【R-18（G）】なつしお ◆myjeheQZSoの作品投下所２６【次の主役はのらきゃっとさん】

1 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/05/13(月) 23:03:32 ID:KPjhC0Ea: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【　　　注意！！　　　　】

　　　　　　　　　　　　　　　歌詞の書き込みはご遠慮ください。

　　　　　　　　　　　　　　　このスレは陵辱、NTR、獣姦に触手など作者の趣味全開のエロスレになります。
　　　　　　　　　　　　　　　また、展開に合わせてヒロインや女性がビッチになったりします。
　　　　　　　　　　　　　　　上記の性癖、展開はご了承の上で閲覧ください。

　　　　　　　　　　　　　　　まれにグロ要素のある場合がございます。

　　　　　　　　　　　　　　　旧トリップ：なつしお ◆ZtuqNJcOVE

　　　　　　　　　　　　　　　当スレは過去作含めて、まとめフリーとなっております。

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3328 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 18:32:52 ID:rEs8fDXI: 立派なお屋敷
3329 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 18:35:40 ID:BoMkXoVw: ..,,,＿_|￣ |　　　　　　 ┌--　　　　＿＿　　　　　 [￣|￣三二ニ=ｰ┐　　　｜　　 ┌'"_､-=ﾆ¨　___|.:.:.:
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　　　　　　　　　　　　　　　　　物怖じせずに踏み込んだ部屋は、中央に黒壇のデスクが鎮座する。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　その背後には銀髪と赤いドレスを纏う美女の肖像画。

　　　　これまでの流れで『バビロンの子』を作り上げた女傑だろうと当たりをつけつつ、彼女は目線をそらした男へ眼差しを向けた。

　
3330 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 18:37:32 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ¨ ￣￣￣ ¨
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　　　　　　　 i|　 _从__　／　ｲ{__{从___}/　;,/|⌒ Y　　|
　　　　　　　八　　x==ミ､　 ,从==弍=ｧｲ /'　; ｆi ,八　 !
　　　　　　　　　　| ＼ﾊ弋心乂_{　弋z少　 |　　 ,　ｲ
　　　　　　　　　　|　 |　ﾊ　　}　　　　　　　 |　　r彡　　/　|
　　　　　　　　　　|　 |　圦ヽ　　　　　　　八　八　　/　　　　　　　　　　……なぜ、そこに座っているのかしら、やる夫警部
　　　　　　　　　　|　 |　　＼　-　　､　　　 /　　,　　 ,　　　i
　　　　　　　　　　|　 |　　　|个　｀¨ _,,. イ /　　/{_　 / 　　 |
　　　　　　　　　　|　 |　　　|-=ミニ∨{⌒/ /　i{, へ/　　　　|
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.　　　　　　　　 /　　　/八ニﾆ／　/彡　／/ヽニニニニ／⌒ヽ
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.　　　　　　　 /　　　　/イ／ /　 / ／　　∧=＼／ニﾆ/ニニニﾆ=_
　　　　　　　ｲ /／　 /ﾆ{i　 /　ノ　／　 /彡iニハニ'∨ニニニニﾆ_
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　　　/ﾆ./二二ニニニニニﾆVニニニﾆ＼＼二二ニニニヽ-=彡.　　　　 ∧
.　　〃 /!二二二二二二二二V二ﾆ!二ﾆﾆ＼ヽニニニニニﾑ ./.|!　　　　 ∧＼
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　仁ﾆ{ﾆ{二二二二二二二二二V二／　ノﾑ／ゝﾉ､二ニニﾆ| /| ､　　　　　∧　　＼
　!ニﾆゝ､二二二二二ニニﾆ〃ﾆ}／　 ../ .／　.／ /ニニニﾆ|　.!　＼　　　.／　　　　＼
　iニニニ＼二二二二二二＞.ア _　　〃´　.／　./ニニニﾆﾆ|　j　　＼／　　　　　＼
　 ,二二二ﾆ＼二二ニニ〃　 '　{　　ノ　.／　〃二二ニニﾆ!　,. 　　　＼　　　　　　　｀ i
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3331 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 18:38:21 ID:3KgINlxs: ネタばらしか
3332 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 18:39:30 ID:T0mPGTuA: ついに裏の顔を見せる時が来たのか…！
3333 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 18:43:14 ID:4iBgufwm: ついに来たw
3334 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 18:43:28 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __ 　　　　 __
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　　　　　　　　　　　　　　　´　　　　　、　ヽ　　丶＼
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　　　　　　　　 /　′/ i ⅰ　.　　/ 　斗七１　 ⅰ　:.　　　　 ′
　　　　　　　　　　 ′　 .　 l　|　ⅰ＞ ´,，--､=ⅰ 　 ! :.　:.　　　 .′
　　　　　　　　　ｌ　　Λ l　丨'　イⅥいﾘ　１　　j／⌒:. 　:. 　 . ′
　　　　　　　　　　ｌ　lⅰ　 |　Ⅵ　{　 {~ ､ﾞ㌣′　' 　 / （　、 V　! 　 :. ′
　　　　　　　　　　l　|　＞七 _∨ {　 :　 ´　｜/ |　/ 　〉ﾉ　,　￤　!　 ′　　　　　　……警察内部に内通者がって、疑いはうっすらあったけど
　　　　　　　　　　　 Ⅵ',　イ孚ヽ{　　　　　 j/　j〃　（ ' ／　 !　　　 ,
　　　　　　　　＼　!丶 ^㌢〈　　　　　　　　´　　 `ｰ〈/:,　　l　 l 　　′　　　　　まさか『バビロンの子』のボスが警部にまで
　　　　　　　　　　 | ｀　　:. 　　　　　, ，　　　　　/:. 　 V:, 　 !　　　jｌ ′
　　　　　　　　　ｌ　｜　Λ 　　　　　　　 .::.　　　Ⅶ_　　ｌ　 j{　,　　　　　上り詰めてたとはね…………
　　　　　　　　ｌ　￤　　.:|ゝ　　　　　　　／.:.　　　　 Ⅵ}　　l　 j{　 ,
　　　　　　　　　　　l　 ,　　　｜　　＞　.　　ィ、.:.　　　／　| 　　 j{ 　 ,
　　　　　　　　　 l　/　　　 .; 　 /　/ 　 / .∧'ー-ミ　/　　 :!　　 j{|　　, ＿
.　　　　　　　　　 l: ′　　　.:　〃‐～､__'__'＞ヘ　　ヽl 　　 {≧ー=≦!:i:i:i:i:i:i:＼
　　　　　　　　　　 /　,　　　/　/:i:i:i:i:i:Ⅵi:ｉ:ｉ:i:ｉ:i:i:__ヽ__　 !__r≦三三三{ｉ:|:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　怒りは不思議と沸かなかった。

　　　　　　　　　　　　　妙な納得と諦観が先んじ。するりと飲み込んだメアリは、そのまま彼の前に足を進める。

　　　　　　　　　　　　黒壇のデスクを挟んで対峙する相手は、追い求めた敵であったならばどれほど良かったか。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
3335 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 18:44:21 ID:4iBgufwm: あら、意外
3336 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 18:50:47 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　|　i|　　　　　　　　　　　　　 |i　||
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　　　　　　　　　　　　　　　　　| rｰ-　.. .._ 　 jｰ-r-　._.{ 　　　 :|i　||
　　　　　　　　　　　　　　　　　| .＼/////≧=≧ー-=ﾐ}　　　　　|i　||　　　　　　法と秩序の世界じゃ、悪党は長生きできない
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　i| ｀　＜ﾉ　(＿) (＿)ー-≧.. ＿j___||
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　i|　　　｜　(__人__)　　|(二ﾆ=-― "　　　　　　ならそちらがわに組み込まれたほうが
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　i|　　　　ヽ　｀⌒´ 　　/　　　　.|i　|
　　　　　　　　　　　　　　　r=孑＝≦:/ //辷ｾｒく｝: :ヽ　　　　|i　|　　　　　　　手っ取り早いし、確実だお
　　　　　　　　　　　　　　 .ｲ: : :: :: :: ::/ // }fメ{^´ {{: : :{｀ー- .主_:!
　　　　　　　　　　　　　　 /. i : : : : ::／.//_ノ : 〈　.〃. : :j: : : : : : , : ﾊ
.　　　　　　　　　　　　　 /. : l: : : :／. ://. : : : : :∨. : : : {: : : : : :/. : : }
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　　　　　　　　　　　　}: : : : : : :＼ : ///7f个ｰイ}} : : :: ::}}. : ::ｲ. : : : : ﾊ
　　　　　　　　　　八rｰ-ﾐ: : : : ＞i/ }/　}才:i{.}}: :厶斗:／. : : : : : : ::{
　　　　　　　　　　　　ﾉ: : : : ￣ : : /ﾆﾊハﾆﾆﾘ} : : ｀ .＜. : : : : : :i: : : :{
　　　　　＿_ 　　 ./. :_: : : : : : : /＞}ﾆ=ミv/. : : : : : : /. : : /⌒辷气乂
　　　　Y´三二ﾆミ.く: : : ￣:￣＞j 才ﾆ=气}.∨_:: :: :: ::/⌒ヾ: : : :7!..|
　　　　 }三二ﾆ=＝-_｀_＜: : : {{ { rーメ　　　}}ﾊ: :￣三二ﾆ≡＝∧|
　　　　 }三二ﾆ=＝=ﾆ二三＞乂rー-气=-ｲｲiﾘ: : : : : : : : : : : : : : :}!
　　　　 }三f´///｀ヽr＜_三三三≧==＝＝=ｲ: : : : : : : : :_:三二ﾆｲ|
　　　　 }三∨/////∨三三二二ﾆﾆ≡＝==-≧＝≡ﾆ{　　　　　〉〉
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　　　　　　　　　　　　　　『バビロンの子』がしあわせ草の取引において、合法であることにこだわる理由がこれだ。

　　　　　外国への売買は違法であるが。だからこそ荒事や裏方に回った彼らが担い、いくらかの手数料とともに小遣いを稼がせる。

　　　　　　　　　　　　　　　　しあわせ草の農家はだからこそ羽振りよく、街へ相応の金を落として潤わせた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　長く長く染み付いた習慣は、国家の法とは別にある街での法《マナー》である。

　
3337 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 18:56:22 ID:PmKAnfdt: 犯罪組織を見逃す国家はあっても容認することは決してない
3338 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 18:56:25 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｒ＝＝==ｪ=＝＝ﾆ二ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾆニニニニニ二二二二＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ニニニﾆ=＝━━━━━＝=-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ニ＞'ﾟ~~三三三三三三三三三三≧=-
　　　　　　　　　　　　　　　　　 {／ﾆ三＞'~:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ三三三＞
　　　　　　　　　　　　　／≧::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／　V三イ
　　　　　　　　　　　　　　　／三::::::::::::::::::::::::::::::／￣￣￣￣￣　　厂　　　　　　長々と手を打ったが結局
　　　　　　　　　　　　　　＼三}:::ノ￣￣￣￣　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　 `ｦ:::{ 　＿　　 )　　　　　　　　　　　 ′　　　　　　　やる夫達の目論見は街のこれまでを守りたいだけ
　　　　　　　　　　　　　　　　八:::ー'ゞ=`ー'　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::::::/　　　　　　　　　　　／ー､　　　　　　　だが、それには国へ……世界へ届く声が必要だお
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼:{　　　　　　　　　　　,イ　　　＼≧ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞＝=ｪ┬―　￣／　　　　　 ∧　　　≧ｭ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 /:::::::::::V　　／　　　　　　 ∧　　　　　　≧ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／} 　 /::::::::::::::::V.／　　　　　　-――一

　　　　　　　　　　　　　　　　　_｣L∟L｣_
　　　　　　　　　　　　　＞''´　　　　　ヽ　　｀''＜
　　　　　　　　　／　ハ　　　　 ',　　　｀丶、
　　　　　　　　　　〃　　/　 }.　　　　　 }　　　　　　` ､
　　　　　　　　 ∥　 ,ｲ　　八.　 ,'　　 ′　　　　　ヽ
　　　　　　　　＿_{{　/ }　 ,ｲ |.　 /　　 ∥　　　　　　　　　∨
.　　　　　 /　　从{ ノ'ｲ: : :.|　/　　,ｲ　　　/
　　　　　　 /　　　　　　　　　|./}　 ,ｲ　/　　/.　　　　　　　 ',
　　　　　 ' 丶　　　　　　　　　}／ハ/⌒ヽ':　　　　　　 }!　　　　ヴィクトリカも言ってたわね…………
.　　　　 ,'　　　　　　　　　　　/　　 ,' し } }:　　　　　　　　　′
　　　　　〈　　　　　　　　　　　,′　 ,'_,,､､彳: :.　　　　　　 ,'
　　　　　 )ｈ､　　　　＿ .斗.　　i!.: : : :. :. :.　　　　　 /
　　　　　　 )ｈ､: : : : : : : : |　　 |!.: : : :. :. :.　　　　　 ,ｲ
　　　　　　　　　　　ｌ : : : . 　 |　　 |!: : : : : : : : 　　　 ,ｲ
　　　　　　　　　　ｌ　　　 |. /　ﾊ: : : : : : :.　　　 /
.　　　　　　　　　 ',　　　 | /. /　V.: : : :. :. :.　　　{
.　　　　　　　　　ﾊ　　__ j/　/――＜ : : : : 　　 ',
　　　　　　　　 /　}／／　,ｲ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼: : :　　 ∨ /
　　　　　　　　　　/　/／　 ,ｲ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼. 　　 ∨ /
　　　　　 /ﾆﾆヽ／　　 /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ　　　∨ /
.　　　　　 {ニ辷/　./　/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ﾊ　　　∨

　
3339 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 18:58:30 ID:4iBgufwm: 悪の取引だな
3340 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 19:03:56 ID:BoMkXoVw: .　　　　　　 , .、　　　　　　　 '　￣￣　、
　　　　　　 /　ﾍ　　　　　／　　　　　　　＼
　　　　　　　 l　ﾐ　ﾍ　　　 /　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　 l　ミ　.∧.　 / 　｀ｰ- ､　　　　　　　　‘，　　　　　　改めて言う
　　　　　 _j_7ﾍ　　 ∧. 冫　､___ ,　　　　　　 }
　　　　 _r"＞’､ﾍ　 ∧/　　　￣　　　　　　 /_　　　　　　メアリ、やる夫達と手を組んで欲しい
　　　「; i　!　　.r.､ ,　 j ﾍ.､　　　)　　　　　　／　.7
　　　 l! .j .ﾍ　　l _!　,　　ゝ-ゝ- '　一＝一 "　　 ,'　　　　　　国のこれまでとこれからを、つなぎ合わせるために
.　　　 !: ﾍ　ﾍzｲ .l!　!　 ! l斗＜　￣　　　　　　　､〈!
.　　　 ',:　　　r　　j　!　.j .}ﾊ´　　　　　　　　、_ ,,...　〉
　　　　 ,:　　　　　i、'　/　!ﾔV　　　　 ,.r　￣　ﾊ"　ﾊ
　　　　　 ,:　　　 / ∨’　,!∧ﾍ　イ≠ﾁ j.!　 o　 jl　　 l

　　　　　　　　　　ﾉ　　 ,
　　　　_ ... ＿ .... _　＞'"＿..ノﾘ
　. ＜　 ´.　　　｀￣￣==-=≦__ .ノ
´ 　　　/　、　　｀￣ミ=-ミ｀ミ、´
/　' 　 ' :!　＼ミ　､　＼　ヽヽ、
　′ /　''　! }-=ヽ､､＼　 '.ヽ　゛. ヽ
/'　/　∥　i j 　__,,..＼ミ_､_, '. ､　'. ､゛,
　/　 /′ , .'＜´ﾞﾏ，{ヽ｀、. ﾚﾍ　' .i. ,
/　彡ノ　//　　｀'''ゞ=ｭ,　ヾ i.!(:{ｰ　i}ﾚ
' ´／彡; /　　　　　　　ノﾘ　`７ﾉﾘ
' 7´　ノ'′　　　　　　　　 ´ 　ﾊ '
. { ｛　　　　　　　　　　　　　　　　}　　　　　　　　……嫌だと言ったら？
. 乂.ノ::.､　　　　　　　　 '⌒　′
　　　　　`: ..　　　　　　　　 /
´￣￣｀`ヽ、 `:: ...　　　　　　 ′
　　r=__、　ヽ　　 ...ニ　== ′
￣ｉ:ｉ}三ﾆ≧､ }　,./´ .′
:i:i:i:i:i}三三ﾆﾆY,/ィ≦ﾆ7
:i:i:〈:i}三三三ﾐ〈〉<=三｛
:i:i:i:i:Ｖ/三三=Λﾐﾆﾆヾ|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　試すような物言いに、やる夫は苦笑して懐へ手をいれる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　拳銃が一つ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　無造作にデスクの上に乗り、メアリの方へと寄せられた。

