【R-18G/TSもの】真・女神転生V/IF回帰の女神編

1 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/18(金) 22:23:41 ID:tQG1qPJx: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【　　　注意！！　　　　】

　　　　　　　　　　　　　　　歌詞の書き込みはご遠慮ください。

　　　　　　　　　　　　　　　真・女神転生VならびにVV、創生の女神編アフターものとなります

　　　　　　　　　　　　　　　原作、設定への独自解釈ならびにネタバレが多数含まれますのでご了承ください

　　　　　　　　　　　　　　　本作主人公はTSし、マリィ（Dies irae）となったやる夫となります

　　　　　　　　　　　　　　　 TSキャラと男性との性交シーンがございますので、苦手な方はご注意ください

　　　　　　　　　　　　　　　また、凌辱やグロテスクなシーンを含みますので合わせてご注意願います

　　　　　　　　　　　　　　　旧トリップ：なつしお ◆ZtuqNJcOVE

　　　　　　　　　　　　　　　当スレはまとめフリーとなっております。

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　　　　／　　　　　 ./　　　.|　　 '､　',　　　　　ヽ　} 　 ~"''　/ｲ|＼`､ﾉ　 )}　　＼.　　',　　　＼ー――――――――ミ
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　　　　　　／　　　 ,　　 |　　　＼(ヾ ', )}　　　　　　　　　　　/　 |　/―ミ　＼　　　　.)/　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　＼
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八　'.,　　.八　　　　八　　　￣(⌒ ／＼　_,,ノ~~~~~~乂,,_ ／＼＿__>. 　＼　＼. 　　　＼　　　　　　　　　＼　　　　　　　＼
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　　　　　　　　　　　　　　　 <　回　>　　　　<　帰　>　　　　<　の　>　　　　<　女　>　　　　<　神　>　　　　<　編　>
　　　　　　　　　　　　　　　　＼／　　　　　　＼／　　　　　　＼／　　　　　　＼／　　　　　　＼／　　　　　　＼／

　
856 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 16:25:25 ID:4i/h91Rh: これは……
857 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/26(土) 16:26:57 ID:TRpPFFmC: 　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　／ '⌒ヽ　　;　'⌒ﾞ＼　　　　　　 ||　　||
　　　　　　／　　　　　 ∪　　　＼　　　　 ||　　||
　　　　　／／´　｀ヽ　　　/´　｀ヽ　＼　　ｏ　ｏ
　　　／　（　　　● l 　　l ●　　　）　＼
　　／　　　ヽ_　　_ノ　　　ヽ_　　_ノ　　;　＼
　　|　　;　 ''"⌒'（　　　　i　　　　）'⌒"' ∪ 　|
　　|　 ∪　　　｀┬─'＾ー┬'′　　　　　　|　　　　だ、大丈夫ですかお！
　　＼　　　　　 |/⌒i⌒､|　　　　　　　／
　　　　＼　　　　　 !、＿＿,!　　　U　／　　　　　すぐに治療を――
　　　　／　　　　　　､_＿__,,　　　　　　＼
　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　 |　　､　　　　　　　　　　　　　　　 ,　　 |

　　　　　　　,,　‐'' " ￣￣ "'' 　.,
　　　　　／　　''';;;:::: :: :　　　　　 ` ､
.　　　　 /　　　　　　;;;:::: :: :　.　　　　ヽ
　　　　/　　　　　　　　'';;::: :: :　:　.　　　',
　　　 ,'　　　　　　　　　 ;;::::: :: :: :　:　　　',
　　 .j"';;;;:...　　　　　　　;;:::::: :: :　:　　　　'.,
　　 l!:: :: ::''':;;..　　o　,,::'':::::: :: :　: c　 ....::..　ヽ
　　 li:: :: :: :: ::''' ''' ' '　　　　　　　　' ' '' "　　_）
　　ﾉ:: :ｅ:: :: ;;..-一ｔｒ:,;;ｒ;;;一-‐-;;ｒt=ｖi=-‐ｒI~
　ヽ､___,／::::::::::＼Ｉ|;::l::;;　　　: ::|:|　:||i　 i!.}
　　　ヽ:::､､:::::::::::::::::`､ヽ'',,;;;;:::::ノﾉ　','!ｙﾉﾉ　　　　　　　　い、いい……手持ちを使ってこれ、だ
　　　　i＼`/~ヽ:::::::::::.`｀‐-=''"　　_;;;ｭ〉ﾆ!、　　__
　　　　'､`i;;､::;I:::i_;;;:::　　　　　　／ ,-=＝､ヽ／i　ヽ　　　もう助からない――――そ、それより……側、に……
　　　　 L ヽ＼=､ iＬ,,,__..:::::::..../ ／,ｒ'''⌒ヾ::i} / ...:::l
　　　　ヽ=ﾆ二ヽ|iヽ⌒ヽヽ::::l|/ /ゞ（(ﾝ)ｱﾉi}/:::::::/
　　　／""''''';;;__＼＼`ｉ〕}:;;;;:i:i（､_ 〉`="_ｨ'/:::::::/ヽ,,,_
　 _,,-~~`‐-=- ､､__ヾ、|ﾚ/､_;;;:||:i: >ﾃ=-''iノ::::::ノi　）　~ ''
''~　　　 :　: ::: ::::::::........--‐=一T;=ﾆ二＿テ￣ l|　,'~￣..:::

　
858 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 16:27:35 ID:v7dE81Wz: 下半身押しつぶされてか…無理や…
859 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 16:28:24 ID:dP+aXMBs: 「下半身を瓦礫に押しつぶされた」と書かれた時点で予感はしていたが手遅れか…
860 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/26(土) 16:33:38 ID:TRpPFFmC: 　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　-=ニニニ=- _
　　　　　　　　　　　　　　　　／ニニニニニニニ＼
　　　　　　　　　　　　　　　_-=ニニニニニニニﾆﾆ-_
　　　　　　　　　　　　　　/ニニニニニニニニニニﾆ-_
　　　　　　　　　　　　　 ‘ニニニニニニニニニニニﾆ-_
　　　　　　　　　　 /ﾊニニニニニニニニニニニ二ﾄ､
　　　　　ﾊｧ　　　　　 ∥∧ニニニニニニニニニニニﾆ|ﾆ|
　　　　　　　　　　　　ニﾆ∧ニニニニニニニニニニ二|ﾆ|ヽ
　　　　　　　　　　　　|ニﾆ〉|＼＿＿＿＿＿＿＿＿_／／_=|
　　　　　　　　　　　　|ﾆ／/＼＿＿＿＿＿＿＿＿_／|＼_/
　　　　　　　　　　　乂／ニﾆ｜:::::::::::::ヽニﾆ/:::::::::::|ﾆ|　　　　/　　　　　　　　　よ、よく見たら子どもじゃないか……ああ、くそっ
　　　　　　　　　　　　　　　`､ニ|::::::::::::::::::|ﾆ|八::::::::::/ﾆ八　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　`､八:::::::::::::ノﾆ|ニ｀¨¨´ﾆ/ﾆ| 　 /＿＿__　　　　　　俺……俺の、胸ポケットにカードキーが、ある……
　　　　　　　　　　　　　　　 _∧ﾆ｀¨¨¨´ﾆﾆ|ニニﾆﾆ/ﾆ/＼/〔ニニニ〕
　　　　　　　＿＿＿＿／=V∧ニニニニ|ﾆ二二/__/ニﾆ⌒^'「￣|￣|￣ |　　そいつ……で、地下の……地下のターミナルへ、行くんだ
　　　　　　 /　/ﾆﾆ/ |／ニニV::∧ﾆ／::::::::::::::::::::/:::::′ニニ二| 　 |ニ| 　 |､
　　　　　_-/　/ﾆﾆ/　 |ニニﾆﾆV:::∧|／￣￣￣|＼:/ニニ二二| 　 |ニ| 　 |ﾆ＼
　　 _-=ﾆﾆ|　.|ニﾆ| 　 |ニニニﾆV:::::::＼ﾆニニニ／’二二二二|￣￣￣￣|ニニ＼
　／二ニﾆ|￣￣￣￣ |ニニニニV:::::::::::￣￣￣　:/ニニニﾆﾆ∥＿＿＿__|ニニﾆﾆ＼　ﾊｧ
/ニニニニ|＿＿＿＿ |ニニニﾆﾆ＼::::::::::::| |::::::／ニニニニﾆ/　 /ニﾆ|　 |ニニニﾆﾆ`､
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫が駆け寄り、真横にかがむ。

　　　　　　　　　　　　　息も絶え絶えの中。男は悪態を付きながらも、するべきことをしなければと痛みを答えて続ける。

　　　　　　　震える指先が左胸を示唆する。言われるまま、やる夫が手を伸ばした――中には、むき出しの電子カードキーが一枚。

　
861 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 16:39:16 ID:v7dE81Wz: アクマの出るこの状況じゃないなら口に出せんけど学校の生き残りの為にも
ヘルムからリュックから何から武装譲って下さいって言わなきゃならんのエライわ
862 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/26(土) 16:40:07 ID:TRpPFFmC: 　
　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　-=ﾆニニニﾆ=-　_
　　　　　　　 _ -=ﾆニニニニニニニニニ=- _
　　　　　　　 _-=ﾆニニニニニニニニニニニﾆ=-_
　　　　　　　-=ﾆニニニニニニニニニニニニニ=-_
　　　　　 -=ﾆニニニニニニニニニニニニニニニ＼
　　　　　　-=ﾆニニニニニニニニニニ＞────‐く
　　　　　　|ﾆﾆニニニニニニニニニ／ﾆニ／｀Y:￣:寸{
　　　　　　|ニニニニニニニ二二／ﾆi|ニ/ニﾆj{::::::::::::'/,
　　　　　　|ニニニニニニニ二／|ニﾆ|二ニﾆﾆ|:::::::::::::}N_
　　　　　　|ニニニ二二｡s≦ニニ|ニﾆ|ニニニ∧:::::::::/ﾆ=-_
　　　　　　￣ﾏ≧=≦ニニニニニ|ニﾆ|ニニニニ＞彡ニﾆ=-
　　　　　　　　ﾏニニニ二二二二|ニﾆ|ニニニニニニニニﾆﾆ>　　　　　　　　ふっ――――ふぅ……避難、してきた人はみ、みんな
　　　　　　「ニ≧s｡ニニニ二二人ﾆ.人ニニニニニニニﾆ／　へ
　　　　　〉ニニニﾆ≧s｡ニﾆ〈ニニニ〉ニYニニﾆY二／　／／＞｡　　　　国会議事堂へ……ターミナルで、行ける……
　　　　　　/二二二ニニニﾆ＞｡ ≧=≦ニﾆ乂二ﾆソﾆ/　　　_-=ﾆ.／}
　　　　　　ﾆ=────=ニニニ＼≧=─── くニﾆ/　/　_-=ﾆ./　/　　　　使い方は、壁にマニュアルがあ、あるはずだ
　＞'"￣￣＿　＜￣￣￣＼二ﾆﾆ＼i:i:i:i:i:i:〉　　＼/　/　/ニﾆ/
｡s≦ニニニ二＼　＼　　＼　＼二ﾆﾆヽi:i:i∧｀　　　￣￣`　　/／
ニニニニ二二二＼　＼　　＼　寸ニﾆﾆﾏ/∧　　＼
二二ニニニニニﾆ∧　　　　ヽﾏニニﾆﾏ/∧＼
二二二ニニニニニ∧　＼　　　　 '/ニニﾆﾏ/∧　＼
ニニニニニニニニニ|＼　＼　　 |ニニﾆﾆﾏ/个　　　　〉
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　活力を振り絞り、語る。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　助けを求めてやってきた少年が助かるための道を、精一杯に示す。

　　　　　　　　　　　　　　　見送る事はもうできない心苦しさを堪えて、まもなく死に行く己の恐怖を沈めて。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　務めを果たす。

　
863 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/26(土) 16:43:07 ID:TRpPFFmC: 　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　---
　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::＼
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　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::__彡ヘ,
　　　　　　　　　　　　　　　 |､:::::::::::::::::::::::::::::r┴─ ､::::＼
　　　　　　　　　　｢{辷竺竺竺竺竺彡'⌒ヽ:::::＿}
　　　　　　　　　　　 ∨/Y⌒;:::::::::.'⌒ .しヘ:::::::〈_彡〉
　　　　　　　　　　　　　　 └圦_,ノ:::::::乂_,ノ:::::ト＼└‐ﾍ　　　　　　　――そ、それくらいか…………
　　　　　　　　　　　　　　　　　_∧::::::::::::::::::＿ノ三ヽ∨//∧
　　　　　　　　　　　　　｛＿彡y==ミ〔____〕 ////∨//∧_　　　　カード、カードキーがあれば行けるはず、だ
　　　　　　　　　　　　　　／＼彡｢---ミ/:::::::／///:::::∨_彡'
　　　　　　　　　　　 /:::::乂_::::::乂_,多ﾞ__／///ノﾍ_／.，-―　　　わわ……わかった、か？　もう一度は、勘弁してくれ、よ？
.　　　　　　　　　　 /://⌒i＼ヾ__::::::‐-::_彡／　　｛／／///
　　　　　　　　　　　／i//! 　 |::::|≧====≦:::/　　 //＼{////
　　　　　　　　 |////|　　|::::乂＿＿彡':/　　 /:::::::::::∨///
　　　　　　　　彡ﾉ＼./＾Y⌒ヽ::::::::::::::::::::::::|_____∧::::::＼::∨//
　　　　　　 ////＼_/　；　　 ’ー‐/⌒:Y"⌒:, ::::::l:::::::::/＼∨
　　　　　　rく///!―‐|＿l　　 ’:::::::::|　　 |　　 :| :::: |⌒¨^>　`'ー
.　　　　 ∨// |__／l　 |￣¨|::::::::: |ｰ―:!､　　| :::: |｀⌒7
　　　　　 ∨/ |____人.人__ノ:::::::::::|　　│￣¨| :::: |__彡
　　　　　　 ∨∧::::┌─z┐::::::::::::乂__人____ﾉ:::::: |__彡
.　　　　　　　 ∨∧:::|__ｎ___|┐::::::::::::::::::::::::::::::::::::_人_彡ﾍ.
　　　　　　　　　∨∧l　|｣　:|┘::::::::::::::::::::┌――――┘│
　　　　　　　 ∨/l　　　:| :::::::::::::::::::::: └――――┬┘

　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
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　　　　　　　　　　　／　　-一'　　　　ﾞー-　　＼
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　　　　　　　　|　　　　ヽ_　　 _ノ　　　ヽ_　　_ノ　　　　　|　　　　　――――大丈夫ですお
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　　　　　　　　　　＼　　　　　　ー一　　　　　　／
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.　　　　　　　 | 　　 i　　　　　　　　　　　　　　　i 　　|
　　　　　　 , -‐┴-､__,i　　　　　　　　　　　　ゝ､ｰ┴‐--、
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　　　　　　 `ｰ' ｰ´￣　　　　　　　　　　　　　　　　￣｀ｰ 'ｰ´

　
864 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/26(土) 16:45:28 ID:TRpPFFmC: 　　　　　　　　　　　　　　　 -‐…‐-ミ、
　　　　　　　　　　　／二二二二二＼
　　　　　　　　　　　 /二二二二二二ﾆﾆ:.
　　　　　　　　 l二二二二二二二二:l
　　　　　　　　　 _｣jニ＞…・・・…＜二f:L_
　　　　　　　　 }j[^う≠ミく:i!:「>≠ミCぅ^]{
　　　　　　　　 Vl}Y////ﾊ:}jY///ﾊXﾘ{Vﾘ
　　　　　　　　　　　｀八////,八}ゝ// ﾉﾒ}/^
　　　　　　　　　　　Ｖj〕ぁj〔:ji{;ｉ:{f〕｢{ｸ]{^-n　　　　　　　　　　　よ、よよし……
　　　　　　　　　　 {V{iﾘ;})i!{ｷjNi|ﾂj{;!{-=}
　　　　　　　　　　　　 V/厶≠=ミく刈k;}-=j　　　　　　　　　　　じゃあ、もう行け――――
　　　　　　　　　　　　　 V/]ﾘ/i{〔ﾒX}[:|八_ ﾉ　　　　j!
　　　　　　　 _,,....,,_ ....-=〕く=≠ミﾒ}ｘく=-.._,,...,,_ 　 /'
　　　　　　__//} }//”:::::::::乂ﾆﾆﾆ乂:::::::::::////} 〕くﾒ､
.　　　　　/::{//} }/{:::::::::::::::::.｀¨¨´:::::::::::::::}//// ////::.､
　　　　/:::::{//} }/{:::::::::::::::::::V7::::::::::::::::://// ////:::::::::`::-..,
　　　 }:::::::{//} }/{::::::::::::::::::::}[:::::::::::::::::;}/// ////:::::::::::::::::く}

　
865 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 16:45:35 ID:LHyQTTa3: 議事堂か、真３ではラスダン一個前だったが
866 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/26(土) 16:45:40 ID:TRpPFFmC: 　　ﾍ　　　　　　　　　　　　 {: : : : : i: : : : : : : : : :|￣|￣￣「|: : : : : : : : : }／
　　　',　　　　　　　　　　　ヽ､: : : |: : : : : : : : : :|　 |　　 |.|: : : : :＿_／
　　　 ',　　　　　　　　　　　　 V ￣｀ ――‐ｒ― ゝ__L.......」ｊ-‐ 「 _／
　　　 ',　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　:　|　 :| |: : : : : : : _ - ´
　　　 ',　　　　　　　　　　　　丶　　　　:　|　 :| |: :_ ‐　＜
.　　　　 i、　　　　　　＿,,..　-―┴-　､　:　」.. -‐"´　　　　｀丶､_
　　　　　',',　　　 _,ｒ'´／　＿__,.-　　　 `＜__　　　　　　　　　　　｀ー―-
　　　　　 ',',　　 / | ﾉ　／　, '´　　　　　　　＼
　　　　　　',',　∧ 〈__／- ､/　　　　　　　　　　丶　　　　　　　　　　　　　　　　.　:_
　　　　　　 ',', {、ヽ} } ､　, '　　 ,ｒ　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　 .　 _　´／
　　　　　　　',V } : }〈__ﾞｿ　　／　　_　　　　　　　　､　　　　　　　　　 .　_ -". イ
　　　　　　　＼`: :{　/　 , '　　／ﾉ　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　.　∠ - '´ 「
　　　　　　　　　｀ヽ}/　 / 　／／　 , -､　　　　　 ,.-‐i　　　　.　: _　´.　.　.　.｜　　　　ヽ／
　　　　　　　　　　 /　 /　 , '／　,　',　'´　　 _.. -''´／ }　　.　_ -'´.　.　.　.　.　.|　　　　　∠．_
　　　　　　　　　　 `"ﾄﾄ　/'　／ '´ _ .. -‐''ミヽ_／　 /.　: ／ .　.　.　.　.　.　.　|　　　　　　（　　つ
　　　　　　　　　　　 |.｀く{__..ｲ'　／／:　:　:　.　＼｀＜__／.　.　.　.　.　.　.　.　. |
　　　　　　　　　　　　|.　.ヽ}. ｀く , ':　:　:　:　:　:　. ＼‐､.　.　.　.　.　.　.　.　.　.　|
　　　　　　　　　　　　'i.　.　.＼ /:　:　:　:　:　:　:　:　: ｀丶､　.　.　.　.　.　.　.　.　|
　　　　　　　　　　　　 i　.　.　. i:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　丶､.　.　.　.　.　.　.　|
　　　　　　　　　　　　 'i.　.　.　.i:　:　:　:　:　:　:　: /:　:　:　:　.　丶、.　.　.　.　.｜
　　　　　　　　　　　　 i.　.　.　|:　:　:　:　:　:　:　/:　:　:　:　:　:　.　＼.　.　.　.　|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　男が震える手で入口の方を指差す。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　危うい痙攣を繰り返す手を、やる夫は両手で包みこんだ。

　
867 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/26(土) 16:49:49 ID:TRpPFFmC: 　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　-=ﾆニニニﾆ=-　_
　　　　　　　 _ -=ﾆニニニニニニニニニ=- _
　　　　　　　 _-=ﾆニニニニニニニニニニニﾆ=-_
　　　　　　　-=ﾆニニニニニニニニニニニニニ=-_
　　　　　 -=ﾆニニニニニニニニニニニニニニニ＼
　　　　　　-=ﾆニニニニニニニニニニ＞────‐く
　　　　　　|ﾆﾆニニニニニニニニニ／ﾆニ／｀Y:￣:寸{
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　　　　　　|ニニニニニニニ二／|ニﾆ|二ニﾆﾆ|:::::::::::::}N_
　　　　　　|ニニニ二二｡s≦ニニ|ニﾆ|ニニニ∧:::::::::/ﾆ=-_
　　　　　　￣ﾏ≧=≦ニニニニニ|ニﾆ|ニニニニ＞彡ニﾆ=-
　　　　　　　　ﾏニニニ二二二二|ニﾆ|ニニニニニニニニﾆﾆ>
　　　　　　「ニ≧s｡ニニニ二二人ﾆ.人ニニニニニニニﾆ／　へ
　　　　　〉ニニニﾆ≧s｡ニﾆ〈ニニニ〉ニYニニﾆY二／　／／＞｡
　　　　　　/二二二ニニニﾆ＞｡ ≧=≦ニﾆ乂二ﾆソﾆ/　　　_-=ﾆ.／}
　　　　　　ﾆ=────=ニニニ＼≧=─── くニﾆ/　/　_-=ﾆ./　/
　＞'"￣￣＿　＜￣￣￣＼二ﾆﾆ＼i:i:i:i:i:i:〉　　＼/　/　/ニﾆ/
｡s≦ニニニ二＼　＼　　＼　＼二ﾆﾆヽi:i:i∧｀　　　￣￣`　　/／
ニニニニ二二二＼　＼　　＼　寸ニﾆﾆﾏ/∧　　＼　　　　　　　　　　ﾌｩ――ﾌｩ――――
二二ニニニニニﾆ∧　　　　ヽﾏニニﾆﾏ/∧＼
二二二ニニニニニ∧　＼　　　　 '/ニニﾆﾏ/∧　＼
ニニニニニニニニニ|＼　＼　　 |ニニﾆﾆﾏ/个　　　　〉
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　力なく首が揺れ、男はマスク越しにやる夫の顔を見つめる。

