【R-18G】やる夫は変わるようです【避難所】【13スレ目】

1688 ：気紛れ小説家 ◆VMLQJcSesE ：2024/01/18(木) 20:07:53 ID:AVOiEz1Z

>>1665の続きです

注：これはやる夫は変わるようですの二次創作です。細けえことはいいんだよの精神でお楽しみ下さい

やる変パラレル　やる夫達は大ダンジョン時代で生きるようです　その３２

sideやる夫

やる夫「あぁ・・・美味かった・・・」
それぞれが思い思いに寛いでいる夕食後、ごろんと仰向けになり満足そうな顔をしているやる夫の元に
畳の上をゴロゴロ転がりながら隣に愛歌がやって来た
愛歌「この美味しさなら沢山売れそうね♪」
そう言ってやる夫の顔を覗き込む愛歌だったが・・・
やる夫「・・・いや、このまま売ったんじゃそれは難しいだろうなぁ・・・」
愛歌「え？」

確かにこのダイミョウザザミは美味しいし一匹狩るだけでも数百人分、個体によっては
一般人数千人分くらいの食料になるだろう
商品として売り出すなら質も量も十分なものを兼ね備えているだろう・・・ただ
やる夫「ちょっとこのままで売り出すわけにもいかないよなぁ・・・」
良いものだから売れる・・・そんな甘い話があるなら世の中の生産者は億万長者だらけだ
まず値段の問題。そもそもこの世界にはダンジョン産では無い普通の蟹も存在する
もしこのダイミョウザザミをそれらと同じ値段で売ったら、まず間違いなく普通の蟹は売れなくなる
流石に市場の独占となると首をくくらなければいけなくなる人間も多く出てきてしまうので
どうしても割高の値段で売らなければならない
そうなると金を持っている一部の富裕層にしか売れなくなってしまう
それはそれで住みわけとしてはいいのだが、そうなるとどうしても文字通りの在庫の山が生まれてしまうのだ
それにダイミョウザザミが大量に獲れるという情報が流れれば、その情報を聞きつけた
冒険者の集団がやってくる事は想像に難くない
そうなれば間引きの心配はしなくて良くなるという良い点はあるのだが
それだけの冒険者に獲物を持ち込まれると獲物の処理の方が追い付かなくなってしまう
今は解体業者を雇っているのでスムーズに回しているが、これ以上増えるとなると
必ずいつの日かはパンクしてしまうだろう

愛歌「そっかぁ・・・」
やる夫「家だってかなり裕福な家だけどダイミョウザザミなんて本当特別な日のご馳走だぞ？
まあ今回の発見でもっと相場が下がって安く手に入れられるようになるかもしれないけど」


続く