　
3341 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 19:06:29 ID:4iBgufwm: 心中するつもりです
3342 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 19:10:26 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣
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　　　　　　ノ{ 　|　　　　　　　　　　　-ｬ弋ツ　`　　　ｲﾂｱ
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. 　　　∥　!　　丶、　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　今、この『館の中』にはやる夫とメアリしかいない
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.　　　 |l 　.|　　　　八　＼　　　　 {　　　　　　人__ﾉ　/　　　　　そいつで今日までの怨みを晴らして
.　　　 |l 　.|　　　　　＼　　、　　　　　ー--- ´
.　　　 |l 　.|　　　　　　　丶、＞　　＿＿＿＿　　イ＼＼　　　　　出ていくといいお
.　　　 |l 　.ｌ　　　　　　__＿＿＼　　　　　　　 /:::::::::∨ /ヽ〈
.　　　 |l 　.∨　　／　||　　/　＼.　　　　 /::::::::::::::∨_《　∨
.　　　　 |! 　 .∨　/ || 　||　 ./　　　.＼　　./`ー―一 .ﾆﾆヽ ∨
.　　　　 |!　　　ヽ{　|| 　||　/　　　　　　＼ノム |::::::::::|　仁二}〉,∨
　　　　 |!　　　　　∥ 　|| 〈　　　　　 .∧ﾆム::::::::::|　仁二|∧ }
　　　　 |!　　　　　{{ 　 .||　＼　　　　　　 ∧ﾆム::::::::|　仁二! ∧
　　　　　I　　　　／￣￣￣　｀＼　　　　 .∧ﾆム:::::|　仁／|　/
　　　　　|　　／　　　　　　　　　ヽ＞　　　 ∧ﾆム::|　≦ニ.|/|}
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　　　　　嘘ではない。館の中にはメアリとやる夫だけなのは事実だが、仮に銃声を響かせて外へ出れば彼女の末路は決まる。

　　　　　　そして。彼女の恋人はやる夫とメアリを手に掛けた恩知らずとして逮捕され、積み重なった証拠とともに処断される。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　この事実を知るのはこの場ではやる夫のみ。メアリは知らない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
3343 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 19:11:58 ID:BoMkXoVw: .　　　 |　 i　　　　 |　　　　　　　 / i 　　 /　　　 ,ゝ
.　　　 |　 i　　i　i!　 | 　ｉ　　　　　 / 小　　/! 　　／
.　　　 |　 i　　i　i!　 | 　ｉ　　｀¨7';～‐-辷i｡.,,_ ア　　 !
.　　　 |　∧　j{　i　 j!　 j　　　　 // |　〃 /　　/!~^''～
.　　　 | / i{　j ∨　/ ∨ / j　　//　j／　 /　／ i|　　　i
　　　　 j/　 Vj{　／　 ∨ /　 7≧s｡,　　 j／　　i|　　　i
　　　　　 .斗匕　　　　∨ ／/,/ゞ斧ﾐｔ､,　　　 }　　 !
　　　　 Y´　 }　　　　　 ∨ / /　ｉ{んハ}ミh｡,　∧　　j!
　　　　 ∨　　　　　　　 ∨ j{　　ｉ{　 _ﾉ}　　 }~'{　　 j{
　　　　　ヽ　　　　　　 j乂ヽ　 Vこ少_,､イ〃　　 /}
　　　　　　　 ∨ 　　　　 / 　 `ヽ　｀¨¨｀　　 /　　／ l|
　　　　　　〉　　　　　　　　　　ｰ=彡　／　 l|
　　　　　　　　i{　　　　　　　　　　　　ム／　　 i|
　　　　　　 ∧　　　　　　　　　　　　　　　{/　　　　　 |
　　　　　　　　　}､ﾏヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　|]i ヽ_ ｧ,　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　……のか夫くんには、何もしてないでしょうね
　　　　　　　　　刈　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　圷　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　叭　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　个s。,　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　￣　｀~^''～　 ―― 　 ―-|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ためらうように銃へ手を触れる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　持つことはない。構えることもしない。

　　　　　　　　　　　　　　そのまま、彼女は恋人の身を案じて問う。言葉以外に信じる要素はないけれど。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　聞かずには、いられなかった。

　
3344 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 19:17:46 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　 ,,.-´　　　｀｀ヽ
　　　　　　　　　 .／ _＿ノ　　'⌒丶＼　　　　　　　　最初っから手を出してない
　　　　　　　　　/　（ ●）　　（ー）. .ヽ
　　　　　　　　 .|　　　　（__人__）　　　.|　　　　　　　生命を奪うなりしてたら
　　　　　　　／ | 　　　〃　　　　　　　.|＼
　　　　　／　　＼　　　　　　　　　／　　＼　　　　こうして、顔を突き合わせて話すこともできなかったお？
　　　　／　　　　/　`ー───ー′　　　　　＼
　　　　,＼　　　.l　|　　∧　　　.∧　　　|　　　.／
　　　／　.＼　 i　l　　.|　.i　　 .ｌ ..|　　/　　.／丶
　　./　　　　.＼|　|　./　　ヽ　/　 |　/　.／　　　＼

　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,..
　　　　　　　　　　　　　　＜⌒　　　　　 ~''　、
　　　　　　　　　　　　 /　 /　　／　　　 i　　ヽ
　　　　　　　　　　　　 j{　/-｝　/‐-/　　メ
　　　　　　　　　　　　　　　八{仭乂斧ﾐ}
　　　　　　　　　　　　　　　　/　　｀Vツ》　　ｌ　　　 ∧　　　　　　ええ、当然
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 |　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　 { `　　　　 |　　 |　　　　　　　　　　　そうなってたら、躊躇わずに引き金を弾けたのに
　　　　　　　　　　　　　　　/うs｡,_　　_､r{　　　|　ヽ
＼　　　　　　　　　　　　／　ハ　}　　ｲ|　　 |　　i(　　＼
_　弋ヽ　　　　 _,,.､丶´､ヽ`　 } 厂￣￣トー─-ﾐ　＼　　＼
∧　7人　　　／ _､‐'' ゛　}三〔〕三{⌒¨´7　　　　 ∨　　ヽ
{　∨　 ∧　/ ／∥ ,｡c≦厂)　＼>　 /　　　　 _　ゝ､　　}　ヽ
{　/ 　　 ∨/､__｣　j{メ　　 (　/　)　　〈　　　　　ヽ､ /　　{　　`､
И_,､＜　人{　　 Vﾞ_)　　 (´ / く´　　 }　　　　　　　廴_,､,｡+･'‘´
　　　　⌒＞、　 } ) 　　）/　人　　　圦
　　　 (　 ⌒＞ﾉ )　　 (´/　 )　　　／　≧=‐- 、　　　　　 _,,..
　　　　　｀ー=彡)ﾉ　 γ/　く　　У　　　代　＼　　_,,.､丶´　}
　　　　　　(大乃大{　 ( {{　,ｲ　　 { 　　　乂　　￣　i{　i(　 {
　　　　　　　／⌒λ、( ﾊ　)　　ヽ　　　　　 ~''～､　　八　',
　　　　　／　　　斗乂) }　)　　　　 `'ミｘ､　　　　｀､_　, ヽ `、
　　　／　　　　　辷ｱ人/　　_,,.､丶乂ﾞ大　　　　　　　　　｀`～､、
　　／　　　　　　　 ⌒Ｙ辷ｱ彡'⌒大ζ´　ヽ、
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　　　　　　　　　　　　　　やらないのか夫を人質にするなり、その生命を脅かすかあるいは奪っていたら。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彼女は復讐のために残りの人生を使い潰し兼ねなかった。

　　　　　　　だからこそ。一切の手を出さず、ただ遠ざけ――――目論見が破綻したあと、道連れにする程度にしておいた。

　　　　　　　　　　　　　　　大事なモノを奪われていない安堵は。少なからず、メアリの心へ余裕を産む。
　
3345 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 19:20:15 ID:4iBgufwm: あえて、何もしなかったのか
3346 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 19:25:42 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　　　　　／／／　　　　ヽ　､　 '.　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　/　′/　′　　　　　ﾊ　!　:　'.　.'.　゛
　　　　　　　　　　 .' '′ .'　′' ,　　　 ;　;　! .!　!　　ｉ　ハ
.　　　　　　　　　　ｉ ′　　i　.' .' 　 .:　 /　'/.'　!　|　 !　!i 　ﾊ
　　　　　　　　　　　　l !　! ｌ　l　| ｉ　 .:　/,　/ '　ﾉ　.:!　:!　ｌl　　 !
　　　　　　　　　　　 | l　|. !　l !l ｌ　 .　/, //' ／ｌ　/!　,!　!l 　　 !
　　　　　　　　　　　 |i ! ハﾞ、!ｌ !{　.: /, / ;／　 l / .! /lィ.ヽ　　 !
　　　　　　　　　　　　|'. '.{‐- ､い|! ‐.'ｩ'―-- ､....ﾚ　ﾘ.' lｰ､ } .!　l
　　　　　　　　　　　　|ﾞ､ハ ,,_､ヾ lﾞ､｛-‐＿二,,,,ﾞ ! ／　l｀}:. '/ l　 !　　　　　　…………そこまでして
　　　　　　　　　　　 l　ゞΛ⌒`　゛｀ ´￣￣　　i　　 : l　'／: l　: |
　　　　　　　　　　　 |　 | ハ　ﾉ　　　　　　 l　　 : l'':´:i::: l　 : |　　　　　　どうして私なのかしら
　　　　　　　　　　　 |　 |　丶｀ヽ　　　　　　　l　　 : !:::::::l:: l 　｜
　　　　　　　　　　　 l　 !　　 l＼　‐- 　　　. !　　 !;:::::::l: ｌ.:　 : |
　　　　　　　　　　 |　.!　　　|::ｉ:::丶 _ ... ＜_ l　/　.! l::::::l: !:::　::｜
　　　　　　　　　 |　　　　 .!=‐-_､ハＶ´ _j / 　,´:::＼: .!:::　:: .!
　　　　　　　　 l　′ '　,{三三三>‐ｚ<７/　　j７:: :: ::＞.､ :: .!
　　　　　　　　 !// /　/!三三_ﾆ>‐《ﾆ'′　ｲ7:: :: :: :: :: ::＞.､
　　　　　　　　　 ;'/ /　/ ﾊ￣三／ '　/／／ﾊﾍ: :: :: :: :: ::,ィ'⌒:ヽ
　　　　　　　　　　 /′'　/' /=V＞" ' ' '/" ／　/ィ": :: :: ::／:/: :: :: ! ! !
.　　　　　　　　 /'　' ／　/イ '　'　'　'/ ／ ,　Λ=､:: ::イ: :: /: :: :: :: ｉ i ｉ',
　　　　　　　　／'　'／　ｲ:: :!　'　' 　'/" ／　/ﾆ入=､:: :: l:i/:: :: :: :: ::i i l i
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　拉致と監禁。そして、やる夫自身への傷の数々に嘘はない。

　　　　　　　　　　　　　痛々しく生々しい傷痕を目に。そして、自分と同じくやつれていく姿も記憶に残る。

　　　　　　　辱めもあった。だが、丁寧に愛の言葉をささやきながらのそれはけして苦痛と言うには優しくありすぎた。

　　　　　　　　思うところはある。怨みきれない感情を抱えたまま、メアリは銃へ手を触れたままやる夫を見つめた。

　
3347 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 19:26:58 ID:4iBgufwm: ふっ、愛じゃよ（打算もあるだろうけど）
3348 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 19:28:25 ID:IEVEcho+: 愛じゃよ愛
3349 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 19:29:19 ID:BoMkXoVw: 　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-==ミ
　　　　　　　　　　　　　-=＝＝＝＝彡　　三三
　　　　　　　　　　　　{{　-=ﾆ三三三三三三三三
　　　　　　　　　　　_{{　＿ﾆ三三三三三三三三
　　　　　　　　 _／／　＿）ﾆ三三三-=　￣￣￣三=- ___
　　　　　　　 // /　 , 一つ三ﾆ=-　　　　　　-=ﾆ三三三三三=-　　　　　お前の親父さんには世話になった
　　　　　 ,ｒ′/ 　/　圧=- 　　　　-=ﾆ三三三三三=-
　　　　　　 |　　　　　　/　-=ﾆ三三三三三ﾆ=-:::／　|　　　　　　　　　　　街を想う気持ちは同じ
　　　　　 |　　　　 /三三三三三=-::::::::::::::::／
　　　 r､ ,{　　　　　,　　／￣￣￣￣￣￣￣　　　　八　　　　　　　　　　あとは――――ベッドでさんざん、語ったお？
.　　　/ 　＼　　　 l 　 {　　　 _____＿_,）　　　　 .／　/ヽ
　　 /　　　＼　　/ 　　＼＿ノ､＿＿ﾉ　　　　　　　 /　 }=-　
.　 /　　　　　ヽ,′人　　　　　　　　イ　,r ／　　.|　　　　≧=-
　/　　　　　　 /　　 _｀≧＝===-　　　　,r≦二/
./ 　　　　　 / 　　｀ヽﾆﾆ＼　　,r≦ﾆﾆﾆニ./　　　　|
　　　　　　　　/-=≦　　　}}ﾆﾆ}} 　 .|{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/　　　　 !
　　　　　　　./　　　　／ﾆ厂　___{{ﾆﾆﾆﾆﾆ/　　　　／

　　　　 -‐　　￣￣　　‐-　_
　／　　　　　　､　ヽ　｀ヽ｀　､
/　　　､　　　　＼　}　　　V　　､
　　　　＼__　　　　ヽ　　　 |、　　 V
　　　｜|l |　｀ｰ-､,　　｀ｰ|‐|-ヽヽ　∨
　 l!　 | |! |　 _,.-''´＼　　ﾚｨ-=k | 　 V
　 |　/ jI斗''~＿＿__　ヽ　,ｲﾊ　 }/　　 |
　 l / / ,ィ示:l:ハ　｀ﾞ　 |｜Vﾘ , .V　　 |
　_/,ｲ　ハ ∨::ソ.. '　　 l/ ､￣::::::.ヽ　ﾊ
. |´∨　∧　￣::::::::.　　/　　｀i　　　〉,　ヽ　　　　　　　　――――あれ、本気なの？
八　∨　∧ :::::::::　　　　　＿,ｨ　　 /.! ヽ　 V
　|｀ーＶ　∧　　　　　 ´　 '　／　|　∧ 　 V
　|!　　 V　∧ヽ、　　　　　　／　　｜　∧　　V
　|! ﾘ　　V 　＼｀二二_亡_´,ィ/{＿_|_-..､ |　　 V
　|!/　　ﾊ　　　＼　　 V__ｲ///ﾊ:::::l::::::::::|　　 |
　/　　_ｲ:::ヽ　|　＼_＞//卯////7::::l::::::::::|　　 |
. r―''￣￣｀|　＼　＼//ｱ´｀マ///≧ｧ::::/ / 　 |
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:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　二二ｱ￣｀ヽ,　 V:::::ﾘ　　,:::::::::::::ヽ
､::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　￣＞-'　 }{ 　 V:/ 　 /:::::::::::::::::}
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　　　　　　　　　　　　　　　　耳をぞわつかせた言葉の数々を思い返し、メアリは恥ずかしそうに頬を染める。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　染み付いた声は。この先も拭えず、彼女の中に残るだろう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　優しく。快楽とともに刻まれた愛情は、もう拭い去れない。

　
3350 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 19:30:11 ID:4iBgufwm: ふふふ
3351 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 19:30:22 ID:BoMkXoVw: 　

　　　　　　　　　　　　　／二ﾆ=-　__
　　　　　　　　　　／ニニニニニニニ====ミ
　　　　　　　　　　　　／ニニﾆ丶ニニニニニニﾆﾆ＼
　　　　　　　　　／ニニニニニ＼ニニニニニニﾆﾆ＼
　　　　〈ニニニニ{ニニニニニニニ`　----------=彡.}
.　　　 ∨ニニﾆ八ニニニニニニニニニニニニニニニ!
　　　　 ∨ニニﾆﾆ＼二ニニニニニニニニニニニニﾆ|
　　　　　＼ニニニﾆ＼ニニニニニニニニニニニニﾆ|
　　　　　　　　＼ニニニﾆ｀､ニニニニニニニニニニﾆﾆ!_
　　　　　　　　　/　　-=ニニニ＞　_ニニニニニニニﾆﾆ}ﾆ≧=-
　　　　　　　|　　　　　 -=ニニニﾆ＞―――――=彡二二二}
.　　　　　／.|　　　　　　　　　-=ニニニニニニニニニニﾆ＞´
　　　　　　ノ{ 　|　　　　　　　　　　　ｰ===一　　　　ｰ==ｧ
. 　　　〃 | .八　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !
. 　　　∥　!　　丶、　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
.　　　 |l 　.|　　　　 {＼　　　　　　　　/　　　　　　 }
.　　　 |l 　.|　　　　八　＼　　　　 {　　　　　　人__ﾉ　/　　　　ここでもう一回、言葉にするかお？
.　　　 |l 　.|　　　　　＼　　、　　　　　ー--- ´
.　　　 |l 　.|　　　　　　　丶、＞　　＿＿＿＿　　イ＼＼
.　　　 |l 　.ｌ　　　　　　__＿＿＼　　　　　　　 /:::::::::∨ /ヽ〈
.　　　 |l 　.∨　　／　||　　/　＼.　　　　 /::::::::::::::∨_《　∨
.　　　　 |! 　 .∨　/ || 　||　 ./　　　.＼　　./`ー―一 .ﾆﾆヽ ∨
.　　　　 |!　　　ヽ{　|| 　||　/　　　　　　＼ノム |::::::::::|　仁二}〉,∨
　　　　 |!　　　　　∥ 　|| 〈　　　　　 .∧ﾆム::::::::::|　仁二|∧ }
　　　　 |!　　　　　{{ 　 .||　＼　　　　　　 ∧ﾆム::::::::|　仁二! ∧
　　　　　I　　　　／￣￣￣　｀＼　　　　 .∧ﾆム:::::|　仁／|　/
　　　　　|　　／　　　　　　　　　ヽ＞　　　 ∧ﾆム::|　≦ニ.|/|}