　　　　　　　　　　　　なにかを話そうとした舌が力なく揺れ、顎を持ち上げる力さえなくただ荒い呼吸を繰り返す。

　　　　　　　　　　振り絞った気力はもはや付き。最後の使命をはたした満足感だけを抱いて死ぬだけだった男は。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しかし。看取るものを見出し、孤独への恐れを遠ざけた。

　
868 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/26(土) 16:52:15 ID:TRpPFFmC: 　　　　　　　　　　　　　　　――――　､
　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　／　＿＿　　　　＿＿_　＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　／　　　 ,z=＝ﾐ､　　　 ,.z=＝ﾐ､　　　丶
　　　　　　/
　　　　 {　　　　　　　 (　　人　　)　　　　　　　 l　　　　　　ありがとうございます、お
　　　　　、　　　　　　　￣　　￣　　　　　　　　 ′　
　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　／｀　　　　　　　　　　　　　　　　 ´＼
　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　やる夫は知っている。地下への道は瓦礫に埋もれ、通ることが叶わないことを。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　それをどかしたところで、はたして『ターミナル』が無事な保証もない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　彼が残したものはわずか。『国会議事堂へ避難した』と言う事実だけ。

　　　　　　　　　　　　だとしても。そんな事はおくびにも出さず、やる夫はただ務めを果たした男へ礼を述べた。

　
869 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 16:54:29 ID:VijstrMO: これはマリィの皮を被るに相応しい慈愛の精神性
870 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 16:54:42 ID:mAIJh7T9: しっかり看取ってあげるのは精神的に女神よ
871 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/26(土) 16:56:13 ID:TRpPFFmC: 　}-/ニニ＞'"ニニニニニ≧s｡ニニニニニニニニニニニニニﾆ
　}/ﾆﾆ／ニ≧s｡ニニニニニニニニニ=─────────‐
. /ﾆ／___ﾏニニニ＞｡ニニニニニニニニニニニニニニニニニﾆ
/／ﾆ=─‐ﾏ二 Vﾆ／: :　-=ﾆニニニニニニニニニニニニニニﾆ
-/　/--/　ﾏ二|ﾆ|:: :: :: ::/: : : : :　-=ﾆニニニニニニニニ＞"ﾍﾆ
/　/--/　 /∧ﾆ|ﾆ|: : : : /::::::::::::::::: |ﾆ|ニニﾏﾆ/￣￣￣／:::Yﾆ|∧　　　　　　 /￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　/--/　 ///∧ﾍ人: : :/::::::::::::::::::::从ニﾆﾆi|ﾆ|:　:　: ／::::::::::i}ﾆ/ヽ　　　　　　 |　　　　 …………　　　　 |
./--/　 //|_____'/ ヽ.＼::::::::::::::::::: /ニ／ニ∧ | :　／::::::::::::::/ / /　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
.--/　 ///|______'/ 个s ≧=─=彡／ニニﾆ∧ ／::::::::::::::／ｲ /　/
.-/　 / |ニ|_______ﾏニニ=──=ニニニﾆﾆ/ 个=──=ニﾆﾆ/　/-
./　 /ﾆi|ニ|________寸ニニニニニニニニニニニニニﾆﾆ／＞｡/-/
　 ./二 |ニ|__________j{二二ニﾆﾆ／二二ニﾆVニニニ／ニﾆ／〉/　　　　　　　　　ああ、大変だけど……負けるなよ
　/二ﾆi|ニ|___________j{ニニニ／二二ニニﾆﾆVニニニニ／ﾆ//
./二二 |ﾆ∧__________j{二＞──────‐く二ﾆ/二ニﾆﾆ//
二二ﾆ∧ﾆ∧__________ﾏニニニニニニニ二二＼/二 /ニﾆ//
二ニﾆﾆ∧ﾆ∧________i|／ニニニニニニニﾆ＼/{ﾆﾆ/ニ／/
＼二二ﾆ∧二＼______|二二=────=ニニ{ 个s｡_／-/
＼＼二二ﾆ＼二＼_γ二二二二二ニニニﾆﾑ______/ニ/|
::::::＼＼二二ﾆ＼二人ニﾆﾆ｡s≦ニニ≧s｡二 |____./ﾆ./ i|
:::::::::/＼＼二二ﾆ＼ニﾑ＜ニニニニニニ∧ニ〉__/ﾆ./　∧
::::: /::::::::＼＼二二ﾆ＼ﾆV≦￣￣￣￣￣≧V_／ニ/　/　＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　湧き上がる情から言葉を振り絞り、男は大きく息を吸い込んだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　最後の呼吸を。満足気にすませて。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彼は、その使命を終えた。

　
872 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/26(土) 16:58:14 ID:TRpPFFmC: ::::::＼＼Λ::::::::::＼＼:::::/ /::::::::::::〉V/ ::::: | |:::::::::ヽV/:::..:.≧､　| | '､　.,'/ `''≪≧ｘ|!　　:...!;,,i!　　l!:..|
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:厂「 ...;:;.i:￣:.|￣ |:.:::|　ｨ^L.ｲ::「　　. : : ￣￣||￣.!:::.}三{＿,;.＿:.;,＿＿;,;,..:.;,|:...li;l!||l,,,,|l: . |l_..|　,;;...,;.ﾘ
l,､jL,,､-┴―'―=ｨｷ―=　￣'"ｨｷ^~^''"￣:....￣￣:.:.;,:.:...:x.;,,､;:..:.,;;ｘ≪≫''"Vハ:.,!|l:;..|l.　￣≧ｘ　/
ｨ㍗㌦ｨf{:...ｨ廴ｨ　=--"^~~~⌒　　ィ:.^"　　　　,;;,;.　　　　_,,ｘ≪≫''" , ;,;^;:,l:;.:.|;:.:|l..;:|l　|!:.　　|| !厂￣
ィ:..."^~￣}!　　斗;,ｨ,,,;抖{厶ィ　　　}廴j!:....　　　;,;,..._　-≪≫''":...　　　--:./:.:./:;.／>ll:....;,...　　l　 i!　:.
}ﾚ{从{ｨ;,㏍{ィ　　`~~^　}__,,...　-一ー--≠=''"^'アく:.:....:.:...､`''＜＿_　　　/:.:./／／ィ'アイ　　i:.l.:.:| /^〉
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　　　　　　　　　　　　　　　　苦しみから開放された男の身体が、悪魔と同じように赤い塵にほどけていく。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ありえない現象にやる夫が目を見開いた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　困惑とともに背後を視る。ちょうど、クリシュナが立ち上がる所であった。

　
873 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/26(土) 17:03:12 ID:TRpPFFmC: 　

　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　 |三三三三三三三三三三三三|
　　　　　　　　 |三三三三三三三三三三三三|
　　　　　　　　 |三三三三三三三三三三三三|
　　　　　　　　 |三三三三三三三三三三三三|
　　　　　　　　 |三三三三三三三三三三三三|
　　　　　　　　ゝ三三三三三三三―――― ヽ､＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　＼三――￣　　　　＿,―――｀三三三三三＼
　　　　　　　　　　 |＿＿＿-――三三三三三三三三三三三三|
　　r-､　　　＿＿┘三三三三三三三三三三三三三三三三イ
..r‐‐i　 i　, '三三三三三三三イ￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ‐‐―￣
..|,　 r-=f千三三三― ハ￣　　　　　　　　　　　　　　',
‐ヽ,.{三三, ' ¨ ゝ::::i　　| 　＼　　　　　　　 r‐ヽ　　　　 ',
、　V ― ,.' 　 /　　|　　i ゝｨ==zヽ　　　　　i ﾍ　}　　　　　i　　　　　　　　　　　『悪魔召喚プログラム』を用いていたのでしょう
i＿/　　j　　 i 　.　 | 　,'　　弋ノ　｀ヽ、　　 | )　 i　　　　 i
ｲ　　 r‐　　 |　　　V　　　　　　　　＼　　ゝノ　　　ヽ、_　ヽ　　　　　　　　　あれは魂へ結びつき、人間を悪魔へと近づけるもの
　　　 i 　　 j　　　　　　　　　　　　　＼/＼　　　　　　 ――― ＿_ ノ
　　　 L 　　/　　　　　ヽ＿＿＿,　　　　　　　ゝ　　　　　　　ｰ=　　＿　　　　さすれば、末路もまたそれに似たものへなるのです
　　　　　｀ヽ　　　　　　　こ__　　　　　　　　　┘',　　　　　　　 ≦=-
ゝ　　　　-=f　　　　　　　　',　　　　　　　-=≦ ∧　　　　　　　　≧=-、＿
　ﾊ――　ゝ　　　　　　　　　‐イ　フ≦=-　　／//｀ヽ、　　　　　　＼＿,
↑＿＿＿イi　　　　　　　　　　　/　　　　　 /////////＼　　　　　｀ヽ、
|//////////|　　　　　　　　　__/--=fゞ　/////////////＼　　　　　＼＿
|//////////|　　　　　　　　《;;;;{;;;;};;;;;;;;ｉ ////////////////＼　　　ヽ、
|//////////|　　　　　　イ:弋f;;;ｲ;;;;;ﾉ///////////////////ヽ　｀ヽ、
|//////////|　　　　　／//////////////////////////////',　ヽ
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|///////////レ////////////////////////＼////////////　人　｀ヽ、
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫の唇がわなわなと震え、なにかを絞り出そうとする。

　　　　　　　　　　　死者への弔いさえ叶わぬ非業を罵ろうとさえするが、それよりも早くクリシュナが手を伸ばす。

　　　　　　　　　　　　再びの合一を促す手に。やる夫は、言いしれぬ怖気を覚えるもしっかりと握り返した。

　
874 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/26(土) 17:06:24 ID:TRpPFFmC: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ .、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､　　　　 .,ノ―へ　　　.,ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 )｀　　　ﾉ.'´￣｀ﾞ'ヽ　　 (.ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 丿　 ./_..＞ ‐ -.､ヽ　ヽ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　{ 　ﾉ'ﾞ｀Y1'⌒ｧ=ｬゝ､丿.j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝヽ〈´｀Y l´　｀'　{　ン´　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_j　 ^' ｰ'| .! .ﾊ .! ﾘ￣_　　ゝ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀'廴ノ≧.､' 乂!f.ﾘﾟ '´三ヽｨ'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∥ ! 三三ゝﾞ'乂.ノ二ﾆ三〈|!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　ﾑ_ｬ'⌒r＜三 ,イ´ ｀Yﾏ弋
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ' ,'ﾆ/　/ ｨ/{ ｀´./ ∨__ﾉﾏヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ノ=/ イ´ l ﾉゝ　{ 　 ! ｲ　 .ゝ__｀ン
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｰイへr.,ﾉヽ .{,ｨ芯｀　｀ｿﾞ芯丿ノ＾Y´,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　|::{.　ゝ､　　　　　 "イｲ　 .l! lﾍ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　.ｲ　　ノ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ´　 l:::! 　 !, ゝ　　ｰ　　ｲ{　　.ﾘ j､.}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ}/ j　／ｲ　　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　　 !:ﾊ　 lﾑ.l　＞ _. イﾞゝﾞ　　{;:ｲ､` ＜_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ ﾉ　ﾚ' ／　ｨ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　ﾄﾍﾞ　 ! ﾑ､ﾉ　　　j､　.}ヽ､ﾍ! ゝ`＞-弋=ｰ-- ─　--＞ 'ﾟ´￣￣　¨ '' ｰ-....,,__ノ'´　　　 '´ ´イ
　　　　　　　　　　　　　　　 ' 　／　　 'ｰz'ゝ.∨.∨≧ｧ-r ＜'ｰヽ＼.＼´ 　　　＞- ‐=＝＝ =- - ─ - 　 .._　　　　｀ヽ　　　 (_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　.ｲ　_.＞r'"´:::_'ヽ　ﾑ .ｲ　 j ＼ヽ丿　 `　ヽ._ノ'"　＿　　　＿..　- ─ ---　─ ≧=‐-- ―＞- ‐ ､｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　八/ 　 ∧_丿::￣:: ﾑ.∨　'≧ｰ-‐ '' ﾟ¨ ｰ｀'＜｀Y´￣ﾟヽ｀ヽ､￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ' 　　 ∧::::､:::::::ｰ-ﾍ∨ .'､｀ﾞ '　―-- ‐─ -ヽ{　　c　j ｀Y｀ヽ
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　　　　　　　　　　　　 ,ﾞ　ｲ　　'.　ゝ　　./ :::: /lｌ　　∨　j ' 　 ∧:::c:::::｀≧ｰ-:::::;;＿j!-‐''":::: ｲ　　　　 ―＝､＿　　＿　　＿＼
　　　　　　　　　　 ∥./　,　　,ﾍ　ﾑ　./:::::: /　!.　∨　 ' l'ヽ./ ﾉ､:::C:::::::::::::::::￣ア､__::: ＜　∨　　　　　　　　 |　 |　 |　 |
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　　　　　　　　　　　ﾍ　　　 .ｲ　ノ' :::::: /　　　,　 .! 　 !.l!　ﾉゝﾆ Y{ｲ　￣" .ﾉ"　.j八:: l., 　　＼､　　　　　　　 ∠／￣￣￣　　　　　∠ノ
　　　　　　　　　　　　　ﾉ　／／ ' ::::::: ;　　　 j　 '　　ｌﾘ|'´ヽ｀∨＼ゝ　　　 /{　 ./´::::::::l ∨　　　｀ヾ、
　　　　　　　　　　　　,　γ´　 '　/ :::::: ∥　.／ /　∥　 !l lヽ､＼∨　＼＼Y´ﾟ∨ｨ' ヽ::::::::l:: ∨　　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　　 ./γ !　ｲ　ｲ:::::::::::::; ／　 ,ﾟ　 ,'　　.ｲ!.| 　｀＞―'⌒'＼ヽ, `ｿ} 　}:::::::l::::: '　　　　　　　＼　､
　　　　　　　　　　　{　l　.ゝ　.ｲ:::::::::::::::::ｌゝ､　 '　./ 　ﾟ/　| !≧= ｰ＞､..＿ｲ､ .j .ｲﾘイ:::::: ,::::::::! 　　　　　　＼ヽ､
　　　　　　　　　　　　,乂　ｲ:::::::::::::::::::::;　　｀j!　, 　 /　._l | ＿..　-‐ 1　乂｀Y 丿　ﾉ::::::::,ﾟ::::::::l　　　　　　　　　＼　ヽ
　　　　　　　　　　＼.,.::::::::::::::::::::::::::l　　 ,　 ,　 /￣　.! !　　　イ::: ,　｀ヽソ ∨ｲ丿::/ ::::::: l　　　　　　　　　　　＼　＼
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　　　　　　　　　　　　閃光が一瞬。瞬く間にやる夫とクリシュナは再び一つへと戻り、女神の姿が現れる。
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　手には男が差し出したカードキーがそのまま。

　　　　　　　　　　　　　　　　遺品となったそれを見つめ。やる夫は、魔獣と妖精の方へ目を向けた。

　
875 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/26(土) 17:08:27 ID:TRpPFFmC: 　 } ＼　/　　　　　　　　　　　　＼　/　八
　ﾉ　　 {￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ {￣￣/
く──‐ﾍ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾍ､／{
　　､　／＼＿　　　　　　　　＿_　　V_ ∧
／.ハ　　　　／＼＿＿へ　　|　 | 　 i| |　　､
／　ﾉ｡s≦　　　　　 ─　　＼　　|　_ i| |──
　　 ⌒≧s｡　　　 /::::::::::::::｀:..､ﾍ　V{ } | |_ /
　　　　　　　＼　/::::::::-=ミ:::::::::::＼ー /:::}
　　　　　-─‐ .:'::::: _-　　　`　:::::::::::ー:::::/
　＞'"　　 | ／:::: _- 　　／ヽ　　 ─‐　 |
´　　　　／:::::::_-　　　／=ミ　V　 .／　 |
　/ 　／::::::::_-　|＞'" ＼{ソ'　　／　/
─=彡 :::::: _-　 N　　　　　　/／/　　　/
＼（_） ::: -　　　|　　　　　 ⌒ 　＼　イ　　　　
　　ﾊ￣　|∧　 .!　　　　　　　イ　/
　 i{_}　　 | .∧　{　　　　 ─ vｲ　ｲ　　　　　　　もう少し探索したら、拠点へ戻るお
　ハ　　　 ∧( ＼　　　 .:´　／　{
　⌒|　　| :.　　＼　 ≧s｡/　　　　 ∧
　　 |　　|　:.　　{　　　＼ |　　/　　 ∧､
　　 |　　| 　 vs｡.　　　＼ / |　　　 ∧＼
　　 |　　|　　 V　 ≧s｡＿_}　 V　　　 ∧　＼
　　 |　　　　 V 　 /　　 /　　､≧s｡. ∧　⌒
　　∧　　　　　　 /　　 ∧　　　＼八￣| V
　 / ∧　　 |　　ｉ＿＿＿_ ∧　＼　＼`ｰ!　V
. ｲ　　　　　|　　|　　　　　　个s｡　　＼| 　 V
ﾆ≧s｡∧　 |　　|　　　　｀　　￣「⌒＼　 V
二／ニ∧　　 .|　　　　　　　　＼　　| 　　＼ V
／ニニ-∧　　.八ﾆ=-　　　　_ 　＼ |　　　 | ヽ-､
二ニニニ∧　/　　　　　　　　　　　｀ヽ　　　|　 Vﾍ
────‐} /≧s｡￣￣　　　　　　　　 :.　　　　 } ∧
ニニニﾆ=-ｲニニニニﾆﾆ=- 　 _　≧s｡　:.　/　./二〉
二二二=- ＞｡ニニニニニニニニﾆ=-　　V ／ニ-/}
＼ﾆﾆ=-∧二二≧s｡二二ニニニニニニﾆY二ﾆﾆｲ/
二＼-　 /丶ニニニニ≧s｡ニニニニニニ｡s≦ﾆ／
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　他に生き残りがいなくとも。使える物がまだ、残っているかもしれない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　これからも生き続けるために。そして、生き延びた人の生存率を上げるため。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　必要な物を集めるだけ集めようと、やる夫は歩き出した。

　
876 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/26(土) 17:08:44 ID:TRpPFFmC: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,／ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !ヽ.　　　　.|'､　　　　　,　 .,i'゛　　 .ヽ　　　　　　, t
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　.＼　　　! .ﾞ'l ＼　/ ｌ　|　　　　　!　　　 . ／　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ,　　ﾞゝ､ .|　　ヽ .ﾞ'│　.ｌ!　　　　　|　 ,,／゛　　 .,!　/!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i,.ｌ　　　 `lﾞ　　 .ヽ　.ヽ./ｰ'゛ﾞ‐''､,,　|.ｒ'"　　　　　!／ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !｀ヽ　　　i′　　 .ﾞ'ィ"゛-''''''....､　ﾞﾞll,ﾞ.　　　　,..‐"　　.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿　　　　　　　　　　　　ヽ .ヽ、　l　　　　　 .＼　.-〟　ヽ　＼ . ／　　　　.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,､　 ''"´　⌒＼　　　　　　　　ｌ.　.ﾞ'-,|　　　　　　　｀'､.　´ヽ　　 .,／　　　　　　 .| ._,,,,,,,,,＿___,,y
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／{　　　　　　　　　　 ,,,,,,＿__、　.ｌ.　　 |　　　　　　　　　＼　　.,r'´　　　　　　　　 !´　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　 }ヽ　乂,,＿　　　　　　　　　ヽ　　　｀'''-ﾐ､.　..ｌ　　　　　　　　　　ﾞ／　　　　　　 /　　　　　../
　　　　　　　　　　　　　　 v､)∨　| V !''"´￣￣~"''　　　　　＼　　　　　｀ゝ　ｌ,　　　　　　　　ﾞl、　　　　　　 / 　　　 ,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　)＼}ヽ.／∨ |　　／　　⌒＼　　｀`　　　ﾞ'､　　　　　＼　　　　　　　　 !　　　　　　　／　　 _..‐´
　　　　　　　　　　　　 {乂＼) /＿/,,ノ　 /　　　　　　＼　　　＼　　＼　　　　　　　ﾞ'-、　　　　　　　 !　　　　　 ,,r―--｀----........〟
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　　　　　　　　 -=ﾆ二　　／{＿,,ノ　　　|　　　　　　　　　　　　　　　＼　　 ,／　　　　　　　　｀'― ....〃ｰ''''''''"゛　　　　　　　／
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　　　　　　　　　　　　 / ´　/　　/　　 .八　　　i|　　　　　　`､　　　　　＼ .,,,,、　　　　　　_..-'"　　　 ´ﾞ'''''マ''"ﾞﾞ´
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　　　八　＼＿,,､イ　　 /　　 ___,,､イ /　 /}　　 / ＼＼　　　～､、　　　　　　　　￣　　　 !　ヽ　　　　　　　　｀'-..、
　　　　　￣￣／　　　 /　　　　 |　 |斗==ミ　 { {　　ヽ＿＿ヽ　 ⌒＼　　　　　　　　　＼　　 !　　!｀''ー-----――ｰ'''''''''"゛
　　　　　　／　　　 /　　　|　　.|　 |　ヒツ　＼{ 乂 ⌒r^::::ﾉ㍉　　　 } ヽ　＼.　　　',　　＼＼ !　 ./
　　　　／　　　　　 ./　　　.|　　 '､　',　　　　　ヽ　} 　 ~"''　/ｲ|＼`､ﾉ　 )}　　＼.　　',　　　＼ー――――――――ミ
　　　／　　　／　 ./ 　 .| 　八　　 |＼'､　　　　 '　)ﾉ　　　 ./.ン|　ヽ}　　　　　　＼　}　　　＼　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　／　　　 ,　　 |　　　＼(ヾ ', )}　　　　　　　　　　　/　 |　/―ミ　＼　　　　.)/　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　＼
　 /　　　/ |　　　 | |　　|　　「　＼.个c｡　　｀　　 ´　　イ　 .j / |　　)　　＼　／　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　＼
/　　　/ . |　　　 | |　八　八　　＿(　＞　　　　　＜　 )＿.／　＼/　　　＼　　＼　　　　　　＼ー――――――――‐
|　　　　　.|　　　　＼　　＼.r‐＼ (　　　　}⌒ ｀"´ ⌒{　　　　 )／＼　＼. 　　　＼　　＼
|　 {　　　 |　　　　 .|　　＼八　　 (⌒　　〈 ; ; ; ; ; ; ; ; 〉　　⌒)＿,,,,ノ＼　＼. 　　　＼　　　ー―――――――――――　''"´
八　'.,　　.八　　　　八　　　￣(⌒ ／＼　_,,ノ~~~~~~乂,,_ ／＼＿__>. 　＼　＼. 　　　＼　　　　　　　　　＼　　　　　　　＼
|　＼＼　　＼　　　＼￣￣(　／＼／＼　　　　　　　/＼　 /　 ./￣￣　'＼　＼. 　　　＼ー――ミ　　　　　　＼
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|　　|　　八　　　　 .|　　　　~"''～､、､／　　　　　　　　 r‐＼γ⌒ヽ／〉. 　｜ .＼ ',. 　　　　＼　　　　＼　　　　＼
|　　|　　　＼　　　|V＼＿(⌒ {　　　~"''～､、　　　　　　〉　　{　　　.}.‐〈ー―イ{　　) }＼. 　　　　＼　　　　＼　　　　＼
　　　　　　　 ‐===,'7===='`　　　,＿/ﾌ＿＿＿,､ _/ﾌ ,､_/ﾌ,､　　　　　　｢ 7　 /7　　　　　　　　　 /
　　　　　　　 /r三三三ｧ/　　　　'´７/￣７ ./￣´.7/ //7/7/＿/ﾌ_,､＿_,､　ﾉノ＝ｧ /===' '⌒Ⅵ. 　 Ⅳ^　/
　　　　　　 / '三三三'/　　◯　ノ ´＿/..ノ　　ﾉ〈 //7/7/77ﾗ/ﾗ7＿__,､ _＿＿//＿_,､　　　 Ⅵ__Ⅳ　 / ＿_　＿＿
　　　　　 _y三三三三三､　　　　￣￣ﾉﾉヾヽ -=, ､〉-'7/`´//7/7/ 7/￣´￣￣//￣￣　　　　 Ⅵv′ /　　|i|　　 |i|___,
　　　　　 -='-'　　　`､〉　　　　　 -=='-' 　 `､〉//　　//　　`'ｹ/ﾆ' // iヽ.'====' '==='`　　　　　 ∨　 /　　 |i|_　 |i「¨｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 7/￣［二=し'　　　　　　　　　　　　 /　　　￣｀　￣
　　　　　　　　　　　　　　　　／＼　　　　　　／＼　　　　　　／＼　　　　　　／＼　　　　　　／＼　　　　　　／＼
　　　　　　　　　　　　　　　 <　回　>　　　　<　帰　>　　　　<　の　>　　　　<　女　>　　　　<　神　>　　　　<　編　>
　　　　　　　　　　　　　　　　＼／　　　　　　＼／　　　　　　＼／　　　　　　＼／　　　　　　＼／　　　　　　＼／

