【R-18】やる夫は聖騎士だったようです　4スレ目

1 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/08/09(土) 11:18:26 ID:6k4cmN6n

このスレはファンタジーものを書きたいと思った作者が設定練り込みもそこそこに見切り発車しちゃったスレの4スレ目です。


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　　 注意事項だお　　（人__）　ノつlll|@|三二-――‐´＞
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注意事項：
・ルールやマナーは守りましょう。
・R-18スレですが、話の内容が重めなので一応つけました。エロ云々はあまり期待しないように。
・エタっても泣かない←これ重要。リアル忙しかったり、体調崩したらそちら優先しちゃうので。
・作者のやる夫スレ作成レベルは低いです。でも初心者を名乗れる立場じゃないのは辛い。
・誤字脱字、設定の矛盾その他諸々。細かいことは良いんだよ精神で読んでいただけると助かります。
・更新は書き貯めがある時は週1、それ以外は隔週ぐらいを目標。あくまで目標です。
・物忘れとか酷かったりするので、後々思い出した時に何か注意事項書き足したりするかもだけど、見逃して。

以上のことを踏まえて、読んで下さい。

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　　　　　　　　　　　 　 / 　（○ ○　　　　　 　　　ついに4スレ目だよ。
　　　　　　　　　　　 　 ゝ　 （__人）　　　　　 　　　見切り発車って言ってるわりにずいぶんと遠くまで来ました。
　　　　　　　　　　　＿(　つ/￣￣￣/＿　　　　　迷走してる気もしますが、ちゃんとゴールを目指してます。
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528 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:50:05 ID:RQZhTG14

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　　　　　終末戦争で暴れ回り、ティアマトが封じられてなお海へと還らなかった深海の化身達。
　　　　　混沌の海より生まれた彼らは何世代も続く戦いと繁殖を経て、
　　　　　地上の環境に適応して誕生したのが“原初の魔獣”。

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529 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:50:16 ID:RQZhTG14

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_ ､､〈ヽ._　_.ノ ,'
ヽ`ﾆ三三三ﾐﾉ
　　 ｀" ''7ニﾐ`t
　 　 　 .〈ﾆ三ミ`.､
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　　　　　　　`、三三三.`　､ ＿ 　 　 　 　 　 /ﾆ三三三三三i
　　　　　　　　ヽ、ﾐ三三三三三ミ' ｰ-　,,_　 {ﾆ三三三三三ﾆ`,
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　　　　　　　　　　　　　　　 　 `､ﾆ三三三三三三三三ﾆく 　 　 　 _,.ｨ'., ﾆ=´ﾆ_､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 `､ﾆ三三三三三三三三ﾆ`ｰ-‐ ''_,　イ
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　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 `、ﾆ三三三三三三三ﾆ`.､
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　　　　　　　　 ,.r ''ニ''≡三三三三三三三三三三三三三三三三.ヽ　　　, r.'ニﾐノ‐｀
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　　　　　そしてほんの僅かな神族と、それに従っていた各種族の生き残りだった。

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530 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:50:36 ID:RQZhTG14

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　　　　　神族とそれに従う種族にとっては試練の時代。
　　　　　極寒の悪環境と原初の魔獣に脅えて、命を繋ぐ日々。

　　　　　だがそれでも希望は残っていた。

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531 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:50:51 ID:RQZhTG14

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　　　　　ノ __-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-ノ/,/,/,/,/,',　{
　　　　/　ち-_-_-_-_-_-_-_ /-_-_｛Ｎ/,/,/,/,/, ｀　）
　.　　/　i／|-_-_-_-_-_ノﾉ,∧|!-_i-∨/,/,/,/,/,{　/
　　 八　{-_{-_-_イイ´　／　 {' -_|-|i/,/,/,/,/,/, （、
　　　 ∨ ≧〉 ト　ｒ-ﾓｘ＞、　｀ゞヽ＼/,/,/,/,/,/} 「´
　　　　} -_-_て　　｀¨￣´ ,〉　￣了二¨｀}り/,/,ﾘ,ﾉ
　　　イ/-_〉）「_　　　　 　 }　　　｀￣¨´ノノ/,/ {
　　, 八{-_-_ゞ´辷　　　　_|　　　　　　 /／ ／
　　　　ルノ＿了 : 　 　 ヾ|＞　　　　,/ ﾘ N{｀
　　　ｒ―￣￣ヽY: 　 ―-、_　　　　 /／/,）　　　　　　................　　　　　　　　　　　遂に……遂に形になった。
　 　 〉二二二}　ﾄ、　　　-ｒ=,　 　 ｲ/,/,「｀　　　　　　　￣￣＞,::::::>,
　　/二二二ﾆ}　{∧　　￣|「＼／riム―＜、: : : : : : : :,　_,. ィ7／　 {}
　. ≧二二二ﾘ　|〉-＞ー 〈〉　∨／　zｒ- : : :　　　　 : :!i l〉〉三 《　 :{}
　了二二二ﾆ}　{　　~ﾟ"''＜_ノ￣_,、＝―ｙ: : ::　　　　:::!i l〉〉三 :}}　 {}
　二二二二ﾆ}　{　　　　:::/　´¨￣　＿_　 }　:::　　　　:::　｀寸/　ﾘ　 ﾘ
　二二二二ﾆ',　',　　 　 /　}　　´¨￣￣￣　）　　.:::: : :　　 ｀ゞ八_／
　二二二二二〉, 〉,_　　ﾘ　　　ｙ　ー-----〈: :　.:: : :　二二≧ｎ
　｀寸二二二ﾆ∧　〉―}　　　〈　 ―――　 〉: : :　二二二二二＼
　　 マ二二二二〉 〈ﾆ,/　　/　　　　ｒ-x　 /〉二二二二二二二　∧
　　　 ｀寸二二ﾆ∧ ∨　　/　　　　∧　／/二二二二二二二二二{}、


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　　　　　神族の生き残りの一人が枯れて朽ちていた世界樹から力を抽出することに成功。

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532 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:51:07 ID:RQZhTG14

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　　　　　その力とはすなわち生命創造。
　　　　　その為の装置は“生命の樹”セフィロトと名付けられた。

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533 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:51:35 ID:RQZhTG14

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i　il　|::ﾍヽ　 ﾘ` -.'/-ｬアj　ﾏjﾉj ハ　　.}　}:::::::::::::::::::::- ､
ﾏ::::ｲ:::::ヽ≧､ヾ´-' '￣　　　　　　{　 　 }ﾍ::::::::::::::::ｭ､:::::ヽ
　i　.i､ヽ＿ﾏｭ｀ '　　　　　　　　､ノノﾉ ﾘ::::λ, ､　Y　 ヽ　}
　`-｀-.　　 ´`i　　　　　　　　　 ￣｀ ´}ｨ ｨ三三},ｲア' .ヽi}
　　　　　　　 ﾉ　 ＿　　　　　　 　 ,,ｨ,ｲ三三三ア☆　,,ｨ三　　　　　　　　　まずは魔獣に対抗する軍を組織せねば。
　　　　　　　　ヽ´` '_,　-―　 ,ｨ≦三三三ア ☆ .,,ｨ三/三
　　　　　　　　　,,,,ヽ -=''　　 { ﾏ三三三' ☆　,ｲ三ア三'　　　　　　　　　　神族よりも……人間を優先すべきだな。
　　　　　　　　 // ／ヽ　　　,,入ﾏ三三ミｨ≦三ア三7　　 　 　 　 　 　 　 低性能な人間なら創れる数が違うし、死んでも惜しくない。
　　　　　　　　.i|／　 　 ￣　,::::ヽiﾏ三三三アｨ三彡'　 .／
　　　　　　　,.ﾉi´　　　　　 /:::/　 } }三彡''ｨ≦三ｱ　　.ﾑ'~
　　　　　　　`ﾐ　　　　　　i::::::::ヽ　`ヽ ｨ三三ア'　／/ ／
　　　　　　 iﾐlﾐ､＼::::､＿ｲ::::::::::::ヽｧｨ ﾉ三三'' ／三
　　　　　　.iljﾐi　 ,＞ｭ､::::::i:::::::::::::::}} //三ｱ,,ｲ三三
　　　　　　iﾑ== ､ i:::::::/ ア::::::::::::::://ア ,,ｲ三三彡
　　　　　 .il|}ミ≧ｭ､＼{　`ヽ　`:::::::{ｱ,,ｲ三三三'
　　　　　 il|,ﾐ三三三≧i､　　マ　　} 三三三ミ
　　　　　,il'　）ミ三三三三　　i.|　 i 三三三'
　　　　/　　ｲｭｪｪｪｪｪｪｪｭ,,）　 il'　.' i三三ｱ　　　＿＿＿
　　　/　　/:::::::::{　　　　　　 　 {　 .三三7　　 　 {＿＿
　　　|　,-'‐--マ:≧.､　　　　　 ｀　三三i
　　　'　'　 ―‐ `――`　　　　　　三三


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　　　　　そしてセフィロトを創り出した神族の男は人間を創造する。
　　　　　魔獣と戦わせる為に、同胞の神族ではなく支配している人間を選んだ。

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534 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:51:58 ID:RQZhTG14

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　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾘ　. . . . . . . . ..∨　.　.　.　.　.　.　.　.　. .',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　. . . . . . . . . . . . . .　.　.　.　.　.　.　.　 . ',
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {　 . . . . . . . . . . 入、　.　.　.　.　.　.　.　.　.}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨. . . . . . . . . り　 {ト、、、　 .　. 入,、.. /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _〕、. . .ｒ-ィイ´、、 `＾｀ヽヽへ、　 /＾Y/＼
　　　　　　　　　　　　　__　　　　//:.:.Y　 そ ＾ー≠〕!　了ｚｚｚ≠　Y　{　 |{:.:.:∧
　　　　　　 　 　 　 r、/.∧　　 //:.:.:.:.ソ　∧　　　/ |　　＾`　　 　 .}　/　 }):.:.:.∧_　　　　　　　　　 　__
　　　　　　　　　　/∧|二∧ -// :.:.:.:.: Y　 ∧ 　　::::|　　　　　 　 /　＾}　/:.:.:.:.:.∧≧ｓ。.._＿　 _..ィ二ム　　　　　　　　それに……神族と比べて繁殖力の高い人間に、
　　　　　　　　 ,.ｲ|二二二二//:.:.:.:.:.:.:.:.:. ７ｒ∧　 _ `ｙ＿_　　　　/爪ノ　{ヽ:.:.:.:.: ∧二二二二ア―― 心　　　　 　 　 セフィロトにくべる薪にもなって貰わなければ困る。
　　　　 　 　 ./　 |二二二! //:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ|∧　　こ　 　 　 ／´　 }　リ:.:.:.:.:.:.:.:.} }二二二ア――− マ
　　　　　　　 |　　|二二二込、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{　∨ ＼　 　 　 ／　 _ -/＾´′:.:.:.:.＿L」二二ｱ−―／￣＼」
　　　　　　　 |　　|二「`¨寸二≧ｓ。、:.:.:.:.:.}　 ~ - _二二イ　_. -^ /:.:.:.:.:._..。ｓ≦二二ア. ― ／　　　　 ´,
　　　　　　　 |　　|二|:.:.:.:.:.:.`¨¨¨¨寸℡、:.:|　　　 ＾ー−二　 　 ./:.:./ｓ≦＞''´:.:.:.:.:.:./ ―／　　　　　　　|
　　　　　　　 |　　|二|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`¨寸|:. |/,　　　　　　　　 　 /:.:./二~:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /― /　　　　　　　　 |
　 　 　 　 　 乂　 寸ｈ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.二| |/, ,　　　　　　　　 /:.:./二:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: { ― {　　　　　　　　 /
　　　　　　　　 })　　寸ｈ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.二| |//　　　　　　　　/:.:./二:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: . | ― |　　　　　　、. /
　　　　　　　　/　　　 Ⅶ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:二 ∨//,.　 　 　 　 /:.:./二:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. | ― |　　　　　　　∧
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　　　　　　：　　　　　　　　 }入|＿ -ー―┘:.:. 寸 込//二ア:.:.:.:.└―-、＿＿」:.:.:.∨/|　　　　　 　 　 　 |
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　　　　　セフィロトを起動する為のエネルギー源。
　　　　　それは生命を育む太陽の温もりである。
　　　　　逆説的に育まれた生命ならばセフィロトのエネルギーとして用いることができ、
　　　　　新たな生命創造と極寒に抗う温もりをも生み出せる。

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535 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:52:22 ID:RQZhTG14

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　　　　　　　　　　　　　 ／乂　、(￣云ｘ、　ーｔ 云−}Ｙ　「＾}..{∧
　　　　 　 　 _ ｒ‐、　　//:.:.:.:.〕　 Ｙ　￣　/|　　　￣　 }」 . |ノ　}:.∧__
　　　　　　 /∨ ∧―//:.:.:.:.:.乂 ∧　　　Ｌ| 　　　　　　|_ノ　 八:.:∧≧ｓ。、_＿＿..ィ二､　　　　　　　　魔獣の掃討。
　　　　　 ノ| - /.二 //:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〕 ｈ、　　＿　_　　　 /爪 　 ソ:.:.: ∧二二二二／――ム　　 　 　 　 ならびに生活圏の拡大。
　　　　 /　.|−{ 二 { {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／|＼　　ー　　 ／　/ } そ.:.:.:.:.:.:} }二二二ア　ア―マ
　　 　 /　 !|−{ 二 {込、:.:.:.:.:.:.:.:.:{　 ~- ＼＿__／　_-^}ノ.:.:.:.:.:.:.:.:＿」二二ア−／　　　’,　 　 　 　 　 任せたぞ。
　　　 ：　　.|−{ 二 |三≧ｓ。.._:.:.:.}　　　~-_＿..ィ７　　/:.:.:._..。ｓ≦＞''′/−／　　　　　 ′
　　　 ：　　.|−{.:.:.:.:.:.:.:.:.￣寸二|.:.|　　　　　　　　　　/.:.://二ア.:.:.:.:.:.:.:./―/　　　　　　　 ：
　　 　 ∨　∨∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.寸!|.:.|/,　　　　　 　 　 /.:.://ﾆ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./―/　　　　　　 　 ﾘ
　　　　 }）　 ∨!|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ﾆ|:.:|//,　　　　　　　/.:.://ﾆ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. {― {　　 　 　 、　 /
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　　|　　　　　　　　 |　 寸二――:.:.:.:.:.寸三ア:.:.:.:.::.―――――二二/　|　　　　　　　　 |
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　　′　　/　　／￣ - _　了__..。ｓ≦ア:.:.:./￣￣ ＼〕、:.:.:.:.:.:.:二ニ＞＜￣　　　　　　　ﾘ
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　 _- 二二二二ム:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{//:.:.:.:.:.:.:.:.｝):.ー―￢:.:.:.:.:.:.:.:.∨:.:.:._ -―――L、＿＿___ノ
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|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨∧:.:.＞ｘ、寸三三三三三三三ア:.: ／/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.八


╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

　　　　　男は自らを神と名乗り、指導者として人間達に魔獣を討ち倒し、
　　　　　かつての楽園を取り戻すべく、荒れ果てた地上を開拓するように命じた。

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

536 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:52:45 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　,.x≦至至至≧x、
　　　　　　　　　　　＿ヽ`ヽﾄ､　,ｨ劣圭圭王圭圭圭心
　　　　　　　　　／＿　　　{iﾐ､ Ⅵ≫''"　　　　　}`''≪ｿ
　　　　　　　　 '"／ 　 《⌒ヾ ji／ 　 　 　 　 　 j　 　 ＼
　　　　　　　　　/ ／　　`ﾐz､/ 　 　/　　 　 ﾉ　ハ 　 　ﾊ
　　　　　　　　　{//　　　　〃　　　/i　 　 ／j /　 }　　　 }
　　　　　　　　　ノ彡/ 　　《{　 　 /''i⌒／　ノ　⌒jノi　　j
　 　 　 　 　 　 　 　 {从/j/ i　　 {　i /_､ 　 　 ,_　　 i 　/
　　　　　　　　　　　　 ,.‐‐く ﾞ､　ﾄi 'ﾐ≠'ﾞ　　　 ﾐ≠'ﾞﾉ　/＞〜、
　　　　　　　　　　　 〈 -、　 ヽﾄﾐゝ　　　　 '　　 　 ノイ/ 　 ／>　　　　　　　　　　　　　　　拝命しました。
　　　　　　 　 　 　＿ `ｰ＼　　＼＞､_ 　 ー　 _...イ //　 /／ ,.〜、
　　　　　　　　　ノ__　 ＼ｰ-ヾ、 ｝}＿代iミｰ ≦iﾉ} 　{ {　//ニ// 　 >､
　　　　　　　 　 `ｰ-＼　 ヾ-/￣〃　＼__∨__／￣liトｰ､iー7/　／／＿
　　　　　 ／￣　"'''ｰ-ヽ.　 Y　　{i!　 {二ﾆ{}ﾆ二} 　lii} 　 i　｛!　/∠彡-､ ヽ
　　 　 　 {γ7￣~ '' ｰ-､}／j　 　j!　　／ 全､＼ 　 iﾘ　 人　`ー'"´　　 } jﾘ
　 　 　 　 ＼{　　　　　　γ´　ヾ/　 <／　|||　＼>　∨　　 ヽ　　　　　 ﾉノ
　　　　　　　　　 　 　 　 弋 　 /　　　　　==　　　　　ﾞ;　　　ﾉ　　　　／
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 トミ{　　　　 　 |||　　 　 　 }_,..イ
　　　　　　　　　　　　　　 _j　 弋::.... 　 ..:::==::....　 ...:::ﾉ-‐ｲ_ 　 　 　 ＿
　　　　＿　/⌒`ヽ､＿＿_j ｀ｰ┐i`::┬=≦|||≧=-r:f"l-‐''ﾞ }　＿／　　　>‐ｧ、
　　　/ 》::::::ヾ､ 　 　 　 　 ヾ　 j　i:::::ii::::[にﾆ{i}:::::ii:::i　i γ´￣　　　　〃::ffつ_〉ヽ
　　/ﾄt-⊂-‐-＼　　　　　 　_ﾉ　 }::::ii:::::::::|||::::::::ii::::{　廴　　　　＿ ,.斗‐'"7-┘〉}
　　}ﾉヽ圦: : : : : : :`ヽ、＞'''"　　ノ:::::}}:::[にﾆ{i}:::{{::::ﾄ､　　￣￣ ,..イ: : : : :/::::〈/{/
　　 　 {::::∨: : : : : : : : ＼ｰ--＜::::::〃::::::::|||:::::::::ii::::::::＼__,,..＜: : : : : : : /::::::::／
　　　　廴:::＼: : : : : : : : : : ''"￣: ＼:::::::[にﾆ{i}:::;;ii;;斗''"ー‐: : : : : : : : :/::::／
　　　　　　￣ ＼: : :／: : : : : : : : : : :＼:::::|||:::／: : : : :｀`丶、: : : : : : : /／
　　　 　 　 　 　 ヾ{f=､ : : : : : : : : : : : : `ーく: : : : : : : : : : : : : : : : : : /
　　　　　　　　　　　　 ＼: : : : : : : : : ／ : : : `､: : : : : : : : : : : : ＿_ノ


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　　　　　この時に最初に人間達を率いたのは、終末戦争の生き残りである神族と人間のハーフだった。

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537 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:53:05 ID:RQZhTG14

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　　　　　　　　　　　　 　 　 `'く /: : :／　 　 . ＼ : : : : : : : : : V∧ : ¨‐_ ､‐ﾆ/ﾆ‐¨}'//}
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,/: :／　　 　 　 　 `､ : : : : : : : : V∧ /＼/ﾆ‐¨: : : :}'//}
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,/:／　　　 　 　 　 ／}: : : : : : : : : :Vイ : : :|: : : : : : :////
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ¨゛　　　　　　　　/.:|⌒＼＿､､-‐ﾆ⌒|: : : :|: : : : : :////


　　 　 ／　　　::::/::::::::::::::::::::::::|::::::::::: ＼　　 　 　 ',-─-ｧ　}､
　 　 /　　　　::::/::::::::::::::::::::::::::.ト::､:::::::::　ヽ　　　　 ',ミY´　 j从
　　　　　　　　/::::::::::::::::::::j::::::/::::-一ミー--',. 　 　 ﾊjﾉ　 //ﾊ
　 　 　 　 　 ｲ:::::::::::::::::::./::::/::::::::::: : : : :ヽ　 ''＜ 　 |_,,イ　イｿ
　　　　　 　 ,'　:::::,'::::,::ｲ|:::::/:::::::::::y彡´￣｀ヾミ小.　|__∠__/′
　　 　 　 　 {　　 i／: /:|::/:::::::::::::::ﾍ 　o　　 l ヽ八.|　　 　￣｀ヽ
　　　　　 　 |　／{　/:: :j/_:::::::::::::::::..ヽ. ___ ノ　　 }ﾐ.ﾘ　　　　　　 }
　　　　　 　 V 　 | ﾑ彡⌒ ::::::::::::::::::::::::: : : : : : .　 ヾヽ　　 　 　 |
　　 从　　 从　　|ｲｨ 　o　 ::::::::::::::::::::::::::::: : : : :/: .　 ヾヽ 　　　j
　　　ヽ　 　 弋　 |{{　　　　 |:::::::::::::ﾍ::::::::::::: : :ｲ: : : : . 　 ｀ヽ__ ｲ
　　＞　{{＼　　 ヽ从　＿ ノ ::::::::::::::::っ::::::::::/ }|:::::::...: : .　　 ',
　　ﾄミ辷二Zミ__　∧　: : : : :::::::::::::::::::::::::::::/　j|:::::::::::::: : : 　　 Y
　　|ミー==　　/ヾーヽ､　 ＿＿＿::::_:_;;;;イ　 ﾉﾉ∠7ヽ::::::::.　　 j
　　iミ辷二ﾆｱ　　　　小　: : : 弋___ -==ﾐヽX_Y´＿ ノ:::::::::　　/
　　　　　　　{　　　　　 从　　: : : : :::::::::::::,ｲj {￣∨::::::::::::::::イ
　　　　　　　|　　　　　　从　　: : : : :::::::く__|ヽゝ ＼=辷'''¨
　　　　　　　|　　　　　　　ヾ　 : : : : : :::::::::::::::::::::::丿



╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

　　　　　だがそれは非常に困難な任務だった。
　　　　　人間にとって極寒ならびに“原初の魔獣”が蔓延る世界は生きることさえままならない。

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538 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:53:22 ID:RQZhTG14

　　　　　/　 ‖ ＝只＝ ‖　ﾍ
　　　　　ｉ 　/　　 ´　｀ 　 ﾍ　　i
　　　　 　ﾞ､ ﾍ.＿__,ヘ_＿,ノヾr’
　　　　　　|=.|.| | ´╂｀.| |..|.=|
　　　　　　|　| | |,・╂>.|,| |　i
　　　 　 　;　,|//.・╋> ;ヽ|　ｉ.
　　　　　／´,｀ヾ、‖, ／｀ヽ､.i
　　　 ／　 /　　 | ｀´冫　丶.　＼
　　／　　/　　　 | 　/　　　.丶　　ゝ
　　＼　/⌒へ､　|　丶,ィ´⌒冫　ノ
　　　 ｀ ｀ .|　　|ｿ＿＿,ﾉ 　|-_〆、　　ﾉﾉ
　　　　　　 |――|ー|――|
　　　　　　 .| l l l:l| . | l .| l:;
　　　　　　　冫; ; ;! |. l : 〈
　　　　　　　// l l|　!l l l i!
　　　　　　　! l .l l| 　i l l l i,.
　　　　　　 /＼／|　|＼／:i
　　　　　　 |..:::::::::| 　 i.::::::::::|
　　　　　　 .!:::::::::|　 　!.::::::::|
　　　　　　　|::::::::! 　 　!:::::::|
　　　　　　　,|:::_:|　　　/　ﾚ、
　　　　　　　||/ ｀　　　|　　/
　　　　　　 ｀|.　　l　　/　 丿
　　　　　　　 ＼_/　　ヽ-´ 彡



╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

　　　　　神族の血を引く者はどんどん倒れ、その血は薄まっていく。
　　　　　セフィロトによって新たに人間が創造されると言っても、数には限度がある。

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539 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:53:38 ID:RQZhTG14

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},:ﾞ: : ﾞ:,,.、　 ,:＾:,　　,、　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∴　　 　 　 　 　 　 　 　 ,､,､,､,､└‐ｰ:||ﾞ;ﾞ/＿＿
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ﾟ;ﾟ;ﾟ;ﾟ;}‐‐:.．;ﾞ.,:＾:,.:.:ﾞ:,:＾:,.:.:.:.:.:.:.ﾞ:,:,:ﾞ:;.:,:;.:,:;,:ﾞ : : : : : ::,:ﾞ:;.:,:;.:,:ﾞ:,∴;';';';';';';';';'∴: : : : ,:ﾞ.:.:.:.:.:.:ﾞ::,　 ノ:;.:,:;.:,:;.:;;ヽ|:|/￣⌒
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ﾟ;ﾟ;ﾟ;ﾟ;ﾟ;}:;:;:;:;,:ﾞ.:.:.:.:ｿヾ;:ﾐ:ヾ;:ﾐ:ヾ;:ﾐ:'^'㍉,:ﾞ.:.:ﾞ:TﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆT;';';';';';'∴:,:ﾞ.:.:.:.:.:ﾞ:,_,､-=ﾆｱ＾＼.:.:.:.:.ｿﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;
{ﾟ;ﾟ;ﾟ;ﾟﾉ__ｉｉ__.:.／｀''-､_ヾ;:ﾐ:ヾ;:ﾐ:ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ｛.:.:.:／　　x===========x　 ＼;';';';';'∴,､-=ﾆ´　　 ／￣￣＼vﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;
{宀'’, ,　 ／_／　　｀`〜､、ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;:ﾉ／ 　　 /　　　　　　　　　‘，　　＼;''／　　　　　／￣||￣|＼ﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ
;'ﾞ;'ﾞ;'ﾞ;'´"'"'"'|　 口　 | 「:|｀"''〜ｘX;';';';'Xx‐/＿＿＿＿＿＿＿__',─┬／　 _,.．-=ﾆﾞ||丁丁丁丁ソﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ
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´´´´´´´´´´´´~"''└､、 |ノ'"´´´''ﾉ八´"''┴‐‐┴‐‐┴┴‐‐┴┴‐┴x::::||=冖T「￣||丁ﾞ|^Xヾ;:ﾐ:ﾉくヾ;:ﾐ:^Y:
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vivｉvｉvｉｨｨﾝﾝ∵∵：: : ∵∴:/ : ; : ; : ∴ : ; / : : ; : : ; : ; ; : ; : ; : : ; : : ; : : ; : ∴ : ∴ : ∴∴；，: ; : : ´"''〜ｰ-
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％%‰//〉:/∴/〉∴//ﾐ∵∴.:.://ミｋ∵/.::/∵/∴.:.:/〉:∴.:.:∴∵:/〉.:/:/／/.:.://^㍉/.:/，∴∵；．.:.:.:: : .:.:.:.:
/㌃㌻ｯ｡:/:/∵/:/:〉／／/〉ﾐﾐ∴∵}ﾉ〉/ﾐ/〉//.:.:/∴/:/ﾐ:∴::/〉ﾐ/:/∵；，/〉:ﾐﾐ∴/:/::/〉.:∵ﾟ`∵∴；．: : : :
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j沁,::|/:/:/::/::jk /／//:::/‰。/:〉jﾐj:::jﾁ::/⌒ｹﾂｯ｡:/::狄:/:://狄:/::/:厶::: ヽ/ﾒｋ/:/::厶厶::/::ｙ小:/:厶:^∴．
iﾐv'〉|:/:,厶ｯｯ｡,::/:::/厶厶:/狄::/:/Y::jﾁ:厶ｯ｡Ｖ⌒沁,厶ｯ∞ｯ,/:狄/〉,ﾎﾎ,:}::/ /刈/: /ｹ㍊%／／:/://^㍉:/:∵
ﾐ//紕:/⌒ｹ㍊%｡/:,妣砒%。i爻/::∧/:/::/矧!::::/:/jﾘ:ﾐ/::/::小/:jｹ/%ｹ⌒Ｖ::/:j刈: //:/㍊／/::::厶ｯ｡,:/::/㍉
//j矧/／厶仏㍊:/::|:::/::＾'ﾎ:::i%::ん%‰%。:矧:/:/:/:::/〉/:/:::り:/:/%%::/〉/::/::/:::j!//:/::jﾙ∞o｡/⌒ｹ%｡/:/::::/


╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

　　　　　だがそれでも人間は荒れ果てた大地に根付くことに成功して、
　　　　　極寒の時代を生き抜ける土台を築き上げた。

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540 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:53:52 ID:RQZhTG14

　　　 　 　 　 　 　 　 　 , .-‐ : : : : : : ‐- . .
　　　　　　　　　　　 ,.: : : : : : : : : : : : :＼: : :｀: : 、
　　　　　　　　　　／: : : : : : : : ヽ: : : : : : ＼: : : : : .
　　　　　 　 　 　 {: : :'､: : : : : : : : ＼: : : : : : : : : : : :.ヽ
.　　　　　　　 　 /: : : :.ヽ: : : : : : : : :.ヽ: : : : : : :.｀:.､: : : :､
　　　　　 　 　 , l: : :＼: :.＼: : : : : : : : ヽ: : : : : : : : :ゝ: : : ,
.　　　 　 　 　 ｉ: ; : : : :.｀: :､: : : : : ＼: : : :.＼: : : :l: : ｀ヽ: : : .
　　　　　　　　|: :l: : : : ヽ: : : ｀ヽー ､: :､: : : :ヽ: : :lヽ: : :ヽ: : :,
.　　　 　 　 　 l: : ' : : : : :＼: : :ヽ　,ィ;ー＼: : :l: :!:.l: :＼: :ｉ: : :}
.　　　　　　 　 l: : :ﾄ､: : : : : :ゝ : :ヽ　乂ツ ヽ: ﾄ: : :!: : :.!ヽ!ヽﾉ
　　　　　 　 　 l: : : : ＼ヽ｀ ` .ﾉ ｀　　　　　　ﾘ:':l: :ﾄ: : :}
　 　 　 　 　 　 : : : : ､: 丶 　 ヽ　　　　　　, : : : l';.l ヽﾉ　　　　　　　　　　　 　 　 　 神よ。
　　　　　　　　　: :､: ヽ＼: ＼ 　 ‐-　　 ／.!V:lヽ:.ﾘ　　　　　　　　　　　　　　　　　　此方が供物として捧げる者達です。
.　　　 　 　 　 　 l: ヽ: : 、＞- >　_　　　 ,ノ.) ｀
　　　　　　　　　　':、 ＼:.､ 　 /`ー一''"　　 !､ __
　　　　　　　　　　 　 　 ,. ‐-〈　 《 》　　 　 ,.　'"-―-､
　　　　　　　　　　 ＿-　　　　丶.V　,.　＜　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　 /　　　　 ,.　―---―　 ._　　　　　　　　ヽ
　 　 　 　 　 　 ,.'　　,.　'"　　　　　　　　 　 ｀ 　 ､　　　　　　、
　　　　　　 　 〈　／_,.";ｰ-,..,.、,.- ､-ー-､_　　　　｀ 　 、
　　　　　　　　 '.{,.ｲ,.イ二ﾆ=‐--‐=ﾆニ=‐__Y ヽ ヽ　　　＞ ､　 ､
　 　 　 　 　 　 ' ,ｲニニニ三三二二二二二=-__'ﾊ／'////∧　､
　　　　　　　　 '_{ﾆ二二ニニﾆニ二二二二二ニ＞〈////＞-',　＼
.　　　　 　 　 /-',二二二ニﾆﾆ二二二二二ニニﾆ/ヽ／　　 　 , 　 ＼
　　　　　　　/ 　 ヽ二二ニﾆﾆニ二二二二ニニ=/ 　 ',　　 ,.　-―ヽ　＼



　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧
　　　/⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)
　　　i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪
　　 〇三 |　　　 〇三 |　　　 〇三 |　　　 〇三 |　　　 〇三 |　　　 〇三 |
　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪
　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三
　　三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三
　 三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三


╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

　　　　　そして新たに生まれ育った人間の一部は生贄として神に引き渡される。

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541 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:54:13 ID:RQZhTG14

　　　 ,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､
　／''　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ
./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､　ヽ
.l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '::ヽ:::ﾑ
.|　　　　　　　　　　 ＼ヾ:::::::::::ヽ,マｭ ､　　　 ::::::::::::i
.l　　　　　 ､　　　　　　　　 `ヽ::::::::::::{::ヽ　　/:::::::::::::}
/　　 i r､.､ ､＼､........,.......､　　　 ヽ　ﾏ￣ヽ　i::::::::::::::l
}　　 i} ﾏ:`ヽｬｭ ､二ｱｭ- ､:ヽヽヽ ﾊ　 ﾏi ' {　ﾏ::::::::ﾏヽ
i　il　|::ﾍヽ　 ﾘ` -.'/-ｬアj　ﾏjﾉj ハ　　.}　}:::::::::::::::::::::- ､
ﾏ::::ｲ:::::ヽ≧､ヾ´-' '￣　　　　　　{　 　 }ﾍ::::::::::::::::ｭ､:::::ヽ
　i　.i､ヽ＿ﾏｭ｀ '　　　　　　　　､ノノﾉ ﾘ::::λ, ､　Y　 ヽ　}
　`-｀-.　　 ´`i　　　　　　　　　 ￣｀ ´}ｨ ｨ三三},ｲア' .ヽi}
　　　　　　　 ﾉ　 ＿　　　　　　 　 ,,ｨ,ｲ三三三ア☆　,,ｨ三　　　　　　　　　　　　受け取った。
　　　　　　　　ヽ´` '_,　-―　 ,ｨ≦三三三ア ☆ .,,ｨ三/三
　　　　　　　　　,,,,ヽ -=''　　 { ﾏ三三三' ☆　,ｲ三ア三'　　　　　　　　　　　　　（セフィロトに力は満ちてきた）
　　　　　　　　 // ／ヽ　　　,,入ﾏ三三ミｨ≦三ア三7
　　　　　　　　.i|／　 　 ￣　,::::ヽiﾏ三三三アｨ三彡'　 .／
　　　　　　　,.ﾉi´　　　　　 /:::/　 } }三彡''ｨ≦三ｱ　　.ﾑ'~
　　　　　　　`ﾐ　　　　　　i::::::::ヽ　`ヽ ｨ三三ア'　／/ ／
　　　　　　 iﾐlﾐ､＼::::､＿ｲ::::::::::::ヽｧｨ ﾉ三三'' ／三
　　　　　　.iljﾐi　 ,＞ｭ､::::::i:::::::::::::::}} //三ｱ,,ｲ三三
　　　　　　iﾑ== ､ i:::::::/ ア::::::::::::::://ア ,,ｲ三三彡
　　　　　 .il|}ミ≧ｭ､＼{　`ヽ　`:::::::{ｱ,,ｲ三三三'
　　　　　 il|,ﾐ三三三≧i､　　マ　　} 三三三ミ
　　　　　,il'　）ミ三三三三　　i.|　 i 三三三'
　　　　/　　ｲｭｪｪｪｪｪｪｪｭ,,）　 il'　.' i三三ｱ　　　＿＿＿
　　　/　　/:::::::::{　　　　　　 　 {　 .三三7　　 　 {＿＿
　　　|　,-'‐--マ:≧.､　　　　　 ｀　三三i
　　　'　'　 ―‐ `――`　　　　　　三三


╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

　　　　　神は生贄達をセフィロトへと還す。
　　　　　それは極寒に抗う太陽の力となり、生命創造の力ともなる。

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542 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:54:31 ID:RQZhTG14

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　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　　 l　　　　　　　　 　 　　γ　　　　　 ｝　（　　l
　　　　　 　 　 l　　　　　　　　 　 　　 i　 ／ ノ ノﾉル））ｊ　ヽ
　　　 　 　 　 ,'　　　　　　　　　　　{　｛ ｛　｛彡≦≠ｭ/　! リ
　　　 　 　　 ,'　　　　　　　　　　　　ゝ､ゝｰ( ´`ヽﾆ ｾヾ　〉ｿ
　 　 　 　 　 {　　　　　　　　　　　 ｛´ヾﾒ　）　　　　 　 　'､
　　　　　　　 ヽ､　　　　　　　　　　 ヽ)）（ (　　　　 　 　　 ヽ
　　　　　　　 　　ヽ 　 　 　 　 　 　 　 i ト ゝ 　 　 　 　　ｒｰ′　　　　　　　　　　　　　　　　神族を創造し、新たに繁栄する為の準備は整いつつあるが……。
　　　　　　　　　　 ミ　　　　　　　　　ノﾉ! 　　　　　´￣」′
　　　　　　　　　γ⌒ 　 　　ヽ 　 ｛（　　ヽ、 　 　 　 ｀{
　　　　　　　　　 ゝ,　　　　　　!ニﾆヾ彡 ｀::.. ＞ 　 　　j
　　　　　　　　（　つ　　　　　ﾉ 　 | |　ﾍ　　　┬‐｀ ｰ ´
　　　　　　　　 ミ彡 γ〃〆　　　| |￣￣￣｀ヽ==＝＝＝y
　　　　　 　 　｛ 　 　｛（(ﾍ 　 　 　| |　　　　　/ 　 　 　 //
　　　　　 　 　 ゝ、 _丿　　 　 　　| |　　　　　| 　 　 　 i l
　　　　　　　　　｛　　　　　　　　　| |　　　　　|　 i　　　| l
　　　　　　　 __＿彡ニニ二二 ヽ ヾニニヽノハ | 　 　l | 　　ｒー - ､
　---ｰ　''''"´　　　　　　　 　ヽヽ　＼　　ヽ ゝ　!|　 　くくヽｰ--　､ ヾヽ
　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　ヽ ヽ　＼ （ （　　ヽ 　　 〉〉　　　　ヽ　 ＼
　　￣￣ 　───ー　￢　　　　 ヽ ヽ　　＼＼　 ヽ 　| |　く´￣　 ヽ 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　ヽ　ヽ　 ＼＼ 　ヽ| | 　 ヽ　　　 ヽ　　ヽ



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　　　　　セフィロトには十分な力が集まり、神の住まう宮殿とその周辺では豊かな生活を取り戻しつつある。
　　　　　数が減った神族をセフィロトによって新たに生み出し、種の繁栄の為の道筋も見える。