　

　　　　　　　　　　　　　 -‐ 　￣￣　 ‐-
　　　　　　　　　　　 ´　　　　　　　　　　　　｀　、
　　　　　　　　　　／　　,　　　　　　　　　　、 .　ヽ
　　　　　　　　　　　/ // ./　　　, / , /　,　　　.　i :　i
　　　　　　　　　　 .' //　′/　/ /　/　/　/l 　l.　!l ｜　ﾊ
　　　　　　　　　　 ' '　ﾘ /i　.′　/　/　/' |　j|l　ll　! 　　 i
　　　　　　　　 |.!.'　/! ' !　　 //　''/ /　 l /|il　l ,'l !　　 l
　　　　　　　　　 |l ! ｌ{ l {｜ｉ　.' '　''/_/_ 　 !　|i|　/ﾘ.!-､　 !
　　　　　　　　　　 |ﾞ､ﾞ斗一 l､ l ! .'/j/'"￣７冖'} // :|ヽ'!. 　!
.　　　　　　　　 | |ﾞ､',."´｀､ヾ{| i/ ' 　　　'_,,ｨﾘ7′:|､jﾘ:　 |
　　　　　　　　 l |　ヽﾞﾐ云ィヾ.{　　`''云''´　' ' !　 :! ｲ !　 !
　　　　　　　　　　ｌj 　Λxxｘ　　　　　　ｘｘｘ u ,l 　 |'l::|.!.　 !
　　　　　　　　 } 　 :∧ 　　ヽ　　　　　　　,ｲl 　 :|:l::!l: 　 !　　　　　…………遠慮しとく
　　　　　　　　　　　l　　 | |:＼　 '⌒ヽ　 U ／:!:l　　 |:l:l l　　|
　　　　　　　　　 l 　　 !:j:::l:::ﾐ:..､｀¨´ .. .: 　 _｣l　　 !:!l ｌ　　|　　　　　最後に、聞かせて
.　　　　　　　　　ｌ　　　|.':::l:::::,':/ｌ'乏 ,‐ ' ´　 l.　　 |:ll ｌ| 　 |
　　　　　　　　　 l　　　.'.::rー＜/l　Ｖ　　____ !:　　　|:､j_| 　 |
.　　　　　　　　 l　　 .'ﾘ.}Ξニ=ヽ,｜／‐ニl ::　　 |.:.:.:..｀＞=.､
　　　　　　　　 l 　　'/:!|三三ﾆ_ｼ={ﾆニΞｌ :　 /　|.:.:.:／／,ヽ:ﾞ:、
　　　　　　　　　/! ! 　'/Λ`７ﾆﾆノ.'　'}≧ｰ=ｌ: ::: / ,' |:／/´:.:.:.VΛ:､
.　　　　　　　 /.:! l 　'j:;' :|;Vﾆ=/　'　.' }<ﾆﾆl ! ; ' /　|:.;.:/.:.:.:.:.:.:.VΛ:､
　　　　　　　,/.:.:ｌ .!　 i::l　j:.>イ ' .'　 '　〉､ヾ;!／ .ｲ　 l:.l:/:.:.:.:.:.:.:.:.:ＶΛ:､
　　　　　　　Ｖ.:.l /l　 !:ｌ　!{ﾞ､.:.', .'　.' ／.:.:i;;ﾉ　,:'{/ / !.:.}:.:.:.:/:.:.:.:.;.:.:ＶΛ:,
.　　　　　ﾞ､l/ :ｌ.　l:l　l.:〉ﾞ､:',　／＞"/ ,／ / /　':.:.!:.:.:/:.:.:／:.:.:////
.　　　　　　　 /　 l'　l:l　l;' .,'　ﾞ:V'".,'　/,／／,/　,':.:.:.ヾ〈:.／／:.:///Λ
.　　　　　　 / ./ l::'､'::!ﾘ.', ｌ　八　{ /ｲ.:.／,／　/.:.:.:.:.:.:.＼:'.:.:.:.:///{:.　ﾞ.
　　　　　　　/ ,/　';::∧〈.:.:' l　ヾ:/ ７＝.ィ／ﾞ､ゝ､＿...ノ.:/::|.:.:.:.:.|.:!.l:|::', 　',
　　　　　　 { Λ　 l'　〉､:l　!　 }{.'/ !　ﾉ'　,／/ｰ--‐'´:.:/:ｌ::|.:.:.:.:.|.:|.l:|::i:',　ﾊ

　
3352 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 19:31:26 ID:4iBgufwm: 葛藤してるなーw
3353 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 19:33:49 ID:T0mPGTuA: 次のやる夫警部の返答次第ですべてが決まりそうだ…
3354 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 19:34:36 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　/　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ’
　　　　　　　　　　　　 / 　 /　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　 ’
　　　　　　　　　　　　　 ,　　/　　 /　　　　　　　　　　　　　　　`､　　　　 ’
　　　　　　　　　　 ′ ,'　　 ,'　　　　/　　　　　　　　 }　　　 ',　　　　 ‘
　　　　　　　　　　　　　 i　 i|　　 j{ 　　 /　　　　　　ｊ　∧ 　　 i　　　　 ‘
　　　　　　　　　　　　 l　 i|　　 j{ 　　 |　　　　　 /{/　 ',　　　| 　　　 !
　　　　　　　　　　　 l　 i{ 　斗=‐--A-‐　　　 .／〃‐--+--　|　　 } 　 |
　　　　　　　　　　　 |　 ⅱ　 i{　　 /__',. 　　／　 /　＿_j{　　｝i　　ｊ!
　　　　　　　　　　　 |　　 }､　{Ν　代笊　　/　　 / f匁ソj{　 /　　〃　　|
　　　　　　　　　　　 |ｉ _∠ﾊ　从ヽ{｀¨¨´＼{　　　　｀¨¨´/ 〃　 /i|　　 |　　　　父さんは本当に
　　　　　　　　　　　　　／:i:i:i:ハ　小、　　　　､　　　　　ｲ / 　 , ′|
　　　　　　　　　　　　 i{:i:i:i:i:i∧ ヽ　込　　　　　　　　　　　　/　／　 j{　　,'　　　　あなた達の仲間だったの？
　　　　　　　　　 j{:i:i:i:i:i:|:ｉ:i!　`､　Vヽ　　　rーァ　　　イ　/　　　人　/
　　　　　　　　　 ∧:i:i:i:i:|:i:i:! 　　 j{ミi＞　　￣　　＜ /! ﾉ　　　∧:i:i＼ _
　　　　　　　　　｛:i:i:i:i:i:i:|:i:i:!　:　　 ∨/j{　≧=≦_､丶´ﾘ　　　 ∧:i:i:／:i:i:ゝ、
　　　　　　　　　　ヽ:i:i:i:i:|:i:i:i!　l　　_／ﾉﾊrえ｡s≦,＿_/　　　 /:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:ヽ＼
　　　　　　　　　　　　∧:i:i:i:|:i:i:i:　|　// /　 }　i{ヽ､/////j 　　　 /:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:∧:i:ヽ
　　　　　　　　　　　 / ∧:i:i:|:i:i:　 | У　　　＼},　7‐厂)/　　　 /:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧:i:i:!
　　　　　　　　　 / ,'　 }:i:i乂　 i| ｛　　　　　rく⌒Y7:i:i:i:Y　　/:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:',:i:i!
　　　　　　　 / /　 /〉:i:i:i:　 i| ∧ 　 r‐メ　　　j{:i:i:i:i:i:}　　|:i／}:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}:i:i!
　　　　　　　／ /　 / |:i:i:i! 　 i|　个X` 　　　 i|:i:i:i:i:i:{　　|´:i:i|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:!
　　　　　／　　　　 |:i:/ /´ i|　く´　　　　　 i|:i:i:i:i:i:h、 |i:i:i:}:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/:i:i:i!
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　　　　　　　　　　　　　　　　これまでの日々で最も彼女を打ちのめした『事実』を、あらためて問う。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　その意思を継ぐコトを求められていると知りながらも。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　自分の始まりを決定づけたモノを、少女は弱々しく問いかけた。

　
3355 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 19:35:13 ID:4iBgufwm: やはり、そこか
3356 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 19:36:21 ID:BoMkXoVw: 　　　 /ニ/ 　 /二二二二二二二二ニニニニニ／ ./二二二∨
　　　　　　 /二二,, ＜　￣）ニニニニニニ／　./二二二ニ}
　　　　　　　‘＜　　　＞ ´二二二ニニ＞ ´ 　／二二二二/
　　　　　　　＞ ´二二二二二＞ ´ 　　／ニニニニニ/
　　　　　　　／　　　￣￣　　　　　　 -=ﾆ二二二二二/
　　　　　 ,　´　　　　　　　　　　　　 -=ﾆ二二二二二二／
　　　　 ./二ﾆ=-　___＿___　-=ﾆニ二二二二二二二／ヽ
　　　　/二二二二二二二二二二二二二二ニ=- |三|.:.:}
　　　／｀＜二二二二二二二二二二二ﾆ=- 三三 }三|.:.:ﾄ､　　　　　　生きてたら、この席に座ってたのはあの人だお
　／'三　　　｀＜二二二二ニニﾆ=- 三三三三三八=|.:.:|.∧
／.:.:{三　　　　　 -=≦三､三三三三三}三三／三八.:|.:.∧＼
.:.:.:.八=　　　　　　　　　　　 }三|　　　　　/三.／三／.:.ｲ::.:.:.:.:} 　＼
.:.:.:.:.:.:.`ー=彡＼　　　　　　/三}　　　／三イ-=≦.:.:.:.:.∥.:.:.:.:/　　 .＼
.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼三三＼＿　イ三／　　　-=≦.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∥.:.:.:./　　　　　＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　惜しむ声はただ何よりも雄弁に。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　メアリの言葉を肯定していた。

　
3357 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 19:37:51 ID:4iBgufwm: マジで、なんであんな死に方したんだ
3358 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 19:38:32 ID:AyCI1zV6: なら何で死んだのかっての聞かないとじゃ？
3359 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 19:45:59 ID:svy9VeeT: そうなの！？
3360 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 19:51:14 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __　====ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__　-=ﾆﾆニニニニヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 /二＼二二二二二／ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ニニﾆ`ー====彡"二二　==ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　__|ニニ二二二二二二二二　ニニ＼
　　　　　　　　　　　　　 ,＜ﾆﾆ|二二二二二二二二二二ニニﾆﾆY
　　　　　　　　　　　　　　 /ニニﾆ|二二ﾆ=-　---　-==彡　┃二二二}
　　　　　　　　　　　　 {二ニニ|　　　　　　　　　　　　　　_ -=二二/
　　　　　　　　　　　　　　＼二ﾆ┗　　　　　_____　　　　-=ﾆﾆニニ／
　　　　　　　　　　　　　　｀＜ニニニニニニニニニニニニ＞´　　　　　　　　世界情勢が不安定になりかけてた時代だ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀＜二二二二二二二＞孑ｧ　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/!　　￣￣￣￣￣　　｀`￣　ﾄ、　　　　　　　しあわせ草は軍内部で不満を和らげるのに、よく使える代物でな
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:ｉ|　　　　　　 /　　　　　　ﾍ　ｉ:ｉﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{:ｉ八　　　　 {　　　　,､　　}　ｉ:ｉ:ｉﾊ　　　　　　取引は大きくなり、だから欲を出したヤツが相手先にいたんだお
　　　　　　　　　　　　　 -=|:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ.　　　　　ー― ´ 　ｰ ´　:ｉ:ｉ:ｉ:ｉﾊ
　　　　　　　　　　 -=　　　　|:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ＞、、　　___　　　イ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ﾊ、
　　　　　　　　-=　　　　　　 |:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i:i:i＼＼　/:::ﾍ　./ !:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ} ＞､
　　　　　　　　 /　ヽ　　　　　　 ∨:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:＼＼::::::ﾍ/ .l:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:|　　　＼
　　　　　　　　′　∧　　　　　　 ∨:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ丶ヽ/ 　i:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i:i:i|　　　 /ﾊ
　　　　　　 {　　　 }　　　　　　　＼:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉﾊ　　　l:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i:i:/　　　. 　ﾊ
　　　　　　 ! 　　　|　　　　　　　　　　＼:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ﾊ　　 !:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i:i/　　　 !　　}
.　　　　　　　 l. 　　 | 　　　　　　　　＼:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉﾊ　 l:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i:i:/　　　　｜　|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-==ミ
　　　　　　　　　　　　　-=＝＝＝＝彡　　三三
　　　　　　　　　　　　{{　-=ﾆ三三三三三三三三
　　　　　　　　　　　_{{　＿ﾆ三三三三三三三三
　　　　　　　　 _／／　＿）ﾆ三三三-=　￣￣￣三=- ___
　　　　　　　 // /　 , 一つ三ﾆ=-　　　　　　-=ﾆ三三三三三=-
　　　　　 ,ｒ′/ 　/　圧=- 　　　　-=ﾆ三三三三三=-
　　　　　　 |　　　　　　/　-=ﾆ三三三三三ﾆ=-:::／　|　　　　　　　　　　　　　　　取引相手と乱闘騒ぎになって最後の最後
　　　　　 |　　　　 /三三三三三=-::::::::::::::::／
　　　 r､ ,{　　　　　,　　／￣￣￣￣￣￣￣　　　　八　　　　　　　　　　　　　　やけくそになったヤツのナイフが刺さった
.　　　/ 　＼　　　 l 　 {　　　 _____＿_,）　　　　 .／　/ヽ
　　 /　　　＼　　/ 　　＼＿ノ､＿＿ﾉ　　　　　　　 /　 }=-　　　　　　　　　　　陰謀も何もない。不運な、あるべきでない結果がでちまったんだお
.　 /　　　　　ヽ,′人　　　　　　　　イ　,r ／　　.|　　　　≧=-
　/　　　　　　 /　　 _｀≧＝===-　　　　,r≦二/
./ 　　　　　 / 　　｀ヽﾆﾆ＼　　,r≦ﾆﾆﾆニ./　　　　|
　　　　　　　　/-=≦　　　}}ﾆﾆ}} 　 .|{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/　　　　 !
　　　　　　　./　　　　／ﾆ厂　___{{ﾆﾆﾆﾆﾆ/　　　　／

　
3361 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 19:52:37 ID:4iBgufwm: まじか……
3362 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 19:53:41 ID:T0mPGTuA: …つまり、メアリの父親が死んだのは事件性のないただの不運な事故だったってこと ! ?
3363 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 19:54:39 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　　　　　　-========ミ
　　　　　　　　　　　　 /-=ニニニニ=-ヽ
　　　　　　　　　 {二`━━━━━━≦二}
　　　　　　　　　　 `＝三三三三三三三＝′
　　　　　　　　　　　/　　　 _＿ノ　　'⌒　ヽ　　　　　　そいつらはもう潰れ、今は近しい山門海峡と取引を継続してる
　　　　　　　　　　 | 　　　（ ● ）　（● ） .|
　　　　　　　／,〉／.| 　　　　　（__人__）　　|＼　　　　　すまんな
　　　　　／　/　　　.＼　　　　　　　　　／　 .＼
　　　 .／,二ニヽ　　　/　`ー───ー′ヽ　　 .＼　　お前にとっても敵であるやつは、やる夫達にとっても邪魔な連中だった
　　_ /　 ,-― ､}l　　.l　|　　∧　　　.∧　　|　　.／
　/　|　　ノｰﾍJ　　 i　l　　.|　.i　　 .ｌ ..| 　 /　.／丶
./　　|_,イ　　{　　＼ | . |　/　　ヽ＿/　.|　/ ／　　ﾊ
　　　＼＿/　　　　 |　| /　　　/::::亅　|/／　　　/　|
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ほんとうの意味でメアリが復讐を果たすべき相手は、いない。