　
877 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/26(土) 17:10:38 ID:TRpPFFmC: 　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　 ,　: ´　　　　　｀Ｙ⌒＼
　　　　　　　　　／　　　　　　　　 ∧::::::::::ヽ
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　　　　　　 ∥　 |:| ∧　　　N:V. 　 |`ｰi:イ
　　　　　　 ∥i|　从＼{＼　 { ヽV　||　 i＼》
　　　　　　　　{　i| :{ィ斧ミ:､＼'z斧ミ,ﾘ　,:}　｝　　　　　　　いじょーーう
　　　　　　　　 V从{.{匕::::}　　　匕::::} } // /}
　　　　　　　　　{＼{　`ー'　　　 `ー'.厶/ /:ﾘ　　　　　　　次に向かう場所を示しつつ、まもなく序章の区切りですわねー
　　　　　　　　　乂个s｡ __(_人_)__ ｡イ彡'=个:､
　　　　　　　／　丿.} / i|ノ＼／ヽL　i{ (__､　＼＼　　　　ではでは、また次回！
　　　　　　 { :{　`ｰ匸ら/ X不`:<ﾄ､:＼ゝｨ"＼　 Y )
　　　　　 N＼　ゞ=ﾑ/::::::：::::::::＞=ﾐ＼　/ ｝ ,ﾘ´
　　　　　　　　　 )人{　/::::::::・::::::〈///∧<つ.从(
　　　　　　　　　　　　辷ｚ_／＼_z∨//,ﾉ
　　　　　　　　　　　 /:::∥__乂_∨:::`=<
　　　　　　　　〈::::∥∨/|　 V::::::::::}
　　　　　　　　　　　 ` :i{　.V/!　 .V_彡'
　　　　　　　　　　　　 Ⅵ!　　 Vﾊ
　　　　　　　　　　　凵　　　凵

　
878 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 17:11:42 ID:mAIJh7T9: 乙でした
879 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 17:14:24 ID:dP+aXMBs: 乙でしたー
880 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 17:17:43 ID:zb9tLe4e: 乙
881 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 17:20:26 ID:4i/h91Rh: 乙でした
882 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 17:22:20 ID:p4tCNSp8: 乙でした。
883 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 17:24:09 ID:9J1Ba1WZ: 乙
884 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 17:34:01 ID:yETo+laC: 乙でした
885 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 17:35:57 ID:U6bYcse/: 乙でしたー
886 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 18:02:43 ID:kqrhZSjR: 乙です

となると今学園に残ってる２人もパトったら死体残らず消滅するのか
887 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 18:19:46 ID:cbqYNOG1: 乙
真面目な兵士さん…死んでほしく無かった…
888 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 18:33:20 ID:I82Xhy3p: >>886
未成年にはセーフティ掛けてるかもしれないし
889 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 19:07:43 ID:8IoNucfO: 乙でした
次は国会議事堂を目指すか
890 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 19:48:35 ID:WxMCWdR2: 乙
情報だけでも値千金だった
891 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 20:10:36 ID:GT6PXxBm: 乙
892 ：名無しさん＠狐板：2025/04/26(土) 20:27:59 ID:N1VYPa7T: 乙
ヤマタノオロチが暴れてた場所だから生き残りがいただけでもよかった
893 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 03:12:43 ID:LDgPtXLJ: 乙でした
894 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 05:15:26 ID:t96BXZfr: 乙でした
895 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 14:45:19 ID:Q4TyiE2L: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　______
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ム=ﾆｰ-　_:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　＞ '"´￣　　　　`ヽ､.｀ヽ､:.:.:ゝ
　　　　　　　　　　　　　　／´　　　／　　　　　　｀ヽ.＼:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　／　　　　 /　　　　　　　　　　　＼',:.:.:.',
　　　　　　　　　　　／／.,'　　 .イ　　　　　.}　　　　　　`､:.:ﾘ
　　　　　　　　　ｰ-ﾆイ/ 　{　　/　l　　　　　　､_ﾊ　　　　　 ∨
　　　　　　　　 |｀l　ｲ　　',　/　　ゝ',　　　 / /｀',ヽ　/　 ',　　　 ',
　　　　　 l⌒l 　|ﾆ|´ ',./　ﾊ {　　　｀へ　ｲﾚ'　　|　ｲ　　ｌ　　　 !
　　　　　　 |三!'´.l=/ 　'ﾍ./.ｨﾆ二ﾆゞ　　｀´ゝ､=‐､,ソl　　.|　　　 .|
　　　　　／|三!　.ｌ/ 　ヽ　l ´/／/／　　　　｀゛''ゞ丿　　│　　　ﾍ　/´ヽ
　　　／　 .l三!　.ｌ　　 lゝ{　　　　 /´⌒⌒ヽ/／／ /　　l',.　　　 ∨三/ 　r=､　　　　　乙、コメントありがとうございます～～！
　　　,'/　　 |三ﾘ､{､､　.{　ゝ　　　ゝ ´　　ソゝ二ｲ　　 ,' ヽ　　./三/　 /三ｿ
　　　 {　　 {_ゝ` ｿヽ‐-ヽ-‐≧=‐-_ 　二二__＜´ノ　　/　　ヽ　/三/＼/三/　　　　　　今日は投下後にキャラ安価予定
　　／ﾍ ∠ﾆ‐'ｰ-‐ソ;;;:::::::::／:{　　｀{ }´￣ゝ二´＿. イ　　　 ∨三/　/三/
　 ./　 ∠ﾆ三ﾆｲ´-‐'"´￣ {: ノゝ_,イlﾍﾊ､__ノ: : ゝ; : :｀ー-ｨvｿ}{ｿﾆｿ､./三/　　　　　　　でーはでは、のんびりやっていきます！
　 ,'　./ﾆ三ﾆ,ｲ:.{´: : : : : : : :ゝ`ｰ.､＿};{＿＿ヽ: ;ノ｀ﾞ''ー-ゝ__ソ｀ヽ｀ノゝイ/!
　 |　/ﾆ三ﾆﾊ : l: : : : : : : : : :ﾑ:::::::::::/l:::::::::::::个: : : : : : : ＼ヽ三三＼､_ｲﾚ
　ﾍ,'ﾆﾆﾑﾆl ﾍ: ﾍ: : : : : : :／＼::::::_;l/:::::::::;:イﾍ : : : : : : : : :}.ﾊ三三￣ﾂ }
　　ヽ三!三! : : ｿ: : : : イ´:::::ノ:｀´:::::｀'ｰ'´:::::::::::',: : : : : : : :/./:l.ﾆ/ﾆﾆ/ /
　　 .) ヘ{アｌ: : ∧{: ／:::,イ´｀ゝ､;;ｨ_;;､:::::::ﾍ:::::::::::l､: : : : :{ン'´ ;'_/ﾆﾆ/ /
　　 '´　ゝ､{.∨　ﾍ:{ﾆソ'´:::::::ノ ; ; ; ; ｀1'"´＼:::::::ﾞ＼:.ﾊl: : : ://ﾆﾆ/.ノ
　　　　　　　｀　　｀/:::::::: イ､ ; ; ; ; ; ; ﾍ:::::::::{_ﾆ=ｰ-ｲ l|: : :ｲ/ﾆﾆ∧(
　　　　　　　　　　 /{､:／　　　＞‐-‐'"´ヽ::::::',　　　　 {ｿ＼ン'"´ 　`
　　　　　　　　　　ゝｿ　　　　　　　　　　ﾍ:::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ‐1
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀´

　
896 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 14:46:32 ID:Q4TyiE2L: と思ったら急用が！
少しだけお待ちくだされーーー！
897 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 14:56:13 ID:Q4TyiE2L: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,／ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !ヽ.　　　　.|'､　　　　　,　 .,i'゛　　 .ヽ　　　　　　, t
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　.＼　　　! .ﾞ'l ＼　/ ｌ　|　　　　　!　　　 . ／　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ,　　ﾞゝ､ .|　　ヽ .ﾞ'│　.ｌ!　　　　　|　 ,,／゛　　 .,!　/!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i,.ｌ　　　 `lﾞ　　 .ヽ　.ヽ./ｰ'゛ﾞ‐''､,,　|.ｒ'"　　　　　!／ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !｀ヽ　　　i′　　 .ﾞ'ィ"゛-''''''....､　ﾞﾞll,ﾞ.　　　　,..‐"　　.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿　　　　　　　　　　　　ヽ .ヽ、　l　　　　　 .＼　.-〟　ヽ　＼ . ／　　　　.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,､　 ''"´　⌒＼　　　　　　　　ｌ.　.ﾞ'-,|　　　　　　　｀'､.　´ヽ　　 .,／　　　　　　 .| ._,,,,,,,,,＿___,,y
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／{　　　　　　　　　　 ,,,,,,＿__、　.ｌ.　　 |　　　　　　　　　＼　　.,r'´　　　　　　　　 !´　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　 }ヽ　乂,,＿　　　　　　　　　ヽ　　　｀'''-ﾐ､.　..ｌ　　　　　　　　　　ﾞ／　　　　　　 /　　　　　../
　　　　　　　　　　　　　　 v､)∨　| V !''"´￣￣~"''　　　　　＼　　　　　｀ゝ　ｌ,　　　　　　　　ﾞl、　　　　　　 / 　　　 ,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　)＼}ヽ.／∨ |　　／　　⌒＼　　｀`　　　ﾞ'､　　　　　＼　　　　　　　　 !　　　　　　　／　　 _..‐´
　　　　　　　　　　　　 {乂＼) /＿/,,ノ　 /　　　　　　＼　　　＼　　＼　　　　　　　ﾞ'-、　　　　　　　 !　　　　　 ,,r―--｀----........〟
　　　　　　　　　＼ー＞''"Y　　 .}　　 /　　　　　　　　　　　＼　｀'-..,,、.／'"￣￣ﾞ''-,,,　　　　　l　　　　／　　　　　　　 .,／
　　　　　　　　 -=ﾆ二　　／{＿,,ノ　　　|　　　　　　　　　　　　　　　＼　　 ,／　　　　　　　　｀'― ....〃ｰ''''''''"゛　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　￣/7／　　　　　　 |　　　　i|　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　 ,..〈,,,_ 　　　　　 __,,　‐'’
　　　　　　　　　　　　 / ´　/　　/　　 .八　　　i|　　　　　　`､　　　　　＼ .,,,,、　　　　　　_..-'"　　　 ´ﾞ'''''マ''"ﾞﾞ´
　　　　　　＿　　　　　　　 /　　/　　／　＼　 √ ＼　　　 `､　　　　　　＼＼　 )} ''''''''''''］　　　　　　　　　　ヽ,
　　　　／{⌒　　　　.／　./　/　　 |　／⌒ |　　＼＼―‐ミ　　　 `､.　　　　　＼ー /　　　 iﾞx　　　　　　　　　　　ｌ
　　　八　＼＿,,､イ　　 /　　 ___,,､イ /　 /}　　 / ＼＼　　　～､、　　　　　　　　￣　　　 !　ヽ　　　　　　　　｀'-..、
　　　　　￣￣／　　　 /　　　　 |　 |斗==ミ　 { {　　ヽ＿＿ヽ　 ⌒＼　　　　　　　　　＼　　 !　　!｀''ー-----――ｰ'''''''''"゛
　　　　　　／　　　 /　　　|　　.|　 |　ヒツ　＼{ 乂 ⌒r^::::ﾉ㍉　　　 } ヽ　＼.　　　',　　＼＼ !　 ./
　　　　／　　　　　 ./　　　.|　　 '､　',　　　　　ヽ　} 　 ~"''　/ｲ|＼`､ﾉ　 )}　　＼.　　',　　　＼ー――――――――ミ
　　　／　　　／　 ./ 　 .| 　八　　 |＼'､　　　　 '　)ﾉ　　　 ./.ン|　ヽ}　　　　　　＼　}　　　＼　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　／　　　 ,　　 |　　　＼(ヾ ', )}　　　　　　　　　　　/　 |　/―ミ　＼　　　　.)/　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　＼
　 /　　　/ |　　　 | |　　|　　「　＼.个c｡　　｀　　 ´　　イ　 .j / |　　)　　＼　／　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　＼
/　　　/ . |　　　 | |　八　八　　＿(　＞　　　　　＜　 )＿.／　＼/　　　＼　　＼　　　　　　＼ー――――――――‐
|　　　　　.|　　　　＼　　＼.r‐＼ (　　　　}⌒ ｀"´ ⌒{　　　　 )／＼　＼. 　　　＼　　＼
|　 {　　　 |　　　　 .|　　＼八　　 (⌒　　〈 ; ; ; ; ; ; ; ; 〉　　⌒)＿,,,,ノ＼　＼. 　　　＼　　　ー―――――――――――　''"´
八　'.,　　.八　　　　八　　　￣(⌒ ／＼　_,,ノ~~~~~~乂,,_ ／＼＿__>. 　＼　＼. 　　　＼　　　　　　　　　＼　　　　　　　＼
|　＼＼　　＼　　　＼￣￣(　／＼／＼　　　　　　　/＼　 /　 ./￣￣　'＼　＼. 　　　＼ー――ミ　　　　　　＼
|　　＞=―――￣~i"''　＼　(＼＼／＼／~"''ヽ　 _,,､- ＼ /　＼//|／}. 　　＼　ヽ　　　　　＼　　　　＼　　　　＼
|　　|　　八　　　　 .|　　　　~"''～､、､／　　　　　　　　 r‐＼γ⌒ヽ／〉. 　｜ .＼ ',. 　　　　＼　　　　＼　　　　＼
|　　|　　　＼　　　|V＼＿(⌒ {　　　~"''～､、　　　　　　〉　　{　　　.}.‐〈ー―イ{　　) }＼. 　　　　＼　　　　＼　　　　＼
　　　　　　　 ‐===,'7===='`　　　,＿/ﾌ＿＿＿,､ _/ﾌ ,､_/ﾌ,､　　　　　　｢ 7　 /7　　　　　　　　　 /
　　　　　　　 /r三三三ｧ/　　　　'´７/￣７ ./￣´.7/ //7/7/＿/ﾌ_,､＿_,､　ﾉノ＝ｧ /===' '⌒Ⅵ. 　 Ⅳ^　/
　　　　　　 / '三三三'/　　◯　ノ ´＿/..ノ　　ﾉ〈 //7/7/77ﾗ/ﾗ7＿__,､ _＿＿//＿_,､　　　 Ⅵ__Ⅳ　 / ＿_　＿＿
　　　　　 _y三三三三三､　　　　￣￣ﾉﾉヾヽ -=, ､〉-'7/`´//7/7/ 7/￣´￣￣//￣￣　　　　 Ⅵv′ /　　|i|　　 |i|___,
　　　　　 -='-'　　　`､〉　　　　　 -=='-' 　 `､〉//　　//　　`'ｹ/ﾆ' // iヽ.'====' '==='`　　　　　 ∨　 /　　 |i|_　 |i「¨｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 7/￣［二=し'　　　　　　　　　　　　 /　　　￣｀　￣
　　　　　　　　　　　　　　　　／＼　　　　　　／＼　　　　　　／＼　　　　　　／＼　　　　　　／＼　　　　　　／＼
　　　　　　　　　　　　　　　 <　回　>　　　　<　帰　>　　　　<　の　>　　　　<　女　>　　　　<　神　>　　　　<　編　>
　　　　　　　　　　　　　　　　＼／　　　　　　＼／　　　　　　＼／　　　　　　＼／　　　　　　＼／　　　　　　＼／

　
898 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 14:56:45 ID:N+stenCz: わーい
899 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 15:03:40 ID:Q4TyiE2L: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　一つで収まりましたね　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,乂

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .。s＜　｀i丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .。s＜　　　　 _,ｘ!、 .＼
　　　　　　　　　　　　　　　　.。s＜　　　　。s＜´,..xr.、ヽ、＼
　　　　　　　　　　　　。s＜ .__　　。s＜´ 。s＜´　 |　丶、ヽ、ヽ、
　　　　　　　　。s＜´　r≦≡|＜´。s＜´　　　　 .|　(⌒ヾ、丶、＼
　　　　　,ｒ＜´　　.。s＜|≡≡|＜´　　　　　　　　　　|　｀l｀iソ)ヽ、＼ヽ
　　　　 .'__ 。s＜´。s＜匕_少.　　　　　　　　　　 |　　.| | |ｌ丶、)ヽ,ヽ!
　　　　 _|,.。s＜´　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 | | |ｌ＿j|｀ﾞi'｀)ﾞi
　　　　lﾞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 | | ｀＼::＼| | .|
　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 | |　　　ヽ彡ヽ|
　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　f⌒ヾ、　　　 |ヽ::_}
.　　　 l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿,　　 |　| |ヽノ＞s。　| |　|
　　　 l　　　　　　　　　　　　　＿ --─ ￣　＿_,　　|　| |　｀＞s。｀yt. |
.　　　ｌ＿＿.......　　＿ -─ ￣＿ -─ ￣￣＿＿,　　|　| |　　　　　｀＞ノ)|
　　　ヽ_... _　　 |　＿ -─ ￣＿ -─ ￣￣＿＿_,＿_|＿ゞ二-────┴─
　　 ,:´:::::::';::',　 | ＿ -─ ￣　＿ -─ ￣─//￣//////////////////////
　　l:::(○)::;:::;＿|＿ -──￣////////////////////////////////////
─//￣￣￣////////////////////////////////////////////////
//////////////////////////////////////////////////////////
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　倒壊したベテルの施設、縄印大学科学研究所の入口近く。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　かき集めた無事な物資は、一つのツールボックスの中へと収まった。

