【安価・R18＆R18G】先輩禁止論者が行く、クトゥルフみたいな世界【クトゥルフ】

2039 ：名無しさん＠狐板：2025/12/30(火) 08:05:54 ID:ohKAbQpR

>>2038　続き

という事で…まずは君が心からこれまで共に過ごしてきた仲間を信じられるよう、一つの懸念を拭う事から始めさせて貰いたいと思う
それはずばり、【君がさっきまで共に遊び、そして君の身体を乗っ取って殺してみせた莉嘉は恐らく十中八九、真っ赤な偽物だ】という事だ
彼女が仲間内で誰よりも純朴であり、自分自身の欲望を強引に押し通そうなんて考えない純粋な少女であるのは大前提として…
『仮にああいった欲望を内心秘めており、殺して混ざって一つになりたいと思っていたとしても、その対象が君というのは明らかにおかしな事』の筈だからだ
一途な彼女がああいう事を本気で実行するのであれば、その対象は言うまでもなくただ一人…【凪】であるべきだろう
仮に既に凪を殺した後で君を迎えていたのだとしても、感情的な彼女が凪を殺して自分のモノとした圧倒的昂揚の中、
何食わぬ顔で君とゲームして遊んだり出来る筈もないし…そもそも凪の次に君も殺そうとしていたのであれば、
【一回目の通り魔に殺された時間と同じ、16時59分まで待つ必要は欠片も無い筈だ】
彼女の性格を思えば、君が訪ねてきて少しした段階で殺しに来ている筈。わざわざその時間まで引き延ばす理由なんてものはまるで存在しない！

…そう、ここで注目すべきはやはり『一回目と二回目の死亡時間が全く同じである』という事だろう
莉嘉が本当に自分の考えで動く莉嘉本人だったのであれば、わざわざ一回目の通り魔と同じ時刻に君を殺す理由などない…偶然にしたって出来過ぎている
これはもう、【一回目の通り魔と二回目の莉嘉が本質的には同種の存在、
君をループさせている何者かの意向を受けて動かされているナニカ】と考えるべきであり…
【君が本物の莉嘉から『殺したい』と思われている訳ではない】と断定してしまって大丈夫、という事だ
なのでもしこの局面を無事に乗り切り、現実世界で本物の莉嘉ともう一度出逢えたのなら…必要以上に怯える事無く優しく接していってあげて欲しい
(まあ流石にトラウマとかあるかもなので、暫くの間はどうしても構えてしまう事となるやも知れないが)

…とりあえず話を戻して、君の身に一体何が起こっているのかから考察していくとしよう
自分としての予想は二つ。『君はいわゆる悪夢のような意識の奥底にでも閉じ込められており、別に実際に時間をループしている訳ではない』か、
『無数に重なり合う平行世界をループの形で渡り歩かされている』か…そのどちらかだ
平行世界に関しては、オカルト有り得ない派だった君としては受け入れ難い概念だとは思うが…
『この世界はそもそも、多くの共通点を持ちつつも少しずつ別の歴史を辿っている類似の世界が幾つも重なり合う状態で存在している』という考え方だ
(スレ住民の自分という別次元の存在も居る事だし、あながちあり得ない話ではないと思う)
一応もしこちらの路線であるならば、あの莉嘉が君を殺そうとした理由も出てくるかも知れないが…
(さっきまでの世界の莉嘉にとって、君が一番大切な存在だったと考えれば一応辻褄は合う)
まあ仮にそうだったとしても君の世界の莉嘉と別物であるのは変わりないし、
何より『16時59分に君が殺された』という通り魔との共通点との説明が付かないので…
やはりここは順当に、『君が眠りに就いた状態のまま深層心理内に閉じ込められている』的な形であると考えた方が無難だろう