　　　　　　　　　　　　そのような裏取引を続けていた『バビロンの子』や『山門海峡』を恨むなら、話は別だが。

　　どこまでも積み重なりそうな暗闇は、それこそ世界から悪を一掃しようとするのに等しい神にさえ出来なかったコトをなさねばならない。

　　　　　　　　　　　それだけの重責を担う力はなく。また、思い至らないメアリはただただ、ため息を漏らした。

　
3364 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 19:56:01 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｡s*　￣￣｀ *s。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　:.　　　　　　 .:　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 :..　　　　　 ..:　　　，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　/ / /　　　　　　　　　　　　，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /! / / /|i　|　　　　 i　　　/　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |.| |　!/ ￣｀`　　 ./|＿/ / 　 |　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |､!　Ⅳだﾐ､　 /.//／/.ｲ/ ./:!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ |ヽ从乂リ＼{/ 圻万У／|Y　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ /| 从｀`　　　　　込ソ'ィ　 |ﾉ　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /-'ﾆ|.　う:､　　 ′　　　 /　　.;i:i　 !　　　　そう…………そうなの…………ね
　　　　　　　　　　　　　　　　　／ニニ/　　|ﾆ>､｀｀　　｡*ｸ　　;'i:i
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ニﾆﾆ:/ 　　/＝ミ｀F斥/ニ/　　 .ハ!　|
　　　　　　　　　　　　　／ニﾆﾆ/　　 /: : : : }}:`ー=ﾐ:/ 　 //ニ､. 丶
　　　　　　　　　　　　　　　《ニﾆニ:/ /　 /: : : ／ }: : : : /　　//ニニ＼　､
　　　　　　　　　　　　　　　 ∧ニニ;′!　/|≧ﾍﾞ〃 |: : :./　　/ｲニニニﾆヽ，
　　　　　　　　　　　　　　 // ∨ﾆ′｜ |/Y＼ﾑ{ 介／ __／ニニニニニﾆ}　，
　　　　　　　　　　　　 // 　 iヽ| 　 !　|ﾆ〉　八￣≦ニニニニニニニﾆ{　、，　　＼
　　　　　　　　　　　　／/　　 |:i:}ヽ　|　.ﾄゝ　 ></ }ニニニニニニニニﾆ|　＼'，　　 )ヽ
　　　　　　　　　　　 /　//　/ .|:ｉ:}ﾆ＼＼!ﾆ{　 ><ヽ|ニニニニニニニニﾆ{ |　! ｀ｰ､￣＿ﾉ
　　　　　　　　　 /　//　/　/:i:i}ﾆ／￣}ﾆ}　〉〈／∨ニニニニニニニﾆ|｜/　　，
　　　　　　　　 /　　|i／　/:i:i:ｉ|/　／｛ﾆ､　}::{　<{=＼ニニニニニニﾆ{/:/　　　 i
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　メアリの指先が銃口をなぞる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　遠い日の思い出に陰りはなく、曇ることもない。
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ただ良い父親だった笑顔だけがまぶたに浮かぶ。

　　　　　　　　　　　　　　思い出の中の父は何も語らない。意思を継ぐことも、自由になることも示唆せず。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　だから彼女は、自分の手で答えを導き出さねばならない。

　
3365 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 20:01:09 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　　　　　／二ﾆ=-　__
　　　　　　　　　　／ニニニニニニニ====ミ
　　　　　　　　　　　　／ニニﾆ丶ニニニニニニﾆﾆ＼
　　　　　　　　　／ニニニニニ＼ニニニニニニﾆﾆ＼
　　　　〈ニニニニ{ニニニニニニニ`　----------=彡.}
.　　　 ∨ニニﾆ八ニニニニニニニニニニニニニニニ!
　　　　 ∨ニニﾆﾆ＼二ニニニニニニニニニニニニﾆ|
　　　　　＼ニニニﾆ＼ニニニニニニニニニニニニﾆ|
　　　　　　　　＼ニニニﾆ｀､ニニニニニニニニニニﾆﾆ!_
　　　　　　　　　/　　-=ニニニ＞　_ニニニニニニニﾆﾆ}ﾆ≧=-
　　　　　　　|　　　　　 -=ニニニﾆ＞―――――=彡二二二}
.　　　　　／.|　　　　　　　　　-=ニニニニニニニニニニﾆ＞´
　　　　　　ノ{ 　|　　　　　　　　　　　ｰ===一　　　　ｰ==ｧ
. 　　　〃 | .八　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　　　　　　　そろそろ返答を聞こうか
. 　　　∥　!　　丶、　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
.　　　 |l 　.|　　　　 {＼　　　　　　　　/　　　　　　 }　　　　　　　　　『手を組む』か『拒絶』するか
.　　　 |l 　.|　　　　八　＼　　　　 {　　　　　　人__ﾉ　/
.　　　 |l 　.|　　　　　＼　　、　　　　　ー--- ´　　　　　　　　　　　　どちらにするお？
.　　　 |l 　.|　　　　　　　丶、＞　　＿＿＿＿　　イ＼＼
.　　　 |l 　.ｌ　　　　　　__＿＿＼　　　　　　　 /:::::::::∨ /ヽ〈
.　　　 |l 　.∨　　／　||　　/　＼.　　　　 /::::::::::::::∨_《　∨
.　　　　 |! 　 .∨　/ || 　||　 ./　　　.＼　　./`ー―一 .ﾆﾆヽ ∨
.　　　　 |!　　　ヽ{　|| 　||　/　　　　　　＼ノム |::::::::::|　仁二}〉,∨
　　　　 |!　　　　　∥ 　|| 〈　　　　　 .∧ﾆム::::::::::|　仁二|∧ }
　　　　 |!　　　　　{{ 　 .||　＼　　　　　　 ∧ﾆム::::::::|　仁二! ∧
　　　　　I　　　　／￣￣￣　｀＼　　　　 .∧ﾆム:::::|　仁／|　/
　　　　　|　　／　　　　　　　　　ヽ＞　　　 ∧ﾆム::|　≦ニ.|/|}
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　前者ならば気は楽だ。事実上、メアリを支配下に置くための措置に近い。

　　　　　　　　　　　　拒絶は望むものではないが、時代が自分たちを拒絶したのだと諦観と反発を持ってやり方を変えるだけ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あるいは、思惑通りに事が運ぶならば――――

　
3366 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 20:02:29 ID:4iBgufwm: さて、第三の選択しを選ぶと？
3367 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 20:03:34 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　　　,､丶｀
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　 /　　　　　　　　⌒“''*､　　　　　 '，
　　　　　　　　　　　 ^'*､　　　　＼　＿ ..,,_　 '，
.　　　　　 ,′　 /　　　　　　ヽ　､丶"~￣_,､　 ⌒＞ｰ- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠斗≦~¨´__ノ　　　　　 '，
. 　　　　 ′　,′　　　　　　　 ∠斗匕´ _,.｡s｡.,_ ＿ ,ノ　 '，
　　　　　　 l　　i{　　　ヽ　　　　　　ﾊ　{∠イ犲　i{ 　 Ⅵ　　　 '、
　　　　　　 |　　　＼　　＼　　　 j{ハ笊芯ｱﾒ　 i{　　ﾊ　　　 Y⌒ゝ､.,,_　　　　　　　
　　　　　　 Ⅳ　{　寸ヽ /弌　　从ﾉ´弋_,ソ }　八　√ﾊ　　　 ∨　　ヾ　｀ヽ　
⌒厂｀冖ー八　ﾞ､　ヽノヾｰ｀`～ミ廴　　''"~ jノ}　,ノ　 ∧　　　 ∨　　 ∨　　　　　　――――そう言えばまだ、言いたいことがあったわ
＾~"''～､⌒ヽ∧　ヽ　ゝ　辷彡　　　　　 /　从{　　　∧　　　　∨　　 }　j
　　　　　｀ヽ、　}＼ `､圦 '"~｀　　ヽ　　　　　ハ Ⅴｈ､, 杁　　　　 ∨ _ノ　j{
　　　　　＼|　l ヽ　ﾐｔ､　　　　　、，　 , ﾞハ　∨　Y⌒ヽｰ- ､ｨ⌒ _､rf〔
　　　　　　　　　ヾl　 },x＜三≧=ｭ,_　　　ｲ　/ ハ　ヾ≧=ｰ-==ﾆ孑冖i:i:i:i:i:i
　　　　　　　　／:iムﾏ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:Y≧≦ｰ､ﾉ　　人　＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
　　　　　　　　　 /:i:i:iムﾏ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iﾊj{＿_,,..＞Yﾆヾ、　　｀丶､i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
~"''～､、　　 ,ｲi:i:i:iムﾏ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧ゞｲニﾆﾆ７ﾆ}乂　　　 `ヽ､i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
　　　　｀`ヽ、｛i:i:i:i:iムﾏ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヽ、ヽﾆニ{ﾆi{ヾﾆ`､　ヽ　　＼:i:i:i:i:i:i:i
　　　　　　　　｀丶､ムﾏ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ハ i}ﾆﾆﾆ7ﾊ ∧ﾆヽ　＼　ヾYi:i:i:i:i
　　　　　　　　　　　ﾍﾏ:i:i:i:i:i:i:i:i_ ｡r≦ミi:i:i:i:i:ﾊミh｡,/ニ}^kﾍｰ´i}ｈ､丶　　Ⅵ:i:i:i
⌒~"''～､、.,,_　　　人_,.｡s≦⌒i:i:i:i:iノ:i:i:i:/　　ヽｰ‐´} ^k^k ﾉ:i/⌒≧ｎ､,Ⅵi:i:i
　　　　　　　　　⌒￣ミメ、ｰ冖寸ヾゝ:i:i:jハ　 '､　ヾ、｀≧=‐:Y〈　ﾉ{!　从:iヾ:i:i:i
　　　　　　　　　　　 ∧:i:i:i:i:i:}:N斗匕:i:i:iヽ、ヾ　 `､　廴_)h}i:乂 }i 〈:iﾉ~⌒`''′
　　　　　　　　　　　　　　 }:i:i:i:i:i:i:{ゞ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼＼　｀ヽ戈≧=‐〉i{ｰ｛
　　　　　　　　　　　　　｀ヽ:i:i:i:〉、:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ、`''＜ﾍ＼ :〈　}h､＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 Ⅵ{　)h､ヾ:i:i:i:ｰr≪ニ≧ｧzrハ　`ト=‐一´:i:ヽ
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　メアリが身を乗り出し、やる夫の胸ぐらを掴む。

　　　　　　　　　　　　　ネクタイを掴んで顔を引き寄せ。色違いの瞳が、警部にして組織のボスを睨む。

　　　　　　　　　　　煌々と灯る意思の輝きは。彼女の父親によく似た、力強い反骨心と野心に燃えていた。

　
3368 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 20:04:33 ID:4iBgufwm: おおお！？
3369 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 20:06:49 ID:BoMkXoVw: 　　　　　／　／　/　／　 /　　／/ 　､丶`　　　　 }ｉ　　 l|　　 'i|‘, 　 '　　 !
.　　　 /　／　 /／　　　　／　/イ´　　 jI斗-‐=ｧ　从　　 l|　　　r‐く　 ' 　 !
　　　　j／　　　´/　／　／ﾞl|　/　 } ,ｘ≦ｧ斧ミ>'′/　　/　　　/ jヽ　∨　',　l
　　　　　　　　　/　ﾞ　／|　ﾘ /　ﾉイ"´i{込／　　/　／' 　/ ／　j{ i}　 ∨　　|
　　　　　　　　　 }　／　ﾉ ´l|,ﾊ　´＾ l|　 i{／　　ノ／　/　,／　　j{,ハ　 i|　 } i|',
　　　　　　　　　 } ′　　　 '′}:　　＇　　　／　 / ／　　　 /ハ:ｉ}　 i|　ハ|:l
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘ　　　　　　　／　　　／　　　　 //　,}ｉ}　ﾘ ′ } !　　i
　　　　　　　　　　　　　　 ′ 　　　／　　　／　　　　　 //　 {ｉ/　//　　 !　　′　　　　私があなたを従えて
　　　　　　　　　　　／　　　 ,､丶`　　／　　　　 // 　ノ　//　　　　　 ′
　　　　　　　　　　く　　　／　　､丶`　　　　　　　/'ﾞ　　〈彡ﾞ/　　　　,　　'　　　　　使いこなす道だって、あるでしょう？
　　　　　　　　　　｀丶／　,､丶`　　　　　　　　 '′ 　　 ,:/　　　　/ 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　／　／　､丶`　　　　／　／　　　　／/　　　 /　　/
　　　　　　　　　　　　　 jI斗ｆ彡 `　　　　　　／　／　　　／　,　　　　　　　/
　　　　　　　 jI斗　 "´　　　　　　　　　　　／　／　　　／
　　jI斗　 "´　　　　　　　　　　　　　／　／　　　／　／　　／
　´　　　 "´　　　　　　　 jI斗　　　／　／　　､丶｀　　　　　／　／
"´　　　　　　　　 ,､丶`.:.:／　　　／　／　､丶`　　　／　　　　　／　　　／
　　　　　　　　／.:.:.:.:.:.／　､丶`　彡丶` 　　　／　　／　　／　　　／
／　　　　／.:.:.:,､丶`､丶`　/　／　　　　　　／　　／　　／　　　／
　　　　　　／,､丶`､丶｀　　　/／　　　　　､丶｀　　　　　　　　　〃　／
´ 　　　 "´､丶` 〃　　　 / 　　　､丶`　　　／､丶`　　　　　 /　　/
　　　､丶` 　　 /　　　　 /　　､丶`　　　　　／`　　　　／　　　/　　/
､丶`　　　　　　/　　　　 /丶`　　　　　　／　　　　　／　　　　/　　/
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　宣言とともに。メアリは、やる夫の口を奪いさる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しあわせ草も。性交も。快楽は人を縛る甘やかな鎖。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なれば男が女に溺れるのも、必然。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彼女の中にあった唯一、残された反撃と逆転の手段を持って。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　メアリは組織を支配する男を支配するべく、舌を絡めた。

　
3370 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 20:07:36 ID:svy9VeeT: 強い
3371 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 20:07:53 ID:4iBgufwm: あっ、なるほど
メアリに惚れてるのを利用すると……
3372 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 20:08:13 ID:3KgINlxs: 好きな女の子にカッコつけたいんだ
3373 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 20:09:37 ID:BoMkXoVw: ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　　　　　　　　　　＼: : :＼: 込　　　　 ' 　　　从 {／: /
　　　　　　　　　　　　　　＼:八　 {＼　 ‐　一　／ '　 ': : :/
　　　　　　　　　　　-=＝二: :､ : ､　〈<}`　､＿_,　イ_-/　/_／-――- ミ
　　　　　　　 /: : : : : ＼: : ＼ヽ　∨≧=--=≦ﾆ/　/))_: :／ : : : : : : :
　　　　　　　　　/: : : : -―: ＼)ヽ＼　 V//／⌒∨,　ノr/^{/: : -――: : i
　　　　　　　　 {: ／: : : : : : : :＞――＜_/　　　 {　/ノ-=ﾆ　￣￣￣ : : |
　　　　　　　　　}: : ／: : : : ／＿: :―＿ノ {　　　 ∨-――- -――-: : : !
　　　　　　　　　､: :.／ : ／／／ /⌒ヽ {八　　　ｉミ＿＿＿: ＼: : : : :∨へ__
　　　　　　　　　 ∨: : :/: /　/　ノ　　　､_ム　　 |　}　＼: :＼: :. : : : 人―＜＼__
　　　　　　　　　　､ : :|: :∨' 　　＼　　　∨∧　　|　{_　　＼_ }: :i: : :/｀ー～＜＿彡'⌒ー､__
　　　　　　　　　　＼: : :,'　　　　ヽ　　 V　､_ ﾉ/⌒ヽ＿_,) :. :|: : {　　　　　　　｀ー＜⌒＜⌒ー､
　　　　　　　　　　　　 |: : |　　､　　　 `､　　∨ /_/ 　　　　｜/|: : : ,　　　　　　　　　　　｀⌒ー‐＜⌒)､
　　　　　　　　　　　　 {: 八　　＼　　　`､　 ∨|/ 　　,　　 |/,'|: : /　　　　　　　　　　　　　　　　　` (　）
　　　　　　　　　　　人: :∧ 　ー＼　　＼_,,ﾉ/　　 /'　　 |/,'|／　　　　　　　　　　　　　　　　　　人i )
＿ノ⌒メ⌒へ __　　　＼: ≧｡　_,,/＼_,ノ'/'ノ　　／　　,　|／{　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈ノ/
⌒＜＿彡⌒ヽ_〈⌒ヽ～r': : ￣/￣/: :/=| //　　／　　ノ　{:. :.ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　_/ﾉ_ ﾉ
｀¨¨´　　　　　　｀⌒ヽ__人: : :./　 /:／二|/,{__／/　　／　人彡'　　　　　　　　　　　　　　　ノ⌒)ノ
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=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――――それこそが、街を治めるにたるもの。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫の目論見通り。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　メアリはかつて、マザーハーロットがそうした様に。
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　男を籠絡するべく、持てる武器を振るった。

　
3374 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 20:09:56 ID:BoMkXoVw: 　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌───┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 　　　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 　　　│
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───┘

　
　
3375 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 20:10:21 ID:4iBgufwm: ある意味、父の遺志を継いだことになるのか
3376 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 20:13:00 ID:T0mPGTuA: ＞しかし、胸に闘志を燃やしたならば。
＞その時。バビロンの子は再び、母を抱く。