　　　　　　　　　　　　　　中には警棒や携帯食、水とノートパソコンにスマートホン、そして――拳銃が数丁――だ。

　
900 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 15:04:41 ID:2DkHqoIj: 武器食料はありがたい
901 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 15:12:09 ID:Q4TyiE2L: 　　iv'ﾍ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__
　　| ;`;|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:/＼
　　| ;'l:|　　　　　　 i'`'i　　　　　　　　、　　　　　　　　 ┌个┐| |　.:_|＿＿＿.
　　!:`l'|　　ζ＼　　 |;`;|　　　　　　　 ∥　　　　　　　　　| .:|...:|/:/...:.:|..: : : : : :.:｀L..r─Lﾑ、
-､_|_.;l:| 　　＼';､＼　 :|':i;;|　　　 .　 i'1　／＼ >　　　　　　　| └┴┬i::::|==========|: :Lﾑ、ﾛ.::|
ｰ|＿}:;|　　　　＼';､.＼|;';;;|　　　./ ､　　 -──-　 /　　　　　　|[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r､]: :: . : . : .::|
-|＿|`|＿r:‐:‐:‐:‐＼';､＼;|　r‐//　 ) V-───- 〉　　 ,、　 |. : : : :.: :＼:|:::::::::::::::::::::/. : : . ┌::､　　 /〉:
ｰ|＿};|::::::::::: : :: : {二l＼;i`!､::://::: ノ､/　　　　　　　ヽ　 /( ＿　| : : : : : :、〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : -┘:::L、r‐//┐　,、:
-|＿|￣/＼:::::::/`|＿{┬| |;､＼::: ﾉ　 {-=ニニニニﾆ=-､ )ﾍ::ﾄ､＿_ : : :||＿'//､п∥::.:l| : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: )　　乂　　「￣〉　　- ､ﾊ _/::::::..＼r':.|.::[,/T>.:/ﾛ〃乢.＞''「￣￣|[￣￣￣￣|「￣￣￣￣|「￣
-TニTニTニTニTニTニTニT ∧／　　ゝﾍ|　 |　　　}　|＼〉 √ソ＼>へ:| :|:ln| :]:|:П叮/7＿」L＿:.」L＿＿＿_.」L ＿＿_.」L
~三三三三:.三」L三三三」／∠ 　＿､　 |　 | r‐ 　　.!＿〉 .::::》: :::L;:.::r| .L/∟ﾛ⊥》＞￣]匚￣￣]「￣￣]「￣「￣￣]「￣
　L l「￣￣￣|「　　￣　 :'　　　 /:::::::::::＼|　 | |　|〈,'　!／-､ ;;:|L:<)┴‐'''"~::::::::::::::::::}「￣￣|「￣￣￣|「￣￣l[￣|「￣￣l[￣
　]_」L:＿＿_」L＿＿＿＿ /　　　.':::::::::::::::::::::.　V{　}/　::::::::::::| :::::::::::::::::::::::::::::＞''「￣￣|[￣￣￣＿＿__」L:.＿:.」「」L:.＿:.」「￣
　　　]「￣￣]:[￣￣￣ / /　　 |./::::／⌒＼:::::. 乂_/　/:: _::::::|::::::::::::::::::::::::/7＿」L＿:.」L＿＿＿|「￣￣￣|「￣￣￣￣|「￣￣
　　　　￣|「　　　||　 / ＿＿／::::/　　 / | ＼:`＜_／／ }V: !　　　　　　》＞￣]匚￣￣]「￣￣,,
　　＿＿,」L＿＿」| /　ヽ::::::::::::: /　 | /≧{　　`ーﾍ　 ./　}::| `　　　　　　}「￣￣|「￣￣￣|「￣　｀　　　　,.
.　　　　_||　　　　 | / /　∧:::_:／　　＞ミ人!　　ｨzミ　/　八:.､　　　　　 `|ﾄ､＿」L＿＿__」L:.＿
　　　　　　　　　　　イ　ノ（__）∧　ｨ込ノ　乂　込ﾉｲ　ｲ::::_/
　　　　　　　　　 ⌒￣　　 ./::|　　＼ﾍ　　　　 ⌒,　　/／　（__）
　　　　　　　　　/　　　 /　|::::|　　　 ⌒　　　　 _ 　ｲ　 |　{　|::|　　　　　ありがと、それじゃあ龍穴を通って帰るかお
　　　　　　　　 /　／　/　∧::|',　　　个s｡　 ´　　ィ　 .|　 V|::|
　　　　　　　　i{ .:　　　_　-=ハﾍ＼　 v　　≧＜八　 |　　ｉ|::|
　　　　　　 :'　　「ノ≧s｡ニニ丶＼　V"'＜ {　＼丶　V / ハ
　　　　　 /　　 ∧∧ニニ≧s｡∧　　 v　|　≧=─〈　 `＜≧s｡
　　　　　　　　　　/　-=V二二ニ/ ∧　　|＼　　|　　|∧　｀ヽ Y /
　　　　　　　　　 / 　 -ﾆVニﾆ／､　/}　　＼≧s｡. 」_∧＼ー=ﾆ　　　_
　　　　　　 /|　　| ｰ=ﾆ彡　　 V　　　|＼丶＿＿　ﾆ=─　　　　　＞'"⌒
　　　　　　　　　　　 !　-=∧ 　　 |　i|　 |-∧､＿　　　　　　　　｀＼/　　　　　　ヽ
　　　　　　　人{∧　　 .-=ﾆ∧.　　　　　 |V ∧　　　￣⌒"'＜　　＼　　　　　　〉
　　　　　　　　|/ ∧　 .-=ニニ　　　}ｉ　|　|∧- ＼　　　　　｀　　　　ヽ　　　　　/ ∧
　　　　　　　 /　 .∧ .-=ﾆﾆ二　　　　　 |- ﾍニﾆﾆ=-　　　　　　　＼　　:.　　　　　／}
　　　　　　　/　　　 } !ニニニ/,　　　 V　 -=ﾆ＼ニニニニ=-　　　　丶　}　／　イニi}
　　　　　　　　　/　/ |二二ﾆﾆ/,　　　　 / -=ﾆニ＼ニニニニニニニ=──=≦ニﾆ／
　　　　　　　　　　/　.!ニニニﾆ∧ 　 / /　　 -=ﾆﾆ个s｡＿＿二二ﾆ=──====≦
　　　　　　　／　/　 .|二二二ニ∧　{　{ ＼＿_ -=ﾆニニニニニニ／/个s｡ニイヽつ
　　　　　　　　　i{　　.|二二二二ニV　/　　　　　￣　 ──　　　イ￣　　　　}ｰ′
　　　　　　　　八　　|二二ニニﾆﾆ{　{､　　　　　　　　　｡s≦/ ≧s｡　　　　／
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　ツールボックスの中にある銃火器やスマホ――悪魔召喚プログラム――へ、少しばかり不安を抱く。

　　　　　　　　　　　　　　　　　念の為に調べた地下はやはり瓦礫で埋まり、中へ入ることは叶わなかった。

　　　　　　　　　　　　　　時間をかけて瓦礫を撤去し、男の言ったターミナルの無事を確認することも考えたが。

　　　　　　　　　　　　　　　　エルミン国際高等学校から国会議事堂までは、徒歩で一時間前後の位置だ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　歩いて向かったほうが早い。

　
902 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 15:17:24 ID:N+stenCz: 対抗手段が手に入ったのは僥倖だな
これで学校組の負担も少しは和らぐだろうし
903 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 15:17:32 ID:Q4TyiE2L: 　

　　　　　／/ ／⌒ヾ＿,／　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　}
.　　　　 ⌒/ /.　　　　　{　　　　　　　　　＼ﾉ　ノ　　　　　　　　 /
　　　　　 / /　　　　　　{　　　　　　　　　　　　　｀`～､、_　　　　　 /
.　　　　 / /.　　　　　　 {　　　　　　　　＼　　　＜⌒　　　 ∠＿＿
. 　　　 ,　 {.　　　　　 {　　　　　　　　　　　　　　　　　ミｈ､　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　 'h､　　　　　　　　　　　ミzzzzzzzzzﾐh､. 　　 /
　　　　　{　　'，　　　　ﾏi:h､　　＼　、　　　　　ヾ､　　　　　／　 /
　　　　　{　　 '，　　　　　　ﾏ:i:i:)h､　　＼)i'ｯ｡.,_　 _＿}ﾑ　　　　　　／
　　　　 ∧.　　 '，　　　　　　ﾏ:i:ｧ'⌒~ ‐ _＼i:ｉ:ｉ/`'＜::::::ﾑ　　　　｀`''＜
.　　　　　∧＼.　 '，　　　　＼ﾏ{-=彡'　 /⌒:/　　　 `守ﾑ　　　 _ - ⌒
.　　　　 ∧ (＼ {:iｈ､　　　　 `寸zzzx_/i:i:ｉ:/　＜　　 ,､寸　_.ﾆﾍ　　　　　　　　では、こちらは私が持ちましょう
　　　　　　　＼　　}ア｀`～.､、＿`マi:i:i:i:i:i/　 _＿,,､彡⌒ｰ┘ﾊﾆ∧
　　　　　　　　　 {　　　　　＼ヽ｀寸i:i:i:}　　　 ⌒＼ . ヽ　　 }ニﾆ＼
　　　　　　　　　 {　＿　　　　　＼}　ﾏi:i:}＿＿,,,､､､､∨ 　 ∧}:::::::::::::::)ｈ､
　　　　　　　　人ヾツ　　　　　_　　 }／)　　 }　八.　　 /:i:/::::::::::|＼:::::::ﾑx､、
　　　　　　　　／＼＿_ 　-‐　　 _. <:{／}＿__}／二心､/:i:/ ::::::::: |.　＼:::ﾑﾆ沁
.　　　　　　　 /::::::::::::: ＼＿＿__／ﾆニ|:i:i:}ﾆニ{ﾆﾆﾆ＞''´:/ ::::::::::::: ＼＿_＼}ニﾆ
　　　　　　　／/::::::::::::::::::::::/　 /:i:i/￣￣|:i:i:}　　/ﾆﾆ/i:i:i:ｉ:/::::::::::|￣＼:::::::::::::::}ニﾆ
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ルー・ガルーがツールボックスを軽々と持ち上げる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　発見済みの中で、一番近い龍穴は地理的には田町のあった辺り。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　途中、悪魔がまばらにいるが戦闘に不安を覚える相手はいない。

　　　　　　　　　　　　　　任せたままでも問題ないだろうと頷き返し、それからやる夫はピクシーへと向けた。

　
904 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 15:20:10 ID:Q4TyiE2L: 　　　　｀ヽ､　/　　　　＿＿＿＿＿　_ ノ´　　∧
　　　　 }__}./　　　　＿＿＿＿＿　ノ / ≧s｡ ∧
　　　　／ //´　　　　　　　　　　_／￣〉⌒"''＜ ∧
　　　 {￣//　　　　_　　　　　　ﾉ　　　/　　　　　＼〉
　　　.〉 i{　-　　　i} }　r─=≦　 ` ─〉
　　　〈／ヽ! {　ﾊ / /＞'":::::::＼──=ﾆ　　　　　 ∧
　　　　＼八 V__/ /:::::::::::::::_:::::::::.　　　　{　 "'＜　　 ∧
　　　　　 r‐＼__／::::::::／　　＼ :::.　　　　　＼　｀　､_i}
　　　　　 {::::､:::::::::::: ／ ⌒＼　∧:::＼　　 V　　＼　〈
　　　　　　::::::`ー＜　Vて斧 V　ﾍ :::: `ー┐　　　　　　:.　　　　　　　　　やる夫達は戻るけど
　　　　　　}ｉ:::}ィてミ ⌒ゝ '　/イ　| ＼::::: ノ＼　　　　　　:.
　　　　　 }:::}　 vﾉ　　　　　　　 |　　（_）ヽ　丶　　　＼　＼　　　　　　ピクシーはどうするお？
　　　　　ﾉノﾍ　{　　　　　　　　　／ {::} |　＼　＼　　＼　＼
　　　　　　/　 ∧:. 　v::::::)　　　イ/　ハi|　　　￣⌒　　　　　＼`　_
　　　　　 {　　　　＼　　　　　 / 　　　i|　　　　　　＼　　　　　⌒
　　　　　 r､　　ﾍ　|　＼_ ｡s≦　　　 /　ｉ|　＼　　　　　　＼　　　 :.
　　 r ､　}∧/ {i{　|　 |　　／　 ′./｡＜∧ 　丶　　　　　＼　　　:.
　　　}ﾍ:ヽVi:Vi:{i{　|　 | ∠　　 -!　/　＼　/＼_　　　　　　　　＼　　:.
　　rミ:∧i:＼∧-V.!　 !∧　　　 | /|　 _ -=ﾆニニﾆ=-　　　V
　　 vｉ:ｉ＞く　ヽ　 V´〉l .∧＿＿|　.! _-=ﾆﾆニY⌒ヽ─‐　　 v　　＼　　　V
　　　〉｀＼　　　 |/　| ／　　　　　 -=ﾆ二二乂_ノﾆﾆ=-　　　　　　＼　　V
　　 i{　 -{　　　　 .′イ　　i／　| 　 -=ﾆニ／ニニ|ﾆﾆ=-　　　V　　　　　 }
　　 i{　　i{　　　　j{´ /　／　　 |　　-==／二ニニ|ﾆ=-∧　　　V　　　　Vﾉ
　　ゝ　　､＿＿ｲ　{ ／_　　-　V　/　く二二ニニ|=- ﾆ∧　　　　　　　〈
　　　|　　〈　　　 V /　　　　　　ﾍ/ |　　　 ─‐≦ニニ-∧　　ハ
　　　|　　 ∧＼　　､＿　｡s≦ 　 /　|　/　　　　 /ニニﾆﾆ∧　　　i}　　　　}
　　　　　 ∧　＼　＼──=≦/　 .!　　　　　 /二二ニニ∧
　　 ∧　　　∧　　＼　寸ﾆﾆ=-　　 ./　　　　 /二二二二ﾆ∧　イ　　／
　　　∧　　　∧　　　＼　寸=-　　./　　　　 /ニニニ/二ﾆ-∧ /　　／
　　　　　　　　　　　　　＼ V ′ ./　　　　 /ニニニ/|二二ﾆ∧⌒
　　　　∧　　　 :.　　　　　　 /　　　　 /ニニニ/-|二二ニ∧
　　　　＼　　 ∧　　　　　　 V＼　　 ./ニニニ/ニ|二二ﾆﾆ∧

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　―‐　＼
　　　　　　　　　　　　　　 ____------___ ／／⌒＼＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　_-ﾆ二二二二二二ﾆ=-_'⌒ヽ＼＼＼
　　　　　　　　　　二r'⌒Y二二二二二二二-_＼＼ヽ＼＼＿＿
　　　　　　　　　　　　　　二乂_ノ￣￣￣‐ﾆ二二|＼ﾆ＿)　）} | |　　／
　　　　　　　　　　　　　 __|￣＿-=ﾆﾆﾆﾆ=-___￣‐|　 }_______ノﾉ |　／
　　　　　　　　　__-=ﾆア"~￣￣￣￣￣￣￣°-_|／⌒ヽ―＿ノノ
　　　　　　　　八ニ／,' 　　 /　　　　＼　＼　｀＼　　　|――
　　　　　　　　　　/　/　　　/　　 __＿／|　　 |　　＼　 |
　　　　　　　 /　/| 　＼　　 |V从|　|　　 |.　　 l　|　|
　　　　　　　　　 |｜　斥x| |　 | イ斧x|　　 |______/　|　|
　　　　　　　　　 |人圦ﾋﾘV＼|　ヒリ/ /　 |)　／　｜ |
　　　　　　　　　　　 /｀　{"" ーv　 ""ﾑｨ　　 |／/　　.|　|　　　　え？
　　　　　　　　 / 　公u ＼｣　　u /　 |　 |／　　　|　|
　　　　　　　　　　　|　　/　　＞z ＜/　 /|　 |　　　　 |　|
　　　　　　　　　　　| 　 |　　　 _｡s≦/　 /-|／　　　 |　|
　　　　　　　　　　　| 　 | 　　 Vニ./　 /／二} 　　　 |　|
　　　　　　　　　　＼ |　　ｰ=≦___/.二ニﾆ＼　　 |　|
　　　　　　　　　　 / |｀　　　_-ﾆ／⌒＼ﾆ}二二}　　 |　|
　　　　　　　　 / /　　_-ﾆ{￣　　　　￣＼ニ}　　 |　|
　　　　　　　　　　/ /　　ﾆﾆ/三(-◯-)三}/ /ニ}　　 |　|
　　　　　　　 / /　　ニ/　＿＿＿　 ./ /ニﾆ-_ 　 |　|

　
905 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 15:22:42 ID:Q4TyiE2L: 　　　　 }　／　／／　　　　　　　　　　　 )＿_ /
　　　　ノ__(　／／　r‐┐　　　i} i}　　ﾉ￣＼　(
　　　｀ヽ　＞､　　 ∧　v　　　i} i}￣　 ─ミ_　へ
　　　　　く　　／￣￣:.　V 「 }/ /／::::::::::::::::ヽ　　ヽ
　　　　　　)＿ -──‐ﾍ　ー' /::::::::::::: -､:::::::::V　　V
　　　　　 /　 |::::::::::::::::::::::::ｰ=彡:::::::／　　丶::::::::..
　　　　　j{ 　 |:::::: 「￣≧s｡:::::::::::／　　　ﾍ:::::::::.. 　 V
　　　　　　　 ::::::::::| 　 |　　￣　　 |　　　 ∧:::::::::..
　　　 .j{　 /:::::::::　　 | ＼　　　　 |ヽ　　',　　､::::::::: 7 ＼
　　　　 j{　/::::::: /　　　 _＼　　 v　ハ　∧　　ｰ（_）ヽ`　＼
　　　　　_.:':::::::::/　　　|´　　　 =─V ィ示ミ| 　 |　.{: :}　＼ ⌒　　　　　　　　もともと、ここらへんを案内してくれるって話だったお？
　　　 /　｀（_）彡　　ィて斧　　　　乂ソ'　　/　 {:_:}　　　＼
　　 /／　{: :} |　　　 :.　乂ソ　　　　　　　 | /　 |んﾊ　　　＼　　　　　　だから他に行く所があるなら、仕方ないけど……
　　／ /　 {:_:}　　　　　　　　 '　　　　イ　　　　　＼　　　　＼
　　 ./　　んﾊ∧　　　ﾍ　　　 v　っ　　　 |　　 |　　　　＼　　　　＼
　　 /　　　　 ∧　　　个s｡　　　　　イ　 |　　ト　　　　　＼　　　　ヽ
　　　　 ┌‐=ﾆ∧ 　　 |　　 ≧=＜ .人　　　　|ニニ=-　　　　　＼ }
　/　 /　　 |　ノ＼∧　　 !､　ノ ┼┼┼　／ﾍ　 v───八￣}　　　　＼
　　 /　　　「 ∧ニヽﾊ　 ∧ ≧=─┬‐=≦　| .∧　Vニﾆ／二＼} 　　　ハ
i{　/　　　 |二∧ﾆﾆ/　/ 个s｡.　＿|＿＿｡s≦　ﾍ　V／二二=-　　　　　　 i}
　　　　　　i|ニ-∧ /　/＼　　　　 -､　　　　／　丶V二二ﾆ=-　＼　　　ﾊ
/　　　　 i!ニﾆﾆ/　/＼　＼　／ -ﾍ　　／　　　 /≧ヽニﾆ=-　　　丶　　 }
　　　　　 7=≦/　/　　丶　 /　─rﾍ_／　　　　　　 ∧≧=-/,　　　 V　 /
　　　　 /ニ-/　/＼ニニヽ　　　 rソ　　　／　　　イ ∧　 -=/,　　　　V/
　　 | 　 /ニﾆ,'　/ニﾆ＼ニ/　　　/─　　　_　-=ﾆﾆニニi}　-=ﾆ/,　　　　}
　　 l　./ニニi| ∧ニニニ>　＿　ｲ─=ﾆニニニニ二二イ　-==ﾆ∧　　/ﾉ
人　　./二ニﾆ|　　Vニ／　/　 .:'ニニニニニニ｡s≦ﾆﾆ/　.-=ﾆ二∧ イ
　ヽ /二ニニi|　　i|>　　 / 　.:'≧=──=≦ニニニ=-　　 -=ﾆﾆ二∧
　　./二二ニﾆ|　／　　 /　 .:'ニニニニニニニニ=-　　　 -=ニニ二∧　
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　　　　　　　　　　　　　　　『ついて行っちゃ駄目なの』と、不安そうな顔をするピクシーへやる夫が理由を語る。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　きょとんとした顔をしたあと。彼女はぽん、と手を叩いた。

　
906 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 15:28:04 ID:Q4TyiE2L: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿__/￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼￣＼＼￣￣￣＼＼
　　　　　　　　　　　　　 _-=ﾆ二二二二二二二ﾆ=-_ ＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　|二-___-=ニニニ=-___-二二|　｜ l＼
　　　　　　　　　　　　　　　　|二二二><二二ニニニニニ|／　 |　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　|ﾆﾆ二Y 　 Y二二二二二二|　}ヽ/　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　|￣‐ニ乂_ノ二二二ﾆ=‐￣__|,ノノ￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　_-二-_____　　　　＿＿___-=°ヽ ⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　 (二二二二二二二二=‐ 　 |　 /|＼
　　　　　　　　　　　　　 / ￣-=二二二二ﾆ=‐　 | 　 |　 /|　 | 　 |
　　　　　　　　　　 |｜ | _ノ＼　　 |＼N＿| 　 | ./ .|　 | 　 |　　　　えええ～～
　　　　　　　　　　 |/＼斧うｈx＼|＼|z====ァ　 |/　/　｜／
　　　　　　　　　　　（Υ）　|｜＾Ｖソ　,　　ﾉし::}ｲ　 /¨¨¨¨ﾌ／　　　　　どうしよっかなぁ～～～
　　　　　　　　　　　　V　　|人""　　ﾏ　v　ゝ-' /　/__＞'~ /
　　　　　　　　　　　　　 ∧Ｎ≧r'⌒）ｰ____""イ　Nﾏ7　　 {　　　　　　　私も忙しいぃ、一緒に行ってほしいって言うなら～しょーがないけどぉ？
　　　　　　　　　　　 / /　「二ソﾆ[二二L/／　　　　　{＼
　　　　　　　　　　／ /　　｢ﾆ/::V二ｏTﾆ／-__　　　　　＼＼
　　　　　　　　／／　　 ∨＼::＼ニ|-{ﾆ｣⌒|　　　　　 |　 }
　　　　　　　／　 ′ 　　〈ﾆo-＼::＼ﾆ∨____|　　　＿＿|／
　　　　　　　　　{　　 |　_---__/:|≧=ｭ=≧z--ゝ-ｲ　／　／
　　　　　　　　＼　| -　　ヾﾉﾆニ{ﾆ}ﾆﾆﾆﾆ|￣　　| 　／
　　　　　　　　　ﾉ｀| -_ 　　 L二ﾆУﾆﾆﾆﾆ｣_　　 | 　 |
　　　　　　／　/　 _-_ﾑ　＼＿,|　　　　ノ -_　　＼　＼
　　　　　　　￣￣　　＼//＼　　　|　　　「-____-　　　￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　￣￣　　〈＿_／
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　くねくねと身体を踊らせ。パタパタと嬉しそうに羽根が羽ばたく。