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543 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:54:52 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿.................＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.. -=ﾆ　　　　　　　 ￣`　.、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　_..ノ_.. -　　　 _＿-- _　　　　 　 `　 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {乂_.. 　　　　 _ -￢￣￢ ハ」ﾉ　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞　 _　　　/　　　　　　......j　　　　　　　　　 }j、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ ／　　　　　　　　　　..ィ７ｊ}　　j　　　　　　　ﾑ」、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ／　　　　 ／　　／　　／⌒ｊ/　/}　　　 }　　　⌒ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 / /　/　　　/　　　/ /　／⌒／ ／ノ!　　j　|　　　　 　 ’,
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {/ ／　　　//　　./|/.／　　//／／//|　 |.　! i　　 　 　 ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＿ノノ　　　　ｊ| |　　| /|/　　　 {/(　 　 |　乂入、ハ　　　　 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 `フ　　　　　./八　 乂乂-ー―マ乂　 | _..ィ７￣￣Ⅵ/　　　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ /　　　　 /...... ＼_そ/_ｘｚzｚｘ_ム　　 (ノ_xｚｚｚｘ_　Ⅵ/　　　j{
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 / /　　　　| {...............|! ⌒￢ゞ＾￢　|　　⌒￢ゞ＾￢_ノノ　　 　 ｊ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 { {.........i.......乂........j}....|!　　　　 　 /-|　　　　　　　　￣了　　ｊ{　}!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ',',......入.........`ーｊ{......|!　　 　 　 ＼ |_　、　　　　　　　 |　　// ｊ{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂..........`ー―イ}......}j　　　　　　　ヾ／　　 　 　 　 (乂　// ./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `へ）............./(....ノ|j　　　　　、＿ v＿＿,　　　　乂__ノ、,/　　　　　 　 　 　 だが私以外の神族を増やしてどうなる？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }).....',..j..乂＼及j　　　　　　 ｒ―　　　　　　　 /_／／　　　　　　　　　　 権力争いが起きるだけではないか。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　乂＿ノｊ{..............|/＼　　　　　´⌒｀　　＿　　 .//......{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ.......j}......./.......}＼　　　　　　　　| ｒ　` -=|..........}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-γ/|.....j{......j{ ........|.　＼- 　＿＿　 | |三三≧s｡.._　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｒ―――――＜　ノ.../ﾊ........|　　 |`''＜＿__＞| |三三三三三≧s｡.._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Ⅵ-――――／............ノ}..../}　　 |　　　　　　 | |三|￣￣￣|三三／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ⅵ-――― {./{.......／ ノ... {￣￣｀¨¨ー―￢ | |三|☆☆☆|三-/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `寸-――　乂乂(　_ノ..... |　　　　　　　　　　Ⅵ　|＿＿＿|三/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ⅵ-――――／............j|　　　　　　　　　　 } }三三三三乂　　　　　　　　　 　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　_..｡s≦７　　＼ 、-――入.....ｒイノ{　　　　　　　　 　 //三三三三」ｋ込、　　　 　 _..｡s≦二入ノ〕ｈ、
　　　　　　　　　　　　　　/二二/入＿＿_＼ 、-――ア／^＼　　　　　　　　／-三／三斗七升三≧==≦／二二二二二二心
　　　　　　　　　　　　 　 |二二|三三三三三≧s｡.._-―Ⅵ　　 ＼　　　＿ ／-三三／三 ノ／三三三三／二二㌍ゞ´￣`寸二.∧
　　　　　　　　　　　　／ |二二|`''＜三三三三三込、―Ⅵ....　　　　　＿./ /三三三三三三三三㌍ゞ'/二二／　　　　　　 `''寸∧
　　　　　　　 　 　 ,. ` 　 |二二|::::::::::￣￢寸三三三∧　 Ⅵ　＼＿＿　./ /三三三三三三㌍ゞ´::::::: /二-／ /　　　　　　　　　Ⅵ|



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　　　　　だが神族を創造し直すことを選ばなかった。

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544 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:55:42 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,　'　7¨￣￣　　ミ･ ．
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　- ､　　 ヽ　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　 斗{{　{　　　}　 ＿ 　 ノ ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,'　 /{{　 ` ミ ＼ __i〃￣ ／　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　≫"￣￣　〃ﾞ刈⌒ー-＝ミ_　i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |〃|′　　 　 ﾘ 　 |l　 　 　 　 ! `i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 {/ ｜　　　 　　 　 ﾘ　　　　　 ﾄ､ }
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |ノ !　x￢=-〟 ヽ/ ,, -=￢x　ﾄ､ !
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 r㍉|　ｘ:ぞﾃ㍉~ r'　ｘ:ぞﾃ㍉　k㍉
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |fぅﾘ　　　　 　 .::|　 　 　 　 　 iぶ|
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽぶ　　　　　 .:::j　　　　　 　 ,'.ノﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 `rﾍ　　　　　‐ ｰ　 　 　 　.,'１!|　　　　　　　　　　　　　　私が唯一無二の神であり、この世界を支配し続ける！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　ﾍ　　 　 _　 ＿　　 　 /| ||　　　　　　　 　 　 　 　 　 セフィロトさえあれば不老の身体を維持することも容易い！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ'| l.ﾍ　 　　 ー　　 　 /|.从|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｋ‐|.　ﾍ　 　 　 　 　, ′|-ｫ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l　＼＿.`､ ＿＿　/.＿／｜
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｜　　　　￣lﾞYﾞ｢￣//////!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾉ　　　　　　|｜|　//////八
　　　　　　　　　　　　　　　　 |￣￣l＜ _ 　 　 　 　 |｜|　////////｀|￣￣|
　　　　　　　　　　　　　 ．r≦|＿＿|　　　`　 ．　 　|｜|　/////////|＿＿|≧　〟
　　　　　 　 　．r≦＿______／　　　　　　　　　 ｀ ｰ┼|┼ 　 　 　 　 　 　 　 ＼_________≧　〟
＿____x≦ 　 　 / ________／　　　 　 　 　 　 　 　 　 |｜|　　　　　　　　 　 　 　 ＼＿＿///////≧x＿＿__
_________∨ 　　/ __＿_／　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |｜|　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼＿/////////＿＿＿
＼　 ||/∧ 　/　＿／　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |｜|　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼//////////||　 ／
　 ＼!!//∧/ / ／＿＿＿＿＿＿____ 　 　 　 　 　 |｜|　　 　 　 　 ＿＿＿＿＿＿__///////∧//||／
　 　从 //∧／ 　 ＼＿＿＿＿___　 　 ＼　　　　　|｜|　　　 　 ／　 　 ＿＿＿＿___///////　 !!/∧
　 〃/////ハ 　 　　 ＼＿＿＿______　 　 ＼ 　 　 |｜| 　 　 ／　 　 ＿＿＿＿＿／/////∧　 ||//∧
　 ||////〃　 ! 　 　　 　 ＼＿＿＿___　　 　 ＼＿_|｜l＿_／ 　　　　＿＿＿＿／　 ////||//　 ||///∧
　 ||////ll 　　!　　　　　 　 　 　 　 　 　 ￣＼　　　　|　　　　／￣　　　　 　　　　　　////!!//　 ||////||


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　　　　　神は唯一神として世界に君臨することを選ぶ。
　　　　　世界樹の力を行使し続けたことによって肥大化した万能感は精神を変質させる猛毒であった。
　　　　　かつて未来を憂いてセフィロトを創り上げた神族の青年は
　　　　　権力に魅入られて世界全てを掌握する独裁者になった。

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545 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:55:56 ID:RQZhTG14

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　　　　　それから幾ばくかの月日が経ち――

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546 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:56:16 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　　| l|　 | :　　　　 　 |　/ 1　　　 　 　 ,　　　　　　　　　　|　 |:i
　　　　　　　　　　　| l|　 | ｉ　　　　 |　|;/　 |　　 　 　 　 ',　　　　　　 　 　 |　 |:l
　　　　　　　　　　　| l|　 | |　　　　 |　|　　 | {　　　　　　∧　　　　　　　　 |　 |:l
　　　　　　　　　　　| l|　 | |　　　　 |　|＿　| {　　　　　　ｌ}∧　　　 　 　 |　|　 |｛
　　　　　　　　　　　| l|　 | |　　　 i: |　|　￣{八　　　　￣ｌ|￣}，　　　 　 |　| 　|＼
　　　　　　　　　　　| l|　 | |　　　 l: |　|　___八　＼　　 　ｌ|　 }∧ 　　　　|　| 　|
　　　　　　　　　 　 八{ /| |　　　 li仍亦佗汽＼ 　＼　 佗:亦汽i　|　　 ;　｝
.　　　　　　　 　 　 　 j/ :|∧{　　八| 乂_ツ　 　 ＼　 ＼{ 乂_ツ 〕 〕　 　 八　｝
　　　　 　 　 　 　 　 /　 |　 |',　 　 |＼　　 　 　 　 　 　 ＼　 　　/　 / /　　 ｝
　　　　　　　　　　　　 　 |　 |∧　　|＼　　　　　　 ′　　　　　 ／ |: /{/{　　　　　　　　　　　　　　　神よ、一つ質問があります。
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |/∧　:| 〕＞ 　 　 　 _　_　　　　＜〔/ |/ 〔　　　　　　　　　　　　　　　　亜人の創造は行わないのですか？
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |/　　〈{／〔〔个::........_＿_......::::个〕〕/ /　　＼┐__
　　　　　　　　　　　　　　／　　 　 　 　乂{　　　　　　　　　}乂　　　　}　　　／⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　 /（　　　 ／　　　　 {{⌒ミ辷￢辷彡'⌒}}　　__ノ　　　　　　　〕
　　　　　　　 　 　 　 /　　　 ／　　　　／八　　　 /ﾊV　　 　八　　　　　　 ／⌒Ⅵ
　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　／　　　＼{{⌒Y{ }Y⌒}}/　 　 　 　 /／　　　 } }



　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 ,､､､､､,,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 'ﾞﾞ´ 　｀.::. .｀`丶､
　　　　　　　　　　　　　　　　 .　´　　　　　　　.::.:.:‐ミﾐヽ
　　　　　　　　　　　　　　 , '´　ィ´　 　,.　'ﾞﾞﾞﾞ｀ヾ-_.. : `ヾﾐ､
　　　　　　　　　　　　　　 { 　　( 　 ィ´　　 :.　　 ヾミﾐ｀ヽ`ﾐ:､
　　　　　　　　　　　　　　 { r'´ ￣｀`ﾘ 　 　,.　ﾆヽ　 Vﾆミﾐヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　 i j　　　ｷ　　,. ィ_ｨ＜｀`:.　　V´⌒ヽ}
　　　　　　　　　　　　　　 ﾐj _,,,,,,,,ﾉ　　ィ´｀='｀ `　　　　　) ﾉ )!
　　　　　　　　　　　　　　　 '.´;ｨ弐'7 :.　　　　　　　:　　 >ｰイ:{
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ､ 　 / _.;.　　　　　　 :　　　Y´`:.;ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　　 ﾞ､ 　`ﾞﾞ´　　　　　　 :　　　 i i j! i!}
　　　　　　　　　 　 　 　 　　 　 ﾞ､　　　　 -‐　　 .:　　 .′ j川ｿ　　　　　　　　　　　　　　　　　終末戦争において亜人の離反者は多かった。
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　 ﾞ､　´　ｰ 　 　 　　 ｲ. : . ｀Y´　　　　　　　　　　　　　　　　　 一部の種族は勇戦してくれたが、全体で見れば裏切り者が多いのだよ。
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　 ﾞ､　 　 　　 　イ　,′. : . :L_＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ゝ　一＜　　　:'　 ,.　´　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「「￣｀」_　　_＞ ィ イ　　　　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |/´.:::::::::::::::::::::::::i　l　 　 　　「￣＼　.　　 ´ ￣￣`
　 　 　 　 　 　 .　　-───……| |:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::l　|　　　　　|　 ,　イ　　　.:: ´
　　　 　 　.　 ´　　　　　　 　 　 __ム{.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::.ﾉ ﾉ　　　　　|／ 　,′　. :.:
　　　　　/　　　　　　　　　.　　´　`ヽ＼.:.::::::::,　　´ ￣￣￣｀ヽV　　 .′　. ::: .
　 　 　 ！　　　 　 　 　／　　　　　　＼＼.:/　　　　　　　　: :.　＼　 i　　. : :: . .
　　　　 ∧　　　　　 ／　　　　　　　　　 ヽ/　　　　　　　　　 　 :.　＼l　. ::: . .: ::
　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　.::: . ！ ::: .:. : :: . ..

547 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:56:40 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　_,.--―‐-- ､_
　　　　　　.／　｢｜　　 　 　ヽ._
　　　　　 / 　 ｜｜　　　＞､_　＼
　　　　　,l　　 _j-┴.､_, ー ‐┐~'ｋ’
　　　 　 l'二7 |　　　 ＼.r─┘　!l}
　　　　 .ﾉ　 ｰ1　　　 ,./　 ⌒_ヽ,ﾘ'
　　　　 |　　　 ヽ.　 〃　　　^ﾏ`{
　　　　 {　　　　 !L /　　　　　　ヽ.
　　　　 ,〉　　　ノ　！　 　 　 　 r '　　　　　　　　　　　私も深海の化身との戦いでは何度も亜人達と共に戦った。
　　　 /,ｨ　〃~　　　　　　 　 'マ　　　　　　　　　　　　 しかし助けても助けても最後には裏切られた。
　　　 ｢￣￣　　ー-､　､　　　ｨ’
　　　 L　　　　　　　 ＼ ＼_ ﾉ　　　　　　　　　　　　　 離反者のせいで神族の村が幾つ混沌に呑まれたことか。
　　 ＿}＞---､　　　　 |く
　／　　　　　ヽ＼ ＿_ .! .}
./　　　　 -==ﾐ ＼ヽ　　＼__
l　　　;彡' ⌒ ヾﾐヽ＼　　　　＼
|　　/　　　　　　 ＼ ﾉ　　 　 　 ヽ
l　.〃　　　　　　　,.ｲ　　　　　　　|
ヽ./　　　　　　　/　|　 ,ｲミl　　　 l
　｢ ヽ. 　 　 　 /　　Ｖヾヽj.|　　　 |
　|　（ ｀ ー― '　　　.＞v'　!　 　 ｜
　ト､＿ヽ　　　　 ／ ,.-〈＼j　　　 l
　L　＿_ ＞-―' ／　　 ＼.＼＿/




　　　　　　 　 　 　 ／. : : : : : : : : : : : : : : : : `: ､
　　　　　　　　　 , . : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : :＼
　　　　　　　　　. : : : : /: : :/: : : : : : : : : : : :/ : : : : ヽ
　　　　　　　　. : : : ,ィ/: : :/: : /: :／: ;ｲ: : :/: : : : : : : ､
　　　　　　　/: : :／::/: : :/: : /／/／/: : :/: : : : : : : : :
　　　　　 　/: : /,-ｙ': : :/: : / 　/⌒/ !: :/ !: : /: : : : : : !
　　　　 　 / ／ { ^ : : /| :/テ勹ヽ　　| /　|: ﾒ!､: : : : : l:|
　　　 　／イ : : ∨ : : : |/ んｸ　　 　 |/　 |/'/ ; : : : : :ﾄ{
　　　　　　 {: : : :,' : : : /　ゝ-′　　　　　ｚｘ/:/: :/¨ヽ/ ゝ
　　　　　　 ∨|: :| : : :/　~^`　　　 　 　 /v´}/: :/ 　 }
　　　 　 　 　 И|: : /＼　Ｕ　　　　 '　└′/: 丨　/　　　　　　　　　　　　　しかし我ら人間も離反者がゼロだったわけじゃありません。
　　　 　／⌒＼ｊﾊ/　＼丶　　　-　　　 ~^.ハ/'|　 {
　　　／..　　　　ヾ 、 　 ＼_`_┐ ―┬ : 升:/　} 　ヽ
, -‐´.　　 　 　 　 　 `　､　 {ﾞX＾X7ﾞ:｜:/r‐く__/　 ,　ﾍ
|＼　　　 　 　 　 ＿＿＿｀ヽ‐､>＝'＾|:/人＿ノ／　　 {
|　 ＼　　　　　／ __r-(^〜､_　　 　 /＼ ｛ 　（_ ／　　}
|　　　ヽ　　　/r-{< >''"￣`ヽ〉-r'"ニ).　λ_　 （_／ 　!
|　　　　　｀　.>'".:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`／.:.:.:.ヽ　ハ｀ヽ（_／ /
　　　　　, rく.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}.　　＼＿r‐'"〉

548 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:56:53 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　　　　　　＿,,,,,,,,,,,,,＿
　　　　　　　　　　 　 ,,r;:r""　　　　　　ヽ、
　　　　　　　　　　,r'"　"　　　　　,r''"` 　 ヽ、
　　　　　　　　 ,r"　 ／　　　,,r ,r"rヾ､`ヽ､　ヽ、
　　　　　　　　,|､_　（_ 　 _　（_,r"'"　　ヽ、 `ー､i
　　　　　　 　 ,|ヾl`'ー`ヽ!`i'"　　　　　　ﾞi、　　_,〕
　　　　　　 　 tヽ|　　　　　ﾞi、　　　　　　ヾー[」-!、
　　　　　　　　 ヾ|　　 　 ﾞi、,|　 _,,,;;;=''"` 　ヽﾉ､　〕
　　　　　　　　　 !i,‐-;;;;;;､,ﾞi、r'"-,ﾆlア 　　　|i､ﾞ`ｲ|
.　　　　　　　　　 `i;-､ﾆｌｱ　i、　"　　　　　　|､ヾ|l|ﾞ
.　　　　　　　　　　 ﾞi, 　 　|:|　　　　　　　　 | ﾞi, ﾉ,
　　　　　　　　　　　 ﾞl、　 `!_,,.　　　　　　　|　ﾞi　|
　　　　　　　　　　　　 ﾞ!、　　,,,,.. -'''　　　 /　　| .|　　　　　　　　　　　　　　　　比較して創造するのに人間族が一番都合が良かった。
　　　　　　　　　　　　　 ﾞi､　　 --　　　 ,r'　　　ﾞi_!-;　　　　　　　　　　 　 　 　 誇るが良い、汝ら人間は情に篤く他者の為に戦える忠義者が多かったことを。
　　　　　　　　　　　　　　 `!､　　　　 ,r"_,,,r-'''ﾆ-‐''ﾞi
　　　　　　　　　　　　　　rヾ､`ーｒ‐''ﾆ""-‐'"　　　　 ヽ,.........,＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　__λ i,ヾ| i''"　　　　　　　_,,.r-t"_,r'"＿:＿:＿
　　　　＿＿＿_,......r-i'",r'ヽ | |:| |　　　　　_,,--'"　　 ~ヽ、:::::　　!.
　　＜￣ j'"ー'''''j;,￣￣　 `i | |:| |　　_,,r''"　　　　　　 　ヽ、:::::　 `t､/
　 　 冫>､i :::::,r'"　　　　　　i i,r ﾉ_,,r'"　　　　　　　　　　　ヽ、:::::..　/
　　　|,ｲ'" ::,r"　　　　　　　 ﾄ,i",r'"　　　　　　　　　　　　　　ヽ、 :::/
　　　/::::,r'" ＿＿　　　　　// |　　 　 r'"￣￣￣￣￣/　　　　ヽ/



　　　 　 　 　 　 　 　 　 , .-‐ : : : : : : ‐- . .
　　　　　　　　　　　 ,.: : : : : : : : : : : : :＼: : :｀: : 、
　　　　　　　　　　／: : : : : : : : ヽ: : : : : : ＼: : : : : .
　　　　　 　 　 　 {: : :'､: : : : : : : : ＼: : : : : : : : : : : :.ヽ
.　　　　　　　 　 /: : : :.ヽ: : : : : : : : :.ヽ: : : : : : :.｀:.､: : : :､
　　　　　 　 　 , l: : :＼: :.＼: : : : : : : : ヽ: : : : : : : : :ゝ: : : ,
.　　　 　 　 　 ｉ: ; : : : :.｀: :､: : : : : ＼: : : :.＼: : : :l: : ｀ヽ: : : .
　　　　　　　　|: :l: : : : ヽ: : : ｀ヽー ､: :､: : : :ヽ: : :lヽ: : :ヽ: : :,
.　　　 　 　 　 l: : ' : : : : :＼: : :ヽ　,ィ;ー＼: : :l: :!:.l: :＼: :ｉ: : :}
.　　　　　　 　 l: : :ﾄ､: : : : : :ゝ : :ヽ　乂ツ ヽ: ﾄ: : :!: : :.!ヽ!ヽﾉ
　　　　　 　 　 l: : : : ＼ヽ｀ ` .ﾉ ｀　　　　　　ﾘ:':l: :ﾄ: : :}
　 　 　 　 　 　 : : : : ､: 丶 　 ヽ　　　　　　, : : : l';.l ヽﾉ　　　　　　　　　 　 お褒めの言葉、胸に刻みます。
　　　　　　　　　: :､: ヽ＼: ＼ 　 ‐-　　 ／.!V:lヽ:.ﾘ
.　　　 　 　 　 　 l: ヽ: : 、＞- >　_　　　 ,ノ.) ｀
　　　　　　　　　　':、 ＼:.､ 　 /`ー一''"　　 !､ __
　　　　　　　　　　 　 　 ,. ‐-〈　 《 》　　 　 ,.　'"-―-､
　　　　　　　　　　 ＿-　　　　丶.V　,.　＜　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　 /　　　　 ,.　―---―　 ._　　　　　　　　ヽ
　 　 　 　 　 　 ,.'　　,.　'"　　　　　　　　 　 ｀ 　 ､　　　　　　、
　　　　　　 　 〈　／_,.";ｰ-,..,.、,.- ､-ー-､_　　　　｀ 　 、
　　　　　　　　 '.{,.ｲ,.イ二ﾆ=‐--‐=ﾆニ=‐__Y ヽ ヽ　　　＞ ､　 ､

549 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:57:06 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　　　　　　　_,. --‐‐- ､_
　　　　　　　　　　　　　,. -‐'　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　〃⌒ヽ
　　　　　　　　　　　 /　　 　 /　　　　　　　 　＼
　　　　　　　　　　 f　　　　ノ　　　　 ,.-',ﾆ彡　　l
　　　　　　　　　　 l　　　 (（　　　　/／'ﾍ､　　　`i
　　　　　　　　　　 トへ　　ヾ　　 ノ　　　 ヾ-､＿ |
　　　　　　　　　　 ｢ﾞ=rｰ^ｰ-ゞぐ　　　　　　ゞ　;へ　　　　　　　　__
　　　　　　　　　　　 ゞ!　　　　 i.!　　　　　　｀I {?　!---―'7￣￣ ∧　　＿＿
　　　　　　　　　　　〔. l　　　　　j｝ ___,, -‐^　 } } Kﾊ--―'　　　 /,. -‐'
　　　　　　　　　　　 ,ゝ!,､____,ゝli z==ﾆｴｱ”　 j,M | .ト,------イ'
　　　　　 ,. --――‐ べ ﾈﾆiｱﾍ　　　　 　　　 ｢ ,ﾘ.ﾉ i　　　　　|
　　 ／￣　　　　　　 　 ﾍ　　　 :!　,　　　　　　 ! .//.ﾉ　　　 　 |
　 .〔 　 　 　 　 　 　 / 　l.ヽ. 　 :L,.-　　　　　　 //　　　　　　 |　　　　　　　　　　　それで何故、そのような質問を？
　　 ヽ.　　　 　 　 　 !　　l.　ヽ　　､-‐‐;:　　 /,.ｨ' 　 　 　 　 　 |
　　,r∧　　　　　　 i |　　ヽ　{i.ヽ.　｀ﾆ　　／ｲ　}　　　　　　　　|
　,ｨ ﾊ　＼　　　　　l |　　　 ＼ヾ.＼__ _／　　! {　　　　　　　 　 !



　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　⌒/＜ ⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／／ /　　　　 　＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 / /　 /　 ＼　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 //i　　 {　　　　　　}　|　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/| | |　 | |i　　　 } 　 |　}　}
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 | | |　 | |l八　　}什 |　|i 八
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ |　八茫ﾃ＼茫ﾃ}　}l/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 人|　 ﾄ 　　_ _　　ノ}八　　　　　　　　　 　 終末戦争の生き残りの亜人を保護しました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{八｛个rｰ r个}/⌒^ｧ　　　　　　　　　　 恐らく探せばまだ各地で生き長らえている者もいるでしょう。
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,　 ／ 　乂YY乂ノ　//⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ′/　　 ⌒ゞｰ＜....ノ〈; 　1}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i: /　/r‐vx　 　　r-ｧｰ:{ 　ｌ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{/ Y{^^⌒ヽ)人x(／⌒:}==}{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 {人::::::::::≫≪:::::::::::ﾉ...ノ!
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /|　 {//}::::::::::::癶:::::::::::::{:::::::ｌ',
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 「/|　 {//}¨¨¨´ o}｝｀¨¨¨{::::::::|‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 //　 　'/ノ　　　 o}｝　　 人::::::{ ∧＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ＿___,.../　　　/（　　　　 ﾉ八　　　　）]::{__∧　＼
　　　　　　　　　　　　__／⌒　 　 /　　　人　--=≦（ ⊆ ≧=--彡'::::ﾉ∧　 ￣￣）
　　　　　　　　　　 <^　　　　　　/ 　 　 /⌒〜'／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼〜'＼ ‘，　 ⌒＼
　　　　　　　　 （　　　　___ 　／　 　／/::::::::／ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニニ＼マ 〉　，　　ゞ（__
　　　　　　　　　）ｧﾆ=-　　　　　　 　 /＼／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ ⌒ヽ::::::}＼ 　　＼　　　)
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　　　　　　 ／　　　　　 ／　／　　　　　　 ‘，　　　　 }　　{　　　　　}　　　　　　　　 ー‐--┐

550 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:57:21 ID:RQZhTG14

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　　　　　 　　 　 八: l: : |i ｧ㍉ ヽ　 　 　 从: : : |: :ﾉく|: : : : ′
　　　　　　　　 　　jＮ Ν└く　　　 　 ／ｨ∧ : 八: : 从: : ,　　　　　　 　 亜人達がこの極寒の地にて生きて行けるようよう、
　　　　　　　　　　　＼j: : {　　 ,　-　 ⌒ / : ∨:/　-==ミ/　　　　　　　　神の力をお貸しいただけませんか？
　　　　　　　　　　　　 |: :人　　 ´ 　 　 /: : :,／　　 ＿___ﾏ〉
　　　　　　　　　　　　 |: : : :｀: : . ＿　ィj: :／　　／ 　 ＿__＼　/
　　　　　　　　　　　　 ∨: /⌒j／_] _.斗i{　　／／￣　　 i∧∨
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　　　　　　　　　　　　　　　厂V　 ){　 /　′ j|　　　 　 /// |｜
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　　　　　　　　　　　　　 /|　 /＾|　　r'jI斗‐ j／￣￣∨ '　　ｊ　,
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　　　　 　 　 　 　 ./　八: : : : : :jk、: : : :｜: : : : : : :.′ﾆ寸{　｝　 ∨
　　　　　　　　　 ,　　　　i＼:_: ィｆ个====| : : : : : : ｊ|ニﾆﾆｊ＼{　　　 ､_



　　　　　　　　　　＿＿,. -―'⌒ヽへ
　　　　　　　　 r'　　　 　 　 　 ヽ. ＼ ＼
　　　　　　　 ノ　　　　　　　　　　＼　　⌒ヽ
　　　　　　 /　　　'⌒ヽ _ 　 ミヽ　　 }　 ,　　 }
　　　　　　j　　 ⌒7^ー--ミ　　 ヾ /ﾉ,〃⌒人
　　　　　/　　 ／/　　　　　 ￣｀⌒ヽー'⌒'vハ
　　　　 ﾉ　 ／／j　　　　　 　 　 　 l.!　　　 ｢ 〈
　　　　.l　 / /　,ｨ　　　　 　 　 ヽ　 |l　　 　 |　{
　　　　.| / /　ノ,}　 ＿　　　　　 |　,ﾘ　　 　 |　.l
　 　 　 }| /／ ,ｲ　⌒ｰ三≧-､ヽ !　,，==＝ミ ﾉ
　　　　{ﾚ'/＿　|　　　;'ﾆご｢`Tヾ　/'r'でT`　|ｲ
　　　　屮/卩ヽ!　 :　　　　　　　　ﾄ､ ￣ ”　jﾘ!
　　　　ﾉ.ﾊ ｈ l｜　 : 　 　 　 　 　 |ヽ　　　 !ﾉ
　 　 　 ﾉハ_ ﾊ.!　　:　　　　　　..:　! ;　　　 リ
　　　　'1　　 1ヽ.　 :　　　　　　:< ﾌ’　　　ﾚ　　　　 　 　 　 　 　 ダメだ。
　　　　 |　　l,ハ　　 :　　　　　 ＿__　　　 j7　　　　　　　　　　 　 創造計画が狂ってしまう。
　　　　 | |l　 1 ヽ.　 :　　　　∠二ヨ　　　/　　　　　　　　　　　　 セフィロトの力を過度に使えば、この世界の温もりが弱る。
　　　　 ヽj　 j　　 ､　:.　　　　.: ｰ :.　　 /
　　　　　＼;ｲ　　　＼　　　　　　　　　/
　　　　　　 ドヘ 　 　 ＼　　　 　 　 ./l
　　　　　　 |　￣｀ｰ=ミ　ヽ 　 ＿_ ノ乃’
　　　　　　 |　　　　　　｀ｰ- ､＿ .／ '｜
　　　　　　 |　　　　　　　　　ヽ　｢r'.　｜

551 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:57:33 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　_,.--―‐-- ､_
　　　　　　.／　｢｜　　 　 　ヽ._
　　　　　 / 　 ｜｜　　　＞､_　＼
　　　　　,l　　 _j-┴.､_, ー ‐┐~'ｋ’
　　　 　 l'二7 |　　　 ＼.r─┘　!l}
　　　　 .ﾉ　 ｰ1　　　 ,./　 ⌒_ヽ,ﾘ'
　　　　 |　　　 ヽ.　 〃　　　^ﾏ`{
　　　　 {　　　　 !L /　　　　　　ヽ.
　　　　 ,〉　　　ノ　！　 　 　 　 r '　　　　　　　　　　それとも今までの五倍、十倍と生贄を用意してくれるのか？
　　　 /,ｨ　〃~　　　　　　 　 'マ
　　　 ｢￣￣　　ー-､　､　　　ｨ’
　　　 L　　　　　　　 ＼ ＼_ ﾉ
　　 ＿}＞---､　　　　 |く
　／　　　　　ヽ＼ ＿_ .! .}
./　　　　 -==ﾐ ＼ヽ　　＼__
l　　　;彡' ⌒ ヾﾐヽ＼　　　　＼
|　　/　　　　　　 ＼ ﾉ　　 　 　 ヽ
l　.〃　　　　　　　,.ｲ　　　　　　　|
ヽ./　　　　　　　/　|　 ,ｲミl　　　 l
　｢ ヽ. 　 　 　 /　　Ｖヾヽj.|　　　 |
　|　（ ｀ ー― '　　　.＞v'　!　 　 ｜
　ト､＿ヽ　　　　 ／ ,.-〈＼j　　　 l
　L　＿_ ＞-―' ／　　 ＼.＼＿/



　　　　　　　　　　　　　　　 , tｧ-‐ｬ　､
　　　　　　　　　　　 　 ， ‘,{ i　　　',　　 ﾐ. ､
　　　　　　　　 　 ， ‘/　/ ﾑ i　　　 i　　　 ' ,ヽ
　　　　　　　 .／／ /　./ ./ } .i　　　.i　　　　 ヽﾑ
　　　　　　 ／´/ /　 ./　/ ∧ ',　 　 }　　　　　 ',.ﾊ
　　　　　 /, ´/ ./　 ./　 / ,i　.} ヽ　 .j　　　 (r) ﾏ=A
　　　　　/'　/ ./　 ./　{.´i/i　 i ＼､.ﾊ　　 　 ヽレ`ｬ.',
　　　　　{i　,　,　　 /ｱ￣{7-i .iﾏ　-ﾑLi　　 ￣ﾏ{　}i .',
　　　　　.{ .i　i　　 i /,ｨテミ､.ﾏi ヽ /__} ﾏヽ　　 }j ノ iﾏ､
　　　　　 `1 i|　　.i l{ ｡{::::ﾉ　 ﾏi .}' ,ｨ::ﾐヽ　　 ''´i　 i | ﾏ､
　　　　　　 i{i l　　i {ﾟ　　　　 　ヽ　ﾄ:::ﾉノ､ }　 ./}　 iﾘ　}ﾏ､
　　　　　　 .ij.{.i　 .i {､　　　　｀　　　　 ﾟ｡.j　　 ﾑ'}　i'　 .} i　　　　　　　　　それは……。
　　　　　　　|ﾏ ',　{ ミｭ､. 　, -､　　　 .,ｲ'/　 / ./} i　ノ ノ
　　　　　　　liﾏ ヽ .iﾏ／).､ ￣　　 ,,.ｲ/ ./ ／ ./ ﾊ{=　´
　　　　　 ／ ﾏ＞‐'― .マ ミ= ≦ イｨ　/／／/,'　}i
　　　　 / ／ｧ　　　　　ミY i}￣二フ },／/　/　　 j'
　. , イ/ﾑ≧ ､＿＿,,ｬ ヽ>/ノ二 ｀｀ﾏマ=- ､
／　 ／　{ ﾏV￣` マ ＜/ ｀{ ､　　　　＼　.ﾑ
　　（ミi= ､__} i　　 　 ﾏ＞ -=== ､　 ., ‐==i　.}､
　／ Y　　 .i ヽ　　　 }'　　　　　　　 ﾏ''￣ヽ ﾑヽ
　　 ./　　 .i　　　　／ヽ　　 　 　 　 ハ　i　i ＼. ', ＼
　　ﾉ 　 　 l　 ≦ -- マ ､　　　　　 {,---ｧ--ﾏ}'　 ',　ヽ
≦/　　　 .i 彡 ￣} }≧､＼　　　　　　}ﾏ　　 .ﾏ　　 ヽ ∧
/7　　 　 ﾘ　　　 o'.l　　 ヽ ＼　　　i´　i　　　 ﾏ＞.､　　 ＼
i.ﾉ　　 　 ,　　　　.l l　　　　 `　､≧-}　　',　　 　 ',､ 　 `=-.､ )
{'　　　　/　　　　.l l　　　　　　　￣ ﾏ　　',　　　　ﾏ､　　　//
ﾏ　　　/　　　　.oi |　　　　　　　　　.L　　i　　　　 V　　 /
..‘，　/　　　　　 .i } ､　　　　　　　　　‘， ヽ　　　　}　, '
　,ﾏ¨∧　　　　　 } ム＼　　　　　　　 　 ＼　､　　././

552 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:57:51 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　___
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 .. - ´￣　 　 ｀　 .
　　　　　　　　　　　　. イ　　　 　 　 　 　 　 ｀　.、
.　　　 　 　 　 　 ,ィ´　　　ｨ彡⌒　 　 　 　 　 　 　 .、
　　　　　　　　　 い（_ ノ´ 廴　　　　　　　　　　　　　;
　　　　　 　 　 　 ﾊ!　　 　ヾ､、 　 　 　 　 　 　 　 　 !
.　　　　　　　 　 　 l　　　　　ヾミﾆｘ气　　　　　 　 　 l
　　　 　 　 　 　 　 !{_,ノ⌒　 　 ミｲ　 ∨　 　 　 　 　 }
　　　　　　 　 　 　 ゞfjﾌ　　　　　!{く_,} 〉ヾ　 　 　 　 ,'
　　　　　　　　　　/　　　　　　　 从Y /∨　　　　　 /
　　　 　 　 　 　 /　　　　　　　　 ﾘﾊｲ　ﾉノ 　 　 　 {
　　　　　　　　　 ｀ヾ＿　　　　 　 　 　 从ﾊ　　　　 乂　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　保護した亜人をどうするかは任せよう。
　　　　　　　　　　　ヽ　｀　　　　, ′　　 　 乂 ﾍ　　 ヽヽ
　　　　 　 　 　 　 　 l 　 　　 ／　　/ 　 　 　 У乂八 リ
　　　　 　 　 　 　 　 ヽ 　 イ　 　 ,/ 　 __,,､rｆﾁ三≧x,乂
　　　　　　　　　　　　　　　」,ム≠≡≦三三三三三ﾉﾘ:ﾍ
　　　　　　ｒ＝＝ｭ､___...ィ::::|| |三三三三三三三才´:::::::ハ､、
　　　　　　 ＞::イ才´:::::::::: || |三三三三三三才:::::::::::::::::/才ゝ､、
　　　　 　 /:/／___:::::::::ミv」Lj三三三三ﾆ才::::::::::::::::::::::/〈圭圭圭ｆr､、
.　　　 　 /∠二フ::::／/ﾄ才斤彡////才´: : :::::::::::::::::::::!|:::::｀`守圭圭≧rｖｭ==＝＝
　 　 　 ∧く:::::::::::::////////////才´::::く＼::::::::::::::::::::::!|:::::::::::::::｀`守才圭圭圭圭圭
.　　　 /::::ハ:::::::::::|////////才´:::::::::::: : :＼＼::::::::::::::::!|::::::::::::::::::::::ぐ圭圭圭圭圭
. 　 　 ∨ﾊハ::::: : |/////才´::::::::::::::::::::::::::: : ＼＼: :::::::!|::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:
.　　　　l!:::: ハ:::::: |才"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼＼__!|:::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:



　　　　　　　　　　　| l|　 | :　　　　 　 |　/ 1　　　 　 　 ,　　　　　　　　　　|　 |:i
　　　　　　　　　　　| l|　 | ｉ　　　　 |　|;/　 |　　 　 　 　 ',　　　　　　 　 　 |　 |:l
　　　　　　　　　　　| l|　 | |　　　　 |　|　　 | {　　　　　　∧　　　　　　　　 |　 |:l
　　　　　　　　　　　| l|　 | |　　　　 |　|＿　| {　　　　　　ｌ}∧　　　 　 　 |　|　 |｛
　　　　　　　　　　　| l|　 | |　　　 i: |　|　￣{八　　　　￣ｌ|￣}，　　　 　 |　| 　|＼
　　　　　　　　　　　| l|　 | |　　　 l: |　|　___八　＼　　 　ｌ|　 }∧ 　　　　|　| 　|
　　　　　　　　　 　 八{ /| |　　　 li仍亦佗汽＼ 　＼　 佗:亦汽i　|　　 ;　｝
.　　　　　　　 　 　 　 j/ :|∧{　　八| 乂_ツ　 　 ＼　 ＼{ 乂_ツ 〕 〕　 　 八　｝
　　　　 　 　 　 　 　 /　 |　 |',　 　 |＼　　 　 　 　 　 　 ＼　 　　/　 / /　　 ｝　　　　　　　　　　　わかりました。
　　　　　　　　　　　　 　 |　 |∧　　|＼　　　　　　 ′　　　　　 ／ |: /{/{
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |/∧　:| 〕＞ 　 　 　 _　_　　　　＜〔/ |/ 〔
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |/　　〈{／〔〔个::........_＿_......::::个〕〕/ /　　＼┐__
　　　　　　　　　　　　　　／　　 　 　 　乂{　　　　　　　　　}乂　　　　}　　　／⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　 /（　　　 ／　　　　 {{⌒ミ辷￢辷彡'⌒}}　　__ノ　　　　　　　〕
　　　　　　　 　 　 　 /　　　 ／　　　　／八　　　 /ﾊV　　 　八　　　　　　 ／⌒Ⅵ
　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　／　　　＼{{⌒Y{ }Y⌒}}/　 　 　 　 /／　　　 } }


╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

　　　　　極寒の世界で神に見放されることは死を意味する。
　　　　　セフィロトが放つ生命創造と太陽の温もりの恩恵を得られないのだから。

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

553 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:58:07 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . .
　　　　　　　　　　　　　　 　 ,. : ´: : ｀´: : : : : :｀: : .､
　　　　　　　　　　　　　　 ／: : : : :.': : : ＼: : : : : : : :ヽ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,: : : :/: : : !: : : : : :ヽ: : : : : : : : .
　　　　　 　 　 　 　 　 /: : : :,:-／) ;.､: : : : : : : : : : : :ヽ: :.
　 　 　 　 　 　 　 　 ,.: : : ／, ' ／{ ノ;.､: :.i: : : : : : : : : :',: :,
　　　　　　　　　　　'"/: :.{　{l /! {:l/ ,イ: : l: : : : : : : : : : : :.i
　　　　 　 　 　 　 　 l/l: :.',　 l'　 '{　!､: : : |V: : : : : : : :l: : :.!
　　 　 　 　 　 　 　 　 |: : ﾄ､　　　　l ∨: :.l__V: :ｉ: : : : :!: : :l
　　 　 　 　 　 　 　 　 lﾊ: ',　 　 　 .} 　V: :l'T示ゝ: : .;'ヽ: i:!
　　　　　　　　 　 　 　 ! ',:.{＿ -‐　,! 　 ヽ ｌ ゞ;っl.: :/ ,ｲ:ハ
　　　　　　　　　　 　 ＿,r'´　￣ヽ,/　 ヽ　｀　 i.; l :/: :{､（　　　　　　　　　あなた達の種族の再建は無理だった。
　 　 　 　 　 　 　 　 l｀>､｀ ー　 ,ｲ;　 ー　　´ ;.!.j// ｀` ｀　　　　 　 　 　 ごめんね、リリス。
　　　　　 　 　 　 　 ／//＼ 　 /:|｀;　 - 　 ;／l/" ￣｀　‐ 、
　　　　　 　 　 　 ／////,/.|　/ヽ!､_｀ヽ,.'" __ノ .／ 　 _　　ヽ
　　　　　 　 　 ／//////＜!/-､.　ヽヽ() ／ /'" ,.　'"　ヽ　 ;
　　　　　 　 ／//////.'　 )_,.､_　￣　 ｀´　　￣　　 ,　　 }　 l
.　　　　　 ,ｲ'///////　 .r,.ー-､Yヽ,._　,.. ,. r_Y.ハヽl　　 !　 l



_____,.｡s≦⌒≧=‐- ､_,.｡s≦ﾆ7V
＞ニニニニニニﾆﾆﾆマニﾆ/i∧
⌒＞-ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ:ﾆ:ﾆ`マ/i:i:i:i:}
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ==`マi:i:}
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ==ﾏム
＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=ﾏﾆﾏ
;ニ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＿_ ∧ニﾆﾆ〈} }〉}〉ﾏ
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞,イ 　＼ﾆﾆ＜O>ﾆﾑ
ニニﾆﾆﾆﾆ====／／⌒＼＼ﾆﾆﾆ==/}
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ===／／_＿,　　 ＼＼___／∧
ニニﾆﾆ===/　/______　　　 ／＼___／i:∧
ニニﾆﾆ==/　/什示ミ　　 ｨ丐ﾐ: : :∨i:i:i:i}
ニニﾆﾆ=/ ／.:ﾄｪﾘ_　　　　ﾋﾘ ( : : : ∨i:/
ﾆﾆﾆﾆﾆ/,ｲ:.:. :.|　　　　　　`　 从:.:.:.: ∨
-===ﾆ//: : : : :|　　　　　　　,: : : : : : : :∨　　　　　　　　　　　　　　　そうですか。
≧=-ﾆ/: : : : : :|、 -‐‐ 　 ／: : : : : : : : :.}
ﾆﾆﾆﾆ∧: : : : ∧〕iトr‐匕､:|:i: : : : : 从: :.!
=ﾆニニ∧: : : : ∧r――:､}从: : : : ;人ヽ}
==ﾆニニ∧: : : : ∧ ([ﾆつ}ニ＼: : : : : ＼
===ﾆニニ∧: : : : ∧≧s､i==ﾆﾆ＼: : : : : ＼
====ﾆﾆﾆﾆ∧ : : : : ∨=ﾆ＼ﾆﾆﾆﾆ＼: : : : : ＼
====ﾆﾆﾆﾆﾆ∧: : : :ト＼==ﾆ＼ﾆﾆﾆﾆ＼: : :. :.､＼
==ﾆﾆニニニ{: : : : : |ﾆニ＼ﾆニ＼ﾆﾆﾆﾆ＼: : : ＼＼ー---
ニﾆﾆi=ﾆﾆニ|: : : : : |ﾆﾆﾆニ',ﾆﾆﾆム=ニﾆﾆ＼: : : :マヽﾆﾆﾆ
∨ﾆﾆ!==ﾆニ|: : : : : |ﾆﾆﾆﾆﾆﾏﾆﾆﾆム==ﾆﾆニ|: : : :.|＼＼ﾆ


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　　　　　この時、人間達に保護された蛇族の亜人こそリリスである。

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554 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:58:25 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,r ―--' : : : : : : : : : : : : - ､ _
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. --': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　 ／ ,./: : :|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　／: /: : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　ノ:イ: : : : |: : : : : : : : :.|: : : |: : : : : : : : : : : : : : : ヽ: :.＼
　　　　　　　　　　　 ー'´　/: :l: : : :ヽ: : : : : : : : |: : : :|: : : : : : : : : :ヽ: : : : :ヽ｀ー-
　　　　　　　　　　　 　 　 /:,ｨ: |: : : : ヽ: : : : : : : :|: : : |: : : : : : : : : : :ヽ: : : : : :.ヽ
　　　　　　　　　　　　　 //|: {: ヽ: : : : : : : : : : : : l: :l: :|: : : : : : : : : : : :ヽ: : : :|: :.}
　　　　　　　　　　　　 ,ノ'´ | {: : i､: : : : : : : : : : : :ヽ:ヽヽ: : : : : : : : : : : :ヽ: : :ヽl:|
　　　　　　　　　　　,. : : : : : :ヽ: :|ヽ: :r､: :､: : : : : : :ヽヽ: : : : : : : : : : : : : ヽ: : : ヽ
　　　　　　　　 　　/: : : : :: : :r-'　 ヽ: :ヽヽ: : : : : : : :V: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　 /: : : :／／ }　　　　｀｀　ヾ: : : : : : :l::|: : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　 　/: : : :/ /　　 ヽ ､　　　　　ﾘ }: : : : : l:.|: : : :､: : : :ヽ :: :: : : : : :|＼: :ヽ:ヽ　　　　　　　　 あなた一人ぐらいなら私の食い扶持を半分にすれば何とかなる。
　　　　　　　 　{: : : /　!　　　 ヽ ｀　　　　 /: : : : : /l:.|: : : : ヽ: : : :.ヽ:: : :､: : :|　　＼i::|　　　　 　 　 　 どうする？
　　　　　　　　　 ＼(　　　　　　ゝ __　　／: : : : :／ i: i/､: : : : :ヽ: : : :.ヽ-､: : :{　　　 l/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,＞: : : :ノ--'--,|:|--＼l: : : :ト､: : : ＼ ヽi｀ー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣)'￣￣￣｀l|￣｀ |＼::ヽヽ|￣￣´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.r --/__　　　　　　　　ト｀ヽ-t-―――-､
　　　　　　　　　　　　　　,. --'´￣　　ヽ　　＼｀_ヽ､______,.rリ　　　＼　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー―‐ '



　　　　{ﾆﾆアﾞﾆﾆﾆﾆﾆｒヽﾆ{ }ﾆ/ﾉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆドﾆﾆﾆ}
　　　　{ﾆｱﾞﾆﾆﾆﾆゝ､_L`ﾆ､ﾉヾ´-イﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆハニ}
　　　　{ﾆ{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆ／Y⌒Y＼ﾆヾﾆ／ゞﾆﾆ／ヽﾆﾆﾆﾆニＹ}
　　　　{ｿﾆｨ‐､ﾆニヾミ＼乂_丿／ﾆｿﾆﾆﾆﾆﾆ二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}
　　　　{ﾆﾆ//ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧二二≦ﾆﾆﾆ=孑'´T⌒＼＼ﾆﾆﾆﾆﾆ}
　　　　{ﾆﾆ/￣i　|ミ≧=‐､こ,.｡sｮiI〔´-‐　,＿　i　　　 `､`､ﾆﾆニ}
　　 　 {ﾆ//　 i　 /　,＿､ 　　　　　　 ｨぅ笊ﾐ　i　　　　`､`､ﾆﾆニ}
　　　 {ﾆ//:: 　i　{ 笊示ミ　　　　　　　乂ツﾒ　i　　　 i:::`､`､ﾆﾆﾆ}
　　　 {ﾆ/::　　 i |ヾ乂rツ　　　i:　　　　　 　　　i　　 ,　i:::::::`､`､ﾆﾆ}
　　　 {/::i　　　i,'　　 　　　　　i::　　　　　　　　 i　　i　 i::::::::::`､`､ニ}
　　　{/::::i　　　i!、　　　　　　　｀　　　　　　　　 i　 i 　 i::::::::::::〉 〉ニ}
　　　{{::::::i 　　 i人、　　　　　 __　　　　　　　　,ｲ　i　　i:::::::::/／ニ}　　　　　　　　　　　いえ、窮地を助けて貰ったあなたには迷惑を掛けられません。
　　 {ﾆヾ::i　　　i::::::＼　　　　´　　　｀　　　　,イ::i　i　　i:::／ﾆニⅣ　　　　　　　　 　 　 それに私だけが助かっても意味がありません。
　　 ミﾆﾆi　　　i::::::::::::ﾐh､ 　 　 　 　 　 　 ｘi〔::::::::i i　　iﾆﾆﾆﾆⅣ
　　　 ミﾆi　　　i::::::::::::::::::::ﾐh､　 　 　 , -'"　 i:::::::::i i　　 iﾆﾆﾆﾆ〈
　　　　　>i　 　 iﾆヽ::::::::::::::::i　＞=‐'＿__ 　　i::ﾆﾆi !　　 iﾆﾆﾆﾆヽ
　　　　/ニi　　　iﾆニ≧s。= 「i‐‐‐‐‐┐|===ソﾆﾆi!　　 iニニﾆ彡
　　　　`､ﾆi　　　iニニニﾆ≧| ﾄ-　　　=彳ﾆﾆニニi　　 iﾆﾆﾆﾆﾆヽ
　　　　／ﾆi　　　iﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼_／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi　　 iﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧s。
　　 ／ﾆﾆﾆi　　　iﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆニニﾆi　　iﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧s。

555 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:58:58 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿　 -=≦ﾆﾆﾆ_ノ
　　　　　　　　　。s-_―_ｧ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　_ィ≦ﾆﾆﾆﾆﾆ三三。s≦´
　　　 　 　 /{_　};';'／´ 　 ＿　　　　　 　 _ _ _　　,ｒ-_―_―=_≦ﾆﾆ_＞　´￣
　　　　　 /ﾆ/;';//　　 ィ≦ (-ィ≦{ｧｧｧｧィYYｲ≦ﾆイﾆ＞ ――　´
　　　　　_);)_}ィﾆ｀ヽ´{,≦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_≦ﾆィ-'≦ｱ´￣´
　　　　「ィ´ﾆ/;＞ ､_ｒ ､ﾆィﾆ＞　´ 　 　 ﾉ-_Y　＞-　､,　 -　　.
　　　　^´Yﾆ';'{　　　　　　　　　　 　 　/,ィ≧{/ 　　,..イ'ヽ　　　 ｀ヽ
　　　　_ ,ﾉﾆ{;';ヽ _　　　　　　　　　 　 }ﾆｨヽﾆ!　／::::;'::::::::':,　　 !　 ∨
　　 　 ＼ﾆﾆヽ;';';';'!　　　　　　　　　 〈ｲﾆﾆ !ﾉ/::::::::::!:::::.::::::':,　/　　 ∨
　　　　　 ヽﾆﾆ};';';';Ⅶ　　　　　　　　　}',｀ヽﾊ';:::::::::::::}::::::::::::::〉'　 　 Y'∨
　　 　　 　 ∨ム;';';'Ⅶ　　　　　　　　 ,ｊ　　{ ﾉﾆ-_―'＜ﾆﾆ ハ 　 　 }! ,Ⅶ
　　　　　　　∨ム;';';'Ⅶ 　　　　 　／ィ=-＜': ㍉_ﾆﾆ_ﾆ｀Y´　{､　　_ィ;'>Ⅶ
　　　 　 　 　 ∨ム;';';Ⅶ　　　 ,／´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧xYﾆﾆヽ_≧x,ﾊr≧＞/　Ⅶ
　　　　　　　　　､ﾆﾑ;'‘,。s―/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｒ;ﾆﾆ}ー―_-,ﾆ'〉 ∨:У　　.
　　　　　 　 　 　 ＼ム∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆiﾆﾆ,／_!_圦　∨　　　 Ⅶ
　　　　　　　 　 　　 ≧x∨/ﾆﾆﾆ r､_ﾊ_,ｧﾆﾆﾆﾆﾆ_ﾆ／ﾆﾆ{､ﾆﾆヽ ':, 　　　i!
　　　　　　　　 　 　 　　∧!ﾆﾆﾆ)!＜①＞i(ﾆ_へゝ{ﾆﾆﾆイﾆﾆﾆ∧ｨ∧
　　　　　　　　　　　　 /　/ﾆ/≧s。ﾆﾆﾆ＞ ´へ ＼≦ﾆﾆ!ﾆﾆﾆl_∧{　ヽ.., 　＼　　　　　　　　　　神には亜人は放逐したとお伝えください。
　　　　　　　　　　　イ{　 j!ﾆ!rs。　 ≧ ´ ,ｘィ≦芹､ ＼ﾆ ﾊﾆﾆ_j!ﾆ∧ 　∧ 　　 Ｙ
　　　　　　　　 　　 }　ゝィヽ{j!ﾊ笊≧r ´ 　弋tリ:|ヽ Ｙ 〉/}iﾑﾆﾆj!ﾆﾆ{　　 ヽ　　 ∨
　　　　　　　 　　 　Ⅶ=ｧ´∧ﾊハ ゞ '　　　:..:.:.:.| |: :|'!ｲﾆﾆ}iﾑﾆﾆj!ﾆﾆ＼　　ﾑ　　 Ⅶ
　　　　　　 　 　 　 /､_ｲ ィ: :|∧:!ゝ.:.:　 ｀_ _　 ｲ:.|: :|_}!ﾆﾆ,}i|ﾊﾆﾆj!ﾆﾆ(｀ヽ 　 ﾑ 　 !s。
　　　　　　　　　　 i!､_,ｨ{!､: ｨ|: :|}!､ﾆ}≧=-≦イ|: |: :|/'ﾆﾆ_}i|ﾊ}ﾆﾆj!ﾆﾆ｀ヽ　　 ﾊ　 j!　Ｙ
　　　　　　　　　　弋_,ソ{: ィ)|: :|}!　}ハ{≧≦ヽi!: |: :|'ﾆﾆﾆj!i|ﾊ}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ「ヽ 八 ｀¨　 ｲ
　　　　　　　　　 　 　　 ﾄ <:j!: :|-.､　_　 ィ､　　}:;': :,ﾆﾆﾆ/,ｲﾊ{lﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{　　　 ｀Y≦∧
　　　　　　　　　　　　　 ｀¨/ : ハ: }´: ∨;';';'>_ }': :/{ﾆﾆ///Y{ j!ﾆﾆﾆﾆﾆ「｀　　 　 ∨ィハ
　　　　　　　　　　　　　　/: : /´ゝ:_＞'rｧイ:- ﾊ:/:/＼///|Y{　Ⅵハﾆ「⌒　　　　　}≧,ｨj!
　　　　　　　　　　　　 ／:イ/　　,ィ≧s。{⌒ヽУ∧ ィ|｀ヽ! 　 　　　　　　　　 　 　 ゝ - '
　　　　 　 　 ,ィｧィｧ／ : :／ィｱィｱ´ 　 　 　 /: :/⌒}ヽ_　」､
　　　　 　ィｱ　　／ィ≦'　　　　　　　　　 ／:,:':/　/ゝﾆﾆﾆﾆＹ
　　　　ｨｱ´　　/,:': :/　　　　　　　　　　 /!／,:' 　 ゝﾆﾆﾆﾆ,ノ
　　　 ｲｧ　　　ヽ{: （　　　　　　　　　　 ,: :|／　　　 }≧ﾆ≦Ｙ
　　　ｲｧ　　　　　≧ヽ　　　 　 　 　 　 }: :{　 　 　 ,ヽﾆﾆﾆ/
　　　‘ ｨｧィｧｒ_ｧr_ァｒ_ァr_ァｒ_ァr_ァｒ､ _ゝ≧=≦ノ,ｨﾆﾆﾆＹ
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　　　　　だがリリスはすぐに人間の村を出て行った。

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556 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:59:32 ID:RQZhTG14

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　　　　　それは最低限の義理として、人間を巻き込むを良しとしなかった故である。

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557 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:59:44 ID:RQZhTG14

: : :Y´　　　　　　｀ヽ: : : : : : ::丿　　　　　 : : ::. .　,､,ノ;';';';';';'´　　;';';';';'´　;';';';';';';';';'　　　　.:.:.:;';';';';'
⌒´　　　　　　　　: :丶: : : : :{　　　　.　:　ノ､、爻;';';';';';''"´　　,.:'ﾞ　, . : ' ´´　　　　　. : : ; ; ;;';';';';';'
　　　　　　　　｀` :. : : ⌒ヽ: :乂　. . .,､-'".:.:.:.:爻;';';';';'´　　. : ´　,:'´　　　,.:'´　　　　　｀｀　　,.:.:;';';'
　　　　　　　　　　 :　:　:　ノ'^＾｀``´.:.:.:.:.:.:.:.:.:爻爻､､xXX㌻⌒´, : ´　;';';'　　　　　. : :　　　;';';';';';'
　　　　　　　　　　 ;,､-‐'ﾟ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ⌒⌒爻災灸灸乂 _,:'´　　, ; ´　　　　　,.: .:.:　　　　　.: .:
:　:　:　.　.　　__,､-'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:γ⌒`｀　　　　｀`＿__＞-‐/乂＿彡'`爻　　, : ; ; ;';';'　　　, : ´ : :
｀｀```｀~＾⌒´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i′　　　　　　:　:/／ : : : : i|＼/::::Ｙ´∨｀`''",;爻　''"　　　;';';';';';';';'
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_,.､-‐〜〜〜ｖ''´　　γ^ヽ　.　: /.: .: .: .: .: .i{＼|｀`i乂__|｀¨ﾞ´|'､爻. . : : ; ; ;;';';';';';';';';';'
.:.:.:.:.:.:.:.:.:γ´　　　　　. : :　　⌒ヽ　|｀¨´:|============弋__γヽ __｣＿　|　｀¨爻爻;';';'γ´ ｀ヽ
.:.:.:.:.:,､-ｼ　　　　　,:'´: :　　　　 . . : |　　 ﾚ''´: ::ﾍ: : : : : : γｧ'’｀¨´ ヽ／￣乂_ノj｀`爻爻乂＿,ノ|
｀``｀　　　　　　　 { : : :　　　　　　∧∧∧.:.:__: 八 : : : : .|∨::::::::::γ＾ヽ:::::ノ⌒　乂_ 川 ｣Ｌ＿_,,,｣
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　　　　　世界樹の枯れ木の麓に築かれた神の宮殿。
　　　　　ここにセフィロトは安置されている。

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558 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 11:59:59 ID:RQZhTG14

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　　　　　かつて神族の最大の拠点であり、さらにその中心地にある建物だ。
　　　　　内部は広い。

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559 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:00:10 ID:RQZhTG14

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　l　　　　　　　　 　 　 l 二二二二二二二二二二二二二二二二 l　　　　　　　　 　 　 l
　l　　　　　⑧　　　　　l.30　　　　 　 　 ,.　┴ ┴　、　　 　 　28 __ l　　　 　 ⑦　　　 　 l
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　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀､ ｀､..／　　　　　 　 ＼　 / /
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀､ /　 　 　 　 　 　 　｀V ,/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀l　　　　　　　　 　 　 l.´
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　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀ ｰ- 　 -‐´


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　　　　　そしてセフィロトがある宮殿の最奥。

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560 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:00:24 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　z-zr―z,z､､
　　　　　　　ぐ_ゞ⌒¨´＜.ヽ＼_
　　　　　 〈_/　　　　　　　ゝぐ}.}
　　　　　r 7　　　　　　　　　ゝ/ﾍ　　　 ＿＿_._z≦i
　　　　　}i{　　　　　　　　　　ヽ.Vﾊ／ニニニニﾆﾆ}
　　　　 〔_〕　　　　　　　　　　　.ヽｲニニニニニﾆﾆ{
　　　　　{l{　　　　　　　　　.z≦ﾆニニi}ﾆ//ニニﾆﾆヽ
　　　　　{_}　　　　　 ,==-ぐヽニニニ＜ﾘ＞ニミニﾆﾆﾍ
　　　　　 r7}　　　　 {ﾆ＞ヽニ}ニニニニﾆ／/.._ﾍ: :ト､ヽ〉
　　　　　　ｖﾊ_　　　 く　 　 ヽ_lニィ丁≦--' 弋シi : :V: : : ヽ⌒:､ｰ.､＿
　　　　　　 .Vﾊ　　　　＼　　{_i/i: : :}弋ソ　,　　　}: : : i}: : :＞: : ｩ: : :ヽ: :ヾ-､..._　　　　　　　　　　　　　　これがセフィロト。
　　　　　　　 ヾﾍ､　　　 .ゝ､ //ﾉ: :}: : ゝ､　_ｰ　ィ }: : : iニニ≧､ｰ-＜＞へ: ): : }: :ト: ､_
　　　　　　　　 ヽゝ､　／≦iﾆﾆﾉ: :'ﾆﾆ{￣・{{_￣}≦: : : }ニニニﾆ≧､　｀¨´ー'==ぐ: :ヽ:{:ヽ､
　　　　　　　　　　　ゝニイ{ニ:': :ノニニニニフ〈ニi: : : }ニニニイ　_,,,ゝ､　　　　 ｀ ｰ≧､: : :)-､
　　　　　　　　　　　ゝフﾆ／:,:."ニニニニ／ {:::::ヾi: : :'ニニﾆｲ／ ニﾉ　ゝ､　　　　　　ヾ: ゝ: : :}､
　　　　　　　　　　／ニ／ｲ､ﾊニニニ／ノ＿_V:::ﾉ : :/ニﾆｲ／､ニトﾍ' ｀`へ　　　　　　　 ヾ: : ﾉ:ヽ
　　　　　　　　∠ニニ'.ｲ:.{　ｨ,､ヽニｲｩィ:::::::::::::::ﾉ : :/ﾍニ' ノニゝﾍゝ辷､　　　　　　　　　　 ヾ::': :ﾉﾊ
　　　　　　　　ノニﾆ{: 'ニﾆﾆ／ ゝニｲ:::::::::::::／: :ｲニニ＼ヽ_ニﾆへ　　_ z==ｩ__rト､　　　　　{: }: .:ﾉ
　　　　　　／ニニニl:{ニﾆ/イニﾆ/ノ::::::::／ｲ,:ｲニニニニ}< ヽニﾆ､≦ ｿ´ｰ"⌒≧ﾍ-､　　　 {::i:: :ﾉ
　　　　　 ／ニニニﾆ:{.ニニニﾆ/ｲ:::::::::/:':::::,:'::iニニニニニ≧iニニニヾ　　　　　　Vﾊ　　　 ゝ:ﾉ.:ｲ
　　　　 〈ニニニニニニニ／//､{:::::::::::'::::::::(:::::iニニニニニ}ニニニニニヽ　　　　　 r!ｩ　　ｲ:}: : ノ
　　　　　￣{ニニニニニ/　//　 ｀ ､:::::::::::::::::::::::::}ニﾆ}ニニﾆiニニニニニﾆヽ__　　　 }_ﾉィ:ノ:.:ｰイ
　　　　　　 iニニニニﾆ/ / :'　　　　｀::::::::::::イ　　VV/ニニニ}ニニニニニニﾆヽ　　ィ: :ぐ.: :イ
　　　　　　 'イVﾆﾆﾆニ! /　i__　　　　 7ソ´　　　　/　}ニニニ}ニニニニニニニﾆヽ≦: : イ
　　　　　　　　 Vニﾆﾆ{/　/}――――i≧‐　､　-{　　ﾚヽニニiニニニニニニニﾆﾆヽ＜_
　　　　　　　　　へﾆﾆ.レﾆﾆi￣ヽニﾆ/⌒＞､　ヽ/ヽ　　 }ﾍニﾆ}ニニニニニニニニﾆヽ ﾌ
　　　　　　　　　　　 ﾍニﾆﾆ　　　　¨/　　　　ヽノニﾆ､＿}ﾆヾヽﾊニニニニニニニニニヽ≧=
　　　　　　　　　　　　　⌒ｰ:i　　　 /　　　　　ｲ､ヽハ_ハ }'ヽゝヾ≧ヽニ{ﾄニニニニニニニ≧､
　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　,:　　　　／　}ﾊ }_r-z_r--z≦}ﾍ: !: : :トゝﾊ rヽ/} ヾ/ﾉ⌒￣`
　　　　　　　　　　　　　　 z:}　　　{　　　 ﾉ　ノ__ﾉﾊ　==´￣　￣　 ﾍ: : : : : . i:!
　　　　　　　　　　　　＜7´.:　　　 ヽ.._　..イ　i辷ﾉ_ii　　　　　　　　　ヾ: : : : {:.{
　　　　　　　　　_ z≦　　 .{　　　　.l　　　　　ヽ　 ﾉ　　　　　　　　　　ヾ: : : {ヾ.､
　　　　　　　zイン￣　　　.!　　　　l　　　　　　 ｀´　　　　　　　　　　　 ヾ: : :ヽ_ﾞ⌒



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　　　　　そこにリリスは忍び込んだ。

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561 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:01:04 ID:RQZhTG14

　　　　　　　 　 -──-
　　　＿＿／ニニニニニ＼＿＿＿
　　｢ニニニニニﾆ〈〉ニニニニニニ|
　　|ニニニニ＼＼)(／／ニニニニ|
　　〉ﾆ/＼-==〈〈 (〈〉) 〉〉==-／V-〈
　　|-//~"''〜､、──_,,.､丶´∧ V-|
　　|//: : : 斧圷ｘ＜＞斧圷: : : ﾄ､V_|
　　'//: : :八Vｿ　　i　　 Vｿ|: : : |i| 〉-|
　/〈V: : ∧　　　　 　 　 　 |: : : |i|//八　　　　　　 　 　 　 世界樹の構造と似ている。
　寸i|: : :厂:､　　　(　) 　　 |: : : |//ﾆﾆﾉ　　　　　　　　　　 このセフィラから力を送り……
　　Y: : 人: : ＞､、　　　ィ〔|: : :.ﾑﾆﾆ<
　 　 : : |圦: : : : V>‐<ニﾆ,': : :/ ニニＬ
　　|: : :八ﾆ＼_／ニニﾆ /: : / ﾆニニﾆ＼
　　|: :/Уﾆニニニニﾆ /: : / ニニニニニ＼




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　　　　　リリスは神族と蛇族のハーフである。
　　　　　ただし神族の血が色濃く出た故に、強大な力と神族の技術を理解する知能を有していた。
　　　　　その力で終末戦争を生き延び、そして今も神の目を欺いてセフィロトの解読をすることができた。

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562 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:01:29 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿／////ヽ-　、＿＿
　　　　　　　　　　 　 　 　 ／////////////////∧////// ￣ ,
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　　　　　 　 　 　 .///////////////////////// ／/////////i!
　　　　　　　　　　|],ｨ////////////////////_,／///////////∧
　　　　　　　　　　|/〈〈////////////////￣////////////////∧
　　　　　　　　　　|))/〉〉/イ ／|/////////////////////////////!
　　　　　　　　　　|///￣z≦-〈/////////////////////////////i
　　　　　　　　　　|_z≦////// V/////////////////////////// !
　　　　　　　　　　|二二二二二、V//////////////////////////ﾊ
　　　　　　　　　　￣￣ﾊ　卞 | ∧∨////////////////////////ﾉヾ〉
　　　　　　　　　　　　 ./ 　ﾋj .| : ∧∨///////////////////⌒´¨ヽ/!
　　　　 　 　 　 　 　 .〈　　　　|: : :∧∨//////////////// ﾉ: : ＼: : !ｿ　　　　　　　　　　　　太陽の力を抜き出す……力だけの抽出は無理か。
　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ　_　 |: : : :∧∨//////／/////f⌒: : : : : ＼}_　　　　　　　　　 　 　 何の器もなく、篝火から炎を取り出すようなもの。
　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　|: : : : : ! i|////／////f⌒ヾ: : : : : : : : : ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　｀|: : : : : ! i|//／//////＞x{: ＼: : : : : : : :.ﾊ: :＼　　　　　　　　　ならば私の生命力を送り命を模れば……。
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |: : : : :,j／////////////∧: : :＼: : : : : : :}: : : ﾊ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |／//////////////////八: : : : : : : : : : }: : : : }
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ////／////////////////////Tー-　＿!: : : : !
　　　　　　　　　　　　　　　 ///／//////////////////////.|: : : : : : :￣｀ヽ｀ヽ
　　　　　　　　　　　 .＿＿//／/////////////////////// 八: : : : ヽ: : : : : ヽ: ヽ
　　　　　　　　 ,z≦///／//////////////////////////////＼ : : : ＼: : : : :Y: :Y
　　　　　　＿/_////／∨////////////////////////////////＞z : : : : : : : }: : }
　　 ＿／＿////／∧　∨//////////////////////////////////l≧-z。..,,,}: : }
　／/////..＼／///∧　∨/////////////////////////////////.|: : : : : : : :≧iz。


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　　　　　そして今、亜人が生き抜く為に必要な太陽の力。
　　　　　それを得る為に何をすれば良いのか。
　　　　　すぐに理解した。

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563 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:01:41 ID:RQZhTG14

　 .ｌ.　　　 ..ｌ　　　　　　!　　　　　!　　 .|　　　.l　　　│　　|　　　.!　　　 l　　　.l　　　!　　　　　!　　　　　 ./　　　 ./
　　 ｌ　　　　ｌ　　　　　　!　　　　 .l　　　!　　　l　　　│　　|　　　|　　　 l　　　.|　　 .l　　　　　!　　　　　 ./　　　 /
　　　ｌ　　　　ｌ　　　　　 .ｌ　　　　 .ｌ　　 .l　　　.l　　　 l　　 |　　　!　　　.|　　　,!　　 |　　　　 .lﾞ　　　　　./　　　 ./
　　　..ｌ,　　　 .ｌ　　　　　│　　　　.!　　│　　│　　 .l　　 !　　 .|　　　.l　　　,!　　 l　　　　 .lﾞ　　　　　./　　　 /
、　　 . ｌ　　　　ｌ　　　　　 !　　　　 l　　 .!　　　!　　　.!　　,!　　│　　 .!　　　!　　 l　　　　 /　　　　　/　　　 /
ヽ　　　 .ｌ.　　　..ｌ　　　　　.ｌ　　　　 |　　│　　 l　　　.!　　|　　 .!　　　l　　　ｌ　　 lﾞ　　　　/　　　　　/　　　 /　　　 ,>
. ﾞｌ,　　　 .ｌ　　　 .ｌ　　　　　.!　　　　.ｌ　　 !　　　!　　 .,!　　!　　 l　　　,!　　 .l　　 |　　　　 !　　　　 ./　　　 /　　　 ,/
　 ﾞｌ,　　　..ｌ,　　　 ｌ　　　　　ｌ　　　　.l　　 !　　　!　　 .|　　|　　 l　　　l　　　l　　 !　　　　.!　　　　 ./　　　./　　　 /
　　.ヽ　　　.ｌ,　　　 ｌ　　　　 .ｌ　　　　.!　　.!　　 .|　　 .,!　 .|　　 !　　 .|　　　!　　ｌ　　　　/　　　　 /　　　./　　　./
　　　ヽ　　 . ｌ.　　　.ｌ.　　　　 ｌ　　　　ｌ　　.!　　 .|　　 .|　 .,!　　.!　　│　　.l　　/　　　　!　　　　 /　　　/　　　./
ヽ　　　ｌ　　　 ｌ.　　　.ｌ　　　　 |　　　　l　　.!　　 .!　　│　:!　　.!　　 |　　 .|　　,!　　　 .lﾞ　　　　/　　　./　　　/ 　　 .．
. ヽ　　　ｌ　　　 ｌ　　　.ｌ,　　　　.!　　　 .ｌ　　l　　 .｝　　.|　 :!　　l　　 .|　　 .!　　!　　　 /　　　　/　　　./ 　　 /　　　/
　 ヽ　　　ｌ　　　.ｌ　　　 !　　　 . !　　　 .!　　!　　│　　!　 |　　l　　│　　,!　 .lﾞ　　　 lﾞ　　　　ｌ　　　./　　 ./ 　　 /
　　 ヽ　　 .ｌ　　 . ｌ　　　.ｌ　　　　ｌ.　　　 l　　!　　│　 .｝　:!　　!　　.l　　 .!　 .l　　　 /　　　　ｌ　　　/　　　/ 　　/ 　./
　　　.ヽ　　..ｌ,　　 ヽ　　　ｌ　　　　!　　 　!　 .l..........!　　.! : lﾞ　 .|.-....,!　　 | .._.l　　　 /　　　 /　　　/　　 ./ 　　/ 　/
　　　　.ヽ　　.ｌ,　　 .ｌ　　,., !　　　 .ｌ´´― ｌ　 .l‘ﾞﾞ゛ l　　.厂］　 .!｀´ ,!　　 ! ''┤　　 .il;;―-..,/　　 ./　　 ./　　 / 　/
ヽ　　　　ヽ　 ...ｌ　　 .ｌ,ﾞ -‐' ｌ　　　 ∟．._,.|　 .!."." l　　ﾃ‐｝　 |.‐ﾞ"l　　 lﾞ‐ /　　　/ 　.゛"/　　 ./-..,、/　　./ 　/ 　 .,．
　ヽ　　　 .ﾞｯ.ｌﾆ. ｌ　　 .ｌ.　ii..│　　　|.ｌｙi　│　｝ﾆｉr !　 .'l!リ　 .!ﾆﾆ|　　 l: -.!　　　ilvﾆ;;-./　　 .iﾆ＝../ 　 ,i′ / 　 ./
　　ヽ　　　 . ｌ´''　ｌ　　..ｌ ／ . ｌ　　　.ｌ''"´　.!　.|　-‐l　　lﾔ｝　.|､' ┤　 .lﾞ　.l　　　il ＼ .ﾞ/　　 ./._..;;〃　 ./ ﾞ' / 　 ./
　　 .Λ　　　 ヽ　...ｌ,　　.ｌ　／..ｌ　　　.ｌ,,..,ﾆた　l ..､. |　 .∟|　 |...".l　　 !.ｺ7　　 .i" ﾞ'ｯ,./　　 .i{, ﾞく./ 　./ .ヽ/　　./
　　 .!　ヽ　　　.ヽlﾞ . ｌ　　 ｌl　.{､.ｌ　　　ｌ/ﾞｰ　!　.!.ﾉソ|　 .|　!　.|　 'l　　 !.､.l　　　ｌ゛　　/　　 /　! ./　 ./ 　./　　 lﾞ
　　　ｌ　 .|ｭ　　　ﾞ!l､ ﾞﾞ､　 .'ﾋ､.ﾞ!ｉﾘ、　　ｌ.ｌii､、l.　|.'"　l　 .| ｲ　.l'/^l　　.|.'‐l　　　!._..;;//　　 / ./ /　 ,i′ / 　　./
　　　 ＼. `!．　　 ﾞ.ｌ'-..ｌ、　.ｌ,｀'ｰ⊥　　.ｌ,,. ＞|　.!‐.ｉ､|　 ,!..|　.l.ﾆｉ|　　.!勹　　 ,llr''彡′　./‐ﾞ,,./ 　/ 　./ 　 ／
　　　　　｀'-､,　　　 ヽ　ヽ　 .ｌｰ-　ｌ　　 ﾘ「､_:.ｌ　| 　. |　 | :!　l．│　 ,!.│　　i!",ﾞ,../　　 /'" / 　/_..-'^_ ／
　　　　　　　 .｀''ｰ ..,_.ゝ ..|， . ｌ.｀ﾞ''''.ｌ　　.|'‐; "｝ .l.....､.!　.|│ l´...!　　l ,ﾞl　　 ,!´.''''/　　./ .,,,/　._,ﾞ　.'''´
　　　　　　　　　　　　｀"ヽﾞ- ...ﾞ‐'‐ λ　　ｌ _、.ｌ　!ﾞﾞゞ.|　.| |　l;;ｉﾈ　　! .lﾞ　　/ : -/ ._,....ﾆ.‐‐'"´
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　　　　　つまりリリスはセフィロトを起動することができた。