ハッピーバースデェェイ！　おめでとう！　新たなる「マザー・ハーロット」の誕生だよ！
3377 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 20:16:37 ID:BoMkXoVw: ちょっと休憩ー
3378 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 20:17:09 ID:T0mPGTuA: いったん乙ですー
3379 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 20:17:35 ID:3KgINlxs: 一旦乙
3380 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 20:17:45 ID:4iBgufwm: 一旦おつー
このあとも、後日談のやる夫とメアリも楽しみ！！
3381 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 20:28:41 ID:svy9VeeT: 一旦乙
3382 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 21:00:07 ID:BoMkXoVw: 続きをやってきまーす
あと少し～
3383 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 21:02:24 ID:BoMkXoVw: ..,,,＿_|￣ |　　　　　　 ┌--　　　　＿＿　　　　　 [￣|￣三二ニ=ｰ┐　　　｜　　 ┌'"_､-=ﾆ¨　___|.:.:.:
: : ||: :.|.:.:.:|　　　　　　　　|　　　　　　　￣￣|　　　　 |￣「￣¨¨¨¨_ア"丁　　　 |　　　 |￣ :|￣¨ﾟ|￣.:.:.|.:.:
＝|l==|.:.: |　　　　　　　　|　　　　　　　　　 |　　　　 |.:.:.:|¨丁"^ｉ´　|.:.: |.:　(　)　|　(　）｜.:. |.:.:.:.: |　＿|.:.:
: : ||: : |.:.:.|: ..　　　　　 |　　　　　　　　　 |　　　　｜.: |‐┼ｰ |: : :| .: |　 _Π : |　Π_　|.:.: |.:.:.:.:.:|￣: :.|.:.:
ﾆﾆﾆﾆ|.:. |: : :　　　　　　 |＿＿　　　　　　　 |　　　　 :|.:. |___|_＿| ..:.:|.:. |　└┘ :|: └┘:|: : |:.:.: : :|‐: .　|.:.:
: : ||.:.:.|.:. |.: : : . .　　　　　　￣￣￣”””¨ 　　. . : .:|.:.:|￣|￣ | 　 |.:.:|. . . . . :.::|.:.:: : : : |.:. |: : : . |　　 |.:.:
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: : ||:::::|.:.::|:| |::::::::::| |:| |::::::::: | |:| |::::::::::| |:| |:::::::| |:|:|::::::| | .:.|-┴…ﾟ　,_l.: |:::::|.:.:.:.:.i|.:.:.:.:.|:　　　　 . :|＿|.:.:.:
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二二 |. :. [| |______| |:| |＿＿|_|_匚］cb--‐‐　'　¨¨￣｀''-､_｣＿＿.:.:. └┤:::|.:.:.: : : .　　　　 . : : :|::|´"'|.:.:.:
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=================================================================================================================
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　目論見は成った。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　故にここからの行いに深い意味はなく、だが。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　愛しく想う相手の求めに応じぬ男はいない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　だから。やる夫はメアリを受け入れ、そのままに絡み合う。

　
3384 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 21:07:11 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　 |　　'　　 ’　　＞''"⌒ヽ
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/////.∧ ///|　ﾟ｡ /: : :.　 lｌ　｀ヽ　丈,: :ｌ|: : : 　　V.　　　　　 `７⊂′
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　　　　　　　　肌の熱を互いに味わう。すでに挿入された肉棒はとろける膣に包みこまれ、小刻みに震え歓喜を見せる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　あるいは小突かれるたびにメアリは身悶え、快感へと歪ませていく。

　
3385 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 21:11:04 ID:4iBgufwm: 堕ちたけど、登った…
3386 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 21:12:04 ID:zcdWOuDR: らぶらぶえっち
3387 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 21:13:38 ID:3KgINlxs: どっちが支配下に下るか
3388 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 21:16:26 ID:BoMkXoVw: 　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､_人_,イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　く　.七_　7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | (乂）|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　つ.|
　　　　　　　　　＿＿　　 .／////////// ＼　　　）(⌒⌒)　　　　　ﾄ､_人_,イ
.　　　　　　, 　　　　　　＜//////////////∧　　ノ.　＼／､　　　　　く　.七_　7
　　　　..／　/ /　　　∧　　　 .＼ ////////////∧ . ￣｀v-√.　　　　　　 | (乂）|
　　　 ./ 　 / /　{　 /ーVハ　　　..∨////////////}　　　　　　　　　　　　　 |　　つ.|
.　　 /　　;　, 　 |　 ,＝ミ､ヽ　　 .∨///////////　　　　　　　　　　　　　）(⌒⌒)
　　 .,　　ヘ/从i|　 {　Ⅵ}iV i　　　　从 ///////// .r ､ヘﾍﾍ､　　　　　ノ.　＼／､
　　 ,　 ..{{　Ｙ　　|ヽゞ　｀´　从ﾊ..／////＿＿＿/＞ゝ-ｰﾍ,,〉,〉)---- ､　　　￣｀v-√
　　ｉ . 八（v　　|/／/／/　／////,／　　ー―‐ヘ　//////////////＼
　　 |　i　ヽ}　　 |　u　　／//////　　　　　 - ､＼/////////////∧＼　　　　　　　　　　　 /77
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　実際のところ。勝ち負け、優劣はどうでもいいことだ。

　　　　　　　　　　　メアリにとって。己に溺れるならば、受け身だろうと相手への奉仕だろうと気にするところではなく。

　　　　　　　　　やる夫にとって。現状へ至ったコトですでに目的は達せられており、これ以上に策略を巡らせる理由はない。

　　　　　　　　　　　　　　ゆえに、ただ。これは情を交わらせるに近い。あるいは、契約を結ぶとでも言うべきもの。

　
3389 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 21:19:31 ID:4iBgufwm: まあ、やる夫は目的達成してるからな
あとは、メアリのやる夫への気持ち次第で完勝か否かぐらいか
3390 ： ◆GESU1/dEaE ：2024/07/07(日) 21:20:52 ID:hcI0xqAw: 飲ませましょ
3391 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 21:21:27 ID:0wsfKMFO: 双方勝敗は決してて後は男女の格付け
3392 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 21:21:54 ID:zFYpuQMZ: ここからはただのおまけのイチャラブセックス
3393 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 21:21:59 ID:BoMkXoVw: 　
ニニニニニﾆ=‐　　　＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ry-
ニニニニニニﾆ,､丶｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ry-ヽ/ 　　　　　／＼
ニニニニﾆﾆ／　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　ヽ/　 /　　　／　/7[[l＼
ニニニニﾆ/ 　　／　　　　　　　　　ヽ　　　　　　／　,ｨ ./　　　　 |　　//_　　 (
ニニニニ/　　　/ 　　　 :、　　　　　　　　　　　　　　　　　<　／/ 〈＿　f⌒⌒) /_∧し7　（
ニニﾆﾆ/　/　 /　　　　　　ﾄ　Ｖ　　　　　　　 l　　　　　　 ∨ ./_∧匚__ ＼／　　　「l「l/7 (
ニニニ/ ./　 /l　　　　　　 | ',　∨　　　　　 |/　　　　 /　　_　￣|」￣　　　＼＿___∠/／
ニニﾆｲ　|　_/_LＬx'　/　､ l 　',　ﾄ　　　　　 /ｧx　　　//　.lニﾆ_7　　　　　　　　 ry-
ニﾆﾆ从　l:　l 　', 　 /　 /卞､ul .| l　　　　 :|/＞' ´￣　ヽ.　└′　　　　　　　　　　ry-ヽ/
ニニﾆハ. lヽlｆ¨Iiｧx　;　// __　｀iT''|　　　　 |　　　　　　,.　'　¨¨ `ヽ　　　　　　ヽ/　 /
　二ﾌﾆﾆﾊl ﾄ　叱ﾘ､ｌ.ｨ/ ﾞ伐弌ヾx|　 ./ ./ヽ;｜　　　 .／　　　　　　　＼　// 　　／　,ｨ ./
　‐-､∨ﾆヽﾊ :::::｀:::jﾉ::::::::. ゞ=ｨっ' |　/l /ﾉ　 l＼...,　´;　　　　　　　　 ∨// 　<　／/ 〈
　r-､)ニニニﾆ≧s。__　 ::::::::u:::::::/／从-　、ハ　＼　　　　u　　　　　 ∨　　 ∨ ./_∧〉
_,つニニニニニニニニニ≧s。イ___/　　　　ヽ丶　＼　　　　　　　　ヽ　　　/　lﾆ Y7
ニニニニニニニニニニニニニニﾆ≧s。　　 !　＼　ﾊ u　　　　　　　　　　＼ // ∠／ﾛﾛ/7
ニニニニニニニニニニニニニニニニニﾆ＞ﾄ､　　丶ニ＝-　 .　　　　　　 /:}⌒i__　　〈／
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ:＼-＜　＼ﾊ.　　 :　　　　　 /::///,!/ﾊ
ニニニニニニ>/｀ヽニニニニニニニニニニﾆﾆﾆヽニﾆ＞xl ＿ :　　　　　　 /／/＼|///7
ニニニニﾆ／ /　)／/ Υニニニニニニニニニニニニニニ≧s＼＿＿__,.ィニニニﾆヽ//
ニニニニ〈〈　〔　｀`| 　Vニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニﾆ∧l
ニニニﾆ∧ ヽ　　　　　　 Vニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニﾆ∧
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　メアリの耳元で変わらず、愛情をささやく。

　　　　　　　　　　　　　　熟れた行為の中に交じる事実は、心の在り方が変わった今でも変わらず染み入る。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　愛情は。恋情に変わらずとも、響くものだ。
　　
3394 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 21:24:08 ID:4iBgufwm: 響いてる響いてるw
3395 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 21:28:48 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿　　　　　　　　　　　　　 _|∠＼
　　　　　　　　　　　＞''"　　￣　｀`～､、ニニニニ＼　　　　　　　　　　　　　／|_ ,　　、
　　　　　　　。　／　　　　　　　､　　: :＼ニニニニ＼　　　　　　　　　 7（_乂　)　 |
　　　　　　　　 /　/　/　ﾊ : :　　　　＼　: :＼ニニニニ　っ　　　　　　　　　「　　　ツ　［
.　　　　　　　 /　/　/　/　＼　: :＼　　＼　: :＼ニニニ|　　　。.　　　　　　］ー七_ 　」
.　　　　　 |　/ :|　 ,'　｀ｰ-＼　: :＼　　＼　: :＼ニニ　　　　　　　　　　「　（_乂__) ［
　　　　　　　八　 |＼| ィ炒っ　} 　　 : : :|　＼　: :＼ﾆ/.　　　　　　 ._|∠＼＼　 -七　|
　　　　　。　　＼| ﾉ /:/:/:/ 　| 　　:|　: :|: : . 　 `～､　　　　　　 .／|_ ,　　、 . (乂） 7
.　　　　　　゜　　| 〈　　__ 　u ﾉ　. : ﾉ: : ＼ : : : .　＼: : ｀`～､　　 ...｝（_乂　)　(⌒⌒)ツ./
.　　　　　　 __ |　:::.. ､:::::) ／ : :／⌒ ＼ ´~"''～: . ＼: : : .　 `～..｛　　　ツ　＼(⌒⌒)
　　　　　　/＾＼＼: : }＼／　 . :/　　　i　＼: ヽ: :＼: . ＼: : : .　　　ヽ(⌒⌒)／　.＼／
　　　　　　/＾＼＼＼. /　　. : /　　　 J　　 } : }＼: :＼:: . ＼: : : .　　＼／
.　　　　　／^＼　　　ヽ　／/　　。　　　ﾉ／　＼: :∨: . ＼: : : .　＼　　＼
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　　　　 /ニニニニ Y　　 }/　　　　／　　 (　u　:.　　ﾉ:／ヽ: :|: :} : :): : .　　、　::..　　 `７⊂′
　　　 /ニニニニニ} 　　/　　　　　　　　 )　　 :. 　／　　　＼:ﾉ／ ∨:: . 　∨　::..　　　`‐┘
　　　 ,'ニニニニニ/　　/　　　 /　　　　　　 :.　 (　　.:　　／ヽ　　∨: : .　∨ 八　　　,勹
　　　 {ニニニﾆﾆﾆ{　　/　　　 /　　u　　　　　 :.　　＼　} ／　　u　＼ ∨ : .　∨.　　　くく
　　ﾉニニニ／⌒|　／　　　/　　　　　　　　 :.　　　　ﾉ　　　　　　 ∨: : : :}.　　　　＼）
　　 /ニニ.／ニﾆ/|　　　　　,'.　　　　　　　　　 :.　　　/＼　　　　。　　}　}: : : :ﾉ　　　　　 r--､
　　ニニ/ニﾆﾆ./::|　　　　　{　　　　　　　　　 :.　　　{ﾆﾆ≧s｡.　　　　} ﾉ: : :　　　　　　　　己ﾉ
.　 ,'ニニニニニ,'::八　　　　ハ　　　　　　　　　 ::.　　　ニニﾆﾆ≧s｡__ﾉ/: :／.　　　　 (⌒⌒)　　　　　　　　 ,⊆ 乙00
　ニニニニニﾆ　三＼__／三　　　　　　i　　　 ::.　八ニニニニニ∧/／　　　　　　＼／　　　　　　　 `７⊂′
. /ニニニニニ./三三三三三三:.　　　 J　　　　::..　＼ニニニニﾆ∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `‐┘
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ 三三三三三三 }　　　　　　　　　 ::.. 　＼ニニニニ∧　　　。　　　　　　　　　　　　　　　　 ,勹
ニニニ＼ﾆﾆ/ }三三三三三 -=⌒　　　　　　　　　､　＼ノニニニﾆﾆ∧　　　　゜　　　　　　　　　　　　　　　くく
ニニニニニ/　{ 三三 -=　　　　　　　　　　　　＼/ニニニニニﾆﾆ〉　　　　.l　ｌｌ　　　　　　　　　　　　　　＼）
ニニニニニ{　-=　　　　　　　　u　　　　　　　　　　　 /ニニニニニﾆﾆ/. 　　　､_ノ　　　　　　　　　　　　　 r--､
ニ＿＿＿ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾆ/)ニニニニﾆ/　＼.　　　　ゆ　　　　　　　　　　　　　　己ﾉ
／::::::::::::::::)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　し' /ﾆ/|ﾆﾆ/ニ/　u.　　　　　ヽO　　　　　　　　　　 .(⌒⌒)
:::::::::::/ ￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　 u　　　　　/ﾆ/ lﾆﾆ|ニ/　　　　ヽ　ﾉ）ヽ　　　 .l　ｌｌ　　　　　　＼／
:::::::::::{　　　　　　　　 ii　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲﾆ/／ﾆノ／　　　　　　::.　　つ.　　　　､_ノ
.|::::::八　　　　　　　　ij　　　　　　　　　　　　　　　／ι)　(ﾆ／　　　　　　　　　::.(⌒⌒)　　　　ゆ
.＼:::::::＼　　　　　　　　　　 u　　　　　　　　_､‐゛:::::::::::::|　　　　　　　　 i　　　 } ＼／ . 　　　ヽO
＼＼::::::)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::::::::::::::::::::::::|　　　　　　　　し　　　　　　　　　　ﾉ）ヽ
￣｀`～､、　　　　　　　　　　　　　-=ﾆ=- /:::::::::::::::::::::::::::|　　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　つ
　　　　ヽ　/´" ''　────－=ﾆニ＼ﾆ {:::::::::::::::::::::::::::::ト　　　。　　　　_　-=ﾆ.　　　　　　 (⌒⌒)
.　u　　　∨三三三三三三三三三三.∧八::::::::::::::::::::::::::/ニﾆ=- ─ -=ﾆニニニニ｀`ヽ、 . 　　＼／
　　　　　/三三三三三三三三三三三∧三＼::::::::::::::／　三三三三三三三三三三三＼
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　蕩けて焼ける。これまで味わい、知った快感に身を委ねる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　どうすれば己が気持ちよくなれるか、十分に知覚して腰を揺らす。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　はしたない姿は恋人には見せられないものだが。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いま、彼女の中に彼の姿はない。