　　　　　　　　　　　　　ぐるりとやる夫の顔の周りを飛び交い、誘いの言葉を待つようにちらちらと視線を向けた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫の顔へ苦笑が浮かぶ。

　
907 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 15:29:05 ID:N+stenCz: かわいい
908 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 15:30:25 ID:Q4TyiE2L: 　

　　　　　　　　　　　　　　／＼
　　　　　　　　　　　＼ ,　-――　、
　　　　　　　　　　　 >:}ｨ: : :￣￣ヽ}　　　／
　　　　　　　　　　.ノ: f:＿:　――＝-、ﾔ{
　　　　　　　　　　ト: ﾍ_. ～: r―ｧ:冖-ﾍ」ヽ
　　　　　　　　　ｨ: : : :＼: :ｨ }　.f: : : : :| .7:<
　　　　　　　　 /／: : : : : Tヽ!　|: :, : : j　{:ﾐ{
　　　　　　／￣／:￣:丶x!　| i　Y:j　ﾞ:x:>
. 　　　　 /　　　j: : : : : : : : i　',:{　j:,　ﾞｨ: 冖
　　　　　 /　　　/: : ／¨＼: :ﾍ乂zｿ./ : :_: :|
.　　　　　/ 　 .／: : / :|　 /.|＼:＼__ /:／i.ﾍｌ
　　　　 / __／: : : :/　.| ァ冖T ` s｡ィL　/　',
.　　　 / ./ ＼ _ ／　　{ｨぅTh　　 /zxL/　　} ∨
　　　/／: :／(　)∧　乂ツ　＼. {.vツ7　／v<
　￣/￣￣　 /T　　＼ {　　　　｀、　/／|`. (_ )
.　 /　 /　　./|::|　　　ﾍ｀　　､ ,　　.7　 .ﾊ　.|::|　　　　　一緒に来てくれたら、嬉しいお
　/　 /　　./: L:h　　　i|`s｡.　　　／　　{　i　|::|
. i　 / r ｬ七::￣:ﾍヽ　ﾏh、j｀ T: ∧　　 | /　Lj
. | ./　∨:::::::::::::::::ﾍﾍ　∨｀トsLﾐx∧　＼h、^^
　/　/ .∨:::::::::::::::::ﾍ :}　 ∨ |　|　|｀ﾍﾞ＼　＼:::::.ｫ
./　/　　∨::::＼:::／ﾍ .　　i＼ﾐs｡」　.ﾍ　ﾍz、}:::/
　　　　/: ∨:::／　ヽj∧　 .| 、＼￣　＝―x 冖￣￣　＞-　、
　/ |　 {: : }:Th　　　 i|　',　j::ﾍ＼　冖￣￣￣｀`＼　／／￣＼
　|　h　|: :j:::|::ﾊ　　　l{　 | .|h::ﾍﾔ冖――　＿　　　ヽ<　　　　　ヽヽ
　| ハ　|: |:::|::::::i　　　',　.| .|ﾍ:::::＼　　　　　￣=-_　　ﾍ　　　　　/∧
. / {: :h } j::::::::::::,　　　ﾍ/　|:::ヾx::::｀冖=-＿　　　¨=-_　}　　　／ﾞ　」
/ ハ: :j | |:::::::::::::,　　　 {　∧:::::＼:::::::::::::::::¨=-＿　　 ¨-!　／／゛:::ｿ
./　 }:/ j j::::::::::::∧　　　|/ ∧:::::::::＼:::::::::::::::::::::冖::―――冖¨:::::::／
　 .//　| |:::::::::::::::∧　　,′　ﾍ::::::::::::`≠-　＿＿:::-＝冖――:ア´
　ｲ,' ./ |.|:::::::::::::::::::ﾍ　 i{　＼　＼:::::::::::::::::::::::::::::::／/＿＞＝＜ヽ
゛　i ,'　.| |:::::::::::::::::::::::＼　　　￣￣｀`　冖　￣..｡s　゛　　　　　 ./

　　　　　　　　　 {ﾆ――――――――-￣‐ﾆ二
　　　　　　　　 _-=ﾆ二二二二二ﾆ=-____　　　￣
　　　　　____-=ﾆ二二二二二二二二二二ﾆoﾕ___
　　　￣‐ﾆ二二二二二二二ﾆ=-―　￣　|　　 |
　　　　　　 |　　　 |　＼　 |　　　 | 　＼　 |　　 |
　　　　　　 |｜|　｀`''‐-　＼|　　　 |-‐''"~＼|　　 |
　　　　　　 |八|＼Ｎ、　　＼＿__＼＿_,　|　　 |
　　　　　　 /　　}三≧x　　　　　 ,ィ≦三ミ/　　 |　　　　ホント！
　　　　　　　 {ｖぃｖ　　　　＿　　　ｖぃｖ//　　 |
　　　　　 | 　八　　　｢　　Vl　　　 /ｲ　　　　　　　じゃ、じゃあ一緒に行ってあげる！
　　　　　 |　　　|＼　　　 V:＿ノ　　　 ,/　　ﾉ｜
　　　　　 |∧　｜|i.≧=―‐r――r=≦/　／.l　|　　　え、とえとえと――――
　　　　　 |　＼j/　 r≦二ニlニニニ/ ／ｱ　|　|
　　　　　　　　　　／二二二「|ﾆﾆニ／二{rュ-__
　　　　　　 r≦::::::|＝＝＝＝＝＝＝＝ヽ二=
　　　　　　　　/ニ|:::::::|◯二二二二二二◯| |ニ=
　　　　　　 {二ム:::::V二二二二二二ニﾆ| |ニ=

　
909 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 15:33:29 ID:Q4TyiE2L: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |二二二{　　　　 }二二二二二二二二二ニ-|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {￣‐=二乂　　ノ二二二二二二二二二二ﾆ| ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ﾆ=-__　￣‐＞＜二二二二二二二二二二二/　ﾉ }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ﾆニニニﾆ=-＿　￣‐=ﾆ二二二二二ﾆ=‐　￣}／ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 {二二二二二二二ﾆ=-＿＿＿＿＿＿_ 　 _　＜}　⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /-=ニ二二二二二二二二二二ニ=-°＜／ / }＼
　　　　　　　　　　　　　　 /　 -=二二二二二二二二二二=-　　|　／　./　′ 丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　 -=ﾆ二二二二二二ﾆ=-　　　　|　　　　　/　　　　 /￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/|　　圦~うﾒ　‐=ﾆﾆﾆﾆ=‐`‐-､| |　　　|　　　　./___　　　 |　　私は妖精ピクシー　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　＼　V　乂ﾘ＼　 |　____＼|＼ | |　　　| .＞''"~ｱ /　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼〉ー　　＼| 　￣う ~ﾘTア　　 |/／)／／
　　　　　　 (＼　　　　　　　　　　　　　|　{""　 ´　　　　　　乂__ノｲ　　　/｣_／／
　　　　｢＼＼　∨_つ(＼　　　　 | 公.、　　「:::::┐　　""/イ　　 /＾ー ´　　　
　　　　　　＼＼＼{　{　 }　}　　　　 .| 　 | ＼　乂_ノ　　　 .:|　　 /〉　　　　　　　　　今後ともヨロシク！
　　　 ⊂ニニヽ　　　￣　＼　　　 | 　 |　|_l≧=――‐=≦ /　　 //
　　　　　　　　＼　　､＿_　　}　　　八　 |/ﾆ|//|ニ|＼___／/　　 /.ヘ
　　　　　　　　　　￣＼　　　　 }　　　　＼|ﾆ-|//|ニ|ﾆl厂ﾆ/　／/＼o ＼＿__
　　　　　　　　　　　　　＼＿／}___　　 _-ﾆﾆ.∧/∨≧ｓ｡_/／-|/ﾆニ＼__o_／≧ｓ｡__
　　　　　　　　　　 L＿／|:ｉ:ｉ:）　/-ﾆニ/ﾆ∨/Vニﾆﾆ≧s｡_ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆ/⌒＼
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　　　　　　　　 /:i:i:i:i|　／ﾆﾆ八ﾆﾆﾆ|-//◯∨/∨二ﾆ-//ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}
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　　　　　　　　　　 |ﾆﾆﾆﾆﾆニ／ﾆ-/ﾆ／|/-ﾆﾆﾆﾆ＼/////＞s｡_ﾆﾆ=-/￣￣|／
　　　　　　　　＼＿＿／ﾆﾆ-/／　/|◯ﾆﾆﾆﾆニ＞s｡_/////＞s_/:i)}　　￣＞＜
　　　　　　　　　　　　＼ﾆﾆﾆﾆ-／　　 |-＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ| |＞s｡////￣ノ　　／ﾆﾆﾆ
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　　　　　　　　　　　　ぱっと、明るい顔を見せ。ピクシーはあらためてと可愛らしくウィンクしてやる夫へ手を伸ばす。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　その小さな手が合一神の鼻先へ触れると同時に、契約は結ばれた。

　
910 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 15:35:13 ID:1VmGI5Cp: コンゴトモヨロシク
911 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 15:35:46 ID:GADy/gUZ: クエストナビじゃなかったのか
912 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 15:36:20 ID:Q4TyiE2L: 　
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913 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 15:39:38 ID:Q4TyiE2L: 　　　　　　　　 , ´¨　, イﾆ =-　　　- --- - ヽ　　＿＿
　　　　＿, ≦　　イ＿ﾆﾆニﾆ==---　　　＼´　　　　＞、
__, ＜¨¨: : : : : : : : /　, イ ¨, ￣ ¨ヽ : : : ￣ ¨＞ヽ＞、　　　＞、
　　爪,',',',',',',','/,','/　/ / : /　　　　＼: : : : : : : : : :￣ ¨ｊ￣ﾆﾆ ¨ ´｀ヽ, ' ヽー --- 、
　　　　　　´ ｀ー──────── -{¨￣￣￣￣ ´　￣￣　￣￣　　￣￣｀＜二二ﾆﾆﾆイ
　　　, 　´　　　　　_,, -‐''""''‐- ,,_　　　｀＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀￣￣_,, -‐''""''‐- ,,_
¨ ￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀＜ﾆﾆﾆ ==== -イｱ　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,, -‐''""''‐- ,,_
_,, -‐''""''‐- ,,_ 　　　　　　　 ´　　　　　　　　　｀＜三三三三三三≧ 、
　　　　　　_,, -‐''""''‐- ,,_.　　　 !　　　　　　　　　　　　　　　｀＜三三三三三三≧ 、　　　　　　　 _,, -‐''""''‐- ,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ ≦ヽ...　　_,, -‐''""''‐- ,,_. 　　　 ¨ ￣￣￣＞三三}.　　　 _,, -‐''"　　　　　　　　 "''‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ '''≧ 、.　　　　 _,, -‐''""''‐- ,,_....., ＜ ¨｀¨ ￣ ´
　　　　 _,, -‐''""''‐- ,,_ 　　　　　　　ﾉノ　　　　　　　　　　　　　　　 {　　　　　　　　　 _,, -‐''""''‐- ,,_
_,, -‐''"　　　　　　　　 "''‐ 　　　　　 , ´　　　　　　　　　　　　　＿＿__ 入　　　　　　　　　　　　　　 _,, -‐''""''‐- ,,_
　　　　　　　　　　　　　　　, ≦:::´ ¨ ￣　　　　　　　　　＿, ＜¨¨: : : ＞ ´　　　　_,, -‐''""''‐- ,,_
　　　　　　　　　　　　　 {:::::::::{＿　　　　　＿＿ , 一 ´ : : : : : ｀＜...　　_,, -‐''"　　　　　　　　 "''‐_,, -‐''""''‐- ,,_
　　　　　　　　＿＿____ 「::::::::::::::¨＞ー ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : 冫´　　　　　　　　 _,, -‐''"
　　　　＿＞ ´ ¨::::::::.': : : : 7::::::::::::::::::,: : : : : : : : : : .!、 : : : : : : : : : ´ ¨
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´::::::::::::::::::::::::::::::::::::.': : : : : : : ∨:::::::::::::, .: : : : : : : : : | : : : ´:::::::::::::::￣￣￣　￣て
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　　　　　　　　　　　　　　　　　それから一行は品川を出て、再び砂漠を踏みしめて浜松町を目指す。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　歩きにくい道だが、合一神の足を止めるほどではない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　数分ほど歩いた辺りで、やる夫達は龍穴へとたどり着いた。

　
914 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 15:41:34 ID:Q4TyiE2L: 　
　　　　　　　　　　 |:::::::/　　　　　　　　　　　 |　!　!　　　　　＼:::::|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　 |　!　!　　　　　 /:/
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　　　　　　　　　ｉ　|.　　　　　　　　＼　　　　|　　　　　／
.　　　　　　ｉ　ｉ　|　　　　　　　　　＼　　　　　　　／
　　　　　　　i:　ｉ　|　　　　　　　　　　　　＼　　　 ,／　:ｉ |
　　　　　　ｉ:　ｉ　|　　　　　　　　　　　　　　　＼／　　ｉ |
　　　　　 i　ｉ　|　　　　　　　　　　　　　／､　　　ｉ |
.　　　　　　ｉ　ｉ　|　　　　　　　　　　／　　＼　.ｉ｜
　　　　　　　i:　ｉ　|　　　　　　　　　　　　／.　　　　　＼i: |　　　　　＿
　　　　　　ｉ: 　ｉ　|　　　　　　　_,.　 '′　　　　　　　　ｉ: | 　　　 ,..::::::::::::::::..､
　　　　　　ｉ: 　ｉ　|　　　　　　_,.:　'" 　　　　　　　　ｉ:｜　 .／::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　 i 　ｉ　|　　 ,...:;;　'"　　　　　　　　　　　　　　 i　| ,／'⌒ヽ:::::::::::::::::::::::::',
.　　　　　　 i　　ｉ　| ,..::::／　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ／　　　　 ',::::::::::::::::::::::::i
.　　　　　ｉ　　i,...::::／　　　　　　　　　　　　　　　／: |　　　　ｉ:::::::::::::::::::::/
. 　　　　ｉ ,..::::::／　　　　　　　　　　　　　　　／　ｉ　|　　　　 |::::::::::::::::::く
.　　　　　／::::／: |　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 i:　|　　　　 |::::::::::::::::::::::',
....　　　／:::::::/　i　|　　　　　　　　　　　　　　／　　　 i　 |　　　　　,'::::::::::::::::::::::::i
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　　　,:::::::::::::::::::::::｀ー:::::::::::::一'::/　　　　　　　　　　　 /:::／
.　　 ′,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／　　　　　　　　　　　 /／
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　最初に見た時と同じく。龍穴からは、青白い光が立ち上っている。

　　　　　　　　　　　　　　　　　ただ純粋なエネルギーの噴流は物言わず、音も立てずただそこにある。

　　　　　　　　　　
915 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 15:47:28 ID:Q4TyiE2L: ┳┳┓┣┣┫┗┗╋╋┃┃━┓┣┳┓┣┣┫┗┗╋╋┃┃━┣┳┓┣┣┫┗┗╋╋┃┃━┫┗┗╋╋╋╋┃┃━
　　　　　＜三三三三三三三三/
　　　　〈三三三三三三三三三ｉ
　　　　 V ﾑ斗 ´　　　　　　　　 ',
　　　　　 i'´, -=ﾆ三三三三三三＞ヽ､
　　　 , イ三三三三三三三三三三三 )
　　　　斗ｬﾔ´　 .! 　V ‐-　 -‐∨　∨ ,ノ
　　　　ヽ､ｉ　i'´｀ｉ　　ｉ赱ソ　杙升　i'´　
.　　　　ｉ　ﾄ､t.ｉ　ｉ　　 ,　〉　ﾊｉ　　　　　　　　手を触れ、中へ入り込むように意識してください
.　　　　ｌ　｀ｿﾉﾙ' 　＿　　　∧ﾊｉ
.　　　　ｌ　　ｊハハ　｀ー ´ ∧　 i　　　　　　　細やかな術や出口の調整は、私がやりましょう
.　　　　ｌ　　　　ｉ､＞　.　´　ﾉﾙ'
.　　　　ｌ　　人 i ｀ ‐-_､ｌﾆ=y‐ﾄ､＿＿　　　　　契約した仲魔は、君へついていくので問題ないですよ
　　　　ﾊ　　}八{ｲ　 /:::Ｖ::ヽ////////,ﾍ､
. 　　　ハ　∠//∧　/ ヽ＿ﾊ//////////∧
.　　　　/　rく//////∨＼　∨::ﾊ//////////∧
　　　ｉ　///////////∧＼∨ハ//////////∧
┗╋╋┃┃━┣┳┓┣┣┫┗┗╋╋┃┃━┓┣┳┓┣┣┫┗┗╋╋┃┃━┣┳┓┣┣┫┗┗╋╋┃┃━┫┗┗╋

=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　どうすれば良いのか問う前に、クリシュナが答える。

　　　　　　　　　　　　　　　　　ならと。やる夫はそっと手を伸ばし、龍穴から溢れ出る光へと触れた。

　
916 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 15:52:25 ID:Q4TyiE2L: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 =二]　/７
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 =二] / /
　　　　＼　　＼　　＼　　　　　ｌ　　　　　　　　　　　 |　　　|　　　　　　　　　　　 / [二二/　亡_Τ　　　　／
.　　　　　＼ ,,　＼　　＼　　　ﾞL　　　　　　　　　｝　　 .l　　　　　　　　　　　　/ .／　　　　匸＿コ　[][] 「 F
　　　　　　　｀"＼. ヽ.　　＼　　　ｌ　　　　　　　　　 !　　 .l　　　　　　　　　　　,iシ"　　　　　　　 ,／　ﾉノ
　　　　　　　　＼＼　　 .＼　　..ｌ　　　　　　　　　　　,!　　 !　　　　　　　　　　 ┘　　　　　　　／　　.,／
　　　　　　　　　｀''ﾐｘ　　　＼　ヽ　　　　　　　　　　|　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,／゛　 _／゛
　　　　　　　　　　　｀'・　　　＼　ｌ　　　　　　　　　│　 !　　　　　　　　　　　　　　　 ,／゛　.,／゛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.ｌ　　　　　　　　､.|　 .!　　　　　　 .,〟　　　　　　　 ,／　 _／゛
: ､,,、　　　　　　　　　　　　　　 i､　｀″　　　　　　│|　 !　　　　　., ''./ 　　　　　　／　,／゛
.　　｀ﾞ'''-､　　　　　　　　　　　　　ﾞぐ-.　　　　　　　.i. ! |　/　　 ,ィ.／ ./ 　　　　　／ .,..-'"
　　　　　　｀ゝ､、　　　　　　　　　＼｀'､、　　.,i､. ::.....　::......, ''/ﾉﾞ　/ 　　　　 _ ''ン.'"
　　　　　　　　　｀ﾞ''ｰ ,,_　　　　　　　　　＼ .｀'-::　 _,, :: :: :: ,,_　 ::....　/　　　 ..‐ｿ'´
￣￣¨¨¨''''''''''￢――--ﾆﾆｯiiii＿.　　　 :: :: ,*'"　 ._,,...,,_ 　 .ﾟ'*, :: :....‐'/ﾞ.r!'"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀. 　　 : :: \　 .,*'" ..:::::.. ﾟ'*,　 .% :: :ﾞ/
　　　　　　　　　　　　　 -‐=＝ﾆ...: :: :: 　 \ ::　　　　　:: %　　:: :: :..￣二ニﾆ＝=‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 $ :: 　.:○:.　 :: $....　　　く
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _.:: :: ::　　%, ::.　　　　.: ,:°　:: ::ﾞ,_｀'-､
　　　　　　　　　　　　　　　 _.. -''″ ._.:: :: %, 　ﾟ*｡.;;_ _;;.｡*°..,:° ::...,｀ﾞ''''ﾆti､
　　　　　　　　　　　 ,,,-'"　　　_..-二ｒ':: :: ﾟ*｡.,,_　　　 ._,,.｡*° ::.､　＼
　　　　　　　　　　 _.. ‐'"　　　 _ / ﾞ,／´　　　 :: :: ::. :: :: :: :: :: :: : . ヽ｀'-､｀'-,　　　 `ﾆ￢　..,,、
.　　　　　　　 / '"　　　　　,／゛　　　　　　 /　　 ′lﾞ　　ｌ .ﾞﾄ　ｌ　　 .ヽ　　｀''-､ヽ,　　　 . ＼　｀''-､
　　　　　　 / 　　　　　 ._./ 　　　　　／　　./ 　 |　　l　　　 .ｌ　　　ヽ　　　　｀'″　　　　 .＼　　 .｀''-..、
　　　　／　　　 .,,, ‐'″　　　　　　　／　　　/ 　　 |　 ,!　　　　.ｌ.　　　ヽ　　　　　　　　　＼　　　　｀''-､,、
.　　／　._,,..　‐'″　　　　　　／　　　 ./ 　　　 !　ｌ　　　　　ｌ　　　ヽ　　　　　　　　　　＼　　　　　　｀ﾞ''
　／ ‐'″ 　　　　　　　　／　　　　 /　　　 │/　　　　　 . ｌ　　　　.ヽ　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　/　　　　　　!lﾞ　　　　　ｌ　　　　 .ヽ　　　　　'､　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　／　　　　　 ./　　　　　「　　　　　　　 . ｌ　　　　　ヽ　　　　　ﾞ.ｌ-,　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　／　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　　ヽ　　　　　ヽ.＼　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　／　　　　　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　　 .ヽ　　　　　ヽ　＼
　　　　　　　／　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　ヽ　　　　　ヽ　　＼
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一瞬の後、やる夫の意識が光の中を走り抜けていく。

　　　　　　　　　　　　　　　いつか行った東京デスティニーランドのジェットコースターを思い返す加速の中。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――――不意に。やる夫は光の中で声を聞いた。

