがそれ以上に、ここでいいえと答えると、恋人であるアリスをがっかり
させてしまう。そう思った彼はとっさに言葉を口に出した。
「すまんアリス、眠いうえに頭が痛すぎる少しだけ寝させてくれ」
体調が悪いのは本当だからこそ、こういえば有象無象にできると、踏んでの言葉だったが、アリスはその言葉を聞くと凄く上機嫌になり、テキパキと布団を取り出して敷いた。
横島は朦朧とする意識の中でも雛段の前であることと、そして北枕になっていることが少し気になった。
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