　
3396 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 21:29:35 ID:4iBgufwm: 消えちゃったね、のか夫
3397 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 21:34:46 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　　　　　　 ''"ﾟ~￣￣~ﾟ"''　　　　　_ノし
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　`､　⌒)／
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　`､　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (
.　　　　　　　 / ／　　　　　　　　＼　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　 } ＼_人_/(
.　　　　　　 / /　　　　　　　　＼　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　｝_|___ l l　｛
　　　　　　　　　　 | 　　　 .|　　　　　　　　　|　　＼　　　　　　　　　　　　　 }｀　 |_ ,_　　 |
.　　　　　　ﾉ | 　 :| 　　　 :|　　　　|　　|:　　|　　　　｀`～､、　　　　　　　　 }　(_乂　).　 {
.　　　　　 | |　　　　　　:|　　　　|　　| :|: /＼　　　　　｀`～､、.　　　　 }r‐ ､____)　　〉
.　　　　　 | |　　＼_ノ　　:| ` ｰ─┼　 |_｣ |Y⌒≫‐≪　＼　　　｀`～､、. .八_______ノヽ (
.　　　　　 j八　 '´ ＼＿_｣　＼_jI斗ｧ ┘　|ﾉ　　　　 `､　＼　　　　　　 ⌒) r‐‐ '' ´っ❤
.　　　　　　　　 |＼__｣ ,ｧ=ミ　　 '⌒´:::::|: 　 |.　　　　　　 '，　｀`～､、----.　 }　ー‐　( Ｙ ) ＼
.　　　　　　　　 |　 :|ハﾍ::::::: '　　　u. ﾉ: 　 ∨　　　　　,　　　　　　｀`～､、 }♥/⌒＼)／ ⌒ ＼
: :: `'マ　　　　/　 /⌒,　)>｡　 V ＿)イ.八　　＼|　｝　　　.ｉ　　＼　　　　　　ﾉ '
:::::::::::::::`'マ　／　 /{ u. |　　八--┘ミ　ｧ=＼　　｀`～､、　 |　　　　＼
: ::::::::::::::::::: `'マ　/八　 | 　 /.{ {　　　　　　｀`～､、　　｀`～､‐- _ 　＼
::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　/ヽ/　 / }_ノ￣＼　 _／￣￣｀ヽ､｀`～､、　ヽ　}　　 ',￣￣
`､ ::::::::::::::::::::::::::::: V　/　 / /.　　　　 /　　 :f:ｯ:: 　＼＼ﾊ　 _ﾉ /　　　',
.　`､:::::::::::::::::::::::::::: V　　|　{:ﾉ　　　　.: :{　　　　　/　＼_} {　{i /　|、
　　丶::::::::::::::::::::::::: V 　 | 人　　　ノ　 :､　　　　イ　　|_ﾉ /　＼　| ＼　 }
.　　　′ ::::::::::::::::::::: V　 ∨/~´　　　　　　　　　　　　　　|　 { 　　 }/ 　 }　ﾉ
.　　　,::::::::::::::::::::::::::::::: V＿〉|　　　　　　　　　　　　　　　|　人　　/　　ﾉイ.　　　　＿
.　　 ′::::::::::::::::::::::::::::: V__】|　　u　　　　　　　　　　　|　　)／　　　　　　　 ./　 _）
　　　ｉ::::::::::::::::::::::::::::::::::: ∨/|　　　　　　　　　　　　　　u　.|　　{ 　　　　　　　 ./　/○○
　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,''Vﾉ　　　　　　　　　　　　|　　∧.　　　　　　　　 ,' . ,'
.　　｜::::::::::::::::::::::::::::::／　 ',　　　　　　　　　　　　　　　　|　 /　＼　　　＞''´:::::./　/
　　 |-　 ..,,＿,,...､‐''゛　　 ',　　　　　　　　　　　　　　　| 　　　＞''´:::::::::::::::::i{　乂＿ﾉ￣｝_}￣L
　　　　　　　　　　　　　　　',　　　　　　:｝　　　　　　|　＞''´/:::::::::::::::::::::::::::ゝ。＿ {￣{/　　　　＼
.　　　,　　　　　　　U　　　　',　　　　　　　　　　　　　ﾉ''´　　.′::::::::::::::::::::::::::::::::::　：　/￣｝　}￣} }
　　　/,　　　　　　　　　　　　',　　　　　　ノし　　　　／　　　　.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 　 Vヽニ　　￣ /
.　　　/,　　u　　　　　　　　　}　　　⌒)／　　／　　　　 {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ー-　、ノ__ノ￣
.　　　/,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　'´　　　　　　　　', :::::::::::::::::::::::::::::: ／. ヽ_.ノ ○
　　　　　　　　　　　＼)＼　　　　　　／　　　　　　　　　　',::::::::::::::::::::::::::　 /￣）ヽ＼（:.ヽ
　　　　`､　　　　 )⌒　 /　 _j　　　　　　　　　U　　　　`､::::::::::::::::／　 ',_ノ＿　） ‘, ー'
　　　　　`､　　　　　　　　(_／::{　　　/　　　　　　　　　　　　　　　＼::: ／ . 　　（＿___　ノ。―ｚ
.　　　　　 `､　　　　　　./:U ::::乂　ﾉ　　　　　　　　　　　　　　,　'´ 　　　　　　　　 ,つ　）
　　　　　　　　＼　　　　/:::::::::::::::/／　 _／(_　　　　　　　　　　,　'´　　　　　　　　　　　　　　　ー'’
.　　　　　　　　)>｡,　 /:::::::::::J:/　u 　 '⌒て　　　　　　　,　'´
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ともすると籠絡することすら、忘れているかも知れない。

　　　　　　　　　　　それほどに身に染みる快感はメアリに充足感を与え、囁かれる言葉は心を和らげる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　彼女のこれからをただ、肯定する祝福がただ与えられていく。

　
3398 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 21:36:15 ID:4iBgufwm: 溺れていく……美しい
3399 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 21:38:57 ID:BoMkXoVw: 　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __人_/＼／{_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼人_人从_／　　 .＼　　_|___ l l　＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .）　ｰ匕 ll（　　　　　 .)　　|_ ,　　（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　-‐……‐　_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜　 (乂）　＞　　＜　 (_乂　)　＼
.　　　　　　　　 |.　　　　　　＞''´　　　　　　　｀''＜.　　　　 |　　　　　　　　　　 .）　ｰ匕　＼人_人从} 　ｰ匕ll　ｒ'~
　　　　　　　　＼､ﾉし　’.　　　／　／　／　　　　＼　　＼　＼､ﾉし／　’.　　　　　＜　 (乂）　　）ｰ匕ll　　 .(乂）　{
. 　　　＿＿＿）(⌒　　　　/　／　／　／　　　　　　＼.　　ヽ　 ⌒）(＿＿＿.　　　　　　）　　あ　＜.　(乂）　　　ツ　　＞
　　　　　　　￣￣＾＼. 　　　 /　　/　　/　　　　 }　　　　　　 , 　／￣￣　　　　　　　　＜.　　つ　　）　　つ　（~⌒Y⌒~＼
　　　　　　　　　　　　, 　 /　　/　　/　/　　　 }　　/ 　|　|　　 ′　　　　　　　　　　　　　　）.(⌒⌒).＜　ｰ匕　 .＞
　　　　　　　　　　　　　　'　　　　　　＞'''~|　　　　´~"''メ､|　|　　　　　　　　　　　　　　　　＜　＼／　　）　(乂）.（
　　　　　　　　　　　　 |. 　 |／ |　|　|.　　 /　/　/　 |＼　　 |　　　　　　　　　　　　　　　）.(⌒⌒)＜　　　ツ　＞
　　　　　　　　　　　　　 | |　 /| 　 |　|　|　　/　/　/} . /| . ﾍ.　 | 　　　　　　　　　＜　＼／　　）.(⌒⌒).（
　　　　　　　　　　　　　 |　|八 . 从_/|,/|,/|　 /　/ ノ.u}/　|　　　 || 　　　　　　　　　 .／"⌒Y⌒.＜　＼／　.＞
　　　　　　　　　　　　　 |　| . ＼≪う飛=-}／}／ -=う芯≫っ　ｌ|V　　　　　　。　　　　　　　　　 .／"⌒Y⌒｀＼
　　　　　　　　　　　　　 |　| 　　|ｏ:/:/:/: 　 ′ :/.:/.:/:/:u|│ 　 || ∨　　　　　　　　０
　　　　。　　　　　　 /　,|　　 |　　　　 x=、　　　　　 |│ O ||　＼
.　　　　　　　　　／　.ｧ'|　。 |､　}{ 　　/)(ﾊ　　 u　/|│ 　 ||｀Ｙ　｀`～､、_＿＿__
　,.､ -‐―――‐=彡　.／ . |　 │| ヽJ 　）{: :U:.}.: : :. :.／: |│ 　 ||.　＼　　　　　　　￣￣＼
./　　　　　　　　　　,　　　　|　 │| : : }ｈ｡ノ(ゝ-ｲし＜: : : :.|　　　从　　　＼　　　　　,ｨ"⌒ヽ }
|　／⌒ヽ.　　　／　　　　.|　 │|.~ ‐ _.: : :.≧≦: : : :_ - ~.|　/　/.　　　　　＼＿／　　ﾉｲ
.Ｖ.　　　｀¨¨／　　u　　ｧ'|　 │|　　　 ~ ‐ _ﾟ｡ _ - ~.　　〈 /　/､.　　　　　　＼　　　／
.　ﾆ=----／　　　／.　|　 │|　 u　　　　　　　　　　 /　/　 `h､　u　　　　＼　＿_
''´　u　_ -~　　　　／　｀ |　 │|..___. 　　　　 ι 　 __/　/,,､-'" 　 `h､　　　　　＼　｀ヽ　　　　　　／〉
　 _ - ~　　　　　／　　　　八　│|`'ｯ::.＞''~´＿_｀~''＜.::ｯ|. /.　　　　　 `h､　　　　｀''＜ . 　　　 /　/　 _ _
／　　　ι　　 /　　　　　　＼　|　＼　　 ⌒⌒　　／　ﾚ'　　　　　　　　ヽ　u　　　　　　　　 ./　/ 　 | | |
.　　　　　　 ∧.　　　　　　　Ｖ　　　ヽ　u.　　　 /　　　　　ｏ.　　　　　　／ヽ　　　　　　　　　 /　　＼　|_|_|　＿_
　　　　　_ -~　　`､　　　u.　　　　　　　 {　__,ｎ,_ 　}　　。　　　　　　　　　／　　＼　　　　　 ./　 /＼ .＼　／ ,／
　　 _ -~　　　　 `､　　　　　　　ノ（__ﾉ./⌒}{:⌒ヽ}/し／　　　　　　 /　　　　　　＼.　　　　　/　 /　　.＼/〈／} |＿＿
_ -~ ､　　 {j. 　　　 `､　　　　し⌒/:.:.:.:.{j.:.:.:.:ﾑ　　ニ=ﾆつ　　　 /　　　　　　　　,ヘ.　　〈_,／　　　　　／　　　 /
　　　＼　　　　　　 `＞｡　　　　　ノ{.:.:.八.:.:.:.:.:.:.:}　(　　　　　　　u/　　　　　　／　　　　　　　　　　　〈／} |￣ __
.　　　　　`h､　　　　　 `､　＞。　 ,ィ{.:.:.⌒:.:.:.:.:.:.:.}ﾄ､　ﾟ　｡　　_,,､イ./　u.　　　　／　　　　　　　　　　　　　〈/　</}ﾚ7
.　＼＼　　　 `h､　　　　。s≦三三三三三三三三三三≧s ｡　　 /　　　　 ,､＜　／／　　　　　　　　　　　　　　〈／<l<l/〉〈＼/〉
　　　　　　　　　　｡ s≦三三三三三三三三三三三三三三三≧s｡　　　＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 <／　＼/
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　これまでのメアリ・クラリッサ・クリスティを捨て去ることへ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　これから先。

　　　　　　　　　　　　　　　　　何時かの『母』となった女と同じ道を辿る生き方を言祝ぐ。

　
3400 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 21:40:54 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __人_/＼／{_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　_|___ l l　＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 )　　|_ ,　　（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜　 (_乂　)　＼
　　　　　　 |　　'　　 ’　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 )　ｰ匕ll 　（￣
　　　＼､_ﾉし/／　　　　　　　　　　 Y⌒ ヽ　　　　　　　　　　　　　＜　 (_乂　)　＼
　　　　 _）r'⌒'　_＿__　　＼＼　　　(　　　).:)　　　 i　　　　　　＼人_人从}　　　ツ　　ｒ'~
　　　　　　　＞''´　 ` ､｀Ｙ　　　　　ゝ._.:.:.ﾉ　　　 |　　　　　　）ｰ匕ll　　 (⌒⌒)　{
　/ /　　／l　　＼　　ヽ }＞､　　　　　　　　　 |　，　　 '‘ ＜.　(乂）　　 .＼／　＞
　　　　 /　八　＼. ヾﾐh,ﾒ:/:/:ヽ.　　　　　　　　　 |　　／　　　）　　ツ　（.~⌒Y⌒~＼
.　　　 / 　　＼　＼_＞ :/:　(:.:.`ｰ┐__　　　　　　 |/／　;.．.　＜.　ｰ匕ll 　＞
　　　　　　　　ミｈ､_≧　　 u `ｰｲ⌒ヽ)　　　　､_,ﾉ（＿＿_＿　　）..(乂）（
. 　　 |　　　　　　 {＼　＼ィ　　/{j　　　ﾟo.　　 /Ｙ＾＼￣￣　＜.　ｰ匕ll 　＞
　　；|.　　　　　个‐＼　＼　l{ 　　　　　 /　|　　丶　　　）..(乂）（
.　　 ∧　　　　　　 : : : : ＼　 `寸　　　　　，　 |　　　　　、. ＜.　　ツ　 .＞
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. ／　　　　.／　　　　 /／　　　　　　　　　　}ニ¨寸ニ沁　u　　｀''く、　ｉi　　　|l　　　l　　　|!　　　　　　　￣７::::::|「:|「:|　　　 /⌒ヽ
　/.　　／　　　　 //　/ 　ι　　　　‘， /ﾆ二二寸ニﾑ　、', ＼ ∨x　　　 ,,、-‐―――.　　　　　　 /::/|:::|LjLj　　　 /::０:/
　| 　／|　　　　　／ ,: :./　　　　　　｀`～､、ﾆ二:寸ﾑ└､＼ ∨=`h､／二二二二二.　　　　　 /:::/　|:::|「￣￣￣∧__/
ﾆ|　/二:|　　　／:ニ:{:.:.{　　　　　　　}　　　　　　｀'＜ニ寸,ﾆﾆ}h､」｣ニﾆﾆ＼__＞''"￣￣￣　　　　　　/:::/ 　 |_」￣￣/::/
ﾆ|./::ニ::|　　／ニ二人乂　　　　　 {)　　　　　　　　｀'くﾆ寸二二二二二二＼二二二二　　　　　　￣　　　　 /_:/
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣)ｈ。　　　　　　　　　　　＼｀'寸二二二二二二二二二二
二二二二二二二二二二二ニ≧s｡　　　u　　　　　　　　＼ﾆ｀'寸二二二二二二二二
二二二二二二二二二二二二二二.うゎ｡.　　　　＿__,、　　＼二｀'＜二二二二二二二
二二二二二二二二二二二二二二二二＞''´　　　　　　　　寸二二｀`～､、二二二
二二二二二二二二二二二二二二＞''´　　　　　　　　 J　　　　 }；二二二二二￣￣￣
二二二二二二二二二二二二＞''´　　　　　　　　　　　　 , ｲ二二二二二二二二ﾆ=‐
二二二二二二二＿＿＿_＞''´ 　　　　u　　　　　 _,,..､ ‐=ﾆ二二二二二二ﾆﾆ=‐ ⌒
￣￣￣￣｀`～､,,/　　　　　　　　　　　_,,..､-‐=ﾆﾆ二二二二二二ﾆﾆ=‐ ''⌒
　　　　　　　　；{ 　　　　　 ,｡s≦二二二二二二ﾆ=-‐''^＾~⌒
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　だから。白く染まりきった世界の中に、愛しく想う男はいない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　間に合わなかった彼は。優しい彼は。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この快感《しあわせ》を与えてはくれなかった男は。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　とどまることが、出来ない。

　
3401 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 21:48:20 ID:BoMkXoVw: 　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ人人ｨ　　　　　　　　　　　　　　　　 __人_/＼／{_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜＿ノて　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　l l　＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ) 　|　(　　　　　　　　　　　　　　　　 )　|　　ヽ　（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈 /￣/ ＞　　　　　　　　　　　　　　　　＜.　乂_,　ノ　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ　　/ッ( 　　　　　　　　　＼人_人从}　　　ツ　　ｒ'~
.　　　　＼､ﾉし　’　　　　　　　 __　　⌒(⌒⌒)厂　　　　　　　　　　） | 　ヽll 　(⌒⌒)　{
.　　＿＿＿）(⌒　　　　　　　　　 /⌒{).　　　＼／　　　　　　　　　　　　　　＜.　V　ﾉ　 . ＼／　＞
.　　　￣￣＾＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）　　ツ　（~⌒Y⌒~＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　。　　　　　　　　　　　　　　　Ｙ⌒ヽ　　　　　＜　ー/－ll .＞
　　　　　　　　　　　　 _　 -‐n､　　　　　　　　　　　 (　　　 ):)　　　　　　）. 　つ　（
.　　　　　　　　　＿ｧ'.　　｢:::::Ｙヽ　　　　　　　　　　　　　乂.:.:.ノ.　　　　　＜　　　や　＞
.　　　　　　　＞''´　ア:/: ,└ｰ┘ u Ｖ　　　　　　｡　　　　　　　　　　　）　-`ヽ　(　　　　　　　　　　ヽ￣}　　　ノヽ
.　　　　　　 ,　 /　 /《う沁,／|./:/:/:/:. ／￣｀ヽ　｡　　　　　　＿＿　　　　　＜　　._.ノ　 .＞　　　　　　　　　 ‘,　￣￣　ノ○
. 　　　　 /　/ 　/＼/~ /　 |忙ぅｘﾄv'　　⌒ヽ　', ＿　　　／////../＼　　　　）　　う　（　　　　　　　　 /　／￣ ¨ ○
.　　　　　　　　 /　 /ヽ/　 /u¨¨¨¨|　∨ 　＞''´　　｀ヽ＜/////...//∧　　＜.　　ツ　 .＞　　　　　　　　　 ,'　,'　（,￣￣ ¨７
　　　　　 |.　　 |.　/　/　 /_,,.-‐''" |　　Ｖ/ミ　　　　u　　ﾟ｡　ヽ///////.|　　　）.(⌒⌒).（　　　　　　　　 i{　:L＿)￣７　/ . ∧○○
.　　　　　　 ,　　　　　/　 /　/　 ./　|　　 }.　　'，　　　　 | 　 }///////|　　＜　＼／　.＞　　　　　　　　　　ゝ。__＿_,/　/　./　＼
.　　　　　　∧ 　‘，.　　　　／　/. 　ハ　　 , 　､　　　　|、ﾉ.///////.　　　）.(⌒⌒).（　　　　　　　　　　　　　 '　,'　 ,'　./＼_）
.　　　　　　 ∧　　　　　　　　／　　/ ,:.}　　 }　　l　　u　| ヽ/.//////＿＿＜　＼／　.＞　　＼､_ﾉし／　　　　 i{　L../　/
　　　　　　＼　　　　　　　　　　　／V.　　 }　　l　　　　　　∨///////// .／"⌒Y⌒｀＼　　　 `⌒) て　　　　　ゝ。＿ノ_}￣L_
　　　　　　　 (　　)ｈ｡　　　　　　 ,ィ: : :./　　　,　　 '｡　　　 |　　∨.///////////∧　 _　-‐　　　￣＼　 ^.　　　　　　 {￣{/　　　　ヽ
　　　 __＿てゝ,_ _.　　 ≧=--=≦.: : : :./ 　　 ,′　　l　　　 |　　 |////////////,　''´ 　　　＞　　 }；.　　　　　　　　：　/__¨｝ }￣} :}
　　　　￣）'⌒Ｙ. 　　 }　　.: : : :.}: : ,　　　　　 ',　　 l　　　ｌ　　ﾊ/////// ,　''´　　　　　　／　　　　 ,　　　　　　　 r――┐　￣ノ
.　　　　／　　 |　　　 / 　　: : :./: : ′　　 /　　',　　 ,　　ﾊ　　 ∨///／　　　　　　　　/　　　　 /　　　　　　　　　＿フ／ノ_ノ￣
. ヽ/ ll　　　　　　／　　　　: : : :/　　　 /,　　　', 　 | ヽ {　l 　　ﾔ／　　　ι 　　　　　　　 /　　　　　　 ∠ ___　＼ , ヽﾞ）- 、
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.　ヽ/ ll＼　 _ - ~　　　／.　　　　　 /　　|　　　　 ',　　　　　　 }　　　　　　/　　　／＜＿ノて　　　　　　乂_○_ノ　 _.ノノ
. .- (￣　／　　　　　　　　　　　 /　u　|　　＼ . /',　　　l 　　　　　　　　 ,/　　　 ,.　　　 ) 　|　(　　　　　　　　　　（.。-（
　　ヽ/ ll＼　　　　　.: : :.／　　　　　 / ',　　 |　　　　'｡　'｡　　 l　　u　　　　　／/　　　'.　　　〈 /￣/ ＞　　　　　　　 ,つ　）
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: : :.-‐ ＼／　　　　 . . : : : : : : : : /二,＿＿／；/// / {i:i:i:ｉ:ｉ:人　　┐‐┐　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Y
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　　　　　　　　　　　　　　　　　だから、代わりに連れて行く男と共にメアリは上り詰めた。