　
917 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 15:57:46 ID:Q4TyiE2L: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 rt‐,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,──‐,|_|_.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /＿　 _/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　, ￣/
圭圭圭圭圭圭圭圭≧､　　　ﾏﾑ　　　　　　　　　　　　　　 _,,｡x≦圭圭圭圭圭圭　　　　　 /　/￣
　　￣￣｀`''''≠≦圭圭≧;､　　ﾏﾑ　　　　　　　　　　　_,,｡x≦圭圭圭圭≦≡≠'''"”　　　　　￣　　__　rァ / 7
　　　　　　　　　　　｀```''≠≧;,､_ゞ;｡ｬぁゎ,、 ,ｚ､_,,｡x≦≡≠'''"¨”´￣　　　　　　　　　　　　　 |　|└'./ /
　　　　　　　　　　　　　　　｀`'ん圭iﾟ圭Λ`” ￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　 /_/
　　　　　　　　　　 __,,｡ｘ=''"´　 {圭ﾟi:i:i:ﾟi:圭}　　_　　　　　　　　　　　　_＿_,,,,｡ｘｚ-=
,,,,,＿＿＿＿,,,,,｡x;≠〆'"´　　,ｒ;;　ﾟ守ﾟ圭ｉ:iУ　　ゞ'-ー-==≠≡ﾆﾆｴｴ≦圭圭圭圭圭
圭圭≦ｴｴﾆ≠‐''”´　　　　,〆ﾞ　　｀ﾟ¨¨ﾟ´　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　,,〆ﾞ　 ,{G 　　　　　ﾑ},,_
　　　　　　　　　　 ,,〆ﾞ　　,〆　　　　7　　　　　　　｀`ヽ､
　　　　　 _,,zィ''"´　　_,〆ﾞ　　　　　/′　　　　　　　　＼
zｪz=≠'''"´　　　　_,ィ紗"　　　　 /′　　　　　　　　＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／
　　　　　　　　_,ィ炙;〆　　　　　　/ｉﾞ　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　 _,ィ炙圭〆　　　　　 /7　　　　　　　　　　二　　　　　　　　　こちらへ――ナホビノよ　　　　　　　二
　　_,,,ィ炙圭圭〆　　　　　　 /i7　　　　　　　　／/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
ィ炙圭圭圭〆　　　　　　 ,ｲi7　　　　　　　　　 // l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼
〆圭圭紗'"　　　　　　　　 ,ｲ紗′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ{圭}li;
圭伊紗'”　　　　　　 ,ｲ紗'′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }圭7}i;
〆紗'”　　　　　　　　,,ｲ圭7′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,{圭圭!
圭'”　　　　　　　　 ,ｨ'圭〆　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ;{圭圭|!
У　　　　　　　 ,,ｨ升〆　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /圭圭7　　　
　　　　　 ,ｨ炙紗"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /圭i圭7
　　　 ,,ｨ炙圭〆　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /圭i圭7
　　,,,ｨ炙圭〆　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /圭i圭7
,ィ炙圭紗"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /圭i圭7
圭圭伊′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /圭i圭7
伊≠　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｲ圭i圭7
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　光がねじれ、向きが変わる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　加速し、進んでいた意識が落下するほうへと切り替わる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　抵抗する間はなく。やる夫は瞬く間に吸い込まれ、落ちていった。

　
918 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 15:58:40 ID:61bajJFC: この声の主はいったい… ! ?
919 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 16:00:06 ID:N+stenCz: 誘拐？
920 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 16:00:50 ID:Q4TyiE2L: :::::::::::::::vi, :::::::::::::::::::| |::::::::::::::::::::::| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||:::::::::::::::::||::::::::::::||::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:|:::::::::::::::::::::|::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |:::::::::::::::::::::ﾊi:::::::::::::::::::
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.:::::::::::::::::: _ｰ//^~￣ |ｰ|_ 　-=ニ |ｰ|_　-=|:|i:i:| i|ｉ|| . | i| :||-===- ||　＿ -=＝￣:: ＿＿＿＿＿￣　　￣＝=- _.|i:|::|-=||i:i |i:|　 -=- _ .ﾊi ﾆ=-　_ ﾊi　=ﾆ=- _V
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-_乂／⌒= |」_　-=ﾆ|ｰ|_　 -=ニ |ｰ|_　-=|:|i:i:| i|''^~ﾘｰ}￣¨‐=- _:::::_ - = ＝＝＝＝＝＝＝＝＝ = - _ -= ‐¨ ￣　　　　ﾉﾘ)￣¨ ‐ =ﾊi ﾆ=-　_.ﾊi　=ﾆ=- _
-=「ｉ|_ -=ﾆ |ｉ|_　-=ﾆ _-.､　.-=ニ.|ｰ|_-=ﾆ ¨ ﾘｰ}　　￣　　　￣¨‐=- _　　　　　＿＿　　 _ -= ‐¨￣　　　　 _ -= ‐¨　 ‐ =- _　￣¨ ‐ =- .ﾊi　　r ㍉
-=Li|_ -=ﾆ |ｉ|_　-=ﾆ乂ソ .Y-= Y _　-=￣.:::::￣＞=- _　　　　　　　　＿ -=＝￣　　　　￣＝=-＿　　 _ -= ‐¨ ~''＜､::::::::::::　　　 Y-= Y｀`～.乂ソ
-=「ｉ|_ -=ﾆ |」_ -=ﾆ..､ー７乂_.ソ.::::::::::::::::::::::／／ r ㍉￣¨‐=- _　／-=　　　　　　　　　　　　 =-＼ ¨￣　　 r ㍉　＼＼:::::::::::::::::::: 乂_.ソ　　　､ー７
-=Li|_ -=ﾆ |ｉ|-=／.::: Vﾊ/ ､ー ‐７.:::::::::::::::/i:/ -=-｀¨　　 -=-　〕{i:i{　　　　　　　　　　　　　　　　 }i:i}〔　　　｀¨　r. ㍉Vﾊ:::::::::::::::::::V/-/:::::::::::::.|｀_i|
-=「ｉ|_ -=ﾆ |」／.:::／ .|i:i:| :::V/-/.::::::::::::::::.'i:i{　r　㍉　 -=-　_ -=.^Vﾊ　　　　　　　　　　　　　　ﾊV^ =- _ 　　弋_ソ .}i:i}:::::::::::::::::: l｀_i|:::::::::::::::.|｀_i|i:i:＼
-=Li|_ -=ﾆ／|::: /　 /:|i:i:| ::: |i:i:i:|::::::::::::::::::{i八乂_ソ　 _ -= ‐¨￣　＼=-_　　　　　　　　　　　　　_ -=／　　　　￣¨ ‐ =-_ /i/ .::::::::::::::::::l｀_i|:::::::::::::::.|｀_i|V/i:i:
-=「ｉ|_ -／.:::::|::/　 /. :|i:i:| ::: |i:i:i:|.::::::::::::::::::V/ﾊ_ -= ‐¨￣　　　　　　　￣＝=- ＿　　　　＿ -=＝￣　　　　　　　　　　　　￣＝=- ＿ . l｀_i|:::::::::::::::.|｀_i| V/i:i
-=Li|／.::::::::::::/　　{: : |i:i:| ::: |i:i:i:|　 _ -= ‐ ¨￣　　　　　　　　　　　 _ -= ‐ ¨　　　￣￣　¨ ‐ =- _　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l｀_i|=- ＿　|｀_i|　V/i:i:i:
-=Li|.:::::::::::::::::{ 　八 _|i:i:| .::_|i:i:i:|　　　　　　　　　　　　　　　 _ -= ‐ ¨￣　　　　　　　 -=-　　　￣¨ ‐ =-_　　　　　　　　　　　　　　　　 l｀_i|　　　　<i:i_i:〉_,}i:i:i:i
-/Li|::::::::::::::::::{　　/∧lVﾊ　..|i:i:i:|　　　　　　　　　　　　 _ -= ‐ ¨￣＿　　　 -=-　　　　　　　-=- 　＿ ¨ ‐ =-_　　　　　　　　　　　　 l｀_i|　　　ﾉi:i:i〈￣＝
//Li|::::::::::::＿ -=＝￣V/ﾊ ..|i:i:i:|　　　　　　　　　_ -= ‐ ¨￣　　 ( 　　 ).　-=-　　　　 -=-　　　 (　　　)　　￣¨ ‐ =-_　　　　　　　」｀_i|　　　｀¨¨´
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――――とん、と。軽やかに足が硬質の床を踏む。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　落とされた先は青く暗い。それだけの、ただ広い空間だ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
921 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 16:03:11 ID:R0QGCOmG: ドコだ？
922 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 16:03:42 ID:RB4IkrjV: 邪教の館的なサムシング？
923 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 16:05:06 ID:TCowUjHp: ようこそベルベットルームへ
924 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 16:05:41 ID:Q4TyiE2L: 　　　　　　　　　　　　　　　　／＼
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　　　　　　　　ノ､/　　　　　　　ヽ　 /(
　　　　　　　　　　　ﾉ　 {-=ニニニニﾆ=-､ )ﾍ
　　　　　　　　　 )　　乂　　「￣〉　　- ､ﾊ
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　　　　　　　　／∠ 　＿､　 |　 | r‐ 　　.!＿〉
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　　　 ./　ヽ::::::::::::: /　 | /≧{　　`ーﾍ　 ./　}::|
　　　　/ /　∧:::_:／　　＞ミ人!　　ｨzミ　/　八:.､
　　　　イ　ノ（__）∧　ｨ込ノ　乂　込ﾉｲ　ｲ::::_/
　　 ⌒￣　　 ./::|　　＼ﾍ　　　　 ⌒,　　/／　（__）
　　/　　　 /　|::::|　　　 ⌒　　　　 _ 　ｲ　 |　{　|::|　　　　ここは――――
　 /　／　/　∧::|',　　　个s｡　 ´　　ィ　 .|　 V|::|
　i{ .:　　　_　-=ハﾍ＼　 v　　≧＜八　 |　　ｉ|::|
　.:'　　「ノ≧s｡ニニ丶＼　V"'＜ {　＼丶　V / ハ
./　　 ∧∧ニニ≧s｡∧　　 v　|　≧=─〈　 `＜≧s｡
　　　/　-=V二二ニ/ ∧　　|＼　　|　　|∧　｀ヽ Y /
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　 ./|　　| ｰ=ﾆ彡　　 V　　　|＼丶＿＿　ﾆ=─　　　　　＞'"⌒
　　　　 !　-=∧ 　　 |　i|　 |-∧､＿　　　　　　　　｀＼/　　　　　　ヽ
人{∧　　 .-=ﾆ∧.　　　　　 |V ∧　　　￣⌒"'＜　　＼　　　　　　〉
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　　　/　.!ニニニﾆ∧ 　 / /　　 -=ﾆﾆ个s｡＿＿二二ﾆ=──====≦
／　/　 .|二二二ニ∧　{　{ ＼＿_ -=ﾆニニニニニニ／/个s｡ニイヽつ
　　i{　　.|二二二二ニV　/　　　　　￣　 ──　　　イ￣　　　　}ｰ′
　八　　|二二ニニﾆﾆ{　{､　　　　　　　　　｡s≦/ ≧s｡　　　　／
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　警戒混じりに周囲を見やる。

　　　　　　　　　　　おおよそ地平線さえ見えない広大なそこは、部屋と言うよりも一個の世界であるかのように錯覚する。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　満ちた空気は清浄とは言い難いが、犯し難いなにかを孕む。

　　　　　　　　　誰の手も伸びうることのない神聖不可侵なる領域がごとき、けれど異質な混沌とした気配の渦巻く場所だ。

　
925 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 16:06:27 ID:Q4TyiE2L: ※修正

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　　　　/ /　∧:::_:／　　＞ミ人!　　ｨzミ　/　八:.､
　　　　イ　ノ（__）∧　ｨ込ノ　乂　込ﾉｲ　ｲ::::_/
　　 ⌒￣　　 ./::|　　＼ﾍ　　　　 ⌒,　　/／　（__）
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人{∧　　 .-=ﾆ∧.　　　　　 |V ∧　　　￣⌒"'＜　　＼　　　　　　〉
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. /　 .∧ .-=ﾆﾆ二　　　　　 |- ﾍニﾆﾆ=-　　　　　　　＼　　:.　　　　　／}
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　八　　|二二ニニﾆﾆ{　{､　　　　　　　　　｡s≦/ ≧s｡　　　　／
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　　　　　　　　　　　　　　警戒混じりに周囲を見やる。仲魔が二体、背後に控え同じように混乱しているのがわかった。

　　　　　　　　　　　おおよそ地平線さえ見えない広大なそこは、部屋と言うよりも一個の世界であるかのように錯覚する。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　満ちた空気は清浄とは言い難いが、犯し難いなにかを孕む。

　　　　　　　　　誰の手も伸びうることのない神聖不可侵なる領域がごとき、けれど異質な混沌とした気配の渦巻く場所だ。

　
926 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 16:09:12 ID:Q4TyiE2L: 　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　∠　　　　i､_ 　 /:.:.:.:.,､:.:.:.:.＞､..､
　　　　　　　　　　ﾆﾆ　　　　ヾ=≧､::.:.:,< ゝ:.〈　」.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　ニﾆ､　　　∠ﾆﾆﾆヽ:.:.:､＼ ´､くｒ‐､.:.:.＼
　　　　　　　　　　ニニﾆ-∠ニニニニﾆ､:.:､::..＼,:..-'.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　ヽﾆﾆﾆニニニニニニニ､:､,.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　＼ﾆﾆﾆﾆニニニニ/l／｀ヽ.:.:.:.､.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.､
　　　　　　　　　　　　ニニニニニニ/７　　　ヽ:.:.:､.:.:.:.:丶.:.:.:.:.:.:.､
　　　　　　　　　　ヾ=ﾆﾆﾆﾆﾆニニニ=レ　　　　､:.:.､.:.:.:.:.:.:_:.:.:.:.:.:.:､
　　　　　　　　　　　 `＝､ﾆﾆﾆﾆニニニ　､,,,,,._　　､:.:､:.:.:.:.:.:.-.:.:.:.:.:.:.､　　　　　　　　　　　強引なお招き、お詫びいたします
　　　　　　　　　　　　　｀ヾﾆﾆﾆﾆﾆニニ　　､....　　　､:::､.:.:.:.:.:.:.-.:.:.:.:..:.:､
　　　　　　　　　　　　　　＿ﾆﾆﾆニニニ　　ゞ=ﾒ=ｋ　‐.:.:.:.:.:.:.:.:.:.‐:+.:.:.:.:.:.:､　　　　　　　　『新たなナホビノ』よ
　　　　　　　　　　　　　ヾﾆニニニニニ　　　　,､ :　‐=:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.-.:.:.:.:.:.:.:.:､
　　　　　　　　　　　　　　　￣`ﾆﾆﾆニニ　　　ヾ : ﾆニ:..::.:.:.:.:.:.:.:.:.:=:.:.ﾟ.:.:.:.:.:.:.:.､...........　　ようこそ、邪教の世界へ――――
　　　..:.:.:.:.:.:.:､　　　　　　　　　　-ﾆﾆニニ―-　　.::ニニ.:._.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:=.:.:.*.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　,.:.:.:.:.:.:ﾟ.:.:.:.:.:.:.:.､　　　　　　　　￣≧三ーイﾆﾆﾆニ:ニ.=.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:=.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::
:.:.:.:.+.:.:.:.*.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.､　　　　　∠ｲ.ヽ..ｰ./.┬..jニニ:.ニ.:=.:.:.:.:.:.:ﾟ.:.:.:.:.:.=..:.:ﾟ:.:.:.:.:.::.┼
.:.:.:.:.:.:.-=ニニニ=-.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.∠ﾆヾi....ヽ..,'.....i.:.人ﾆニ:.ニ.:=.:.:.:.:.:.:.:.:.。.:.ﾟ:=ﾆ.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.-=ニニニニニニﾆ＞ﾟ=＝=イ´ﾝノ.......-..........ゝ｀人＝.:三:=:.:.:.:o.:.:.:.:.:.:.:.:=ニﾆ-.:.o.:.:
ニニ。ニﾟニニニニニニ, ' ／ ju........=ニニ=.:.:.:.:.:ヾゝ　ヽ三.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:‐ニニﾆ=.:.
ニニニニニニニニニﾆ,　ｲJ＾.......-ﾆニニニﾆ-.........ヾ j　 i三:.:.:。.:.:.:.:.:.:.:.:.:.‐ニニﾆﾆ
ニニニニﾆｌニニニニﾆｉ　ﾌ.............｀‐‐´三｀‐‐'..｀､........ﾝ　 lﾆニ.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:l.:/:.‐ニﾆﾆ
二ﾟニﾆﾆ‐◇‐ニニﾆﾆ,'　7...,'.....,'.:.:.:.:.:.:.￣.:.:.:.:.:.:.:.ゝ.......ﾘ　ニﾆ.*ニ-.:.:.:‐◇―.:.:.‐ニ
ニニニニﾆ|ニﾆﾆﾆﾆ, 　,' !..ｉ.....!._-イﾆ>ｲ!=ﾆ､-､:/..........jヽ､=ニ.:.:.ﾆニ.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
ニニニニﾆニニニﾆ,　 ;'∧....∠=/ニ/ﾆ/ﾆヾ=＼ゝ......∧ ヾ　==.:.:ﾆﾆニ.:.:.:.:.:.:.:._.:.:.:.:.:.:
ニニニニニニニﾆノ　,　: :∨ニ/二/ｉ=人ﾆﾆ＼=､ﾆ∨: :､　ゞニ:.:ニニニ.:.:.:.:.:.ﾆ.:.:.:.:.::
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　対面。陽炎のように空間がゆらめき、巨体が姿を表す。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　人の背丈を越え。長身のルー・ガルーをしても見上げるほどの大きさ。