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564 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:01:53 ID:RQZhTG14

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　　　　　凝縮されて宝石のように物質化した太陽の力。

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565 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:02:05 ID:RQZhTG14

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　　　　　,'　/: ://ﾊ: : : //´　 　 |!　 ヽ: : : : : : : ｲ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / |--i:{＼　　,ｲ　　　　 /,　ヽ ／}i:ﾑ-ﾑ
　　　　　|.::': ://: : : / }ﾂ　　　　 l!　 　 ＼: : : : :ﾄヽ　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |--i:|:-:|　/八　　 　 八 　 /- |--ﾘ-]＼
　　　　　l:::!://: : : ,' /＿_　　　　|!　　　　 i: : : ::| ヾ!　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　|- ノ--|ノｨ斧ミx 　fl斧㍉ |__ﾉ＞ｲ-/
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　　 　、＿Y/: : : : !::衍 :i:iﾃx　/ 　 ｘｔ≠ﾁ、}: : :!　!|　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 ＼＞-ｲ　介｡,　 ､ ､　 ｱ,イ　|＞ イノ　 ノ
　　　　￣ ７: : : ﾊ个ｊ弋少　　　 　 li::ij:ﾂﾉ/: : :/　ﾘ　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 乂　 ⌒＼乂　＼＞　　＜ ／ ノ ／⌒　乂
　　　　　　|ﾊ: : |: :ヾ:l　　　　　　 　 ｀￣ ./: : /、__ノ　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ⌒＼　 ヽ ＼八二O二八／ ノ　 ／⌒
　　　　　　|!:ﾚヽ!: : ヽ＞　 　、 '__　 　　/: //!￣　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_　　 　 ヽ ノ7i:/Vﾉ／||＼乂ﾏﾑ乂 （　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　|!　　ヾ:ヾ个 、　 　- 　 　 イ: /ﾊﾉ　　　 　 　 　 　 _､-=ﾆ二i:i:i:i:iｱ:::八　　八乂 7i/ ノ廴_八_ノ＼ヽﾑ ﾉ 八　　,ｲi:i:iｱi:i:i:i:i:二ﾆ=-_
　　　　　　し　　　}: ::|ヾ人｀ ‐ｚ‐ '７ﾊ彡ｿ| ﾘ　 　 　 　 　 　 　 ⌒`'＜i:i:i:i:iｱ:::アi:＞/二ﾑ_7i乂(⌒ﾞY⌒Yﾞ⌒乂ﾉ}}_/ﾆﾊ,-ｲi:i:i:i{冖冖￢＞'`⌒
　　　　　　　　　　|: ｣|: :|辷_7∧／　 |: : ::!￣￣￣ヽ　　　　　　　　　 ﾞ寸ｱ:::ｱi:i:i:i:i:/ﾆﾆﾆﾑ: 廴＿_ノ＿八＿_ノ::::Yﾆﾆﾆﾑi:i:i:i:ｉ{:::::::::::イ
　　　　　　　　　　|: :|!: :| 　/ ∨__入_.!: : :ヽ、　 　　 ）、　 　 　 　 　 　 L_イ二ﾆ=Yﾆﾆﾆ/::::|::::|:::八　i!　ノ:::::|::::|:: |ﾆﾆﾆﾆﾑ=ﾆﾊ二ﾆノ
　　　　　　　　 .／!: :ｊ: ::ヽ/、/レ'￣三 ７ヾ: :ヽ__　　　 ＼　　　　　　　　　　　　 ,イ二ﾆ ,ｨ／ｌ :::|:::|::::＞＜:::::: |::::|: 从二ニﾆ=-_
　　　　　 　 .／　 |::/ 八:_::＞/ハ ＼　〈　　T ￣ヽ.. 　 　 ＼　 　 　 　 　 　 ,イﾆﾆ＞''/ヽ　ﾄ '7 :|:::::-=-::::::::ﾉ: ﾉ:/ ∧二二ﾆ=-_
　　　　 　广ヽ　　i/::/　L ＿ﾊ!ヽｊ　 ≫'!:　　! ＼　 ＼! 　 　 ＼　　　　　  ,イﾆ＞'"  ,　ゝ'_＿_ノﾐs､ ￣￣O≧=イニ|:::`'<二ニﾆ=-_
　　　　　 |　　　∨::/＼ ﾊ　　ん＿ノ ./ |　　| 　 ヽ　　',.　 　 　 ＼　　 ,イ＞'"ﾆ  ／::::::::::::::::::::::::::::::＼　　 | |i:|:|ﾆ=|:::::::::`'<二ﾆﾆ=-_
　　　　　 |　　　 | ｊ'　　|＼＼_＿_＿_/ /!　 ,'　　　 ',　 ..i:　　　　　 ＼　　　　　 ,::::::::::::::::ヽ:::::ヽ::::::::::::::ヽ
　　　　　 |　　　 | |　　:!.　 ＼＼　＿_/　! /　　　　 |: : :l　　　　　　　 ヽ　　　　 l::::::r,:ﾉ`,､ヘ::::ﾍヽ:::::､ト`＞
　　　　　 |　　　 |::|　　|:.　 ｲ7　　　　　　　 __　　　.l!:∨　　　　　　　　∧　　　 l:::::,ﾍ <,ソ　 }::ﾉ;li::｀¨::::::::::::::::::::＞
　　　　　　　＿_　　 　 　 / | |　　　 　 ＿r´-｀ー　´￣　｀ヽ　　　　　/ ∧　　　 y' ノ　　　　7l:::l i::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞
　　　　　　  ｢￣ ＼　　　 {　} }　　,　 ´ r'／／イ/r-､_,-＜　 ＼　 ／／ .i　　　  ﾍlヽ､-　, -' ﾚ, ﾍ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　 V 　　 ｀ヽ､　∨/ ／ 　 　 　 (/　 (/==＞--｀---､＼__　　　　　　　　l:::::::ﾍィ, -\　　 ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　  ＼＿＿_　＼{l{ /　,　　　　　　　　　　　, --＜￣￣￣}　　　　　　　　'y≧r/ニj　　　　 ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　 ＿　　　　　　 ＼__r'_／　/⌒＼　　　　　／: : : : : :＼　 　 |ヽ　　　　　　　 `,=ゝl }ｲ　　　　 ﾉ l::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::}i
　　　　　  ⌒＞======__/　 　 ／: : : /: ＞-:r: :´: : : :/ : : : : : ＼　 |　'.　　　　　　　 {__ノﾏヽ､＿__rｲ　,ハ::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　  ／　　　　_／　 ＿／:/ : : /／_/＼|: : /: : /|: : : : : :V: }　 }　　　　　　　　　　　 \´ﾆl　　lﾆﾆ{　 ',::::::ﾍ::::::::::::::::::::／
　　　　　　　　　  ／￣ 7: :/: : / : : : |{ ﾊ斧ﾐ､}: /: : /イ´ : l: |:|:∨　/　 　 '.　　　　　　　　  lﾆﾆl　　lニﾆ＞.､::::::::\:::::::::::／
　　　　　　　　  〃　　 /: /: :__|: : : |: |:､Vzｿ /:ｲ:/:/ 　}/: :/: |八{／ ｰ　　/　　　　 　 　 　 }ニ/　,/ﾆﾆ､----.ヽ::}::::::／
　　　　　　　　  ＼　／イ:＜ <|: : : |: |/　 　 　 }':ｲ斧ﾌ}: :/: :/-く　　 　 ,　　　　　　　　　  /ﾆ/　,/ ,.ヘ ﾑ　　　　.}／ヽ
　　　　　　　　　　｀ ／ｲ: : : ｀从: : : :|-､　＿　　 'ゞ'rム'}: /}　　ヽ　 ／　　　　　　　　　/ィ/　,/ ﾚ　　 ` '　　　　　　　,!
　　　　　　　　　　　　　|:∧｢￣ ＼ : |}∧ {⌒V> 　 人:/:ｲ:∧　　 ∨　　　　　　　 　 ／=ノ;;;;/　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　|' ／´￣￣ヽ:＼ }ゝ　´　イ:/}:ﾊ: /': : }　 　 }　　　　　　　 \ﾆ,ｨ´;;;;ノ　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　 ＿／{＿＿,ｨ　　} ｀-｀=｢´__,/　＼{∧: : : | 　／　　　　　　　　ﾍ.l/ﾚ´　　　　　　　　　　　 ＞
　　　　　　 　 　 {　　 /乂_　_　_}　　,　　 }￣ 7､　 　 /'　}: : / ｢
　　　　　　 　 　 |　　{＿　 l｣ l｣　　/　　 ,:　 /-ｧ -＜　 /: ｲ＿}


╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

　　　　　そして力を取り出す過程で生み出された副産物。
　　　　　セフィロトから誕生した亜人達。

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566 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:02:23 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　　　　　　　　　{∧}　 .ィ…ミ､∧
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ン　　　　 }∨{　＿
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 r＝¨¨＞ミ、　　 ヾ, iＫ＿》
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 / : : : :＼ 　　 }{ }{ ¨¨
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ‘，./: : : : :|: rミー=i{ }ト､
　　　　　　　　　　　　　　　　　У: : : : : |: :ヽ‘，: : |　 》
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /: : : : : : :| : : |　|: : :!／　　　　　　　　　 …………何故私達を生み出した？
　　　　　　　　　　　　　　　　 {:/|:|:∧: :入.:斗 '}: :|.乂　　　　　　　　 　 いや、問わなくてもわかっている。
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {∧!{　＼:ノ＼{¨ミ人⌒｀
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 / 　 　 　 　 _＿F　 {!　　　 　 　 　 　 　 それでもあなたの口から聞きたい。
　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　|　　 ＼}　 ‘‘　　　}､
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヾ. !　　　　ヾ=…ミ＿ﾉ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　}　‘，　　　　　　{　＼ 　》
　　　　　　　　　　　　　　　　　Lt=‘，　　　 ｜　＼/⌒7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　}　　 _.ノ　 ＼ }　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 ∧_／-―　　 ＼′
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _≧　　　　 }! 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|/　　　　　　'　 　 　 |　＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　 /　 /　　　　　ト　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　　 /　 /　　　/　 ,　 }!　　_〉
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　 //| /　　　 '　　|　/Zノ./
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ///|/　　　/　　 レ　|／
　　　　　　　　　　　　　／　　　　 / ///　　／　　　}!_＿{
　　　　　　　　　　　 ／　　　　　,.'　 ／　／　 　 　 /― ∧
　　　　　　　　　　　　　　　 　 /| ／　／　　　　　 /＿ _ .∧
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 //　 。.ﾟ　　　 　 　 ∧/////∧
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／/　／　 　 　 　 　 /　∨ ¨ ¨¨∧
　　　　　　　　　　　　　／　/／　　 　 　 　 　 /　　 ∨　 　 ∧



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿／////ヽ-　、＿＿
　　　　　　　　　　 　 　 　 ／////////////////∧////// ￣ ,
　　　　　　　　　　　　　.／///////////////////∧/////////l
　　　　　　　　　　　 .／///////////////////////!/////////!
　　　　　　 　 　 　 //////////////////////////.}/////////!
　　　　　 　 　 　 .///////////////////////// ／/////////i!
　　　　　　　　　　|],ｨ////////////////////_,／///////////∧
　　　　　　　　　　|/〈〈////////////////￣////////////////∧
　　　　　　　　　　|))/〉〉/イ ／|/////////////////////////////!
　　　　　　　　　　|///￣z≦-〈/////////////////////////////i
　　　　　　　　　　|_z≦////// V/////////////////////////// !
　　　　　　　　　　|二二二二二、V//////////////////////////ﾊ
　　　　　　　　　　￣￣ﾊ　卞 | ∧∨////////////////////////ﾉヾ〉
　　　　　　　　　　　　 ./ 　ﾋj .| : ∧∨///////////////////⌒´¨ヽ/!　　　　　　　　　　亜人を救うには……これしか手段がなかった。
　　　　 　 　 　 　 　 .〈　　　　|: : :∧∨//////////////// ﾉ: : ＼: : !ｿ　　　　　　　　　　例え神と敵対することになっても……。
　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ　_　 |: : : :∧∨//////／/////f⌒: : : : : ＼}_
　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　|: : : : : ! i|////／////f⌒ヾ: : : : : : : : : ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　｀|: : : : : ! i|//／//////＞x{: ＼: : : : : : : :.ﾊ: :＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |: : : : :,j／////////////∧: : :＼: : : : : : :}: : : ﾊ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |／//////////////////八: : : : : : : : : : }: : : : }
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ////／////////////////////Tー-　＿!: : : : !
　　　　　　　　　　　　　　　 ///／//////////////////////.|: : : : : : :￣｀ヽ｀ヽ
　　　　　　　　　　　 .＿＿//／/////////////////////// 八: : : : ヽ: : : : : ヽ: ヽ
　　　　　　　　 ,z≦///／//////////////////////////////＼ : : : ＼: : : : :Y: :Y
　　　　　　＿/_////／∨////////////////////////////////＞z : : : : : : : }: : }
　　 ＿／＿////／∧　∨//////////////////////////////////l≧-z。..,,,}: : }
　／/////..＼／///∧　∨/////////////////////////////////.|: : : : : : : :≧iz。

567 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:02:45 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ィﾆ､
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿ _ ﾆ=-='ﾆﾆ=-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 {ﾆムﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-､　　　　, -､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |/ﾆﾆﾆﾆﾆ_ﾆﾆﾆﾆ=-､ノ,ヽ=/〉/、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ﾆ<i>=／ }＼ﾆﾆﾆﾆ=-､== ' '{{}}
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 〈/＼／ ｾﾗ!: : ＼､ﾆﾆﾆ=＼　　{}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 }:.:.:.i'　　　|: : : : ｝}ﾆﾆﾆﾆノ　 {{}}　 　 　 　 　 　 　 　 この太陽の力で亜人達を救って回る。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |:.:.人 ､　 |: : : :/´ﾆ==／__ 　 {}　　　　　　　　　　　　ほんの少し、最初の切っ掛けさえあれば亜人も立ち上がれる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |:/ :/≧= !: : :/-=ﾆ二: :.〉-〉^ヽｨ^ヽ._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: :/／辷/:.:./ﾆﾆﾆﾆ∧´｀¨｀¨´ ^ヽﾒ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /: :/ﾆ／:ﾏ:.:./ﾆﾆﾆﾆ==∧　 {{}}　 　 〈¨´〉
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /: :/{;/ニソ: /ニﾆﾆﾆﾆ==∧　{}　　 　 〈¨´〉
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／:／ノヾ､/ : /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ==∧{}}　　　　〈¨´〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／:／／ﾆﾆ;/:. :/＿_,｡s＜⌒ー-=7´ 　 　 　 〈¨´〉
　　　　　　　　　　　　___,.厶孑: : :／,ｨ∧ﾆﾆ;/i: :/{／/ﾆ/{ 〈ヽﾆﾆ=〈〉　　　　　 〈¨´〉
　　　　 　 　 　 　 ／:. :. : : : : :／　〈/ニ}ﾆ;/=|: {ﾆ=/!ﾆj/ﾆﾆヾﾆﾆﾆ＼　　　　　〈¨´〉
　　　　　　 　 　 //: :_,.厶孑:'　　／ ヽニノﾆ=!: !ニj/ニニﾆﾆﾆﾆﾆ===＼　　　,ｨ¨´〉
　　　　　　　　　从: /　　　 　 ／ﾆﾆ／ﾆﾆﾆﾆ|: :＼ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼ ,ｨ｀¨〉
　　　　　　　　　　 ｿ　　　__／ﾆﾆ／ﾆﾆﾆﾆﾆ=| : : : ＼ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=〉¨〉〈
　　　　　　　　　辷=ﾆﾆニ/´￣￣￣￣￣ ヾ∧: : : : : ー--,ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｨ｀¨〉ﾆﾆ＼
　　　　　　　　　＜ﾆﾆ/　:{　　　 ､, 　　　　}ノ ∧:.: .: : : : ＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ,.ｨ¨´〉ﾆﾆ===＼
　　　　　　　　　　ﾉニ{　 ﾑ　　 　 ＼　　／ニﾆ=＼: : :＜⌒ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ〈¨´〉ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
　　　　　　　　　 ⌒)/i　/iﾑ 　 　 　 ヽ./ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ〈¨´〉ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ(⌒ヽ
　　　 　 　 　 　 　 　 Уニﾑ 　 　 　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニﾆﾆ,.ｨ｀¨〉ﾆﾆﾆﾆﾆﾊ/^´
　　　　　 　 　 　 　 <ﾆﾆ=∧.':, 　 　 :{ﾊﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ,ｨ!X＿ﾌ'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}
　　　　　　　　　 　_ノﾆﾆY{} 　 ':,　　 　 }/!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ,ィ〉ｰ'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ==/
.　　　 　 　 ／{　 _>ﾆニ/{{}}':,　 ':,　　　 } {∧ﾆﾆﾆﾆﾆ,ｨヽｨヾノﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=/}/
　　　　,/{ 〈〈ﾆ!／ﾆ7_ソ　{}　 ':, 　':,　　　　　ヽ,､ﾆ<__7- ' ｰ'ﾆﾆﾆﾆ/ヽﾘ⌒7/
　　 　 |ﾆ∨/====/ /　 {{}}　　.':, 　':,　　 ',　 ﾉ->'｡_7ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾊ}

568 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:02:59 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿　 -=≦ﾆﾆﾆ_ノ
　　　　　　　　　。s-_―_ｧ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　_ィ≦ﾆﾆﾆﾆﾆ三三。s≦´
　　　 　 　 /{_　};';'／´ 　 ＿　　　　　 　 _ _ _　　,ｒ-_―_―=_≦ﾆﾆ_＞　´￣
　　　　　 /ﾆ/;';//　　 ィ≦ (-ィ≦{ｧｧｧｧィYYｲ≦ﾆイﾆ＞ ――　´
　　　　　_);)_}ィﾆ｀ヽ´{,≦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_≦ﾆィ-'≦ｱ´￣´
　　　　「ィ´ﾆ/;＞ ､_ｒ ､ﾆィﾆ＞　´ 　 　 ﾉ-_Y　＞-　､,　 -　　.
　　　　^´Yﾆ';'{　　　　　　　　　　 　 　/,ィ≧{/ 　　,..イ'ヽ　　　 ｀ヽ
　　　　_ ,ﾉﾆ{;';ヽ _　　　　　　　　　 　 }ﾆｨヽﾆ!　／::::;'::::::::':,　　 !　 ∨
　　 　 ＼ﾆﾆヽ;';';';'!　　　　　　　　　 〈ｲﾆﾆ !ﾉ/::::::::::!:::::.::::::':,　/　　 ∨
　　　　　 ヽﾆﾆ};';';';Ⅶ　　　　　　　　　}',｀ヽﾊ';:::::::::::::}::::::::::::::〉'　 　 Y'∨
　　 　　 　 ∨ム;';';'Ⅶ　　　　　　　　 ,ｊ　　{ ﾉﾆ-_―'＜ﾆﾆ ハ 　 　 }! ,Ⅶ
　　　　　　　∨ム;';';'Ⅶ 　　　　 　／ィ=-＜': ㍉_ﾆﾆ_ﾆ｀Y´　{､　　_ィ;'>Ⅶ
　　　 　 　 　 ∨ム;';';Ⅶ　　　 ,／´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧xYﾆﾆヽ_≧x,ﾊr≧＞/　Ⅶ
　　　　　　　　　､ﾆﾑ;'‘,。s―/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｒ;ﾆﾆ}ー―_-,ﾆ'〉 ∨:У　　.
　　　　　 　 　 　 ＼ム∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆiﾆﾆ,／_!_圦　∨　　　 Ⅶ
　　　　　　　 　 　　 ≧x∨/ﾆﾆﾆ r､_ﾊ_,ｧﾆﾆﾆﾆﾆ_ﾆ／ﾆﾆ{､ﾆﾆヽ ':, 　　　i!
　　　　　　　　 　 　 　　∧!ﾆﾆﾆ)!＜①＞i(ﾆ_へゝ{ﾆﾆﾆイﾆﾆﾆ∧ｨ∧
　　　　　　　　　　　　 /　/ﾆ/≧s。ﾆﾆﾆ＞ ´へ ＼≦ﾆﾆ!ﾆﾆﾆl_∧{　ヽ.., 　＼
　　　　　　　　　　　イ{　 j!ﾆ!rs。　 ≧ ´ ,ｘィ≦芹､ ＼ﾆ ﾊﾆﾆ_j!ﾆ∧ 　∧ 　　 Ｙ　　　　　　　　　　　力を貸してくださいね。
　　　　　　　　 　　 }　ゝィヽ{j!ﾊ笊≧r ´ 　弋tリ:|ヽ Ｙ 〉/}iﾑﾆﾆj!ﾆﾆ{　　 ヽ　　 ∨　　　　　　　　　　我が生命を分け与えられた子供達よ。
　　　　　　　 　　 　Ⅶ=ｧ´∧ﾊハ ゞ '　　　:..:.:.:.| |: :|'!ｲﾆﾆ}iﾑﾆﾆj!ﾆﾆ＼　　ﾑ　　 Ⅶ
　　　　　　 　 　 　 /､_ｲ ィ: :|∧:!ゝ.:.:　 ｀_ _　 ｲ:.|: :|_}!ﾆﾆ,}i|ﾊﾆﾆj!ﾆﾆ(｀ヽ 　 ﾑ 　 !s。
　　　　　　　　　　 i!､_,ｨ{!､: ｨ|: :|}!､ﾆ}≧=-≦イ|: |: :|/'ﾆﾆ_}i|ﾊ}ﾆﾆj!ﾆﾆ｀ヽ　　 ﾊ　 j!　Ｙ
　　　　　　　　　　弋_,ソ{: ィ)|: :|}!　}ハ{≧≦ヽi!: |: :|'ﾆﾆﾆj!i|ﾊ}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ「ヽ 八 ｀¨　 ｲ
　　　　　　　　　 　 　　 ﾄ <:j!: :|-.､　_　 ィ､　　}:;': :,ﾆﾆﾆ/,ｲﾊ{lﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{　　　 ｀Y≦∧
　　　　　　　　　　　　　 ｀¨/ : ハ: }´: ∨;';';'>_ }': :/{ﾆﾆ///Y{ j!ﾆﾆﾆﾆﾆ「｀　　 　 ∨ィハ
　　　　　　　　　　　　　　/: : /´ゝ:_＞'rｧイ:- ﾊ:/:/＼///|Y{　Ⅵハﾆ「⌒　　　　　}≧,ｨj!
　　　　　　　　　　　　 ／:イ/　　,ィ≧s。{⌒ヽУ∧ ィ|｀ヽ! 　 　　　　　　　　 　 　 ゝ - '
　　　　 　 　 ,ィｧィｧ／ : :／ィｱィｱ´ 　 　 　 /: :/⌒}ヽ_　」､
　　　　 　ィｱ　　／ィ≦'　　　　　　　　　 ／:,:':/　/ゝﾆﾆﾆﾆＹ
　　　　ｨｱ´　　/,:': :/　　　　　　　　　　 /!／,:' 　 ゝﾆﾆﾆﾆ,ノ
　　　 ｲｧ　　　ヽ{: （　　　　　　　　　　 ,: :|／　　　 }≧ﾆ≦Ｙ
　　　ｲｧ　　　　　≧ヽ　　　 　 　 　 　 }: :{　 　 　 ,ヽﾆﾆﾆ/
　　　‘ ｨｧィｧｒ_ｧr_ァｒ_ァr_ァｒ_ァr_ァｒ､ _ゝ≧=≦ノ,ｨﾆﾆﾆＹ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼三＼　`´/,ｲＹﾊ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 ￣￣｀　〈///　 `'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀^'

569 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:03:16 ID:RQZhTG14

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　　　　　リリスはセフィロトから太陽の力を盗み出した。
　　　　　そしてその時に生み出された子供達を引き連れて、世界各地で苦しむ亜人達に手を差し伸べていく。

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570 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:03:30 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　　　　　　 ,　------‐‐‐＜　　￣￣＞｡､_
　　 　 　 　 　 　 　 　 ,｡＜　　　　　 ,｡＜　　　,｡s≦二三三＞､
　　　　　　　　　　　／　　　　 ,｡s≦　　　　　　　　　　　　　　　 ｀＞ ､
　　　　　　　　 ,｡＜　　 ,　'　　 ＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞､
　　 　 　 　 ／　　 / //　　 ／￣￣￣￣ー-------　　＿＿＿　　 　 　 ヽ
　　　　　／ /　　/　 /　 ／_　　　　　　　　　　　 ￣￣　　　 　￣ ヽ　　　　 ‘，
　　　　　{　 {　　 l　 ﾉ!／　　ｱ-_／＿_　　　　￣ ＞　､　　　　　　　　 ヽ 　 　 ',
　　　　　ヽ　l　　／　　　　　　　彡　　￣　＿＿___,.......,＼　　　 　 　 ヽ　　　　 l
　　　　　　ヽ,ヽ/　　　　　　　　 　｀＞--- ┬‐　r' -¨¨ヽヽ　　　　 　 　 ＼　 　 l
　　　　　 　 ｀_l　　　　　__　 　　 　 　ミﾐ |　|　　|/ニ　ヽ ', ヽヽ　　　　　　 ヽ　　|
　　　　　　 /´|　　 ,-＝⌒　　　　 　 　 ｀|　| |　 |ヽ　 }　} l l|　 ',　　　　　　　ヽ　!
　　　　　　l|　 !　 //, -＿_　　　　　　　　|　| |　 |> ／　 ノﾉ　　　　　　　　　　 ﾟ｡',
　 　 　 　 {l　ﾉ／ ｀lィ´{ｧﾟ´　　　 　 　 　 |　 |　　| / ,- ／!　　　　　　　　　　　 l l ',
　 　 　 　 ヽ (ヾ'.　　}'´　　　　　　　　　　|　 |　　|　 ／　| |　　　　　　　　　　　 l l l
.　　　　　　 ヽ〉　　　　　　　　　　　 　 　 | | |i　　|-'.　　 | |　　　　　　　　　　　　ll.l
　　　　　　　/　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | |　|/∨.　　　 | |　 |　　　　　　　　　　 i!
　　　　　　 /　　　　　　　　 　 　 　 　 　 | |　|　　　　　　lﾉ|.　|　　　　　　　　　　i!
.　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　 |ﾉ　i!　　　　　　　|./ /　 |　　　　　　　 i!
.　　　　　'､_'¨_　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i!　　　　　　　/ /　　 ',　　　　 |　　i!　　　　　　　　　セフィロトの力を私以外の者が使うなど言語道断！
　　　　　 　 　 ',　　 　_　　　　 　 　 　 　 　 ﾉ　 　 　 　 　 }/ |　　　',　　　　|　　i!
　　　　　　　　ヽ､, ' ￣　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　ヽi!　i }　　　 ||　　 i!
　　　　 　 　 　 └､　　　　　　　 　 　 　 /　　　　_　　---------l l l　　　 ||　　l i!
＿　　　　　　 　 　 〉-　　　　　　　　　 /　 ,｡s≦　　-‐‐‐‐‐‐‐‐‐}イ | 　 　 l　　 l .i!
　 ｀ｰ--- ､　　 　 ,'　　　　　　　　　　,｡＜....:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽニニ､¨ヽ.:.:.|　l |　　 ',　　l　}
＼　　　　　`　､　_ゝ--------＜／　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽニニ､　｀{　l ll　 　 } ll //
.:.:.＼　　　　　　ヽ------　､　ヽ　　ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽニニ､　〉l ll　　/ l.l／
.:.:.:.:.:＼　　　　　 }　　　　　　ヽ　ヽ　　＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼从/_/　lﾉ_|
.:.:.:.:.:.:.:.:＼　　 ／　　　　　　　 ＼ ＼　　＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾヽ.:.:.:.:.:〉　_　　<.:.:',



╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

　　　　　そして当然ながら神は激怒する。

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571 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:03:44 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _,　----＜　　￣　 ＞ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　_,-=-　　　　　　　　　　　　　　｀＞-　､
　　　　　　　　　　　　　　 ,　'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ＼
　　　　　　　　　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 iﾟ｡
　　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　_　　　　　　　　　　 ヽ　　　　ヽ　　　//
　　　　　　　　　　 　 /,　 -‐　　　　￣￣＞､　　　　 ヽ　　　ヽ　　 　 }　　　´｀i
　　　　　　　　　　　 / ／　　　　 ,-==-,　'¨¨＞｡..._　　 ＼　　l}　　　 ,'　 ／_ ､{
　　　　　　　　　　　i!/　　　　　 /　　,ｲ　　　　　　　￣＞--.ノ..＿..../-'　　 l ヽl
　　　　　　　　　　　l　　　　　／　　//　　　　　　　　　　　 　 　 ﾟ｡　　　　　|　 }
　　　 　 　 　 　 　 i!/　 ＞'´　　　 /　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |}　　　 　 |', /
　　　　　　　　　　 i! ／´　　　_／ｲ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　 　 | /
　　　　 　 　 　 　 {/　-7==､､／ｲ　　　　　　　　　　　　 　 i　　/　 　 　 　 lヽ
　　　　　　　　　　 ',　　l ´,-､i!　|　　_-==.､_　　　　　　　 　 ',／　　　　　　_}　}
　　　　　　　　　　　',　 { l　　}　i!　　　　　　_｀¨===--＿　',　} 　,_-===¨￣′
　　　　 　 　 　 　 　 ﾟ｡ ', ﾟ｡くi! ,i! 　 　 　 -,‐‐示_テ　￣ ｀-　 /‐示テ¨｀ .,'
　　　　　　　　　　　　 }l .',　.',i!从　 　 　 　 　 ￣￣　　　　　 i　　￣　　 i!
　　　　　　　　　　 ,｡sﾉ| l　ヽ _l|ﾘ　　　　　　　　 　 　 　 　 　 l　　　　 　,'
　　　　　　　　　　ll: : {l| l|　 i | ',　　　　　　　　　　　　　 　 　 l 　 　 　 /
　　 　 　 　 　 　 | ﾟ｡　',l | i | |　',　　　　　　　　　　　　　r..- _,.　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　しかし私自身が討伐に出かけるわけにもいかぬ。
　　　　　　　　　 |　 ヽ　ヽl | |.　 ',　　　　　　　　　　　　　｀ ´　　　　∧　　　　　　　　　　　　　　　　これ以上、セフィロトを悪用されぬ為にも宮殿を守らねば。
　　　 　 　 　 　 |　　　 ＞ ＞　　　､　　　　　　　 　---　 ―　　　 　　}
　　　　　　 　 　 〉　　　　　 ＞ ＞　.ヽ　　　　　　　　　 --　　　　//　/}
　 ＿＿　--　'　{lヽ　　　　　　　 ＞　} ヘ　　　　　　　　　　　　/ l＼/::l
￣　　　　 　 　 ヽ｀}　　　　　　　 　 | |　　.ヘ　　　　　　　　　/　 |　|　l
＞､　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 | |＜　　　へ　 　 　 　 ,ｲ　　l　l　ﾄ ､　_　　＿＿＿＿
　　ヽヽ　　　　　　　　 　 　 　 　 　 | |三三ﾆ=-......._二ニ´ニ|｡　l　l　!　　　 ヽ
　　　ヽヽ　 　 　 　 　 　 ヽ　　　 　 | |三三三三三三三.三.{:::ﾟ｡l　l　　　　　　　ヽ
　　　　ﾟ｡ﾟ｡　　　　　　　　　　＞　　 | |三三三三三三三三i!:::::::}　l　　　　　　　　 ヽ

572 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:03:57 ID:RQZhTG14

　　　　　　 　 　 　 ／. : : : : : : : : : : : : : : : : `: ､
　　　　　　　　　 , . : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : :＼
　　　　　　　　　. : : : : /: : :/: : : : : : : : : : : :/ : : : : ヽ
　　　　　　　　. : : : ,ィ/: : :/: : /: :／: ;ｲ: : :/: : : : : : : ､
　　　　　　　/: : :／::/: : :/: : /／/／/: : :/: : : : : : : : :
　　　　　 　/: : /,-ｙ': : :/: : / 　/⌒/ !: :/ !: : /: : : : : : !
　　　　 　 / ／ { ^ : : /| :/テ勹ヽ　　| /　|: ﾒ!､: : : : : l:|
　　　 　／イ : : ∨ : : : |/ んｸ　　 　 |/　 |/'/ ; : : : : :ﾄ{
　　　　　　 {: : : :,' : : : /　ゝ-′　　　　　ｚｘ/:/: :/¨ヽ/ ゝ
　　　　　　 ∨|: :| : : :/　~^`　　　 　 　 /v´}/: :/ 　 }　　　　　　　　　　　 神が動けないのは理解しました。
　　　 　 　 　 И|: : /＼　Ｕ　　　　 '　└′/: 丨　/　　　　　　　　　　　　されど……今の私どもに亜人を追討する余力は……。
　　　 　／⌒＼ｊﾊ/　＼丶　　　-　　　 ~^.ハ/'|　 {
　　　／..　　　　ヾ 、 　 ＼_`_┐ ―┬ : 升:/　} 　ヽ
, -‐´.　　 　 　 　 　 `　､　 {ﾞX＾X7ﾞ:｜:/r‐く__/　 ,　ﾍ
|＼　　　 　 　 　 ＿＿＿｀ヽ‐､>＝'＾|:/人＿ノ／　　 {
|　 ＼　　　　　／ __r-(^〜､_　　 　 /＼ ｛ 　（_ ／　　}
|　　　ヽ　　　/r-{< >''"￣`ヽ〉-r'"ニ).　λ_　 （_／ 　!
|　　　　　｀　.>'".:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`／.:.:.:.ヽ　ハ｀ヽ（_／ /
　　　　　, rく.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}.　　＼＿r‐'"〉



　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 ,､､､､､,,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 'ﾞﾞ´ 　｀.::. .｀`丶､
　　　　　　　　　　　　　　　　 .　´　　　　　　　.::.:.:‐ミﾐヽ
　　　　　　　　　　　　　　 , '´　ィ´　 　,.　'ﾞﾞﾞﾞ｀ヾ-_.. : `ヾﾐ､
　　　　　　　　　　　　　　 { 　　( 　 ィ´　　 :.　　 ヾミﾐ｀ヽ`ﾐ:､
　　　　　　　　　　　　　　 { r'´ ￣｀`ﾘ 　 　,.　ﾆヽ　 Vﾆミﾐヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　 i j　　　ｷ　　,. ィ_ｨ＜｀`:.　　V´⌒ヽ}
　　　　　　　　　　　　　　 ﾐj _,,,,,,,,ﾉ　　ィ´｀='｀ `　　　　　) ﾉ )!
　　　　　　　　　　　　　　　 '.´;ｨ弐'7 :.　　　　　　　:　　 >ｰイ:{
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ､ 　 / _.;.　　　　　　 :　　　Y´`:.;ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　　 ﾞ､ 　`ﾞﾞ´　　　　　　 :　　　 i i j! i!}　　　　　　　　　　　　　　全力を出せとは言わん。
　　　　　　　　　 　 　 　 　　 　 ﾞ､　　　　 -‐　　 .:　　 .′ j川ｿ　　　　　　　　　　　　　　 魔獣との戦いや、生贄の用意も必要なのは理解する。
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　 ﾞ､　´　ｰ 　 　 　　 ｲ. : . ｀Y´
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　 ﾞ､　 　 　　 　イ　,′. : . :L_＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ゝ　一＜　　　:'　 ,.　´　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「「￣｀」_　　_＞ ィ イ　　　　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |/´.:::::::::::::::::::::::::i　l　 　 　　「￣＼　.　　 ´ ￣￣`
　 　 　 　 　 　 .　　-───……| |:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::l　|　　　　　|　 ,　イ　　　.:: ´
　　　 　 　.　 ´　　　　　　 　 　 __ム{.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::.ﾉ ﾉ　　　　　|／ 　,′　. :.:
　　　　　/　　　　　　　　　.　　´　`ヽ＼.:.::::::::,　　´ ￣￣￣｀ヽV　　 .′　. ::: .
　 　 　 ！　　　 　 　 　／　　　　　　＼＼.:/　　　　　　　　: :.　＼　 i　　. : :: . .
　　　　 ∧　　　　　 ／　　　　　　　　　 ヽ/　　　　　　　　　 　 :.　＼l　. ::: . .: ::
　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　.::: . ！ ::: .:. : :: . ..

