【R-18G】やる夫は変わるようです【避難所】【13スレ目】

1641 ：気紛れ小説家 ◆VMLQJcSesE ：2024/01/15(月) 17:17:21 ID:F5MlHiBK

>>1564の続きです

注：これはやる夫は変わるようですの二次創作です。細けえことはいいんだよの精神でお楽しみ下さい

やる変パラレル　やる夫達は大ダンジョン時代で生きるようです　その３０

sideやる夫

ダンジョン『グルメ界』の二層目。そこは南国の島の様な風景のダンジョンだった
海には魚介系のモンスター、陸には湿地帯や森に潜むモンスター
それぞれ環境に適応したモンスター達が数多く住んでいた・・・が

そこで最も多く見られたモンスターというのが・・・

ザザミ「・・・シュ・・・ゅ・・・（ズーン！）」
やる夫「ヨシッ！蟹・・・じゃなかった、ダイミョウザザミ捕獲完了だ！」
日々の仕事の疲れを癒すため一人ダンジョンを潜っていたやる夫であったが
そのついでといわんばかりにダイミョウザザミというモンスターを捕獲していた
ダイミョウザザミは冒険者のパーティーでこれを一体討伐できれば、初心者は卒業といわれてるモンスターの一体だ
固い甲殻に、鋏の重い一撃といったオーソドックスに強いモンスターだが
打撃や衝撃に弱く、甲殻や鋏でガードしていない部分に攻撃を当てることができたなら
大きなダメージを与えることができる、所謂弱点を攻める事の大切さを教えてくれるモンスターだ
ただ不遇というかなんというか・・・ダイミョウザザミのいるダンジョンには
必ず何故かこいつを好物とする天敵のモンスターがいる為、個体数は非常に少なく
いる可能性のあるダンジョンを一日駆けずり回って、ようやく一体見つけられる・・・といったぐらいの数しかいない

―――ただこのダンジョンに限っては

やる夫「しかし・・・やっぱ数が多すぎるよなぁ・・・」
このダンジョンに限ってはどうもその天敵となるモンスターがいないらしく
しかもこの階層で最強のモンスターはどうやらこいつらしい
自分を脅かす敵がいないのか警戒心も薄いらしくのぺーと砂浜に寝っ転がってるザザミ達の姿が目に映る
住むのに適した環境、豊富な餌となる自分より弱いモンスター達
色々な要素が重なって通常よりも爆発的にその数を増やしているようだ
しかもその食料となるモンスターの数もほとんど減ってないようで・・・

やる夫「そりゃあこんだけ増えるスピードが早いならスタンピードも起こりやすいよなぁ・・・」
新たにその事実を実感し再び気を引き締めるやる夫
やる夫「まあ今日の所はお土産もできたし帰っとくか」
ダイミョウザザミをマジックバックの中に入れ、代わりにモドリ玉というマジックアイテムを取り出す
このアイテムはキオク玉というアイテムと対になっているマジックアイテムで
どのダンジョンにも必ず存在しているマジックアイテムだ
効果はキオク玉で記憶した地点へと戻るという効果で、深い深層のダンジョンに潜るには欠かせないアイテムだ
余りに都合が良すぎるアイテムだが一説には、ダンジョンが侵入者をより深くに引きずり込もうとする本能が
アイテムとして具現化したものと言われているが、本当の所は誰も知らない


続く