　　　　　　　　　　　　　　　　空間へ溶け込むような深く暗い青色のベールを被った美女が、ゆうゆうと語る。

　
927 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 16:13:26 ID:Q4TyiE2L: 　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //　　　 _＿ _ ,/{／{　　　　　　/￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//! 　／:i:ヾi:i:i:`ヾゝ∠_　　　　 |　　　我はソピアー　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 {/∧ /i:i:i:i:i:i:i＼＼∧∧{　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨i:∨:i:i:i:i:i:i:i("` ､:i:i:i:i:i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　､＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i) ｰ-ミ∨i:iﾄ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼i>:i:i:i:i:i:( ｀ｰ-<∨i:i }　　　　　　異なる次元から、世界とナホビノを導く者の一人
　　　　　　　　　　　　　　 {:.　　　　　　＼i:i:i:i:i:i:i) ﾞ　 i, } }i:i:i:i|
　　　　　　　　　　　 /, ::.　　　　　　　 |＼:i:i:i:i( ‐-　/'i:|:i:i:{　　　　　
　　　　　　　　　　　 /,',.　::.　　　　　　　 }:i:i:}丶_) _...イ{:i:i:i|:i:i:iﾄ､
　　　　　　　　　　　　,;},'/,} .:::,,　　　　　 /i:i:i:ﾄ　_　 _,. |:|:i:i:i|i:i:i:i:i:i/,
　　　　　　　　　 // ,! { /,'　,　　　／:i:i:／:} : : : {: : ＼_:i{:i:{i: -=/,
　　　　　　　　　　　{ ﾄ､{ {/ { //　_,.< -‐''"´ ヽi!: : : :i!:／￣　　　　　∨,
　　　　　　　　　〈:i:i〈:i:i!:i:i,/　/　　　　／ . :/ ,､ : { :. ＼　　　　　　}i:|
　　　　　　　　　　　 {:i:i:i:i:i:i:/　/{　　 _／ .: : /／ `､i! : :..　＼ i　　　　|:i:|
　　　　　　　　 }:i:i:i:i:i/　 |:i| _／,'.: : : :／　　　`､ : : :..　　{!　　　{i:i|
.　　　　　　　　　　　 ∨i:i:∧ /:i:|'　 /: : : : :＼／|＼／: : : ::..　 }, 　　 ',i:|
　　　　　　　　　　　 ∨i:i:∧:i:i:}　,' i : : : : : : :∠ : : : : : : :.i : :. i! ＼　 }i:i＼
　　　　　　　　　　　　 ∨i:i:∧:/,八 i! : : : : : : : : : : : : : : : :} : :/i:!　　＼'i:i:i:i＼
　　　　　　　　　　　　　 ∨i:i:∧: : : ヽ , : : : : : : _　 _ : : : :,ﾉノi!:i∧　　＼:i:i:i:＼
　　　　　　　　　　 }:i:i:i:i:iヾ: : :/i!r--‐''"´:i:i:i:i:i:;:;: : ｰ --===' : . : .:.i:i:iヽi:i:i:i＼
　　　　　　　　　／i!:i:;:;:.:.:. } /i:///r--=- '"´"'' ‐ _:;:;:;: : : : : : . : . :.i:i:i:∧:i:i:i:i:＼
　　　　　　　　／:i:i:i:i/,:;:.:. :./i:i:{,{,{′iIiI' : : : : : : : :.:: : :,…‐- ＿ -‐ 'i:i:i:i:∧:i:i:i:i:i∧
　　　　　　　／:i:i:i:i／/:i/,_,/:i:i:i:},},} : IiI' : : : : : : : :.::: :/:i:i:i:i:i:i∧:i:i:i:i:i:＼i:i:i∧:i:i:i:i:i:∧
　　　　　　 /:i:i:i:i:i:/:i:/:i:i:i/:i:i:i:i:i:i: ''}::. iIi : :_: : : : :..:::::: :∨:i:i:i:i:i:i∧:i:i:i:i:i:i:i＼:i∧:i:i:i:i:i:∧
　　　　　　　　/:i:i:i:i:i:/:i:/:i::i:/:i:i:i:i:i:i:/:i:i|::. }{ : : i}: : : :. : :::::::::∨:i:i:i:i:i:i:i＼:i:i:i:i:i:i:i:＼/,i:i:i:i:i:i:i}
　　　　　　 }:i:i:i:i:i/:i:/:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:/:i:i/}::.{O}=O: : : : .: ::::::::::::::∨:i:i:i:i:＼＼:i:i:i:i:i:i:i:V/,i:i:i:i/
.　　　　　 /:i:i:i:i:i{:i:i:{:i:i:i:i! i:i:i:i:i:i:{// /::..iIi : : ヾ: : .: ::/::::::::::::::::∨:i:i:i:i:i:＼＼:i:i:i:i:i:}:i:i:i:i∧
.　　　　　　/ 　 i:i:i:i∨:∨:i{ :i:i:i:i:i:i:∨/::..:..iIi ::.: (0):..::./.: ::::::::::::::::::∨:i:i:i:i:i:i∧ ∧:i:i:/:i:i:i/ :∧
　　　　　 /　 .:　 :i:i:i:∨:∨∨:i:i:i:i:i:i∨::. :..iIi::..〃::..::./ : : : : : :.i:::::::::∨:i:i:i:i:i:i:i}:i:i:}:i:/:i: :. :　:. ∧
.　　　　 /　 .:　　 :i:i:i:∨:∨∨:i:i:i:i:i,': : ::. iIi〃::..::..　: : : : : : : :}::. :::::::}:i:i:i:i:/:i:i:/　//　　 :.　:. ,∧
　　　 /　 .:　　　 .:　 :i):i:i):i:i:):i:i:i:i:i{: : : 〈O〉::..::./: : : : : : : : : i!::.. :::::i! i:i/　:i/　/'　　　　:.　:.　∧
　　　/　 .:　　　 .:　 /　/　 /i:i:i:}:i:i!: : :. :T::..::../:. : : : : : : ::. : }::. ::::::i! / 　 '　　　　　 :.　　 ∧
. 　 /　 .:　　　　 .:　　　　 .:　ﾘ＼:i:i{: : : : iIi::..:/::. : : : : : : :::..: :|::. :::::i!　　　 :.　　　　　　 :. 　　　∧
　 /　 .:　　　　 .: 　　　 .:　　　　ヽ|: : : : |i!::.,::. : : : : : : : :::.. : !::.::::::i!　　　 :.　　　　　　 :.　　　 ∧
. /　 .: 　　　 .: 　　　 .::　　　　 |: : : : |!::,::. : : : : : : : :::... : ::..::::::i! 　　　 :.　　　　　　　:.
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　ソピアー。そう語る――おそらく悪魔――は、佇みながらやる夫を見返す。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
928 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 16:13:57 ID:2DkHqoIj: 館じゃなく世界だった
929 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 16:14:11 ID:135mz/Fc: 誰だろこのAA
930 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 16:19:13 ID:Q4TyiE2L: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ィ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠ﾆ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ=､
　　　　　　　　　　　　　　　　　-ニ<　　　　　　　　　　　　､　　　　　　ｉﾆi
　　　　　　　　　　　　　　　　 ‐ニニ　　　　 _　　　　　　　ﾆ　　　　　 ,ニ!
　　　　　　　　　　　　　　　　 =ﾆニ　　　　ﾑﾏ,.:. ､＿　 ,ニ　　　　　ﾉニゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ===/､..:.:l｀￣ヽ:.! l.::l‐=ﾆ-ー=7 　　　 /ﾆニ/
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾆ=/　ゝ:.ｉ　　､ｿ /.:.ﾆﾆ＜ﾆﾆ入＿∠ﾆﾆﾆ!
　　　　　　　　　　　　　　　　ｿY　/1>:lフ　／:.:.:ニニー＝／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ〉
　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:.:.ヾｉｉ!ー´_∠.:.:.∠ニニニ∠ニニニニﾆ／
　　　　　　　　　　　　　　　 .:o.:.:.:.:lilililフ∧:.:.:/ニニニニｌニニニニ／
　　　　　　　　　　　　　　　.:ノ。.:. ﾚ´.:.::.l∨､,ニニニニニ､‐ﾆﾆニ/　　　　　　　　汝の力、未だ不完全で不安定な様子
　　　　　　　　　　　　　　 .´:.:.:/.:.:r,;-;-;,∨∧ニニニニニニー=/　/l
　　　　　　　　　　　　　　,｡ﾉ:./.:.:/ｉ f星ｊゞ∨ﾉニニニニニﾆﾆﾆ/_∠/　　　　　　　あらゆる姿を写し取る写せ身
　　　　　　　　　　　　　 ,:.,'*/:.:/.:.:l 州゛　 =ニニニニニ∠三二―/
　　　　　　　　　　　　　 i.+/.:.:ﾟi.:.:.:.∨ｉ　〈ﾆﾆニニニニ/ニニﾆ／　　　　　　　　世界の摂理を捻じ曲げる神意の力、目覚めさせよう
　　　　　　　　　　　　　;.::'.:.:.:.:!ﾟ.:.:.:.ゞ､　_ ﾆニニニﾆ-ヾ=7,ｰ､:..:.:ヽ......
　　　　　　　　　　　　　 i,.:.:.:ﾟ.:.:.:.:.:.ヽ.:/＼ﾆニニ／ヽ　／..ｲ..ﾄ､:.:.:.:..｀ヾ:.:..　　　 li
　　　　　　　　　　　　　ｌ:.:.:.:.:+.:.:.゛:.:.:.i 　 1＜￣, イ.￣i........ｘ※....ヾ.:.:.:.:.:*.:.ヽ......lil....､
　　　　　　　　　　　　　､.:ﾟ.::.*:.:.:.:.:*.:.l　　j.....i´.......l........ヽ.....※ｘ.........｀ヽ.:.:.:.+:.:.:.ﾉlil.:.:.:.:ヽ...........
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　｀ヽｴﾆﾆﾆﾆ,ニニニﾆﾆﾌ´　　　 x※ｘ※':.:.ヽi.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.////////l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.‐､ー´.::lｘ※x※ｘ※ｘ※ｘ※ｘ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　ソピアーの姿がまばゆく輝き、共鳴するようにやる夫もまた光る。

　　　　　　　　　　　　痛みなく。違和感もなく。ただ、せき止められていた川が正常な流れを取り戻したか如く。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　歪みが正され、あるべき形へとまた少しだけ近づいた。

　
931 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 16:20:42 ID:Q4TyiE2L: Lobotomy Corporationのアブノーマリティ
絶望の騎士ですねー。原作でも青くて暗いのでソピアーにピッタリ

過去作の１５００円Pでは主人公のペルソナとして起用してましたが、今回は無関係！
932 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 16:23:38 ID:135mz/Fc: ふむふむ、なるほど
933 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 16:24:47 ID:Ap4vwpy8: ナホビノは仲魔を揃えて合体して、神威を開放して、ようやく本領を発揮できるしな
934 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 16:24:53 ID:Q4TyiE2L: 　　　　 }　／　／／　　　　　　　　　　　 )＿_ /
　　　　ノ__(　／／　r‐┐　　　i} i}　　ﾉ￣＼　(
　　　｀ヽ　＞､　　 ∧　v　　　i} i}￣　 ─ミ_　へ
　　　　　く　　／￣￣:.　V 「 }/ /／::::::::::::::::ヽ　　ヽ
　　　　　　)＿ -──‐ﾍ　ー' /::::::::::::: -､:::::::::V　　V
　　　　　 /　 |::::::::::::::::::::::::ｰ=彡:::::::／　　丶::::::::..
　　　　　j{ 　 |:::::: 「￣≧s｡:::::::::::／　　　ﾍ:::::::::.. 　 V
　　　　　　　 ::::::::::| 　 |　　￣　　 |　　　 ∧:::::::::..
　　　 .j{　 /:::::::::　　 | ＼　　　　 |ヽ　　',　　､::::::::: 7 ＼
　　　　 j{　/::::::: /　　　 _＼　　 v　ハ　∧　　ｰ（_）ヽ`　＼
　　　　　_.:':::::::::/　　　|´　　　 =─V ィ示ミ| 　 |　.{: :}　＼ ⌒　　　　　　　おお？　なんか、ありがとだお……
　　　 /　｀（_）彡　　ィて斧　　　　乂ソ'　　/　 {:_:}　　　＼
　　 /／　{: :} |　　　 :.　乂ソ　　　　　　　 | /　 |んﾊ　　　＼　　　　　ええと――でも、なんで？
　　／ /　 {:_:}　　　　　　　　 '　　　　イ　　　　　＼　　　　＼
　　 ./　　んﾊ∧　　　ﾍ　　　 v　っ　　　 |　　 |　　　　＼　　　　＼
　　 /　　　　 ∧　　　个s｡　　　　　イ　 |　　ト　　　　　＼　　　　ヽ
　　　　 ┌‐=ﾆ∧ 　　 |　　 ≧=＜ .人　　　　|ニニ=-　　　　　＼ }
　/　 /　　 |　ノ＼∧　　 !､　ノ ┼┼┼　／ﾍ　 v───八￣}　　　　＼
　　 /　　　「 ∧ニヽﾊ　 ∧ ≧=─┬‐=≦　| .∧　Vニﾆ／二＼} 　　　ハ
i{　/　　　 |二∧ﾆﾆ/　/ 个s｡.　＿|＿＿｡s≦　ﾍ　V／二二=-　　　　　　 i}
　　　　　　i|ニ-∧ /　/＼　　　　 -､　　　　／　丶V二二ﾆ=-　＼　　　ﾊ
/　　　　 i!ニﾆﾆ/　/＼　＼　／ -ﾍ　　／　　　 /≧ヽニﾆ=-　　　丶　　 }
　　　　　 7=≦/　/　　丶　 /　─rﾍ_／　　　　　　 ∧≧=-/,　　　 V　 /
　　　　 /ニ-/　/＼ニニヽ　　　 rソ　　　／　　　イ ∧　 -=/,　　　　V/
　　 | 　 /ニﾆ,'　/ニﾆ＼ニ/　　　/─　　　_　-=ﾆﾆニニi}　-=ﾆ/,　　　　}
　　 l　./ニニi| ∧ニニニ>　＿　ｲ─=ﾆニニニニ二二イ　-==ﾆ∧　　/ﾉ
人　　./二ニﾆ|　　Vニ／　/　 .:'ニニニニニニ｡s≦ﾆﾆ/　.-=ﾆ二∧ イ
　ヽ /二ニニi|　　i|>　　 / 　.:'≧=──=≦ニニニ=-　　 -=ﾆﾆ二∧
　　./二二ニﾆ|　／　　 /　 .:'ニニニニニニニニ=-　　　 -=ニニ二∧
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　　　　　　　　　　　　　　　　ぐーぱーと手を何度も握っては開き、自分の中へ訪れた変化を確認する。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以前よりもさらに広く世界を『認知』できるような感覚があった。

　　　　　　　　　　　　　　ソピアーの言う通り。それこそ摂理を捻じ曲げるだけの片鱗さえ、感じ取れる。

　
935 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 16:26:01 ID:2DkHqoIj: 確かになんで？
936 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 16:28:46 ID:Q4TyiE2L: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　∠　　　　i､_ 　 /:.:.:.:.,､:.:.:.:.＞､..､
　　　　　　　　　　ﾆﾆ　　　　ヾ=≧､::.:.:,< ゝ:.〈　」.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　ニﾆ､　　　∠ﾆﾆﾆヽ:.:.:､＼ ´､くｒ‐､.:.:.＼
　　　　　　　　　　ニニﾆ-∠ニニニニﾆ､:.:､::..＼,:..-'.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　ヽﾆﾆﾆニニニニニニニ､:､,.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　＼ﾆﾆﾆﾆニニニニ/l／｀ヽ.:.:.:.､.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.､
　　　　　　　　　　　　ニニニニニニ/７　　　ヽ:.:.:､.:.:.:.:丶.:.:.:.:.:.:.､
　　　　　　　　　　ヾ=ﾆﾆﾆﾆﾆニニニ=レ　　　　､:.:.､.:.:.:.:.:.:_:.:.:.:.:.:.:､
　　　　　　　　　　　 `＝､ﾆﾆﾆﾆニニニ　､,,,,,._　　､:.:､:.:.:.:.:.:.-.:.:.:.:.:.:.､　　　　　　　　　　長きにわたり、我は待っていたのだ
　　　　　　　　　　　　　｀ヾﾆﾆﾆﾆﾆニニ　　､....　　　､:::､.:.:.:.:.:.:.-.:.:.:.:..:.:､
　　　　　　　　　　　　　　＿ﾆﾆﾆニニニ　　ゞ=ﾒ=ｋ　‐.:.:.:.:.:.:.:.:.:.‐:+.:.:.:.:.:.:､　　　　　　　我を、我の世界を『認知』できるものを
　　　　　　　　　　　　　ヾﾆニニニニニ　　　　,､ :　‐=:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.-.:.:.:.:.:.:.:.:､
　　　　　　　　　　　　　　　￣`ﾆﾆﾆニニ　　　ヾ : ﾆニ:..::.:.:.:.:.:.:.:.:.:=:.:.ﾟ.:.:.:.:.:.:.:.､...........　はるか以前、分かたれた生命と知恵を一つに持つ、ナホビノの再来を
　　　..:.:.:.:.:.:.:､　　　　　　　　　　-ﾆﾆニニ―-　　.::ニニ.:._.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:=.:.:.*.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　,.:.:.:.:.:.:ﾟ.:.:.:.:.:.:.:.､　　　　　　　　￣≧三ーイﾆﾆﾆニ:ニ.=.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:=.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::
:.:.:.:.+.:.:.:.*.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.､　　　　　∠ｲ.ヽ..ｰ./.┬..jニニ:.ニ.:=.:.:.:.:.:.:ﾟ.:.:.:.:.:.=..:.:ﾟ:.:.:.:.:.::.┼
.:.:.:.:.:.:.-=ニニニ=-.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.∠ﾆヾi....ヽ..,'.....i.:.人ﾆニ:.ニ.:=.:.:.:.:.:.:.:.:.。.:.ﾟ:=ﾆ.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.-=ニニニニニニﾆ＞ﾟ=＝=イ´ﾝノ.......-..........ゝ｀人＝.:三:=:.:.:.:o.:.:.:.:.:.:.:.:=ニﾆ-.:.o.:.:
ニニ。ニﾟニニニニニニ, ' ／ ju........=ニニ=.:.:.:.:.:ヾゝ　ヽ三.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:‐ニニﾆ=.:.
ニニニニニニニニニﾆ,　ｲJ＾.......-ﾆニニニﾆ-.........ヾ j　 i三:.:.:。.:.:.:.:.:.:.:.:.:.‐ニニﾆﾆ
ニニニニﾆｌニニニニﾆｉ　ﾌ.............｀‐‐´三｀‐‐'..｀､........ﾝ　 lﾆニ.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:l.:/:.‐ニﾆﾆ
二ﾟニﾆﾆ‐◇‐ニニﾆﾆ,'　7...,'.....,'.:.:.:.:.:.:.￣.:.:.:.:.:.:.:.ゝ.......ﾘ　ニﾆ.*ニ-.:.:.:‐◇―.:.:.‐ニ
ニニニニﾆ|ニﾆﾆﾆﾆ, 　,' !..ｉ.....!._-イﾆ>ｲ!=ﾆ､-､:/..........jヽ､=ニ.:.:.ﾆニ.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
ニニニニﾆニニニﾆ,　 ;'∧....∠=/ニ/ﾆ/ﾆヾ=＼ゝ......∧ ヾ　==.:.:ﾆﾆニ.:.:.:.:.:.:.:._.:.:.:.:.:.:
ニニニニニニニﾆノ　,　: :∨ニ/二/ｉ=人ﾆﾆ＼=､ﾆ∨: :､　ゞニ:.:ニニニ.:.:.:.:.:.ﾆ.:.:.:.:.::

　
937 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 16:33:41 ID:Q4TyiE2L: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //　　　 _＿ _ ,/{／{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//! 　／:i:ヾi:i:i:`ヾゝ∠_
　　　　　　　　　　　　　　　　　 {/∧ /i:i:i:i:i:i:i＼＼∧∧{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨i:∨:i:i:i:i:i:i:i("` ､:i:i:i:i:i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　､＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i) ｰ-ミ∨i:iﾄ　　　　　　すでに一度、ここを訪れた他のナホビノへも同じことを
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼i>:i:i:i:i:i:( ｀ｰ-<∨i:i }
　　　　　　　　　　　　　　 {:.　　　　　　＼i:i:i:i:i:i:i) ﾞ　 i, } }i:i:i:i|　　　　　　その末は見届け、後に歩みだした汝へ触れぬと言うのは
　　　　　　　　　　　 /, ::.　　　　　　　 |＼:i:i:i:i( ‐-　/'i:|:i:i:{
　　　　　　　　　　　 /,',.　::.　　　　　　　 }:i:i:}丶_) _...イ{:i:i:i|:i:i:iﾄ､　　　　いささか不公平と言うもの――――それに
　　　　　　　　　　　　,;},'/,} .:::,,　　　　　 /i:i:i:ﾄ　_　 _,. |:|:i:i:i|i:i:i:i:i:i/,
　　　　　　　　　 // ,! { /,'　,　　　／:i:i:／:} : : : {: : ＼_:i{:i:{i: -=/,
　　　　　　　　　　　{ ﾄ､{ {/ { //　_,.< -‐''"´ ヽi!: : : :i!:／￣　　　　　∨,
　　　　　　　　　〈:i:i〈:i:i!:i:i,/　/　　　　／ . :/ ,､ : { :. ＼　　　　　　}i:|
　　　　　　　　　　　 {:i:i:i:i:i:i:/　/{　　 _／ .: : /／ `､i! : :..　＼ i　　　　|:i:|
　　　　　　　　 }:i:i:i:i:i/　 |:i| _／,'.: : : :／　　　`､ : : :..　　{!　　　{i:i|
.　　　　　　　　　　　 ∨i:i:∧ /:i:|'　 /: : : : :＼／|＼／: : : ::..　 }, 　　 ',i:|
　　　　　　　　　　　 ∨i:i:∧:i:i:}　,' i : : : : : : :∠ : : : : : : :.i : :. i! ＼　 }i:i＼
　　　　　　　　　　　　 ∨i:i:∧:/,八 i! : : : : : : : : : : : : : : : :} : :/i:!　　＼'i:i:i:i＼
　　　　　　　　　　　　　 ∨i:i:∧: : : ヽ , : : : : : : _　 _ : : : :,ﾉノi!:i∧　　＼:i:i:i:＼
　　　　　　　　　　 }:i:i:i:i:iヾ: : :/i!r--‐''"´:i:i:i:i:i:;:;: : ｰ --===' : . : .:.i:i:iヽi:i:i:i＼
　　　　　　　　　／i!:i:;:;:.:.:. } /i:///r--=- '"´"'' ‐ _:;:;:;: : : : : : . : . :.i:i:i:∧:i:i:i:i:＼
　　　　　　　　／:i:i:i:i/,:;:.:. :./i:i:{,{,{′iIiI' : : : : : : : :.:: : :,…‐- ＿ -‐ 'i:i:i:i:∧:i:i:i:i:i∧
　　　　　　　／:i:i:i:i／/:i/,_,/:i:i:i:},},} : IiI' : : : : : : : :.::: :/:i:i:i:i:i:i∧:i:i:i:i:i:＼i:i:i∧:i:i:i:i:i:∧
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　言葉を区切り。青黒い巨大な女悪魔は、探るようにやる夫を眺める。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ナホビノの姿を見定めるように。その運命を、見透かすように。

　
938 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 16:39:30 ID:Q4TyiE2L: 　
　　　　　　　　　　　/l
　　　　　　　　　　　!ﾆ
　　　　　　　　　　　iニ
　　　　　　　　　　 /ニ､
　　　　　　　　　　ｌニニ=-､-≠.:.:.:.:.:.:.:.:-:.:.:.:..､
　　　　　　　　　　ｌニニニ＜.:.:.:.:.:.:.:.:./　l:.／l.:.:.:.:.:.､
　　　　　　　　　　iニニニニｌ.:.:.:.:.:.:.:.＼ﾚ　レ７:.:.:＼
　　　　　　　　　　ｌニニニニﾚ'　＼.:.:.:.:＼　　／.:.:.:.:.:.:.:.､
　　　　　　　　!ゝノニニニﾆゞ　　　＼.:.:.:.:ヽ/.:ｉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､
　　　　　　　　､ﾆﾆニニニ　　　　　　＼:.:.:.:!.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.
　　　　　　　　　lニニニニ　　＼　　　　､:.:.i:.:l.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:
　　　　　　　　　ヽﾆﾆニニ　　　　ヽ　　　 lヽ.:.:!.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:　　　　　　　――■を求めることは、もはや望めない
　　　　　　　　　　lﾆﾆﾆニ　　　　　　　　　!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ､.:.:.:.:
　　　　　　　　　　iニニニ　　　｀ー‐-　　ｌ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:!.:.:.:.:､　　　　　終わることのない魔界――ダアト――は、生きることさえ苦難、苦行たり得る
　　　　　　　　　　ｌニニニ　　　 /i!　　　　l.:.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:l.:.l.:.:.:.:.:､
　　　　　　　　　　､ニニニ_ 　 i!ｿ　　　　ｌ.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.l.:丶.:.:.:.:.:､　　　　汝の助けなくば只人はいたずらに命を散らすばかりだろう
　　　　　　　　　　　ヾﾆﾆﾆL）　　　　 _ ,イ:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.ﾉ.:.:.ヽ:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　/:.＼ﾆｊ＿＿___ ,イ:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　／:.:.ノ.:.ノ:.ヽｉ／　　 !.:.:.ﾉ.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:
　　　　　　　_／.／‐, く.､:.:／'　　　　Y:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､.:.:
　　　　　,..:.:.:.:.／　ー‐ ､ヽ　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､:
　　　／:.:.:／´ニニー‐｀　ヽ　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　／:.:.:.:.,'　／｀ヽ　ヽ　　　 l　　ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　ノ.:.:.:.:.:.:.l　　　　｀ヽ　　　　　ｌ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:.
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ぞっと。やる夫の背筋へ冷たいものが走る。

