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【R-18G】やる夫は変わるようです【避難所】【14スレ目】
2783 :
気紛れ小説家
◆VMLQJcSesE
:2024/10/08(火) 17:57:45 ID:V22R1flV
>>2506
の続きです
注:これはやる夫は変わるようですのパラレルワールドのお話です
本編とは関係のない物語ですのでご了承の上でお読みください
やる変パラレル 百合ゲーどこ・・・?ここ? その12
まあともかく織莉子はとんでもなく強いのだがそれだけではないのが今現在の彼女だった
まず物語の主役というだけあって彼女の容姿は周りの女性と比べても飛びぬけて美しかった
パーティーに出れば招待客の男性がこぞって彼女を囲み、強引に迫ろうとする者も少なくなかった
・・・そういったものは何故か後日織莉子を見た途端青ざめて逃げるようになっていたが
一体織莉子がそいつらに何をしたのかはその時の織莉子の笑顔が恐ろしすぎて何をしたのかは未だに聞けてない
その他にも聖女の血筋によるカリスマのようなものなのだろうか?
原作の様に幼少期に世の中の底辺を這いずり回って擦れてしまったという経歴もなく
極々真っ当にその素質を伸ばしていったお陰で貴族間や民衆にも評判は良く
小さい頃から学んで培った内政の手腕もあってか、原作とは全く異なる成長を遂げていた
それに対して俺だが前世の経験があるし余裕だと思っていたのだが・・・
「保障?平民に対してそこまで過保護なのはいただけないかと・・・」
「ええ、ええやる夫様が優しいのはわかりますが優しいのと甘いのは別の事でこれは――」
やる夫「ぬぐぐっ・・・・・・」
なんというか・・・逆にその前世の経験が足を引っ張ってしまっていた
人を率いるというのはよっぽどの才が無い限り幼少期からの教育がものをいう
だが俺には前世の記憶というものがある・・・争いとは縁遠く政治なんかにも携わった事も無いただの学生だった自分
民主主義という思想の中で育ってきたのに来たのに、転生したのは王権主義の国の貴族という人種
そのギャップは俺を苦しめ、統率は精々自分の家の騎士団を何とか統率できる程度
よく小説とかでいきなり異なる人種とかを統率して戦いに勝つような主人公がいるが
あんなマネなど到底俺には出来そうもない。精々馬鹿にされて統率をとれないのがおちだろう
また内政の方も前世の庶民感覚をまだ引きずっている為正直いまいちパッとしないと自分でも思ってる
そのせいか周りは自分と織莉子をダメ主と主人に尽くす有能な忠犬みたいな目で見ていた
言ってて情けなくなるが織莉子が俺をたてているから何とかギリギリ威厳が保てているのが俺の現状だった
挙句の果てにこの家の主である俺の両親も、母上の方は織莉子が俺の世話を焼くのを
なにも言わずに気持ち悪い顔でニマニマ笑っているだけだし
父上は生暖かい笑みを浮かべて俺の肩をポンと叩くだけで何も言わない
俺も強引に自分の意見を押し通して主導したいという訳では無いが
現状が情けなさ過ぎてどうにかもうちょい恰好をつけて存在感をアピールしたいのだが
このままだと後10年・・・いや15年は経験を積まないと駄目だろう
そう、今は無理でも必ずこの俺がこの家の主だという事を周りに知らしめ見返してやるのだ!・・・そのうち!
・・・決して織莉子の機嫌を損ねるのが怖いので、そうやって後回しにしているという訳では無いのだ!
続く
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