　　　　　　　　　　　　　　中へ注がれる快感のままに腰を仰け反らせ、高まる官能を開放する。

　　　　　　　　　　　　　肌が粟立ち。ぞくぞくと下腹部から震え上がり、女は舌を出してあえいだ。

　
3402 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 21:48:21 ID:eJpREG6n: せやね！！
のか夫は男として府が居ないからね、仕方がないんだ
やる夫と愛し合ってしまってもしょうがないんだ！！
3403 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 21:53:04 ID:zcdWOuDR: ノカオではイケないところへ
3404 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 21:54:00 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣＼
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　　　　　　　　　　　ｉ　{　' /!/! j '/　/ / /l /}l|l　, l !
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　　　　　　　　　　　ｌ　::　:l Λ ／/／､　/／//!　 ! 'l
　　　　　　　　　　　ｌ　:::　:|　}l＼　　＿　　ｲ::|　 j,' !　　　　　これで、終わりかしら？
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　　　　　　　　　.　|　　　 ,＞――一'人`ー―─ ､ -1　　　 |
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3405 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 21:55:43 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
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　　　　　l 　　　　广''┬--v-‐．　　　　　　 .'i-----r‐''ﾞ］　　　　　　　　 i!　　　　　　　いいや、せっかくだ……まだ楽しむお
　　 ,..-'".ｌ　　　　　　ヽ,、.ゝ-'ﾞ _./ 　　　　　　　　ヽ_.ﾞｰ'" .／　　　　　　　　 ,l～　..,,,
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厂　／￣￣.　　　 {　{ｿ|.　　　　ゝ　ヒzソﾉ　)/　ゝ　|/|　　　　　⌒∧ニニニニ∧　　　　　そう――――ええ、もちろん❤
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3406 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 21:56:05 ID:eJpREG6n: 果たして、おぼれてるのはどちらやらｗ
3407 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 21:59:36 ID:BoMkXoVw: ..,,,＿_|￣ |　　　　　　 ┌--　　　　＿＿　　　　　 [￣|￣三二ニ=ｰ┐　　　｜　　 ┌'"_､-=ﾆ¨　___|.:.:.:
: : ||: :.|.:.:.:|　　　　　　　　|　　　　　　　￣￣|　　　　 |￣「￣¨¨¨¨_ア"丁　　　 |　　　 |￣ :|￣¨ﾟ|￣.:.:.|.:.:
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　甘やかな声は途切れず。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　二人は互いを深く感じ入りながら、長い長い夜を過ごした。

　
3408 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 21:59:49 ID:BoMkXoVw: 　
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3409 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 22:02:21 ID:3KgINlxs: どっちも溺れてるんだ
3410 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 22:03:38 ID:svy9VeeT: のか夫くんへの愛が無くなったわけじゃあないだろうけど
のか夫くんより深くわかり合い、愛を紡ぎ共に歩む相手が出来ただけなんだ
3411 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 22:06:01 ID:BoMkXoVw: 　　　｜::::::|　　 |＿___＿　 |:::::::::|　　　 |:::::::::|　　｜|￣￣￣”|｜　　　 ',:::|::::::::j{　　　 {::::: |:::::|
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二ヽ　 |::::||　　 |ー─ｰ‐|　　.| : |　　　　　 |::::::i|　　　└────┘　　　 .|i:::|:::j{　　　　　 .ｉ{::::|::|
]|丁　　ｌ:::||　　 |ＺＺＺＺZl　　 |:: |　　:　:　　l::::::||<)　　　　　　　　　　　く..)　 ||:::|::j{ 　　 :　　 .|::::|:|
弋夕　Ｖﾘ　　.:| | |　　| |　　 |:::| 　 i　i　　 l:: /| }＾ヽ　　／＾＼　　　}^}　 | VＶ　　:　 i　:　 .|::::ﾘ
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二二二>|: |　...:| | |＿,,| |　　 |:::|.　 |　.|　弌二二二二二二二二二二二二アア　　|　 |　 |　 |:::::|
ＴＴＴ|_|. ..|: |　: :| | |￣.:| |　　 |:::|.　 |　.|　　||丁¨¨¨¨||二二二~~|丁¨¨¨¨丁||::|:::|,､===､、　|　.ﾚｯ=＝
￣丁/＿｣⊥_　| | |　　| |　　 |:::|......|. . |.......||::|:::ＩＩ::::ｨｼ´￣￣｀ヾi}::|::::::ＩＩ::::::|::||::|:::{{_　　 _}} . .|. .|{{_
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i:心　　　　　　　.:＿__ ＿__ L　　　　　　 _ ⊥∠￣＿＿￣゛ヽ＞{i:{─ﾉﾉ:|i:|ｨ㌻|_,||＿___||||,,,_||_||＿
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..Vi:′　　　　　 {こ}:i:/::んﾂ !　|　 l　　!　!　!.:.:.:.:.:|i:|.:.:.:.:.: |i|┘　 'ｖﾊ　Ⅶ，ﾏ>
. , /　 ,　　　/　_{匕八んｨ　 !￣≧!x､_|　|　|.:.:.:.:.:|i:|.:.:.:.: └　　　 V:,　寸，
. /　 /　　 /　{_彡'/ i:::::{ |　|i　〈￣{ﾘ厂￣
　　/　　 /　　 /∧ !:::::〉!__ﾘ　　￣　丶
. 　　／　　　У/八::∧　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　やらないのか夫の処遇？
　　／　　／　/// ヽ:::＼　　　　丿
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　　　　 /　　 /辷辷辷辷^Yヽ::＜　　　｀ヽく｀丶__/￣￣∨
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. /　 /　　 /ん'::::::::::::::::::::::}::ﾉ⌒⌒　　　　　／　　(　　　ノ /
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.　　 |　ん':::|:::::::::::::::::::::::::::::Ⅵｉ}　__ } ｀V´ハ　r――一 '
.　　 |　 {こ}::|:::::::::::::::::::::::::::::::Ⅵ}　ヽ　　　i　 ⌒　厶一ァ
.　　ヽ　⌒ｿ!:::::::::::::::::::::::::::::::::Ⅵ　　}　　 |　/ /　/　＜
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『バビロンの子』として狙った策略はすべて完遂された。

　　　　　　　　　　　目論見通りメアリは仲間となり、あるいは母として君臨するべくこれから多くのことなしていく。

　　　　輝かしい未来を作るための一歩を踏み出したが、それはそれとして女として想うところを抱いたままヴィクトリカは答える。

　
3412 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 22:07:53 ID:BoMkXoVw: 　 |:..::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./　 /〃　　|　　　| ｉ　　　i ｌ |　　　　 |l : : :∧　　　 /　　У
　ｌ: .:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ　ｌ｜　　 !　　 | |　　　トｘ　　ｉ　|i: : : : ∧ 　 .:ｌ　　｜
　 Ⅵ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 　 |｜　　ｌ|　　　| |　　　|ヾ､丶　| 　||∨ : : :∧.;:.::|　　｜
.　　Ⅵ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 　 |｜　　||　　　| ｌ　　　ﾄヽ、ハ l 　|l Ⅳ: : : : :ヽﾄ|　　｜
　　　Ⅵ.::.:.:.:.:.:.:.:.:.| 　 |｜　　||　　　ﾄ､　　 |ハ＼」　 |斗∨: : : : : :ﾊ＿.∧
　　　＼:..:.:.:.:.:.:.| 　 |∧　　||　　　､＼　＼厶孑ﾁ升小:;∨: : : :/::::;:::::;∧:::.
　　　　　＼:.:.:.:八　 |　ﾊ　,.ｌ|＿___　＼八　＜≦ィぅ笊抔ｌ|∨: :/.;::.;: :;/ :::;＼:::.
　　　　　　　＼:.:.∧八　ヽ＿_r=ｧ干ミ、 ┴─　￣ V廴ツ八 Ⅵ　. :.::;〈　　 ::::;＼　　　　　余計なことをしなくていい
　　　　　　　　　＼:∧,_＼　　ﾄ､ヾ V廴ｿ　　　　　￣￣/ /　Y　. :／∧
　　　　　　　　　　ヾ/ |　＼ｌ八　￣￣　　 ,　　　　　　　/_/_／　..:;:ィ´:.::.＼　　　　　　　　放置しておけば、それで十分だ
　　　　　　　　　　ｌ　|＼＿＞ﾍ　　　　　　　___　　　　　　／　 .;／〃 : ::.:.i::.＼__
　　　　　　　　　　|　| 　ｌ　 : ::;ｌ＞､　　　　ｰ’　　 -‐＜___;:ｨ个　ｌ| : : : :.|:.:.ｌ:.:.:.
　　　　　　　　　　ｎ|　| 　|　　: ;| ＼__＞=-　､__ ／　　＿／::::{人_.」! : :.::.::|.:.:|.:.:.:
　　　　　　　 /｀ヽｌ　| 　|　　 :;| rく廴＿　-‐ {(__,　_/＞::´￣￣｀::＜L_-‐i__」＿
　　　　　　　rに二二　｝　|　　 :;|〈　　　　　　ｨ升r'´／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼〉八| ハ

　　　　　　　　　　　　　　　　　 r-､
　　　　　　　　　　　　　　　＿＿__r ､_ ゝ､ヽ
　　　　　　　　　　　 /ニニ（^ｰ-､ヽ､}　}- 、
　　　　　　　　　　　　　 /ニニニ（｀ヽ､,｀-┴--､}
　　　　　　　　　　　 /ニニニニニ､':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
　　　　　　　　 ,.ィニ /＼ニニニニﾆ∨:.:.:.:.:＿__}､_　　＿_
　　　　　　　　/ニニニ､::≧------- ∨／　　／イニ／＞､＿＿＿＿＿
　　　　　　　　{ニニニニ＼::::::::::::::::::::::::::､＿　 //ニﾆ/ニニニニニニニニﾆ＞､
　　　　　　＼二ニニニニニニニニニニ＞| |ﾆニ{ニニニニニニニニニニニ｀ヽ､　　　しかしですよ？
　　　　　　　　　　　{:＞､ニニニニニニニ＞:': }-{（_）|ニニニニニニニニニニニニ /　
　　　　　　　　　 Ⅵ:|: l-=､/ｲィ≠|: l:/ ｨ}: :/　|ニニニニニニニニニニニニニ／　　　これから先、ボスとメアリが歩むのに
　　　　　　　　　　　从{从　/　　　 Ⅵ'_ノ:ｲ:{　　ー─¨´￣￣／ニニニニニﾆ/
　　　　　　　　　　　　 /　ヽ　ｰ　　　 /, |ﾆ､_　　　 ,.-､__,_,.＜ニニニニニﾆ／　　　　　　邪魔なのも間違いないでしょう
　　　　　　　　　　　　　 ,＼￣｀／/ｲ ∨ﾆ＼-ニﾆ /ニニニニニニニ／
　　　　　　　　　　　　　　　/ﾆ{ ｢¨´ ／　　　}ﾆニ|ニニ/ニ/ニﾆ／ニニ／
　　　　　　　　　 _,.. -ﾆ/ニ/ ｀介､　　　 /|ﾆニ|ニ /ニ/ニ／ニニニ/
　　　　　　　　r ﾆ´ニニ/ニ/ ／::::::∧ 　 //ニニ}ニ,ニニﾆ´ニニニ /
　　　　　　　　|ニニニ/ニﾆ{/　|:::::/　＼/ ,ニニﾆ|ﾆ{ニニニニニﾆ, '
　　　　　　　　|ニニﾆ,'ニニ|　 /:::::{　　　 /ニニニiニニニニニニ/
　　　　　　　　∨ニ l/ニニl|　,::::::::| 　　 {ニニニﾆ}ニニニニﾆ／
　　　　　　　　 }ﾆ／ニニ / /::::::: |　　　 |ニニニﾆ|ニニニニ,:'
　　　　　　　／､ニニﾆ/　{::::::::: |　　　 |ニニrミヽ}ニニニ /
　　　　　　　 /__）/ニニ/ 　 l::::::::: |　　　 |ニ／{_ﾉﾆ|ニニニ/
　　　　　　r/ニ /､ニニ{　　 |::::::::::|　　　 |ﾆ/ニ|ニﾆ}ニニ ,
　　　　　//＼_∧| ＼ニ|　 /､::::::::｣　　 /イニ{ {／| |ニﾆ/
　　　　乂＼/ / jニﾆ∨　 |　|￣　　,ｲ::|ニニ | |__//ニﾆ'
　　　　　｀ｰ'　/ニニ{::,　 !　! 　／::::::|ニニ乂_.ｲニ /
　　　　　　 /ニニ/::::∨ /　／:::::::::::|ニニニニニ /
　　　　　　　　/ニニ/:::::::::}__／ :::::::::::::: |ニニニニﾆ/
3413 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 22:13:43 ID:T0mPGTuA: ああ、「バビロンの子」たちの策略が成功裏に終わった以上、のか夫くんは完全に用済みだものねー
3414 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 22:15:44 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__　　__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､,､=≠≡≡=≧ｙ､__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__人ノ｀´｀~ﾞ｀´゛⌒ヾﾒ､｛_,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃⌒´　.:'　　　　　　　ゝ-､メ､}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｝ｺ/　　{　ｉ　ｉ　　 |ｉ　　ヽ　{　ｉｉﾐx
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｛_/　　 |　i! .|　　 |}　　　ii　) }}! (
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,′　i　i|　|　|　　 |}__,　 ⅱ 〉ﾘ!　)　　　　邪魔なんてしないさ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　 l　|__N=ｙ､乂　」芹芸ﾒ､ ( {:} 丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i!　ﾄ､kイ芹､ｰ'´￣ V ツ}}!　}｛:}「i!　　　　だから、わざわざ強姦現場を装って、メアリを返したんだよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧ i 　〉i Vツ　, 　　　.,小丿!冫l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　':. /.八　　　_　　　ノﾊ_ﾉ从'.　|　　　　優しい彼は、それがメアリの傷になったと思うだろう
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂从ゝ／　　　 _,イ仄_,L_.i　|:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r=＝ｭレ' 「＞‐==狄艾_,ノ7ｼﾞヽ!i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ﾒ､￢､/ 辷《_八_》乂イ'〃 : : : i､
　　　　　　　　　　　　　　　　　〈〈/巛〈´:/ 》::〈/::!」:: /::/.:/: : : : :}ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　乂_《::/::/::/::/::/.:/: : : : : :|　'.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,＼　　 }/::/::/::/::/:乂:: : : : : :|　 :.
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 /　　 j⌒ｰ～～~ 〃 : : : : j　　ﾟ:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 /　　 ,': : : : : : : : ::″: : : : ,′ 　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 /　　 /. . . . . . .} : ' : : : : : : l　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／〃/ {　　 ∧. . ._.. -┴‐ ､: : : : :: }　: 　.　　　＼
　　　　　／〃⌒ヽ-…‐―ｭ/__　″{_人__ ノ /￣{: : : : : : : : : : : : :/　:　　:　　　　ﾟ。
　　　　/: /. .,.:' . . ./´: : : : : : : ｀ヽ ,'辷ー仄く　　{:: : : : : : : : : ::／　　:. 　 :.　　　 ';
　　　 /: ,′.:. . . . .{: : : : : : : : : : : : `ー‐' : : Y´ 　｀ヽ　／} : : ハ　i　 ::　　 :.　　　 }
　　　': : ｌ. . .:. . . . .|: : : : : : : : : : : : : : : :. : : ::冫　　　∨ /: : /: ::}　!.　i:. 　　 l　　ノ
　　φ : ｌ. . .: . . . . ｌ: : : : 丶: : : : : : : : : : : : : : ｀乂辷丿 }ー': : : ｌ　| 　l. 　ｉ丿
　　.ﾟ : : |. . .: . . . . |: : : : : : :＼: : : : : : : : :､: : : : : : : :ヽノ~´: : : : ! .ｌ　　.　 }
　　ｉ: : : |. . .: . . . . | : : : : : : : : ＼: : : : : : : '.: : : : : : : : :. ヽ: : : : :i .:　　 i　.}
　　{: : : |. . .: . . . . |: : : : {: : : : : : : : : : : : : : ',: : : : : : : :::. : : : : : :} jﾉ　　丿
=================================================================================================================