573 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:04:14 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　　 ,, - '' " ￣￣￣￣`ヽ'￣￣ ` ヽ 、
　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ヽ､
　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ｰ- 、
　　　　　　　 /　　　　　　　　ー---- 、- 、-､　　＼　　　　ﾉl　　}
　　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　 ,,rー` `ｰ┌-、_　ヽ 　　/ _|_/ﾉ
　　　　　　/　　　　　 　 　 　 　 イ　　　　　　　　　`ー＋イヽヾ
　 　 　 　/　　　　　　　　　　／ ｲ　　　　　　　　　　　　　 |l　l
　　　 　,ｲ　　　　　　　　　 　／ /　　　　　　　　　　　　　 ﾉ　.l
　　　　 l　　　　　ー―― イ　　l　　　　　　　　　　　　 ／　　 |
　　　　 .l　　　　　　　 　　 　 ／　　 　ー―‐-　、　 ＼.　 /　 |l
　　　 　 ヽ　　 イス- 、`.　／ 　 　 　 　 　, ｰr::::〉ー-- >/,∠_７
　　　　　　Y"　イ.　＼ Y ｲl　　　　　 　　　` ┴┴"　　　　lｰ" |
　　　　 　 ﾉ　　 |　ゝｰ.┤ |i　　　　　　　　　　　　　　　　 　i.　/
　　　　　 l |.　　 ＼ LL | l l|　　　　　　　　　　　　　　　　 　`/
　　　　　 ! | l　　/ l＼ヽ{　l |　　　　　　　　　　　　　　　r―ｲ
　　　 r―‐| | 　 |　 | |＼|_ﾄﾉ　　　　　　　　　　　　, ―- 、 .l　　　　　　　　　　　　　だが平行して亜人共の動きを追跡するぐらいできるだろう。
　　／　／ Y l l l |　| |　 T `、　　　　　　 　 　 　/￣ ヽ l　/　　　　　　　　　　　　　弱り隙を見せる瞬間に刈り取ることも可能かもしれない。
　 ..| ､　|　/;;;ｰr､人レ| 　 l　 ＼　　　　 　 　 　 〈＿＿ /　l
　　|　＼`ヽ､;＼　　　　　　l.　　 `ヽ 、　　　　　　 ￣__,　 /　　　　　　　　　　　　 　 それぐらいはできるな？
ーｲ 　　 `ヽ、`ー 、　 　 　 l　　　　　`ヽ、　　　　　　　 /ー――--- 、
　 |　　　　　 `ー-､ `ー- 、　l　　 　 　 　 `ー―----,イ　　　　　　＿, ＼
＿|､　　　　　　　　　 ヽ　　ヽ |　　　　 　 　 　 /＼!　 | ヾ､　　　　"＿_　　＼
＿　＼　　　　　　　　　li　　 Yｰ- 、　　 　 　./;;;;;;;;;Y　|　 ヾ　　　　＿　　　　l
　 ＼__.＼　　　　　　 　 il　　 |l;;;;;;;;;`ー,,､_　/;;;;;;;;;;;;;`i　i　　| |　　　､ ￣ `'　　|
　　　　`ｰ＼　　　　　　　li　　 l!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;L/￣￣＼　　 ＼　　　　|_
＿＿＿__　　`ヽ 、　　　　! 　　 i|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:/　　　 ＼＼　　　　　　ｲ ＼
　　　　　 ￣＼ 　 `ー--､ !　　　i|;;;;;;;;;;;;;;;;;＿＿____ノ　　　ヽ＼＼.＼　　　　/　　 ヽ



　　　　　　　　　　　| l|　 | :　　　　 　 |　/ 1　　　 　 　 ,　　　　　　　　　　|　 |:i
　　　　　　　　　　　| l|　 | ｉ　　　　 |　|;/　 |　　 　 　 　 ',　　　　　　 　 　 |　 |:l
　　　　　　　　　　　| l|　 | |　　　　 |　|　　 | {　　　　　　∧　　　　　　　　 |　 |:l
　　　　　　　　　　　| l|　 | |　　　　 |　|＿　| {　　　　　　ｌ}∧　　　 　 　 |　|　 |｛
　　　　　　　　　　　| l|　 | |　　　 i: |　|　￣{八　　　　￣ｌ|￣}，　　　 　 |　| 　|＼
　　　　　　　　　　　| l|　 | |　　　 l: |　|　___八　＼　　 　ｌ|　 }∧ 　　　　|　| 　|
　　　　　　　　　 　 八{ /| |　　　 li仍亦佗汽＼ 　＼　 佗:亦汽i　|　　 ;　｝
.　　　　　　　 　 　 　 j/ :|∧{　　八| 乂_ツ　 　 ＼　 ＼{ 乂_ツ 〕 〕　 　 八　｝
　　　　 　 　 　 　 　 /　 |　 |',　 　 |＼　　 　 　 　 　 　 ＼　 　　/　 / /　　 ｝
　　　　　　　　　　　　 　 |　 |∧　　|＼　　　　　　 ′　　　　　 ／ |: /{/{　　　　　　　　　　　　　　はい。
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |/∧　:| 〕＞ 　 　 　 _　_　　　　＜〔/ |/ 〔　　　　　　　　　　　　　　　仰せのままに。
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |/　　〈{／〔〔个::........_＿_......::::个〕〕/ /　　＼┐__
　　　　　　　　　　　　　　／　　 　 　 　乂{　　　　　　　　　}乂　　　　}　　　／⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　 /（　　　 ／　　　　 {{⌒ミ辷￢辷彡'⌒}}　　__ノ　　　　　　　〕
　　　　　　　 　 　 　 /　　　 ／　　　　／八　　　 /ﾊV　　 　八　　　　　　 ／⌒Ⅵ
　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　／　　　＼{{⌒Y{ }Y⌒}}/　 　 　 　 /／　　　 } }

574 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:04:26 ID:RQZhTG14

‐- ､　　 　 　 /　　　　　　::::::::::::::::::::ヽ
　 　 ＼　 　 ﾉ　　　　　　　　　::::::::::::::::＼
.　　　　 ヽ "　　　　　　　　　　　｀　､:::::::::ヽ　_. . -―-. ._
　　　　　　　　　　 、　　　　　　　　　＼:::::／: : : :―- : : : : 、
　　　　　 　 ＼　　 ヽ　 　 　 　 　 　 　 /: :/: : : : : : : : : : : :.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ': :/: : ::. : : : : : :.＼l: : :',
　　　　　　　　　　　　 丶　　　　　　　 ': :.!: : :ハ: : : :ヽ: : : ヽ: :.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ;ｨ:.l: : :.l＿ヾ ､: :.l,.ヽ; : : : ﾄ､
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　' l:/: : :代ﾂ 　 ヽ ゞ'　ｿ: :.!　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾊ:.!: : ! 　 　 '_　　／:ﾊ:lヾ　 ）　　　　　　　　　神に言われた以上、やるしかない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ' V､:!｀ ,.‐　-　 ､} '　｀　／
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿　　 　 　 ―-ヽ (　｀ヽ'　／　.／
　　　　　　　　　　　　‐　　　　　　 ‐　 _　　− _　‐⌒ '"⌒´ ｀
　　　　　　　 ,　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /￣´　　　　　　　　,　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'　　　 ,　 _,.､-,. _,ィ -{ !
　　 　 ／　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ' 　 　 /'",...::::::::::::::::::::::!l
、　／　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l::::......../:::::::::::::::::::::::;:::::::}:!
　 ´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!:::::::::::' .}::::::::::::::::::::::::::::ﾉ:l
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ;:::::::::::'　 l｀　ー一'" l　 !::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ;::::::::::;'　 .;　　 ／　　.!　.ｌ:::,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,::::::::::;' ィ ' 　 　 　 　 .l　 ':::::,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,::::::::::;' '"　 　 　 　 　 人　':::::,
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,::::::::::;._　､　　　　　 .／へゝ '::::,＿
-__　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ;:::::::::: ,ｲヽ＞,-　.._,イノ ‐￢＞;;;／.!
-ﾆﾆ-__　　　　　　　　　　　 　 　 ,::::::::;'ｲ 　 　 .>= ､＜―‐一'　l=ヽ　〉
　 ￣=二-__　 　 　 　 　 　 ､ -=/::::::ｨ.〉、　 ／ﾆ二ヽ　ヽ 　 　 l.二ヽ}
　　　　￣=ニ-__　　　　　　　}　 ￣´ /二ﾆニニニニヽ　 ＿_,./二二ヽ
　　 　 　 　 ￣=ニ-._,―┐　 〉.＿_,/＜｀"ｰ=二二二二二二二二二ﾆヽ
　　　　　　　　　￣-/ .rｰ'､ ,.'　　./　 　 ｀ ー　＿_￣"ー―――　''"_／
　　　　　　 　 　 　 ,'　l//ソ　 　./　　 　 　 l　　 　 ￣i　￣',￣￣￣´',


╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

　　　　　そして人間は亜人と戦い始める。

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575 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:04:44 ID:RQZhTG14

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　　　　　だが極寒と魔獣の脅威が健在な時代において、人間と亜人が争う余裕など本来はない。
　　　　　さらには両者とも終末戦争の傷跡は深く、生存数も多くはないのだ。
　　　　　争いは小競り合い程度にしかならず、月日が流れていく。

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576 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:05:02 ID:RQZhTG14

　　　　{ﾆﾆアﾞﾆﾆﾆﾆﾆｒヽﾆ{ }ﾆ/ﾉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆドﾆﾆﾆ}
　　　　{ﾆｱﾞﾆﾆﾆﾆゝ､_L`ﾆ､ﾉヾ´-イﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆハニ}
　　　　{ﾆ{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆ／Y⌒Y＼ﾆヾﾆ／ゞﾆﾆ／ヽﾆﾆﾆﾆニＹ}
　　　　{ｿﾆｨ‐､ﾆニヾミ＼乂_丿／ﾆｿﾆﾆﾆﾆﾆ二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}
　　　　{ﾆﾆ//ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧二二≦ﾆﾆﾆ=孑'´T⌒＼＼ﾆﾆﾆﾆﾆ}
　　　　{ﾆﾆ/￣i　|ミ≧=‐､こ,.｡sｮiI〔´-‐　,＿　i　　　 `､`､ﾆﾆニ}
　　 　 {ﾆ//　 i　 /　,＿､ 　　　　　　 ｨぅ笊ﾐ　i　　　　`､`､ﾆﾆニ}
　　　 {ﾆ//:: 　i　{ 笊示ミ　　　　　　　乂ツﾒ　i　　　 i:::`､`､ﾆﾆﾆ}
　　　 {ﾆ/::　　 i |ヾ乂rツ　　　i:　　　　　 　　　i　　 ,　i:::::::`､`､ﾆﾆ}
　　　 {/::i　　　i,'　　 　　　　　i::　　　　　　　　 i　　i　 i::::::::::`､`､ニ}
　　　{/::::i　　　i!、　　　　　　　｀　　　　　　　　 i　 i 　 i::::::::::::〉 〉ニ}
　　　{{::::::i 　　 i人、　　　　　 __　　　　　　　　,ｲ　i　　i:::::::::/／ニ}　　　　　　　　この近辺の生き残りは全て助けた。
　　 {ﾆヾ::i　　　i::::::＼　　　　´　　　｀　　　　,イ::i　i　　i:::／ﾆニⅣ　　　　　 　 　 後は生きる術を、糧を得る為の手段を導いてあげれば……。
　　 ミﾆﾆi　　　i::::::::::::ﾐh､ 　 　 　 　 　 　 ｘi〔::::::::i i　　iﾆﾆﾆﾆⅣ
　　　 ミﾆi　　　i::::::::::::::::::::ﾐh､　 　 　 , -'"　 i:::::::::i i　　 iﾆﾆﾆﾆ〈
　　　　　>i　 　 iﾆヽ::::::::::::::::i　＞=‐'＿__ 　　i::ﾆﾆi !　　 iﾆﾆﾆﾆヽ
　　　　/ニi　　　iﾆニ≧s。= 「i‐‐‐‐‐┐|===ソﾆﾆi!　　 iニニﾆ彡
　　　　`､ﾆi　　　iニニニﾆ≧| ﾄ-　　　=彳ﾆﾆニニi　　 iﾆﾆﾆﾆﾆヽ
　　　　／ﾆi　　　iﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼_／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi　　 iﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧s。
　　 ／ﾆﾆﾆi　　　iﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆニニﾆi　　iﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧s。



　　　　　　　　　　／　　　　 z"／￣＞　´　　　　　　￣｀ヽ　　≠ミヽ ＼
　　　　　　　　　 ′　　　　 . イ ,　 ´　　　　　　　　　　　 ./ｧー ､　 )/≧ﾐ
　　　　　　　　,　　　　　.／　／　　　　　　　　　　　　　∠_　 ヽ　ヽ'⌒ヾ/ハ
　　　　　　　./　　　　／　／　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽﾊ　　，　 V/,ﾊ
　　　　　 　 ′　　　/　 　　　　　　 　 ／　 　 ,∠　 -- ┐ 　 ヾ!　　､_　 }//,ﾊ
.　　 z=ﾐ 　 {　　　／　 　　　　　　　 ./ｰ　._ ／　　 　 　 .}ﾄ､. ヽ|!　　 ハ　}ツ
　　 {{　　　　､　,ｲ　　/　　　　　　　,/　,　 '´＼　 　 　　　}}　ヽ |!　　　　}/'　 /
　　 ヾ､　　　 フ　 　 ′ 　 　 　 ,__ム.....ミ　　　ヽ 　 　 　,ﾘ 　 }.|!　　　　 __／
　　　 ｀ー-ァ彡7 　 {　{　　　　 { 爪ワ⌒ヾｘ　　 　 　 ／´　　ﾊ|!　 　 　 |
　 　 　 　 〃／/　　|　|　　　　 | {　 L:::: :ﾘヾ!　　　.／　　＿/　}!　 　 　 |
　　　　　 ,{{'　 /　　｜ |　　　　.ﾊ|　　　｀′　　　　　　　　　　 ７
　　 　 ／ }}／　　 .八 .|　　　　{ |!　　　　　　　　　　　＿_　　./ 　 ,　 　 ′
　　.／＿_.}}_　 　_/ .入{ 　 　 ,ﾊ　　　　　 　 　 　 i 　 ￣ヾ〉ｲ 　 /　　 /
..／／　　 ゞx二レ'７　 ヽ,､　 {　､　　 　 　､　　　　　　　 ./ /　 /　　 /　　　　　　 　 　 　 その役目、己が引き受けよう。
'／　　　　　　￣ }:/　　　７＼|　 ヽ　　　　 ｀　- 　 　 　 /./　ノ　　　　　　　　　　　　　　　この地にて竜族と共に再興を果たしてやろうではないか。
_..　- ￢　　　　　|!　　　./＼　､　　,>､　　　　　　 _ .　イ　, イ　　人＿_メ
　　　　　　　　　 ,!　　　 {／:|　 ｀７ｨL.＞ー=　_二　-　ア　/　／ 　 ￣
　　　　 　 　 　 /|　　　 |＼ L_　 |７/￣｀ヽ-=三 =r　´　／／
　　　　　　　　/:.;|　　　 |＼i＼　 ´　V ／　 |ﾐ// / ｰ=彡
　　　　　　　 .:.:./| ﾊ..　｜:.:.＞ 三ヱ≦へ　:|:( ( .{　　　　　 i!
　　　　 　 ／／: | | |.　｜:.:.:.:.:.ーミ､:.:.:.:.:.:.ヽ|:.ヾ! ヽ　　　　〃
　 rz=＝彡'´ : ,ｲ| |/ 　 |工二二≧ｘヽー:.:.:.:.:.:.:＞トミ==彡′
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ , |　 　 /　　　 } .|｀ヽ:.ヾト､:.:.:.:.:.:.:___L_


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　　　　　リリスは各地の生存者を助けてゆく。
　　　　　その過程でセフィロトから生まれた子供達と別れることもあった。

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577 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:05:18 ID:RQZhTG14

　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::',　　　',:::::::', .',::::::::::::::::::::::::::::＼　 　 　 　 ＼
　　/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::|　',::::::::::::::::::::::::::::::::::::;　__,,　---',---::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ　　　　　 ヽ
　 .{:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::: ::::|　 ;::::::::::::::::::::::::::::::::ィ'l´　　　',:::::l　 .',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　 ヽ
　 }::::|:::::::::::::::::::::::::::{ ',::::: :::|　　;::＿::::::::::::::::::::::::,,,|ィ"´´　.;::::|　　;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', ｀ヽ､　　　ヽ
　/::::',:::::::::::::::::::::::::::{　',::::::ィ"´ ヽ::ヽ:::::::::::::::::::::::::|　　　　 ',:::!　　',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',　　　｀ヽ､　',
ノ::::::::',:::::::::::::::::::::::::::', ／::::|　 , ‐ヽ￣､::::::::::::::::::::| ,ィ",,ィ彡===ミ!/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',　　　　　 ヽ'
|::::::::::::',::::::::::::::::::::::::,,ｲ　ヽ::|　　　　ヽ',.ヽ:::::::::::::::ヽ ｨｨ"´　　　　rﾘ:|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',　　　　　 　〉
|:::::|:::::::',::::::::::::::::::::::l:::',　　＼　　----ヽ　ヽ::::::::::::ヽ　　　　　　 {　|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',　　　　 　/
',: ::!',::::::',:::::::::::::::::::::ヽ::',　　 ィ彡三＝=　　　｀ヽ､::::ヽ.　 　 　 　 ﾍ|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',　　　　/
.',:::| .',::::::',:::::::::::::::::::::',ヽ', ィﾂ´　　　　　　　　､　　 ｀丶 　 　 　 　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　/
..',::|　 ',::::::::::::::::::::::::::::',::ヽr-'''|　　　　　 　　 　 　 　　 　 　 　　　 |::::::::::::::::::::::::::::|',::::::|､::ヽ:::ヽ '
　',:!　　',:::::::::::::::::::::::::::ヽ:ヽ､ .|　　　　　　　　　　　 　,　ィ　 ,,ｨ‐''"´￣￣｀｀`ヽ､ ::!.',: ::|.ヽ:Ｙヽ:ヽ　　　 　 　 　 私は……ここまでみたい。
　 ',　　　'l,:::::::::l:::::::::ヽ::::ヽ::ヽ'　　　　　　　 __, 　 ' ´　　 r' '"´｀Ｙ　　　　　　　　｀〉.', ::!'´|ヽ　 .＼
`ヽ-､､___,'::::::::::',:::::::::::::ヽ::ヽィヽ　　　　　　　　 　 "　　　{　　　 |　　　　　　　　/'"|.;:::|....| |ヽ　　　　　　 　 　 最後にどうかあなたを母と呼ばせてくれ。
|　　　　 ,'::/|:::::::l:::::::::::::::::::｀ヽ　 ＞　　　　　　　　　　　　〉.　.　.|　　　　　　　Ｙ:::| .| lﾘ　.| |　　　　　　　　　　 今まで楽しかった、生み出してくれてありがとう、母よ。
|　　　　,':/ .|::::::,l:::::::::::::::::::::::|　　　　　 ＞　　､　　　　 ＜,,}　　 |　　　　　　　.|::::| .| ﾘ　..| |
|　　　 .,/　 l／-|:::ﾊ::::::::::::::::|　　　　　　　ﾍ_＿,,, 　ﾆィ'".　{　　{　　　　　　　 ﾍ:ﾉ .| | 　 | |
|　　　 /　 〈　　 |::l ヽ:::::::::::::',　　　　　　　 ﾍ_＿,,, .＞-‐''".|　 .ヽ　　　　　　 ／￣￣￣｀ヽ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿
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　　　　　　　　　　|/〈〈////////////////￣////////////////∧
　　　　　　　　　　|))/〉〉/イ ／|/////////////////////////////!
　　　　　　　　　　|///￣z≦-〈/////////////////////////////i
　　　　　　　　　　|_z≦////// V/////////////////////////// !
　　　　　　　　　　|二二二二二、V//////////////////////////ﾊ
　　　　　　　　　　￣￣ﾊ　卞 | ∧∨////////////////////////ﾉヾ〉
　　　　　　　　　　　　 ./ 　ﾋj .| : ∧∨///////////////////⌒´¨ヽ/!
　　　　 　 　 　 　 　 .〈　　　　|: : :∧∨//////////////// ﾉ: : ＼: : !ｿ　　　　　　　　　安らかに眠れるように祈ってあげる。
　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ　_　 |: : : :∧∨//////／/////f⌒: : : : : ＼}_
　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　|: : : : : ! i|////／////f⌒ヾ: : : : : : : : : ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　｀|: : : : : ! i|//／//////＞x{: ＼: : : : : : : :.ﾊ: :＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |: : : : :,j／////////////∧: : :＼: : : : : : :}: : : ﾊ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |／//////////////////八: : : : : : : : : : }: : : : }
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　　　　　　　　　　　　　　　 ///／//////////////////////.|: : : : : : :￣｀ヽ｀ヽ
　　　　　　　　　　　 .＿＿//／/////////////////////// 八: : : : ヽ: : : : : ヽ: ヽ
　　　　　　　　 ,z≦///／//////////////////////////////＼ : : : ＼: : : : :Y: :Y
　　　　　　＿/_////／∨////////////////////////////////＞z : : : : : : : }: : }
　　 ＿／＿////／∧　∨//////////////////////////////////l≧-z。..,,,}: : }
　／/////..＼／///∧　∨/////////////////////////////////.|: : : : : : : :≧iz。


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　　　　　魔獣との戦いの果てに死別することもあった。

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578 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:05:33 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　z-zr―z,z､､
　　　　　　　ぐ_ゞ⌒¨´＜.ヽ＼_
　　　　　 〈_/　　　　　　　ゝぐ}.}
　　　　　r 7　　　　　　　　　ゝ/ﾍ　　　 ＿＿_._z≦i
　　　　　}i{　　　　　　　　　　ヽ.Vﾊ／ニニニニﾆﾆ}
　　　　 〔_〕　　　　　　　　　　　.ヽｲニニニニニﾆﾆ{
　　　　　{l{　　　　　　　　　.z≦ﾆニニi}ﾆ//ニニﾆﾆヽ
　　　　　{_}　　　　　 ,==-ぐヽニニニ＜ﾘ＞ニミニﾆﾆﾍ
　　　　　 r7}　　　　 {ﾆ＞ヽニ}ニニニニﾆ／/.._ﾍ: :ト､ヽ〉
　　　　　　ｖﾊ_　　　 く　 　 ヽ_lニィ丁≦--' 弋シi : :V: : : ヽ⌒:､ｰ.､＿
　　　　　　 .Vﾊ　　　　＼　　{_i/i: : :}弋ソ　,　　　}: : : i}: : :＞: : ｩ: : :ヽ: :ヾ-､..._　　　　　　　　　　　　　去れ、人間ども。
　　　　　　　 ヾﾍ､　　　 .ゝ､ //ﾉ: :}: : ゝ､　_ｰ　ィ }: : : iニニ≧､ｰ-＜＞へ: ): : }: :ト: ､_　　　　　　　　 逃げるなら追いはしない。
　　　　　　　　 ヽゝ､　／≦iﾆﾆﾉ: :'ﾆﾆ{￣・{{_￣}≦: : : }ニニニﾆ≧､　｀¨´ー'==ぐ: :ヽ:{:ヽ､
　　　　　　　　　　　ゝニイ{ニ:': :ノニニニニフ〈ニi: : : }ニニニイ　_,,,ゝ､　　　　 ｀ ｰ≧､: : :)-､
　　　　　　　　　　　ゝフﾆ／:,:."ニニニニ／ {:::::ヾi: : :'ニニﾆｲ／ ニﾉ　ゝ､　　　　　　ヾ: ゝ: : :}､
　　　　　　　　　　／ニ／ｲ､ﾊニニニ／ノ＿_V:::ﾉ : :/ニﾆｲ／､ニトﾍ' ｀`へ　　　　　　　 ヾ: : ﾉ:ヽ
　　　　　　　　∠ニニ'.ｲ:.{　ｨ,､ヽニｲｩィ:::::::::::::::ﾉ : :/ﾍニ' ノニゝﾍゝ辷､　　　　　　　　　　 ヾ::': :ﾉﾊ
　　　　　　　　ノニﾆ{: 'ニﾆﾆ／ ゝニｲ:::::::::::::／: :ｲニニ＼ヽ_ニﾆへ　　_ z==ｩ__rト､　　　　　{: }: .:ﾉ
　　　　　　／ニニニl:{ニﾆ/イニﾆ/ノ::::::::／ｲ,:ｲニニニニ}< ヽニﾆ､≦ ｿ´ｰ"⌒≧ﾍ-､　　　 {::i:: :ﾉ
　　　　　 ／ニニニﾆ:{.ニニニﾆ/ｲ:::::::::/:':::::,:'::iニニニニニ≧iニニニヾ　　　　　　Vﾊ　　　 ゝ:ﾉ.:ｲ
　　　　 〈ニニニニニニニ／//､{:::::::::::'::::::::(:::::iニニニニニ}ニニニニニヽ　　　　　 r!ｩ　　ｲ:}: : ノ



　　　　　　　　　　　　　z‐====‐x
　　　　　　　　　　　／ __＼―‐‐ｘ｀ヽ
　　　　　　 　 　 // ／: : : : ｀ヽ: :.ﾊ: :}¨¨ヽ
　　　　　 　 　 _i! i!/: : : : : : : : :ﾑ: : ∨::::::::::.
.　　　　　　 　 |＼||＿＿_．．-¨ж)爿:::::::::::ﾊ
　　 　 　 　 　 Ⅷｶ ：：：：：：：　r=7 /::::::::::::::弋
.　　　　　 　 　 Ⅶ] ：：：：：：x丿/ .〈:::::::::::::::::／
.　　　　 　 　 　 Ⅵ ：：：：：彡´人 .ﾉ:::::::::::／　　　　　　　　　　　　　　くっ……くそ、撤収だ！
　　 　 　 　 　 γﾏ三三ニ斗゜゜／:::::::／i!
　 　 　 　 　 　∧乂`¨≦壬彡彳:::::／　 人
　　 　 　 　 　∧ 　 ¨卞＼=厶ィ'¨ﾌ 　 .:　丿ﾄ｡ｨ==ｘ
　 　 　 　 　 ∧＿.|.　 ヾュV===ィ　　/ ／:／: :▽: : }
　　　　　　　《三三'. 　 　 只――ｧ　{ﾐ彡/.: : :|Ⅹ| /
　 　 　 　 ,イ====圦　　 {////／　　≧く: : : : :△:〈７
.　　 　 　 八――く〈　　　｀￣´　　　 /: : 》一'.: : : :.)
　　　　　 }====)/´ 爿ト、_　　　,.z'¨´.: : :＼: : : : :乂
. 　 　 　 il: : : : /　 /: : : 　 ＼／: :＼ : : : :　|￣¨~ﾘ
. 　 　 　 l: : : :.,'　　| : i : : .:i .:.:i : : : : :＼: : :人＿,ｲ
　　　　 /―‐┤ 　ｊ| : l : : .:l .:.:l : : : : : : .:＼〉x三ﾆ
.　　　 /i;i;i;i;i;i;i{　 .｢＼l＿　l .:.:l : : : : : : : : /: : : : }}
_____＿ｈ＿＿_}＿.|/|‐― V≧｣f―┬‐　¨∨ｭｭｭ/―――――――- ､
..＿＿从Y iLiLi＿|/|――‐‐ ：:::::::::{〕iト．―――――――――――‐＞
　　　 ヾ='='='='　..|/|‐―――'.:::::::::}三ﾘ――――――――――‐‐ ´
.　　　　　 　 　 　 |_｣　　　 　 ├一7Ｎ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |三ﾆⅣ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |三ﾆﾚ'
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |三ﾑ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 八三i
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /三三!
　　　　　　　　　　　　　　　　乂三ﾂ



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　　　　　さらには人間達との戦いなども多くあった。

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579 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:05:47 ID:RQZhTG14

:.:.:...　)⌒ヽ､: : : : : : : : : : : : : : : ｀`丶､
:.;:.;:.;:.:.　　　⌒:､ : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀`〜ー-　..,,_　　　　　　　　__,.,.,､,､__　　　　　　　　　　　_､-'"~
:.;:.;:.;....　..,:'^: : : )､: :从从....八ﾊ : :ﾊ: : : 从从 : : : ､､､＞---‐'''"~´: : : : : : : : ｀`〜､、　　　,､-'" : : : : : :
:.;:.;:.;:.;:.;'´..., '´.′: ヽ::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;Ｖ:;:;:...:::.:,:.:.:,:.,:,:,:,::.;:.;:.;／⌒:.　ヽ　:　:　:　:　从:　:　:　:　＞'´: : : ﾊ从､､.,
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⌒＾^''ー-ミs｡ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞミs｡　｀ﾞ'ミ､;';';';';';';';'ヽ､============､｀`〜､、,､,､,､,､,､,､,､
ﾆ=-　　,､,､,､,､｀二二二二二二二二二二二二　　　｀`''ｰ-　..二ﾆ=---------'".,.,.,-=ニ二_""""""
,.xX彡'"""""""""""""""""""""""""""""""ﾞ'ミx、 　ミ彡'"""""""""'"""""""ﾞ⌒''≧s｡　｀'〜
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;ﾞ:;ﾞ:;":;`:;ﾞ:;ﾞ:;":;ﾞ:;ﾞ :ﾞ : : : . . .　　　:; :: :; :; :; :; :; :; :; :; :; :; : :ﾞ:ﾞ::ﾞ::ﾞ":ﾞ:"ミﾐﾐx､、｀`ﾞ''ミﾐﾐx､、:;ﾞ:;ﾞ:;ﾞ:;":;`:;ﾞ:;";;ﾞ:;
:;ﾞ:;`:;ﾞ;";ﾞ;`;";ﾞ;";ﾞ:;":;`:;":;ﾞ:;ﾞ:;":;ﾞ:;ﾞ:;`:;"::ﾞ::";ﾞ;";:ﾞ:;":::゛::"::`::"::ﾞ:":":ﾞ:ﾞ:":ﾞﾞ｀ミミﾐﾐx　　:.　`'ミﾐx､、:ﾞ:":`:":ﾞ:":ﾞ
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:;ﾞﾞ:ﾞ:;":ﾞ:;":ﾞ;ﾞ:ﾞ:;":ﾞ:":;ﾞ:;":ﾞ::ﾞ:":｀:ﾞ::ﾞ:;ﾞ:":;ﾞ:ﾞ:":":;":;ﾞ:;ﾞ:;ﾞ:;":ﾞ:ﾞ:ﾞ:;ﾞ:;"ﾞ:;ﾞ":;ﾞ":;ﾞ:;ﾞ:;";ﾞ;";ﾞ;ﾞ;ﾞ弌ミミwx、　　:.｀`'ミﾐx､


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　　　　　そして幾年も掛けて世界を回った後、とある場所にて自身達が住まう為の村を築いた。

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580 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:06:08 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　　,──--､
　　　　　　 , ─∠´::::::::::::::::::::::｀　､
　　　　　／:::::λ::::/:::::::::::::::::::::::::::::.＼
　　　　./::::l:::::::|::::､､,ｿｿ｀｀ヽ､＿::::::::::::＼
　　　 /::::./:::::::.|ソ,,／ゝ,,.∠´,,,,,｀､::::::::::::.＼/ヽ
　　　 !:::::|:::::::::::|　〆,,ノ´,,,,,},,,,,,,,,,,,,へ､::::::;へへ｀ゝ
　　　 !:::::|::::::::::::|,'''´／ ＞,,,,}〆─ ＼ ＼|　ソソ入
　　　 !:::::|:::::::::::::|,,,,ﾍ／＞ﾍｿ ｨ―ヾ}ﾍｿ　　　　　　｀ヽ､
　　　 !:::::|:::::::::::::|,,,,,,,Ｙ　∠}　 ヽﾞﾟﾞノ ヽ ｀〜　　ｰ─､.／￣＼
　　　 !:::::!､:::::::::::|,,,,,,,´,,/´　　　　　　 ｿ＼＿＿　　 /　　　　 ）
　　　 !:::::::丶::::::::|,,,,＿/ヽ　　　　　　/::::::::::::::::::｀￣|　　　 〆,＼　　　　　　　　　ここ最近は魔獣の襲撃頻度も下がりましたね。
　　　 !:::::::::::|:::::::.|/　　　z==ｰ　 　 /:::::::::::::::::::::::::::::＼　//ミミミ.＼　 　 　 　 　 このまま穏やかに暮らせると良いのですが。
　　　.!:::::::::::.|:::::::.|､.　　　　¨　　　/|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ト'､ミミミミ;,＼
　　　!::::::::::::|:::::::::|:::｀ト　､＿＿／ .|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　 ＼ミミミミ
　　丿ｿ￣　|:::::::::|＼ｆ───f＝=a::::::::::::::::::::::::::::::::::::::λ　　 ＼ミミ
　r彡.　　 　|:::::::::|　 !＿＿＿.{=ｭｪﾘ､:_:_:_:::::::::::::::::::::::::::::::{
　i　　　　 　.|::::::::|　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣｀¨¨ﾞ へ,へ
　!　　　　 　 |::::::|　　　　　　　　　　　　　　　､　　　 　 /　./
　.!　　　＿＿|:::::|　∠￣￣￣＼　　 　　　　　丶､　 　.|　 |
　 !　／　　　 |::::|メ　　　　　　　 ＼｀ヽ.　　　 ＿＿｀ゝ､ｿ､ ヽ
　 !壬　　　　 |::::|　　　ノ⌒ミ､　　　＼ ヽ　〆　　　　　　ヽ＿ヽ＿
　 !.＿=--─┤::|　ノ彡彡ミミﾐ､　　　 ＼乂　　　ノ──へゝ
　 「　　　　　 |::::|/彡彡彡彡ミミミ､　 　　　　 ノ彡彡彡彡ミミ､
　 |.|＿=--─|::::|彡彡彡彡彡ミミミﾐ　　　　 /彡彡彡彡彡ミミﾞ}
　ﾉ:::いミミミﾐ|::::|彡彡彡彡彡ミミミミミ　 ／彡彡彡彡彡彡ミﾐ}



　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　 　, :::´::::::::::::::::::｀ヽ
　　　　　　　　　　／::::::::::::::∧:::::::::::::::＼
　　　 　 　 　 　 ,ﾞ::::::::／|::/　 ＼:::::::::::::: |
　　　 　 　 　 　 |::::::/ノ |:{　　｀ヽ',::::::|::::::|
　　　 　 　 　 　 |:::::| ●.!:!　　● |::::::l､::: |
　　　 　 　 　 　 |:::::! 　｀ﾘ_,､_,´ 　l::::::|ﾉ::: |　　　　　　　　　　　　そうですね、母上。
　 　 　 　 /⌒ヽ.!::::|､ヽ　 ゝ._）　/|:::::|/⌒i|　 　 　 　 　 　 　 　 ですが忙しい日々には変わりません、獣を狩って冬に備えなければ。
　　　　　　＼/i:i:|::::|i:i:＞.､ __,.　イ|:::/二:/_|
　　　　 　 　 ｀V ∨＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ノﾚ′ 　 /|
　 　 　 　 　 　 ＼　　 ｀¨¨¨¨¨´　　　　 /:: |


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　　　　　この頃にはリリスは少女から大人へと成長し、自らの子供を産み育てていた。

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581 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:06:33 ID:RQZhTG14

　　　　　　　／　　／,､-‐……… 　 /⌒|:ｉ:ｉｱ---------)>､　＼
. 　 　 ,､-=ﾆ二ア’／,､-‐……‐--､ |　　|i:i7-----------沁,
　　　/-r==ｧア　 ,′乂¨`＜　　　　 |　　|从------------沁,　 　 ＼
　 　 {-//:ア’ 　 ′　　＼　 `'＜　　|　　|i:i:i＞s｡----------ﾑ　　 　 ＼
　 　 {//:/　　　 　 　 　 　＼　　 ＼ |　　|i:i:i:i:i:i:i:})l>､--------}　　　　　‘，
..　　//:/　　　　 |　 　 '/,　　＼　 　 |　{＼:i:i:i:i:i:ｉ}i:iﾑl--------} 　 |　　 　‘
　　ｲﾂ |　　　 　 |　　　 '/, 　　 ＼　 |　|--＼:i:iノi:i:i∧------ ﾘ　　|　　　　‘
　 ｲﾂ　|　　　 　 |　　 　 '/,＼　　 ＼Ｌl乂-- ＞---＜------ｱ　 　 　 　 　 ‘,
　ｲﾂ　 |　　　 　 |　　　 　 }／`ヽ､ 　　 込--------------ｱ　　 /　 　 　 　 |
　乂__从　　　　　　　　　　}　　jI斗㍉_　　＼----------イ| 　 ／　　　　 　　|
　　 |:i:i込　　 　 |　　 　 　j　 ,ｲ乂ﾂ 　⌒个s＞------＜ |ﾉ ／　　　 　 /　　，
　　 Ｌ／圦　　　|　 　 　 _’　　｀¨´　　 　 |　　|　　| /　 　/／　　　　　 　　　 ’
.　　　　　 |乂　八　　　 _’　　　　　　　　！ ,イ　　|(　　 ／　 　 　 　 ／　　 /
　　 　 　 ﾉ 八（　‘，　 _’ヽ　　 　 _　　　ノ　八　　|乂／　　　　 　 ／
. 　 　 　 ⌒　 ＼　 乂人　 　　「::::ノ 　⌒ア　ﾉ　　|¨ｱ　 　 　 　 ／　　 　 /　　　　　　　　　大蛇よ、そなたはまだ幼い故に狩猟はまだじゃ。
　　　　　　　　　 ＼　 `ヽ＞s｡_　 　　　／,ｨ升　 　|！ 　 / 　 ／　　 　 ／　　 　 　 　 　 　 身体を鍛え、訓練に励め。
　　　　　　　　　 　 ＼　 ⌒`ヽ＞=-=イ=〔　/ 　 ,イ | 　 /　,イ　　　　／
　　　　　　　　　 　 　 ＼ 　 　 ＼「⌒`'只У　 ,イ　八 （　,イ　　　　ｲ
　　　　　　　　　　　　 　 `ﾆ=-_　乂＿ﾉ／ 　 ,イ乂(__∨乂(　　 ／　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　＿_＼八／ 　 ,イ／ 　,ィi(込　 ＼ ( 　 八
　　　　　　　　　　　 　 　 ／＿_,､-イ　　,イ／　 ,イ二ﾆﾆ＞=--=＜ ∧
　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　ﾉ＿[ﾄ､（　　ｲ /　　,ｲ二二二二ニニﾆ沁 '/,



　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾄ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､　　　　l. ヽ　　　　　　　　 ,.ィ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヾ ､　　l　　ヽ.　　 ,ｨ　　／ ,/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽノ　　　 ヽ／;;l ／　 ,/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　` ´　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　= ヽ　　 　 <::O::>　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,＜::::::::::::::`¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨､ヘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::::::,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /:::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::::::::::l:::::::::::::::::r ､:::::::::::::::::,ｨ､::::::ﾑ:::ヽ
　　　　　　　 ､　　　　　 ,ノ::1:::::::::::::::::::l::::::::::::::::::`-':::::::::＿_ゝ'＿::::ﾑ:::::::ヽ､_
　　　　　　　　ヽ､-ーイ:::::::::l:::::::::::::::::::::l:::::_　=-‐　¨￣　　　　　　 ﾏ-====-`
　　　　　　　　　　 ` ＜:::::::::ﾏ:::::::::::::::::::l´　､　　　　　　　　　　　　 ﾏヽ
　 　ヽ　　　　　　 _　 ＜:::::::::ﾍ::::::::::::::::::l　　ミ三三彡　　　　　ミ三.\::l:＞.､ _
　　 　 ヽ¨¨¨::￣:::::::::::::::::::::::::::ﾍ::::::::::::::::l　´　　　　　　　　　___　　　ﾍ:l:::::::::::::::ァ
　　　　　 ` ＜::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ::::::::::::::l　　　　　　　.r;;;;;;;;;;;;;;;l　　　　l::::::::::／　　 , イ　　　　　　　　　　そうだそうだ、大抵のことは私達と母上で事足りる。
　　　　　　　　　`　-==:::::____彡::ﾍ::::::::::::li　　 　 　 　 l　　 ヽ;;;l　　 　 l= イ　 , ィ"　"- ､　　　　　　　 　 子供のお前はまだまだ学ぶ時期だ。
　　　　　　　　　　　 ／::::::::::::::/;;;;ﾍ:::::::::::ﾑ　　　　　　ヽ､　　ノ　　 ／:/　,.ィ　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::/;;;;;;;;;ﾍ:::::::::::ﾑ ､_　　　　　　¨　 _, ィ:::::::/ィ　　　　,　-------'
　　　　 　 　 　 ,::::::::::::::::::::::::/;;;;;;;;;;;;;;ﾍ::::::::::ﾑ.'ﾏ===-,ァ､-=ﾆ7 /::::::/　　　＞'"
　　　 　 　 　 /:::::::::::::::::::::::/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ､::::::ﾑ ヽニ<　O >ﾆ//:::／　＞'"
.　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l`＜::ﾍ　lﾆ＞/´ ` ､／＞l´
　　　　　　/::::::::::::::::::::::::::::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l　 　 `　l´　ﾍ　　　/´:::::::ﾑ
.　　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＿_≧=--イl 　 /　　 /_:::::::::::::ﾑ