　　　　　　　　　　　　　　　　熱を帯びた肌。呼吸が荒く、問うべき言葉がいくつも舌の上に乗った。

　
939 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 16:41:30 ID:c+T5sqbo: 日常復帰は絶望的ってこと……？
940 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 16:41:52 ID:N+stenCz: 前に来たナホビノは本編主人公の事なのかね？
それとも他に誰かが…？
941 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 16:43:54 ID:Q4TyiE2L: 　

　 } ＼　/　　　　　　　　　　　　＼　/　八
　ﾉ　　 {￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ {￣￣/
く──‐ﾍ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾍ､／{
　　､　／＼＿　　　　　　　　＿_　　V_ ∧
／.ハ　　　　／＼＿＿へ　　|　 | 　 i| |　　､
／　ﾉ｡s≦　　　　　 ─　　＼　　|　_ i| |──
　　 ⌒≧s｡　　　 /::::::::::::::｀:..､ﾍ　V{ } | |_ /
　　　　　　　＼　/::::::::-=ミ:::::::::::＼ー /:::}
　　　　　-─‐ .:'::::: _-　　　`　:::::::::::ー:::::/
　＞'"　　 | ／:::: _- 　　／ヽ　　 ─‐　 |
´　　　　／:::::::_-　　　／=ミ　V　 .／　 |
　/ 　／::::::::_-　|＞'" ＼{ソ'　　／　/
─=彡 :::::: _-　 N　　　　　　/／/　　　/
＼（_） ::: -　　　|　　u.　　 ⌒ 　＼　イ
　　ﾊ￣　|∧　 .!　　　　　　　イ　/
　 i{_}　　 | .∧　{　　　　 ─ vｲ　ｲ　　　　　　何を、何を言ってるんだお……っ
　ハ　　　 ∧( ＼　　　 .:´　／　{
　⌒|　　| :.　　＼　 ≧s｡/　　　　 ∧
　　 |　　|　:.　　{　　　＼ |　　/　　 ∧､
　　 |　　| 　 vs｡.　　　＼ / |　　　 ∧＼
　　 |　　|　　 V　 ≧s｡＿_}　 V　　　 ∧　＼
　　 |　　　　 V 　 /　　 /　　､≧s｡. ∧　⌒
　　∧　　　　　　 /　　 ∧　　　＼八￣| V
　 / ∧　　 |　　ｉ＿＿＿_ ∧　＼　＼`ｰ!　V
. ｲ　　　　　|　　|　　　　　　个s｡　　＼| 　 V
ﾆ≧s｡∧　 |　　|　　　　｀　　￣「⌒＼　 V
二／ニ∧　　 .|　　　　　　　　＼　　| 　　＼ V
／ニニ-∧　　.八ﾆ=-　　　　_ 　＼ |　　　 | ヽ-､
二ニニニ∧　/　　　　　　　　　　　｀ヽ　　　|　 Vﾍ
────‐} /≧s｡￣￣　　　　　　　　 :.　　　　 } ∧
ニニニﾆ=-ｲニニニニﾆﾆ=- 　 _　≧s｡　:.　/　./二〉
二二二=- ＞｡ニニニニニニニニﾆ=-　　V ／ニ-/}
＼ﾆﾆ=-∧二二≧s｡二二ニニニニニニﾆY二ﾆﾆｲ/
二＼-　 /丶ニニニニ≧s｡ニニニニニニ｡s≦ﾆ／
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　　　　　　　　　　　　　　聞かねばならない事は多々。けれど、その全てを内包した困惑が結局はこぼれ出た。

　　　　　　　　　　　　　　　　意味は理解できる。推測もできる。しかし、認めたくないと駄々をこねるように。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫は問いかけ、詰め寄るようにソピアーへと歩みよる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　巨体は動かない。だが、互いの距離は少しも近づかなかった。

　
942 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 16:50:49 ID:Q4TyiE2L: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ィ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠ﾆ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ=､
　　　　　　　　　　　　　　　　　-ニ<　　　　　　　　　　　　､　　　　　　ｉﾆi
　　　　　　　　　　　　　　　　 ‐ニニ　　　　 _　　　　　　　ﾆ　　　　　 ,ニ!
　　　　　　　　　　　　　　　　 =ﾆニ　　　　ﾑﾏ,.:. ､＿　 ,ニ　　　　　ﾉニゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ===/､..:.:l｀￣ヽ:.! l.::l‐=ﾆ-ー=7 　　　 /ﾆニ/
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾆ=/　ゝ:.ｉ　　､ｿ /.:.ﾆﾆ＜ﾆﾆ入＿∠ﾆﾆﾆ!
　　　　　　　　　　　　　　　　ｿY　/1>:lフ　／:.:.:ニニー＝／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ〉
　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:.:.ヾｉｉ!ー´_∠.:.:.∠ニニニ∠ニニニニﾆ／
　　　　　　　　　　　　　　　 .:o.:.:.:.:lilililフ∧:.:.:/ニニニニｌニニニニ／
　　　　　　　　　　　　　　　.:ノ。.:. ﾚ´.:.::.l∨､,ニニニニニ､‐ﾆﾆニ/
　　　　　　　　　　　　　　 .´:.:.:/.:.:r,;-;-;,∨∧ニニニニニニー=/　/l　　　　　　　　――されど。選択の時は訪れる
　　　　　　　　　　　　　　,｡ﾉ:./.:.:/ｉ f星ｊゞ∨ﾉニニニニニﾆﾆﾆ/_∠/
　　　　　　　　　　　　　 ,:.,'*/:.:/.:.:l 州゛　 =ニニニニニ∠三二―/　　　　　　　　ダアトを生き抜き、汝が正しく道を進み続ければ
　　　　　　　　　　　　　 i.+/.:.:ﾟi.:.:.:.∨ｉ　〈ﾆﾆニニニニ/ニニﾆ／
　　　　　　　　　　　　　;.::'.:.:.:.:!ﾟ.:.:.:.ゞ､　_ ﾆニニニﾆ-ヾ=7,ｰ､:..:.:ヽ......　　　　　　　その日を迎えるまで。汝には力が必要だ
　　　　　　　　　　　　　 i,.:.:.:ﾟ.:.:.:.:.:.ヽ.:/＼ﾆニニ／ヽ　／..ｲ..ﾄ､:.:.:.:..｀ヾ:.:..　　　 li
　　　　　　　　　　　　　ｌ:.:.:.:.:+.:.:.゛:.:.:.i 　 1＜￣, イ.￣i........ｘ※....ヾ.:.:.:.:.:*.:.ヽ......lil....､
　　　　　　　　　　　　　､.:ﾟ.::.*:.:.:.:.:*.:.l　　j.....i´.......l........ヽ.....※ｘ.........｀ヽ.:.:.:.+:.:.:.ﾉlil.:.:.:.:ヽ...........
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　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ.:.:.／'...j.....l.........j...........j.....※ｘ./　　　　　ヾ/ilililil.:.:.:.:ﾟ.:.:.:.:.:.:.:+.:.:.:.:.:.:.:...
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　｀ヽｴﾆﾆﾆﾆ,ニニニﾆﾆﾌ´　　　 x※ｘ※':.:.ヽi.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.////////l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.‐､ー´.::lｘ※x※ｘ※ｘ※ｘ※ｘ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫を意に介すことなく、ソピアーが続ける。

　　　　　　　　　　敵ではないとたしなめるような声音には聞こえず、ただ彼女の事実だけを一方的にこぼす。
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
943 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 16:54:02 ID:61bajJFC: 『選択の時は訪れる』か、そういえばクリシュナも同じようなことを言っていたな…
944 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 16:56:12 ID:Q4TyiE2L: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //　　　 _＿ _ ,/{／{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//! 　／:i:ヾi:i:i:`ヾゝ∠_
　　　　　　　　　　　　　　　　　 {/∧ /i:i:i:i:i:i:i＼＼∧∧{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨i:∨:i:i:i:i:i:i:i("` ､:i:i:i:i:i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　､＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i) ｰ-ミ∨i:iﾄ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼i>:i:i:i:i:i:( ｀ｰ-<∨i:i }　　　　　　　この場の使い方、訪れ方――すでに知っていよう
　　　　　　　　　　　　　　 {:.　　　　　　＼i:i:i:i:i:i:i) ﾞ　 i, } }i:i:i:i|
　　　　　　　　　　　 /, ::.　　　　　　　 |＼:i:i:i:i( ‐-　/'i:|:i:i:{　　　　　　準備ができた時にまた来ると良い
　　　　　　　　　　　 /,',.　::.　　　　　　　 }:i:i:}丶_) _...イ{:i:i:i|:i:i:iﾄ､
　　　　　　　　　　　　,;},'/,} .:::,,　　　　　 /i:i:i:ﾄ　_　 _,. |:|:i:i:i|i:i:i:i:i:i/,　　　我は惜しまず、汝に必要な助力をしよう
　　　　　　　　　 // ,! { /,'　,　　　／:i:i:／:} : : : {: : ＼_:i{:i:{i: -=/,
　　　　　　　　　　　{ ﾄ､{ {/ { //　_,.< -‐''"´ ヽi!: : : :i!:／￣　　　　　∨,
　　　　　　　　　〈:i:i〈:i:i!:i:i,/　/　　　　／ . :/ ,､ : { :. ＼　　　　　　}i:|
　　　　　　　　　　　 {:i:i:i:i:i:i:/　/{　　 _／ .: : /／ `､i! : :..　＼ i　　　　|:i:|
　　　　　　　　 }:i:i:i:i:i/　 |:i| _／,'.: : : :／　　　`､ : : :..　　{!　　　{i:i|
.　　　　　　　　　　　 ∨i:i:∧ /:i:|'　 /: : : : :＼／|＼／: : : ::..　 }, 　　 ',i:|
　　　　　　　　　　　 ∨i:i:∧:i:i:}　,' i : : : : : : :∠ : : : : : : :.i : :. i! ＼　 }i:i＼
　　　　　　　　　　　　 ∨i:i:∧:/,八 i! : : : : : : : : : : : : : : : :} : :/i:!　　＼'i:i:i:i＼
　　　　　　　　　　　　　 ∨i:i:∧: : : ヽ , : : : : : : _　 _ : : : :,ﾉノi!:i∧　　＼:i:i:i:＼
　　　　　　　　　　 }:i:i:i:i:iヾ: : :/i!r--‐''"´:i:i:i:i:i:;:;: : ｰ --===' : . : .:.i:i:iヽi:i:i:i＼
　　　　　　　　　／i!:i:;:;:.:.:. } /i:///r--=- '"´"'' ‐ _:;:;:;: : : : : : . : . :.i:i:i:∧:i:i:i:i:＼
　　　　　　　　／:i:i:i:i/,:;:.:. :./i:i:{,{,{′iIiI' : : : : : : : :.:: : :,…‐- ＿ -‐ 'i:i:i:i:∧:i:i:i:i:i∧
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ソピアーの指先がやる夫を示す。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　必要な話は終わったとばかりに。来た時と同様、一方的に。

　　　　　　　　　　『待て』と、思わず叫ぶ。けれども届くことはないまま、合一神の身体は再び光の奔流へと巻き戻された。

　
945 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 16:58:29 ID:Q4TyiE2L: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＼
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　　　　　　　　　　　　　　　ノ､/　　　　　　　ヽ　 /(
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　　　　　　　　　　　　　/ /　　 |./::::／⌒＼:::::. 乂_/　/:: _::::::| 三三三{ー｀ヽ,
　　　　　　　　　　　 / ＿＿／::::/　　 / | ＼:`＜_／／ }V: ! ∨'´　ヽ,三三ﾊ　　
　　　　　　　　 /　ヽ::::::::::::: /　 | /≧{　　`ーﾍ　 ./　}::| ､ iﾍｨ仁二三三℡ｭ,
　　　　　　　　　　　/ /　∧:::_:／　　＞ミ人!　　ｨzミ　/　八:.､ i三≦三三二二℡ｭ,_
　　　　　　　　　　　イ　ノ（__）∧　ｨ込ノ　乂　込ﾉｲ　ｲ::::_/ ｿソ二二三三二二二℡ｭ,　. . .:. :.: .: .: .:.: .: ..:
二二,,_,.､..: .:.. ;.;.: ⌒￣　　 ./::|　　＼ﾍ　　　　 ⌒,　　/／　（__）　iソｿ三三三ソﾆ二二二℡ｭ,　. . .:. :.: .: .: .:.: .: ..: ―,.､＿＿
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　　　　　　　　　　/　.!ニニニﾆ∧ 　 / /　　 -=ﾆﾆ个s｡＿＿二二ﾆ=──====≦
　　　　　　　／　/　 .|二二二ニ∧　{　{ ＼＿_ -=ﾆニニニニニニ／/个s｡ニイヽつ
　　　　　　　　　i{　　.|二二二二ニV　/　　　　　￣　 ──　　　イ￣　　　　}ｰ′
　　　　　　　　八　　|二二ニニﾆﾆ{　{､　　　　　　　　　｡s≦/ ≧s｡　　　　／
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　瞬きをする一瞬の内。やる夫は、再び砂地を踏んだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　砂埃が舞う。その切れ間に、学校の外観が見えた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　戻ってきた実感を得る前に。彼の目は、再び龍穴へと向く。

　
946 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 16:59:52 ID:2DkHqoIj: うーん、言うだけ言って消える。模範的ですらある
947 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 17:01:40 ID:Q4TyiE2L: 　　　　　　　　　　 |:::::::/　　　　　　　　　　　 |　!　!　　　　　＼:::::|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　もう一度『邪教の世界』へ行くことは簡単だ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ソピアーの言う通り、行き方はもう『知っている』。

　　　　　　　　　　　　だが。問いただした所で、知りたいことを事細かに教えてくれる相手だとは思えなかった。

　
948 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 17:02:22 ID:RB4IkrjV: ベルソナのバックアップがいかに恵まれているか（P５ですら
949 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 17:09:21 ID:Q4TyiE2L: 　 } ＼　/　　　　　　　　　　　　＼　/　八
　ﾉ　　 {￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ {￣￣/
く──‐ﾍ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾍ､／{
　　､　／＼＿　　　　　　　　＿_　　V_ ∧
／.ハ　　　　／＼＿＿へ　　|　 | 　 i| |　　､
／　ﾉ｡s≦　　　　　 ─　　＼　　|　_ i| |──
　　 ⌒≧s｡　　　 /::::::::::::::｀:..､ﾍ　V{ } | |_ /
　　　　　　　＼　/::::::::-=ミ:::::::::::＼ー /:::}
　　　　　-─‐ .:'::::: _-　　　`　:::::::::::ー:::::/
　＞'"　　 | ／:::: _- 　　／ヽ　　 ─‐　 |
´　　　　／:::::::_-　　　／=ミ　V　 .／　 |
　/ 　／::::::::_-　|＞'" ＼{ソ'　　／　/
─=彡 :::::: _-　 N　　　　　　/／/　　　/
＼（_） ::: -　　　|　u.　　　 ⌒ 　＼　イ　　　　
　　ﾊ￣　|∧　 .!　　　　　　　イ　/
　 i{_}　　 | .∧　{　　　　 ─ vｲ　ｲ　　　　　魔界――ダアト――かお
　ハ　　　 ∧( ＼　　　 .:´　／　{
　⌒|　　| :.　　＼　 ≧s｡/　　　　 ∧
　　 |　　|　:.　　{　　　＼ |　　/　　 ∧､
　　 |　　| 　 vs｡.　　　＼ / |　　　 ∧＼
　　 |　　|　　 V　 ≧s｡＿_}　 V　　　 ∧　＼
　　 |　　　　 V 　 /　　 /　　､≧s｡. ∧　⌒
　　∧　　　　　　 /　　 ∧　　　＼八￣| V
　 / ∧　　 |　　ｉ＿＿＿_ ∧　＼　＼`ｰ!　V
. ｲ　　　　　|　　|　　　　　　个s｡　　＼| 　 V
ﾆ≧s｡∧　 |　　|　　　　｀　　￣「⌒＼　 V
二／ニ∧　　 .|　　　　　　　　＼　　| 　　＼ V
／ニニ-∧　　.八ﾆ=-　　　　_ 　＼ |　　　 | ヽ-､
二ニニニ∧　/　　　　　　　　　　　｀ヽ　　　|　 Vﾍ
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ニニニﾆ=-ｲニニニニﾆﾆ=- 　 _　≧s｡　:.　/　./二〉
二二二=- ＞｡ニニニニニニニニﾆ=-　　V ／ニ-/}
＼ﾆﾆ=-∧二二≧s｡二二ニニニニニニﾆY二ﾆﾆｲ/
二＼-　 /丶ニニニニ≧s｡ニニニニニニ｡s≦ﾆ／
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　　　　　　　　　　　　　　　　周囲に広がる砂漠。消えていった町並みを思い返し、やる夫は身震いする。

　　　　　ここは自分たちが過ごしていた世界ではなく。全く異なる、未知の場所なのだと言う事を肯定する有り様が広がっている。

　　　　　　　　　だとすれば。ただ、時間をかければ事態が解決するわけではないのかもしれないと、不安と共に思う。

　　　　　　　　　　　　　　　
950 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 17:11:42 ID:Ap4vwpy8: ボルテクス界よりはまだましなんだよな。あっちは人間がほぼ全滅したし。
951 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 17:12:19 ID:Q4TyiE2L: ::|:: 「Tｈ。　丶、:::＼　　Ｌ..___´￣＼__ ＼　　　ﾉ.:.:.:/　＿｣....⊥ﾆ=--┐　 L／:／　_ ‐ ¨:::ﾆ- ¨　 _､‐''゛
⊥_|::::| 「Ｔｈ。　｀丶、＼_」::::::::::￣/|￣＼┌━｝.:.:.√￣　　　　＿＿....|　　_j／_ - ¨:_ﾆ- ¨　._､‐''゛::::::::::::::::::
　　￣'└Ｌ|::「Tｈ。　｀丶i::::::::::::::::: └‐ｧく＼＿｣.:.:.:{-‐ナ'' ¨￣__,二ﾆ=|　　[-=´ﾆ- ¨　 _,､イ::::::_|ﾆ=- '' "´
=-　_　　　＾└L:「Tｈ｡_　}二二::::::/:／: :ﾉ-‐＼.:.:.:.:.∨/¨¨￣__,,,...､､､-|　　 |￣　_ ､‐''゛_」 ┘'"　　__,.､-=ﾆ
::|: :::ｉﾆ=-　_　　＾'└ＬT''::::::::::＿_}┘: : :{--‐‐::＼: :. 〈::¨¨￣::::::::::::::::| |__,_,__」ﾆ=-‐ '' ´ __,,.､-=ﾆ¨::| |:::::::::::
⊥_::|::::|:::i:::::¨ﾆ=-　__　¨|:::::‐‐‐へ: : : : ｉ'"´￣｀` |.:.:.:.:|／::::::::::＿____| |　　:|＿,,. ､ -=ﾆ「::::::::|::::::::::::| |::::__,,...
　　￣二ﾆ=-　⊥,_ｉ:￣[¨::::::::::::::ノ: : : : ｀}¨￣￣_,|.:.:.:.:|-‐ '' ¨´__,,...､､/　　::_|_Ｌ､､ --‐‐…￢冖'' ¨ ￣
─--=ﾆ､､､....,,,,___　￣¨|::┌‐ｏ { : : : :.｢i¨¨￣__,,,|.:.:.:.:|-‐=ﾆ￣　＿,/　　　ゝ..__,,..､､ --‐‐┬┯宀冖ｉ¨¨￣
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: ; : : . .　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　. . . : : : . . .　.　.　.　.　. . . ｀¨¨¨¨´. : : :￣｀`''┘　　　　:　.　.
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　砂塵がただ舞う。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　何も答えぬまま、砂はやる夫が知る文明社会を飲み込んでいった。

　
952 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 17:12:40 ID:Q4TyiE2L: 　
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953 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 17:13:07 ID:135mz/Fc: 今回は足手まといが多いからなあ
954 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 17:15:09 ID:RB4IkrjV: ボルテクス界は綺麗サッパリ絶滅してるのでいっそ何やっても自由ではあった
955 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2025/04/27(日) 17:16:56 ID:Q4TyiE2L: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 |: : |: :
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　　　　　　　　　　|　|:八|: : :|　　　　　　　l　　　　　　 //: /| : |　　　　（なるほど、そんな事が――――）
　　　　　　　　　　 |:/:八 : 圦　　　　　　　　　　　 /: : /:八 |
　　　　　　　　　　 /|/ /|＼|: : .　　　　─‐　　　／: : :/|:｜＼_　　　尋常ならざるスケベなオスケモね
　　　　　　　　　　　 / /｜: :|＼:个s｡　　　　イ:|:|/|:/八｜
　　　　　　　　　　 /　　八: |:/ |/ |　 ≧=≦　 |ﾙ从∧　＼
　　　　　　　　　　　　＿＿_|｜-ﾉノ|　　　　　　厂入
　　　　　　　　　／　　／∨ く　/　　　　　／Vヽ/ ＼
　　　　　　　　　/　　／. . ／厂　　　　　　<　＼/ . . . ＼
　　　　　　　　／. . ／_ノー､　　　　_ノ　＼/. . . . .／＼
　　　　　　　　 |　/. . . /　く　　　　 ´￣/　　／. . . .／＿
　　　　　　　　 | /. . . / 厂　　　　　　 7　／. . . . ./　　　　　　　＼
　　　　　　　　У. . . / 〈_　　／　　　ノ／ . . . . . /
　　　　　　　 / . . . ./ __ノ　 /　　　厂／ . . . . . . ./　　　　　　　　　　|
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　　　　　　　　　　　　　　　　学校へ帰還したやる夫は、まず歓びとともにアリサとトーマスに出迎えられた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　留守の間に学校を襲った悪魔はわずか。幸いにも被害はない。

　　　　　　　　それから教師たちと合流し、ヤマタノオロチとの戦いや縄印大学科学研究所で男へ聞いたことを共有した。

　　　　
956 ：名無しさん＠狐板：2025/04/27(日) 17:17:02 ID:61bajJFC: 現状、学校組では数少ない戦力であるIVやアーリャさんも
下手すれば足手まとい扱いでもおかしくないしねえ…

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