　　　　　　　予定通りに誘導した三件目の監禁場所で、やらないのか夫とハザマは白濁に包まれたメアリを見つけ出した。

　　　　　　　露骨な凌辱の痕跡に横たわる恋人を前に彼は泣き叫び、嘔吐さえしたのを間近で見たハザマはよく覚えている。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
3415 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 22:16:29 ID:svy9VeeT: 守れなかったねぇ
3416 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 22:16:48 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　／　 / / 　ｉ　　l| 　　　 l| 　　|　　｜　ｌ|　　　 ∨Ｙ
　　　　　　　　　　　　　 .'　　　　| 　ｌ| 　　　 l| 　｜　　｜　ｌ|　　　　　∨Ｙ
　　　　　　　　 / 　　　 ; 　ｉ　| 　ｌ|　　　　ﾟ. 　 |　　 i|　　ｌ|　　｜　　|V
　　　　　　　　　 '　　　 i　i 　 |　|　　l|　　　　　ﾟ｡　|　　ｌ|　　ｌ|:i 　｜　 | }
　　　　　　　　　 i 　　ｉ　{ ｜　i|　|i　　|　　　　　　 ∨|　　ﾘ　　ｌ|:|　　|　ｉ　|ﾉ‐-､
　　　　　　　　 |　ｉ　｜ { ｜　l|　|ｌ _,, |-‐　-‐…　¨`'' …ｰ‐---ﾉ|:|　　}　}　|　　ｨ')
　　　　　　　 |　｜　|　{　| ,,斗 ''¨　　　　　　　 ,,ｨf竓,_,云ミx |　　}　}　|　ん}(
　　　　　　　　 |　｜　|　l　ｉ　 ,ｨf竓,,ぅ芹　　　　　　　夊＿　.ツ〉/　　,　,′′|ﾊ）}　　　　彼は優しいから、傷口を広げない
　　　　　　　　　ｌ　｜　　〈　〈夊＿ .ツ　　　　　　　　　 //　　/ /　,ﾊ,　V丿
　　　　　　　　　　＼ヽ　　　　　　 ′　　　　　 //　　/ /　/＼)ゾ　　　　　だから聞かない。なかったことにする
　　　　　　　　　　ﾟ.　ヽ　　　＼＼　　　　　　　　　　　　　 //　　　/　//　廴>、
　　　　　　　　　　 ∧　＼　　　＼〉　　　　　 ,.　..、　　　　＼／／　//＼__川)′　　　それは腫れ物扱いに近いものだ
　　　　　　　　　 {_∧　　＼　／　　　　　　 ´￣　　　　　　　 ,＞i　 .:'|　| ｜Ｙ|
　　　　　　　　　 |　:.　＼/^ｰ＼　　　　　　　　　　　　　　　／　 i ｲ　|　|　|　｜
　　　　　　　　　 |　 |＼__｣　ｌ　 l丶　　　　　　　　　　イ　　　 // /^TT´|　｜
　　　　　　　　　 |　 |　 | /　｜　|　| |＞;｡. _　　 _..　＜｜|　　　//　|＿| | ｜　|
　　　　　　　　厂|＿|'　　｜　|　| |　 }　／{￣}＼　｜|　　　/ _.．-‐-Ｌ.｣　｜
　　　　　　　　　　　゜　 / 　　 |　｜ | |　／　ﾉ'¨'(　＼　{,.レ-=ﾆ^⌒厂￣￣¨ﾌﾟ'(
　　　　　　　　　　 /　　/　　厂¨` ｰ-‐z,人_／ l　 l ＼／ /　__ 　　 ,.ﾉ　　　,.ﾉ⌒ヽ)、
　　　　　　　 /　)￣￣￣) _」.ﾆ=-=弌,__j 　 |　｜ l　/⌒^ｰ- 　_,.ﾉ⌒ ｰ-ﾉ.............V＼
　　　　　　　　　/　_」.ﾆ=-=ﾆﾆニニニニニニ,　| 　:|　|/ 　　　　　,.ﾉ⌒ ｰ-ﾉ..................|）　＼
　　　　　　　 r=ﾆニニニニニニニニニニニニ | 　 |　|=ｰ‐-　__,.ﾉ⌒ ｰ-ﾉ..................../)　　　＼
　　　　　　ﾆニニニニニニニニニニニニニ!　　|　| 　　　｀>　　 ,.ﾉ.......................} ）　　＼＼
　　　　　　ﾆニニニニニニニニニニニニニ,　/|　| 　　 ,.ﾉ　　 ,.ﾉ........................./ )　　　　　＼＼

　
3417 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 22:17:53 ID:DJMTOtw4: のか夫くんは優しいね♪
3418 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 22:18:18 ID:eJpREG6n: ヴィクトリカとの関係の後日も気になるところw
自分に優しいだけだから、のか夫は
3419 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 22:22:46 ID:BoMkXoVw: 　

　　　　　 l　〃:/i 　 /〃　/ //〃　 |　 |ｉ　　 |　 |　|　i ﾊ　ヾヾ　ﾊ
　　　　　 |　}}i:i| | i　! l|　 l //〃　ｉ|　 ||　　 |　 |　|　|　|ｌ　i|　ｉ|　 |
　　　　　 |　 Yi| | |ｉ | ｉ|　 | i　ｌ l|　　ｌ|　ｌ|　　ｌ　 |　ｌ　|　||　l|　||　 |
　　　　　 | :ｉ　)| | || | ||　 | l　|八　八　ﾘ　 /　/}斗-}‐;ﾘ /j　 |　 |
　　　　　 | ｉ| .小| ｌ| | ｌ|　 | ‐┼‐}─-､Y　　/ ｨ爪＿厶ｲ / /　 |　/
　　　　　 | ||/:i∧八{八　lL_i_|-─___, ┴　￣ -=辷彡'// /　八/　　　　　感情や意思がすれ違う日々はいずれ、破綻する
　　　　　 | ｌ|｀Y＾ﾊ､＼、八ｰ=辷彡'　　　　　　　 //_厶斗‐'
　　　　　川　 |i:i:iﾄ､＼＼　＼　　　　　　　,　　　　 / {ｉ:ｉ:} ｉ|　　　　　　　ただでさえ二重生活になるのだし、ね
　　　　 //ﾘ　从:」l| ￣￣ﾄ､　　　　　　　　　　 _∠l人.二ｌ|
　　　　　八/　/ / 八rf斤ﾍｰ＞ｘ　　　　 ‐く＼ｲ─ {ﾆY⌒》| __　　　　　　それでも手元に置くなら好きにさせれば良いさ
　　　　 // ｌ　＞《￣｀Yイ二}__人_}≧ｚ-ｧ=ｘ≦ ＼》､人_;ｨ≦≧x(
　　　 //　|/::::::::《-=《:::^Y个ト-く__/／:/ﾊ､:＼__/＼＼/弋_＿.ﾉﾊ、
.　　 // 　/::::::::::::《ﾆ=》:::::｀く　／　{_:ｲ:/-ｌ:ﾄ､_}ハ_./ヽ{r ､ｰ== _　}ヽ
　　ハ　/:::::::::::::::::》: 《:::::::::ｉ::⌒ヽ〃 ' |:|ﾊ:|:|　ヾ_,.イ:::::ｌ|　ｉヽ　ｆ Vｰｌ､
　　八ﾉ.ﾉ::::::::::::::::::《ー》::::::::i::::::::i:::⌒ｰ|:|こ|:|⌒::::::::ｉ::::::||　|　}__」　ヾ､|::ヽ

　　　　 |　ｉ　　　　| | ｉ　|　　i　|i　　| i i | 　 | ｉ|　　 |i| ｉ|　　|　 |　 |
　　　　 |　i 　 l 　 | | ｉ　|　　i　|i　　| i i | 　 | ｉ|　　 |i| ｉ|　　|　 |　 |
　　　　 |　i 　 |　| | | ｉ　|　　i　|i　　| i i/　　| ｉ|　　 |i| ｉ|　　|　 |　 |
　　　　　〉 '　　|　| |_|.〕.十‐-L_|i　　| i/　　_｣斗-‐ァ7 〔　 |　 l　 '
　　　　 |iﾍ　　|　| |ir==‐- ミヽL＿_V＿＿/_厶 -‐==┤　ｉ|　/ /{
.　　　　乂ﾍ　 ∨∧　　r し }ト　　　　　　ﾍ.r し i}　ﾘ　ﾘ / ,ﾊｊ
　　　　　　　|iﾊ　 ∨∧　｀¨¨´　　　　　　　　｀¨¨´　 /　 /　,ノ:ｉ:|
　　　　　　　|:i:iゝ--ト一　　　　　　　　　　　　　　　　厶イ　/:i:/T′　　　　　自分を真実、理解してくれない相手を
　　　　　　厂　川　ﾄ､　　　　　　　　'　　　　　　　　ｲ i|　.Z/　|
　　　　　 /　　/ ｊ ! ,⊥r＞ .　　　　 r‐┐　　　　　∠⊥、　 | i　|　　　　　　愛し続ける事は難しいだろうけれど
.　　　　 /　__r─v‐}─{_二ﾆ＞　. 　ｰ　く＼.　＜ﾆ/⌒i-r─く,⊥_
　　　　 /,::´:: { 　 |:::{ ／`ﾍ_／⌒ﾌア7ァ＜＼＼/⌒ヽ /:::|　　 }:::::::ヽ.、
.　　　 / ｉ::::::::::>‐┤::＼_／⌒ヽ/ /::::川::::::::ヽヽ.｀V≠＝ミｘ‐く::::::::::::Vヽ
　　　 /　.!::::::: { 　 |:::::::::ｉ:ヽ._／　く:ｨ::ｉ:#:|:::ﾄイ｀ヾ∨｛:::::.....　}h　}::::::::::::V }
.　　〈　 |::::::::::>‐┤:::::::i:::::::i｀ヽ∠.ｊ:::|:#:|:::l__ﾄ､／r{、`ー一 ' ||く:::::::::::::::∨
　　ﾉ　 .|:::::::::{ 　 |:::::::::i:::::::ｉ:::::::i:::::l:::ト-|:::|:::::ｉ::::/ ハ　　　　.八 }:::::::::::::::::＼

　
3420 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 22:28:50 ID:BoMkXoVw: 　　　　　　　　　　　　　　　 __
　　　　　　　　　　　　　　 /__ ヽ_つ-､
　　　　　　　　　　　　 ,.r´‐-_ﾐﾌニﾆ,.-- ､---―‐-､
　　　　　　　　　　　／: : /: ／ニ／::::／ニ／ニニﾆ}
　　　　　　　 r '{: : ／:,ｲニ／::,.ィニ／: : : :､＼/
　　　　　　　 _ィ |ｰ- '⌒ｲﾏ／::／ニ,. ': : : : ､: : ＼ヽ､
　　　　　　　{ニ{､＿_,.. - /}::／ニ／ヽ:､: : : : ＼: : : .　　　　　　ふぅん……私にゃ、よくわからない感情ですが
　　　　　ﾏﾆ＼＿_,.イﾆ}ニ／:.＼ }: ヽ､: : ',: ヽ: :|
　　　　　　　　ﾏニニニニ/ﾆ/ｨｫ'＼:}' ＼: :＼:l: : }､:|　　　　　　勝手に離れて消えてくれるなら
　　　　　　　　 }ニニニ /イ{＼}　　＼　ヽ: :ﾘ: :/ ﾘ
　　　　　　　　 |ニニニニニ<_　_,ｨ　 ; :　　从': /　　　　　　　　こっちとしては楽なんで、まあ言う通り様子を見ておきますよ
　　　　　　　　 |ニニニニニ }　ヽ　 //,.-―‐┴､＿
　　　　　　　　 ∨ニ,＞-― ┴―｀¨≦ニニニニニ }
　　　　　　　ﾏﾆ{￣￣｀ヽ､ニニニニニニ｀ニニ '，
　　　　　　　　　　Ⅵニニニニ＼ニニニニニニ｀¨T¨ヽ､
　　　　　　　　　　｀{ニニニニニ＼ニ}ニニニニニ|ニニ＼
　　　　　　　　　／ﾏニニニニニﾆ∨ニニニニニjニニニ '，
　　　　　　／ニﾆﾏニニニニニニ'，ニニニニl!ニニニﾆ}
　　　　　　 /ニニﾆﾆﾏニニニニニﾆﾑニニニニ|!ニニニ j!
　　　　　　 //(_)}ニニﾆﾏニニニニニﾆﾑニニニﾆ|ニニニﾆ
　　　　 r/'ﾆﾆ/'ニニニ∨ニニニニニﾑニニニ;'ニニニ/
　　　　//∨rミ'＼ニニﾆﾆﾏニニニニニニ'，ﾆﾆ/ニニニ/
　　　l{ {　/ /　 /ニニニニ}ニニニニニニﾑニ/ニニﾆ,:'
　　　乂_,'_/ 　 {ニニニニﾆ}ニニニニニニﾆ∨ニニ /
　　　　　　r― ┘ニニニニ/ニニニニニニﾆ/ニニ /
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　変わらない。前までの生活を求める男と、変わってしまった女。

　　　　　　　　　　　　　　　その齟齬を埋めるには傷つけ合うコトを厭わず、ぶつかり合うことが必要だ。

　　　　　　共に痛みを分かち合う必要が。けれど、その痛みとはメアリにとっては凄惨な傷であるとやらないのか夫は思う。

　　　　　　　　　　　　　　　この傷へ彼が手を伸ばすことはない。たとえメアリが許し、望んだとしても。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『愛する人を傷つけたくない』と言う優しさは。同時に――――

　
3421 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 22:31:03 ID:8t9PpGQK: 触れないということは、理解しないということか
3422 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 22:31:55 ID:svy9VeeT: 深く関わって分かり合える相手が別にいるとなおのことね
3423 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 22:34:18 ID:eJpREG6n: それは……ね？
3424 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 22:35:05 ID:YTjjLk1e: 何にも知らない一般人ならそれでいいんだが、そもそもそれでありながら刑事やりつつ同僚と恋仲、とかメアリがどうこうじゃなくて、
のか夫がそんな生活続ける限りどんな恋人作ろうともその恋人が心の傷作りかねない仕事をやってる人である限りは永久にNTRされ続ける人生なりそう。
NTRじゃなくてもどうせ別れると言うか
3425 ：なつしお ◆myjeheQZSo ：2024/07/07(日) 22:35:43 ID:BoMkXoVw: ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────────────
　[二二二二二二二二二二二二二二二]
　 ||.　,. - ､　:..　　　　ﾟ　..::　::　　. 　 ..　 ||
　 ||　{　 ..:: } .. .　　. ...　...　.. .. .. .. 　　　. ||
　 ||　.` ‐ 'ﾞ　...　　. ...　..　　　 +. ...　...　||
　 ||::: ::::........　:::... .... ..:::::::....::::::....ﾟ..　.　.:::...||
　 ||　　..　. ..　　.／￣￣＼.....　　.. .. .. .　||
　 ||　 l;;;;| 　 ..／:::::::　　　　＼　　　 ;;; ||
　 ||　 l;;;;| 　 /:::::::::　　　　　　ヽ　　　 ;;; ||
　 ||;;;; l;;;;;|　 |:::::::::::　　　　　 |..;;;;;;;;.;;;;; ||
　 ||;;;;┌;;;|::::.|::::::::::::: 　　　　 | ;;;;;;;;;;;;;;;;||　　　　　――――メアリ、どうして……・
　 ||;;;; |;;;;;;|:::.ヽ::::::::::::::　　　 __/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;||
　 ||;;;; |;;;;;;（⌒　::::::::::::::: 　　　 ⌒ヽ;;;;;;;;;;;;||
　[ニ二二二|　 ::::::::::::::　　　 | ニニニニ]
　　　　　　 .|　　::::::::::　　　　|
─────────────────────────━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　『愛する人を傷つけて、自分が傷つきたくない』コトから、目をそらすためのモノ。

　　　　　　　　　　　　　　誰だって持っているものだ。しかし、時にそこから踏み込む勇気は愛するならば必要なこと。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それが出来なかった変わらない生活を、日々を求めた男はだから。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　遠ざかる恋人の背中を、見送ることしか出来なかった。

　
3426 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 22:40:23 ID:eJpREG6n: 一歩踏み出せないからだよ
3427 ：アメビさん ◆eD9fqD2KvU ：2024/07/07(日) 22:41:51 ID:hUC1QNq/: 傷つくことを恐れたままの手では、何も掴み取れない
3428 ：名無しさん＠狐板：2024/07/07(日) 22:41:57 ID:T0mPGTuA: 今回の一件で刑事としての評判も落としてそう…＞のか夫くん

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