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　　　　　セフィロトから生まれた者達も数は減ったが、
　　　　　それでも二人ほどまだリリスに付き従っていた。

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582 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:06:56 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　 　 　 　 ト、
　　　　　　　　　　 　 　 　 |ﾆヘ
　　＿＿_　　　　　　　　　 |ﾆニﾍ
　　＼ﾆﾆﾆ≧、　　　　 　 .|ニニﾍ
　　　 ＼ﾆﾆニヽ　　　　　/ニニニ〉
　　　　　＼ﾆﾆﾆ＼ 　　 /ﾆﾆニ／
　　　　　　 ｀.＜ﾆﾆ＼／ﾆニ／
　　　　　　　　　＞三三三ﾆ{: : : . 、
　　　　　　　 ィ´: : : : : : : : : ｀ヽ: :i : : .
　　　 　 . : : : : : : : : : : : : : : : : : ::!: : : :＼
　　　 ィ: : : : : : : : : : : : : : : : : :; : | : : : : : ヽ
　　〃 ./: : : : : : : : : : : : : : : ／l: :! : : : : : : : .
　　　 /:ィ: :/: : : : : : : : : ‐／- .l:/、 : : : : : : :ﾍ
　　　　 / /: : : : : :／/ ／ ７＝ミ.!: : : : : : : : : .
.　 　 　/ :: : : : ／ 　'´　　 i:::::::ﾟ/| : /|: : ﾄ: :｀ヽ:.、
　　　　　 | : ／　　　　　　 ｀ー'　!:/__!: /_,} ./　 ｀　　　　　　　　　今日の果樹の手入れは終わった。
　　　　　 |:/　 ＞ 　 、　　　　　 ﾚ: : |/: : :ﾚ　　　　　　　　　　　　桃も今年は実をつけそうな感じ。
　.　　　　　　ﾄ、　}＞ 　 -　　 /:/: :/ |: /
　　　　　　 ノﾆ＞z、　ノ=＝＝{
　　　　　　￣￣￣フ/´￣￣￣ 、
　　　　　　 ＜二彡'{
　　　　　　　ｲ＞' ∧　 !　　　 ! /
　　　　　　　　　Y　 ゝ |　　　 |/



　　　{　》´: :.／i : : : ＼: : : :V: : : : :V　}＞ '7!
　　　j,/: : :./ 　|: : : : :.／､: : :!: : : : : !　 　 /V
　 　 ‖＼/ 　 j: : :.／＿　＼!.: : : : :.|　　/:.i: V
　 　 !: : :./＼ 　 ⌒f笊￣ヽ j!: : : : : :i 　 ヽj!: :!
　 　 i : : 伝ﾐ､　　　{ ::::!　　 ': : : : : :‖≦:/ : : ',
　 　 |: : : i:::d　　 　 ',::d 　./: : : : : :/´: : ,.: : :. :.i
　　　! : : ::vﾉ　 、 　 `´　/: : : : : :/ : : ｨ(: : : : :.|　　　　　　　　　薪も十二分に集められた。
　　　|: : : : ゝ _,. 　 v┐ /: : : : : :/: :イ(: : : : : : ;　　　　　　　　　冬備えは着々と進んでいるぞ。
　　　j: :|: :＼　V::::::::: j ｲ: : : : ／"´: : : : : : : : :,
　　 /⌒ヽ､{: )h､ ー ´　ィ(⌒{: : : : : : : : : : : :./
.　 /.: : : :.／.: : : :.￣)≧ﾆ彡''｀ ＜ : : : : : : ／
　/: : :.／ : :ｧ'　￣´≦:.:.:.:.:.:＞''´V ￣ ヽ ´
./:.:.／: : :.V　　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. Ｖ　　　V
'／ : : : : : {　ヽ　./:.:.:.:.:.:ﾊ.:.:.:.:.:.:.:.:.:} ／ 　 !
: : : : : :,: : ﾊ　_,.ｲ:.:.:.:.／　ヽ:.:.:.:.:.:.: {'　 　 /
: :＞ ´　＞''":.:.:.:.:.／　V 　 V:.:.:.:.:.:＼　.ｲ
: : : : : :/:.:.:.:.:.:.:.:.:ｲ　 　.:!　 　V:.:.:.:.:.:.:.:ヽ


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　　　　　さらには各地にて助けた亜人のうち、土着できずにリリスと共に行くことを選んだ者も村に住むことになった。

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583 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:07:09 ID:RQZhTG14

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　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /:′:.:.:.:.:.:.:.:::::::::://:.:.:::::::::::::::／ヽ''"　　 　 ∨:::,′　 　 　 　 　 　 かつての楽園にはほど遠い。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::.:.:.:.:.:.:.:::::::::::://:.:.:::::::::::::::/ 　 、_＿　, ＜´:::;'　　　　　　　 　 　 ですが幸せな暮らしは今ここに在る。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /:::::::.:.:.:.:.:.:.::::::;;;,く/:.:::::::::::::::::/　　　 　 ／:::::::::::::;
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /:::::::.:.:.:.:.:.::::::::/:.:.:.:j:.:.::::::::::::::/｀ヽ､..._.∠:|::::::::::::::::l　　　　　　　　　　　この幸せが続けば良いのですが。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /::::.:.:.:.:.::::::::＞く:.:.:.:.;':.::::::::::::::/r＝ｭｰ‐─┤:::::::i::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/＞'"´￣￣　　　ヾ､i:::::::::::::::/｛{::::::}｝ 　 　 !:::::::::l::::::i
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 //　　　　　　　 　 ＼_l::::::::::::::ﾑゞｰ‐"　／　 !::::::::::l::::::ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,:'::/　 　 　 　 　 　 　 　 l::::::::::::::l__ 　 _,／　　　';_::::::::',:::::',
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.:':::::{ 　 　 　 　 　 　 　 　 l::::::::::::::l　｀ 　 　 　 ／:.:.:ヘ、:::::::',
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,.:'::::::::::i　　　　　　　　　　　　l:::::::::::::::i__　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:＞;､;:ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　,.:':::::::::::::::l　　　　　　　　　　 ,...ｲ:::::::::::::::';.:.:｀:.ヽ..ノ:.:.:.:.:,;イ圭圭℡､ﾍ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／::::::::::::: /´￣￣:::｀＞.､ﾉ　／:.:.: l:::::::::::::::::';圭℡;､,,;,;.イ圭圭圭圭ikﾄ;八、
　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::/:::::::::::::::: /ﾍ::::::::∨:.:.:.:.:.:..j:::!:::::::::::::::Ⅷ圭圭圭ﾍ圭圭圭圭圭}}ハヽ
　　　　　　　 　 　 ／:::::::::::::::::::::::ゝ＝＝=､ﾍ7 :::::::/:.:.:.:イji||:::|!:::::::::::::::Ⅷ圭圭圭圭圭圭圭圭圭::::::':.,.＼
　　　　 　 　 　 ／::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::: 小｀ヾ､〈:.:.:/圭圭:::|;i;::::::::::::::::Ⅷi|圭圭圭圭圭圭圭Ⅳ:::::::::::＼ ｀ .､
　 　 　 　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::ヾ､:::::::::::::::∨ ::::::/;;ｲi|圭圭|:::!iiﾍ::::::::::::::::Ⅷ圭圭|jﾉ圭圭圭圭ｿ:::::::::::::::::::ヽ 　＼
.　　 　 　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/圭≧trx､;;;;;;;;;/Ⅷ圭圭圭!::|圭ﾍ:::::::::::::::ヾ圭少圭圭圭圭彳＼:::::::::::::::::::::＼　｀ ､
　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,:'圭圭圭圭圭/´;;;;ヾ圭圭圭i::|圭|| ﾄ､:::::::::::::::ヾ圭圭圭圭圭ji｝　　ヾ;:::::::::::::::::::::ヽ 　 ＼
　　.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/´｀`ヾ'Ⅶ圭圭f/;;;;;;;;;;;;;ヾj 圭圭|::!圭圭fx::::::::::::::::ヾ圭圭圭圭ifj　　　　＼:::::::::::::::::::::＼ 　 ＼
. ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::｀`ヾｲj ﾑ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'Ⅷ圭!:|圭圭i℡､:::::::::::::::ヾ圭圭圭圭!　　 　 　 ＼::::::::::::::::::::::＼　｀ ､
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ、::::::::::::::::::::::::::/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ゞ圭ﾍ!圭圭圭℡;:::::::::::::::ヾ圭圭圭i!　　　　　　　ヾ;:::::::::::::::::::::::ヽ 　 ＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉::::＞::､::_::::::::::/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 〈圭圭圭ヽ圭圭圭iｊﾍ:::::::::::::::ヾj圭圭i|　　　　　　　　 ＼:::::::::::::::::::::::＼ 　 ＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ圭圭圭≧ｔｒ; く;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;）圭圭圭ij＼圭圭圭ﾄ､::::::::::::::＼f圭ｊ　　　　　　　　　　ヾ:::::::::::::::::::::::::＼ 　 ＼

584 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:07:26 ID:RQZhTG14

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　　　　　リリスによって亜人達も生活を再建することに成功しつつあった一方。

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585 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:07:46 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.....--=‐-､＿__
　　　　　　　　　　　　　__,.-フ ′　　　　　　　　 ｀　 ､
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀ヽ
　　　　　　　　　_／　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿ ､ ヽ
　　　　　　　 /ﾌ　　　　　　　　　　　　　　　￣￣　　　　 ｀ヽ
　　 　 　 　 ,' /　　 ､　　　 /　 　 _,.-‐　　　　 　 　 　 　 　 ､ヽ
　　　 　 　 ,'　i 　 　 ヽ　 /　　／　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽi
　　　　　　i　　　＿＿,-､.i＿＿--‐¨￣￣ ｀ヽ　　　　　　　　　i
　　　　　　ヽ. ,ｲ.　　 i ￣`　　　　　　　　　　　ヽ　　 　 　 　 　 i
　　　　　　　i/ .i　　　 ＼　　　　　　　　　　　　i　　　　　　 　 i
　　　　　 　 ,'i　i　　　　　｀ヽ　　　　　　　　__　弋_ 　 　 　 　 i
.　　　　　　 i ヽ i　 _　　　､　　　　　_　‐==''　　 i　Ｔ'｀ヽ､. ､ ,'
　　　　　　　　 `‐i ' ニ>､‐､ヽ --‐ﾆ=¨弋_フ　　i　 i.　 ヽ ヽ ､
　　　　 　 　 　 　 i　` 弋ノ i　　　　　　　　　　　i　 i.　 ﾘ　 i.ヽ
　　　 　 　 　 　 　 i　　　 　 i　　　 　 　 　 　 　 i /　/　　 i
　　　　　　　　　　　､　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ　ノ　　　i
　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　i　 ヽ　　 ､　　　　　　　　　　　　　セフィロトに再び力が集まった。
　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　 ヽ‐ 　　　　　　　　　/　　/ヽ　　ヽ　　　　　　　　　　　　今こそリリスを討ち、盗まれた力を取り戻す時だ。
¨ =‐-､　　　　＿＿,..--→､　 ‐　　 -‐¨　　　 ／. .／／ i､　　i
　　　, ‐` ¨￣　　　　　 /　ヽ　　　　　　　　／　／／　　ﾄ iVi'
　 /　　　　　　　　　　 ,'　　∧　　　　　_ -'　.／／　　　//ヽ_, - ､
　 i　　　　　　 　 　 　 i　　　i ｀ヽ─‐¨ 　／／　　　 ／／／　　　 ` ‐､
　 ヽ　　　　　　　　　　i　　　i ＼.ヽ, - ¨, -¨　　　　／　, '　　　　　 ／ ｀
　　 ヽ 　 　 　 　 　 　 i　　　i.　 i. i , ¨　　　　　　　　 ./　　　　　/
､　　_＞────==¨ヽ_　-‐　 i i i　　　　　　　　　 /　　　　　/
. ￣　　　/　　　　　　　　　　　 // ﾘ　　　　　　　　 /　　　　　/
　　　　 /　_　　　　　　　　　　i. i ./　　　　　　　　　ヽ　　 　 /
.　　　 / 　 i ` ‐= __　　　　　　i i i　　　　　　　　　　　 ` --' ､
　　　/　　　i　　　　｀ ､　　　 ノ.,' i　　　　　　　　　　　　　　　　`　､
.　　/　　　　` - ､.　　 ､　　 i　/　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ` -


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　　　　　神の怒りは年月を経ても消えることはなく、むしろ益々燃え盛っている。
　　　　　リリス個人に対する憎悪から亜人全てへの殺意へと変質するほどに。

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586 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:08:20 ID:RQZhTG14

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 xｧｧ'7¨￣￣ミ･　．
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 斗{{　{　　　　 ＿ 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /{{　 ` ミ ＼ __i〃￣ 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　≫"￣￣〃ﾞ刈⌒ー-＝ミ ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'〃|′ 　　　ﾘ 　 |l　　 　 　 |　`!
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 {/ ｜　　　　　　　ﾘ　　 　 　 ﾄ､｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 レ7! x￢=-〟 ヽ　　, -=￢x ﾄ､ !
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |ノ !　ｘ:ぞﾃ㍉~　r' ｘ:ぞﾃ㍉｜｜
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 r㍉|　　　　　　　 | 　 　 　 　 k㍉
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |fぅﾘ　 　 　 　 　 j 　 　 　 　 ぶ!|　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 人間よ。
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽぶ　 　 　 　 ^ {_〉 　 　　　 !ノﾉ　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 太陽剣を授ける。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 `rﾍ 　 　 　　 ___ 　 　 　　/１
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　ﾍ　　　‐´―‐｀‐　 　 / リ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 お前達がこの世界に生きるに値するかを示せ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ'| l丶　　　 ￣　　　 , ' |/　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 失敗作を、亜人達を滅ぼせ、一人残らずな！
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｋ‐|　 ＼　　 　 　 ／　 |‐ｫ
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　　　　　　　　　　　　　／　　　|　　 |　　 Ｖ:ツ　　　　　　 V:ツ　 ∧i　 |　　　＼　 ＼(
　　　　　　　　　　　 ／／|　　/|　　 |ﾄ.　　　　　　 丶　　　　　 　∧|　 |八ﾄ.　　ﾄ──)
　　　　　　　　　　　￣ 　 |　 /八　　|八　厂＼　　＿　　厂∨　厶f|　 |　 　 ＼|　　　　　　　　　　はい！　いただいた聖騎士の称号に誓って！
　　　　　　　　　　　 　 　 |／　　∧ノ 公 {　　 |　(:.:.:.:.:.),/　　Lｲ　 八i/　　　　　　　　　　　　　　　必ずや神の敵を討ち滅ぼします！
　　　　　　　　　　　　　　´　　　 |／　　　{　　 |《////》/　　ﾉ　r───t_
　　　　　　　　　　　　　　　　r─t─⌒ｱ圦　　∨// //　　厶ｱ_彡'⌒)　　＼
　　　　　　　　　　　　　r─　　　 ＼　 { j]ﾘ ＼_　 ﾆﾆく,　 人⌒　　 ／ ⌒ヽ　ヽ
　　　　　　厂￣＼──＼(　　　|　＿彡'’　　　　　　　　　 ──＜＿＿__　ヽ i
　　　 [￣　　　　　∨,,＿＿ ｢￣￣　　　　　　　　⌒￣　　　　＼　　　　_ノ　　i |
　　　　|　　　　　　(ｱ　　　　＼＿＿,イ￣Tﾍ_　　　　　　　　,]｢￣ﾉｱ¨¨　　　　i |
　　　　L　　　　 (ｱ　　　　　　/┴-=ミ＿圦　TﾆT¨⌒ﾆﾆﾆｱ　　ﾉｱ)　　　 i　 ／
　　　 　 ^＼　(ｱ]　　　　　　/　　　　　 ＼圦 ＼ ＼　　 ,／　　ﾉｱ)　　　　i／
　　　　　　　⌒ｱ]　　　　　　|ｰ┬-x,　 ＼＼圦　￣￣￣　　_ノｱ)　　　 ／
　　　　　　　　　(ｱ]＿＿　　＼ﾉ　i}¨＼＼＼)| [ｱ)[ｱ)[ｱ)[ｱ/ｱ┬──


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　　　　　神はセフィロトの力を凝縮させた太陽剣とそれを扱う人間を創造した。
　　　　　そしてその人間に聖騎士の称号を与えて、亜人討伐を命じた。

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

587 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/20(土) 12:10:00 ID:RQZhTG14

本日ここまでです。
創作物における神話のちゃんぽん率……。

一応、織莉子視点だと継ぎ接ぎだったりで正確に全てが伝わってるわけではないのですが、
ここではまあ神話時代に生きた当事者の目線的な感じのお話ってことで、現代に戻った後の情報の差異はこまけぇこたぁ良いんだよ精神で一つ。

とりあえずあれです、作者として何か言うのならば、
マミさんの出番が一瞬なのは、マミられるAAがあるのが悪い。

次回は来週末予定です。ただ土曜日は仕事の予定なので恐らくは日曜になります。
お待ちくださいませ。

588 ：名無しさん＠狐板：2025/09/20(土) 12:12:33 ID:+x0bpGDt

乙
予想通りというか邪神だったなシャア
ティアマトも封印されただけぽいから>>250の通りに依り代から復活しそう

589 ：名無しさん＠狐板：2025/09/20(土) 12:24:31 ID:ecFcjgzo

乙でした

590 ：名無しさん＠狐板：2025/09/20(土) 13:34:35 ID:NtHadMQm

自分が作りあげた物で自分を優先しつつ多くを救って
そのセフィロトの一部を盗まれたから怒ってるだけだから言うほど邪神か？
亜人や神族復活させない筋も通ってるしなぁ

591 ：名無しさん＠狐板：2025/09/20(土) 13:40:29 ID:P5WQAL6N

乙

592 ：名無しさん＠狐板：2025/09/20(土) 17:05:48 ID:3t+bClo6

傲慢ではあるけど責任もって管理してたし無意味な虐殺はしてないから邪神ではないべ
つーか亜人の祖がやってることの方がよっぽど邪悪だ
神が管理してたものを盗んで使って還元もしてないし

593 ：名無しさん＠狐板：2025/09/20(土) 17:38:45 ID:zLrMWJB9

乙
限られたリソースでやりくりしていた時にそれを盗まれたらと考えると、まあやられた当事者は怒るだろうな
亜人の方も生き残る為に止むを得ない行為だったので同情は出来なくも無いが

594 ：名無しさん＠狐板：2025/09/21(日) 01:27:16 ID:55Guy1OE

乙でした
大蛇丸様が予想以上に昔からいてやばい

595 ：名無しさん＠狐板：2025/09/21(日) 01:29:54 ID:y/86dQsg

>>587を読んでない人多いから注意ね

596 ：名無しさん＠狐板：2025/09/21(日) 01:53:10 ID:tDIn5L73

乙
シャアが悪神って言われるとちょっと違う気も…
そして大蛇丸マジで古いな

597 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:39:33 ID:QuIVh1go

仕事で疲れて今の今まで爆睡してました。
まだ眠いけど投下は済ませてしまいましょう。

598 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:39:45 ID:QuIVh1go

　　　　　　　　’、．・”；　　’　　　　　　　　　　　’、′‘ ・．　．　・　‘　　　　　　　　 　 　 　 　 _
　　　　　　∵”　　　　　　、′‘ ・．　．　・　‘ 　　　　　　　’、′‘　　　・”；　　”　；　　’　　 /| r`l.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　ﾄ､　’　、．・　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |::|└:|
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　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾉ） 　 　 　　　|　　 人　　 　 　 　 .-}ﾄ　　　　 　 　 、　ト､ 　　/Ｔ|::|:::::::|:::
　　　　　　　 ,　 　 　 ｀Y´（ 　 　' 　 　 ,/　 　　く、　　　　 　 Y:ヒ、　 ,、　　　|| r┘.:|-┐|.;|:|::|:::::::|:::
工|工|工l工エエｴl＼　 　　） ､　 　 ／　　　　 　 }　　　　...`=|;:{二　 |:|　/＼.||...::/〉:::::::,⊥;:|::rｪｪェェ
__|＿__|_,工工]エｴ}ﾆTニ7〉ｪｪｪｭ　　::::::::::::::::::::::　 ＼ﾉ!　　　　|;:厂 .r┴:/.::.:.└┐/.::: __|_rェェｴlエ工
＿|＿|_;工工]エlｴ|-[]─[[:ﾛ::ﾛ:{　　.）　　　 ::::::::::::::::::::::ゝ　　...|:;| 　 |..::::':::: .r:､:...|:::::ｒ┘..;;'ｴエ工[工[
__|＿|＿l工工;エｴ|＿＿__]〕ﾆlﾆl　　　　　　　 　 .::::::::::::　 ､.v,,!;:.v､ﾐ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ ,工/＼＞工工工
＿|工|_;工工]エlｴ|┴┬／>─‐>.　.:::::::::::::::::::::::::. 　､.v,,;..v､ﾐ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ.v;ゞゞ,上/ .／|ｴエ;工工
__|＿|二l工工;エｴ}┬／／.::::／　　　､.v,,;..v､ﾐ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ,v,,v,vゞゞ;;ゞv;ゞゞ,.上ｪ　　...::... .　　　.
＿|＿|_,工工]エlｴ}／／.　.) ､　　　 )ヽ　　　　　　（　 ﾐﾞ':ヾvv'w:,ゞ;;;ヾ.:;ゞ　 　':;:.　:::. .　..:.:λ:: ::'; ::,)､
__|二ｌ＿l工工;エｴl／,,;;,／　 . ) （　（　　）ヽ　；　・　 ）　;　'..　.''､v,;.wVゞ;v;. 　':;ヾ::.:ｿ)人ノ从:.ｿ）ノ　）
_|＿|＿l. 　(. 　エｴl-.　.)　` 　 （ (　）　） （ （　　　）ヽ ( ､　　）ヽ　　；　 .._/＼二: 　 ::Vィ'　　(ソﾍ （::.:
.:　,　)　　　)　　)ヽ（ ( :（ 　　 ）　　　ヽ､）　）　（　（　） ）; （　（　（､　:. 　. ､.v,,. 　',:; .::）　　　　　　　て:;;
　 ）ヽ　 (丶　　)ヽ　 （　（ ） 　　（　;;　　;､:　　;　;）__）　）　（____）　）　））　；　　.　.:.（ノ　　　　　　　　（::
. （　 （　 .）　）ノ　 |　:　)　＿,,,-､__　　;;　.､　　　　　（／（＿）ヽ　）ヽ ;;.　.lニコ.　.::::）　 　 ﾍ ｿﾊ　　　,ゞ
._ノ　　`-'　　　　　 `-'　:~〜--〜~--、_;; ::　　､.､.　 ） (　（　　）ヽ　　　　.;: . .:::: .:ｿ　　　ﾉ:.::.:.. :（　　　 （
.　　　＿,,;::- ‐' 〜~ ~ 　__,_　　　　　　　　`‐-､__　　（_（_）　） （　（　　　::.: :::..::..:（　　　 （::..::..:::.::ﾉ　　　　）


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　　　　　亜人が住まう村。
　　　　　だが今は聖騎士率いる人間の軍勢が攻めてきて――

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599 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:39:54 ID:QuIVh1go

　　 ○ -ーー ,,_　　ﾟ。。ﾟ
　 　r'"　　 　　　`ヽ,__
　　 ヽ 　　 　　 ∩／￣￣ ヽつ
　 ノ￣ヽ 　"ヽ/ " 　　ノ　　 ヽi
　|　 ＼＿)＼ .＼ 　lll ● 　 ●|＼　　　　　　　　　　　い、命だけは助け――
　＼ ~ ) 　 　 ＼ .＼_　　( _●_)＼_つ
　　 ￣ 　　 　　 ＼＿つ-ー''''




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-‐=＝ニ三"'''-　．,._
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 '-―-､＿＿三｀ 、<＝,==、
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,.-‐-、|｀ヽ､_　　 　 ,,..．-―--ミ｀ヽ）(;.;.;.;.;｀i
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　!、　 .|;.;.;.;.;.;`|.;.;.;.;.;.;｀ヽ,へ､/: : : : : : : : :｀､　ゝ;.;.;.;|ヾ 、
　　　　　　　　　　　　　　　￣丁;.;.;.;__ |;.;.;.;.;.;.;.;/ ／/: : : ＼: : : : : :／/;.;.;.;.;i: :ｿ: :ヽ、
　　　　　　　　　 ,,..．-―一--｀, -'" 〈;.;.;.;.;.;／/: :i i: : : :ヽ、＼ : : /.;.;|;.;.;.;.;.;iヘ|: : : :｀､
　　　　　　　,..-'´.;.;_＿_;.;;; -'" _,,.. -‐-ミ／//: : i i i i : : : ヾ、＼/;.;.;.;v.;.;.;.;/: :ﾉヽ.　　 i
　　　　　　´ー--'´　 ／ ,. - ´;.;.;.;.;.;.;_ノ.;.;// i' .|⊥L」_i: : : |_ヽ_」＿＿_／: :/: : : :i: : : :|
　　　　 　 　 　 　 　 i/ <;.;.;.;.;.;.;ゝ,='´;.;.;// /| 从| |　| !: : : | i| ｀寸ﾉﾉﾒ､!　/ |: : i: :|: : : |
　 　 　 　 　 　 　 　 |!　|｀ヽ､.;.;.;/: : /: : ! | i .|: :z=＝=ミ､　| | ,,=＝=z / /ノ: : / i .|: : : !
　　　　　　　　　　　　　八: : ｀i/: : /: : : :从ヽi: :从（!斗ﾂ ヾ|八_（!升ソ／: : ／: :| | : : /
　　　　　　　　　　　　 ﾉ　 ｿ: :|: : /: :!i: :/ ,八ヾ巛ゞ￣　　　　　　￣／: : ／从: :i |: : /
　　　　　　　　　　　　　　　ゝ从火 : : 人/ﾉ　ヽ!　',　 　 　 '　　　 ,/: : ／: :/ / //.／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾノ: :　　　　 　 丶　　ｰ一 　,/::／　| / ﾉノ//
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｒ‐'⌒'': : ..ゝ　 _ 　'/イ-―八、　ツ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 〉;.;.;.;.;.;.;_　)｀'; ; ; ; ;'´|__.;.;.;.;.;/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｒｰ}―一´/　｀ｰ-o-‐´　〈｀ｰ-'-‐ 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿___/　　　　/ /｀　､ γヽ ,　´ ∨,　　 　ヽ、
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _,.．-‐'´;.;.;.;.;_/　　　　/ /　　 　 ゝ,ﾉ 　　　 '∧ 　 　 　｀ヽ、
　　　　　　　　　 　 , -'´;:;:;:;:,:;・'´~';､ﾆゝ、　　 / /.　　 　 　 °　 　 　 '∧|　　　 　 /
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　　　　　　　　,-'´~ ￣　　　　　　i　　　　　', '/~fi/|￣￣ | o |￣￣ iif￣｀i!　　　 /ヽ

600 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:40:03 ID:QuIVh1go

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　　　　　' . :;.; ;':;: ' o　　　　 . 　　. : : : : :.:;li　il;: :.
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　　　　　: . : .;. .,､ o　.:　: ,　.　　　　　　 :.:;li　il;: :.
　　　　　 :　.,. ;:`.' 　　: :　:.;. ﾟ　　　 　 //￣￣`ﾊ
　　　　　 :　': ;.　 。　　,,､　,,,,　 　 　/´,'_,'-==-<` 、
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　　　　　 　' :　.:　;.　.　. ゞ、._;;:_ﾉ　 |i　,;;;;;;ｯー-ィ､
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601 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:40:11 ID:QuIVh1go

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞ''-､.　 ...,ﾞ''-､.　　　　｀''-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀'-､. ｀ﾞﾍｉｺ;;､,　　　　.｀'-､
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　　 ヽヽ.　　　　 　 　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿|:i:i:i:|　|:ｉ:i|　　　　　　 ｀'-、　ﾞ㍉、　　　　　 ＼ 　ﾞﾞt､
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..,　　 ヽ.＼ヽ　ヽ 　　 　 ヽ　ヽ　 ￣￣　　　　＿＿|:i:i:ｉ＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾞ' !､、.＼ ＼.
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　　ヽ.'､　ヽ. ..''ヽ　ﾞ‐　　　　.′　.ヽ,.　　　　　 　 /:ｉi:i:i:ｉ|　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ ㍉,
　　　ヽ.ヽ　ヽ.　 ﾞ　 　　　　　 　　　＼.　　 　 　 ￣|:i:i:ｉ|　　＿＿＿　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾞ' !､、
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　　　　　　　　　　　　｀'ﾐ┐　　　　　＼　　　　 . ＼ . ＼ 　 　 　 　 　 　 ｀'-､　　　　　　 ｀'-, ＼
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602 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:40:21 ID:QuIVh1go

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603 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:40:35 ID:QuIVh1go

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　　　　　　´ー--'´　 ／ ,. - ´;.;.;.;.;.;.;_ノ.;.;// i' .|⊥L」_i: : : |_ヽ_」＿＿_／: :/: : : :i: : : :|
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　　　　　　　　　　　　　八: : ｀i/: : /: : : :从ヽi: :从（!斗ﾂ ヾ|八_（!升ソ／: : ／: :| | : : /
　　　　　　　　　　　　 ﾉ　 ｿ: :|: : /: :!i: :/ ,八ヾ巛ゞ￣　　　　　　￣／: : ／从: :i |: : /
　　　　　　　　　　　　　　　ゝ从火 : : 人/ﾉ　ヽ!　',　 　 　 '　　　 ,/: : ／: :/ / //.／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾノ: :　　　　 　 丶　　ｰ一 　,/::／　| / ﾉノ//
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｒ‐'⌒'': : ..ゝ　 _ 　'/イ-―八、　ツ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｒｰ}―一´/　｀ｰ-o-‐´　〈｀ｰ-'-‐ 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿___/　　　　/ /｀　､ γヽ ,　´ ∨,　　 　ヽ、


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　　　　　聖騎士まどかは一切の情けなどなく、亜人達を殺していく。

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604 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:40:46 ID:QuIVh1go

　　　　　　　　　　　　　　 ∧　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 〉..､
　　　　　　　　 　 ｀ ､ヽ　/.:∧　;ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /,　∧
　　　　　　　　　　　 ∨ﾏ　　 ∨!.∧.　 ､　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　,　 ∧　,
　　　 　 　 　 　 　 　 ∨ 　 　 :.　 ∧　! ,　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧./ 　 i　　 ∨:!
　　　　　　　　　　　 　 !__　　　 ∨ : ∨ :,　/!　　　　　　　　　　　　　　　/　/　 　.,　　　! :!
　　　　　　 　 　 　 ､／: :.:＼　　 ∨ 　　 V.,′　　 　 　 　 　 i:.＞. 、_ ノ　/ 　 　 ;　　 　 :!//!
　　　　　　　　　　 くl: _: : : : ::＼　 ∨　　; /　　　　　　　　 　 ∨: : : ｀ヽ　 !:　 　 ,′　　 ./　.:|
　　　　　　　　　　　 〉: :＞.､: : : :＼ ∨　; |　　 　 　 　 　 　 　 ∨: : :..::∧ !:　　./　　 　./ 　 ﾑ
　　　　　 　 　 　 　 l: : : : : :.＞.､: :.∨　 .人,，　r−　.、 　 　 　 ∨: : : : ::!; 　 ./　 　 ., '　 　 ;ﾉ
　　 　 　 　 　 　 　 |: : : : : : : : : ｀ヾ:! ＞ ´　　/　　　　｀: . ､ 　 .,∧: : : : :!　 ,:'　　 ／　　 ／
　　 　 　 　 　 　 　 ∨: :,，-=- ､: ／　　　　 /　　　　　　 ＿｀ヽ!　ﾉ: : ／_ ノ＿_.ノ　,，イ.　 ＞
　　　　　　　　　　　　｀´レ ´｀ヽ,/　　　　　　!　　　　　＿　_　_　｀ヾ;ノ: : : : : : : : : ｀ ＜,， ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 ., 　 　 　 i!　　　　　 　 　 　 ｀ヾム=.､: : : : : ! : : : : ﾉ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 / ,.ィ,　　　　　 :,　　 、　　　 　 　 　 〈　 `ー'､: : : : : : :./
　　　　　　　　　　　　　　　　;./ ./　　　,.:　,　 ﾏ　:、　.、　 　 .、　 　'　　　　＼: : : :./
　　　　　　　　　　　 　 　 　 i′′ 　 / :i　　、　、 ＼　＼　　 　 、　:, 　 　 　 ｀ -.'
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ′ 　 / ./　、　':,　 :、　ヽ　∨　 　 ﾏ　'
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ　,　l/| ,′/ ＼　＼, ＼　ﾏ :∨　　　ﾏ j
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 l　i.、ﾏ; l .,′　　＼　＼, ＼'　 ∨　　 .l :!
　　　　　　　　　　　　　　　　 |::.ﾊ|:,ﾇi |/.`:　､　　 ＼. :.､　 ﾏ　:!　　 ∧|
　　　　　　　　　　　　　　　　 l: |代ゞﾘヽ弋;z､ヽ　　　ヾ:､:､ .ﾏ人　./ .´i＼＿
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ ｀代iハii八.　￣`　i　　　　 `ｰ/　 ∨,　　 ＼　:!
　　　　　　　　　 　 　 　 (　 　 '　 　 ﾘ弍　　　　　　　　　 ノﾉ ,ｲ:,:　　　 　 ＼　　　　　　　　　残りの亜人は？
　　　　　　　　　　　 　 　 !　 .、 　 　:ｌ∨｀ヽ　　 ―　　,. ノ!／|::!:!　:!　　　,. :´｀ヽ
　　　　　　　　 　 　 　 　 l:.、　＼ 　 :li′　　ヾー　 ＜ / ´　 .ﾏX.:人,，´　 　 : /
　　　　　　 　 　 　 　 　 人:: .、　 ´.:人､　、　 ｀r==ｧ '’　 ,　　 ﾏ》.:´　 　 　 　 !
　　　　　　　　　 　 　 　 〉　　 : .､ ´ 　 ﾘ　 `: . 弋oﾘ　 ,，'　　_,.ィ :.　 　 ,:　　 八
　　　　　　　　　　　　　/:.ヽ　　 .:　　,Χ!≧x､ _｀　　　　_ ,.イ/.イ:.　 　 / 　 ,.:　∧
　　　 　 　 　 　 　 　 く: .､ : .､　 　 /´￣ 7＞､!ﾙrｧｒｧｲノイ|:!　 :,　　 ´　　,::　 　 :〉
　　　　 　 　 　 　 　 　 ∨:≧x､　Y　　　 {!　　　　　　　　 /ﾘ 　 :ｌ　　 　 ノ　　 ／



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　_. . : :７⌒＼￣¨: . . 、
　　　　　　　　　　　　　　. . : : : : :/ : : : : ∨: : :∧:＼
　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : |! : : : : : ∨: : :∧ : ＼
　　　　　　　　　　 , /: : : :｜: : : ｜: : : : : : :∨: : :｜: : : : .
　　　　　　　　　／/: : : : :｜: : i:_:|__、__、: : : ′: : | : :｜:∧
　　　　　　　 ／　,′: : : :从: : :ﾄ､|　_＼(＼ : : : : : |: : :八: :|
　　　　　 　 　 　 ｉ|: :|: : /　 ＼:| 　笊__アｉ: : : :｜:├ｖ′: : |
　　　　　 　　 　 八: l: : |i ｧ㍉ ヽ　 　 　 从: : : |: :ﾉく|: : : : ′
　　　　　　　　 　　jＮ Ν└く　　　 　 ／ｨ∧ : 八: : 从: : ,　　　　　　　　　　　　あらかた倒したよ。
　　　　　　　　　　　＼j: : {　　 ,　-　 ⌒ / : ∨:/　-==ミ/
　　　　　　　　　　　　 |: :人　　 ´ 　 　 /: : :,／　　 ＿___ﾏ〉
　　　　　　　　　　　　 |: : : :｀: : . ＿　ィj: :／　　／ 　 ＿__＼　/
　　　　　　　　　　　　 ∨: /⌒j／_] _.斗i{　　／／￣　　 i∧∨
　　　　　　　 　 　 　 　 ∨ ｒ―＜__厂　/ ／￣　　　　　// |｜
　　　　　　　　　　　　　　　厂V　 ){　 /　′ j|　　　 　 /// |｜
　　　　　　　　　　　 　 　 /⌒j∨⌒Ｖ /　　_/ 　 　 　 ′　｜|
　　　　　　　　　　　　　 /|　 /＾|　　r'jI斗‐ j／￣￣∨ '　　ｊ　,
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605 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:41:00 ID:QuIVh1go

.　　 　 　 /: : : /: : : .:/　l: : : : :!: : : : : .:i : :/:/::::::::::::::
　　　 　 /.: :／{: : :..:/ 　 ｌ: : : : l_:_i: : : : ! : |/:::::::::::::::::
.　　 　 /.:／i : i : : / 　　_!,斗'´|Ⅵ : : : |: :,'::::::::::::::::::::
. 　 　 ,'.:/　 ! : ';.:./| 　`´┯‐-､| ヾ : : : !: !:::::::::::::::::::::
　　　 i:/　　|.:./∨ | 　 　 |:C　｀ヽ,.＼: :|: |::::::::::::::::::::::
.　　　 ′　 l:/..　　j　　　 |Jj　　　∨ Ⅵ: !:::::::::::::::::::::
　　　　　 　 ′__.ノ 　 , 　{ノ　　　　　 ヾ: |::::::::::::::::::::::
　　　　　　 　 i　　 　 '/ /: / ハ　 　 　,: :|／｀ヽ::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / :/ : : : :∧｀ヽ
　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　　 / : : : : : :/　.ヾ :　　　　　 　 　 　 全員じゃないんだね……逃げたの？
　　　　　　　　,':ヽ ､_っ　　 　 　 　 / : : : : : :厶-‐…　　　　　　　　　　なら後を追って殺さないと。
　　　 　 　 　 ｉ: : : :i　　　 　 　 　 / : : : : :／::::::＞'ﾞ´
　　　 　 　 　 | : : : ｀ヽ　　　 　 _/.:.／ ￣￣￣￣｀ヽ
　　　 　 　 　 l: : : : :/ ’-‐ ＜ ./／



　　　 　 　 　 　 　 　 　 , .-‐ : : : : : : ‐- . .
　　　　　　　　　　　 ,.: : : : : : : : : : : : :＼: : :｀: : 、
　　　　　　　　　　／: : : : : : : : ヽ: : : : : : ＼: : : : : .
　　　　　 　 　 　 {: : :'､: : : : : : : : ＼: : : : : : : : : : : :.ヽ
.　　　　　　　 　 /: : : :.ヽ: : : : : : : : :.ヽ: : : : : : :.｀:.､: : : :､
　　　　　 　 　 , l: : :＼: :.＼: : : : : : : : ヽ: : : : : : : : :ゝ: : : ,
.　　　 　 　 　 ｉ: ; : : : :.｀: :､: : : : : ＼: : : :.＼: : : :l: : ｀ヽ: : : .
　　　　　　　　|: :l: : : : ヽ: : : ｀ヽー ､: :､: : : :ヽ: : :lヽ: : :ヽ: : :,
.　　　 　 　 　 l: : ' : : : : :＼: : :ヽ　,ィ;ー＼: : :l: :!:.l: :＼: :ｉ: : :}
.　　　　　　 　 l: : :ﾄ､: : : : : :ゝ : :ヽ　乂ツ ヽ: ﾄ: : :!: : :.!ヽ!ヽﾉ
　　　　　 　 　 l: : : : ＼ヽ｀ ` .ﾉ ｀　　　　　　ﾘ:':l: :ﾄ: : :}
　 　 　 　 　 　 : : : : ､: 丶 　 ヽ　　　　　　, : : : l';.l ヽﾉ　　　　　　　　　 　 　 　 村がなくなれば残りは自然に淘汰される。
　　　　　　　　　: :､: ヽ＼: ＼ 　 ‐-　　 ／.!V:lヽ:.ﾘ　　　　　　　　　　　　　　　　わざわざ追討する必要はない。
.　　　 　 　 　 　 l: ヽ: : 、＞- >　_　　　 ,ノ.) ｀
　　　　　　　　　　':、 ＼:.､ 　 /`ー一''"　　 !､ __
　　　　　　　　　　 　 　 ,. ‐-〈　 《 》　　 　 ,.　'"-―-､
　　　　　　　　　　 ＿-　　　　丶.V　,.　＜　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　 /　　　　 ,.　―---―　 ._　　　　　　　　ヽ
　 　 　 　 　 　 ,.'　　,.　'"　　　　　　　　 　 ｀ 　 ､　　　　　　、
　　　　　　 　 〈　／_,.";ｰ-,..,.、,.- ､-ー-､_　　　　｀ 　 、
　　　　　　　　 '.{,.ｲ,.イ二ﾆ=‐--‐=ﾆニ=‐__Y ヽ ヽ　　　＞ ､　 ､
　 　 　 　 　 　 ' ,ｲニニニ三三二二二二二=-__'ﾊ／'////∧　､
　　　　　　　　 '_{ﾆ二二ニニﾆニ二二二二二ニ＞〈////＞-',　＼
.　　　　 　 　 /-',二二二ニﾆﾆ二二二二二ニニﾆ/ヽ／　　 　 , 　 ＼
　　　　　　　/ 　 ヽ二二ニﾆﾆニ二二二二ニニ=/ 　 ',　　 ,.　-―ヽ　＼
　　　　　　l＞ ､　 .}ニニ／　.; ｀"マ二二ニニﾆﾆ'　　　,. ＜'/////∧　　丶
　　　　　　l////,7ﾉﾆ／　 　 ; 　 　 ｀'＜二ニﾆﾆ{ 　 　 ヾ////////∧　 　 ｀　、
.　　 　 　 ,'/////,ﾞi´ 　 　 .0 i　　　　　　￣ー-‐' 　 　 　 V///////,ハ　　　　　　、
.　　 　 　 ｌ//////l　 　 　 　 !　　　　　　　 　 {　　　 　 　 V////////,l　　　　　　 ＼

606 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:41:15 ID:QuIVh1go

　　　　 ,. - , . イ/　 , -: : : : : : : r- -､: : : : : :ヽ､: :/----=,ヲ: : : : : :_: : : : : : : : : : : : : : :＼　　　　 /
　　　／／　　/　 ／: : : : : : : : : :}　　 ＼: : : : : : :<　　 ,ノ: : : ,: ,===, ,_: : : : : :ヽ: : : : : : : : : :ヽ　　 ヽ
　　/:/　　　 / ／: : : : : :,-_--､_,/　　　　 ＼: : : : : ＞: r: : ,.. -: : : : :/: : : : _: ,-,: : : : : : : ): : ヽヽ　　l
　 /i　　　　／: : : : : : : ,: : : : :,＞ ､ _　　　　　＼,r '´ : : : :/: : : : : i/: /: :,イ '´　i:i:i: : :i､:K: : : : l: ヽ '
　　|　　　/: : : : : , - '´／:／　　　　　　　 　　　　ー,-, イ:i: :,イ:=,-' ,／　　　 l: :i: : Vヾ.､: :/: : : :i
　　　　　 |: : : : /　　 /／　　　　　　　　　　　　　,／　　l: :イ: :/:/r'´　　　　　　 .l:|,>: i: : :ヾ<: : : :i:|
　　　　　 l: : :i: {　　 //　　　　　　　　　　　　　 /　　　　l: V: : /　､　　　　　　　　 XA:}:_:/_　l: : :/:|
　　　　　　ヽ: : ヽ　 {:ヽ　　　　　　　　　　　　 /　　　　_ノ: :,イ　　　_｀ゝ._　　　　 /,ィ=,,7　　　l:./: |
　　　　　　　 ヽ: :､　 ＼: :-,=-　　　　　　　　/　　, イ: : :イr=i　 ./´r';;;;}　　　　　{:､ r;;;;;i ヽ　 .レ-/
　　　　　　　 　 ﾚ　　　　　))　　　　　　　　　!,／, -‐ ´　　l{ ,!　'　弋-ｿ　　　　　 ヽ:i｀:'ﾘ　｀　<vi/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //　　　　　　ヽVi　　　￣　　　 ,　　　 ヽ: ヽ　　rノ/　　　　　　 　 神は亜人を殺せと言った。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l: {ヽ,　　　　　　 　 ､　　　　　　　　　　　　＼:＼ノ'´　　　　　　　　 ならこの手で直接殺さないと。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ{　　　　　　　　　　 ヽ､　　　 ‐ - 　　　,. . へ:.ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　iVi　　　　　　 ,...､　　i -　　　-t ´　　　　 ) )
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼＼,＿,. -＜,r==>' L ー― _ﾉ- ､__, ―-<
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ ＞/　　　/ /　　　　θ　　　　ヽヽ　　 ヽ



　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　r‐　　　　　　　　 　 ＼ ￣￣￣＼＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　　　　　　　　 　 　 ヽ　 　　　.　　｀──t_
　　　　　　　　　　　　　　_ノ./ 　　　|　　　　　 　 　 .　　 　 ヽ', 　 ／　＿＿　　　 ＼
　　　　　　　_　　　　　　'⌒/　　　　|　 　 　 　 　 　 ＼　　＼ | ./　／
　　　　r (ヽj }tx.　　　　 　 |　　|　|/|　　＼　 |　　　　　＼　　＼
　　　　＼,)　 ｱアﾆｔ.　=-- |　　|　| 八i　　|　 |＼|ヽ 　 圦 　 ｉ　 ｉ
　　　　　 )　 { ｛,__　　　　　| 八 i.汽外ﾐ＼|.斗妝ミ｜圦 廴　|＼| 　_ノ￣￣￣
≪ﾆ=--　ノ⌒─┴　=--　|　ヽ＼Vり　　　　 Vり　| i　廴６厶_ ／　　　　　　　　─t
　 ￣-=ﾆ≪ﾆ=-,圦　 　　 八　 ∧""　ヽ　　　""　.仏|　６.li　⌒＼__　　　　　　 ／⌒　　　　　　　 　 それは違う！
　　　　　　￣-=ﾆｱ】辷-=x　ヽ |i公.　　（ ﾆ^)　　 ｲ　 |　 | |i_彡--=ﾆミx＿＿／　　　　　　　　　　　　亜人は神の敵だけれど、虐殺までする必要はない！
　　　　　　　　⌒¨　ｰ=　＿）　　 八　≧=-=≦ ／_彡|/ 八~　 　 　 　 ¨ｧ-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　tj　　　‐=ﾆ￣￣　　|/ 　 __, -─‐　 / /　ｱｧﾆ_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　圦^tx,_　／　　　　　　　‐厶ﾆ=-　_/ /　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{＾ ＼j i^iｲYゝ'弌¨j¨Lrtxj¨ｿ　　　　⌒^'- _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　 ¨iｰ┴ '"~￣~"ヽ ノ^　　　　　　　　　ﾆ=-

607 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:41:36 ID:QuIVh1go

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,r ―--' : : : : : : : : : : : : - ､ _
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. --': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　 ／ ,./: : :|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　／: /: : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　ノ:イ: : : : |: : : : : : : : :.|: : : |: : : : : : : : : : : : : : : ヽ: :.＼
　　　　　　　　　　　 ー'´　/: :l: : : :ヽ: : : : : : : : |: : : :|: : : : : : : : : :ヽ: : : : :ヽ｀ー-
　　　　　　　　　　　 　 　 /:,ｨ: |: : : : ヽ: : : : : : : :|: : : |: : : : : : : : : : :ヽ: : : : : :.ヽ
　　　　　　　　　　　　　 //|: {: ヽ: : : : : : : : : : : : l: :l: :|: : : : : : : : : : : :ヽ: : : :|: :.}
　　　　　　　　　　　　 ,ノ'´ | {: : i､: : : : : : : : : : : :ヽ:ヽヽ: : : : : : : : : : : :ヽ: : :ヽl:|
　　　　　　　　　　　,. : : : : : :ヽ: :|ヽ: :r､: :､: : : : : : :ヽヽ: : : : : : : : : : : : : ヽ: : : ヽ
　　　　　　　　 　　/: : : : :: : :r-'　 ヽ: :ヽヽ: : : : : : : :V: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　 /: : : :／／ }　　　　｀｀　ヾ: : : : : : :l::|: : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　 　/: : : :/ /　　 ヽ ､　　　　　ﾘ }: : : : : l:.|: : : :､: : : :ヽ :: :: : : : : :|＼: :ヽ:ヽ　　　　　　逃げた亜人を全員追跡するのにどれだけの人手が掛かると思ってるの？
　　　　　　　 　{: : : /　!　　　 ヽ ｀　　　　 /: : : : : /l:.|: : : : ヽ: : : :.ヽ:: : :､: : :|　　＼i::|　　　　　　 聖騎士一人で全員追って全員殺して、ってわけにもいかないでしょ。
　　　　　　　　　 ＼(　　　　　　ゝ __　　／: : : : :／ i: i/､: : : : :ヽ: : : :.ヽ-､: : :{　　　 l/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,＞: : : :ノ--'--,|:|--＼l: : : :ト､: : : ＼ ヽi｀ー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣)'￣￣￣｀l|￣｀ |＼::ヽヽ|￣￣´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.r --/__　　　　　　　　ト｀ヽ-t-―――-､
　　　　　　　　　　　　　　,. --'´￣　　ヽ　　＼｀_ヽ､______,.rリ　　　＼　　　　　＼
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　　　l:.:.:.:.l:.:./∨ﾍ:::::..ー::'::::::;:::::ノ｀ー−--'´　　　|:.:/ﾚ′　　　　l:.:./　　　　　　　　　　　　　　でも、だったら……だったら！
　　　ヽ:.:.:.l/|ヽ:.:.:.:〉､ー--'´ ｀　　　　　　　　　 ／|/　 　 　 　 　 l/
　　　　ヽ:.:.:.|　ヽ:/.　＼　　　　　-っ　　　　 イ
　　 　 　 ヽ:|　　　　　　｀　　ー-r-　-- '　　ノ｀ー--．..,_ ,　-‐ - 、
　　　　　　　　　　　　　　γ´ //ー---‐''"´ 　　　 　 //　　　　　 Y
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　　　　　　　　　　 ヽ;´,x-'´/.　＼ x彡ー''ヽ、　 iｰiﾐl:::::..､....　　　　　 〉

608 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:41:56 ID:QuIVh1go

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.　　　　　　 ＿乂/{ ./ .| 　 　 |とうﾉ　 　 　 乂うｏ 　 　 ｝￣　 /
　　　　　　￣　 {ｌ .|/ 　| |　　 l °:::　　 ' 　 ::::°ノ　　／ ／　　　　　　　　 　 　 　 この苦しみはどうすればいいの！？
　　　　　　　　　　 　 乂ﾊ .ﾚ个 、　　 ' 丶　　彡厶イ ／ .／　　　　　　　　　 　 　 亜人が憎い！　憎くて憎くて、それだけで胸が張り裂けそうで！
.　　　 　 　 　 　 ＿ﾉ⌒ー/　　　Y＞　　　＜/ 广　ヽ. ／
　　　　　　　／　 　　 　 /　　　　ﾄ＼　＿ノﾉ/　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　この手で亜人を殺さないとずっと苦しいの！
　 　 　, 一' 　 　 ＿＿ /　　　　 {　`ー‐ 　./ 　 　 　 |ヽ＿
　 　 /　 　 　 　 |i| ￣〈　　　　　 }ﾆ迩-- .个　　　　　　　　｀ー
.　 　 　 　 ＿＿_|i| :.: :.:＼＿＿_ ﾉ ￣o￣ト､　　　　　　)　　　　　ﾉ
　く　　　　||￣￣￣ /＼ Ｌ辷辷」　　o 　 |＿辷辷う／＿　　　　{
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　　　　　セフィロトによって生み出された聖騎士まどかは神の憎悪を背負い込んでいた。
　　　　　強すぎる憎しみは精神を蝕み、身体を復讐へと追い立てる。

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609 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:42:10 ID:QuIVh1go

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . .
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　　　　 　 　 　 　 　 l/l: :.',　 l'　 '{　!､: : : |V: : : : : : : :l: : :.!
　　 　 　 　 　 　 　 　 |: : ﾄ､　　　　l ∨: :.l__V: :ｉ: : : : :!: : :l
　　 　 　 　 　 　 　 　 lﾊ: ',　 　 　 .} 　V: :l'T示ゝ: : .;'ヽ: i:!
　　　　　　　　 　 　 　 ! ',:.{＿ -‐　,! 　 ヽ ｌ ゞ;っl.: :/ ,ｲ:ハ
　　　　　　　　　　 　 ＿,r'´　￣ヽ,/　 ヽ　｀　 i.; l :/: :{､（　　　　　　　　　　　　　　抱えて生きるしかないんだよ。
　 　 　 　 　 　 　 　 l｀>､｀ ー　 ,ｲ;　 ー　　´ ;.!.j// ｀` ｀　　　　　　　　　 　 　 　 私もあなたも。
　　　　　 　 　 　 　 ／//＼ 　 /:|｀;　 - 　 ;／l/" ￣｀　‐ 、
　　　　　 　 　 　 ／////,/.|　/ヽ!､_｀ヽ,.'" __ノ .／ 　 _　　ヽ
　　　　　 　 　 ／//////＜!/-､.　ヽヽ() ／ /'" ,.　'"　ヽ　 ;
　　　　　 　 ／//////.'　 )_,.､_　￣　 ｀´　　￣　　 ,　　 }　 l
.　　　　　 ,ｲ'///////　 .r,.ー-､Yヽ,._　,.. ,. r_Y.ハヽl　　 !　 l
.　 　 　 ,ｲ'//////,.'ﾊ,.ィ/ニニニ＞ｰ-‐＜ニニニヽゝ　l　 .l
.　　 　 '//////／／ /.{ニニニニニニニニニニニﾑ　.!　 ,
　　　　V////"／　　'　ﾏニニニニｰ- 二ニニニﾆﾆﾉ/l　i l
　　　　 ｀"" ´　　　 / 　 ヽﾆﾆニ-‐ﾆ二‐-ニニﾆﾆ,ｲ'/,l　ｌ {
　　　　　　 　 　 　 ,'　/ 　 }二二ニニニニニニニｌ'//,l　l .l
　　　　　　 　 　　 ,　/　　 .7'"´　　0 .| 　 ￣ー-'T///!　! .!
.　　　　　　 　 　 ,　/ 　 　 '　 　 　 　 l　　　　　　l///!　;　|
　　　　　　　 　 / ./　 　 ./　　　　 　 .}　　　　 　 l//,l　 ,　|
.　　　　　　 　 / ./　　　,.'　　　　　 0./　　　　／ .!//!　 !　!
　　　　 　 　 / ./ 　 .／　　　　　　 ./、　　　　　　∨l　 .!　l
. 　 　 　 　 /　/　_, '　　　　　　　／ﾉ ＼　　　　 　 ヽ　 l　.!

610 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:42:36 ID:QuIVh1go

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　: :|: : : : :|: :/: :|{　　　 '/: : : : : : : : |/　 　乂| 　 乂
　: :|: :|:. : : : : :八､ 　 　 '/: : : : : : : :|　 　 　 ;　 　 　 ,
　: :|: :|: : : : : : : : ＼　 　 '/.: : : : : : :|　　　　j　　　　.′　　　　　　　　　何十人、何百人と神に仲間を捧げた。
　: :|: :|: : :| : : : :|: :|:. ー‐　'/: : : : : : |　　 　　　_＿ ﾉ　　　　　　　　　　 神の命令だからと亜人追討で命を落とした仲間も多い。
、: :|∨:|: :| : : : :|: :ﾄ::、　 　 '/.: :. :. :│　　　ﾟ　　　ﾌ
..＼|. ∨.: : : : : :|: :|　 ＼　　 '/.: :. :. :|　　　;　　　:′　　　　　　 　 　 　 私も仲間もみんな苦しいんだ。
. 　 　 |: : |＼ : :ト |　　　　　　'/ : : :│-- J. . . ノ;　　　　　　　　　　　　聖騎士だけが苦しいわけじゃない。
　　 　 ＼j 　 ヽ|￣｀ー─　,,_　'/ : : :|　　 .|:| : : /
.　　　　　　　 }.　　　　　　 　 ￣'/: :│ 　 .|:| : /
.　　　　　　　 }＿　　　　 　 　 　 '/:│l 　 jﾉ /
　　 　 　 　 ノ---　　　　　　　　　'/j ─ミ |/
　　　　　／￣￣￣ミメ　　 r──-　､　__/⌒ヽ



　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 .　 ´
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　　　　　　　　　　　　　　　　/∠. -‐: :´: : : : : : :二ﾆ=-　､
　　　　　　　　　　　 　 　 . .:' : :-=ﾆ=‐ : : : ‐-＜-‐:::￣}　 ＼
　　　　　　　　　　　　 ／. : : : : : : . ､ : : :｀ヽ､ : : ヽ:::::::::}
　　　　　　　　 　 /＼′/. : : :{: : : : .ヽ｀ヽ､ : .＼: : .＼:￣: .ヽ、
　　 　 　 　 　 　 {:::::::.ヽ{ {: : : {: {: : : :}: -=='＼ヽ V㍉ ヽ￣ヽ｀＼
　　　 　 　 ＿＿_{:::::::::::L:{: : : {: {: : : :}:l:{,ｲ沁　V}ﾉゞ'｡:ヽ}:::::::{
　　　　　　{::::>‐､::}:/.::::::::.ヽ: : :＼､: : jﾊ{ 辷ｿ｡　　　: :ヽ:}二ﾆ=-..　　　　　　　　　…………。
　　　　 　 У. : /{＼::::/.:::::::}:ヽ､: .ヽ､:. :.＼: : : :。 , -‐　}: : ト:＼　｀
.　　　　　/{: : : {{:{: . V.:::::::ノ: { r ＼: : ＞‐-ヽ　　 　 　 ﾊ : }: }ヽ}＼
　　　　 / :{: : : ∧: : {｀::＜: : :ヽ. ﾆ='ゝ､ : .＼ ＼　　　 {: }ノ}: }　}⌒｀
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611 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:43:08 ID:QuIVh1go

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　　　　　　　 ／　,′: : : :从: : :ﾄ､|　_＼(＼ : : : : : |: : :八: :|
　　　　　 　 　 　 ｉ|: :|: : /　 ＼:| 　笊__アｉ: : : :｜:├ｖ′: : |
　　　　　 　　 　 八: l: : |i ｧ㍉ ヽ　 　 　 从: : : |: :ﾉく|: : : : ′
　　　　　　　　 　　jＮ Ν└く　　　 　 ／ｨ∧ : 八: : 从: : ,
　　　　　　　　　　　＼j: : {　　 ,　-　 ⌒ / : ∨:/　-==ミ/　　　　　　　　　　　　　　この場所では神の敵を撃ち破った。
　　　　　　　　　　　　 |: :人　　 ´ 　 　 /: : :,／　　 ＿___ﾏ〉　　　　　　　　 　 　 　 もう敵は居なくなったんだよ。
　　　　　　　　　　　　 |: : : :｀: : . ＿　ィj: :／　　／ 　 ＿__＼　/
　　　　　　　　　　　　 ∨: /⌒j／_] _.斗i{　　／／￣　　 i∧∨　　　　　　　　　　　ほら村に帰ろう。
　　　　　　　 　 　 　 　 ∨ ｒ―＜__厂　/ ／￣　　　　　// |｜　　　　　　　　　　　苦しいのなら……私の分のお酒とか融通してあげるから。
　　　　　　　　　　　　　　　厂V　 ){　 /　′ j|　　　 　 /// |｜
　　　　　　　　　　　 　 　 /⌒j∨⌒Ｖ /　　_/ 　 　 　 ′　｜|
　　　　　　　　　　　　　 /|　 /＾|　　r'jI斗‐ j／￣￣∨ '　　ｊ　,
　　　　　　　　　　　　　.ｊ | ,/　 乂_ﾉ´: : : : /: : : : : : :ﾉV　　:}　′
　　　　　　　　 　 　 　 /ア¨:弌=ｱ: : : : : :/: : : : : : :｜ |　　 }　 ',
　　　　　　　　　　　　/V: : : : : / : : : : : 〈: : : : : : : :｜ |　　 }:　 ′/
　　　　　 　 　 　 　 /　| : : : : : : : : : : : :｜: : : : : : : |ﾊ∨__∧　 ∨ /
　　　　 　 　 　 　 ./　八: : : : : :jk、: : : :｜: : : : : : :.′ﾆ寸{　｝　 ∨
　　　　　　　　　 ,　　　　i＼:_: ィｆ个====| : : : : : : ｊ|ニﾆﾆｊ＼{　　　 ､_
.　　　　 　 　 　 ′　 　 :|: : `ﾏニニﾏニ｜: : : : : : {ニニﾆ∨ )k、　　 ￣二ﾆ=-　　＿
　　　　　　 　 /　 ／ 　 :|: :(⌒ﾏニニﾏﾆj: : : : : : : {ニニﾆ人{⌒ ー――-⌒＞―‐ ､　￣￣¨　 ‐-
　　　　　　 　 _／　　 　 |: : ｀⌒ﾏf⌒｀∨: : : : : : : :}ｒｆえ⌒ｨﾍ　　　　　_ ィ(＿　　　　 )
　　 　 _　 -.／　　　　　 |: : : : : : |＼ニ′ : : : : : : 厂ニニニ ≧==彡ﾆ厂 ⌒弌　　 (＿_
_　 -　　_,／　　　　./ 　 |: : : : : : ∨⌒i{: : : : : : : :,′ニニニニニニﾆノ　/　　　弌　 ∨￣¨¨　―-


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　　　　　人間の指導者は聖騎士の補佐として戦場に随行していた。
　　　　　もちろん彼女自身は神に従う身として亜人と敵対していて、この状況を招いている亜人を憎んでもいる。

　　　　　だがそれでも彼女は苦悩を抱えても我を失うこともなく聖騎士を諫めていた。
　　　　　人の心、亜人に対する情……と呼ぶには弱々しいかもしれない。

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612 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:43:26 ID:QuIVh1go

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　: : : . '!.._　 !,__,.!| ﾞ! !: : 　' .|.:'ﾞ　　| .,!　　　　',|　　 .|　 ,:'.'　 ﾞ|　　　 ﾞ'!,　 ! .| .'.'| i!: : .｣:,!_!: : : : : 　_,.-''''! |
　　: . !.ﾞ;! ﾞ!-.._____', !,! ,: 　 ! | .;,,.._ |,!.;　　 __.,,.'i!.,　 ,!_.:' 　　　ﾞ!,__　　　.ﾟ:. _||,　'i.!i: _,' .|'.,!'''':,_,.....::''ﾞ　,!ﾞ!　f
　 　　!|ﾞ.　 ! .｡|: : . ':.| |!: : . |,'!　:.ﾞ'ﾟ''''''''''''''ﾟﾟﾞ　 .'　　''　　　　　　ﾞﾟﾟ'''''''''''''ﾟﾟﾞﾞ　 ;ﾞ;'i　　 ｣'}　!.!ﾟ　　　　!　｣ .!
　 'i　 l,',.'!　!　｣: . i': .l |ﾞ!　: .'.l.!,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,!.ｊ.l　: .| | ! ! ﾞ,,_　　　.!　 .|.!
　　'! ﾞ!'.'. ﾞ! .l　| ..iﾞ ! ,' !|ﾞ!　., '!ﾞ'':,,　　　 　 ﾞ　　　　　　　　　　､　 　　　　' ;:'.:'.!|: : ..!|ｊ.|,!　 | ﾞ^i i'! !　 .,}ﾞ
　　 |_!　''!, 'i_ ._,!'　,!,! ,'| .'!: : .l,,_ .ﾟ'''::.___　　　　　　　 '!　　　　　　　　　 _.!ﾟﾟ_,..!|: . ;ﾞ |.l'　　 | ,:,! .| !　 .ﾞ　　　 　 　 　 うん、そうだね。
　　 |'　　 ﾞ' ﾞ.!:,:'　 ;!ﾞ_.:',.!ﾞﾞﾞ, , .|'!'''i''::..;;__　　　　　　　　　　　　　　　　__..::;'''ﾟ-;'!'　,!^i'-..._　 !.!ﾞ　 ﾞ:!　　　　　　　　　　撤収するよ。
　　　　　　　|:'　　,.:'　 .':! .|,!l ｣ .!._: . ! ﾞﾟﾟ''-::,,,,.,__　^^''''''''^　___..,-:'''ﾞﾟﾟ!,　 ﾞ!_:' .|| .i _'　　 ﾞ':.,
　　　　　　 . 　 .,:'　　　　' lﾞ |.| !: .ﾞ'.:' ^-: : : . ﾞ'ﾟ..,ﾞ_^''--'''''',.,,.-'ﾟ: : : : 　'. _:'''.　 ! !　　　　　 ':,
　　　　　　　　,!　　　　　 ﾞ　 l.i　 .,!　　　: .^'-､.､　`ﾟ;i;I;^ﾞﾞ ___.: : : : : 　　',　 ﾞ,　!l　　　　　　　!.
　　　　　　_.:''　　　　　　 .;,　,;ﾞ: . '　　　　 　　: : .^' .,'.ﾞ'.'''ﾞ 　: : : 　　　　 ﾞ　　　　 　　　　　　　':._
　　　　 ._ 　　　　　　　　 ﾞ!! !!: ..!　　　　　　　　 ._..;':! .',',: : 　　　　　　　　　　　　　 ,,　　　　　　ﾞ':.,
　　　　,!　　　　　　　　　 .,!ﾞﾞ|: .,!　　　　　　　　　　!|''-'||　　　　　　　　　　　　　　 ﾞ'　　　　　　　　',
　　　　ﾞ!;._　　 !!　　　　　 |,'!| _l　 ._., ___.　　　　　　'::.'ｊ:'　　　　　　 ,.-....　　　　　　　　　　 ,:i　　__..!
　　　　　':.'.,　 .!| 　　　　 _.|!'ﾞ ,}^^':;.!ﾞ　 ﾟ^'':.i''-.,___　 |,| ___. .:--::;:'ﾞ';'　__.!_;;_ .;-; i!　　　 ,..;:!!,!_.-'',::'
　　　　　　ﾞ'.,''-..',|ﾞ^''--''ﾞ　':,'-'ﾟ^^ﾞi,'''i'-:!!.._|_ ,'!　 |':,,ﾟ''|ﾟ　 !:!.!_,..!.:''''ﾞ'ﾞ!,_ ':, `ﾟ'':i!' ﾟ!.---'ﾞ:'!　` ,.:'ﾞ
　　　　　　　 `--|.______,,;_'_!: : 　!^''''|　　　　 `ﾞ''':':!:''_ .!::;!'^ﾟ　　　　　 ',.!...,　: . ﾟ...,,___..::'ﾞ_.:::;:''
　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ﾞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .`



╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

　　　　　しかし聖騎士まどかをほんの少し止めることはできていた。
　　　　　戦闘は避けられない、敵対した者は殺す。
　　　　　それでも逃げた者まで虐殺をしないだけの理性を保つことができた。

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613 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:43:38 ID:QuIVh1go

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　　　　　聖騎士まどかは亜人を殺して回る。
　　　　　だがそれだけではない。

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614 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:44:00 ID:QuIVh1go

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　　　　　　　　　　　　　　 〈 : : :_､‐ﾆ : :／ ＼ : : : : : : : : : : :V/¨‐-_ 　 　 　 _､‐ﾆ///}
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.　　　｀¨＼::.. ＼　　 　 ⌒7 { 　 :|　|_　/{　 {/　| 八{　　 }/　 |∧　‘､　　　　ヽ､＼⌒ヽ
　　　 　 　 ＼::.. ＼　　 　 {八　/{　{ 芹ミ　{　斗芹≦´ / 　/|::::::＼　＼ 　 　 ', ヽ　　 }
　　　　　　 　 ＼::.. ＼　　 j　ヽ{人 {ｲ rﾊ'ヽ{　　 r'::ﾊ Y　　/-{_＿／ヽﾄ､ヽ　　 }　 }　 ﾉ
　　　　　　　　　 ＼::.. ＼　　 _＿{ ＼代ﾘ　　　　∨ソ/　 / /　／　　/　 )ﾊ　 /　/
　　　　　　　　　　　＼::.. ＼/ ⌒ヽ∧ 　　 '　　　　　 { :{/イ　く　　 ノ　　　 } /　　　　　　　　　　　魔獣！　倒さなきゃ！
.　　　　　　 　 　 　 　 ＼::.. ＼〃⌒込__　　-‐　　　 {_」┴＜⌒}　　　　　 イ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼::.. {　_/　 ヽ ￣¨ヽ￣｀＜乙r'^ヽ｀く
　　　　　　　　　　　　　 　 く¨人__}　/　 ﾄ､　　￣ヽ　 ｀　Y⌒> ﾊ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ {　／　 ハ:}　　＜´　　　　⌒Y}　}
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ﾞく　 ／　 /　　 　 ヽ＿　　 r'ソ .
　　　　　　　　　　　　　　　　　〃に＿,／.. ＼ー＜廴_乙ソ'　 /
　　　　　　　　　　　　　　　 　 {{{　　 　 {(＼::. ＼: :{: : : ＼ 　 /



╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

　　　　　“原初の魔獣”も積極的に倒して回った。
　　　　　圧倒的強さを誇る魔獣に対してもまどかは互角以上に立ち回って駆逐していく。
　　　　　絶対数が多い故に全てを狩りきることはできなかったが、
　　　　　少なくとも人間の村の周囲から強力な魔獣を見かけなくなった。

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615 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:44:12 ID:QuIVh1go

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　　　　　　 , ´　　　　　　　　　　　/　/　　　 ○ 　　ヽ ノ
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　(´＿＿　　　､　　　　　　　　/　/ 　 ￣!,__,　○ 　／ヽ､　ﾄﾞｻｯ
　　　　 ￣￣｀ヾ＿　　　　　　し 　-‐一 -‐一─`'＿＿ノ
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　　　　　　　　 　 ｀ ､ヽ　/.:∧　;ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /,　∧
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　　　　　　　　　　　 　 !__　　　 ∨ : ∨ :,　/!　　　　　　　　　　　　　　　/　/　 　.,　　　! :!
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　　　　　　　　　　 くl: _: : : : ::＼　 ∨　　; /　　　　　　　　 　 ∨: : : ｀ヽ　 !:　 　 ,′　　 ./　.:|
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　　　　　　　　　　　　｀´レ ´｀ヽ,/　　　　　　!　　　　　＿　_　_　｀ヾ;ノ: : : : : : : : : ｀ ＜,， ´
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　　　　　　　　　　　　　　　　 l: |代ゞﾘヽ弋;z､ヽ　　　ヾ:､:､ .ﾏ人　./ .´i＼＿
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　　　　　　　　　 　 　 　 〉　　 : .､ ´ 　 ﾘ　 `: . 弋oﾘ　 ,，'　　_,.ィ :.　 　 ,:　　 八
　　　　　　　　　　　　　/:.ヽ　　 .:　　,Χ!≧x､ _｀　　　　_ ,.イ/.イ:.　 　 / 　 ,.:　∧
　　　 　 　 　 　 　 　 く: .､ : .､　 　 /´￣ 7＞､!ﾙrｧｒｧｲノイ|:!　 :,　　 ´　　,::　 　 :〉
　　　　 　 　 　 　 　 　 ∨:≧x､　Y　　　 {!　　　　　　　　 /ﾘ 　 :ｌ　　 　 ノ　　 ／


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　　　　　無論、その合間にも亜人は殺す。

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616 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:44:30 ID:QuIVh1go

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　　　　　　　　　ｨ::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　 j::/j｀¨¨j"⌒ヾ::::::::}ト､＿,,,_　　＿＿
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　　　　　　　　　} rｧj　;;rｧゝ jrﾍ;;;}////{　　　　　　　　　 ｀丶
　　　　　　　　 .〈　　i　｀　 / i;:ﾉ::/￣￣ ｀ 丶 .、 　　　　　　j
　　　　　　　　　 }､ ,__　_,　i .ｨ::::/　　　　　　　／｀ー--−"/　　　　　　　 　 聖騎士様のおかげで今年の収穫は何とかなりそうです。
　　　　　　　　　 ヽ　 -　　ｨ V/　　　　　　ｨ/{、　　　　　 ./　　　　　　　　　 来年も同じぐらい調子が良ければ蓄えも増やせそうですが……。
　　　　　　　　　　 ト---"　　{　　　 _,, -／V/ゝ、　　　／
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　　　 ／ jニニﾆj｀ー = ー'7ニニ!　　　/　　 ／
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　　.{　　;jニニﾆj　　　　　 .{ニニ]　　;j　 /
　　.},,　 ;{ニニﾆ}　　,　,　　.}ニニ}、 ,:" ./
　　.j;;,　;;{ニニV　　/　',　　!ニニゝ　　/}
　 ./::,,::　}ニﾆV_,,／　.　＼_!ニニニゝイj
　 {　　　.}ニﾆi"　　　　　　 }ニニニニV
　 {　　　;}ニﾆ!　　ノ　　 i､　!ニニニﾆV



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::ヽ 　／{
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　　　　　　　　　 {::::=ミl/::::::::::j　　 { 　 ＼　　＼ ＼`くミ＿彡'"＿
　　　 　 　 　 　 /::/⌒l::::::::／　l　{ ﾄ、　ヽ＼　 ヽ　ヽ　＼::::::::::::／
　　　 　 　 　 　 V　　 l:::::::::::}　 l ／「 ＼ い⌒､　 Yい＼ ＼―┘
　　　　　　　 __／ｲ　　ﾄ::::::::ﾉ　 /　l l,,_　 ＼}笊ヽ　ﾄ　}￣⌒)〉
　　　　　　　　　 // { 人＼{　{　,yf(し`　 　 弋j｝}Y从ﾉ
　　　　　　　　　 {{ l　、　＼＼　代沙｝　　　､　　 八 い 　 　 　 　 　 　 　 　 __　　 　 　 　 大丈夫だよ。
　　　　　　　　　　l人 ＼ ｜ヽ＞　ヾ"　 ､_ ,，　／-､＼ l 　 　 　 　 　 ﾄ　　／ 〉　　　　　　 太陽の力があれば、農耕も狩猟も上手く行く。
　　　　　　　 　 　 　 ヽ} ヽﾄ、} ＼　 `、＿ ,,xく＼ 　ヽ┐}　　　　　　　 い /У7
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 )ﾉ ノ ＼　＼ 　 ｡　ヽY　　/　　　　　　　　 ヽ}ﾊ／
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　 }}￣ 　 (）rｼ(ﾊ　/ 　 　 　 　 　 　 ノl/=ﾆフ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 {　　　ヽjxr‐t‐rｭｨﾞ　})}ｼ＼ __r‐t_r-､＿ ノソ
　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　￣}「￣　｝｝ jﾒ__)ノ　／/￣`ヽ_ﾉソ、
　　　　　　　　　　　　　　 乂　　　　　 ﾉH　　｛｛ノl　 } ／　 /＿__/7ﾉ ＼)-､
　　　　　　　　　　　　　　　　`〜tzz>ｲ〕ヽ　彡}｝　l　 l／::}　　 _/7ﾉ￣／＼)
　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈/ﾉい_)-ｲ　　{｛　_l　 l:::::ﾉ　　/ﾉ'" ／　　 い_〕
　　　　　　　　　　　　　　　　／癶￣｜　 l 　 ﾍV ﾄl　 l`7｝ ／　／　　　　 ヽ} 〕
　　　　　　　　　　　　　　 ／ __{::::::Y__|　　l　 　 !l ﾍ`^"/／/　く　⌒＼　　　}-j
　　　　　　　　　　　　　／／　｛::;ノl:::::l　　lxｨ＿}／ﾉ=ｲl ／　　 ヽ　＼　　}／ﾌ


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　　　　　人間の生活を助ける為に力を使うこともあった。
　　　　　聖騎士が誕生して人間の死亡率は大幅に減った。

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617 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:44:44 ID:QuIVh1go

　　　　　　　　’、．・”；　　’　　　　　　　　　　　’、′‘ ・．　．　・　‘　　　　　　　　 　 　 　 　 _
　　　　　　∵”　　　　　　、′‘ ・．　．　・　‘ 　　　　　　　’、′‘　　　・”；　　”　；　　’　　 /| r`l.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　ﾄ､　’　、．・　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |::|└:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　ノ （　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |::| ..:::|
　　　　　　　　　　 　 　 　 ､　 　,　　 　`Y　　 |　　 ∵”　　 　 .,ｔ　　　　　　　　　 　 　 　 　 |::| ..:::ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾉ） 　 　 　　　|　　 人　　 　 　 　 .-}ﾄ　　　　 　 　 、　ト､ 　　/Ｔ|::|:::::::|:::
　　　　　　　 ,　 　 　 ｀Y´（ 　 　' 　 　 ,/　 　　く、　　　　 　 Y:ヒ、　 ,、　　　|| r┘.:|-┐|.;|:|::|:::::::|:::
工|工|工l工エエｴl＼　 　　） ､　 　 ／　　　　 　 }　　　　...`=|;:{二　 |:|　/＼.||...::/〉:::::::,⊥;:|::rｪｪェェ
__|＿__|_,工工]エｴ}ﾆTニ7〉ｪｪｪｭ　　::::::::::::::::::::::　 ＼ﾉ!　　　　|;:厂 .r┴:/.::.:.└┐/.::: __|_rェェｴlエ工
＿|＿|_;工工]エlｴ|-[]─[[:ﾛ::ﾛ:{　　.）　　　 ::::::::::::::::::::::ゝ　　...|:;| 　 |..::::':::: .r:､:...|:::::ｒ┘..;;'ｴエ工[工[
__|＿|＿l工工;エｴ|＿＿__]〕ﾆlﾆl　　　　　　　 　 .::::::::::::　 ､.v,,!;:.v､ﾐ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ ,工/＼＞工工工
＿|工|_;工工]エlｴ|┴┬／>─‐>.　.:::::::::::::::::::::::::. 　､.v,,;..v､ﾐ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ.v;ゞゞ,上/ .／|ｴエ;工工
__|＿|二l工工;エｴ}┬／／.::::／　　　､.v,,;..v､ﾐ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ,v,,v,vゞゞ;;ゞv;ゞゞ,.上ｪ　　...::... .　　　.
＿|＿|_,工工]エlｴ}／／.　.) ､　　　 )ヽ　　　　　　（　 ﾐﾞ':ヾvv'w:,ゞ;;;ヾ.:;ゞ　 　':;:.　:::. .　..:.:λ:: ::'; ::,)､
__|二ｌ＿l工工;エｴl／,,;;,／　 . ) （　（　　）ヽ　；　・　 ）　;　'..　.''､v,;.wVゞ;v;. 　':;ヾ::.:ｿ)人ノ从:.ｿ）ノ　）
_|＿|＿l. 　(. 　エｴl-.　.)　` 　 （ (　）　） （ （　　　）ヽ ( ､　　）ヽ　　；　 .._/＼二: 　 ::Vィ'　　(ソﾍ （::.:
.:　,　)　　　)　　)ヽ（ ( :（ 　　 ）　　　ヽ､）　）　（　（　） ）; （　（　（､　:. 　. ､.v,,. 　',:; .::）　　　　　　　て:;;
　 ）ヽ　 (丶　　)ヽ　 （　（ ） 　　（　;;　　;､:　　;　;）__）　）　（____）　）　））　；　　.　.:.（ノ　　　　　　　　（::
. （　 （　 .）　）ノ　 |　:　)　＿,,,-､__　　;;　.､　　　　　（／（＿）ヽ　）ヽ ;;.　.lニコ.　.::::）　 　 ﾍ ｿﾊ　　　,ゞ
._ノ　　`-'　　　　　 `-'　:~〜--〜~--、_;; ::　　､.､.　 ） (　（　　）ヽ　　　　.;: . .:::: .:ｿ　　　ﾉ:.::.:.. :（　　　 （
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-‐=＝ニ三"'''-　．,._
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　　　　　　　　　 ,,..．-―一--｀, -'" 〈;.;.;.;.;.;／/: :i i: : : :ヽ、＼ : : /.;.;|;.;.;.;.;.;iヘ|: : : :｀､
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　　　　 　 　 　 　 　 i/ <;.;.;.;.;.;.;ゝ,='´;.;.;// /| 从| |　| !: : : | i| ｀寸ﾉﾉﾒ､!　/ |: : i: :|: : : |
　 　 　 　 　 　 　 　 |!　|｀ヽ､.;.;.;/: : /: : ! | i .|: :z=＝=ミ､　| | ,,=＝=z / /ノ: : / i .|: : : !
　　　　　　　　　　　　　八: : ｀i/: : /: : : :从ヽi: :从（!斗ﾂ ヾ|八_（!升ソ／: : ／: :| | : : /
　　　　　　　　　　　　 ﾉ　 ｿ: :|: : /: :!i: :/ ,八ヾ巛ゞ￣　　　　　　￣／: : ／从: :i |: : /
　　　　　　　　　　　　　　　ゝ从火 : : 人/ﾉ　ヽ!　',　 　 　 '　　　 ,/: : ／: :/ / //.／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾノ: :　　　　 　 丶　　ｰ一 　,/::／　| / ﾉノ//
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｒ‐'⌒'': : ..ゝ　 _ 　'/イ-―八、　ツ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｒｰ}―一´/　｀ｰ-o-‐´　〈｀ｰ-'-‐ 、
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　　　　　　　　,-'´~ ￣　　　　　　i　　　　　', '/~fi/|￣￣ | o |￣￣ iif￣｀i!　　　 /ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ゝ、　　 　i!　,f!!　 　 　 |.　.|　　　 iif　　.i!　　 />.;.;i



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　　　　　亜人の集う村の情報が入ると、即座に殺しに向かう。

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618 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:45:07 ID:QuIVh1go

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　 　 l:.:.:.:l:.:.:.:l:.:.:;'::::....l::::::Y::::::::::::::::::::::::..ゝ::::':::;:-'´ |:.:.:/:l´　　 |/ l:.:.:.:./
　　　l:.:.:.:.l:.:./∨ﾍ:::::..ー::'::::::;:::::ノ｀ー−--'´　　　|:.:/ﾚ′　　　　l:.:./　　　　　　　　　　　憎い……憎い亜人を殺してるのに、胸がずっと苦しい。
　　　ヽ:.:.:.l/|ヽ:.:.:.:〉､ー--'´ ｀　　　　　　　　　 ／|/　 　 　 　 　 l/　　　　　　　 　 　 　 なんで……どうして？
　　　　ヽ:.:.:.|　ヽ:/.　＼　　　　　-っ　　　　 イ
　　 　 　 ヽ:|　　　　　　｀　　ー-r-　-- '　　ノ｀ー--．..,_ ,　-‐ - 、　　　　　　　　　　　 私はどうして……。
　　　　　　　　　　　　　　γ´ //ー---‐''"´ 　　　 　 //　　　　　 Y
　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　 // 　 ,.、　　 ,,-''""　　 //　　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　 　 /　 // ,rｌ＾|　ｉ'^i. ´　　　 　 //　　 .　　　 　 l
　　　 　 　 　 　 　 　 /　　l l ﾉリ. '　 `'.|　 　 _　,,.//,..-''"　　　　　..|
　　　 　 　 　 　 　 ／　　Y_〈　　 　 　 ..|r'^j´_.Y_ .j/　　 , -　　　.:::/
　　　　　　　　 　 〈　　_.,:-リ∧　　　　＿|ｰ'´　 i ｀i'.......ノ　　　　　 ヽ、
　　　　　　　　　　 ヽ;´,x-'´/.　＼ x彡ー''ヽ、　 iｰiﾐl:::::..､....　　　　　 〉



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,r ―--' : : : : : : : : : : : : - ､ _
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. --': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　 ／ ,./: : :|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　／: /: : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　ノ:イ: : : : |: : : : : : : : :.|: : : |: : : : : : : : : : : : : : : ヽ: :.＼
　　　　　　　　　　　 ー'´　/: :l: : : :ヽ: : : : : : : : |: : : :|: : : : : : : : : :ヽ: : : : :ヽ｀ー-
　　　　　　　　　　　 　 　 /:,ｨ: |: : : : ヽ: : : : : : : :|: : : |: : : : : : : : : : :ヽ: : : : : :.ヽ
　　　　　　　　　　　　　 //|: {: ヽ: : : : : : : : : : : : l: :l: :|: : : : : : : : : : : :ヽ: : : :|: :.}
　　　　　　　　　　　　 ,ノ'´ | {: : i､: : : : : : : : : : : :ヽ:ヽヽ: : : : : : : : : : : :ヽ: : :ヽl:|
　　　　　　　　　　　,. : : : : : :ヽ: :|ヽ: :r､: :､: : : : : : :ヽヽ: : : : : : : : : : : : : ヽ: : : ヽ
　　　　　　　　 　　/: : : : :: : :r-'　 ヽ: :ヽヽ: : : : : : : :V: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　 /: : : :／／ }　　　　｀｀　ヾ: : : : : : :l::|: : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　 　/: : : :/ /　　 ヽ ､　　　　　ﾘ }: : : : : l:.|: : : :､: : : :ヽ :: :: : : : : :|＼: :ヽ:ヽ
　　　　　　　 　{: : : /　!　　　 ヽ ｀　　　　 /: : : : : /l:.|: : : : ヽ: : : :.ヽ:: : :､: : :|　　＼i::|　　　　　　　　村へ帰ろう。
　　　　　　　　　 ＼(　　　　　　ゝ __　　／: : : : :／ i: i/､: : : : :ヽ: : : :.ヽ-､: : :{　　　 l/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,＞: : : :ノ--'--,|:|--＼l: : : :ト､: : : ＼ ヽi｀ー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣)'￣￣￣｀l|￣｀ |＼::ヽヽ|￣￣´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.r --/__　　　　　　　　ト｀ヽ-t-―――-､
　　　　　　　　　　　　　　,. --'´￣　　ヽ　　＼｀_ヽ､______,.rリ　　　＼　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー―‐ '


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　　　　　他の人間達との触れ合いによって生まれた情緒が聖騎士をさらに苦しめる。
　　　　　聖騎士の使命と他者への思いやりなど人間的な心は相容れないのだ。

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619 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:45:18 ID:QuIVh1go

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　　　　　そして幾ばくかの時が経ち――

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620 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:45:55 ID:QuIVh1go

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　:;:;:;:;)r､/:;:;:　　ilV"ililililil　　〉ililililil　＼　　__
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　　　　　　　　　　　　　　　　　__ ＼_／　:　　　　　 `ｰ-　〈　　　ilililililililil＼ilililililil~'ｰ､
　　　ｽﾞｼｬ　　　　　　　　 _／　 __／　　　　　　　／~"ｰ　　＼　　　：　　　＼　　　　　＼
　　　　　　　　　　,ヘ、_／ /／_, - :"~　　　　 ／　　__／`i. ζу'　　　　　　＼ζ`ｰ-
　　　　　 ／r~''ｰ'−/ "''ｰ-'"~ヽ　　:　　　　ζ＿ ／ :　 _／　/　　　　　　　　　＼_
　　　　　 ｝　:　　　　　〃rz/`ｰ'-　ﾆ＝=―-,'￣　__r―'"　　（　　　　　　　　　　　　＼__　　　　､-､_
　　　　 _/vV,i ,､,　,　　"',ﾍ　　､ヾ､ ー―-/ | ,' ζ~　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　＼＿∧_ヾ!li/,,､_
　　　　＼~'ﾍﾚ'=!/乂ＸVﾚ'/　　 ＞ ﾆ=-､'　（/（'/　　, '　　　　　＼　　　　　　　　　　　：　　　 ~"''"　 !i､
　:::::::::::　　~"''ー-　＿＿ :`' > _>、__ ノ＿`　　　　　　　,　'　　　　＼　　　　　::::::::::::::::::::::：　::::::: _, -､　　＼_
　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::`y'ヽ| ´`　　< ＿￣　　／　("~￣~"''ｰ-- ｝　　　　　　　:::::::::::::::　 ,ξ　　　yヽ＼ ヽ、
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　　　　　　　　　　　　　 ,. <,＞ァ: : : : :V:::::::::＞‐ ¨￣¨¨¨ ミﾐx::::::::::::::::::::::::::::イ
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　　　　　　　　　　　　（ .／: : : : : _: : ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼:::::::::::＼
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` ─--ァ: : : : : : : : : : : : : : : : : !: .!: : ,ﾍヽ¨.うT;rx　"/／" う::::::!i: : : :/ヽi.'
- ＜￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :V: !.ﾑ　　廴_i　　 "　 　 ゝ- ' !: : /, ィﾉ
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＿ヾ:!ゝi　,,,,　　 　 ,　　　　,,,,　ﾉ!: /-.イ　　　　　　　　　　　一丁上がり！
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-ィ: : : : : : : : : : : : : : : : : Y ./　L　ヽ::_:Y/ ＞　 _ _ゞ_.-＜￣::::::::::::≧...x、　　　.Y
: : : : : : : : : : : : : : : : : : :r1　|　|　 ゝ＿) i　__　 , - ‐ ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞.、　.!
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- ァ: : : : : : : : : : : : : : :〈ヽ_Y＿／:::_.イ/　　　i　　　 /　　　　 ｀¨ヽ::::::O:::::::::::::::::::i
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　　　　　　　　　　＿＿＿. . . . .-.r─r─V　人　　ヽ　　.ゝ _/　 ／::::::::／
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"　 .i: :/　　_. . ＜: : : : : :.,　"　 !/,,ｨ//////////////////ｲ　i: : !


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　　　　　聖騎士のおかげで生まれた人間達の暮らしの余裕。
　　　　　それは豊かさのみならず、強さをももたらす。
　　　　　今まで生きることのみに費やされていた貴重な時間や労働力を
　　　　　身体を鍛錬し、武具を磨き上げ、戦術を練りあげることに用いる。

　　　　　それが実り、聖騎士の助力無しで魔獣を返り討ちにする猛者も現れた。

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621 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:46:11 ID:QuIVh1go

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　 　 ／´/／:; 　　　 |　 　 　 斗‐|　 ',　 l＼ ｜　＼　|＼　l　　 　 |// 　i!::::::::::::::∧ 　.l＼||
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.　　　　 ｢ﾞГ!ﾍ￣'.,　　　∧　　乂_,ｿ　　、　 　 　 """" //　　　/'´　 / |!　 ',| /　/
　　　 　 Ⅵ i!　ﾞ 　 ＼ﾍ.　∧　""""　　　　_ ..　-‐　　 //l　 /// ／|　　|　　ﾉ′　　　　　　　　　　　　凄い凄い！　一人で倒しちゃった！
　　　　 　 乂.　 ‘， }ハﾍ　∧　　　　 　 〈　　　 　ﾉ　/" ﾉ /　/"＿〈
.　　　　　　　　 　 Ⅵ　八＼｝＞, ..　　　　 `　　 ´　　／ﾉ/| ,/／　 ⌒ヽ、
　　　　　　　　　　 ‘}　　　ノ/´ﾞﾘ　　-≧ ‐-　 ...　＜ ,,／ ﾉﾞ /　　 　 　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　/　　／　　　＞ァ个ー ''"　／//　　　　 　 　∧
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　　　　　　　　　.ﾏ.ﾍ　　　　　 　 i
　　　　　　　　　　ﾏ.ﾑ　　　　　　i　　 .,／⌒
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　　　　　　　　　　　　V廴二--`--x-"ﾆ二ミヽヽ　　　　 　 ,
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　　　　　　　　　 /、::::ﾊ: :!: : : : : ム-r-ミ　　　　 ,z=ミ, !: : :!: : :i
　　　　　　　　　,: : iヾ: ヽ:!: ! : : ! Y:::`┐　　　　 Y::'.ｫ.V: ヽ:!∧:.!
　　　　　　　　　! : !: : :!/rV 、: :!i弋__:ﾘ　　　　　弋:ｿ　!: :1:/ .V
＿＿＿＿＿ イ!: :!: : : : { 　 ヽ: :! ,,,, 　 　　　 　 ' 　 ''''i.!: :ト 、
: : : : : : : : : : : : :!: :!: : : : ＞ _つ {　　　　　 r== ｧ、　.ノ !:/　ヾ、　　　　　　　　　　　　戦ったのは私一人だけど、村のみんなの協力あっての成果さ。
: : : : : : : : : : : : :!: i: : : : : : : : : : ｀>-　　　　｀¨　, ｀＜:i　!　　　　　　　　　　　　　　 　 聖騎士様の戦い方とかも学ばせて貰ったし。
: : : : : : : : : : : : ヾ:!: : : : : : : : : ／._廴　｀　丁": : : : :/＼
: : : : : : : : : : : : : : ／: : : : : :／ r,X////｀,V/!: : : : /
: : : : : : : : : : ＞ ": : : : : :／-≦=、//＞x /V,` ヽ 、
------- ",＜ : : : : :,　.'Y"　　　 V/,／⌒⌒Vヽ,ヽ ヽ
　　　, .＜: : : : : : ∠ --/　　　　　Vヽ,- r"　 `r ,,∧　.Y
-- ": : : : : :＞ " : : : : /＿_　　　, /`.'∧ヽ　,.ノ //∧　!
: : : : : ＞ " : : : : : : : /　　　ヽ /./,/,/　｀¨¨ ／.ノx/ Y　i
:＞"　 --───‐ ./　　　　/.ノ,..--...、　　　／／//　∧.、
　　　　　　　　　　./　　　　./,.＜::::::::::::ヽ,　イ｀"///i　　.∧ 、
　　　　　　　　　 /　　　 ,..＜:::::::::::::::::::::::}///////,/ヽ　　.ﾑﾑ
　　　　　　　　／　 　 , ＜⌒ヽ:::::::::;. .イ////∧//i　 ヽ　　.ヽヽ

622 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:46:25 ID:QuIVh1go

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　　　　　　　　　　,.／ {　　,ｨfｷ /.|　/ .N ＼　　 l !／　　　　　＼//
　　　　　　　　　　　|　.|.∨/rﾉ　　|/. 'ミﾒ| ∧　/ /　　　　　　　 ∧
　　　　　　　　　 　 |　Ⅳ　ゞ'　 　 　 ｨ幺|/|　/　i　　　　　　　　　 ヽ、
　　　　　　　　　 　 |　∧ 　'　　　　 {r'し　/!/　　!　　|　　　　　　|＼ ＞
　　　　　　　　　　　i　　∧ 丶 _　　ゞ- './　　　,〈|　　|　　　　i　　!　 ゝ　　　　　　　　　　そっか……みんなで力を合わせれば困難も打破できるんだね。
　　　　　　　　　　　∨从 .＼　　　　　 /／!　/ノ　λ.l　　　　i　　!
　　　　　　　　　　　　Y　 ∨∨≧zzzz＜¨ト､' /／　∨　　　 .!ヽ,!
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::／　　 　.ハ'　　　　∨　　　| ﾘ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 γノ　| 　　　　　 .ｷ　　　　 ＼＼/
　　　　　　　　　　　　　　　//ﾘ.／!　　　　　　 |!
　　　　　　　　　　　　　　 i_.νﾞｲ |　　　　　　 |ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　r'/　β ',　　　　　 　! |
　　　　　　　　　　　　　/ /　.β　.',　　　　 　 | .|
　　　　　　　　　　　　 ,' / 　β　　ﾍ　　　　　 | |',
　　　　　　　　　　　　 {.ﾟ{ 　 B　　 .λ　　＼　.| ! .',
　　 　 　 　 　 　 　 　 ',　 　.B　　　| ',　　　 ＼! 　 ',
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ',　　 B　　.∧　　　　　 |∨　＼



　　　　___　　　　　　　　　　　　　　ｨ=＝:_ミｘj|:/j_____
　　　　＼＼　　　　　　　　　　　　／ ／:::::::::Y/:::::::::jヾ
　　　　　 ＼＼　　　　　　　　___ノ／　＼::::/,,/　>----x__
　　　　　　　＼＼　　　　　　`ーｲ/　　|　Yミ= ///,イ/__ミ､
　　　　　　　　 ＼＼　　　　　 イ/　　∧ミ=--ｲ///ｨｊ/¨ｌjjjﾊ
　　　　　　　　　　＼＼　　　　 |/|　,/　|ミ=(¨ｲ| | |rx｀　j | l }
　　　　　　　　　　　 ＼＼　　 //ﾍ/　/j|Vミ.〉jjﾍＶ.`'　〈//ﾚ
　　　　　　　　　　　　　＼＼//　/　/::::j :ゝ" j|　ヾ .ｭ /／　　　　　　　　　　　　そうさ、人間達の団結で魔獣を倒せる。
　　　　　　　　　　　　　　 У/　/　/ :::::|::::/___　r-　_/
　　　　　　　　　　　　　　/ /　/　//::::/::/===Y==ゝ､　　　　　　　　　　　　　　　なら――
　　　　　　　　　　　　　./ /　/　/／ /ノ/:::::( ◎)::::ヽヽ
　　　　　　　　　　　　./ ./　/　'　／:::＜{:::::::::-=-:::::::)__',
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　　　　　　　　　　.ノ ./ ＼　 ヽ::::::: /　　j::::::::::::::0:::::::',　 .',
　　　　　　　　　ノ ../ /　 丶 　 >､'　　 ﾉ::::::::::::::::i:::::::::',　 .',
　　　　　　　　ノ　 /.∧　/　.＼'::::::＼ /::::::::::::::::∧:::::::::',　 .',
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623 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:46:46 ID:QuIVh1go

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. ,─‐- 、
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　　　　　　,／: : : ｀丶、　 .!: i／: :ヽ、
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　　　　　　　 　 ,. .----.ヽ !:/: : ＿_乂--'::/
　　　　　　 ,. イ──'::￣ヽi: ／::::::::::::::::::::/: :ヽ、
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　　　　/.'　 ,. ＜: : : : : : : : : : : : : : : :｀ヾ::|: : : : : :ﾑ
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　　　　,へ、: : : :/: ＼ : : : : : : _: : : : : : : : : ﾑ: : : : : :ﾑ
.　　__/: : :｀ヽ:／: : : : ヽ: :;x＜ : ヽ: : : : : : : : :!: : : ヽ: ﾊ
　 ./: : : : : : : |ヽ: i : : : :ﾄ、: : : : : : :ヽ: : : : : : :| : : : : ﾄ、i
　 ,: : : : : : : : |. ヽ:| : : : |　ヽi、 : : : : ∨ : : : : i: : : : : |ヾ|
.　i: : |: : : : ｲ !　 i ﾄ、: : i　 ヾ ヽ : : : : V: : : : ,: : : : : :i. ij
　.|: : i : : :ム i 　 !:i ヽ: :|,＞七￣ヽ: : : i: rヽ/ : : : : : i
..∨: ｲ: : :i　 ｀!ヽ　　　ヾ!　＿, --ァx: : |'/ .i.|: : : : : : !
　.V　ヽ: :! ┌r,x、　　　　/　r':::::::|'　!i: ! 〉ﾉ八 : : : : i
　 .∨　ヾ!ヽ 弋:::i　　　　　　乂z.ｿ　 |:/- ': : : : : : : :|
　　.∨　　∧　｀┘ 　,　　　　　,,,,　 .ノi: : : : : : : : : : i　　　　　　　　　　　　　亜人達とも手を取り合えれば、
..∨　i- 、_.八 ''''　　　　　　 ,　　　　　|_: : : : : : : : : :!　　　　　　　　 　 　 　 昔みたいな楽園を取り戻すことも出来るかもね。
..∧ .∧i ヽi　 ＞ ,　　　｀ ￣　 ,　 ,　＜,i: : : : : : : : : |
　∧　/　　} 　　./: : :＞　-　', ＜////,.ヽ- 、: : : : : !
　 ∧.i　　 .!　　./: : : : :__i,/,Y////,＞,　　　 .ヽ: : : : :i
　　 ｀|.,--xi、 ,/ : ;＞//,>,-x-ｪ'///,　　　　　. Y: : : :|
　　 ／:::::::::::ヽ:／　 /／ｲ:::ﾉ＞ﾉ,/./　　　　　　 | : : ∧
.　　∨::::::::::::∧!　 /ヽ >`-'-',//, '-- .、　　　,　.i: : : :ﾄヽ、
　　　V::::::::::::::::ヽ///`,ｲ/ヽ'/,／　　　 ＼ .／　,| : ﾄ :ﾑヾ 、
.　　　∨:::::::::::::__ヽ//////,／　　　　　 .／　／,: : i ヾﾊ
　　／:∨::＞'　　　＼//／　　　　　　∠　 ',/// : ﾊ .ヾヽ
..／: : : :V__ヽ　　　　 ｀X　　　　　　／,,////// : : :∧ .ヾ 、
' : : : : : /　 i ヽ　　　　　　　　　 ,／,,/////// : : : : ∧　ヾ 、
: : : : : :/　　ﾄ　 ヽ、　　　　　, .＜,,////////: : : : : : :∧　.ヾ.、
: : : : :./　　 | i　∧ヽ　　 , ＜///////////: : : : : : :ﾄ、ヽ
: : : : /　　　|ハ .∧ ヽ＜/////////////: : : : : : : :ﾊヽ:ﾑ
/: : /　　ヽ .!/∧ ∧、∨////////////: : : : : : : : : ﾑヽ:ﾊ
: : :.{　　　　ヽ,/∧ ∧、i////////////: : : : : : : : : : : i　ヽ:i
: : ∧　　　　 .V　i　∧`!///////////、: : : : : : :ﾄ、: : |　.ヾ!

624 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:46:57 ID:QuIVh1go

　　　　　　　　 　 　 　 _..　 -‐　　　　 　‐-ミ
　　　　　　　　 　 __／　　　　　　　 　 　 く⌒丶
.　　　　　　 　 ／　　 　 　 　 l　　 　 ﾄ､ 　 ＼
　　　　　 　 厂＼　　　 　 　 ｣__.メ、｜r辷　〈＼
　　 　 　 　 |　　 Ｌ.　　｛　 　 |ｘヒ　V　り｛　|_〉　＼
.　　　｢￣＼|　　 　 ∨ ｛　　 代:り　　　｀ ∨‐‐-ミ
　　　 V´￣＼__.ノ 　|　　＼　乂 　 　 , -　} ､　 ＼＼　　　　　　　　　　亜人達と……。
　　　/　　　　 `､＿丿rﾍ、　 く⌒ 　 　 　 　 |∨-┘
　　ノイ　 　 　 ｛　＼└--＼ 　＼　　 　_/Lﾉ
　　　｜　 　 　 ｛--┘-‐＜__＼厂　爪
　　　人　 ､　　 〈＼　　　｝ _｣ﾆﾆニ｛
.　 　 　 ＼｢＼　｜　 　 ∠..__　_　　＼‐-ミ
　　　　　 .ﾉ 　 ＼|　　 /　　　 ＼｀　　 ｝ 　 `､
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ￣＼〕ｎｎｈｎ 　 |
　　　　　　 　 　 　 　 |　/　　　　 ＼ｌ　|　j_]ハ
　　　　　　 　 　 　 　 ∨　 　 　 　　| c|　j_｣　|
　　　　　　　　 　 　 　 |　　　 　 　 /|　| /ノ 丿
　　　　　　　　　　　　　＼　 　 　 //c//ニ〔
.　　　　　　　 　 _｣⌒＼｜〕ﾆﾆﾆ〔_ 　{く_rﾍ_ﾉ
　　　　　　　　く　　⌒V/く_rﾍ._r-┘/　 ｌ 　|



　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 .　 -‐━‐-ミ
　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　-‐…‐-ミ ｀丶
　 　 　 　 　 　 　 　 __　.′／-‐=＝=‐-ミV　｝ -‐‐-ミ
　　　　　　　 　 　 　 Vﾆﾆ=‐-　 __ 　 -‐ 　｝厶 -‐‐-ミハ
　　　　　　　　　　　　 Vﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=┐____. . . . . . . . .＼
　　　　　　　　 　 　 　 |ﾆﾆ＞-‐==‐-.丿ﾆﾆ｝ﾆ＼ . . . . . . ﾟ｡
　　　　　　　　　　　　 . . ´. . . . . . . ／. . . . .｝ﾆﾆハ. . . . . . .乂____彡
　　　　　　 　 　 ___／⌒. ／＼. . . . . . . . .　｝ﾆﾆニ|. . . . . . . .
.　　　　　　　 ／. /.. . .. ./. . . . . . . . . . . . . └-=ミ∧ . . . . . . |
　　　　　 　 / . . ′ . . /. . . . . ./.|. . . . . .-‐ﾍ. . . Vハ. . . . . . |
　　　 ｰ-‐=′ . i. . ././　｝. . . / ∧. . . . . . . . . . . .|-┘. . . . .八
　　　　　　. . . . .| .∧｛ ノ｝. . / /　 . . . . . . . . }|. . . . . . . . . .｛
　 　 　 　 |. . ./ .V ﾄ､_　 ｝／|厶斗 . . . . . . . 八./. . . . . .∧｛
. 　 　 　 八. ｛　　. ﾋﾘ　 　 `トミ___, ｝. . . . ／＾V. . / 〈／　 ｛
.　　　 　 　 ＼〉　｝　 ,　　　 ﾋ.リ ″｝ . ／_rぅ丿. /
　　　　　　　／. 人　　 　 　 　 　 厶イ.　-‐ . . ./　　　　　　　　　　あ……ごめん。
　　 　 　 ／ . . . . 个. . . ‐-　　　 .　r┐. . . . . /　　　　　　 　 　 　 亜人は神の敵だもんな。
. 　　　／ . . . . . . 丿. . . .〕ニﾆ爪_／ ｛ . . . . /
　　／. . . . . . . ／. . . .厂〉'＾V⌒辷__八. . . .｛
.／ . . . . . . .／ . . . . . |_/r=<＾V...........　⌒丶｛
. . . . . . . ／. . . . . . . . .〉...Vﾝ__｣......../　　 　 ﾟ｡
. . . . ..／ . . . . . . . . ／└ｧく__...........　　　　　 °
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625 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:47:14 ID:QuIVh1go

　　,----ﾆ=- 、: : : : : i.　 , . ──── 、
.／: : : : : -ｧ--- : ヽ __ﾚ__∠￣￣￣￣｀ヽ
': ＞' ￣, ': : : : : : ／:::::)::::; -`──-. . 、
　　　／: : : ;....イ/:::::::::／: : : : : : : : : : : : ＞. 、
.　　/: : : : /::::::::::::::::／: : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ、
.　 ﾑ - 'イ::::::::::::::::/ : : : : : : : : : : : : : : : ＿ : : : : ＼
.　, : : : /::::::::::::::::::!: : : : : : : : : : : : : : ＞' : : ヽ、: : : :ヽ、
.　!: : :└──x::::|: : : : : : : : : : : : :／: : : : : : : ヽ 、__＞ １
　|: : : : : /:/ i: :ヾ!: : : : : : : : : : : ,: : : : : : : : : : : : :」: : : : :|
. i : : : : /:/ : |: : : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : , イ : : : : : i、
,.': : : : ｲ:/ : : ﾏ : : : : : ;. ==.ヽ:/: : : : : : : : ,. -ァ/: : : : : :/:!
: : : ／ｲ': : : : :V : : : : i !　_ﾉ　!: : : : : : :／＞xイ: : : : : /: i
: ／／ : : : : : : ﾏ: : : : |.ﾄ .i　 ,:/: : : : :/　　　　,`ヽ: : ｨ'.: ;ｲ
': :': : : : : : : : : : ﾄ、: : :iヽ_┐ i'i: : : : /　' ｀`Xムイ', ｲ ／!i
: : : : : : : : : : : : | !ヽ : ﾄ　　　 .|: : : ,　 　 ,..y'｀`.／.!,イ/ ヾ、
: : : : : : : : : : : : ﾄﾊ .|ヾ!　　　　ﾏ: :i　　　i/ 　 /　 ／'
: : : : : : : : : : : : |ヽV　　　　　　.V:|　　　　　 丶,
: : : : : : : : : : : : | ,`'__　　　 ヽ、 ヾ!　、　　　,　'　　　　　　　　　　　　でも……ずっと敵のままで殺し尽くすわけにもいかないでしょ。
: : : : : : : : : : : : i',` --x` -x　.!ヽ　　 .`_,--'　　　　　　　　　　　　　　どこかで仲直り……神の怒りが収まった時こそ……。
: : : : : : : : : : : : |//////＞.x｀ヽ ｀.-'
: : : : : : : : : : : :ﾑ、/////////ヽV
: : : : : : : : : : /￣`ﾆ二ﾆ-- '''// !.i
: : : : : : : : : :i/ ￣ ｀ヽヽ, ￣ ￣￣ヽ- .、
: : : : : : : : :./　　　　　＼ヽ/////,i |ヽ　ヽ
: : : : : : : : :i　　　　　　 .ﾊ ∨////!ゝ-ゝ-x
: : : : : : : : :|　　　　　　　 .i .|/////`ﾆ─‐ヽ 、



　　　　　　　　　　　　|　 l|　　　　 ﾊ l､ヽ　　　　 !ヽ　ヽ＼　　　　 ヽ　　 |　　 　　|
　　　　　　　　　　　　| 　| l　　　　| |lヽヽ　　　　|__ヽ, -r―r――　|　　 |　　 l　 |　|
　　　　　　 l　　　　l, i　l |l |　　　 .| ヽ--r――==L _,>==L==ﾐﾐ〟　l　　|ヽ　 l 　| /
　|　　　　　| 　　　 || | / |l,イ　　　|　!.　 ヽ ＼/TT////､(l _,､ ＼｀　|　 .| ヽ　　/ /
　|　　　　 i |　　　 l | |,|／|--|　　 |　ヽ　 ヽ　＼ l|/////> l ﾘ　　＼ |　 | /i　　|　|
　|　　　　 |.|　,. -イi´|イ,. |_　| 　　|　　ヽ　　ヽ　　ヽ ､___,. -'_-つ　V　　|/|l　　　/
　|　　　　,lィ´　　,/-/(l￣｀　 ヽ　 |　　　　　　ヽ　と,-- ' ´　　　ヽヽ|　 ,|l　|l　　/
　 l　　 ,.イl |　,イ////==/>　　ヽ |　　　　　　　　　　/ / / / /　;;　|　 | .||　|　X
　 ヽ　　　|V// l|//|///ﾘ｀,}　　　ヽ　　　 ､　　　　　　　　　　　　; ; l|　/ ﾘ　| ,/　＼
　　ヽ　　 l |/ヽ ,|;;;/｀゛> '´, ,-'　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ;　ﾘ /　　 .ﾚ
　　　ヽ　 |ﾘヽ ヽ| ´´　　　　 //　　　　　　　　　, --　 　　　　 ,;／ VX　　　　　　　　　　　　　　　神は……。
　　 　 ヽ　ﾄ､ヽ ヽ ; ;　/ / /　　　　　　　 ,　 　'　　　　　　　 ,イl　　/　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
!　　　　 ヽ| ヽ　　 ゛;　　　　　　　　　 r‐'´　　　　　　　　　 ／ /l/l　∧　 ヽ　　　//　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　聖騎士様！　　  |
ヽ　　　　ヽ|｀｀ヽ　　゛､ 　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　/　　| /　.ﾍ　　ヽ　 //　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿ノ
..∧　　　 l|　| .|　＼　 ゛､　　　　　　　　　　　　　　　／　／／　 ﾚ　　 .ﾍ　 ヽV /
/　ヽ　　 li|　V　　 l｀ー-゛〟 --------------　'´　／／　　　　　　　 ヽ r--,

626 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:47:26 ID:QuIVh1go

‐- ､　　 　 　 /　　　　　　::::::::::::::::::::ヽ
　 　 ＼　 　 ﾉ　　　　　　　　　::::::::::::::::＼
.　　　　 ヽ "　　　　　　　　　　　｀　､:::::::::ヽ　_. . -―-. ._
　　　　　　　　　　 、　　　　　　　　　＼:::::／: : : :―- : : : : 、
　　　　　 　 ＼　　 ヽ　 　 　 　 　 　 　 /: :/: : : : : : : : : : : :.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ': :/: : ::. : : : : : :.＼l: : :',
　　　　　　　　　　　　 丶　　　　　　　 ': :.!: : :ハ: : : :ヽ: : : ヽ: :.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ;ｨ:.l: : :.l＿ヾ ､: :.l,.ヽ; : : : ﾄ､
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　' l:/: : :代ﾂ 　 ヽ ゞ'　ｿ: :.!　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾊ:.!: : ! 　 　 '_　　／:ﾊ:lヾ　 ）　　　　　　　　　　新たな亜人の村の情報が入りました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ' V､:!｀ ,.‐　-　 ､} '　｀　／
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿　　 　 　 ―-ヽ (　｀ヽ'　／　.／　　　　　　　　　　　　 そこに大罪人リリスも居るようです。
　　　　　　　　　　　　‐　　　　　　 ‐　 _　　− _　‐⌒ '"⌒´ ｀
　　　　　　　 ,　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /￣´　　　　　　　　,　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'　　　 ,　 _,.､-,. _,ィ -{ !
　　 　 ／　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ' 　 　 /'",...::::::::::::::::::::::!l
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　 ´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!:::::::::::' .}::::::::::::::::::::::::::::ﾉ:l
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627 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:47:37 ID:QuIVh1go

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　　　　　遂にリリスの隠れ村を見つける。

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628 ： ◆g51h1lhLxU ：2025/09/28(日) 11:47:50 ID:QuIVh1go

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　　　　　そして聖騎士は人間を率いて襲撃する。

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